JP2001226224A - 再分散型二層式ローション - Google Patents

再分散型二層式ローション

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JP2001226224A
JP2001226224A JP2000034185A JP2000034185A JP2001226224A JP 2001226224 A JP2001226224 A JP 2001226224A JP 2000034185 A JP2000034185 A JP 2000034185A JP 2000034185 A JP2000034185 A JP 2000034185A JP 2001226224 A JP2001226224 A JP 2001226224A
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powder
layer
lotion
feeling
present
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Application number
JP2000034185A
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English (en)
Inventor
Hiroko Hitsuda
廣子 櫃田
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Fancl Corp
Original Assignee
Fancl Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水溶性アルミニウム塩及びアルカリ金属塩によ
る刺激や界面活性剤によるべたつきがなく、さらさら感
に優れた再分散型二層式ローションを提供する。 【解決手段】ナイロン末とエタノール40質量%以上を
含有することを特徴とする再分散型二層式ローションで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は再分散型二層式ロー
ションに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
化粧料には種々の粉体が配合されている。タルク、酸化
チタン、二酸化ケイ素などの無機粉体やセルロース末、
ポリエチレン末などの有機粉体を乳液やクリーム、ロー
ションなどに配合するとべたつきが抑えられ、さらさら
した感触になることが知られている。これらの粉体を配
合した再分散型二層式ローションは、静置時には透明な
水層(上層)と粉体層(下層)の二層に分離しており、
使用時に振とうする事により、前記二層が混和一体化し
て均一な懸濁液を形成、保持し、肌に塗布した際、べた
つきがなく、さっぱり、さらさらさせる効果を与えるロ
ーションである。
【0003】従来の再分散型二層式ローションは、静置
時には粉体層が沈降し、明瞭な二層に分離した美しい外
観を呈するよう、又、沈降した粉体が凝集して固まらな
いよう工夫がなされている。一例として、水溶性アルミ
ニウム塩、アルカリ金属塩を配合することが知られてい
る(特公平6−21056)。しかしながら、水溶性アルミニ
ウム塩及びアルカリ金属塩を配合することにより、皮膚
刺激を感じることがあり、安全性に問題があるという欠
点があった。一方、ナイロン末はさらさらさせる効果に
優れた粉体であるが、水に対する濡れやなじみが悪く、
再分散型二層式ローションに配合した場合、沈降せずに
浮いてしまうため、前記水溶性アルミニウム塩及びアル
カリ金属塩以外に界面活性剤を配合する必要があった。
しかしながら、界面活性剤を配合した場合、べたつき感
がでるという問題点があった。このように水溶性アルミ
ニウム塩及びアルカリ金属塩による刺激や界面活性剤に
よるべたつきがなく、さらさら感に優れた再分散型二層
式ローションの開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題の解
決のため鋭意検討を重ねた結果、エタノールを40質量
%以上配合し、粉体としてナイロン末を配合すること
で、水溶性アルミニウム塩及びアルカリ金属塩を配合し
なくても静置時に沈降した粉体が凝集せず、界面活性剤
を配合しなくても粉体が水になじんで沈降し、静置時に
は透明な上層(水層)と下層(粉体層)に明瞭に分離し
た美しい外観を呈し、再分散性も良好であることを見出
した。得られた再分散型二層式ローションは、べたつき
がなく、さっぱり感と清涼感及びさらさら感に優れ、静
置中に粉体が沈降して明瞭に二層に分離した美しい外観
を有し、沈降した粉体が凝集することもなく、使用時の
粉体の再分散性も優れていることを見出し、本発明を完
成させた。すなわち、本発明は、ナイロン末とエタノー
ル40質量%以上を含有することを特徴とする再分散型
ニ層式ローションを提供するものである。以下、詳細に
説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるナイロン末
は、特に限定されないが、球状に近い形状であり、平均
粒経が3〜50μmで、かつ最大粒径が100μm以下のも
のが好ましい。更にナイロン末は無孔性から多孔性ま
で、いずれの細孔非表面積のものでも用いる事ができる
が、特に多孔性のものが、感触に優れるので好ましい。
【0006】本発明のナイロン末は、全成分中に0.01〜
10質量%、特に0.05〜5質量%、更に0.1〜2質量%配
合するのが望ましい。
【0007】また、本発明のエタノールは、全成分中に
40質量%以上配合されることが望ましい。40質量%
未満では、ナイロン末は水相成分とのなじみが悪く、上
部に浮いたまま沈降せず均一に分散しないことがあり好
ましくない。
【0008】本発明の再分散型二層式ローションは、前
記必須成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例
えば多価アルコール、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、美容成分、香料、水溶性高分子、体質顔
料、着色顔料、有機紛体、無機紛体、タール色素など本
発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0009】本発明の再分散型二層式ローションは、エ
タノール水溶液中にナイロン末を加え混合攪拌するとい
う通常の方法で容易に製造することができ、化粧水、ボ
ディローション、ボディコロン、ひげそり用ローション
等の化粧料に使用することができる。
【0010】本発明の再分散型二層式ローションは、沈
降した粉体が凝集することも無く、使用時の粉体の再分
散性に優れ、さっぱり感と清涼感、さらさら感に優れた
使用感を有するものである。
【0011】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0012】実施例に示す再分散型二層式ローションの
特性(振とう時の均一混和性、静置後の外観及び再分散
性、反覆再分散性、使用感)は専門パネラーが評価し
た。その評価方法は下記の通りである。 (1)振とう時の均一混和性 試料組成物を透明ガラス瓶(直径3.8cm、高さ12
cm)の9cmの高さまで容れ常温にて手動で上下に強
く振とうして二層の成分が均一に混和するまでに要した
振とう回数を調べた。その所要振とう回数が、1〜10回
の場合は良好(○)、11〜20回の場合はやや不良
(△)、21回以上は不良(×)と評価した。なお、所
要振とう回数が多い程、振とうの手間がかかり使用しに
くい。
【0013】(2)静置後の外観 試料組成物を前記の(1)と同様の透明ガラス瓶に容
れ、手動で上下に強く振とうして各層の成分を均一混
和、分散せしめた後、24時間静置して、分離した水層
の透明性及び二層の界面の明確さを肉眼観察により調べ
た。評価は、水層が実質的に透明でかつ界面が明確な場
合は良好(○)、水層は透明で界面は明確だが粉体のご
く一部が水層の上部に浮いている場合はやや良好
(△)、水層と粉体層の界面がはっきりせず、粉体が水
層中に浮いている場合は不良(×)と評価した。
【0014】(3)静置後の再分散性 上記(2)記載の試料について静置後の外観を評価した
後、上記(1)記載の方法で手動で振とう後評価した。評
価方法も上記(1)記載の方法で実施した。
【0015】(4)反覆再分散性 上記(1)における試料組成物を5〜45℃の範囲で逐
次往復変化する恒温室の中で1ヶ月間保存し、前記特性
の浸とう時の均一混和性、静置時の外観をしらべ、その
結果と製造直後の結果から経日による再現性の有無を判
断した。なお、前記特性のランクが実質的に低下してい
ない場合は、再現性良好(○)、前記特性のランクが低
下している場合には再現性不良(×)と評価した。
【0016】(5)使用時の感触 使用感は製造翌日に肌に塗布した時の感触(さらさら
感、さっぱり感、べたつき感、清涼感、刺激感)につい
て調べた。さらさら感、さっぱり感、清涼感については
あり(○)、ややあり(△)、なし(×)と評価し、べ
たつき感及び刺激感についてはあり(×)、ややあり
(△)、なし(○)と評価した。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示す結果より明らかなように本発明
品(実施例1、2)はナイロン末及びエタノールを40
質量%以上含有し、二層式ローションの特性や使用感に
優れ、刺激感もない。二層式ローションのエタノールを
30質量%以下とした場合(比較例1、2)は振とう時
の均一性が悪く、静置時もナイロン末が沈殿せずに水層
に浮いているため外観が悪くなる。ナイロン末をセルロ
ース末や無水ケイ酸に置き換えた場合(比較例3、4)
は、沈降した粉体層が凝集し、固まる傾向がみられ、再
分散性、反復再現性が悪い。比較例5は、ナイロン末、
エタノール10質量%以外に界面活性剤を含有している
が、沈降した粉体層が凝集し、固まる傾向が見られ、使
用感においてべたつき感がでてくるので好ましくない。
比較例6及び7は水溶性アルミニウム塩及びアルカリ金
属塩を含有した例であるが、刺激感があり好ましくな
い。
【0019】
【発明の効果】以上、詳述したごとく、本発明の再分散
型ニ層式ローションは、水溶性アルミニウム塩及びアル
カリ金属塩を配合しなくても沈降した粉体が凝集せず、
再分散性に優れ、刺激感もなく、界面活性剤を配合して
いない為、べたつき感がなく、さっぱり感とさらさら
感、清涼感に優れるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナイロン末とエタノール40質量%以上を
    含有することを特徴とする再分散型二層式ローション。
JP2000034185A 2000-02-10 2000-02-10 再分散型二層式ローション Pending JP2001226224A (ja)

Priority Applications (1)

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