JP2001226238A - 染毛剤 - Google Patents

染毛剤

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JP2001226238A
JP2001226238A JP2000039066A JP2000039066A JP2001226238A JP 2001226238 A JP2001226238 A JP 2001226238A JP 2000039066 A JP2000039066 A JP 2000039066A JP 2000039066 A JP2000039066 A JP 2000039066A JP 2001226238 A JP2001226238 A JP 2001226238A
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black
dye
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Genichiro Okuyama
源一郎 奥山
Riichi Inoue
利一 井上
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JENIKKU KK
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JENIKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒髪と白髪が混在する毛髪を染色すると、均
一な染色が困難であること、および黒髪のみを明るく染
色する場合もブリーチ剤の使用が必要とされ、時間的・
肉体的に問題がある。 【解決手段】 染毛剤有効成分を含む第1剤と酸化剤を
含む第2剤の混合割合を1:5〜1:20にすることによ
り解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は染毛剤に関する。更
に詳しくは、本発明は染毛剤有効成分を含む第1剤の使
用量が少なく、かつ酸化剤を含む第2剤の使用量が多
い、染め上がりの発色が明るい染毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪の染色には、パラフェニレン
ジアミン誘導体等の染毛剤有効成分を含む第1剤と過酸
化水素等の酸化剤を含む第2剤を1:1〜1:2の割合で
混合し、染毛剤有効成分を髪に浸透させ、吸着または酸
化重合させることにより色素を生成させ、髪を染色する
技術が使用されている。この方式は酸化剤の使用比率が
低いので、黒髪のメラニンの酸化分解が不十分であり、
髪を明るく染色するには不充分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】毛髪には黒髪と白髪が
混合して存在する場合が多く、染毛剤を使用した場合に
染色後の黒髪と染色後の白髪の色調が異なり、均一な染
色が困難であり、また色むらができるため、不自然な仕
上がりとなる欠点があった。また、黒髪のみを染色する
場合も同様で、黒色に色を重ねるため、発色が美しくな
い。したがって、事前にブリーチ剤により黒髪を脱色し
た後、染毛剤を使用することがしばしば行われ、時間的
にも肉体的にも使用者の負担が大きく、問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記欠点を
解消するために、鋭意研究した結果、第2剤の使用量を
第1剤の使用量の少なくとも5倍、例えば第1剤と第2
剤の混合割合を1:5〜1:20にすることにより、ブリ
ーチ効果を高めて黒髪の明度を上昇させ、一層明るく発
色し、また白髪は従来通り発色し均一な色調が得られる
ことを見出した。また、黒髪のみを染色する場合でも、
黒髪そのものの明度が上昇し、より美しい発色が得られ
ることを見出した。混合比が約1:5より大きいと黒髪
への脱色力が小さく、白髪との均一性が失われ、一方
1:20より小さいと染毛剤有効成分の濃度が低いた
め、黒髪白髪ともに十分な染色が得られない。
【0005】即ち、本発明の利点は黒髪をより明るく染
色し、染色した白髪との染色均一性を高め、染めむらを
なくす染毛剤である。さらには、第1剤の使用量が第2
剤に比べ1/5〜1/20と少なくてすむため、製品原価を大
幅に低く押さえることが出来、その経済的効果も絶大で
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明にて使用する第1剤のpHは10.1以上で
あり、第2剤と1:5〜1:20の割合で混合するときの
混合時のpHは8.5以上である。混合後のpHが8.5よ
り低いと、髪の膨潤度が低く、酸化染料の浸透が悪いた
め、十分な発色が得られない。pHが11を越えると、毛
髪へのダメージが大きい。
【0007】第1剤に使用する染毛剤有効成分としては
次の化合物が挙げられる。即ち、5−アミノオルトクレ
ゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミ
ノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルア
ミノアントラキノン、3,3’−イミノジフェノール、
塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、塩酸2,
4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジア
ミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフ
ェニレンジアミン、塩酸N―フェニルパラフェニレンジ
アミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフ
ェノール、酢酸N―フェニルパラフェニレンジアミン、
1,4−ジアミノアントラキノン、2,6−ジアミノピ
リジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、トルエン−
2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、ニト
ロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パ
ラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジ
アミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、
ピクラミン酸ナトリウム、N,N’−ビス(4−アミノフ
ェニル)−2,5−ジアミノ−1,4−キノンジイミ
ン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチル
フェノール、N−フェニルパラフェニレンジアミン、メ
タアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸5
−アミノオルトクレゾール、硫酸2−アミノ−5−ニト
ロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オル
トクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4’−ジア
ミノジフェニルアミン、硫酸2,4−ジアミノフェノー
ル、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパラ
フェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸
パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロ
メタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミ
ン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノ
フェノール、硫酸メタフェニレンジアミン、カテコー
ル、ジフェニルアミン、α―ナフトール、ヒドロキノ
ン、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸あるいは
レゾルシン。
【0008】第1剤の第2剤との混合比が1:5〜1:2
0と通常の1/5〜1/20であるので、十分な発色を得るた
めに酸化染料中間体の配合量は通常の第1剤の5倍から
20倍程度となり、その量は概ね2.0%以上である。
酸化染料中間体を高濃度に配合するためには、染毛剤有
効成分の溶解剤が必要である。溶解剤としては、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アミド等の界面活性剤を10〜98%と多量に使用し、
酸化染料中間体の析出を防ぐ必要がある。使用する界面
活性剤のHLBは3〜25が染毛剤有効成分の溶解性に望
ましい。
【0009】さらに、ヘキシレングリコ−ル、プロピレ
ングリコール、ベンジルアルコール、グリセリン等の多
価アルコールの配合により染毛剤有効成分の溶解性を高
めることができる。
【0010】毛髪の膨潤および酸化染料中間体の髪への
浸透にはアルカリ剤を使用する。アルカリ剤としては通
常使用するアンモニア水、アルカノールアミン、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等を適宜使用する。
【0011】アルカリ剤は第1剤に使用するが、本発明
においては第1剤と第2剤の混合比1:5〜1:20のた
め、第1剤に添加するアルカリ剤の配合量は通常の5〜
20倍である。
【0012】その他に感触の調整、安定性の向上、ある
いは好みを向上させるために通常使われる流動パラフィ
ン、エステル油、油脂、高級アルコール等の油性成分、
亜硫酸塩、アスコルビン酸等の安定剤、カルボキシビニ
ルエーテル等の増粘剤、香料等を適宜配合することがで
きる。
【0013】第2剤としては通常過酸化水素水の形で過
酸化水素を3〜12%使用する。日本においては薬事法
により、過酸化水素の配合量は6%を上限として定めら
れている。この安定化のためにはpHを3.5以下にしな
ければならない。
【0014】一般には、第2剤の過酸化水素水の濃度は
6.0%が多く用いられ、第1剤と第2剤の混合比は1:
1であるため、混合使用時の染毛剤中の過酸化水素の濃
度は約3%である。一方、本発明の染毛剤においては、
例えば混合比が1:10の場合は、混合液中の過酸化水
素の濃度は約5.5%となり、通常の場合が約3%である
ので、約1.8倍の濃度を得ることができる。このた
め、黒髪のメラニンの分解作用が高く、黒髪を明るく染
色することができる。混合比が1:10の場合、第1剤
には通常の約5倍の染毛剤有効成分と通常の約5倍のア
ンモニア等のアルカリ剤の配合が必要であり、染料中間
体の溶解性を高めるための活性剤、溶解剤の選択等処方
に対する工夫が必要である。
【0015】毛髪を更に明るく染色するために、第1剤
と第2剤の混合物にさらにアンモニア水等のアルカリ剤
を加えてpH9以上にし、毛髪のメラニンの分解を促進す
ることもできる。
【0016】
【実施例】次に本発明を実施例により更に具体的に説明
する。実施例中の「%」は「重量%」を意味する。
【0017】実施例1−5および比較例1−5
【表1】 実施例1,2,3の第1剤と第2剤を1:9に、実施例
4では1:5に、および実施例5では1:15の割合で混
合し、黒髪と白髪の割合が7:3のヒトの毛束10gに塗
布し、室温に30分放置した後、40℃の温湯で十分に
すすぎ乾燥した。その毛束を色差計(ミノルタ、スペク
トルフォトメーターCM-360d)で計測した。またパネラ
ー5名による肉眼判定も併せて行った。判定結果を表1
及び表2に示す。比較例1,2,3においては、第1剤と
第2剤を通常使用する混合比の1:1とし、比較例4に
おいては1:2に、および比較例5においては1:25に
混合し、実施例と同様の判定を行った。なお、実施例と
比較例においては、第1剤と第2剤の混合時に染毛剤有
効成分の濃度および混合時のpHがそれぞれ実施例1と比
較例1、実施例2と比較例2、および実施例3と比較例
3が同じになるように染毛剤有効成分およびアルカリ剤
の濃度を定めた。
【表2】
【表3】
【0018】さらに実施例1と比較例1をヒトの頭髪に
実際に使用してその効果を確認した。染毛していない黒
髪の女性の髪を左右対称に分け、実施例1の第1剤と第
2剤を1:9で混合したサンプル60gを右に、比較例1
の1:1で混合したサンプル60gを左に塗布し、室温で
40分放置後40℃の湯で十分に洗髪し乾燥後、5名の
美容師の肉眼判定に供した。その結果、5人すべてが実
施例1の右のサンプルの方が明るく染まっており、好き
であると答えた。以上の結果から、本発明の染毛剤は第
1剤と第2剤の混合比が1:9の場合、1:1で混合使用
する通常の条件に比べ、黒髪への脱色力が強いため、染
色後の色みは明度が高く、明るく染まり、黒髪と白髪の
染色後の均一性が優れ、色むらが少ないことが確認され
た。また、第1剤と第2剤の混合比が1:2の場合は、
黒髪と白髪の染色の均一性は保たれるものの色調が暗
く、好みは低い。混合比が1:25の場合は染色が不十
分で好みも低かった。同様に、実施例2と比較例2、お
よび実施例3と比較例3を比較した結果、5人ともすべて
実施例の方が比較例より均一に明るく染まること、かつ
好まれることが分かった。また実施例3,4も比較例
3,4に比べて均一に明るく染まり好ましく染色され
た。これらの結果から、本発明の染毛剤有効成分を通常
より5倍〜20倍含む、第1剤と第2剤の混合比が1:
5〜1:20で混合するときのpHが8.5以上の染毛剤
は黒髪と白髪を均一に明るく染色することが確認され
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染毛剤有効成分を含む第1剤と酸化剤を
    含む第2剤を1:5〜1:20の割合で混合してなる、染
    毛剤。
  2. 【請求項2】 第1剤のpHは10.1以上であり、第1
    剤と第2剤を混合したときのpHは8.5〜11である、
    請求項1記載の染毛剤。
  3. 【請求項3】 第1剤に含まれる染毛剤有効成分の総計
    が2.0重量%以上である、請求項1記載の染毛剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003055173A (ja) * 2001-08-15 2003-02-26 Jenikku:Kk 染毛剤
JP2010150180A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Henkel Japan Ltd 酸化染毛剤
JP2017057165A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 株式会社ナンバースリー 酸化染毛剤

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