JP2001226943A - 除塵機 - Google Patents

除塵機

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JP2001226943A
JP2001226943A JP2000041577A JP2000041577A JP2001226943A JP 2001226943 A JP2001226943 A JP 2001226943A JP 2000041577 A JP2000041577 A JP 2000041577A JP 2000041577 A JP2000041577 A JP 2000041577A JP 2001226943 A JP2001226943 A JP 2001226943A
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water
dust
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endless net
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JP2000041577A
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Inventor
Hiroshi Tajima
博司 田嶋
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NISHIDA MARINE BOILER
Nishida Marine Boiler Co Ltd
Original Assignee
NISHIDA MARINE BOILER
Nishida Marine Boiler Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水路高が高くなっても大掛かな設備となら
ず、しかもネット内面で塵芥を捕捉することにより塵芥
が水路下流側に流出することない除塵機を提供すること
にある。 【解決手段】 無端状ネット3を略逆三角形状回りに循
環動自在に水路2に配置すると共に水流に対して略直角
にネット面を配置し、水路下流側2aのネット3の上部
側を水路下流側2aに向けて傾斜して配置し、水路上流
側2bのネット3を略垂直に配置し、上流側導水板10
を垂直側ネット3の直水路上流側2bに設け、塵芥を無
端状ネット3の内面側に誘導する側部導水体11を設
け、ネット内面3aに捕捉した塵芥を噴射水によって下
方に落とす洗浄装置13を無端状ネット3の外面上方に
設け、噴射水によってネット内面3aから落ちる塵芥を
回収するトラフ14を無端状ネット3の内面側の上部に
配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に揚水機場の
ポンプ吸水槽に流れ込む水路に設置され、ポンプの故障
原因となり又送水端末に設けられる各種弁、ノズル等の
作動不良となる塵芥を除去する除塵機に係り、特に、除
塵機に循環動自在に設けられた通水性の無端状ネットの
内面側で塵芥を捕捉して塵芥が下流側に流出するのを防
ぐようにした除塵機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平11−35045
9、特開平10−121439のように、通水性の無端
状ネットを円形状に配置し、円形の内面側となるネット
内面で塵芥を捕捉するようにした除塵機が知られてい
る。また、無端状ネットを上下方向に配置し、無端状ネ
ットの外面側にレーキを取付けて、水路上流側のネット
外面で塵芥を捕捉するようにした除塵機が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通水性
の無端状ネットを円形状に配置する除塵機では、水路高
が高くなるにつれて直径も大きくなり、大掛かな設備に
なるという不都合があった。また、無端状ネットを水流
に対して直角に配置し、水路上流側外面で塵芥を掻き上
げる型式では、ネット間の塵芥排除が困難であると共に
塵芥が付着したネット面やレーキが下流側水面に水没し
て循環するために塵芥が流出し易いという不都合があっ
た。
【0004】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、水路高が高くなっても大掛かな設備と
ならず、しかもネット内面で塵芥を捕捉することにより
塵芥が水路下流側に流出することない除塵機を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明は、塵芥を捕捉する通水性の無端状ネッ
トを水流方向に略逆三角形状回りに循環動自在に水路に
配置すると共に水路の水流に対して略直角にネット面を
配置し、水路下流側のネットの上部側を水路下流側に向
けて傾斜して配置し、水路上流側のネットを略垂直に配
置し、ネットを保護し且つ流下水を無端状ネットの側面
側に誘導する上流側導水板を垂直側ネットの直水路上流
側に設け、ネットと水路側壁との隙間を防ぎ且つ流下水
に浮遊する塵芥を無端状ネットの内面側に誘導する側部
導水体を設け、ネット内面に捕捉した塵芥を噴射水によ
って下方に落とす洗浄装置を無端状ネットの外面上方に
設け、噴射水によってネット内面から落ちる塵芥を回収
するトラフを無端状ネットの内面側の上部に水路の横断
方向に配置した手段よりなるものである。
【0006】ここで、好ましい態様として、無端状ネッ
トは水路中央部位に配置され、上流側導水板は流下水を
左右両側に分けるV字型に設けられ、側部導水体は無端
状ネットの左右両側面側に設けられている。また、側部
誘導体は全面又は一部分が通水性のネットからなっても
よく、又側部誘導体の水路下流側には通水性のネットに
付着した塵芥を噴射水で無端状ネットの内面側に誘導す
る噴射水装置が設けられていてもよい。また、無端状ネ
ットの内面には塵芥を掻き上げ且つネットの取付部材を
兼ねる複数のレーキが循環方向に一定間隔で取り付けら
れていてもよい。また、無端状ネットの下部反転部の下
方の水路底面側には、無端状ネットの下部反転部のネッ
ト内面側に沈殿する塵芥が堆積するのを防ぐ上向きに噴
射水を噴射する噴射管が設けられていてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。こ
こで、図1は除塵機の側断面図、図2は除塵機の平断面
図で、中心線より上側は図1のA−A矢視平断面図あ
り、中心線より下側は図1のB−B矢視平断面図、図3
は図1のB−B矢視平断面図側の拡大図、図4は無端状
ネットの下部反転部側の拡大側断面図、図5は除塵機の
平断面図で、中心線より上側は図1のA−A矢視平断面
図あり、中心線より下側は図1のB−B矢視平断面図、
図6は複数の除塵機を並設した平断面図である。
【0008】図において、除塵機1は、主に揚水機場の
ポンプ吸水槽に流れ込む水路2に設置され、ポンプの故
障原因となり又送水端末に設けられる各種弁、ノズル等
の作動不良となる塵芥を除去する装置で、無端状ネット
3、ローラーチェーン4、駆動スプロケット5、テーク
アップ装置6、案内ガイド7、ネット駆動装置8、上流
側導水板10、側部導水体11、洗浄装置13、トラフ
14、塵芥ダクト15、塵芥・水分離槽16などから構
成されている。
【0009】塵芥を捕捉する通水性の無端状ネット3
は、水路2の中央部位に水流方向に略逆三角形状回りに
循環動自在に配置されている。所定の幅面つまりネット
面を有する無端状ネット3は、その幅方向となるネット
面が水路2の水流に対して略直角に配置されている。つ
まり、無端状ネット3のネット面は水路2の左右幅方向
に平行になるように水路2に配置されている。
【0010】水路2の側面側から見て、無端状ネット3
は略逆三角形状に配置されている。即ち、無端状ネット
3は、水路下流側2aのネット3の上部側が水路下流側
2aに向けて傾斜して配置され、水路上流側2bのネッ
ト3が略垂直に配置され、また、水路2の上方に略水平
に配置されて、略逆三角形の形状になっている。そし
て、傾斜側の下端側と略垂直側の下端側とは水面下で円
弧状に繋がっており、略水平側の両端側は傾斜側の上端
側及び略垂直側の上端側とそれぞれ水路2の上方側で円
弧状に繋がっている。
【0011】無端状ネット3はその幅面つまりネット面
の両端がそれぞれ左右の無端状のローラーチェーン4に
連結されている。左右のローラーチェーン4は水路2の
側面側から見て、無端状ネット3と全く同一な略逆三角
形状に配置されている。
【0012】つまり、左右のローラーチェーン4は、水
路下流側2aのローラーチェーン4の上部側が水路下流
側2aに向けて傾斜して配置され、水路上流側2bのロ
ーラーチェーン4が略垂直に配置され、また、水路2の
上方に略水平に配置されて、略逆三角形の形状になって
いる。左右のローラーチェーン4が略逆三角形状回りに
循環動することによって、無端状ネット3は略逆三角形
状回りに循環動することができる。
【0013】左右のローラーチェーン4は、無端状ネッ
ト3はその幅面つまりネット面の両端側にそれぞれ配置
された、左右の駆動スプロケット5、左右のテークアッ
プ装置6、及び左右の案内ガイド7によって略逆三角形
状に保持されて循環動するようになっている。
【0014】左右の駆動スプロケット5は、左右のロー
ラーチェーン4と噛み合ってローラーチェーン4を循環
動させるもので、水路上流側2bの水路2の上方に配置
されている。この左右の駆動スプロケット5によって左
右のローラーチェーン4は水平向きから垂直下向きに円
弧状に反転する。左右の駆動スプロケット5は、水路2
の幅方向に配置された駆動軸5aの両端に連結されてい
て、同一の速度で回転する。
【0015】左右の駆動スプロケット5は、減速機及び
電動モーターから構成されるネット駆動装置8に連動連
結されている。ネット駆動装置8の電動モーターが駆動
することによって左右の駆動スプロケット5は同一速度
で回転駆動する。ネット駆動装置8は片方の駆動スプロ
ケット5の外側面側に配置されている。
【0016】左右のテークアップ装置6は、左右のロー
ラーチェーン4の緩み、緊張具合を調整する装置で、水
路下流側2aの水路2の上方に配置されている。この左
右のテークアップ装置6によって左右のローラーチェー
ン4は斜め上向きから水平向きに円弧状に反転する。
【0017】左右の案内ガイド7は、左右のローラーチ
ェーン4を格納しながら断面溝型のガイドするもので、
例えば断面溝型の形状からなっている。左右の案内ガイ
ド7は、上部側が水路下流側2aに向けて傾斜する傾斜
ガイド部7a、水路上流側2bの略垂直な垂直ガイド部
7b、及び最下端側の両者を繋ぐ円弧状の下部反転ガイ
ド部7cにわたって略V字型に配置されている。
【0018】この左右の案内ガイド7によって左右のロ
ーラーチェーン4は、略垂直な下向きに移動し最下端側
で円弧状に反転して水路下流側2aに向けて斜め上向き
に移動することができる。なお、左右の案内ガイド7は
水路2の上方の水平部分には取り付けられていない。
【0019】また、略逆三角形状の無端状ネット3のネ
ット内面3aには塵芥を掻き上げ且つ無端状ネット3の
取付部材を兼ねる複数のレーキ9が、必要に応じて無端
状ネット3の循環方向に一定間隔で取り付けられてい
る。各レーキ9の両端は左右のローラーチェーン4にそ
れぞれ連結されている。各レーキ9は無端状ネット3の
保持強度を高める機能を果たす。
【0020】上流側導水板10は、無端状ネット3を保
護し且つ流下水を無端状ネット3の側面側に誘導するも
ので、略垂直に配置された無端状ネット3の直ぐ水路上
流側2bに設けられている。上流側導水板10は例えば
水路上流側2bに向けてV字型に形成されていて、流下
水を左右両側に分ける。
【0021】側部導水体11は、無端状ネット3と水路
側壁2cとの隙間を防ぎ且つ流下水に浮遊する塵芥を無
端状ネット3の内面側に誘導するもので、例えば無端状
ネット3の左右両側方に設けられている。側部導水体1
1は、全面がプレート、一部分が通水性のネット11a
で残り部分がプレート、全面が通水性のネット11aの
3通りのパターンで形成される。
【0022】左右の側部導水体11は、一端が無端状ネ
ット3の傾斜側の左右両端側の傾斜ガイド部7aに接続
され、水路側壁2cと接する他端側が水路上流側2bに
向けてそれぞれ傾斜している。傾斜ガイド部7a及び水
路側壁2cと接する部分には防塵ゴム11bが取り付け
られて水密性が高められている。また、左右の側部導水
体11は、下端が水路底面2dに接して取り付けられ、
上部側が水路下流側2aに向けて斜め上向きに傾斜して
取り付けられている。
【0023】側部導水体11が全面又は一部分がネット
11aで形成されている場合には、側部導水体11の水
路下流側2aに通水性のネット11aに付着した塵芥を
噴射水で無端状ネット3の内面側に誘導する噴射水装置
12が設けられている。
【0024】洗浄装置13は無端状ネット3のネット内
面3aに捕捉した塵芥を噴射水によって下方に落とす装
置で、水路2の上方の水平な無端状ネット3の外面上方
に洗浄ノズル13aが下向きに設けられている。洗浄ノ
ズル13aに向けて水を供給する水中ポンプ13bが無
端状ネット3の水路下流側2aの水路底面2d側に配置
されており、また、水中ポンプ13bから洗浄ノズル1
3aまで洗浄用配管13cによって噴射水は供給され
る。
【0025】トラフ14は、洗浄ノズル13aからの噴
射水によって無端状ネット3のネット内面3aから落ち
る塵芥を回収するもので、無端状ネット3のネット内面
3a側の上部に水路2の横断方向に配置されている。ト
ラフ14は上向きに拡開していて、噴射水及び塵芥がそ
の内部に入り易いように形成されている。
【0026】トラフ14の端部には回収された塵芥及び
噴射水を排出する塵芥ダクト15の一端が接続されてい
る。塵芥ダクト15の他端は水路2の外側方に配置され
た塵芥・水分離槽16に接続されている。トラフ14で
回収された塵芥及び噴射水は塵芥ダクト15を流れて塵
芥・水分離槽16に送られる。
【0027】塵芥・水分離槽16には、送られてきた塵
芥及び噴射水を分離する例えば格子が配置されていて、
この格子によって塵芥と水に分離し、水は格子を通過し
て下側に落ち、再び、水路2に戻される。このために、
塵芥・水分離槽16の下部側面から水路2に向けて回収
水路16aが設けられている。格子上に残った塵芥は例
えば熊手竿で掻き出されたりコンベアで排出される。
【0028】また、無端状ネット3の下部反転部の下方
の水路底面2d側には、無端状ネット3の下部反転部の
ネット内面3a側に沈殿する塵芥が堆積するのを防ぐた
めに上向きに噴射水を噴射する噴射管18が水路2の横
断方向に設けられている。
【0029】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く作用について以下説明する。水路上流側2bから水路
下流側2aに向かって流れる水と塵芥は、V字型の上流
側導水板10によって左右両側に分かれて水路2の中央
部位に配置された逆三角形状の無端状ネット3の両側面
側に導かれ、無端状ネット3の水路下流側2aの傾斜ネ
ットの両側面側と両水路側壁2cに設けられた左右の側
部導水体11で水路2の中央部位に向かって導かれる。
【0030】水路2の中央部位には略逆三角形状の無端
状ネット3が配置されており、略逆三角形状の無端状ネ
ット3の左右側面は略逆三角形状に開放されている。こ
のため、左右の側部導水体11で水路2の中央部位に向
かって導かれ水と塵芥は、無端状ネット3の左右の開放
された側面からネット内面3a側に流入する。
【0031】左右から流入した水と塵芥はネット内面3
a側で合流して水路下流側2aに向かって流れる。水路
下流側2aには無端状ネット3の水路下流側2aに向か
って斜め上向きに傾斜する部分のネット内面3aが配置
されているため、水はそのネット内面3aを通過するが
塵芥はネット内面3aで捕捉される。
【0032】水路2の中央部位に略逆三角形状に配置さ
れた無端状ネット3の幅面つまりネット面の両端は左右
のローラーチェーン4にそれぞれ連結されている。左右
のローラーチェーン4はネット駆動装置8によって循環
動する。すなわち、ネット駆動装置8の駆動によって左
右の駆動スプロケット5は回転し、この左右駆動スプロ
ケット5と噛み合うローラーチェーン4は略逆三角形状
に循環動し、このローラーチェーン4と一体となって無
端状ネット3も略逆三角形状に循環動する。
【0033】無端状ネット3の水路下流側2aに向かっ
て斜め上向きに傾斜する部分は、斜め上向きに移動して
おり、ネット内面3aで捕捉された塵芥は斜め上向きに
移動している無端状ネット3によって上方に運ばれ、テ
ークアップ装置6の箇所で水平向きに反転して水路上流
側2bに向けて水平に移動する無端状ネット3によっ
て、トラフ14の上方に運ばれる。
【0034】無端状ネット3のネット内面3a側にレー
キ9が取り付けられている場合には、一部の塵芥はレー
キ9によって掻き上げられ、トラフ14の上方側でレー
キ9から落下してトラフ14内に回収される。
【0035】トラフ14の上方の無端状ネット3のネッ
ト外面上方には洗浄装置13の洗浄ノズル13aが下向
きに設けられていて、その洗浄ノズル13aから下向き
に噴射水が噴射される。この噴射水によって水平部分の
ネット3のネット内面3aに付着している塵芥は下方に
水と共に落下してトラフ14内に回収される。
【0036】トラフ14内に回収された水及び塵芥は端
部から塵芥ダクト15に排出され、塵芥ダクト15を流
れて塵芥・水分離槽16に排出される。塵芥・水分離槽
16に排出された水及び塵芥は、格子によって水と塵芥
は分離される。塵芥は格子上に捕捉され、格子上に捕捉
された塵芥は熊手竿或いはコンベアによって排出され
る。また、水は格子を通過して下方に落下し、回収水路
16aを流れて再び水路2に排出される。
【0037】噴射水によってネット内面3aに付着して
いた塵芥が落とされた無端状ネット3は駆動スプロケッ
ト5の箇所で垂直下向きに反転して、真っ直ぐに下方に
移動して水面に突入し、下部反転部で斜め上向きに反転
し、水面上に出るときにネット内面3aで再び塵芥を捕
捉しつつ斜め上向きに循環移動する。
【0038】このように、塵芥は無端状ネット3のネッ
ト内面3aに捕捉され、塵芥を捕捉する側を内側にして
無端状ネット3は循環動するため、塵芥を水路下流側2
aの外部に流下させることを極力減少させることができ
る。また、水面に突入するネット3は上流側導水板10
の直ぐ下流にあるために、渦流が発生し易い箇所にな
り、ネット3に絡み付いた塵芥を落とし易くなる。
【0039】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。例え
ば、上記実施の形態では、無端状ネットが水路2の中央
部位に配置され、左右の開放された両側面側からネット
内面側に水及び塵芥を流入させる構造で説明したが、こ
れに限定されるものではなく、水路2の片方側に無端状
ネット3を配置され、片方の側面側からのみネット内面
側に水及び塵芥を流入させる構造でもよい。また、水中
ポンプ13bは水中でなく陸上に設置してもよく、陸上
に設置した場合には点検が容易となる。
【0040】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る除塵機によれば、無端状ネットを略逆三角形状
に循環動させることにより、水路高さが高くなっても、
従来の円形状ネットのように直径が大きくなって配置に
広いスペースを必要とすることがなく、最小必要限のス
ペースで済ませることができる。また、ネットの外面で
塵芥を捕捉する従来の型式では上下流のネット間に貯留
する塵芥の排除が困難となり、又循環動するネット外面
が下流水域を通過するために、絡み付いた塵芥が下流水
域に流出し易くなるが、この発明では無端状ネットの内
面側で塵芥を捕捉する構造であるためにこのようなおそ
れがない。水路下流側の傾斜するネットに角度や湾曲や
付けることで通水面積広くでき、又塵芥を分散し捕捉す
ることになり、ネットに塵芥の目詰まりよる水位差の発
生度合いを低減させることができる。同一箇所に除塵機
を複数並置する場合は、水路の横断方向にトラフを連続
的に設けることができ、効率的に塵芥を排出することが
できる。
【0041】無端状ネットは水路中央部位に配置され、
上流側導水板は流下水を左右両側に分けるV字型に設け
られ、側部導水体は無端状ネットの左右両側面側に設け
られている場合には、上流側導水板によって水を左右両
側に導いき、左右側の側部導水体によって、無端状ネッ
トのネット内面側に左右両側面側から水と塵芥をスムー
ズに入れることができる。
【0042】また、請求項3のように、側部誘導体が全
面又は一部分が通水性のネットからなる場合には、流下
流量が多く通過面積を広くする必要があるとき、通水性
のネットによって流水の通過面積を確保することができ
る。
【0043】また、請求項4のように、側部誘導体の水
路下流側に通水性のネットに付着した塵芥を噴射水で無
端状ネットの内面側に誘導する噴射水装置が設けられて
いる場合には、塵芥が側部誘導体のネットに付着して通
水面積を減少させるのを回避することができる。
【0044】また、請求項5のように、無端状ネットの
ネット内面に塵芥を掻き上げ且つネットの取付部材を兼
ねる複数のレーキが循環方向に一定間隔で取り付けられ
ている場合には、無端状ネットの保持強度を高めること
ができると共に、大きめの塵芥を掻き上げることができ
る。
【0045】また、請求項6のように、無端状ネットの
下部反転部の下方の水路底面側には、無端状ネットの下
部反転部のネット内面側に沈殿する塵芥が堆積するのを
防ぐ上向きに噴射水を噴射する噴射管が設けられている
場合には、無端状ネットの下部反転部には比重が大きい
塵芥が堆積し易くなるが、噴射水よって塵芥を水面側に
浮上させて、無端状ネットの斜め上向きに移動するネッ
ト内面に捕捉させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す除塵機の側断面図
である。
【図2】この発明の実施の形態を示す除塵機の平断面図
で、中心線より上側は図1のA−A矢視平断面図あり、
中心線より下側は図1のB−B矢視平断面図である。
【図3】図1のB−B矢視平断面図側の拡大図である。
【図4】この発明の実施の形態を示す無端状ネットの下
部反転部側の拡大側断面図である。
【図5】この発明の他の実施の形態を示す除塵機の平断
面図で、中心線より上側は図1のA−A矢視平断面図あ
り、中心線より下側は図1のB−B矢視平断面図であ
る。
【図6】この発明の実施の形態を示す複数の除塵機を並
設した平断面図である。
【符号の説明】
1 除塵機 2 水路 2a 水路下流側 2b 水路上流側 2c 水路側壁 2d 水路底面 3 ネット 3a ネット内面 4 ローラーチェーン 5 駆動スプロケット 5a 駆動軸 6 テークアップ装置 7 案内ガイド 7a 傾斜ガイド部 7b 垂直ガイド部 7c 下部反転ガイド部 8 ネット駆動装置 9 レーキ 10 上流側導水板 11 側部導水体 11a ネット 11b 防塵ゴム 12 噴射水装置 13 洗浄装置 13a 洗浄ノズル 13b 水中ポンプ 13c 洗浄用配管 14 トラフ 15 塵芥ダクト 16 塵芥・水分離槽 16a 回収水路 17 噴射管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵芥を捕捉する通水性の無端状ネットを
    水流方向に略逆三角形状回りに循環動自在に水路に配置
    すると共に水路の水流に対して略直角にネット面を配置
    し、水路下流側のネットの上部側を水路下流側に向けて
    傾斜して配置し、水路上流側のネットを略垂直に配置
    し、ネットを保護し且つ流下水を無端状ネットの側面側
    に誘導する上流側導水板を垂直側ネットの直水路上流側
    に設け、ネットと水路側壁との隙間を防ぎ且つ流下水に
    浮遊する塵芥を無端状ネットの内面側に誘導する側部導
    水体を設け、ネット内面に捕捉した塵芥を噴射水によっ
    て下方に落とす洗浄装置を無端状ネットの外面上方に設
    け、噴射水によってネット内面から落ちる塵芥を回収す
    るトラフを無端状ネットの内面側の上部に水路の横断方
    向に配置したことを特徴とする除塵機。
  2. 【請求項2】 無端状ネットは水路中央部位に配置さ
    れ、上流側導水板は流下水を左右両側に分けるV字型に
    設けられ、側部導水体は無端状ネットの左右両側面側に
    設けられている請求項1記載の除塵機。
  3. 【請求項3】 側部誘導体は全面又は一部分が通水性の
    ネットからなる請求項1又は請求項2記載の除塵機。
  4. 【請求項4】 側部誘導体の水路下流側には通水性のネ
    ットに付着した塵芥を噴射水で無端状ネットの内面側に
    誘導する噴射水装置が設けられている請求項3記載の除
    塵機。
  5. 【請求項5】 無端状ネットの内面には塵芥を掻き上げ
    且つネットの取付部材を兼ねる複数のレーキが循環方向
    に一定間隔で取り付けられている請求項1記載の除塵
    機。
  6. 【請求項6】 無端状ネットの下部反転部の下方の水路
    底面側には、無端状ネットの下部反転部のネット内面側
    に沈殿する塵芥が堆積するのを防ぐ上向きに噴射水を噴
    射する噴射管が設けられている請求項1記載の除塵機。
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