JP2001228508A - バリア装置及びカメラ - Google Patents

バリア装置及びカメラ

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JP2001228508A
JP2001228508A JP2000040841A JP2000040841A JP2001228508A JP 2001228508 A JP2001228508 A JP 2001228508A JP 2000040841 A JP2000040841 A JP 2000040841A JP 2000040841 A JP2000040841 A JP 2000040841A JP 2001228508 A JP2001228508 A JP 2001228508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数で、小型化し、光漏れが無
く、対衝撃性、フード効果・レンズ面の保護効果のある
バリア装置及びカメラを提供する。 【解決手段】 撮影レンズを保持するカメラ鏡筒の先端
側に、撮影レンズの光軸と垂直な軸線を中心として回動
可能に配置され、撮影時に撮影レンズのレンズ面を露出
する方向に開かれ、非撮影時にはレンズ面を覆う方向に
閉められるバリア部材102,103と、バリア部材を
開く方向に付勢する付勢部材105,104と、カメラ
鏡筒の先端側に配置され、バリア部材を回動可能に保持
すると共に付勢部材の一部を固定する先端筒109と、
付勢部材を押圧する押圧部材110とを有し、付勢部材
は、押圧部材によって押圧されると、バリア部材を閉め
る方向に変形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリア装置及びこ
れを備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの鏡筒内のレンズ先端部に
設けられた一対もしくは複数のバリア部材を、鏡筒等の
繰り込み位置と繰出し位置との移動動作を利用して、光
軸に垂直な面内で開閉駆動するバリア装置が、特開平7
−191380号公報に開示されている。
【0003】また、実開平04−091341号公報に
は、レンズ先端の扉状のバリア部材が被写体側に向かっ
て手動で開閉するバリア装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平7−191380号公報に開示のバリア装置を有
する従来のカメラにおいては、鏡筒内にバリア部材を駆
動するための複雑な機構を要し、バリア部材が開く際に
は鏡筒内に退避用の大きなスペースが必要となる。ま
た、バリア部材がスライドして進退する隙間から外光が
入り込み、光漏れの原因となりやすい。
【0005】また、実開平04−091341号公報に
開示のバリア装置の場合は、開いたバリアの先端が尖っ
ているためバリア自体にフード効果が無く、フード部材
とバリア部材の別々の部品が必要であるため、部品点数
が多くなる。
【0006】本発明の目的は、複雑な機構を必要とせ
ず、少ない部品点数で、小型化し、光漏れが無く、対衝
撃性、フード効果・レンズ面の保護効果のあるバリア装
置及びカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のバリア装置の第
1の構成は、撮影レンズを保持するカメラ鏡筒の先端側
に、撮影レンズの光軸と垂直な軸線を中心として回動可
能に配置され、撮影時に撮影レンズのレンズ面を露出す
る方向に開かれ、非撮影時にはレンズ面を覆う方向に閉
められるバリア部材と、バリア部材を開く方向に付勢す
る付勢部材と、カメラ鏡筒の先端側に配置され、バリア
部材を回動可能に保持すると共に付勢部材の一部を固定
する先端筒と、付勢部材を押圧する押圧部材とを有し、
付勢部材は、押圧部材によって押圧されると、バリア部
材を閉める方向に変形することを特徴とする。
【0008】本発明のバリア装置の第2の構成は、第1
の構成において、付勢部材は、押圧部材によって押圧さ
れる部分が、撮影レンズの光軸に沿って押圧部材側に延
びる凸部とされ、凸部は、カメラ鏡筒の外径側へ付勢さ
れるとともに、先端筒に設けられた孔部を介して押圧部
材に対向位置することを特徴とする。
【0009】本発明のバリア装置の第3の構成は、第2
の構成において、付勢部材は、一端側がバリア部材と接
続され、他端側が先端筒に対して固定され、一端側と他
端側との間の部位に凸部が形成されたことを特徴とす
る。
【0010】本発明のバリア装置の第4の構成は、第2
の構成において、付勢部材は、一端側がバリア部材と接
続され、他端側に凸部が形成され、一端側と他端側との
間の部位が先端筒に対して固定されることを特徴とす
る。
【0011】本発明のバリア装置の第5の構成は、第1
乃至第4のいずれか1の構成において、バリア部材は、
先端筒によって回動可能に保持される略円柱状の回動軸
部を有し、付勢部材は、回動軸部の端面でバリア部材と
接続されることを特徴とする。
【0012】本発明のバリア装置の第6の構成は、第1
乃至第5のいずれか1の構成において、バリア部材は、
付勢部材の先端部が挿入される穴部を有し、付勢部材
は、穴部を介して前記バリア部材と連結接続されること
を特徴とする。
【0013】本発明のバリア装置の第7の構成は、第1
乃至第6のいずれか1の構成において、付勢部材は、弾
性部材からなり、押圧部材は、撮影レンズの光軸に沿っ
て先端筒に対して相対移動可能な直進筒であり、先端筒
の先端側を覆う蓋部材を備え、先端筒と蓋部材には、弾
性部材を外光から遮断する壁部が形成されたことを特徴
とする。
【0014】本発明のバリア装置の第8の構成は、第7
の構成において、蓋部材は、バリア部材の周りに配置さ
れ、かつ、外面が球面とされ、バリア部材には、蓋部材
の外面の曲率と略同一曲率の球面が形成され、バリア部
材が撮影レンズのレンズ面を覆う方向に閉められると、
蓋部材の外面とバリア部材の球面とが略同一の連続した
球面になることを特徴とする。
【0015】本発明のバリア装置の第9の構成は、第1
乃至第8のいずれか1の構成において、バリア部材及び
付勢部材が一対備えられたことを特徴とする。
【0016】本発明のバリア装置の第10の構成は、第
9の構成において、一方の付勢部材の押圧部材によって
押圧される部分が、他方の付勢部材の押圧部材によって
押圧される部分よりも、押圧部材側に近接位置すること
を特徴とする。
【0017】本発明のバリア装置の第11の構成は、第
1乃至第8のいずれか1の構成において、バリア部材が
一対備えられ、付勢部材は、各バリア部材と接続される
第1の付勢部材と、押圧部材によって押圧される第2の
付勢部材とからなり、第1の付勢部材は、一端側が一方
のバリア部材と接続され、他端側が他方のバリア部材と
接続され、一端側と他端側との間の部位が先端筒に対し
て固定され、第2の付勢部材は、両端側が押圧部材によ
って押圧されるとともに、第1の付勢部材と先端筒とで
挟持されることを特徴とする。
【0018】本発明のバリア装置の第12の構成は、第
11の構成において、第2の付勢部材は、押圧部材によ
って押圧される一端側の部分が、他方の押圧部材によっ
て押圧される他端側の部分よりも、押圧部材側に近接位
置することを特徴とする。
【0019】本発明のバリア装置の第13の構成は、第
9乃至第12のいずれか1の構成において、一方のバリ
ア部材の回動中心軸が撮影レンズの光軸よりも上方に位
置し、他方のバリア部材の回動中心軸が撮影レンズの光
軸よりも下方に位置し、各回動中心軸が相互に略平行で
あることを特徴とする。
【0020】本発明のバリア装置の第14の構成は、撮
影レンズを保持するカメラ鏡筒の先端側に、撮影レンズ
の光軸と垂直な軸線を中心として回動可能に配置され、
撮影時に撮影レンズのレンズ面を露出する方向に開か
れ、非撮影時にはレンズ面を覆う方向に閉められるバリ
ア部材を備えたバリア装置において、バリア部材の周り
に配置され、前面が球面である蓋部材を有し、バリア部
材には、蓋部材の曲率と略同一曲率の球面が形成され、
バリア部材が撮影レンズのレンズ面を覆う方向に閉めら
れると、蓋部材の外面と前記バリア部材の球面とが略同
一の連続した球面になることを特徴とする。
【0021】本発明のバリア装置の第15の構成は、第
14の構成において、バリア部材が撮影レンズのレンズ
面を覆う方向に閉められると、蓋部材とバリア部材との
境界部のうち、バリア部材の回動中心軸に略平行で近い
方の境界線が略円弧となることを特徴とする。
【0022】本発明のバリア装置の第16の構成は、撮
影レンズを保持するカメラ鏡筒の先端側に、撮影レンズ
の光軸と垂直な軸線を中心として回動可能に配置され、
撮影時に撮影レンズのレンズ面を露出する方向に開か
れ、非撮影時にはレンズ面を覆う方向に閉められるバリ
ア部材を備えたバリア装置において、バリア部材は、撮
影レンズの光軸より上方に回動中心軸を有する第1のバ
リア部材と、光軸より下方に回動中心軸を有する第2の
バリア部材とからなり、第1のバリア部材に連結し、第
1のバリア部材を開く方向に付勢する第1の弾性部材
と、第2のバリア部材に連結し、第2のバリア部材を開
く方向に付勢する第2の弾性部材と、収納時に第1及び
第2の弾性部材を押圧する直進筒と、第1及び第2の弾
性部材の一部を固定する固定部と、第1のバリア部材の
回動軸を回動可能に固定する第1の軸受け部と、第2の
バリア部材の回動軸を回動可能に固定する第2の軸受け
部とを有し、鏡筒先端に配置された先端筒と、先端筒の
第1の軸受け部を覆う第1のカバー部と、先端筒の第2
の軸受け部を覆う第2のカバー部とを有し、先端筒の前
面を覆う蓋部材とを備えたことを特徴とする。
【0023】本発明のバリア装置の第17の構成は、撮
影レンズを保持するカメラ鏡筒の先端側に、撮影レンズ
の光軸と垂直な軸線を中心として回動可能に配置され、
撮影時に撮影レンズのレンズ面を露出する方向に開か
れ、非撮影時にはレンズ面を覆う方向に閉められるバリ
ア部材を備えたバリア装置において、光軸より上方に回
動中心軸を有する第1のバリア部材と、光軸より下方に
回動中心軸を有する第2のバリア部材と、第1及び第2
のバリア部材に連結し、バリアを開く方向に付勢する第
1の弾性部材と、第1の弾性部材と接する部分を持つ第
2の弾性部材と、収納時に第2の弾性部材を押圧する直
進筒と、第1及び第2の弾性部材の一部を固定する固定
部と、第1のバリア部材の回動軸を回動可能に固定する
第1の軸受け部と、第2のバリア部材の回動軸を回動可
能に固定する第2の軸受け部とを有し、鏡筒先端に配置
された先端筒と、先端筒の前面を覆い、先端筒の第1の
軸受け部を覆う第1のカバー部と先端筒の第2の軸受け
部を覆う第2のカバー部とを備えた蓋部材とを有するこ
とを特徴とする。
【0024】本発明のカメラは、第1乃至第17のいず
れか1の構成のバリア装置を備えたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しながら詳細に説明する。
【0026】(第1の実施の形態)本発明のバリア装置
の第1の実施の形態について、図1乃至図9を参照して
説明する。
【0027】図1は、本発明の特徴を最もよく表す図面
であり、第1の実施の形態のバリア装置を備えたカメラ
鏡筒100の分解斜視図である。なお、このカメラ鏡筒
100の外観については、図8及び図9に示している。
【0028】第1の実施の形態のカメラ鏡筒100は、
図1に示すように、直進筒110と、先端筒109と、
台座108と、飾り蓋101と、上下一対のバリア部材
102,103と、各バリア部材102,103を付勢
するバネ104,105と、各バネ104,105を台
座108に固着するためのネジ106,107とを有し
ている。
【0029】(直進筒)カメラ鏡筒100の直進筒11
0は、内部に撮影レンズとしての不図示の光学レンズが
格納されており、フランジ部110bが形成された基端
側が図示しないカメラ本体部に取り付け可能となってい
る。この直進筒110は、前記バネ104,105を押
圧する押圧部材としての機能を有しており、先端側の内
周にバネ104,105を押圧するための押圧面110
aが形成されている。
【0030】カメラ鏡筒100では、先端筒109の内
径と直進筒110の外径とが略同一となっている。そし
て、先端筒109の内周面と直進筒110の外周面とが
摺接して、相対移動可能になっており、先端筒109の
内周面に対して、直進筒110が直進摺動または回転直
進摺動することで嵌入可能とされる。
【0031】(先端筒)先端筒109は、基端側が直進
筒110と嵌合され、先端側の内周部には、リング状の
内周フランジ部109cが形成され、この内周フランジ
部109cよりも先端側の内周部には、台座108の位
置決めをするための突起部109jが形成され、さら
に、突起部109jよりも先端側の前縁内周部には、飾
り蓋101をはめ込むための周溝部109aが形成され
ている。また、先端筒109の内周フランジ部109c
には、後述するバネ104,105の凸部104b,1
05bが挿通される孔部109g,109bが形成され
ている。
【0032】(台座)台座108は、先端筒109の先
端側の内周面に嵌入される形状となっており、その主面
中央に開口部108fが形成され、開口部108fの周
囲に各バリア部材102,103を回動可能に取り付け
るための溝部やストッパー部等が設けられた立上り壁部
108pが形成されている。
【0033】具体的には、開口部108fの周囲には、
各バリア部材102,103の後端部が入り込んでその
回動を停止させるための溝状のストッパー部108iが
図1における上及び下側に、各バリア部材102,10
3の先端側内面が当接されるストッパー部108jが図
1における左右両側にそれぞれ設けられている。また、
各ストッパー部108jの左右両外側には、バネ10
4,105を格納する壁面部108lと、先端筒109
の孔部109g,109bと略同一形状の孔部(不図
示)と、ネジ106,107をねじ込むための雌ネジ部
108m,108nとがそれぞれ形成されている。さら
に、各ストッパー部108iの長手方向両端側には、バ
リア部材102及び103を回動可能に保持するための
円弧状の溝形状とされた上側の軸受け部108b,10
8c、及び下側の軸受け部108g,108hが、それ
ぞれ形成されている。
【0034】台座108における上端側には、先端筒1
09に対する位置合わせを行うための切欠部108aが
形成されている。そして、台座108は、切欠部108
aのY面108dとX面108eとが、先端筒109の
突起部109jのY面109dとX面109eとに嵌合
するように位置合わせされながら先端筒109の内周部
に嵌入され、先端筒109の内周フランジ部109cと
当接され、この当接面が接着により固定される。
【0035】(バリア部材)バリア部材102,103
は、例えば硬質ゴム等の弾性部材からなる略板状の部材
であり、基端側に円柱状の回動軸部102b,102
c,103b,103cが設けられている。
【0036】そして、第1のバリア部材としての上側の
バリア部材102は、その回動軸部102b,102c
が台座108の上側の軸受け部108b,108cに嵌
入されることにより、先端筒109と一体化された台座
108に対して回動可能に取り付けられる。同様に、第
2のバリア部材としての下側のバリア部材103は、そ
の回動軸部103b,103cが台座108の下側の軸
受け部108g,108hに嵌入されることにより、台
座108に対して回動可能に取り付けられる。これによ
り、バリア部材102が直進筒110に格納された前記
光学レンズの光軸よりも上方で回動し、バリア部材10
3がこの光軸よりも下方で回動することになる。なお、
バリア部材102の回動軸とバリア部材103の回動軸
とは、相互に平行になっている。
【0037】バリア部材102の回動軸部102bに
は、バネ105の先端部105aが嵌入される孔部10
2aが形成されている。同様に、バリア部材103の回
動軸部103cには、図3(a)に示すように、バネ1
04の先端部104aが嵌入される孔部103aが形成
されている。
【0038】さらに、各バリア部材102,103の内
面には、図1に示すように、乱反射を避けるための複数
の溝からなる遮光溝部103jが設けられている。
【0039】(バネ)バネ104,105は、それぞれ
線状の弾性部材が3次元的に曲げ成形されており、この
実施の形態では、一端側がバリア部材102,103と
の接続部(連結部)となり、他端側がネジ105,10
6が挿入可能なリング状の固定部104d,105dで
あり、その間の部分が直進筒110の押圧面110aに
押圧されるための凸部104b,105bとなってい
る。なお、バネ104とバネ105は同一形状であり、
以下は説明の便宜のため、主にバネ105についての詳
述を行う。
【0040】バネ105の先端部105aは、バリア部
材102の回動軸部102bに設けられた孔部102a
に嵌入されることで、バリア部材102と接続される。
【0041】バネ105の固定部105dは、ネジ10
7が挿入され、台座108の雌ネジ部108aにねじこ
まれることにより、台座108に対して固定される。こ
のとき、バネ105は、凸部105bが台座108の前
記孔部及び先端筒109の孔部109bに挿入される。
【0042】(飾り蓋)飾り蓋101は、図3(b),
(c)、図6等に示すように、先端筒109よりも若干
小径となっており、その後面101aが先端筒109の
周溝部109aに接着することで先端筒109の先端側
に固定される。この飾り蓋101は、その前面(外面)
が球面となっており、かつ、図2に示すように、台座1
08の立上り壁部108pに対応した略矩形状の開口部
101bが形成され、この開口部101bから後面10
1aにかけて、フランジ状のカバー部101jが形成さ
れている(図3(d)参照)。このカバー部101j
は、図2及び図8に示すように、台座108の各壁面部
108lとの対向位置に形成された側端部101f,1
01h、台座108の各軸受け部108b,c,g,h
との対向位置に形成された側端部101iが含まれ、こ
れによりバネ104,105を格納するようになってい
る。さらに、図1に示すように、飾り蓋101の各側端
部101iには、台座108の各軸受け部108b,
c,g,hと対向する位置に、円弧状の溝による軸受け
部が形成されている。なお、図1では、説明の便宜のた
め飾り蓋101の左半分のみ示しており、飾り蓋101
の軸受け部としては台座108の軸受け部108c,1
08hと対応する軸受け部101c,101kのみ示し
ているが、右半分についても同様の構成となっている。
【0043】カメラ鏡筒100では、この飾り蓋101
が上述のように先端筒109の先端側に固定されること
により、飾り蓋101の軸受け部101cと台座108
の軸受け部108cによって、バリア部材102の一方
の回動軸部102cを回動可能に挟持し、もう一方の回
動軸102bも飾り蓋101の軸受け部(不図示)と台
座108の軸受け部108bによって、回動可能に挟持
する。同様に、バリア部材103についても、その回動
軸103b,103cが台座108の軸受け部108
g,108hと飾り蓋101の軸受け部101k(もう
一方につき図示せず)によって回動可能に挟持される。
【0044】さらには、飾り蓋101が先端筒109の
先端側に固定されると、図8に示すように、飾り蓋10
1の側端部101f,101h,101iを含む前記フ
ランジ状のカバー部101jと、先端筒109の壁面1
08lを含む立上り壁部108pとが当接し、バネ10
4,105を覆い隠すようになっている。これにより、
カメラ鏡筒100においては、バネ104,105が先
端筒109の内壁部109fと台座108の壁面108
lと、台座の前面と飾り蓋101の裏面とに囲まれ、外
部からバネ105に達する外光が無くなるので、台座1
08の孔部及び先端筒109の孔部109bから直進筒
110の方へ通り抜ける光も無くなり、鏡筒内部への光
もれが無い。さらには、外光やゴミがバネ104,10
5の部分に入り込むことが回避されるので、バネ10
4,105の劣化を防止できる。
【0045】(バネの形状及び配置等)次に、図2を参
照して、バネ105の形状及び配置等について詳細に説
明する。図2はバリア部材102,103が開いた状態
の斜視図であり、ここでは説明の便宜のため、飾り蓋1
01が外れた状態とし、先端筒109の右半分を切り欠
いた断面状態で図示している。バネ105は、各バリア
部材102,103よりも外側、かつ、台座108の壁
面部108lの外側に配置され、上述のように、先端筒
109の内壁部109fと台座108の壁面部108
l、及び台座108の前面と飾り蓋101の裏面との間
に囲まれている。
【0046】バネ105は、図2に示すように、固定部
105dから部材が台座108の形状に沿って−Y方向
(下方)に伸び、台座108の壁面部108lの下端側
の位置で反対方向に折り返された屈曲部105cが形成
され、この屈曲部105cから+Y方向(上方)に伸び
ネジ107の頭部を通過した位置で+X方向に折れ曲が
り、さらに−Z方向に折れ曲がることで前記凸部105
bが形成されている。
【0047】この凸部105bは、台座108の孔部及
び先端筒109の孔部109bを通過して直進筒110
の押圧面110aの方向を臨み、さらに反対方向に折り
返されて先端筒109の孔部109b及び台座108の
孔部を通過する。そして、バネ105は、台座108の
孔部を通過した位置で−X方向に折れ曲がり、さらに台
座108の壁面部108lの位置で+Y方向に折れ曲が
り、最後に−X方向に折れ曲がってバリア部材102の
孔部102aに嵌入される先端部105aが形成されて
いる。ここで、先端部105aは、バリア部材102の
孔部102aに対する嵌入方向が、バリア部材102の
回動軸と平行になっている。
【0048】このような形状とされたバネ105では、
図2のバリア部材が開いた状態では、先端部105aが
−Z方向と+X方向にさらに変位しようとするが、−Z
方向の分力はバリア部材102の孔部102aが受け止
めることで消滅し、+X方向の分力は、バネ105の先
端部105aがバリア部材102の孔部102a内でス
ライドすることで消滅する。一方、凸部105bも−Z
方向と+X方向にさらに変位しようとするが、バネ10
5の先端部105aと固定部105dが拘束されている
ため、−Z方向の分力は、−Z方向のたわみに変換され
る。+X方向の分力は、凸部105bの変位となり、凸
部105bが先端筒の内壁部109fに接触して停止す
る。
【0049】なお、バネ104についても、同様な形
状、構造となっている。
【0050】(バリアの開閉動作)次に、バリアの開閉
動作について説明する。ここで、図3はバリアが開いた
状態を説明する図であり、図3(a)が飾り蓋101を
除いた状態の正面図、図3(b)がバリア部材103を
除いた状態におけるYZ平面を含む側断面図、図3
(c)が飾り蓋101と先端筒109のみYZ平面を含
む断面とした側面図、図3(d)が飾り蓋101の正面
図である。
【0051】バネ105は、固定部105dがネジ10
7で台座108に固定され、先端部105aがバリア部
材102の孔部102aに嵌入しているため、図3
(c)のように直進筒110の押圧面110aがバネ1
05の凸部105bを押圧しない状態では、先端部10
5aが直進筒110側(−Z方向)に移動しようとする
力が働き、バリア部材102の回動軸102bを中心と
してバリア部材102を回動させ、バリア部材102を
開いた状態とする。ここで、バリア部材102は、図3
(b)に示すように、後端部102eが台座108のス
トッパー部108iに衝突したところで、その回動が停
止する。このとき、バネ105の先端部105aの先端
が嵌入しているバリア部材102の孔部102aの回動
中心に対する角度は、図3(c)に示すように、回動中
心を通過するXY平面に対して45度である。
【0052】なお、バリア部材103についても、同様
の機構により回動し、回動中心を通過するXY平面に対
して45度の角度で停止する。
【0053】次に、直進筒110が被写体側(+Z方
向)へ繰り出すと、バネ105の凸部105bが直進筒
110の押圧面110aによって押圧され、これに伴っ
て各バネ105の先端部105aが直進筒110側(−
Z方向)に移動しようとする力に抗して被写体側(+Z
方向)に移動することによりバネ105が弾性変形し、
バリア部材102の回動軸102bを中心としてバリア
部材102を回動させ、図4及び図5に示すように、バ
リア部材102が閉じた状態となる。また、バネ104
と接続されたバリア部材103についても、同様に回動
し、図4及び図5に示すように、閉じた状態となる。
【0054】図4はバリアが閉まった状態の斜視図であ
る。ここでは説明の便宜のため、飾り蓋101が外れた
状態で、かつ先端筒109を断面状態で図示している。
また、図5もバリアが閉じた状態の図であり、図5
(a)が飾り蓋101を除いた正面図、図5(b)が飾
り蓋101と先端筒109のみYZ平面を含む断面とし
た側面図である。
【0055】以下、バリア部材102,103が閉じる
動作について詳細に説明する。直進筒110が被写体側
に移動すると、直進筒110の押圧面110aがバネ1
05の凸部105bを被写体側(+Z方向)に押しつけ
る。これにより、バネ105の先端部105aが被写体
側(+Z方向)にたわもうとする。
【0056】バネ105は、固定部105dがネジ10
7で台座108に固定され、先端部105aがバリア部
材102の孔部102aに嵌入しているため、直進筒1
10の押圧面110aがバネ105の凸部105bを押
圧すると、凸部105bの基端側を広げながら先端部1
05aが被写体側(+Z方向)に移動し、バリア部材1
02の回動軸102bを中心としてバリア部材102を
回動させ、バリア部材102を閉じた状態とする。
【0057】ここで、バリア部材102は、図5(b)
に示すように、側端部102hが台座108のストッパ
ー部108jに衝突したところで、その回動が停止す
る。このとき、バネ105の先端部105aの先端が嵌
入しているバリア部材102の孔部102aの回動中心
に対する角度は、図5(b)に示すように、回動中心を
通過するXY平面に対して−45度である。
【0058】なお、バリア部材103についても、同様
の機構により回動し、回動中心を通過するXY平面に対
して−45度の角度で停止する。
【0059】さらに、バリアが閉まった図5に示す状態
から直進筒110がカメラ本体側(−Z方向)に移動す
ると、バネ105は、凸部105bの基端側を広げなが
ら先端部105aがカメラ本体側(−Z方向)に移動
し、上述のようにバリア部材102を回動させ、図2、
図3及び図8に示すように、バリア部材102が開いた
状態となる。バネ104及びバリア部材103について
も同様である。
【0060】図6は、直進筒110が−Z方向に移動
し、各バリア部材102,103が開いた状態から、バ
リア部材102の先端部102dを強制的に矢印方向へ
押しつけてバリア部材102を閉めていった状態を図示
している。
【0061】このとき、バリア部材102の孔部102
aに嵌入しているバネ105の先端部105aは、強制
的にZ方向に変位させられる。バネ105は、固定部1
05dで台座108に固定されているため、この先端部
105aの変位については、主に先端部105aから凸
部105bまでの間の部位が変形することによって弾性
力(位置エネルギー)に変換される。
【0062】そして、台座108のストッパー部108
jにバリア部材102の側端部102hが当たると、バ
リア部材102が停止し、位置エネルギーが最大とな
る。この状態では、バネ105は、凸部105bが初期
状態よりも図6の上下方向に縮められており、この凸部
105bを初期状態に戻そうとする力が生じており、ま
た、先端部105aを+Y方向(図6の上方向)及び−
Z方向(直進筒110の方向)に戻そうとする力が生じ
ている。従って、この状態からバリア部材102に対す
る図6の矢印方向への強制力を除去すると、バネ105
の弾性力によって、バリア部材102が再び開き、図
2、図3及び図8に示す状態となる。
【0063】図7は、直進筒110が+Z方向に位置
し、各バリア部材102,103が閉まった状態から、
バリア部材102の先端部102dを強制的に矢印方向
へ押しつけてバリア部材102を開いていった状態を図
示している。
【0064】このとき、バリア部材102の孔部102
aに嵌入しているバネ105の先端部105aは、図3
(b)と比較して明かなように、強制的に−Z方向に変
位させられる。バネ105は、固定部105dで台座1
08に固定されているため、この先端部105aの変位
については、主に先端部105aから凸部105bまで
の間の部位が変形することによって弾性力(位置エネル
ギー)に変換される。
【0065】そして、図3(b)で説明したように、台
座108のストッパー部108iにバリア部材102の
後端部102eが当たると、バリア部材102が停止
し、位置エネルギーが最大となる。従って、この状態か
らバリア部材102に対する矢印方向への強制力を除去
すると、バネ105の弾性力によって、バリア部材10
2が再び閉まり、図9に示す状態となる。
【0066】このように、カメラ鏡筒100では、バリ
ア部材102,103の各孔部102a,103aに対
する各バネ104,105の先端部104a,105a
の嵌入方向が、各バリア部材の回動軸と平行なため、バ
ネ104,105のX方向の分力がバリア部材102,
103に伝達されることなく、バリア部材102,10
3の回動に必要なY・Z方向の力のみが伝達され、各バ
リア部材102,103がスムーズに回動する。また、
各バリア部材102,103と各バネ104,105と
が、各バリア部材の略円柱状の回動軸部102b、10
3cの端面で連結されるので、バリア装置全体を薄くす
ることが可能となる。
【0067】さらに、各バネの凸部104b,105b
が先端筒109の外径方向に付勢され、この先端筒10
9の内面に常に接触しているため、直進筒110の円周
前面と確実に接触可能となる。
【0068】(飾り蓋及び各バリア部材の形状等)次
に、図8及び図9の外観斜視図を参照して、飾り蓋10
1及び各バリア部材102,103の形状等について説
明する。
【0069】カメラ鏡筒100では、上述のように飾り
蓋101の前面が球面となっており、また、各バリア部
材102,103の外面は、飾り蓋101の球面とほぼ
同一の曲率を持つ球面となっている。
【0070】バリア部材102は、その先端側の端部1
02f及び102hの幅が、回動軸部付近の基端側端部
102g及び102iの幅よりも広くなっている。バリ
ア部材103についても同様である。バリア部材10
2,103をこのような形状とすることにより、画像形
成に必要な左右方向の拘束を受けること無く、被写体か
らの光線をレンズに導くことが可能となる。
【0071】そして、飾り蓋101の上端部101eと
バリア部材102の後端部102eとの境界線は、図8
のようにバリア部材102,103が開いた状態で、飾
り蓋101の前面の球面とバリア部材102の外面の球
面が幾何学的に交差する円弧にほぼ等しい。
【0072】このように、カメラ鏡筒100では、飾り
蓋101の前面の球面曲率と各バリア部材102,10
3外面の球面曲率がほぼ等しいことから、各バリア部材
102,103が閉まったときには、図9に示すよう
に、飾り蓋101の前面とバリア部材102,103の
外面とがほぼ同一の滑らかな球面形状となり、外部の物
との引っかかりやゴミの付着などを防止できる。また、
このような形状とすることにより、バリアを開いた際の
各バリア部材部材102,103の先端が円弧型とな
り、入射する不要光線を効果的にカット可能で、より高
いフード効果が得られる。
【0073】そして、カメラ鏡筒100によれば、バリ
ア部材102,103が上下に開き、バリア自体がフー
ド効果を持ち、上側のバリア部材102は、上からの太
陽光線が先端のレンズ面に入射することを防ぎ、フレア
・ゴーストを防止する。また、上側のバリア部材102
は、雨・雪がレンズ面に付着するのを防ぎ、写真の画質
低下が防止される。一方、下側のバリア部材103は、
水面での太陽の反射光等、下からの不要な光線がレンズ
面に入射することを防ぎ、フレア・ゴーストを防止す
る。これにより、高画質な写真が撮影可能となり、また
少ない部品点数で、バリア装置を小型にできる。
【0074】さらには、バリアが閉まった際の、飾り蓋
101とバリア部材102,103との境界線のうち、
各バリア部材の回動軸にほぼ平行で近い方の境界線がほ
ぼ円弧であるので、バリア部材102,103が開いた
際と閉まった際の両状態において、バリア部材102,
103と飾り蓋101との隙間を小さくでき、その隙か
らバリア装置内に入る外光やゴミ等が少なくなり、ゴー
ストフレアの少ないより高いフード効果が達成される。
【0075】また、実施の形態のカメラ鏡筒100によ
れば、各バネ104,105が常に各バリア部材10
2,103を開く方向に付勢しているため、バリア部材
を指等で押した際には、バリア部材が閉まり、レンズ面
への指紋の付着を防止し、写真の画質が低下しない。ま
た、撮影状態時に落下等で衝撃を受けた際、バリア部材
が閉まり、バネ104,105が衝撃力を一部吸収する
ため、バリア部材102,103の破損が少ない。さら
に、各バリア部材102,103を硬質ゴム等の弾性部
材で成形した場合には、撮影状態時に落下等で衝撃を受
けた際、まずバリア部材102,103が地面に接触
し、各バリアが閉まる際のバネ104,105とバリア
部材102,103自身の変形によって衝撃を吸収する
ため、鏡筒やカメラ本体側の破損が軽減される。
【0076】さらに、カメラ鏡筒100によれば、バネ
104,105の直進筒110と接触する部分が、光軸
に沿って直進筒110側に延長された凸部104b,1
05bとされ、この凸部104b,105bが先端筒1
09の外径側へ付勢され、また、台座108及び直進筒
110に、この凸部104b,105bが通過する孔部
を有していることにより、少ない部品点数で、直進筒1
10の押圧力を効率よくバネ104,105に伝えるこ
とができる。また、バリア部材102,103とバネ1
05,104との連結部位が、バリア部材102,10
3の回動軸102b,103bの端面であることによ
り、バリア装置を薄く構成することが可能である。さら
には、この連結部位がそれぞれ1カ所のみとしているの
で、バリア部材102,103とバネ105,104と
の連結組立作業が容易になる。
【0077】また、第1の実施の形態のバネ105,1
04は、一端側がバリア部材102,103との連結部
位であり、他端側が直進筒110との固定部位であり、
その中間部が直進筒110に押圧される凸部105b,
104bであることにより、各凸部の動きが直接バリア
部材102,103との連結部位に伝わり、機敏なバリ
ア開閉動作が可能となる。
【0078】(第2の実施の形態)次に、バリア装置の
第2の実施の形態について、図10を参照して説明す
る。ここで、図10は、第2の実施の形態のバリア装置
を備えたカメラ鏡筒200の要部を示す図であり、
(a)が飾り蓋を取り除いた正面図、(b)が飾り蓋と
先端筒のみYZ平面を含む断面で表した側面図で、それ
ぞれバリアが開いた状態を示し、(c)にバリアが閉ま
った状態を示す。
【0079】第2の実施の形態のカメラ鏡筒200は、
図10に示すように、先端筒209と、この先端筒20
9の内周部に直進摺動可能に嵌入される直進筒210
と、先端筒209の前面に接着固定される台座208
と、一対のバリア部材202,203と、各バリア部材
202,203を付勢するバネ204,205と、各バ
ネ204,205を台座208に固着するためのネジ2
06,207と、飾り蓋201とを有している。ここ
で、先端筒209、直進筒210、台座208、飾り蓋
201、バリア部材202,203、及びネジ206,
207については、第1の実施の形態と略同様の構成で
あり、同一構成についての説明は省略する。
【0080】第2の実施の形態では、バネ204,20
5の構成が第1の実施の形態と異なっており、これに伴
って台座208へねじ込まれるネジ206,207の位
置が異なっている。ここで、バネ204,205は相互
に同一形状となっているため、以下の説明ではバネ20
5の構成についてのみ詳述する。
【0081】バネ205は、図10に示すように、バリ
ア部材202の孔部202aに嵌入される先端部205
a、直進筒210の押圧面210aの方向に突出する凸
部205bを有しており、これらについては第1の実施
の形態と略同一の形状となっている。さらに、バネ20
5は、ネジ207によって台座208に固定される固定
部205dを有し、この固定部205dの位置及び形状
が第1の実施の形態と異なり、さらには、先端部205
aの反対側の端部が略X軸方向に屈曲した屈曲部205
cとなっている。
【0082】バネ205の固定部205dは、ネジ20
7によって、台座208に固定される。バリア部材20
2の孔部202aにバネ205の先端部205aが嵌入
する。バネ205の固定部205dと先端部205aは
ほぼ同一のXY平面内にあり、中間の凸部205bは、
そのXY平面から−Z方向へ光軸に平行に、先端筒の第
1孔部209bを通って直進筒210側に伸びている。
屈曲部205cは、固定部からさらに伸び、台座208
の貫通溝208kを通過し、−X方向へ伸びている。貫
通溝208kとバネ205との隙間は、光が漏れない程
度に小さい。
【0083】同様にバネ204もネジ206で台座20
8に固定され、バネ204の先端部204aがバリア部
材203の孔部203aに嵌入している。図10(b)
において、バネ205の先端部205aは、カメラボデ
ィ側(−Z方向)へたわもうとしているため、バリア部
材202は回動軸202b周りに回動し、バリアが開い
た状態で停止する。このとき、バネ205の先端部20
5aの先端が嵌入しているバリア部材202の孔部20
2aの角度は、XY平面に対して30度である。バリア
部材203も同様に開き、孔部203aの角度も30度
である。
【0084】次に、直進筒210が被写体側(+Z方
向)へ繰り出すと、図10(c)のように、直進筒21
0の押圧面210aがバネ205の凸部205bとバネ
204の凸部204bを押し上げ、バネ205の先端部
205aは+Z方向へ変位する。この変位によって、バ
リア部材202は、回動軸202b周りに回動し、バリ
ア部材の先端が台座208のストッパー部208jに衝
突することで、バリア部材202が閉まった状態で停止
する。バリア部材203も同様に、閉まった状態で停止
する。このとき、バネ205の先端部205aの先端が
嵌入しているバリア部材205の孔部202aの角度
は、XY平面に対して−60度である。バリア部材20
3も同様に開き、孔部203aの角度も−60度であ
る。
【0085】このような構成とされた第2の実施の形態
のカメラ鏡筒200によれば、上述した第1の実施の形
態と同様の効果が得られるとともに、以下のような独自
の効果が得られる。
【0086】すなわち、各バネ204,205における
凸部204b,205b以外の形状がほぼ1平面内にあ
り、かつ、屈曲角度が90度以内であるため、各バネ2
04,205が容易に加工できその製造コストが安価に
なる。
【0087】また、図10(b)に示すように、バリア
が開いた状態での、バリア部材の孔部202a,203
aの角度をそれぞれ30度と小さくしたため、各バネの
先端部205a,204aの−Z方向のたわみ力が効率
良くバリア部材202の開く力に変換され、バリアを開
いた状態においてこれを保持する力が大きくなるので、
撮影時、指等の外力が作用した場合でもバリアが動きに
くくなり、画像に必要な光線をける等の不都合の発生が
防止できる。
【0088】(第3の実施の形態)次に、バリア装置の
第3の実施の形態について、図11を参照して説明す
る。
【0089】ここで、図11は、第3の実施の形態のバ
リア装置を備えたカメラ鏡筒300の要部を示す図であ
り、(a)が飾り蓋を取り除いた正面図、(b)が飾り
蓋と先端筒のみYZ平面を含む断面で表した側面図で、
バリアが開いた状態を示し、(c)にバリアが閉まった
状態を示す。
【0090】第3の実施の形態のカメラ鏡筒300は、
図11に示すように、先端筒309と、この先端筒30
9の内周部に直進摺動可能に嵌入される直進筒310
と、先端筒309の前面に接着固定される台座308
と、一対のバリア部材302,303と、各バリア部材
302,303を付勢するバネ304,305と、各バ
ネ304,305を台座308に固着するためのネジ3
06,307と、飾り蓋301とを有している。
【0091】ここで、先端筒309、直進筒310、台
座308、飾り蓋301、バリア部材302,303、
及びネジ306,307については、第1及び第2の実
施の形態と略同様の構成であり、同一構成についての説
明は省略する。
【0092】第3の実施の形態では、付勢部材としての
バネ304,305の構成が第1及び第2の実施の形態
と異なっており、これに伴って台座308へねじ込まれ
るネジ306,307の位置が第1の実施の形態と異な
りかつ第2の実施の形態と略同一位置になっている。こ
こで、バネ304,305は相互に同一形状となってい
るため、以下の説明ではバネ305の構成についてのみ
詳述する。
【0093】バネ305は、先端部305aがバリア部
材302と接続され、先端部305aと反対側の端部が
直進筒310に押圧される凸部305bとなっており、
先端部305aと凸部305bとの間の部位が、略U字
状に折り返され、台座308及び先端筒309に対して
固定される固定部305dとなっている。
【0094】バネ305の固定部305dは、ネジ30
7によって、先端筒309に取り付けられた台座308
に固定される。バネ305の先端部305aは、バリア
部材302の孔部302aに嵌入される。
【0095】バネ305は、固定部305dと先端部3
05aとがほぼ同一のXY平面内にある。また、バネ3
05は、図11に示すように、固定部305dからXY
平面内で略U字状に折り返され+Y方向に伸び、続いて
先端部305aよりも低い位置で+X方向に屈曲し、さ
らに−Z方向へ光軸に平行に屈曲することにより先端筒
309の孔部309bを通って直進筒310側に伸びて
おり、その先端側が−Y方向に屈曲して凸部305bを
構成している。
【0096】同様に、バネ304もネジ306で台座3
08に固定され、バネ304の先端部304aがバリア
部材303の孔部303aに嵌入している。
【0097】直進筒310がバネ305の凸部305b
を押圧していない状態では、バネ305は、その先端部
305aがカメラの本体側(−Z方向)へたわもうとす
るため、バリア部材302を回動軸302b周りに回動
させて、図11(b)に示すように、バリア部材302
を開いた状態で停止させる。このとき、バネ305の先
端部305aの先端が嵌入しているバリア部材の孔部3
02aの回動中心に対する角度は、回動中心を通過する
XY平面に対して45度である。バリア部材303も同
様に開き、孔部303aの角度も45度である。
【0098】なお、バリア部材303についても、同様
の機構により回動し、回動中心を通過するXY平面に対
して45度の角度で停止する。
【0099】バネ305の凸部305bは、カメラボデ
ィ側の方向(−Z方向)と外径方向(+X方向)へたわ
むようになっており、図11(a)及び(b)に示すよ
うに、先端筒309の内壁部に接触しながら、直進筒3
10側に変位して先端部305a側と一定のクリアラン
スを保って停止している。
【0100】バネ304の凸部304bも同様に先端筒
310の内壁部に接触しながら、直進筒310側に変位
して停止している。
【0101】次に、直進筒310が被写体側(+Z方
向)へ繰り出すと、図11(c)のように、直進筒31
0の押圧面310aがバネ305の凸部305bを+Z
方向へ移動させ、さらに凸部305bが先端部305a
側の部位に接触して先端部305aを移動させることに
より、バネ305の先端部305aが+Z方向へ変位す
る。この変位によって、バリア部材302は、回動軸3
02bを中心として回動し、バリア部材の先端が台座の
ストッパー部308jに衝突することで、バリア部材が
閉まった状態で停止する。バリア部材303も同様に閉
まった状態で停止する。このとき、バネ305の先端部
305aの先端が嵌入しているバリア部材302の孔部
302aの回動中心に対する角度は、回動中心を通過す
るXY平面に対して−45度である。バリア部材303
も同様に開き、孔部303aの角度も−45度である。
【0102】このような構成とされた第3の実施の形態
のカメラ鏡筒300によれば、上述した第1の実施の形
態と同様の効果が得られるとともに、以下のような独自
の効果が得られる。
【0103】すなわち、バネ305の固定部305dか
ら先端部305aへ伸びる部分と、固定部305dから
凸部305bへ伸びる部分とが別系統のため、バネとバ
リア部材の結合部の動きとバネと直進筒310の接触部
のXY平面の動きとが互いに干渉せず、バリア部材の開
閉に必要な力のみ伝達できる。また、各バネの凸部が外
径方向へ付勢されているため、直進筒310で押圧され
る際には常に直進筒310の押圧面310aに対して確
実に接触し、バネの凸部が内径方向へズレて直進筒31
0の押圧面310aから外れる等の不具合が発生しな
い。
【0104】(第4の実施の形態)次に、バリア装置の
第4の実施の形態について、図12を参照して説明す
る。ここで、図12は、第4の実施の形態のバリア装置
を備えたカメラ鏡筒400の要部を示す図であり、
(a)が飾り蓋を取り除いた正面図、(b)が飾り蓋と
先端筒をYZ平面を含む断面で表した、バリアが開いた
状態の側面図で、(c)がバリアが閉まった状態の側面
図で、(d)がバリアが開いた状態において各バネを上
方から透視した図となっている。
【0105】第4の実施の形態のカメラ鏡筒400は、
図12に示すように、先端筒409と、この先端筒40
9の内周部に直進摺動可能に嵌入される直進筒410
と、一対のバリア部材402,403と、各バリア部材
402,403を付勢する第1の付勢部材としてのバネ
411と、直進筒410に押圧される第2の付勢部材と
してのバネ412と、各バネ411,412を直進筒4
10に固着するためのネジ407と、飾り蓋401と、
を有している。ここで、直進筒410は、上述の各実施
の形態で説明した台座の部分と一体化されており、バネ
411,412及び、各バリア部材402,403が直
接取り付けられる。
【0106】なお、直進筒410、飾り蓋401、バリ
ア部材402,403、及びネジ406,407につい
ては、上述の各実施の形態と略同様の構成であり、同一
構成についての説明は省略する。
【0107】上側のバリア部材402は、その回動軸4
02b及び402cが、先端筒409の軸受け部409
h及び409iに嵌入され、飾り蓋401側の軸受け部
401cで、回動可能に固定されている。また、バリア
部材402は、図12(c)に示すように、その先端部
402dがいわゆる先細りの形状となっており、先端部
402dの内周側にバリア部材403の先端部403d
が入り込む形状となっている。
【0108】第4の実施の形態では、バネ411,41
2の構成、及びこれに伴う直進筒410へねじ込まれる
ネジの位置及び本数が上述の各実施の形態と異なってい
る。
【0109】先端筒409の前面には、第2の付勢部材
としてのバネ412が配置される。このバネ412は、
図12(a)に示すように全体略C字状をなし、その両
端側が、図12(b)〜(d)に示すように、直進筒4
10側(−Z方向)に向かって光軸に平行に形成されて
いる。具体的には、図12(a)における上側の第1先
端部411aが先端筒409の第1孔部409bを通っ
て直進筒410側へ延設され、下側の第2先端部412
aが先端筒409の第2孔部409gを通って直進筒4
10側へ延設される。
【0110】第1の付勢部材としてのバネ411は、図
12(a)に示すように全体略C字状をなし、上述のバ
ネ412に重なるように配置され、両端側がバリア部材
402と接続するための第1先端部412a及びバリア
部材403と接続するための第2先端部412aとなっ
ており、その中間部411cがネジ407で先端筒に固
定されている。
【0111】バネ411は、第1先端部411aが上側
のバリア部材402の孔部402aに嵌入され、第2先
端部411eが下側のバリア部材403の孔部403a
に嵌入される。ここで、バネ412の中間部412cは
先端筒409の前面とバネ411とに挟挟されており、
各バネ411,412が外れないようになっている。ま
た、バネ412の第1先端部412aと第2先端部41
2eは、外径方向へ付勢されており、直進筒410の内
面409fに常に接している。
【0112】バネ411は、直進筒410によってバネ
412が押圧されない状態では、第1先端部411a及
び第2先端部411eが直進筒410側(−Z方向)に
移動するようにたわもうとする。このため、図12
(b)に示すように、バネ412が押圧されない状態で
は、バネ411が各バリア部材402,403をその回
動軸402,403bを中心として回動させることによ
り、バリアが開いた状態となる。また、この状態では、
図12(a)に示すように、バネ411とバネ412と
が所定位置で接触し、バネ411によってバネ412が
直進筒410側(−Z方向)に押圧される。
【0113】すなわち、バネ411は、上側の第1接点
部411b及び下側の第2接点部411dでバネ412
の上側の第1接点部412b及び下側の第2接点部41
2dと接触しており、バネ412を直進筒410側に押
すことで、バネ412の第1先端部412aと第2先端
部412eが直進筒410側にせり出した状態となる。
このとき、図12(d)に示すように、バネ412の下
側の第2先端部412eは、上側の第1先端部412a
よりも直進筒410側により突出した状態となってい
る。
【0114】次に、直進筒410が図12(c)のよう
にバリア部材402,403側に移動すると、バネ41
2の第2先端部412eがまず直進筒410の押圧面4
10aに接触して+Z方向へ押圧され、バネ412の第
2接点部412dがバネ411の第2接点部411dを
押し上げる。このことにより、バネ411の第2先端部
411eが+Z方向に変位し、下側のバリア部材403
を閉じる方向に回動させ、まずバリア部材403が先に
閉まり始める。続いて、バネ412の第1先端部412
aが直進筒410の押圧面410aに押圧されることに
より、バネ412の第1接点412bがバネ411の第
1接点411bを押し上げ、これにより、バネ411の
第1先端部411aが+Z方向に変位し、バリア部材4
02を閉じる方向に回動させ、バリア部材402も閉ま
り始め、最終的には図12(c)に示すように、各バリ
ア部材403,402が完全に閉まる。
【0115】さらに、図12(c)に示すこの状態から
直進筒410が−Z方向に移動すると、バネ411自身
の弾性力により、バネ411の第1先端部411aと第
2先端部411dが直進筒410側に変位し、まず上側
のバリア部材402が開き始め、続いて下側のバリア部
材403が開き始め、最終的には図12(b)に示すよ
うに、各バリア部材403,402が完全に開く。
【0116】このような構成とされた第4の実施の形態
のカメラ鏡筒400によれば、上述した第1の実施の形
態と同様の効果が得られるとともに、以下のような独自
の効果が得られる。
【0117】すなわち、上述の各実施の形態と比較し
て、付勢部材であるバネの総本数2本を増やすことな
く、一方のバネ412を直進筒410と接触する専用の
バネとし、もう一方のバネ411をバリア部材と連結す
る専用のバネとし、バネ412が直進筒410に押圧さ
れると、さらにバネ412がバネ411を押圧してバリ
ア部材が開かれるので、それぞれの役目に応じたバネ線
径を選択可能となり、バリア開閉動作がよりスムーズな
バリア装置を提供できる。また、第2の付勢部材として
のバネ412を固定するためのネジ等の部品を省略でき
るので、低コスト化が図られる。
【0118】さらに、一方のバリア部材402が他方の
バリア部材403よりも先に開閉可能となると共に、バ
ネの凸部と直進筒410との接触の衝撃が2回に分割さ
れ、衝撃力及び衝撃音が小さくなり、小さい力で直進筒
410が駆動可能となる。
【0119】さらには、バリアが閉じたとき、2枚のバ
リア部材402,403の先端部同士が重なり合ってい
るため、この先端部からのゴミや外光の進入を防止でき
る。
【0120】なお、上述した第1乃至第3の実施の形態
では、各バネにおける直進筒側に延びる凸部の長さを相
互に等しくしたが、第4の実施の形態と同様に、これを
相互に異なる長さとしても良く、この場合には第4の実
施の形態と同様の効果が得られる。
【0121】以上説明したように、各実施の形態のバリ
ア装置を備えたカメラ鏡筒が装着されたカメラによれ
ば、より高画質な写真が撮影可能となる。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複雑な機構を必要とせず、少ない部品点数で、小型化
し、光漏れが無く、対衝撃性、フード効果・レンズ面の
保護効果のあるバリア装置及びカメラを提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のバリア装置を備え
たカメラ鏡筒の分解斜視図である。
【図2】第1の実施の形態のカメラ鏡筒において、バリ
アが開いた状態を説明するための一部切り欠き図であ
る。
【図3】第1の実施の形態においてバリアが開いた状態
を説明するための図であり、(a)が飾り蓋を除いた状
態の正面図、(b)がYZ平面を含み、下側のバリア部
材を除いた状態の側断面図、(c)が飾り蓋と先端筒の
みYZ平面を含む断面とした側面図、(d)が飾り蓋の
正面図である。
【図4】第1の実施の形態のカメラ鏡筒において、バリ
アが閉まった状態を説明するための一部切り欠き図であ
る。
【図5】第1の実施の形態においてバリアが閉じた状態
を説明するための図であり、(a)がは飾り蓋を除いた
状態の正面図、(b)が飾り蓋と先端筒のみYZ平面を
含む断面とした側面図である。
【図6】第1の実施の形態において、直進筒が各バネか
ら離れる方向に移動し、各バリア部材が開いた状態か
ら、上側のバリア部材を強制的に矢印方向へ押しつけて
閉めていった状態を説明する図である。
【図7】第1の実施の形態において、直進筒が各バネを
押圧する方向に移動し、各バリアが開いた状態から、上
側のバリア部材を矢印方向へ押しつけて強制的に開いて
いった状態を説明する図である。
【図8】第1の実施の形態のカメラ鏡筒において、バリ
アが開いた状態を示す外観斜視図である。
【図9】第1の実施の形態のカメラ鏡筒において、バリ
アが閉じた状態を示す外観斜視図である。
【図10】バリア装置の第2の実施の形態を説明するた
めの図であり、(a)が飾り蓋を取り除いた正面図、
(b)が飾り蓋と先端筒のみYZ平面を含む断面で表し
た側面図で、それぞれバリアが開いた状態を示し、
(c)にバリアが閉まった状態の側面図を示す。
【図11】バリア装置の第3の実施の形態を説明するた
めの図であり、(a)が飾り蓋を取り除いた正面図、
(b)が飾り蓋と先端筒のみYZ平面を含む断面で表し
た側面図で、それぞれバリアが開いた状態を示し、
(c)にバリアが閉まった状態の側面図を示す。
【図12】バリア装置の第4の実施の形態を説明するた
めの図であり、(a)が飾り蓋を取り除いた正面図、
(b)が飾り蓋と先端筒のみYZ平面を含む断面で表し
た側面図で、それぞれバリアが開いた状態を示し、
(c)にバリアが閉まった状態の側面図を示し、(d)
に各バネを透視して表した上面外観図を示す。
【符号の説明】
100,200,300,400…カメラ鏡筒 101,201,301,401…飾り蓋(蓋部材) 101a…後面 101b…開口部 101c,401c…軸受け部 101e…上端部 101f,101h…側端部(壁部) 101i…側端部(壁部、カバー部) 101j…カバー部 101k,401k…軸受け部 102,202,302,402…バリア部材(第1の
バリア部材) 102a,202a,302a,402a…孔部 102b,202b,302b,402b…回動軸部 102c,402c…回動軸部 102d,402d…先端部 102e…後端部 102f…側端部 102g…側端部 102h…側端部 102i…側端部 103,203,303,403…バリア部材(第2の
バリア部材) 103a,203a,303a,403a…孔部 103b,403b…回動軸部 103c…回動軸部 403d…先端部 103j…遮光溝部 104,204,304…バネ(第2の弾性部材) 204a,304a…先端部 104b,204b,304b…凸部 105,205,305…バネ(第1の弾性部材) 105a,205a,305a…先端部 105b,205b,305b…凸部 105c,205c…屈曲部 105d,205d,305d…固定部 106,206,306…ネジ 107,207,307,407…ネジ 108,208,308…台座 108a…切欠部 108b,c…軸受け部(第1の軸受け部) 108g,h…軸受け部(第2の軸受け部) 108d…Y面 108e…X面 108f…開口部 108i…ストッパー部 108j,208j,308j…ストッパー部 208k…貫通溝 108l…壁面部(壁部) 108m,n…雌ネジ部(固定部) 108p…立上り壁部 109,209,309,409…先端筒 109a…円周前面 109b,209b,309b,409b…第1孔部 109c…前面 109d…Y面 109e…X面 109f,309f,409f…内壁部 109g,409g…第2孔部 109j…突起部 409h…軸受け部 409i…軸受け部 110,210,310,410…直進筒(押圧部材) 110a,210a,310a,410a…押圧面 411…バネ(第1の付勢部材) 411a…第1先端部 411b…第1接点部 411c…中間部 411d…第2接点部 411e…第2先端部 412…バネ(第2の付勢部材) 412a…第1先端部 412b…第1接点部 412c…中間部 412d…第2接点部 412e…第2先端部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを保持するカメラ鏡筒の先端
    側に、前記撮影レンズの光軸と垂直な軸線を中心として
    回動可能に配置され、撮影時に前記撮影レンズのレンズ
    面を露出する方向に開かれ、非撮影時には前記レンズ面
    を覆う方向に閉められるバリア部材と、 前記バリア部材を開く方向に付勢する付勢部材と、 前記カメラ鏡筒の先端側に配置され、前記バリア部材を
    回動可能に保持すると共に前記付勢部材の一部を固定す
    る先端筒と、 前記付勢部材を押圧する押圧部材とを有し、 前記付勢部材は、前記押圧部材によって押圧されると、
    前記バリア部材を閉める方向に変形することを特徴とす
    るバリア装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢部材は、前記押圧部材によって
    押圧される部分が、前記撮影レンズの光軸に沿って前記
    押圧部材側に延びる凸部とされ、 前記凸部は、前記カメラ鏡筒の外径側へ付勢されるとと
    もに、前記先端筒に設けられた孔部を介して前記押圧部
    材に対向位置することを特徴とする請求項1に記載のバ
    リア装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢部材は、一端側が前記バリア部
    材と接続され、他端側が前記先端筒に対して固定され、
    前記一端側と前記他端側との間の部位に前記凸部が形成
    されたことを特徴とする請求項2に記載のバリア装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢部材は、一端側が前記バリア部
    材と接続され、他端側に前記凸部が形成され、前記一端
    側と前記他端側との間の部位が前記先端筒に対して固定
    されることを特徴とする請求項2に記載のバリア装置。
  5. 【請求項5】 前記バリア部材は、前記先端筒によって
    回動可能に保持される略円柱状の回動軸部を有し、 前記付勢部材は、前記回動軸部の端面で前記バリア部材
    と接続されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か1に記載のバリア装置。
  6. 【請求項6】 前記バリア部材は、前記付勢部材の先端
    部が挿入される穴部を有し、 前記付勢部材は、前記穴部を介して前記バリア部材と連
    結接続されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1に記載のバリア装置。
  7. 【請求項7】 前記付勢部材は、弾性部材からなり、 前記押圧部材は、前記撮影レンズの光軸に沿って前記先
    端筒に対して相対移動可能な直進筒であり、 前記先端筒の先端側を覆う蓋部材を備え、 前記先端筒と前記蓋部材には、前記弾性部材を外光から
    遮断する壁部が形成されたことを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれか1に記載のバリア装置。
  8. 【請求項8】 前記蓋部材は、前記バリア部材の周りに
    配置され、かつ、外面が球面とされ、 前記バリア部材には、前記蓋部材の外面の曲率と略同一
    曲率の球面が形成され、 前記バリア部材が前記撮影レンズのレンズ面を覆う方向
    に閉められると、前記蓋部材の外面と前記バリア部材の
    球面とが略同一の連続した球面になることを特徴とする
    請求項7記載のバリア装置。
  9. 【請求項9】 前記バリア部材及び前記付勢部材が一対
    備えられたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    1に記載のバリア装置。
  10. 【請求項10】 一方の付勢部材の前記押圧部材によっ
    て押圧される部分が、他方の付勢部材の前記押圧部材に
    よって押圧される部分よりも、前記押圧部材側に近接位
    置することを特徴とする請求項9に記載のバリア装置。
  11. 【請求項11】 前記バリア部材が一対備えられ、 前記付勢部材は、各バリア部材と接続される第1の付勢
    部材と、前記押圧部材によって押圧される第2の付勢部
    材とからなり、 前記第1の付勢部材は、一端側が一方のバリア部材と接
    続され、他端側が他方のバリア部材と接続され、前記一
    端側と前記他端側との間の部位が前記先端筒に対して固
    定され、 前記第2の付勢部材は、両端側が前記押圧部材によって
    押圧されるとともに、前記第1の付勢部材と前記先端筒
    とで挟持されることを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れか1に記載のバリア装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の付勢部材は、前記押圧部材
    によって押圧される一端側の部分が、他方の前記押圧部
    材によって押圧される他端側の部分よりも、前記押圧部
    材側に近接位置することを特徴とする請求項11に記載
    のバリア装置。
  13. 【請求項13】 一方のバリア部材の回動中心軸が前記
    撮影レンズの光軸よりも上方に位置し、他方のバリア部
    材の回動中心軸が前記撮影レンズの光軸よりも下方に位
    置し、各回動中心軸が相互に略平行であることを特徴と
    する請求項9乃至12のいずれか1に記載のバリア装
    置。
  14. 【請求項14】 撮影レンズを保持するカメラ鏡筒の先
    端側に、前記撮影レンズの光軸と垂直な軸線を中心とし
    て回動可能に配置され、撮影時に前記撮影レンズのレン
    ズ面を露出する方向に開かれ、非撮影時には前記レンズ
    面を覆う方向に閉められるバリア部材を備えたバリア装
    置において、 前記バリア部材の周りに配置され、前面が球面である蓋
    部材を有し、 前記バリア部材には、前記蓋部材の曲率と略同一曲率の
    球面が形成され、 前記バリア部材が前記撮影レンズのレンズ面を覆う方向
    に閉められると、前記蓋部材の外面と前記バリア部材の
    球面とが略同一の連続した球面になることを特徴とする
    バリア装置。
  15. 【請求項15】 前記バリア部材が前記撮影レンズのレ
    ンズ面を覆う方向に閉められると、前記蓋部材と前記バ
    リア部材との境界部のうち、バリア部材の回動中心軸に
    略平行で近い方の境界線が略円弧となることを特徴とす
    る請求項14記載のバリア装置。
  16. 【請求項16】 撮影レンズを保持するカメラ鏡筒の先
    端側に、前記撮影レンズの光軸と垂直な軸線を中心とし
    て回動可能に配置され、撮影時に前記撮影レンズのレン
    ズ面を露出する方向に開かれ、非撮影時には前記レンズ
    面を覆う方向に閉められるバリア部材を備えたバリア装
    置において、 前記バリア部材は、前記撮影レンズの光軸より上方に回
    動中心軸を有する第1のバリア部材と、前記光軸より下
    方に回動中心軸を有する第2のバリア部材とからなり、 前記第1のバリア部材に連結し、前記第1のバリア部材
    を開く方向に付勢する第1の弾性部材と、 前記第2のバリア部材に連結し、前記第2のバリア部材
    を開く方向に付勢する第2の弾性部材と、 収納時に前記第1及び第2の弾性部材を押圧する直進筒
    と、 前記第1及び第2の弾性部材の一部を固定する固定部
    と、前記第1のバリア部材の回動軸を回動可能に固定す
    る第1の軸受け部と、前記第2のバリア部材の回動軸を
    回動可能に固定する第2の軸受け部とを有し、鏡筒先端
    に配置された先端筒と、 前記先端筒の第1の軸受け部を覆う第1のカバー部と、
    前記先端筒の第2の軸受け部を覆う第2のカバー部とを
    有し、前記先端筒の前面を覆う蓋部材とを備えたことを
    特徴とするバリア装置。
  17. 【請求項17】 撮影レンズを保持するカメラ鏡筒の先
    端側に、前記撮影レンズの光軸と垂直な軸線を中心とし
    て回動可能に配置され、撮影時に前記撮影レンズのレン
    ズ面を露出する方向に開かれ、非撮影時には前記レンズ
    面を覆う方向に閉められるバリア部材を備えたバリア装
    置において、 光軸より上方に回動中心軸を有する第1のバリア部材
    と、 光軸より下方に回動中心軸を有する第2のバリア部材
    と、 前記第1及び第2のバリア部材に連結し、バリアを開く
    方向に付勢する第1の弾性部材と、 前記第1の弾性部材と接する部分を持つ第2の弾性部材
    と、 収納時に前記第2の弾性部材を押圧する直進筒と、 前記第1及び第2の弾性部材の一部を固定する固定部
    と、前記第1のバリア部材の回動軸を回動可能に固定す
    る第1の軸受け部と、前記第2のバリア部材の回動軸を
    回動可能に固定する第2の軸受け部とを有し、鏡筒先端
    に配置された先端筒と、 前記先端筒の前面を覆い、前記先端筒の第1の軸受け部
    を覆う第1のカバー部と前記先端筒の第2の軸受け部を
    覆う第2のカバー部とを備えた蓋部材とを有することを
    特徴とするバリア装置。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17のいずれか1に記載
    のバリア装置を備えたことを特徴とするカメラ。
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JP2005292531A (ja) * 2004-04-01 2005-10-20 Nisca Corp 光量調節装置及びこれを用いたプロジェクタ

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