JP2001226295A - アンモニアを用いた高炉ガスからのメタンの製造方法 - Google Patents
アンモニアを用いた高炉ガスからのメタンの製造方法Info
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- JP2001226295A JP2001226295A JP2000036431A JP2000036431A JP2001226295A JP 2001226295 A JP2001226295 A JP 2001226295A JP 2000036431 A JP2000036431 A JP 2000036431A JP 2000036431 A JP2000036431 A JP 2000036431A JP 2001226295 A JP2001226295 A JP 2001226295A
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Industrial Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストでNOxの発生を阻止し、ア
ンモニアを水素源として高炉ガス中の炭酸ガスからメタ
ンに変換し発熱量の高いガスを製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 上記課題は、アンモニアと高炉ガスの混
合ガスを、前段で鉄族元素およびクロム族元素から選択
された少なくとも1種の元素の金属または化合物を含有
する触媒に接触させ、後段で銅族元素、鉄族元素、クロ
ム族元素および白金族元素ならびに希土類元素から選択
された少なくとも1種の元素の金属または化合物を含有
する触媒に接触させることを特徴とする、アンモニアを
用いた高炉ガスからのメタンの製造方法によって解決さ
れる。
ンモニアを水素源として高炉ガス中の炭酸ガスからメタ
ンに変換し発熱量の高いガスを製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 上記課題は、アンモニアと高炉ガスの混
合ガスを、前段で鉄族元素およびクロム族元素から選択
された少なくとも1種の元素の金属または化合物を含有
する触媒に接触させ、後段で銅族元素、鉄族元素、クロ
ム族元素および白金族元素ならびに希土類元素から選択
された少なくとも1種の元素の金属または化合物を含有
する触媒に接触させることを特徴とする、アンモニアを
用いた高炉ガスからのメタンの製造方法によって解決さ
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンモニアを用いた
高炉ガスからのメタンの製造方法、特に、コークス炉ガ
ス等から回収したアンモニアを利用して高炉ガスからメ
タンを高い収率で製造する方法に関する。
高炉ガスからのメタンの製造方法、特に、コークス炉ガ
ス等から回収したアンモニアを利用して高炉ガスからメ
タンを高い収率で製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉より発生するガス中には、6
〜10g/Nm3のアンモニアが含有されている。この
アンモニアは配管の腐食をもたらすと共に、コークス炉
ガス燃焼時のNOxの発生原因となることから、これを
除去する必要がある。コークス炉ガス(以下、COGと
記す。)からアンモニアを除去する方法としては、一般
にCOGを希硫酸で洗浄し、硫安として回収する方法が
採用されていた。しかしながら、この方法は、硫安肥料
の需要が著しく減少し、また市場価格が大幅に低落して
いる昨今においては、採算性が著しく悪くい。したがっ
て、硫安製造によるアンモニアの処理方法自体が工業的
にほとんど価値のないものとなっている。現在では、硫
安製造を縮少し、他のアンモニア処理方法、例えば高純
度の液安を製造するフォッサム法や、アンモニアを分離
後、直接燃焼するコッパース法、触媒の存在下で燃焼す
るカールスチル法等が採用されている。
〜10g/Nm3のアンモニアが含有されている。この
アンモニアは配管の腐食をもたらすと共に、コークス炉
ガス燃焼時のNOxの発生原因となることから、これを
除去する必要がある。コークス炉ガス(以下、COGと
記す。)からアンモニアを除去する方法としては、一般
にCOGを希硫酸で洗浄し、硫安として回収する方法が
採用されていた。しかしながら、この方法は、硫安肥料
の需要が著しく減少し、また市場価格が大幅に低落して
いる昨今においては、採算性が著しく悪くい。したがっ
て、硫安製造によるアンモニアの処理方法自体が工業的
にほとんど価値のないものとなっている。現在では、硫
安製造を縮少し、他のアンモニア処理方法、例えば高純
度の液安を製造するフォッサム法や、アンモニアを分離
後、直接燃焼するコッパース法、触媒の存在下で燃焼す
るカールスチル法等が採用されている。
【0003】カールスチル法(アロマティクス、第29
巻、第6号、第7〜12頁、1977年)においては、
COG中のアンモニアを水またはアンモニア水で吸収
し、次いで、アンモニア水を蒸留してアンモニア蒸気と
する。アンモニア蒸気は、アンモニア分解燃焼炉でCO
G及び空気の存在下、触媒存在下で約1000℃の温度
で完全燃焼される。分解燃焼炉出口排ガスは、排熱ボイ
ラーで熱回収を行った後、大気に放出される。
巻、第6号、第7〜12頁、1977年)においては、
COG中のアンモニアを水またはアンモニア水で吸収
し、次いで、アンモニア水を蒸留してアンモニア蒸気と
する。アンモニア蒸気は、アンモニア分解燃焼炉でCO
G及び空気の存在下、触媒存在下で約1000℃の温度
で完全燃焼される。分解燃焼炉出口排ガスは、排熱ボイ
ラーで熱回収を行った後、大気に放出される。
【0004】また、これ以外の方法として特公平6−1
04837号公報には、コークス炉ガスから回収したア
ンモニアを低温で銅族元素、クロム族元素、鉄族元素お
よび白金族元素ならびに希土類族元素から選択された少
なくとも1種の元素の金属または化合物を含有する触媒
存在下で炭酸ガスと300〜700℃の温度で反応させ
て、窒素、メタンおよび水に変換する技術が開示されて
いる。
04837号公報には、コークス炉ガスから回収したア
ンモニアを低温で銅族元素、クロム族元素、鉄族元素お
よび白金族元素ならびに希土類族元素から選択された少
なくとも1種の元素の金属または化合物を含有する触媒
存在下で炭酸ガスと300〜700℃の温度で反応させ
て、窒素、メタンおよび水に変換する技術が開示されて
いる。
【0005】一方、高炉から発生するガスは一酸化炭素
が25%ほど含有されていることから、低カロリーガス
(約800kcal/Nm3)として製鉄所内で燃料と
して使用されている。
が25%ほど含有されていることから、低カロリーガス
(約800kcal/Nm3)として製鉄所内で燃料と
して使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来技術では、以下の問題点がある。硫安製造法ではアン
モニア処理コストが著しく高く、燃焼法では反応器に耐
熱材料を必要とする。また、直接燃焼法では、NOxの
生成を抑制することが困難であり、触媒燃焼法では一般
の触媒反応に比べて極めて過酷な温度条件で行われるた
め耐熱触媒を使用する必要がある。
来技術では、以下の問題点がある。硫安製造法ではアン
モニア処理コストが著しく高く、燃焼法では反応器に耐
熱材料を必要とする。また、直接燃焼法では、NOxの
生成を抑制することが困難であり、触媒燃焼法では一般
の触媒反応に比べて極めて過酷な温度条件で行われるた
め耐熱触媒を使用する必要がある。
【0007】特公平6−104837号公報の方法で
は、アンモニアと炭酸ガスからメタン生成触媒としてN
i系およびRu系触媒が用いられているが、COG中に
は高濃度のH2S、HClなどが含有されており極めて
短時間に触媒活性の低下をもたらす。したがって、工業
的に使用するための触媒としては極めて不十分である。
は、アンモニアと炭酸ガスからメタン生成触媒としてN
i系およびRu系触媒が用いられているが、COG中に
は高濃度のH2S、HClなどが含有されており極めて
短時間に触媒活性の低下をもたらす。したがって、工業
的に使用するための触媒としては極めて不十分である。
【0008】一方、炭酸ガスによる地球温暖化が問題と
なっており、世界的に炭酸ガス排出量の抑制が強化され
ている。日本の鉄鋼業においても11%の炭酸ガス排出
抑制の行動計画を提示している。鉄鋼業における炭酸ガ
ス発生元としては各工程(製銑、製鋼など)があるが、
主な発生源としてはコークスを燃料と使用する高炉が挙
げられる。この高炉ガスには一酸化炭素に加えて20〜
25%の炭酸ガスも含まれている。炭酸ガス発生量を減
らすためには燃料を減らすことはもちろんのこと、発生
した高炉ガス中の炭酸ガスを有用な物質に変換する必要
がある。
なっており、世界的に炭酸ガス排出量の抑制が強化され
ている。日本の鉄鋼業においても11%の炭酸ガス排出
抑制の行動計画を提示している。鉄鋼業における炭酸ガ
ス発生元としては各工程(製銑、製鋼など)があるが、
主な発生源としてはコークスを燃料と使用する高炉が挙
げられる。この高炉ガスには一酸化炭素に加えて20〜
25%の炭酸ガスも含まれている。炭酸ガス発生量を減
らすためには燃料を減らすことはもちろんのこと、発生
した高炉ガス中の炭酸ガスを有用な物質に変換する必要
がある。
【0009】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点を解決し、低コストでNOxの発生を阻止し、アン
モニアを水素源として高炉ガス中の炭酸ガスからメタン
に変換し発熱量の高いガスを製造する方法を提供するこ
とにある。
題点を解決し、低コストでNOxの発生を阻止し、アン
モニアを水素源として高炉ガス中の炭酸ガスからメタン
に変換し発熱量の高いガスを製造する方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するべく鋭意検討の結果、高炉ガスにアン
モニアを加えて触媒作用によりそこに含まれる炭酸ガス
と一酸化炭素からメタンを製造し、その際メタンを生成
する2種類の触媒を前段と後段に分けて用いる方法を案
出するに至った。そして、前段の触媒に主に触媒被毒成
分を除去を分担させ、後段の触媒に主にメタン生成反応
を分担させることによって、メタンを長期間にわたり高
い収率で製造を続けることができることを見出して本発
明を完成することができた。
な課題を解決するべく鋭意検討の結果、高炉ガスにアン
モニアを加えて触媒作用によりそこに含まれる炭酸ガス
と一酸化炭素からメタンを製造し、その際メタンを生成
する2種類の触媒を前段と後段に分けて用いる方法を案
出するに至った。そして、前段の触媒に主に触媒被毒成
分を除去を分担させ、後段の触媒に主にメタン生成反応
を分担させることによって、メタンを長期間にわたり高
い収率で製造を続けることができることを見出して本発
明を完成することができた。
【0011】すなわち、本発明は、アンモニアと高炉ガ
スの混合ガスを、前段で鉄族元素およびクロム族元素か
ら選択された少なくとも1種の元素の金属または化合物
を含有する触媒に接触させ、後段で銅族元素、鉄族元
素、クロム族元素および白金族元素ならびに希土類元素
から選択された少なくとも1種の元素の金属または化合
物を含有する触媒に接触させることを特徴とする、アン
モニアを用いた高炉ガスからのメタンの製造方法に関す
るものである。
スの混合ガスを、前段で鉄族元素およびクロム族元素か
ら選択された少なくとも1種の元素の金属または化合物
を含有する触媒に接触させ、後段で銅族元素、鉄族元
素、クロム族元素および白金族元素ならびに希土類元素
から選択された少なくとも1種の元素の金属または化合
物を含有する触媒に接触させることを特徴とする、アン
モニアを用いた高炉ガスからのメタンの製造方法に関す
るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるアンモニアの
由来は特に限定されないが、安価なものがよい。この点
で副産物として生成される回収アンモニアが好ましく、
特に、COGから回収されたアンモニアは高炉ガスと同
じく製鉄所内で発生するものであるので好ましい。回収
手段は公知の方法に従って行えばよく、例えば水、硫酸
水溶液、塩酸水溶液、リン酸水溶液等に吸収させたもの
でよい。回収アンモニア蒸気の組成はアンモニア10〜
20モル%程度、炭酸ガス4〜10モル%程度、水蒸気
70〜85モル%程度のものである。
由来は特に限定されないが、安価なものがよい。この点
で副産物として生成される回収アンモニアが好ましく、
特に、COGから回収されたアンモニアは高炉ガスと同
じく製鉄所内で発生するものであるので好ましい。回収
手段は公知の方法に従って行えばよく、例えば水、硫酸
水溶液、塩酸水溶液、リン酸水溶液等に吸収させたもの
でよい。回収アンモニア蒸気の組成はアンモニア10〜
20モル%程度、炭酸ガス4〜10モル%程度、水蒸気
70〜85モル%程度のものである。
【0013】高炉ガスは一酸化炭素が20〜25モル%
程度、炭酸ガス20〜25モル%程度、窒素45〜55
モル%程度のものである。
程度、炭酸ガス20〜25モル%程度、窒素45〜55
モル%程度のものである。
【0014】この反応におけるアンモニアガスと高炉ガ
スの比は容積換算でアンモニア1に対して、高炉ガス1
〜5、好ましくは1.5〜3である。このような比率に
なるように、高炉ガスはメタン生成に見合うガス量を高
炉ガス配管より分岐して得ることが出来る。
スの比は容積換算でアンモニア1に対して、高炉ガス1
〜5、好ましくは1.5〜3である。このような比率に
なるように、高炉ガスはメタン生成に見合うガス量を高
炉ガス配管より分岐して得ることが出来る。
【0015】本発明で前段に配置する構成元素のうち鉄
族元素は鉄、ニッケル、コバルトであり、クロム族元素
はクロム、モリブデンおよびタングステンである。前段
に好ましい触媒は鉄、コバルト、モリブデン等の元素の
ものであり、それによって、脱硫、脱塩素等を行う。製
鉄所内で使用している鉄鉱石を代用することもできる。
族元素は鉄、ニッケル、コバルトであり、クロム族元素
はクロム、モリブデンおよびタングステンである。前段
に好ましい触媒は鉄、コバルト、モリブデン等の元素の
ものであり、それによって、脱硫、脱塩素等を行う。製
鉄所内で使用している鉄鉱石を代用することもできる。
【0016】後段に配置する触媒の構成元素のうち銅族
元素は銅、鉄族元素は鉄、ニッケル、コバルト、白金族
元素はルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金であ
り、クロム族元素はクロム、モリブデンおよびタングス
テンであり、希土類元素はランタン、イットリウム、セ
リウムなどである。後段に好ましい触媒は2種類以上の
鉄族元素の組合せ、鉄族元素と白金族元素、鉄族元素と
希土類元素等であり、具体例としてはNi−Co、Ni
−Ru、Fe−La、Ni−La、Ni−Co−La等
である。後段の触媒においては、Niによるメタン化を
行い、Co、Ru、Laは助触媒としてメタン化性能を
向上させている。
元素は銅、鉄族元素は鉄、ニッケル、コバルト、白金族
元素はルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金であ
り、クロム族元素はクロム、モリブデンおよびタングス
テンであり、希土類元素はランタン、イットリウム、セ
リウムなどである。後段に好ましい触媒は2種類以上の
鉄族元素の組合せ、鉄族元素と白金族元素、鉄族元素と
希土類元素等であり、具体例としてはNi−Co、Ni
−Ru、Fe−La、Ni−La、Ni−Co−La等
である。後段の触媒においては、Niによるメタン化を
行い、Co、Ru、Laは助触媒としてメタン化性能を
向上させている。
【0017】前段あるいは後段に用いられるこれらの元
素の形態は、金属、金属酸化物、炭化物、窒化物、硫化
物などがあげられる。また、前記元素の他にほかの元素
の金属あるいは金属化合物を併せて用いることもでき
る。
素の形態は、金属、金属酸化物、炭化物、窒化物、硫化
物などがあげられる。また、前記元素の他にほかの元素
の金属あるいは金属化合物を併せて用いることもでき
る。
【0018】前段と後段との触媒の比率は、上記元素の
重量比で5:1〜1:1程度、好ましくは2:1〜1:
1程度が適当である。
重量比で5:1〜1:1程度、好ましくは2:1〜1:
1程度が適当である。
【0019】触媒として前記の元素の金属または金属化
合物をそのまま用いることもできるが、表面積の大きい
担体に担時させるとさらによい。担体としてはアルミ
ナ、シリカゲル、シリカ・アルミナ、チタニア、マグネ
シアなどが掲げられるが、特にアルミナが好ましい。
合物をそのまま用いることもできるが、表面積の大きい
担体に担時させるとさらによい。担体としてはアルミ
ナ、シリカゲル、シリカ・アルミナ、チタニア、マグネ
シアなどが掲げられるが、特にアルミナが好ましい。
【0020】担体への活性成分の担時方法は通常の含浸
法、共沈法、均密沈殿法、イオン交換法を適用できる。
活性成分の担時率は反応条件によって適宜決定される
が、金属換算で0.5〜50重量%、好ましくは1〜3
0重量%である。
法、共沈法、均密沈殿法、イオン交換法を適用できる。
活性成分の担時率は反応条件によって適宜決定される
が、金属換算で0.5〜50重量%、好ましくは1〜3
0重量%である。
【0021】本発明に使用する装置としては、固定床、
流動床、移動床などのいずれかの形式も使用できる。
流動床、移動床などのいずれかの形式も使用できる。
【0022】このような触媒の存在下で著しく高いアン
モニアの分解率とメタンの選択率を得た。また、前段の
触媒により回収したアンモニアに含有されるH2S等の
触媒被毒性分の除去が出来、長時間にわたり活性の低下
が認められなかった。
モニアの分解率とメタンの選択率を得た。また、前段の
触媒により回収したアンモニアに含有されるH2S等の
触媒被毒性分の除去が出来、長時間にわたり活性の低下
が認められなかった。
【0023】本発明の一実施態様を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施態様を示すブロックフロー
図である。1はアンモニア回収工程、2はメタン化工
程、3は脱水工程を示す。コークス炉ガスはアンモニア
回収工程でアンモニアが除去され、回収されたアンモニ
アと高炉ガスはメタン化工程でコークス炉ガス中の炭酸
ガスおよび一酸化炭素がメタンと水に変換される。生成
した水を脱水工程で除去し、高カロリーガスを回収す
る。生成されたコークス炉ガスは燃料として利用され
る。
する。図1は本発明の一実施態様を示すブロックフロー
図である。1はアンモニア回収工程、2はメタン化工
程、3は脱水工程を示す。コークス炉ガスはアンモニア
回収工程でアンモニアが除去され、回収されたアンモニ
アと高炉ガスはメタン化工程でコークス炉ガス中の炭酸
ガスおよび一酸化炭素がメタンと水に変換される。生成
した水を脱水工程で除去し、高カロリーガスを回収す
る。生成されたコークス炉ガスは燃料として利用され
る。
【0024】
【実施例】(前段の触媒)水約200mlに硝酸コバル
ト(Co(NO3)2・6H2O)61.7gを溶解
し、これに20〜40メッシュに製粒したアルミナ(ダ
イアキャタリストDC−2282)を50g投入した後
蒸発乾固した。さらに、120℃,24時間乾燥後、5
00℃、空気中で4時間焼成し、つづいて、水素気流中
で400℃,3時間処理を行いA触媒を得た。このもの
の組成はCo−Al2O3=20:80(重量比)であ
る。
ト(Co(NO3)2・6H2O)61.7gを溶解
し、これに20〜40メッシュに製粒したアルミナ(ダ
イアキャタリストDC−2282)を50g投入した後
蒸発乾固した。さらに、120℃,24時間乾燥後、5
00℃、空気中で4時間焼成し、つづいて、水素気流中
で400℃,3時間処理を行いA触媒を得た。このもの
の組成はCo−Al2O3=20:80(重量比)であ
る。
【0025】鉄鉱石について上記操作を行いB触媒を得
た。
た。
【0026】(後段の触媒)硝酸ニッケル(Ni(NO
3)2・6H2O)99.0g、硝酸コバルト(Co
(NO3)2・6H2O)98.8g、アルミナ60g
として触媒を調整した。このものの組成はNi−Co
−Al2O3=20:20:60(重量比)である。
3)2・6H2O)99.0g、硝酸コバルト(Co
(NO3)2・6H2O)98.8g、アルミナ60g
として触媒を調整した。このものの組成はNi−Co
−Al2O3=20:20:60(重量比)である。
【0027】同様に、硝酸ニッケル(Ni(NO3)2
・6H2O)99.0、三塩化ルテニウム(RuCl3
・3H2O)12.9g、アルミナ75gとして触媒
を調整した。このものの組成はNi−Ru−Al2O3
=20:5:75(重量比)である。
・6H2O)99.0、三塩化ルテニウム(RuCl3
・3H2O)12.9g、アルミナ75gとして触媒
を調整した。このものの組成はNi−Ru−Al2O3
=20:5:75(重量比)である。
【0028】同様に、硝酸鉄(Fe(NO3)2・9H2
O)103.1g、硝酸ランタン(La(NO3)3・
6H2O)15.6g、アルミナ75gとして触媒を
調整した。このものの組成はFe−La−Al2O3=
20:5:75(重量比)である。
O)103.1g、硝酸ランタン(La(NO3)3・
6H2O)15.6g、アルミナ75gとして触媒を
調整した。このものの組成はFe−La−Al2O3=
20:5:75(重量比)である。
【0029】(反応条件)ステンレス反応管に上記A触
媒10mlを上流側に、触媒10mlを下流側にそれ
ぞれ充填し、コークス炉より回収されたアンモニアガス
686ml/minおよび高炉ガス184ml/min
(847kcal/Nm3)を通気した。反応温度は5
00℃に設定した。コークス炉ガスより回収されたアン
モニアの性状および高炉ガスの性状を表1に示す。以上
の操作により得られた反応生成物ガスクロマトグラフに
より分析し、結果を表2に示す。
媒10mlを上流側に、触媒10mlを下流側にそれ
ぞれ充填し、コークス炉より回収されたアンモニアガス
686ml/minおよび高炉ガス184ml/min
(847kcal/Nm3)を通気した。反応温度は5
00℃に設定した。コークス炉ガスより回収されたアン
モニアの性状および高炉ガスの性状を表1に示す。以上
の操作により得られた反応生成物ガスクロマトグラフに
より分析し、結果を表2に示す。
【0030】本実施例では長時間にわたり活性を維持で
き、2000kcal/Nm3以上の高カロリーガスが
得られた。
き、2000kcal/Nm3以上の高カロリーガスが
得られた。
【0031】[比較例]前段にA触媒あるいはB触媒を
配置せずに試験を実施した。後段の触媒量を10mlと
した例を比較例1に、20mlとした例を比較例2にそ
れぞれ示す。
配置せずに試験を実施した。後段の触媒量を10mlと
した例を比較例1に、20mlとした例を比較例2にそ
れぞれ示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明では次の効果が
みられた。高炉ガス中の炭酸ガスおよび一酸化炭素を高
効率でメタンに変換でき、高カロリーガスを製造するこ
とができる。また、長時間にわたり活性低下のない触媒
を見いだした。それにより、工業的にも充分対応しうる
技術の確立がなされた。炭酸ガス排出量抑制にも充分寄
与できる。
みられた。高炉ガス中の炭酸ガスおよび一酸化炭素を高
効率でメタンに変換でき、高カロリーガスを製造するこ
とができる。また、長時間にわたり活性低下のない触媒
を見いだした。それにより、工業的にも充分対応しうる
技術の確立がなされた。炭酸ガス排出量抑制にも充分寄
与できる。
【図1】 本発明の一実施態様を示すブロックフロー
図。
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有山 達郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC29 BA05 BA08 BA14 BA19 BA20 BA21 BA23 BA55 BC31 4H039 CA11 CL00 4H060 AA01 BB13 CC18 DD01 DD02 EE04 FF02
Claims (1)
- 【請求項1】 アンモニアと高炉ガスの混合ガスを、前
段で鉄族元素およびクロム族元素から選択された少なく
とも1種の元素の金属または化合物を含有する触媒に接
触させ、後段で銅族元素、鉄族元素、クロム族元素およ
び白金族元素ならびに希土類元素から選択された少なく
とも1種の元素の金属または化合物を含有する触媒に接
触させることを特徴とする、アンモニアを用いた高炉ガ
スからのメタンの製造方法
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JP2000036431A JP2001226295A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | アンモニアを用いた高炉ガスからのメタンの製造方法 |
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