JP2001226011A - 動力伝達装置及び該装置を備えた画像形成機 - Google Patents

動力伝達装置及び該装置を備えた画像形成機

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JP2001226011A JP2000036058A JP2000036058A JP2001226011A JP 2001226011 A JP2001226011 A JP 2001226011A JP 2000036058 A JP2000036058 A JP 2000036058A JP 2000036058 A JP2000036058 A JP 2000036058A JP 2001226011 A JP2001226011 A JP 2001226011A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被駆動ローラ30aを精度良く所定の停止位
置に停止させること。 【解決手段】 電動モータMと被駆動ローラ30aとの
間に配設されたトルクリミッタ72と、作動時には被駆
動ローラ30aの回転を停止させ非作動時には被駆動ロ
ーラ30aの回転を自在に許容する電磁クラッチ94と
を備えた動力伝達装置70及び該装置を備えた複写機1
00。電磁クラッチ94の非作動時には、電動モータM
の回転駆動力はトルクリミッタ72を介して被駆動ロー
ラ30aに伝達されて被駆動ローラ30aは回転させら
れる。電磁クラッチ94の作動時には、被駆動ローラ3
0aの回転が停止させられかつ電動モータMから被駆動
ローラ30aへの回転駆動力の伝達がトルクリミッタ7
2において遮断されて被駆動ローラ30aの回転の停止
が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源の回転駆動
力を被駆動回転体に解除自在に伝達する動力伝達装置、
及び該装置を備えた画像形成機、好適な一つの具体例と
しては、静電複写機やプリンタ等の画像形成機本体に装
着され、画像形成機本体から搬入された用紙にステイプ
ル処理、パンチ処理、ソート処理等の用紙後処理を施し
た後に排出するフィニッシャを備えた画像形成機、ある
いは、画像形成機本体の内部に装着され、中間搬送路を
通して搬入された用紙にステイプル処理、パンチ処理、
ソート処理等の用紙後処理を施した後に排出するフィニ
ッシャを備えた画像形成機、に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成機本体から搬入された用紙にス
テイプル処理、パンチ処理、ソート処理等の用紙後処理
を施した後に排出する画像形成機のフィニッシャは、例
えば、特開平11−263520号公報に開示されてい
る(出願人は三田工業株式会社)。同公報に開示された
フィニッシャは、用紙受け台と、搬入された用紙を用紙
受け台に向けて搬送するための中間搬送路と、搬入され
た用紙を中間搬送路に沿って搬送する搬送ローラ手段
と、搬送ローラ手段によって中間搬送路を通して搬送さ
れる用紙を用紙受け台に向けて搬入させるため搬送方向
に間隔をおいて配置された複数の搬入ローラ対と、搬送
ローラ手段の下流側において中間搬送路から分岐して中
間搬送路に並行して延在してから中間搬送路に合流する
よう配設されたバイパス搬送路と、搬入ローラ対によっ
て用紙受け台に搬入された用紙の一端を受け止めてスト
ックしうる受止手段と、受止手段に受け止められてスト
ックされた用紙束をソート用排出トレイに向けて移動さ
せる用紙移動手段とを備えている。搬入ローラ対の各々
は、被駆動回転体である被駆動ローラと従動ローラとか
ら構成されている。
【0003】上記フィニッシャはまた、電動モータの回
転駆動力を、少なくとも該用紙を一時停止させる搬入ロ
ーラ対における被駆動ローラに解除自在に伝達する動力
伝達装置を備えている。この動力伝達装置は、同公報に
おいては説明されていないが、一般に、電動モータと該
被駆動ローラとを駆動連結する動力伝達手段を備えてい
る。動力伝達手段は、複数のギヤ、電磁クラッチ等から
構成されている。電磁クラッチにおける電磁力の作用時
(電磁クラッチONの時)には、電動モータの回転駆動
力が該被駆動ローラに伝達されて該被駆動ローラは回転
駆動させられる。電磁クラッチにおける電磁力の非作用
時(クラッチOFFの時)には、電動モータの回転駆動
力は電磁クラッチにより遮断されて該被駆動ローラに伝
達されず、該被駆動ローラの回転は停止させられる。
【0004】上記フィニッシャにおいて、複数セットの
用紙束について用紙後処理を行なう場合、用紙受け台に
搬送されかつ受止手段に受け止められてストックされる
ことにより形成される用紙束のうち1セット目の用紙
は、中間搬送路のみを通して搬送させられる。用紙の搬
送は搬送ローラ手段及び搬入ローラ対の各々によって行
なわれる。2セット目以降の1枚目の用紙は中間搬送路
を通して搬送される途中において所定の停止位置で一時
停止させられる。この用紙の一時停止は、上記電磁クラ
ッチのOFF作動により行なわれる。2セット目以降の
2枚目の用紙が搬送ローラ手段によりバイパス搬送路を
搬送されている時に、中間搬送路で一時停止させられて
いる1枚目の用紙が再搬送させられる。この再搬送は上
記電磁クラッチのON作動により行なわれる。中間搬送
路を再搬送させられた1枚目の用紙の先端と、バイパス
搬送路から中間搬送路に合流させられる2枚目の用紙の
先端とは、実質上一致させられるタイミングで同時に重
合して用紙受け台に搬入させられることが望まれる。3
枚目以降の用紙は中間搬送路を通して搬送される。上記
のように構成されたフィニッシャによれば、先に用紙受
け台に搬入させられた先の用紙束のセットが用紙後処理
を遂行中であっても、次の用紙を搬送することができ、
搬送効率及び用紙後処理効率が向上される、との優れた
効果が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、2セ
ット目以降の1枚目の用紙と2枚目の用紙とが、各々の
先端が実質上一致させられるタイミングで同時に重合し
て用紙受け台に搬入させられることが望まれるが、その
ためには、1枚目の用紙が一時停止させられる所定の停
止位置に可能な限り高い精度で正確に停止されることが
重要である。先に述べたように、上記フィニッシャにお
いて、上記1枚目の用紙の一時停止は、電磁クラッチの
OFF作動により行なわれる。電磁クラッチがOFFさ
れると、該被駆動ローラと電動モータとの駆動連結が遮
断され、したがって電動モータからの回転駆動力の伝達
が遮断させられる。駆動連結が切り離された該被駆動ロ
ーラは、該被駆動ローラを支持する軸受等の摩擦により
停止させられる。しかしながら、軸受等の摩擦にはバラ
ツキが存在すること、また電磁クラッチにより切り離さ
れた該被駆動ローラ側の回転体に慣性力が存在するこ
と、等に起因して、上記1枚目の用紙が所定の停止位置
に正確に、すなわち高い精度の迅速なタイミングをもっ
て停止しないおそれがある。上記1枚目の用紙が所定の
停止位置に正確に停止しないで所定の停止位置よりも下
流側で停止した場合(オーバランした場合)には、上記
1枚目の用紙が再搬送させられた後、合流させられる2
枚目の用紙とは、各々の先端が実質上一致させられるこ
となく重合されて用紙受け台に搬入させられるので、重
合された2枚の用紙が搬送方向に整合されず、整合不良
の用紙束が生成されることになる。また過剰にオーバラ
ンした場合には、用紙の先端が用紙受け台側に突入しジ
ャム発生のおそれがある。
【0006】上記した問題と同類の問題の存在は、上記
形態のフィニッシャに限定されるものではなく、回転動
作と停止動作とが繰り返し行なわれる被駆動回転体を備
え、しかも被駆動回転体の停止動作に高い精度が求めら
れる装置においては、その種類を問わず、全てに共通し
て存在するものである。
【0007】本発明の目的は、回転動作と停止動作とが
繰り返し行なわれる被駆動回転体を高い精度の迅速なタ
イミングで確実に停止させることを可能にする、新規な
動力伝達装置を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、回転動作と停止動作
とが繰り返し行なわれる、被搬送部材を搬送するための
被駆動回転体を高い精度の迅速なタイミングで確実に停
止させることを可能にし、その結果、搬送中の被搬送部
材を高い精度をもって所定の停止位置に確実に停止させ
ることを可能にする、新規な動力伝達装置を提供するこ
とである。
【0009】本発明の更に他の目的は、回転動作と停止
動作とが繰り返し行なわれる被駆動回転体を高い精度の
迅速なタイミングで確実に停止させることを可能にす
る、新規な動力伝達装置を含む画像形成機を提供するこ
とである。
【0010】本発明の更に他の目的は、回転動作と停止
動作とが繰り返し行なわれる、用紙を搬送するための被
駆動回転体を高い精度の迅速なタイミングで確実に停止
させることを可能にし、その結果、搬送中の用紙を高い
精度をもって所定の停止位置に確実に停止させることを
可能にする、新規な動力伝達装置を含む画像形成機を提
供することである。
【0011】本発明の更に他の目的は、中間搬送路にお
いて一時停止された1枚目の用紙の先端と、バイパス搬
送路を通して搬送される2枚目の用紙の先端とが搬送方
向に高い精度で一致して重合しながら用紙受け台に搬入
することを可能にする、新規な動力伝達装置を含むフィ
ニッシャを備えた画像形成機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、駆動源
の回転駆動力を被駆動回転体に解除自在に伝達する動力
伝達装置において、駆動源と被駆動回転体との間に配設
されて駆動源と被駆動回転体とを駆動連結するトルクリ
ミッタと、作動時には被駆動回転体の回転を停止させ非
作動時には被駆動回転体の回転を自在に許容するブレー
キ手段とを備え、ブレーキ手段の非作動時においては、
駆動源の回転駆動力はトルクリミッタを介して被駆動回
転体に伝達されて被駆動回転体は回転させられ、ブレー
キ手段の作動時においては、被駆動回転体の回転が停止
させられると共に駆動源から被駆動回転体への回転駆動
力の伝達がトルクリミッタにおいて遮断されることによ
り被駆動回転体の回転の停止が維持される、ことを特徴
とする動力伝達装置、が提供される。ブレーキ手段は電
磁クラッチにより構成され、電磁クラッチは、入力部材
及び出力部材を備えると共に電磁力の非作用時には、入
力部材は出力部材に対し相対回転自在にさせられ、電磁
力の作用時には、入力部材は出力部材に対し相対回転で
きないように連結されるよう構成され、出力部材は回転
できないように固定され、入力部材は被駆動回転体に駆
動連結され、電磁クラッチの電磁力の非作用時には、入
力部材は固定された出力部材に対し相対回転が自在に許
容されることにより被駆動回転体の回転が自在に許容さ
れ、電磁クラッチの電磁力の作用時には、入力部材は固
定された出力部材に対し相対回転できないように連結さ
れて回転が停止させられることにより被駆動回転体の回
転が停止させられる、ことが好ましい。
【0013】本発明によれば、用紙受け台と、搬入され
た用紙を用紙受け台に向けて搬送するための中間搬送路
と、搬入された用紙を中間搬送路に沿って搬送する搬送
ローラ手段と、搬送ローラ手段によって中間搬送路を通
して搬送される用紙を用紙受け台に向けて搬入させるた
め搬送方向に間隔をおいて配置された、それぞれ被駆動
ローラを含む複数の搬入ローラ対と、搬送ローラ手段の
下流側において中間搬送路から分岐して中間搬送路に並
行して延在してから中間搬送路に合流するよう配設され
たバイパス搬送路とを備えたフィニッシャであって、用
紙受け台に搬送されて形成される用紙束のうち1セット
目の用紙は中間搬送路のみを通して搬送させられ、2セ
ット目以降の1枚目の用紙は中間搬送路を通して搬送さ
れる途中において所定の停止位置で一時停止させられ、
2枚目の用紙はバイパス搬送路を通して搬送され、次い
で中間搬送路で一時停止させられた1枚目の用紙が再搬
送させられ、合流させられる2枚目の用紙と重合して用
紙受け台に搬入させられるよう構成されたフィニッシャ
を備えた画像形成機において、フィニッシャは、駆動源
の回転駆動力を、少なくとも該用紙を一時停止させる搬
入ローラ対における被駆動ローラに解除自在に伝達する
動力伝達装置を備え、動力伝達装置は、駆動源と該被駆
動ローラとの間に配設されて駆動源と該被駆動ローラと
を駆動連結するトルクリミッタと、作動時には該被駆動
ローラの回転を停止させ非作動時には該被駆動ローラの
回転を自在に許容するブレーキ手段とを備え、ブレーキ
手段の非作動時においては、駆動源の回転駆動力はトル
クリミッタを介して該被駆動ローラに伝達されて該被駆
動ローラは回転させられ、ブレーキ手段の作動時におい
ては、該被駆動ローラの回転が停止させられると共に駆
動源から該被駆動ローラへの回転駆動力の伝達がトルク
リミッタにおいて遮断されることにより該被駆動ローラ
の回転の停止が維持される、ことを特徴とする画像形成
機、が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にしたがって構成さ
れた動力伝達装置、及び該装置を含むフィニッシャを備
えた画像形成機の好適な実施の形態を、添付図面を参照
して更に詳細に説明する。
【0015】図1及び図2を参照して、番号100は画
像形成機である静電複写機を示しており、複写機100
は、直方体状の画像形成機本体である複写機本体102
を備えている(図1においてはいずれもその一部のみが
示されている)。複写機本体102の一側部には用紙排
出口が形成され、用紙排出口の直上流位置には用紙排出
ローラ対104が配設されている。複写機100それ自
体の構成は周知の構成を利用することでよいので、以
下、その構成の一つの実施形態について、図示しないで
簡単に説明する。複写機本体102の最上部位置には原
稿搬送装置を含む原稿搬送読取装置が配置されている。
複写機本体102内における、原稿搬送読取装置の下方
位置には、レーザ光走査手段が配設されている。
【0016】複写機本体102内における、レーザ光走
査手段よりも下方位置には、用紙搬送路が、複写機10
0の横方向(図1において左右方向)に延在するよう配
置されている。用紙搬送路に関連して、画像形成手段が
配設されている。画像形成手段は、感光体ドラム、感光
体ドラムの周囲に配置された、主帯電器、現像器、転写
ローラ、クリーナ、除電器等の作像エレメントを備えて
いる。画像形成手段はまた、用紙搬送路における、感光
体ドラムよりも下流位置に配置された定着装置を備えて
いる。用紙搬送路における、感光体ドラムよりも上流位
置には、その上流から下流に向かって、分離ローラ対、
搬送ローラ対及びレジストローラ対がその順に配置され
ている。分離ローラ対の上流側には給紙カセット及び給
紙ローラが配設されている。用紙搬送路における、感光
体ドラムに対応した位置には搬送ベルト機構が配置され
ている。転写ローラは、搬送ベルト機構に含まれる搬送
ベルトを挟んで感光体ドラムの外周面に対向するよう配
置されている。用紙搬送路における、定着装置の下流位
置に、上記用紙排出ローラ対104が配置されている。
【0017】原稿搬送読取装置においては、所定数の原
稿を移動させる間に各原稿の画像が読み取られ、画像情
報として記憶される。原稿搬送読取装置に記憶された画
像情報は、レーザ光走査手段によって、主帯電器により
一様に帯電された感光体ドラムの表面に照射される。感
光体ドラムの表面には静電潜像が形成される。この静電
潜像は現像器により現像される。他方、給紙ローラによ
り給紙カセットから搬送された用紙は、分離ローラ対、
搬送ローラ対の順に搬送され、レジストローラ対により
所定のタイミングで感光体ドラムと転写ローラとにより
形成される転写部に向けて搬送される。用紙が転写部を
通過する間に、用紙の上向きの片面には、感光体ドラム
の表面に形成された現像が転写ローラによって転写され
る。片面に画像が転写された用紙は搬送ベルト機構によ
って定着装置に搬送され、該画像は定着装置を通過する
間に用紙の片面に定着される。片面に画像が定着された
用紙は、上記用紙排出ローラ対104によって後述する
フィニッシャ2に排出される。以上のとおりにして、用
紙搬送路を用紙が搬送される間に、用紙の上側の片面に
画像が形成される。
【0018】フィニッシャ2は、直方体形状のハウジン
グ4を備えている。ハウジング4の、複写機本体102
の上記一側部と対向する一側部であって用紙排出口と対
向する位置には用紙搬入口6が設けられている。用紙搬
入口6は、上下方向に間隔をおいて対向するよう配置さ
れかつ複写機本体102の用紙排出口に向かって上下に
開くよう配設された案内板対により構成されている。ハ
ウジング4内には、用紙搬入口6からハウジング4の他
側部方向に向かって延びる第1用紙搬送路8が配設され
ている。ハウジング4内にはまた、第1用紙搬送路8か
ら分岐して後述する用紙受け台20に向かって延びる第
2用紙搬送路10が配設されている。なお第2用紙搬送
路10は、複写機本体102から搬入された用紙を用紙
受け台20に向けて搬送するための中間搬送路を構成す
る。第1用紙搬送路8と第2用紙搬送路10との分岐部
には分岐爪12が配設されている。第1用紙搬送路8に
おける上記分岐部には搬送ローラ手段14が配設されて
いる。搬送ローラ手段14は、比較的大径の被駆動ロー
ラ14aと、被駆動ローラ14aに圧接されて連れ回り
させられる比較的小径の2個の従動ローラ14b及び1
4cとから構成されている。従動ローラ14b及び14
cは、被駆動ローラ14aの周方向に間隔をおいて被駆
動ローラ14aの外周面に圧接されており、従動ローラ
14bは、第1用紙搬送路8と第2用紙搬送路10との
分岐部の最上流位置に位置付けられている。第1用紙搬
送路8の下流端(排出端)にはノンソート用排出ローラ
対16が配設されている。ハウジング4の排出側である
他側部にはノンソート用排出トレイ18が装着され、ノ
ンソート用排出ローラ対16により排出される用紙を受
け入れて収容しうるよう配置されている。
【0019】上記分岐爪12は図示しない電磁ソレノイ
ドによって図2において2点鎖線で示す第1の位置と、
図2において実線で示す第2の位置とに作動させられる
よう構成されている。電磁ソレノイドがOFFの状態で
は、分岐爪12が図2において2点鎖線で示す第1の位
置に位置付けられ、上記用紙搬入口6から搬入された用
紙は、搬送ローラ手段14の被駆動ローラ14a及び従
動ローラ14bによって、第1用紙搬送路8を通ってノ
ンソート用排出ローラ対16に向けて搬送される。ま
た、電磁ソレノイドがONされると、分岐爪12が図2
において実線で示す第2の位置に位置付けられ、用紙搬
入口6から搬入された用紙は、搬送ローラ手段14の被
駆動ローラ14a及び従動ローラ14bによって、第1
用紙搬送路8の分岐部から第2用紙搬送路10に向けて
搬送される。上記第1用紙搬送路8における用紙搬入口
6と第2用紙搬送路10の分岐部との間には、用紙後処
理手段であるパンチ処理手段19が配設されている。な
お、第1用紙搬送路8の用紙搬入口6の直下流位置に
は、搬入される用紙を検出する用紙検出スイッチSW1
が配設されている。
【0020】ハウジング4内には用紙受け台20が上下
方向に傾斜して延在するよう配設されている。用紙受け
台20の表面は、上下方向に傾斜して実質上直線状に延
在するよう配置されている。用紙受け台20の下方から
上方への延長上には、ソート用用紙排出路22が配設さ
れ、ソート用用紙排出路22の下流端にはソート用排出
ローラ対24が配設されている。ハウジング4の排出側
である他側部にはソート用排出トレイ26が配設され、
ソート用排出ローラ対24により排出される用紙を受け
入れて収容しうるよう配置されている。ソート用排出ト
レイ26は、図示しない昇降手段により昇降自在に設け
られ、後処理が遂行された用紙束が排出される毎に、所
定量だけ下降させられる。上記説明から明らかなよう
に、用紙受け台20は、ソート用排出トレイ26の上流
側に配置されたソート用排出ローラ対24よりも下方位
置において、下方からソート用排出ローラ対24に向か
って上方に傾斜して延在するよう配置されている。
【0021】第2用紙搬送路10は、上記分岐部から下
方に向かって湾曲させられた後、用紙受け台20の表面
に対し間隔をおいてほぼ平行に、用紙受け台20の上方
から下方に向かって傾斜して延在するよう配置されてい
る。第2用紙搬送路10には、第2用紙搬送路10を通
して搬送される用紙を用紙受け台20に向けて搬入させ
る複数の搬入手段が配設されている。複写機100は、
搬送方向長さ(サイズ)の異なる複数種類の用紙が複写
可能に構成されている。したがって第2用紙搬送路10
には、搬送方向長さの異なる複数種類の用紙が選択的に
返送され、搬送方向長さの異なる複数種類の用紙に対応
した複数の位置から用紙が用紙受け台20に向けて選択
的に搬入されるよう、搬入手段が複数の位置に配設され
ている。図1及び図2に示す実施形態においては、第2
用紙搬送路10を通して搬送される用紙は、縦方向に搬
送されるJISにおけるA3サイズの用紙(以下、単に
「A3縦」と略称する)、縦方向に搬送されるB4サイ
ズの用紙(以下、単に「B4縦」と略称する)、縦方向
に搬入されるA4サイズの用紙(以下、単に「A4縦」
と略称する)及び横方向に搬入されるA4サイズの用紙
(以下、単に「A4横」と略称する)の4種類であり、
したがって、4つの搬入手段30、32、34及び36
が4つの異なった位置にそれぞれ配置されている。
【0022】第2用紙搬送路10における、用紙受け台
20の表面に対し間隔をおいてほぼ平行に延在する領域
には、複数の搬入ローラ対、この実施形態においては4
対の搬入ローラ対30A、32A、34A及び36Aが
搬送方向に間隔をおいて配設されている。搬入ローラ対
30A、32A、34A及び36Aの各々は、それぞ
れ、被駆動ローラ30a、32a、34a及び36a
と、それらに圧接させられて連れ回りさせられる従動ロ
ーラ30b、32b、34b及び36bとから構成され
ている。被駆動ローラ30a、32a、34a及び36
aは、それぞれ被駆動回転体を構成するが、より正確に
は、それらが一体に回転されるよう固定されている回転
軸30c及び被駆動ギヤ88(いずれも図3参照)をも
含めて被駆動回転体を構成する。搬入手段30は、第2
用紙搬送路10に配置された搬送ローラ対のうち最上流
に位置する搬入ローラ対30Aと、搬入ローラ対30A
の下流に配設された可動案内部材31とから構成されて
いる。搬入手段32は、搬入ローラ対30Aの下流に配
置された搬入ローラ対32Aと、搬入ローラ対32Aの
下流に配設された可動案内部材33とから構成されてい
る。搬入手段34は、搬入ローラ対32Aの下流に配置
された搬入ローラ対34Aと、搬入ローラ対34Aの下
流に配設された可動案内部材35とから構成されてい
る。また搬入手段36は、搬入ローラ対34Aの下流に
配置された搬入ローラ対36Aと、搬入ローラ対36A
の下流に配設された静止案内部37とから構成されてい
る。可動案内部材31、33及び35の各々は、搬入ロ
ーラ対30A、32A及び34Aによって搬送される用
紙を、第2用紙搬送路10に沿って案内する第1案内位
置(図1において実線で示される位置)と、第2用紙搬
送路10から分岐して用紙受け台20に向けて案内する
第2案内位置(図1において2点鎖線で示される分岐位
置)とに、図示しないソレノイドを含む作動機構によっ
て選択的に位置付けられるよう構成されている。
【0023】図1を参照して、第2用紙搬送路10を通
して搬送されるA3縦を第2用紙搬送路10から分岐さ
せて用紙受け台20に搬入させる場合には、最上流位置
にある搬入手段30の可動案内部材31を第2案内位置
に位置付ける(他の可動案内部材33及び35は第1案
内位置に位置付けられた状態に保持される)。同様にB
4縦を用紙受け台20に搬入させる場合には、搬入手段
32の可動案内部材33を第2案内位置に位置付ける
(他の可動案内部材31及び35は第1案内位置に位置
付けられた状態に保持される)。A4縦を用紙受け台2
0に搬入させる場合には、搬入手段34の可動案内部材
35を第2案内位置に位置付ける(他の可動案内部材3
1及び33は第1案内位置に位置付けられた状態に保持
される)。またA4横を搬入手段36を通して用紙受け
台20に搬入させる場合には、可動案内部材31、33
及び35の全てを第1案内位置に位置付けた状態に保持
しておけばよい。以上の構成及び作用により、用紙受け
台20に受け入れられる用紙のもぐり込みが防止され
る。なお縦方向に搬送されるB5サイズの用紙を、A4
横と兼用して、搬入手段36を通して用紙受け台20に
搬入させることも可能である。同様にして、上記したサ
イズとは異なる他のサイズの用紙を、いずれかの搬入手
段を通して用紙受け台20に搬入させることも可能であ
る。
【0024】用紙受け台20は搬送方向長さの異なる複
数種類の用紙を受け入れうる長手方向長さ及び幅を有し
ている。この実施形態においては、上記A3縦、B4
縦、A4縦及びA4横の4種類の用紙を受け入れうる長
手方向長さ及び幅を有している。フィニッシャ2はま
た、搬入手段30、32、34及び36のいずれかによ
って用紙受け台20に選択的に搬入された用紙の一端を
受け止めてストックしうる受止手段である受止部材38
と、受止部材38に受け止められてストックされた用紙
束をソート用排出ローラ対24、したがってソート用排
出トレイ26に向けて移動させうる用紙移動手段40と
を備えている。用紙移動手段40は、用紙受け台20の
長手方向に間隔をおいて配置された駆動プーリ42及び
従動プーリ43と、駆動プーリ42及び従動プーリ43
間に巻き掛けられた無端ベルト44とを備えている。無
端ベルト44は駆動プーリ42及び従動プーリ43間を
直線状に延びる直線移動部を有しており、この直線移動
部は、用紙受け台20の裏面に沿って用紙受け台20の
長手方向に延在しかつ同方向に移動しうるよう配置され
ている。駆動プーリ42は図示しない電磁クラッチを介
して電動モータMに駆動連結されている。電磁クラッチ
がONさせられて駆動プーリ42が回転駆動されると、
無端ベルト44は図1において反時計方向に回転駆動さ
せられ、無端ベルト44の直線移動部は、用紙受け台2
0の長手方向の一方からソート用排出トレイ26に向け
て移動させられる。
【0025】更に具体的に説明すると、駆動プーリ42
及び従動プーリ43は、用紙受け台20の幅方向(図1
において表裏方向)中央部に間隔をおいて一対配設さ
れ、各駆動プーリ42及び従動プーリ43間に無端ベル
ト44が巻き掛けられている。上記一対の無端ベルト4
4には上記受止部材38がそれらに跨がって一体に装着
されている。受止部材38は、図1に示すように、用紙
受け台20の幅方向に見て実質上L形状をなすL形状部
が形成されており、無端ベルト44の直線移動部に位置
付けられた状態において、用紙受け台20の表面(用紙
が受け入れられる側の表面)から突出して位置付けら
れ、そして上記幅方向から見て用紙受け台20の表面と
の間に、実質上チャンネル形状をなす用紙の受止部39
が、用紙受け台20の幅方向に延在するように形成され
る。受止部材38の各々の幅(用紙受け台20の幅と同
方向の幅)は、各サイズの用紙の一端を受け止めてスト
ックしうる長さに規定されている。無端ベルト44の各
々は、用紙受け台20の幅方向中央部に間隔をおいて配
置されているので、用紙受け台20の幅方向中央部に
は、受止部材38が用紙受け台20に干渉することなく
長手方向に移動しうるよう、図示しない移動空間が設け
られている。この移動空間は、用紙受け台20を二つの
プレート部材から構成し、各プレート部材を上記幅方向
に間隔をおいて配置することにより、あるいは一つのプ
レート部材に上記移動空間に相当する切欠きを形成する
ことにより形成される。無端ベルト44の各々が図示し
ない電動モータにより1回転させられると、受止部材3
8はホームポジションに戻される。フィニッシャ2には
また、用紙後処理手段であるステイプラー46が備えら
れている。ステイプラー46は、用紙受け台20の、上
記ソート用排出トレイ26と反対側の端部に配設されて
いる。そして受止部材38の受止位置(ホームポジショ
ン)は、ステイプラー46による後処理が遂行される後
処理位置と一致するよう規定されている。
【0026】用紙受け台20の裏面側には、用紙の整合
手段が設けられている。整合手段は、用紙受け台20の
幅方向に間隔をおいて位置付けられた一対の幅寄せ板4
8と、一対の幅寄せ板48を上記幅方向に往復移動させ
るための図示しない幅寄せ機構とを備えている。一対の
幅寄せ板48は、用紙受け台20の表面に沿って幅方向
に往復移動自在に配置されている。幅寄せ機構は、幅寄
せ板48の各々に対応して上記幅方向に相互に独立して
往復移動しうるよう配設された、ラックを含む移動体
と、各移動体のラックにそれぞれ噛み合うよう配設され
たピニオンギヤと、ピニオンギヤの各々を相互に独立し
て回転駆動しうるよう、ピニオンギヤの各々に対応して
配設された駆動源である電動モータとを備えている。こ
の電動モータの各々は正転逆転可能である。幅寄せ板4
8の各々は、対応する移動体に装着され、それらと一体
に上記幅方向に移動させられる。なお、幅寄せ機構に
は、幅寄せ板48の各々のホームポジションを検出する
ための図示しないホームポジション検出器が、幅寄せ板
48の各々に対応して配設されている。電動モータの各
々にはロータリエンコーダあるいは周波数発生器等の回
転量検出器が装着されており、これらの検出信号により
幅寄せ板48の、用紙のサイズに対応した移動量が規定
される。
【0027】上記フィニッシャ2の第2用紙搬送路10
にはバイパス搬送路50が配設されている。バイパス搬
送路50は、搬送ローラ手段14の下流側において第2
用紙搬送路10から分岐して第2用紙搬送路10に並行
して延在してから第2用紙搬送路10に合流するよう配
設されている。バイパス搬送路50が第2用紙搬送路1
0と合流する位置は、この実施形態においては、搬入ロ
ーラ対34Aの直上流位置に規定されている。第2用紙
搬送路10とバイパス搬送路50との分岐部は、搬送ロ
ーラ手段14の被駆動ローラ14aと従動ローラ14b
とのニップ部と、被駆動ローラ14aと従動ローラ14
cとのニップ部との間に位置付けられている。第2用紙
搬送路10とバイパス搬送路50との分岐部には、他の
分岐爪52が配設されている。
【0028】分岐爪52は図示しない電磁ソレノイドに
よって図2において実線で示す第1の位置と、図2にお
いて2点鎖線で示す第2の位置とに作動させられるよう
構成されている。先に述べた分岐爪12が図2において
実線で示す第2の位置に位置付けられた状態において、
分岐爪52の電磁ソレノイドがOFFの状態では、分岐
爪52が図2において実線で示す第1の位置に位置付け
られ、上記用紙搬入口6から第1用紙搬送路8を通して
搬入された用紙は、搬送ローラ手段14の被駆動ローラ
14a及び従動ローラ14bによって、第2用紙搬送路
10に向けて搬送される。また、分岐爪52の電磁ソレ
ノイドがONされると、分岐爪52が図2において2点
鎖線で示す第2の位置に位置付けられ、用紙搬入口6か
ら第1用紙搬送路8を通して搬入された用紙は、搬送ロ
ーラ手段14の被駆動ローラ14a及び従動ローラ14
b、被駆動ローラ14a及び従動ローラ14cによって
この順に、第2用紙搬送路10とバイパス搬送路50と
の分岐部からバイパス搬送路50に向けて搬送される。
【0029】次に、上記搬入ローラ対30A、32A、
34A及び36Aの駆動系について説明する。この実施
形態において、第2用紙搬送路10の上流側に配置され
た搬入ローラ対30A及び32Aの被駆動ローラ30a
と32aとは、図示しない動力伝達機構、例えば、歯付
きプーリ及び歯付きベルトからなる動力伝達機構によっ
て相互に連動するよう構成されている。また第2搬送第
2用紙搬送路10の下流側に配置された搬入ローラ対3
4A及び36Aの被駆動ローラ34aと36aとは、図
示しない同様な動力伝達機構、によって相互に連動する
よう構成されている。搬入ローラ対34Aの被駆動ロー
ラ34aとフィニッシャ2に配設された駆動源である電
動モータMとは、それ自体周知の構成を利用することで
よい図示しない電磁クラッチを介して駆動連結されてい
る。したがってこの電磁クラッチをON作動させること
により、搬入ローラ対34A及び36Aを同時に回転駆
動させることができ、また電磁クラッチをOFF作動さ
せることにより、搬入ローラ対34A及び36Aの回転
を同時に停止させることができる。
【0030】他方、搬入ローラ対34Aの被駆動ローラ
30aは、本発明に従って構成された動力伝達装置70
を介して駆動源である電動モータMに駆動連結されてい
る。図3を参照して、動力伝達装置70は、駆動源であ
る電動モータMと、被駆動ローラ30aとの間に配設さ
れて電動モータMと被駆動ローラ30aとを駆動連結す
るトルクリミッタ72と、作動時には被駆動ローラ30
aの回転を停止させ、非作動時には被駆動ローラ30a
の回転を自在に許容するブレーキ手段74とを備えてい
る。
【0031】フィニッシャ2に配設された静止枠76に
は駆動軸78が軸受79を介して回転自在に支持されて
いる。駆動軸78には駆動ギヤ80が駆動軸78と一体
に回転できるよう装着されている。静止枠76には静止
軸82が固定されている。駆動軸78に対し間隔をおい
て平行に延在するよう配置された静止軸82には、入力
ギヤ84、トルクリミッタ72、出力ギヤユニット86
が回転自在に支持されている。入力ギヤ84は駆動ギヤ
80に噛み合わされている。トルクリミッタ72は、設
定されたトルク値の範囲内においては入力側から出力側
に回転トルクを伝達するが、出力側に設定トルク値を越
える力が作用した場合にはトルクの伝達を遮断する周知
の機械要素である。それ自体は周知の構成を利用するこ
とでよいトルクリミッタ72は、この実施形態において
は、内輪と、内輪に対し相対回転自在に装着された外輪
と、内輪に締まりばめされかつ一端が外輪に係合された
コイルばねとを備えている。トルクリミッタ72の入力
側、すなわち図示しない入力部材である外輪は、入力ギ
ヤ84と一体に回転できるよう連結され、トルクリミッ
タ72の出力側、すなわち図示しない出力部材である内
輪は、出力ギヤユニット86と一体に回転できるよう連
結されている。出力ギヤユニット86は軸方向に隣接し
て一体に配設された一対の出力ギヤ86a及び86bか
ら構成されている。出力ギヤユニット86の一方の出力
ギヤ86aは、搬入ローラ対30Aの被駆動ローラ30
aの被駆動ギヤ88に噛み合わされている。駆動ローラ
30a及び被駆動ギヤ88は回転軸30cに固定されて
いる。回転軸30cは図示しない支持枠に図示しない軸
受を介して回転自在に支持されている。
【0032】静止枠76には静止軸90が固定されてい
る。静止軸82に対し間隔をおいて平行に延在するよう
配置された静止軸90には、中間ギヤ92が回転自在に
支持されている。中間ギヤ92は、出力ギヤユニット8
6の他方の出力ギヤ86bに噛み合わされている。ブレ
ーキ手段74は電磁クラッチ94を利用することにより
構成されている。それ自体は周知の構成を利用すること
でよい電磁クラッチ94は、図3においては明確に図示
されていないが、この実施形態においては、入力部材で
ある入力ギヤ96及び出力部材である出力軸98を備え
ると共に電磁力の非作用時には、入力ギヤ96は出力軸
98に対し相対回転自在にさせられ、電磁力の作用時に
は、入力ギヤ96は出力軸98に対し相対回転できない
ように連結されるよう構成されている(例えば、特許第
2649734号公報参照)。電磁クラッチ94をブレ
ーキ手段74として利用するために、出力軸98は回転
できないように上記静止枠76に固定されている。入力
ギヤ96は出力軸98に回転自在に支持されている。入
力ギヤ96は、中間ギヤ92及び出力ギヤユニット86
を介して被駆動ローラ30aの回転軸30cと一体の被
駆動ギヤ88に駆動連結されている。中間ギヤ92及び
出力ギヤユニット86は、入力ギヤ96を、被駆動回転
体である被駆動ギヤ88、回転軸30c及び被駆動ロー
ラ30a(これらは一体である)に駆動連結する動力伝
達手段を構成する。
【0033】電磁クラッチ94の電磁力の非作用時、す
なわちブレーキ手段74の非作動時(OFF)において
は、電磁クラッチ94の入力ギヤ96は固定された出力
軸98に対し相対回転が自在に許容されるので、中間ギ
ヤ92、出力ギヤユニット86、被駆動ギヤ88、回転
軸30c及び被駆動ローラ30aの回転が自在に許容さ
れる。その結果、電動モータMの回転駆動力は、駆動ギ
ヤ80、入力ギヤ84、トルクリミッタ72、出力ギヤ
ユニット86を介して被駆動ギヤ88、回転軸30c及
び被駆動ローラ30aに伝達されて被駆動ローラ30a
は回転させられる。
【0034】他方、電磁クラッチ94の電磁力の作用
時、すなわちブレーキ手段74の作動時(ON)におい
ては、電磁クラッチ94の入力ギヤ96は固定された出
力軸98に対し相対回転できないように連結されて回転
が停止させられるので、中間ギヤ92、出力ギヤユニッ
ト86、被駆動ギヤ88、回転軸30c及び被駆動ロー
ラ30aの回転が停止させられる。その結果、トルクリ
ミッタ72の出力側には設定トルク値を越える力が作用
し、外輪が内輪に対して摺動させられることにより相対
回転させられるので、駆動ギヤ80及び入力ギヤ84は
トルクリミッタ72において空転させられ、電動モータ
Mから被駆動ギヤ88、回転軸30c及び被駆動ローラ
30aへの回転駆動力の伝達がトルクリミッタにおいて
遮断される。このため、被駆動ギヤ88、回転軸30c
及び被駆動ローラ30aの回転の停止が維持される。
【0035】先に述べたように、従来の動力伝達装置に
おいては、電磁クラッチがOFFされると、電動モータ
との駆動連結が切り離された被駆動ギヤ88、回転軸3
0c及び被駆動ローラ30aは、被駆動ローラ30aの
回転軸30cを支持する軸受等の摩擦により停止させら
れる。しかしながら、軸受等の摩擦にはバラツキが存在
すること、また電磁クラッチにより切り離された被駆動
ローラ30a側の回転体に慣性力が存在すること、等に
起因して、所望するタイミングで停止しないおそれが多
分に存在し、高い精度の迅速なタイミングで確実に停止
させることは不可能に近い。これに対し、本発明による
上記動力伝達装置70においては、ブレーキ手段74が
作動すると、被駆動ギヤ88、回転軸30c及び被駆動
ローラ30aに中間ギヤ92及び出力ギヤユニット86
を介して駆動連結された入力ギヤ96が固定された出力
軸98にロックさせられるので、被駆動ギヤ88、回転
軸30c及び被駆動ローラ30aがブレーキ手段74に
よって直接的に停止させられ(制動させられ)、しかも
電動モータMから被駆動ローラ30aへの回転駆動力の
伝達がトルクリミッタ72において遮断されることによ
り被駆動ローラ30aの回転の停止が維持されるので、
高い精度の迅速なタイミングで確実に停止させることが
可能になる。その結果、搬送中の用紙を高い精度をもっ
て所定の停止位置に確実に停止させることができる。ブ
レーキ手段74として既存の電磁クラッチ94を利用し
た場合には、動力伝達装置70を比較的低コストでしか
も容易に実用化することが可能である。トルクリミッタ
72も広く実用化されているものを利用することがで
き、比較的低コストであるので、実用上有利である。
【0036】図示の実施形態によるフィニッシャ2は以
上のように構成されており、以下その作動について図1
〜図3を参照して説明する。なお、以下の説明は、複写
機本体102に設けられた図示しないステイプル設定キ
ーによってステイプル処理が指定されたステイプル処理
モードの作動のうち、本発明にかかわる一部についての
説明である。ステイプル処理モードの作動は図示しない
コントローラによって遂行される。
【0037】電動モータMが回転駆動させられ、搬入ロ
ーラ手段14の被駆動ローラ14aが回転駆動させられ
る。分岐爪12のソレノイドがONされ、分岐爪12は
図1及び図2において実線で示す第2の位置に位置付け
られる。分岐爪52のソレノイドはOFFの状態に保持
され、分岐爪52は図2において実線で示す第1の位置
に位置付けられている。複写機本体102においては、
ステイプル処理が指定され、また用紙のサイズがA4横
に設定された後、複写動作が行なわれ、所定の画像が転
写された用紙が複写機本体102の用紙排出ローラ対1
04により、フィニッシャ2の用紙搬入口6に排出され
る。用紙検出スイッチSW1は用紙の先端を検出してO
Nとなる。用紙検出スイッチSW1がONすると、電動
モータMが回転駆動を開始する。ブレーキ手段74はO
FFの状態に保持されるので、搬入ローラ対30A及び
32Aが回転させられる。同時に、搬入ローラ対34A
及び36Aの電磁クラッチがONさせられて、搬入ロー
ラ対34A及び36Aが回転させられる。また可動案内
部材31、33及び35のソレノイドはOFFの状態に
保持されているので、それらは第1案内位置(図1及び
図2において実線で示される位置)に位置付けられてい
る。
【0038】用紙排出ローラ対104によってフィニッ
シャ2の用紙搬入口6に排出された用紙は、第1用紙搬
送路8を通して搬送ローラ手段14に送られ、搬送ロー
ラ手段14の被駆動ローラ14a及び従動ローラ14b
によって第2用紙搬送路10に導入される。第2用紙搬
送路10に導入された用紙は、搬入ローラ対30A、3
2A、34A及び36Aにより可動案内部材31、33
及び35、並びに静止案内部37に案内されて、用紙受
け台20に向けて搬入させられる。用紙受け台20に搬
入された用紙は、ホームポジションにある受止部材38
の受止部39によってその一端が受け止められ、搬入移
動が停止させられる。
【0039】用紙受け台20において用紙であるA4横
が受止部材38に受け止められた後、整合手段の幅寄せ
機構における図示しない電動モータの各々が正転駆動さ
せられ、幅寄せ板48の各々がホームポジションから相
互に近付く方向に所定の距離だけ移動させられ、用紙受
け台20上の用紙が整合させられる。用紙が整合させら
れた後、電動モータの各々が逆転駆動させられ、幅寄せ
板48の各々は相互に離れる方向に所定の距離だけホー
ムポジションまで移動させられる。用紙束1セットのス
テイプル枚数は、用紙検出スイッチSW1のON−OF
F回数を1枚としてカウントすることができる。そして
上記した作動の繰り返しによって、用紙が受止部材38
にステイプル枚数だけストックされると、整合手段によ
る所定の整合動作(及び必要に応じて幅方向のステイプ
ル位置決め動作)が行なわれた後、ステイプラー46が
作動させられ、ステイプル枚数を有する1セット目の用
紙束にステイプル処理が遂行される。
【0040】用紙受け台20に搬送されて形成される2
セット目の用紙束における1枚目の用紙P1の後端が用
紙検出スイッチSW1を通過してから所定時間経過後
に、ブレーキ手段74がONとなる。搬入ローラ対30
A及び32Aの回転が停止させられる。既に搬入ローラ
対30A及び32Aにニップされて第2用紙搬送路10
を搬送されている途中の1枚目の用紙P1は所定の停止
位置で一時停止させられる(図2において実線で示す位
置)。搬入ローラ対30Aの被駆動ローラ30aは、上
記動力伝達装置70によってきわめて高い精度のタイミ
ングで確実に停止させられるので、1枚目の用紙P1は
所定の停止位置に高い精度をもって確実に停止させられ
る。同時に分岐爪52のソレノイドがONされ、2セッ
ト目の用紙束における2枚目の用紙P2がバイパス搬送
路50に導入されるように、分岐爪52は図2において
2点鎖線で示す第2の位置に位置付けられる。2セット
目の用紙束における2枚目の用紙P2の後端が用紙検出
スイッチSW1を通過すると同時に、用紙移動手段40
の駆動プーリ42の電磁クラッチがONされ、駆動プー
リ42が回転駆動させられる。無端ベルト44が図1及
び図2において反時計方向に回転駆動させられる。受止
部材38は、無端ベルト44と一体に用紙受け台20の
表面に沿って移動させられるので、受止部材38は、ス
テイプル処理が施された1セット目の用紙束を、用紙受
け台20の表面に沿ってソート用排出ローラ対24(し
たがってソート用排出トレイ26)に向けて移動させ
る。
【0041】この間に2枚目の用紙P2は搬送ローラ手
段14の被駆動ローラ14a及び従動ローラ14cによ
ってバイパス搬送路50に導入される。駆動プーリ42
の電磁クラッチがONされてから所定時間経過後、ブレ
ーキ手段74がOFFされる。搬入ローラ対30A及び
32Aが回転駆動させられ、第2用紙搬送路10におい
て一時停止させられていた1枚目の用紙P1が再搬送さ
せられる。再搬送させられた1枚目の用紙P1と、バイ
パス搬送路50から第2用紙搬送路10に合流させられ
る2枚目の用紙P2とは、相互に重合させられて用紙受
け台20に搬入させられる。先に述べたように、1枚目
の用紙P1は所定の停止位置に高い精度をもって確実に
停止させられているので、第2用紙搬送路10において
一時停止された1枚目の用紙P1の先端と、バイパス搬
送路50を通して搬送される2枚目の用紙P2の先端と
が搬送方向に高い精度で一致して重合しながら用紙受け
台20に搬入させられる。したがって、用紙受け台20
において形成される用紙束の整合不良が防止される。ま
た用紙P1の先端が所定の停止位置から過剰にオーバラ
ンして用紙受け台20に突入しジャムが発生するおそれ
も解消される。用紙P1及びP2が用紙受け台20に搬
入させられる時には、1セット目の用紙束は、用紙受け
台20からソート用排出トレイ26に排出され、受止部
材38は無端ベルト44と共に1回転してホームポジシ
ョンに戻されているので、相互に重合された用紙P1及
びP2は受止部材38によって受け止められる。なお、
2セット目の用紙束における2枚目の用紙P2の後端が
用紙検出スイッチSW1を通過してから所定時間経過後
に、分岐爪52のソレノイドがOFFされ、2セット目
の用紙束における3枚目以降の用紙が第2用紙搬送路1
0に導入されるように、分岐爪52は図2において実線
で示す第1の位置に戻される。3枚目以降の用紙は第2
用紙搬送路10のみを通って用紙受け台20に搬入させ
られる。以上のステイプル処理は、ステイプル部数設定
キーにより指定されたステイプル部数に達するまで繰り
返し遂行される。ステイプル部数は、ステイプル処理が
施された用紙束を移動させてソート用排出トレイ26上
に排出したらステイプル部数1としてカウントすること
ができる。
【0042】上記説明から容易に理解されるように、フ
ィニッシャ2は、用紙受け台20に搬送されて形成され
る用紙束のうち1セット目の用紙は第2用紙搬送路10
のみを通して搬送させられ、2セット目以降の1枚目の
用紙1は第2用紙搬送路10を通して搬送される途中に
おいて所定の停止位置で一時停止させられ、2枚目の用
紙P2はバイパス搬送路50を通して搬送され、次いで
第2用紙搬送路10で一時停止させられた1枚目の用紙
P1が再搬送させられ、合流させられる2枚目の用紙P
2と重合して用紙受け台20に搬入させられるよう構成
されている。そしてフィニッシャ2は、電動モータMの
回転駆動力を、少なくとも用紙P1を一時停止させる搬
入ローラ対30Aにおける被駆動ローラ30aに解除自
在に伝達する動力伝達装置70を備えているので、回転
動作と停止動作とが繰り返し行なわれる、用紙を搬送す
るための被駆動ローラ30aを高い精度の迅速なタイミ
ングで確実に停止させることを可能にし、その結果、搬
送中の用紙を高い精度をもって所定の停止位置に確実に
停止させることを可能にする。また、第2用紙搬送路1
0において一時停止された上記1枚目の用紙P1の先端
と、バイパス搬送路50を通して搬送される上記2枚目
の用紙P2の先端とが搬送方向に高い精度で一致して重
合しながら用紙受け台20に搬入することを可能にする
ので、用紙P1の停止位置不良に起因する用紙束の整合
不良が防止され、また先端が用紙受け台20に突入して
ジャムが発生するおそれも解消される。
【0043】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、本発明は、複写機本体102に装着され
て、複写機本体102から搬入された用紙に用紙後処理
を施した後に排出する形態のフィニッシャ2についての
み適用されるものではなく、他の形態のフィニッシャに
ついても上記実施形態におけると同様に適用可能であ
る。他の形態のフィニッシャの具体例としては、用紙を
反転させて搬送させることにより両面複写が可能な複写
機における複写機本体の内部に装着されて、用紙の中間
搬送路(用紙の返送路)を通して搬入された用紙に用紙
後処理を施した後に排出する形態のフィニッシャを挙げ
ることができる。また、上記実施形態においては、用紙
受け台20は上下方向に傾斜して配設されているが、用
紙受け台20が比較的水平に近い状態で配設されている
実施形態においても本発明は何らの問題なく適用可能で
ある。更にはまた、本発明による動力伝達装置は、画像
形成機に備えられた給紙装置における、回転動作と停止
動作とが繰り返し行なわれる搬送ローラ対、レジストロ
ーラ対等にも適用可能である。本発明による動力伝達装
置を搬送ローラ対、レジストローラ対等に適用した場合
には、搬送ローラ対、レジストローラ対等を高い精度の
迅速なタイミングで確実に停止させることを可能にす
る。また、搬送中の用紙を高い精度をもって所定の停止
位置に確実に停止させることを可能にするので、給紙装
置の搬送精度をより向上させ、したがって画像形成機の
性能を向上させることができる(更なる高速化も可能と
なる)。
【0044】本発明による動力伝達装置70において、
ブレーキ手段74を構成する電磁クラッチ94は上記実
施形態に限定されるものではなく、同様な機能を有する
電磁クラッチであれば、どのようなものでも適用可能で
ある。またブレーキ手段74は、電磁クラッチにより構
成することなく、電磁ブレーキを含むどのような形態の
ブレーキであっても適用可能である。レイアウトが許す
ならば、被駆動回転体である被駆動ローラ30aにおけ
る回転軸30c又は回転軸30cに一体に連結された回
転体を直接ブレーキ手段74によって作用させる実施形
態も可能である。動力伝達装置70におけるギヤ類のレ
イアウト、ギヤの使用数等は図3に示す実施形態に限定
されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明による動力伝達装置によれば、回
転動作と停止動作とが繰り返し行なわれる被駆動回転体
を高い精度の迅速なタイミングで確実に停止させること
を可能にする。また、回転動作と停止動作とが繰り返し
行なわれる、被搬送部材を搬送するための被駆動回転体
を高い精度の迅速なタイミングで確実に停止させること
を可能にし、その結果、搬送中の被搬送部材を高い精度
をもって所定の停止位置に確実に停止させることを可能
にする。本発明による動力伝達装置を備えた画像形成機
によれば、回転動作と停止動作とが繰り返し行なわれる
被駆動回転体を高い精度の迅速なタイミングで確実に停
止させることを可能にする。また、回転動作と停止動作
とが繰り返し行なわれる、用紙を搬送するための被駆動
回転体を高い精度の迅速なタイミングで確実に停止させ
ることを可能にし、その結果、搬送中の用紙を高い精度
をもって所定の停止位置に確実に停止させることを可能
にする。本発明による動力伝達装置を含むフィニッシャ
を備えた画像形成機によれば、中間搬送路において一時
停止された1枚目の用紙の先端と、バイパス搬送路を通
して搬送される2枚目の用紙の先端とが搬送方向に高い
精度で一致して重合しながら用紙受け台に搬入すること
を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがって構成された動力伝達装置を
含むフィニッシャを備えた画像形成機の実施形態を示す
概略構成図。
【図2】図1に示すフィニッシャの要部を拡大して示す
図。
【図3】本発明に従って構成された動力伝達装置の実施
形態を示す概略構成図。
【符号の説明】
2 フィニッシャ 10 第2用紙搬送路(中間搬送路) 14 搬送ローラ手段 20 用紙受け台 30、32、34、36 搬入手段 30A、32A、34A、36A 搬入ローラ対 30a 被駆動ローラ 50 バイパス搬送路 70 動力伝達装置 72 トルクリミッタ 74 ブレーキ手段 94 電磁クラッチ 100 複写機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の回転駆動力を被駆動回転体に解
    除自在に伝達する動力伝達装置において、 駆動源と被駆動回転体との間に配設されて駆動源と被駆
    動回転体とを駆動連結するトルクリミッタと、作動時に
    は被駆動回転体の回転を停止させ非作動時には被駆動回
    転体の回転を自在に許容するブレーキ手段とを備え、ブ
    レーキ手段の非作動時においては、駆動源の回転駆動力
    はトルクリミッタを介して被駆動回転体に伝達されて被
    駆動回転体は回転させられ、ブレーキ手段の作動時にお
    いては、被駆動回転体の回転が停止させられると共に駆
    動源から被駆動回転体への回転駆動力の伝達がトルクリ
    ミッタにおいて遮断されることにより被駆動回転体の回
    転の停止が維持される、ことを特徴とする動力伝達装
    置。
  2. 【請求項2】 ブレーキ手段は電磁クラッチにより構成
    され、電磁クラッチは、入力部材及び出力部材を備える
    と共に電磁力の非作用時には、入力部材は出力部材に対
    し相対回転自在にさせられ、電磁力の作用時には、入力
    部材は出力部材に対し相対回転できないように連結され
    るよう構成され、出力部材は回転できないように固定さ
    れ、入力部材は被駆動回転体に駆動連結され、電磁クラ
    ッチの電磁力の非作用時には、入力部材は固定された出
    力部材に対し相対回転が自在に許容されることにより被
    駆動回転体の回転が自在に許容され、電磁クラッチの電
    磁力の作用時には、入力部材は固定された出力部材に対
    し相対回転できないように連結されて回転が停止させら
    れることにより被駆動回転体の回転が停止させられる、
    請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 用紙受け台と、搬入された用紙を用紙受
    け台に向けて搬送するための中間搬送路と、搬入された
    用紙を中間搬送路に沿って搬送する搬送ローラ手段と、
    搬送ローラ手段によって中間搬送路を通して搬送される
    用紙を用紙受け台に向けて搬入させるため搬送方向に間
    隔をおいて配置された、それぞれ被駆動ローラを含む複
    数の搬入ローラ対と、搬送ローラ手段の下流側において
    中間搬送路から分岐して中間搬送路に並行して延在して
    から中間搬送路に合流するよう配設されたバイパス搬送
    路とを備えたフィニッシャであって、用紙受け台に搬送
    されて形成される用紙束のうち1セット目の用紙は中間
    搬送路のみを通して搬送させられ、2セット目以降の1
    枚目の用紙は中間搬送路を通して搬送される途中におい
    て所定の停止位置で一時停止させられ、2枚目の用紙は
    バイパス搬送路を通して搬送され、次いで中間搬送路で
    一時停止させられた1枚目の用紙が再搬送させられ、合
    流させられる2枚目の用紙と重合して用紙受け台に搬入
    させられるよう構成されたフィニッシャを備えた画像形
    成機において、 フィニッシャは、駆動源の回転駆動力を、少なくとも該
    用紙を一時停止させる搬入ローラ対における被駆動ロー
    ラに解除自在に伝達する動力伝達装置を備え、動力伝達
    装置は、駆動源と該被駆動ローラとの間に配設されて駆
    動源と該被駆動ローラとを駆動連結するトルクリミッタ
    と、作動時には該被駆動ローラの回転を停止させ非作動
    時には該被駆動ローラの回転を自在に許容するブレーキ
    手段とを備え、ブレーキ手段の非作動時においては、駆
    動源の回転駆動力はトルクリミッタを介して該被駆動ロ
    ーラに伝達されて該被駆動ローラは回転させられ、ブレ
    ーキ手段の作動時においては、該被駆動ローラの回転が
    停止させられると共に駆動源から該被駆動ローラへの回
    転駆動力の伝達がトルクリミッタにおいて遮断されるこ
    とにより該被駆動ローラの回転の停止が維持される、こ
    とを特徴とする画像形成機。
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