JP2001224178A - 整流回路および圧縮機駆動装置 - Google Patents

整流回路および圧縮機駆動装置

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JP2001224178A
JP2001224178A JP2000339692A JP2000339692A JP2001224178A JP 2001224178 A JP2001224178 A JP 2001224178A JP 2000339692 A JP2000339692 A JP 2000339692A JP 2000339692 A JP2000339692 A JP 2000339692A JP 2001224178 A JP2001224178 A JP 2001224178A
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賢至 川岸
Kazunori Sakanobe
和憲 坂廼辺
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    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流回路において、力率の向上および高調波
電流の低減を図るとともに、ノイズおよび熱の発生を低
減し、また、リアクトル音を低減するとともに、電流保
護回路を設けずに簡易的でかつオープンループ可能な構
成とすること。 【解決手段】 リアクトル18と、整流手段4と、電源
短絡手段を構成するコンデンサ51およびトランジスタ
52,53と、電荷放電手段を構成するダイオード61
〜64およびコンデンサ65,66とを有する。電源短
絡手段は、交流電圧により流れる電流をコンデンサ51
の充放電によって制御する。電荷放電手段は、交流電圧
の極性変化後に、コンデンサ51に蓄積された電荷を、
整流手段4の出力側に放電する。トランジスタ52,5
3は、交流電圧のゼロクロスのタイミングから遅れてオ
ンに切り替わる。トランジスタ52,53は、電流がゼ
ロのときにオフに切り替わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流を直流に変換
する整流回路、およびその整流回路を用いた圧縮機駆動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図50は、特開平1−259758号公
開公報に開示された従来の整流回路の構成を示す回路ブ
ロック図である。この整流回路は、コンデンサ11、4
個のダイオード12,13,14,15、2個のnpn
トランジスタ16,17およびリアクトル18を備えて
いる。
【0003】第1のダイオード12のカソードは第1の
npnトランジスタ16のコレクタに接続されている。
第1のダイオード12のアノードは第1のnpnトラン
ジスタ16のエミッタに接続されている。トランジスタ
とダイオードのこのような接続関係を逆並列接続とい
う。すなわち、第1のダイオード12は第1のnpnト
ランジスタ16に逆並列接続されている。同様に、第2
のダイオード13は第2のnpnトランジスタ17に逆
並列接続されている。2個のnpnトランジスタ16,
17は直列に接続されている。第1のnpnトランジス
タ16のエミッタと第2のnpnトランジスタ17のコ
レクタとの接続点はリアクトル18の一端に接続されて
いる。リアクトル18の他端は交流電源2の一方の出力
端子に接続されている。
【0004】また、第3のダイオード14のアノードは
第4のダイオード15のカソードに接続されており、そ
の接続点は交流電源2の他方の出力端子に接続されてい
る。すなわち、直列に接続された第3および第4のダイ
オード14,15の接続点と、直列に接続された第1お
よび第2のnpnトランジスタ16,17の接続点との
間に、交流電圧が印加される。第3のダイオード14の
カソードおよび第1のnpnトランジスタ16のコレク
タは、コンデンサ11の一方の電極と負荷の一端に共通
接続されている。また、第4のダイオード15のアノー
ドおよび第2のnpnトランジスタ17のエミッタは、
コンデンサ11の他方の電極と負荷の他端に共通接続さ
れている。第1および第2のnpnトランジスタ16,
17のそれぞれのベースは、図示しない制御回路に接続
される。その制御回路によって、第1のnpnトランジ
スタ16と第2のnpnトランジスタ17は、交流電源
2の半周期ごとに動作させられる。すなわち、第1のn
pnトランジスタ16は交流電源2の1周期間のうち半
分の期間だけ高周波で動作し、第2のnpnトランジス
タ17は残りの半期間だけ高周波で動作する。
【0005】つぎに、図50に示す整流回路の動作につ
いて説明する。第2のnpnトランジスタ17がオン状
態のとき、交流電源2は、リアクトル18、第2のnp
nトランジスタ17および第4のダイオード15を介し
て短絡される。したがって、交流電源2−リアクトル1
8−第2のnpnトランジスタ17−第4のダイオード
15−交流電源2からなる閉回路に短絡電流が流れる。
【0006】第2のnpnトランジスタ17がオフ状態
になると、交流電源2−リアクトル18−第1のダイオ
ード12−コンデンサ11(または負荷3)−第4のダ
イオード15−交流電源2からなる回路に電流が流れ
る。その電流によってコンデンサ11が充電される。し
たがって、コンデンサ11の充電電圧とリアクトル18
のインダクタンス値に応じて、交流電源2から整流回路
へ流れる電流は減少する。
【0007】第1のnpnトランジスタ16がオン状態
のときには、交流電源2は、第3のダイオード14、第
1のnpnトランジスタ16およびリアクトル18を介
して短絡される。したがって、交流電源2−第3のダイ
オード14−第1のnpnトランジスタ16−リアクト
ル18−交流電源2からなる閉回路に短絡電流が流れ
る。第1のnpnトランジスタ16がオフ状態になる
と、交流電源2−第3のダイオード14−コンデンサ1
1(または負荷3)−第2のダイオード13−リアクト
ル18−交流電源2からなる回路に電流が流れる。その
電流によってコンデンサ11が充電される。したがっ
て、コンデンサ11の充電電圧とリアクトル18のイン
ダクタンス値に応じて、交流電源2から整流回路へ流れ
る電流は減少する。
【0008】また、特開平10−174442号公報に
は、図51に示す構成の整流回路が開示されている。こ
の整流回路は、3個のリアクトル101,102,10
3、6個のダイオードよりなる3相ダイオード全波整流
回路104、静電容量が等しい2個のコンデンサ10
5,106、3個の双方向スイッチ107,108,1
09および制御回路110により構成される。図51に
おいて、符号111は3相交流電源であり、符号112
は負荷である。リアクトル101,102,103は、
3相ダイオード全波整流回路104の各入力端子と3相
交流電源111の各相の出力端子との間に1個ずつ接続
される。コンデンサ105,106は3相ダイオード全
波整流回路104の出力端子間に直列に接続される。双
方向スイッチ107,108,109は、3相ダイオー
ド全波整流回路104の各入力端子と、コンデンサ10
5とコンデンサ106との接続点との間に1個ずつ接続
される。制御回路110は、3相交流電源111の相電
圧を検出し、その検出した相電圧に基づいて、所定のタ
イミングで3個の双方向スイッチ107,108,10
9をオンさせるための制御信号を生成する。その制御信
号により、各双方向スイッチ107,108,109
は、電源電圧の半周期に1回ずつスイッチングするよう
に制御される。
【0009】また、従来、3相電源における高調波抑制
技術として、図52に示す構成のフルブリッジ型高力率
コンバータ115や、図53に示す構成のアクティブフ
ィルタ116などが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図50に示す従来の整
流回路では、電源電圧の半周期間にトランジスタ16ま
たはトランジスタ17を高周波でオン/オフさせること
によって、交流電源2から整流回路に流れる電流を制御
している。そのため、電流の位相と交流電源2の電圧位
相とが一致し、力率が向上するという利点や、高調波電
流が低減するという利点がある。しかしながら、この整
流回路では、トランジスタを高周波でオン/オフさせる
ため、ノイズや熱が発生するという不都合がある。ノイ
ズの発生は周辺機器の誤動作を招く。また、発熱により
整流回路のトランジスタが破壊することがある。したが
って、ノイズ対策および熱対策が必要となるため、開発
期間の長期化およびコストアップを招くという問題点が
ある。
【0011】また、図51に示す従来の整流回路では、
双方向スイッチ107,108,109をそれぞれ電源
電圧の半周期に1回だけスイッチングさせることによ
り、入力電圧の波形が12ステップの電圧波形となる。
そのため、入力電流の波形が略正弦波波形となり、力率
が改善され、従来の3相12パルス整流回路方式以上の
高調波抑制効果が得られる。しかしながら、この整流回
路では、電源電圧の半周期に1回ずつリアクトル10
1,102,103にスイッチングによる電流が流れる
ため、リアクトル101,102,103の磁束が急激
に変化し、巻線や鉄心が振動して音が発生してしまう。
この音は電源半周期の整数倍の周波数帯域の音とリアク
トル101,102,103の固有振動数の音であるた
め、その騒音レベルは突出しており、非常に聞き心地の
悪い不快な音である。
【0012】さらに、図51に示す従来の整流回路で
は、双方向スイッチ107,108,109により短絡
電流が流れるため、交流電源111の位相に応じて電流
が変化する。したがって、この整流回路では、電源電圧
のピークに近づくほど電流量が増加してスイッチ10
7,108,109の破損を招くおそれがあるため、破
損防止用に電流保護回路を追加する必要があり、コスト
アップを招くという不都合がある。あるいは、電流保護
回路を設けずに、電流をフィードバック制御することに
よって電流量を制御することも考えられるが、その場合
には電源電圧の半周期に1回スイッチングするという簡
易的で、かつオープンループ可能という特長が損なわれ
るおそれがある。
【0013】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、力率の向上および高調波電流の低減を図
るとともに、ノイズおよび熱の発生を低減することがで
きる整流回路を得ることを目的とする。また、本発明
は、ノイズおよび熱の発生が少ない整流回路を用いた高
出力の圧縮機駆動装置を得ることを目的とする。また、
本発明は、リアクトルに流れる電流の急峻な変化を抑制
することによって、スイッチング電流により発生するリ
アクトル音を低減するとともに、電流保護回路を設けず
に、簡易的でかつオープンループ可能な制御を可能とす
る構成の整流回路およびその整流回路を用いた圧縮機駆
動装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる整流回路は、リアクトルと、前記リ
アクトルを介して印加された交流電圧を整流する整流手
段と、コンデンサを有し、前記交流電圧により流れる電
流を前記コンデンサの充放電によって制御する電源短絡
手段と、前記コンデンサに蓄積された電荷を、前記交流
電圧の極性変化後に、前記整流手段の出力側に放電する
電荷放電手段と、を具備することを特徴とする。
【0015】この発明によれば、整流手段は、リアクト
ルを介して印加された交流電圧を整流する。電源短絡手
段は、コンデンサを備えており、交流電圧により流れる
電流をそのコンデンサの充放電によって制御する。電荷
放電手段は、電源短絡手段のコンデンサに蓄積された電
荷を整流手段の出力側に放電する。
【0016】この発明において、整流回路は、前記整流
手段の出力電圧を平滑する平滑コンデンサをさらに具備
する構成となっていてもよい。この場合、平滑コンデン
サは整流手段の出力電圧を平滑にする。
【0017】また、この発明において、前記電源短絡手
段は、直列に接続され、かつ前記交流電圧の極性に応じ
て前記交流電圧の半周期ごとに交互にオフ状態からオン
状態に切り替わる一対の開閉素子と、前記開閉素子どう
しの接続の中点と前記整流手段の一方の入力端との間に
接続された前記コンデンサと、を具備し、前記一対の開
閉素子よりなる直列接続体は前記整流手段に対して並列
に接続された構成となっていてもよい。この場合、一対
の開閉素子は交流電圧の極性に応じて交流電圧の半周期
ごとに交互にオフ状態からオン状態に切り替わる。その
オン/オフの切り替えによって、電源短絡手段のコンデ
ンサが充放電される。
【0018】また、この発明において、前記電荷放電手
段は、前記各開閉素子に逆並列接続されたダイオードに
より構成されていてもよい。この場合、電源短絡手段の
コンデンサに蓄積された電荷は、そのダイオードを介し
て整流手段の出力側に放電される。
【0019】また、この発明において、前記電荷放電手
段は、直列に接続され、かつその接続の中点を前記整流
手段の他方の入力端に接続してなる一対のコンデンサ
と、前記一対のコンデンサからの電荷の逆流を防ぐ一対
のダイオードと、をさらに具備し、前記一対のコンデン
サよりなる直列接続体は前記整流手段に対して並列に接
続された構成となっていてもよい。この場合、電荷放電
手段は一対の倍電圧コンデンサを有する。ダイオード
は、開閉素子がオン状態のときに、倍電圧コンデンサか
ら電荷が逆流するのを防止する。
【0020】また、この発明において、前記開閉素子は
トランジスタで構成されていてもよい。この場合、トラ
ンジスタのオン/オフの切り替えによって、電源短絡手
段のコンデンサが充放電される。
【0021】また、この発明において、整流回路は、前
記一対の開閉素子を、前記交流電圧の極性に応じて前記
交流電圧の半周期ごとに交互にオン状態に切り替える制
御回路をさらに具備する構成となっていてもよい。この
場合、制御回路によって、各開閉素子のオン/オフが切
り替えられる。
【0022】また、この発明において、整流回路は、前
記交流電圧の極性およびゼロクロス点を検出する極性検
出部をさらに具備し、前記制御回路は、前記極性検出部
により検出された前記交流電圧のゼロクロス点から、前
記電源短絡手段のコンデンサの放電が終了するまでの間
の任意の時間だけ遅延させたタイミングで前記一対の開
閉素子を交互にオンさせる構成となっていてもよい。こ
の場合、各開閉素子は、制御回路により、交流電圧のゼ
ロクロス点から遅延したタイミングでオンされる。
【0023】また、この発明において、整流回路は、前
記電荷放電手段の前記一対のコンデンサの接続の中点と
前記整流手段の他方の入力端との間に接続されたリレー
と、前記リレーのオン/オフを制御するリレー切り替え
部と、をさらに具備する構成となっていてもよい。この
場合、リレーをオンさせると半波整流回路が得られる。
リレーをオフさせると全波整流回路が得られる。
【0024】また、この発明において、前記リレー切り
替え部は、前記交流電圧の電圧値に応じて前記リレーの
切り替え制御を行う構成となっていてもよい。この場
合、リレーは交流電圧の電圧値に応じてオン/オフされ
る。
【0025】あるいは、この発明において、整流回路
は、前記整流回路の出力電圧が供給される負荷の負荷量
を検出する負荷検出部をさらに具備し、前記リレー切り
替え部は、前記負荷検出部により検出された前記負荷の
負荷量に応じて前記リレーの切り替え制御を行う構成と
なっていてもよい。この場合、リレーは負荷量に応じて
オン/オフされる。
【0026】また、この発明において、前記電源短絡手
段は、前記整流手段の一方の入力端と前記整流手段の負
極側の出力端との間に直列に接続された第1のコンデン
サおよび第1の開閉素子と、前記整流手段の他方の入力
端と前記整流手段の負極側の出力端との間に直列に接続
された第2のコンデンサおよび第2の開閉素子と、を具
備し、前記第1の開閉素子と前記第2の開閉素子とは、
前記交流電圧の極性に応じて前記交流電圧の半周期ごと
に、交流電圧のゼロクロス点から、前記各コンデンサの
放電が終了するまでの間の任意の時間だけ遅延させたタ
イミングで交互にオフ状態からオン状態に切り替わる構
成となっており、また、前記電荷放電手段は、前記各開
閉素子に逆並列接続されたダイオードにより構成されて
いてもよい。この場合、コンデンサが2個あるため、各
コンデンサは交流電圧の1周期あたり1回充放電され
る。
【0027】また、本発明にかかる整流回路は、リアク
トルと、前記リアクトルを介して印加された交流電圧を
整流する整流手段と、コンデンサおよびこのコンデンサ
に直列に接続され、かつ前記交流電圧の半周期ごとに動
作する双方向性のスイッチ素子を有し、前記交流電圧に
より流れる電流を前記コンデンサの充放電によって制御
する電源短絡手段と、を具備することを特徴とする。
【0028】この発明によれば、整流手段は、リアクト
ルを介して印加された交流電圧を整流する。電源短絡手
段は、交流電圧の半周期ごとに動作するスイッチ素子お
よびコンデンサを備えており、交流電圧により流れる電
流をそのコンデンサの充放電によって制御する。
【0029】この発明において、前記スイッチ素子がオ
フ状態のときに、前記コンデンサに蓄積された電荷を前
記整流手段の出力側に放電する電荷放電手段をさらに具
備する構成となっていてもよい。この場合、コンデンサ
に蓄積された電荷は電荷放電手段により整流手段の出力
側に放電される。
【0030】また、本発明にかかる圧縮機駆動装置は、
交流電源と、リアクトルを介して前記交流電源により印
加された交流電圧を整流する整流手段、前記交流電圧に
より流れる電流をコンデンサの充放電によって制御する
電源短絡手段を備えた整流回路と、前記整流回路の出力
電圧が印加されるインバータ、および該インバータによ
って駆動されるモータを備えた負荷と、を具備すること
を特徴とする。
【0031】この発明によれば、整流回路の電源短絡手
段がコンデンサの充放電によって、交流電圧により流れ
る電流を制御するため、整流回路の力率が改善される。
したがって、ノイズが低減するとともに、モータの出力
が高まる。
【0032】この発明において、前記整流回路は、前記
コンデンサに蓄積された電荷を前記整流手段の出力側に
放電する電荷放電手段を備えていてもよい。この場合、
コンデンサに蓄積された電荷は電荷放電手段により整流
手段の出力側に放電される。
【0033】また、本発明にかかる整流回路は、リアク
トルと、前記リアクトルを介して印加された交流電圧を
整流する整流手段と、前記整流手段の出力端子の間で互
いに直列に接続された一対のコンデンサと、前記整流手
段の入力端子に接続されたスイッチング手段と、前記ス
イッチング手段と前記一対のコンデンサどうしの接続点
との間に接続された共振コンデンサと、前記スイッチン
グ手段を前記交流電圧の半周期に1回ずつスイッチング
させる制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0034】この発明によれば、スイッチング手段がオ
ンしたことにより流れる電流は共振コンデンサを介して
流れるため、共振コンデンサの充電が進むのに伴って流
れにくくなる。したがって、相電流が滑らかになり、リ
アクトルにおいて発生する磁束の急峻な変化が抑制され
る。
【0035】この発明において、前記制御手段は、前記
共振コンデンサの充電時間よりも長い時間前記スイッチ
ング手段をオン状態に保つ構成となっていてもよい。こ
の場合、共振コンデンサの充電完了後にスイッチング手
段をオフさせることによって、ゼロ電流スイッチングと
なる。
【0036】また、本発明にかかる整流回路は、リアク
トルと、前記リアクトルを介して印加された交流電圧を
整流する整流手段と、前記整流手段の出力端子の間で互
いに直列に接続された一対のコンデンサと、前記整流手
段の入力端子と前記一対のコンデンサどうしの接続点と
の間に接続されたスイッチング手段と、前記スイッチン
グ手段を前記交流電圧の半周期に2回以上スイッチング
させる制御手段と、を具備することを特徴とする。この
発明によれば、スイッチング手段を電源半周期に1回動
作させる場合と同等の高調波抑制能力を確保しつつリア
クトルのインダクタンス値を小さくすることができる。
【0037】これらの発明において、前記制御手段は、
前記交流電圧の各半周期においてゼロクロス点から所定
の時間遅延したタイミングで前記スイッチング手段のオ
ン動作を開始させる構成となっていてもよい。この場
合、オープンループにて入力電流を制御することができ
る。
【0038】また、本発明にかかる整流回路は、リアク
トルと、前記リアクトルを介して印加された交流電圧を
整流する整流手段と、前記整流手段の出力端子の間で互
いに直列に接続された一対のコンデンサと、前記整流手
段の入力端子に接続された第1のスイッチング手段と、
前記第1のスイッチング手段と前記一対のコンデンサど
うしの接続点との間に接続された共振コンデンサと、前
記共振コンデンサに並列に接続された第2のスイッチン
グ手段と、前記整流手段の出力端子間に接続される負荷
の負荷量に応じて、前記第2のスイッチング手段をオフ
にして前記第1のスイッチング手段を前記交流電圧の半
周期に1回ずつスイッチングさせるか、または前記第2
のスイッチング手段をオンにして前記第1のスイッチン
グ手段を前記交流電圧の半周期に2回以上スイッチング
させる制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0039】この発明によれば、第2のスイッチング手
段がオフ状態のとき、第1のスイッチング手段がオンし
たことにより流れる電流は共振コンデンサを介して流れ
るため、共振コンデンサの充電が進むのに伴って流れに
くくなる。したがって、相電流が滑らかになり、リアク
トルにおいて発生する磁束の急峻な変化が抑制される。
一方、第2のスイッチング手段がオン状態のとき、第1
のスイッチング手段を電源半周期に1回動作させる場合
と同等の高調波抑制能力を確保しつつリアクトルのイン
ダクタンス値を小さくすることができる。
【0040】この発明において、前記制御手段は、前記
第2のスイッチング手段がオフのとき、前記共振コンデ
ンサの充電時間よりも長い時間前記第1のスイッチング
手段をオン状態に保つ構成となっていてもよい。この場
合、共振コンデンサの充電完了後に第1のスイッチング
手段をオフさせることによって、ゼロ電流スイッチング
となる。
【0041】また、本発明にかかる整流回路は、リアク
トルと、前記リアクトルを介して印加された交流電圧を
整流する整流手段と、前記整流手段の出力端子の間で互
いに直列に接続された一対のコンデンサと、前記整流手
段の入力端子に接続された第1のスイッチング手段と、
前記第1のスイッチング手段と前記一対のコンデンサど
うしの接続点との間に接続された第1の共振コンデンサ
と、前記第1の共振コンデンサに並列に接続された第2
の共振コンデンサと、前記第1の共振コンデンサの両電
極間で、前記第2の共振コンデンサに直列に接続された
第2のスイッチング手段と、前記第1のスイッチング手
段を前記交流電圧の半周期に1回ずつスイッチングさせ
るとともに、前記整流手段の出力端子間に接続される負
荷の負荷量に応じて、前記第2のスイッチング手段のオ
ン/オフを切り替える制御手段と、を具備することを特
徴とする。
【0042】この発明によれば、負荷量に応じてLC共
振のコンデンサ容量を変えることができるので、軽負荷
時の負荷量に適切なコンデンサ容量と、重負荷時の負荷
量に適切なコンデンサ容量とが異なる場合でも、容量の
切り替えによって適切に電流制御をおこなうことが可能
となる。
【0043】この発明において、前記制御手段は、前記
第2のスイッチング手段がオフのとき、前記第1の共振
コンデンサの充電時間よりも長い時間前記第1のスイッ
チング手段をオン状態に保つ構成となっていてもよい。
また、前記制御手段は、前記第2のスイッチング手段が
オンのとき、前記第1の共振コンデンサおよび前記第2
の共振コンデンサのうち、より充電時間が長い共振コン
デンサの充電時間よりも長い時間前記第1のスイッチン
グ手段をオン状態に保つ構成となっていてもよい。いず
れの場合も、共振コンデンサの充電完了後に第1のスイ
ッチング手段をオフさせることによって、ゼロ電流スイ
ッチングとなる。
【0044】この発明において、前記制御手段は、前記
交流電圧の各半周期においてゼロクロス点から所定の時
間遅延したタイミングで前記第1のスイッチング手段の
オン動作を開始させる構成となっていてもよい。この場
合、オープンループにて入力電流を制御することができ
る。以上の各発明において、前記整流手段は3相ダイオ
ード全波整流回路であり、3相交流電源に接続される構
成となっていてもよい。この場合、3相の整流回路を構
成することができる。
【0045】また、この発明にかかる圧縮機駆動装置
は、上記の整流回路を備えたことを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる整流回路
および圧縮機駆動装置の実施の形態について図面を参照
しつつ詳細に説明する。
【0047】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1にかかる整流回路の原理を示す図である。この整流
回路は、整流手段4、電源短絡手段5、電荷放電手段
6、リアクトル18および平滑コンデンサ11を備えて
いる。整流手段4は、リアクトル18を介して交流電源
2により印加された交流電圧を整流する。整流手段4の
出力電圧は、平滑コンデンサ11により平滑化されて負
荷3に供給される。電源短絡手段5はコンデンサ(図示
せず)を備えている。電源短絡手段5は、そのコンデン
サの充放電を利用して、交流電圧により整流回路に流れ
る電流を制御する。電荷放電手段6は、電源短絡手段5
のコンデンサに蓄積された電荷を、交流電圧の極性変化
後に、整流手段4の出力側に放電する。
【0048】図2は、本発明の実施の形態1にかかる整
流回路の構成を示す回路ブロック図である。この整流回
路は、8個のダイオード41,42,43,44,6
1,62,63,64、3個のコンデンサ51,65,
66、2個の開閉素子であるトランジスタ52,53、
極性検出部71、制御回路72、リアクトル18および
平滑コンデンサ11を備えている。
【0049】まず、各構成素子の接続関係について説明
する。ダイオード41のカソードは、ダイオード43の
カソード、トランジスタ52のコレクタ、ダイオード6
1のカソードおよびダイオード63のアノードに接続さ
れている。ダイオード41のアノードはダイオード42
のカソードに接続されている。ダイオード43のアノー
ドはダイオード44のカソードに接続されている。ダイ
オード42のアノードは、ダイオード44のアノード、
トランジスタ53のエミッタ、ダイオード62のアノー
ドおよびダイオード64のカソードに接続されている。
【0050】ダイオード41のアノードとダイオード4
2のカソードとの接続点はリアクトル18の一端に接続
されている。リアクトル18の他端は交流電源2の一方
の出力端に接続される。交流電源2の他方の出力端は、
極性検出部71を介して、ダイオード43のアノードと
ダイオード44のカソードとの接続点に接続される。極
性検出部71は制御回路72に接続されている。制御回
路72はトランジスタ52のベースおよびトランジスタ
53のベースにそれぞれ接続されている。トランジスタ
52のエミッタは、トランジスタ53のコレクタ、ダイ
オード61のアノードおよびダイオード62のカソード
に接続される。
【0051】コンデンサ51は、ダイオード41のアノ
ードとダイオード42のカソードとの接続点と、トラン
ジスタ52のエミッタとトランジスタ53のコレクタと
の接続点との間に接続されている。ダイオード63のカ
ソードは、コンデンサ65の正側の電極および平滑コン
デンサ11の正側の電極に接続されている。また、コン
デンサ65の正側の電極および平滑コンデンサ11の正
側の電極は、負荷3の正側の入力端に共通接続される。
コンデンサ65の負側の電極はコンデンサ66の正側の
電極、およびダイオード43のアノードとダイオード4
4のカソードとの接続点に接続されている。コンデンサ
66の負側の電極および平滑コンデンサ11の負側の電
極は、ダイオード64のアノードに共通接続されてい
る。また、コンデンサ66の負側の電極および平滑コン
デンサ11の負側の電極は、負荷3の負側の入力端に接
続される。
【0052】つぎに、各構成素子の機能について説明す
る。極性検出部71は交流電源2の極性およびゼロクロ
ス点を検出する。制御回路72は、極性検出部71から
送られてくる検出信号に基づいて、トランジスタ52,
53のオン/オフ動作を制御する。
【0053】具体的には、トランジスタ52は、交流電
源2のリアクトル18側の出力端が負極となる場合(以
下、この極性を負極性とする)にのみオン状態となる。
一方、トランジスタ53は、交流電源2のリアクトル1
8側の出力端が正極となる場合(以下、この極性を正極
性とする)にのみオン状態となる。コンデンサ65は、
交流電源2の正極性の電圧を平滑するための倍電圧コン
デンサである。コンデンサ66は、交流電源2の負極性
の電圧を平滑するための倍電圧コンデンサである。ダイ
オード63は、トランジスタ52がオンしたときにコン
デンサ65から電流が逆流するのを防いでいる。同様
に、ダイオード64は、トランジスタ53がオンしたと
きにコンデンサ66に電流が逆流するのを防いでいる。
【0054】4個のダイオード41,42,43,44
は整流手段4(図1参照)としての機能を有している。
また、コンデンサ51、2個のトランジスタ52,5
3、極性検出部71および制御回路72は、電源短絡手
段5(図1参照)としての機能を有している。また、ダ
イオード61,62,63,64、倍電圧コンデンサ6
5,66、極性検出部71および制御回路72は、電荷
放電手段6(図1参照)としての機能を有している。
【0055】つぎに、図2に示す整流回路の動作につい
て説明する。図3〜図8は、図2に示す回路の電流経路
を説明するための図である。これらの図において、破線
の矢印で示す経路が電流が流れる経路である。まず、交
流電源2のリアクトル18側の出力端が正極になってい
るとき、すなわち正極性のときについて説明する。交流
電源2が正極性のときにトランジスタ53がオンする
と、図3に示すように、電流は、交流電源2からリアク
トル18、コンデンサ51、トランジスタ53およびダ
イオード44を順次経由して流れ、最終的に交流電源2
へ戻る。
【0056】すなわち、このときの電流経路は、交流電
源2−リアクトル18−コンデンサ51−トランジスタ
53−ダイオード44−交流電源2となる。この電流経
路によって交流電源2は短絡される。したがって、交流
電源2から整流回路への入力電流として急峻な電流が流
れる。この電流が流れることによって、コンデンサ51
は充電される。
【0057】コンデンサ51の充電が終了すると、それ
以上コンデンサ51には電流が流れなくなる。すなわ
ち、交流電源2−リアクトル18−コンデンサ51−ト
ランジスタ53−ダイオード44−交流電源2の電流経
路には自動的に電流が流れなくなる。したがって、トラ
ンジスタ53のオフタイミングを制御する必要がない。
ここで、制御回路72(図2参照)は、交流電源2−リ
アクトル18−コンデンサ51−トランジスタ53−ダ
イオード44−交流電源2の電流経路に電流が流れなく
なってからトランジスタ53をオン状態からオフ状態に
切り替えるように制御する。それによって、トランジス
タ53は、電流がゼロの状態でオフに切り替わるゼロ電
流スイッチングで動作することになる。したがって、ト
ランジスタ53が制御回路72によりオフに切り替えら
れるときのノイズはゼロとなる。すなわち、ノイズは発
生しない。
【0058】なお、負荷3の負荷量が軽いと、コンデン
サ51の充電が終了するまでの時間、すなわち交流電源
2−リアクトル18−コンデンサ51−トランジスタ5
3−ダイオード44−交流電源2の電流経路に短絡電流
が流れている時間が長くなり、平滑コンデンサ11の両
端の出力電圧が高くなりすぎる場合がある。その場合に
は、制御回路72により、コンデンサ51の充電が完了
する前にトランジスタ53をオフに切り替えて、強制的
に短絡電流を遮断するようにしてもよい。その場合、ト
ランジスタ53の動作はゼロ電流スイッチングにはなら
ないが、負荷3に過電圧を印加することによる負荷3の
故障を回避することができ、整流回路の信頼性を向上で
きるという利点がある。
【0059】リアクトル18は電流を流し続けようとす
る性質を有する。したがって、交流電源2−リアクトル
18−コンデンサ51−トランジスタ53−ダイオード
44−交流電源2の電流経路に短絡電流が流れなくなる
と、その代わりに、図4に示すように、交流電源2から
リアクトル18、ダイオード41、ダイオード63およ
びコンデンサ65を順次経由して交流電源2へ戻るよう
に電流が流れるようになる。この交流電源2−リアクト
ル18−ダイオード41−ダイオード63−コンデンサ
65−交流電源2の経路を流れる電流によって、コンデ
ンサ65は充電される。すなわち、コンデンサ51の充
電が終了し、さらにダイオード41がオンすると、実施
の形態1の整流回路は通常の半波整流回路として動作す
ることになる。したがって、倍電圧コンデンサ65およ
び平滑コンデンサ11が充電される。
【0060】そして、倍電圧コンデンサ65および平滑
コンデンサ11の充電が終了すると、交流電源2から整
流回路への入力電流は流れなくなる。その後、交流電源
2の極性が反転する。ここで、制御回路72(図2参
照)は、交流電源2の極性が反転するゼロクロスのタイ
ミングから遅れてトランジスタ52をオフ状態からオン
状態に切り替えるように制御する。すなわち、交流電源
2の極性が正極性から負極性に反転してもすぐにはトラ
ンジスタ52はオンしない。
【0061】したがって、コンデンサ51が放電し始め
る。その放電電流は、図5に示すように、交流電源2か
らコンデンサ66、ダイオード64、ダイオード62、
コンデンサ51およびリアクトル18を順次経由して流
れ、最終的に交流電源2へ戻る。すなわち、このときの
電流経路は、交流電源2−コンデンサ66−ダイオード
64−ダイオード62−コンデンサ51−リアクトル1
8−交流電源2となる。したがって、トランジスタ52
がオンしなくても、コンデンサ51の放電電流によって
交流電源2から整流回路へ入力電流が流れる。すなわ
ち、トランジスタ52を動作させずに整流回路に入力電
流を流すことができるので、力率が向上する。また、ト
ランジスタ52の動作によって発生する動作損失がない
ので、整流回路の効率が高くなる。また、負荷3に応じ
てトランジスタ52のオンタイミングを最適に制御する
ことによって、整流回路を最高力率に制御することがで
きる。
【0062】コンデンサ51の放電により整流回路に流
れる入力電流は、コンデンサ51の充電電荷の放電量と
ともに変化する。コンデンサ51の充電電荷がすべてな
くなると入力電流は流れなくなってしまうが、そうなる
前に、制御回路72(図2参照)はトランジスタ52を
オンさせるように制御する。トランジスタ52がオンす
ると、図6に示すように、電流は、交流電源2からダイ
オード43、トランジスタ52、コンデンサ51および
リアクトル18を順次経由して流れ、最終的に交流電源
2へ戻る。すなわち、このときの電流経路は、交流電源
2−ダイオード43−トランジスタ52−コンデンサ5
1−リアクトル18−交流電源2となる。
【0063】この電流経路によって交流電源2は短絡さ
れるので、交流電源2から整流回路への入力電流として
急峻な電流が流れる。この電流によって、コンデンサ5
1は再び充電される。コンデンサ51の充電が終了する
と、交流電源2−ダイオード43−トランジスタ52−
コンデンサ51−リアクトル18−交流電源2の電流経
路には自動的に電流が流れなくなる。したがって、トラ
ンジスタ52のオフタイミングを制御する必要がなくな
る。交流電源2−ダイオード43−トランジスタ52−
コンデンサ51−リアクトル18−交流電源2の電流経
路に短絡電流が流れなくなると、制御回路72(図2参
照)は、トランジスタ52をオン状態からオフ状態に切
り替える。それによって、トランジスタ52はゼロ電流
スイッチングで動作することになる。したがって、トラ
ンジスタ52が制御回路72によりオフに切り替えられ
るときに、ノイズは発生しない。
【0064】なお、負荷3の負荷量が軽い場合には、ト
ランジスタ53の場合と同様に、コンデンサ51の充電
が完了する前にトランジスタ52をオフに切り替えて、
強制的に短絡電流を遮断するようにしてもよい。その場
合も、トランジスタ53と同様に、トランジスタ52の
動作はゼロ電流スイッチングにはならないが、整流回路
を負荷3の負荷量の変化に対応させやすくなるという利
点がある。
【0065】交流電源2−ダイオード43−トランジス
タ52−コンデンサ51−リアクトル18−交流電源2
の電流経路に短絡電流が流れなくなると、その代わり
に、リアクトル18の特性によって、図7に示すよう
に、交流電源2からコンデンサ66、ダイオード64、
ダイオード42およびリアクトル18を順次経由して交
流電源2へ戻るように電流が流れる。この交流電源2−
コンデンサ66−ダイオード64−ダイオード42−リ
アクトル18−交流電源2の経路を流れる電流によっ
て、コンデンサ66は充電される。すなわち、コンデン
サ51の充電が終了してダイオード42がオンすると、
実施の形態1の整流回路は通常の半波整流回路として動
作することになる。したがって、倍電圧コンデンサ66
および平滑コンデンサ11が充電される。
【0066】倍電圧コンデンサ66および平滑コンデン
サ11の充電が終了すると、交流電源2から整流回路へ
の入力電流は流れなくなる。その後、交流電源2の極性
が正極性に反転する。制御回路72(図2参照)は、交
流電源2のゼロクロスのタイミングですぐにトランジス
タ53をオンさせない。すなわち、トランジスタ53
は、制御回路72により、交流電源2のゼロクロスタイ
ミングから遅れてオフ状態からオン状態に切り替えられ
る。したがって、極性反転後、トランジスタ53がオン
するまでの間、コンデンサ51の放電が起こる。その放
電電流は、図8に示すように、交流電源2からリアクト
ル18、コンデンサ51、ダイオード61、ダイオード
63およびコンデンサ65を順次経由して流れ、最終的
に交流電源2へ戻る。すなわち、交流電源2−リアクト
ル18−コンデンサ51−ダイオード61−ダイオード
63−コンデンサ65−交流電源2という電流経路が形
成される。
【0067】したがって、トランジスタ53がオンしな
くても、コンデンサ51の放電電流によって交流電源2
から整流回路へ入力電流が流れる。すなわち、トランジ
スタ53を動作させずに整流回路に入力電流を流すこと
ができるので、力率が向上する。また、トランジスタ5
3の動作によって発生する動作損失がないので、整流回
路の効率が高くなる。また、負荷3に応じてトランジス
タ53のオンタイミングを最適に制御することによっ
て、整流回路を最高力率に制御することができる。コン
デンサ51の充電電荷がすべて放電されて入力電流が流
れなくなる前に、制御回路72(図2参照)はトランジ
スタ53をオンさせる。それによって、図3に示す状態
に戻り、交流電源2−リアクトル18−コンデンサ51
−トランジスタ53−ダイオード44−交流電源2の経
路でコンデンサ51の充電電流が流れる。実施の形態1
の整流回路は、以上のような動作を繰り返す。
【0068】図9は、実施の形態1の整流回路の入力電
流を示す波形図である。上述したように整流回路を制御
して動作させることによって、図9に示すような入力電
流が得られる。トランジスタ53の駆動信号は、電源1
周期あたり1パルスで、交流電源2が正極性のときに発
せられる。トランジスタ52の駆動信号は、電源1周期
あたり1パルスで、交流電源2が負極性のときに発せら
れる。
【0069】トランジスタ52またはトランジスタ53
の駆動信号は、それぞれ、トランジスタ52またはトラ
ンジスタ53をオンさせるための立ち上がりエッジのタ
イミングだけ制御される。トランジスタ52またはトラ
ンジスタ53は、倍電圧コンデンサ65,66および平
滑コンデンサ11への充電電流が流れなくなり、整流回
路への入力電流がゼロとなる前であれば、いかなるタイ
ミングでオフされてもよい。すなわち、トランジスタ5
2またはトランジスタ53の駆動信号の立ち下がりエッ
ジのタイミングについては、細かな制御を必要としな
い。
【0070】図10は、図9に示す入力電流の波形の一
部を拡大して示す図である。図10において、実線はコ
ンデンサ51がある場合の波形を示しており、点線は比
較のためコンデンサ51がないと仮定した場合の波形を
示している。
【0071】交流電源2が短絡されている場合(図3、
図6参照)、コンデンサ51があると、短絡が解除され
る直前、すなわちコンデンサ51の充電が終了する直前
では、リアクトル18に流れる入力電流はゼロに近くな
る。したがって、短絡が解除されるときのリアクトル1
8の電流変化量はゼロに近づき、リアクトル18で発生
する騒音はほとんどないか、または小さい。それに対し
て、コンデンサ51がない場合には、交流電源2が短絡
されているときの電流は時間経過とともに大きくなる。
そして、短絡の解除によってリアクトル18を流れる電
流は急激に減少する。したがって、短絡解除による電流
変化量が大きいため、リアクトル18で騒音が発生す
る。
【0072】上述した実施の形態1によれば、交流電源
2から整流回路へ流れる入力電流をコンデンサ51の充
放電により制御し、トランジスタ52,53のオンタイ
ミングを制御することによって、整流回路の力率を向上
させることができる。また、トランジスタ52,53の
オフタイミングについては細かな制御を必要としないの
で、簡単な制御処理にて力率を向上させることができ
る。さらに、入力電流を制御することによって、入力電
流に含まれる電源高調波電流を低減させることができ
る。
【0073】また、上述した実施の形態1によれば、ト
ランジスタ52とトランジスタ53は交流電圧の半周期
ごとに交互にオンするため、交流電圧周期よりも非常に
高い周波数にてスイッチ素子がオン/オフする整流回路
に比べて、ノイズ発生量が低減するとともに、発熱量が
極めて少なくなる。また、トランジスタのオン/オフ動
作に伴う損失が大幅に低減されるので、整流回路の効率
が向上する。
【0074】また、上述した実施の形態1によれば、ト
ランジスタ52,53を流れる電流がゼロのときにトラ
ンジスタ52,53がオン状態からオフ状態に切り替わ
るため、トランジスタ52,53のオフタイミングでの
ノイズ発生量が理論上ゼロとなる。また、コンデンサの
充放電を利用することによって、短絡解除時にリアクト
ル18に流れる電流はゼロになるため、リアクトル18
から発生する騒音が低減する。
【0075】また、上述した実施の形態1によれば、ト
ランジスタ52,53がオン状態のときにコンデンサ5
1に蓄えられた電荷は負荷3側に放電される。その際の
放電量はトランジスタ52,53のオンタイミングによ
って制御されるので、負荷3に供給する直流電圧を変化
させることができる。
【0076】また、上述した実施の形態1によれば、自
己消弧型の素子を用いているため、強制的にトランジス
タ52,53をオフさせることができる。したがって、
負荷3の負荷量の変化が大きい場合でも整流回路を対応
させることができる。この場合、トランジスタ52,5
3はゼロ電流スイッチングにはならないが、負荷量が小
さいため、ノイズ発生量は少ない。
【0077】なお、上述した実施の形態1においては、
倍電圧コンデンサ65,66と平滑コンデンサ11を設
けたが、これに限らず、図11に示すように、平滑コン
デンサ11を省略してもよい。この場合、平滑コンデン
サ11を倍電圧コンデンサ65,66の直列接続された
コンデンサと見なすことができる。したがって、図11
に示す構成の整流回路は、図2に示す構成の整流回路と
同様に動作し、同等の効果を奏するのはいうまでもな
い。
【0078】実施の形態2.図12は、本発明の実施の
形態2にかかる整流回路の構成を示す回路ブロック図で
ある。実施の形態2の整流回路は、図2に示す実施の形
態1の整流回路にリレー54、リレー切り替え部73お
よび負荷検出部74を追加した構成となっている。その
他の構成は図2に示す回路と同じであるため、同一の構
成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0079】リレー54は半波整流と全波整流の整流方
式を切り替えるために設けられている。リレー54は、
直流接続されたダイオード43,44の接続の中点と、
直流接続されたコンデンサ65,66の接続の中点との
間に接続されている。リレー54がオン状態のとき、す
なわち閉じているときは、図12に示す整流回路は、図
2に示す整流回路と同じ構成の半波整流回路となる。リ
レー54がオフ状態のとき(開いているとき)は、図1
2に示す整流回路は全波整流回路として動作する。
【0080】負荷検出部74は負荷3の負荷量を検出す
る。たとえば、負荷検出部74は、負荷3を流れる電流
を検出する電流センサなどで構成される。あるいは、負
荷3がモータ負荷を動作させるインバータなどで構成さ
れる場合には、負荷検出部74は、インバータ周波数や
モータ回転数を検出するセンサで構成される。負荷検出
部74の検出信号は制御回路72に送られる。制御回路
72は、負荷量の検出結果に基づいて、リレー切り替え
部73に制御信号を出力する。その制御信号に基づい
て、リレー切り替え部73はリレー54のオン/オフ動
作を切り替える。
【0081】リレー54がオン状態の場合、整流回路の
動作は実施の形態1と同じであるため、説明が重複する
ので省略する。リレー54がオフ状態の場合、直流接続
されたダイオード43,44の接続の中点と、直流接続
されたコンデンサ65,66の接続の中点とは絶縁され
ていることになる。したがって、コンデンサ65とコン
デンサ66は1個のコンデンサと見なされる。
【0082】また、この1個と見なされたコンデンサと
平滑コンデンサ11は並列に接続されているため、さら
にこれらも1個のコンデンサと見なされる。このように
して3個のコンデンサ65,66,11を1個のコンデ
ンサと見なすとともに、リレー54、リレー切り替え部
73、負荷検出部74および2個のダイオード63,6
4を省略すると、図13に示す全波整流回路となる。す
なわち、図13は、図12の整流回路においてリレーが
開いている場合に相当する全波整流回路の構成を示す回
路ブロック図である。図13において、コンデンサ11
aは、図12に示す3個のコンデンサ65,66,11
に相当する。
【0083】図13に示す全波整流回路の場合、図12
に示すリレー54、リレー切り替え部73および負荷検
出部74を省略してもよいのは、リレー54が開いてい
るからである。また、図13に示す全波整流回路の場
合、図12に示すダイオード63,64を省略してもよ
いのは、これらのダイオード63,64は、図12にお
いてトランジスタ52,53がオンしたときにコンデン
サ65,66から電荷が逆流するのを防止するためのも
のだからである。すなわち、図13に示す全波整流回路
の場合、図12に示す倍電圧コンデンサ65,66がな
いため、電荷の逆流を防ぐ必要はない。
【0084】上述したように、図12に示す整流回路に
おいてリレー54がオフ状態のときの回路構成は、図1
3に示す全波整流回路の構成と同じである。したがっ
て、リレー54がオフ状態のときの動作については、図
13の回路に基づいて説明する。図14〜図19は、図
13に示す回路の電流経路を説明するための図である。
これらの図において、破線の矢印で示す経路が電流が流
れる経路である。
【0085】まず、交流電源2のリアクトル18側の出
力端が正極になっているとき、すなわち正極性のときに
ついて説明する。交流電源2が正極性のときにトランジ
スタ53がオンすると、図14に示すように、電流は、
交流電源2からリアクトル18、コンデンサ51、トラ
ンジスタ53およびダイオード44を順次経由して流
れ、最終的に交流電源2へ戻る。
【0086】すなわち、このときの電流経路は、交流電
源2−リアクトル18−コンデンサ51−トランジスタ
53−ダイオード44−交流電源2となる。この電流経
路によって交流電源2が短絡され、交流電源2から整流
回路へ急峻な入力電流が流れる。この入力電流によっ
て、コンデンサ51は充電される。コンデンサ51の充
電が終了すると、それ以上コンデンサ51には電流が流
れなくなる。すなわち、交流電源2−リアクトル18−
コンデンサ51−トランジスタ53−ダイオード44−
交流電源2の電流経路には自動的に電流が流れなくな
る。したがって、トランジスタ53のオフタイミングを
制御する必要がない。
【0087】ここで、制御回路72(図13参照)は、
交流電源2−リアクトル18−コンデンサ51−トラン
ジスタ53−ダイオード44−交流電源2の電流経路に
電流が流れなくなってからトランジスタ53をオン状態
からオフ状態に切り替える。それによって、トランジス
タ53は、ゼロ電流スイッチングで動作することにな
り、そのスイッチング時のノイズはゼロとなる。
【0088】なお、実施の形態1と同様に、負荷3の負
荷量に応じて、制御回路72により、コンデンサ51の
充電が完了する前にトランジスタ53をオフに切り替え
てもよい。その場合、トランジスタ53の動作はゼロ電
流スイッチングにはならないが、整流回路を負荷3の負
荷量の変化に対応させやすくなるという利点がある。
【0089】交流電源2−リアクトル18−コンデンサ
51−トランジスタ53−ダイオード44−交流電源2
の電流経路に短絡電流が流れなくなると、図15に示す
ように、交流電源2からリアクトル18、ダイオード4
1、コンデンサ11aおよびダイオード44を順次経由
して交流電源2へ戻るように電流が流れるようになる。
この交流電源2−リアクトル18−ダイオード41−コ
ンデンサ11a−ダイオード44−交流電源2の経路を
流れる電流によって、コンデンサ11aは充電される。
すなわち、コンデンサ51の充電が終了し、さらにダイ
オード41がオンすると、実施の形態2の整流回路は通
常の全波整流回路として動作することになる。
【0090】そして、コンデンサ11aの充電が終了す
ると、交流電源2から整流回路への入力電流は流れなく
なる。その後、交流電源2の極性が反転する。制御回路
72(図13参照)は、交流電源2の極性が反転するゼ
ロクロスのタイミングから遅れてトランジスタ52をオ
フ状態からオン状態に切り替える。
【0091】したがって、交流電源2の極性が正極性か
ら負極性に反転してもすぐにはトランジスタ52はオン
しないため、図16に示すように、コンデンサ51が放
電し始める。その放電電流は、交流電源2からダイオー
ド43、コンデンサ11a、ダイオード62、コンデン
サ51およびリアクトル18を順次経由して流れ、最終
的に交流電源2へ戻る。すなわち、このときの電流経路
は、交流電源2−ダイオード43−コンデンサ11a−
ダイオード62−コンデンサ51−リアクトル18−交
流電源2となる。
【0092】したがって、トランジスタ52がオンしな
くても、コンデンサ51の放電電流によって交流電源2
から整流回路へ入力電流が流れる。すなわち、トランジ
スタ52を動作させずに整流回路に入力電流を流すこと
ができるので、力率が向上する。また、トランジスタ5
2の動作によって発生する動作損失がないので、整流回
路の効率が高くなる。また、負荷3に応じてトランジス
タ52のオンタイミングを最適に制御することによっ
て、整流回路を最高力率に制御することができる。
【0093】コンデンサ51の充電電荷がすべて放電し
てしまう前に、制御回路72(図13参照)により、ト
ランジスタ52がオンする。トランジスタ52がオンす
ると、図17に示すように、電流は、交流電源2からダ
イオード43、トランジスタ52、コンデンサ51およ
びリアクトル18を順次経由して流れ、最終的に交流電
源2へ戻る。すなわち、このときの電流経路は、交流電
源2−ダイオード43−トランジスタ52−コンデンサ
51−リアクトル18−交流電源2となる。
【0094】この電流経路によって交流電源2は短絡さ
れるので、交流電源2から整流回路へ急峻な入力電流が
流れ、コンデンサ51は再び充電される。コンデンサ5
1の充電が終了すると、交流電源2−ダイオード43−
トランジスタ52−コンデンサ51−リアクトル18−
交流電源2の電流経路には自動的に電流が流れなくな
る。したがって、トランジスタ52のオフタイミングを
制御する必要がなくなる。交流電源2−ダイオード43
−トランジスタ52−コンデンサ51−リアクトル18
−交流電源2の電流経路に短絡電流が流れなくなると、
制御回路72(図13参照)により、トランジスタ52
はオン状態からオフ状態に切り替わる。すなわち、トラ
ンジスタ52はゼロ電流スイッチングで動作することに
なるので、そのスイッチング動作時のノイズはゼロにな
る。なお、トランジスタ53の場合と同様に、負荷3の
負荷量に応じて、コンデンサ51の充電が完了する前に
トランジスタ52を強制的にオフに切り替えてもよい。
【0095】交流電源2−ダイオード43−トランジス
タ52−コンデンサ51−リアクトル18−交流電源2
の電流経路に短絡電流が流れなくなると、図18に示す
ように、交流電源2からダイオード43、コンデンサ1
1a、ダイオード42およびリアクトル18を順次経由
して交流電源2へ戻るように電流が流れる。この交流電
源2−ダイオード43−コンデンサ11a−ダイオード
42−リアクトル18−交流電源2の経路を流れる電流
によって、コンデンサ11aは充電される。すなわち、
コンデンサ51の充電が終了してダイオード43がオン
すると、実施の形態2の整流回路は通常の全波整流回路
として動作することになる。
【0096】コンデンサ11aの充電が終了すると、交
流電源2から整流回路への入力電流は流れなくなる。そ
の後、交流電源2の極性が正極性に反転する。トランジ
スタ53は、制御回路72により、交流電源2のゼロク
ロスタイミングから遅れてオフ状態からオン状態に切り
替えられる。したがって、極性反転後、トランジスタ5
3がオンするまでの間、コンデンサ51の放電が起こ
る。その放電電流は、図19に示すように、交流電源2
からリアクトル18、コンデンサ51、ダイオード6
1、コンデンサ11aおよびコンデンサ44を順次経由
して流れ、最終的に交流電源2へ戻る。すなわち、交流
電源2−リアクトル18−コンデンサ51−ダイオード
61−コンデンサ11a−ダイオード44−交流電源2
という電流経路が形成される。
【0097】したがって、トランジスタ53がオンしな
くても、コンデンサ51の放電電流によって交流電源2
から整流回路へ入力電流が流れる。すなわち、トランジ
スタ53を動作させずに整流回路に入力電流を流すこと
ができるので、力率が向上する。また、トランジスタ5
3の動作によって発生する動作損失がないので、整流回
路の効率が高くなる。また、負荷3に応じてトランジス
タ53のオンタイミングを最適に制御することによっ
て、整流回路を最高力率に制御することができる。
【0098】コンデンサ51の充電電荷がすべて放電さ
れる前に、制御回路72(図13参照)によりトランジ
スタ53はオンされる。それによって、図14に示す状
態に戻り、交流電源2−リアクトル18−コンデンサ5
1−トランジスタ53−ダイオード44−交流電源2の
経路でコンデンサ51の充電電流が流れる。実施の形態
2の整流回路は、以上のような動作を繰り返す。
【0099】上述した実施の形態2によれば、実施の形
態1と同様の効果に加えて、リレー54のオン/オフを
制御することによって、整流回路を半波整流回路として
動作させたり全波整流回路として動作させることができ
る。たとえば、交流電圧に応じてリレー54のオン/オ
フを切り替える場合には、交流電圧が100Vのときに
はリレー54をオンさせることによって整流回路を半波
整流回路として用いることできる。また、交流電圧が2
00Vのときにはリレー54をオフさせることによって
整流回路を全波整流回路として用いることできる。
【0100】あるいは、負荷3の負荷量に応じてリレー
54のオン/オフを切り替える場合には、負荷量が重い
場合にはリレー54をオンさせることによって整流回路
を半波整流回路として用いることできる。また、負荷量
が軽い場合にはリレー54をオフさせることによって整
流回路を全波整流回路として用いることできる。たとえ
ば、負荷3がインバータおよびモータにより構成されて
いる場合、インバータやモータに必要とする電圧以上の
電圧がかかると、効率が低下してしまう。上述した実施
の形態に2において、インバータやモータの負荷量が軽
く、電圧を必要としないときにリレー54をオフさせる
ことによって、負荷3であるインバータやモータの効率
を向上させることができる。
【0101】実施の形態3.図20は、本発明の実施の
形態3にかかる整流回路の構成を示す回路ブロック図で
ある。実施の形態3の整流回路は、図2に示す実施の形
態1の整流回路においてトランジスタ52、ダイオード
61,63,64およびコンデンサ65,66を設けず
に、コンデンサ55、トランジスタ56およびダイオー
ド67を設けた構成となっている。その他の構成は図2
に示す回路と同じであるため、同一の構成については同
じ符号を付して説明を省略する。
【0102】コンデンサ51の、リアクトル18に接続
されていない側の電極は、トランジスタ53のコレクタ
にのみ接続されている。コンデンサ55は、極性検出部
71とトランジスタ56のコレクタとの間に接続されて
いる。トランジスタ56のエミッタはトランジスタ53
のエミッタに接続されている。トランジスタ56のベー
スには、制御回路72から駆動信号が供給される。すな
わち、トランジスタ56は制御回路72により駆動され
る。
【0103】ダイオード67はトランジスタ56に逆並
列接続されている。すなわち、ダイオード67のアノー
ドおよびカソードはそれぞれトランジスタ56のエミッ
タおよびコレクタに接続されている。トランジスタ53
の駆動信号は、電源1周期あたり1パルスで、交流電源
2が正極性のときに発せられる。トランジスタ56の駆
動信号は、電源1周期あたり1パルスで、交流電源2が
負極性のときに発せられる。
【0104】図21〜図28は、図20に示す回路の電
流経路を説明するための図である。これらの図におい
て、破線の矢印で示す経路が電流が流れる経路である。
まず、交流電源2のリアクトル18側の出力端が正極に
なっているとき、すなわち正極性のときについて説明す
る。交流電源2が正極性のときにコンデンサ55に電荷
が残っている状態でトランジスタ53がオンすると、図
21に示すように、電流は、交流電源2からリアクトル
18、コンデンサ51、トランジスタ53、ダイオード
67およびコンデンサ55を順次経由して流れ、最終的
に交流電源2へ戻る。
【0105】すなわち、このときの電流経路は、交流電
源2−リアクトル18−コンデンサ51−トランジスタ
53−ダイオード67−コンデンサ55−交流電源2と
なる。この電流経路によって交流電源2が短絡される。
コンデンサ51は充電され、一方、コンデンサ55は放
電される。
【0106】コンデンサ55に蓄積された電荷がすべて
放電されてしまうと、図22に示すように、電流は、交
流電源2からリアクトル18、コンデンサ51、トラン
ジスタ53およびダイオード44を順次経由して流れ、
最終的に交流電源2へ戻る。すなわち、このときの電流
経路は、交流電源2−リアクトル18−コンデンサ51
−トランジスタ53−ダイオード44−交流電源2とな
る。コンデンサ51は充電され続ける。コンデンサ51
の充電が終了すると、交流電源2−リアクトル18−コ
ンデンサ51−トランジスタ53−ダイオード44−交
流電源2の電流経路には自動的に電流が流れなくなる。
したがって、トランジスタ53のオフタイミングを制御
する必要がない。
【0107】ここで、制御回路72(図20参照)は、
交流電源2−リアクトル18−コンデンサ51−トラン
ジスタ53−ダイオード44−交流電源2の電流経路に
電流が流れなくなってからトランジスタ53をオン状態
からオフ状態に切り替える。それによって、トランジス
タ53は、ゼロ電流スイッチングで動作することにな
り、そのスイッチング時のノイズはゼロとなる。
【0108】なお、実施の形態1と同様に、負荷3の負
荷量に応じて、制御回路72により、コンデンサ51の
充電が完了する前にトランジスタ53をオフに切り替え
てもよい。その場合、トランジスタ53の動作はゼロ電
流スイッチングにはならないが、整流回路を負荷3の負
荷量の変化に対応させやすくなるという利点がある。
【0109】交流電源2−リアクトル18−コンデンサ
51−トランジスタ53−ダイオード44−交流電源2
の電流経路に短絡電流が流れなくなると、図23に示す
ように、交流電源2からリアクトル18、ダイオード4
1、コンデンサ11およびダイオード44を順次経由し
て交流電源2へ戻るように電流が流れるようになる。こ
の交流電源2−リアクトル18−ダイオード41−コン
デンサ11−ダイオード44−交流電源2の経路を流れ
る電流によって、コンデンサ11は充電される。すなわ
ち、コンデンサ51の充電が終了し、さらにダイオード
41がオンすると、実施の形態3の整流回路は通常の全
波整流回路として動作することになる。
【0110】そして、コンデンサ11の充電が終了する
と、交流電源2から整流回路への入力電流は流れなくな
る。その後、交流電源2の極性が反転する。制御回路7
2(図20参照)は、交流電源2の極性が反転するゼロ
クロスのタイミングから遅れてトランジスタ56をオフ
状態からオン状態に切り替える。そのため、交流電圧の
極性反転後トランジスタ56がオフ状態の間、図24に
示すように、コンデンサ51が放電し始める。その放電
電流は、交流電源2からダイオード43、コンデンサ1
1、ダイオード62、コンデンサ51およびリアクトル
18を順次経由して流れ、最終的に交流電源2へ戻る。
すなわち、このときの電流経路は、交流電源2−ダイオ
ード43−コンデンサ11−ダイオード62−コンデン
サ51−リアクトル18−交流電源2となる。
【0111】したがって、トランジスタ56を動作させ
ずに、コンデンサ51の放電電流によって、交流電源2
から整流回路に入力電流を流すことができるので、力率
が向上する。また、トランジスタ56の動作によって発
生する動作損失がないので、整流回路の効率が高くな
る。また、負荷3に応じてトランジスタ56のオンタイ
ミングを最適に制御することによって、整流回路を最高
力率に制御することができる。コンデンサ51の充電電
荷がすべて放電してしまう前、すなわち、コンデンサ5
1に電荷が残っている状態で、制御回路72(図20参
照)によりトランジスタ56がオンする。トランジスタ
56がオンすると、図25に示すように、コンデンサ5
1の放電とコンデンサ55の充電が同時に起こる。
【0112】そのときの電流は、交流電源2からコンデ
ンサ55、トランジスタ56、ダイオード62、コンデ
ンサ51およびリアクトル18を順次経由して流れ、最
終的に交流電源2へ戻る。すなわち、このときの電流経
路は、交流電源2−コンデンサ55−トランジスタ56
−ダイオード62−コンデンサ51−リアクトル18−
交流電源2となる。この電流経路によって交流電源2は
短絡される。
【0113】コンデンサ51に蓄積された電荷がすべて
放電されてしまうと、図26に示すように、電流は、交
流電源2からコンデンサ55、トランジスタ56、ダイ
オード42およびリアクトル18を順次経由して流れ、
最終的に交流電源2へ戻る。すなわち、このときの電流
経路は、交流電源2−コンデンサ55−トランジスタ5
6−ダイオード42−リアクトル18−交流電源2とな
る。コンデンサ55は充電され続ける。コンデンサ55
の充電が終了すると、交流電源2−コンデンサ55−ト
ランジスタ56−ダイオード42−リアクトル18−交
流電源2の電流経路には自動的に電流が流れなくなる。
したがって、トランジスタ56のオフタイミングを制御
する必要がなくなる。
【0114】制御回路72(図20参照)は、トランジ
スタ56に電流が流れなくなってから、トランジスタ5
6をオンからオフへ切り替える。すなわち、トランジス
タ53は、ゼロ電流スイッチングで動作することにな
り、そのスイッチング時のノイズはゼロとなる。なお、
トランジスタ53の場合と同様に、負荷3の負荷量に応
じて、コンデンサ55の充電が完了する前にトランジス
タ56を強制的にオフに切り替えてもよい。その場合、
トランジスタ56の動作はゼロ電流スイッチングにはな
らないが、整流回路を負荷3の負荷量の変化に対応させ
やすくなるという利点がある。
【0115】交流電源2−コンデンサ55−トランジス
タ56−ダイオード42−リアクトル18−交流電源2
の電流経路に短絡電流が流れなくなると、図27に示す
ように、交流電源2からダイオード43、コンデンサ1
1、ダイオード42およびリアクトル18を順次経由し
て交流電源2へ戻るように電流が流れるようになる。こ
の交流電源2−ダイオード43−コンデンサ11−ダイ
オード42−リアクトル18−交流電源2の経路を流れ
る電流によって、コンデンサ11は充電される。このと
き実施の形態3の整流回路は通常の全波整流回路として
動作することになる。
【0116】そして、コンデンサ11の充電が終了する
と、交流電源2から整流回路への入力電流は流れなくな
る。その後、交流電源2の極性が反転する。制御回路7
2(図20参照)は、交流電源2の極性が反転するゼロ
クロスのタイミングから遅れてトランジスタ53をオフ
状態からオン状態に切り替える。
【0117】そのため、交流電圧の極性反転後トランジ
スタ53がオフ状態の間、図28に示すように、コンデ
ンサ55が放電し始める。その放電電流は、交流電源2
からリアクトル18、ダイオード41、コンデンサ1
1、ダイオード67およびコンデンサ55を順次経由し
て流れ、最終的に交流電源2へ戻る。すなわち、このと
きの電流経路は、交流電源2−リアクトル18−ダイオ
ード41−コンデンサ11−ダイオード67−コンデン
サ55−交流電源2となる。
【0118】したがって、トランジスタ53を動作させ
ずに、コンデンサ55の放電電流によって、交流電源2
から整流回路に入力電流を流すことができるので、力率
が向上する。また、トランジスタ53の動作によって発
生する動作損失がないので、整流回路の効率が高くな
る。また、負荷3に応じてトランジスタ53のオンタイ
ミングを最適に制御することによって、整流回路を最高
力率に制御することができる。コンデンサ55の充電電
荷がすべて放電される前に、制御回路72(図20参
照)によりトランジスタ53はオンされる。それによっ
て、図21に示す状態に戻り、交流電源2−リアクトル
18−コンデンサ51−トランジスタ53−ダイオード
67−コンデンサ55−交流電源2の経路でコンデンサ
51の充電電流が流れる。実施の形態3の整流回路は、
以上のような動作を繰り返す。
【0119】上述した実施の形態3によれば、実施の形
態1と同様の効果に加えて、交流電圧により流れる電流
を充放電によって制御するためのコンデンサとして2個
のコンデンサ51,55を設けたため、コンデンサが1
個しかない実施の形態1または実施の形態2に対して、
各コンデンサ51,55の充放電の回数が半分になるの
で、コンデンサ51,55の寿命が延びるという効果が
得られる。
【0120】実施の形態4.図29は、本発明の実施の
形態4にかかる整流回路の構成を示す回路ブロック図で
ある。実施の形態4の整流回路は、以下の点で図2に示
す実施の形態1の整流回路と異なる。
【0121】すなわち、実施の形態4では、4個のダイ
オード41,42,43,44からなる整流手段4に代
えて、2個のダイオード45,46からなる整流手段4
aが設けられている。また、コンデンサ51に代えてコ
ンデンサ57が設けられている。トランジスタ52,5
3に代えてスイッチ素子58が設けられている。ダイオ
ード61,62,63,64がない。その他の構成は図
2に示す回路と同じであるため、同一の構成については
同じ符号を付して説明を省略する。
【0122】コンデンサ57とスイッチ素子58は直列
に接続されている。そのコンデンサ57およびスイッチ
素子58からなる直列接続体の一端は、リアクトル18
の、交流電源2に接続されていない側の一端に接続され
ている。また、この直列接続体の他端は極性検出部71
に接続されている。スイッチ素子58は、制御回路72
により制御され、交流電源2の半周期ごとにオン/オフ
動作を行う。すなわち、制御回路72は、交流電源2の
半周期ごとにスイッチ素子58をオン/オフさせるよう
に制御する。コンデンサ57は、スイッチ素子58がオ
ンしたときに充放電する。コンデンサ57およびスイッ
チ素子58は電源短絡手段5としての機能を有してい
る。
【0123】リアクトル18の、交流電源2に接続され
ていない側の一端には、ダイオード45のアノードとダ
イオード46のカソードが共通接続されている。ダイオ
ード45のカソードは、直列に接続された2個の倍電圧
コンデンサ65,66からなる直列接続体の一端、平滑
コンデンサ11の一端および負荷3の一方の入力端に接
続されている。
【0124】また、ダイオード46のアノードは、倍電
圧コンデンサ65,66からなる直列接続体の他端、平
滑コンデンサ11の他端および負荷3の他方の入力端に
接続されている。倍電圧コンデンサ65,66の接続の
中点は極性検出部71に接続されている。したがって、
図29に示す整流回路は、一般的な半波整流回路におい
て、交流電源2側にコンデンサ57およびスイッチ素子
58からなる直列接続体を接続した構成となっている。
【0125】図30は、スイッチ素子58の実施例を示
す回路図である。スイッチ素子58は、自己消弧型の双
方向の素子である。図30に示されるスイッチ素子58
は、ダイオードブリッジ58aと開閉素子であるトラン
ジスタ58bにて構成されている。スイッチ素子58は
交流側に配置されているが、自己消弧型の開閉素子58
bは一方向の通流素子であるため交流側で使用できな
い。そのため、ダイオードブリッジ58aで整流する構
成となっており、それによって双方向のスイッチ素子5
8を構成している。なお、開閉素子58bが双方向の通
流素子であれば、ダイオードブリッジ58aによる整流
は不要である。
【0126】上述した実施の形態4によれば、コンデン
サ57の充放電を利用することによって、スイッチ素子
58をゼロ電流スイッチングさせることができるため、
実施の形態1と同様の効果が得られる。また、上述した
実施の形態4によれば、スイッチ素子58として自己消
弧型の素子を用いることによって、つぎのような効果を
奏する。すなわち、スイッチ素子58のオン時間はコン
デンサ57の充電時間によって決まる。コンデンサ57
の充電時間は、ほぼコンデンサ容量とリアクトル18の
共振周波数の1/4にて決まるので、スイッチ素子58
のオン時間は負荷量によらずほぼ一定となる。しかし、
負荷3が軽い負荷量に変化した場合、スイッチ素子58
のオン時間が長くなりすぎてしまう場合がある。その場
合に、スイッチ素子58を強制的にオフさせる。それに
よって、負荷3への供給電圧を変化させることができ
る。この場合、ゼロ電流スイッチングでなくても、負荷
量が小さいため、ノイズ発生量は少ない。
【0127】なお、図31に示すように、スイッチ素子
58がオフ状態のときに、コンデンサ57に蓄積されて
いた電荷を整流手段4aの出力側に放電する電荷放電手
段6aをさらに備えた構成となっていてもよい。たとえ
ば、電荷放電手段6aは2個のダイオード68,69で
構成される。その場合、ダイオード68のアノードはダ
イオード69のカソード、およびコンデンサ57とスイ
ッチ素子58との接続の中点に接続されている。ダイオ
ード68のカソードはダイオード45のカソードに接続
されている。ダイオード69のアノードはダイオード4
6のアノードに接続されている。
【0128】図31に示す整流回路によれば、交流電圧
のゼロクロスのタイミングよりも遅延させてスイッチ素
子58の動作を開始させることによって、スイッチ素子
58がオフ状態のときにコンデンサ57が放電される。
したがって、コンデンサ57に蓄えられたエネルギーを
負荷3に使用することができるので、整流回路の効率が
より向上する。また、整流回路に対して非通電状態であ
ってもコンデンサ57を放電させることができるので、
時間経過とともにコンデンサ57の両端電圧が低下し、
信頼性が向上する。なお、図29に示す整流回路におい
て、コンデンサ57と並列に抵抗を接続しても図31に
示す整流回路と同等の効果が得られる。
【0129】実施の形態5.図32は、本発明の実施の
形態5にかかる圧縮機駆動装置の構成を示す回路ブロッ
ク図である。実施の形態5の圧縮機駆動装置は、図2に
示す実施の形態1の整流回路の負荷3をたとえば3相の
インバータ8と圧縮機9で構成したものである。また、
この圧縮機駆動装置はインバータ制御回路80を備えて
いる。なお、整流回路部分の構成および動作等は図2に
示す回路と同じであるため、同一の構成については同じ
符号を付して説明を省略する。
【0130】インバータ8は、2個のトランジスタが直
列に接続され、かつ各トランジスタにダイオードが逆並
列接続されてなる直列接続体81,82,83が並列に
3列に接続された構成となっている。各直列接続体8
1,82,83において2個のトランジスタの接続の中
点に、圧縮機9の3相の入力端が一つずつ接続されてい
る。インバータ制御回路80は、圧縮機9の回転動作を
制御するためにインバータ8の6個のトランジスタのベ
ースに駆動信号を供給する。また、インバータ制御回路
80は、圧縮機9の回転数を制御する。インバータ制御
回路80は、圧縮機9の回転数に関する情報を制御回路
72に供給する。
【0131】制御回路72は、交流電圧のゼロクロスの
タイミングからトランジスタ52,53の動作開始タイ
ミングまでの遅延時間を、インバータ制御回路80から
受け取った圧縮機9の回転数に関する情報に基づいて変
化させる。圧縮機9の回転数が高いほど負荷量は重く、
回転数が低いほど負荷量は軽い。したがって、トランジ
スタ52,53の動作開始タイミングの遅延時間は負荷
量に応じて変化することになる。ここで、家庭用電気製
品は、家庭内において家庭内に設置されているブレーカ
ーに接続されている。このブレーカーの電流容量を超え
ると、ブレーカーが電源遮断してしまう。そのため、家
庭内にあるすべての電気製品の動作が停止してしまう。
これを避けるため、一般に、家庭用電気製品は、ブレー
カーが動作しないような電流容量で動作するように制限
されている。
【0132】交流電源2から入力される電圧が一定であ
り、ブレーカーで電流容量が一定に制限される場合、有
効電力は電圧と電流と力率の積で表される。したがっ
て、圧縮機駆動用途に本発明にかかる整流回路を適用す
ることによって、力率を向上させることができるので、
有効電力が増加し、出力を高めることができる。
【0133】上述した実施の形態5によれば、圧縮機9
からの出力を増加させることができるとともに、実施の
形態1と同様にゼロ電流スイッチングの実施によりノイ
ズが抑制される。そのため、この圧縮機駆動装置を適用
した家庭用電気製品の近くにテレビやラジオを置いた場
合、その画像や音声にちらつきやノイズが発生するのを
抑制することができる。したがって、上記実施の形態5
の圧縮機駆動装置を適用した家庭用電気製品、およびそ
の他のノイズの影響を受ける家庭用電気製品に対して、
ノイズ対策を施す必要がなくなるので、それら家庭用電
気製品の小型、低コスト化を実現できる。すなわち、屋
内に配置される冷蔵庫や除湿器、あるいは空気調和機の
室外機などに簡単に適用することが可能である。
【0134】上述した各実施の形態によれば、力率を向
上させることができるため、無効電力量が低減し、発電
所で発電する総電力量の無効電力分を低減することがで
きる。したがって、発電所の発電効率を向上させること
ができるので、二酸化炭素の排出量を低減させることが
できる。
【0135】なお、上記実施の形態5では、整流回路の
制御回路72とインバータ制御回路80を区別して説明
したが、制御回路72とインバータ制御回路80を単一
のマイクロコンピュータ等の制御手段で構成してもよ
い。
【0136】また、上記実施の形態5では圧縮機9を駆
動する場合について説明したが、これに限らず、モータ
駆動に適用することも可能である。その場合には、たと
えば、洗濯機や電気掃除機などの家庭用電気製品に適用
できる。また、上記実施の形態5では図2に示す整流回
路の適用例を説明したが、図11、図12、図13、図
20、図29または図31にそれぞれ示す整流回路を適
用することもできる。その際、平滑コンデンサ11を倍
電圧コンデンサ65,66で代用する構成としても同等
の効果が得られる。また、家庭用電気製品に限らず、力
率を改善する必要があるが、ノイズ対策やコスト的な問
題から力率の改善が見送られている分野や、モータ駆動
に係わらない系統や、変電関係の技術分野にも適用可能
である。
【0137】実施の形態6.図33は、本発明の実施の
形態6にかかる整流回路の構成を示す回路ブロック図で
ある。この整流回路は、6個のダイオード121,12
2,123,124,125,126よりなる整流手
段、同じ容量の2個の平滑コンデンサ127,128、
1個の共振コンデンサ129、3個のスイッチ素子13
0,131,132よりなるスイッチング手段、同じ容
量の3個のリアクトル133,134,135、ゼロク
ロス検出手段136および制御手段137を備えてい
る。図33において、符号138は3相交流電源であ
り、符号139は負荷である。
【0138】ダイオード121のカソードは、ダイオー
ド123のカソードおよびダイオード125のカソード
に接続されている。ダイオード121のアノードはダイ
オード122のカソードに接続されている。ダイオード
123のアノードはダイオード124のカソードに接続
されている。ダイオード125のアノードはダイオード
126のカソードに接続されている。ダイオード122
のアノードは、ダイオード124のアノードおよびダイ
オード126のアノードに接続されている。ダイオード
121とダイオード122との接続点、ダイオード12
3とダイオード124との接続点およびダイオード12
5とダイオード126との接続点、すなわち整流手段の
各入力端子と、3相交流電源138の各相の出力端子と
の間には、それぞれリアクトル133,134,135
が1個ずつ接続されている。
【0139】平滑コンデンサ127および平滑コンデン
サ128は、3個のダイオード121,123,125
の各カソードと3個のダイオード122,124,12
6の各アノードとの間、すなわち整流手段の出力端子間
で直列に接続されている。共振コンデンサ129の一方
の電極は平滑コンデンサ127と平滑コンデンサ128
との接続点に接続されている。整流手段の各入力端子
は、それぞれスイッチ素子130,131,132を介
して共振コンデンサ129の他方の電極に共通接続され
る。ゼロクロス検出手段136は3相交流電源138の
各相の電圧ゼロクロス点を検出する。制御手段137
は、ゼロクロス検出手段136から供給される検出信号
に基づいて、3個のスイッチ素子130,131,13
2のオン/オフ動作を制御する。また、整流手段の出力
端子間には負荷139が接続される。
【0140】図33に示す整流回路において、図34に
示すように、共振コンデンサ129、3個のスイッチ素
子130,131,132、図示省略したゼロクロス検
出手段136および制御手段137は、実施の形態1で
説明した電源短絡手段と同等の機能を有する電源短絡手
段140を構成している。また、2個の平滑コンデンサ
127,128、図34において図示省略したゼロクロ
ス検出手段136および制御手段137は、実施の形態
1で説明した電荷放電手段と同等の機能を有する電荷放
電手段141を構成している。なお、実施の形態6で
は、2個の平滑コンデンサ127,128は、母線直流
電圧を平滑する平滑コンデンサとしての機能のほかに電
荷放電手段141を構成するコンデンサとしての機能も
有するため、電荷放電手段141を構成するコンデンサ
を兼ねている。6個のダイオード121,122,12
3,124,125,126は整流手段142としての
機能を有する。図34において、符号143はリアクト
ルである。
【0141】つぎに、図33に示す整流回路の動作につ
いて説明する。図35〜図39は、図33に示す回路の
電流経路を説明するための図であり、これらの図に電流
経路を破線の矢印で示す。なお、この電流経路の説明に
おいては、図33に示す整流回路を一般的な全波整流回
路とし、便宜上、図35〜図39において交流電源13
8の上からR相、S相およびT相とする。R相の相電圧
が0(ゼロ)度から約2/3πまでの動作を説明する。
その後、S相およびT相についてR相のときと同様の動
作がおこなわれることになるので、S相およびT相の動
作については説明を省略する。
【0142】図35は、R相の相電圧が0(ゼロ)のと
きの電流経路を示している。このとき、電源138のT
相の端子からリアクトル135、ダイオード125、平
滑コンデンサ127、平滑コンデンサ128、ダイオー
ド124およびリアクトル134を経由して電源138
のS相の端子へ電流が流れる。R相には電流が流れな
い。その後、予め設定された遅延時間が経過すると、R
相に接続されているスイッチ素子130がオンする。そ
れによって、図36に示すように、T相からS相へ流れ
る電流に加えて、電源138のR相の端子からも電流が
リアクトル133、スイッチ素子130、共振コンデン
サ129、平滑コンデンサ128、ダイオード124お
よびリアクトル134を経由して電源138のS相の端
子へ流れる。したがって、3相整流における不通流区間
がなくなり、各相に電流を流すことができる。
【0143】R相電圧の角度が増加するのにともなっ
て、T相からS相に流れていた相電流はR相からS相に
流れるようになる。おおよそその時点で共振コンデンサ
129の充電が完了するように、共振コンデンサ129
の容量は適当に選定されている。共振コンデンサ129
の充電が完了すると、共振コンデンサ129には電流が
流れなくなるため、図37に示すように、スイッチ素子
130にも電流が流れなくなる。つまり、R相に接続さ
れたスイッチ素子130はオフしたことと等価になる。
その後、スイッチ素子130はオフ状態となる。図37
に示す時点ではT相が不通流区間となる。
【0144】そして、ある時間が経過した後にT相の電
圧ゼロクロスが検出され、予め設定された遅延時間が経
過すると、T相に接続されているスイッチ素子132が
オンする。それによって、図38に示すように、R相か
らS相へ流れる電流に加えて、R相を流れる電流は、平
滑コンデンサ127、共振コンデンサ129、スイッチ
素子132およびリアクトル135を経由して電源13
8のT相の端子へも流れる。したがって、この場合も、
3相整流における不通流区間がなくなり、各相に電流を
流すことができる。ここで、図36に示す電流経路と図
38に示す電流経路では、共振コンデンサ129に流れ
る電流の向きは逆向きであるため、共振コンデンサ12
9の充放電がおこなわれることになる。
【0145】さらに時間が経過してR相電圧の角度が増
加すると、共振コンデンサ129の充電が完了し、図3
9に示すように、共振コンデンサ129には電流が流れ
なくなる。したがって、T相に接続されたスイッチ素子
132はオフしたことと等価になる。この時点では、S
相へ流れ込む電流が減少し、R相からS相へ流れていた
電流はR相からT相へ流れるように変化する。その後、
スイッチ素子132はオフ状態となる。図39に示す時
点ではS相が不通流区間となる。ここまでの動作は、R
相の相電圧が0(ゼロ)度から約2/3πまで変化する
間の動作である。
【0146】これにつづいて、不通流区間のS相に接続
されたスイッチ素子131のオン動作へ移行する。そし
て、S相の相電圧が0(ゼロ)度から約2/3πまで変
化する間、S相について、R相のときと同様の動作がお
こなわれ、T相が不通流区間となる。それにつづいて、
T相の相電圧が0(ゼロ)度から約2/3πまで変化す
る間に、T相についてもR相のときと同様の動作がおこ
なわれる。そして、再びR相が不通流区間となり、図3
5に示す状態に戻る。このようにして電源の1周期が構
成される。以後、上述した動作を3相で交互に繰り返
す。
【0147】上述した説明では、共振コンデンサ129
の容量は、スイッチ素子130の動作開始から相電流の
転流時刻までに充電が完了するような容量であるとし
た。同様に、共振コンデンサ129の容量は、スイッチ
素子131およびスイッチ素子132の動作開始から相
電流の転流時刻までに充電が完了するような容量でもあ
る。ここで、共振コンデンサ129の充電時間は、リア
クトル133,134,135と共振コンデンサ129
の容量値の組み合わせによって決まる。これは、各リア
クトル133,134,135と共振コンデンサ129
によるLC共振を利用しており、その共振周波数によっ
てスイッチ素子130,131,132のオン動作の時
間が決まるからである。
【0148】図40は、図33に示した整流回路につい
てR相の入力電圧、スイッチ素子130,131,13
2の各スイッチング信号、および共振コンデンサ129
に流れる電流の各波形を示す波形図である。この図にお
いて、共振コンデンサ129に流れる電流については、
図36に示す向き、すなわち3相交流電源138から平
滑コンデンサ127,128側へ流れる電流の向きを正
方向とする。
【0149】以上説明したように図33に示す整流回路
が動作することによって、図41に示すような相電流が
流れる。また、このように電流を制御することによっ
て、力率の改善および高調波の抑制を実現することがで
きる。特に、高調波については、日本国内における3相
電源について現在検討されている規制に対して満足する
レベルまで抑制することができる。その規制値の一覧を
図42に示す。
【0150】ここで、負荷139の負荷量に応じて、図
42に示される規制を満たすために必要なリアクトル1
33,134,135の適切な容量が存在する。したが
って、リアクトル133,134,135の容量は負荷
139の負荷量に応じて決まる。そして、共振コンデン
サ129の容量はリアクトル133,134,135の
容量値によって決まる。ただし、LC共振における共振
周波数が同じであっても入力電流に含まれる高調波の量
が完全に一致しているわけではないので、共振コンデン
サ129の容量によるリアクトル133,134,13
5の容量の微調をおこなうことが望ましい。
【0151】また、上述したようにLC共振周波数によ
ってスイッチ素子130,131,132のオン時間が
決まり、さらにスイッチング動作が電源半周期に1回お
こなわれるため、LC共振周波数frと電源周波数fs
との間にはつぎの(1)式が成り立つ。そして、図33
に示すような3相の整流回路の場合には5次高調波成分
が大きいため、LC共振周波数frを(2)式を満たす
ように設定するとよいが、実際には配線や基板等のイン
ピーダンスを考慮して多少小さめに設定する。したがっ
て、共振周波数frの設定値はつぎの(3)式で表され
る範囲となる。 fr≧2fs ・・・(1) fr=2fs×5 ・・・(2) 2fs≦fr≦10fs ・・・(3)
【0152】ここで、R、SおよびTの各相に挿入され
たリアクトル133,134,135の値をL(単位:
H(ヘンリー))とし、共振コンデンサ129の容量を
C(単位:F(ファラッド))とする。図33に示す整
流回路では、入力電流は、交流電源138から整流回路
を介して再び交流電源138に戻るまでに、3個のリア
クトル133,134,135のうち2個を経由する。
したがって、共振周波数frはつぎの(4)式で表され
る。 fr=1/(2π)×(√1/2LC) ・・・(4)
【0153】図33に示す整流回路において、前記
(3)式および上記(4)式に基づいてリアクトル13
3,134,135や共振コンデンサ129の容量を設
定し、図35〜図39に示すように動作させることによ
って、入力電流を制御することができる。その結果、力
率の改善を実現することができるとともに、現在検討さ
れている規制(図42参照)に対して満足するレベルま
で高調波を抑制することができる。また、上述したよう
にリアクトル133,134,135や共振コンデンサ
129の容量を設定することによって、図52に示す従
来のフルブリッジ型高力率コンバータや図53に示す従
来のアクティブフィルタよりも低コストで図42に示す
規制を満足する高調波抑制回路を得ることができる。
【0154】ただし、負荷139の負荷量は、整流回路
が適用される製品や用途によって一概には決まるもので
はなく、負荷139が負荷量可変型のものである場合に
は動作条件によって負荷量が異なる。したがって、リア
クトル133,134,135や共振コンデンサ129
が容量可変のものであればよいが、一般的には容量可変
型の受動部品はない。そのため、実際には、リアクトル
133,134,135や共振コンデンサ129の容量
はある負荷条件における設定値となる。たとえば、リア
クトル133,134,135および共振コンデンサ1
29の容量は、整流回路が適用される製品の定格条件に
おける負荷量に基づいて設定されるのが一般的であると
考えられるが、これに限ったことではない。
【0155】また、スイッチ素子130,131,13
2のオン動作が始まるまでの遅延時間は予め設定されて
いるが、この遅延時間を負荷量に応じて変化させるよう
にしてもよい。そうすることによって、多少負荷量に依
存しない受動部品の容量を選択することが可能となる。
また、この場合、遅延時間を変化させるだけであるた
め、オープンループにて入力電流を制御することができ
るので、負荷量が変化しても力率の改善および高調波の
抑制を実現する整流回路を最小限のコストアップで造る
ことができる。
【0156】つぎに、共振コンデンサ129によって実
現されるリアクトル133,134,135の騒音抑制
効果について説明する。図43に、共振コンデンサ12
9がない場合とある場合について、スイッチ素子13
0,131,132をスイッチングさせたときの相電流
の要部(図41の点線で囲む部分)を模式的に示す。図
43(a)に示すように、共振コンデンサ129がない
場合には、スイッチ素子130,131,132がオン
したときに流れる電流は交流電源138と平滑コンデン
サ127の両端電圧との差、または交流電源138と平
滑コンデンサ128の両端電圧との差に応じた分だけ流
れてしまう。それに対して、図33に示すように共振コ
ンデンサ129がある場合には、スイッチ素子130,
131,132がオンしたときに流れる電流は、共振コ
ンデンサ129が充電されるにしたがって流れにくくな
るため、図43(b)に示すように滑らかに変化する。
【0157】ここで、騒音の発生メカニズムについて考
察する。スイッチ素子130,131,132がオンし
ているときには電源短絡電流が流れ、電流は増加してい
く。このときの電流増加率は、共振コンデンサ129が
ない場合には一定ではなく、電源電圧の増加に応じて電
流増加率も増加していく。そして、共振コンデンサ12
9がない場合には、スイッチ素子130,131,13
2に流れる電流は、スイッチ素子130,131,13
2がオフになることによってゼロとなる。それに対し
て、共振コンデンサ129がある場合には、電流増加率
は、電源電圧の増加率ではなく、共振コンデンサ129
の充電電圧によって決まる。したがって、共振コンデン
サ129の充電が完了した時点では、電流増加率di/
dtはゼロとなる。そして、共振コンデンサ129の充
電が完了すると、スイッチ素子130,131,132
に流れる電流はゼロとなるので、スイッチ素子130,
131,132をオフに切り替えたことと同義となる。
この時点からリアクトル133,134,135からス
イッチ素子130,131,132を介して流れていた
電源短絡電流は、整流手段側へ流れを変化させる。
【0158】この電流は、電源短絡電流がリアクトル1
33,134,135に流れることにより蓄えられたエ
ネルギーによって流れるので、そのエネルギーの減少に
ともなって電流も減少する。このときの電流変化率di
/dtは負の値となり、流れが変わる瞬間にその絶対値
は最も大きくなる。リアクトル133,134,135
では磁束が発生し、リアクトル133,134,135
に電流が流れることによって電磁力が発生する。電流変
化率に応じて磁束が変化し、磁束の変化が電磁力の変化
を引き起こすため、リアクトル133,134,135
が振動し、騒音が発生する。したがって、磁束変化が小
さい、すなわち電流変化率が小さいほうがリアクトル1
33,134,135で発生する騒音が小さいことにな
る。ここで、電流変化率とは、図43に示す相電流の突
起部における突起度合いのことである。正の電流変化率
di/dtから負の電流変化率−di/dtに変化する
際の変化幅が大きい方がリアクトル133,134,1
35の振動が大きくなり、騒音が大きくなる。図43に
示すように、共振コンデンサ129がある方が、ない場
合よりも、正の電流変化率di/dtから負の電流変化
率−di/dtに変化する際の変化幅が小さいので、リ
アクトル133,134,135の振動はより小さくな
り、騒音が小さくなる。
【0159】上述した実施の形態6によれば、共振コン
デンサ129があるため、スイッチ素子130,13
1,132に流れる電流がゼロになる瞬間から負の電流
変化率に変化する際の電流変化量が最小限に抑えられ
る。それによって、リアクトル133,134,135
に発生する磁束の急峻な変化が抑制されるので、リアク
トル133,134,135を構成する巻線や鉄心の振
動が低減し、騒音を抑制することが可能となる。また、
実施の形態6によれば、共振コンデンサ129を介して
スイッチ素子130,131,132に電流が流れるた
め、共振コンデンサ129の充電が完了すると電流が自
動的にゼロとなる。その電流がゼロのときにスイッチ素
子130,131,132をオフに切り替えることによ
って、ゼロ電流スイッチングを実現することができる。
それによって、ノイズが小さくなり、ターンオフ時のス
イッチング損失を低減することができるので、回路効率
が向上し、省エネルギー化を図ることが可能となる。ま
た、スイッチ素子130,131,132のターンオフ
に関する制御が不要となるので、制御処理が非常に少な
く、安価なCPUを用いることができる。
【0160】なお、上述した実施の形態6において、予
め設定された遅延時間の設定値や共振コンデンサ129
の容量によっては、図36に示す状態から図37に示す
状態へ移行する途中で、図37に示す状態においてR相
に接続されたスイッチ素子130がオン状態になるとき
があってもよい。また、図38に示す状態から図39に
示す状態へ移行する途中で、図39に示す状態において
T相に接続されたスイッチ素子132がオン状態になる
ときがあってもよい。そのような場合でも実施の形態6
と同様の効果が得られる。
【0161】また、上述した実施の形態6では、交流電
源138および整流手段142は3相のものであるとし
たが、単相や多相のものであってもよい。単相の場合の
整流回路の構成を図44に示すが、同図において、符号
151、152、153および154は整流手段を構成
するダイオードであり、符号157、158および15
0は平滑コンデンサであり、符号159は共振コンデン
サであり、符号160および161はスイッチング手段
を構成するスイッチ素子であり、符号163および16
4はリアクトルである。また、符号168は単相の交流
電源であり、符号169は負荷である。直列に接続され
た平滑コンデンサ157,158に対して平滑コンデン
サ150を並列に接続して設ける理由は、単相と3相と
では平滑化に必要な容量が異なるからである。なお、直
流電圧の脈動を考慮しなければ、平滑コンデンサ150
がなくても動作上は何ら変わらない。この単相の場合に
ついて、詳細な接続関係および動作については実施の形
態6で詳細に説明した3相の場合に準ずるので説明を省
略する。
【0162】実施の形態7.図45は、本発明の実施の
形態7にかかる整流回路の構成を示す回路ブロック図で
ある。この整流回路が図33に示す実施の形態6と異な
るのは、共振コンデンサ129がないことと、制御手段
137の代わりに制御手段177が設けられていること
と、負荷139の負荷量を検出するための負荷量検出手
段170が設けられていることである。その他の構成に
ついては実施の形態6と同じであるので、実施の形態6
と同一の構成については同じ符号を付して説明を省略す
る。図45に示す整流回路の動作は、実施の形態6で説
明した動作のうち共振コンデンサ129に関する点を除
いた動作とほぼ同じである。ただし、実施の形態7で
は、スイッチ素子130,131,132を電源半周期
に1回だけ動作させるのではなく、図46に示すよう
に、電源半周期に2回、3回、4回またはそれよりも多
く動作させる。それによって、相電流の急峻な突起部の
電流変化であるdi/dtを抑制し、リアクトル13
3,134,135での振動を低減させて、リアクトル
133,134,135から発生する騒音を低減させ
る。
【0163】図46より、スイッチング回数が電源半周
期に1回の場合(同図(a))よりも、たとえば3回
(同図(b))の方がリアクトル133,134,13
5に流れる電流は滑らかとなり、電流変化(di/d
t)の急変な突起部は少ないことがわかる。また、スイ
ッチング回数が電源半周期に3回の場合(同図(b))
よりも、4回以上の多数回(同図(c))の方がリアク
トル133,134,135に流れる電流はより滑らか
となり、電流変化(di/dt)の急変な突起部はより
少ないことがわかる。
【0164】前記ゼロクロス検出手段136は、予め設
定された遅延時間に対する基準点を与える信号を制御手
段177に供給する。制御手段177は、ゼロクロス検
出手段136により検出された電圧の位相に応じて、ス
イッチ素子130,131,132のスイッチをオンさ
せるように動作する。この遅延時間に対する基準点が不
明であると、どの時刻でスイッチ素子130,131,
132を動作させればよいかということが不明となり、
動作が不安定となる。また、予想している高調波抑制能
力を発揮できなくなり、逆に高調波を助長させるおそれ
がある。ここでは、ゼロクロス検出手段136により遅
延時間の基準点が設定されるので、十分な高調波抑制能
力が発揮される。また、相電流のアンバランスを引き起
こさずに電流をオープンループで制御することが可能と
なる。
【0165】前記負荷量検出手段170は、負荷139
の負荷量を検出し、それを制御手段177に供給する。
制御手段177は、負荷139の状態に応じた遅延時間
でもってスイッチ素子130,131,132のオン動
作を制御する。それによって、負荷量に応じて遅延時間
が変更され、電流が制御される。このように、遅延時間
が負荷139に応じて変わることによって、その負荷状
態に応じた高調波抑制能力が発揮される。また、負荷に
よっても、ある特定次数の高調波成分が突出することな
く入力電流を制御することができる。なお、遅延時間は
常に一定であっても動作上何ら問題はない。
【0166】上述した実施の形態7によれば、実施の形
態6のように各スイッチ素子130,131,132を
電源半周期に1回動作させる場合と同等の高調波抑制能
力を確保しつつリアクトル133,134,135のイ
ンダクタンス値を小さくすることができる。つまり、高
調波の抑制能力は、スイッチングによってリアクトル1
33,134,135に流れた電流により蓄えられるエ
ネルギー量によって決まる。また、リアクトルのインダ
クタンス値が同じであれば、電源半周期あたりのスイッ
チング回数が多い方がエネルギー蓄積量は多くなる。し
たがって、スイッチング回数が多数回の場合と1回の場
合とで高調波抑制能力を同等レベルに設定する、すなわ
ち同じエネルギー量を蓄積させるためには、スイッチン
グ回数が多い方がリアクトル133,134,135の
インダクタンス値は小さくてよいことになる。その結
果、共振コンデンサ129を設けなくても実施の形態6
と同様の効果、すなわち共振コンデンサ129により騒
音を抑制するのと同等の効果が得られる。また、リアク
トル133,134,135の容量を低減することがで
きるので、小型化および低コスト化に寄与する。また、
それらの容量を小さくすることによって発熱を抑制する
ことができるので、損失が低減され、省エネルギー効果
が得られる。
【0167】なお、上述した実施の形態7において、各
スイッチ素子130,131,132の電源半周期あた
りのスイッチング回数は、3回に限らず、2回でもよい
し、4回でもよいし、それよりも多くてもよい。ただ
し、あまりスイッチング回数を増やしすぎると高周波ス
イッチングと変わらなくなり、ノイズが発生したり、制
御負荷が増大化するなどの不都合が生じてしまう。そこ
で、スイッチ素子130,131,132をオン/オフ
する周期を、特に限定しないが、たとえば1から3kH
z以下に設定するのが望ましい。このように、スイッチ
ングを適当に多くしたことによって、ノイズ発生量を増
加させることなく、ノイズ対策しやすい回路が得られ
る。
【0168】実施の形態8.図47は、本発明の実施の
形態8にかかる整流回路の構成を示す回路ブロック図で
ある。この整流回路が図33に示す実施の形態6と異な
るのは、第2のスイッチング手段であるリレー180が
共振コンデンサ129に並列に接続されていることと、
制御手段137の代わりに制御手段187が設けられて
いることと、負荷139の負荷量を検出するための負荷
量検出手段170が設けられていることである。その他
の構成については実施の形態6と同じであるので、実施
の形態6と同一の構成については同じ符号を付して説明
を省略する。また、負荷量検出手段170については、
実施の形態7において説明したため、ここでの説明を省
略する。図47に示す整流回路の動作は、リレー180
がオフ状態のときは実施の形態6と同じであり、リレー
180がオン状態のときは実施の形態7と同じである。
【0169】制御手段187は、負荷量検出手段170
により検出された負荷139の負荷量に基づいて、リレ
ー180のオン/オフとスイッチ素子130,131,
132のオン/オフを制御する。負荷量が所定値よりも
大きい場合、制御手段187はリレー180をオフさせ
るとともに、実施の形態6と同様の制御おこなう。すな
わち、制御手段187は、実施の形態6で説明したタイ
ミングでもって各スイッチ素子130,131,132
を電源半周期に1回動作させる。それによって、負荷が
重い場合には、共振コンデンサ129が有効となりリア
クトル音が抑制される。一方、負荷量が所定値よりも小
さい場合、制御手段187はリレー180をオンさせる
とともに、実施の形態7と同様に、各スイッチ素子13
0,131,132を電源半周期に2回以上動作させ
る。それによって、実施の形態7で説明したとおり、リ
アクトル音が抑制される。なお、軽負荷の場合は、リア
クトル133,134,135を流れる電流が少ないの
で、リアクトル133,134,135から発生する騒
音レベルも重負荷の場合よりも低い。したがって、軽負
荷の場合、各スイッチ素子130,131,132を電
源半周期に1回動作させるようにしてもよい。そうすれ
ば、制御処理負荷の増大を避けることができる。
【0170】上述した実施の形態8によれば、重負荷の
場合には共振コンデンサ129によりリアクトル音を抑
制するため、実施の形態6と同様に、リアクトル音の抑
制効果、ゼロ電流スイッチングによるノイズの低減効果
および省エネルギー化という効果が得られる。また、軽
負荷時には、実施の形態7と同様に、リアクトル音の抑
制効果、小型化、低コスト化および省エネルギー化とい
う効果が得られる。また、軽負荷時に共振コンデンサ1
29を無効にするため、共振コンデンサ129の充電完
了までスイッチ素子130,131,132をオンさせ
ている場合に、電流が流れすぎて平滑コンデンサ127
と平滑コンデンサ128の直列回路の両端に表れる電圧
値が高くなり、負荷139へ入力する電圧が高くなりす
ぎるという不都合を回避することができる。したがっ
て、より信頼性の高い整流回路が得られる。
【0171】実施の形態9.図48は、本発明の実施の
形態9にかかる整流回路の構成を示す回路ブロック図で
ある。この整流回路が図33に示す実施の形態6と異な
るのは、第2のスイッチング手段であるリレー180と
第2の共振コンデンサ190とが直列に接続されたもの
が、共振コンデンサ129に対して並列に接続されてい
ることと、制御手段137の代わりに制御手段197が
設けられていることと、負荷139の負荷量を検出する
ための負荷量検出手段170が設けられていることであ
る。その他の構成については実施の形態6と同じである
ので、実施の形態6と同一の構成については同じ符号を
付して説明を省略する。また、負荷量検出手段170に
ついては、実施の形態7において説明したため、ここで
の説明を省略する。図48に示す整流回路では、リレー
180のオン/オフによって共振コンデンサ129,1
90による容量が変わるだけで、その動作は実施の形態
6と同じである。
【0172】制御手段197は、負荷量検出手段170
により検出された負荷139の負荷量に基づいて、リレ
ー180のオン/オフとスイッチ素子130,131,
132のオン/オフを制御する。負荷量が所定値よりも
小さい場合、制御手段197はリレー180をオフさせ
るとともに、実施の形態6と同様に、各スイッチ素子1
30,131,132を電源半周期に1回動作させる。
それによって、軽負荷の場合には1個の共振コンデンサ
129のみを有効とし、上述した軽負荷の場合の負荷1
39へ入力する電圧が高くなりすぎるという不都合を回
避する。一方、負荷量が所定値よりも大きい場合、制御
手段197はリレー180をオンさせるとともに、実施
の形態6と同様に、各スイッチ素子130,131,1
32を電源半周期に1回動作させる。それによって、重
負荷の場合には、2個の共振コンデンサ129,190
を有効とし、容量を大きくすることによってスイッチ素
子130,131,132のオン時間を長くして高調波
抑制能力の低下を防ぐ。
【0173】上述した実施の形態9によれば、負荷量に
応じて共振コンデンサ129のみを有効にしたり、2個
の共振コンデンサ129,190を有効にすることがで
きるので、軽負荷時の負荷量に適切なコンデンサ容量
と、重負荷時の負荷量に適切なコンデンサ容量とが異な
る場合でも、容量の切り替えによって適切に電流制御を
おこなうことが可能となる。したがって、広範囲の負荷
量に対して共振コンデンサ129,190によるリアク
トル音の抑制効果が得られるので、より信頼性の高い整
流回路が得られる。
【0174】なお、実施の形態9においては、共振コン
デンサ129,190を並列に接続し、そのうち一方の
共振コンデンサ190をリレー180のオン/オフによ
り有効にしたり無効にする構成としたが、これに限ら
ず、リレーによりLC共振用の共振コンデンサの容量を
軽負荷時には小さくし、重負荷時には大きくするように
切り替えることができれば、いかなる構成でもよい。
【0175】実施の形態10.図49は、本発明の実施
の形態10にかかる圧縮機駆動装置の構成を示す回路ブ
ロック図である。この圧縮機駆動装置は、図33に示す
整流回路に負荷139として3相のインバータ201を
接続し、そのインバータ201に電動機202を接続し
たものである。したがって、図33に示す整流回路と同
じ構成については同一の符号を付し、整流回路の構成お
よび動作について重複する説明を省略する。
【0176】実施の形態10では、R相、S相およびT
相にそれぞれ接続された双方向スイッチ素子130,1
31,132は、いずれもダイオードブリッジ211と
自己消弧型の開閉素子であるたとえばIGBT(絶縁ゲ
ート型バイポーラトランジスタ)212により構成され
ている。インバータ201は、2個のトランジスタが直
列に接続され、かつ各トランジスタにダイオードが逆並
列接続されてなる直列接続体が3列並列に接続された構
成となっている。インバータ201にはインバータ制御
手段221が接続されており、そのインバータ制御手段
221はインバータ201の6個のトランジスタのオン
/オフの制御をおこなう。
【0177】実施の形態10では、負荷量を直接検出す
る代わりに、制御手段137が、インバータ制御手段2
21から供給される制御指令値に基づいて負荷量を推測
する構成となっている。つまり、インバータ201は電
動機202を駆動制御しており、また電動機202の出
力は回転数に比例するため、負荷量は概ねインバータ2
01の回転数指令に基づいて推測可能である。そして、
この実施の形態10では、実施の形態7と同様に、推測
された負荷量に応じて、予め設定されている遅延時間が
変更され、それによって負荷量に応じた高調波抑制能力
が発揮される構成となっている。
【0178】あるいは、電動機202への回転数指令に
基づいてインバータ201の負荷量を推測する代わり
に、インバータ制御手段221の内部の設定値、たとえ
ば電動機202に印加する電圧に対する電圧指令値や、
電動機202の相電流値などに基づいて負荷量を推測す
る構成としてもよい。あるいは、電動機202が空気調
和機に使用される圧縮機である場合、圧縮機の負荷トル
クは回転数に依存するため、回転数指令のみで負荷量を
推測することが可能である。また、電動機202が圧縮
機である場合、吐出温度や吸入温度や熱交換器の温度等
を用いても負荷量を検出することができる。これらの温
度等はインバータ制御手段221においてサーミスタに
より検出されているため、これらの値を用いる場合に
は、コストアップなしで容易に負荷量を検出することが
できる。また、循環する冷媒速度や冷媒量などを検出す
る素子を追加すれば、冷媒速度や冷媒量などを用いて負
荷量を検出することは可能である。
【0179】上述した実施の形態10によれば、整流回
路の負荷139がインバータ201である場合、インバ
ータ201が制御している動作指令値等の設定値により
負荷量を推測することができるので、負荷量検出手段を
設けずに、この指令値等に応じて、予め設定された遅延
時間を変更することによって、負荷量に応じた高調波発
生量に抑制することができる。
【0180】上述した実施の形態10では、図33に示
す構成の整流回路を用いたが、図45、図47または図
48に示す構成の整流回路を用いて圧縮機駆動装置を構
成することもできる。特に、リレー180を用いた整流
回路(図47、図48参照)の場合には、インバータの
指令値に基づいてリレー180のオン/オフの切り替え
をおこなう構成としてもよい。そうすれば、検出誤差に
よるハンチング等の不具合が発生しにくいため、リレー
180の接点の信頼性が向上する。
【0181】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明にかかる
整流回路によれば、整流手段は、リアクトルを介して印
加された交流電圧を整流する。電源短絡手段は、コンデ
ンサを備えており、交流電圧により流れる電流をそのコ
ンデンサの充放電によって制御する。電荷放電手段は、
電源短絡手段のコンデンサに蓄積された電荷を整流手段
の出力側に放電する。それによって、リアクトルから発
生する騒音が低減するという効果が得られる。また、入
力電流を制御することによる力率改善および高調波抑制
という効果が得られる。さらに、コンデンサの利用によ
ってゼロ電流スイッチングを実現でき、スイッチングノ
イズを低減できる。したがって、ノイズおよびリアクト
ルの騒音を低減させるための対策が不要となり、低コス
ト化および小型化が図れる。また、放電手段による電荷
の有効利用により高効率化が図れる。
【0182】つぎの発明によれば、平滑コンデンサは整
流手段の出力電圧を平滑にする。したがって、平滑コン
デンサにより整流手段の出力電圧を平滑化する場合で
も、リアクトルから発生する騒音が低減するという効果
が得られる。また、平滑コンデンサの利用により出力電
圧が安定するという効果が得られる。
【0183】つぎの発明によれば、一対の開閉素子は交
流電圧の極性に応じて交流電圧の半周期ごとに交互にオ
フ状態からオン状態に切り替わる。したがって、従来よ
りも開閉素子のオン/オフの切り替え頻度が下がること
によって、そのオン/オフ動作に伴う損失が大幅に低減
するので、回路の効率が向上する。また、開閉素子のオ
ン/オフの切り替えによって、電源短絡手段のコンデン
サが充放電される。そのため、開閉素子のオフタイミン
グを精度よく制御する必要がない。すなわち、開閉素子
のオンタイミングを制御するだけで整流回路の力率を最
高力率にすることができる。したがって、簡単な制御処
理でもって力率を向上させることができる。また、コン
デンサの充放電によって、交流電源から入力される電流
を制御することができるため、その入力電流に含まれる
電源高調波電流を低減させることができる。
【0184】また、開閉素子のオン/オフ回数が減るこ
とによってノイズ発生量が低減する。加えて、コンデン
サの充放電を利用することによって、開閉素子に電流が
流れなくなってから開閉素子をオフすることができる。
すなわち、ゼロ電流スイッチングを実現することができ
るので、開閉素子のオフタイミングでのノイズ発生量を
理論上ゼロにすることができる。さらには、各開閉素子
が交流電圧の1周期あたり1回しか動作しないため、発
熱量が著しく減少する。したがって、発熱による開閉素
子の劣化または破損を抑制することができるので、信頼
性の高い整流回路が得られる。
【0185】つまり、開閉素子のオンタイミングだけの
制御であるため、制御が容易であり、また低コストな制
御用半導体で実現可能である。また、2個の開閉素子を
交互に使用するため、発熱を分散させることができるの
で、放熱対策部品の低コスト化および小型化が図れる。
また、発熱による劣化を防止でき、高周波でスイッチン
グさせるよりは高効率で発熱が少ない。また、万一開閉
素子が短絡故障しても、コンデンサがあるため製品の破
損には至らないので、信頼性が高い。さらに、コンデン
サと放電手段により出力電圧を制御することが可能とな
る。
【0186】つぎの発明によれば、電源短絡手段のコン
デンサに蓄積された電荷は、ダイオードを介して整流手
段の出力側に放電される。したがって、短絡電流によっ
てコンデンサに蓄積された電荷が負荷側に供給されるの
で、負荷に供給される直流電圧を変化させることができ
る。また、開閉素子内部の寄生ダイオードを利用するこ
とができればコストアップすることなく構成可能であ
り、開閉素子内に1パッケージ構成とすることができる
ので、部品点数が減少し、加工費の低減および作業性の
向上という効果が得られる。
【0187】つぎの発明によれば、電荷放電手段は一対
の倍電圧コンデンサを有する。ダイオードは、開閉素子
がオン状態のときに、倍電圧コンデンサから電荷が逆流
するのを防止する。したがって、整流回路に入力された
交流電圧のおおよそ2倍の直流出力が得られる。また、
倍電圧に対応できるので広範囲の可変を必要とする負荷
にも接続することができる。さらに、一対のダイオード
の追加により開閉素子の上下短絡がなくなり、信頼性が
向上する。
【0188】つぎの発明によれば、トランジスタのオン
/オフの切り替えによって、電源短絡手段のコンデンサ
が充放電される。したがって、トランジスタのオンタイ
ミングを制御するだけで整流回路の力率を向上させるこ
とができる。また、トランジスタが自己消弧素子である
ため、通流中の強制オフができるので、過電圧出力によ
る負荷の破損を防止でき、信頼性が向上する。さらに、
負荷の変化にも対応することができる。
【0189】つぎの発明によれば、制御回路によって、
各開閉素子のオン/オフが切り替えられる。したがっ
て、開閉素子のオンタイミングを精度よく制御すること
ができるので、整流回路の力率を向上させることができ
る。また、開閉素子を交互に動作させるので、余分な電
力消費を抑制できる。
【0190】つぎの発明によれば、各開閉素子は、制御
回路により、交流電圧のゼロクロス点から遅延したタイ
ミングでオンされる。そのため、交流電圧の極性が反転
した後、充電されていた電源短絡手段のコンデンサが放
電を開始する。その放電により、開閉素子をオンさせる
前でも整流回路に電流が流れるので、整流回路の力率が
向上し、開閉素子のオン動作による損失を発生させずに
入力電流を流すことができるので効率も高くすることが
できる。また、オンタイミングを制御することによっ
て、最適な力率に制御することができる。また、電荷の
直流側放電を制御することによって、電荷の有効利用に
よる高効率化および出力電圧の制御が可能となる。さら
に、負荷の変化にも対応することができる。
【0191】つぎの発明によれば、リレーをオンさせる
と半波整流回路が得られる。リレーをオフさせると全波
整流回路が得られる。したがって、整流回路に入力され
る交流電圧の電圧値に応じてリレーのオン/オフを制御
することによって、異なる交流電圧に対応することが可
能となる。また、負荷量に応じてリレーのオン/オフを
制御することによって、負荷の効率が低下するのを防ぐ
ことが可能となる。また、全波整流と半波整流を切り替
えることができるので、回路の平準化による低コスト化
を図ることができる。
【0192】つぎの発明によれば、リレーは交流電圧の
電圧値に応じてオン/オフされる。したがって、交流電
圧が低いときにはリレーをオンさせることによって整流
回路を半波整流回路として用いることできる。また、交
流電圧が高いときにはリレーをオフさせることによって
整流回路を全波整流回路として用いることできる。ま
た、ユーザの入力電圧接続ミスに対しても回路破損を回
避することができるので、信頼性が向上する。
【0193】つぎの発明によれば、リレーは負荷量に応
じてオン/オフされる。したがって、負荷量が重い場合
にはリレーをオンさせることによって整流回路を半波整
流回路として用いることできる。また、負荷量が軽い場
合にはリレーをオフさせることによって整流回路を全波
整流回路として用いることできる。このように負荷量に
応じた切り替えによって、モータ負荷の効率低下を防止
することができる。
【0194】つぎの発明によれば、コンデンサが2個あ
るため、各コンデンサは交流電圧の1周期あたり1回充
放電される。コンデンサが1個しかない場合には、コン
デンサは交流電圧の半周期に1回充放電される。したが
って、コンデンサの充放電の回数が半分になるため、コ
ンデンサの寿命が延びる。また、各開閉素子がトランジ
スタで構成される場合、2個のトランジスタのエミッタ
が同電位であるため、新たなゲートドライブ用電源が不
要であるという効果が得られる。
【0195】つぎの発明によれば、整流手段は、リアク
トルを介して印加された交流電圧を整流する。電源短絡
手段は、交流電圧の半周期ごとに動作するスイッチ素子
およびコンデンサを備えており、交流電圧により流れる
電流をそのコンデンサの充放電によって制御する。した
がって、リアクトルから発生する騒音が低減するという
効果が得られる。また、従来よりもスイッチ素子のオン
/オフの切り替え頻度が下がることによって、そのオン
/オフ動作に伴う損失が大幅に低減するので、回路の効
率が向上する。
【0196】また、開閉素子のオフタイミングを精度よ
く制御する必要がない。したがって、スイッチ素子のオ
ンタイミングを制御するだけで整流回路の力率を最高力
率にすることができるので、簡単な制御処理でもって力
率を向上させることができる。また、コンデンサの充放
電によって、交流電源から入力される電流を制御するこ
とができるため、その入力電流に含まれる電源高調波電
流を低減させることができる。さらに、双方向スイッチ
素子を用いたことにより、部品点数の減少という効果が
得られる。
【0197】つぎの発明によれば、コンデンサに蓄積さ
れた電荷は電荷放電手段により整流手段の出力側に放電
される。したがって、短絡電流によってコンデンサに蓄
積された電荷が負荷側に供給されるので、負荷に供給さ
れる直流電圧を変化させることができる。また、電荷の
直流側放電を制御することによって、電荷の有効利用に
よる高効率化および出力電圧の制御が可能となる。さら
に、負荷の変化にも対応することができる。さらに、自
己消弧型の素子を用いれば、ゼロ電流スイッチングにな
らなくても、強制的にスイッチ素子をオフさせることが
できるので、負荷の変化が大きくてもそれに対応して負
荷への供給電圧を変化させることができる。この場合、
ゼロ電流スイッチングでなくても、負荷量が小さいた
め、ノイズ発生量は少ない。
【0198】また、本発明にかかる圧縮機駆動装置によ
れば、整流回路の電源短絡手段がコンデンサの充放電に
よって、交流電圧により流れる電流を制御するため、整
流回路の力率が改善される。したがって、ノイズが低減
するとともにモータ負荷の出力が高まるので、高効率で
外部に及ぼすノイズの影響が少ない電気製品が得られ
る。また、騒音が低減するので屋内製品への展開が可能
である。ノイズおよび騒音の低減により、それらの対策
部品を減らすことができるので、電気製品の小型化およ
び低コスト化が図れる。
【0199】つぎの発明によれば、コンデンサに蓄積さ
れた電荷は電荷放電手段により整流手段の出力側に放電
される。したがって、短絡電流によってコンデンサに蓄
積された電荷が負荷側に供給されるので、負荷に供給さ
れる直流電圧を変化させることができる。また、電荷の
直流側放電を制御することによって、電荷の有効利用に
よる高効率化および出力電圧の制御が可能となる。
【0200】また、本発明にかかる整流回路によれば、
リアクトルと、前記リアクトルを介して印加された交流
電圧を整流する整流手段と、前記整流手段の出力端子の
間で互いに直列に接続された一対のコンデンサと、前記
整流手段の入力端子に接続されたスイッチング手段と、
前記スイッチング手段と前記一対のコンデンサどうしの
接続点との間に接続された共振コンデンサと、前記スイ
ッチング手段を前記交流電圧の半周期に1回ずつスイッ
チングさせる制御手段と、を具備し、スイッチング手段
がオンしたことにより流れる電流は共振コンデンサを介
して流れるため、共振コンデンサの充電が進むのに伴っ
て流れにくくなる。したがって、相電流が滑らかにな
り、リアクトルにおいて発生する磁束の急峻な変化が抑
制されるので、巻線や鉄心における振動を低減させるこ
とができ、リアクトル音の発生を抑制することができ
る。
【0201】この発明において、前記制御手段が、前記
共振コンデンサの充電時間よりも長い時間前記スイッチ
ング手段をオン状態に保つ構成となっていれば、共振コ
ンデンサの充電完了後にスイッチング手段をオフさせる
ことによって、ゼロ電流スイッチングとなるため、ター
ンオフ時のスイッチング損失を低減することができる。
したがって、回路効率が向上し、省エネルギー化を図る
ことが可能となる。また、スイッチング手段のターンオ
フに関する制御が不要となるので、制御処理が非常に少
なくなる。
【0202】また、本発明にかかる整流回路によれば、
リアクトルと、前記リアクトルを介して印加された交流
電圧を整流する整流手段と、前記整流手段の出力端子の
間で互いに直列に接続された一対のコンデンサと、前記
整流手段の入力端子と前記一対のコンデンサどうしの接
続点との間に接続されたスイッチング手段と、前記スイ
ッチング手段を前記交流電圧の半周期に2回以上スイッ
チングさせる制御手段と、を具備するため、スイッチン
グ手段を電源半周期に1回動作させる場合と同等の高調
波抑制能力を確保しつつリアクトルのインダクタンス値
を小さくすることができる。したがって、共振コンデン
サがなくても、共振コンデンサにより騒音を抑制するの
と同等の効果が得られる。
【0203】これらの発明において、前記制御手段が、
前記交流電圧の各半周期においてゼロクロス点から所定
の時間遅延したタイミングで前記スイッチング手段のオ
ン動作を開始させる構成となっていれば、オープンルー
プにて入力電流を制御することができる。
【0204】また、本発明にかかる整流回路によれば、
リアクトルと、前記リアクトルを介して印加された交流
電圧を整流する整流手段と、前記整流手段の出力端子の
間で互いに直列に接続された一対のコンデンサと、前記
整流手段の入力端子に接続された第1のスイッチング手
段と、前記第1のスイッチング手段と前記一対のコンデ
ンサどうしの接続点との間に接続された共振コンデンサ
と、前記共振コンデンサに並列に接続された第2のスイ
ッチング手段と、前記整流手段の出力端子間に接続され
る負荷の負荷量に応じて、前記第2のスイッチング手段
をオフにして前記第1のスイッチング手段を前記交流電
圧の半周期に1回ずつスイッチングさせるか、または前
記第2のスイッチング手段をオンにして前記第1のスイ
ッチング手段を前記交流電圧の半周期に2回以上スイッ
チングさせる制御手段と、を具備するため、第2のスイ
ッチング手段がオフ状態のとき、第1のスイッチング手
段がオンしたことにより流れる電流は共振コンデンサを
介して流れる。そのため、共振コンデンサの充電が進む
のに伴って電流が流れにくくなり、相電流が滑らかにな
るので、リアクトルにおいて発生する磁束の急峻な変化
が抑制される。したがって、巻線や鉄心における振動を
低減させることができ、リアクトル音の発生を抑制する
ことができる。一方、第2のスイッチング手段がオン状
態のとき、第1のスイッチング手段を電源半周期に1回
動作させる場合と同等の高調波抑制能力を確保しつつリ
アクトルのインダクタンス値を小さくすることができ
る。したがって、共振コンデンサが無効であっても、共
振コンデンサにより騒音を抑制するのと同等の効果が得
られる。
【0205】この発明において、前記制御手段が、前記
第2のスイッチング手段がオフのとき、前記共振コンデ
ンサの充電時間よりも長い時間前記第1のスイッチング
手段をオン状態に保つ構成となっていれば、共振コンデ
ンサの充電完了後に第1のスイッチング手段をオフさせ
ることによって、ゼロ電流スイッチングとなる。したが
って、ターンオフ時のスイッチング損失を低減すること
ができるので、回路効率が向上し、省エネルギー化を図
ることが可能となる。また、第1のスイッチング手段の
ターンオフに関する制御が不要となるので、制御処理が
非常に少なくなる。
【0206】また、本発明にかかる整流回路によれば、
リアクトルと、前記リアクトルを介して印加された交流
電圧を整流する整流手段と、前記整流手段の出力端子の
間で互いに直列に接続された一対のコンデンサと、前記
整流手段の入力端子に接続された第1のスイッチング手
段と、前記第1のスイッチング手段と前記一対のコンデ
ンサどうしの接続点との間に接続された第1の共振コン
デンサと、前記第1の共振コンデンサに並列に接続され
た第2の共振コンデンサと、前記第1の共振コンデンサ
の両電極間で、前記第2の共振コンデンサに直列に接続
された第2のスイッチング手段と、前記第1のスイッチ
ング手段を前記交流電圧の半周期に1回ずつスイッチン
グさせるとともに、前記整流手段の出力端子間に接続さ
れる負荷の負荷量に応じて、前記第2のスイッチング手
段のオン/オフを切り替える制御手段と、を具備するた
め、負荷量に応じてLC共振のコンデンサ容量を変える
ことができるので、軽負荷時の負荷量に適切なコンデン
サ容量と、重負荷時の負荷量に適切なコンデンサ容量と
が異なる場合でも、容量の切り替えによって適切に電流
制御をおこなうことが可能となる。したがって、広範囲
の負荷量に対して共振コンデンサによるリアクトル音の
抑制効果が得られる。
【0207】この発明において、前記制御手段が、前記
第2のスイッチング手段がオフのとき、前記第1の共振
コンデンサの充電時間よりも長い時間前記第1のスイッ
チング手段をオン状態に保つか、または前記第2のスイ
ッチング手段がオンのとき、前記第1の共振コンデンサ
および前記第2の共振コンデンサのうち、より充電時間
が長い共振コンデンサの充電時間よりも長い時間前記第
1のスイッチング手段をオン状態に保つ構成となってい
れば、共振コンデンサの充電完了後に第1のスイッチン
グ手段をオフさせることによって、ゼロ電流スイッチン
グとなる、したがって、ターンオフ時のスイッチング損
失を低減することができるので、回路効率が向上し、省
エネルギー化を図ることが可能となる。また、第1のス
イッチング手段のターンオフに関する制御が不要となる
ので、制御処理が非常に少なくなる。
【0208】この発明において、前記制御手段が、前記
交流電圧の各半周期においてゼロクロス点から所定の時
間遅延したタイミングで前記第1のスイッチング手段の
オン動作を開始させる構成となっていれば、オープンル
ープにて入力電流を制御することができる。
【0209】また、この発明にかかる圧縮機駆動装置
は、上記の整流回路を備えたことにより、上記各整流回
路の効果を享受できる。
【0210】以上の各発明において、前記整流手段は3
相ダイオード全波整流回路であり、3相交流電源に接続
される構成となっていてもよい。この場合、3相の整流
回路を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる整流回路の原
理を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる整流回路の構
成を示す回路ブロック図である。
【図3】 図2に示した整流回路の電流経路を説明する
ための図である。
【図4】 図2に示した整流回路の電流経路を説明する
ための図である。
【図5】 図2に示した整流回路の電流経路を説明する
ための図である。
【図6】 図2に示した整流回路の電流経路を説明する
ための図である。
【図7】 図2に示した整流回路の電流経路を説明する
ための図である。
【図8】 図2に示した整流回路の電流経路を説明する
ための図である。
【図9】 図2に示した整流回路の入力電流を示す波形
図である。
【図10】 図9に示した入力電流の波形の一部を拡大
して示す図である。
【図11】 実施の形態1にかかる整流回路の他の構成
を示す回路ブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態2にかかる整流回路の
構成を示す回路ブロック図である。
【図13】 実施の形態2にかかる整流回路の他の構成
を示す回路ブロック図である。
【図14】 図13に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図15】 図13に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図16】 図13に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図17】 図13に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図18】 図13に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図19】 図13に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図20】 本発明の実施の形態3にかかる整流回路の
構成を示す回路ブロック図である。
【図21】 図20に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図22】 図20に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図23】 図20に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図24】 図20に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図25】 図20に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図26】 図20に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図27】 図20に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図28】 図20に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図29】 本発明の実施の形態4にかかる整流回路の
構成を示す回路ブロック図である。
【図30】 図29に示したスイッチ素子の実施例を示
す回路図である。
【図31】 実施の形態4にかかる整流回路の他の構成
を示す回路ブロック図である。
【図32】 本発明の実施の形態5にかかる圧縮機駆動
装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図33】 本発明の実施の形態6にかかる整流回路の
構成を示す回路ブロック図である。
【図34】 本発明の実施の形態6にかかる整流回路の
機能構成を示す機能ブロック図である。
【図35】 図33に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図36】 図33に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図37】 図33に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図38】 図33に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図39】 図33に示した整流回路の電流経路を説明
するための図である。
【図40】 図33に示した整流回路についてR相の入
力電圧、各相のスイッチング信号、共振コンデンサに流
れる電流の各波形を示す波形図である。
【図41】 図33に示した整流回路を流れる電流の波
形を示す波形図である。
【図42】 日本国内における3相電源について現在検
討されている規制値の一覧を示す図表である。
【図43】 実施の形態6において共振コンデンサの有
無による違いを説明するためにスイッチング時の相電流
の要部を拡大して示す模式図である。
【図44】 本発明の実施の形態6にかかる整流回路を
単相に適用した場合の構成を示す回路ブロック図であ
る。
【図45】 本発明の実施の形態7にかかる整流回路の
構成を示す回路ブロック図である。
【図46】 実施の形態7においてスイッチングによる
電流の一例を示す模式図である。
【図47】 本発明の実施の形態8にかかる整流回路の
構成を示す回路ブロック図である。
【図48】 本発明の実施の形態9にかかる整流回路の
構成を示す回路ブロック図である。
【図49】 本発明の実施の形態10にかかる圧縮機駆
動装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図50】 従来における整流回路の構成を示す回路ブ
ロック図である。
【図51】 従来における整流回路の他の構成を示す回
路ブロック図である。
【図52】 従来におけるフルブリッジ型高力率コンバ
ータの構成を示す回路ブロック図である。
【図53】 従来におけるアクティブフィルタの構成を
示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
11,127,128,150,157,158 平滑
コンデンサ、18,133,134,135,163,
164 リアクトル、2,138,168 交流電源、
3,139,169 負荷、4,4a,142 整流手
段、5,140電源短絡手段、51,55,57,12
9,159,190 コンデンサ、52,53,56
開閉素子(トランジスタ)、54,180 リレー、5
8,130,131,132,160,161 スイッ
チ素子、6,6a,141 電荷放電手段、61,6
2,63,64,67 ダイオード、65,66 倍電
圧コンデンサ、71 極性検出部、72 制御回路、7
3 リレー切り替え部、74 負荷検出部、8 インバ
ータ、9 モータ(圧縮機)、137,177,18
7,197 制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川岸 賢至 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 坂廼辺 和憲 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 川久保 守 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H006 AA02 BB05 CA01 CA07 CA12 CA13 CB01 CB08 CC01 CC08 DA02 DA04 DB05 DC02 DC05 5H007 AA02 AA08 BB06 CA01 CB04 CB05 CC12 CC14 CC23 DA05 DA06 DB01 DC02 DC05 EA02

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアクトルと、 前記リアクトルを介して印加された交流電圧を整流する
    整流手段と、 コンデンサを有し、前記交流電圧により流れる電流を前
    記コンデンサの充放電によって制御する電源短絡手段
    と、 前記コンデンサに蓄積された電荷を、前記交流電圧の極
    性変化後に、前記整流手段の出力側に放電する電荷放電
    手段と、 を具備することを特徴とする整流回路。
  2. 【請求項2】 前記整流手段の出力電圧を平滑する平滑
    コンデンサをさらに具備することを特徴とする請求項1
    に記載の整流回路。
  3. 【請求項3】 前記電源短絡手段は、 直列に接続され、かつ前記交流電圧の極性に応じて前記
    交流電圧の半周期ごとに交互にオフ状態からオン状態に
    切り替わる一対の開閉素子と、 前記開閉素子どうしの接続の中点と前記整流手段の一方
    の入力端との間に接続された前記コンデンサと、 を具備し、 前記一対の開閉素子よりなる直列接続体は前記整流手段
    に対して並列に接続されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の整流回路。
  4. 【請求項4】 前記電荷放電手段は、前記各開閉素子に
    逆並列接続されたダイオードにより構成されることを特
    徴とする請求項3に記載の整流回路。
  5. 【請求項5】 前記電荷放電手段は、 直列に接続され、かつその接続の中点を前記整流手段の
    他方の入力端に接続してなる一対のコンデンサと、 前記一対のコンデンサからの電荷の逆流を防ぐ一対のダ
    イオードと、 をさらに具備し、 前記一対のコンデンサよりなる直列接続体は前記整流手
    段に対して並列に接続されていることを特徴とする請求
    項4に記載の整流回路。
  6. 【請求項6】 前記開閉素子は、トランジスタで構成さ
    れていることを特徴とする請求項4または5に記載の整
    流回路。
  7. 【請求項7】 前記一対の開閉素子を、前記交流電圧の
    極性に応じて前記交流電圧の半周期ごとに交互にオン状
    態に切り替える制御回路をさらに具備することを特徴と
    する請求項4〜6のいずれか一つに記載の整流回路。
  8. 【請求項8】 前記交流電圧の極性およびゼロクロス点
    を検出する極性検出部をさらに具備し、前記制御回路
    は、前記極性検出部により検出された前記交流電圧のゼ
    ロクロス点から、前記電源短絡手段のコンデンサの放電
    が終了するまでの間の任意の時間だけ遅延させたタイミ
    ングで前記一対の開閉素子を交互にオンさせることを特
    徴とする請求項7に記載の整流回路。
  9. 【請求項9】 前記電荷放電手段の前記一対のコンデン
    サの接続の中点と前記整流手段の他方の入力端との間に
    接続されたリレーと、 前記リレーのオン/オフを制御するリレー切り替え部
    と、 をさらに具備することを特徴とする請求項5に記載の整
    流回路。
  10. 【請求項10】 前記リレー切り替え部は、前記交流電
    圧の電圧値に応じて前記リレーの切り替え制御を行うこ
    とを特徴とする請求項9に記載の整流回路。
  11. 【請求項11】 前記整流回路の出力電圧が供給される
    負荷の負荷量を検出する負荷検出部をさらに具備し、前
    記リレー切り替え部は、前記負荷検出部により検出され
    た前記負荷の負荷量に応じて前記リレーの切り替え制御
    を行うことを特徴とする請求項9に記載の整流回路。
  12. 【請求項12】 前記電源短絡手段は、 前記整流手段の一方の入力端と前記整流手段の負極側の
    出力端との間に直列に接続された第1のコンデンサおよ
    び第1の開閉素子と、 前記整流手段の他方の入力端と前記整流手段の負極側の
    出力端との間に直列に接続された第2のコンデンサおよ
    び第2の開閉素子と、 を具備し、 前記第1の開閉素子と前記第2の開閉素子とは、前記交
    流電圧の極性に応じて前記交流電圧の半周期ごとに、交
    流電圧のゼロクロス点から、前記各コンデンサの放電が
    終了するまでの間の任意の時間だけ遅延させたタイミン
    グで交互にオフ状態からオン状態に切り替わる構成とな
    っており、 また、前記電荷放電手段は、前記各開閉素子に逆並列接
    続されたダイオードにより構成されることを特徴とする
    請求項1または2に記載の整流回路。
  13. 【請求項13】 リアクトルと、 前記リアクトルを介して印加された交流電圧を整流する
    整流手段と、 コンデンサおよびこのコンデンサに直列に接続され、か
    つ前記交流電圧の半周期ごとに動作する双方向性のスイ
    ッチ素子を有し、前記交流電圧により流れる電流を前記
    コンデンサの充放電によって制御する電源短絡手段と、 を具備することを特徴とする整流回路。
  14. 【請求項14】 前記スイッチ素子がオフ状態のとき
    に、前記コンデンサに蓄積された電荷を前記整流手段の
    出力側に放電する電荷放電手段をさらに具備することを
    特徴とする請求項13に記載の整流回路。
  15. 【請求項15】 交流電源と、 リアクトルを介して前記交流電源により印加された交流
    電圧を整流する整流手段、前記交流電圧により流れる電
    流をコンデンサの充放電によって制御する電源短絡手段
    を備えた整流回路と、 前記整流回路の出力電圧が印加されるインバータ、およ
    び該インバータによって駆動されるモータを備えた負荷
    と、 を具備することを特徴とする圧縮機駆動装置。
  16. 【請求項16】 前記整流回路は、前記コンデンサに蓄
    積された電荷を前記整流手段の出力側に放電する電荷放
    電手段を備えていることを特徴とする請求項15に記載
    の圧縮機駆動装置。
  17. 【請求項17】 リアクトルと、 前記リアクトルを介して印加された交流電圧を整流する
    整流手段と、 前記整流手段の出力端子の間で互いに直列に接続された
    一対のコンデンサと、 前記整流手段の入力端子に接続されたスイッチング手段
    と、 前記スイッチング手段と前記一対のコンデンサどうしの
    接続点との間に接続された共振コンデンサと、 前記スイッチング手段を前記交流電圧の半周期に1回ず
    つスイッチングさせる制御手段と、 を具備することを特徴とする整流回路。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、前記共振コンデンサ
    の充電時間よりも長い時間前記スイッチング手段をオン
    状態に保つことを特徴とする請求項17に記載の整流回
    路。
  19. 【請求項19】 リアクトルと、 前記リアクトルを介して印加された交流電圧を整流する
    整流手段と、 前記整流手段の出力端子の間で互いに直列に接続された
    一対のコンデンサと、 前記整流手段の入力端子と前記一対のコンデンサどうし
    の接続点との間に接続されたスイッチング手段と、 前記スイッチング手段を前記交流電圧の半周期に2回以
    上スイッチングさせる制御手段と、 を具備することを特徴とする整流回路。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、前記交流電圧の各半
    周期においてゼロクロス点から所定の時間遅延したタイ
    ミングで前記スイッチング手段のオン動作を開始させる
    ことを特徴とする請求項17〜19のいずれか一つに記
    載の整流回路。
  21. 【請求項21】 リアクトルと、 前記リアクトルを介して印加された交流電圧を整流する
    整流手段と、 前記整流手段の出力端子の間で互いに直列に接続された
    一対のコンデンサと、 前記整流手段の入力端子に接続された第1のスイッチン
    グ手段と、 前記第1のスイッチング手段と前記一対のコンデンサど
    うしの接続点との間に接続された共振コンデンサと、 前記共振コンデンサに並列に接続された第2のスイッチ
    ング手段と、 前記整流手段の出力端子間に接続される負荷の負荷量に
    応じて、前記第2のスイッチング手段をオフにして前記
    第1のスイッチング手段を前記交流電圧の半周期に1回
    ずつスイッチングさせるか、または前記第2のスイッチ
    ング手段をオンにして前記第1のスイッチング手段を前
    記交流電圧の半周期に2回以上スイッチングさせる制御
    手段と、 を具備することを特徴とする整流回路。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、前記第2のスイッチ
    ング手段がオフのとき、前記共振コンデンサの充電時間
    よりも長い時間前記第1のスイッチング手段をオン状態
    に保つことを特徴とする請求項21に記載の整流回路。
  23. 【請求項23】 リアクトルと、 前記リアクトルを介して印加された交流電圧を整流する
    整流手段と、 前記整流手段の出力端子の間で互いに直列に接続された
    一対のコンデンサと、 前記整流手段の入力端子に接続された第1のスイッチン
    グ手段と、 前記第1のスイッチング手段と前記一対のコンデンサど
    うしの接続点との間に接続された第1の共振コンデンサ
    と、 前記第1の共振コンデンサに並列に接続された第2の共
    振コンデンサと、 前記第1の共振コンデンサの両電極間で、前記第2の共
    振コンデンサに直列に接続された第2のスイッチング手
    段と、 前記第1のスイッチング手段を前記交流電圧の半周期に
    1回ずつスイッチングさせるとともに、前記整流手段の
    出力端子間に接続される負荷の負荷量に応じて、前記第
    2のスイッチング手段のオン/オフを切り替える制御手
    段と、 を具備することを特徴とする整流回路。
  24. 【請求項24】 前記制御手段は、前記第2のスイッチ
    ング手段がオフのとき、前記第1の共振コンデンサの充
    電時間よりも長い時間前記第1のスイッチング手段をオ
    ン状態に保つことを特徴とする請求項23に記載の整流
    回路。
  25. 【請求項25】 前記制御手段は、前記第2のスイッチ
    ング手段がオンのとき、前記第1の共振コンデンサおよ
    び前記第2の共振コンデンサのうち、より充電時間が長
    い共振コンデンサの充電時間よりも長い時間前記第1の
    スイッチング手段をオン状態に保つことを特徴とする請
    求項23に記載の整流回路。
  26. 【請求項26】 前記制御手段は、前記交流電圧の各半
    周期においてゼロクロス点から所定の時間遅延したタイ
    ミングで前記第1のスイッチング手段のオン動作を開始
    させることを特徴とする請求項21〜25のいずれか一
    つに記載の整流回路。
  27. 【請求項27】 前記整流手段は3相ダイオード全波整
    流回路であり、3相交流電源に接続されることを特徴と
    する請求項17〜26のいずれか一つに記載の整流回
    路。
  28. 【請求項28】 請求項17〜27のいずれか一つに記
    載の整流回路を備えたことを特徴とする圧縮機駆動装
    置。
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