JP2001227483A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JP2001227483A JP2001227483A JP2000040547A JP2000040547A JP2001227483A JP 2001227483 A JP2001227483 A JP 2001227483A JP 2000040547 A JP2000040547 A JP 2000040547A JP 2000040547 A JP2000040547 A JP 2000040547A JP 2001227483 A JP2001227483 A JP 2001227483A
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- wrap
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- type compressor
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0269—Details concerning the involute wraps
- F04C18/0276—Different wall heights
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラップの巻き始め部から中間部までのラップ
の高さを、ラップの中間部から巻き終り部までの高さよ
り低い段差部を設け、運転時の圧縮部の熱膨張およびガ
ス圧による変形により生じる、ラップ先端とラップ底面
間の圧縮部の隙間を最小限にすることができるスクロー
ル型圧縮機を提供する。 【解決手段】 密閉容器内に、鏡板3aに渦巻状のラップ
3bを立設させた固定スクロール３を固定し、同じく鏡板
4aに渦巻状のラップ4bを立設させた旋回スクロール４を
ラップ4bを固定スクロール３のラップ3bに噛み合わせて
偏心して対向させ、スクロールの中心方向に移動するに
従って容積を縮小するように両スクロール3,4 の相対運
動によりガスを圧縮するスクロール型圧縮機で、ラップ
3b,4b の巻き始め部3T1,4T1 から中間部3T2,4T2 までの
高さ3H1,4H1 を、ラップの中間部3T2,4T2 から巻き終り
部3T4,4T4 までの高さ3H2,4H2 より低い段差部3D,4D と
した。
の高さを、ラップの中間部から巻き終り部までの高さよ
り低い段差部を設け、運転時の圧縮部の熱膨張およびガ
ス圧による変形により生じる、ラップ先端とラップ底面
間の圧縮部の隙間を最小限にすることができるスクロー
ル型圧縮機を提供する。 【解決手段】 密閉容器内に、鏡板3aに渦巻状のラップ
3bを立設させた固定スクロール３を固定し、同じく鏡板
4aに渦巻状のラップ4bを立設させた旋回スクロール４を
ラップ4bを固定スクロール３のラップ3bに噛み合わせて
偏心して対向させ、スクロールの中心方向に移動するに
従って容積を縮小するように両スクロール3,4 の相対運
動によりガスを圧縮するスクロール型圧縮機で、ラップ
3b,4b の巻き始め部3T1,4T1 から中間部3T2,4T2 までの
高さ3H1,4H1 を、ラップの中間部3T2,4T2 から巻き終り
部3T4,4T4 までの高さ3H2,4H2 より低い段差部3D,4D と
した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール型圧縮機
に係わり、詳しくは、渦巻状のラップ先端と鏡板との当
接部の隙間分布のバラツキを、圧縮機運転時に最小限に
するためのラップ先端の構造に関する。
に係わり、詳しくは、渦巻状のラップ先端と鏡板との当
接部の隙間分布のバラツキを、圧縮機運転時に最小限に
するためのラップ先端の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のスクロール型圧縮機としては例え
ば図６および図７に示すようなものがある。図におい
て、内部を高圧室２とした密閉容器１内に、鏡板3a' に
渦巻状のラップ3b' を立設させた固定スクロール3'を固
定し、同じく鏡板4a' の一方の面に渦巻状のラップ4b'
を立設させると共に、他面に旋回スクロール軸4c' を設
けた旋回スクロール4'をラップを噛み合わせて偏心して
対向させ、スクロールの中心方向に移動するに従って容
積を縮小するように前記両スクロール3'および4'の相対
運動によりガスを圧縮し、上記両ラップ間に形成される
圧縮室５の外周と中央に夫々吸入室６と吐出室７を設け
るとともに、吸入室６に吸入管６ａを接続し、固定スク
ロール3'のほぼ中央に吐出孔3c' を穿設して吐出室７を
高圧室２に連通させ、更に、密閉容器１に吐出管１ａを
設けて、吸入管６ａから吸入室６、圧縮室５、吐出室
７、高圧室２を経て吐出管１ａに到る流路を形成する。
ば図６および図７に示すようなものがある。図におい
て、内部を高圧室２とした密閉容器１内に、鏡板3a' に
渦巻状のラップ3b' を立設させた固定スクロール3'を固
定し、同じく鏡板4a' の一方の面に渦巻状のラップ4b'
を立設させると共に、他面に旋回スクロール軸4c' を設
けた旋回スクロール4'をラップを噛み合わせて偏心して
対向させ、スクロールの中心方向に移動するに従って容
積を縮小するように前記両スクロール3'および4'の相対
運動によりガスを圧縮し、上記両ラップ間に形成される
圧縮室５の外周と中央に夫々吸入室６と吐出室７を設け
るとともに、吸入室６に吸入管６ａを接続し、固定スク
ロール3'のほぼ中央に吐出孔3c' を穿設して吐出室７を
高圧室２に連通させ、更に、密閉容器１に吐出管１ａを
設けて、吸入管６ａから吸入室６、圧縮室５、吐出室
７、高圧室２を経て吐出管１ａに到る流路を形成する。
【０００３】一方、旋回スクロール4'の下方に位置して
そのスラスト荷重を受け、外周部において固定スクロー
ル3'に固定されているフレーム８の中心部に駆動軸受９
が設けられ、同軸受９に支持される図示されていない電
動機により駆動されるクランク軸１０の上端には偏心軸
受１１が設けられ、これに上記旋回スクロール軸4c'が
挿入されている。フレーム８と旋回スクロール4'の鏡板
4a' との間に図示しないオルダムリングが配設されてい
る。
そのスラスト荷重を受け、外周部において固定スクロー
ル3'に固定されているフレーム８の中心部に駆動軸受９
が設けられ、同軸受９に支持される図示されていない電
動機により駆動されるクランク軸１０の上端には偏心軸
受１１が設けられ、これに上記旋回スクロール軸4c'が
挿入されている。フレーム８と旋回スクロール4'の鏡板
4a' との間に図示しないオルダムリングが配設されてい
る。
【０００４】図７に示すように、旋回スクロール4'のラ
ップ底と旋回スクロール4'の鏡板4a' 面との間に段差ａ
を設け、かつ固定スクロール3'のラップ3b' 先端と外周
面との間に段差ｂを設けた構成となっている。また、両
段差の関係をａ＜ｂ、またはａ＞ｂとし、常にラップ先
端とラップ底が接触する構成となっている。これにより
隙間ｃを生じさせている。
ップ底と旋回スクロール4'の鏡板4a' 面との間に段差ａ
を設け、かつ固定スクロール3'のラップ3b' 先端と外周
面との間に段差ｂを設けた構成となっている。また、両
段差の関係をａ＜ｂ、またはａ＞ｂとし、常にラップ先
端とラップ底が接触する構成となっている。これにより
隙間ｃを生じさせている。
【０００５】しかしながら、上記構成において、運転時
の圧縮部の熱膨張およびガス圧による変形により、運転
時には隙間ｃの段差は静止時よりも大きくなるため、圧
縮機の性能が低下を招く恐れがある。
の圧縮部の熱膨張およびガス圧による変形により、運転
時には隙間ｃの段差は静止時よりも大きくなるため、圧
縮機の性能が低下を招く恐れがある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、ラップの巻き始め部から中間部ま
でのラップの高さを、ラップの中間部から巻き終り部ま
での高さより低い段差部を設け、運転時の圧縮部の熱膨
張およびガス圧による変形により生じる、ラップ先端と
ラップ底面間の圧縮部の隙間を最小限にすることができ
るスクロール型圧縮機を提供することを目的としてい
る。
鑑みなされたもので、ラップの巻き始め部から中間部ま
でのラップの高さを、ラップの中間部から巻き終り部ま
での高さより低い段差部を設け、運転時の圧縮部の熱膨
張およびガス圧による変形により生じる、ラップ先端と
ラップ底面間の圧縮部の隙間を最小限にすることができ
るスクロール型圧縮機を提供することを目的としてい
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、密閉容器内に、鏡板に渦巻
状のラップを立設させた固定スクロールを固定し、同じ
く鏡板の一方の面に渦巻状のラップを立設させると共に
他面に旋回スクロール軸を設けた旋回スクロールをラッ
プを前記固定スクロールのラップに噛み合わせて偏心し
て対向させ、スクロールの中心方向に移動するに従って
容積を縮小するように前記両スクロールの相対運動によ
りガスを圧縮してなるスクロール型圧縮機において、前
記ラップの巻き始め部から中間部までの高さを、前記ラ
ップの中間部から巻き終り部までの高さより低い段差部
とした構成となっている。
するためになされたもので、密閉容器内に、鏡板に渦巻
状のラップを立設させた固定スクロールを固定し、同じ
く鏡板の一方の面に渦巻状のラップを立設させると共に
他面に旋回スクロール軸を設けた旋回スクロールをラッ
プを前記固定スクロールのラップに噛み合わせて偏心し
て対向させ、スクロールの中心方向に移動するに従って
容積を縮小するように前記両スクロールの相対運動によ
りガスを圧縮してなるスクロール型圧縮機において、前
記ラップの巻き始め部から中間部までの高さを、前記ラ
ップの中間部から巻き終り部までの高さより低い段差部
とした構成となっている。
【０００８】また、前記ラップの巻き始め部から中間部
までの距離を、前記ラップの巻き始め部から巻き終り部
までの距離の略２／３以下とした構成となっている。
までの距離を、前記ラップの巻き始め部から巻き終り部
までの距離の略２／３以下とした構成となっている。
【０００９】また、前記段差部をラップの巻き始め部が
最も低くなるよう形成した構成となっている。
最も低くなるよう形成した構成となっている。
【００１０】また、前記段差部をラップの巻き始め部か
ら中間部まで連続的に形成した構成となっている。
ら中間部まで連続的に形成した構成となっている。
【００１１】また、前記段差部をラップの巻き始め部と
中間部間で、不連続的に形成した構成となっている。
中間部間で、不連続的に形成した構成となっている。
【００１２】また、前記段差部を断面形状が直線状また
は円弧状に形成した構成となっている。
は円弧状に形成した構成となっている。
【００１３】また、前記段差部を断面形状が階段状に形
成した構成となっている。
成した構成となっている。
【００１４】また、前記固定スクロールラップ外周の前
記旋回スクロールと摺動する鏡板面に、段凹部を設けた
構成となっている。
記旋回スクロールと摺動する鏡板面に、段凹部を設けた
構成となっている。
【００１５】また、前記段凹部の深さを均一に形成した
構成となっている。
構成となっている。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
〜図４に基づいて説明する。図１はスクロール型圧縮機
の本発明に係わる要部断面図で、内部を高圧室２とした
密閉容器１内に、鏡板３ａに渦巻状のラップ３ｂを立設
させた固定スクロール３を固定し、同じく鏡板４ａの一
方の面に渦巻状のラップ４ｂを立設させると共に、他面
に旋回スクロール軸４ｃを設けた旋回スクロール４をラ
ップを噛み合わせて偏心して対向させ、スクロールの中
心方向に移動するに従って容積を縮小するように前記両
スクロール３および４の相対運動によりガスを圧縮し、
上記両ラップ間に形成される圧縮室５の外周と中央に夫
々吸入室６と吐出室７を設けるとともに、吸入室６に吸
入管６ａを接続し、固定スクロール３のほぼ中央に吐出
孔３ｃを穿設して吐出室７を高圧室２に連通させ、更
に、密閉容器１に吐出管１ａを設けて、吸入管６ａから
吸入室６、圧縮室５、吐出室７、高圧室２を経て吐出管
１ａに到る流路を形成する。
〜図４に基づいて説明する。図１はスクロール型圧縮機
の本発明に係わる要部断面図で、内部を高圧室２とした
密閉容器１内に、鏡板３ａに渦巻状のラップ３ｂを立設
させた固定スクロール３を固定し、同じく鏡板４ａの一
方の面に渦巻状のラップ４ｂを立設させると共に、他面
に旋回スクロール軸４ｃを設けた旋回スクロール４をラ
ップを噛み合わせて偏心して対向させ、スクロールの中
心方向に移動するに従って容積を縮小するように前記両
スクロール３および４の相対運動によりガスを圧縮し、
上記両ラップ間に形成される圧縮室５の外周と中央に夫
々吸入室６と吐出室７を設けるとともに、吸入室６に吸
入管６ａを接続し、固定スクロール３のほぼ中央に吐出
孔３ｃを穿設して吐出室７を高圧室２に連通させ、更
に、密閉容器１に吐出管１ａを設けて、吸入管６ａから
吸入室６、圧縮室５、吐出室７、高圧室２を経て吐出管
１ａに到る流路を形成する。
【００１７】一方、旋回スクロール４の下方に位置して
そのスラスト荷重を受け、外周部において固定スクロー
ル３に固定されているフレーム８の中心部に駆動軸受９
が設けられ、同軸受９に支持される図示されていない電
動機により駆動されるクランク軸１０の上端には偏心軸
受１１が設けられ、これに上記旋回スクロール軸４ｃが
挿入されている。フレーム８と旋回スクロール４の鏡板
４ａとの間に図示しないオルダムリングが配設されてい
る。
そのスラスト荷重を受け、外周部において固定スクロー
ル３に固定されているフレーム８の中心部に駆動軸受９
が設けられ、同軸受９に支持される図示されていない電
動機により駆動されるクランク軸１０の上端には偏心軸
受１１が設けられ、これに上記旋回スクロール軸４ｃが
挿入されている。フレーム８と旋回スクロール４の鏡板
４ａとの間に図示しないオルダムリングが配設されてい
る。
【００１８】図２は本発明による要部拡大斜視図で、
（Ａ）は固定スクロール、（Ｂ）は旋回スクロールであ
る。前記固定スクロール３および旋回スクロール４のラ
ップ3b,4b の巻き始め部3T1,4T1 から中間部3T2,4T2 ま
での高さ3H1,4H1 を、前記ラップ3b,4b の中間部3T2,4T
2 から巻き終り部3T4,4T4 までの高さ3H2,4H2 より低い
段差部3D,4D とした構成となっている。
（Ａ）は固定スクロール、（Ｂ）は旋回スクロールであ
る。前記固定スクロール３および旋回スクロール４のラ
ップ3b,4b の巻き始め部3T1,4T1 から中間部3T2,4T2 ま
での高さ3H1,4H1 を、前記ラップ3b,4b の中間部3T2,4T
2 から巻き終り部3T4,4T4 までの高さ3H2,4H2 より低い
段差部3D,4D とした構成となっている。
【００１９】図３および図４は、これら両ラップ3b,4b
と前記段差部3D,4D の関係を説明するための断面図を示
したものである。前記両ラップ3b,4b の巻き始め部T1(3
T1,4T1) から中間部T3までの距離L2を、前記両ラップ3
b,4b の巻き始め部T1から巻き終り部T4までの距離L3の
略２／３以下とし、本実施例では、前記両ラップ3b,4b
の巻き始め部T1(3T1,4T1) から中間部T2(3T2,4T2) の間
において、前記段差部3D,4D を両ラップ3b,4b の巻き始
め部T1が最も低くなるよう形成した構成となっている。
また、前記段差部3D,4D をラップの巻き始め部T1(3T1,4
T1) から中間部T2(3T2,4T2) まで連続して断面形状が直
線状に形成した構成となっている。
と前記段差部3D,4D の関係を説明するための断面図を示
したものである。前記両ラップ3b,4b の巻き始め部T1(3
T1,4T1) から中間部T3までの距離L2を、前記両ラップ3
b,4b の巻き始め部T1から巻き終り部T4までの距離L3の
略２／３以下とし、本実施例では、前記両ラップ3b,4b
の巻き始め部T1(3T1,4T1) から中間部T2(3T2,4T2) の間
において、前記段差部3D,4D を両ラップ3b,4b の巻き始
め部T1が最も低くなるよう形成した構成となっている。
また、前記段差部3D,4D をラップの巻き始め部T1(3T1,4
T1) から中間部T2(3T2,4T2) まで連続して断面形状が直
線状に形成した構成となっている。
【００２０】圧縮機運転時の圧縮部内部の軸方向隙間
は、圧縮部内外のガス圧と熱膨張により図４の網状斜線
のように隙間が生成される。そこで、この隙間を最小と
するために、ラップの巻き始め部T1から中間部T3までの
範囲内（L2≦L3) でδ１に相当するような段差部3D,4D
を設けた構成とすることにより、運転時に圧縮中央部の
固定スクロール３の鏡板3aに大して下に凸の変形がなく
なり、ラップの先端と底面との接触が回避できる。ガス
圧と熱膨張による変形量を考慮して、ラップの巻き始め
部T1から中間部T3まで、徐々に段差を小さくすることで
ラップの先端と底面との隙間を最小限にすることができ
る。
は、圧縮部内外のガス圧と熱膨張により図４の網状斜線
のように隙間が生成される。そこで、この隙間を最小と
するために、ラップの巻き始め部T1から中間部T3までの
範囲内（L2≦L3) でδ１に相当するような段差部3D,4D
を設けた構成とすることにより、運転時に圧縮中央部の
固定スクロール３の鏡板3aに大して下に凸の変形がなく
なり、ラップの先端と底面との接触が回避できる。ガス
圧と熱膨張による変形量を考慮して、ラップの巻き始め
部T1から中間部T3まで、徐々に段差を小さくすることで
ラップの先端と底面との隙間を最小限にすることができ
る。
【００２１】図５は本発明による他の実施例を示したも
ので、（Ａ）は段差部3D1,4D1 を連続して断面形状を円
弧状に形成したもので、（Ｂ）は段差部をラップの巻き
始め部T1から中間部T3間で、不連続的に段差部3D2,4D2
と3D2',4D2' とに分割し、かつ断面形状がそれぞれ均一
な矩形状に形成したもので、（Ｃ）は不連続的な段差部
3D3,4D3 と3D3',4D3' を断面形状をそれぞれ円弧状に形
成したもので、（Ｄ）は段差部3D4,4D4 を両ラップ3b,4
b の巻き始め部T1が最も低くなるよう形成し、また、ラ
ップの巻き始め部T1から中間部T2まで連続して断面形状
を階段状に形成したもので、（Ｅ）は不連続的な段差部
3D5,4D5 と3D5',4D5' を断面形状をそれぞれ階段状に形
成したものである。これらは、それぞれ上記同様に、ガ
ス圧と熱膨張による変形量を考慮して、ラップの巻き始
め部T1から中間部T3まで、徐々に段差を小さくすること
でラップの先端と底面との隙間を最小限にすることがで
きる。
ので、（Ａ）は段差部3D1,4D1 を連続して断面形状を円
弧状に形成したもので、（Ｂ）は段差部をラップの巻き
始め部T1から中間部T3間で、不連続的に段差部3D2,4D2
と3D2',4D2' とに分割し、かつ断面形状がそれぞれ均一
な矩形状に形成したもので、（Ｃ）は不連続的な段差部
3D3,4D3 と3D3',4D3' を断面形状をそれぞれ円弧状に形
成したもので、（Ｄ）は段差部3D4,4D4 を両ラップ3b,4
b の巻き始め部T1が最も低くなるよう形成し、また、ラ
ップの巻き始め部T1から中間部T2まで連続して断面形状
を階段状に形成したもので、（Ｅ）は不連続的な段差部
3D5,4D5 と3D5',4D5' を断面形状をそれぞれ階段状に形
成したものである。これらは、それぞれ上記同様に、ガ
ス圧と熱膨張による変形量を考慮して、ラップの巻き始
め部T1から中間部T3まで、徐々に段差を小さくすること
でラップの先端と底面との隙間を最小限にすることがで
きる。
【００２２】また、図２（Ａ）および図４に示すよう
に、前記固定スクロール３のラップ3b外周の前記旋回ス
クロール４と摺動する鏡板3a面に、段差δ２の段凹部3
D' を設けた構成とすることによって、圧縮部全域で軸
方向の隙間が均一となり、また旋回スクロール４が常に
固定スクロール３に向かって押し付けられるため、軸方
向の隙間が全域で適正な距離に保たれ、ラップ先端と鏡
板の接触がなくなり信頼性を向上することができる。
に、前記固定スクロール３のラップ3b外周の前記旋回ス
クロール４と摺動する鏡板3a面に、段差δ２の段凹部3
D' を設けた構成とすることによって、圧縮部全域で軸
方向の隙間が均一となり、また旋回スクロール４が常に
固定スクロール３に向かって押し付けられるため、軸方
向の隙間が全域で適正な距離に保たれ、ラップ先端と鏡
板の接触がなくなり信頼性を向上することができる。
【００２３】以上に説明したように、ラップ3b,4b の巻
き始め部T1から中間部T2またはT3までのラップの高さH1
を、ラップの中間部T2またはT3から巻き終り部T4までの
高さH2より低い段差部3D,4D を設けることにより、運転
時の圧縮部の熱膨張およびガス圧による変形により生じ
る、ラップ先端とラップ底面間の圧縮部の隙間を最小限
にすることができるスクロール型圧縮機となる。
き始め部T1から中間部T2またはT3までのラップの高さH1
を、ラップの中間部T2またはT3から巻き終り部T4までの
高さH2より低い段差部3D,4D を設けることにより、運転
時の圧縮部の熱膨張およびガス圧による変形により生じ
る、ラップ先端とラップ底面間の圧縮部の隙間を最小限
にすることができるスクロール型圧縮機となる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
ラップの巻き始め部から中間部までのラップの高さを、
ラップの中間部から巻き終り部までの高さより低い段差
部を設けることにより、運転時の圧縮部の熱膨張および
ガス圧による変形により生じる、ラップ先端とラップ底
面間の圧縮部の隙間を最小限にすることができるスクロ
ール型圧縮機となる。
ラップの巻き始め部から中間部までのラップの高さを、
ラップの中間部から巻き終り部までの高さより低い段差
部を設けることにより、運転時の圧縮部の熱膨張および
ガス圧による変形により生じる、ラップ先端とラップ底
面間の圧縮部の隙間を最小限にすることができるスクロ
ール型圧縮機となる。
【図１】本発明に係わるスクロール型圧縮機の部分断面
図である。
図である。
【図２】本発明の実施例を示す要部拡大斜視図で、
（Ａ）は固定スクロール、（Ｂ）は旋回スクロールであ
る。
（Ａ）は固定スクロール、（Ｂ）は旋回スクロールであ
る。
【図３】本発明の実施例におけるラップと段差部の関係
を説明するための断面図を示したものである。
を説明するための断面図を示したものである。
【図４】本発明の実施例におけるラップと鏡板の隙間関
係を説明するための断面図を示したものである。
係を説明するための断面図を示したものである。
【図５】本発明の他の実施例を（Ａ）〜（Ｅ）にそれぞ
れ示した要部拡大断面図である。
れ示した要部拡大断面図である。
【図６】従来例に係わるスクロール型圧縮機の部分断面
図である。
図である。
【図７】従来例を示す要部拡大断面図である。
１ 密閉容器 ２ 高圧室 ３ 固定スクロール ３ａ 鏡板 ３ｂ ラップ ３ｃ 吐出孔 ４ 旋回スクロール ４ａ 鏡板 ４ｂ ラップ ４ｃ 旋回スクロール軸 3D,4D 段差部 T1（3T1,4T1 ） ラップの巻き始め部 T2（3T2,4T2 ）,T3 ラップの中間部 T4 ラップの巻き終り部 3H1,3H2,4H1,4H2 ラップの高さ
Claims (9)
- 【請求項１】 密閉容器内に、鏡板に渦巻状のラップを
立設させた固定スクロールを固定し、同じく鏡板の一方
の面に渦巻状のラップを立設させると共に他面に旋回ス
クロール軸を設けた旋回スクロールをラップを前記固定
スクロールのラップに噛み合わせて偏心して対向させ、
スクロールの中心方向に移動するに従って容積を縮小す
るように前記両スクロールの相対運動によりガスを圧縮
してなるスクロール型圧縮機において、 前記ラップの巻き始め部から中間部までの高さを、前記
ラップの中間部から巻き終り部までの高さより低い段差
部としてなることを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 【請求項２】 前記ラップの巻き始め部から中間部まで
の距離を、前記ラップの巻き始め部から巻き終り部まで
の距離の略２／３以下としてなることを特徴とする請求
項１記載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項３】 前記段差部をラップの巻き始め部が最も
低くなるよう形成してなることを特徴とする請求項１記
載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項４】 前記段差部をラップの巻き始め部から中
間部まで連続的に形成してなることを特徴とする請求項
１記載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項５】 前記段差部をラップの巻き始め部と中間
部間で、不連続的に形成してなることを特徴とする請求
項１記載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項６】 前記段差部を断面形状が直線状または円
弧状に形成してなることを特徴とする請求項１記載のス
クロール型圧縮機。 - 【請求項７】 前記段差部を断面形状が階段状に形成し
てなることを特徴とする請求項１記載のスクロール型圧
縮機。 - 【請求項８】 前記固定スクロールラップ外周の前記旋
回スクロールと摺動する鏡板面に、段凹部を設けてなる
ことを特徴とする請求項１記載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項９】 前記段凹部の深さを均一に形成してなる
ことを特徴とする請求項８記載のスクロール型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000040547A JP2001227483A (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000040547A JP2001227483A (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001227483A true JP2001227483A (ja) | 2001-08-24 |
Family
ID=18563909
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000040547A Pending JP2001227483A (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001227483A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103925212A (zh) * | 2013-01-15 | 2014-07-16 | 日立空调·家用电器株式会社 | 涡旋压缩机 |
-
2000
- 2000-02-18 JP JP2000040547A patent/JP2001227483A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103925212A (zh) * | 2013-01-15 | 2014-07-16 | 日立空调·家用电器株式会社 | 涡旋压缩机 |
| CN103925212B (zh) * | 2013-01-15 | 2016-06-08 | 日立空调·家用电器株式会社 | 涡旋压缩机 |
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