JP2001224390A - ptsH−遺伝子をコードする新規ヌクレオチド配列 - Google Patents
ptsH−遺伝子をコードする新規ヌクレオチド配列Info
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- C12N9/1205—Phosphotransferases with an alcohol group as acceptor (2.7.1), e.g. protein kinases
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- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P13/00—Preparation of nitrogen-containing organic compounds
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ptsH−遺伝子を強化させるコリネフォル
ム細菌の使用下での、ptsHをコードするヌクレオチ
ド配列及びL−アミノ酸の発酵的製造法。 【解決手段】 コリネフォルム細菌から単離された特定
の配列を持つポリヌクレオチドをプライマーとして、
a)少なくとも、リン酸転移酵素系の成分Hをコードす
る遺伝子を強化、殊に過剰発現するL−アミノ酸を生産
するコリネフォルム細菌の発酵、b)培地又は細菌の細
胞中でのL−アミノ酸の富化及びc)L−アミノ酸の単
離を実施するL−アミノ酸の発酵的製造法に用いる。 【効果】 コリネフォルム細菌により、ptsH−遺伝
子の過剰発現により、L−アミノ酸、殊にL−リシンの
生産性が改善される。
ム細菌の使用下での、ptsHをコードするヌクレオチ
ド配列及びL−アミノ酸の発酵的製造法。 【解決手段】 コリネフォルム細菌から単離された特定
の配列を持つポリヌクレオチドをプライマーとして、
a)少なくとも、リン酸転移酵素系の成分Hをコードす
る遺伝子を強化、殊に過剰発現するL−アミノ酸を生産
するコリネフォルム細菌の発酵、b)培地又は細菌の細
胞中でのL−アミノ酸の富化及びc)L−アミノ酸の単
離を実施するL−アミノ酸の発酵的製造法に用いる。 【効果】 コリネフォルム細菌により、ptsH−遺伝
子の過剰発現により、L−アミノ酸、殊にL−リシンの
生産性が改善される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の対象は、ptsH−
遺伝子を強化させるコリネフォルム細菌の使用下での、
ptsHをコードするヌクレオチド配列及びL−アミノ
酸、殊にL−リシンの発酵的製造法である。
遺伝子を強化させるコリネフォルム細菌の使用下での、
ptsHをコードするヌクレオチド配列及びL−アミノ
酸、殊にL−リシンの発酵的製造法である。
【0002】
【従来の技術】L−アミノ酸、殊にL−リシンは、人の
医薬及び製薬工業、殊に動物飼料において使用されてい
る。
医薬及び製薬工業、殊に動物飼料において使用されてい
る。
【0003】L−アミノ酸が、コリネフォルム細菌、殊
にコリネバクテリウム・グルタミクムの菌株の発酵によ
って製造されることは公知である。重要性が大きいた
め、製造法の改善について絶えず研究がなされている。
方法の改善は、発酵技術的手段、例えば撹拌及び酸素の
供給又は培養基の組成、例えば発酵の間の糖類濃度又は
例えばイオン交換クロマトグラフィーによる生成物形に
するための後加工又は微生物自体の正味効率特性に関係
することがある。
にコリネバクテリウム・グルタミクムの菌株の発酵によ
って製造されることは公知である。重要性が大きいた
め、製造法の改善について絶えず研究がなされている。
方法の改善は、発酵技術的手段、例えば撹拌及び酸素の
供給又は培養基の組成、例えば発酵の間の糖類濃度又は
例えばイオン交換クロマトグラフィーによる生成物形に
するための後加工又は微生物自体の正味効率特性に関係
することがある。
【0004】前記微生物の効率特性の改善のためには、
突然変異誘発、選択及び突然変異体選択の方法が使用さ
れている。こうして、代謝拮抗物質、例えばリシン−類
似のS−(2−アミノエチル)−システインに対して耐
性であるか又は調節に重要な代謝産物の栄養素要求体で
あり、L−リシンを生産する菌株が得られる。
突然変異誘発、選択及び突然変異体選択の方法が使用さ
れている。こうして、代謝拮抗物質、例えばリシン−類
似のS−(2−アミノエチル)−システインに対して耐
性であるか又は調節に重要な代謝産物の栄養素要求体で
あり、L−リシンを生産する菌株が得られる。
【0005】数年来、同様に、L−アミノ酸を生産す
る、コリネバクテリウムの菌株が、L−アミノ酸の個々
の生合成遺伝子を増幅し、L−アミノ酸製造に対する効
果を試験することによって、菌株改善のための組換えD
NA技術の方法に使用されている。これについての概論
は、就中、キノシタ(「Glutamic AcidB
acteria」;Biology of Indus
trial Microorganisms、Dema
in及びSolomon(編)、Benjamin C
ummings、英国、ロンドン、1985、115〜
142)、Hilliger(BioTec 2、40
〜44(1991))、Eggeling(Amino
Acids 6:261〜272(1994))、J
etten及びSinskey(Critical R
eviews in Biotechnology 1
5、73〜103(1995))及びSahm他(An
nuals of the New York Aca
demy of Science 782、25〜39
(1996))に見られる。
る、コリネバクテリウムの菌株が、L−アミノ酸の個々
の生合成遺伝子を増幅し、L−アミノ酸製造に対する効
果を試験することによって、菌株改善のための組換えD
NA技術の方法に使用されている。これについての概論
は、就中、キノシタ(「Glutamic AcidB
acteria」;Biology of Indus
trial Microorganisms、Dema
in及びSolomon(編)、Benjamin C
ummings、英国、ロンドン、1985、115〜
142)、Hilliger(BioTec 2、40
〜44(1991))、Eggeling(Amino
Acids 6:261〜272(1994))、J
etten及びSinskey(Critical R
eviews in Biotechnology 1
5、73〜103(1995))及びSahm他(An
nuals of the New York Aca
demy of Science 782、25〜39
(1996))に見られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、L−アミ
ノ酸、殊にL−リシンの改善された発酵的製造の新規手
段を提供することを課題とした。
ノ酸、殊にL−リシンの改善された発酵的製造の新規手
段を提供することを課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り解決された。
り解決された。
【0008】発明の説明 L−アミノ酸、殊にL−リシンは、人の医薬、製薬工業
及び動物飼料において使用されている。従って、L−ア
ミノ酸、殊にL−リシンの製造のための新規の改善され
た方法を提供することに一般的な関心がある。
及び動物飼料において使用されている。従って、L−ア
ミノ酸、殊にL−リシンの製造のための新規の改善され
た方法を提供することに一般的な関心がある。
【0009】以下にL−リシン又はリシンと称する場合
には、塩基だけでなく塩、例えばリシン−モノヒドロク
ロリド又はリシン−硫酸塩のことでもある。
には、塩基だけでなく塩、例えばリシン−モノヒドロク
ロリド又はリシン−硫酸塩のことでもある。
【0010】本発明の対象は、 a)配列番号2のアミノ酸配列を有するポリペプチドを
コードするポリヌクレオチドと少なくとも70%までが
同一であるポリヌクレオチド、 b)配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも70%まで
が同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチド、 c)a)又はb)のポリヌクレオチドに対して相補的で
あるポリヌクレオチド、及び d)a)、b)又はc)のポリヌクレオチド配列の少な
くとも15個の連続したヌクレオチドを有するポリヌク
レオチドのグループから選択されたポリヌクレオチド配
列を有するコリネフォルム細菌から単離されたポリヌク
レオチドである。
コードするポリヌクレオチドと少なくとも70%までが
同一であるポリヌクレオチド、 b)配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも70%まで
が同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチド、 c)a)又はb)のポリヌクレオチドに対して相補的で
あるポリヌクレオチド、及び d)a)、b)又はc)のポリヌクレオチド配列の少な
くとも15個の連続したヌクレオチドを有するポリヌク
レオチドのグループから選択されたポリヌクレオチド配
列を有するコリネフォルム細菌から単離されたポリヌク
レオチドである。
【0011】同様に、本発明の対象は、コリネフォルム
細菌中に複製可能な、有利に組換え型のDNAであるポ
リヌクレオチドである。
細菌中に複製可能な、有利に組換え型のDNAであるポ
リヌクレオチドである。
【0012】同様に、本発明の対象は、RNAであるポ
リヌクレオチドである。
リヌクレオチドである。
【0013】同様に、本発明の対象は、(i)配列番号
1で示されるヌクレオチド配列、又は(ii)遺伝子コ
ードの縮重の領域内の配列(i)に相応する少なくとも
1種の配列、又は(iii)配列(i)又は(ii)に
対して相補的な配列とハイブリッド形成する少なくとも
1種の配列及び場合により(iv)(i)における機能
的に中立なセンス突然変異を含む、有利に複製可能なD
NAであるポリヌクレオチドである。
1で示されるヌクレオチド配列、又は(ii)遺伝子コ
ードの縮重の領域内の配列(i)に相応する少なくとも
1種の配列、又は(iii)配列(i)又は(ii)に
対して相補的な配列とハイブリッド形成する少なくとも
1種の配列及び場合により(iv)(i)における機能
的に中立なセンス突然変異を含む、有利に複製可能なD
NAであるポリヌクレオチドである。
【0014】他の対象は、前記のポリヌクレオチドの1
種を含むベクター及び該ベクターを含み、ホスト細胞と
して機能するコリネフォルム細菌である。
種を含むベクター及び該ベクターを含み、ホスト細胞と
して機能するコリネフォルム細菌である。
【0015】同様に、本質的に、配列番号1に相応する
ポリヌクレオチド配列を有する完全遺伝子を有する相応
する遺伝子バンクと、配列番号1による前記ポリヌクレ
オチドの配列又はそのフラグメントを有するプローブと
のハイブリッド形成を用いるスクリーニング及び前記D
NA配列の単離によって得られる、ポリヌクレオチド配
列からなるポリヌクレオチドである。
ポリヌクレオチド配列を有する完全遺伝子を有する相応
する遺伝子バンクと、配列番号1による前記ポリヌクレ
オチドの配列又はそのフラグメントを有するプローブと
のハイブリッド形成を用いるスクリーニング及び前記D
NA配列の単離によって得られる、ポリヌクレオチド配
列からなるポリヌクレオチドである。
【0016】本発明によるポリヌクレオチド配列は、リ
ン酸転移酵素系の成分H(ptsH)をコードするcD
NAの全長を単離し、該cDNA又はリン酸転移酵素系
の成分Hの遺伝子の配列と、配列の高度な相似性を示す
遺伝子を単離するための、RNA、cDNA及びDNA
のハイブリッド形成プローブとして適している。
ン酸転移酵素系の成分H(ptsH)をコードするcD
NAの全長を単離し、該cDNA又はリン酸転移酵素系
の成分Hの遺伝子の配列と、配列の高度な相似性を示す
遺伝子を単離するための、RNA、cDNA及びDNA
のハイブリッド形成プローブとして適している。
【0017】更に、本発明によるポリヌクレオチド配列
は、ポリメラーゼ連鎖反応による、リン酸転移酵素系の
成分Hをコードする遺伝子のDNAの製造のためのプラ
イマーとして適している。
は、ポリメラーゼ連鎖反応による、リン酸転移酵素系の
成分Hをコードする遺伝子のDNAの製造のためのプラ
イマーとして適している。
【0018】プローブ又はプライマーとして機能する前
記オリゴヌクレオチドは、少なくとも30個、有利に少
なくとも20個、なかでも特に有利に少なくとも15個
の順次連なるヌクレオチドを有している。同様に、少な
くとも40〜50個のヌクレオチドの長さを有するオリ
ゴヌクレオチドも適している。
記オリゴヌクレオチドは、少なくとも30個、有利に少
なくとも20個、なかでも特に有利に少なくとも15個
の順次連なるヌクレオチドを有している。同様に、少な
くとも40〜50個のヌクレオチドの長さを有するオリ
ゴヌクレオチドも適している。
【0019】「単離」とは、その自然の周囲から分離さ
れることを意味する。
れることを意味する。
【0020】「ポリヌクレオチド」とは、一般に、ポリ
リボヌクレオチド及びポリデオキシリボヌクレオチドに
関するものであるが、この場合、縮重されていないRN
A又はDNA又は縮重されたRNA又はDNAのことで
あってもよい。
リボヌクレオチド及びポリデオキシリボヌクレオチドに
関するものであるが、この場合、縮重されていないRN
A又はDNA又は縮重されたRNA又はDNAのことで
あってもよい。
【0021】「ポリペプチド」とは、ペプチド又はペプ
チド結合を介して2つ又はそれ以上結合したアミノ酸を
含むタンパクのことである。
チド結合を介して2つ又はそれ以上結合したアミノ酸を
含むタンパクのことである。
【0022】本発明によるポリペプチドは、配列番号2
によるポリペプチド、更に、リン酸転移酵素系の成分H
の生物活性有するもの並びに配列番号2によるポリペプ
チドと少なくとも70%までが同一であり、有利に、配
列番号2によるポリペプチドと少なくとも80%まで、
殊に少なくとも90〜95%までの同一性及び前記の活
性を示すものを含む。
によるポリペプチド、更に、リン酸転移酵素系の成分H
の生物活性有するもの並びに配列番号2によるポリペプ
チドと少なくとも70%までが同一であり、有利に、配
列番号2によるポリペプチドと少なくとも80%まで、
殊に少なくとも90〜95%までの同一性及び前記の活
性を示すものを含む。
【0023】更に、本発明は、殊に既にL−アミノ酸を
生産し、ptsH−遺伝子をコードするヌクレオチド配
列を強化、殊に過剰発現するコリネフォルム細菌の使用
下での、L−アミノ酸、殊にL−リシンの発酵的製造法
に関するものである。
生産し、ptsH−遺伝子をコードするヌクレオチド配
列を強化、殊に過剰発現するコリネフォルム細菌の使用
下での、L−アミノ酸、殊にL−リシンの発酵的製造法
に関するものである。
【0024】「強化」という概念は、前記の関係では、
例えば1種もしくはそれ以上の遺伝子の複製数を増大さ
せ、強力なプロモーターを使用するか又は高い活性を有
する相応する酵素をコードする遺伝子を使用するか、場
合によりこれらの手段を組合せることによって、相応す
るDNAによってコードされる微生物中の1種又はそれ
以上の酵素の細胞内活性の向上を説明している。
例えば1種もしくはそれ以上の遺伝子の複製数を増大さ
せ、強力なプロモーターを使用するか又は高い活性を有
する相応する酵素をコードする遺伝子を使用するか、場
合によりこれらの手段を組合せることによって、相応す
るDNAによってコードされる微生物中の1種又はそれ
以上の酵素の細胞内活性の向上を説明している。
【0025】本発明の対象である微生物は、L−アミノ
酸、殊にL−リシンを、グルコース、サッカロース、ラ
クトース、フルクトース、マルトース、糖蜜、デンプ
ン、セルロース又はグリセリン及びエタノールから製造
することができる。コリネフォルム細菌の代表とは、殊
にコリネバクテリア属である。コリネバクテリウム属の
場合、殊にコリネバクテリウム・グルタミクム種が挙げ
られるが、これは、当業者の間では、L−アミノ酸を生
産する能力について知られている。
酸、殊にL−リシンを、グルコース、サッカロース、ラ
クトース、フルクトース、マルトース、糖蜜、デンプ
ン、セルロース又はグリセリン及びエタノールから製造
することができる。コリネフォルム細菌の代表とは、殊
にコリネバクテリア属である。コリネバクテリウム属の
場合、殊にコリネバクテリウム・グルタミクム種が挙げ
られるが、これは、当業者の間では、L−アミノ酸を生
産する能力について知られている。
【0026】コリネバクテリウム属、殊にコリネバクテ
リウム・グルタミクム種の適当な菌株は、例えば公知の
野生型菌株 コリネバクテリウム・グルタミクム ATCC1303
2 コリネバクテリウム・アセトグルタミクム ATCC1
5806 コリネバクテリウム・アセトアシドフィルム ATCC
13870 コリネバクテリウム・テルモアミノゲン FERM B
P−1539 コリネバクテリウム・メラッセコラ ATCC1796
5 ブレビバクテリウム・フラブム ATCC14067 ブレビバクテリウム・ラクトフェルメンツム ATCC
13869及び ブレビバクテリウム・ジバリカツム ATCC1402
0 及びこれらから製造されたL−リシン生産性突然変異体
もしくは菌株、例えば コリネバクテリウム・グルタミクム FERM−P 1
709 ブレビバクテリウム・フラブム FERM−P 170
8 ブレビバクテリウム・ラクトフェルメンツム FERM
−P 1712 コリネバクテリウム・グルタミクム FERM−P 6
463 コリネバクテリウム・グルタミクム FERM−P 6
464及び コリネバクテリウム・グルタミクム DSM5715 である。
リウム・グルタミクム種の適当な菌株は、例えば公知の
野生型菌株 コリネバクテリウム・グルタミクム ATCC1303
2 コリネバクテリウム・アセトグルタミクム ATCC1
5806 コリネバクテリウム・アセトアシドフィルム ATCC
13870 コリネバクテリウム・テルモアミノゲン FERM B
P−1539 コリネバクテリウム・メラッセコラ ATCC1796
5 ブレビバクテリウム・フラブム ATCC14067 ブレビバクテリウム・ラクトフェルメンツム ATCC
13869及び ブレビバクテリウム・ジバリカツム ATCC1402
0 及びこれらから製造されたL−リシン生産性突然変異体
もしくは菌株、例えば コリネバクテリウム・グルタミクム FERM−P 1
709 ブレビバクテリウム・フラブム FERM−P 170
8 ブレビバクテリウム・ラクトフェルメンツム FERM
−P 1712 コリネバクテリウム・グルタミクム FERM−P 6
463 コリネバクテリウム・グルタミクム FERM−P 6
464及び コリネバクテリウム・グルタミクム DSM5715 である。
【0027】発明者らは、リン酸転移酵素系の成分Hを
コードする新規ptsH−遺伝子をC.グルタミクムか
ら単離することに成功した。
コードする新規ptsH−遺伝子をC.グルタミクムか
ら単離することに成功した。
【0028】C.グルタミクムからのptsH−遺伝子
あるいはまた別の遺伝子の単離のために、まず、前記微
生物の遺伝子バンクをE.Coliに導入する。遺伝子
バンクの導入は、一般に公知の教科書及びハンドブック
に記載されている。例としては、Winnackerの
教科書:Gene und Klone,EineEi
nfuehrung in die Gentechn
ologie(Verlag Chemie、Wein
heim、ドイツ連邦共和国、1990)又はSamb
rook他のハンドブック:Molecular Cl
oning、A Laboratory Manual
(Cold Spring Harbor Labor
atory Press、1989)が挙げられる。極
めてよく知られた遺伝子バンクは、E.coli K−
12菌株W3110のものであり、これはKohara
他(Cell 50、495〜508(1987))に
よりλ−ベクターに導入された。Bathe他(Mol
ecular andGeneral Genetic
s、252:255〜265、1996)は、E.co
li K−12菌株NM554(Raleigh他、1
988、Nucleic Acids Researc
h 16:1563〜1575)中のコスミドベクター
SuperCos I(Wahl他、1987、Pro
ceedings of the National
Academy of Scineces USA、8
4:2160〜2164)を用いて導入されたC.グル
タミクムATCC13032の遺伝子バンクを説明して
いる。他方で、Boermann他(Molecula
r Microbiology 6(3)、317〜3
26(1992))は、コスミド pHC79(Hoh
n und Collins、Gene 11、291
〜298(1980))の使用下でのC.グルタミクム
ATCC13032の遺伝子バンクを説明している。
E.coli中のC.グルタミクムの遺伝子バンクの製
造のためには、プラスミド、例えばpBR322(Bo
livar他、Life Sciences、25、8
07〜818(1979))又はpUC9(Vieir
a他、1982、Gene、19:259〜268)を
使用することもできる。ホストとしては、制限欠陥及び
組換え欠陥であるE.coliが特に適している。これ
についての例は、Grant他(Proceeding
s of the National Academy
of Sciences USA、87(1990)
4645〜4649)によって説明されたDH5αMC
R菌株である。コスミドを用いてクローンされた長いD
NAフラグメントは、例えばSanger他(Proc
eedings of the National A
cademy of Sciences of the
United States of Americ
a、74:5463〜5467、1977)により記載
されているように、引き続き、配列化に適する通常のベ
クター中に再度サブクローニングし、引き続き、配列さ
せることができる。
あるいはまた別の遺伝子の単離のために、まず、前記微
生物の遺伝子バンクをE.Coliに導入する。遺伝子
バンクの導入は、一般に公知の教科書及びハンドブック
に記載されている。例としては、Winnackerの
教科書:Gene und Klone,EineEi
nfuehrung in die Gentechn
ologie(Verlag Chemie、Wein
heim、ドイツ連邦共和国、1990)又はSamb
rook他のハンドブック:Molecular Cl
oning、A Laboratory Manual
(Cold Spring Harbor Labor
atory Press、1989)が挙げられる。極
めてよく知られた遺伝子バンクは、E.coli K−
12菌株W3110のものであり、これはKohara
他(Cell 50、495〜508(1987))に
よりλ−ベクターに導入された。Bathe他(Mol
ecular andGeneral Genetic
s、252:255〜265、1996)は、E.co
li K−12菌株NM554(Raleigh他、1
988、Nucleic Acids Researc
h 16:1563〜1575)中のコスミドベクター
SuperCos I(Wahl他、1987、Pro
ceedings of the National
Academy of Scineces USA、8
4:2160〜2164)を用いて導入されたC.グル
タミクムATCC13032の遺伝子バンクを説明して
いる。他方で、Boermann他(Molecula
r Microbiology 6(3)、317〜3
26(1992))は、コスミド pHC79(Hoh
n und Collins、Gene 11、291
〜298(1980))の使用下でのC.グルタミクム
ATCC13032の遺伝子バンクを説明している。
E.coli中のC.グルタミクムの遺伝子バンクの製
造のためには、プラスミド、例えばpBR322(Bo
livar他、Life Sciences、25、8
07〜818(1979))又はpUC9(Vieir
a他、1982、Gene、19:259〜268)を
使用することもできる。ホストとしては、制限欠陥及び
組換え欠陥であるE.coliが特に適している。これ
についての例は、Grant他(Proceeding
s of the National Academy
of Sciences USA、87(1990)
4645〜4649)によって説明されたDH5αMC
R菌株である。コスミドを用いてクローンされた長いD
NAフラグメントは、例えばSanger他(Proc
eedings of the National A
cademy of Sciences of the
United States of Americ
a、74:5463〜5467、1977)により記載
されているように、引き続き、配列化に適する通常のベ
クター中に再度サブクローニングし、引き続き、配列さ
せることができる。
【0029】こうして、本発明の成分が配列番号1であ
る、ptsHをコードする新規DNA配列がC.グルタ
ミクムから得られた。更に、このDNA配列から上記の
方法で相応するタンパクのアミノ酸配列が導き出され
た。配列番号2には、得られたptsH−遺伝子生成物
のアミノ酸配列が表されている。
る、ptsHをコードする新規DNA配列がC.グルタ
ミクムから得られた。更に、このDNA配列から上記の
方法で相応するタンパクのアミノ酸配列が導き出され
た。配列番号2には、得られたptsH−遺伝子生成物
のアミノ酸配列が表されている。
【0030】配列番号1から、遺伝子コードの縮重によ
って得られるコードかDNA配列は、同様に本発明の構
成要素である。当業者の間では、更に、タンパク中での
保存的アミノ酸代謝、例えばグリシンとアラニン又はア
スパラギン酸とグルタミン酸との代謝は、タンパクの活
性の根本的な変化にはつながらず、即ち、機能的に中立
である「センス突然変異」(sense mutati
ons)として公知である。更に、タンパクのN−末端
及び/又はC−末端における変化が、その機能を本質的
には損なわないか又はむしろ安定化させることがあると
いうことは公知である。これについての記載は、当業者
により、就中、Ben−Bassat他(Journa
l of Bacteriology 169:751
〜757(1987))、O’Regan他(Gene
77:237〜251(1989))、Sahin−
Toth他(Protein Sciences 3:
240〜247(1994))、Hochuli他(B
io/Technology 6:1321〜1325
(1998))並びに遺伝学及び分子生物学の公知の教
科書に見出される。相応する方法で配列番号2から得ら
れるアミノ酸配列及び該アミノ酸配列をコードするDN
A配列は、同様に本発明の構成要素である。
って得られるコードかDNA配列は、同様に本発明の構
成要素である。当業者の間では、更に、タンパク中での
保存的アミノ酸代謝、例えばグリシンとアラニン又はア
スパラギン酸とグルタミン酸との代謝は、タンパクの活
性の根本的な変化にはつながらず、即ち、機能的に中立
である「センス突然変異」(sense mutati
ons)として公知である。更に、タンパクのN−末端
及び/又はC−末端における変化が、その機能を本質的
には損なわないか又はむしろ安定化させることがあると
いうことは公知である。これについての記載は、当業者
により、就中、Ben−Bassat他(Journa
l of Bacteriology 169:751
〜757(1987))、O’Regan他(Gene
77:237〜251(1989))、Sahin−
Toth他(Protein Sciences 3:
240〜247(1994))、Hochuli他(B
io/Technology 6:1321〜1325
(1998))並びに遺伝学及び分子生物学の公知の教
科書に見出される。相応する方法で配列番号2から得ら
れるアミノ酸配列及び該アミノ酸配列をコードするDN
A配列は、同様に本発明の構成要素である。
【0031】同様に、配列番号1又は配列番号1の一部
とハイブリッド形成するDNA配列も本発明の構成要素
である。最終的に、配列番号1から得られるプライマー
の使用下にポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって製
造されるDNA配列は、本発明の構成要素である。この
種のオリゴヌクレオチドは、典型的には、少なくとも1
5個のヌクレオチドの長さを有している。
とハイブリッド形成するDNA配列も本発明の構成要素
である。最終的に、配列番号1から得られるプライマー
の使用下にポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって製
造されるDNA配列は、本発明の構成要素である。この
種のオリゴヌクレオチドは、典型的には、少なくとも1
5個のヌクレオチドの長さを有している。
【0032】ハイブリッド形成を用いるDNA配列の同
定のためのマニュアルは、当業者により、就中、ベーリ
ンガー マンハイム社(Boehringer Man
nheim GmbH)(ドイツ連邦共和国、マンハイ
ム在、1993)の「TheDIG System U
sers Guide for Filter Hyb
riddization」及びLiebel他(Int
ernational Journal of Sys
tematic Bacteriology(199
1)41:255〜260)に見出される。ポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)を用いるDNA配列の増幅のため
のマニュアルは、当業者により、就中、Gaitのハン
ドブック:Oligonukleotide synt
hesis:a practical approac
h(IRL Press、英国、オクスフォード在、1
984)及びNewton及びGraham:PCR
(Spektrum Akademischer Ve
rlag、ドイツ連邦共和国、ハイデルベルグ在、19
94)に見出される。
定のためのマニュアルは、当業者により、就中、ベーリ
ンガー マンハイム社(Boehringer Man
nheim GmbH)(ドイツ連邦共和国、マンハイ
ム在、1993)の「TheDIG System U
sers Guide for Filter Hyb
riddization」及びLiebel他(Int
ernational Journal of Sys
tematic Bacteriology(199
1)41:255〜260)に見出される。ポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)を用いるDNA配列の増幅のため
のマニュアルは、当業者により、就中、Gaitのハン
ドブック:Oligonukleotide synt
hesis:a practical approac
h(IRL Press、英国、オクスフォード在、1
984)及びNewton及びGraham:PCR
(Spektrum Akademischer Ve
rlag、ドイツ連邦共和国、ハイデルベルグ在、19
94)に見出される。
【0033】発明者らは、コリネフォルム細菌が、pt
sH−遺伝子の過剰発現により、改善されて、L−アミ
ノ酸、殊にL−リシンを生産することを見出した。
sH−遺伝子の過剰発現により、改善されて、L−アミ
ノ酸、殊にL−リシンを生産することを見出した。
【0034】過剰発現の達成のためには、相応する遺伝
子の複製数を増大させることができるか又はプロモータ
ー領域及び調節領域又は、構造遺伝子の手前に存在する
リボソーム結合部位を突然変異させることができる。同
様に、構造遺伝子の手前に組み込まれた発現カセットが
作用する。誘導可能なプロモーターによって、付加的
に、発酵的L−アミノ酸生産の過程で発現を増大させる
ことが可能である。m−RNAの延命手段によって、同
様に、発現を改善することができる。更に、酵素タンパ
クの分解の防止によって、同様に、酵素活性が強化され
る。遺伝子又は遺伝子構成は、種々の複製数を有するプ
ラスミド中に存在していてもよいか又は染色体中に組み
込まれ、増幅されていてもよい。更にまた、当該遺伝子
の過剰発現は、培地組成の変更及び培養操作によって達
成することができる。
子の複製数を増大させることができるか又はプロモータ
ー領域及び調節領域又は、構造遺伝子の手前に存在する
リボソーム結合部位を突然変異させることができる。同
様に、構造遺伝子の手前に組み込まれた発現カセットが
作用する。誘導可能なプロモーターによって、付加的
に、発酵的L−アミノ酸生産の過程で発現を増大させる
ことが可能である。m−RNAの延命手段によって、同
様に、発現を改善することができる。更に、酵素タンパ
クの分解の防止によって、同様に、酵素活性が強化され
る。遺伝子又は遺伝子構成は、種々の複製数を有するプ
ラスミド中に存在していてもよいか又は染色体中に組み
込まれ、増幅されていてもよい。更にまた、当該遺伝子
の過剰発現は、培地組成の変更及び培養操作によって達
成することができる。
【0035】これについてのマニュアルは、当業者によ
り、Martin他(Bio/Technology
5、137〜146(1987))、Guerrero
他(Gene 138、35〜41(1994))、T
suchiya及びMorinaga(Bio/Tec
hnology 6、428〜430(1988)),
Eikmanns他(Gene 102、93〜98
(1991))、欧州特許第0472869号、米国特
許第4601893号、Schwarzer及びPue
hler(Bio/Technology 9,84〜
87(1991))、Reinscheid他(App
lied and Environmental Mi
crobiology 60、126〜132(199
4))、LaBarre他(Journal of B
achteriology 175、1001〜100
7(1993))、国際公開番号WO96/15246
号、Malumbres他(Gene 134、15〜
24(1993))、特開平10−229891号公
報、Jensen及びHammer(Biotechn
ology and Bioengineering
58、191〜195(1998))、Makride
s(Microbiological Reviews
60:512〜538(1996))並びに遺伝子学
及び分子生物学の公知の教科書に見出される。
り、Martin他(Bio/Technology
5、137〜146(1987))、Guerrero
他(Gene 138、35〜41(1994))、T
suchiya及びMorinaga(Bio/Tec
hnology 6、428〜430(1988)),
Eikmanns他(Gene 102、93〜98
(1991))、欧州特許第0472869号、米国特
許第4601893号、Schwarzer及びPue
hler(Bio/Technology 9,84〜
87(1991))、Reinscheid他(App
lied and Environmental Mi
crobiology 60、126〜132(199
4))、LaBarre他(Journal of B
achteriology 175、1001〜100
7(1993))、国際公開番号WO96/15246
号、Malumbres他(Gene 134、15〜
24(1993))、特開平10−229891号公
報、Jensen及びHammer(Biotechn
ology and Bioengineering
58、191〜195(1998))、Makride
s(Microbiological Reviews
60:512〜538(1996))並びに遺伝子学
及び分子生物学の公知の教科書に見出される。
【0036】例えば、本発明によるptsH−遺伝子
は、プラスミドを用いて過剰発現させた。
は、プラスミドを用いて過剰発現させた。
【0037】プラスミドとしては、コリネフォルム細菌
中に複製されるものが適している。多数の公知のプラス
ミドベクター、例えばpZ1(Menkel他、App
lied and Envirnmental Mic
robiology(1989)64:549〜55
4)、pEKEx1(Eikmanns他、Gene1
02:93〜98(1991))又はpHS2−1(S
onnen他、Gene 107:69〜74(199
1))は、潜在プラスミドpHM1519、pBL1又
はpGA1に基づいている。別のプラスミドベクター、
例えばpCG4(米国特許第4489160号)又はp
NG2(Serwold−Davis他、PEMS M
icrobiology Letters 66、11
9〜124(1990))又はpAG1(米国特許第5
158891号)に基づくものも、同様に使用できる。
中に複製されるものが適している。多数の公知のプラス
ミドベクター、例えばpZ1(Menkel他、App
lied and Envirnmental Mic
robiology(1989)64:549〜55
4)、pEKEx1(Eikmanns他、Gene1
02:93〜98(1991))又はpHS2−1(S
onnen他、Gene 107:69〜74(199
1))は、潜在プラスミドpHM1519、pBL1又
はpGA1に基づいている。別のプラスミドベクター、
例えばpCG4(米国特許第4489160号)又はp
NG2(Serwold−Davis他、PEMS M
icrobiology Letters 66、11
9〜124(1990))又はpAG1(米国特許第5
158891号)に基づくものも、同様に使用できる。
【0038】更に、Reinscheid他(Appl
ied and Environmental Mic
robiology 60、126〜132(199
4))によってhom−thrB−Operonsの重
複もしくは増幅について説明されているように、染色体
の中への組み込みによる遺伝子増幅の方法を使用するこ
とができるプラスミドベクターが適している。前記の方
法の場合、完全遺伝子が、プラスミドベクター中にクロ
ーニングされるが、これは、ホスト(代表的にはE.c
oli)中に複製されるのであって、C.グルタミクム
中には複製できない。ベクターとしては、例えばpSU
P301(Simon他、Bio/Technolog
y 1、784〜791(1983))、pK18mo
b又はpK19mob(Schaefer他、Gene
145、69〜73(1994))、pGEM−T
(Promega corporation、Madi
son、WI、USA)、pCR2.1−TOPO(S
human(1994)、Journal of Bi
ological Chemistry 269:32
678〜84;米国特許第5487993号)、pCR
(R)Blunt(Invitrogen社、Gron
ingen、Niederlande;Bernard
他、Journal of Molecular Bi
ology、234:534〜541(1993))又
はpEM1(Schrumpf他、1991、Jour
nal of Bacteriology 173:4
510〜4516)が該当する。増幅すべき遺伝子を含
むプラスミドベクターは、引き続き、接合又は形質転換
によって、C.グルタミクムの所望の菌株に変えられ
る。接合の方法は、例えばSchaefer他(App
lied and Environmental Mi
crobiology 60,756〜759(199
4))により記載されている。形質転換の方法は、例え
ばThierbach他(Applied Micro
biology and Biotechnology
29,356〜362(1988))、Dunica
n及びShivnan(Bio/Technology
7、1067〜1070(1989))及びTauc
h他(FEMS Microbiological L
etters 123、343〜347(1994))
に記載されている。「交差」現象を用いる同種組換え後
に、生じた菌株は、当該遺伝子の少なくとも2つの複製
を有している。
ied and Environmental Mic
robiology 60、126〜132(199
4))によってhom−thrB−Operonsの重
複もしくは増幅について説明されているように、染色体
の中への組み込みによる遺伝子増幅の方法を使用するこ
とができるプラスミドベクターが適している。前記の方
法の場合、完全遺伝子が、プラスミドベクター中にクロ
ーニングされるが、これは、ホスト(代表的にはE.c
oli)中に複製されるのであって、C.グルタミクム
中には複製できない。ベクターとしては、例えばpSU
P301(Simon他、Bio/Technolog
y 1、784〜791(1983))、pK18mo
b又はpK19mob(Schaefer他、Gene
145、69〜73(1994))、pGEM−T
(Promega corporation、Madi
son、WI、USA)、pCR2.1−TOPO(S
human(1994)、Journal of Bi
ological Chemistry 269:32
678〜84;米国特許第5487993号)、pCR
(R)Blunt(Invitrogen社、Gron
ingen、Niederlande;Bernard
他、Journal of Molecular Bi
ology、234:534〜541(1993))又
はpEM1(Schrumpf他、1991、Jour
nal of Bacteriology 173:4
510〜4516)が該当する。増幅すべき遺伝子を含
むプラスミドベクターは、引き続き、接合又は形質転換
によって、C.グルタミクムの所望の菌株に変えられ
る。接合の方法は、例えばSchaefer他(App
lied and Environmental Mi
crobiology 60,756〜759(199
4))により記載されている。形質転換の方法は、例え
ばThierbach他(Applied Micro
biology and Biotechnology
29,356〜362(1988))、Dunica
n及びShivnan(Bio/Technology
7、1067〜1070(1989))及びTauc
h他(FEMS Microbiological L
etters 123、343〜347(1994))
に記載されている。「交差」現象を用いる同種組換え後
に、生じた菌株は、当該遺伝子の少なくとも2つの複製
を有している。
【0039】従って、本発明のもう1つの対象は、プラ
スミドベクターを用いて形質転換した菌株を使用し、か
つ該プラスミドベクターが、リン酸転移酵素系の成分H
をコードする遺伝子のヌクレオチド配列を有する、L−
アミノ酸、殊にL−リシンの発酵的製造法である。
スミドベクターを用いて形質転換した菌株を使用し、か
つ該プラスミドベクターが、リン酸転移酵素系の成分H
をコードする遺伝子のヌクレオチド配列を有する、L−
アミノ酸、殊にL−リシンの発酵的製造法である。
【0040】更に、L−アミノ酸、殊にL−リシンの製
造にとっては、ptsH−遺伝子とともに、所望のL−
アミノ酸の生合成経路の別の遺伝子を強化し、これによ
り、それぞれの生合成経路の1種又はそれ以上の酵素、
グリコース、補充反応又はアミノ酸エクスポートを過剰
発現することが有利であることもある。
造にとっては、ptsH−遺伝子とともに、所望のL−
アミノ酸の生合成経路の別の遺伝子を強化し、これによ
り、それぞれの生合成経路の1種又はそれ以上の酵素、
グリコース、補充反応又はアミノ酸エクスポートを過剰
発現することが有利であることもある。
【0041】従って、例えばL−リシンの製造のために
は、ジヒドロジピコリン酸シンターゼをコードするda
pA−遺伝子(欧州特許第0197335号)、グリセ
ルアルデヒド−3−リン酸脱水素酵素をコードするga
p−遺伝子(Eikmanns(1992)、Jour
nal of Bacteriology174:60
76〜6086)、トリオースリン酸−イソメラーゼを
コードするtpi−遺伝子(Eikmanns(199
2)、Journal of Bacteriolog
y174:6076〜6086)、3−ホスホグリセリ
ン酸キナーゼをコードするpgk−遺伝子(Eikma
nns(1992)、Journal of Bact
eriology174:6076〜6086)、ホス
ホエノールピルビン酸−糖−リン酸転移酵素系の成分M
(ptsM)をコードするptsM−遺伝子(Lee他
(1994)、FEMS Microbiology
Letters 1〜2、137〜145)、ピルビン
酸−カルボキシラーゼをコードするpyc−遺伝子(ド
イツ連邦共和国特許出願公開第19831609号)、
及びリシン−エクスポートをコードするlysE−遺伝
子(ドイツ連邦共和国特許出願公開第19548222
号)のグループから選択された1種又はそれ以上の遺伝
子を同時に過剰発現させることができる。
は、ジヒドロジピコリン酸シンターゼをコードするda
pA−遺伝子(欧州特許第0197335号)、グリセ
ルアルデヒド−3−リン酸脱水素酵素をコードするga
p−遺伝子(Eikmanns(1992)、Jour
nal of Bacteriology174:60
76〜6086)、トリオースリン酸−イソメラーゼを
コードするtpi−遺伝子(Eikmanns(199
2)、Journal of Bacteriolog
y174:6076〜6086)、3−ホスホグリセリ
ン酸キナーゼをコードするpgk−遺伝子(Eikma
nns(1992)、Journal of Bact
eriology174:6076〜6086)、ホス
ホエノールピルビン酸−糖−リン酸転移酵素系の成分M
(ptsM)をコードするptsM−遺伝子(Lee他
(1994)、FEMS Microbiology
Letters 1〜2、137〜145)、ピルビン
酸−カルボキシラーゼをコードするpyc−遺伝子(ド
イツ連邦共和国特許出願公開第19831609号)、
及びリシン−エクスポートをコードするlysE−遺伝
子(ドイツ連邦共和国特許出願公開第19548222
号)のグループから選択された1種又はそれ以上の遺伝
子を同時に過剰発現させることができる。
【0042】更に、L−アミノ酸、殊にL−リシンの製
造のためには、ptsH−遺伝子とともに、ホスホノエ
ノールピルビン酸−カルボキシキナーゼをコードするp
ck−遺伝子(ドイツ連邦共和国特許第1995040
9.1号、DSM13047)及び/又はグルコース−
6−リン酸−イソメラーゼをコードするpgi−遺伝子
(米国09/396、478、DSM12969) ピルビン酸オキシダーゼをコードするpoxB−遺伝子
(ドイツ連邦共和国特許第19846499.1号;D
SM13114)のグループから選択された1種又はそ
れ以上の遺伝子を同時に減弱させることができる。
造のためには、ptsH−遺伝子とともに、ホスホノエ
ノールピルビン酸−カルボキシキナーゼをコードするp
ck−遺伝子(ドイツ連邦共和国特許第1995040
9.1号、DSM13047)及び/又はグルコース−
6−リン酸−イソメラーゼをコードするpgi−遺伝子
(米国09/396、478、DSM12969) ピルビン酸オキシダーゼをコードするpoxB−遺伝子
(ドイツ連邦共和国特許第19846499.1号;D
SM13114)のグループから選択された1種又はそ
れ以上の遺伝子を同時に減弱させることができる。
【0043】更に、L−アミノ酸、殊にL−リシンの製
造のためには、ptsH−遺伝子の過剰発現とともに、
望ましくない副反応を遮断することができる(Over
orduction of Microbial Pr
oducts、Krumphanzl、Sikyta,
Vanek(編)、Academic Press、U
K、ロンドン在、1982中のNakayama:「B
reeding ofAmino Acid Prod
ucing Micro−organisms」)。
造のためには、ptsH−遺伝子の過剰発現とともに、
望ましくない副反応を遮断することができる(Over
orduction of Microbial Pr
oducts、Krumphanzl、Sikyta,
Vanek(編)、Academic Press、U
K、ロンドン在、1982中のNakayama:「B
reeding ofAmino Acid Prod
ucing Micro−organisms」)。
【0044】本発明により製造された微生物は、連続的
にか又は非連続的にバッチ法(回分培養)又は流加法
(Fed batch−Verfahren)(流入
法)又は繰返し流加法(繰返し流入法)で、L−アミノ
酸、殊にL−リシンの生産の目的で培養することができ
る。公知の培養法についての概要は、Chmielの教
科書(Bioprozesstechnik 1.Ei
nfuehrung indie Bioverfah
renstechnik(Gustav Fische
r Verlag、シュトゥットガルト、1991))
又はStorhasの教科書(Bioreaktore
n und periphere Einrichtu
ngen(Vieweg Verlag、Brauns
chweig/Wiesbaden、1994))中に
記載されている。
にか又は非連続的にバッチ法(回分培養)又は流加法
(Fed batch−Verfahren)(流入
法)又は繰返し流加法(繰返し流入法)で、L−アミノ
酸、殊にL−リシンの生産の目的で培養することができ
る。公知の培養法についての概要は、Chmielの教
科書(Bioprozesstechnik 1.Ei
nfuehrung indie Bioverfah
renstechnik(Gustav Fische
r Verlag、シュトゥットガルト、1991))
又はStorhasの教科書(Bioreaktore
n und periphere Einrichtu
ngen(Vieweg Verlag、Brauns
chweig/Wiesbaden、1994))中に
記載されている。
【0045】使用すべき培地は、適当な方法で、各菌株
の要求を満たしていなければならない。種々の微生物の
培地の説明は、American Society f
orBacteriologyのハンドブック「Man
ual of Methods for Genera
l Bacteriology」(Washingto
n D.C.、米国、1981)に記載されている。炭
素源としては、糖類及び炭水化物、例えばグルコース、
サッカロース、ラクトース、フルクトース、マルトー
ス、メラッセ、デンプン及びセルロース、オイル及び脂
肪、例えば大豆油、ヒマワリ油、落花生油およびヤシ
油、脂肪酸、例えばパルミチン酸、ステアリン酸及びリ
ノール酸、アルコール、例えばグリセリン及びエタノー
ル及び有機酸、例えば酢酸を使用することができる。
の要求を満たしていなければならない。種々の微生物の
培地の説明は、American Society f
orBacteriologyのハンドブック「Man
ual of Methods for Genera
l Bacteriology」(Washingto
n D.C.、米国、1981)に記載されている。炭
素源としては、糖類及び炭水化物、例えばグルコース、
サッカロース、ラクトース、フルクトース、マルトー
ス、メラッセ、デンプン及びセルロース、オイル及び脂
肪、例えば大豆油、ヒマワリ油、落花生油およびヤシ
油、脂肪酸、例えばパルミチン酸、ステアリン酸及びリ
ノール酸、アルコール、例えばグリセリン及びエタノー
ル及び有機酸、例えば酢酸を使用することができる。
【0046】これらの物質は、単独又は混合物として使
用することができる。窒素源としては、窒素含有有機化
合物、例えばペプトン、酵母エキス、肉エキス、麦芽エ
キス、トウモロコシ膨潤水、大豆ミール及び尿素又は無
機化合物、例えば硫酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、リン酸アンモニウム、炭酸アンモニウム及び硝酸ア
ンモニウムを使用することができる。リン源としては、
リン酸、リン酸カリウム又はリン酸水素二カリウム又は
相応する、ナトリウム含有塩を使用することができる。
培地は、更に、成長に必要な金属の塩、例えば硫酸マグ
ネシウム又は硫酸鉄を含有していなければならない。最
終的に、必須発育物質、例えばアミノ酸及びビタミン
を、付加的に上記の物質に対して使用することができ
る。その上、培地に、適当な前駆体を添加することがで
きる。前記の使用物質は、培養基に、一回のバッチの形
で添加するか又は適当な方法で培養の間に与えることが
できる。
用することができる。窒素源としては、窒素含有有機化
合物、例えばペプトン、酵母エキス、肉エキス、麦芽エ
キス、トウモロコシ膨潤水、大豆ミール及び尿素又は無
機化合物、例えば硫酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、リン酸アンモニウム、炭酸アンモニウム及び硝酸ア
ンモニウムを使用することができる。リン源としては、
リン酸、リン酸カリウム又はリン酸水素二カリウム又は
相応する、ナトリウム含有塩を使用することができる。
培地は、更に、成長に必要な金属の塩、例えば硫酸マグ
ネシウム又は硫酸鉄を含有していなければならない。最
終的に、必須発育物質、例えばアミノ酸及びビタミン
を、付加的に上記の物質に対して使用することができ
る。その上、培地に、適当な前駆体を添加することがで
きる。前記の使用物質は、培養基に、一回のバッチの形
で添加するか又は適当な方法で培養の間に与えることが
できる。
【0047】培養基のpH管理のために、塩基性化合
物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモ
ニアもしくはアンモニア水又は酸性化合物、例えばリン
酸又は硫酸を適当な方法で使用する。発泡の管理のため
に、消泡剤、例えば脂肪酸ポリグリコールエステルを使
用することができる。プラスミドの安定性の保持のため
に、培地に、適当な選択的に作用する物質、例えば抗生
物質を添加することができる。好気性の条件を保持する
ために、酸素又は酸素含有ガス混合物、例えば空気を培
地に導入する。培養の温度は、通常、20℃〜45℃、
有利に25℃〜40℃である。培養は、L−リシンの最
大値が形成されるまでの間継続する。
物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモ
ニアもしくはアンモニア水又は酸性化合物、例えばリン
酸又は硫酸を適当な方法で使用する。発泡の管理のため
に、消泡剤、例えば脂肪酸ポリグリコールエステルを使
用することができる。プラスミドの安定性の保持のため
に、培地に、適当な選択的に作用する物質、例えば抗生
物質を添加することができる。好気性の条件を保持する
ために、酸素又は酸素含有ガス混合物、例えば空気を培
地に導入する。培養の温度は、通常、20℃〜45℃、
有利に25℃〜40℃である。培養は、L−リシンの最
大値が形成されるまでの間継続する。
【0048】この目的は、通常、10時間〜160時間
に達する。
に達する。
【0049】従って、本発明のもう1つの対象は、以下
の工程: a)リン酸転移酵素系の成分HをコードするptsH−
遺伝子を強化、殊に過剰発現する、L−アミノ酸を生産
するコリネフォルム細菌の発酵、 b)培地中又は細菌の細胞中でのL−アミノ酸の集積培
養 c)L−アミノ酸の単離 を実施するL−アミノ酸、殊にL−リシンの発酵的製造
法である。
の工程: a)リン酸転移酵素系の成分HをコードするptsH−
遺伝子を強化、殊に過剰発現する、L−アミノ酸を生産
するコリネフォルム細菌の発酵、 b)培地中又は細菌の細胞中でのL−アミノ酸の集積培
養 c)L−アミノ酸の単離 を実施するL−アミノ酸、殊にL−リシンの発酵的製造
法である。
【0050】L−リシンの分析は、Spackman他
(Analytical Chemistry、30、
(1958)、1190)により記載されているよう
に、陰イオン交換クロマトグラフィーと、引き続くニン
ヒドリン誘導とによって行うことができる。
(Analytical Chemistry、30、
(1958)、1190)により記載されているよう
に、陰イオン交換クロマトグラフィーと、引き続くニン
ヒドリン誘導とによって行うことができる。
【0051】本発明による方法は、L−アミノ酸、殊に
L−リシンの発酵的製造に用いられる。
L−リシンの発酵的製造に用いられる。
【0052】
【実施例】本発明を、以下に実施例に基づいて詳細に説
明する。
明する。
【0053】例 1 コリネバクテリウム・グルタミクム ATCC1303
2からのゲノムコスミド−遺伝子バンクの製造 コリネバクテリウム・グルタミクム ATCC1303
2からの染色体DNAを、Tauch他(1995、P
lasmid33:168〜179)により記載された
ようにして単離し、制限酵素Sau3AI(Amers
ham Pharmacia、ドイツ連邦共和国、フラ
イブルク在、製品名Sau3AI、コード番号27−0
913−02)を用いて部分的に分割した。DNAフラ
グメントを、エビ・アルカリ性ホスファターゼ(shr
imp alkalischerPhosphatas
e)(Roche Molecular Bioche
micals、ドイツ連邦共和国、マンハイム在、製品
名SAP、コード番号1758250)で脱リン酸化し
た。Stratagene社(La Jolla、US
A、製品名SuperCos1 コスミド・ベクターキ
ット、コード番号251301)によるコスミド・ベク
ターSuperCos1のDNA(Wahl他(198
7)Proceedings of the Nati
onalAcademy of Sciences U
SA 84:2160〜2164)を、制限酵素Xba
I(Amersham Pharmacia、ドイツ連
邦共和国、フライブルク在、製品名XbaI、コード番
号27−0948−02)で分割し、同様にエビ・アル
カリ性フォスファターゼで脱リン酸化した。引き続き、
コスミド−DNAを、制限酵素BamHI(Amers
ham Pharmacia、ドイツ連邦共和国、フラ
イブルク在、製品名BamHI、コード番号27−08
68−04)で分割した。こうして処理したコスミド−
DNAを、処理したATCC13032−DNAと混合
し、このバッチを、T4−DNA−リガーゼ(Amer
sham Pharmacia、ドイツ連邦共和国、フ
ライブルク在、製品名T4−DNA−Ligase、コ
ード番号27−0870−04)で処理した。この結紮
混合物を、引き続き、Gigapack II XLパ
ッキング・エキス(Stratagen、La Jol
la、USA、製品名Gigapack II XL
Packing Extract、コード番号2002
17)を用いてファージの中に挿入した。E.coli
菌株NM554(Raleigh他、1988、Nuc
leic Acid Research16:1563
〜1575)の感染のために、細胞を、10mMのMg
SO4に注ぎ込み、ファージ懸濁液のアリコートと混合
した。コスミドバンクの感染及び滴定を、Sambro
ok他(1989、Molecular Clonin
g:A Laboratory Manual、Col
d Spring Harbor)に記載されているよ
うにして実施したが、この場合、細胞を、アンピシリン
100μg/mlと一緒にLB−Agar(Lenno
x、1955、Virology、1:90)上に載置
した。37℃で一晩の培養後に、組換えた個体クローン
を選択した。
2からのゲノムコスミド−遺伝子バンクの製造 コリネバクテリウム・グルタミクム ATCC1303
2からの染色体DNAを、Tauch他(1995、P
lasmid33:168〜179)により記載された
ようにして単離し、制限酵素Sau3AI(Amers
ham Pharmacia、ドイツ連邦共和国、フラ
イブルク在、製品名Sau3AI、コード番号27−0
913−02)を用いて部分的に分割した。DNAフラ
グメントを、エビ・アルカリ性ホスファターゼ(shr
imp alkalischerPhosphatas
e)(Roche Molecular Bioche
micals、ドイツ連邦共和国、マンハイム在、製品
名SAP、コード番号1758250)で脱リン酸化し
た。Stratagene社(La Jolla、US
A、製品名SuperCos1 コスミド・ベクターキ
ット、コード番号251301)によるコスミド・ベク
ターSuperCos1のDNA(Wahl他(198
7)Proceedings of the Nati
onalAcademy of Sciences U
SA 84:2160〜2164)を、制限酵素Xba
I(Amersham Pharmacia、ドイツ連
邦共和国、フライブルク在、製品名XbaI、コード番
号27−0948−02)で分割し、同様にエビ・アル
カリ性フォスファターゼで脱リン酸化した。引き続き、
コスミド−DNAを、制限酵素BamHI(Amers
ham Pharmacia、ドイツ連邦共和国、フラ
イブルク在、製品名BamHI、コード番号27−08
68−04)で分割した。こうして処理したコスミド−
DNAを、処理したATCC13032−DNAと混合
し、このバッチを、T4−DNA−リガーゼ(Amer
sham Pharmacia、ドイツ連邦共和国、フ
ライブルク在、製品名T4−DNA−Ligase、コ
ード番号27−0870−04)で処理した。この結紮
混合物を、引き続き、Gigapack II XLパ
ッキング・エキス(Stratagen、La Jol
la、USA、製品名Gigapack II XL
Packing Extract、コード番号2002
17)を用いてファージの中に挿入した。E.coli
菌株NM554(Raleigh他、1988、Nuc
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〜1575)の感染のために、細胞を、10mMのMg
SO4に注ぎ込み、ファージ懸濁液のアリコートと混合
した。コスミドバンクの感染及び滴定を、Sambro
ok他(1989、Molecular Clonin
g:A Laboratory Manual、Col
d Spring Harbor)に記載されているよ
うにして実施したが、この場合、細胞を、アンピシリン
100μg/mlと一緒にLB−Agar(Lenno
x、1955、Virology、1:90)上に載置
した。37℃で一晩の培養後に、組換えた個体クローン
を選択した。
【0054】例 2 ptsH−遺伝子の単離及び配列化 個体コロニーのコスミド−DNAを、Qiaprep
Spin Miniprep Kit(製品番号271
06、Qiagen、Hilden、ドイツ連邦共和
国)を用いて、製造者指示により単離し、かつ制限酵素
Sau3AI(Amersham Pharmaci
a、ドイツ連邦共和国、フライブルク在、製品名Sau
3AI、製品番号27−0913−02)で部分的に分
割した。DNAフラグメントを、エビ・アルカリ性フォ
スファターゼ(Roche Molecular Bi
ochemicals、ドイツ連邦共和国、マンハイム
在、製品名SAP、製品番号1758250))で脱リ
ン酸化した。ゲル電気泳動による分離後に、コスミドフ
ラグメントの単離を、1500〜2000bpの大きさ
の範囲内で、QiaExII ゲル・エキス・キット
(製品番号20021、Qiagen、Hilden、
ドイツ連邦共和国)を用いて行った。Invitrog
en社(Groningen、Niederland
e、製品名ZeroBackground Cloni
ng Kit、製品番号K2500−01)による配列
決定ベクターZero−1を、制限酵素BamHI(A
mersham Pharmacia、ドイツ連邦共和
国、フライブルク在、製品名BamHI、製品番号27
−0868−04)で分割した。配列決定バクターpZ
ero−1中のコスミドフラグメントの結紮を、Sam
brook他(1989、Molecular Clo
ning:A laboratory Manual、
Cold Spring Harbor)により記載さ
れたのと同様にして実施したが、この場合、DNA混合
物をT4−リガーゼ(Pharmacia Biote
ch、ドイツ連邦共和国、フライブルク在)と一緒に一
晩培養した。この結紮混合物を、引き続き、E.col
i菌株DH5αMCR(Grant、1990、Pro
ceedings of the National
Academy of Sciences U.S.
A.、87:4645〜4649)中でエレクトロポレ
ーション処理し(Tauch他1994、FEMS M
icrobiol Letters、123:343−
7)、かつZeocin50μg/mlと一緒にLB−
Agar(Lennox、1955、Virolog
y、1:190)の上に載置した。組換えクローンのプ
ラスミド調製を、Biorobot9600(製品番
号、Qiagen、Hilden、ドイツ連邦共和国)
を用いて行った。Sanger他(1977、Proc
eedings ofthe National Ac
ademy of Sciences U.S.A.、
74:5463〜5467)のジデオキシ連鎖中断法に
より、Zimmermann他(1990、Nucle
ic Acids Research、18:106
7)による変異を用いて配列決定した。PE Appl
iedBiosystemsの「RR dRhodam
in TerminatorCycle Sequen
cing Kit」(製品番号403044、ドイツ連
邦共和国、ヴァイターシュタット在)を使用した。ゲル
電気泳動による分離及び配列決定反応の分析を、「Ro
tiphorese NF Acrylamid/Bi
sacrylamid」ゲル(29:1)(製品番号A
124.1、Roth、ドイツ連邦共和国、カールスル
ーエ在)中でPE Applied Biosyste
ms(ドイツ連邦共和国、ヴァイターシュタット在)の
「ABIPrism 377」を用いて行った。
Spin Miniprep Kit(製品番号271
06、Qiagen、Hilden、ドイツ連邦共和
国)を用いて、製造者指示により単離し、かつ制限酵素
Sau3AI(Amersham Pharmaci
a、ドイツ連邦共和国、フライブルク在、製品名Sau
3AI、製品番号27−0913−02)で部分的に分
割した。DNAフラグメントを、エビ・アルカリ性フォ
スファターゼ(Roche Molecular Bi
ochemicals、ドイツ連邦共和国、マンハイム
在、製品名SAP、製品番号1758250))で脱リ
ン酸化した。ゲル電気泳動による分離後に、コスミドフ
ラグメントの単離を、1500〜2000bpの大きさ
の範囲内で、QiaExII ゲル・エキス・キット
(製品番号20021、Qiagen、Hilden、
ドイツ連邦共和国)を用いて行った。Invitrog
en社(Groningen、Niederland
e、製品名ZeroBackground Cloni
ng Kit、製品番号K2500−01)による配列
決定ベクターZero−1を、制限酵素BamHI(A
mersham Pharmacia、ドイツ連邦共和
国、フライブルク在、製品名BamHI、製品番号27
−0868−04)で分割した。配列決定バクターpZ
ero−1中のコスミドフラグメントの結紮を、Sam
brook他(1989、Molecular Clo
ning:A laboratory Manual、
Cold Spring Harbor)により記載さ
れたのと同様にして実施したが、この場合、DNA混合
物をT4−リガーゼ(Pharmacia Biote
ch、ドイツ連邦共和国、フライブルク在)と一緒に一
晩培養した。この結紮混合物を、引き続き、E.col
i菌株DH5αMCR(Grant、1990、Pro
ceedings of the National
Academy of Sciences U.S.
A.、87:4645〜4649)中でエレクトロポレ
ーション処理し(Tauch他1994、FEMS M
icrobiol Letters、123:343−
7)、かつZeocin50μg/mlと一緒にLB−
Agar(Lennox、1955、Virolog
y、1:190)の上に載置した。組換えクローンのプ
ラスミド調製を、Biorobot9600(製品番
号、Qiagen、Hilden、ドイツ連邦共和国)
を用いて行った。Sanger他(1977、Proc
eedings ofthe National Ac
ademy of Sciences U.S.A.、
74:5463〜5467)のジデオキシ連鎖中断法に
より、Zimmermann他(1990、Nucle
ic Acids Research、18:106
7)による変異を用いて配列決定した。PE Appl
iedBiosystemsの「RR dRhodam
in TerminatorCycle Sequen
cing Kit」(製品番号403044、ドイツ連
邦共和国、ヴァイターシュタット在)を使用した。ゲル
電気泳動による分離及び配列決定反応の分析を、「Ro
tiphorese NF Acrylamid/Bi
sacrylamid」ゲル(29:1)(製品番号A
124.1、Roth、ドイツ連邦共和国、カールスル
ーエ在)中でPE Applied Biosyste
ms(ドイツ連邦共和国、ヴァイターシュタット在)の
「ABIPrism 377」を用いて行った。
【0055】得られた粗製配列データを、引き続き、S
taden−Programpakets(1986、
Nucleic Acids Research、1
4:217〜231)バージョン97−0の使用下に処
理した。pZero1誘導体の個体配列を、集合させて
合着させた。コンピューター制御されたコーディング領
域分析を、プログラムXNIP(Staden、198
6、Nucleic Acids Research、
14:217〜231)で処理した。「Nationa
l Center for Biotechnolog
y Information」(NCBI、Bethe
sda、MD、USA)の非重複データバンクに対し
て、「BLAST search programs」
(Altschul他、1997、Nucleic A
cids Research、25:3389〜340
2)を用いて更に分析を実施した。
taden−Programpakets(1986、
Nucleic Acids Research、1
4:217〜231)バージョン97−0の使用下に処
理した。pZero1誘導体の個体配列を、集合させて
合着させた。コンピューター制御されたコーディング領
域分析を、プログラムXNIP(Staden、198
6、Nucleic Acids Research、
14:217〜231)で処理した。「Nationa
l Center for Biotechnolog
y Information」(NCBI、Bethe
sda、MD、USA)の非重複データバンクに対し
て、「BLAST search programs」
(Altschul他、1997、Nucleic A
cids Research、25:3389〜340
2)を用いて更に分析を実施した。
【0056】得られたヌクレオチド配列を、配列番号1
において示した。ヌクレオチド配列の分析により、26
7個の塩基対のオープンリーディングフレームが明らか
になったが、これは、ptsH−遺伝子と呼称される。
該ptsH−遺伝子は、89個のアミノ酸のタンパクを
コードしている。
において示した。ヌクレオチド配列の分析により、26
7個の塩基対のオープンリーディングフレームが明らか
になったが、これは、ptsH−遺伝子と呼称される。
該ptsH−遺伝子は、89個のアミノ酸のタンパクを
コードしている。
【0057】例 3 C.グルタミクム中のptsH−遺伝子を強化するため
の、シャトルベクターpEC−K18mob2ptsH
expの調製 3.1 ベクターpCR(R)Blunt II中への
ptsH−遺伝子のクローニング 染色体DNAを、Eikmanns他(Microbi
ology 140:1817〜1828(199
4))の方法により、ATCC 13032菌株から単
離した。C.グルタミクムについての例2から公知のp
tsH−遺伝子の配列を基礎として、以下のオリゴヌク
レオチドを、ポリメラーゼ連鎖反応のために選択した。
の、シャトルベクターpEC−K18mob2ptsH
expの調製 3.1 ベクターpCR(R)Blunt II中への
ptsH−遺伝子のクローニング 染色体DNAを、Eikmanns他(Microbi
ology 140:1817〜1828(199
4))の方法により、ATCC 13032菌株から単
離した。C.グルタミクムについての例2から公知のp
tsH−遺伝子の配列を基礎として、以下のオリゴヌク
レオチドを、ポリメラーゼ連鎖反応のために選択した。
【0058】ptsHexp1: 5` ACC ACT GGT GCA ATC TCC AT 3′ ptsHexp2: 5` TTT ACT CAG CGT CAA GGT CC 3′ 前記プライマーを、ARK Scientific G
mbH Biosystems(ドイツ連邦共和国、ダ
ルムシュタット在)によって合成し、PCR反応を、I
nnis他(PCR protocols.A Gui
d to Methods and Applicat
ions、1990、AcademicPress)の
標準PCR法により、Roche Diagnosti
csGmbH(ドイツ連邦共和国、マンハイム在)から
のPwo−ポリメラーゼを用いて実施した。ポリメラー
ゼ連鎖反応により、プライマーは、潜在プロモーター領
域を有するptsH−遺伝子を有する686bpのDN
Aフラグメントの増幅を可能にする。増幅されたDNA
フラグメントのDNA配列を、配列決定によって分析し
た。
mbH Biosystems(ドイツ連邦共和国、ダ
ルムシュタット在)によって合成し、PCR反応を、I
nnis他(PCR protocols.A Gui
d to Methods and Applicat
ions、1990、AcademicPress)の
標準PCR法により、Roche Diagnosti
csGmbH(ドイツ連邦共和国、マンハイム在)から
のPwo−ポリメラーゼを用いて実施した。ポリメラー
ゼ連鎖反応により、プライマーは、潜在プロモーター領
域を有するptsH−遺伝子を有する686bpのDN
Aフラグメントの増幅を可能にする。増幅されたDNA
フラグメントのDNA配列を、配列決定によって分析し
た。
【0059】増幅されたDNAフラグメントを、Inv
itrogen CorporationからのZer
o BluntTM Kit(Carlsbad、C
A、USA;カタログ番号K2700−20)を用い
て、ベクターpCR(R)Blunt IIの中に結紮さ
せた(Bernard他、Journal of Mo
lecular Biology、234;534〜5
41(1993))。
itrogen CorporationからのZer
o BluntTM Kit(Carlsbad、C
A、USA;カタログ番号K2700−20)を用い
て、ベクターpCR(R)Blunt IIの中に結紮さ
せた(Bernard他、Journal of Mo
lecular Biology、234;534〜5
41(1993))。
【0060】次に、E.coli菌株 TOP10を、
ligation mix(Hanahan、DNA
Cloning.A Practical Appro
ach.第I巻、IRL−Press、Oxford、
Washington DC、USA、1985)を用
いてエレクトロポレーション処理した。プラスミドを有
する細胞を、カナマイシン25mg/lで補足したLB
agar(Sambrook他、Molecular
Cloning:A LaboratoryManu
al.第2版、Cold Spring Harbor
Laboratory Press、Cold Sp
ring Harbor、N.Y.、1989)上へ形
質転換混合物をプレーティングすることによって選択し
た。プラスミドDNAを、QiagenからのQIAp
rep Spin Miniprep Kitを用いて
形質転換株から単離し、制限酵素EcoRIを用いる制
限によって分析し、この後、アガロースゲル電気泳動
(0.8%)を続けた。このプラスミドをpCRB1−
ptsHexpと命名し、図1中に示した。
ligation mix(Hanahan、DNA
Cloning.A Practical Appro
ach.第I巻、IRL−Press、Oxford、
Washington DC、USA、1985)を用
いてエレクトロポレーション処理した。プラスミドを有
する細胞を、カナマイシン25mg/lで補足したLB
agar(Sambrook他、Molecular
Cloning:A LaboratoryManu
al.第2版、Cold Spring Harbor
Laboratory Press、Cold Sp
ring Harbor、N.Y.、1989)上へ形
質転換混合物をプレーティングすることによって選択し
た。プラスミドDNAを、QiagenからのQIAp
rep Spin Miniprep Kitを用いて
形質転換株から単離し、制限酵素EcoRIを用いる制
限によって分析し、この後、アガロースゲル電気泳動
(0.8%)を続けた。このプラスミドをpCRB1−
ptsHexpと命名し、図1中に示した。
【0061】3.2 E.coli−C.グルタミクム
シャトルベクター pEC−K18mob2の調製 E.coli−C.グルタミクム シャトルベクター
を、従来技術により構成させた。該ベクターは、複製エ
フェクターper(米国特許第5175108号;Ne
svera他、Journal of Bacteri
ology 179、1525〜1532(199
7))を含むプラスミドpGA1の複製領域rep、ト
ランスポゾンTn5のカナマイシン耐性付与性aph
(3′)−IIa遺伝子(Beck他、Gene 1
9、327〜336(1982))、プラスミド pM
B1の複製領域oriV(Sutcliffe、Col
d Spring Harbor Symposium
on QuantitativeBiology 4
3,77〜90(1979))、lac−プロモーター
を含むlacZα−遺伝子フラグメント及び多クローニ
ング部位(mcs)(Norrander,J.M.
他、Gene 26,101〜106(1983))及
びプラスミド RP4のmob−領域(Simon他、
Biol/Technology 1:784〜791
(1983))を有している。構成されたベクターを、
E.coli菌株DH5αmcr(Hanahan、D
NA Cloning.A Practical Ap
proach 第I巻、IRL−Press、Oxfo
rd、Washington DC、USA)に形質転
換させた。プラスミドを有する細胞を、カナマイシン2
5mg/lで補足したLB agar(Sambroo
k他、Molecular Cloning:A La
boratory Manual.第2版、Cold
Spring HarborLaboratory P
ress、Cold Spring Harbor、
N.Y.)上へ形質転換混合物をプレーティングするこ
とによって選択した。プラスミドDNAを、Qiage
nからのQIAprep Spin Miniprep
Kitを用いて形質転換株から単離し、制限酵素Ec
oRI及びHindIIIを用いる制限によって分析
し、この後、アガロースゲル電気泳動(0.8%)を続
けた。このプラスミドをpEC−K18mob2と命名
し、図2中に示した。
シャトルベクター pEC−K18mob2の調製 E.coli−C.グルタミクム シャトルベクター
を、従来技術により構成させた。該ベクターは、複製エ
フェクターper(米国特許第5175108号;Ne
svera他、Journal of Bacteri
ology 179、1525〜1532(199
7))を含むプラスミドpGA1の複製領域rep、ト
ランスポゾンTn5のカナマイシン耐性付与性aph
(3′)−IIa遺伝子(Beck他、Gene 1
9、327〜336(1982))、プラスミド pM
B1の複製領域oriV(Sutcliffe、Col
d Spring Harbor Symposium
on QuantitativeBiology 4
3,77〜90(1979))、lac−プロモーター
を含むlacZα−遺伝子フラグメント及び多クローニ
ング部位(mcs)(Norrander,J.M.
他、Gene 26,101〜106(1983))及
びプラスミド RP4のmob−領域(Simon他、
Biol/Technology 1:784〜791
(1983))を有している。構成されたベクターを、
E.coli菌株DH5αmcr(Hanahan、D
NA Cloning.A Practical Ap
proach 第I巻、IRL−Press、Oxfo
rd、Washington DC、USA)に形質転
換させた。プラスミドを有する細胞を、カナマイシン2
5mg/lで補足したLB agar(Sambroo
k他、Molecular Cloning:A La
boratory Manual.第2版、Cold
Spring HarborLaboratory P
ress、Cold Spring Harbor、
N.Y.)上へ形質転換混合物をプレーティングするこ
とによって選択した。プラスミドDNAを、Qiage
nからのQIAprep Spin Miniprep
Kitを用いて形質転換株から単離し、制限酵素Ec
oRI及びHindIIIを用いる制限によって分析
し、この後、アガロースゲル電気泳動(0.8%)を続
けた。このプラスミドをpEC−K18mob2と命名
し、図2中に示した。
【0062】以下の微生物を、ブダペスト条約により、
ドイツの微生物寄託当局(DSMZ、ドイツ連邦共和
国、ブラウンシュバイク在)に寄託した: ・ C.グルタミクム菌株 DMS5715/pEC−
K18mob2、DSM13245 3.3 E.coli−C.グルタミクム シャトルベ
クターpEC−K18mob2へのptsHのクローニ
ング 例3.2に記載したE.coli−C.グルタミクム
シャトルベクターpEC−K18mob2へptsH−
遺伝子を複製するために、pEC−K18mob2から
プラスミドDNAを、制限エンドヌクレアーゼKpnI
及びXbaIで完全に消化させ、かつアルカリフォスフ
ァターゼ(Alkaline phosphatas
e、Roche Diagnostics GmbH、
ドイツ連邦共和国、マンハイム在)で処理した。
ドイツの微生物寄託当局(DSMZ、ドイツ連邦共和
国、ブラウンシュバイク在)に寄託した: ・ C.グルタミクム菌株 DMS5715/pEC−
K18mob2、DSM13245 3.3 E.coli−C.グルタミクム シャトルベ
クターpEC−K18mob2へのptsHのクローニ
ング 例3.2に記載したE.coli−C.グルタミクム
シャトルベクターpEC−K18mob2へptsH−
遺伝子を複製するために、pEC−K18mob2から
プラスミドDNAを、制限エンドヌクレアーゼKpnI
及びXbaIで完全に消化させ、かつアルカリフォスフ
ァターゼ(Alkaline phosphatas
e、Roche Diagnostics GmbH、
ドイツ連邦共和国、マンハイム在)で処理した。
【0063】ベクターpCRB1−ptsHexpを、
エシェリキア・コリ Top10から単離し、制限エン
ドヌクレアーゼKpnI及びXbaIで完全に消化さ
せ、、ptsH遺伝子を有する788bpフラグメント
を0.8%のアガロースゲル(Qiagen、ドイツ連
邦共和国、Hilden在からのQIAquick G
el Extraction Kit)から精製した。
次に、ptsH−遺伝子を有するフラグメントを、ベク
ターpEC−K18mob2で結紮させた(T4−リガ
ーゼ、Roche Diagnostics Gmb
H,ドイツ連邦共和国、マンハイム在)。この結紮混合
物を、E.coli菌株DH5αmcr(Hanaha
n、DNA Cloning.A Practical
Approach.第I巻、IRL−Press、O
xford、WashingtonDC、USA)に形
質転換させた。プラスミドを有する細胞を、カナマイシ
ン25mg/lで補足したLB agar(Sambr
ook他、Molecular Cloning:A
Laboratory Manual.第2版、Col
d Spring Harbor Laborator
y Press、Cold Spring Harbo
r、N.Y.)上へ形質転換混合物をプレーティングす
ることによって選択した。プラスミドDNAを、Qia
gen(ドイツ連邦共和国、Hilden在)からのQ
IAprep Spin Miniprep Kitを
用いて形質転換株から単離し、制限酵素EcoRIを用
いる処理によって分析し、この後、アガロースゲル電気
泳動を続けた。このプラスミドをpEC−K18mob
2ptsHexpと命名し、図3中に示した。
エシェリキア・コリ Top10から単離し、制限エン
ドヌクレアーゼKpnI及びXbaIで完全に消化さ
せ、、ptsH遺伝子を有する788bpフラグメント
を0.8%のアガロースゲル(Qiagen、ドイツ連
邦共和国、Hilden在からのQIAquick G
el Extraction Kit)から精製した。
次に、ptsH−遺伝子を有するフラグメントを、ベク
ターpEC−K18mob2で結紮させた(T4−リガ
ーゼ、Roche Diagnostics Gmb
H,ドイツ連邦共和国、マンハイム在)。この結紮混合
物を、E.coli菌株DH5αmcr(Hanaha
n、DNA Cloning.A Practical
Approach.第I巻、IRL−Press、O
xford、WashingtonDC、USA)に形
質転換させた。プラスミドを有する細胞を、カナマイシ
ン25mg/lで補足したLB agar(Sambr
ook他、Molecular Cloning:A
Laboratory Manual.第2版、Col
d Spring Harbor Laborator
y Press、Cold Spring Harbo
r、N.Y.)上へ形質転換混合物をプレーティングす
ることによって選択した。プラスミドDNAを、Qia
gen(ドイツ連邦共和国、Hilden在)からのQ
IAprep Spin Miniprep Kitを
用いて形質転換株から単離し、制限酵素EcoRIを用
いる処理によって分析し、この後、アガロースゲル電気
泳動を続けた。このプラスミドをpEC−K18mob
2ptsHexpと命名し、図3中に示した。
【0064】該菌株を、E.coli DH5αmcr
/pEC−K18mob2ptsHexpと命名し、ブ
ダペスト条約により、ドイツの微生物寄託当局(DSM
Z、ドイツ連邦共和国、ブラウンシュバイク在)に20
00年11月28日にDSM13878として、純粋な
培養物の形で寄託した 例 4 プラスミドpEC−K18mob2ptsHexpを用
いる菌株DSM5715の形質転換 菌株DSM5715を、Liebl他により記載された
電気泳動法(FEMSMicrobiology Le
tters、53:299〜303(1989))を用
いて、プラスミドpEC−K18mob2ptsHex
pで形質転換させた。形質転換株を、カナマイシン25
mg/lで補足した、脳−心臓浸出物汁18.5g/
l、ソルビトール0.5M、バクト−トリプトン(Ba
cto−trypton)5g/l、バクト−イースト
エキス2.5g/l、NaCl5g/l及びバクト寒天
18g/lからなるLBHIS寒天上で選択した。これ
を、33℃で2日間恒温保持した。
/pEC−K18mob2ptsHexpと命名し、ブ
ダペスト条約により、ドイツの微生物寄託当局(DSM
Z、ドイツ連邦共和国、ブラウンシュバイク在)に20
00年11月28日にDSM13878として、純粋な
培養物の形で寄託した 例 4 プラスミドpEC−K18mob2ptsHexpを用
いる菌株DSM5715の形質転換 菌株DSM5715を、Liebl他により記載された
電気泳動法(FEMSMicrobiology Le
tters、53:299〜303(1989))を用
いて、プラスミドpEC−K18mob2ptsHex
pで形質転換させた。形質転換株を、カナマイシン25
mg/lで補足した、脳−心臓浸出物汁18.5g/
l、ソルビトール0.5M、バクト−トリプトン(Ba
cto−trypton)5g/l、バクト−イースト
エキス2.5g/l、NaCl5g/l及びバクト寒天
18g/lからなるLBHIS寒天上で選択した。これ
を、33℃で2日間恒温保持した。
【0065】プラスミドDNAを、形質転換株から常法
(Peters−Wendisch他、1998、Mi
crobiology、144、915〜927)によ
り単離し、制限エンドヌクレアーゼEcoRIで切断
し、次に、プラスミドをアガロースゲル電気泳動によっ
て分析した。得られた菌株を、DSM5715/pEC
−K18mob2ptsHexpと命名した。
(Peters−Wendisch他、1998、Mi
crobiology、144、915〜927)によ
り単離し、制限エンドヌクレアーゼEcoRIで切断
し、次に、プラスミドをアガロースゲル電気泳動によっ
て分析した。得られた菌株を、DSM5715/pEC
−K18mob2ptsHexpと命名した。
【0066】例 5 リシンの調製 例4において得られたC.グルタミクム菌株DSM57
15/pEC−K18mob2ptsHexpを、リシ
ンの生産に適する栄養媒体中で培養し、培養上清中での
リシン含量を測定した。
15/pEC−K18mob2ptsHexpを、リシ
ンの生産に適する栄養媒体中で培養し、培養上清中での
リシン含量を測定した。
【0067】このために、該菌株を、まず、適当な抗体
を含有する寒天プレート(カナマイシン(25mg/
l)を含有する脳−心臓寒天)上で、33℃で24時間
恒温保持した。この寒天プレート培養物から出発して、
プレ−培養物を接種させた(エルレンマイヤーフラスコ
100ml中の培地10ml)。プレ−培養物に使用し
た培地は、固形培地Cg IIIであった。
を含有する寒天プレート(カナマイシン(25mg/
l)を含有する脳−心臓寒天)上で、33℃で24時間
恒温保持した。この寒天プレート培養物から出発して、
プレ−培養物を接種させた(エルレンマイヤーフラスコ
100ml中の培地10ml)。プレ−培養物に使用し
た培地は、固形培地Cg IIIであった。
【0068】 Cg III 培地 NaCl 2.5g/l バクト−ペプトン 10g/l バクト−イーストエキス 10g/l グルコース(別個にオートクレーブ処理) 2%(w/v) pHを、7.4に調節した。
【0069】カナマイシン(25mg/l)を、これに
添加した。このプレ−培養物を、振盪器上で240rp
m、33℃で16時間恒温保持した。主培養物を、この
プレ−培養物から接種させたので、主培養物の初期吸光
度(660nm)は、0.05であった。MM培地を、
主培養物に使用した。
添加した。このプレ−培養物を、振盪器上で240rp
m、33℃で16時間恒温保持した。主培養物を、この
プレ−培養物から接種させたので、主培養物の初期吸光
度(660nm)は、0.05であった。MM培地を、
主培養物に使用した。
【0070】 MM 培地 CSL(コーンスティープリカー) 5g/l MOPS(モルホリノプロパンスルホン酸) 20g/l グルコル(別個にオートクレーブ処理) 100g/l (NH4)2SO4 25g/l KH2PO4 0.1g/l MgSO4*7H2O 1.0g/l CaCl2*2H2O 10mg/l FeSO4*7H2O 10mg/l MnSO4*H2O 5.0mg/l ビオチン(滅菌濾過済み) 0.3mg/l チアミン*HCl(滅菌濾過済み) 0.2mg/l L−ロイシン(滅菌濾過済み) 0.1g/l CaCO3 25g/l CSL、MOPS及び塩溶液を、アンモニア溶液でpH
7に調節し、かつオートクレーブ処理した。次に、無菌
液及びビタミン溶液を添加し、乾燥オートクレーブ処理
したCaCO3を添加した。
7に調節し、かつオートクレーブ処理した。次に、無菌
液及びビタミン溶液を添加し、乾燥オートクレーブ処理
したCaCO3を添加した。
【0071】培養を、邪魔板を有する100mlのエル
レンマイヤーフラスコの中で容量10mlで実施した。
これに、カナマイシン(25mg/l)を添加した。培
養を33℃及び空気湿度80%で実施した。
レンマイヤーフラスコの中で容量10mlで実施した。
これに、カナマイシン(25mg/l)を添加した。培
養を33℃及び空気湿度80%で実施した。
【0072】48時間後及び72時間後に、Biome
k 1000(BeckmannInstrument
s GmbH、Munich在)を用いて660nmの
測定波長で吸光度を測定した。形成されたリシン量を、
Eppendorf−Biotronik(ドイツ連邦
共和国、ハンブルク在)からのアミノ酸分析器を用い
て、イオン交換クロマトグラフィー及びニンヒドリン検
出を用いるポスト−カラム誘導によって測定した。
k 1000(BeckmannInstrument
s GmbH、Munich在)を用いて660nmの
測定波長で吸光度を測定した。形成されたリシン量を、
Eppendorf−Biotronik(ドイツ連邦
共和国、ハンブルク在)からのアミノ酸分析器を用い
て、イオン交換クロマトグラフィー及びニンヒドリン検
出を用いるポスト−カラム誘導によって測定した。
【0073】試験の結果は、表1中に示してある。
【0074】
【表1】
【0075】
【配列表】
【0076】
【外1】
【0077】
【外2】
【図1】図1は、プラスミドpCRB1−ptsHex
pのマップを示す図である。
pのマップを示す図である。
【図2】図2は、プラスミドpEC−K18mob2を
示す図である。
示す図である。
【図3】図3は、プラスミドpEC−K18mob2p
tsHexpを示す図である。
tsHexpを示す図である。
Kan カナマイシンの耐性遺伝子、 Zeocin
ゼオシンの耐性遺伝子、 ptsH C.グルタミクム
からのptsH−遺伝子、 ColE1 プラスミドC
elE1の複製起点、 lacZ−alpha E.c
oliからのlacZ−遺伝子フラグメント、 lac
Z−alpha` E.coliからのlacZ−遺伝
子フラグメントのフラグメント、 per pGa1か
らの複製番号を制御するための遺伝子、 oriV p
MB1からのColE1−様起点、 rep C.グル
タミクムプラスミドpGA1からのプラスミドをコード
した複製領域、 RP4mob RP4可動化部位、
EcoRI 制限酵素EcoRIの制限部位、 Hin
dIII 制限酵素HindIIIの制限部位、Kpn
I 制限酵素KpnIの制限部位、 XbaI 制限酵
素XbaIの制限部位
ゼオシンの耐性遺伝子、 ptsH C.グルタミクム
からのptsH−遺伝子、 ColE1 プラスミドC
elE1の複製起点、 lacZ−alpha E.c
oliからのlacZ−遺伝子フラグメント、 lac
Z−alpha` E.coliからのlacZ−遺伝
子フラグメントのフラグメント、 per pGa1か
らの複製番号を制御するための遺伝子、 oriV p
MB1からのColE1−様起点、 rep C.グル
タミクムプラスミドpGA1からのプラスミドをコード
した複製領域、 RP4mob RP4可動化部位、
EcoRI 制限酵素EcoRIの制限部位、 Hin
dIII 制限酵素HindIIIの制限部位、Kpn
I 制限酵素KpnIの制限部位、 XbaI 制限酵
素XbaIの制限部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:15) C12R 1:15) (C12N 1/21 (C12P 13/08 A C12R 1:15) C12R 1:15) (C12P 13/08 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:15) C12R 1:15) (72)発明者 ベッティーナ メッケル ドイツ連邦共和国 デュッセルドルフ ベ ンローデシュトラーセ 35 (72)発明者 ヴァルター プフェッフェルレ ドイツ連邦共和国 ハレ ヤーンシュトラ ーセ 33
Claims (17)
- 【請求項1】 a)配列番号2のアミノ酸配列を有する
ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと少なくと
も70%までが同一であるポリヌクレオチド、 b)配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも70%まで
が同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチド、 c)a)又はb)のポリヌクレオチドに対して相補的で
あるポリヌクレオチド、及び d)a)、b)又はc)のポリヌクレオチド配列の少な
くとも15個の連続したヌクレオチドを有するポリヌク
レオチドのグループから選択されたポリヌクレオチド配
列を有するコリネフォルム細菌から単離されたポリヌク
レオチド。 - 【請求項2】 ポリヌクレオチドが、コリネフォルム細
菌中に複製可能な、有利に組換え型のDNAである、請
求項1に記載のポリヌクレオチド。 - 【請求項3】 ポリヌクレオチドがRNAである、請求
項1に記載のポリヌクレオチド。 - 【請求項4】 (i)配列番号1で示されるヌクレオチ
ド配列、又は(ii)遺伝子コードの縮重の領域内の配
列(i)に相応する少なくとも1種の配列、又は(ii
i)配列(i)又は(ii)に対して相補的な配列とハ
イブリッド形成する少なくとも1種の配列及び場合によ
り(iv)(i)における機能的に中立なセンス突然変
異を含む、請求項2に記載の複製可能なDNA。 - 【請求項5】 配列番号2中に示されたアミノ酸配列を
有するポリペプチドをコードする、請求項2に記載のポ
リヌクレオチド配列。 - 【請求項6】 請求項1によるポリヌクレオチド配列を
有するベクター。 - 【請求項7】 請求項6によるベクターを有するコリネ
フォルム細菌。 - 【請求項8】 L−アミノ酸の発酵的製造法において、
以下の工程: a)少なくとも、リン酸転移酵素系の成分Hをコードす
る遺伝子を強化、殊に過剰発現するL−アミノ酸を生産
するコリネフォルム細菌の発酵、 b)培地又は細菌の細胞中でのL−アミノ酸の富化及び c)L−アミノ酸の単離を実施することを特徴とする、
L−アミノ酸の発酵的製造法。 - 【請求項9】 付加的に、所望のL−アミノ酸の生合成
経路の他の遺伝子を強化させた細菌を使用する、請求項
8に記載の方法。 - 【請求項10】 L−アミノ酸の形成を減少させる物質
代謝経路を少なくとも部分的に遮断する、請求項8に記
載の方法。 - 【請求項11】 プラスミドベクターを用いて形質転換
した菌株を使用するが、該プラスミドベクターは、リン
酸転移酵素系の成分Hをコードする遺伝子のヌクレオチ
ド配列を有する、請求項8に記載の方法。 - 【請求項12】 L−リシンを製造するコリネフォルム
細菌を使用する、請求項8から11までのいずれか1項
に記載の方法。 - 【請求項13】 ジヒドロジピコリン酸シンターゼをコ
ードするdapA−遺伝子、ピルビン酸−カルボキシラ
ーゼをコードするpyc−遺伝子、トリオースリン酸−
イソメラーゼをコードするtpi−遺伝子、グリセルア
ルデヒド−3−リン酸脱水素酵素をコードするgap−
遺伝子、ホスホエノールピルビン酸−糖−リン酸転移酵
素系の成分M(ptsM)をコードするptsM−遺伝
子、3−ホスホグリセリン酸キナーゼをコードするpg
k−遺伝子、及びリシン−エクスポートをコードするl
ysE−遺伝子のグループから選択された1種又はそれ
以上の遺伝子を同時に強化、殊に過剰発現又は増幅させ
る、請求項9に記載の方法。 - 【請求項14】 L−リシンの製造のために、ホスホノ
エノールピルビン酸−カルボキシキナーゼをコードする
pck−遺伝子、グルコース−6−リン酸−イソメラー
ゼをコードするpgi−遺伝子、ピルビン酸−オキシダ
ーゼをコードするpoxB−遺伝子のグループから選択
された1種又はそれ以上の遺伝子を同時に減力させた細
菌を発酵させる、請求項10に記載の方法。 - 【請求項15】 コリネバクテリウム・グルタミクム属
の微生物を使用する、請求項8から14までのいずれか
1項に記載の方法。 - 【請求項16】 ポリメラーゼ連鎖反応による、pts
H遺伝子生成物をコードする遺伝子のDNAの製造のた
めのプライマーとしての、請求項1に記載のポリヌクレ
オチド配列の使用。 - 【請求項17】 ハイブリッド形成プローブとしての、
請求項1に記載のポリヌクレオチド配列の使用。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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DE10001101.2 | 2000-01-13 | ||
DE10001101A DE10001101A1 (de) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | Neue für das ptsH-Gen codierende Nukleotidsequenzen |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001005671A Pending JP2001224390A (ja) | 2000-01-13 | 2001-01-12 | ptsH−遺伝子をコードする新規ヌクレオチド配列 |
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JP (1) | JP2001224390A (ja) |
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CA (1) | CA2328583A1 (ja) |
DE (1) | DE10001101A1 (ja) |
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SK (1) | SK362001A3 (ja) |
ZA (1) | ZA200100332B (ja) |
Cited By (2)
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JP2007117078A (ja) * | 2005-03-10 | 2007-05-17 | Ajinomoto Co Inc | プリン系物質生産菌及びプリン系物質の製造法 |
US8298791B2 (en) | 2005-03-10 | 2012-10-30 | Ajinomoto Co., Inc. | Purine-derived substance-producing bacterium and a method for producing purine-derived substance |
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US6884614B1 (en) | 1999-07-01 | 2005-04-26 | Basf Aktiengesellschaft | Corynebacterium glutamicum genes encoding phosphoenolpyruvate: sugar phosphotransferase system proteins |
AU2002316984A1 (en) * | 2001-07-06 | 2003-01-21 | Degussa Ag | Process for the preparation of l-amino acids using strains of the enterobacteriaceae family with enhanced fba expression |
CN103890370B (zh) | 2011-10-26 | 2016-08-24 | 大陆汽车有限公司 | 用于喷射阀的阀组件和喷射阀 |
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JPH0655149B2 (ja) * | 1985-03-12 | 1994-07-27 | 協和醗酵工業株式会社 | L―リジンの製造法 |
CA2220100C (en) * | 1995-05-05 | 2009-03-17 | Genencor International, Inc. | Application of glucose transport mutants for production of aromatic pathway compounds |
CA2377378A1 (en) * | 1999-07-01 | 2001-01-11 | Basf Aktiengesellschaft | Corynebacterium glutamicum genes encoding phosphoenolpyruvate:sugar phosphotransferase system proteins |
JP4623825B2 (ja) * | 1999-12-16 | 2011-02-02 | 協和発酵バイオ株式会社 | 新規ポリヌクレオチド |
-
2000
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- 2000-12-28 AU AU72548/00A patent/AU7254800A/en not_active Abandoned
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2001
- 2001-01-04 ID IDP20010001D patent/ID28932A/id unknown
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