JP2928167B2 - 携帯電話機及びそのアンテナ性能試験方法 - Google Patents
携帯電話機及びそのアンテナ性能試験方法Info
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- JP2928167B2 JP2928167B2 JP8225376A JP22537696A JP2928167B2 JP 2928167 B2 JP2928167 B2 JP 2928167B2 JP 8225376 A JP8225376 A JP 8225376A JP 22537696 A JP22537696 A JP 22537696A JP 2928167 B2 JP2928167 B2 JP 2928167B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機及びそ
のアンテナ性能試験方法に関し、特にダイバーシチ受信
のために複数のアンテナを有しそのアンテナの性能試験
を可能とした携帯電話機と、そのアンテナ性能試験方法
とに関する。
のアンテナ性能試験方法に関し、特にダイバーシチ受信
のために複数のアンテナを有しそのアンテナの性能試験
を可能とした携帯電話機と、そのアンテナ性能試験方法
とに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来よりこの種の携帯電話機に用いられ
るアンテナの性能を試験するためには、携帯電話機とは
別のアンテナを備える特性試験用測定器を用意し、電波
吸収材で覆った小型の箱（治具）内に試験対象の携帯電
話機のアンテナと測定器のアンテナとを一緒に入れて信
号を送受信し特性を測定したり（図３参照）、逆に内壁
に電波吸収材が貼ってある大きな箱（室）内に測定器ご
とアンテナを置き信号を送受信して特性の測定を行った
りしている（図４参照）。なお、これらの技術の詳細は
実開昭６１−６３１７３号公報などに記述されている。
るアンテナの性能を試験するためには、携帯電話機とは
別のアンテナを備える特性試験用測定器を用意し、電波
吸収材で覆った小型の箱（治具）内に試験対象の携帯電
話機のアンテナと測定器のアンテナとを一緒に入れて信
号を送受信し特性を測定したり（図３参照）、逆に内壁
に電波吸収材が貼ってある大きな箱（室）内に測定器ご
とアンテナを置き信号を送受信して特性の測定を行った
りしている（図４参照）。なお、これらの技術の詳細は
実開昭６１−６３１７３号公報などに記述されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のアンテ
ナ特性試験技術の第１の問題点は、アンテナ特性の測定
を簡易的に行おうとしても設備が大きくなることであ
る。その理由は、アンテナを固定する治具や測定器から
の送信波の反射の影響をなくすため電波吸収材を内外の
壁に貼った箱を使用しているためである。また、第２の
問題点は、アンテナの置いた位置により測定偏差が大き
いことである。その理由は、送信アンテナと受信アンテ
ナの距離が近いので、アンテナを置いたときの位置や方
向の少しのずれがアンテナの指向性や伝搬距離の違いに
より大きく測定値に影響を与えるためである。
ナ特性試験技術の第１の問題点は、アンテナ特性の測定
を簡易的に行おうとしても設備が大きくなることであ
る。その理由は、アンテナを固定する治具や測定器から
の送信波の反射の影響をなくすため電波吸収材を内外の
壁に貼った箱を使用しているためである。また、第２の
問題点は、アンテナの置いた位置により測定偏差が大き
いことである。その理由は、送信アンテナと受信アンテ
ナの距離が近いので、アンテナを置いたときの位置や方
向の少しのずれがアンテナの指向性や伝搬距離の違いに
より大きく測定値に影響を与えるためである。
【０００４】本発明の目的は、アンテナ性能特性測定に
関し容易に測定精度を向上させることができ、それによ
り保守性を向上させることができる携帯電話機及びその
アンテナ性能試験方法を提供することにある。
関し容易に測定精度を向上させることができ、それによ
り保守性を向上させることができる携帯電話機及びその
アンテナ性能試験方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の携帯電話機は、
電波信号の受信及び送受信をそれぞれ行う受信アンテナ
及び送受信アンテナから成る複数のアンテナと、前記ア
ンテナが受信した信号を復調する受信回路と、信号を変
調し前記送受信アンテナへ送出する送信回路とを有する
ダイバーシチ方式の携帯電話機において、外部の高周波
信号試験手段と接続するための少なくとも１つの外部イ
ンターフェースコネクタと、前記複数のアンテナのうち
少なくとも１つのアンテナの接続先をあらかじめ指定さ
れた前記受信回路及び前記送信回路のいずれかの回路
か、前記外部インターフェースコネクタかのいずれか一
方に切り替えるスイッチとを有し、当該アンテナを前記
あらかじめ指定された回路と切り離して前記外部の高周
波信号試験手段と有線で接続することにより当該アンテ
ナの性能試験を可能とした構成を有する。
電波信号の受信及び送受信をそれぞれ行う受信アンテナ
及び送受信アンテナから成る複数のアンテナと、前記ア
ンテナが受信した信号を復調する受信回路と、信号を変
調し前記送受信アンテナへ送出する送信回路とを有する
ダイバーシチ方式の携帯電話機において、外部の高周波
信号試験手段と接続するための少なくとも１つの外部イ
ンターフェースコネクタと、前記複数のアンテナのうち
少なくとも１つのアンテナの接続先をあらかじめ指定さ
れた前記受信回路及び前記送信回路のいずれかの回路
か、前記外部インターフェースコネクタかのいずれか一
方に切り替えるスイッチとを有し、当該アンテナを前記
あらかじめ指定された回路と切り離して前記外部の高周
波信号試験手段と有線で接続することにより当該アンテ
ナの性能試験を可能とした構成を有する。
【０００６】また、上記構成において、前記スイッチに
よる切り替え対象のアンテナが前記受信アンテナであ
り、無線により当該アンテナに入力された受信信号を有
線により前記外部の高周波信号試験手段に出力し信号受
信試験を行わせることにより、当該アンテナの受信性能
試験を可能とした構成、あるいは、前記スイッチによる
切り替え対象のアンテナが前記送受信アンテナであり、
有線により前記外部の高周波信号試験手段から入力され
た送信信号を当該アンテナから無線によりに出力するこ
とにより、当該アンテナの送信性能試験を可能とした構
成、さらにまた、前記外部インターフェースコネクタと
して第１及び第２の２つの外部インターフェースコネク
タ、前記スイッチとして第１及び第２の２つのスイッチ
を有し、前記第１のスイッチが前記受信アンテナの接続
先を前記受信回路及び前記第１の外部インターフェース
コネクタのいずれか一方に切り替え、前記第２のスイッ
チが前記送受信アンテナの接続先を前記送信回路及び前
記第２の外部インターフェースコネクタのいずれか一方
に切り替えることにより、前記第２の外部インターフェ
ースコネクタに接続された前記外部の高周波信号試験手
段からの信号又は前記送信回路から出力された信号を前
記送受信アンテナを通して電波信号として発射し、この
電波信号を受けた前記受信アンテナからの信号を前記第
１の外部インターフェースコネクタに接続された前記外
部の高周波信号試験手段又は前記受信回路で受信し、前
記送受信アンテナ及び前記受信アンテナの性能試験を行
うことを可能とするとともに前記送信回路及び前記受信
回路の特性試験を行うことを可能とした構成とすること
ができる。
よる切り替え対象のアンテナが前記受信アンテナであ
り、無線により当該アンテナに入力された受信信号を有
線により前記外部の高周波信号試験手段に出力し信号受
信試験を行わせることにより、当該アンテナの受信性能
試験を可能とした構成、あるいは、前記スイッチによる
切り替え対象のアンテナが前記送受信アンテナであり、
有線により前記外部の高周波信号試験手段から入力され
た送信信号を当該アンテナから無線によりに出力するこ
とにより、当該アンテナの送信性能試験を可能とした構
成、さらにまた、前記外部インターフェースコネクタと
して第１及び第２の２つの外部インターフェースコネク
タ、前記スイッチとして第１及び第２の２つのスイッチ
を有し、前記第１のスイッチが前記受信アンテナの接続
先を前記受信回路及び前記第１の外部インターフェース
コネクタのいずれか一方に切り替え、前記第２のスイッ
チが前記送受信アンテナの接続先を前記送信回路及び前
記第２の外部インターフェースコネクタのいずれか一方
に切り替えることにより、前記第２の外部インターフェ
ースコネクタに接続された前記外部の高周波信号試験手
段からの信号又は前記送信回路から出力された信号を前
記送受信アンテナを通して電波信号として発射し、この
電波信号を受けた前記受信アンテナからの信号を前記第
１の外部インターフェースコネクタに接続された前記外
部の高周波信号試験手段又は前記受信回路で受信し、前
記送受信アンテナ及び前記受信アンテナの性能試験を行
うことを可能とするとともに前記送信回路及び前記受信
回路の特性試験を行うことを可能とした構成とすること
ができる。
【０００７】本発明の携帯電話機のアンテナの性能試験
方法は、電波信号の受信及び送受信をそれぞれ行う受信
アンテナ及び送受信アンテナから成る複数のアンテナ
と、前記アンテナが受信した信号を復調する受信回路
と、信号を変調し前記送受信アンテナへ送出する送信回
路とを有するダイバーシチ方式の携帯電話機に、外部の
高周波信号試験手段と接続するための第１及び第２の外
部インターフェースコネクタと、前記受信アンテナの接
続先を前記受信回路及び前記第１の外部インターフェー
スコネクタのいずれか一方に切り替える第１のスイッチ
と、前記送受信アンテナの接続先を前記送信回路及び前
記第２の外部インターフェースコネクタのいずれか一方
に切り替える第２のスイッチとを設け、通常時は、前記
第１のスイッチを前記受信回路側、前記第２のスイッチ
を前記送信回路側に設定し携帯電話機としての送受信機
能を働かせ、試験時には、前記第１の外部インターフェ
ースコネクタに高周波信号の受信機能を有する第１の高
周波信号試験手段を接続し、前記第２の外部インターフ
ェースコネクタに高周波信号の送信機能を有する第２の
高周波信号試験手段を接続し、前記第１及び第２のスイ
ッチのいずれか片方ずつ、あるいは両方を前記第１及び
第２の外部インターフェースコネクタ側に切り替えるこ
とにより、前記第２の高周波信号試験手段からの信号又
は前記送信回路から出力された信号を前記送受信アンテ
ナを通して電波信号として発射し、この電波信号を受け
た前記受信アンテナからの信号を前記第１の高周波信号
試験手段又は前記受信回路で受信し、前記送受信アンテ
ナ及び前記受信アンテナの性能試験と、前記送信回路及
び前記受信回路の特性試験とを行う工程を有する。
方法は、電波信号の受信及び送受信をそれぞれ行う受信
アンテナ及び送受信アンテナから成る複数のアンテナ
と、前記アンテナが受信した信号を復調する受信回路
と、信号を変調し前記送受信アンテナへ送出する送信回
路とを有するダイバーシチ方式の携帯電話機に、外部の
高周波信号試験手段と接続するための第１及び第２の外
部インターフェースコネクタと、前記受信アンテナの接
続先を前記受信回路及び前記第１の外部インターフェー
スコネクタのいずれか一方に切り替える第１のスイッチ
と、前記送受信アンテナの接続先を前記送信回路及び前
記第２の外部インターフェースコネクタのいずれか一方
に切り替える第２のスイッチとを設け、通常時は、前記
第１のスイッチを前記受信回路側、前記第２のスイッチ
を前記送信回路側に設定し携帯電話機としての送受信機
能を働かせ、試験時には、前記第１の外部インターフェ
ースコネクタに高周波信号の受信機能を有する第１の高
周波信号試験手段を接続し、前記第２の外部インターフ
ェースコネクタに高周波信号の送信機能を有する第２の
高周波信号試験手段を接続し、前記第１及び第２のスイ
ッチのいずれか片方ずつ、あるいは両方を前記第１及び
第２の外部インターフェースコネクタ側に切り替えるこ
とにより、前記第２の高周波信号試験手段からの信号又
は前記送信回路から出力された信号を前記送受信アンテ
ナを通して電波信号として発射し、この電波信号を受け
た前記受信アンテナからの信号を前記第１の高周波信号
試験手段又は前記受信回路で受信し、前記送受信アンテ
ナ及び前記受信アンテナの性能試験と、前記送信回路及
び前記受信回路の特性試験とを行う工程を有する。
【０００８】本発明によれば、送信回路より出力された
送信波は第２のスイッチを介して送受信アンテナから出
力される。出力された送信波は受信アンテナより入力さ
れ、アンテナ性能試験時は第１のスイッチを介して第１
の外部インターフェースコネクタより外部の高周波信号
の受信測定器に接続する。これにより送受信アンテナ、
受信アンテナの性能及び送信回路の電気特性を容易に測
定することができる。また、第２の外部インターフェー
スコネクタより外部の高周波信号送信測定器からの信号
を入力し、第２のスイッチを介して送受信アンテナより
信号を出力する。その信号を受信アンテナで受信し、第
１のスイッチを介して第１の外部インターフェースコネ
クタから携帯電話機の外部の高周波信号受信測定器に出
力する。これにより、アンテナだけの性能試験ができ
る。
送信波は第２のスイッチを介して送受信アンテナから出
力される。出力された送信波は受信アンテナより入力さ
れ、アンテナ性能試験時は第１のスイッチを介して第１
の外部インターフェースコネクタより外部の高周波信号
の受信測定器に接続する。これにより送受信アンテナ、
受信アンテナの性能及び送信回路の電気特性を容易に測
定することができる。また、第２の外部インターフェー
スコネクタより外部の高周波信号送信測定器からの信号
を入力し、第２のスイッチを介して送受信アンテナより
信号を出力する。その信号を受信アンテナで受信し、第
１のスイッチを介して第１の外部インターフェースコネ
クタから携帯電話機の外部の高周波信号受信測定器に出
力する。これにより、アンテナだけの性能試験ができ
る。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【００１０】図１は本発明の携帯電話機の一実施形態例
を示すブロック構成図であり、本発明に関わる部分のみ
を示す。図１において本例のダイバーシチ方式の携帯電
話機１００は、従来技術と同様な受信回路７，送信回路
８，受信アンテナ１，及び送受信アンテナ２のほかに、
本発明の特徴である、受信アンテナ１を受信回路７側か
第１の外部インターフェースコネクタ５側かに切り替え
る第１のスイッチ３と、送受信アンテナ２を送信回路８
側か第２の外部インターフェースコネクタ６側かに切り
替える第２のスイッチ４と、本携帯電話機全体の動作を
制御し第１のスイッチ３及び第２のスイッチ４の切り替
え制御を行う制御回路９とを有している。
を示すブロック構成図であり、本発明に関わる部分のみ
を示す。図１において本例のダイバーシチ方式の携帯電
話機１００は、従来技術と同様な受信回路７，送信回路
８，受信アンテナ１，及び送受信アンテナ２のほかに、
本発明の特徴である、受信アンテナ１を受信回路７側か
第１の外部インターフェースコネクタ５側かに切り替え
る第１のスイッチ３と、送受信アンテナ２を送信回路８
側か第２の外部インターフェースコネクタ６側かに切り
替える第２のスイッチ４と、本携帯電話機全体の動作を
制御し第１のスイッチ３及び第２のスイッチ４の切り替
え制御を行う制御回路９とを有している。
【００１１】なお、図示していないが、受信回路７に対
し受信アンテナ１からの受信信号及び送受信アンテナ２
からの受信信号を加算あるいは選択して入力する手段を
有している。
し受信アンテナ１からの受信信号及び送受信アンテナ２
からの受信信号を加算あるいは選択して入力する手段を
有している。
【００１２】次に、動作について説明する。第１のスイ
ッチ３及び第２のスイッチ４は携帯電話機１００の通常
使用中はそれぞれ受信回路７、送信回路８につながるよ
うに制御回路９より制御されている。携帯電話機１００
のアンテナ性能試験や送信回路８の電気特性の測定時は
制御回路９からの制御信号Ｓ１，Ｓ２により第１のスイ
ッチ３及び第２のスイッチ４を切り替える。
ッチ３及び第２のスイッチ４は携帯電話機１００の通常
使用中はそれぞれ受信回路７、送信回路８につながるよ
うに制御回路９より制御されている。携帯電話機１００
のアンテナ性能試験や送信回路８の電気特性の測定時は
制御回路９からの制御信号Ｓ１，Ｓ２により第１のスイ
ッチ３及び第２のスイッチ４を切り替える。
【００１３】まず、送信回路８の電気特性及び送受信ア
ンテナ２の性能を測定する方法について説明する。第２
のスイッチ４は送受信アンテナ２の接続先をｄ側（送信
回路８側）に、第１のスイッチ３は受信アンテナ１の接
続先をａ側（第１の外部インターフェースコネクタ５
側）に切り替える。送信回路８より出力された送信波は
第２のスイッチ４、送受信アンテナ２、空中を介して受
信アンテナ１に入力される。受信アンテナ１に入力した
送信波は第１のスイッチ３、第１の外部インターフェー
スコネクタ５を介して、高周波信号の受信機能を有する
外部の測定器（信号受信器）２００に接続する。外部の
測定器２００で測定した測定値に、空中での損失や送信
波の周波数で受信アンテナ１と第一のスイッチ３とのイ
ンピーダンスが不整合のために生じる損失などを補正す
ることにより送受信アンテナ２の性能や、その他の送信
回路８の電気特性を測定することができる。
ンテナ２の性能を測定する方法について説明する。第２
のスイッチ４は送受信アンテナ２の接続先をｄ側（送信
回路８側）に、第１のスイッチ３は受信アンテナ１の接
続先をａ側（第１の外部インターフェースコネクタ５
側）に切り替える。送信回路８より出力された送信波は
第２のスイッチ４、送受信アンテナ２、空中を介して受
信アンテナ１に入力される。受信アンテナ１に入力した
送信波は第１のスイッチ３、第１の外部インターフェー
スコネクタ５を介して、高周波信号の受信機能を有する
外部の測定器（信号受信器）２００に接続する。外部の
測定器２００で測定した測定値に、空中での損失や送信
波の周波数で受信アンテナ１と第一のスイッチ３とのイ
ンピーダンスが不整合のために生じる損失などを補正す
ることにより送受信アンテナ２の性能や、その他の送信
回路８の電気特性を測定することができる。
【００１４】次に、アンテナのみの試験をする方法につ
いて説明する。第１のスイッチ３は受信アンテナ１の接
続先をａ側（第１の外部インターフェースコネクタ５
側）に、第２のスイッチは送受信アンテナ２の接続先を
ｃ側（第２の外部インターフェースコネクタ６側）に切
り替える。第２の外部インターフェースコネクタ６に高
周波信号の送信機能を有する外部の測定器３００（信号
発生器）を接続し、第２のスイッチ４、送受信アンテナ
２、空中を介して外部の測定器３００からの高周波信号
を受信アンテナ１に入力する。受信アンテナ１に入力さ
れた高周波信号は、第１のスイッチ３、第１の外部イン
ターフェースコネクタ５を介して外部の測定器２００に
入力される。測定器２００の測定値に、空中による損失
や、送信側測定器３００からの信号の周波数で受信アン
テナ１と第一のスイッチ３とのインピーダンスが不整合
のために生じる損失を補正することによりアンテナ性能
のみの試験ができる。反対に、測定器３００からの測定
用高周波信号の出力を第１の外部インターフェースコネ
クタ５に入力し、第２の外部インターフェースコネクタ
６に接続した受信側測定器２００で測定することも可能
である。
いて説明する。第１のスイッチ３は受信アンテナ１の接
続先をａ側（第１の外部インターフェースコネクタ５
側）に、第２のスイッチは送受信アンテナ２の接続先を
ｃ側（第２の外部インターフェースコネクタ６側）に切
り替える。第２の外部インターフェースコネクタ６に高
周波信号の送信機能を有する外部の測定器３００（信号
発生器）を接続し、第２のスイッチ４、送受信アンテナ
２、空中を介して外部の測定器３００からの高周波信号
を受信アンテナ１に入力する。受信アンテナ１に入力さ
れた高周波信号は、第１のスイッチ３、第１の外部イン
ターフェースコネクタ５を介して外部の測定器２００に
入力される。測定器２００の測定値に、空中による損失
や、送信側測定器３００からの信号の周波数で受信アン
テナ１と第一のスイッチ３とのインピーダンスが不整合
のために生じる損失を補正することによりアンテナ性能
のみの試験ができる。反対に、測定器３００からの測定
用高周波信号の出力を第１の外部インターフェースコネ
クタ５に入力し、第２の外部インターフェースコネクタ
６に接続した受信側測定器２００で測定することも可能
である。
【００１５】また、第２のスイッチの接続先を外部の測
定器３００（信号発生器）側に切り替えた場合、第１の
スイッチ３の接続先を受信回路７側に切り替えることに
より、受信回路７の特性を試験することができる。
定器３００（信号発生器）側に切り替えた場合、第１の
スイッチ３の接続先を受信回路７側に切り替えることに
より、受信回路７の特性を試験することができる。
【００１６】図２は携帯電話機１００のアンテナの取り
付け位置の一例を模式的に説明するための一部破断した
外観図である。通常、送受信アンテナ２は、ホイップア
ンテナで、伸長した状態か収納した状態で使用する。受
信アンテナ１は携帯電話機１００に内蔵され固定されて
いる。このため送受信アンテナ２と受信アンテナ１との
位置関係は常に一定であり、電波伝搬の減衰量のばらつ
きを小さくできる。また、受信アンテナ１と送受信アン
テナ２との距離が近いため電波伝搬の減衰量は小さい。
従って、携帯電話機１００の周りのある一定範囲（約５
０ｃｍ）に電波を反射する物体を置かなければ直接波は
反射波に比べて十分大きいため正確な測定を行うことが
できる。
付け位置の一例を模式的に説明するための一部破断した
外観図である。通常、送受信アンテナ２は、ホイップア
ンテナで、伸長した状態か収納した状態で使用する。受
信アンテナ１は携帯電話機１００に内蔵され固定されて
いる。このため送受信アンテナ２と受信アンテナ１との
位置関係は常に一定であり、電波伝搬の減衰量のばらつ
きを小さくできる。また、受信アンテナ１と送受信アン
テナ２との距離が近いため電波伝搬の減衰量は小さい。
従って、携帯電話機１００の周りのある一定範囲（約５
０ｃｍ）に電波を反射する物体を置かなければ直接波は
反射波に比べて十分大きいため正確な測定を行うことが
できる。
【００１７】このように、本携帯電話機のアンテナは携
帯電話機の中では固定されており、アンテナ間の距離や
向きに関して携帯電話機間の個体差がないので、測定精
度が向上する。また、電波吸収材を使用した箱が必要な
くなり容易にアンテナ性能の測定ができ、保守性が向上
する。
帯電話機の中では固定されており、アンテナ間の距離や
向きに関して携帯電話機間の個体差がないので、測定精
度が向上する。また、電波吸収材を使用した箱が必要な
くなり容易にアンテナ性能の測定ができ、保守性が向上
する。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、携
帯電話機自身に備える複数のアンテナの各を外部の高周
波信号の送信機能及び受信機能を有する測定器に接続を
切り替える手段を有し、相互間の距離が短いアンテナ間
で直接的に信号の送受信を行うので、直接波が反射波に
比べて十分大きくなり反射波の測定値に与える影響がほ
とんどなくなり、簡易的なアンテナの測定が電波吸収材
を使用しないでできるようになる。これにより、測定系
のスペースを小さくすることができる。また、携帯電話
機のアンテナは固定されており個々の携帯電話機でアン
テナ間隔のばらつきはないので、電波伝搬の減衰量はほ
ぼ一定となり、測定値の誤差を小さくできる。これによ
り、正確な測定ができるようになる。また、アンテナの
性能測定を容易に精度よく行うことができるので、送信
回路及び受信回路の特性試験も容易に精度よく行うこと
ができる。
帯電話機自身に備える複数のアンテナの各を外部の高周
波信号の送信機能及び受信機能を有する測定器に接続を
切り替える手段を有し、相互間の距離が短いアンテナ間
で直接的に信号の送受信を行うので、直接波が反射波に
比べて十分大きくなり反射波の測定値に与える影響がほ
とんどなくなり、簡易的なアンテナの測定が電波吸収材
を使用しないでできるようになる。これにより、測定系
のスペースを小さくすることができる。また、携帯電話
機のアンテナは固定されており個々の携帯電話機でアン
テナ間隔のばらつきはないので、電波伝搬の減衰量はほ
ぼ一定となり、測定値の誤差を小さくできる。これによ
り、正確な測定ができるようになる。また、アンテナの
性能測定を容易に精度よく行うことができるので、送信
回路及び受信回路の特性試験も容易に精度よく行うこと
ができる。
【図１】本発明の携帯電話機の一実施形態例を示すブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図２】図１に示す携帯電話機のアンテナの取り付け位
置の一例を模式的に説明するための図である。
置の一例を模式的に説明するための図である。
【図３】従来技術の一例を説明するための図である。
【図４】従来技術の他の例を説明するための図である。
１ 受信アンテナ ２ 送受信アンテナ ３ 第１のスイッチ ４ 第２のスイッチ ５ 第１の外部インターフェースコネクタ ６ 第２の外部インターフェースコネクタ ７ 受信回路 ８ 送信回路 ９ 制御回路 １００ 携帯電話機 ２００ 外部の測定器 ３００ 外部の測定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−274727（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−293840（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−70227（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−65232（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−38929（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−250016（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−162379（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H04B 1/60 H04B 3/46 - 3/48 H04B 7/00 H04B 7/02 - 7/12 H04B 7/24 - 7/26 H04B 17/00 - 17/02 H04L 1/02 - 1/06 H04Q 7/00 - 7/04
Claims (5)
- 【請求項１】 電波信号の受信及び送受信をそれぞれ行
う受信アンテナ及び送受信アンテナから成る複数のアン
テナと、前記アンテナが受信した信号を復調する受信回
路と、信号を変調し前記送受信アンテナへ送出する送信
回路とを有するダイバーシチ方式の携帯電話機におい
て、 外部の高周波信号試験手段と接続するための少なくとも
１つの外部インターフェースコネクタと、前記複数のア
ンテナのうち少なくとも１つのアンテナの接続先をあら
かじめ指定された前記受信回路及び前記送信回路のいず
れかの回路か、前記外部インターフェースコネクタかの
いずれか一方に切り替えるスイッチとを有し、当該アン
テナを前記あらかじめ指定された回路と切り離して前記
外部の高周波信号試験手段と有線で接続することにより
当該アンテナの性能試験を可能としたことを特徴とする
携帯電話機。 - 【請求項２】 前記スイッチによる切り替え対象のアン
テナが前記受信アンテナであり、無線により当該アンテ
ナに入力された受信信号を有線により前記外部の高周波
信号試験手段に出力し信号受信試験を行わせることによ
り、当該アンテナの受信性能試験を可能としたことを特
徴とする請求項１記載の携帯電話機。 - 【請求項３】 前記スイッチによる切り替え対象のアン
テナが前記送受信アンテナであり、有線により前記外部
の高周波信号試験手段から入力された送信信号を当該ア
ンテナから無線によりに出力することにより、当該アン
テナの送信性能試験を可能としたことを特徴とする請求
項１記載の携帯電話機。 - 【請求項４】 前記外部インターフェースコネクタとし
て第１及び第２の２つの外部インターフェースコネク
タ、前記スイッチとして第１及び第２の２つのスイッチ
を有し、前記第１のスイッチが前記受信アンテナの接続
先を前記受信回路及び前記第１の外部インターフェース
コネクタのいずれか一方に切り替え、前記第２のスイッ
チが前記送受信アンテナの接続先を前記送信回路及び前
記第２の外部インターフェースコネクタのいずれか一方
に切り替えることにより、前記第２の外部インターフェ
ースコネクタに接続された前記外部の高周波信号試験手
段からの信号又は前記送信回路から出力された信号を前
記送受信アンテナを通して電波信号として発射し、この
電波信号を受けた前記受信アンテナからの信号を前記第
１の外部インターフェースコネクタに接続された前記外
部の高周波信号試験手段又は前記受信回路で受信し、前
記送受信アンテナ及び前記受信アンテナの性能試験を行
うことを可能とするとともに前記送信回路及び前記受信
回路の特性試験を行うことを可能としたことを特徴とす
る請求項１記載の携帯電話機。 - 【請求項５】 電波信号の受信及び送受信をそれぞれ行
う受信アンテナ及び送受信アンテナから成る複数のアン
テナと、前記アンテナが受信した信号を復調する受信回
路と、信号を変調し前記送受信アンテナへ送出する送信
回路とを有するダイバーシチ方式の携帯電話機における
前記アンテナの性能試験方法において、 前記携帯電話機に、外部の高周波信号試験手段と接続す
るための第１及び第２の外部インターフェースコネクタ
と、前記受信アンテナの接続先を前記受信回路及び前記
第１の外部インターフェースコネクタのいずれか一方に
切り替える第１のスイッチと、前記送受信アンテナの接
続先を前記送信回路及び前記第２の外部インターフェー
スコネクタのいずれか一方に切り替える第２のスイッチ
とを設け、 通常時は、前記第１のスイッチを前記受信回路側、前記
第２のスイッチを前記送信回路側に設定し携帯電話機と
しての送受信機能を働かせ、 試験時には、前記第１の外部インターフェースコネクタ
に高周波信号の受信機能を有する第１の高周波信号試験
手段を接続し、前記第２の外部インターフェースコネク
タに高周波信号の送信機能を有する第２の高周波信号試
験手段を接続し、前記第１及び第２のスイッチのいずれ
か片方ずつ、あるいは両方を前記第１及び第２の外部イ
ンターフェースコネクタ側に切り替えることにより、前
記第２の高周波信号試験手段からの信号又は前記送信回
路から出力された信号を前記送受信アンテナを通して電
波信号として発射し、この電波信号を受けた前記受信ア
ンテナからの信号を前記第１の高周波信号試験手段又は
前記受信回路で受信し、前記送受信アンテナ及び前記受
信アンテナの性能試験と、前記送信回路及び前記受信回
路の特性試験とを行うことを特徴とする携帯電話機のア
ンテナの性能試験方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8225376A JP2928167B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 携帯電話機及びそのアンテナ性能試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8225376A JP2928167B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 携帯電話機及びそのアンテナ性能試験方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1070493A JPH1070493A (ja) | 1998-03-10 |
| JP2928167B2 true JP2928167B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=16828390
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8225376A Expired - Fee Related JP2928167B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 携帯電話機及びそのアンテナ性能試験方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2928167B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100516726B1 (ko) * | 1998-08-13 | 2005-11-25 | 삼성전자주식회사 | 휴대폰의 안테나단의 알 에프 시험용 콘넥터장치 |
| KR100434058B1 (ko) * | 2002-07-30 | 2004-06-04 | 엘지전자 주식회사 | 지피에스형 휴대단말기의 테스트 콘넥터 |
-
1996
- 1996-08-27 JP JP8225376A patent/JP2928167B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1070493A (ja) | 1998-03-10 |
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