JP2001228096A - 欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査装置

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JP2001228096A
JP2001228096A JP2000036395A JP2000036395A JP2001228096A JP 2001228096 A JP2001228096 A JP 2001228096A JP 2000036395 A JP2000036395 A JP 2000036395A JP 2000036395 A JP2000036395 A JP 2000036395A JP 2001228096 A JP2001228096 A JP 2001228096A
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substrate
optical system
liquid
wavelength
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Koichiro Komatsu
宏一郎 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上の繰り返しパターンの線幅が従来装置
における下限値(照明光源の波長に基づく下限値)を超
えて微細な場合でも、照明光源の波長を短くすることな
く基板の欠陥検査を行える簡易な欠陥検査装置を提供す
る。 【解決手段】 基板11を照明する照明光学系13と、
基板11からの回折光を受光する受光光学系14とを備
え、受光光学系14により得られた基板11の像に基づ
いて基板11の欠陥を検査する欠陥検査装置10であっ
て、液体19を保持する容器16を備えたものである。
液体19は、基板11の少なくとも受光光学系14が配
置された側の所定面11aに付着した状態で容器16に
保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の欠陥検査装
置に関し、特に、基板上のむらや傷などを検査する欠陥
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体ウエハや液晶基板(総
じて「基板」という)の表面に形成された繰り返しパタ
ーンからの回折光を利用し、表面のむらや傷などの欠陥
を自動検査する装置が提案されている(例えば特開平1
0-232122号公報)。基板表面の欠陥箇所と正常
箇所とでは回折効率が異なるため、繰り返しパターンか
らの回折光に基づく画像には明るさの相違が現れ、画像
の明暗により欠陥箇所を特定できる。欠陥箇所は、例え
ば、露光機のディフォーカスによって繰り返しパターン
の断面形状が変化した箇所や、レジストの膜厚が変化し
た箇所である。
【0003】図3は、従来装置の一例を示す側面図であ
る。検査対象の基板51は、検査時、ステージ52上に
載置され、照明光学系53からの平行な照明光L11に
よって照明される。そして、照明光L11によって照明
された基板51からは、繰り返しパターンの箇所が欠陥
か正常かに応じた回折効率で回折光L12が発生する。
【0004】回折光L12を受光する受光光学系54は
固定されているため、ステージ52をX方向に沿った軸
まわりにチルトさせることで、回折光L12を受光光学
系54に導くことができる。ステージ52のチルト角
は、回折の条件にしたがって予め求められる。回折の条
件は、照明光L11の波長λおよび入射角θi、回折光
L12の回折角θkおよび回折次数k、繰り返しパター
ンのピッチpを用いると、次式(1)で表すことができ
る。
【数1】 式(1)において、入射角θiは、基板51の法線を基準
として入射側に見込む角度方向をプラス、反射側に見込
む角度方向をマイナスとする。回折角θkは、基板51
の法線を基準として入射側に見込む角度方向をマイナ
ス、反射側に見込む角度方向をプラスとする。回折次数
kは、k=0の0次回折光(正反射光)を基準として入
射側に見込む角度方向をプラス、反射側に見込む角度方
向をマイナスとする。
【0005】回折の条件(式(1))にしたがうステージ
52のチルトによって受光光学系54に導かれた回折光
L12は、受光光学系54の撮像素子55にて受光さ
れ、基板51の像に基づく信号が画像処理部56に出力
される。そして、この画像処理部56において基板51
の欠陥箇所が特定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記式
(1)において基板51に形成された繰り返しパターンの
ピッチが小さくなると、同じ回折次数kの回折光におい
ては式(1)の右辺が大きくなるため、回折角θkは大き
くなってしまう。
【0007】ところが、sin関数は上限値が1である
ため、|sinθk|>1となる場合には回折光を生じな
い(||は絶対値を示す)。1次および−1次の回折光
について|sinθ1|>1かつ|sinθ-1|>1となる場
合には、回折光を生じなくなってしまい検査を行うこと
ができない。また、入射角θiを大きくすることによっ
て回折光の生じるピッチを大きくすることができるが、
式(1)において、左辺の取り得る最大値は2である。よ
って、原理的に検査可能なピッチは、照明光源57の波
長λの1/2以上ということになる。
【0008】例えば、照明光源57の波長λが可視域
(0.4μm〜0.7μm)内である0.4μmの場合に
は、0.2μmの繰り返しパターンのピッチまで原理的
に検査可能となる。これより小さいピッチの繰り返しパ
ターンを検査するには、より波長の短い紫外線を用いる
必要がある。ところが、紫外線を用いる場合には、紫外
光源の種類が限定されること、さらに、そのランニング
コストが増大すること、光学素子の材料も限定されてし
まい、装置の構成に大きな障害となる。
【0009】本発明の目的は、基板上の繰り返しパター
ンのピッチが従来装置における下限値(照明光源の波長
に基づく下限値)を超えて微細な場合でも、照明光源の
波長を短くすることなく基板の欠陥検査を行える簡易な
欠陥検査装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板を照明す
る照明光学系と、基板からの回折光を受光する受光光学
系とを備え、受光光学系により得られた基板の像に基づ
いて基板の欠陥を検査する欠陥検査装置であって、液体
を保持する容器を備えたものである。液体は、基板の少
なくとも受光光学系が配置された側の所定面に付着した
状態で容器に保持される。
【0011】このため、基板の所定面に繰り返しパター
ンが形成されている場合には、液体の中に発生した回折
光が受光光学系に導かれて受光される。液体中は空気中
よりも屈折率が大きく、液体中での実質的な光の波長は
照明光源の波長よりも短いため、繰り返しパターンのピ
ッチが従来装置(空気中での検査)における下限値(照
明光源の波長に基づく下限値)を超えて微細な場合で
も、回折光が得られる。
【0012】また、繰り返しパターンが所定面とは反対
側の面に形成されている場合には、透明な基板の内部に
発生した回折光が、所定面を介して液体の中に導かれ、
受光光学系で受光される。基板中は空気中よりも屈折率
が大きく、基板中での実質的な光の波長は照明光源の波
長よりも短いため、繰り返しパターンのピッチが従来装
置における下限値を超えて微細な場合でも、回折光が得
られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を詳細に説明する。 (第1実施形態)本発明の第1実施形態は、請求項1〜
請求項3に対応する。第1実施形態の欠陥検査装置10
は、図1に示すように、ウエハ11を載置する検査ステ
ージ12と、検査ステージ12上のウエハ11を照明す
る照明光学系13と、照明光学系13によって照明され
たウエハ11からの回折光を受光する受光光学系14
と、受光光学系14により得られたウエハ11の像に基
づいて欠陥の有無を検出する画像処理装置15と、液体
容器16とで構成されている。
【0014】このうち、検査ステージ12は、X方向に
沿った軸まわりにチルト可能である。この検査ステージ
12は、液体容器16の内部に配置されている。照明光
学系13は、光源21と凹面反射鏡22とで構成された
偏心光学系である。光源21は、可視域(0.4μm〜
0.7μm)の光束L1を射出する。光源21の射出面
は、凹面反射鏡22の焦点面に配置される。凹面反射鏡
22は、球面の内側を反射面とした反射鏡であり、検査
ステージ12の斜め上方に配置される。照明光学系13
の光軸O1はZY面に平行である。
【0015】受光光学系14は、凹面反射鏡23と、絞
り24と、レンズ25と、CCD撮像素子26とで構成
された偏心光学系である。凹面反射鏡23は、上記の凹
面反射鏡22と同様の反射鏡であり、検査ステージ12
の斜め上方に配置される。絞り24は、凹面反射鏡23
の焦点面に配置される。絞り24の位置は、上記した光
源21の射出面と共役である。レンズ25の焦点面に
は、CCD撮像素子26の撮像面が配置される。なお、
受光光学系14の光軸O2はZY面に平行である。
【0016】画像処理装置15は、CCD撮像素子26
で取り込んだ画像の画像処理を行う他に、画像の光量を
モニタする。また、画像処理装置15は、検査中のウエ
ハ11の像と予め記憶させておいた良品ウエハの像との
パターンマッチングを行い、良品ウエハの像の特徴と異
なる部分があるかどうかを判断する。回折画像に明暗の
ムラがある場合は、その部分の明暗差や特徴の違いから
欠陥箇所を特定する。
【0017】さて、液体容器16には、照明光学系13
の光軸O1に対し垂直な平行平板ガラス(照明窓)17
と、受光光学系14の光軸O2に対し垂直な平行平板ガ
ラス(受光窓)18とが設けられている。そして、液体
容器16と照明窓17と受光窓18とで囲まれた空間
は、液体19(例えば水)で満たされる。したがって、
液体容器16の内部に配置された検査ステージ12上の
ウエハ11は、その表面11aに液体19が付着した状
態となる。ウエハ11の表面11aは、請求項1の「所
定面」に対応する。
【0018】なお、液体19中は空気中よりも屈折率n
1が大きく(n1>1)、液体19中での実質的な光の波
長λ1は光源21の波長λよりも短くなる。例えば、液
体19が水の場合、屈折率n1は1.33である。さら
に、光源21の波長λが0.4μmの場合、液体19中
での波長λ1は0.3μmとなる。
【0019】上記のように構成された欠陥検査装置10
において、光源21から射出された光束L1(波長λ)
は、凹面反射鏡22で反射したのち略平行な光束(照明
光L2)となって照明窓17に入射する。照明光L2は
照明窓17に垂直入射するため、屈折によって進行方向
が変化することはない。照明窓17を通過した照明光L
2は、液体19の中を進行し、検査ステージ12に載置
されたウエハ11の表面11aに照射される。この照明
光L2によって、ウエハ11の全面が照明される。ウエ
ハ11の表面11aには、繰り返しパターンが形成され
ている。
【0020】そして、ウエハ11の表面11aに形成さ
れた繰り返しパターンからは、液体19中に回折光L3
が発生する。液体19中での光の波長λ1は光源21の
波長λよりも短いため、繰り返しパターンのピッチが従
来装置における下限値(光源21の波長λに基づく下限
値)を超えて微細な場合でも、回折光L3が得られる。
回折光L3を受光する受光光学系14は固定されている
ため、以下の回折の条件(式(2))にしたがって検査ス
テージ12をチルトさせることで、回折光L3を受光光
学系14に導くことができる。
【0021】この場合の回折の条件は、光源21の真空
中での波長λ、照明光L2の入射角θi、回折光L12
の回折角θkおよび回折次数k、繰り返しパターンのピ
ッチp、液体19の屈折率n1を用いると、次式(2)で
表すことができる。なお、式(2)における入射角θi,
回折角θk,回折次数kの基準および符号は、上記式
(1)と同じである。
【数2】 ウエハ11上の繰り返しパターンから発生した回折光L
3は、液体19の中を進行し、受光窓18に垂直入射す
る。回折光L3は受光窓18に垂直入射するため、屈折
によって進行方向が変化することはない。これにより、
回折光L3を空気中に取り出すことができる。
【0022】受光窓18を通過した回折光L3は、凹面
反射鏡23で反射したのち略平行な光束L4となって絞
り24に到達する。そして、絞り24を通過した回折光
L5が、レンズ25によってCCD撮像素子26の撮像
面上に集光される。CCD撮像素子26の撮像面上に
は、回折光L5によるウエハ11の像が形成される。C
CD撮像素子26はウエハ11の像に基づく信号を画像
処理装置15に対し出力する。そして、画像処理装置1
5においてウエハ11の表面11aの欠陥箇所が特定さ
れる。
【0023】上記のように、第1実施形態の欠陥検査装
置10では、液体容器16内に液体19が満たされ、ウ
エハ11の表面11aに液体19が付着しているため、
表面11aに入射する照明光L2および表面11aから
発生した回折光L3の波長λ1が光源21の波長λより
も短くなる。その結果、表面11aに形成された繰り返
しパターンのピッチが従来装置における下限値(光源2
1の波長λに基づく下限値)を超えて微細な場合でも、
ウエハ11の表面11aの欠陥検査を行うことができ
る。
【0024】例えば、光源21の波長λが0.4μm
(可視域)の場合、従来装置では繰り返しパターンのピ
ッチが約0.2μm以下になるとウエハ11の表面11
aの欠陥検査を行うことができなかったが、第1実施形
態の欠陥検査装置10によれば、従来装置における下限
値(0.2μm)を超えて微細な0.15μmの繰り返
しパターンであっても欠陥検査を行うことができる(液
体19が水の場合)。なお、光源21の波長λが0.4
μmのときに従来装置で検査可能な最小ピッチを0.2
μmと説明したが、この値はあくまでも理論限界であ
り、実際には受光光学系14で被検面を検査するために
ある程度角度が必要なことから、実質的な最小ピッチは
0.3μm程度となる。
【0025】また、水よりも屈折率の高い油(例えばイ
マージョンオイルやシリコンオイルなど)を液体19と
して用いることにより、液体19が水の場合と比較して
さらに繰り返しパターンが微細な場合でも、ウエハ11
の表面11aの欠陥を検査できる。一般に、従来装置に
おける下限値に液体19の屈折率n1の逆数を掛けたピ
ッチの繰り返しパターンまで検査を行うことができる。
【0026】さらに、ウエハ11の表面11aに入射す
る照明光L2および表面11aから発生する回折光L3
の波長λ1が液体19中(n1>1)で光源21の波長λ
よりも短くなるため、光源21の波長λ自体の短波長化
(光源21の交換など)が不要となり、上記の微細パタ
ーンによる欠陥検査が簡易な装置構成で実現する。な
お、照明光学系13および受光光学系14を液体19中
に配置することも可能である。しかし、屈折光学系では
ガラスと液体との屈折率差がガラスと空気との屈折率差
よりも小さくなるよう構成することが難しいため、本実
施形態のように、照明光学系13,受光光学系14を空
気中に配置し、照明窓17,受光窓18を介して光を出
し入れする方が望ましい。
【0027】また、ウエハ11の繰り返しパターンから
発生する回折光L3は、パターン断面形状の影響を強く
受けるので、本発明を現像装置に組み込み、液体19と
して現像液を使用し、所定の回折光の光量をモニターす
ることにより、現像の進行状態をモニターでき、終点検
出に用いることができる。さらに、この方法では、ウエ
ハ全面をリアルタイムでモニターできるので、現像液の
撹拌の状態を必要に応じて変化させ、現像むらの発生を
抑えることも可能となる。
【0028】(第2実施形態)本発明の第2実施形態
は、請求項1,請求項2に対応する。第2実施形態で
は、ディスプレイとして用いられる液晶基板の欠陥検査
に好適な装置を説明する。液晶基板は、ガラスに多数の
画素や駆動回路が形成されたものであり、駆動回路の部
分が繰り返しパターンに相当する。液晶基板は透明なた
め、繰り返しパターンからの回折光が液晶基板の内部に
も発生する。液晶基板(ガラス)の屈折率は1.5〜1.
7程度である。第2実施形態の欠陥検査装置30は、液
晶基板の内部に発生した回折光を利用し、欠陥検査を行
うものである。
【0029】欠陥検査装置30は、図2に示すように、
液晶基板31を照明する光源32(照明光学系)と、液
晶基板31からの回折光L6を受光する受光光学系33
と、液晶基板31の透過光L7を受光する受光光学系3
4と、得られた液晶基板31の像に基づいて欠陥の有無
を検出する画像処理装置35と、液体容器36とで構成
されている。なお、液晶基板31は不図示のステージに
より支持され、Y方向に沿って移動可能である。
【0030】光源32は、液体容器36の上方に配置さ
れ、可視域(0.4μm〜0.7μm)の光束(照明光L
5)を斜め下方に向けて射出する。照明光L5は、X方
向に沿ったライン状である。受光光学系33は、レンズ
41と一次元撮像素子42とで構成されており、液体容
器36の斜め下方に配置される。レンズ41の焦点面に
は、一次元撮像素子42の撮像面が配置される。
【0031】受光光学系34は、レンズ43と一次元撮
像素子44とで構成されており、液体容器36の斜め下
方に配置される。レンズ43の焦点面には、一次元撮像
素子44の撮像面が配置される。画像処理装置35は、
一次元撮像素子42,44で取り込んだ画像の画像処理
を行う他に、画像の光量をモニタする。また、画像処理
装置35は、検査中の液晶基板31の像と予め記憶させ
ておいた良品像とのパターンマッチングを行い、回折画
像に明暗のムラがある場合は、その部分の明暗差や特徴
の違いから欠陥箇所を特定する。
【0032】さて、液体容器36には、受光光学系3
3,34の光軸O3,O4に対し垂直な平行平板ガラス
(受光窓)37,38が底部付近に設けられている。そ
して、この液体容器36には、液体39(例えば水)が
入っている。液体39の液面39aは、不図示のステー
ジにより支持された液晶基板31の裏面31bにほぼ一
致する高さとなっている。したがって、液晶基板31の
裏面31bに液体39が付着した状態となる。液晶基板
31の裏面31bは、請求項1の「所定面」に対応す
る。
【0033】なお、液晶基板31の繰り返しパターン
は、裏面31bとは反対側の表面31aに形成されてい
る。この表面31aは、空気中にある。上記のように構
成された欠陥検査装置30において、光源32からの照
明光L5(波長λ)は、液晶基板31の繰り返しパター
ンが形成された表面31aに照射される。この照明光L
5によって、液晶基板31の表面31aの1ラインが照
明される。
【0034】そして、表面31a上の繰り返しパターン
からは、液晶基板31の内部に回折光L6が発生する。
液晶基板31中での光の波長λ2は光源32の波長λよ
りも短いため、繰り返しパターンのピッチが従来装置に
おける下限値(光源32の波長λに基づく下限値)を超
えて微細な場合でも、回折光L6が得られる。繰り返し
パターンからの回折光L6は、液晶基板31の内部を進
行し、液晶基板31の裏面31bに到達する。裏面31
bには液体39が付着しているため、回折光L6が裏面
31bで全反射することはない。したがって、回折光L
6は裏面31bを通過して液体39中に導かれる。
【0035】裏面31bを通過した回折光L6は、液体
39の中を進行して、受光窓37に垂直入射する。この
ため、回折光L6は、受光窓37を通過して空気中に導
かれ、レンズ41によって一次元撮像素子42の撮像面
上に集光される。一次元撮像素子42の撮像面上には、
回折光L6による液晶基板31の回折像が形成される。
一次元撮像素子42は液晶基板31の回折像に基づく信
号を画像処理装置35に対し出力する。
【0036】一方、液晶基板31からの透過光L7は、
上記の回折光L6と同様、裏面31bを通過して液体3
9中を進行し、受光窓38に垂直入射する。このため、
透過光L7は、受光窓38を通過して空気中に導かれ、
レンズ43によって一次元撮像素子44の撮像面上に集
光される。一次元撮像素子44の撮像面上には、透過光
L7による液晶基板31の透過像が形成される。一次元
撮像素子44は液晶基板31の透過像に基づく信号を画
像処理装置35に対し出力する。
【0037】このような一次元撮像素子42,44から
の1ライン出力は、液晶基板31を液面39aに沿って
Y方向に移動させながら行われる。そして、画像処理装
置35では、一次元撮像素子42からの回折像の信号に
基づいて液晶基板31の表面31aの欠陥箇所が特定さ
れる。なお、一次元撮像素子44からの透過像の信号
は、表面31aの欠陥箇所の特定に当たって適宜利用さ
れる。
【0038】上記のように、第2実施形態の欠陥検査装
置30では、液晶基板31の内部に発生し、光源32の
波長λ(例えば0.4μm)よりも短い波長λ1(例え
ば0.25μm)の回折光L6を利用する。さらに、液
体容器36内に液体39が満たされ、液晶基板31の裏
面31bに液体39を付着させたため、液晶基板31の
内部に発生した回折光L6が裏面31bを介して液体3
9中に導かれる。その結果、表面31aに形成された繰
り返しパターンのピッチが従来装置における下限値(光
源32の波長λに基づく下限値)を超えて微細な場合で
も、液晶基板31の表面31aの欠陥検査を行うことが
できる。
【0039】例えば、光源32の波長λが0.4μm
(可視域)の場合、従来装置では繰り返しパターンのピ
ッチが約0.2μm以下になると欠陥検査を行うことが
できなかったが、第2実施形態の欠陥検査装置30によ
れば、従来装置における下限値(0.2μm)を超えて
微細な0.13μmの繰り返しパターンであっても表面
31aの欠陥検査を行うことができる。
【0040】また、液晶基板31の内部(n2>1)に発
生した回折光L6の波長λ2が光源32の波長λよりも
短いため、光源32の波長λ自体の短波長化(光源32
の交換など)が不要となり、また、液晶基板31の裏面
31bに液体39を付着させるだけで回折光L6を取り
出すことができ、上記の微細パターンによる欠陥検査が
簡易な装置構成で実現する。
【0041】さらに、第2実施形態の欠陥検査装置30
では、液晶基板31の表面31aが空気中にあり、表面
31aに形成された繰り返しパターンが水没しないた
め、検査後の表面31aを良好な状態に維持できる。な
お、液体39には、液晶基板31(ガラス)と屈折率が
近い物質を用いることが好ましい。
【0042】上記した第2実施形態では、液晶基板31
の表面31を濡らすことなくチルトさせることは難しい
ため、チルトが必要な場合には、受光光学系33と受光
窓37とを一体でX方向の軸まわりに回転させればよ
い。また、受光光学系33を液体39中に配置し、この
受光光学系33の光軸O3をX方向に沿った軸まわりに
回転させてもよい。
【0043】また、第2実施形態では、液晶基板31を
不図示のステージにより支持する例を説明したが、液晶
基板31を液体39に浮かせた状態で欠陥検査すること
もできる。さらに、第2実施形態では、液晶基板31の
繰り返しパターンが形成された表面31aを空気中に向
けたが、表面31aを液体39側に向けた場合でも同様
に、微細な繰り返しパターンを利用した欠陥検査を行え
る。
【0044】また、上述した実施形態では、光源21,
32の波長λが可視域の例を説明したが、本発明は、光
源21,32の波長λが紫外域(例えば0.19μm)
の場合にも適用できる。この場合、従来装置におけるピ
ッチの下限値(光源21,32の波長λに基づく下限
値)は約0.1μmとなるが、本発明によれば、従来の
下限値(0.1μm)を超えて微細な繰り返しパターン
でも欠陥検査を行うことができる。なお、液体19,3
9として紫外光を透過する物質を選択することが好まし
い。照明窓や受光窓は、石英の平行平板ガラスで構成す
ることが好ましい。
【0045】また、上記した実施形態では、受光光学系
を受光窓の外に配置する装置の例を説明したが、受光光
学系を配置せず、基板の繰り返しパターンからの回折光
を受光窓を介して目視観察してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板上の繰り返しパターンのピッチが従来装置(空気中
での検査)における下限値(照明光源の波長に基づく下
限値)を超えて微細な場合でも、照明光源の波長を短く
することなく基板の欠陥検査を行える簡易な欠陥検査装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の欠陥検査装置10の構成図であ
る。
【図2】第2実施形態の欠陥検査装置30の構成図であ
る。
【図3】従来装置の構成図である。
【符号の説明】
10,30 欠陥検査装置 11 ウエハ 12 検査ステージ 13 照明光学系 14,33,34 受光光学系 15,35 画像処理装置 16,36 液体容器 17 照明窓 18,37,38 受光窓 19,39 液体 21,32 光源 22,23 凹面反射鏡 24 絞り 25,41,43 レンズ 26 CCD撮像素子 31 液晶基板 42,44 一次元撮像素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を照明する照明光学系と、前記基板
    からの回折光を受光する受光光学系とを備え、前記受光
    光学系により得られた前記基板の像に基づいて前記基板
    の欠陥を検査する欠陥検査装置であって、 液体を前記基板の少なくとも前記受光光学系が配置され
    た側の所定面に付着させた状態で保持する容器を備えた
    ことを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の欠陥検査装置におい
    て、 前記容器は、前記受光光学系の光軸に対しほぼ垂直な平
    板からなる受光窓を有し、該受光窓と前記基板の前記所
    定面との間が前記液体で満たされることを特徴とする欠
    陥検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の欠陥検査装置におい
    て、 前記照明光学系は、前記基板の前記所定面側に配置さ
    れ、 前記容器は、前記照明光学系の光軸に対しほぼ垂直な平
    板からなる照明窓を有し、該照明窓と前記所定面との間
    が前記液体で満たされることを特徴とする欠陥検査装
    置。
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