JP2001223355A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001223355A
JP2001223355A JP2000031433A JP2000031433A JP2001223355A JP 2001223355 A JP2001223355 A JP 2001223355A JP 2000031433 A JP2000031433 A JP 2000031433A JP 2000031433 A JP2000031433 A JP 2000031433A JP 2001223355 A JP2001223355 A JP 2001223355A
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Narihisa Miura
成久 三浦
Yasuki Tokuda
安紀 徳田
Yuji Abe
雄次 阿部
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソース/ドレイン領域の寄生接合容量の低減
と寄生抵抗の低減とを同時に実現し、トランジスタの性
能を向上させることができる半導体装置を提供する。 【解決手段】 この半導体としてのMOSFETは、主
表面に基板内ソース/ドレイン領域としてのLDD層1
0を有するシリコン基板1と、主表面側にシリコン窒化
膜9を介して上側に形成されたn形シリコン層12とを
備えている。n形シリコン層12は、シリコン窒化膜9
の上側から側壁絶縁膜11の側面まで延在することによ
って、側壁絶縁膜11とシリコン窒化膜9とに囲まれた
領域でLDD層10に接しているため、n形シリコン層
12とLDD層10とで合わせて、ソース/ドレイン領
域の役割を果たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリやロジック
回路に用いられるトランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20〜図23を参照して、P.J.Tsang
et al.:IEEE Trans. Electron Devices ED-29(1982)p
p.590に示された従来のnMOSFET(n-Metal Oxide
Semiconductor Field Effect Transistor)の作製工程
および構造について説明する。
【0003】まず、図20に示すようにp形シリコン基
板1に活性領域を他の活性領域から分離するための素子
分離領域2を形成し、パッド酸化膜(いわゆるスルー酸
化膜)3を通してp形不純物である硼素などをイオン注
入し、p形ウェル4を形成する。パッド酸化膜3を除去
する。p形シリコン基板1の上面に、のちにゲート酸化
膜5となる酸化膜を形成する。この酸化膜の上側にn形
ポリシリコン層を堆積する。リソグラフイーによりゲー
トパターンを形成する。ゲートパターンをマスクにエッ
チングして、n形ポリシリコンからなるゲート電極6お
よびゲート酸化膜5を形成する。
【0004】図21に示すように、n形不純物である砒
素をイオン注入して自己整合的にLDD(Lightly Dope
d Drain)層10を形成する。図22に示すように、シ
リコン酸化膜を堆積させ、異方性エッチングによりシリ
コン酸化膜による側壁絶縁膜8を形成する。図23に示
すように、n形不純物である砒素や燐をイオン注入し、
熱処理を行ってn形ソース/ドレイン領域16を形成す
る。このようにして、nMOSFETは、完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のnMOSFET
は、図23に示す構造であった。したがって、素子の微
細化が進むにつれて、ソース領域およびドレイン領域の
寄生接合容量の大きさが、素子の高速化にあたっての障
害となるという問題点があった。
【0006】また、nMOSFETのトランジスタとし
ての駆動能力を向上させるためには、LDD層10の寄
生抵抗を下げるという手段が考えられるが、LDD層1
0の不純物濃度を高くして寄生抵抗を下げようとする
と、短チャネル特性が劣化するという問題点があった。
一方、LDD層10の不純物濃度を高くせずに寄生抵抗
を低減するために、側壁絶縁膜8を薄くすると、LDD
層10より深いn形ソース/ドレイン領域16同士の接
近によって短チャネル特性が劣化するという問題点があ
った。
【0007】それ故に、この発明は、ソース領域および
ドレイン領域の寄生接合容量の低減と寄生抵抗の低減と
を同時に実現し、トランジスタの性能を向上させること
ができるように改良された半導体装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に基づく半導体装置の一つの局面において
は、一方の面を主表面として上記主表面側に基板内ソー
ス領域および基板内ドレイン領域を有するシリコン基板
と、上記主表面上にゲート酸化膜を介し形成されたゲー
ト電極と、上記ゲート電極を挟んで互いに対向する位置
に形成された側壁絶縁膜と、上記シリコン基板の主表面
上側に形成された上面絶縁膜と、上記上面絶縁膜の上側
から上記側壁絶縁膜の側面まで延在する半導体層とを備
え、上記半導体層が上記基板内ソース領域および上記基
板内ドレイン傾域と接している。
【0009】また、本発明に基づく半導体装置の他の局
面においては、一方の面を主表面として上記主表面側に
基板内ソース領域および基板内ドレイン領域を有するシ
リコン基板と、上記主表面上にゲート酸化膜を介し形成
されたゲート電極と、上記シリコン基板の主表面上側に
形成された上面絶縁膜と、上記上面絶縁膜の上側から上
記ゲート電極に向かって上記ゲート電極とは接しないよ
うに延在する半導体層とを備え、上記半導体層が上記基
板内ソース領域および上記基板内ドレイン傾域と接して
いる。
【0010】上記構成のいずれかを採用することによ
り、上面絶縁膜の存在により、ソース/ドレイン領域の
役割を果たす半導体層と半導体基板との距離が引き離さ
れるため、寄生接合容量を低減することができる。基板
外においてソース/ドレイン領域の役割を果たす半導体
層は、基板内ソース/ドレイン領域と接しているため、
両者の厚みを合わせることによりソース/ドレイン領域
の寄生抵抗を低減することができ、かつ、半導体層は、
シリコン基板の上側にあるので、短チャネル特性を悪化
させない。
【0011】上記発明において好ましくは、上記半導体
層のうち、上記上面絶縁膜の上側にある部分は多結晶シ
リコン層であり、上記基板内ソース領域および上記基板
内ドレイン傾域の上側にある部分は単結晶シリコン層で
ある。この構成を採用することにより、単結晶シリコン
は、多結晶シリコンなどと比べて抵抗をより低くできる
ため、半導体層のうちLDD層の上側に位置する部分と
LDD層とを合わせた部分のシート抵抗を低減できる。
その結果、素子のトランジスタとしての駆動能力の向上
が期待できる。
【0012】上記発明において好ましくは、上記半導体
層がSiGeまたはSiGeCを含む。この構成を採用
することにより、pMOSFETを作製する際にp形ド
ーパントである硼素の活性化率を高めて、LDD層10
および半導体層を合わせたソース/ドレイン領域のシー
ト抵抗を低減でき、素子のトランジスタとしての駆動能
力の向上が期待できる。
【0013】上記発明において好ましくは、上記上面絶
縁膜がシリコン窒化膜であって厚みが10nm以上であ
る。この構成を採用することにより、今後、MOSFE
Tが微細化し、チャネルのアクセプタ濃度NAが高くな
った場合において、図19に示すように、寄生接合容量
の低減効果がある。
【0014】上記発明において好ましくは、上記半導体
層がシリサイドを含む、請求項1から5のいずれかに記
載の半導体装置。この構成を採用することにより、基板
外ソース/ドレイン領域として機能する半導体層の少な
くとも一部がシリサイドとなることによって、基板外・
基板内合わせたソース/ドレイン領域のシート抵抗を低
減することができる。その結果、素子のトランジスタと
しての駆動能力の向上が期待できる。
【0015】本発明に基づく半導体の製造方法の一つの
局面においては、主表面を有するシリコン基板上にゲー
ト酸化膜を介してゲート電極を形成する工程と、上記ゲ
ート電極を挟んで互いに対向する位置に仮側壁絶縁膜を
形成する工程と、上記シリコン基板の主表面上側に上面
絶縁膜を形成する工程と、上記仮側壁絶縁膜を除去する
工程と、上記シリコン基板の主表面近傍に基板内ソース
領域および基板内ドレイン領域を形成する工程と、上記
ゲート電極を挟んで互いに対向する位置に側壁絶縁膜を
形成する工程と、上記上面絶縁膜の上側から上記側壁絶
縁膜の側面まで延在し、一部が上記基板内ソース領域お
よび上記基板内ドレイン傾域と接するように、基板外ソ
ース領域および基板外ドレイン領域となる半導体層を形
成する工程とを含む。
【0016】上記構成を採用することにより、上面絶縁
膜の存在によって、ソース/ドレイン領域の寄生接合容
量を低減でき、短チャネル特性を悪化させずにソース/
ドレイン領域の寄生抵抗を低減できる、半導体装置を製
造することができる。
【0017】また、本発明に基づく半導体の製造方法の
他の局面においては、主表面を有するシリコン基板上に
ゲート酸化膜を介してゲート電極を形成する工程と、上
記ゲート電極を挟んで互いに対向する位置に仮側壁絶縁
膜を形成する工程と、上記シリコン基板の主表面上側に
上面絶縁膜を形成する工程と、上記シリコン基板の主表
面が露出するように上記仮側壁絶縁膜の一部を除去し、
残存部分を側壁絶縁膜とする工程と、上記シリコン基板
の主表面近傍に基板内ソース領域および基板内ドレイン
領域を形成する工程と、上記上面絶縁膜の上側から上記
側壁絶縁膜の側面まで延在し、一部が上記基板内ソース
領域および上記基板内ドレイン傾域と接するように、基
板外ソース領域および基板外ドレイン領域となる半導体
層を形成する工程とを含む。
【0018】上記方法を採用することにより、仮側壁絶
縁膜の一部を除去せずに残したものが側壁絶縁膜となる
ため、形成工程は仮側壁絶縁膜の1回のみで済み、工程
を簡略化することができる。また、仮側壁絶縁膜の一部
を除去するのみであるのでエッチング時間も短くすみ、
素子分離領域などが意に反してエッチングされる量を抑
えることができる。
【0019】上記発明において好ましくは、上記基板内
ソース領域および基板内ドレイン領域を形成する工程
を、上記上面絶縁膜を形成する工程および上記側壁絶縁
膜を形成する工程より後に行なう。この方法を採用する
ことにより、基板内ソース領域および基板内ドレイン領
域の先端同士の距離が大きく、短チャネル特性を改善可
能な半導体装置を製造することができる。
【0020】上記発明において好ましくは、上記基板内
ソース領域および基板内ドレイン領域を形成する工程
を、上記仮側壁絶縁膜を形成する工程および上記上面絶
縁膜を形成する工程より前に行なう。この方法を採用す
ることにより、上面絶縁膜としてのシリコン窒化膜9へ
のイオン注入ダメージを抑えることができる。したがっ
て、良好な絶縁耐性を維持した上面絶縁膜を有する半導
体装置を製造することができる。
【0021】上記発明において好ましくは、上記上面絶
縁膜を形成する工程の前に、上記シリコン基板主表面か
らみて、上記上面絶縁膜が上記基板内ソース領域および
基板内ドレイン領域よりも深くまで配置されるように、
上記シリコン基板主表面における上記上面絶縁膜を配置
しようとする領域を、エッチングする工程を含む。この
方法を採用することにより、上面絶縁膜が、より確実に
上記基板内ソース領域および基板内ドレイン領域よりも
深くまで配置され、寄生接合容量を低減した半導体装置
を製造することができる。
【0022】上記発明において好ましくは、上記側壁絶
縁膜を除去する工程を含み、上記基板内ソース領域およ
び基板内ドレイン領域を形成する工程を上記側壁絶縁膜
を除去する工程の後に含む。この方法を採用することに
より、基板内ソース/ドレイン領域の形成を最後に行な
うため、基板内ソース/ドレイン領域に加えられる熱処
理の工程数を低減できる。したがって、LDD層10を
より浅くでき、短チャネル特性を改善可能な半導体装置
を製造することができる。
【0023】上記発明において好ましくは、上記半導体
層を形成する工程は、上記半導体層をn形とする工程を
含み、上記基板内ソース領域および基板内ドレイン領域
を形成する工程は、上記半導体層から固相拡散させるこ
とによって、上記シリコン基板の主表面近傍に基板内ソ
ース領域および基板内ドレイン領域を形成する工程とを
含む。この方法を採用することにより、基板内ソース/
ドレイン領域の形成を固相拡散によって行なうため、イ
オン注入によって行なう場合に比べて、より浅い基板内
ソース/ドレイン領域が形成できる。したがって、短チ
ャネル特性の改善が可能な半導体装置を製造することが
できる。
【0024】上記発明において好ましくは、上記半導体
層をシリサイド化する工程を含む。この方法を採用する
ことにより、基板外ソース/ドレイン領域として機能す
る半導体層の少なくとも一部がシリサイド層となり、基
板外・基板内合わせたソース/ドレイン領域のシート抵
抗を低減することができ、トランジスタとしての駆動能
力を向上した半導体装置を製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) (製造方法)図1〜図7を参照して、本実施の形態にお
ける半導体装置の製造方法について説明する。
【0026】図1に示すように、p形であるシリコン基
板1の主表面(図中上側)にシリコン酸化膜からなる素
子分離領域2およびパッド酸化膜3を形成し、パッド酸
化膜3を通してシリコン基板1にp形不純物である硼素
をイオン注入し、p形ウェル4を形成する。
【0027】図2に示すように、パッド酸化膜3を除去
する。p形シリコン基板1の上面に、のちにゲート酸化
膜5となる酸化膜を形成し、この酸化膜の上側にn形ポ
リシリコン層、および、のちにハードマスク7となるシ
リコン酸化膜層を堆積する。リソグラフイーによりゲー
トパターンを形成する。ゲートパターンをマスクにシリ
コン酸化膜層をエッチングしてハードマスク7とする。
さらにn形ポリシリコン層をエッチングして、n形ポリ
シリコンゲート電極6およびゲート酸化膜5を形成す
る。
【0028】なお、n形ポリシリコンゲート電極6の形
成にあたっては、ここでは、n形ポリシリコン層の堆積
によって行なったが、この代りにアンドープポリシリコ
ン層の堆積を行なってからイオン注入と熱処理により形
成してもよい。
【0029】図3に示すように、シリコン酸化膜を堆積
後、異方性エッチングにより、仮側壁絶縁膜8を形成す
る。仮側壁絶縁膜8の材料となる酸化膜層の形成にあた
っては、原料ガスとして、TEOS(Tetra Etyle Orth
o Silicate)が用いられるが、これに限らず、NSG
(Nitro-Silicate Glass)やBPTEOS(Boro Phosp
ho Tetra Etyle Ortho Silicate)などを用いてもよ
い。
【0030】図4に示すように、仮側壁絶縁膜8と素子
分離領域2で囲まれたシリコン基板1の主表面の露出し
ている領域に、上面絶縁膜としてシリコン窒化膜9を形
成する。
【0031】なお、シリコン窒化膜9の形成にあたって
は、シリコン基板1を直接窒化させて形成してもよい。
また、この領域に自己整合的に窒素をイオン注入し、引
続いて熱処理を行なってシリコン窒化膜9を形成しても
よい。あるいは、この領域に選択的にシリコン窒化膜9
を堆積させてもよい。
【0032】図5に示すように、仮側壁絶縁膜8をウェ
ットエッチングなどにより除去し、続けて砒素などのイ
オン注入および熱処理を行ない、LDD層10を形成す
る。
【0033】図6に示すように、側壁絶縁膜11を形成
する。形成方法は、先に仮側壁絶縁膜8を形成した方法
と同様であるが、図6に示すように、側壁絶縁膜11の
幅は、仮側壁絶縁膜8の幅よりも薄くなるように形成す
る。このように形成することで、側壁絶縁膜11の形成
後に、側壁絶縁膜11とシリコン窒化膜9との間にシリ
コン基板1の主表面が露出した状態となる。
【0034】図7に示すように、上面絶縁膜としてのシ
リコン窒化膜9の上側から側壁絶縁膜11の側面まで延
在するようにn形シリコン層12を形成する。このよう
にすることで、シリコン基板1の主表面露出部分は、n
形シリコン層12に覆われ、n形シリコン層12は、シ
リコン基板1の基板内ソース/ドレイン領域としてのL
DD層10と接する。上述のようなn形シリコン層12
は、超高真空の化学的気相成長(UHVCVD:Ultra-
High-Vacuum Chemical Vapor Deposition)装置などに
より、シリコン酸化膜以外の部分に対して選択的にn形
シリコン層を成長させることによって可能である。ここ
で、n形シリコン層を成長させる代りにアンドープシリ
コン層を堆積後、砒素や燐などのイオン注入および熱処
理を行なうことによって、n形シリコン層12としても
よい。
【0035】(構造)図7は、本発明に基づく本実施の
形態における半導体装置としてのnMOSFETの構造
を示す。この構造においては、従来、シリコン基板1に
あったn形ソース/ドレイン領域16(図23参照)を
設けることなく、代りに、図7に示すように、シリコン
基板1の上側に上面絶縁膜としてのシリコン窒化膜9を
介して、半導体層としてのn形シリコン層12を設けて
いる。n形シリコン層12は、側壁絶縁膜11とシリコ
ン窒化膜9とに囲まれた領域でLDD層10に接してい
るため、n形シリコン層12とLDD層10とで合わせ
て、ソース/ドレイン領域の役割を果たす。このうち、
従来の構造におけると同様にシリコン基板1内部に設け
られたLDD層10を、基板内ソース/ドレイン領域と
みなし、n形シリコン層12を基板外ソース/ドレイン
領域とみなすことができる。他の部分の構造について
は、従来のものと同様である。
【0036】(従来の構造との寄生接合容量の比較)従
来の構造のnMOSFETの要部拡大図を図17(a)
に示す。この場合の寄生接合容量は、図17(b)に示
すような部分に分けて考えることができる。n形ソース
/ドレイン領域16とp形ウェル4との間で構成される
部分の寄生接合容量をCjとし、LDD層10とp形ウ
ェル4との間で構成される部分の寄生接合容量をCext
とすると、従来の構造のnMOSFETの図17(a)
に示す部分全体の寄生接合容量は、Cj+Cextで表され
る。
【0037】一方、本発明に基づくnMOSFETの要
部拡大図を図18(a)に示す。この場合の寄生接合容
量は、図18(b)に示すように上面絶縁膜としてのシ
リコン窒化膜9をはさんでn形シリコン層12とp形ウ
ェル4とが対向する部分における寄生接合容量C
SiNと、従来同様のCextとからなる。したがって、本発
明に基づくnMOSFETの図18(a)に示す部分全
体の寄生接合容量は、CSiN+Cextで表される。
【0038】LDD層10の不純物の状態は、従来のも
のと本発明に基づくものとで同じであるからCextは共
通である。よって、両者間の寄生接合容量の大小を検討
するには、CjとCSiNとを比較すればよい。本実施の形
態における構造のシリコン窒化膜9の厚みを変化させた
ときにはCSiNは変化するが、その関係を図19に示
す。併せて、一定値である従来のCjも同図内に表示す
る。Cjは、代表的な2通りの条件について示す。ここ
で、NAはチャネルのアクセプタ濃度、NDはn形ソース
/ドレイン領域16のドナー濃度である。図19より、
チャネルのアクセプタ濃度NAが1×1018cm-3の場
合は、シリコン窒化膜9の膜厚が約30nmより大きけ
れば、本発明に基づく構造は、従来の構造のものに比べ
ての寄生接合容量を低減できることがわかる。
【0039】今後、MOSFETの世代交代が進み、M
OSFETが微細化すれば、チャネルのアクセプタ濃度
Aは高くなり、従来の構造の寄生接合容量は、さらに
大きくなると考えられる。その場合、シリコン窒化膜9
の膜厚がより小さくても、従来の構造でチャネルのアク
セプタ濃度NAを高めたものに比べて、本発明に基づく
構造は、寄生接合容量の低減効果があるといえる。たと
えば、NA=1×101 9cm-3の場合は、図19から明
らかなように、本発明に基づく構造は、シリコン窒化膜
9の膜厚が約10nmより大きければ、寄生接合容量の
低減効果がある。
【0040】(作用・効果)上述のように、本発明に基
づく構造においては、上面絶縁膜としてのシリコン窒化
膜9の存在によって寄生接合容量を低減することができ
る。その結果、素子の高速化を図ることができる。
【0041】また、素子分離領域2とシリコン基板1と
の界面における接合リーク電流についても、シリコン窒
化膜9の存在によって、n形シリコン層12とp形ウェ
ル4とがより確実に分離され絶縁されることから、低減
できると考えられる。
【0042】LDD層10は従来のように左右方向では
なく、シリコン基板の上側において上側に向けてn形シ
リコン層12によって接続されているため、側壁絶縁膜
11をたとえば約10nmにまで薄くしても、短チャネ
ル特性を劣化させることがない。したがって、側壁絶縁
膜11を薄くすることができ、薄くした結果、ソース/
ドレイン領域の寄生抵抗は低減することができ、素子の
トランジスタとしての駆動能力を向上することができ
る。
【0043】(実施の形態2)本実施の形態では、実施
の形態1における半導体装置としてのnMOSFET
(図7参照)を製造するための、他の製造方法について
説明する。
【0044】(製造方法)本実施の形態における製造方
法は、図1〜図4に示した工程については、実施の形態
1において説明した工程と同様である。本実施の形態に
おいては、図4に示す構造となった後に、仮側壁絶縁膜
8を全部除去するのではなく、図8に示すように、ウェ
ットエッチングなどにより、仮側壁絶縁膜8の一部を除
去する。この除去の際には、図8に示すように、仮側壁
絶縁膜8によって覆われていたシリコン基板1の主表面
が露出するようにする。次に露出した主表面に、砒素な
どをイオン注入し、熱処理を施すことで、LDD層10
を形成する。その結果、図6に類似した構造となる。図
6に示す構造との相違点は、側壁絶縁膜11およびゲー
ト酸化膜5の下側へのLDD層10の入り込み量が小さ
いことである。他の点については、図6に示す構造と同
じである。次に、図7に示すように、n形シリコン層1
2を形成する。n形シリコン層12の形成方法について
は、実施の形態1で説明したものと同じである。
【0045】(作用・効果)実施の形態1における半導
体装置の製造方法においては、側壁を覆う絶縁膜の形成
工程としては、仮側壁絶縁膜8と側壁絶縁膜11との2
回形成する必要があった。これに対して、本実施の形態
における半導体装置の製造方法によれば、仮側壁絶縁膜
8の一部を除去せずに残したものが側壁絶縁膜11とな
るため、形成工程は仮側壁絶縁膜8の1回のみで済む。
したがって、工程を簡略化することができる。
【0046】また、仮側壁絶縁膜8に対して行なうエッ
チングに要する時間についても、仮側壁絶縁膜8の全部
を除去するのではなく一部を除去するのみであるので、
実施の形態1の場合に比べて短く済む。これにより、仮
側壁絶縁膜8のエッチングと並行して素子分離領域2な
どが意に反してエッチングされる量を抑えることができ
る。
【0047】LDD層10の形成に関しては、実施の形
態1の製造方法においては、側壁絶縁膜11のない状態
で行なっていたので、図5に示すように、LDD層10
はゲート酸化膜5の下側にも入り込む。そのため、図中
左右から延在するLDD層10の先端同士は互いに接近
していた。これに対して、本実施の形態における製造方
法によれば、側壁絶縁膜11のある状態で行なうため、
LDD層10は側壁絶縁膜11の下側に入り込んだとし
ても、実施の形態1における場合に比べて、図中左右か
ら延在するLDD層10の先端同士の距離を、大きくす
ることができる。よって短チャネル特性の改善が期待で
きる。
【0048】(実施の形態3)本実施の形態では、実施
の形態1における半導体装置としてのnMOSFET
(図7参照)を製造するための、さらに他の製造方法に
ついて説明する。
【0049】(製造方法)本実施の形態における製造方
法は、図1〜図2に示した工程については、実施の形態
1において説明した工程と同様である。本実施の形態に
おいては、図4に示す構造となった後に、砒素などのイ
オン注入および熱処理を行ない、図9に示すようにLD
D層10の形成を行なう。
【0050】図10に示すように、仮側壁絶縁膜8を形
成する。仮側壁絶縁膜8の形成方法については、実施の
形態1において図3を参照して説明したものと同様であ
る。
【0051】図11に示すように、仮側壁絶縁膜8と素
子分離領域2で囲まれたシリコン基板1の主表面の露出
している領域に、上面絶縁膜としてシリコン窒化膜9を
形成する。シリコン窒化膜9の形成方法については、実
施の形態1において図4を参照して説明したものと同様
である。
【0052】ただし、シリコン窒化膜9が、シリコン基
板1の主表面からみてLDD層10よりも浅くまでしか
形成されていない場合は、シリコン窒化膜9とLDD層
10との界面において寄生接合容量が発生してしまうた
め、これを避けて、シリコン窒化膜9は確実にLDD層
10より深くまで形成されることが、寄生接合容量の低
減のために重要である。そこで、シリコン窒化膜9が、
より確実に、LDD層10よりも深くまで形成されるよ
うに、上述の仮側壁絶縁膜8の形成工程の後で上述のシ
リコン窒化膜9の形成工程の前に、シリコン基板1の主
表面におけるシリコン窒化膜9を配置しようとする領域
を、数10nm程度エッチングしておくことが望まし
い。
【0053】次に図12に示すように、仮側壁絶縁膜8
よりも薄い側壁絶縁膜11を形成して、シリコン基板1
の主表面が露出するようにする。側壁絶縁膜11の形成
は、実施の形態1に示したように、仮側壁絶縁膜8を一
旦全部除去してから、側壁絶縁膜11を新たに形成して
もよく、あるいは、実施の形態2に示したように、仮側
壁絶縁膜8の一部を除去して、残った部分を側壁絶縁膜
11としてもよい。
【0054】図7に示すように、n形シリコン層12を
形成する。n形シリコン層12の形成方法については、
実施の形態1で説明したものと同じである。
【0055】(作用・効果)本実施の形態における半導
体装置の製造方法によれば、LDD層10を形成するた
めのイオン注入を、シリコン窒化膜9の形成前に行なっ
ているため、上面絶縁膜としてのシリコン窒化膜9への
イオン注入ダメージを抑えることができる。したがっ
て、良好な絶縁耐性を維持した上面絶縁膜を有する半導
体装置を製造することができる。
【0056】(実施の形態4)本実施の形態では、図1
4に示すnMOSFETを製造するための製造方法につ
いて説明する。
【0057】(製造方法)本実施の形態における製造方
法は、図1〜図4に示した工程については、実施の形態
1において説明した工程と同様である。本実施の形態に
おいては、図4に示す構造となった後に、図13に示す
ように、n形シリコン層12の形成を行なう。n形シリ
コン層12の形成方法については、実施の形態1で図7
を参照して説明したものと同じである。
【0058】次に図14に示すように、側壁絶縁膜11
を除去し、砒素などのイオン注入および熱処理を行な
い、LDD層10を形成する。
【0059】(作用・効果)本実施の形態における半導
体装置の製造方法によれば、LDD層10の形成を最後
に行なうため、LDD層10に加えられる熱処理の工程
数を低減できる。したがって、LDD層10をより浅く
できる。よって、短チャネル特性の改善が可能なnMO
SFETを得ることができる。
【0060】(実施の形態5)本実施の形態では、実施
の形態1における半導体装置としてのnMOSFET
(図7参照)を製造するための、さらに他の製造方法に
ついて説明する。
【0061】(製造方法)本実施の形態における製造方
法は、図1〜図4に示した工程については、実施の形態
1において説明した工程と同様である。本実施の形態に
おいては、図4に示す構造となった後に、図13に示す
ように、n形シリコン層12の形成を行なう。n形シリ
コン層12の形成方法については、実施の形態1で図7
を参照して説明したものと同じである。
【0062】次に、熱処理を行ない、n形シリコン層1
2の内部の砒素や燐を固相拡散させてシリコン基板1の
主表面近傍にLDD層10を形成する。このような製造
方法によっても、図7に示す構造を得ることができる。
【0063】(作用・効果)本実施の形態における半導
体装置の製造方法によれば、LDD層10の形成を、固
相拡散によって行なうため、上述の各実施の形態のよう
にイオン注入によって行なう場合に比べて、より浅いL
DD層10が形成できる。したがって、短チャネル特性
の改善が可能なnMOSFETを得ることができる。
【0064】(実施の形態6)本実施の形態では、図1
5に示すnMOSFETを製造するための製造方法につ
いて説明する。
【0065】(製造方法)本実施の形態においては、上
述の各実施の形態における、半導体層としてのn形シリ
コン層12の形成工程に代えて、図15に示すように、
半導体層のうち、上面絶縁膜としてのシリコン窒化膜9
の上側にある部分は多結晶シリコン層14となり、基板
内ソース領域および基板内ドレイン傾域としてのLDD
層10の上側にある部分は単結晶シリコン層13とな
り、かつシリコン酸化膜の上側には何も成長しないよう
に、各層を成長させる工程を行なう。
【0066】(作用・効果)本実施の形態における半導
体装置(図15参照)によれば、単結晶シリコンは、多
結晶シリコンなどと比べて抵抗をより低くできるため、
半導体層のうちLDD層の上側に位置する部分とLDD
層とを合わせた部分のシート抵抗を低減できる。その結
果、素子のトランジスタとしての駆動能力の向上が期待
できる。また、LDD層の上の部分が多結晶シリコンの
場合には、イオン注入やシリサイド工程において、結晶
粒界の存在によって、不純物プロファイルが所望の通り
にならないことや、イオンが異常に深く注入されたり、
シリサイドが異常に深く形成されたりして接合リークを
生じることが問題となりうるが、単結晶シリコンである
ので、そのような問題は低減できる。
【0067】(実施の形態7)本実施の形態では、図7
に示すnMOSFETにおいて、半導体層として、n形
シリコン層12の代りに、SiGeまたはSiGeCを
備える。この構造を製造するためには、図7に示す構造
を製造する方法において、n形シリコン層12の形成工
程の代りに公知の技術によってSiGeまたはSiGe
Cを成長させればよい。
【0068】(作用・効果)半導体として一般的である
シリコン内部における硼素の活性化率に比べて、SiG
eやSiGeCの内部における硼素の活性化率の方が高
い。本実施の形態における半導体装置によれば、半導体
層がSiGeまたはSiGeCであるので、pMOSF
ETを作製する際にp形ドーパントである硼素の活性化
率を高めて、LDD層10および半導体層を合わせたソ
ース/ドレイン領域のシート抵抗を低減でき、素子のト
ランジスタとしての駆動能力の向上が期待できる。
【0069】(実施の形態8)本実施の形態では、図1
6に示すnMOSFETを製造するための製造方法につ
いて説明する。
【0070】(製造方法)本実施の形態においては、実
施の形態1〜5に説明した工程によって得られた図7ま
たは図14に示す構造に対して、サリサイドプロセスを
適用して、半導体層であるn形シリコン層12をシリサ
イド化し、半導体層のうち少なくとも上面近傍をシリサ
イド層15とする工程を行なう。図7に示す構造に対し
て、この工程を行なった場合、図16に示す構造の半導
体装置が得られる。図14に示す構造に対して、この工
程を行なう場合、図7に示す側壁絶縁膜11の形成後に
行なうことにより、図16に示す構造の半導体装置が得
られる。
【0071】(作用・効果)基板外ソース/ドレイン領
域(実施の形態1参照)として機能する半導体層の少な
くとも一部がシリサイド層15となることによって、基
板外・基板内合わせたソース/ドレイン領域のシート抵
抗を低減することができる。その結果、素子のトランジ
スタとしての駆動能力の向上が期待できる。
【0072】(スパイクリークの問題)図23に示す従
来の構造において、仮にサリサイドプロセスを行なって
n形ソース/ドレイン領域16の上面をシリサイド化し
ようとすると、シリコン基板1の上面に存在する微小な
欠陥などに起因して局所的にシリサイド反応がシリコン
基板1の奥深くまで進行してしまう場合がある。このよ
うな反応によって奥深くまで形成されたシリサイドがシ
リコン基板1内のpn接合面を超えてp形ウェル4に到
達してしまうと、このシリサイドを通じて、大きなリー
ク電流が流れ、トランジスタとして動作不能となる。こ
のようなリークをシリサイドがスパイク状に形成されて
いることから「スパイクリーク」と呼ぶが、本発明に基
づく半導体装置においては、シリサイドがスパイク状に
形成されたとしても、上面絶縁膜としてのシリコン窒化
膜9が存在するため、シリサイドがpn接合面を超える
確率は低い。したがって、シリサイドに起因するスパイ
クリークの発生確率は低減できる。
【0073】なお、今回開示した上記実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の
範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での
すべての変更を含むものである。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、ソース/ドレイン領域
は、シリコン基板内部に形成されたLDD層と、上面絶
縁膜を介してシリコン基板上方に設けられた半導体層と
からなる構成である。したがって、上面絶縁膜の介在に
より、ソース/ドレイン領域の寄生接合容量は低減で
き、素子の高速化が可能となる。また、上面絶縁膜の存
在により、シリコン基板の主表面と素子分離領域との界
面における接合リーク電流の低減が可能となる。
【0075】LDD層は、シリコン基板の主表面側から
上方に向かって、半導体層によって接続されているの
で、寄生抵抗を低減することができる。その結果、素子
のトランジスタとしての駆動能力の向上が可能となる。
【0076】ソース/ドレイン領域として機能する半導
体層の一部をシリサイド化することによって、ソース/
ドレイン領域のシート抵抗が低減する。その結果、素子
のトランジスタとしての駆動能力の向上が可能となる。
【0077】シリサイド化される半導体層とシリコン基
板との間には上面絶縁膜が介在するため、シリサイドに
起因するスパイクリークの発生確率を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づく実施の形態1〜5における半
導体装置の製造方法の第1の工程を説明するための断面
図である。
【図2】 本発明に基づく実施の形態1〜5における半
導体装置の製造方法の第2の工程を説明するための断面
図である。
【図3】 本発明に基づく実施の形態1〜5における半
導体装置の製造方法の第3の工程を説明するための断面
図である。
【図4】 本発明に基づく実施の形態1〜5における半
導体装置の製造方法の第4の工程を説明するための断面
図である。
【図5】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
装置の製造方法の第5の工程を説明するための断面図で
ある。
【図6】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
装置の製造方法の第6の工程を説明するための断面図で
ある。
【図7】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
装置の断面図である。
【図8】 本発明に基づく実施の形態2における半導体
装置の製造方法の第5の工程を説明するための断面図で
ある。
【図9】 本発明に基づく実施の形態3における半導体
装置の製造方法の第5の工程を説明するための断面図で
ある。
【図10】 本発明に基づく実施の形態3における半導
体装置の製造方法の第6の工程を説明するための断面図
である。
【図11】 本発明に基づく実施の形態3における半導
体装置の製造方法の第7の工程を説明するための断面図
である。
【図12】 本発明に基づく実施の形態3における半導
体装置の製造方法の第8の工程を説明するための断面図
である。
【図13】 本発明に基づく実施の形態4、5における
半導体装置の製造方法の第5の工程を説明するための断
面図である。
【図14】 本発明に基づく実施の形態4における半導
体装置の製造方法の第6の工程を説明するための断面図
である。
【図15】 本発明に基づく実施の形態6における半導
体装置の断面図である。
【図16】 本発明に基づく実施の形態8における半導
体装置の断面図である。
【図17】 (a)は、従来技術に基づくnMOSFE
Tの断面の要部拡大図である。(b)は、(a)に示す
構造において発生する寄生接合容量についての説明図で
ある。
【図18】 (a)は、本発明に基づくnMOSFET
の断面の要部拡大図である。(b)は、(a)に示す構
造において発生する寄生接合容量についての説明図であ
る。
【図19】 寄生接合容量CjとCSiNとを比較するグラ
フである。
【図20】 従来技術に基づく半導体装置の製造方法の
第1の工程を説明するための断面図である。
【図21】 従来技術に基づく半導体装置の製造方法の
第2の工程を説明するための断面図である。
【図22】 従来技術に基づく半導体装置の製造方法の
第3の工程を説明するための断面図である。
【図23】 従来技術に基づく半導体装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2 素子分離領域、3 パッド酸化
膜、4 p形ウェル、5 ゲート酸化膜、6 ゲート電
極、7 ハードマスク、8 仮側壁絶縁膜、9シリコン
窒化膜、10 LDD層、11 側壁絶縁膜、12 n
形シリコン層、13 単結晶シリコン層、14 多結晶
シリコン層、15 シリサイド層、16 n形ソース/
ドレイン領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 雄次 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F040 DA10 DA12 DA14 DC01 EA08 EC01 EC04 EC07 EC13 EF02 EK01 FA04 FA05 FA09 FA16 FA19 FB02 FC06 FC09 FC15 FC19 FC22

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面を主表面として前記主表面側に
    基板内ソース領域および基板内ドレイン領域を有するシ
    リコン基板と、 前記主表面上にゲート酸化膜を介し形成されたゲート電
    極と、 前記ゲート電極を挟んで互いに対向する位置に形成され
    た側壁絶縁膜と、 前記シリコン基板の主表面上側に形成された上面絶縁膜
    と、 前記上面絶縁膜の上側から前記側壁絶縁膜の側面まで延
    在する半導体層とを備え、 前記半導体層が前記基板内ソース領域および前記基板内
    ドレイン傾域と接している、半導体装置。
  2. 【請求項2】 一方の面を主表面として前記主表面側に
    基板内ソース領域および基板内ドレイン領域を有するシ
    リコン基板と、 前記主表面上にゲート酸化膜を介し形成されたゲート電
    極と、 前記シリコン基板の主表面上側に形成された上面絶縁膜
    と、 前記上面絶縁膜の上側から前記ゲート電極に向かって前
    記ゲート電極とは接しないように延在する半導体層とを
    備え、 前記半導体層が前記基板内ソース領域および前記基板内
    ドレイン傾域と接している、半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体層のうち、前記上面絶縁膜の
    上側にある部分は多結晶シリコン層であり、前記基板内
    ソース領域および前記基板内ドレイン傾域の上側にある
    部分は単結晶シリコン層である、請求項1または2に記
    載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体層がSiGeまたはSiGe
    Cを含む、請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記上面絶縁膜がシリコン窒化膜であっ
    て厚みが10nm以上である、請求項1から4のいずれ
    かに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体層がシリサイドを含む、請求
    項1から5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 主表面を有するシリコン基板上にゲート
    酸化膜を介してゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極を挟んで互いに対向する位置に仮側壁絶
    縁膜を形成する工程と、 前記シリコン基板の主表面上側に上面絶縁膜を形成する
    工程と、 前記仮側壁絶縁膜を除去する工程と、 前記シリコン基板の主表面近傍に基板内ソース領域およ
    び基板内ドレイン領域を形成する工程と、 前記ゲート電極を挟んで互いに対向する位置に側壁絶縁
    膜を形成する工程と、前記上面絶縁膜の上側から前記側
    壁絶縁膜の側面まで延在し、一部が前記基板内ソース領
    域および前記基板内ドレイン傾域と接するように、基板
    外ソース領域および基板外ドレイン領域となる半導体層
    を形成する工程とを含む、半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 主表面を有するシリコン基板上にゲート
    酸化膜を介してゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極を挟んで互いに対向する位置に仮側壁絶
    縁膜を形成する工程と、 前記シリコン基板の主表面上側に上面絶縁膜を形成する
    工程と、 前記シリコン基板の主表面が露出するように前記仮側壁
    絶縁膜の一部を除去し、残存部分を側壁絶縁膜とする工
    程と、 前記シリコン基板の主表面近傍に基板内ソース領域およ
    び基板内ドレイン領域を形成する工程と、 前記上面絶縁膜の上側から前記側壁絶縁膜の側面まで延
    在し、一部が前記基板内ソース領域および前記基板内ド
    レイン傾域と接するように、基板外ソース領域および基
    板外ドレイン領域となる半導体層を形成する工程とを含
    む、半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記基板内ソース領域および基板内ドレ
    イン領域を形成する工程を、前記上面絶縁膜を形成する
    工程および前記側壁絶縁膜を形成する工程より後に行な
    う、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記基板内ソース領域および基板内ド
    レイン領域を形成する工程を、前記仮側壁絶縁膜を形成
    する工程および前記上面絶縁膜を形成する工程より前に
    行なう、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記上面絶縁膜を形成する工程の前
    に、前記シリコン基板主表面からみて、前記上面絶縁膜
    が前記基板内ソース領域および基板内ドレイン領域より
    も深くまで配置されるように、前記シリコン基板主表面
    における前記上面絶縁膜を配置しようとする領域を、エ
    ッチングする工程を含む、請求項10に記載の半導体装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記側壁絶縁膜を除去する工程を含
    み、 前記基板内ソース領域および基板内ドレイン領域を形成
    する工程を前記側壁絶縁膜を除去する工程の後に含む、
    請求項7または8に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記半導体層を形成する工程は、前記
    半導体層をn形とする工程を含み、 前記基板内ソース領域および基板内ドレイン領域を形成
    する工程は、前記半導体層から固相拡散させることによ
    って、前記シリコン基板の主表面近傍に基板内ソース領
    域および基板内ドレイン領域を形成する工程とを含む、
    請求項7または8に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記半導体層をシリサイド化する工程
    を含む、請求項7から13のいずれかに記載の半導体装
    置の製造方法。
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JP2004266278A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Samsung Electronics Co Ltd 上昇されたソース/ドレーン構造を有するmosトランジスタ及びこの製造方法

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