JP2001225976A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2001225976A
JP2001225976A JP2000038697A JP2000038697A JP2001225976A JP 2001225976 A JP2001225976 A JP 2001225976A JP 2000038697 A JP2000038697 A JP 2000038697A JP 2000038697 A JP2000038697 A JP 2000038697A JP 2001225976 A JP2001225976 A JP 2001225976A
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paper
dehumidified air
sheet feeding
paper feed
tray
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Application number
JP2000038697A
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English (en)
Inventor
Kozo Yamaguchi
孝三 山口
Hidenobu Bandai
英伸 万代
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除湿手段により除湿された空気を、余分なス
ペースを設けずに装置内に円滑に循環させて、用紙の除
湿効果を向上させるとともに、装置全体の大型化を回避
し得る給紙装置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる給紙部は、外函部に複数
の給紙トレイ10…を積み重ねた状態で装着しており、
さらに除湿手段としてヒータを備えている。さらに、上
記給紙トレイ10には、上記ヒータにより除湿された除
湿空気を該給紙トレイ10内に流動可能とするように開
口部5…が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電子写真
方式の複写機やプリンタといった画像形成装置に設けら
れる給紙装置に関するものであり、特に、収容されてい
る用紙を効果的に除湿可能とする給紙装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば電子写真方式の複写
機やプリンタなどといった画像形成装置においては、装
置本体の一部、通常は図10に示すように、装置の下部
に複数の給紙トレイ110…を装着してなる給紙装置1
01が備えられている。各給紙トレイ110には、それ
ぞれ異なるサイズの用紙が収容されており、給紙装置1
01は、形成される画像のサイズに応じて、所定のサイ
ズの用紙が収容されている給紙トレイ110から用紙を
1枚毎に画像形成部103へ搬送するようになってい
る。
【0003】ここで、上記画像形成装置では、用紙が湿
気を含んでいると、用紙の搬送や画像形成動作に大きな
影響を与えることが知られている。まず、用紙の搬送へ
の影響について見ると、用紙全体の含水率が高かった
り、部分的に含水率が高かったりすれば、用紙の「腰」
が弱くなり(つまり適切な状態にある用紙が有する弾性
が低下して、用紙の形状維持能力が弱くなり)、用紙搬
送中に用紙が折れたり、用紙詰まり(ペーパージャム)
などが発生し易くなる。また、用紙が容易に変形するた
め、用紙搬送路の湾曲や搬送ローラなどの挟持により、
用紙に凹凸や波打ち状態が生じ易くなる。この凹凸は画
像形成動作にも不利に働く。
【0004】次に画像形成動作への影響について見る
と、電子写真方式の画像形成装置の場合、転写時に吸湿
して導電性が高くなった用紙を伝って電流が漏れて、用
紙に高圧の転写電圧が印加されず、転写抜けが生じ易く
なる。また、用紙が熱ローラ方式の定着装置を通過する
際に、熱ローラに挟持されることによって用紙に波打ち
状態が生じ易くなる。さらに用紙の搬送段階で波打ち状
態が生じると、定着装置を通過する最に波打ち状態がよ
り顕著になる。
【0005】上記波打ち状態が用紙に生じると、転写抜
けだけでなく、正常に形成された画像の品位も低下する
上に、画像形成段階での用紙搬送に際して、波打ち状態
によるペーパージャムが発生し易くなる。
【0006】一方、インク方式の画像形成装置では、電
子写真方式の画像形成装置のように転写抜けのような問
題は生じないものの、用紙上でインクがにじみ易くなる
ため、画像全体がにじんだ状態になって画質が低下す
る。
【0007】そこで、用紙の含水率を調整して、転写不
良やペーパージャムなどの問題を回避するために、給紙
装置に除湿手段(乾燥手段)を設ける技術が提案されて
いる。このような技術の代表的なものとしては、実開
昭59−140237号公報や、特開平7−1571
20号公報に開示されている技術が挙げられる。
【0008】まずの技術では、大容量の給紙トレイの
下部に除湿手段としてヒータ(加熱手段)を配置すると
ともに、給紙トレイ内部で用紙を支持する板部材に切り
欠き部を形成している。この構成では、切り欠き部を介
してヒータの熱が給紙トレイ上部にまで達するので、用
紙全体を加熱して除湿することになる。
【0009】また、の技術では、図10に示すよう
に、給紙トレイ110の直下ではなく、複数の給紙トレ
イ110を含む給紙装置101全体の下部にヒータ12
2を配置するようになっている。この構成では、個々の
給紙トレイ110にヒータ122を配置しない上に、給
紙装置101の下面部(下部フレーム)に別途ヒータ1
22の保持部材121が備えられているので、ヒータ1
22が装置内に突出せず、内部容積の利用効率を向上さ
せることができる。しかも保持部材121は、給紙装置
101から着脱可能となっているので、ヒータ122の
点検や交換も容易に行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各公報
の技術では、次のような問題点を招来する。まず、の
技術では、給紙トレイの下部にヒータを配置するための
余分な空間を設ける必要がある。そのため、給紙トレイ
の内部容積の利用効率が低下してしまい、給紙トレイそ
のものが大容積化してしまうという問題点を招来する。
【0011】一方、の技術では、のような内部容積
の利用効率低下を招来しない上に、ヒータ122で除湿
された除湿空気は対流によって循環流を形成することに
なるので、よりも除湿効率が高くなる。しかしながら
実際には、給紙トレイ110が複数段積み重ねられて装
着されているために、除湿空気の循環流は給紙トレイ1
10の周囲で流動するだけ(図中矢印)で、各給紙トレ
イ110内部には除湿空気が流入しにくくなる。すなわ
ち、除湿空気が装置内部に十分行き渡らないので除湿不
良が起こり易くなる。
【0012】そこで、除湿空気を装置全体に行き渡らせ
るために、除湿空気の流路を別途給紙トレイ110・1
10間などに設けることが考えられる。しかしながらこ
の手法では、流路の分だけ装置の容積が増大するので、
結果的に給紙装置101が大型化してしまうという問題
点を招来している。
【0013】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、ヒータなどの除湿手段により除
湿された空気を、余分なスペースを設けずに装置内に円
滑に循環させて、用紙の除湿効果を向上させるととも
に、装置全体の大型化を回避し得る給紙装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる給紙装置
は、上記課題を解決するために、用紙を収容する給紙ト
レイと、複数の給紙トレイを積み重ねた状態で段状に装
着可能とする外函部と、給紙トレイが装着された状態の
外函部内を除湿する除湿手段とを備えている給紙装置に
おいて、さらに、上記給紙トレイは、上記除湿手段によ
り除湿された除湿空気を該給紙トレイ内に流動可能とす
る開口部を有していることを特徴としている。
【0015】上記構成によれば、給紙トレイに開口部を
設けることによって、除湿手段によって除湿された除湿
空気が給紙トレイ内に流動することになる。そのため、
外函部に除湿空気の流路を別途設けなくても、除湿空気
を給紙トレイ内に確実に導入することができるので、装
置の大型化を招来せずに、効率的に用紙を除湿すること
ができる。
【0016】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記除湿手段が加熱手段であることを特徴として
いる。
【0017】上記構成によれば、除湿手段が加熱手段で
あるので、外函部内の空気を加熱することによって容易
に除湿することができる。また、加熱手段により加熱さ
れて除湿された除湿空気は上昇流を形成するので、外函
部内での除湿空気の流れを制御し易くすることができ
る。
【0018】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記加熱手段が、外函部の最下方であり、かつ装
着されている給紙トレイの直下となる位置に配置される
とともに、上記開口部が、少なくとも給紙トレイの底面
部に設けられていることを特徴としている。
【0019】上記構成によれば、上記開口部は給紙トレ
イを通過する除湿空気の流路を形成するとともに、加熱
手段の加熱によって生じる除湿空気の上昇流は、加熱手
段の直上に配置される開口部に容易に導かれる。その結
果、除湿空気を装置内全体に容易に広げることが可能に
なり、各給紙トレイに収容されている用紙を効率的かつ
均一に除湿することができる。
【0020】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記底面部に形成される開口部が、加熱手段から
流入する除湿空気の流れと収容されている用紙との直接
接触を回避する位置に形成されていることを特徴として
いる。
【0021】上記構成によれば、最も湿度が低下してい
る状態にある除湿空気の上昇流を用紙に直接当てないよ
うにするため、たとえば、開口部の部位のみ用紙が局所
的に除湿されて、用紙に凹凸などが生じてしまうという
問題や、上昇流が用紙によって遮られて、外函部内全体
に除湿空気が行き渡らないといった問題の発生を防止す
ることができる。
【0022】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記開口部が給紙トレイの側面部にも設けられて
いることを特徴としている。
【0023】上記構成によれば、給紙トレイの底面部だ
けでなく側面部にも開口部を設けているので、これら開
口部を介して除湿空気をより複雑に流動させることがで
きる。そのため、除湿空気を装置内全体により行き渡り
易くすることが可能になり、さらに一層用紙の除湿効率
を向上させることができる。
【0024】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記除湿手段から開口部を介して流動する除湿空
気の流れを除湿手段に帰還させる帰還流路を備えている
ことを特徴としている。
【0025】上記構成によれば、開口部により形成され
る流路と別途形成される帰還流路とによって、装置内で
除湿空気の循環流を形成することができる。そのため、
除湿空気がさらに一層装置内に行き渡り易くすることが
できる。
【0026】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記帰還流路が給紙トレイを支持する支持枠と外
函部との間に設けられていることを特徴としている。
【0027】上記構成によれば、外函部と給紙トレイの
支持枠との間に生じる空間を利用して帰還流路を形成し
ているので、装置の大型化を回避した上で、装置内に循
環流を形成することができる。
【0028】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、帰還流路内で所定方向に流れる除湿空気の逆流を
防ぐ流動ガイド部を備えていることを特徴としている。
【0029】上記構成によれば、除湿空気の循環流が流
動ガイド部によって導かれることになるので、循環流の
円滑な流れを形成することが可能になる。そのため、除
湿空気をさらに一層装置内に行き渡り易くすることがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるも
のではない。
【0031】本発明にかかる給紙装置は、複写機やプリ
ンタなどの画像形成装置に適用されるものであり、装置
内部を効果的に除湿して、内部に収容されている用紙の
含水率を均一かつ一定にすることで、画像形成装置にお
いて、形成された画像が劣化したり、用紙の搬送過程で
ペーパージャム(用紙詰まり)などが発生したりする問
題点を防止する。本実施の形態では、画像形成装置とし
て電子写真方式のものを例として挙げている。
【0032】本実施の形態における画像形成装置は、図
2に示すように、給紙部(給紙装置)1、画像読取部
2、画像形成部3、定着部34、排紙部35、および用
紙搬送路4などを備えている。画像読取部2は、通常、
画像形成装置の上方に設けられ、原稿をその表面に載置
した状態で該原稿から画像情報を読み取り、画像形成部
3に出力する。
【0033】画像形成部3は、通常、画像読取部2の下
方かつ給紙部1の上方となる位置に配置され、像担持体
31、現像部32、転写部33などを備えている。ま
た、用紙搬送路4は、上流側から給紙部1、画像形成部
3、定着部34、排紙部35をこの順でつなげるように
配置されている。画像形成部3による画像形成動作につ
いて説明すると、まず、画像読取部2から出力される画
像情報に基づいて像担持体31上に静電潜像を形成し、
この静電潜像を現像部32によって現像してトナー画像
とする。この時点で給紙部1から用紙が転写部33まで
搬送されており、この用紙に対して該トナー画像を転写
する。その後、用紙上のトナー画像を定着部34で定着
した後に排紙部35に排紙する。
【0034】上記給紙部1は、通常、画像形成装置の最
下方に配置され、給紙トレイ10と、外函部21と、除
湿部(除湿手段または乾燥手段)としてのヒータ(加熱
手段)22とを備えている。また、給紙部1と画像形成
部3とは上述したように用紙搬送路4によってつながっ
ている。
【0035】外函部21は、図2には図示しないが、函
形状を維持するためのフレームと、このフレームを取り
囲むようにして設けられるカバーとを備えている。図2
(および後の説明に用いる図3)では、説明の便宜上、
このカバーのみを記載しており、これを外函部21とし
ている。さらに、このフレームには、複数の給紙トレイ
10…を積み重ねた状態で段状に装着可能とするための
トレイ支持枠23が備えられている。図2では、トレイ
支持枠23は給紙トレイ10を3段装着できるようにな
っている。トレイ支持枠23に装着された状態の各給紙
トレイ10には、画像形成部3へつながる用紙搬送路4
が接続されており、さらに用紙を1枚毎に用紙搬送路4
に供給する給紙ローラ24が設けられている。なお、給
紙トレイ10…の装着数は特に限定されるものではな
い。
【0036】上記ヒータ22は、図2に示すように、外
函部21の最下方で、かつ積み重ねられて装着されてい
る給紙トレイ10…の直下となる位置に配置されてい
る。このヒータ22により給紙部1内の空気が加熱され
ることによって、給紙部1内が除湿される。
【0037】上記ヒータ22としては、空気を加熱して
除湿できるものであれば特に限定されないが、たとえ
ば、平板形状を有する発熱体であると、給紙部1の容積
の増大を招来しないので好ましい。なお、この平板形状
の発熱体の厚さは、発熱体の配置位置、および給紙部1
の大きさや形状などによって適宜選択されるものであっ
て特に限定されるものではない。
【0038】またヒータ22の出力も特に限定されるも
のではないが、出力があまり大き過ぎると、加熱によっ
て外函部21やトレイ支持枠23、あるいは給紙トレイ
10などの変形を招来しかねないので、たとえば10〜
40W程度の出力の発熱体が好適に用いられる。さら
に、ヒータ22による除湿効果を温度上昇の面から見た
場合には、ヒータ22の出力は、除湿を必要とする部位
(空間)が外気よりも4〜5℃以上上昇する程度である
ことが好ましい。
【0039】なお、本発明に適用される除湿手段は、上
記ヒータ22のような加熱手段に限定されるものではな
い。本発明においては、たとえば用紙の水分率が8%以
下となる程度の除湿効果を目標とすることができるの
で、この程度の除湿を実現できるものであれば除湿手段
は特に限定されない。
【0040】しかしながら加熱手段の場合、加熱されて
除湿された除湿空気は容易に上昇流を形成する。そのた
め、外函部21内に別途ファンなどを設けなくても、除
湿空気の流路を形成するのみで、外函部21内での除湿
空気の流れを制御することが可能になるという利点があ
る。しかも、加熱手段はその構成が簡素であり、形状も
適宜選択可能であるので、除湿手段としては加熱手段が
好ましい。
【0041】なお、本実施の形態では、用紙を高温・高
湿(30℃・85%湿度)条件下で15時間放置した後
に、該用紙を除湿することによってその除湿効果を確認
している。
【0042】本発明における上記給紙トレイ10は、図
1に示すように、略長方形状のトレイであり、四方の側
面部のうちの一方が、外函部21のトレイ支持枠23に
装着した状態で給紙部1前方側となる引出面部11とな
っている。また、給紙トレイ10の内部には、位置決め
ガイド12が設けられている。この位置決めガイド12
は、束になった用紙(用紙束)を底面部13に載置して
収容する際に、上記給紙ローラ24による給紙が可能と
なるように用紙の端部を位置決めするためのものであ
り、その構成は特に限定されるものではない。
【0043】本実施の形態では、上記位置決めガイド1
2としては、図1に示すように、長方形状の用紙の長手
方向の一端(後端)を規定する用紙後端ガイド12aと
用紙の長手方向に直交する方向(幅方向)の一端を規定
する用紙幅ガイド12bとの2種類からなっている。
【0044】さらに、これら位置決めガイド12によっ
て位置決めされた用紙束の最上部の用紙の先端(後端に
対向する側の位置)を、給紙ローラ24に当接可能とす
るために、図1に示すように、シートリフト板14が設
けられている。このシートリフト板14は、その先端が
用紙の先端側となる側面部15の上端側に位置し、後端
が底面部13に接触するように位置した状態で傾斜する
ように配置されており、バネ機構などにより用紙の先端
を持ち上げるようになっている。
【0045】シートリフト板14に対しては、用紙束の
荷重が加えられることになるので、用紙枚数が多いと荷
重が大きくなりシートリフト板14の先端が沈み込む。
これに対して、用紙枚数が少ないと荷重が少なくなるの
でシートリフト板14の後端が浮上する。これによっ
て、用紙の先端が給紙ローラ24に常に略当接すること
が可能になるので、用紙を一枚毎給紙することができ
る。
【0046】上記給紙トレイ10には、図1に示すよう
に、底面部13に複数の開口部5…が設けられている。
これによって、ヒータ22によって除湿された除湿空気
が給紙トレイ10内に流動可能となる。具体的には、上
記ヒータ22によって加熱されて除湿された除湿空気
は、図2に示すように上昇流を形成する。このとき各給
紙トレイ10の底面部13に開口部5…が設けられてい
れば、除湿空気の上昇流は、下方のヒータ22から開口
部5…を介して上方へ積み重ねられている各給紙トレイ
10に円滑に上昇していくことになる。
【0047】つまり、図3に示すように、開口部5…に
よって、各給紙トレイ10を通過する除湿空気の上昇流
路が形成される(図中矢印)。その結果、除湿空気が給
紙部1全体に広がり、給紙部1内の湿度を均一に低下さ
せることになる。それゆえ、各給紙トレイ10に収容さ
れている用紙を効率的かつ均一に除湿することが可能に
なり、用紙の含水率が高いことによる転写不良やペーパ
ージャム(用紙詰まり)を防止することができる。
【0048】さらに、上記開口部5…によって除湿空気
の上昇流路が形成されるので、給紙部1内に別途流路と
なる空間を設ける必要がない。それゆえ、給紙部1にお
ける給紙トレイ10の装着密度を向上させ、流路分の容
積の増大を回避することができるので、給紙部1の大型
化を回避し、よりコンパクトかつ軽量なものにすること
ができる。
【0049】上記開口部5…の形状としては、除湿空気
が流動できるような形状であれば特に限定されるもので
はない。たとえば円形状、正方形状、長方形状、その他
多角形状などの形状を有する小さな開口部5…を複数
(たとえば十数個以上)所定のパターンで設けるような
構成であってもよいし、線状の開口部5…を複数設ける
ような構成であってもよいし、大面積の開口部5を単独
または2・3個形成するような構成あってもよい。
【0050】これら開口部5…の形状や大きさなどは、
給紙トレイ10の構造に応じて適宜選択できるものであ
る。なお、汎用的には、小さな開口部5…を複数所定の
パターンで設けるような構成が好ましく、該開口部5…
の形状が円形状であればより好ましい。このような構成
では、おおむねどのような構造の給紙トレイ10であっ
ても、強度低下を回避することが可能である。
【0051】また、開口部5…を形成するにあたっての
諸条件(開口条件)については、給紙トレイ10の強度
低下を招来しなければ、特に限定されるものではない。
たとえば、開口部5…の大きさ(たとえば円形の場合、
開口部の径)は特に限定されるものではないが、5mm
〜30mmの範囲内にあることが好ましく、10mm〜
20mmの範囲内にあることがより好ましい。また、底
面部13の全面積に対する開口部5…の総面積の比率も
特に限定されるものではないが、10%〜70%の範囲
内であることが好ましく、30%〜50%の範囲内であ
ることがより好ましい。このような範囲内であれば、給
紙トレイ10の底面部13の強度低下をより確実に回避
することができる。
【0052】上記開口部5…の形成位置についても、給
紙トレイ10の強度低下を招来しないような位置であれ
ば特に限定されるものではない。たとえば、給紙トレイ
10のコーナー部(すなわち長方形状のトレイの角とな
る部分)などといった比較的強度を必要とする部分に開
口部5…を設けると、強度低下を招くおそれがあるので
好ましくない。また、シートリフト板14の支点となる
部位(たとえば、底面部13および側面部15・16・
17におけるシートリフト板14の支点となる部位付近
や、シートリフト板14をバネで持ち上げる機構の場合
は、そのバネを保持する部位付近)に開口部5…を設け
ても、強度の問題に加えて、シートリフト板14の安定
性が低下するので好ましくない。
【0053】さらに、開口部5…が底面部13に形成さ
れる場合、除湿空気の上昇流と用紙とが直接接触しない
位置とすることが好ましい。つまり、上記ヒータ22か
ら上昇してくる除湿空気は、最も湿度が低下している状
態にあるので、用紙束が載置される底面部13に開口部
5…を形成すると、該開口部5…の部位のみ用紙が局所
的に除湿されてしまい、用紙に凹凸などが生じてしまう
ため好ましくない。また、給紙トレイ10が多段に積み
重ねられている状態では、除湿空気を下段から上段の給
紙トレイ10へ流動させる必要があるが、用紙束が載置
されている底面部13に開口部5…があると、除湿空気
がその給紙トレイ10で遮られてしまうことになる。そ
のため、除湿空気がより上段の給紙トレイ10にまで到
達せず、各段の給紙トレイ10に収容されている用紙を
十分に乾燥できなくなるため好ましくない。
【0054】上記除湿空気と用紙とが直接接触しない開
口部5…の形成位置、すなわち除湿空気の流れと用紙と
の直接接触を回避し得る開口部5…の形成位置について
具体的に説明する。まず、位置決めガイド12によって
用紙束が位置決めされて載置されている場合には、図4
に示すように、給紙トレイ10の底面部13において、
用紙束が存在する領域(図中一点鎖線で囲った領域、用
紙載置領域とする)51には、当然用紙束が存在する。
そこで、この用紙載置領域51を除いた領域(予備領域
とする)52に開口部5…を形成する。
【0055】さらに、たとえば、図1に示すように、給
紙トレイ10が、シートリフト板14のような底面部1
3と用紙束との間を遮るような構成を備えている場合に
は、シートリフト板14によって除湿空気の流れと用紙
との直接接触が回避されるので、用紙載置領域51であ
っても開口部5…を形成することができる。
【0056】なお、図3においては、開口部5…を、除
湿空気と用紙とが直接接触する位置に形成しているよう
に記載しているが、これは、開口部5…によって形成さ
れる上昇流路および除湿空気の上昇流を説明するための
便宜上の表現である。
【0057】さらに本発明においては、除湿空気の上昇
流を下方のヒータ22に帰還させるための帰還流路25
が別途形成されていることが非常に好ましい。この帰還
流路25の形成位置としては、上記ヒータ22から開口
部5…を介して流動する除湿空気の流れを再びヒータ2
2に帰還させることが可能な位置であれば特に限定され
るものではなく、たとえば図3に示すように、トレイ支
持枠23と外函部21との間の位置が挙げられる。
【0058】たとえば図5(b)に示すように、トレイ
支持枠23は、各給紙トレイ10を引出し可能に装着す
るためのレール23aと、このレール23aを支持する
ためのレール支持部23bとからなっている。さらにこ
のレール支持部23bは、外函部21を構成する上述し
たフレーム21cに取り付けられ、このフレーム21c
を覆うように側面カバー21dが設けられている。
【0059】上記レール支持部23bにおける給紙部1
の側方側の形状は、通常、図5(b)に示すように、給
紙部1の前方側(給紙トレイ10の引出面11側)に一
本、後方側に一本の柱状となっている。すなわち、レー
ル支持部23bの側方側の形状は、一対の柱状となるよ
うに形成されていることが多い。そのため、対向する上
記柱間の空間は、さらにレール23aと外函部21(フ
レーム21cおよび側面カバー21d)とによっても挟
まれていることになり、その結果、トレイ支持枠23と
外函部21との間に、略長方形状の断面を有する管状の
空間125が形成されることになる。
【0060】同様に、給紙部1の後方側にも、給紙トレ
イ10を装着した際の余裕となる空間126が形成され
ている。もちろん図5(b)では給紙トレイ10の後方
で隠されてはいるが、ここにもレール23aを支える後
方側のレール支持部23bが存在する。したがって、給
紙部1の後方側にも、上記側方側と同様に、トレイ支持
枠23と外函部21との間に、略長方形状の断面を有す
る管状の空間が形成されることになる。そこで、上記各
空間を利用して帰還流路25を形成すれば、給紙部1の
容積の増大を回避することができる。
【0061】この帰還流路25の具体的な構成は特に限
定されるものではないが、たとえば図5(a)に示すよ
うに、トレイ支持枠23と外函部21との間に設けられ
る、ダクト形状を有する帰還流路25が好ましく挙げら
れる。このダクト形状の帰還流路25は、たとえば給紙
部1の側方部において、柱状のレール支持部23bに形
成される空間125をほぼ完全に埋めるようなサイズで
あると、周囲をトレイ支持枠23および外函部21によ
りほぼ完全に支持されることになり、強度や形状の安定
性が向上するので好ましい。
【0062】また、トレイ支持枠23および外函部21
の間に形成される空間が大き過ぎるような場合には、あ
る程度の大きさのダクトをフレーム21cなどに固定す
るようにしておけばよい(図5(a)における後方側の
空間部126参照)。さらに、複数のダクト形状の帰還
流路25を平行に設けてもよい。加えて、後述する実施
の形態2のように、給紙トレイ10の側面部にも開口部
5…が形成されている場合には、該開口部5…から流出
する除湿空気の流れを帰還流路25に流入させるための
流入口25aが設けられていることが好ましい。
【0063】このような構成の帰還流路25を形成すれ
ば、図3に示すように、給紙部1の中央部に相当する開
口部5…からなる上昇流路を介して除湿空気の流れが上
昇し、後述する仕切り板21bによって除湿空気の流れ
が帰還流路25にガイドされ、帰還流路25に沿って除
湿空気がヒータ22に帰還する。すなわち、帰還流路2
5を設けることによって給紙部1内で除湿空気の循環流
を形成することができる。そのため、除湿空気を給紙部
1内にさらに一層行き渡り易くすることができる。
【0064】なお、除湿手段としてヒータ(加熱手段)
22を用いた場合には、外函部21内で、対流による循
環流を形成することは可能である。しかしながら、従来
では、形成した循環流を円滑に流動させるための流路に
ついては何ら考慮されていなかったので、給紙トレイ1
0内にまで除湿空気を行き渡らせることが困難であっ
た。これに対して本発明では、開口部5…による上昇流
路と上記帰還流路25とによって循環流路を形成してい
るので、対流により生じた循環流がより円滑かつ確実に
給紙部1内を流れることになるので、除湿効率をより一
層向上させることができる。
【0065】本発明にかかる給紙部1においては、図2
および図3に示すように、画像形成部3と給紙部1との
間に仕切り板(仕切り部)21bを設けることが非常に
好ましい。この仕切り板21bは外函部21の一部を形
成するようになっており、これによって、開口部5…に
よって上昇した除湿空気を帰還流路25に確実に導入す
ることができる。つまり仕切り板21bは帰還流路25
の一部を形成することにもなる。さらに、仕切り板21
bによって給紙部1内を略密閉に近い状態とするため
に、外気の影響を受けて湿度が変化するようなことを回
避して、ヒータ22による湿度調整をより厳密に実施す
ることができる。
【0066】また、本発明においては、図示しないが、
ヒータ22による除湿条件を検知し、これに基づいてヒ
ータ22の動作を制御する除湿条件検知手段を備えてい
ることが好ましい。たとえば、ヒータ22によって十分
に用紙が除湿されたか否かを検知する用紙含水率検知手
段を、各給紙トレイ10に設ければ、必要以上にヒータ
22を可動させる必要がなくなり、消費電力の増大を回
避できる。また、略密閉状態にある給紙部1内の空気の
湿度を検知する給紙部内湿度検知手段を設けてもよい。
つまり、給紙部1内の空気の湿度を検知することによっ
て用紙の含水率を間接的に判定することも可能である。
このような給紙部内湿度検知手段の場合、個々の給紙ト
レイ10に湿度検知手段を設ける必要がないので、部品
点数を減らすことができる。
【0067】さらに、除湿条件検知手段としては、上記
湿度検知手段だけでなく、ヒータ22によって過度に加
熱されることがないように、温度検知手段を設けてもよ
い。つまり、除湿条件として上記のような用紙の含水率
や湿度だけでなく、給紙部1内の温度を検知しても構わ
ない。
【0068】さらに、本発明においては、帰還流路25
内で所定方向に流れる除湿空気の逆流を防ぐ流動ガイド
部が備えられていることが好ましい。これによって循環
流の円滑な流れを形成することが可能になるため、除湿
空気がさらに一層装置内に行き渡り易くすることができ
る。この流動ガイド部の形状は除湿空気の逆流を防止で
きるような形状であれば特に限定されるものではなく、
その形成位置も、除湿空気が逆流し易くなるような位置
であれば特に限定されるものではない。
【0069】たとえば、底面部13に形成される開口部
5…は、上記のように用紙と直接接触しない位置、すな
わち給紙トレイ10の底面部13の周辺位置に形成され
ることが好ましい(図4参照)。それゆえ、最下方に配
置されたヒータ22から上昇する除湿空気の流れは、そ
のままでは開口部5…へ向かいにくく、帰還流路25を
逆流するおそれがある。そこで、最下方の給紙トレイ1
0を支持するトレイ支持枠23に、ヒータ22からの除
湿空気を開口部5…へ導くための流動ガイド部26を設
ける。
【0070】この位置に設けられる流動ガイド部26の
具体的な構成としては、図2、図3、および図6(a)
・(b)に示すように、ヒータ22の周囲に傾斜して設
けられる平板状の形状が挙げられる。この構成の流動ガ
イド部26は、ヒータ22側から最下段の給紙トレイ1
0(図6(a)・(b)には図示せず)側に向かって各
平板の間隔が広がる、略漏斗状の形状になっている。ま
た、上記平板状の流動ガイド部26は、給紙部1の底面
部(すなわち外函部21の下面部)12aと対向してお
り、ヒータ22側から帰還流路25側に向かって、流動
ガイド部26と下面部21aとの間隔が広がるようにな
っている。
【0071】上記構成では、ヒータ22で加熱された除
湿空気のほとんどが流動ガイド部26によってガイドさ
れて最下段の給紙トレイ10の底面に集まる(図3・図
6(a)の矢印)。同時に、流動ガイド部26は、帰還
流路25につながる空間の間隔を狭めているので、除湿
空気が帰還流路25に逆流することがない。逆に帰還流
路25を介してヒータ22側に循環してくる空気の流れ
は、流動ガイド部26と外函部21の下面部12とによ
ってヒータ22に集められることになる(図3・図6
(a)の矢印)。その結果、除湿空気の循環をより効率
的に実施することができる。
【0072】流動ガイド部26のより好ましい配置につ
いては、ヒータ22や流動ガイド部26の構成などによ
り適宜設定されるものであって特に限定されないが、本
実施の形態においては、特にヒータ22に対する流動ガ
イド部26の下方側(つまりヒータ22側)端部の位置
を規定することによって、除湿空気や循環流の逆流を効
率的に防止することができる。
【0073】まず、図6(b)に示すように、流動ガイ
ド部26の下方側端部が、ヒータ22の上面以上の高さ
となるように設けられることが好ましい。具体的には、
流動ガイド部26の下方側端部とヒータ22の上面との
間隔Aが、0mm〜15mm程度の範囲内になっていれ
ばより好ましい。
【0074】同様に、流動ガイド部26の下方側端部は
ヒータ22の端部から見て外側に設けられていることが
好ましい。具体的には、図6(b)に示すように、流動
ガイド部26の下方側端部とヒータ22の端部との間隔
Bが、20mm〜50mmの範囲内になっていればより
好ましい。換言すれば、流動ガイド部26によって形成
される略漏斗状の形状の開口部は、ヒータ22よりも2
0mm〜50mm大きくなるような大きさであると好ま
しい。
【0075】このように、本発明にかかる給紙装置は、
複数の給紙トレイを外函部に段状に装着してなり、ヒー
タとを備えている構成であって、さらに、上記給紙トレ
イの底面部に開口部が設けられている構成である。
【0076】上記構成によれば、別途改めて流路を設け
なくても、ヒータによって除湿された除湿空気が給紙ト
レイ内に流動することになる。また、外函部と給紙トレ
イとの間の空間を利用して帰還流路を設けることによっ
て、給紙装置内で除湿空気を循環させることができる。
それゆえ、装置の大型化を招来せずに、効率的に用紙を
除湿することが可能になる。
【0077】〔実施の形態2〕本発明の実施のさらに他
の形態について、図7ないし図9に基づいて説明すれば
以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形
態1に使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の
番号を付記し、その説明を省略する。また、本発明はこ
れに限定されるものではない。
【0078】前記実施の形態1においては、開口部5…
を給紙トレイ10の底面部13に設けた例を挙げたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本実施の形態
のように、開口部5…を給紙トレイ10の側面部などに
も設けても構わない。
【0079】すなわち、本実施の形態にかかる給紙部1
においては、図7に示すように、開口部5…が、給紙ト
レイ10の底面部13だけでなく、引出面部11を除く
側面部15・16・17にも設けられている。このとき
側面部15・16・17に設けられる開口部5…の形状
や大きさ、あるいは開口部5…の総面積といった開口条
件は底面部13に開口部5…を設ける場合と同様である
のでその説明を省略する。
【0080】開口部5…を側面部15・16・17にも
設けると、図8に示すように、ヒータ22(図8には図
示せず)からの除湿空気は、上段の給紙トレイ10の開
口部5…へと流れるだけでなく、側面部15・16・1
7の開口部5…にも向かって流れることになる(図8に
は、説明の便宜上、側面部16に開口部5…を記載して
いない)。その結果、除湿空気が給紙トレイ10全面に
容易に広がることになり、用紙の除湿をより一層効果的
に実施することができる。
【0081】また、前記実施の形態1では、除湿空気
は、底面部13の開口部5…からなる上昇流路を上昇し
ていき、帰還流路25を下降するという単純な経路で循
環していたが、本実施の形態では、側面部15・16・
17にも開口部5…が設けられているので、底面部13
の開口部5…から流入した除湿空気は、側面部15・1
6・17の開口部5…側に向かって流れていく。すなわ
ち底面部13から側面部15・16・17に向かって、
給紙トレイ10内を除湿空気が広がっていく。
【0082】しかも、図8および図9に示すように、給
紙トレイ10の側面部15・16・17に対応する位置
にある帰還流路25には、除湿空気の流入口25aが設
けられているので、給紙トレイ10全面に広がって用紙
を除湿した空気は、再び帰還流路25を介して容易にヒ
ータ22に帰還する。その結果、除湿空気の流路は非常
に複雑な循環流を形成することになり、除湿空気が給紙
部1全体により行き渡り易くなるので、さらに一層用紙
の除湿効率を向上させることができる。
【0083】また、図9に示すように、ヒータ22の周
囲には、ヒータ22の加熱による除湿空気の上昇流が帰
還流路25に逆流しないように、ヒータ22を囲むよう
に配置される平板状の流動ガイド部26が設けられてい
る。上述したように、この流動ガイド部26は給紙部1
の底面部(すなわち外函部21の下面部)12aと対向
し、ヒータ22側から帰還流路25側に向かってその間
隔が広がるように配置されている。
【0084】それゆえ、除湿空気の帰還流路25への逆
流を防止できるとともに、帰還流路25を介してヒータ
22側に循環してくる空気の流れを容易にヒータ22に
集めることができる。その結果、除湿空気の循環をより
効率的に実施することができる。
【0085】さらに、前記実施の形態1で説明したよう
に、用紙載置領域51(図4参照)であってもシートリ
フト板14に対応する領域であれば開口部5…を形成す
ることができるが、この場合、たとえば図8に示すよう
に、シートリフト板14の下方にも除湿空気が流入し、
側面部15の開口部5…から流出するような流れも形成
され得るので、給紙トレイ10全面により一層除湿空気
が行き渡り易くなる。その結果、用紙の除湿効率をさら
に一層向上させることができる。
【0086】このように、本発明にかかる給紙装置にお
いては、給紙トレイの側面部にも開口部が設けられてい
ることが好ましい。これによって、除湿空気をより一層
効果的に給紙装置内に行き渡らせることができるので、
用紙をより一層効率的に除湿することができる。
【0087】なお、上記各実施の形態では、除湿手段と
してヒータを用いており、除湿空気が上昇流となるた
め、ヒータを下方に配置し、かつ給紙トレイの底面部に
開口部を形成する構成としたが、本発明がこれに限定さ
れるものではないことは言うまでもない。つまり、除湿
手段の種類(除湿の手法)によって、除湿手段の配置位
置や開口部の形成位置は適宜選定されるものである。
【0088】さらに、上記各実施の形態では、本発明に
かかる給紙装置を電子写真方式の画像形成装置に適用し
た構成を例示したが、本発明がこれに限定されるもので
はないことも言うまでもない。つまり、本発明にかかる
給紙装置は、インク方式の画像形成装置やその他乾燥し
た用紙を給紙する構成を備える装置に好適に用いること
ができるものである。
【0089】
【発明の効果】本発明にかかる給紙装置は、以上のよう
に、給紙トレイが除湿手段により除湿された除湿空気を
該給紙トレイ内に流動可能とする開口部を有している構
成である。
【0090】それゆえ、上記開口部によって、除湿手段
により除湿された除湿空気が給紙トレイ内に容易に流動
することになる。そのため、除湿空気の流路を別途設け
なくても、除湿空気を給紙トレイ内に確実に導入して効
率的に用紙を除湿することができる。その結果、用紙の
含水率が高いことによる転写不良やペーパージャム(用
紙詰まり)を防止しることができるとともに、装置の大
型化を回避し、よりコンパクトかつ軽量なものにするこ
とができるという効果を奏する。
【0091】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記除湿手段が加熱手段である構成である。
【0092】それゆえ、外函部内の空気を加熱すること
によって容易に除湿することができるとともに、加熱に
より得られる除湿空気が上昇流を形成するので、外函部
内での除湿空気の流れを制御し易くすることができると
いう効果を奏する。
【0093】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記加熱手段が、外函部の最下方であり、かつ装
着されている給紙トレイの直下となる位置に配置される
とともに、上記開口部が、少なくとも給紙トレイの底面
部に設けられている構成である。
【0094】それゆえ、加熱手段の加熱によって生じる
除湿空気の上昇流が、加熱手段の直上に配置される開口
部に容易に導かれ、該開口部によって形成される上昇流
路を流動することになる。その結果、除湿空気を装置内
全体に容易に広げることが可能になり、各給紙トレイに
収容されている用紙を効率的かつ均一に除湿することが
できるという効果を奏する。
【0095】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記底面部に形成される開口部が、加熱手段から
流入する除湿空気の流れと収容されている用紙との直接
接触を回避する位置に形成されている構成である。
【0096】それゆえ、最も湿度が低下している状態に
ある除湿空気の上昇流を用紙に直接当てないため、開口
部の部位のみ用紙が局所的に除湿されて、用紙に凹凸な
どが生じてしまうという問題や、上昇流が用紙によって
遮られて、外函部内全体に除湿空気が行き渡らないとい
った問題の発生を防止することができるという効果を奏
する。
【0097】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記開口部が給紙トレイの側面部にも設けられて
いる構成である。
【0098】それゆえ、給紙トレイの底面部および側面
部に設けられている開口部によって、除湿空気をより複
雑に流動させることができる。そのため、除湿空気を装
置内全体により行き渡り易くすることが可能になり、さ
らに一層用紙の除湿効率を向上させることができるとい
う効果を奏する。
【0099】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記除湿手段から開口部を介して流動する除湿空
気の流れを除湿手段に帰還させる帰還流路を備えている
構成である。
【0100】それゆえ、開口部により形成される流路と
別途形成される帰還流路とによって、装置内で除湿空気
の循環流を形成することになり、除湿空気をさらに一層
装置内に行き渡り易くすることができるという効果を奏
する。
【0101】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、上記帰還流路が給紙トレイを支持する支持枠と外
函部との間に設けられている構成である。
【0102】それゆえ、外函部と給紙トレイの支持枠と
の間に生じる空間を利用して帰還流路を形成しているの
で、装置の大型化を回避した上で、装置内に循環流を形
成することができるという効果を奏する。
【0103】本発明にかかる給紙装置は、上記構成に加
えて、帰還流路内で所定方向に流れる除湿空気の逆流を
防ぐ流動ガイド部を備えている構成である。
【0104】それゆえ、除湿空気の循環流が流動ガイド
部によって導かれることになるので、循環流の円滑な流
れを形成することが可能になり、除湿空気をさらに一層
装置内に行き渡り易くすることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる給紙装置(給紙
部)に用いられる給紙トレイの構成を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す給紙トレイを有する給紙部を備えた
画像形成装置の構成を示す説明図である。
【図3】図2に示す給紙部の構成および給紙部内におけ
る除湿空気の流れを示す説明図である。
【図4】図1に示す給紙トレイにおける用紙載置領域と
予備領域との関係を説明する説明図である。
【図5】(a)は図3に示す給紙部に設けられる帰還流
路の構成を示す給紙部の断面図であり、(b)は帰還流
路を形成する好ましい位置であるトレイ支持枠と外函部
との間の間隔を示す給紙部の断面図である。
【図6】(a)は、図3に示す給紙部の下面部に設けら
れる流動ガイド部の構成の一例を示す説明図であり、
(b)は、流動ガイド部における下方側端部の位置の規
定を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の他の形態にかかる給紙部に用い
られる給紙トレイの構成を示す斜視図である。
【図8】図7に示す給紙トレイを装着した場合の除湿空
気の流れの一例を示す説明図である。
【図9】図7に示す給紙トレイを用いた場合における、
給紙部の下面部に設けられる流動ガイド部の構成の一例
を示す説明図である。
【図10】従来の給紙装置を備えた画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 給紙部(給紙装置) 5 開口部 10 給紙トレイ 13 底面部 15 側面部 16 側面部 17 側面部 21 外函部 22 ヒータ(除湿手段・加熱手段) 23 トレイ支持枠 25 帰還流路 26 流動ガイド部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を収容する給紙トレイと、複数の給紙
    トレイを積み重ねた状態で段状に装着可能とする外函部
    と、給紙トレイが装着された状態の外函部内を除湿する
    除湿手段とを備えている給紙装置において、 さらに、上記給紙トレイは、上記除湿手段により除湿さ
    れた除湿空気を該給紙トレイ内に流動可能とする開口部
    を有していることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】上記除湿手段が加熱手段であることを特徴
    とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】上記加熱手段が、外函部の最下方であり、
    かつ装着されている給紙トレイの直下となる位置に配置
    されるとともに、上記開口部が、少なくとも給紙トレイ
    の底面部に設けられていることを特徴とする請求項2記
    載の給紙装置。
  4. 【請求項4】さらに、上記底面部に形成される開口部
    が、加熱手段から流入する除湿空気の流れと収容されて
    いる用紙との直接接触を回避する位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】さらに、上記開口部が給紙トレイの側面部
    にも設けられていることを特徴とする請求項3または4
    記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】さらに、上記除湿手段から開口部を介して
    流動する除湿空気の流れを除湿手段に帰還させる帰還流
    路を備えていることを特徴とする請求項1ないし5の何
    れか1項に記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】上記帰還流路が給紙トレイを支持する支持
    枠と外函部との間に設けられていることを特徴とする請
    求項6記載の給紙装置。
  8. 【請求項8】さらに、帰還流路内で所定方向に流れる除
    湿空気の逆流を防ぐ流動ガイド部を備えていることを特
    徴とする請求項6または7記載の給紙装置。
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