JP2001220987A - 浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置 - Google Patents

浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置

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JP2001220987A JP2000030740A JP2000030740A JP2001220987A JP 2001220987 A JP2001220987 A JP 2001220987A JP 2000030740 A JP2000030740 A JP 2000030740A JP 2000030740 A JP2000030740 A JP 2000030740A JP 2001220987 A JP2001220987 A JP 2001220987A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地下10m〜15mの浅深度を対象として、
不撹乱土壌試料のサンプリングを、機動的に軽便に行え
る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置を提供
する。 【解決手段】 水平姿勢のベースフレームから垂直に昇
降用フレームが立ち上げられ、前記昇降用フレームに沿
って昇降する昇降台が設置され、前記昇降台の昇降駆動
手段が設けられている。前記昇降台にボーリングロッド
を掴むチャック機構及び同チャック機構の回転駆動手段
が設けられている。前記ベースフレームの後端部に一部
がはみ出した配置で移動用車輪が設置され、同車輪の設
置側に前記昇降用フレームに沿ってハンドルが設置され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地下10m〜1
5mの浅深度を対象として、力学的にも化学的にも不撹
乱状態の土壌試料のサンプリングを、機動性を伴って軽
便に行えるように構成した浅層掘削用ロータリー式ボー
リングマシン装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、トリクロロエチレン等の揮発性有
機化合物や重金属による土壌及び地下水の汚染が深刻な
問題となっている。前記汚染物質による土壌や地下水汚
染の拡散を防ぐために、汚染源及び汚染範囲を特定して
早急な浄化対策を実施することが急務とされている。
【0003】現在のところ、土壌汚染を調査する場合に
は、平成11年1月に環境庁水質保全局が公表した「土
壌・地下水汚染に係る調査・対策指針および運用基準」
が基本となる。この指針の中では汚染物質を重金属と揮
発性有機化合物に大別して、それぞれの物質を対象とし
た調査方法について解説している。
【0004】そして、「ボーリング調査方法」について
は、「掘削手法」として下記a)〜d)が紹介されている。 a) ロータリー式ボーリング b) パーカッション式ボーリング c) ハンドオーガーボーリング d) 機械式簡易ボーリング
【0005】ちなみに上記a)のロータリー式ボーリング
は、ロータリー式ボーリングマシンを使用し、ボーリン
グロッドの先端に取り付けた、サンプラーを内蔵したビ
ットを回転して地盤を破砕しながら掘削するボーリング
方法であり、土壌の測定、地層の把握及び土質試験用と
して連続した土壌試料の採取が必要な場合に適してお
り、もっとも一般的に広く利用されている。適用可能な
地層の範囲が広く、掘削性能と掘削長さに優れている。
【0006】上記b)のパーカッション式ボーリングは、
重力による自由落下のハンマー或いはエアーハンマー又
は油圧ハンマーの連続打撃により、ビットを地盤へ繰り
返し衝突させて対象地盤を破砕しながら掘削するボーリ
ング方法であり、岩盤などのボーリングに適する。コア
の採取はできないが、掘削効率が良く、孔曲がりが少な
い。
【0007】上記c)のハンドオーガーボーリングは、人
力によるボーリング方法なので、コスト的には安い。お
おむね地下5m以内の浅層において地層や地下水の調査
に適している。
【0008】上記d)の機械式簡易ボーリングは、土壌ハ
ンマーをガソリンエンジン式の動力ハンマーや油圧ハン
マーなどで地盤へ打ち込み、土壌試料を採取するボーリ
ング方法である。掘削の深度は15mまであるが、上記
a)に比較して掘削速度が速く、コスト的にも約半分位で
済む。
【0009】
【本発明が解決しようとする課題】I) 上記a)のロー
タリー式ボーリングは、上述の特長を有するけれども、
一般に機械装置が大型で、やぐら(三叉)の組立や各種
機器類の組合わせ、セッティングなどの設置作業に約半
日を要するなど、機動性が悪い。費用的にも上記d)の機
械式簡易ボーリングの2倍以上かかることが欠点であ
る。
【0010】II) 上記b)のパーカッション式ボーリン
グは、コアの採取が出来ないので、地層の細かい変化を
確認できず、地盤調査の一般的方法(汚染調査用として
ではなく)としては不適当との意見がある。また、粘性
土や固結土の低い地盤では掘削能率が悪く、掘削不能に
陥ることも少なくないという欠点がある。
【0011】III) 上記c)のハンドオーガーボーリング
は、作業者の労力負担が大きく、しかも削孔速度が遅い
ので時間がかかる。適用深さに関しても、5mが限界の
深さで、3m未満が効率的とされる。採取された土壌試
料が撹乱された状態であることも欠点である。
【0012】IV) 上記d)の機械式簡易ボーリングは、
ハンマーの打撃騒音問題が大きく、室内で使用する場合
にはガソリンエンジンの排気ガスの問題がある。また、
打撃式であるが故に、柔らかい地盤では土壌試料が縮み
水分が絞り出されるため、正しい分析試料にならないと
指摘されている。そのほか発熱の問題(揮発性有機化合
物を気化させる)も指摘されている。
【0013】以上の各ボーリング技術の問題点を総括す
ると、15m以深のボーリング調査は既往の上記a)に述
べたロータリー式ボーリングで対処できるが、10m〜
15mの深度範囲のボーリングに限定して検討すると、
もっと軽便で機動性に優れたロータリー式ボーリングマ
シン装置を開発することが、多くの問題解決に決定的な
対策になるものと考えられる。
【0014】したがって、本発明の目的は、地下10m
〜15mの深度範囲(浅層)のボーリングに限定して、
揮発性有機化合物や重金属による土壌・地下水汚染の汚
染源及び汚染範囲(三次元の分布)の特定、および浄化
対策を目的とする掘削と土壌試料の採取に好適で、軽便
であり、機動性に優れた軽量タイプの構成に改良した浅
層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置を提供する
ことである。
【0015】本発明の次の目的は、力学的、化学的にも
不撹乱状態の土壌試料のサンプリングを行え、無水掘り
や泥水掘りのいずれにも適用可能で、コスト的にも安く
使用でき、騒音や振動、排気ガスの問題もほとんどない
構成で、実施形態のバリエーションも多様である浅層掘
削用ロータリー式ボーリングマシン装置を提供すること
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1に記載した発明に係る浅層
掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置は、水平姿勢
のベースフレームから垂直に昇降用フレームが立ち上げ
られており、前記昇降用フレームに沿って昇降する昇降
台が設置され、前記昇降台の昇降駆動手段が設けられて
いること、前記昇降台に、ボーリングロッドを掴むチャ
ック機構及び同チャック機構の回転駆動手段が設けられ
ていること、前記ベースフレームの後端部に一部がはみ
出した配置で移動用車輪が設置されており、同車輪の設
置側に、前記昇降用フレームに沿ってハンドルが設置さ
れていること、前記チャック機構に掴ませたロッド及び
その先端のサンプラーを回転駆動しつつ前記昇降駆動手
段によって昇降台を下降させて送りを与えボーリングを
進めることを特徴とする。
【0017】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置に
おいて、泥水掘りを行う場合には、泥水供給手段から配
管したデリバリホースが前記ボーリングロッドへスイベ
ルジョイントを介して接続されることを特徴とする。
【0018】請求項3に記載した発明は、請求項1又は
2に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン
装置において、ベースフレームの両側面に、後端部の前
記移動用車輪とは干渉しない配置と大きさでスライドロ
ーラが設置され、前記両側面のスライドローラが嵌まっ
て転がる内向きにコ字形状をなす両側一対のガイドレー
ルを接地部材の上に設けた架台が、そのガイドレールの
中へ前記ベースフレームのスライドローラを嵌め合わせ
て組み合わされ、前記架台をボーリング対象地面上に固
定し、ボーリング作業上の必要の都度ベースフレームを
ガイドレールに沿って前後方向へ変位可能に構成されて
いることを特徴とする。
【0019】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置に
おいて、架台が地盤アンカーによってボーリング対象地
面上に固定されていることを特徴とする。
【0020】請求項5に記載した発明は、請求項3に記
載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置に
おいて、架台が無限軌条車両に取り付け固定されている
ことを特徴とする。
【0021】請求項6に記載した発明は、請求項3に記
載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置に
おいて、架台がボーリング専用車に取り付け固定されて
いることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態及び実施例】図1及び図2に示し
た、請求項1記載の発明に係る浅層掘削用ロータリー式
ボーリングマシン装置の実施形態を説明する。
【0023】水平姿勢のベースフレーム1から垂直に門
形状の昇降用フレーム2が立ち上げられており、前記昇
降用フレーム2に沿って昇降する昇降台3が設置されて
いる。前記昇降台3の昇降駆動手段として、ベースフレ
ーム1の上に正転、逆転運転が自在な電気モータ4が設
置されている。前記の電気モータ4で回転されるベース
フレーム1上の駆動側スプロケットホイール7と、昇降
用フレーム2の頂部に設置した従動側スプロケットホイ
ール6との間にエンドレスチエン5が平行掛けとされ、
前記エンドレスチエン5の1点が前記昇降台3と緊結さ
れている。
【0024】具体的には図3と図4に詳細を示したよう
に、平行掛けとしたエンドレスチエン5の一側は昇降台
3の中央部を通過する配置とされ、同昇降台3のほぼ重
心位置において交点Aを緊結されている(図3)。同チ
エン5の他側は、昇降台3に設けられた円孔B(図3)
の中を自由に通過する構成とされている。
【0025】したがって、電気モータ4による駆動側ス
プロケットホイール7の回転にしたがい、昇降台3はチ
エン5と共に昇降動作する。
【0026】昇降台3と、昇降用フレーム2の垂直な支
柱部材2a、2aとの間には、昇降台3のブレ止めガイ
ド手段8が、詳細を図3に例示したように構成されてい
る。即ち、昇降用フレーム2の垂直な支柱部材2aとし
てリップ付き溝形鋼が内向きに配置され、そのリップ
を、昇降台3の側に設けたガイドローラが伝い走る構成
とされている。前記のガイドローラは、図4に例示した
ように、昇降台3の上下方向に2個設置され、昇降台3
の水平度を保つ構成とされている。
【0027】前記昇降台3には、ボーリングロッド10
を掴むチャック機構11が上下方向に貫通する構造で設
置され、前記チャック機構11の回転駆動手段が設けら
れている。チャック機構11の回転駆動手段として、図
3及び図4の実施形態では、前記昇降台3上に正転、逆
転運転が自在な電気モータ12が設置され、チャック機
構11と電気モータ12とがチエンスプロケット伝達機
構により連結されている。したがって、サンプラー13
の貫入、引き抜きを自在に使い分けることができる。
【0028】かくして前記チャック機構11に掴ませた
ボーリングロッド10及びその先端のサンプラー13
は、電気モータ12で一定方向へ回転駆動しつつ、前記
昇降駆動手段の電気モータ4により昇降台3を下降させ
て送りを与えつつボーリングを進めることができる。動
力源が電気モータ4、12であるため、騒音や振動並び
に排気などの環境問題は殆ど生じない。電源は一般家庭
用の100V又は220Vで十分であり、室内のコンセ
ントへ接続して供給できる。場所によっては発電機を利
用する。ただし、動力源として油圧モータその他を採用
して実施することもできる。
【0029】前記ベースフレーム1の後端部には、車輪
下底面がベースフレーム1の底面と同一レベルであり、
車輪の一部が後方側へはみ出した配置で移動用車輪14
が設置されている。そして、同車輪14が設置された後
方側に、前記昇降用フレーム2に沿ってハンドル15が
設置されている。
【0030】したがって、この浅層掘削用ロータリー式
ボーリングマシン装置は、1人の作業員がハンドル15
を両手で掴み、図5に示したように後方側へ適度に傾け
ると、ベースフレーム1は地面から浮上して移動用車輪
14でのみ支持して移動可能になる。よって、場合によ
ってはたった1人の作業員のみで、地面上を軽便に移動
させることができる。ちなみに、装置総重量も200k
g程度に製作される。
【0031】上記の浅層掘削用ロータリー式ボーリング
マシン装置は、地盤が柔らかい場合(掘削抵抗が小さい
場合)には、一例として図3、図4に例示したようにベ
ースフレーム1の両サイドの角管部材へ補助フレーム1
6を伸縮自在に取付け、さらに補助フレーム16の上に
横架材17を架け渡し、横架材17の両端位置を、地盤
中へねじ込んで固定したアンカーパイル18と結合して
地面上に固定してボーリング作業を進めることができる
(以上、請求項1記載の発明)。
【0032】なお、上記の浅層掘削用ロータリー式ボー
リングマシン装置は、図示例としては便宜上掘削液を使
用しない無水掘りの実施形態を示している。しかし、仮
に泥水掘りを行う場合には、図示することは省略した
が、公知の泥水供給手段(泥水循環装置)が用意され、
そこから配管したデリバリホースを前記ボーリングロッ
ドの上端部へスイベルジョイントを介して接続すると、
泥水掘りが可能になる(請求項2記載の発明)。
【0033】何れの掘削を行うにせよ、ボーリングロッ
ド10、サンプラー13或いは泥水供給手段などは、既
往のロータリー式ボーリングに使用されているものと規
格を同じくして製作すると、既製品をそのまま使用する
ことが可能であり、安価に容易に実施することができ
る。
【0034】次に、請求項3に記載した発明の実施形態
を説明する。
【0035】上記構成の浅層掘削用ロータリー式ボーリ
ングマシン装置(請求項1又は2記載の発明)における
ベースフレーム1の両側面には、およそ左右対称な配置
に、且つ後端部の前記移動用車輪14と干渉しない配置
と大きさで、スライドローラ20が横方向へ突き出る形
に複数設置されている。
【0036】一方、図6イ、ロに示す構成の架台21が
用意される。この架台21は、前記ベースフレーム1の
両側面に突き出されたスライドローラ20が嵌まって転
がるように内向きにコ字形状をなす両側一対のガイドレ
ール21a、21aを接地部材21bの上に固定して設
けた構成であり、前記ガイドレール21aは後述の操作
に必要十分な長さとされる。
【0037】前記架台21の利用法を図7及び図8イ、
ロに示した。
【0038】即ち、掘削の深度が5m、10m、15m
のように深くなると、ボーリングロッド10も複数本を
継ぎ足してそれなりに対処する。一方、土壌試料の採取
作業(サンプリング)は、調査対象深度に到達した段階
で段階的に数回繰り返す。その際にはサンプラー13の
引き揚げ及び再挿入を、上記ロータリー式ボーリングマ
シン装置によって機械的に行えることは勿論であるが、
同装置を利用する前後の段階では、サンプラー13及び
長いボーリングロッド10を作業員の手で上げ下げする
方が、作業能率の向上に好ましいとされる。昇降ストロ
ークがせいぜい1m前後で昇降速度も遅いロータリー式
ボーリングマシン装置による上げ下げ作業ではとうてい
間尺に合わないからである。
【0039】そこで、上記架台21を調査対象地盤の直
上位置に固定して設置し、架台21の前記ガイドレール
21aの中へ、上記ロータリー式ボーリングマシン装置
の前記ベースフレーム1の両側面に突き出したスライド
ローラ20を嵌め合わせて組み合わせる(図7、図
8)。
【0040】そして、図8イのように当該ロータリー式
ボーリングマシン装置を利用してサンプラー13を所定
深さのボーリング対象地盤中へ掘削貫入して土壌試料の
採取を行う。その後、引き抜きを開始し、地盤抵抗が小
さくなって手作業が可能になった時点ではボーリングロ
ッド10の該当する継手部分を解体して分離し、さらに
ロッド10とチャック機構11との関係も解除する。そ
して、図8ロに示すように、ロータリー式ボーリングマ
シン装置はそのベースフレーム1のガイドローラ20を
転がして矢印C方向へ後退移動させボーリングロッド1
0と昇降台3との干渉を解除する。その結果、作業員は
邪魔物がない条件で、長いボーリングロッド10と共に
サンプラー13を手で速やかに引き揚げることができ
る。また、サンプラーを交換した後は、再び長いボーリ
ングロッド10と共にサンプラー13を手で速やかに孔
中へ再挿入することができる。その後再びボーリング対
象地盤中へサンプラーが到達した段階で、図8イのよう
にロータリー式ボーリングマシン装置を元の位置まで前
進移動させ、そのチャック機構11とボーリングロッド
10との取り合い作業を行い、掘削貫入の工程を進め
る。
【0041】かくすると、ロータリー式ボーリングを、
1人の作業員でも軽便に機動的に能率良く実施すること
ができる。
【0042】ところで、ロータリー式ボーリングの宿命
として、ボーリングロッド10の回転と押し込みのため
に必要十分な反力を確保することが肝要である。上記構
成のロータリー式ボーリングマシン装置の自重量(約2
00kg以下を想定)で前記反力が不足する場合には、
上記構成の架台21を有効利用することができる。
【0043】即ち、架台21を固定すると、そのガイド
レール21aの中へスライドローラ20を嵌め合わせ組
み合わせる結果、必然的に、ロータリー式ボーリングマ
シン装置に固定力(反力)を付与できるからである。前
記架台21を何処に設置するかにより、ロータリー式ボ
ーリングの機動性を確保することもできる(以上、請求
項3記載の発明)。
【0044】上記の考えに基いて、図9は、架台21を
公知の地盤アンカー22によってボーリング対象地面の
上へ直接固定し、この架台21へ浅層掘削用ロータリー
式ボーリングマシン装置を組み合わせた実施形態を示し
ている(請求項4記載の発明)。地盤アンカー22とし
ては、例えば図4に示したアンカーパイル18などを好
適に採用できる。地盤アンカーの代用として、十分に重
い重錘を架台21の上に載せて対処することもできる。
【0045】図10は、架台21を無限軌条車両23の
上に取り付け固定し、浅層掘削用ロータリー式ボーリン
グマシン装置を組み合わせた実施形態を示している(請
求項5に記載した発明)。無限軌条車両23の重量で押
し込み反力を得ることができ、無限軌条の接地面での抵
抗で回転に対する反力を得ることができる。しかもボー
リング調査対象地盤への位置移動を機動的に行える。
【0046】図11は、架台21がボーリング専用車2
4の床部に取り付け固定され、同架台21へ浅層掘削用
ロータリー式ボーリングマシン装置が組み合わせた実施
形態を示している(請求項6に記載した発明)。ボーリ
ング専用車24に図示例の如き箱25を搭載し、更に床
面にボーリングに必要な大きさ、形状の開口を設けてお
くと、全天候型のボーリング作業を行うことができる。
位置移動の機動性に優れることは図10の場合と同じで
ある。
【0047】勿論、架台21と浅層掘削用ロータリー式
ボーリングマシン装置との組み合わせは、必要に応じて
解除したり、交換することも実施される。
【0048】
【本発明が奏する効果】請求項1乃至6記載の発明に係
る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置によれ
ば、特に地下10m〜15mの深度範囲(浅層)のロー
タリー式ボーリングを、軽量タイプの構成で軽便に、機
動性に優れた内容で実施することができる。コスト的に
も安く実施できる。そして、揮発性有機化合物や重金属
による土壌・地下水汚染の汚染源及び汚染範囲(三次元
の分布)の特定、および浄化対策を目的とする掘削と土
壌試料の採取に好適に使用できる。
【0049】本発明の浅層掘削用ロータリー式ボーリン
グマシン装置によれば、ロータリー式ボーリングである
が故に、力学的、化学的にも不撹乱状態の土壌試料のサ
ンプリングを行え、無水掘りや泥水掘りのいずれにも適
用可能である。
【0050】更に騒音や振動、排気ガスの問題もほとん
どない条件で、しかも実施形態のバリエーションも多様
なロータリー式ボーリングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る浅層掘削用ロータリ
ー式ボーリングマシン装置の実施形態を示した正面図で
ある。
【図2】図1の側面図である。
【図3】前記装置の構造詳細を示した平面図である。
【図4】前記装置の一部を破断して示した側面図であ
る。
【図5】上記装置の使用例を示した側面図である。
【図6】イ、ロは架台の実施形態を示した正面図と側面
図である。
【図7】請求項3記載の発明に係る浅層掘削用ロータリ
ー式ボーリングマシン装置の実施形態を示した正面図で
ある。
【図8】イ、ロは図7の装置の使用状態を示す側面図で
ある。
【図9】請求項4記載の発明に係る浅層掘削用ロータリ
ー式ボーリングマシン装置の実施形態を示した側面図で
ある。
【図10】請求項5記載の発明に係る浅層掘削用ロータ
リー式ボーリングマシン装置の実施形態を示した側面図
である。
【図11】請求項6記載の発明に係る浅層掘削用ロータ
リー式ボーリングマシン装置の実施形態を示した側面図
である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 2 昇降用フレーム 3 昇降台 4 電気モータ(昇降駆動手段) 10 ボーリングロッド 11 チャック機構 12 電気モータ(回転駆動手段) 14 移動用車輪 15 ハンドル 20 ガイドローラ 21a ガイドレール 21b 接地部材 21 架台 22 地盤アンカー 23 無限軌条車輌 24 ボーリング専用車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 宏 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 畑中 宗憲 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 木村 玄 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 白井 克己 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 大原 淳良 東京都目黒区東が丘二丁目11番16号 株式 会社東京ソイルリサーチ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平姿勢のベースフレームから垂直に昇降
    用フレームが立ち上げられており、前記昇降用フレーム
    に沿って昇降する昇降台が設置され、前記昇降台の昇降
    駆動手段が設けられていること、 前記昇降台に、ボーリングロッドを掴むチャック機構及
    び同チャック機構の回転駆動手段が設けられているこ
    と、 前記ベースフレームの後端部に一部がはみ出した配置で
    移動用車輪が設置されており、同車輪の設置側に、前記
    昇降用フレームに沿ってハンドルが設置されているこ
    と、 前記チャック機構に掴ませたロッド及びその先端のサン
    プラーを回転駆動しつつ前記昇降駆動手段によって昇降
    台を下降させて送りを与えボーリングを進めることを特
    徴とする、浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装
    置。
  2. 【請求項2】泥水掘りを行う場合には、泥水供給手段か
    ら配管したデリバリホースが前記ボーリングロッドへス
    イベルジョイントを介して接続されることを特徴とす
    る、請求項1に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリ
    ングマシン装置。
  3. 【請求項3】ベースフレームの両側面に、後端部の前記
    移動用車輪とは干渉しない配置と大きさでスライドロー
    ラが設置され、前記両側面のスライドローラが嵌まって
    転がる内向きにコ字形状をなす両側一対のガイドレール
    を接地部材の上に設けた架台が、そのガイドレールの中
    へ前記ベースフレームのスライドローラを嵌め合わせて
    組み合わされ、前記架台をボーリング対象地面上に固定
    し、ボーリング作業上の必要の都度ベースフレームをガ
    イドレールに沿って前後方向へ変位可能に構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1又は2に記載した浅層掘
    削用ロータリー式ボーリングマシン装置。
  4. 【請求項4】架台が地盤アンカーによってボーリング対
    象地面上に固定されていることを特徴とする、請求項3
    に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装
    置。
  5. 【請求項5】架台が無限軌条車両に取り付け固定されて
    いることを特徴とする、請求項3に記載した浅層掘削用
    ロータリー式ボーリングマシン装置。
  6. 【請求項6】架台がボーリング専用車に取り付け固定さ
    れていることを特徴とする、請求項3に記載した浅層掘
    削用ロータリー式ボーリングマシン装置。
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