JP2001224321A - 容器詰め無菌米飯の製造方法 - Google Patents

容器詰め無菌米飯の製造方法

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JP2001224321A
JP2001224321A JP2000036144A JP2000036144A JP2001224321A JP 2001224321 A JP2001224321 A JP 2001224321A JP 2000036144 A JP2000036144 A JP 2000036144A JP 2000036144 A JP2000036144 A JP 2000036144A JP 2001224321 A JP2001224321 A JP 2001224321A
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Tetsuya Fukaya
哲也 深谷
Chizu Oshima
千都 大島
Tsutomu Maezawa
勉 前沢
Katamichi Yoshihara
堅道 吉原
Kinya Sakuma
欣也 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITTO ARIMAN KK
Kagome Co Ltd
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NITTO ARIMAN KK
Kagome Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱酸素剤を使用することなく、汎用の装置を使
用して簡便な作業手順の下に、米飯に本来的に望まれる
香味、食感、外観等を有し且つその変敗防止を経日的に
図り得る容器詰め無菌米飯の製造方法を提供する。 【解決手段】水で洗浄し、水に浸漬して、水切りした米
と、有機酸でpH2.5〜4.0に調整した炊水とを、
洗浄前の米/炊水=1/1.0〜1/1.3(重量比)
の割合となるよう容器に入れ、Fo値0.1〜1.5で
加圧加熱下に炊飯した後、該容器をシールした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容器詰め無菌米飯の
製造方法に関する。プラスチック製の個食トレイに米飯
や味付け米飯等を無菌的に密封した容器詰め無菌米飯が
利用されている。かかる容器詰め無菌米飯の製造におい
ては、容器詰めした米飯が本来的に望まれる香味、食
感、外観等を有するものであり、同時にその変敗防止を
経日的に図り得るものであることが要求される。本発明
はかかる要求に応える容器詰め無菌米飯の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような容器詰め無菌米飯の
製造方法として、炊飯した米飯と共に脱酸素剤を容器に
充填してシールする方法が提案されている(特開平3−
98542)。また同様の製造方法として、有機酸を加
えた炊水を用い、炊飯後の米飯のpHが4.0〜4.8
となるようにし、かくして炊飯した米飯と共に脱酸素剤
を容器に充填してシールする方法も提案されている(特
開平5−176693)。しかし、これらの従来法に
は、米飯と共に脱酸素剤をも容器に充填してシールしな
ければならないという基本的な問題があり、また炊飯後
の米飯のpHが4.0〜4.8となるようにすると、米
飯に本来的に望まれる香味が損なわれるという問題もあ
る。
【0003】脱酸素剤を使用せず、また炊飯の際に有機
酸をも使用しない容器詰め無菌米飯の製造方法として、
容器に入れた米をこれに高圧高温の飽和水蒸気を間欠的
に数回フラッシュして滅菌処理すると同時にα化し、次
いで炊水を入れて炊飯した後、該容器をシールする方法
が提案されている(特開平9−172992)。しか
し、この従来法には、米飯がべとついた食感の悪いもの
になり易く、また相応に大型で且つ制御の煩雑な専用の
装置を必要とするという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、脱酸素剤を使用することなく、汎用の装置
を使用して簡便な作業手順の下に、米飯に本来的に望ま
れる香味、食感、外観等を有し且つその変敗防止を経日
的に図り得る容器詰め無菌米飯の製造方法を提供する処
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、水で洗浄し、水に浸漬して、水切りした米と、
有機酸でpH2.5〜4.0に調整した炊水とを、洗浄
前の米/炊水=1/1.0〜1/1.3(重量比)の割
合となるよう容器に入れ、Fo値0.1〜1.5で加圧
加熱下に炊飯した後、該容器をシールすることを特徴と
する容器詰め無菌米飯の製造方法に係る。
【0006】本発明では、水で洗浄し、水に浸漬して、
水切りした米を用いるが、予め有機酸水溶液で洗浄した
後、水で洗浄し、水に浸漬して、水切りした米を用いる
のが好ましく、予めマグネシウム塩水溶液で洗浄し、更
に有機酸水溶液で洗浄した後、水で洗浄し、水に浸漬し
て、水切りした米を用いるのがより好ましい。予め有機
酸水溶液で洗浄することにより、或はマグネシウム塩水
溶液で洗浄し、更に有機酸水溶液で洗浄することによ
り、米に付着している雑菌を相応に取り除いておくこと
ができる。
【0007】米の洗浄に用いる有機酸水溶液は、クエン
酸、リンゴ酸、コハク酸、グルコン酸、酒石酸、乳酸、
酢酸等の有機酸の水溶液であるが、クエン酸、リンゴ
酸、グルコン酸、酢酸の水溶液が好ましい。また米の洗
浄に用いるマグネシウム塩水溶液は、塩化マグネシウム
や硫酸マグネシウム等の他に、上記のような有機酸のマ
グネシウム塩の水溶液であるが、塩化マグネシウムの水
溶液が好ましい。これらは共に、通常は0.05〜1.
0重量%、好ましくは0.1〜0.6重量%の水溶液
を、米/水溶液=1/1(重量比)前後の割合で用い
て、米を洗浄する。
【0008】予め有機酸水溶液で洗浄する場合も、また
マグネシウム塩水溶液で洗浄し、更に有機酸水溶液で洗
浄する場合も、本発明では米を水で洗浄し、水に浸漬し
て、水切りする。水での洗浄は通常の洗米程度でよい
が、予め有機酸水溶液やマグネシウム塩水溶液を用いた
場合には、この段階で有機酸水溶液やマグネシウム塩水
溶液を充分に洗い流しておく。また水への浸漬は30分
程度でよく、水切りは1分程度でよい。
【0009】本発明では、有機酸でpH2.5〜4.
0、好ましくは3.2〜3.8、より好ましくは3.5
〜3.7に調整した炊水を用いる。ここで用いる有機酸
は、米の洗浄について前記した有機酸と同様である。p
H2.5未満の炊水では、炊飯した米飯に酸味が残り、
逆にpH4.0を超える炊水では、本発明の炊飯条件で
炊飯した米飯の変敗防止を経日的に図るのが難しい。
【0010】炊水と共に調味資材を用いることができ
る。かかる調味資材としては、野菜類、ハーブ類、肉
類、油脂類等の他に、野菜類の搾汁液や調味物、例えば
トマトジュースやトマトケチャップ等がある。また炊水
には、0.05〜1.5重量%のゼラチンを含有させる
のが好ましく、0.1〜1.0重量%のゼラチンを含有
させるのがより好ましい。ゼラチンは炊飯した米飯の解
れを良くし、外観及び食感を良くする。炊水と共に食味
資材やゼラチンを用いる場合には、これらも含めて炊水
のpHが2.5〜4.0、好ましくは3.2〜3.8、
より好ましくは3.5〜3.7となるようにする。
【0011】本発明では、前記したように洗浄し、水に
浸漬して、水切りした米と、pH調整した炊水とを、洗
浄前の米/炊水=1/1.0〜1/1.3(重量比)の
割合となるよう容器に入れる。結局は水で洗浄し、水に
浸漬して、水切りした米と、有機酸でpH2.5〜4.
0、好ましくは3.2〜3.8、より好ましくは3.5
〜3.7に調整した炊水とを用い、上記の割合となるよ
う例えばプラスチック製の個食トレイに入れるのであ
る。洗浄前の米/炊水が1/1.0(重量比)未満であ
ると、炊飯した米飯に芯が残り過ぎ、逆に1/1.3
(重量比)を超えると、炊飯した米飯がべたつく。洗浄
前の米/炊水=1/1.0〜1/1.3(重量比)の割
合となるよう容器に入れ、本発明の炊飯条件で炊飯する
と、炊飯した米飯は僅に芯の残るものとなるが、本発明
の場合も、製造した容器詰め米飯を食するときには通
常、例えば電子レンジで再加熱するので、これにより程
好い食感のものとなる。
【0012】本発明では、前記したように洗浄前の米/
炊水=1/1.0〜1/1.3(重量比)の割合となる
よう容器に入れ、Fo値0.1〜1.5、好ましくは
0.3〜0.7で加圧加熱下に炊飯した後、該容器をシ
ールする。Fo値が0.1未満では、炊飯した米飯の変
敗防止を経日的に図るのが難しく、逆に1.5を超える
と、炊飯した米飯に潰れや結着を生じ、炊飯した米飯が
べたつく。炊飯後の容器のシールは、クリーンブース内
にて、通常は炊飯した米飯の冷却後に行なう。
【0013】以上説明したように、結局は水で洗浄し、
水に浸漬して、水切りした米と、有機酸でpH2.5〜
4.0、好ましくは3.2〜3.8、より好ましくは
3.5〜3.7に調整した炊水とを、洗浄前の米/炊水
=1/1.0〜1/1.3(重量比)の割合となるよう
容器に入れ、Fo値0.1〜1.5、好ましくは0.3
〜0.7で加圧加熱下に炊飯した後、該容器をシールす
る本発明によると、容器詰めした米飯が米飯に本来的に
望まれる香味、食感、外観等を有するものとなり、同時
にその変敗防止を経日的に図り得るものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態としては、下記
の1)〜9)が挙げられる。 1)米を水を用いて米/水=1/2(重量比)の割合で
合計3回洗浄し、米/水=1/1(重量比)の割合で3
0分間水に浸漬して、1分間水切りする。別にグルコン
酸でpH3.6に調整した炊水を用意する。そして水切
りした米とpH調整した炊水とを、洗浄前の米/pH調
整した炊水=1/1.2(重量比)の割合となるようプ
ラスチック製の個食トレイに入れ、105℃の加圧加熱
下にFo値0.7で炊飯した後、米国航空宇宙局のクラ
ス100のクリーンブース内にて80℃まで冷却し、該
個食トレイの上部にプラスチック製のフィルムを熱シー
ルする容器詰め無菌米飯の製造方法。
【0015】2)炊水として、0.5重量%のゼラチン
を含有し、グルコン酸でpH3.6に調整したものを用
いること以外は前記1)と同様に行なう容器詰め無菌米
飯の製造方法。
【0016】3)炊水として、トマトケチャップ5.0
重量%、ゼラチン0.5重量%及び水94.5重量%の
割合で調合し、グルコン酸でpH3.6に調整したもの
を用いること以外は前記1)と同様に行なう容器詰め無
菌米飯の製造方法。
【0017】4)予め米をクエン酸の0.5重量%水溶
液を用いて米/水溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄
しておいた後、以下前記1)と同様に行なう容器詰め無
菌米飯の製造方法。
【0018】5)予め米をクエン酸の0.5重量%水溶
液を用いて米/水溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄
しておいた後、以下前記2)と同様に行なう容器詰め無
菌米飯の製造方法。
【0019】6)予め米をクエン酸の0.5重量%水溶
液を用いて米/水溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄
しておいた後、以下前記3)と同様に行なう容器詰め無
菌米飯の製造方法。
【0020】7)予め米を塩化マグネシウムの0.5重
量%水溶液を用いて米/水溶液=1/1(重量比)の割
合で洗浄し、更にクエン酸の0.5重量%水溶液を用い
て米/水溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄しておい
た後、以下前記1)と同様に行なう容器詰め無菌米飯の
製造方法。
【0021】8)予め米を塩化マグネシウムの0.5重
量%水溶液を用いて米/水溶液=1/1(重量比)の割
合で洗浄し、更にクエン酸の0.5重量%水溶液を用い
て米/水溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄しておい
た後、以下前記2)と同様に行なう容器詰め無菌米飯の
製造方法。
【0022】9)予め米を塩化マグネシウムの0.5重
量%水溶液を用いて米/水溶液=1/1(重量比)の割
合で洗浄し、更にクエン酸の0.5重量%水溶液を用い
て米/水溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄しておい
た後、以下前記3)と同様に行なう容器詰め無菌米飯の
製造方法。
【0023】
【実施例】試験区分1 実施例1 米を水を用いて米/水=1/2(重量比)の割合で合計
3回洗浄し、米/水=1/1(重量比)の割合で30分
間水に浸漬して、1分間水切りした。別にグルコン酸で
pH3.2に調整した炊水を用意した。そして水切りし
た米とpH調整した炊水とを、洗浄前の米/pH調整し
た炊水=1/1.2(重量比)の割合となるようプラス
チック製の個食トレイに入れ、105℃の加圧加熱下に
Fo値0.7で炊飯した後、米国航空宇宙局のクラス1
00のクリーンブース内にて80℃まで冷却し、該個食
トレイの上部にプラスチック製のフィルムを熱シールし
て、容器詰め無菌米飯を製造した。
【0024】実施例2〜7及び比較例1〜5 炊水のpH、米/炊水(重量比)の割合及び/又はFo
値を表1又は表2記載のように変え、それ以外は実施例
1と同様にして、容器詰め無菌米飯を製造した。
【0025】実施例8 予め米をクエン酸の0.5重量%水溶液を用いて米/水
溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄しておいた後、水
を用いて米/水=1/2(重量比)の割合で合計3回洗
浄し、米/水=1/1(重量比)の割合で30分間水に
浸漬して、1分間水切りした。別にグルコン酸でpH
3.6に調整した炊水を用意した。そして水切りした米
とpH調整した炊水とを、洗浄前の米/pH調整した炊
水=1/1.2(重量比)の割合となるようプラスチッ
ク製の個食トレイに入れ、105℃の加圧加熱下にFo
値0.7で炊飯した後、米国航空宇宙局のクラス100
のクリーンブース内にて80℃まで冷却し、該個食トレ
イの上部にプラスチック製のフィルムを熱シールして、
容器詰め無菌米飯を製造した。
【0026】実施例9 予め米を塩化マグネシウムの0.5重量%水溶液を用い
て米/水溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄し、更に
クエン酸の0.5重量%水溶液を用いて米/水溶液=1
/1(重量比)の割合で洗浄しておいた後、水を除いて
米/水=1/2(重量比)の割合で合計3回洗浄し、米
/水=1/1(重量比)の割合で30分間水に浸漬し
て、1分間水切りした。以下は実施例8と同様にして、
容器詰め無菌米飯を製造した。
【0027】以上の試験区分1で製造した各例の容器詰
め無菌米飯の製造条件を表1及び表2にまとめて示し
た。
【0028】評価 各例の容器詰め無菌米飯について、そのpHを測定する
と共に、下記のように官能評価及び保存試験を行ない、
結果を表1及び表2にまとめて示した。 官能評価1 評価員30名(男女各15名)で、製造後、37℃で1
週間保存した各例の容器詰め無菌米飯と比較例1の容器
詰め無菌米飯とを2点比較し、香り及び味について総合
的に好ましい方を選択した。各例の容器詰め無菌米飯を
選択した人数を表1及び表2に記載した。 官能評価2 評価員30名(男女各15名)で、製造後、37℃で1
週間保存した各例の容器詰め無菌米飯と比較例1の容器
詰め無菌米飯とを2点比較し、外観、解れ及び食感につ
いて総合的に好ましい方を選択した。各例の容器詰め無
菌米飯を選択した人数を表1及び表2に記載した。 保存試験 製造した各例の容器詰め無菌米飯を37℃で1週間保存
した後、標準寒天培地に接種し、37℃で3日間培養し
て、コロニー数を計数した。コロニー数の計数されたも
のを有、計算されなかったものを無として、表1及び表
2に記載した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】表1及び表2において、 予備洗浄1:塩化マグネシウム水溶液による米の洗浄 予備洗浄2:クエン酸水溶液による米の洗浄 官能評価1:香り及び味についての総合的な評価 官能評価2:外観、解れ及び食感についての総合的評価 *1:危険率0.1%で有意差あり *2:危険率0.5%で有意差あり *3:危険率5%で有意差あり 不可:腐敗したので評価しなかった これらは表3においても同じ
【0032】試験区分2 実施例10 米を水を用いて米/水=1/2(重量比)の割合で合計
3回洗浄し、米/水=1/1(重量比)の割合で30分
間水に浸漬して、1分間水切りした。別に0.5重量%
のゼラチンを含有し、グルコン酸でpH3.6に調整し
た炊水を用意した。そして水切りした米とpH調整した
炊水とを、洗浄前の米/pH調整した炊水=1/1.2
(重量比)の割合となるようプラスチック製の個食トレ
イに入れ、105℃の加圧加熱下にFo値0.7で炊飯
した後、米国航空宇宙局のクラス100のクリーンブー
ス内にて80℃まで冷却し、該個食トレイの上部にプラ
スチック製のフィルムを熱シールして、容器詰め無菌米
飯を製造した。
【0033】実施例11 予め米をクエン酸の0.5重量%水溶液を用いて米/水
溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄しておいたこと以
外は実施例10と同様にして、容器詰め無菌米飯を製造
した。
【0034】実施例12 予め米を塩化マグネシウムの0.5重量%水溶液を用い
て米/水溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄し、更に
クエン酸の0.5重量%水溶液を用いて米/水溶液=1
/1(重量比)の割合で洗浄しておいたこと以外は実施
例10と同様にして、容器詰め無菌米飯を製造した。
【0035】比較例6 炊水として、0.5重量%のゼラチンを含有し、グルコ
ン酸でpH2.0に調整したものを用いたこと以外は実
施例10と同様にして、容器詰め無菌米飯を製造した。
【0036】実施例13 米を水を用いて米/水=1/2(重量比)の割合で合計
3回洗浄し、米/水=1/1(重量比)の割合で30分
間水に浸漬して、1分間水切りした。別にトマトケチャ
ップ5.0重量%、ゼラチン0.5重量%及び水94.
5重量%の割合で調合し、グルコン酸でpH3.6に調
整した炊水を用意した。そして水切りした米とpH調整
した炊水とを、洗浄前の米/pH調整した炊水=1/
1.2(重量比)の割合となるようプラスチック製の個
食トレイに入れ、105℃の加圧加熱下にFo値0.7
で炊飯した後、米国航空宇宙局のクラス100のクリー
ンブース内にて80℃まで冷却し、該個食トレイの上部
にプラスチック製のフィルムを熱シールして、容器詰め
無菌米飯を製造した。
【0037】実施例14 予め米をクエン酸の0.5重量%水溶液を用いて米/水
溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄しておいたこと以
外は実施例13と同様にして、容器詰め無菌米飯を製造
した。
【0038】実施例15 予め米を塩化マグネシウムの0.5重量%水溶液を用い
て米/水溶液=1/1(重量比)の割合で洗浄し、更に
クエン酸の0.5重量%水溶液を用いて米/水溶液=1
/1(重量比)の割合で洗浄しておいたこと以外は実施
例13と同様にして、容器詰め無菌米飯を製造した。
【0039】比較例7 炊水として、トマトケチャップ5.0重量%、ゼラチン
0.5重量%及び水94.5重量%の割合で調合し、グ
ルコン酸でpH2.0に調整したものを用いたこと以外
は実施例13と同様にして、容器詰め無菌米飯を製造し
た。
【0040】以上の試験区分2で製造した各例の容器詰
め無菌米飯の製造条件を表3にまとめて示した。
【0041】評価 各例の容器詰め無菌米飯について、pH測定、官能評価
及び保存試験を試験区分1と同様に行ない、結果を表3
にまとめて示した。但し、官能評価については、実施例
10〜12は比較例6と2点比較し、また実施例13〜
15は比較例7と2点比較した。
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、脱酸素剤を使用することなく、汎用の装置を使
用して簡便な作業手順の下に、米飯に本来的に望まれる
香味、食感、外観等を有し且つその変敗防止を経日的に
図り得る容器詰め無菌米飯を製造できるという効果があ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 千都 栃木県那須郡西那須野町大字西富山17番地 カゴメ株式会社総合研究所内 (72)発明者 前沢 勉 栃木県那須郡西那須野町大字西富山17番地 カゴメ株式会社総合研究所内 (72)発明者 吉原 堅道 新潟県新発田市大字岡田1578番地4 日東 アリマン株式会社内 (72)発明者 佐久間 欣也 新潟県新発田市大字岡田1578番地4 日東 アリマン株式会社内 Fターム(参考) 3E035 AA02 AA20 AB10 4B021 LA07 LA12 LA30 LP01 LP07 LP09 LW09 MK20 MQ04 4B023 LE12 LK04 LK10 LL01 LP05 LP11 LP19 LQ01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水で洗浄し、水に浸漬して、水切りした
    米と、有機酸でpH2.5〜4.0に調整した炊水と
    を、洗浄前の米/炊水=1/1.0〜1/1.3(重量
    比)の割合となるよう容器に入れ、Fo値0.1〜1.
    5で加圧加熱下に炊飯した後、該容器をシールすること
    を特徴とする容器詰め無菌米飯の製造方法。
  2. 【請求項2】 予め有機酸水溶液で洗浄した後、水で洗
    浄し、水に浸漬して、水切りした米を用いる請求項1記
    載の容器詰め無菌米飯の製造方法。
  3. 【請求項3】 予めマグネシウム塩水溶液で洗浄し、更
    に有機酸水溶液で洗浄した後、水で洗浄し、水に浸漬し
    て、水切りした米を用いる請求項1記載の容器詰め無菌
    米飯の製造方法。
  4. 【請求項4】 調味資材を含有する炊水を用いる請求項
    1、2又は3記載の容器詰め無菌米飯の製造方法。
  5. 【請求項5】 0.05〜1.5重量%のゼラチンを含
    有する炊水を用いる請求項1、2、3又は4記載の容器
    詰め無菌米飯の製造方法。
  6. 【請求項6】 pH3.2〜3.8に調整した炊水を用
    いる請求項1、2、3、4又は5記載の容器詰め無菌米
    飯の製造方法。
  7. 【請求項7】 Fo値0.3〜0.7で炊飯する請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の容器詰め無菌米飯の製
    造方法。
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