JP2001222739A - 電子マネーシステム及び電子マネー端末装置 - Google Patents

電子マネーシステム及び電子マネー端末装置

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JP2001222739A
JP2001222739A JP2000038059A JP2000038059A JP2001222739A JP 2001222739 A JP2001222739 A JP 2001222739A JP 2000038059 A JP2000038059 A JP 2000038059A JP 2000038059 A JP2000038059 A JP 2000038059A JP 2001222739 A JP2001222739 A JP 2001222739A
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card
amount
payment
terminal
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Fumio Kubono
文夫 久保野
Yasuo Takeshima
康夫 竹島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子マネーシステム、電子マネー
端末装置に関し、例えば非接触型ICカードを用いた電
子マネーシステムに適用して、非接触型ICカードを使
用する場合でも、確実に支払いの処理を実行することが
できるようにする。 【解決手段】 本発明は、電子マネーによる支払いの処
理を所定の操作により中止し、又は電子マネーの金額変
更を指示して更新の完了が通知されると、電子マネーの
更新を通知可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーシステ
ム及び電子マネー端末装置に関し、例えば非接触型IC
カードを用いた電子マネーシステムに適用することがで
きる。本発明は、電子マネーによる支払いの処理を所定
の操作により中止することにより、また電子マネーの金
額変更を指示して更新の完了が通知されると、電子マネ
ーの更新を通知可能とすることにより、非接触型ICカ
ードを使用する場合でも、確実に支払いの処理を実行す
ることができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、一部地域では、ユーザーの携帯す
る情報携帯端末を利用した電子マネーシステムが利用に
供されるようになされている。すなわちこの種のシステ
ムでは、携帯情報端末であるICカードに電子マネーを
記録し、この電子マネーにより支払いする場合、店舗の
端末によりICカードの記録を更新し、これにより支払
い金額の分、ICカードの電子マネーを減額する。さら
に店舗端末でこのICカードによる支払いを一旦記録し
て管理センターに通知し、又は店舗端末から直接にIC
カードによる支払いを管理センターに通知し、この管理
センターで決裁の処理を実行する。
【0003】このような電子マネーシステムに使用され
るICカードにおいては、接点を介して電気的な接続に
よりICカードをアクセスできるように構成された接触
型ICカードと、アンテナの結合等により非接触でアク
セスできるように構成された非接触ICカードとが実用
されるようになされている。
【0004】このうちアンテナの結合による非接触IC
カードは、専用のアクセス装置であるリーダライタに近
接して保持すると、このリーダライタから送出される高
周波信号がICカードのアンテナに誘起され、この高周
波信号の電力により動作を開始する。さらにこの高周波
信号を介して入力されるリーダライタからのコマンドに
よりメモリに記録したデータをリーダライタに送信し、
さらにはリーダライタから出力されるデータによりメモ
リの内容を更新するようになされている。
【0005】このような非接触型のICカードにおいて
は、接点を有してない分、接触型ICカードに比して高
い信頼性を確保できると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで非接触型IC
カードにおいては、アンテナの結合等により非接触でア
クセスできることにより、店舗において電子マネーによ
る支払いの処理を実行している途中で、リーダライタか
ら遠ざけられる場合も考えられる。
【0007】特に、個人情報の流出を防止する観点から
は、ICカードを所有するユーザーの手元で支払いの処
理を実行することが望まれるが、このようにすると、操
作に不慣れなユーザーが操作する場合、さらには支払い
方法を現金に変更する場合等に、処理が完了しないうち
にICカードが取り去られる場合が考えられる。
【0008】この場合、電子マネーシステムにおいて
は、リーダライタとICカードとの間のデータ通信が途
絶えることにより、さらには電力の供給が途絶えてIC
カードが動作を停止することにより、結局、支払いの処
理が中止することになる。
【0009】このような支払いの処理が中止した場合で
も、例えばICカードに対する書き込みのコマンドが実
行される前に、すなわちICカードにおいて電子マネー
の金額が減額される前に処理が中止した場合、店舗端末
側においては、ICカードからの処理の完了が通知され
ないことにより、店舗端末側においてもICカード側に
おいても、何ら支払いの処理を実行していない場合と同
様の状態に保持されることになり、この場合には改めて
支払いの処理を実行して対応することができる。
【0010】しかしながらICカードの記録では電子マ
ネーによる支払いの処理が実行されたにも係わらず、店
舗端末側ではその処理の完了が通知されない場合も考え
られ、この場合にはICカードの記録では電子マネーに
よる支払いの処理が完了しているにも係わらず、店舗の
端末では支払いの処理が完了していない場合が発生す
る。
【0011】このようになると、管理センターによる決
裁とICカード上における電子マネーの金額とが一致し
なくなり、システムの運用上、種々の問題が発生すると
考えられる。すなわちICカードにおいては支払い金額
の分電子マネーが減額されているにも係わらず、その金
額が決裁されないことになる。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、非接触型ICカードによる場合でも、確実に支払い
の処理を実行することができる電子マネーシステム、電
子マネー端末装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1又は請求項6の発明においては、電子マネー
システム又は電子マネー端末装置に適用して、情報携帯
端末に電子マネーの金額の更新を指示した後、情報携帯
端末から更新の完了が通知されると、管理センターに電
子マネーの更新を通知可能とする。
【0014】また請求項3又は請求項8の発明において
は、電子マネーシステム又は電子マネー端末装置に適用
して、所定の操作により、電子マネーの金額を更新する
と共に電子マネーの更新を管理センターに通知可能とす
る処理を、中止する。
【0015】請求項1又は請求項6の構成によれば、情
報携帯端末に電子マネーの金額の更新を指示した後、情
報携帯端末から更新の完了が通知されると、管理センタ
ーに電子マネーの更新を通知可能とすることにより、情
報携帯端末で電子マネーの金額の更新されていないうち
に処理が中止した場合には、情報携帯端末側及び端末装
置の双方で、処理開始前の状態に保持され、これにより
管理センターによる決裁とICカード上における電子マ
ネーの金額とが一致しなくなるような状況を回避するこ
とができる。また情報携帯端末で電子マネーの金額の更
新された後に処理が中止した場合、端末装置側において
は、処理開始前の状態に保持され、この場合、管理セン
ターによる決裁とICカード上における電子マネーの金
額とが一致しないものの、少なくともユーザーの不利益
となる状況である管理センターによる電子マネーの決裁
を防止することができる。またこの場合には、応答が得
られないことにより、改めて処理を繰り返して、ICカ
ードの記録との間で金額の一致を図ることができる。
【0016】また請求項3又は請求項8の構成によれ
ば、所定の操作により、電子マネーの金額を更新すると
共に電子マネーの更新を管理センターに通知可能とする
処理を、中止することにより、情報携帯端末をユーザー
の手元に保持して電子マネーの処理を実行する場合等
に、例えば支払い方法を変更しようと慌てて情報携帯端
末を取り除く等の操作を防止でき、これにより処理の途
中で情報携帯端末と端末装置との間でデータの送受が困
難となるような状況を低減でき、処理の進行状況に応じ
て対応する処理を実行すること等により、管理センター
による決裁とICカード上における電子マネーの金額と
が一致しなくなるような状況を回避することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0018】(1)電子マネーシステムの全体構成 図1は、本発明の実施の形態に係る電子マネーシステム
を示すブロック図である。この電子マネーシステム1
は、非接触型のICカード2A〜2Xを使用した電子マ
ネーシステムであり、これらユーザーの携帯するICカ
ード2A〜2Xの使用を管理センター3で集中的に管理
するクローズドループシステムによるものである。電子
マネーシステム1は、専用回線、公衆回線によるネット
ワークNT1、NT2、ルーター4等を介して、管理セ
ンター3に配置された管理サーバー5を各種サーバー、
端末装置と接続して構成される。
【0019】なおこの電子マネーシステム1において、
端末、サーバー等の間のデータ通信は、この電子マネー
システム1で共通のシステム鍵、装置間の相互認証に使
用する相互認証鍵、データの送出元の署名に使用する照
明鍵等を適宜使用した暗号化により実行されるが、以下
の説明においては、説明の簡略化のために、この暗号化
の処理については説明を省略する。
【0020】これら各種サーバー、端末装置のうち、発
行端末6は、例えば所定のICカード発行機関等の窓口
に配置されて、ICカード2A〜2Xの発行処理を実行
する。すなわち発行端末6は、営業時間中、常時、オン
ラインにより管理センター3と接続され、この管理セン
ター3との間のデータ交換に従ってリーダライタ(R/
W)6AによりICカード2Aをアクセスする。これに
より発行端末6は、ICカード2Aに電子マネーの処理
に必要なメモリ空間を確保し、さらには鍵データを記録
する。
【0021】発行端末6は、窓口の業務終了等により電
源を立ち下げる際に、管理センター3と間のデータ交換
に使用する鍵データ、ICカード2Aとの間のデータと
間のデータ交換に使用する鍵データ等の、ICカード2
Aの不正発行に利用可能なデータについては、内部の記
録装置から記録が抹消されるように構成され、これによ
りこれらのデータの不正な流出を防止し、システムの安
全性を確保するようになされている。
【0022】このため発行端末6は、窓口の業務開始等
により電源を立ち上げると、管理センター3との間の回
線を確保して、電源立ち下げ時に抹消したデータを管理
センター3よりダウンロードし、このダウンロードした
データによりその日のICカード発行処理を実行するよ
うになされている。
【0023】入金端末7は、金融機関等に配置され、I
Cカード2Bに電子マネーを充填する処理を実行する。
すなわち入金端末7は、金融機関等に配置される自動現
金支払い機と同様の外観形状を有し、ユーザーの操作に
応動した銀行ネットワーク8との間のデータ交換に従っ
てリーダライタ7BによりICカード2Bをアクセス
し、これにより、ユーザーの口座より確保した電子マネ
ーをICカード2Bに記録する。また入金端末7は、こ
のようなICカード2Bへの電子マネーの入金を管理セ
ンター3に通知する。
【0024】入金端末7は、窓口の業務終了等により電
源を立ち下げる際に、銀行ネットワーク8と間のデータ
交換に使用する鍵データ、ICカード2Bとの間のデー
タと間のデータ交換に使用する鍵データ等の、ICカー
ド2Aの不正使用に利用可能なデータ、さらには後述す
るネガリスト等のICカードの不正使用を防止するデー
タについては、内部の記録装置から記録が抹消されるよ
うに構成され、これによりこれらのデータの不正な流出
を防止し、システムの安全性を確保するようになされて
いる。
【0025】このため入金端末7は、窓口の業務開始等
により電源を立ち上げると、管理センター3との間の回
線を確保して、電源立ち下げ時に抹消したデータを管理
センター3よりダウンロードし、このダウンロードした
データによりその日の入金処理を実行するようになされ
ている。
【0026】入金端末7は、このダウンロードの際に、
併せて使用が禁止されたICカードのリストであるネガ
リストを取得し、このネガリストに従ってその日の入金
処理を実行する。かくするにつき入金端末7は、入金に
係るICカード2Bがこのネガリストに記録されたIC
カードの場合、入金の処理を中止して管理センター3に
通知する。
【0027】店舗端末9は、この電子マネーシステムが
適用される各店舗に配置され、電子マネーによる支払い
の処理を実行する。店舗端末9は、店員等の操作に応動
して、リーダライタ9AによりICカード2Cをアクセ
スし、ICカード2Cの電子マネーより支払い金額を減
額する。さらにこのICカード2の電子マネーによる支
払いを記録し、所定のタイミングでこの支払いの記録を
管理センター3に通知する。なおここで支払いの記録
は、電子マネーに係るICカードの識別コード、支払い
金額、支払いの日時等により構成され、店舗端末9にデ
ータベース化して記録される。
【0028】店舗端末9は、このようにして電子マネー
の金額を更新する際に、管理センター3から発行された
ネガリストを参照し、支払いに係るICカード2Cがこ
のネガリストに記録されたICカードの場合、支払いの
処理を中止する。さらにこの一連の処理を記録に残し、
電子マネーによる支払いの記録と共に管理センター3に
通知する。
【0029】自動販売機(自販機)11D〜11Xは、
ユーザーの操作に応じてユーザーの所望する飲料水等を
販売する。このとき自動販売機11D〜11Xは、ユー
ザーの操作に応じてそれぞれ内蔵のリーダライタにより
ICカード2D〜2Xをアクセスし、ユーザーの購入し
た購入金額の分、ICカード2D〜2Xの電子マネーを
減額する。さらに自動販売機11D〜11Xは、それぞ
れICカード2D〜2Xによる電子マネーの使用を記録
し、この記録を自動販売機サーバー10に通知する。
【0030】自動販売機11D〜11Xは、このように
して電子マネーの金額を更新する際に、管理センター3
から発行されたネガリストを参照し、支払いに係るIC
カード2Cがこのネガリストに記録されたICカードの
場合、支払いの処理を中止する。
【0031】自動販売機サーバー10は、これら複数台
の自動販売機11D〜11Xにおける電子マネーの使用
を記録し、所定のタイミングでこの支払いの記録を管理
センター3に通知する。すなわち自動販売機サーバー1
0は、各自動販売機11D〜11Xとの間の無線通信に
より、各自動販売機11D〜11Xの電子マネーによる
支払いを記録し、これら複数台の自動販売機11D〜1
1Xにおける電子マネーの使用を纏めて管理センター3
に通知する。さらに自動販売機サーバー10は、この通
知の際に、ネガリストをダウンロードし、このダウンロ
ードしたネガリストを各自動販売機11D〜11Xに通
知する。
【0032】自動販売機サーバー10は、通常、常時電
源が投入された状態に保持され、電源が立ち下げられる
と、管理センター3と間のデータ交換に使用する鍵デー
タ、自動販売機11D〜11Xとの間のデータと間のデ
ータ交換に使用する鍵データ等の、ICカード2Aの不
正使用に利用可能なデータ、さらには後述するネガリス
ト等のICカードの不正使用を防止するデータについて
は、内部の記録装置から記録が抹消されるように構成さ
れ、これによりこれらのデータの不正な流出を防止し、
システムの安全性を確保するようになされている。
【0033】このため自動販売機サーバー10は、電源
を立ち上げると、管理センター3との間の回線を確保し
て、電源立ち下げ時に抹消されたデータを管理センター
3よりダウンロードし、このダウンロードしたデータに
より各種処理を実行するようになされている。
【0034】自動販売機サーバー10は、このダウンロ
ードの際に、併せて使用が禁止されたICカードのリス
トであるネガリストを取得し、このネガリストに従って
各所の処理を実行する。
【0035】なお発行端末6、入金端末7、店舗端末
9、自動販売機サーバー10、自動販売機11A〜11
Xにあっては、管理サーバー5との間のデータ交換によ
り、定期的に暗号化、署名、相互認証する鍵データを更
新するようになされている。また入金端末7、店舗端末
9、自動販売機11A〜11Xにあっては、これらの更
新に伴って、又は管理サーバー5の指示により、電子マ
ネーの入金、支払いに使用されるICカード2B〜2X
について、暗号化のための鍵データを更新するようにな
され、電子マネーシステム1では、これらの処理によっ
ても安全性を確保するようになされている。
【0036】銀行ネットワーク8は、接続サーバー13
を介してこの電子マネーシステム1と接続され、ICカ
ード2A〜2Xを使用するユーザーの口座を管理する。
すなわち銀行ネットワーク8は、入金端末7よりICカ
ード2Bへの電子マネーの入金が通知されると、入金元
であるユーザーの口座等を確認し、入金可能か否かを入
金端末7に通知する。さらにこの通知による入金端末7
からの応答により、該当する口座より入金の金額を所定
の管理用口座に引き落とし、結果を入金端末7に通知す
る。また管理センター3より決裁が指示されると、管理
用口座に一時プールした現金をユーザーが電子マネーを
支払いった各店舗の口座に振り分ける。
【0037】接続サーバー13は、この電子マネーシス
テム1と銀行ネットワーク8とを接続するサーバーであ
り、これら電子マネーシステム1と銀行ネットワーク8
との間で送受するデータについて、暗号化の解除、各シ
ステムに対応する暗号化等の処理を実行する。
【0038】管理センター3は、取引データベース15
の記録に従って管理サーバー5によりこの電子マネーシ
ステム1を運用、管理する。すなわち取引データベース
15は、この電子マネーシステム1により運用、管理す
るICカード2A〜2Xについて、各ICカード2A〜
2Xの識別データ、個人データ、各ICカード2A〜2
Xにおける電子マネーの使用履歴、残高等を記録して構
成される。
【0039】管理サーバー5は、発行端末6からICカ
ード2Aの発行が指示されると、発行に必要な各種デー
タを発行端末6との間でデータ交換し、さらに発行に係
る記録を取引データベース15に記録する。これに対し
て管理センター3は、入金端末7からICカード2Bへ
の電子マネーの入金が通知されると、取引データベース
15の記録を更新する。また店舗端末9、自動販売機サ
ーバー10から電子マネーの使用が通知されると、対応
するICカードの記録を更新する。
【0040】管理サーバー5は、例えば毎月所定の日に
なると、取引データベース15をアクセスし、1月間で
使用された各ICカードの使用履歴より、各店舗に振り
分ける金額を計算し、この金額による決裁を銀行ネット
ワーク8に指示する。
【0041】また管理サーバー5は、管理センター3に
配置の端末装置からの入力により、さらには取引データ
ベース15に記録された各ICカードの残高と支払い金
額との比較により、ネガリストを作成して保持する。管
理サーバー5は、入金端末7についてはリアルタイム
で、店舗端末9、自動販売機サーバー10に対してはこ
れからのアクセスによりこのネガリストをこれら店舗端
末9、自動販売機サーバー10に配付する。
【0042】また管理サーバー5は、発行端末6、入金
端末7については、発行端末6、入金端末7の電源起動
時に実行されるアクセスにより、ネガリスト、これら端
末装置との間のデータ交換に使用する鍵データを送信す
る。また管理サーバー5は、オペレータの操作により、
所定のタイミングで、これら端末装置との間のデータ交
換に使用する鍵データを更新し、この更新した鍵データ
をネガリストと共に各端末装置に通知する。なお発行端
末6に対しては、常時接続されていることによりリアル
タイムでこの鍵データを通知する。
【0043】(2)店舗端末 図2は、店舗端末9を示す斜視図である。店舗端末9
は、端末本体20に顧客操作部21、店舗操作部22を
接続して構成され、必要に応じてレシートプリンタ2
3、POSレジスター24を接続できるようになされて
いる。なおここでレシートプリンタ23は、領収明細、
領収書等の発行に使用されるプリンタであり、POSレ
ジスター24は、キーボードの操作により、さらにはバ
ーコードの読み取り等により支払いに係る単価を入力で
きるようになされた現金による入出金に使用する会計機
である。店舗端末9においては、このPOSレジスター
24との間では、必要に応じて何ら暗号化しないデータ
の送受により、又は暗号化したデータの送受により、支
払い金額等を送受できるようになされている。
【0044】顧客操作部21は、液晶表示装置21Aの
前面に、ICカードを載置するカード提示部21Bを配
置して形成される。このカード提示部21Bは、ICカ
ードの形状に凹部が形成され、この凹部の下側にリーダ
ライタ9A1が配置されるようになされている。これに
より顧客操作部21は、カード提示部21BにICカー
ドが載置されると、リーダライタ9A1のアンテナとI
Cカードのアンテナとが確実に結合する状態を形成し、
リーダライタ9A1によりICカードをアクセスできる
ようになされている。
【0045】液晶表示装置21Aは、このカード提示部
21B側に表示画面21Cが配置され、この表示画面2
1Cにタッチパネル21Dが配置される。これにより顧
客操作部21は、カード提示部21B側にてICカード
を載置するユーザーに対して、種々の情報を提供し、さ
らには表示画面上における操作により種々の情報を入力
できるようになされている。
【0046】これに対して店舗操作部22は、同様に、
液晶表示装置22Aの前面に、カード提示部22Bを配
置して形成され、このカード提示部22Bの凹部の下側
にリーダライタ9A2が配置されるようになされてい
る。これにより店舗操作部22においては、ユーザーよ
り預かったICカードがカード提示部22Bに載置され
ると、このICカードをリーダライタ9A2によりアク
セスできるようになされている。
【0047】液晶表示装置22Aは、このカード提示部
22B側に表示画面22Cが配置され、この表示画面に
タッチパネル22Dが配置される。これにより店舗操作
部22は、カード提示部22B側にてICカードを載置
する店員に対して、種々の情報を提供し、さらには表示
画面上における操作により種々の情報を入力できるよう
になされている。
【0048】端末本体20は、略長方形形状の筐体に、
顧客操作部21、店舗操作部22、レシートプリンタ2
3、POSレジスター24との間のインターフェース、
コントローラ等を収納して構成される。
【0049】図3は、この店舗端末9を示すブロック図
である。店舗端末9は、図示しないインターフェースを
介して、顧客操作部21、店舗操作部22、レシートプ
リンタ23、POSレジスター24が内部バスBUSに
接続される。インターフェース(I/F)31は、この
バスBUSに接続されて、コントローラ32の制御によ
り公衆回線を介して管理センター3との間で種々のデー
タを入出力し、これにより店舗端末9は、管理センター
3に種々のデータをアップロードし、さらにはネガリス
ト等を取得できるようになされている。
【0050】ハードディスク装置(HD)33は、コン
トローラ32の制御により、インターフェース31を介
して取得した各種データ、電子マネーによる支払いのデ
ータ等の、コントローラ32の処理に必要な各種データ
を記録する。
【0051】またバックアップ電源35は、内蔵のバッ
テリーにより、商用電源の供給が遮断した場合に、バッ
クアップ用の電源を供給する。
【0052】ここでコントローラ32は、この店舗端末
9全体の動作を制御する演算処理ユニット等により構成
され、ハードディスク装置33に記録された処理手順に
従って顧客操作部21、店舗操作部22からの通知によ
り全体の動作を制御し、これにより電子マネーによる支
払いの処理、レシートプリンタ23を駆動したレシート
の発行等の処理を実行する。
【0053】すなわちコントローラ32は、店員により
この店舗端末9の電源が立ち上げられると、店舗操作部
22に所定の立ち上げモード選択画面を表示する。ここ
で立ち上げモード選択画面は、この店舗端末9の動作モ
ードを選択するメニュー画面であり、コントローラ32
は、このメニュー画面に売上モードのメニューと練習モ
ードのメニューを表示する。ここで練習モードは、この
店舗端末9の操作に習熟するための操作モードである。
これに対して売上モードは、実際に電子マネーによる支
払い等の処理を実行するためのモードである。
【0054】コントローラ32は、このメニュー画面に
おいて、売上モードが選択された場合、内蔵のメモリ等
を初期化した後、起動用暗証番号の入力画面を表示す
る。ここで店舗操作部22に設けられたタッチパネルの
操作により、事前に入力された起動用暗証番号が入力さ
れると、コントローラ32は、動作モードを会計モード
に切り換え、顧客操作部21、店舗操作部22の表示を
この会計モードの表示に切り換える。ここで会計モード
は、電子マネーによる電子支払いの処理を実行するモー
ドである。
【0055】コントローラ32は、店舗操作部22に設
けられたタッチパネルの操作により、この会計モードの
表示画面において、店員により所定の領域が押圧操作さ
れると、店舗操作部22の表示を管理用暗証番号の入力
画面に切り換える。ここで店舗操作部22に設けられた
タッチパネルの操作により、事前に入力された管理用の
暗証番号が入力されると、コントローラ32は、動作モ
ードを集計モードに切り換え、店舗操作部22の表示を
対応する表示画面に切り換える。ここで集計モードは、
電子マネーによる売り上げを集計する動作モードであ
る。
【0056】コントローラ32は、店舗操作部22に設
けられたタッチパネルの操作により、この集計モードの
表示画面において、店員により所定の領域が押圧操作さ
れると、店舗操作部22の表示を登録モードの入力画面
に切り換える。ここで登録モードは、この店舗端末9の
動作モード等を登録するモードである。
【0057】コントローラ32は、この登録モードの入
力画面において、会計の都度、レシートを印刷するか、
タッチパネル22Dにより所定の操作が実行された場合
にのみレシートを印刷するかの設定を受け付ける。また
コントローラは、POSレジスター24の連動により電
子マネーの支払いを処理するのか、又はPOSレジスタ
ー24とは無関係に独立した動作により電子マネーの支
払いを処理するのかとの設定を受け付ける。また起動用
の暗証番号、管理用暗証番号の設定、変更を受け付け、
消費税率の登録等を受け付ける。コントローラ32は、
この登録モードの入力画面において、タッチパネル22
Dの所定領域が押圧操作されると、該操作に応じて集計
モード、会計モード、電源遮断待ちの待機モードに動作
モードを切り換え、また店舗操作部22の表示を対応す
る表示に切り換える。
【0058】またコントローラ32は、同様に、集計モ
ード、会計モードにおいて、タッチパネル22Dの所定
領域が押圧操作されると、動作モードを会計モード、待
機モードに切り換える。このうちの待機モードにおい
て、同様にタッチパネル22Dの所定領域が押圧操作さ
れると、コントローラ32は、この店舗端末9の電源を
遮断する。
【0059】(3)電子マネーによる会計処理 コントローラ32は、動作モードが会計モードに設定さ
れると、それぞれ対応する表示画面を顧客操作部21、
店舗操作部22に表示する。図4(A)は、このうちの
店舗操作部22の表示画面22Cであり、金額の入力に
必要なテンキー、小計、合計、訂正等のメニュー22C
1、中止のメニュー22C2、合計金額の表示欄22C
3、入力中の金額の表示欄22C4等により形成され
る。これに対して図4(B)は、顧客操作部21側の表
示画面21Cであり、最上段にユーザーに対するメッセ
ージが表示され、続いて合計金額、未払い金額、カード
残金の領域が表示される。
【0060】コントローラ32は、このように顧客操作
部21、店舗操作部22を設定した後、図5〜図7に示
す処理手順の実行により、電子マネーによる支払いの処
理を実行する。すなわちコントローラ32は、ステップ
SP1からステップSP2に移り、ユーザーの支払い金
額を計算する。ここでコントローラ32は、店舗操作部
22におけるタッチパネル22Dの操作に応じて、順次
支払い金額の入力を受け付け、支払い金額の合計金額を
計算する。このときコントローラ32は、顧客操作部2
1側の表示画面21Cに、適宜、これらの小計金額、合
計金額を表示する。さらに訂正のメニュー(図4
(A))が店員により押圧されると、処理を一時中止
し、店員による金額の訂正を受け付ける。
【0061】このようにして支払い金額が集計される
と、コントローラ32は、ステップSP3に移り、カー
ド提示部21B、22BへのICカードの載置をユーザ
ー、店員に指示する。ここでコントローラ32は、図4
(A)に示す顧客操作部21側の表示画面21Cにおけ
る「いらっしゃいませ」のメッセージに代えて、「カー
ドをタッチしてください」のメッセージを表示すること
により、ICカードの載置を指示する。
【0062】続いてコントローラ32は、ステップSP
4に移り、店員により中止のメニュー22D2が押圧さ
れたか否か判断する。ここで電子マネーにより支払い方
法をユーザーが選択したにも係わらず、支払い方法を現
金、クレジットカードに変更する場合が考えられ、この
ような場合に中止のメニュー22D2が押圧される。ま
た間違えて支払い金額を集計する場合も考えられ、この
場合も中止のメニュー22D2が押圧される。これによ
りコントローラ32は、中止のメニュー22D2が押圧
された場合、ステップSP4からステップSP5に移
り、一連の処理を終了して会計モードの初期状態に戻
る。
【0063】これに対して中止のメニュー22D2が押
圧されない場合、コントローラ32は、ステップSP6
に移る。ここでコントローラ32は、リーダライタ9A
1、9A2の動作を立ち上げる。さらにコントローラ3
2は、続いてステップSP7に移り、中止のメニュー2
2D2が押圧されたか否か判断し、ここで肯定結果が得
られると、ステップSP7からステップSP5に移り、
一連の処理を終了して会計モードの初期状態に戻る。こ
れに対してステップSP7において否定結果が得られる
と、コントローラ32は、ステップSP8に移り、IC
カードより応答が得られたか否か判断する。ここで否定
結果が得られると、コントローラ32は、ステップSP
7に戻る。
【0064】ここでリーダライタ9A1、9A2は、コ
ントローラ32により起動が指示されると、一定の周期
によりICカードに呼びかけを送出する。ICカードに
おいては、カード提示部21B又は22Bに載置される
と、このリーダライタ9A1又は9A2からの呼びかけ
に係る高周波信号がアンテナに誘起され、この高周波信
号の電力により動作を開始する。さらにICカードは、
この高周波信号で伝送されたデータを解析し、この場合
このデータがリーダライタ9A1又は9A2からの呼び
かけに係るものであることにより、この呼びかけに対す
る応答を返送する。リーダライタ9A1又は9A2は、
この応答が得られると呼びかけを中止し、応答が得られ
たことをコントローラ32に通知する。
【0065】これによりコントローラ32は、リーダラ
イタ9A1又は9A2を起動した後、ICカードがカー
ド提示部21B又は22Bに載置されて応答が検出され
るまので間、ステップSP7−SP8−SP7の処理手
順を繰り返し、このとき店員により中止のメニュー22
D2が押圧されると、即座にこの一連の処理を中止す
る。なおコントローラ32は、このようにしてステップ
SP7−SP8−SP7の処理手順を繰り返して所定時
間経過すると、店舗操作部22側にICカードの載置待
ちである旨のメッセージを表示し、例えば処理途中に中
断して放置されたような場合に処理の継続を促すように
なされている。
【0066】これに対してICカードが載置されて応答
が検出されると、コントローラ32は、リーダライタ9
A1又は9A2からの通知によりステップSP9に移
る。ここでコントローラ32は、応答が検出されたリー
ダライタ9A1又は9A2に対して相互認証の処理を指
示する。これにより図7に示すように、リーダライタ9
A1又は9A2は、ICカードとの間で相互認証鍵によ
る所定のデータを送受し、これにより相互認証の処理を
実行すると共に、処理結果をコントローラ32に通知す
る。
【0067】さらにコントローラ32は、リーダライタ
9A1又は9A2から通知された相互認証結果より、正
しく相互認証できたか否か判断することにより、載置さ
れたICカードがこの電子マネーシステム1に使用され
るICカードか否か判断する。すなわちユーザーにおい
ては、例えば定期券等に係るICカードを誤って載置す
ることも考えられることにより、コントローラ32は、
ここで否定結果が得られる、ステップSP10に移る。
ここでコントローラ32は、顧客操作部21、店舗操作
部22に誤ったICカードが載置された旨のメッセージ
を表示し、ステップSP3に戻る。これによりコントロ
ーラ32は、ICカードの載置を改めてユーザーに促す
ことになり、必要に応じて店員の中止の操作を受け付け
ることになる。
【0068】これに対して正しく相互認証できた場合、
コントローラ32は、ステップSP11に移り(図
6)、再び中止のメニュー22D2が押圧されたか否か
判断し、ここで肯定結果が得られると、ステップSP1
1からステップSP5に移り(図5)、一連の処理を終
了して会計モードの初期状態に戻る。これに対してステ
ップSP11において否定結果が得られると、コントロ
ーラ32は、ステップSP12に移り、リードコマンド
の送出をリーダライタ9A1又は9A2に指示する。
【0069】これに応答してリーダライタ9A1又は9
A2は、図7に示すように、コントローラ32により指
示されたアドレス(Adr)によるリードコマンド(R
ead)をICカードに送出し、ICカードにおいて
は、このリードコマンド(Read)を正常に受信した
場合、リーダライタ9A1又は9A2にアクノレッジA
CKのステータスを返し、その後、リードコマンドの実
行によりメモリに記録されたデータを応答Respon
seとしてリーダライタ9A1又は9A2に送出する。
リーダライタ9A1又は9A2は、この応答によるデー
タを受信すると、コントローラ32に通知する。コント
ローラ32は、このリーダライタ9A1又は9A2から
の通知により、ICカードに記録された電子マネーの残
金、ICカードの識別コード等を取得する。
【0070】このようにしてICカードから所望のデー
タを読み出すと、コントローラ32は、ステップSP2
3に移り、この読み出したICカードの識別コードによ
りネガリストを検索し、ICカードが使用を禁止された
ものか否か判断する。ここでICカードが使用を禁止さ
れたものの場合、コントローラ32は、ステップSP1
4に移る。ここでコントローラ32は、顧客操作部2
1、店舗操作部22の表示を切り換え、載置されたIC
カードが使用を禁止されたものであることをユーザー、
店員に通知した後、ステップSP3に戻る。
【0071】これに対してICカードが使用を禁止され
たものでない場合、コントローラ32は、ステップSP
15に移る。ここでコントローラ32は、ICカードよ
り読み出した電子マネーの残金と支払い合計金額との比
較により、ICカードの電子マネーにより支払い可能か
否か判断する。
【0072】ここで金額が不足していない場合、コント
ローラ32は、ステップSP15からステップSP16
に移り(図7)、再び中止のメニュー22D2が押圧さ
れたか否か判断し、ここで肯定結果が得られると、ステ
ップSP17からステップSP5に移る(図5)。これ
によりコントローラ32は、電子マネーの金額が不足し
ていない場合でも、店員の操作により処理を中止できる
ようになされている。
【0073】これらによりコントローラ32は、所定の
操作である中止のメニューが操作されると、電子マネー
の金額を更新すると共に、電子マネーの更新を管理セン
ターに通知可能とする処理を中止するようになされてい
る。
【0074】コントローラ32は、ステップSP17で
否定結果が得られると、ステップSP18に移り、リー
ダライタ9A1又は9A2にライトコマンドの送出を指
示し、これにより支払い金額の分だけ電子マネーの残金
を減額するように、ICカードに記録された電子マネー
の金額を更新する。なおコントローラ32は、併せてこ
の支払いの金額、日時を電子マネーの使用履歴としてI
Cカードに記録するように指示する。
【0075】図8に示すように、これによりリーダライ
タ9A1又は9A2は、コントローラ32により指示さ
れたアドレスAdr、書き込みに係る残金、使用履歴の
データDataによりライトコマンドWriteを送出
し、ICカードにおいては、このライトコマンドを正常
に受信した場合にはアクノレッジACKのステータスを
返す。さらにその後、内蔵のメモリに対するデータの記
録を開始し、この記録が正常に完了すると、リーダライ
タ9A1又は9A2に応答Responseを返す。リ
ーダライタ9A1又は9A2においては、これらステー
タスの受信、応答の受信をコントローラ32に通知し、
また応答を受信するとICカードにアクノレッジACK
のステータスを返す。
【0076】コントローラ32は、このようにしてライ
トの処理を開始すると、ステップSP18に移り(図
6)、ステータス、応答を正しく受信できたか否か判断
し、ここで肯定結果が得られると、この場合ICカード
において、正しく残金を更新できない場合であることに
より、ステップSP19に移り、ハードディスク装置3
3にこのICカードによる電子マネーの支払いを記録す
る。これによりコントローラ32は、情報携帯端末であ
るICカードに電子マネーの金額の更新を指示した後、
ICカードから更新の完了が通知されると、管理センタ
ーに電子マネーの更新を通知可能とするようになされて
いる。なおここでこの記録は、支払い日時、支払い金
額、ICカードの識別コード等により構成される。この
ようにしてハードディスク装置33に支払いを記録する
と、コントローラ32は、登録モードの設定に応じてレ
シートの印刷をレシートプリンタ23に指示した後、ス
テップSP5に移ってこの処理手順を終了する(図
5)。
【0077】これに対してステップSP18で否定結果
が得られると、この場合ライトコマンドを送出した後、
ICカードが応答を返すまでの間で、ICカードがカー
ド提示位置より取り除かれた場合等と考えられることに
より、コントローラ32は、ステップSP20に移る。
【0078】ここでコントローラ32は、ICカードを
改めて載置する旨、メッセージの表示を指示した後、ス
テップSP3に戻り(図6)、改めて相互認証から一連
の処理を実行してライトコマンドの発行を指示する。こ
れによりコントローラ32は、ICカードに電子マネー
の金額の更新を指示した後、ICカードから更新の完了
が通知されない場合、電子マネーの金額の更新を再び指
示するようになされている。
【0079】これらによりコントローラ32は、中止の
操作をICカードに電子マネーの金額の更新を指示する
までの間で受け付けるのに対し、ICカードに電子マネ
ーの金額の更新を指示した後、ICカードから更新の完
了が通知されるまでの間、中止の操作を受け付けないよ
うにし、ICカードからの更新完了の通知により、管理
センターに電子マネーの更新を通知可能とするようにな
されている。
【0080】これに対して電子マネーの金額が不足して
いる場合、コントローラ32は、ステップSP15から
ステップSP22に移り(図6)、所定のメッセージを
顧客操作部21、店舗操作部22に表示する。ここでコ
ントローラ32は、図9(A)及び(B)にそれぞれ店
舗操作部22及び顧客操作部21の表示画面22C及び
21Cを示すように、この表示によりカードの金額が不
足していることを通知し、このメッセージの表示、中
止、実行のメニューの表示によりカードの残金を全て支
払いに当てるのかをユーザーに問いかける。なおこの図
においては、4000円の支払い金額に対して、ICカ
ードの残金が3000円の場合である。
【0081】コントローラ32は、続いてステップSP
23に移り、この店舗操作部22の表示画面22Cにお
ける中止のメニュー22D2が押圧されたか否か判断
し、ここで肯定結果が得られると、ステップSP23か
らステップSP5に移る(図5)。これによりコントロ
ーラ32は、電子マネーの金額が不足している場合に、
ユーザーが処理の中止を選択した場合、電子マネーによ
る支払いを中止するようになされ、例えば現金による支
払い、商品の購入中止等できるようになされている。
【0082】これに対してステップSP23において、
否定結果が得られると、コントローラ32は、ステップ
SP24に移る。ここでコントローラ32は、店舗操作
部22の表示画面22Cにおける実行の表示が押圧され
たか否か判断し、否定結果が得られると、ステップSP
23に戻る。これに対してステップSP24で肯定結果
が得られると、コントローラ32は、ステップSP25
に移り、ここでICカードに記録された残金を全額支払
いに当てるようにステップSP17〜ステップSP20
について上述したと同様にしてICカードの記録を更新
し、またこのICカードによる支払いを記録に残す。さ
らに支払い合計金額から支払いった金額を減額して残り
の支払い金額を算出した後、ステップSP3に戻る。
【0083】これにより店舗端末9は、同様の処理を繰
り返して別のICカードにより残金を清算し、さらには
処理を中止して残りを現金に支払いうことができるよう
になされている。またこのようにICカードに記録され
た電子マネーの全額が不足している場合であって、IC
カードの電子マネーを全額支払いに当てる場合でも、不
足していない場合と同様に、ICカードからの応答を待
って支払いを記録し、また応答が得られない場合、相互
認証から処理を繰り返すことにより、確実に支払いの処
理を実行できるようになされている。
【0084】これらによりコントローラ32は、支払い
金額とICカードに記録された電子マネーの金額との比
較により、ICカードに記録された電子マネーの金額が
不足する場合、中止のメニューにより少なくとも電子マ
ネーによる支払いを選択するか否かのメニューを提供
し、このメニューの選択に応じて、ICカードに記録さ
れた電子マネーの金額を更新するようになされている。
【0085】なおコントローラ32は、上述した処理に
おいて、リーダライタを介して検出されるICカードの
識別コード、ステータス等を別途チェックし、これらに
よりICカードの異常が検出されると、所定のメッセー
ジを表示して異常を通知する。また上述したメッセージ
の表示において、コントローラ32は、顧客操作部21
と店舗操作部22とで表示を切り換え、これによりユー
ザーに対しては失礼がないように、また店員に対しては
要点を確実に伝達することができるようになされてい
る。
【0086】(4)POSレジスタとの連係による電子
マネーの会計処理 図10〜図12は、上述した設定の処理によりPOSレ
ジスター24との連動により電子マネーの支払いを処理
する場合の、コントローラ32の処理手順を示すフロー
チャートである。
【0087】コントローラ32は、店員により会計モー
ドが選択されると、図4とほぼ同一の表示画面を表示す
る。この状態で店員によりPOSレジスター24が操作
されてユーザーの支払い合計金額が計算されると、ステ
ップSP31からステップSP32に移り、この合計金
額をPOSレジスター24から取得する。
【0088】続いてコントローラ32は、ステップSP
33に移り、この取得した金額を顧客操作部21、店舗
操作部22に表示すると共に、カード提示部21B、2
2BへのICカードの載置を指示する。続いてコントロ
ーラ32は、ステップSP34に移り、店員により中止
のメニュー22D2が押圧されたか否か判断する。ここ
でコントローラ32は、中止のメニュー22D2が押圧
された場合、ステップSP34からステップSP35に
移り、電子マネーにより支払いわれた金額をPOSレジ
スター24に通知した後、ステップSP36に移ってこ
の処理手順を終了する。これによりコントローラ32
は、中止の操作が実行された場合、この場合電子マネー
により何ら支払いされていないことにより、0円の支払
い金額をPOSレジスター24に通知して現金により取
引可能とするようになされている。
【0089】これに対して中止のメニュー22D2が押
圧されない場合、コントローラ32は、ステップSP3
7に移る。ここでコントローラ32は、リーダライタ9
A1、9A2の動作を立ち上げ、続くステップSP38
において、再び中止のメニュー22D2が押圧されたか
否か判断し、ここで肯定結果が得られると、ステップS
P38からステップSP35に移り、支払い金額を通知
した後、一連の処理を終了して会計モードの初期状態に
戻る。
【0090】これに対してステップSP38において否
定結果が得られると、コントローラ32は、ステップS
P39に移り、ICカードより応答が得られたか否か判
断し、ここで否定結果が得られると、コントローラ32
は、ステップSP38に戻る。
【0091】これに対してカード提示部21B、22B
にICカードが載置されて、ICカードから呼びかけ対
する応答が得られると、コントローラ32は、ステップ
SP40に移り、応答が検出されたリーダライタ9A1
又は9A2に対して相互認証の処理を指示する。さらに
コントローラ32は、リーダライタ9A1又は9A2か
ら通知される相互認証結果より、正しく相互認証できた
か否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップ
SP41に移る。ここでコントローラ32は、顧客操作
部21、店舗操作部22に誤ったICカードが載置され
た旨のメッセージを表示してステップSP33に戻る。
これによりコントローラ32は、ICカードの載置を改
めてユーザーに促すことになり、必要に応じて店員の中
止の操作を受け付けることになる。
【0092】これに対して正しく相互認証できた場合、
コントローラ32は、ステップSP40からステップS
P42に移り(図11)、再び中止のメニュー22D2
が押圧されたか否か判断し、ここで肯定結果が得られる
と、ステップSP42からステップSP35に移り(図
10)、支払い金額をPOSレジスター24に通知した
後、一連の処理を終了して会計モードの初期状態に戻
る。これに対してステップSP42において否定結果が
得られると、コントローラ32は、ステップSP43に
移り、リーダライタ9A1又は9A2を制御してICカ
ードよりメモリの記録を読み出す。
【0093】コントローラ32は、続いてステップSP
44に移り、この読み出したICカードの識別コードに
よりネガリストを検索し、ICカードが使用を禁止され
たものか否か判断する。ここでICカードが使用を禁止
されたものの場合、コントローラ32は、ステップSP
45に移り、顧客操作部21、店舗操作部22により載
置されたICカードが使用を禁止されたものであること
をユーザー、店員に通知した後、ステップSP33に戻
る。
【0094】これに対してICカードが使用を禁止され
たものでない場合、コントローラ32は、ステップSP
44からステップSP46に移り、ICカードの電子マ
ネーにより支払い可能か否か判断する。ここで電子マネ
ーの金額が不足していない場合、コントローラ32は、
ステップSP46からステップSP47に移り、再び中
止のメニュー22D2が押圧されたか否か判断し、ここ
で肯定結果が得られると、ステップSP47からステッ
プSP35に移る(図10)。
【0095】これに対してステップSP47で否定結果
が得られると、コントローラ32は、ステップSP48
に移り、リーダライタ9A1又は9A2の制御により支
払い金額の分だけ電子マネーの残金を減額するように、
ICカードに金額の更新を指示する。なおコントローラ
32は、併せてこの支払いの金額、日時を電子マネーの
使用履歴としてICカードに記録するようにライトコマ
ンドの送出を指示する。
【0096】コントローラ32は、このようにしてライ
トの処理を開始すると、ステップSP49に移り、ステ
ータス、応答を正しく受信できたか否か判断し、ここで
肯定結果が得られると、この場合ICカードにおいて、
正しく残金を更新できた場合であることにより、ステッ
プSP50に移り、ハードディスク装置33にこのIC
カードによる電子マネーの支払いを記録する。これによ
りコントローラ32は、情報携帯端末であるICカード
に電子マネーの金額の更新を指示した後、ICカードか
ら更新の完了が通知されると、管理センターに電子マネ
ーの更新を通知可能とするようになされている。このよ
うにしてハードディスク装置33に支払いを記録する
と、コントローラ32は、登録モードの設定に応じてレ
シートの印刷をレシートプリンタ23に指示した後、ス
テップSP35に移る(図10)。これによりコントロ
ーラ32は、POSレジスター24を操作して計算した
金額を電子マネーにより支払いうことができるようにな
されている。
【0097】これに対してステップSP49で否定結果
が得られると、この場合ライトコマンドを送出した後、
ICカードが応答を返すまでの間で、ICカードがカー
ド提示位置より取り除かれた場合等と考えられることに
より、コントローラ32は、ステップSP51に移る。
【0098】ここでコントローラ32は、ICカードを
改めて載置する旨、メッセージの表示を指示した後、ス
テップSP33に戻り、改めてICカードの載置を指示
する。これによりコントローラ32は、POSレジスタ
ー24を操作した金額による支払いを電子マネーにより
支払いう場合でも、確実に支払いの処理を実行できるよ
うになされている。
【0099】これに対して電子マネーによる支払い金額
が不足している場合、コントローラ32は、ステップS
P46で否定結果が得られることにより、ステップSP
52に移る(図12)。ここでコントローラ32は、支
払いの条件が設定されているか否か判断する。ここで店
舗においては、現金等により支払いする場合、お釣り等
の為に硬貨等の用意することが一般的である。店舗端末
9は、このようにPOSレジスター24と連動して支払
いの処理を実行する際に、初期設定により、このように
店舗側で用意する硬貨、紙幣の種類を制限することがで
きるように、支払い条件の設定を受け付ける。なおコン
トローラ32は、設置前の設定によりこの支払い条件の
設定を受け付けるようになされている。
【0100】ここでこの支払いの条件が設定されていな
い場合、コントローラ32は、ステップSP52からス
テップSP53に移り、図8(A)及び(B)について
上述したようにそれぞれ店舗操作部22及び顧客操作部
21の表示により、カードの金額の不足をユーザーに通
知し、カードの残金を全て支払いに当てるのかをユーザ
ーに問いかける。
【0101】続いてコントローラ32は、ステップSP
54に移り、ここで店舗操作部22の表示画面22Cに
おける中止のメニューが押圧されたか否か判断し、ここ
で肯定結果が得られると、ステップSP54からステッ
プSP35に移る。これに対してステップSP54で否
定結果が得られると、コントローラ32は、ステップS
P55に移り、実行メニューが操作されたか否か判断す
る。さらにこのステップSP55で否定結果が得られる
とステップSP54に戻るのに対し、肯定結果が得られ
るとステップSP56に移り、上述したと同様にして電
子マネーの金額を支払いに当てた後、ステップSP33
に戻る。
【0102】これによりコントローラ32は、電子マネ
ーにより支払い金額が不足している場合、電子マネーで
支払い可能な金額のみ電子マネーにより支払いの処理を
実行する。その後、ステップSP33に戻ることによ
り、ユーザーに別のICカードによる支払いを促し、こ
こで中止のメニューが操作されると、現金により残金を
支払い可能にPOSレジスター24に不足した支払い金
額を通知するようになされている。
【0103】これに対して支払い条件が設定されている
場合、コントローラ32は、ステップSP52からステ
ップSP58に移る。ここでコントローラ32は、ユー
ザーが不足する金額を現金により支払いってお釣りを返
すとき、このお釣りを事前に設定された紙幣、硬貨で用
意することができるように、電子マネーによる支払い金
額を設定する。
【0104】具体的に、コントローラ32は、電子マネ
ーの残額をこれら事前に設定された紙幣、硬貨で支払い
うことができるように切り捨て、この切り捨てた金額を
電子マネーによる支払い金額とすることにより、不足す
る金額を現金により支払いってお釣りを返すとき、この
お釣りを事前に設定された紙幣、硬貨で用意することが
できるようにする。
【0105】すなわち店舗においては、例えば単価を1
000円単位で設定することにより硬貨によるお釣りを
支払いわなくて良いようにする場合がある。このような
場合に、5000円札、1000円札による支払いの条
件が設定されると、コントローラ32は、これらのうち
の最小の金額である1000円を単位にして電子マネー
の残額を切り捨て、これにより電子マネーによる支払い
の金額を算出する。すなわち例えば電子マネーによる残
高が5312円であり9000円の支払いが必要な場
合、電子マネーの残額5312円を1000円単位で切
り捨てた金額5000円を電子マネーにより支払いに割
り当て、残り4000円を不足する支払い金額とする。
【0106】コントローラ32は、このようにして電子
マネーによる支払い金額を計算すると、ステップSP5
9に移り、これらの情報を顧客操作部21、店舗操作部
22に表示する。かくするにつき、この場合、図9に示
した表示の情報に加えて、電子マネーにより支払いって
残る支払い金額、ICカードに残る電子マネーの金額等
の処理後の情報も必要に応じて併せて表示することにな
る。
【0107】コントローラ32は、このようにしてメッ
セージを表示すると、ステップSP54に移り、支払い
の条件が設定されていない場合と同様に処理を実行す
る。これらによりコントローラ32は、POSレジスタ
ー24と連動により会計処理する場合は、処理して残る
残金をPOSレジスター24に通知して続く処理を間違
いなく実行できるようになされている。
【0108】なお、コントローラ32は、このようにP
OSレジスター24と連動により会計処理する場合でも
図5〜7について上述したように、ICカードに金額の
更新を指示した後、応答を待って支払いを記録するよう
にし、応答が得られない場合にはステップSP33に戻
るように処理し、これにより確実に電子マネーにより支
払いの処理を実行するようになされている。
【0109】(5)集計モード 図13及び図14は、集計モードにおけるコントローラ
32の処理手順を示すフローチャートである。コントロ
ーラ32は、店員の操作により集計モードに設定される
と、図15に示す表示画面を店舗操作部22の表示画面
22Cに表示する。ここでこの集計モードは、前回の締
めからの売り上げを集計するモードである。
【0110】コントローラ32は、店舗操作部22の表
示画面22Cにおいて、締めを確認するメッセージを表
示し、さらに締めを実行するか否かのメニュー(「は
い」、「いいえ」のメニューである)を表示する。コン
トローラ32は、ステップSP61からステップSP6
2に移り、この表示画面22Cにおける操作を受け付
け、ここで締めを実行するか否か判定する。ここでコン
トローラ32は、店員により締めを中止するメニューが
操作されると、ステップSP63(図14)に移って処
理を終了するのに対し、締めを実行するメニューが操作
されると、ステップSP64に移る。
【0111】ここでコントローラ32は、前回の締めか
ら今回の締めまでの間の電子マネーの支払いを集計し、
これにより売り上げを集計する。続いてステップSP6
5に移り、表示画面22Cの表示を切り換え、この集計
を表示する。図16は、この場合の表示画面22Cを示
す平面図であり、コントローラ32は、最上段に現在日
時、時間を表示する。さらに続く欄に、売り上げの合計
金額を表示する。
【0112】またコントローラ32は、続くステップS
P66において、インターフェース31を制御して管理
センター3にダイヤルアップ接続し、続くステップSP
67において、この締めの集計に係る支払いの記録につ
いて、管理センターにアップロードを開始する。かくす
るにつき、例えば閉店後に毎日この締めの処理を実行す
る場合、コントローラ32は、このステップSP67の
処理により、前日の締めからの売り上げに係る支払いの
記録を管理センター3にアップロードを開始することに
なる。
【0113】コントローラ32は、このようにアップロ
ードを開始すると、ステップSP68に移り、このアッ
プロードの進捗状況の表示を開始する。すなわちコント
ローラ32は、図16の表示画面において、中段に、
「未集信ログ量状況」のメッセージを表示し、このメッ
セージの右側に、分数の形式で、今回のアップロードに
係る未送信の支払い記録のうちの残りの件数、今回のア
ップロードに係る未送信の支払い記録の全体の件数を表
示する。かくするにつき、図16の場合にあっては、ア
ップロードする記録が全体として230件あり、残り5
件が未送信であることを示すものである。コントローラ
32は、このようにして進捗状況の表示を開始すると、
未送信の記録が減少する都度、この表示を切り換え、こ
れにより店員により処理の進捗状況を目視確認できるよ
うにする。
【0114】コントローラ32は、続いてステップSP
69に移り(図14)、アップロードを開始して所定時
間経過したか否か判断し、ここで否定結果が得られる
と、ステップSP70に移る。ここでコントローラ32
は、アップロードを終了したか否か判断し、否定結果が
得られると、ステップSP69に戻る。これによりコン
トローラ32は、ステップSP69−SP70−SP6
9の処理手順を繰り返し、アップロードが完了するとス
テップSP70からステップSP71に移るのに対し、
回線の異常等によりアップロードが完了しないうちに一
定の時間が経過すると、ステップSP69からステップ
SP71に移る。
【0115】ここでコントローラ32は、店舗操作部2
2の表示画面22Cに、処理の終了を表示する。これに
よりコントローラ32は、正常に支払いの記録をアップ
ロードできない場合でも、この店舗端末9を操作する店
員に対しては、あたかも正常に動作が完了したように見
せかけるようになされている。
【0116】なお図16に示すように、コントローラ3
2は、集計結果の表示画面において、印刷中止、集計に
戻るのメニューを表示し、このメニューの選択により、
対応する処理を実行するようになされ、このような対応
する処理を実行している場合でも、バックグラウンドに
より上述したアップロードの処理を実行するようになさ
れている。
【0117】(6)起動時における処理 コントローラ32は、電源の起動時、ICカードとの間
のデータ交換等に必要な鍵データ、さらにネガファイル
をダウンロードし、このダウンロードしたデータにより
上述した支払いの処理、記録のアップロード等を実行す
る。
【0118】図17は、この起動時のコントローラ32
の処理手順を示すフローチャートである。コントローラ
32は、電源が立ち上げられると、ステップSP81か
らステップSP82に移り、ここでインターフェース3
1を制御して管理センター3に接続する。続いてコント
ローラ32は、ステップSP83に移り、タイマーを起
動する。
【0119】続いてコントローラ32は、ステップSP
84に移り、管理センター3と接続したか否か判断す
る。ここで否定結果が得られると、コントローラ32
は、ステップSP85に移り、ステップSP83でセッ
トしたタイマーの計測値を判定することにより、所定時
間経過してタイムアップしたか否か判断する。コントロ
ーラ32は、ここで否定結果が得られると、ステップS
P84に戻る。これによりコントローラ32は、所定の
制限時間の範囲で、管理センター3に接続を完了するま
で、ステップSP84−SP85−SP84を繰り返
す。
【0120】ここで所定時間経過する前に、管理センタ
ー3に接続すると、コントローラ32は、ステップSP
86に移り、管理センター3に用意されたネガリストの
データ、鍵データのダウンロードを開始する。なおここ
でコントローラ32は、管理センター3に接続して応答
が得られると、相互認証等の一連の処理を実行して、ダ
ウンロードを開始する。
【0121】コントローラ32は、このようにしてデー
タのダウンロードを開始すると、ステップSP87に移
り、ダウンロードを終了したか否か判断し、ここで否定
結果が得られると、ステップSP88に移る。ここでコ
ントローラ32は、ステップSP83でセットしたタイ
マーの計測値を判定することにより、所定時間経過して
タイムアップしたか否か判断し、否定結果が得られる
と、ステップSP87に戻る。これによりコントローラ
32は、所定の制限時間の範囲で、ステップSP87−
SP88−SP87の処理手順を繰り返し、管理センタ
ーよりネガリスト等のデータをダウンロードする。
【0122】このようにしてダウンロードを完了する
と、コントローラ32は、ステップSP87で肯定結果
が得られることにより、ステップSP87からステップ
SP90に移る(図18)。ここでコントローラ32
は、ダウンロードしたデータによりそれまで保持したネ
ガリストを更新する。さらに続くステップSP91にお
いて、ダウンロードしたデータによりそれまで保持した
鍵データを更新した後、ステップSP92に移ってこの
処理手順を終了する。これによりコントローラ32は、
電源起動時、管理センター3より最新のデータを取得
し、この取得したデータによりICカードとの間で電子
マネーの支払い等の処理を実行し、電子マネーシステム
1では、これにより電子マネーの不正使用等を防止し、
さらには全体のセキュリティーを向上するようになされ
ている。
【0123】これに対してトラフィックの増大等による
障害が公衆回線で発生している場合、コントローラ32
においては、所定の時間内で管理センター3に接続し、
さらにはこれらのデータをダウンロードすることが困難
になる。また店舗端末9を店先等に移動して支払いの処
理を実行する場合にあって、電話回線への接続が切り離
されている場合もこれらのデータをダウンロードするこ
とが困難になる。この場合、コントローラ32は、ステ
ップSP85又はステップSP88において肯定結果が
得られることになる。
【0124】この場合コントローラ32は、ステップS
P93に移り、ハードディスク装置33に記録されてい
る現在のネガリスト、鍵データを使用可能にセットした
後、ステップSP92に移ってこの処理手順を終了す
る。これによりコントローラ32は、電源起動時、管理
センター3より最新のデータを取得することが困難な場
合、それまで使用していたデータにより一連の処理を実
行するようになされている。なおコントローラ32は、
これらのネガリスト、鍵データについても、暗号化して
ハードディスク装置33に記録するようになされ、これ
により店舗端末自体が盗難にあっても、システム全体の
安全性を担保できるようになされている。
【0125】(7)メンテナンス作業 ところで上述した支払いの記録のアップロード、ネガリ
ストのダウンロード等にあっては、管理センター3にお
いて結果を判定することができ、このようなアップロー
ド、ダウンロードを度々失敗する場合には、店舗端末9
で何らかの異常が発生したことも考えられる。特に、支
払いの記録のアップロードを失敗した場合には、電子マ
ネーシステム1で決裁することが困難であることによ
り、極めて重大な問題となると考えられる。
【0126】このため管理センター3において、管理サ
ーバー5は、支払いの記録のアップロードが不完全に終
了した場合であって、上述した起動時のダウンロードが
実行された場合、この場合はトラフィックの増大等によ
る回線の一時的な異常によりアップロードがタイムアウ
トした場合であり、現在では回線の異常が修復されてい
ると判断でき、また店舗端末9においても電源が立ち上
げられていると考えられることにより、所定のタイミン
グで店舗端末9をアクセスし、不完全に終わった支払い
記録のアップロードをコントローラ32に指示する。な
おここでこの管理センター3における指示においては、
上述したアップロード時、支払いの全体件数が通知され
ていることにより、この通知に従って残る支払いの記録
を管理センター3側より個々に指示して実行される。ま
たこの場合、コントローラ32は、店員により上述した
支払いの操作が実行されていることも考えられることに
より、バックグラウンドにより管理サーバー5の指示に
応じてアップロードの処理を実行する。
【0127】ところで上述した支払い記録のアップロー
ド時、管理センター3に接続できないことも考えられ、
この場合は、管理センター3で支払いの記録件数自体も
把握することが困難になる。また起動時のダウンロード
自体も実行困難な場合も考えられる。管理センター3に
おいては、このような異常な自体が発生すると、メンテ
ナンス員の派遣により対応する。
【0128】図19は、このメンテナンスの説明に供す
るブロック図である。メンテナンス員においては、携帯
端末50を携帯して店舗端末9のメンテナンスを実行す
る。すなわち携帯端末50は、携帯型のパーソナルコン
ピュータと同様に構成され、インターフェース51を介
して管理サーバー5のインターフェース5Aと接続でき
るようになされ、また店舗に携帯して店舗端末9のイン
ターフェース36と接続できるように構成される。
【0129】携帯端末50は、店舗に携帯してメンテナ
ンスの作業を実行する前に、所定の回線を介して、又は
直接に、管理サーバー5に接続され、内蔵のコントロー
ラ52の制御によりこの電子マネーシステム1の各端末
装置と同様に、相互認証等の処理を実行する。さらにこ
の相互認証の後、店舗端末9にダウンロードするネガリ
ストのデータ、鍵データ等を暗号化して内蔵のハードデ
ィスク装置(HD)53に記録する。
【0130】このようにして事前の作業を実行すると、
携帯端末50は、店舗に携帯されて、店舗端末9に接続
される。店舗端末9のコントローラ32においては、上
述した各モードの画面のうちの所定の画面を表示した状
態で、所定の操作が実行されると、メンテナンスモード
に動作モードを切り換える。ここで上述した会計モード
における操作と同様の操作を実行すると、携帯端末50
との間で相互認証の処理を実行した後、未送信に終わっ
ている支払いの記録を携帯端末50に送信し、携帯端末
50においては、この支払いの記録をハードディスク装
置53に記録する。なおこの場合も店舗端末9において
は、管理センター3にアップロードする場合と同様に、
署名を設定し、また暗号化して支払いの記録をアップロ
ードする。
【0131】また同様のメンテナンスモードにおいて、
所定の操作の実行により、コントローラ32は、管理セ
ンター3よりネガリストのデータ、鍵データをダウンロ
ードする場合と同様にして、携帯端末50に記録された
ネガリストのデータ、鍵データをダウンロードする。
【0132】携帯端末50においては、このようにして
支払いの記録をダウンロードすると、事前に管理センタ
ー3よりネガリストのデータ、鍵データをダウンロード
した場合と同様にして管理センター3の管理サーバー5
に接続され、このようにしてダウンロードした支払いの
記録を管理サーバー5にアップロードする。これにより
店舗端末9においては、回線に極めて重大な異常が発生
した場合でも、支払いの記録をアップロードして決裁で
きるようになされている。
【0133】このような携帯端末50を接続したアップ
ロード時、さらにはメンテナンスモードにおいて回線を
介して管理センター3に接続してアップロード、ダウン
ロードする場合、コントローラ32は、図16に示す表
示画面の最下段の領域ARに、処理の進捗状況を詳細に
表示する。すなわちコントローラ32は、例えば管理セ
ンター3に対してダイアルアップしている場合には、ダ
イアルアップ中である旨のメッセージを表示し、ダイア
ルアップを成功すると、その旨表示する。また相互認証
中にあっては、その旨表示し、アップロード、ダウンロ
ードを開始すると、開始を表示した後、アップロード、
ダウンロードに係るデータ量等を詳細に表示する。これ
によりコントローラ32は、メンテナンス員の作業を簡
略化できるようになされている。
【0134】なお携帯端末50は、このように管理セン
ター3より取得したデータ、店舗端末9から取得したデ
ータについても暗号化して記録し、これにより盗難等に
よる鍵データの流出等の事故を防止できるようになされ
ている。
【0135】(8)実施の形態の動作 この電子マネーシステム1においては(図1)、所定の
鍵データによる暗号化、相互認証により管理センター
3、発行端末6、入金端末7等の間で種々のデータが交
換され、これによりユーザーにICカードが発行され、
さらにこのICカードによる電子マネーが利用可能とさ
れる。
【0136】電子マネーシステム1では、管理センター
3で電子マネーの処理に必要な鍵データが定期的に生成
され、この鍵データが暗号化されてリアルタイムで発行
端末6に通知され、また電子マネーの使用が禁止された
ICカードのリストであるネガリストと共に、入金端末
7、自動販売機サーバー10に暗号化されて通知され
る。また店舗端末9の電源起動時における店舗端末9か
らのアクセスによりこれら鍵データ、ネガリストが同様
に暗号化されて店舗端末9に通知される。
【0137】発行端末6、入金端末7、自動販売機サー
バー10においては、電源が立ち下げられると、これら
の鍵データ、ネガリストが消去され、これによりこれら
の端末装置6、7、10の盗難による鍵データを流出等
が防止される。
【0138】これに対して店舗端末9においても(図1
6、図17)、電源起動時に管理センター3にアクセス
し、このアクセスによりこれら鍵データ等が取得されて
ハードディスク装置33の記録が更新され、これにより
この取得した最新のデータにより各種処理が実行され
る。
【0139】このようにして電源起動時に管理センター
3にアクセスしてこれらのデータを取得する際に、トラ
フィックの増大によるデータ転送速度の低下、交換機の
故障等の回線が異常の場合、さらには店先に移動されて
回線に接続されていない状態で使用する場合、店舗端末
9においては、管理センター3よりこれらのデータを取
得することが困難となる(図17及び図18)。この場
合店舗端末9においては、電源遮断時に消去されるこれ
らのデータがハードディスク装置33に保存され、所定
時間経過してもこれらのデータを取得することができな
い場合、このハードディスク装置33に保存されたデー
タにより処理が開始される。
【0140】これにより店舗端末9においては、回線の
異常に対応することができ、さらには店頭等の回線を接
続することが困難な場所でも使用することも可能とな
る。店舗端末9においては、このようにしてハードディ
スク装置33に鍵データ等を保存するにつき、これらの
データが暗号化されて記録され(図3)、これにより盗
難による鍵データの流出等が防止される。
【0141】またこのような回線の異常が継続する場合
にあっては(図19)、管理センター3で携帯端末50
にこれらのデータをダウンロードした後、店舗に出向い
てこの携帯端末50より店舗端末9にこれらのデータが
アップロードされる。これによってもこの電子マネーシ
ステム1では、回線の異常等に対応することができる。
【0142】このときこの携帯端末50においては、管
理センター3と店舗端末9との間でデータ交換する場合
と同様に、鍵データを用いた暗号化、相互認証により管
理センター3、店舗端末9との間でデータ交換し、さら
にはこのように管理センター3より取得したデータを暗
号化して記録し、これにより盗難等の事故が発生した場
合でも、システムの安全性を確保できるようになされて
いる。
【0143】電子マネーシステム1では、このようにし
て鍵データ等が配付されて、安全にデータ交換可能に保
持され、この鍵データを使用した暗号化、署名を前提と
して、発行端末6で電子マネーを使用可能にICカード
2Aが発行される。すなわち電子マネーシステム1で
は、ICカード2Aが発行端末6にセットされると、発
行端末6のリーダライタ6Aとの間で相互認証の処理が
実行され、その後管理センター3と発行端末6との間の
データ交換により、ICカード2Aに電子マネーの処理
に必要な領域が確保され、さらに各端末装置とデータ交
換可能に各種の鍵データ、ICカード2Aの識別コード
等が記録される。また管理センター3においては、取引
データベース15にICカード2Aの識別コード等が記
録される。
【0144】さらにICカード2Bが入金端末7にセッ
トされると、同様に入金端末7のリーダライタ7Aとの
間の相互認証等を経た後、接続サーバー13を介して実
行される銀行ネットワーク8とのデータ交換により、ユ
ーザーの口座より現金が引き落とされ、その分ICカー
ド2Bに記録された電子マネーの金額が更新され、これ
らによりICカード2Bに電子マネーが入金される。ま
たこの入金の記録がICカード2Bに記録され、さらに
管理センター3の管理サーバー5にこれらのデータが通
知されることにより、取引データベース15に保持され
たICカード2の記録について、ICカード2に保持さ
れている電子マネーの金額が更新される。
【0145】またユーザーが店舗で買い物等した場合
に、このようにしてICカード2に記録されている電子
マネーの金額が支払い金額の分減額され、さらにはこの
減額が管理センター3に通知される。
【0146】すなわち支払いが電子マネーによる場合
に、店舗端末9だけで会計する場合にあっては(図2〜
図4)、店舗端末9の店舗操作部22における操作によ
り、個々の支払い金額が集計されて合計の支払い金額が
計算される。さらにカード提示部21BへのICカード
の載置が指示され、ICカードが載置されるとリーダラ
イタ9Aとの間で相互認証の処理が実行される(図5〜
図8)。さらにICカードに記録された電子マネーの残
金がロードされ、残金が十分な場合、支払い金額の分、
残金が減額されてICカードに記録された電子マネーの
金額が更新される。また後日、纏めて管理センター3に
アップロードするように、この電子マネーによる支払い
が店舗端末9で記録に残される。
【0147】このとき電子マネーシステム1では(図
8)、ICカードにライトコマンドを発行して電子マネ
ーの金額の更新を指示した後、ICカードから更新の完
了の通知である応答が得られると、店舗端末9に支払い
が記録に残されて管理センター3に通知可能とされる。
これによりICカード側で電子マネーの金額の更新され
てないうちに、ユーザーによりカード提示部31Bから
ICカードが取り去られて処理が中止した場合には、I
Cカード及び店舗端末の双方で、処理開始前の状態に保
持され、これにより管理センター3による決裁とICカ
ード上における電子マネーの金額とが一致しなくなるよ
うな状況が回避される。
【0148】またバックアップ電源35を有しているこ
とにより、電子マネーの金額の更新を指示した後におい
て、例えばコンセントが外れて商用電源の供給が途絶え
た場合等にあっても、処理の中断を防止することがで
き、これによっても管理センター3による決裁とICカ
ード上における電子マネーの金額とが一致しなくなるよ
うな状況が回避される。
【0149】さらに所定時間経過してもICカードより
応答が得られない場合、ユーザーに対して改めてICカ
ードの載置を促し、最初から一連の処理が繰り返され
る。これによりICカード側で電子マネーの金額の更新
された後、応答を返すまでの間でICカードが取り去ら
れて処理が中止した場合には、ICカードにおいては、
重ね書きにより電子マネーの金額が更新された後、店舗
端末9で支払いが記録され、これにより管理センター3
による決裁とICカード上における電子マネーの金額と
が一致しなくなるような状況が回避される。
【0150】またICカードから応答が得られて初めて
店舗端末9に支払いが記録されることにより、ICカー
ド側で電子マネーの金額を更新した後、応答を返すまで
の僅かな間でICカードが取り去られた場合には、店舗
端末9側では支払いが記録に残されないことになる。こ
れによりこのようにICカードが取り去られて処理が中
止した状態で、電子マネーによる支払いを現金による支
払いに変更した場合、管理センターによる決裁とICカ
ード上における電子マネーの金額とが一致しないもの
の、少なくともユーザーの不利益となる状況である管理
センターによる電子マネーによる決裁を防止することが
できる。
【0151】またこれらの場合におても、店舗端末9が
バックアップ電源35を有していることにより、少なく
ともユーザーの不利益となる状況を防止することができ
る。
【0152】このようにして電子マネーにより支払いを
する段階で、ユーザーにおいては、電子マネーにより支
払いうことを指示したものの、思い直して現金等による
支払いを希望する場合もある。また店舗においては、別
の顧客の伝票を間違えて会計する場合も考えられる。こ
の場合この電子マネーシステム1においては、中止のメ
ニューを操作することにより、電子マネーにより支払い
の処理が中止される(図5及び図6)。
【0153】これにより例えばユーザーにICカードを
載置させて電子マネーの処理を実行する場合に、支払い
方法を変更しようと慌ててICカードを取り除く等のユ
ーザーの操作を防止できる。従って処理の途中でICカ
ードと店舗端末との間でデータの送受が困難となるよう
な状況を低減でき、処理の進行状況に応じて対応する処
理を実行すること等により、管理センターによる決裁と
ICカード上における電子マネーの金額とが一致しなく
なるような状況を回避することができる。また処理の中
止によりユーザーの利便を図ることができ、電子マネー
システムの使い勝手を向上することができる。
【0154】さらに電子マネーシステムでは、電子マネ
ーの金額変更をICカードに指示するまでの間に限り、
この中止の操作を受け付け、電子マネーの金額変更をI
Cカードに指示した後においては受け付けないことによ
り、処理を中止したにも係わらず、ICカードにおける
電子マネーの金額が減額される状況を回避でき、これに
より管理センターによる決裁とICカード上における電
子マネーの金額とが一致しなく状況を防止することがで
きる。なお、このように処理を中止したにも係わらず、
ICカードにおける電子マネーの金額が減額された場
合、別途、電子マネーの金額を更新し直して元の状態を
再現する方法が考えられるが、この場合には処理が煩雑
になり、またICカードを載置しておく時間もその分長
くなる欠点がある。ところがこの実施の形態のように、
更新を指示した後には中止の処理を受け付けないように
すれば、簡易な処理により、管理センターによる決裁と
ICカード上における電子マネーの金額とが一致しなく
状況を防止することができる。
【0155】これに対して電子マネーによる支払い金額
が不足している場合も当然に発生する。この場合、電子
マネーシステム1では、ICカードに記録された電子マ
ネーの金額を全額支払いに割り当てた場合の未払いの金
額等がユーザーに提示される(図9)。これによりユー
ザーにおいては、例えば商品を購入する場合にあって
は、購入する商品を減らして電子マネーにより支払い可
能としたり、商品自体の購入を諦めたり、現金、クレジ
ットカードとの併用による支払い等の、種々の方法を選
択することができる。これにより電子マネーシステム1
では、ユーザーの使い勝手を向上できるようになされて
いる。
【0156】さらに電子マネーシステム1では、このよ
うに支払いの不足をユーザーに提示した後、中止の操作
が実行されると、電子マネーによる支払いの処理を中止
するのに対し、実行の操作が実行されると、ICカード
の電子マネーを全額、支払いに割り当てるように、電子
マネーにより支払いの処理が実行される。すなわちIC
カードに電子マネーの金額の更新が指示され、管理セン
ターに通知可能にこの電子マネーの金額変更が記録に残
される。
【0157】これにより電子マネーシステムでは、ユー
ザーによる支払い方法を確認して電子マネーによる支払
いの処理を実行するようになされ、これによってもユー
ザーの希望を処理に反映させて使い勝手を向上できるよ
うになされている。
【0158】さらにこのように電子マネーに金額が不足
する場合でも、中止の操作が実行されると、処理が即座
に中止され、これにより合計金額を計算している段階で
も、同様に、ユーザーにより現金のみによる支払い、ク
レジットカードのみによる支払い等の、支払い方法の変
更、さらには商品購入の中止等に即座に対応することが
でき、これによっても使い勝手を向上することができ
る。
【0159】またこの場合でも、ICカードに電子マネ
ーの金額更新を指示した後においては、中止の操作を受
け付けないようにされ、またICカードからの応答を待
って管理センターに支払いの記録を通知可能とされ、こ
れらにより簡易な処理で、管理センターによる決裁とI
Cカード上における電子マネーの金額とが一致しない状
況を防止することができる。
【0160】これに対して現金によるPOSレジスター
24と店舗端末9とを接続して会計処理する店舗にあっ
ては、例えば商品に貼り付けられたバーコードをPOS
レジスター24により読み取って、さらにはPOSレジ
スター24によるキー操作により、POSレジスター2
4で支払い合計金額が計算され、店舗端末9の設定によ
りこの金額が店舗端末9で取得される(図10)。これ
により電子マネーシステム1では、ユーザーに対して電
子マネーの載置が指示され、この指示によりユーザーが
ICカードをカード提示部21Bに載置すると、支払い
の処理が実行されPOSレジスター24で計算された支
払い金額が電子マネーにより支払いわれる(図11及び
図12)。これにより電子マネーシステム1では、PO
Sレジスター24と電子マネーに係る店舗端末9とを併
用する場合に、電子マネーによる支払いのために改めて
店舗端末9に支払い金額を入力する作業を省略すること
ができ、その分店員の負担を軽減して誤操作を防止する
ことができる。
【0161】さらにこのようにして電子マネーにより支
払いわれた金額がPOSレジスター24に通知され、こ
れによりPOSレジスター24では、合計の支払い金額
からこの電子マネーにより支払いわれた金額が減額され
て会計の処理が終了する。これによっても、電子マネー
システム1では、電子マネーにより支払いわれた金額を
改めてPOSレジスター24で入力する作業を省略する
ことができ、その分店員の負担を軽減して誤操作を防止
することができる。
【0162】さらにこのようにしてPOSレジスター2
4と連動して会計処理する場合でも、中止の操作を受け
付け、さらにはこの中止の操作を電子マネーの更新を指
示した後には受け付けないようにされ、またICカード
からの応答を待って管理センターに支払いの記録を通知
可能とされ、これらにより管理センターによる決裁とI
Cカード上における電子マネーの金額とが一致しなくな
る状況が防止される。
【0163】またこのようにPOSレジスター24と連
動して会計処理する場合に処理を中止した場合には、何
ら電子マネーにより支払いわれていないことにより、0
円の支払い金額がPOSレジスター24に返され、これ
によりPOSレジスター24を操作して現金、クレジッ
トカード等による会計の処理を実行することができる。
【0164】またこのようにPOSレジスター24と連
動して会計処理する場合でも、支払い金額が不足する場
合、ユーザーに確認を促し、実行の指示により電子マネ
ーにより支払いの処理が実行される。これにより電子マ
ネーシステム1では、POSレジスター24と連動して
会計処理する場合でも、ユーザーによる支払い方法を確
認して電子マネーによる支払いの処理を実行するように
なされ、これによってもユーザーの希望を処理に反映さ
せて使い勝手を向上できるようになされている。
【0165】このようにして支払い金額が不足している
場合に、ユーザーにより電子マネーによる支払いが選択
されると、電子マネーシステムでは、ICカードに記録
された電子マネーにより支払い合計金額の一部を支払い
った後、この支払い金額がPOSレジスター24に通知
され、残金が現金等により会計処理されることになる。
【0166】この場合に、店舗において、例えば商品の
単価を100円単位で設定して小額硬貨によるお釣りを
支払いわなくて良いようにしている場合でも、ICカー
ドに記録された金額に端数がある場合もあり、この場合
にICカードに記録された電子マネーを全て支払いに当
てると、現金による支払いで小額硬貨によるお釣りが必
要となる場合が発生する。
【0167】電子マネーシステム1では、店舗端末9に
おける支払い条件の設定により(図12、ステップSP
58)、電子マネーによる支払い金額が設定され、これ
によりこのような硬貨によるお釣りを必要としないよう
にする等の、店舗側の意図、さらにはユーザーの意図を
反映した支払い金額が設定され、これにより一段と使い
勝手が向上される。
【0168】すなわちこの実施の形態では、ICカード
に記録された電子マネーの金額が事前に設定された単位
で切り捨てられて電子マネーによる支払いの金額が設定
され、これにより上述したような場合に、店舗が現金に
より支払いで意図したと同様の、現金により残金の支払
いにおいて、小額硬貨によるお釣り等を必要としないよ
うにされる。これにより電子マネーシステム1では、使
い勝手、利便性を向上することができ、また店員による
ミスも防止することができる。またこの場合ユーザにお
いても小銭のお釣りが返却されないこととなり、これら
により電子マネーの利便性を向上することができる。
【0169】電子マネーシステム1では、このようにし
て店舗端末9で電子マネーにより支払いが記録され、店
員により締めの操作が実行されると、この記録が管理セ
ンター3にアップロードされ、各ICカードの残金、支
払い金額、支払い日等により取引データベース15に記
録される。さらにこの記録により管理センター3から銀
行ネットワーク8に支払いが指示されて電子マネーによ
る決裁が完了する。
【0170】このアップロードの処理においては、店員
により例えば1日の売り上げ集計の処理が開始されると
(図13〜図15)、管理センター3に回線を接続し、
この回線を介して支払いの記録を管理センター3に送出
して実行される。これにより電子マネーシステム1で
は、何ら店員に管理センター3へのアップロードの作業
を意識させることなく、すなわち従来のPOSレジスタ
ー24による売り上げ集計の処理を実行する場合と同様
の操作によりこれらのデータが管理センター3に吸い上
げられて一連の電子マネーによる支払いの処理が完了す
る。
【0171】このアップロード時において、電子マネー
システム1では、全体の件数を分母とし、未送信の件数
を分子とした分数の表示により、アップロードの進捗状
況が表示される(図16)。これによりこの締めの処理
を実行する店員においては、視覚的に進捗状況を把握す
ることができ、電子マネーシステム1では、これによっ
ても使い勝手を向上することができる。
【0172】このように通信回線を介してデータをアッ
プロードする場合、トラフィックの増大による回線の異
常により、アップロードに極めて長い時間を要する場合
も考えられる。また接続自体困難となるような回線の異
常も考えられる。これに対してこのような締めの作業
は、一般に、閉店後に実行されることにより、アップロ
ードに極めて長い時間を要する場合、さらには接続自体
異常となってアップロードすることが困難な場合、何ら
対策を講じないとすると、店員が帰宅できない場合も発
生する。
【0173】このため電子マネーシステム1では、所定
時間経過しても処理を完了しない場合には、正常に処理
を完了したと識別困難に処理を終了する。すなわちこの
場合は、あえて正常に終了したように見せかけ、操作に
不慣れな店員が操作する場合でも、敢えて余分な処理を
実行させることなく日常の業務を遂行できるようにす
る。これにより店員においては、安全に集計の処理を終
了し、さらには閉店の作業等を実行でき、これらにより
回線の異常に対応して日常の業務を遂行することができ
る。
【0174】この場合、未送信のデータが店舗端末9側
に残っていることを管理センター3側で把握できること
により、この電子マネーシステム1では、店舗端末9の
電源が立ち上げられていると考えられる所定のタイミン
グで、すなわち上述した電源起動時におけるデータダウ
ンロードの後の所定の時点で、管理センター3側より店
舗端末9をアクセスして未送信のデータがアップロード
される。これにより例えば一時的なトラフィックの増大
による回線の異常に対応することができる。
【0175】これに対して回線の異常が修復しない場合
にあっては、所定のメンテナンス員が店舗に出向いて携
帯端末50が店舗端末9に接続され(図19)、店舗端
末9からこの携帯端末50に未送信のデータがアップロ
ードされ、その後管理サーバー5に携帯端末50からこ
のデータがダウンロードされる。これにより電子マネー
システム1では、このような回線の異常が継続する場
合、携帯端末50を介して店舗端末9にこれらのデータ
がアップロードされる。これによってもこの電子マネー
システム1では、回線の異常等に対応することができ
る。
【0176】このときこの携帯端末50においては、管
理センター3と店舗端末9との間でデータ交換する場合
と同様に、鍵データを用いた相互認証、暗号化により管
理センター3、店舗端末9との間でデータ交換し、さら
にはこのように店舗端末9より取得したデータを暗号化
して記録し、これにより盗難等の事故が発生した場合で
も、システムの安全性を確保できるようになされてい
る。
【0177】またこのようにメンテナンス員が店舗に出
向いてメンテナンスする場合にあって、管理センター3
との接続を確認する場合には、データアップロード時の
表示画面において(図16、AR)、接続の状況が詳細
に表示され、これによりメンテナンス員の作業効率が向
上される。
【0178】(9)実施の形態の効果 以上の構成によれば、ICカードに電子マネーの金額の
更新を指示した後、ICカードから更新の完了が通知さ
れると、電子マネーの支払いを記録して管理センターに
通知可能とすることにより、管理センターによる決裁と
ICカード上における電子マネーの金額とが一致しなく
なるような状況を回避することができ、これにより非接
触型ICカードを使用する場合でも、確実に支払いの処
理を実行することができる。
【0179】またこのとき、ICカードに電子マネーの
金額の更新を指示した後、ICカードから更新の完了が
通知されない場合、電子マネーの金額の更新を再び指示
することにより、処理の途中でICカードが取り去られ
たような場合でも、確実に支払いの処理を実行すること
ができる。
【0180】また中止のメニューの操作により、電子マ
ネーの金額を更新すると共に電子マネーの更新を管理セ
ンターに通知可能とする処理を中止することにより、例
えば支払い方法を変更しようと慌ててICカードを取り
除く等の操作を防止でき、これにより処理の途中でIC
カードと端末装置との間でデータの送受が困難となるよ
うな状況を低減でき、その分、管理センターによる決裁
とICカード上における電子マネーの金額とが一致しな
くなるような状況を回避することができる。また、処理
の中止により、処理を開始した後に現金による支払いに
支払い方法を変更することができ、これによりユーザー
の利便を図ることもできる。
【0181】またこのときこの処理の中止を、ICカー
ドに電子マネーの金額の更新を指示するまでの間で受け
付け、少なくともICカードに電子マネーの金額の更新
を指示した後、ICカードから更新の完了が通知される
までの間、この処理の中止を受け付けないようにするこ
とにより、簡易な処理で、管理センターによる決裁とI
Cカード上における電子マネーの金額とが一致しなくな
るような状況を回避することができる。
【0182】またPOSレジスターと連動の場合では、
このPOSレジスターに支払いの金額を通知して現金に
より取引可能とすることにより、POSレジスターとの
連動により会計する場合における使い勝手を向上するこ
とができ、さらには操作を簡略化して金額の誤入力等防
止することができる。
【0183】(10)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、ICカードに電子マ
ネーの金額変更を指示した後においては、中止の操作を
受け付けないようにする場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、変更を指示した後、受け付けるように
しても良い。なおこの場合、中止後、ICカードの記
録、店舗端末の記録を確認して必要に応じて処理前の状
態に戻る作業が必要となる。
【0184】また上述の実施の形態においては、ICカ
ードから正常な書き込みの完了が通知されない場合、再
度相互認証から処理を開始して書き込みのコマンドを送
出することにより、ICカードで正常な書き込みが完了
して処理が中止した場合でも、いわゆる重ね書き記録に
よりICカードの内容を更新する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、リードコマンドを発行して
内容を確認した後、必要に応じて再度書き込みのコマン
ドを送出するようにしてもよい。
【0185】また上述の実施の形態においては、店舗に
おける支払いに本発明を適用して、電子マネーを減額す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、いわ
ゆる払い戻し等により電子マネーを増額する場合、さら
には電子マネーを入金する入金機等にも広く適用するこ
とができる。
【0186】また上述の実施の形態においては、ICカ
ードに記録された電子マネーの金額を併せて管理センタ
ーで記録管理するいわゆるクローズドループ方式の電子
マネーシテムに本発明を適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、いわゆるオープンループ方
式の電子マネーシステムにも広く適用することができ
る。
【0187】また上述の実施の形態においては、現金に
よる支払いに使用するPOSレジスターと電子マネー端
末である店舗端末を別体に構成する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、一体に構成する場合にも適
用することができる。
【0188】また上述の実施の形態においては、非接触
型のICカードにより電子マネーシステムを構築する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、接触型の
ICカードにより電子マネーシステムを構築する場合、
さらにはICカードに代えて例えば携帯電話等の情報携
帯機器により電子マネーシステムを構築する場合に、広
く適用することができる。
【0189】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、電子マネ
ーによる支払いの処理を所定の操作により中止すること
により、また電子マネーの金額変更を指示して更新の完
了が通知されると、電子マネーの更新を通知可能とする
ことにより、非接触型ICカードを使用する場合でも、
確実に支払いの処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子マネーシステム
を示すブロック図である。
【図2】図1の電子マネーシステムの店舗端末を示す斜
視図である。
【図3】図1の電子マネーシステムの店舗端末を示すブ
ロック図である。
【図4】図3の店舗端末における表示画面を示す平面図
である。
【図5】図3の店舗端末における会計処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】図5の続きを示すフローチャートである。
【図7】図6の続きを示すフローチャートである。
【図8】図3の店舗端末におけるICカードとの間のデ
ータ交換の説明に供するタイムチャートである。
【図9】図3の店舗端末における支払い金額が不足して
いる場合の表示画面を示す平面図である。
【図10】図3の店舗端末におけるPOSレジスターと
連動した会計処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図10の続きを示すフローチャートである。
【図12】図11の続きを示すフローチャートである。
【図13】図3の店舗端末における締めの処理手順を示
すフローチャートである。
【図14】図13の続きを示すフローチャートである。
【図15】図3の店舗端末における締めの処理における
表示画面を示す平面図である。
【図16】図3の店舗端末におけるデータアップロード
時の表示画面を示す平面図である。
【図17】図3の店舗端末における鍵データ等のダウン
ロード時の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】図17の続きを示すフローチャートである。
【図19】図1の電子マネーシステムにおいて、携帯端
末によるデータアップロード、ダウンロードを示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1……電子マネーシステム、2A〜2X……ICカー
ド、3……管理センター、5……管理サーバー、6……
発行端末、6A〜9A2……リーダライタ、7……入金
端末、8……銀行ネットワーク、9……店舗端末、10
……自動販売機サーバー、21……顧客操作部、22…
…店舗操作部、24……POSレジスター、32……コ
ントローラ、33……ハードディスク装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/30 350Z Fターム(参考) 3E042 CC02 CD04 EA01 EA05 3E044 AA20 BA06 CA06 CB01 DC05 DE01 5B055 BB10 BB12 CB01 CB08 EE02 EE27 KK05 KK18 5B058 CA15 KA01 KA04 KA08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の端末装置により、情報携帯端末に記
    録された電子マネーの金額を更新すると共に、前記電子
    マネーの更新を所定の管理センターに通知可能とする電
    子マネーシステムにおいて、 前記情報携帯端末に前記電子マネーの金額の更新を指示
    した後、前記情報携帯端末から更新の完了が通知される
    と、前記管理センターに前記電子マネーの更新を通知可
    能とすることを特徴とする電子マネーシステム。
  2. 【請求項2】前記情報携帯端末に前記電子マネーの金額
    の更新を指示した後、前記情報携帯端末から更新の完了
    が通知されない場合、前記電子マネーの金額の更新を再
    び指示することを特徴とする請求項1に記載の電子マネ
    ーシステム。
  3. 【請求項3】所定の端末装置により、情報携帯端末に記
    録された電子マネーの金額を更新すると共に、前記電子
    マネーの更新を所定の管理センターに通知可能とする電
    子マネーシステムにおいて、 所定の操作により、前記電子マネーの金額を更新すると
    共に前記電子マネーの更新を前記管理センターに通知可
    能とする処理を、中止することを特徴とする電子マネー
    システム。
  4. 【請求項4】前記所定の操作による処理の中止を、前記
    情報携帯端末に前記電子マネーの金額の更新を指示する
    までの間で受け付け、 少なくとも前記情報携帯端末に前記電子マネーの金額の
    更新を指示した後、前記情報携帯端末から更新の完了が
    通知されるまでの間、前記操作による処理の中止を受け
    付けないようにし、 前記更新の完了の通知により、前記管理センターに前記
    電子マネーの更新を通知可能とすることを特徴とする請
    求項3に記載の電子マネーシステム。
  5. 【請求項5】前記処理を中止した後、前記電子マネーの
    変更に係る金額を少なくとも現金により取引可能とする
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子マネーシステ
    ム。
  6. 【請求項6】情報携帯端末に記録された電子マネーの金
    額を更新すると共に、前記電子マネーの更新を所定の管
    理センターに通知可能とする電子マネー端末装置におい
    て、 前記情報携帯端末に前記電子マネーの金額の更新を指示
    した後、前記情報携帯端末から更新の完了が通知される
    と、前記管理センターに前記電子マネーの更新を通知可
    能とすることを特徴とする電子マネー端末装置。
  7. 【請求項7】前記情報携帯端末に前記電子マネーの金額
    の更新を指示した後、前記情報携帯端末から更新の完了
    が通知されない場合、前記電子マネーの金額の更新を再
    び指示することを特徴とする請求項6に記載の電子マネ
    ー端末装置。
  8. 【請求項8】情報携帯端末に記録された電子マネーの金
    額を更新すると共に、前記電子マネーの更新を所定の管
    理センターに通知可能とする電子マネー端末装置におい
    て、 所定の操作により、前記電子マネーの金額を更新すると
    共に前記電子マネーの更新を前記管理センターに通知可
    能とする処理を、中止することを特徴とする電子マネー
    端末装置。
  9. 【請求項9】前記所定の操作による処理の中止を、前記
    情報携帯端末に前記電子マネーの金額の更新を指示する
    までの間で受け付け、 少なくとも前記情報携帯端末に前記電子マネーの金額の
    更新を指示した後、前記情報携帯端末から更新の完了が
    通知されるまでの間、前記操作による処理の中止を受け
    付けないようにし、 前記更新の完了の通知により、前記管理センターに前記
    電子マネーの更新を通知可能とすることを特徴とする請
    求項8に記載の電子マネー端末装置。
  10. 【請求項10】前記処理を中止した後、前記電子マネー
    の変更に係る金額を現金により取引可能とすることを特
    徴とする請求項8に記載の電子マネーシステム。
  11. 【請求項11】前記処理を中止した後、前記電子マネー
    による支払い金額を現金により取引する端末装置に通知
    することを特徴とする請求項8に記載の電子マネーシス
    テム。
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