JP2001227608A - 減速装置 - Google Patents

減速装置

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JP2001227608A
JP2001227608A JP2000043577A JP2000043577A JP2001227608A JP 2001227608 A JP2001227608 A JP 2001227608A JP 2000043577 A JP2000043577 A JP 2000043577A JP 2000043577 A JP2000043577 A JP 2000043577A JP 2001227608 A JP2001227608 A JP 2001227608A
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pulley
rotation
small
belt
rotation center
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Kensuke Inotsuma
権介 猪妻
Tatsuma Suzuki
竜馬 鈴木
Seiichi Namekata
清一 行方
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏心したプーリであっても減速比の変動を抑制
できる減速装置を提供する。 【解決手段】中間プーリ110は、大プーリ112と小
プーリ114の最大偏心方向が同じ方向になるように、
製造されている。また、駆動プーリ106の回転中心1
06aと中間プーリ110の回転中心110a(大プー
リ112と小プーリ114の回転中心でもある)とを結
ぶ線分(第1線分)は、中間プーリ110の回転中心1
10aと出力プーリ116の回転中心116aとを結ぶ
線分(第2線分)にほぼ平行(略平行)になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸の回転を減
速して他の回転軸に伝達する減速装置に関し、例えば記
録媒体を搬送する給紙装置に用いるのに好適な減速装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置として、所定の搬送方向に搬送される記録紙など
の記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジ
ェット方式画像形成装置が知られている。このインクジ
ェット方式画像形成装置は、通常、インクを吐出する複
数のインク吐出口が形成された印字ヘッドと、この印字
ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジ
と、この主走査方向に直交する副走査方向に記録紙を搬
送する搬送装置とを備えている。この搬送装置は、記録
紙を挟持しながら搬送する搬送ローラと従動ローラなど
から構成されている。
【0003】記録紙に画像を形成する際は、搬送装置で
搬送中の記録紙を一時的に停止させ、キャリッジを主走
査方向に走査させながら、画像情報を担持した画像信号
に基づいてインク吐出口からインクを吐出し、記録紙の
うち、インク吐出口に向き合う画像形成領域に位置する
部分に1バンド分の画像を形成する。その後、紙を1バ
ンド分の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリッジを
主走査方向に走査させながら、画像信号に基づいてイン
ク吐出口からインクを吐出し、記録紙のうち、画像形成
領域に新たに位置する部分に画像を形成する。このよう
な動作を繰り返すことにより、記録紙の全面に画像を形
成する。
【0004】上記した搬送ローラは、一般に、画像形成
装置に内蔵された駆動モータによって回転するように構
成されている。駆動モータと搬送ローラは減速装置を介
して接続されており、駆動モータの回転は所定の減速比
で減速されながら搬送ローラに伝達される。図6を参照
して、減速装置の一例を説明する。
【0005】図6は、従来の減速装置の一例を示す斜視
図であり、駆動モータと搬送ローラの間に組み込まれた
減速装置を示す。
【0006】減速装置10は、駆動モータ12の回転を
所定の減速比で減速しながら搬送ローラ14に伝達する
ものである。駆動モータ12の回転軸16には駆動プー
リ18が固定されている。この駆動プーリ18の斜め上
方には、中間プーリ20が回転自在に固定されている。
中間プーリ20は段付きであり、直径の大きい大プーリ
22と、この大プーリ22よりも小径(直径の小さい)
の小プーリ24から構成されている。これら大プーリ2
2と小プーリ24は、同一の回転中心を有する。駆動プ
ーリ18及び中間プーリ20双方の上方には、出力プー
リ26が配置されている。出力プーリ26は、搬送ロー
ラ14の長手方向一端部に固定されている。
【0007】駆動プーリ18と大プーリ22との間には
無端の第1ベルト28が掛け渡されている。また、小プ
ーリ24と出力プーリ26との間には無端の第2ベルト
30が掛け渡されている。
【0008】駆動モータ12が駆動して回転軸16が回
転すると、第1ベルト28が回転して大プーリ22も回
転する。この回転に伴って小プーリ24が回転して第2
ベルト30も回転する。これにより、出力プーリ26が
回転して搬送ローラ14が回転する。このようにして駆
動モータ12の回転が出力プーリ26に伝達される場
合、大プーリ22と小プーリ24の直径の比に応じて、
駆動モータ12の回転速度が減速されて出力プーリ26
に伝達される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した大
プーリ22や小プーリ24などの各プーリは、通常、真
円になるように設計されている。しかし、製造上の問題
から、プーリが真円ではなく偏心していることが多い。
【0010】プーリが偏心している場合について、図7
を参照して説明する。
【0011】図7は、プーリが偏心しているときの送り
量の差を示し、(a)は、送り量が最小になる瞬間を示
す模式図であり、(b)は、送り量が最大になる瞬間を
示す模式図である。
【0012】図7では、仮想した真円のプーリ40を二
点鎖線で示し、偏心しているプーリ42を実線で示す。
プーリ42は回転中心42aを中心にして矢印A方向に
回転する。また、図示しない他のプーリとの間に掛け渡
されている無端のベルト44を二点鎖線で示す。(a)
に示すように、偏心によってプーリ42の半径が最小に
なっている部分にベルト44が接触しているときは、こ
の最小部分の円弧は真円の円弧よりも短い。従って、最
小部分にベルト44が接触しているときは、ベルト44
が移動する量(送り量)は最も短い(最小)。
【0013】一方、(b)に示すように、偏心によって
プーリ42の半径が最大になっている部分にベルト44
が接触しているときは、この最大部分の円弧は真円の円
弧よりも長い。従って、最大部分にベルト44が接触し
ているときは、ベルト44が移動する量(送り量)は最
も長い(最大)。
【0014】このように偏心したプーリ42ではその送
り量が変動する。従って、図6に示す大プーリ22及び
小プーリ24双方が偏心している場合、それぞれの送り
量が変動するので減速比も変動することとなる。大プー
リ22及び小プーリ24双方が偏心している減速装置を
上記の搬送装置に組み込んだ場合、記録媒体を搬送する
際の搬送量が変動して搬送精度が低下する。この結果、
記録媒体にはバンド筋が生じることがある。
【0015】本発明は、上記事情に鑑み、偏心したプー
リであっても減速比の変動を抑制できる減速装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の減速装置は、所定の回転軸に固定され
て回転する第1プーリと、該第1プーリの回転が伝達さ
れて回転する第2大プーリと、該第2大プーリと同心に
配置されて該第2大プーリよりも小径の第2小プーリ
と、該第2小プーリの回転が伝達されて回転する第3プ
ーリと、前記第1プーリと前記第2大プーリとの間に掛
け渡された第1ベルトと、前記第2小プーリと前記第3
プーリとの間に掛け渡された第2ベルトとを備え、前記
所定の回転軸の回転を減速して前記第3プーリに伝達す
る減速装置において、(1)前記第2大プーリ及び前記
第2小プーリは、それぞれの最大偏心方向が同じ方向に
なるように配置されたものであり、(2)前記第1プー
リの回転中心と前記第2大プーリの回転中心とを結ぶ線
分、及び前記第2小プーリの回転中心と前記第3プーリ
の回転中心とを結ぶ線分双方が互いに略平行であること
を特徴とするものである。
【0017】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の減速装置は、所定の回転軸に固定されて回転する
第1プーリと、該第1プーリの回転が伝達されて回転す
る第2大プーリと、該第2大プーリと同心に配置されて
該第2大プーリよりも小径の第2小プーリと、該第2小
プーリの回転が伝達されて回転する第3プーリと、前記
第1プーリと前記第2大プーリとの間に掛け渡された第
1ベルトと、前記第2小プーリと前記第3プーリとの間
に掛け渡された第2ベルトとを備え、前記所定の回転軸
の回転を減速して前記第3プーリに伝達する減速装置に
おいて、(3)前記第2大プーリの最大偏心方向と前記
第2小プーリの最大偏心方向とが成す角度と、(4)前
記第1プーリの回転中心と前記第2大プーリの回転中心
とを結ぶ線分と、前記第2小プーリの回転中心と前記第
3プーリの回転中心とを結ぶ線分とが成す角度とが略同
一角度であることを特徴とするものである。
【0018】ここで、(5)前記第2大プーリと前記第
2小プーリとは互いに独立して構成されたものであって
もよい。
【0019】また、(6)前記所定の回転軸は、駆動モ
ータの駆動軸であり、(7)前記第3プーリは、前記駆
動モータの回転に伴って回転する出力軸に固定されたも
のであってもよい。
【0020】さらに、(8)前記第1ベルト及び第2ベ
ルトは、金属製のベルトもしくはタイミングベルトであ
ってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の減
速装置が組み込まれたインクジェット方式画像形成装置
を説明する。
【0022】図1を参照して、本発明の減速装置が組み
込まれたカラープロッタ(以下、プロッタという)の概
略構成を説明する。
【0023】図1は、プロッタの概略構成を示す斜視図
である。
【0024】プロッタ50では、記録紙挿入口52から
挿入されたシート状の記録紙、及びロール状に巻かれた
記録紙(ロール紙)54双方のいずれかに選択的に印字
できる。ここでは、記録紙挿入口52からロール紙54
を挿入する場合について説明するが、シート状の記録紙
も同様である。
【0025】ロール紙54の一端を矢印B方向から記録
紙挿入口52に挿入する。挿入されたロール紙54は、
プラテン56に形成された給紙ガイド58の上方を通
り、駆動ローラ(搬送ローラ)60と、従動ローラアー
ム62に回転自在に固定された従動ローラ64とに挟持
されながら、プラテン56上の画像形成領域66に搬送
される。
【0026】画像形成領域66の下方には吸引ファン
(図示せず)が配置されている。また、プラテン56の
うち画像形成領域66に相当する部分には、多数の吸引
孔68が形成されている。ロール紙54が搬送されてい
る間、吸引ファンを作動して、吸引孔68を通して空気
を吸引し、プラテン56にロール紙54を吸引する。こ
れにより、ロール紙54の浮き上がりが防止される。ロ
ール紙54は、駆動ローラ60と従動ローラ64とに挟
持されながらさらに搬送され、記録紙排出口70から矢
印C方向に排出される。
【0027】プロッタ50は、矢印D,E方向(主走査
方向)に往復動するキャリッジ72を備えている。この
キャリッジ72はヘッドホルダ74を備えており、この
ヘッドホルダ74には、各カラーインク(例えばシア
ン、マゼンタ、イエロー、黒の各インク)が収納された
複数の印字ヘッド76が装着されている。この印字ヘッ
ド76にはフレキシブルケーブル78が接続されてお
り、フレキシブルケーブル78によって印字ヘッド76
にインク吐出信号が伝達される。
【0028】キャリッジ72は、キャリッジ駆動モータ
(図示せず)に掛設されたワイヤ80に固定されてお
り、このワイヤ80は、キャリッジ駆動モータの正逆回
転によって矢印D,E方向に往復動する。ワイヤ80が
矢印D,E方向に往復動すると、キャリッジ72も案内
レール82に案内されて矢印D,E方向に往復動する。
また、キャリッジ72のうち記録紙搬送方向(矢印B方
向)下流側部分には、切断装置84が着脱自在に固定さ
れている。なお、プラテン56には、切断装置84のカ
ッタ(図示せず)が入り込んで走行する溝86が形成さ
れている。また、キャリッジ72の位置を検出するため
に、矢印D,E方向に延びるリニアスケール88が固定
されている。
【0029】ロール紙54は、矢印D,E方向に直交す
る副走査方向(矢印B方向)に断続的に搬送される。ロ
ール紙54に画像を形成するときは、ロール紙54を一
時的に停止させ、キャリッジ72を矢印D,E方向に往
復動させながら、ロール紙54のうち画像形成領域66
に位置する部分に印字ヘッド76からインクを吐出す
る。その後、所定長さだけロール紙54を搬送して画像
形成領域66に位置する新たな部分に次のバンド分の画
像を形成する。この動作をロール紙54の全長に亘って
繰り返す。これにより、ロール紙54にカラー画像が形
成される。カラー画像が形成されたロール紙54は駆動
ローラ60と従動ローラ64とに挟持されながら排出ガ
イド90に案内されて矢印C方向に排出される。
【0030】ところで、上記した駆動ローラ60は、減
速装置100(図2参照)を介して接続された駆動モー
タ102(図2参照)によって回転する。減速装置の一
実施形態を、図2を参照して説明する。
【0031】図2は、本発明の減速装置の一実施形態を
示す斜視図である。
【0032】減速装置100は、駆動モータ102の回
転を所定の減速比で減速しながら駆動ローラ60に伝達
するものである。駆動モータ102の回転軸104(本
発明にいう所定の回転軸の一例である)には駆動プーリ
106(本発明にいう第1プーリの一例である)が固定
されている。この駆動プーリ106の左横側には、中間
プーリ110が回転自在に固定されている。中間プーリ
110は段付きであり、直径の大きい大プーリ112
(本発明にいう第2大プーリの一例である)と、この大
プーリ112よりも小径(直径の小さい)の小プーリ1
14(本発明にいう第2小プーリの一例である)から構
成されている。これら大プーリ112と小プーリ114
は同一の回転中心110aを有する。
【0033】駆動プーリ106と中間プーリ110の間
には、出力プーリ116(本発明にいう第3プーリの一
例である)が配置されている。この出力プーリ116
は、駆動ローラ60の長手方向一端部に固定されてい
る。
【0034】駆動プーリ106と大プーリ112との間
には無端の第1ベルト118が掛け渡されている。ま
た、小プーリ114と出力プーリ116との間には無端
の第2ベルト120が掛け渡されている。
【0035】ところで、上記した中間プーリ110は切
削や成型で一体的に製造されている。このため、大プー
リ112と小プーリ114は偏心していることが多い。
大プーリ112と小プーリ114が偏心している場合、
図7で説明したように、中間プーリ110の減速比が変
動する。この減速比が変動すると、出力プーリ116の
回転数が変動して駆動ローラ60の回転数が変動する。
この変動に起因して記録媒体の搬送量(駆動プーリ10
6の一回転当たりに記録媒体が搬送される距離)も変動
し、搬送精度が低下する。この結果、記録媒体にはバン
ド筋が生成されることがある。
【0036】そこで、減速装置100では、減速比の変
動を抑制するための様々な工夫が成されている。中間プ
ーリ110は、大プーリ112と小プーリ114の最大
偏心方向が同じ方向になるように、製造されている。こ
こで、大プーリ112の最大偏心方向とは、大プーリ1
12の半径のうち、偏心に起因して最長になった半径
(最長半径)が回転中心から延びる方向をいう。即ち、
大プーリ112の回転中心から、最長半径が円弧に接す
る点に向かう方向をいう。また、大プーリ112の半径
のうち、偏心に起因して最短になった半径(最短半径)
が回転中心から延びる方向を最小偏心方向という場合、
最大偏心方向と最小偏心方向とは反対の方向になる。同
様に、小プーリ114の最大偏心方向とは、小プーリ1
14の半径のうち、偏心に起因して最長になった半径
(最長半径)が回転中心から延びる方向をいう。
【0037】また、駆動プーリ106の回転中心106
aと中間プーリ110の回転中心110a(大プーリ1
12と小プーリ114の回転中心でもある)とを結ぶ線
分(第1線分)は、中間プーリ110の回転中心110
aと出力プーリ116の回転中心116aとを結ぶ線分
(第2線分)にほぼ平行(略平行)になっている。
【0038】上記のように、大プーリ112と小プーリ
114の最大偏心方向が同じ方向になっていると共に、
第1線分と第2線分がほぼ平行になっている場合におけ
る、第1ベルト118と第2ベルト120が移動する量
(送り量)について説明する。
【0039】偏心に起因して大プーリ112の半径が最
大になっている部分(最大部分)に第1ベルト118が
接触しているときは、この最大部分の円弧は真円の円弧
よりも長い。従って、最大部分に第1ベルト118が接
触しているときは、第1ベルト118の送り量は最も長
い。同様のことが、小プーリ114についても言える。
この逆に、大プーリ118の半径が最小になっている部
分(最小部分)に第1ベルト118が接触しているとき
は、第1ベルト118の送り量が最も短い。同様のこと
が、小プーリ114についても言える。
【0040】ここで、第1ベルト118が大プーリ11
2の最大部分に接触しているタイミングと、第2ベルト
120が小プーリ114の最大部分に接触しているタイ
ミングがずれている場合、例えば大プーリ112の最大
部分に第1ベルト118が接触していると同時に小プー
リ114の最大部分以外の部分に大2ベルト120が接
触しているような場合は、第1ベルト118の送り量が
最長であるが、第2ベルト120の送り量は最長ではな
い。このため、第1ベルトの送り量と第2ベルトの送り
量の比が中間プーリ110の回転に伴ってずれるので、
減速比が変動する。
【0041】しかし、減速装置100では、上述したよ
うに、大プーリ112と小プーリ114の最大偏心方向
が同じ方向になっていると共に、第1線分と第2線分が
ほぼ平行になっているので、第1ベルト118が大プー
リ112の最大部分に接触しているタイミングと第2ベ
ルト120が小プーリ114の最大部分に接触している
タイミングとがほぼ同時刻になる。この結果、第1ベル
トの送り量と第2ベルトの送り量の比が中間プーリ11
0の回転に伴って変動することがほとんどない。従っ
て、減速比の変動を抑制できることとなり、記録媒体を
搬送する際の搬送量もほとんど変動せずに搬送精度が向
上し、記録媒体にはバンド筋が生じることも無い。な
お、上記した第1ベルト118と第2ベルト120は金
属製のベルトもしくはタイミングベルトである。
【0042】上記した減速比の変動を抑制するための工
夫の他の例について、図3と図4を参照して説明する。
【0043】図3は、大プーリと小プーリの最大偏心方
向が同じ方向になるように配置された減速装置を示す模
式図である。この図では、図2に示す構成要素と同一の
構成要素には同一の符号が付されている。
【0044】減速装置140では、大プーリ112と小
プーリ114の最大偏心方向が同じ方向である。また、
駆動プーリ106の回転中心106aと中間プーリ11
0の回転中心110aとを結ぶ線分142は、中間プー
リ110の回転中心110aと出力プーリ116の回転
中心116aとを結ぶ線分144に平行になっている。
従って、第1ベルト118の送り量と第2ベルト120
の送り量の比が中間プーリ110の回転に伴って変動す
ることがほぼ全く無い。この結果、減速比の変動を抑制
できることとなり、記録媒体を搬送する際の搬送量もほ
とんど変動せずに搬送精度がいっそう向上し、記録媒体
にはバンド筋が生じることも無い。
【0045】図4は、大プーリ及び小プーリそれぞれの
最大偏心方向が成す角度が、第1線分と第2線分の成す
角度と同じになるように配置された減速装置を示す模式
図である。この図では、図2に示す構成要素と同一の構
成要素には同一の符号が付されている。
【0046】減速装置150では、大プーリ112の最
大偏心方向と小プーリ114の最大偏心方向との成す角
度がΘである。また、線分142と線分144との成す
角度もΘになっている。従って、第1ベルト118が大
プーリ112の最大部分(半径が最大になっている部
分)に接触しているタイミングと第2ベルト120が小
プーリ114の最大部分に接触しているタイミングとが
ほぼ同時刻になる。大プーリ112と小プーリ114の
最小部分についても同様である。
【0047】このため、第1ベルト118の送り量と第
2ベルト120の送り量の比が中間プーリ110の回転
に伴ってずれることがほとんどなく、減速比の変動が抑
制される。この結果、記録媒体を搬送する際の搬送量も
ほとんど変動せずに搬送精度が向上し、記録媒体にはバ
ンド筋が生じることも無い。
【0048】図5は、中間プーリの他の例を示す(a)
は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面
図である。
【0049】上記した減速装置100,140,150
では、一体的に製造された中間プーリ110を使用して
いるが、中間プーリ160は、互いに独立して製造され
た大プーリ162と小プーリ164から構成されてい
る。大プーリ162と小プーリ164を合体させる際
は、大プーリ162の嵌合軸166に形成された嵌合孔
168に、小プーリ164の嵌合突起170を嵌め込
み、ねじ孔172にねじ(図示せず)を差し込んで固定
する。この場合、大プーリ162と小プーリ164を合
体させるに先立ってそれぞれの最大偏心方向を求めてお
く。
【0050】第1ベルト118における線分142と第
2ベルト120における線分144との成す角度Θは、
減速装置によって様々に異なる。しかし、大プーリ16
2の最大偏心方向と小プーリ164の最大偏心方向との
成す角度がΘになるように、大プーリ162と小プーリ
164を合体させて固定することにより、図4で示した
減速装置が得られる。従って、減速比の変動を抑制した
減速装置が得られ、記録媒体を搬送する際の搬送量もほ
とんど変動せずに搬送精度が向上し、記録媒体にはバン
ド筋が生じることも無い。なお、上記のような減速装置
は、画像形成装置に限定されず、様々な機械や装置に適
用できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の減速
装置によれば、第2大プーリ及び第2小プーリそれぞれ
の最大偏心方向が同じ方向であって上記2つの線分が互
いに略平行であるので、第3プーリの回転むらが少なく
なり、減速比の変動を抑制できる。
【0052】また、本発明の第2の減速装置によれば、
第2大プーリの最大偏心方向と第2小プーリの最大偏心
方向とが成す角度と、第1プーリの回転中心と第2大プ
ーリの回転中心とを結ぶ線分及び第2小プーリの回転中
心と第3プーリの回転中心とを結ぶ線分双方が成す角度
とが略同一角度であるので、第3プーリの回転むらが少
なくなり、減速比の変動を抑制できる。
【0053】ここで、前記第2大プーリと前記第2小プ
ーリとは互いに独立して構成されたものである場合は、
第2大プーリと第2小プーリとが互いに独立しているの
で、これらを組立てて固定するときに、上記のように略
同一角度になるように容易に調整できる。
【0054】また、前記所定の回転軸は、駆動モータの
駆動軸であり、前記第3プーリは、前記駆動モータの回
転に伴って回転する出力軸に固定されたものである場合
は、減速比の変動を抑制しながら駆動モータの回転を出
力軸に伝達できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロッタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の減速装置の一実施形態を示す斜視図で
ある。
【図3】大プーリと小プーリの最大偏心方向が同じ方向
になるように配置された減速装置を示す模式図である。
【図4】大プーリ及び小プーリそれぞれの最大偏心方向
が成す角度が、第1線分と第2線分の成す角度と同じに
なるように配置された減速装置を示す模式図である。
【図5】中間プーリの他の例を示す(a)は斜視図であ
り、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
【図6】従来の減速装置の一例を示す斜視図であり、駆
動モータと搬送ローラの間に組み込まれた減速装置を示
す。
【図7】プーリが偏心しているときの送り量の差を示
し、(a)は、送り量が最小になる瞬間を示す模式図で
あり、(b)は、送り量が最大になる瞬間を示す模式図
である。
【符号の説明】
50 プロッタ 60 駆動ローラ 100,140,150 減速装置 102 駆動モータ 104 回転軸 106 駆動プーリ 110 中間プーリ 110a 中間プーリの回転中心 112 大プーリ 114 小プーリ 116 出力プーリ 118 第1ベルト 120 第2ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F049 EA10 LA07 LB03 3J049 AA01 AA03 AB01 AB05 BH02 BH07 CA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転軸に固定されて回転する第1
    プーリと、該第1プーリの回転が伝達されて回転する第
    2大プーリと、該第2大プーリと同心に配置されて該第
    2大プーリよりも小径の第2小プーリと、該第2小プー
    リの回転が伝達されて回転する第3プーリと、前記第1
    プーリと前記第2大プーリとの間に掛け渡された第1ベ
    ルトと、前記第2小プーリと前記第3プーリとの間に掛
    け渡された第2ベルトとを備え、前記所定の回転軸の回
    転を減速して前記第3プーリに伝達する減速装置におい
    て、 前記第2大プーリ及び前記第2小プーリは、それぞれの
    最大偏心方向が同じ方向になるように配置されたもので
    あり、 前記第1プーリの回転中心と前記第2大プーリの回転中
    心とを結ぶ線分、及び前記第2小プーリの回転中心と前
    記第3プーリの回転中心とを結ぶ線分双方が互いに略平
    行であることを特徴とする減速装置。
  2. 【請求項2】 所定の回転軸に固定されて回転する第1
    プーリと、該第1プーリの回転が伝達されて回転する第
    2大プーリと、該第2大プーリと同心に配置されて該第
    2大プーリよりも小径の第2小プーリと、該第2小プー
    リの回転が伝達されて回転する第3プーリと、前記第1
    プーリと前記第2大プーリとの間に掛け渡された第1ベ
    ルトと、前記第2小プーリと前記第3プーリとの間に掛
    け渡された第2ベルトとを備え、前記所定の回転軸の回
    転を減速して前記第3プーリに伝達する減速装置におい
    て、 前記第2大プーリの最大偏心方向と前記第2小プーリの
    最大偏心方向とが成す角度と、 前記第1プーリの回転中心と前記第2大プーリの回転中
    心とを結ぶ線分と、前記第2小プーリの回転中心と前記
    第3プーリの回転中心とを結ぶ線分とが成す角度とが略
    同一角度であることを特徴とする減速装置。
  3. 【請求項3】 前記第2大プーリと前記第2小プーリと
    は互いに独立して構成されたものであることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の減速装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の回転軸は、駆動モータの駆動
    軸であり、 前記第3プーリは、前記駆動モータの回転に伴って回転
    する出力軸に固定されたものであることを特徴とする請
    求項1,2,又は3に記載の減速装置。
  5. 【請求項5】 前記第1ベルト及び第2ベルトは、金属
    製のベルトもしくはタイミングベルトであることを特徴
    とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に記載
    の減速装置。
JP2000043577A 2000-02-16 2000-02-16 減速装置 Withdrawn JP2001227608A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103324055A (zh) * 2012-03-21 2013-09-25 株式会社理光 驱动单元和包括其的图像形成设备

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