JP4488573B2 - 浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、地下10m〜15mの浅深度を対象として、力学的にも化学的にも不撹乱状態の土壌試料のサンプリングを、機動性を伴って軽便に行えるように構成した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年、トリクロロエチレン等の揮発性有機化合物や重金属による土壌及び地下水の汚染が深刻な問題となっている。前記汚染物質による土壌や地下水汚染の拡散を防ぐために、汚染源及び汚染範囲を特定して早急な浄化対策を実施することが急務とされている。
【0003】
現在のところ、土壌汚染を調査する場合には、平成11年1月に環境庁水質保全局が公表した「土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針および運用基準」が基本となる。この指針の中では汚染物質を重金属と揮発性有機化合物に大別して、それぞれの物質を対象とした調査方法について解説している。
【0004】
そして、「ボーリング調査方法」については、「掘削手法」として下記a)〜d)が紹介されている。
a) ロータリー式ボーリング
b) パーカッション式ボーリング
c) ハンドオーガーボーリング
d) 機械式簡易ボーリング
【0005】
ちなみに上記a)のロータリー式ボーリングは、ロータリー式ボーリングマシンを使用し、ボーリングロッドの先端に取り付けた、サンプラーを内蔵したビットを回転して地盤を破砕しながら掘削するボーリング方法であり、土壌の測定、地層の把握及び土質試験用として連続した土壌試料の採取が必要な場合に適しており、もっとも一般的に広く利用されている。適用可能な地層の範囲が広く、掘削性能と掘削長さに優れている。
【0006】
上記b)のパーカッション式ボーリングは、重力による自由落下のハンマー或いはエアーハンマー又は油圧ハンマーの連続打撃により、ビットを地盤へ繰り返し衝突させて対象地盤を破砕しながら掘削するボーリング方法であり、岩盤などのボーリングに適する。コアの採取はできないが、掘削効率が良く、孔曲がりが少ない。
【0007】
上記c)のハンドオーガーボーリングは、人力によるボーリング方法なので、コスト的には安い。おおむね地下5m以内の浅層において地層や地下水の調査に適している。
【0008】
上記d)の機械式簡易ボーリングは、土壌ハンマーをガソリンエンジン式の動力ハンマーや油圧ハンマーなどで地盤へ打ち込み、土壌試料を採取するボーリング方法である。掘削の深度は15mまであるが、上記a)に比較して掘削速度が速く、コスト的にも約半分位で済む。
【0009】
【本発明が解決しようとする課題】
I) 上記a)のロータリー式ボーリングは、上述の特長を有するけれども、一般に機械装置が大型で、やぐら(三叉)の組立や各種機器類の組合わせ、セッティングなどの設置作業に約半日を要するなど、機動性が悪い。費用的にも上記d)の機械式簡易ボーリングの2倍以上かかることが欠点である。
【0010】
II) 上記b)のパーカッション式ボーリングは、コアの採取が出来ないので、地層の細かい変化を確認できず、地盤調査の一般的方法(汚染調査用としてではなく)としては不適当との意見がある。また、粘性土や固結土の低い地盤では掘削能率が悪く、掘削不能に陥ることも少なくないという欠点がある。
【0011】
III) 上記c)のハンドオーガーボーリングは、作業者の労力負担が大きく、しかも削孔速度が遅いので時間がかかる。適用深さに関しても、5mが限界の深さで、3m未満が効率的とされる。採取された土壌試料が撹乱された状態であることも欠点である。
【0012】
IV) 上記d)の機械式簡易ボーリングは、ハンマーの打撃騒音問題が大きく、室内で使用する場合にはガソリンエンジンの排気ガスの問題がある。また、打撃式であるが故に、柔らかい地盤では土壌試料が縮み水分が絞り出されるため、正しい分析試料にならないと指摘されている。そのほか発熱の問題(揮発性有機化合物を気化させる)も指摘されている。
【0013】
以上の各ボーリング技術の問題点を総括すると、15m以深のボーリング調査は既往の上記a)に述べたロータリー式ボーリングで対処できるが、10m〜15mの深度範囲のボーリングに限定して検討すると、もっと軽便で機動性に優れたロータリー式ボーリングマシン装置を開発することが、多くの問題解決に決定的な対策になるものと考えられる。
【0014】
したがって、本発明の目的は、地下10m〜15mの深度範囲(浅層)のボーリングに限定して、揮発性有機化合物や重金属による土壌・地下水汚染の汚染源及び汚染範囲(三次元の分布)の特定、および浄化対策を目的とする掘削と土壌試料の採取に好適で、軽便であり、機動性に優れた軽量タイプの構成に改良した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置を提供することである。
【0015】
本発明の次の目的は、力学的、化学的にも不撹乱状態の土壌試料のサンプリングを行え、無水掘りや泥水掘りのいずれにも適用可能で、コスト的にも安く使用でき、騒音や振動、排気ガスの問題もほとんどない構成で、実施形態のバリエーションも多様である浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置は、
両側面に、後端部の後記移動用車輪とは干渉しない配置と大きさでスライドローラが設置された水平姿勢のベースフレームから垂直に昇降用フレームが立ち上げられており、前記昇降用フレームに沿って昇降する昇降台が設置され、前記昇降台の昇降駆動手段が設けられていること、
前記昇降台に、チャック機構及び同チャック機構の回転駆動手段が設けられ、前記チャック機構に、先端部にサンプラーを備えたボーリングロッドが着脱自在に設けられていること、
前記ベースフレームの後端部に一部がはみ出した配置で移動用車輪が設置されており、同移動用車輪の設置側に、前記昇降用フレームに沿ってハンドルが設置されていること、
前記ベースフレームのスライドローラが嵌まって転がる内向きにコ字形状をなす両側一対のガイドレールを接地部材の上に設けた架台が、そのガイドレールの中へ前記ベースフレームのスライドローラを嵌め合わせて組み合わされており、
前記架台をボーリング対象地面上に固定し、ボーリング作業上の必要の都度ベースフレームをガイドレールに沿って前後方向へ変位可能に構成して、前記チャック機構に着脱自在に設けられたボーリングロッド及びその先端部のサンプラーを回転駆動しつつ前記昇降駆動手段によって昇降台を下降させて送りを与えボーリングを進める構成であることを特徴とする。
【0017】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置において、
泥水掘りを行う場合には、前記ボーリングロッドの上端部にデリバリホースがスイベルジョイントを介して接続され、前記デリバリホースを泥水供給手段と接続してサンプラーへ泥水を供給する構成であることを特徴とする。
【0019】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置において、架台が地盤アンカーによってボーリング対象地面上に固定されていることを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載した発明は、請求項1又は2に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置において、架台が無限軌条車両に取り付け固定されていることを特徴とする。
【0021】
請求項5に記載した発明は、請求項1又は2に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置において、架台がボーリング専用車に取り付け固定されていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態及び実施例】
図1及び図2に示した、請求項1記載の発明に係る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置の実施形態を説明する。
【0023】
水平姿勢のベースフレーム1から垂直に門形状の昇降用フレーム2が立ち上げられており、前記昇降用フレーム2に沿って昇降する昇降台3が設置されている。前記昇降台3の昇降駆動手段として、ベースフレーム1の上に正転、逆転運転が自在な電気モータ4が設置されている。前記の電気モータ4で回転されるベースフレーム1上の駆動側スプロケットホイール7と、昇降用フレーム2の頂部に設置した従動側スプロケットホイール6との間にエンドレスチエン5が平行掛けとされ、前記エンドレスチエン5の1点が前記昇降台3と緊結されている。
【0024】
具体的には図3と図4に詳細を示したように、平行掛けとしたエンドレスチエン5の一側は昇降台3の中央部を通過する配置とされ、同昇降台3のほぼ重心位置において交点Aを緊結されている(図3)。同チエン5の他側は、昇降台3に設けられた円孔B(図3)の中を自由に通過する構成とされている。
【0025】
したがって、電気モータ4による駆動側スプロケットホイール7の回転にしたがい、昇降台3はチエン5と共に昇降動作する。
【0026】
昇降台3と、昇降用フレーム2の垂直な支柱部材2a、2aとの間には、昇降台3のブレ止めガイド手段8が、詳細を図3に例示したように構成されている。即ち、昇降用フレーム2の垂直な支柱部材2aとしてリップ付き溝形鋼が内向きに配置され、そのリップを、昇降台3の側に設けたガイドローラが伝い走る構成とされている。前記のガイドローラは、図4に例示したように、昇降台3の上下方向に2個設置され、昇降台3の水平度を保つ構成とされている。
【0027】
前記昇降台3には、ボーリングロッド10を掴むチャック機構11が上下方向に貫通する構造で設置され、前記チャック機構11の回転駆動手段が設けられている。チャック機構11の回転駆動手段として、図3及び図4の実施形態では、前記昇降台3上に正転、逆転運転が自在な電気モータ12が設置され、チャック機構11と電気モータ12とがチエンスプロケット伝達機構により連結されている。したがって、サンプラー13の貫入、引き抜きを自在に使い分けることができる。
【0028】
かくして前記チャック機構11に掴ませたボーリングロッド10及びその先端のサンプラー13は、電気モータ12で一定方向へ回転駆動しつつ、前記昇降駆動手段の電気モータ4により昇降台3を下降させて送りを与えつつボーリングを進めることができる。動力源が電気モータ4、12であるため、騒音や振動並びに排気などの環境問題は殆ど生じない。電源は一般家庭用の100V又は220Vで十分であり、室内のコンセントへ接続して供給できる。場所によっては発電機を利用する。ただし、動力源として油圧モータその他を採用して実施することもできる。
【0029】
前記ベースフレーム1の後端部には、車輪下底面がベースフレーム1の底面と同一レベルであり、車輪の一部が後方側へはみ出した配置で移動用車輪14が設置されている。そして、同車輪14が設置された後方側に、前記昇降用フレーム2に沿ってハンドル15が設置されている。
【0030】
したがって、この浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置は、1人の作業員がハンドル15を両手で掴み、図5に示したように後方側へ適度に傾けると、ベースフレーム1は地面から浮上して移動用車輪14でのみ支持して移動可能になる。よって、場合によってはたった1人の作業員のみで、地面上を軽便に移動させることができる。ちなみに、装置総重量も200kg程度に製作される。
【0031】
上記の浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置は、地盤が柔らかい場合(掘削抵抗が小さい場合)には、一例として図3、図4に例示したようにベースフレーム1の両サイドの角管部材へ補助フレーム16を伸縮自在に取付け、さらに補助フレーム16の上に横架材17を架け渡し、横架材17の両端位置を、地盤中へねじ込んで固定したアンカーパイル18と結合して地面上に固定してボーリング作業を進めることができる。
【0032】
なお、上記の浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置は、図示例としては便宜上掘削液を使用しない無水掘りの実施形態を示している。しかし、仮に泥水掘りを行う場合には、図示することは省略したが、公知の泥水供給手段(泥水循環装置)が用意され、そこから配管したデリバリホースを前記ボーリングロッドの上端部へスイベルジョイントを介して接続すると、泥水掘りが可能になる(請求項2記載の発明)。
【0033】
何れの掘削を行うにせよ、ボーリングロッド10、サンプラー13或いは泥水供給手段などは、既往のロータリー式ボーリングに使用されているものと規格を同じくして製作すると、既製品をそのまま使用することが可能であり、安価に容易に実施することができる。
【0035】
上記構成の浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置におけるベースフレーム1の両側面には、およそ左右対称な配置に、且つ後端部の前記移動用車輪14と干渉しない配置と大きさで、スライドローラ20が横方向へ突き出る形に複数設置されている。
【0036】
一方、図6イ、ロに示す構成の架台21が用意される。この架台21は、前記ベースフレーム1の両側面に突き出されたスライドローラ20が嵌まって転がるように内向きにコ字形状をなす両側一対のガイドレール21a、21aを接地部材21bの上に固定して設けた構成であり、前記ガイドレール21aは後述の操作に必要十分な長さとされる。
【0037】
前記架台21の利用法を図7及び図8イ、ロに示した。
【0038】
即ち、掘削の深度が5m、10m、15mのように深くなると、ボーリングロッド10も複数本を継ぎ足してそれなりに対処する。一方、土壌試料の採取作業(サンプリング)は、調査対象深度に到達した段階で段階的に数回繰り返す。その際にはサンプラー13の引き揚げ及び再挿入を、上記ロータリー式ボーリングマシン装置によって機械的に行えることは勿論であるが、同装置を利用する前後の段階では、サンプラー13及び長いボーリングロッド10を作業員の手で上げ下げする方が、作業能率の向上に好ましいとされる。昇降ストロークがせいぜい1m前後で昇降速度も遅いロータリー式ボーリングマシン装置による上げ下げ作業ではとうてい間尺に合わないからである。
【0039】
そこで、上記架台21を調査対象地盤の直上位置に固定して設置し、架台21の前記ガイドレール21aの中へ、上記ロータリー式ボーリングマシン装置の前記ベースフレーム1の両側面に突き出したスライドローラ20を嵌め合わせて組み合わせる(図7、図8)。
【0040】
そして、図8イのように当該ロータリー式ボーリングマシン装置を利用してサンプラー13を所定深さのボーリング対象地盤中へ掘削貫入して土壌試料の採取を行う。その後、引き抜きを開始し、地盤抵抗が小さくなって手作業が可能になった時点ではボーリングロッド10の該当する継手部分を解体して分離し、さらにロッド10とチャック機構11との関係も解除する。そして、図8ロに示すように、ロータリー式ボーリングマシン装置はそのベースフレーム1のガイドローラ20を転がして矢印C方向へ後退移動させボーリングロッド10と昇降台3との干渉を解除する。その結果、作業員は邪魔物がない条件で、長いボーリングロッド10と共にサンプラー13を手で速やかに引き揚げることができる。また、サンプラーを交換した後は、再び長いボーリングロッド10と共にサンプラー13を手で速やかに孔中へ再挿入することができる。その後再びボーリング対象地盤中へサンプラーが到達した段階で、図8イのようにロータリー式ボーリングマシン装置を元の位置まで前進移動させ、そのチャック機構11とボーリングロッド10との取り合い作業を行い、掘削貫入の工程を進める。
【0041】
かくすると、ロータリー式ボーリングを、1人の作業員でも軽便に機動的に能率良く実施することができる。
【0042】
ところで、ロータリー式ボーリングの宿命として、ボーリングロッド10の回転と押し込みのために必要十分な反力を確保することが肝要である。上記構成のロータリー式ボーリングマシン装置の自重量(約200kg以下を想定)で前記反力が不足する場合には、上記構成の架台21を有効利用することができる。
【0043】
即ち、架台21を固定すると、そのガイドレール21aの中へスライドローラ20を嵌め合わせ組み合わせる結果、必然的に、ロータリー式ボーリングマシン装置に固定力(反力)を付与できるからである。前記架台21を何処に設置するかにより、ロータリー式ボーリングの機動性を確保することもできる。
【0044】
上記の考えに基いて、図9は、架台21を公知の地盤アンカー22によってボーリング対象地面の上へ直接固定し、この架台21へ浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置を組み合わせた実施形態を示している(請求項3記載の発明)。地盤アンカー22としては、例えば図4に示したアンカーパイル18などを好適に採用できる。地盤アンカーの代用として、十分に重い重錘を架台21の上に載せて対処することもできる。
【0045】
図10は、架台21を無限軌条車両23の上に取り付け固定し、浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置を組み合わせた実施形態を示している(請求項4に記載した発明)。無限軌条車両23の重量で押し込み反力を得ることができ、無限軌条の接地面での抵抗で回転に対する反力を得ることができる。しかもボーリング調査対象地盤への位置移動を機動的に行える。
【0046】
図11は、架台21がボーリング専用車24の床部に取り付け固定され、同架台21へ浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置が組み合わせた実施形態を示している(請求項5に記載した発明)。ボーリング専用車24に図示例の如き箱25を搭載し、更に床面にボーリングに必要な大きさ、形状の開口を設けておくと、全天候型のボーリング作業を行うことができる。位置移動の機動性に優れることは図10の場合と同じである。
【0047】
勿論、架台21と浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置との組み合わせは、必要に応じて解除したり、交換することも実施される。
【0048】
【本発明が奏する効果】
請求項1乃至5記載の発明に係る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置によれば、特に地下10m〜15mの深度範囲(浅層)のロータリー式ボーリングを、軽量タイプの構成で軽便に、機動性に優れた内容で実施することができる。コスト的にも安く実施できる。そして、揮発性有機化合物や重金属による土壌・地下水汚染の汚染源及び汚染範囲(三次元の分布)の特定、および浄化対策を目的とする掘削と土壌試料の採取に好適に使用できる。
【0049】
本発明の浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置によれば、ロータリー式ボーリングであるが故に、力学的、化学的にも不撹乱状態の土壌試料のサンプリングを行え、無水掘りや泥水掘りのいずれにも適用可能である。
【0050】
更に騒音や振動、排気ガスの問題もほとんどない条件で、しかも実施形態のバリエーションも多様なロータリー式ボーリングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明に係る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置の主要部を示した正面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 前記装置の主要部の構造詳細を示した平面図である。
【図4】 前記装置の一部を破断して示した側面図である。
【図5】 上記装置の使用例を示した側面図である。
【図6】 イ、ロは架台の実施形態を示した正面図と側面図である。
【図7】 請求項1記載の発明に係る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置の実施形態を示した正面図である。
【図8】 イ、ロは図7の装置の使用状態を示す側面図である。
【図9】 請求項3記載の発明に係る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置の実施形態を示した側面図である。
【図10】 請求項4記載の発明に係る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置の実施形態を示した側面図である。
【図11】 請求項5記載の発明に係る浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置の実施形態を示した側面図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム
2 昇降用フレーム
3 昇降台
4 電気モータ(昇降駆動手段)
10 ボーリングロッド
11 チャック機構
12 電気モータ(回転駆動手段)
14 移動用車輪
15 ハンドル
20 ガイドローラ
21a ガイドレール
21b 接地部材
21 架台
22 地盤アンカー
23 無限軌条車輌
24 ボーリング専用車
Claims (5)
- 両側面に、後端部の後記移動用車輪とは干渉しない配置と大きさでスライドローラが設置された水平姿勢のベースフレームから垂直に昇降用フレームが立ち上げられており、前記昇降用フレームに沿って昇降する昇降台が設置され、前記昇降台の昇降駆動手段が設けられていること、
前記昇降台に、チャック機構及び同チャック機構の回転駆動手段が設けられ、前記チャック機構に、先端部にサンプラーを備えたボーリングロッドが着脱自在に設けられていること、
前記ベースフレームの後端部に一部がはみ出した配置で移動用車輪が設置されており、同移動用車輪の設置側に、前記昇降用フレームに沿ってハンドルが設置されていること、
前記ベースフレームのスライドローラが嵌まって転がる内向きにコ字形状をなす両側一対のガイドレールを接地部材の上に設けた架台が、そのガイドレールの中へ前記ベースフレームのスライドローラを嵌め合わせて組み合わされており、
前記架台をボーリング対象地面上に固定し、ボーリング作業上の必要の都度ベースフレームをガイドレールに沿って前後方向へ変位可能に構成して、前記チャック機構に着脱自在に設けられたボーリングロッド及びその先端部のサンプラーを回転駆動しつつ前記昇降駆動手段によって昇降台を下降させて送りを与えボーリングを進める構成であることを特徴とする、浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置。 - 泥水掘りを行う場合には、前記ボーリングロッドの上端部にデリバリホースがスイベルジョイントを介して接続され、前記デリバリホースを泥水供給手段と接続してサンプラーへ泥水を供給する構成であることを特徴とする、請求項1に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置。
- 架台が地盤アンカーによってボーリング対象地面上に固定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置。
- 架台が無限軌条車両に取り付け固定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置。
- 架台がボーリング専用車に取り付け固定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した浅層掘削用ロータリー式ボーリングマシン装置。
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