JP2001221823A - Emc試験に用いるアンテナ装置 - Google Patents

Emc試験に用いるアンテナ装置

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JP2001221823A
JP2001221823A JP2000030632A JP2000030632A JP2001221823A JP 2001221823 A JP2001221823 A JP 2001221823A JP 2000030632 A JP2000030632 A JP 2000030632A JP 2000030632 A JP2000030632 A JP 2000030632A JP 2001221823 A JP2001221823 A JP 2001221823A
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antenna
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stem
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Mitsuji Sasaki
充志 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない本数のアンテナでEMC試験を行うこ
とのでき、且つ、アンテナ自体を小型化することのでき
るEMC試験に用いるアンテナ装置を提供することが課
題である。 【解決手段】 ステム5a,5bとディスク6a,6b
からなるダイポールアンテナ2と、ハイブリッド回路3
とを有し、該ハイブリッド回路3の第1ポートP1とス
テム5aとが同軸ケーブル4aの芯線7aにて連結され
る。同様に、ハイブリッド回路3の第2ポートP2とス
テム5bとが同軸ケーブル4bの芯線7bにて連結され
る。そして、ハイブリッド回路3と2本の同軸ケーブル
4a,4bとにより、バラン9が構成される。上記のよ
うに構成されたアンテナ装置1では、2種の形状を有す
るアンテナ装置で30〜1000MHzの周波数帯域に
おけるEMC試験を行なうことができる。また、ハイブ
リッド回路3を用いてバラン9を構成しているので、広
い周波数帯域において、アンテナ側の平衡を維持するこ
とができ、EMC試験の測定精度を向上させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲環境がEMC
試験を実施するのに適するかどうかを認証すると共に、
測定対象物となる装置より出力される電磁波レベルを測
定して、該電磁波レベルが適正であるかどうかを評価す
る際に使用するアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、乗用車やトラック等の車両は、
多種、多彩な電子部品を搭載しているので、多かれ少な
かれ、これらの電子部品から電磁波が放射される。そし
て、この電磁波のレベルが大きい場合には、周囲に悪影
響を及ぼすことがある。例えば、テレビの画像にノイズ
が生じたり、通信障害を起こす等のトラブルが発生す
る。
【0003】従って、電磁波を放射する電子機器、電気
機器、或いはこれらを搭載する装置、移動体は、放射す
る電磁波のレベルが一定値以下となるよう設計されなけ
ればならず、電磁波のレベルを評価する目的でEMC
(electromagnetic compatibility)試験が行われる。
【0004】EMC試験は、測定対象物(電子機器、車
両等)から所定の距離となるところに受信用アンテナを
含む受信装置を設置し、測定対象物を動作させた際に該
測定対象物から放射される電磁波のレベルを、周波数3
0MHz〜1000MHzの範囲で測定する。そして、
この測定結果に基づいて測定対象物より放射される電磁
波レベルが適正であるかどうかを評価する。
【0005】従来における受信装置は、上記周波数30
MHz〜1000MHzの範囲にわたって電磁波レベル
を測定するために、長さの異なる(即ち、受信する周波
数帯域の異なる)複数本の棒状アンテナを用意し、各ア
ンテナを付け換えながら電磁波レベルの測定を行ってい
る。
【0006】例えば、低い周波数帯域の電磁波を受信す
るには、約4メートル程度となる棒状のアンテナを使用
する必要があり、周波数が高くなるにつれてより短いア
ンテナを使用する。従来においては、30〜300MH
zの周波数帯域でそれぞれ長さの異なる10本の棒状ア
ンテナを使用し、300〜1000MHzの周波数帯域
で長さの異なる4本の棒状アンテナを使用している。
【0007】従って、30〜1000MHzの周波数帯
域全体での試験を行う場合には、14本もの棒状アンテ
ナを付け換える必要があるので、作業者に多くの負担を
強いることになる。また、棒状アンテナの付け換え回数
が多いので、測定の開始から終了までに長時間を要して
しまい、時間経過により周囲環境等が微妙に変化してし
まい、測定精度が低下してしまうという問題が発生す
る。
【0008】更に、低周波数帯域の電磁波レベルを測定
するために、4メートルにも達する棒状アンテナを取り
付ける必要があり、このアンテナを水平に設置すると、
自重によりアンテナの両端が下方向に撓んでしまい、高
精度な電磁波レベルの測定ができなくなるので、棒状ア
ンテナの先端部に吊り用の索状体を係止し、該棒状アン
テナが水平に保持されるように、索状体により吊り上げ
る等の作業が必要となる。従って、何とかアンテナの付
け換え回数を少なくし、且つ、アンテナを小型化したい
という要望が高まっていた。
【0009】また、アンテナより受信される信号は、バ
ラン(平衡不平衡変換回路)を介して受信機側へと接続
されることになるが、一般的に用いられるバランは、狭
い周波数帯域においては、アンテナ側の平衡を維持する
ことができるものの、30〜1000MHzという広い
周波数帯域全ての範囲ではアンテナ側の平衡を維持でき
ないことが多い。このため、電磁波レベルの検出精度が
低下するという問題が発生していた。
【0010】更に、EMC試験は、周囲環境がEMC試
験を実施するのに適しているかどうかの認証を行わなけ
ればならない。即ち、EMC試験を実施する場所は、外
来電磁波が侵入しないように、電気、磁気的に遮蔽され
ている必要があり、外来電磁波による影響についての評
価を行うために、送信装置と受信装置とを一定の間隔を
持って配置し、送信装置側から受信装置側へ電波を送信
し、受信装置側で受信される信号レベルに基づいて、こ
の周囲環境がEMC試験を実施するのに適しているかど
うかの認証が行われる。
【0011】このような認証試験は、上記した受信装置
に搭載されるアンテナと同一構造を有するアンテナを具
備した送信装置を使用して行われる。従って、この場合
には、送信装置側においても、上記と同様に長さの異な
る14本のアンテナを付け換える作業が必要となるの
で、多くの労力を要すると共に、測定精度が低下すると
いう欠点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
より使用されているEMC試験に用いるアンテナ装置で
は、30MHz〜1000MHzの周波数帯域にて電磁
波レベルの測定を行うために、14本もの長さの異なる
棒状アンテナを必要とし、且つ、この棒状アンテナをそ
の都度付け換える作業が必要となるので、作業者に多く
の労力を強いるという欠点がある。また、最長で4メー
トルにも達するアンテナを設置する必要があるので、取
り付け作業が容易でない。更に、アンテナの付け換え作
業の回数が多いので、測定に長時間を要してしまい、経
時変化により測定精度が低下するという欠点がある。
【0013】また、アンテナ装置に取り付けられるバラ
ンは、広い周波数帯域の全ての範囲にわたって平衡を維
持できるものではないので、アンテナ側の平衡が維持で
きない場合には、電磁波レベルの測定精度が低下すると
いう欠点がある。
【0014】更に、周囲環境がEMC試験を行なうのに
適しているかどうかを認証する場合には、送信装置と受
信装置を一定の間隔をおいて設置し、送信装置、受信装
置ともにアンテナの付け換え作業を行う必要があるの
で、作業者にとってより多くの労力を強いるという問題
が発生していた。
【0015】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、少ない本数のアンテナで測定対象となる周波数帯域
の全領域において高精度な電磁波レベルの測定が可能で
あり、且つ、アンテナ自体を小型化することのできるE
MC試験に用いるアンテナ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、測定対象物に対して
EMC試験を行う際に、該測定対象物より発せられる電
磁波を受信するアンテナ装置において、円筒形状を成す
金属製のステムと、該ステムの一端にステムと直交して
固定される金属製のディスクと、からなるアンテナ部材
を2個有し、各アンテナ部材の、前記ディスク固定端部
とは反対側のステム端部を対向配置して構成されるアン
テナ本体と、前記アンテナ本体に接続され、ハイブリッ
ド回路を具備して構成される平衡不平衡変換回路と、を
有することが特徴である。
【0017】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記平衡不平衡変換回路は、共
通ポート及び互いにアイソレーションされた第1ポー
ト、第2ポートとを有するハイブリッド回路と、該ハイ
ブリッド回路と前記アンテナ本体との間を接続する2本
の同軸ケーブルと、で構成され、前記第1ポート及び第
2ポートと前記アンテナ本体の各ステムとを、前記2本
の同軸ケーブルの芯線を用いて連結し、前記共通ポート
を受信機側に接続することを特徴とする。
【0018】請求項3に記載の発明は、送信機から受信
機へ信号を送信し、この受信特性に基づいて、周囲環境
がEMC試験の実施に適するかどうかを認証する際に、
前記送信機及び受信機に取り付けるアンテナ装置におい
て、円筒形状を成す金属製のステムと、該ステムの一端
にステムと直交して固定される金属製のディスクと、か
らなるアンテナ部材を2個有し、各アンテナ部材の、前
記ディスク固定端部とは反対側のステム端部を対向配置
して構成されるアンテナ本体と、前記アンテナ本体に接
続され、ハイブリッド回路を具備して構成される平衡不
平衡変換回路と、を有することを特徴とする。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記平衡不平衡変換回路は、共通ポー
ト及び互いにアイソレーションされた第1ポート、第2
ポートとを有するハイブリッド回路と、該ハイブリッド
回路と前記アンテナ本体との間を接続する2本の同軸ケ
ーブルと、で構成され、前記第1ポート及び第2ポート
と前記アンテナ本体の各ステムとを、前記2本の同軸ケ
ーブルの芯線を用いて連結し、前記共通ポートを受信機
側或いは送信機側に接続することを特徴とする。
【0020】上述の如く構成された本発明によれば、ス
テム及びディスクからなるダイポールアンテナと、ハイ
ブリッド回路を具備した平衡不平衡変換回路と、を用い
てアンテナ装置が構成されるので、従来と比較し、容
易、且つ正確なEMC試験を行うことができる。また、
周囲環境がEMC試験を実施するのに適しているかどう
かの認証を行う場合においても、このアンテナ装置を送
信装置側、及び受信装置側に取り付けることにより、容
易、高精度な認証試験を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明が適用されたアンテ
ナ装置の、一実施形態の構成を示す説明図である。同図
に示すように、このアンテナ装置1は、ダイポールアン
テナ2と、ハイブリッド回路3と、該ハイブリッド回路
3とダイポールアンテナ2との間を接続する2本の同軸
ケーブル4a,4bと、から構成されている。
【0022】図2は、ダイポールアンテナ2の構成を示
す正面図、図3は、同側面図である。図示のように、こ
のダイポールアンテナ2は、金属製で長尺円筒形状のス
テム5a,5bを有しており、各ステム5a,5bの一
方の端部には、該ステム5a,5bと直交する金属製の
ディスク6a,6bが配置されている。そして、ステム
5a,5bとディスク6a,6bとは、ビス10により
固定されている。
【0023】ハイブリッド回路3は、互いにアイソレー
ションされている第1ポートP1、第2ポートP2と、
共通ポートP3との、3つの入出力端子を具備してい
る。同軸ケーブル4a,4bは、それぞれ芯線7a,7
bと外被8a,8bとを有しており、同軸ケーブル4a
の一端側の芯線7aは、ハイブリッド回路3の第1ポー
トP1に接続され、外被8aはグランド端子に接続され
ている。また、該同軸ケーブル4aの他端側の芯線7a
は、ダイポールアンテナ2のステム5aと接続され、外
被8aは解放状態とされている。
【0024】同様に、同軸ケーブル4bの一端側の芯線
7bは、ハイブリッド回路3の第2ポートP2に接続さ
れ、外被8bはグランド端子に接続されている。また、
該同軸ケーブル4aの他端側の芯線7bは、ダイポール
アンテナ2のステム5bと接続され、外被8bは解放状
態とされている。
【0025】そして、2本の同軸ケーブル4a,4b
と、ハイブリッド回路3とで、バラン(平衡不平衡回
路)9が形成される。即ち、ハイブリッド回路3の、第
1ポートP1、第2ポートP2側が平衡であり、共通ポ
ートP3側が不平衡となる。従って、ハイブリッド回路
3の共通ポートP3に同軸ケーブル(図示省略)を接続
し、この同軸ケーブルを介して、受信機、或いは送信機
に接続することにより、ダイポールアンテナ2を用い
た、送信、受信が可能となる。
【0026】そして、上記のように構成したアンテナ装
置1を用いることにより、周波数30〜1000MHz
の範囲を、サイズの異なる2種のダイポールアンテナ2
を用いて、精度の高いEMC試験を行うことができる。
以下、これを具体的に説明する。
【0027】図4は、30〜300MHzの周波数帯域
の信号を送信、或いは受信する際に用いるダイポールア
ンテナ2-1の具体的な寸法を示す説明図であり、同図に
示すように、このダイポールアンテナ2-1は、長さ39
5mm、直径40mmのアルミ製円筒形状のステム5
a,5bと、該ステム5a,5bの一方の端部に取り付
けられる直径290mm、厚さ5mmのディスク6a,
6bとを具備しており、各ステム5a,5bの他方の端
部は、10mm離れて対向配置されている。
【0028】発明者は、上記の寸法を有するダイポール
アンテナ2-1を、図1に示すダイポールアンテナ2とし
て使用し、送受信の試験を実施したところ、30〜30
0MHzの周波数帯域にて良好な送受信特性が得られる
ことを確認した。
【0029】これにより、30〜300MHzの周波数
帯域のEMC試験を、1個のダイポールアンテナ2-1を
用いて行うことができるので、従来のように、10本も
のアンテナを付け換えて試験を行なう方法と比較して、
作業性を飛躍的に向上させることができる。
【0030】図5は、300〜1000MHzの周波数
帯域の信号を送信、或いは受信する際に用いるダイポー
ルアンテナ2-2の具体的な寸法を示す説明図であり、同
図に示すように、このダイポールアンテナ2-2は、長さ
122.5mm、直径30mmのアルミ製円筒形状のス
テム5a,5bと、該ステム5a,5bの一方の端部に
取り付けられる直径202mm、厚さ3mmのディスク
6a,6bとを具備しており、各ステム5a,5bの他
方の端部は、5mm離れて対向配置されている。
【0031】そして、図5に示したダイポールアンテナ
2-2を、図1に示すダイポールアンテナ2として使用
し、送受信の試験を実施したところ、300〜1000
MHzの周波数帯域にて良好な送受信特性が得られるこ
とを確認した。
【0032】これにより、300〜1000MHzの周
波数帯域のEMC試験を、1個のダイポールアンテナ2
-2を用いて行うことができる。つまり、従来においては
30〜1000MHzの周波数帯域の電磁波レベルを長
さの異なる14本の棒状アンテナを使用して測定してい
たが、本発明では2個のダイポールアンテナ2-1、2-2
で代用することができる。
【0033】次に、上記したアンテナ装置1を使用し
て、周囲環境がEMC試験を実施するのに適しているか
どうかを認証する手順について説明する。図6は、この
認証試験を実施する際の送信機11、送信アンテナ1
a、及び受信機12、受信アンテナ1bの配置の様子を
示す説明図であり、送信アンテナ1aと受信アンテナ1
bとは地面から所望の高さとなる位置に、一定の間隔を
持って配置されている。また、同図に示す送信アンテナ
1a、及び受信アンテナ1bは、それぞれ図1にて示し
たアンテナ装置1と同一の構成を有している。
【0034】まず、ダイポールアンテナ2として、図4
に示したダイポールアンテナ2-1を用意し、各アンテナ
1a,1bに装着する。この状態で、30〜300MH
zの周波数帯域での送受信試験を行ない、電磁波レベル
を測定する。
【0035】次いで、ダイポールアンテナ2を図5に示
したダイポールアンテナ2-2に付け換えて、今度は、3
00〜1000MHzの周波数帯域での送受信試験を行
ない、電磁波レベルを測定する。そして、これらの送受
信試験の結果から、この測定場所がEMC試験に適して
いるかどうか(外来ノイズが発生しているかどうかも含
めて)を判定する。
【0036】この測定場所がEMC試験に適している場
合には、送信機11、及びこれに接続される送信アンテ
ナ1aを撤去し、これに換えて電磁波の測定対象物(例
えば、自動車やパソコン等)を設置し、該測定対象物を
起動させてEMC試験を行う。即ち、図4に示したダイ
ポールアンテナ2-1を使用して30〜300MHzの周
波数帯域における電磁波レベルの測定試験を行い、その
後、図5に示したダイポールアンテナ2-2に付け換え
て、300〜1000MHzの周波数帯域における電磁
波レベルの測定試験を行う。このような方法によれば、
簡単な操作で、且つ、高精度なEMC試験を行うことが
できる。
【0037】また、2本の同軸ケーブル4a,4b、及
びハイブリッド回路3を用いてバラン9を構成してお
り、このような構成を有するバラン9は、広い周波数帯
域にてアンテナ側の平衡を維持することができ、特に3
0〜1000MHzの周波数待帯域において良好な平衡
特性を維持できることが確認された。これにより、従来
より使用されている一般的なバランを使用する場合と比
較して、より高精度なEMC試験が可能となる。
【0038】このようにして、本実施形態のアンテナ装
置1では、2個のダイポールアンテナ2-1、2-2を用い
ることにより、30〜1000MHzの周波数帯域にお
けるEMC試験を行うことができるので、従来と比較し
て、作業性を向上させることができ、且つ、作業時間を
短縮化することができる。更に、作業時間を短縮化する
ことができるので、経時変化による測定環境の変化の影
響を低減することができる。
【0039】また、本実施形態では、アンテナの付け換
え作業の回数が従来と比較して少なくなり、アンテナ付
け換え時における接触抵抗のばらつき等に起因する測定
誤差を抑制することができる。更に、ハイブリッド回路
3を用いてバラン9を構成しているので、広い周波数帯
域にわたってアンテナ側の平衡を維持することができ、
高精度なEMC試験を行うことができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るアン
テナ装置では、ステム及びディスクから構成されるダイ
ポールアンテナを使用しているので、少ない個数のアン
テナ(例えば、2個)で30〜1000MHzの周波数
帯域でのEMC試験、及び周囲環境がEMC試験を実施
するのに適しているかどうかの認証を行うことができ
る。従って、従来のように、14本もの長さの異なるア
ンテナを付け換えるという面倒な作業を簡略化すること
ができる。
【0041】更に、ダイポールアンテナを使用すること
により、アンテナ長さを1メートル以下とすることがで
きるので、従来のように4メートルにも達するアンテナ
を使用する必要がなく、取り扱いに便利である。また、
2本の同軸ケーブル及びハイブリッド回路を用いてバラ
ン(平衡不平衡回路)を構成しているので、広い周波数
帯域にわたって、アンテナ側の平衡を維持することがで
き、測定の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置の構成
を示す説明図である。
【図2】ダイポールアンテナの構成を示す正面図であ
る。
【図3】ダイポールアンテナの構成を示す側面図であ
る。
【図4】30〜300MHzの周波数帯域の信号を送受
信する際に用いるダイポールアンテナの具体的な形状、
大きさを示す説明図である。
【図5】300〜1000MHzの周波数帯域の信号を
送受信する際に用いるダイポールアンテナの具体的な形
状、大きさを示す説明図である。
【図6】周囲環境がEMC試験に適しているかどうかの
認証を行う際の、送信機、受信機の配置の様子を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ装置 2 ダイポールアンテナ 3 ハイブリッド回路 4a,4b 同軸ケーブル 5a,5b ステム 6a,6b ディスク 7a,7b 芯線 8a,8b 外被 9 バラン 10 ビス 11 送信機 12 受信機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月16日(2000.2.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物に対してEMC試験を行う際
    に、該測定対象物より発せられる電磁波を受信するアン
    テナ装置において、 円筒形状を成す金属製のステムと、該ステムの一端にス
    テムと直交して固定される金属製のディスクと、からな
    るアンテナ部材を2個有し、各アンテナ部材の、前記デ
    ィスク固定端部とは反対側のステム端部を対向配置して
    構成されるアンテナ本体と、 前記アンテナ本体に接続され、ハイブリッド回路を具備
    して構成される平衡不平衡変換回路と、 を有することを特徴とするEMC試験に用いるアンテナ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記平衡不平衡変換回路は、共通ポート
    及び互いにアイソレーションされた第1ポート、第2ポ
    ートとを有するハイブリッド回路と、該ハイブリッド回
    路と前記アンテナ本体との間を接続する2本の同軸ケー
    ブルと、で構成され、 前記第1ポート及び第2ポートと前記アンテナ本体の各
    ステムとを、前記2本の同軸ケーブルの芯線を用いて連
    結し、前記共通ポートを受信機側に接続することを特徴
    とする請求項1に記載のEMC試験に用いるアンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 送信機から受信機へ信号を送信し、この
    受信特性に基づいて、周囲環境がEMC試験の実施に適
    するかどうかを認証する際に、前記送信機及び受信機に
    取り付けるアンテナ装置において、 円筒形状を成す金属製のステムと、該ステムの一端にス
    テムと直交して固定される金属製のディスクと、からな
    るアンテナ部材を2個有し、各アンテナ部材の、前記デ
    ィスク固定端部とは反対側のステム端部を対向配置して
    構成されるアンテナ本体と、 前記アンテナ本体に接続され、ハイブリッド回路を具備
    して構成される平衡不平衡変換回路と、 を有することを特徴とするEMC試験に用いるアンテナ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記平衡不平衡変換回路は、共通ポート
    及び互いにアイソレーションされた第1ポート、第2ポ
    ートとを有するハイブリッド回路と、該ハイブリッド回
    路と前記アンテナ本体との間を接続する2本の同軸ケー
    ブルと、で構成され、 前記第1ポート及び第2ポートと前記アンテナ本体の各
    ステムとを、前記2本の同軸ケーブルの芯線を用いて連
    結し、前記共通ポートを受信機側或いは送信機側に接続
    することを特徴とする請求項3に記載のEMC試験に用
    いるアンテナ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011093272A1 (ja) * 2010-01-26 2011-08-04 株式会社日立製作所 電磁波源探査方法、電磁波源探査プログラム、電磁波源探査装置
CN103185841A (zh) * 2011-12-27 2013-07-03 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 均匀域测试装置及测试方法
TWI452299B (ja) * 2012-04-11 2014-09-11

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