JP2001222520A - 情報処理装置及び方法 - Google Patents

情報処理装置及び方法

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JP2001222520A
JP2001222520A JP2000038256A JP2000038256A JP2001222520A JP 2001222520 A JP2001222520 A JP 2001222520A JP 2000038256 A JP2000038256 A JP 2000038256A JP 2000038256 A JP2000038256 A JP 2000038256A JP 2001222520 A JP2001222520 A JP 2001222520A
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Hideki Noma
英樹 野間
Masahiro Fujita
雅博 藤田
Makoto Inoue
真 井上
Takatoshi Inoue
敬敏 井上
Katsuya Muramatsu
克哉 村松
Masatoshi Takeda
正資 武田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】仮想生物のエンタテインメント性を向上させ得
る情報処理装置及び方法を提案するものである。 【解決手段】情報処理装置及び方法において、仮想生物
の遺伝子データを診断し、診断結果に基づいて、遺伝子
データが所定条件を満たしているときに、仮想生物に所
定の付加価値を付与するようにした。また情報処理装置
及び方法において、順次交配により生成される登録され
た各仮想生物の両親の情報を記憶し、当該情報に基づい
て、指定され仮想生物の血統を調査するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置及び方
法に関し、例えばペットロボットの血統を発行する血統
発行サービスや、血統に応じたエンブレム(家紋)を発
行するエンブレム発行サービス及び血統調査を行う血統
調査サービスを提供するネットワークシステムに適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、外部入力や周囲の状況に応じて自
律的に行動し得るようになされたロボットやぬいぐるみ
などが数多く商品化されている。またこのような3次元
空間上での実体をもたずに、パーソナルコンピュータ
や、ゲーム機器及び携帯電話機などの携帯端末機器にデ
ータとして保持され、これらパーソナルコンピュータ又
は携帯端末機器のディスプレイ上において自律的に行動
し得るようになされたキャラクタなども数多く登場して
いる。
【0003】なお以下においては、パーソナルコンピュ
ータや、携帯端末機器、ロボット及びぬいぐるみなどの
ハードウェア内においてソフトウェアとして記録媒体に
保持されて存在し、行動することをプログラムされたキ
ャラクタを仮想生物と呼ぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる仮想生
物に血統という概念を導入し、当該仮想生物に血統を発
行するサービスや、血統に応じたエンブレムを発行する
サービス及び血統を調査するサービスなどを提供できれ
ば、仮想生物の面白みを向上させて、そのエンタテイン
メント性を格段的に向上させ得るものと考えられる。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、仮想生物のエンタテインメント性を格段的に向上さ
せ得る情報処理装置及び方法を提案しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、情報処理装置において、仮想生物
の遺伝子データを診断する診断手段と、診断手段の診断
結果に基づいて、遺伝子データが所定条件を満たしてい
るときに、仮想生物に所定の付加価値を付与する付与手
段とを設けるようにした。この結果この情報処理装置に
よれば、仮想生物に遺伝子データにより規定される形状
及び又は行動以外の付加価値をもたせて、仮想生物の面
白みをより一層向上させることができる。
【0007】また本発明においては、情報処理方法にお
いて、仮想生物の遺伝子データを診断する第1のステッ
プと診断結果に基づいて、遺伝子データが所定条件を満
たしているときに、仮想生物に所定の付加価値を付与す
る第2のステップとを設けるようにした。この結果この
情報処理方法によれば、仮想生物に遺伝子データにより
規定される形状及び又は行動以外の付加価値をもたせ
て、仮想生物の面白みをより一層向上させることができ
る。
【0008】さらに本発明においては、情報処理装置に
おいて、順次交配により生成される登録された各仮想生
物の両親の情報を記憶する記憶手段と、当該情報に基づ
いて、指定され仮想生物の血統を調査する調査手段とを
設けるようにした。この結果この情報処理装置によれ
ば、仮想生物の面白みをより一層向上させることができ
る。
【0009】さらに本発明においては、情報処理方法に
おいて、順次交配により生成される登録された各仮想生
物の両親の情報を記憶する第1のステップと、当該情報
に基づいて、指定された仮想生物の血統を調査する第2
のステップとを設けるようにした。この結果この情報処
理方法によれば、仮想生物の面白みをより一層向上させ
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0011】(1)ペットロボット1の構成 (1−1)ペットロボット1の概略構成 図1において、1は全体として本実施の形態によるペッ
トロボットを示し、全体として一般家庭で飼育される犬
や猫に似せた外部形状を有している。すなわちペットロ
ボット1においては、胴体部ユニット2の前後左右にそ
れぞれ脚部ユニット3A〜3Dが連結されると共に、胴
体部ユニット2の前端部及び後端部にそれぞれ頭部ユニ
ット4及び尻尾部ユニット5が連結されて構成されてい
る。
【0012】この場合胴体部ユニット2には、図2に示
すように、このペットロボット1全体の動作を制御する
コントローラ10と、このペットロボット1の動力源と
してのバッテリ11と、バッテリセンサ12及び熱セン
サ13からなる内部センサ部14とが収納されている。
【0013】また頭部ユニット4には、このペットロボ
ット1の「耳」に相当するマイクロホン15、「目」に
相当するCCD(Charge Coupled Device )カメラ16
及びタッチセンサ17からなる外部センサ部18と、
「口」に相当するスピーカ19となどがそれぞれ所定位
置に配置されている。
【0014】さらに各脚部ユニット3A〜3Dの膝関節
部分や、各脚部ユニット3A〜3D及び胴体部ユニット
2の各連結部分、頭部ユニット4及び胴体部ユニット2
の連結部分、並びに尻尾部ユニット5における尻尾5A
の根元部分などには、それぞれ自由度数分のアクチュエ
ータ201 〜20n が配設されている。
【0015】そして外部センサ部18のマイクロホン1
5は、ユーザから図示しないサウンドコマンダを介して
音階として与えられる「歩け」、「伏せ」又は「ボール
を追いかけろ」などの指令音を集音し、得られた音声信
号S1Aをコントローラ10に送出する。またCCDカ
メラ16は、周囲を撮像し、得られた画像信号S1Bを
コントローラ10に送出する。
【0016】さらにタッチセンサ17は、図1において
明らかなように、頭部ユニット4の上部に設けられてお
り、ユーザからの「撫でる」や「叩く」といった物理的
な働きかけにより受けた圧力を検出し、検出結果を圧力
検出信号S1Cとしてコントローラ10に送出する。
【0017】また内部センサ部14のバッテリセンサ1
2は、バッテリ11のエネルギー残量を検出し、検出結
果をバッテリ残量検出信号S2Aとしてコントローラ1
0に送出する。また熱センサ13は、ペットロボット1
内部の温度を検出し、検出結果を温度検出信号S2Bと
してコントローラ10に送出する。
【0018】コントローラ10は、外部センサ部18か
ら与えられる音声信号S1A、画像信号S1B及び圧力
検出信号S1C等(以下、これらをまとめて外部情報信
号S1と呼ぶ)と、内部センサ部14から与えられるバ
ッテリ残量信号S2A及び温度検出信号S2B等(以
下、これらをまとめて内部情報信号S2と呼ぶ)とに基
づいて、外部及び内部の状態や、ユーザからの指令及び
働きかけの有無などを判断する。
【0019】そしてコントローラ10は、この判断結果
と、予めメモリ10Aに格納されている制御プログラム
とに基づいて続く行動を決定し、決定結果に基づいて必
要なアクチュエータ201 〜20n に駆動信号S41
S4n を送出してこれを駆動させることにより、頭部ユ
ニット4を上下左右に振らせたり、尻尾部ユニット5の
尻尾5Aを動かせたり、各脚部ユニット3A〜3Dを駆
動して歩行させるなどの行動や動作を行わせる。
【0020】またこの際コントローラ10は、必要に応
じて音声信号S3を生成してこれをスピーカ19に与え
ることにより当該音声信号S3に基づく音声を外部に出
力させたり、当該ペットロボット1の「目」の位置に配
置された図示しないLED(Light Emitting Diode)を
所定パターンで点滅させる。
【0021】このようにしてこのペットロボット1にお
いては、外部及び内部の状態や、ユーザからの指令及び
働きかけなどに応じて自律的に行動することができるよ
うになされている。
【0022】(1−2)コントローラ10の処理 ここでこのようなペットロボット1の行動生成に関する
コントローラ10の処理について説明する。
【0023】図3に示すように、ペットロボット1の行
動生成に関するコントローラ10の処理内容を機能的に
分類すると、状態を認識する状態認識部30と、状態認
識部30の認識結果に基づいて感情及び本能の状態を決
定する感情・本能モデル部31と、状態認識部30の認
識結果並びに感情・本能モデル部31に保持された感情
及び本能の状態に基づいて続く行動を決定する行動決定
部32と、行動決定部32の決定結果に基づいて実際に
ペットロボット1に行動を発現させる行動生成部33
と、後述のような学習を制御する学習制御部34とに分
けることができる。
【0024】この場合状態認識部30は、外部センサ部
18から与えられる外部情報信号S1及び内部センサ部
14から与えられる内部情報信号S2を入力し、これら
に基づいて「叩かれた」、「撫でられた」、「ボールを
検出した」、「バッテリ残量が少なくなった」、「内部
温度が高くなった」等の特定の外部状態及び内部状態を
認識し、認識結果を認識情報D1として感情・本能モデ
ル部31及び行動決定部32に出力する。
【0025】感情・本能モデル部31は、状態認識部3
0から与えられる認識情報D1と、後述のように行動決
定部32から与えられる決定行動情報D3とに基づいて
ペットロボット1の感情及び本能の状態を決定する。
【0026】すなわち感情・本能モデル部31は、「喜
び」、「悲しみ」、「驚き」、「恐怖」、「嫌悪」及び
「怒り」の各情動の強さをそれぞれ表す合計6つのパラ
メータを保持する感情モデルと、「食欲」、「愛情
欲」、「探索欲」及び「運動欲」の各欲求の強さをそれ
ぞれ表す合計4つのパラメータとを保持する本能モデル
とを有している。
【0027】そして感情・本能モデル部31は、状態認
識部30から与えられる認識情報D1及び行動決定部3
2から与えられる決定行動情報D3などに基づいて周期
的に感情モデルや本能モデルの対応する情報又は欲求の
パラメータの値を更新する。また感情・本能モデル部3
1は、このような更新処理の結果としていずれかの情動
又は欲求のパラメータの値がその情動又は欲求に対して
予め設定された値を越えたときに、これを感情・本能情
報D2として行動決定部32に出力する。
【0028】行動決定部32は、状態認識部30から与
えられる認識情報D1と、感情・本能モデル部31から
与えられる感情・本能情報D2と、メモリ10A(図
2)に予め格納された制御データとしての行動モデルと
に基づいて続く行動を決定し、決定結果を決定行動情報
D3として感情・本能モデル部31及び行動生成部33
に出力する。
【0029】なおこのペットロボット1の場合、行動決
定部32は、次の行動を決定する手法として、図4に示
すような1つのノード(状態)NODE0 〜NODEn
から同じ又は他のどのノードNODE0 〜NODEn
遷移するかを各ノードNODE0 〜NODEn 間を接続
するアークARC1 〜ARCn+1 に対してそれぞれ設定
された遷移確率P1 〜Pn+1 に基づいて確率的に決定す
る確率オートマトンと呼ばれるアルゴリズムを用いる。
【0030】より具体的には、メモリ10Aには、行動
モデルとして、各ノードNODE0〜NODEn ごとの
図5に示すような状態遷移表が格納されており、行動決
定部32がこの状態遷移表35に基づいて次の行動を決
定するようになされている。
【0031】ここで状態遷移表35においては、そのノ
ードNODE0 〜NODEn において遷移条件とする入
力イベント(状態認識部の認識結果)が「入力イベン
ト」の行に優先順に列記され、その遷移条件についての
さらなる条件が「データ名」及び「データ範囲」の行に
おける対応する列に記述されている。
【0032】従って図5の状態遷移表35で定義された
ノードNODE100 では、「ボールを検出した(BAL
L)」という認識結果(認識情報D1)が与えられた場
合に、当該認識結果と共に与えられるそのボールの「大
きさ(SIZE)」が「0から1000の範囲(0,100
0)」であることや、「障害物を検出(OBSTACL
E)」という認識結果が与えられた場合に、当該認識結
果と共に与えられるその障害物までの「距離(DIST
ANCE)」が「0から100 の範囲(0,100 )」であ
ることが他のノードに遷移するための条件となってい
る。
【0033】またこのノードNODE100 では、認識結
果の入力がない場合においても、行動決定部32が周期
的に参照する感情・本能モデル部31の感情モデル及び
本能モデルの各情動及び各欲求のパラメータ値のうち、
「喜び(JOY)」、「驚き(SUPRISE)」又は
「悲しみ(SUDNESS)」のいずれかのパラメータ
値が「50から100 の範囲(50,100 )」であるときには
他のノードに遷移することができるようになっている。
【0034】また状態遷移表35では、「他のノードへ
の遷移確率」の欄における「遷移先ノード」の列にその
ノードNODE0 〜NODEn から遷移できるノード名
が列記されと共に、「入力イベント名」、「データ値」
及び「データ範囲」の各行に記述された全ての条件が揃
ったときに遷移できる他の各ノードNODE0 〜NOD
n への遷移確率が「他のノードへの遷移確率」の欄に
おける「出力行動」の行に記述されている。なお「他の
ノードへの遷移確率」の欄における各行の遷移確率の和
は100 〔%〕となっている。
【0035】従って図5の状態遷移表35で表されるノ
ードNODE100 では、例えば「ボールを検出(BAL
L)」し、そのボールの「大きさ(SIZE)」が「0
から1000の範囲(0,1000)」であるという認識結果が
与えられた場合には、「30〔%〕」の遷移確率で「ノー
ドNODE120 (node 120)」に遷移でき、そのとき
「ACTION 1」の行動が出力されることとなる。
【0036】そして行動モデルは、このような状態遷移
表35として記述されたノードNODE0 〜NODEn
がいくつも繋がるようにして形成されている。かくして
行動決定部32は、状態認識部30から認識情報D1が
与えられたときや、感情・本能モデル部31から感情・
本能情報D2が与えられたときなどに、メモリ10Aに
格納されているそのときのノードNODE0 〜NODE
n の状態遷移表35を利用して次の行動を確率的に決定
し、決定結果を決定行動情報D3として感情・本能モデ
ル部31及び行動生成部33に送出するようになされて
いる。
【0037】行動生成部33は、ペットロボット1が行
える各動作ごとの制御データでなるモーションデータの
ファイル(以下、これをモーションファイルと呼ぶ)
と、ペットロボットが出力できる各音声ごとの制御デー
タでなるサウンドデータのファイル(以下、これをサウ
ンドファイルと呼ぶ)とをメモリ10A内に有してい
る。なおこれらモーションファイル及びサウンドファイ
ルには、ユーザが作成した動作のモーションデータや、
ユーザが作成した音声のサウンドデータなども格納され
ている。
【0038】そして行動生成部33は、行動決定部32
から決定行動情報D3が与えられると、メモリ10Aに
格納されたこれらモーションファイル及びサウンドファ
イル内の対応するモーションデータ又はサウンドデータ
を読み出し、当該モーションデータ又はサウンドデータ
に基づいて必要なアクチュエータ201 〜20n (図
2)に駆動信号S41 〜S4n を送出してこれを駆動さ
せたり、音声信号S3を生成してスピーカ19(図2)
に送出したり、又は「目」の位置のLEDを点滅させ
る。このようにして行動生成部33は、行動決定部32
により決定された行動をペットロボット1に実行させ
る。
【0039】一方、状態認識部30は、外部情報信号S
1のうちのタッチセンサ17(図2)から与えられる圧
力検出信号S1C(図2)に基づいて、「撫でられた」
や「叩かれた」ことを認識すると、これを学習制御部3
4に通知する。
【0040】このとき学習制御部34は、行動決定部3
2から与えられる決定行動情報D3に基づいて、ペット
ロボット1の現在及び過去の行動を記憶している。そし
て学習制御部34は、ペットロボット1が行動を発現中
に「撫でられた」との認識結果が状態認識部30から認
識情報D1として与えられた場合には、これを行動決定
部32に通知する。
【0041】かくして行動決定部32は、この通知に基
づいて、メモリ10Aに格納されている行動モデルの対
応するノードNODE1 〜NODEn (そのときのノー
ドNODE1 〜NODEn に遷移する前のノードNOD
1 〜NODEn に相当)の状態遷移表35のうちの、
そのとき発現している行動に対応する遷移確率P1 〜P
n+1 を所定量だけ減少させる一方、この減少量に応じた
量だけ当該状態遷移表35内の同じ行の各遷移確率P1
〜Pn+1 をそれぞれ増加させる。
【0042】これに対して学習制御部34は、ペットロ
ボット1が行動を発現中に「撫でられた」との認識結果
が状態認識部30から認識情報D1として与えられた場
合には、これを行動決定部32に通知する。
【0043】かくして行動決定部32は、この通知に基
づいて、メモリ10Aに格納されている対応するノード
NODE1 〜NODEn (そのときのノードNODE1
〜NODEn に遷移する前のノードNODE1 〜NOD
n に相当)の状態遷移表35のうちの、そのとき発現
している行動に対応する遷移確率P1 〜Pn+1 を所定量
だけ増加させる一方、この増加量に応じた量だけ当該状
態遷移表35内の同じ行の各遷移確率P1 〜Pn+1 をそ
れぞれ減少させる。
【0044】そしてこのような制御によって、「叩かれ
た」ときには対応する状態遷移表35のうちのその行動
に対応する遷移確率P1 〜Pn+1 が減少することにより
当該行動が発現され難くなり、「撫でられた」ときには
その対応する状態遷移表35のうちのその行動に対応す
る遷移確率P1 〜Pn+1 が増加することにより当該行動
が発現され易くなることから、あたかも本物の動物が飼
い主の躾けによって行動(性格)を変化させてゆくかの
ごとくペットロボット1の行動(性格)を変化させるこ
とがきる。
【0045】このようにしてコントローラ10において
は、ユーザからの働きかけに応じて「学習」しながらペ
ットロボット1を自律的に行動させ得るようになされて
いる。
【0046】(2)本実施の形態によるネットワークシ
ステム40の構成 (2−1)ネットワークシステム40の構成 ここで図6は、ペットロボット1の後述のような遺伝子
(DNA:deoxyribonucleic acid )データをユーザの
希望に合わせて遺伝的にカスタマイズして販売する遺伝
子データ販売サービスや、ペットロボット1に血統を発
行する血統発行サービス、ペットロホット1の血統に応
じてエンブレムを発行するエンブレム発行サービス及び
ペットロボット1の血統を調査する血統調査サービスを
提供するようになされたネットワークシステム40を示
すものである。
【0047】かかるネットワークシステム40において
は、個人端末41A〜41Cが衛星通信回線42や、ケ
ーブルテレビジョン回線43又は電話回線44等を通じ
てインターネットプロバイダ45と接続されると共に、
当該インターネットプロバイダ45がインターネット4
6を介してサービス業者47のサーバ48と接続され、
さらに当該サーバ48に電話回線等の一般公衆回線49
を介して個人端末41Dが直接接続されることにより構
成されている。
【0048】この場合各個人端末41A〜41Dは、一
般家庭等に設置された通常のパーソナルコンピュータで
あり、インターネット46又は一般公衆回線49を通じ
てサーバ48と間で必要なデータを送受信したり、ケー
ブル50等を介して電気的に接続されたペットロボット
1のメモリ10Aから必要なデータを読み出したり又は
当該メモリ10Aに必要なデータを書き込んだりするこ
とができるようになされている。
【0049】またサーバ48は、サービス業者47が遺
伝子データ販売サービス、血統書発行サービス、エンブ
レム発行サービス及び血統調査サービスを提供する際の
各種処理を行うWWW(World Wide Web)サーバであ
り、インターネット46又は一般公衆回線49を介して
アクセスしてきた個人端末41A〜41Dに対して後述
のような各種画面の画面データや必要な画像データを送
出して、これら画面データや画像データに基づく画面や
画像を対応する個人端末41A〜41Dのディスプレイ
に表示させることができるようになされている。
【0050】なおこのサーバ48の概略構成を図7に示
す。この図7からも明らかなように、サーバ48は、イ
ンターネット46用のインターフェース回路を内蔵する
LAN(Local Area Network)カード51と、一般公衆
回線49用のインターフェース回路としてのモデム52
と、サーバ48全体の制御を司るCPU53と、CPU
53のワークメモリとしてのメモリ54と、サーバ48
が後述のような各種処理を行うための各種プログラム及
びデータが記録されると共に必要なデータを記録してお
くためのハードディスク装置55とから構成されてい
る。
【0051】この場合CPU53は、インターネット4
6又は一般公衆回線49を介してアクセスしてきた個人
端末41A〜41Dから供給されるデータやコマンドを
LANカード51又はモデム52を介してCPU53に
取り込み、当該データやコマンドと、ハードディスク装
置55に格納されているプログラムとに基づいて所定の
処理を実行する。
【0052】またCPU53は、この処理結果に基づい
て、例えば後述のような各種画面の画面データや、他の
データ、プログラム及びコマンドなどをLANカード5
1又はモデム52を介して対応する個人端末41A〜4
1Dに送出するようになされている。
【0053】(2−2)遺伝子データの登録 次にこのネットワークシステム40による遺伝子データ
販売サービス、血統発行サービス、エンブレム発行サー
ビス及び血統調査サービスについて説明する。このネッ
トワークシステム40は、図8に示す遺伝子データ登録
手順RT1に従って自己のペットロボット1の遺伝子デ
ータをサーバ48に登録したり、当該登録を行ったユー
ザが図9に示す遺伝子データ購入処理手順RT2に従っ
てサーバ48に登録された所望する2つの遺伝子データ
を交配させることにより得られる新たな遺伝子データを
購入したり、登録を行ったユーザが図17に示す血統発
行手順RT3若しくは図20に示すエンブレム発行手順
RT4に従ってペットロボット1の性能に応じて血統や
エンブレムを購入したり、又は図23に示す血統調査手
順RT5に従ってペットロボット1の血統を調査するこ
とができるようにしたものである。
【0054】ここでペットロボット1の遺伝子データに
ついて説明する。ペットロボット1のメモリ10Aに
は、図10に示すように、パーソナルデータ、血統デー
タ及びスペックデータの3種類のデータからなる遺伝子
データが格納されている。
【0055】この場合パーソナルデータは、そのペット
ロボット1やオーナの個人情報であり、ペットロボット
1のシリアル番号、ペットロボット1の名前、ペットロ
ボット1の映像、オーナの名前、後述する血統の有無、
血統がある場合のその名前、、後述のエンブレム、ペッ
トロボット1の性別(雄又は雌)、ペットロボット1の
製造日時及びペットロボット1の死亡した日時(死亡の
概念がある場合)などのデータから構成される。なおパ
ーソナルデータのうちのペットロボット1の名前、ペッ
トロボット1の映像及びオーナの名前などは、ユーザが
個人端末41A〜41Dを用いて入力したものである。
【0056】また血統データは、そのペットロボット1
の遺伝子データが後述のような交配により作成された場
合の当該ペットロボット1の血統を表すデータであり、
自分の両親に当たる2台のペットロボット1の各パーソ
ナルデータなどが格納された血統ファイルから構成され
る。
【0057】さらにスペックデータは、ペットロボット
1を自律的に行動させるための各種制御データであり、
上述のモーションデータ、サウンドデータ及び行動モデ
ルデータ(各ノードNODE0 〜NODEn (図4)の
状態遷移表35(図5)のデータ)などから構成され
る。
【0058】そして自己のペットロボット1の遺伝子デ
ータをサーバ48に登録したいユーザは、図8に示す遺
伝子データ登録手順RT1に従って、まずペットロボッ
ト1を個人端末41A〜41Dを介してサーバ48に接
続し(ステップSP1)、この後このとき個人端末41
A〜41Dのディスプレイに表示される図示しない登録
画面を用いて所定の操作を行うことにより、ペットロボ
ット1のメモリ10Aに格納されている遺伝子データを
読み出し、これをサーバ48にアップロードする(ステ
ップSP2)。
【0059】続いてユーザは、この登録画面を用いて所
有者データ及び交配可否データなどの登録に必要なデー
タを入力する(ステップSP3)。この場合所有者デー
タとしては、そのペットロボット1のオーナの名前と、
写真やビデオ映像又はVRML(Virtual Reality Mode
ling Language )等の3D映像などからなるオーナの映
像と、オーナがホームページをもっている場合のそのホ
ームページのURL(Uniform Resource Locator)と、
オーナの性別、年齢、職業及び居住地域(国名/住所な
ど)となどのデータから構成される。また交配可否デー
タは、後述のような交配を許可するか否か及び交配価格
などのデータから構成される。
【0060】そしてサーバ48のCPU53(図7)
は、このような所有者データ及び交配可否データの入力
が終了すると、図11に示すように、そのペットロボッ
ト1についての遺伝子データ、所有者データ、交配可否
データ及び当該ペットロボット1の系統における過去の
交配履歴(両親の履歴等)でなる交配履歴をデータベー
ス化してこれをハードディスク装置55(図7)に格納
する。これによりこのペットロボット1の遺伝子データ
が所有者データ、交配履歴及び交配可否データと関連付
けられてサーバ48に登録される(ステップSP4)。
【0061】(2−3)遺伝子データ販売サービス 一方、このようなペットロボット1の遺伝子データの登
録を行ったユーザは、サーバ48に登録された所望する
2つの遺伝子データを交配することにより得られる新た
な遺伝子データの販売サービスを受けることができる。
【0062】実際上、このネットワークシステム40に
おいて、かかるサービスを希望するユーザは、図9に示
す遺伝子データ購入手順RT2に従って、まず自己のペ
ットロボット1を個人端末41A〜41Dを介してサー
バ48に接続する(ステップSP11)。
【0063】続いてユーザは、このとき個人端末41A
〜41Dのディスプレイに表示される例えば図12に示
すような両親選択画面60を用いて、所望する両親とす
べきペットロボット1をそれぞれ選択する(ステップS
P12)。
【0064】実際上この両親選択画面60では、所望す
る両親とすべきペットロボット1を、オーナ名、ペット
ロボット名、機能、地域又はオーナの職業等から検索し
て選択する直接選択方式と、ペットロボット1やユーザ
自身についての各種質問に答えるようにして、若しくは
サービス業者47が推奨するものの中から選ぶようにし
て、又はサービス業者47が推奨する新着のものの中か
ら選ぶようにして選択する間接選択方式との2通りの選
択方式により選択することができるようになされてい
る。
【0065】そしてユーザは、この両親選択画面60を
用いて所定の操作によって直接選択方式又は間接選択方
式のいずれかの方式により所望する両親とすべきペット
ロボット1の条件を指定することができる。
【0066】このときサーバ48のCPU53は、この
ようにして指定された条件に該当する父親候補及び母親
候補のペットロボット1を、登録されているペットロボ
ット1の遺伝子データや所有者データ等から検索し(ス
テップSP13)、検索結果を図12に示す両親確認画
面61として個人端末41A〜41Dのディスプレイに
表示させる。
【0067】かくしてユーザは、この両親確認画面61
を用いてこれら父親候補及び母親候補のペットロボット
1の中から実際に父親及び母親とするペットロボット1
をそれぞれ1つずつ選択し、この後両親確認画面61内
に表示されたYESボタン62A及びNOボタン62B
のうちのYESボタン62Aをクリックすることにより
両親を選択することができる。なおこの両親確認画面6
1では、NOボタン62Bをクリックすることにより、
両親選択画面60に戻ることができる。
【0068】そして両親確認画面61を用いてユーザに
より両親が選択されると、サーバ48のCPU53は、
両親として選択された各ペットロボット1の遺伝子デー
タをハードディスク装置55から読み出し、これら読み
出した2つのペットロボット1の遺伝子データに基づい
て、例えば図14に示すような所定の交配処理を行うこ
とにより新たな遺伝子データを生成する(ステップSP
14)。
【0069】具体的にサーバ48のCPU53は、例え
ばパーソナルデータのうちのペットロボット1のシリア
ル番号及びペットロボット1の製造日時を新規発行する
と共に、そのペットロボット1の性別をランダムに決定
して新規発行し、これらを新たな遺伝子データの対応す
る箇所に格納する。またCPU53は、血統データとし
て、両親のペットロボット1のパーソナルデータを新た
な遺伝子データの対応する箇所に格納する。
【0070】さらにCPU53は、スペックデータとし
て、両親の保有する対応するモーションデータ、サウン
ドデータ、認識可能なオブジェクトのデータ及びそのペ
ットロボット1の性格を決定する行動モデルなどのデー
タをそれぞれ統合及び分極することにより、新たなモー
ションデータ、サウンドデータ、認識可能なオブジェク
トのデータ及び性格を決定する行動モデルなどのデータ
を生成してこれを新たな遺伝子データの対応する箇所に
格納する。
【0071】なおこのように両親のペットロボット1が
保有するモーションデータ等を統合及び分極する方法と
しては、例えばモーションデータについては、父親とな
るペットロボットがモーションデータとして「M1」、
「M2」、「M3」及び「M4」の各動作についてのモ
ーションデータを有しており、母親側のペットロボット
がモーションデータとして「M3」、「M4」、「M
5」及び「M6」の各動作についてのモーションデータ
を有している場合には、共通する「M3」及び「M4」
の動作のモーションデータを残し、残りの「M1」、
「M2」、「M5」及び「M6」の中からランダムに動
作を選択するといった方法を利用できる。またサウンド
データ及び認識可能なオブジェクトのデータについても
同様の方法を利用できる。
【0072】さらにそのペットロボット1の性格を決定
するデータを統合及び分極する方法としては、例えば両
親のペットロボット1の行動モデルにおける各遷移確率
1〜Pn+1 (図4)を、それぞれ父親及び母親の遷移
確率P1 〜Pn+1 の平均値とするといった方法を利用で
きる。
【0073】そしてサーバ48のCPU53は、このよ
うな交配処理により新たな遺伝子データを生成すると、
対応する個人端末41A〜41Dに画面データを送出す
ることにより、図15に示すようなシミュレーション画
面62を当該個人端末41A〜41Dのディスプレイに
表示させる(ステップSP15)。
【0074】このシミュレーション画面62は、上述の
ような交配処理により得られた新たな遺伝子データを有
するペットロボット1が実際にどのような行動を行うか
をシミュレーション表示する画面であり、ペットロボッ
ト1の3次元イメージ画像70がプレビュー欄71内に
表示される。
【0075】そしてこのシミュレーション画面62で
は、プレビュー欄71の右側にプレイボタン72A及び
ストップボタン72Bが設けられており、プレイボタン
72Aを押圧操作することによって、プレビュー欄71
に表示された3次元イメージ画像70を上述のようにし
て新たに作成された遺伝子データに基づいて自律的に行
動させることができ、ストップボタン72Bを押圧操作
することによって、当該3次元イメージ画像70の行動
を停止させることができる。
【0076】またこのシミュレーション画面62では、
画面右下に表示された第1〜第4の回転ボタン73A〜
73Dを押圧操作することによってプレビュー欄71に
表示された3次元イメージ画像70を対応する回転方向
(矢印a1 〜a4 )に回転させることができ、第1〜第
4の回転ボタン73A〜73Dの右側に表示されたズー
ムインボタン74A又はズームアウトボタン74Bを押
圧操作することによって当該3次元イメージ画像70を
順次拡大又は順次縮小表示させることができる。
【0077】さらにこのシミュレーション画面62で
は、父親及び母親となったペットロボット1の名前、血
統名、性別及び誕生日(製造年月日)などの簡単な情報
がそれぞれ対応する父親情報表示欄75A及び母親情報
表示欄75Bに表示される。
【0078】そしてユーザは、このシミュレーション画
面62に表示された3次元イメージ画像70の行動パタ
ーン等に基づいて購入する遺伝子データの仕様がこれで
良いか否かを判断する(ステップSP16)。
【0079】そしてユーザは、この仕様が気に入らない
場合にはこのシミュレーション画面62のNOボタン7
6Bをクリックすれば良く、この場合にはサーバ48か
ら送信される画面データに基づいて、その個人端末41
A〜41Dのディスプレイに再び上述の両親選択画面6
0が表示される。かくしてユーザは、この両親選択画面
60を利用して再び両親を選択し直すことができる。
【0080】これに対してユーザは、その仕様で良けれ
ばYESボタン76Aをクリックするようにする。この
場合には、その個人端末41A〜41Dのディスプレイ
に、シミュレーション画面62に代えて、この後サーバ
48から送信されてくる画面データに基づいて図16に
示すような遺伝子データ購入画面80が表示される。
【0081】この遺伝子データ購入画面80では、初期
時、「データを購入しますか?」の文字列と、これに対
応させてYESボタン81A及びNOボタン81Bのみ
が有効表示される。そしてこの状態において、ユーザが
NOボタン81Bをクリックすると、サーバ48のCP
U53は、全ての処理を終了して所定の画面データを対
応する個人端末41A〜41Dに送出することにより、
当該個人端末41A〜41Dに初期画面を表示させる。
【0082】これに対して遺伝子データ購入画面80で
は、ユーザがYESボタン80Aをクリックすると、
「血統を購入しますか?」の文字列と、これに対応させ
てYESボタン82A及びNOボタン82Bが有効表示
される。
【0083】そしてユーザは、血統を購入するか否かを
判断し(ステップSP17)、購入しない場合にはNO
ボタン82Bをクリックし、これに対して購入する場合
にはYESボタン82Aをクリックするようにする。
【0084】そしてサーバ48のCPU53は、YES
ボタン82Aがクリックされた場合には、新たな遺伝子
データのスペックデータに含まれるモーションデータ、
サウンドデータ及び行動モデルデータ等に基づいて当該
遺伝子データの特色(例えば「多芸」、「おとなし
い」、「活発」)を抽出すると共に、当該抽出した特色
に応じた血統の名前を生成する。そしてCPU53は、
このような処理結果に基づいて、必要に応じてその遺伝
子データにおけるパーソナルデータの血統の有無及び血
統の名前の箇所を編集する。
【0085】また遺伝子データ購入画面80では、この
後「Babyの交配を許可しますか?」の文字列と、これに
対応するYESボタン83A及びNOボタン83Bとが
有効表示される。
【0086】そしてユーザは、この新たな遺伝子データ
を用いた上述のような交配を許可する場合にはYESボ
タン83Aをクリックし、これに対して許可しない場合
にはNOボタン83Bをクリックするようにする。
【0087】この結果サーバ48のCPU53は、この
YESボタン83A又はNOボタン83Bの押圧操作に
応じてその新たな遺伝子データに対する交配可否データ
を生成する。
【0088】さらに遺伝子データ購入画面80では、こ
の後「Babyプログラムをダウンロードしますか?」の文
字列と、これに対応するYESボタン84A及びNOボ
タン84Bとが有効表示される。
【0089】そしてユーザは、この新たな遺伝子データ
を個人端末41A〜41Dを介してペットロボット1に
ダウンロードしない場合にはNOボタン84Bをクリッ
クすれば良く、このときサーバ48のCPU53は、全
ての処理を終了して所定の画面データをその個人端末4
1A〜41Dに送出することにより初期画面を当該個人
端末41A〜41Dのディスプレイに表示させる。
【0090】これに対してユーザは、この新たな遺伝子
データを個人端末41A〜41Dを介してペットロボッ
ト1にダウンロードする場合にはYESボタン84Aを
クリックするようにする。
【0091】このときサーバ48のCPU53は、この
遺伝子データを、交配履歴、交配可否データ及び図8に
ついて上述したユーザ登録時に取得した対応する所有者
データと関連付けてデータベース化してハードディスク
装置55に格納することにより新規登録する(ステップ
SP18)と共に、この遺伝子データを対応する個人端
末41A〜41Dを介してペットロボット1のメモリ1
0Aに書き込ませる(ステップSP19)。
【0092】そしてこのようなダウンロードが終了する
と、この後遺伝子データ購入画面80には、「ダウンロ
ードが終了しました。あなたのBabyのデータは右記にな
ります。」の文字列と、新たな遺伝子データついての簡
単な情報及び簡単なコメントと、このサービスの料金と
が表示される。そしてこの後このサービスを利用したユ
ーザの金融機関の口座からこの料金が引き落とされる
(ステップSP20)。
【0093】一方、かかる遺伝子データ購入画面80に
おいて、ユーザが血統を購入しない場合(NOボタン8
2Bをクリックした場合)、サーバ48のCPU53
は、これに応じてその遺伝子データにおけるパーソナル
データの血統の有無及び血統の名前の箇所をこれに応じ
て編集する。
【0094】そしてサーバ48のCPU53は、遺伝子
データ購入画面80に「Babyの交配を許可しますか?」
の文字列と、これに対応するYESボタン83A及びN
Oボタン83Bとが有効表示させる一方、この後上述の
ステップSP18〜ステップSP20と同様にしてステ
ップSP22〜ステップSP24を処理する。
【0095】この結果この遺伝子データが対応する所有
者データ、交配履歴データ及び交配可否データと関連付
けられてサーバ48のハードディスク装置55に新規登
録されると共に、当該遺伝子データがそのユーザのペッ
トロボット1のメモリ10Aにダウンロードされ、この
後必要な料金が指定された金融機関におけるユーザの口
座から引き落とされる。
【0096】このようにしてこのネットワークサービス
40では、ユーザの希望する2つのペットロボット1の
遺伝子データを交配させて新たな遺伝子データを生成
し、これを当該ユーザのペットロボット1にダウンロー
ドすることができるようになされている。
【0097】(2−4)血統発行サービス 次にネットワークシステム40における血統発行サービ
スについて説明する。このネットワークシステム40で
は、図8について上述した遺伝子データの登録を行った
ユーザが、自己の保有するペットロボット1について、
その性能に応じて血統を購入することができる。
【0098】実際上、かかる血統発行サービスを希望す
るユーザは、図17に示す血統発行手順RT3に従っ
て、まず自己のペットロボット1を個人端末41A〜4
1Dに接続し(ステップSP31)、この後この個人端
末41A〜41Dをサーバ48に接続する。
【0099】この結果この個人端末41A〜41Dのデ
ィスプレイには、図18に示すような血統発行画面90
が表示される。この場合この血統発行画面90では、初
期時には「ペットロボットを接続してください。完了し
ましたか。」の文字列と、これに対応するYESボタン
91A及びNOボタン91Bのみが表示される。
【0100】そして血統発行画面90では、この状態に
おいてYESボタン91Aをクリックすると、「遺伝子
データをアップロードします。よろしいですか?」の文
字列と、これに対応するYESボタン92A及びNOボ
タン92Bが表示される。
【0101】さらに血統発行画面90では、この状態に
おいてYESボタン92Aをクリックすると、個人端末
41A〜41Dを介してペットロボット1のメモリ10
Aから遺伝子データが読み出されてサーバ48にアップ
ロードされ(ステップSP32)、この後血統発行画面
90に「遺伝子データを診断します。」の文字列が表示
される。
【0102】このときサーバ48のCPU53は、アッ
プロードされたそのペットロボット1の遺伝子データの
なかからスペックデータを抽出し、当該スペックデータ
に基づいていずれかの血統を発行するための条件を満た
しているか否かを判断する(ステップSP33)。
【0103】具体的にCPU53は、例えばスペックデ
ータに含まれる行動モデルのデータに基づいて、いくつ
かの所定の各ノードNODE1 〜NODEn におけるフ
ロントキック(前足でキック)という行動に対応した遷
移確率P1 〜Pn+1 と、いくつかの所定の各ノードNO
DE1 〜NODEn におけるバックキック(後足でキッ
ク)という行動に対応した遷移確率P1 〜Pn+1 とが学
習により全て予め定められた値以上となっている場合に
は『サッカーの能力が優秀な血統(SoccerBoy)』を発
行できるものと判断する。
【0104】またCPU53は、例えばスペックデータ
に含まれる行動モデルのデータに基づいて、いくつかの
所定の各ノードNODE1 〜NODEn において、他の
ペットロボット1を検出したときに当該ペットロボット
1を攻撃するという行動に対応した遷移確率P1 〜P
n+1 が学習により予め定められた値以上になっている場
合には『野性味あふれる血統(Wild Walf )』を発行で
きるものと判断する。
【0105】そしてCPU53は、このような判断結果
に基づいて、何の血統も発行できないと判断した場合に
は血統を発行できない旨のコメントを血統発行画面90
に表示する一方、何らかの血統を発行できると判断した
場合には血統発行画面90内の所定位置に「あなたのペ
ットはこのような血統を受けることができます。血統を
購入しますか?」の文字列と、発行可能な各血統を示す
情報93とを表示する(ステップSP34)。
【0106】かくしてユーザは、これら購入可能である
として表示された各血統に関する情報93の文字列の中
から所望する血統の情報93をクリックするようにして
購入を希望する血統を1つだけ選択ことができる。そし
てこのとき血統発行画面90には、「血統(ユーザが選
択した血統)を購入します。よろしいですか。」の文字
列と、これに対応するYESボタン94A及びNOボタ
ン94Bが表示される。
【0107】この状態においてユーザはその血統を購入
するか否かを判断し(ステップSP35)、購入しない
場合にはNOボタン94Bをクリックするようにする。
この結果血統発行サービスに関する処理が終了される
(ステップSP39)。
【0108】これに対してその血統を購入する場合に
は、YESボタン94Aをクリックするようにする。こ
のとき個人端末41A〜41Dのディスプレイには、血
統発行画面90に代えて図19に示すような血統発行画
面95が表示される。
【0109】この場合この血統発行画面95では、初期
時、「遺伝子データをダウンロードします。よろしいで
すか?」の文字列と、YESボタン96A及びNOボタ
ン96Bが表示される。
【0110】そしてサーバ48のCPU53は、この血
統発行画面のNOボタン96Bがクリックされると血統
発行サービスに関する処理を終了し、これに対してYE
Sボタン96Aがクリックされると、ステツプSP32
においてアップロードした遺伝子データのうちのパーソ
ナルデータにおける血統の有無及び血統の名前の箇所を
ユーザが購入決定した血統に応じて変更すると共に、当
該変更した新たなパーソナルデータを個人端末41A〜
41Dを介してペットロボット1のメモリ10Aに格納
されている元のパーソナルデータに上書きするように当
該メモリ10Aにダウンロードする(ステップSP3
6)。
【0111】さらにこのダウンロードが終了すると、血
統発行画面95には「ダウンロードが終了しました。か
わいがってあげてくださいね。」の文字列と、ユーザが
購入した血統に関する情報と、この血統発行サービスの
料金とが表示される。
【0112】なおサーバ48においては、この後CPU
53の制御の基に、ハードディスク装置55に格納され
ているそのペットロボット1の遺伝子データのうちのパ
ーソナルデータ及び血統データがユーザが購入した血統
に応じて変更される(ステップSP37)。
【0113】またこの後、金融機関におけるユーザの口
座から血統発行画面95に表示された血統発行サービス
の料金が引き落とされる(ステップSP38)。このよ
うにしてこのネットワークシステム40では、ペットロ
ボット1の性能に応じて、ユーザが血統を購入すること
ができるようになされている。
【0114】(2−5)エンブレム発行サービス 次にネットワークシステム40におけるエンブレム発行
サービスについて説明する。このネットワークシステム
40では、図8について上述した遺伝子データの登録を
行ったユーザが、自己の保有するペットロボット1につ
いて、その性能に応じてエンブレムを購入することがで
きる。
【0115】実際上、かかるエンブレム発行サービスを
希望するユーザは、図20に示すエンブレム発行手順R
T4に従って、まず自己のペットロボット1を個人端末
41A〜41Dに接続し(ステップSP41)、この後
当該個人端末41A〜41Dをサーバ48に接続する。
【0116】この結果この個人端末41A〜41Dのデ
ィスプレイには、図21に示すようなエンブレム発行画
面100が表示される。この場合このエンブレム発行画
面100では、初期時には「ペットロボットを接続して
ください。完了しましたか。」の文字列と、これに対応
するYESボタン101A及びNOボタン101Bのみ
が表示される。
【0117】そしてエンブレム発行画面100では、こ
の状態においてYESボタン101Aをクリックする
と、「遺伝子データをアップロードします。よろしいで
すか?」の文字列と、これに対応するYESボタン10
2A及びNOボタン102Bが表示される。
【0118】そしてこのときユーザがYESボタン10
2Aをクリックすると、個人端末41A〜41Dを介し
てペットロボット1のメモリ10Aから遺伝子データが
読み出されてサーバ48にアップロードされる(ステッ
プSP42)。またエンブレム発行画面100に「遺伝
子データを診断します。」の文字列が表示される。
【0119】このときサーバ48のCPU53は、アッ
プロードされたそのペットロボット1の遺伝子データの
なかからスペックデータを抽出し、当該スペックデータ
に基づいていずれかの血統を発行できる条件を満たして
いるか否かを上述した血統発行サービスの場合と同様に
して判断する(ステップSP43)。
【0120】そしてCPU53は、この判断結果に基づ
いて、いずれかの血統を発行できないと判断した場合に
はエンブレムを発行できない旨のコメントをエンブレム
発行画面100に表示する一方、いずれかの血統を発行
することができると判断した場合にはその血統に許可さ
れた図形を用いてエンブレムを生成する。
【0121】すなわちこの実施の形態では、各血統ごと
にエンブレムに使用できる図形(「○」、「△」、
「□」など)及びそれらの数が予め定められている。そ
してCPU53は、上述のようにして発行できる血統を
確認すると、これら血統にそれぞれ対応させて、当該血
統のエンブレムに使用できる図形を使用できる数だけ用
いて、各図形の中心位置をそれぞれランダムに決定する
ようにしてエンブレムを生成する。
【0122】さらにCPU53は、この後このようにし
て生成したエンブレムが予めハードディスク装置55に
登録されている他のペットロボット1に発行したエンブ
レムと一致しないか否かを判断し、このとき生成したエ
ンブレムと同じエンブレムが登録されている場合には上
述と同様にして再びエンブレムを生成する。
【0123】これに対してCPU53は、同じエンブレ
ムが登録されていない場合にはエンブレム発行画面に
「あなたのペットはこのようなエンブレムを受けること
ができます。エンブレムを購入しますか。」の文字列
と、上述のようにして生成した各血統のエンブレム10
3を表示する(ステップSP44)。
【0124】そしてCPU53は、この後これら表示し
たエンブレム103の中から1つのエンブレムが選択さ
れると、エンブレム発行画面100に「エンブレム(選
択されたエンブレムの数値)を購入します。よろしいで
すか?」の文字列と、YESボタン104A及びNOボ
タン104Bを表示させる。
【0125】そしてユーザは、この状態において選択し
たエンブレムを購入するか否かを判断し(ステップSP
45)、購入しない場合にはNOボタン104Bをクリ
ックするようにする。この結果このエンブレム発行サー
ビスについての処理が終了する(ステップSP49)。
【0126】これに対してエンブレムを購入する場合に
はYESボタン104Aをクリックするようにする。こ
の結果、エンブレム発行画面100に代えて、個人端末
41A〜41Dのディスプレイに図22に示すようなエ
ンブレム発行画面105が表示される。
【0127】ここでこのエンブレム発行画面105で
は、初期時、「エンブレムをダウンロードします。よろ
しいですか?」の文字列と、YESボタン106A及び
NOボタン106Bが表示される。
【0128】かくしてユーザは、このエンブレムのデー
タをダウンロードしないときにはNOボタン106Bを
クリックするようにする。このときエンブレム発行サー
ビスに関する処理が終了する。
【0129】これに対してこのエンブレムのデータをダ
ウンロードしても良いときには、YESボタン106A
をクリックするようにする。このときサーバ48のCP
U53は、ステツプSP42においてアップロードした
遺伝子データのうちのパーソナルデータにおけるエンブ
レムデータの箇所に、ユーザが選択したエンブレムのデ
ータを格納すると共に、このように変更した新たなパー
ソナルデータを個人端末41A〜41Dを介してペット
ロボット1のメモリ10Aに格納されている元のパーソ
ナルデータに上書きするように当該メモリ10Aにダウ
ンロードする(ステップSP46)。
【0130】またこのダウンロードが終了すると、エン
ブレム発行画面105に「ダウンロードが終了しまし
た。かわいがってあげてくださいね。」の文字列と、ユ
ーザが選択したエンブレムと、このエンブレム発行サー
ビスの料金とが表示される。
【0131】なおこの後サーバ48においては、CPU
53の制御の基に、ハードディスク装置55に格納され
ているそのペットロボット1の遺伝子データのうちのパ
ーソナルデータ及び血統データがユーザが購入した血統
に応じて変更される。またこのときユーザが購入したエ
ンブレムのデータが予め登録されている他のエンブレム
のデータと共にデータベース化されてハードディスク装
置55に格納される(ステップSP47)。
【0132】またこの後、金融機関におけるユーザの口
座から血統発行画面105に表示された血統発行サービ
スの料金が引き落とされる(ステップSP48)。この
ようにしてこのネットワークシステム40では、ペット
ロボット1の性能に応じて、ユーザがエンブレムを購入
することができるようになされている。
【0133】(2−6)血統調査サービス 次にネットワークシステム40における血統調査サービ
スについて説明する。このネットワークシステム40で
は、図8について上述した遺伝子データの登録を行った
ユーザが、自己の保有するペットロボット1について、
その血統を調査することができる。
【0134】実際上、かかる血統調査サービスを希望す
るユーザは、図23に示す血統調査手順に従って、まず
自己のペットロボット1を個人端末41A〜41Dを介
してサーバ48に接続する(ステップSP51)。
【0135】このときこの個人端末41A〜41Dのデ
ィスプレイには、図24に示すような血統調査画面11
0が表示される。この場合この血統調査画面110で
は、初期時には「ペットロボットを接続してください。
完了しましたか。」の文字列と、これに対応するYES
ボタン111A及びNOボタン111Bのみが表示され
る。
【0136】そしてこの状態においてYESボタン11
1Aをクリックすると、「遺伝子データをアップロード
します。よろしいですか?」の文字列と、これに対応す
るYESボタン112A及びNOボタン112Bが表示
される。
【0137】そしてユーザがYESボタン112Aをク
リックすると、サーバ48のCPU53の制御のもとに
個人端末41A〜41Dを介してペットロボット1のメ
モリ10Aから遺伝子データが読み出されてサーバ48
にアップロードされ、血統調査画面110に「遺伝子デ
ータを診断します。」の文字列が表示される(ステップ
SP52)。
【0138】このときサーバ48のCPU53は、アッ
プロードされたそのペットロボット1の遺伝子データの
うちのパーソナルデータを解析して当該パーソナルデー
タに含まれるペットロボット1のシリアル番号を抽出す
る。
【0139】さらにCPU53は、この抽出したシリア
ル番号と、ハードディスク装置55に格納されている血
統データのデータベースとに基づいて当該ペットロボッ
ト1の血統を順次世代を逆上って検索(ステップSP5
4)し、検索結果をその個人端末41A〜41Dのディ
スプレイに図25のような家系図の形式で表示させる
(ステップSP55)。
【0140】なお図25に示す調査結果表示画面113
では、家系図の形式で表示された各世代の両親のペット
ロボット1の名前のうち、所望する名前をクリックする
ことによりそのペットロボット1の詳細情報(オーナ名
や、ペットロボットの映像等)を調査結果表示画面11
3内に表示させることができる。
【0141】そしてCPU53は、この後このような家
系図及び各世代における両親のペットロボット1の詳細
情報からなる系統データをその個人端末41A〜41D
に送出することによりこれをダウンロードさせ(ステッ
プSP55)、さらにこの後金融期間におけるそのユー
ザの口座から所定の料金を引き落とす(ステップSP5
6)。
【0142】このようにしてこのネットワークシステム
40では、ユーザが自己のペットロボット1の血統を調
査することができるようになされている。
【0143】(3)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、このネットワークシステム40で
は、血統発行サービスを申し込むと、そのユーザのペッ
トロボット1の遺伝子データがサーバ48にアップロー
ドされ、この遺伝子データに基づいて何らかの血統を発
行できるか否かがサーバ48において判断される。
【0144】そしてこのとき肯定結果が得られた場合に
は発行可能な血統が個人端末41A〜41Dのディスプ
レイに表示され、ユーザがこの中から所望する血統を選
択すると、これに応じて変更された遺伝子データがペッ
トロボット1にダウロードされると共に、当該血統がサ
ーバ48に登録される。
【0145】またこのネットワークシステム40では、
エンブレム発行サービスを申し込むと、そのユーザのペ
ットロボット1の遺伝子データがサーバ48にアップロ
ードされ、この遺伝子データに基づいて何らかの血統を
発行できるか否かがサーバ48において判断される。
【0146】そしてこのとき肯定結果が得られた場合、
サーバ48が発行可能な各血統に応じたエンブレムをそ
れぞれ生成し、これらが個人端末41A〜41Dのディ
スプレイに表示される。さらにユーザがこの中から所望
するエンブレムを選択すると、これに応じて変更された
遺伝子データがペットロボット1にダウンロードされる
と共に、当該エンブレムがサーバ48に登録される。
【0147】一方、このネットワークシステム40で
は、血統調査サービスを申し込むと、そのユーザのペッ
トロボット1の遺伝子データがサーバ48にアップロー
ドされ、この遺伝子データに基づいて血統が検索され
る。
【0148】そしてこの検索結果に基づいて血統の調査
結果が個人端末41A〜41Dのディスプレイに表示さ
れると共に、当該調査結果のデータがその個人端末41
A〜41Dにダウンロードされる。
【0149】従ってこのネットワークシステム40で
は、ペットロボット1に血統やエンブレムといった機能
性以外の付加価値をもたせることができ、その分ペット
ロボット1の面白みをより一層向上させることができ
る。
【0150】以上の構成によれば、ペットロボット1に
血統の概念を導入するようにしたことにより、ペットロ
ボット1にその機能性以外の付加価値をもたせることが
でき、かくしてペットロボットのエンタテインメント性
を格段的に向上させることができる。
【0151】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、図1のように構成さ
れたペットロボット1の血統発行サービスなどを行うネ
ットワークシステム40及びサーバ48に本発明を適用
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、これ以外の形状のロボットや、さらには仮想生
物の血統発行サービスなどのサービスを行うこの他種々
の情報処理システム及び情報処理装置に広く適用するこ
とができる。
【0152】また上述の実施の形態においては、遺伝子
データをパーソナルデータ、血統データ及びスペックデ
ータの3種類のデータにより構成するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、少なくとも仮
想生物の形状(仮想生物がディスプレイ表示されるキャ
ラクタである場合の当該キャラクタの形状)及び又は行
動を規定するデータを含ませるようにするのであれば、
遺伝子データの構成としは、この他種々の構成を広く適
用することができる。
【0153】さらに上述の実施の形態においては、ペッ
トロボット1の遺伝子データが所定条件を満たしている
ときにペットロボット1に付与する付加価値として、血
統及びエンブレムを適用するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、この他例えば階級や、
爵位、勲章、賞なども付加価値として適用することがで
きる。
【0154】さらに上述の実施の形態においては、ペッ
トロボット1の遺伝子データを診断する診断手段と、当
該診断結果に基づき所定条件で血統やエンブレムを付与
する付与手段と、遺伝子データをネットワークを介して
取得する取得手段と、仮想生物の系統を調査する調査手
段とを同じ1つのサーバ48により構成するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら
を別体に構成するようにしても良い。
【0155】さらに上述の実施の形態においては、サー
バ48がペットロボット1の遺伝子データをインターネ
ット46又は一般公衆回線49を介して取得するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、こ
れ以外の例えばLAN(Local Area Network)等のネッ
トワークを介して取得したり、又は遺伝子データが記録
された記録媒体の郵送若しくは配達等により取得できる
ようにしても良い。
【0156】さらに上述の実施の形態においては、サー
バ48においてペットロボット1の遺伝子データや両親
の情報(血統データ)を記憶する記憶手段をハードディ
スク装置55により構成するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、ハードディスク以外の
ディスク状記録媒体及びそのドライバや、メモリ及びそ
のドライバ、並びにテープ状記録媒体及びそのドライバ
等により当該記憶手段を構成するようにしても良い。
【0157】さらに上述の実施の形態においては、遺伝
子データの交配処理を図14について上述したように行
うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、この他種々の方法を広く適用することができる。
【0158】さらに上述の実施の形態においては、ペッ
トロボット1の血統調査の調査結果を家系図114とし
て表示するだけである場合について述べたが、本発明は
これに限らず、例えばサーバ48が血統調査の調査結果
に基づいて、ペットロボット1の血統を証明する証明書
を発行するようにしても良い。
【0159】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、情報処理
装置及び方法において、仮想生物の遺伝子データを診断
し、診断結果に基づいて、遺伝子データが所定条件を満
たしているときに、仮想生物に所定の付加価値を付与す
るようにしたことにより、仮想生物に遺伝子データによ
り規定される形状及び又は行動以外の付加価値をもたせ
て、仮想生物の面白みをより一層向上させることがで
き、かくして仮想生物のエンタテインメント性を格段的
に向上させ得る情報処理装置及び方法を実現できる。
【0160】また本発明によれば、情報処理装置及び方
法において、順次交配により生成される登録された各仮
想生物の両親の情報を記憶し、当該情報に基づいて、指
定され仮想生物の血統を調査するようにしたことによ
り、仮想生物の面白みをより一層向上させることがで
き、かくして仮想生物のエンタテインメント性を格段的
に向上させ得る情報処理装置及び方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペットロボットの外観構成を示す斜視図であ
る。
【図2】ペットロボットの内部構成を示すブロック図で
ある。
【図3】コントローラの行動生成に関する処理の説明に
供するブロック図である。
【図4】確率オートマトンを示す概念図である。
【図5】状態遷移表を示す図表である。
【図6】第1の実施の形態によるネットワークシステム
を示すブロック図である。
【図7】サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図8】遺伝子データ登録手順を示すフローチャートで
ある。
【図9】遺伝子データ購入手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】遺伝子データの構成の説明に供する略線図で
ある。
【図11】サーバにおけるデータ構成を示す略線図であ
る。
【図12】両親選択画面を示す略線図である。
【図13】両親確認画面を示す略線図である。
【図14】遺伝子の交配方法の説明に供する略線図であ
る。
【図15】シミュレーション画面を示す略線図である。
【図16】遺伝子データ購入画面を示す略線図である。
【図17】血統発行手順を示すフローチャートである。
【図18】血統発行画面を示す略線図である。
【図19】血統発行画面を示す略線図である。
【図20】エンブレム発行手順を示すフローチャートで
ある。
【図21】エンブレム発行画面を示す略線図である。
【図22】エンブレム発行画面を示す略線図である。
【図23】血統調査手順を示すフローチャートである。
【図24】血統調査画面を示す略線図である。
【図25】調査結果表示画面を示す略線図である。
【符号の説明】
1……ペットロボット、10……コントローラ、10A
……メモリ、40……ネットワークシステム、41A〜
41D……個人端末、47……サービス業者、48……
サーバ、53……CPU、55……ハードディスク装
置、90、95……血統発行画面、100、105……
エンブレム発行画面、110……血統調査画面、113
……調査結果表示画面、RT3……血統発行手順、RT
4……エンブレム発行手順、RT5……血統調査手順。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 真 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 井上 敬敏 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 村松 克哉 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 武田 正資 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 Fターム(参考) 2C150 CA02 DA05 DA24 DA26 DA27 DA28 DF03 DF04 DF06 DF33 DG02 DG13 ED42 ED52 EF07 EF16 EF23 EF29 EF33 EF36 3F060 AA00 CA14 CA26 GD15 HA02 5B049 BB61 CC00 EE00 EE11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データとして存在し、行動することをプロ
    グラムされた仮想生物の形状及び又は上記行動を規定す
    る遺伝子データを診断する診断手段と、 上記診断手段の診断結果に基づいて、上記遺伝子データ
    が所定条件を満たしているときに、上記仮想生物に所定
    の付加価値を付与する付与手段とを具えることを特徴と
    する情報処理装置。
  2. 【請求項2】上記仮想生物は、順次交配により生成さ
    れ、 上記付加価値は、上記仮想生物の血統であることを特徴
    とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】上記付加価値は、上記血統に応じたエンブ
    レムであることを特徴とする請求項2に記載の情報処理
    装置。
  4. 【請求項4】上記遺伝子データをネットワークを介して
    取得する取得手段を具えることを特徴とする請求項1に
    記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】データとして存在し、行動することをプロ
    グラムされた仮想生物の形状及び又は上記行動を規定す
    る遺伝子データを診断する第1のステップと、 上記診断手段の診断結果に基づいて、上記遺伝子データ
    が所定条件を満たしているときに、上記仮想生物に所定
    の付加価値を付与する第2のステップとを具えることを
    特徴とする情報処理方法。
  6. 【請求項6】上記仮想生物は、順次交配により生成さ
    れ、 上記付加価値は、上記仮想生物の血統であることを特徴
    とする請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 【請求項7】上記付加価値は、上記血統に応じたエンブ
    レムであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理
    方法。
  8. 【請求項8】上記第1のステップでは、 上記遺伝子データをネットワークを介して取得すること
    を特徴とする請求項5に記載の情報処理方法。
  9. 【請求項9】データとして存在すると共に順次交配によ
    り生成される登録された各仮想生物について、その両親
    の情報をそれぞれ記憶する記憶手段と、 各上記仮想生物の上記両親の情報に基づいて、指定され
    上記仮想生物の血統を調査する調査手段とを具えること
    を特徴とする情報処理装置。
  10. 【請求項10】上記調査手段の調査結果に基づいて、指
    定された上記仮想生物の上記血統に関する証明を発行す
    る証明発行手段を具えることを特徴とする請求項9に記
    載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】データとして存在すると共に順次交配に
    より生成される登録された各仮想生物について、その両
    親の情報をそれぞれ記憶する第1のステップと、 各上記仮想生物の上記両親の情報に基づいて、指定され
    上記仮想生物の血統を調査する第2のステップとを具え
    ることを特徴とする情報処理方法。
  12. 【請求項12】上記調査手段の調査結果に基づいて、指
    定された上記仮想生物の上記血統に関する証明を発行す
    る第3のステップを具えることを特徴とする請求項11
    に記載の情報処理方法。
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