JP2001226154A - 新規な合わせガラス構造体 - Google Patents

新規な合わせガラス構造体

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JP2001226154A
JP2001226154A JP2000041447A JP2000041447A JP2001226154A JP 2001226154 A JP2001226154 A JP 2001226154A JP 2000041447 A JP2000041447 A JP 2000041447A JP 2000041447 A JP2000041447 A JP 2000041447A JP 2001226154 A JP2001226154 A JP 2001226154A
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JP
Japan
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glass
woven fabric
layers
fiber
fibers
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JP2000041447A
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English (en)
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Masahiro Watanabe
正弘 渡辺
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YAMASHO KK
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YAMASHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファッション性に優れ、かつ紫外線を遮断した
り、破損時のガラス片の飛散の防止することのできる新
規な合わせガラス構造体を提供することを目的とするも
のである。 【解決手段】少なくとも2枚のガラス層と、このガラス
層間にはさみ込まれた織布および/または繊維のみから
なる層とを備え、織布および/または繊維のみからなる
層が透けて見える構造を有しており、かつ織布および/
または繊維のみからなる層とその両面のガラス層とを透
明な接着剤で積層したことを特徴とする新規な合わせガ
ラス構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は住宅等の建築物の
窓や出入口のドアに使用する化粧ガラス、自動車のウイ
ンドガラス、あるいは食器棚その他の家具の化粧ガラス
等として使用される合わせガラス構造体に関し、ファッ
ション性に優れ、かつ紫外線を遮断したり、破損時のガ
ラス片の飛散の防止することのできる新規な合わせガラ
ス構造体を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記化粧ガラスやウインドガラス
等としては、次のような種類のものが使用されている。 a)すりガラスや色付きガラス b)また複数のガラス層を積層した合わせガラス c)種々の彩色を施したガラスピースを組み合わせたス
テンドグラス また、これらのガラス表面に着色フィルムを貼付して、
住宅等の建築物や自動車の内部を覗かれないようにする
目隠しの役目を持たせたり、紫外線の遮断、あるいは化
粧ガラスやウインドガラス等の破損時のガラス片の飛散
の防止を図るようにすること等も行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
のものも基本的にはガラス素材のみを使用しているため
に素材中に含有させた顔料等で着色を施しているだけで
あり、これらの化粧ガラス、自動車のウインドガラス、
あるいは食器棚その他の家具の化粧ガラス等に優れたフ
ァッション性を持たせることは困難であった。
【0004】この発明の新規な合わせガラス構造体は従
来例の上記欠点を解消しようとするものであり、ファッ
ション性に優れ、かつ紫外線を遮断したり、破損時のガ
ラス片の飛散の防止することのできる新規な合わせガラ
ス構造体を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の新規
な合わせガラス構造体は、少なくとも2枚のガラス層
と、このガラス層間にはさみ込まれた織布および/また
は繊維のみからなる層とを備え、織布および/または繊
維のみからなる層が透けて見える構造を有しており、か
つ織布および/または繊維のみからなる層とその両面の
ガラス層とを透明な接着剤で積層したことを特徴とする
ものである。
【0006】この発明の新規な合わせガラス構造体は、
上記織布および/または繊維のみからなる層が、織物部
分と繊維のみからなる部分とを連結して一体的に形成し
たことをも特徴とするものである。
【0007】この発明の新規な合わせガラス構造体は、
上記織布および/または繊維のみからなる層が、その複
数層を積層して形成したことをも特徴とするものであ
る。
【0008】この発明の新規な合わせガラス構造体は、
上記織布および/または繊維のみからなる層が、緊張状
態もしくは弛緩状態でガラス層間に積層したことをも特
徴とするものである。
【0009】この発明の新規な合わせガラス構造体によ
れば、従来、例を見ないファッション性を発揮させるこ
とが可能であることはもちろん、紫外線を遮断したり、
破損時のガラス片の飛散の防止することのできる新規な
合わせガラス構造体を提供することが可能である。
【0010】またこの発明の新規な合わせガラス構造体
によれば、従来の合わせガラスの製造工程とほぼ同様の
製造工程で、種々のバリエーションを持ったファッショ
ン性に優れた合わせガラス構造体を作製することがで
き、しかもそれほど大幅なコストアップをきたすことな
く新規な合わせガラス構造体を提供することができるよ
うになった。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、この発明の
新規な合わせガラス構造体の実施の形態について説明す
る。図1はこの発明の新規な合わせガラス構造体の1実
施例を示す斜視図、図2はその要部拡大断面図、図3は
この発明の新規な合わせガラス構造体の他の実施例を示
す斜視図、図4は織布の織柄の1例を示す正面図、図5
は織布の織柄の別の例を示す正面図である。
【0012】図1および図2においてこの発明の合わせ
ガラス構造体1は、少なくとも2枚のガラス層2,3
と、このガラス層2,3間にはさみ込まれた繊維層4と
を備えている。そしてこの繊維層4は、織布部分5と繊
維のみからなる部分6とを交互に配列した構造を有して
いる。上記織布部分5および繊維のみからなる部分6の
いずれも繊維の密度を低くしたり、繊維の太さを調整す
ることによって、透けて見える構造としてある。
【0013】上記織布部分5としては種々の織柄のもの
が適用可能である。例えば図3のような絵巻風の図柄
や、図4のような花鳥風月の図柄としたり、風景画、そ
の他の織柄とすることが可能である。また例えば、抽象
的な図柄、無地に近いもの、その他の織柄であってもよ
いことはもちろんである。この織布部分5は、合わせガ
ラス構造体1の全体に適用しても、繊維のみからなる部
分6と組み合わせて使用してもよい。
【0014】上記繊維のみからなる部分6としては、上
記織布に用いた縦の繊維をそのまま引き伸ばしたものが
使用できる。すなわち、横糸を織り込まないまま織布の
縦糸をそのまま延長して使用するのである。この繊維の
みからなる部分6は、上記織布部分5に比べてより繊維
の密度を低くすることができる。したがって、一般的に
は織布部分5よりも、繊維のみからなる部分6がより透
けて見える構造となっている。この繊維のみからなる部
分6は、合わせガラス構造体1の全体に適用しても、織
布部分5と組み合わせて使用してもよい。
【0015】上記織布部分5と繊維のみからなる部分6
とを交互に配列した構造を有する繊維層4は、その素材
に種々の合成繊維や天然繊維を用いて作製することがで
きる。天然繊維を使用する場合には、特に正絹とするこ
とが望ましい。すなわち、正絹は繊維の太さが非常に細
いため、織布部分5や繊維のみからなる部分6を例えば
単層とした場合には、特にその密度を低くするまでもな
く織布部分5や繊維のみからなる部分6が透けて見える
構造とすることができる。したがって、得た合わせガラ
ス構造体1は、住宅等の建築物の窓や出入口のドアに使
用する化粧ガラス、自動車のウインドガラス、あるいは
食器棚その他の家具の化粧ガラス等として使用した場合
には、一定の目隠し効果があることはもちろん、極めて
ファッション性に優れたものとすることができる。
【0016】上記織布部分5と繊維のみからなる部分6
のいずれも、適宜の図柄を表現したものとすることがで
きる。すなわち、織布部分5に上記図柄を織り込んだ
り、織布部分5や繊維のみからなる部分6の繊維素材
(例えば正絹)を部分的に適宜彩色して用いたり、シル
クスクリーン印刷や転写等の手段で図柄を表現するよう
にしてもよい。
【0017】また、織布層と繊維のみからなる層は、複
数層を積層して形成することができ。すなわち、繊維の
みからなる層を所定の着色を施した素材と、これと別の
着色を施した素材とを組み合わせて積層し、混紡のよう
な雰囲気を持たせたり、ラメ入りの繊維からなる層を組
み合わせて華やかな雰囲気の繊維層4を作り出すことが
できる。
【0018】上記織布部分5と繊維のみからなる部分6
は、図2に示すように、その両面のガラス層2,3間に
透明な接着剤7でサンドイッチ状に積層されている。こ
の透明な接着剤7としては、フィルム状の樹脂を用いる
ことができる。例えば、ポリビニルアセタール樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリエステルオリゴマー、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、メチルメタクリレート系もしくはアク
リロニトリル系、アクリロニトリル系の各種樹脂から適
宜選択することができる。上記接着剤7は単層であって
も、また織布部分5と繊維のみからなる部分6を備えた
繊維層4の両側に一対を積層するようにしてもよい。
【0019】上記合わせガラス構造体1は、上記織布部
分5および繊維のみからなる部分6が、織物部分5と繊
維のみからなる部分6とを連結して一体的に形成してあ
る。もちろん、織物部分5と繊維のみからなる部分6と
を個別に使用することができる。その選択は、用途やガ
ラス層2,3との積層構造の厚さ、ガラス層2,3との
なじみのよさ、その他の理由で適宜行なうことができ
る。
【0020】この発明の新規な合わせガラス構造体1に
おいては、上記織布部分5ないし繊維のみからなる部分
6を、緊張状態もしくは弛緩状態でガラス層2,3間に
積層することができる。図1では織布部分5ないし繊維
のみからなる部分6を緊張状態でガラス層2,3間に積
層した例を示し、図5では織布部分5ないし繊維のみか
らなる部分6を弛緩状態でガラス層2,3間に積層した
例を示している。すなわち、図1では繊維のみからなる
部分6が直線状をなしており、これは上記繊維のみから
なる部分6が緊張状態でガラス層2,3間に積層されて
いることを示している。また図5では繊維のみからなる
部分6が波形に蛇行しており、これは上記繊維のみから
なる部分6が弛緩状態でガラス層2,3間に積層されて
いることを示している。
【0021】上記合わせガラス構造体1の製造工程につ
いて、その概略を説明する。 a)ガラス層(板)2,3を所定のサイズに切断し、面
取りを施しておく。 b)接着剤7となるフィルムを所定のサイズに切断す
る。 c)繊維層4を所定のサイズに切断する。 d)ガラス層(板)2,3とフィルム,繊維層4を重ね
合わせ、加熱しながら予備圧着する。 e)さらにオートクレーブで本圧着する。
【0022】上記合わせガラス構造体1は、図ではガラ
ス層2,3と織布部分5ないし繊維のみからなる部分6
とをサンドイッチ状に積層した状態を示している。もち
ろん、合わせガラス構造体1のガラス層2,3をさらに
多層に積層することができ、その層構成は用途や目的に
応じて適宜決定することができる。
【0023】
【発明の効果】この発明の新規な合わせガラス構造体に
よれば、従来に例のないファッション性を発揮させるこ
とが可能であることはもちろん、紫外線を遮断したり、
破損時のガラス片の飛散の防止することのできる新規な
合わせガラス構造体を提供することが可能である。
【0024】またこの発明の新規な合わせガラス構造体
によれば、従来の合わせガラスの製造工程とほぼ同様の
製造工程で、種々のバリエーションを持ったファッショ
ン性に優れた合わせガラス構造体を作製することがで
き、しかもそれほど大幅なコストアップをきたすことな
く新規な合わせガラス構造体を提供することができるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の新規な合わせガラス構造体の1実施
例を示す斜視図である。
【図2】その要部拡大断面図である。
【図3】この発明の新規な合わせガラス構造体の他の実
施例を示す斜視図である。
【図4】織布の織柄の1例を示す正面図である。
【図5】織布の織柄の別の例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 合わせガラス構造体 2,3 ガラス層 4 繊維層 5 織布部分 6 繊維のみからなる部分 7 接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2枚のガラス層と、このガラ
    ス層間にはさみ込まれた織布および/または繊維のみか
    らなる層とを備え、織布および/または繊維のみからな
    る層が透けて見える構造を有しており、かつ織布および
    /または繊維のみからなる層とその両面のガラス層とを
    透明な接着剤で積層したことを特徴とする新規な合わせ
    ガラス構造体。
  2. 【請求項2】 織布および/または繊維のみからなる層
    が、織物部分と繊維のみからなる部分とを連結して一体
    的に形成されている請求項1に記載の新規な合わせガラ
    ス構造体。
  3. 【請求項3】 織布および/または繊維のみからなる層
    が、その複数層を積層して形成されている請求項1また
    は2に記載の新規な合わせガラス構造体。
  4. 【請求項4】 織布および/または繊維のみからなる層
    が、緊張状態もしくは弛緩状態でガラス層間に積層され
    ている請求項1ないし3のいずれかに記載の新規な合わ
    せガラス構造体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013017797A1 (fr) 2011-08-04 2013-02-07 Saint-Gobain Glass France Procédé de fabrication d'un vitrage a effet decoratif
JP2018145066A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 三井・デュポンポリケミカル株式会社 合わせガラス中間膜用樹脂シートおよび合わせガラス

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