JP2001220806A - 下水道管 - Google Patents

下水道管

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JP2001220806A
JP2001220806A JP2000057407A JP2000057407A JP2001220806A JP 2001220806 A JP2001220806 A JP 2001220806A JP 2000057407 A JP2000057407 A JP 2000057407A JP 2000057407 A JP2000057407 A JP 2000057407A JP 2001220806 A JP2001220806 A JP 2001220806A
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pipe
sewer
sewer pipe
cable
insertion hole
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JP2000057407A
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Ayumi Yamane
歩 山根
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下水流水断面を阻害することなく、光ファイバ
ーケーブル等のケーブルを収容することができ、しか
も、複数本のケーブルの収容が可能な構造を提供する。 【解決手段】管本体1aの管壁体に、管軸方向に沿って
延びるケーブル層通用孔1bを形成することで、下水道
管内断面にケーブル収容空間が存在しないようにすると
ともに、2個以上のケーブル層通用孔1bを設けること
を可能にする。上記ケーブル挿通用孔が形成された下水
道管を、下水道管を受口を有する接続用短管を用いて、
管端面同士を付き合わせた状態で接続することで、管接
続部に目地が開かないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーケー
ブル等のケーブルを収容する構造を有する下水道管及び
その接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水道管路が独自のネットワーク
で構築されている点、及び、下水管渠は一般的に下水流
水断面積に対して管断面積が大きい点に注目し、下水道
管渠内に光ファイバーケーブルを敷設することにより、
通信ネットワークを構築することが提案されている。
【0003】また、最近では、管材を用いた下水道の整
備が急速に進みつつあり、その管材として光ファイバー
を収容する構造の管材(光ファイバー対応型管材)を用
いることで、各都市における情報通信インフラ等を整備
しようとする試みもある。
【0004】このような光ファイバー対応型の下水道管
として、例えば図14に示すように、合成樹脂製の管本
体101の内周面の頂部に、ケーブル鞘管103を保持
する複数のブラケット(合成樹脂製)102が管軸方向
に適当な間隔をあけて融着されており、それらブラケッ
ト102によってケーブル鞘管103を支持し、このケ
ーブル鞘管103内に光ファイバーケーブル等のケーブ
ルCを挿通する構造のものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図14に示
す下水道管では、鞘管の断面積が下水道管内断面積の1
%以下(建設省の標準条例の規定)になるように、鞘管
口径を光ファイバーケーブル1本を挿通できる最小限の
大きさとしているため、2本以上の光ファイバーケーブ
ルを敷設することができず、例えば管理用と民間用の2
つ通信伝送路を構築することはできない。また、鞘管を
利用して光ファイバーケーブルを敷設した下水道管に、
別の光ファイバーケーブルを新たに敷設するという要求
が生じた場合に、これに対応することもできない。
【0006】さらに、汎用の光ファイバーケーブル(φ
13mm)を1本だけ挿入する鞘管であっても、鞘管と
して呼び径28mm(外径34mm)のVE管を用いる
必要があり、このような口径の鞘管の占有面積率を計算
した場合、下水道管の口径がφ350mm以上でない
と、鞘管断面積が下水道管内断面積の1%以下とならな
いことから、φ300mm以下の下水道管では建設省の
標準条例の規定を満足できなくなる。
【0007】ただし、建設省の標準条例において、管渠
内に設置する電線等の断面積は管渠内空断面積の1%以
下とされているのは既設管に対する制約であって、新設
管については、管渠内空断面積の1%を超える場合、管
渠の水理特性を算出し、管渠の能力を確かめることとさ
れており、従ってφ300mm以下の下水道管であって
も現状の条例下では実用化が可能であるが、管渠の水理
特性を算出し、管渠の能力を確かめる必要がある。ま
た、条例等の改正により将来的には実用化ができなくな
る可能性もある。
【0008】また、図14に示す下水道管によれば、鞘
管が管本体の頂部に設けられているので、下水道管に上
部方向から取付管を接続する際に鞘管との干渉を避ける
必要があり、このため取付管の取付位置が制限され、通
常の取付管の施工が難しくなる。さらに、鞘管を支持す
るブラケットを管本体の内周面に融着する2次加工が必
要であることから生産性が低く、またその2次加工費が
余分に必要になる上、ブラケットへの鞘管挿通作業も必
要になることからコスト高となる。
【0009】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、下水流水断面を阻害することなく、光ファイバ
ーケーブル等のケーブルを収容することができる構造
で、しかも複数本のケーブルの収容が可能であるととも
に、製品コストが安価な下水道管とその接続方法の提供
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の下水道管は、管
壁体に、管軸方向に沿って延びるケーブル挿通用孔が形
成されていることを特徴としており、このように管壁体
にケーブル挿通用孔を形成することで、下水道管内断面
にケーブル収容空間が存在しなくなるので、下水道管の
口径に関係なく、ケーブル収容空間の占有面積率を0%
とすることができる。
【0011】しかも、下水道管の管壁体には複数のケー
ブル挿通用孔を形成することが可能であり、複数のケー
ブル挿通用孔を設けておくと、例えば管理用と民間用の
2つの通信伝送路を構築することができる。また、後施
工により、別の新たな光ファイバーケーブルを追加敷設
することも可能になる。
【0012】本発明の下水道管において、管壁体に厚肉
部を形成し、その厚肉部にケーブル挿通用孔を形成して
おいてもよい。また、ケーブル挿通用孔を下水道管の敷
設時に管底部となる位置に形成しておけば、通常の下水
通水部の下方にケーブル挿通用孔が位置することにな
り、上部方向から取付管を施工する際にケーブル挿通用
孔が邪魔にならないので、取付管の施工性が向上する。
【0013】本発明の下水道管において、管外径中心と
管内径中心とが偏心している管本体(偏心管)にケーブ
ル挿通用孔を形成しておいてもよい。この場合、内外径
の偏心により肉厚が厚くなった部分(厚肉部)が管底部
となるようにし、その厚肉部にケーブル挿通用孔を形成
するという構造を採用することが、取付管の施工性を高
める上で好ましい。
【0014】本発明の下水道管において、管壁体にケー
ブル挿通用孔に加えて、管軸方向に延びる複数の孔を形
成しておけば、管壁体の断面積ひいては総体積・重量を
低減させることができるとともに、使用原材料が少なく
なってコストの低減化をはかることができる。また、ケ
ーブル挿通用孔のほかに孔(貫通孔)を設けておくと、
その貫通孔を、光ファイバーケーブルの増設、あるいは
光ファイバーケーブル(幹線)からの分岐ケーブルの敷
設に利用することができる。ただし、このような貫通孔
を設ける場合、下水道管の埋設時に発生する許容曲げ応
力及び許容たわみ率を上回らないことを条件として、残
された肉厚で剛性を確保できるように貫通孔の形状寸法
・配置等を決定する必要がある。
【0015】ここで、本発明の下水道管を合成樹脂製の
押出成形によって製造する場合、管本体の押出と同時に
ケーブル挿通用孔も形成することができるので、2次加
工が不要となり、生産性を高めることができる結果、製
品コストを低く抑えることができる。
【0016】また、本発明の下水道管において、管壁体
は1層で構成されていてもよいし、複数層で構成されて
いてもよい。管壁体を複数層で構成する場合、例えば外
層と内層及び中間層の3層構造とし、その外層と内層を
合成樹脂(例えばFRP等)で形成し、中間層を発泡樹
脂で形成して、この中間層にケーブル挿通用孔を形成す
るという形態を挙げることができる。
【0017】なお、本発明の下水道管の材質は合成樹脂
が好ましいが、これに限られることなく、例えばレジン
コンクリート等の他の公知の管材料であってもよい。
【0018】また、本発明の下水道管に敷設するケーブ
ルは、光ファイバーケーブルに限られず、例えば電線ケ
ーブル等の他の各種のケーブルであってもよい。
【0019】ところで、下水道管の接続において管体と
管体との間に隙間(目地)が開くことは厳禁とされてい
る。その理由は、下水道管間に隙間が開いていると、汚
物等の滞留・流量損失などが生じる恐れがあり、これを
回避するためである。
【0020】そこで、本発明では、上記ケーブル挿通用
孔が形成された下水道管を接続するにあたり、下水道管
を受口を有する接続用短管を用いて、各管のケーブル挿
通用孔を合わせながら、管端面同士を付き合わせた状態
で接続するという方法を採用することで、管接続部に目
地が開かないようにしている。
【0021】また、上記した下水道管のうち、敷設時に
管底部となる位置にケーブル挿通用孔が形成された下水
道管をマンホールに接続する場合、ケーブル挿通用孔の
設置レベルがマンホール内のインバートよりも下方とな
り、ケーブルがインバートの下を通ることになってしま
うので、マンホール内でのケーブルの立ち上げが困難に
なる。
【0022】これを解消するため、本発明では、可撓性
を有する鞘管を下水道管のケーブル挿通用孔に挿通して
おき、この下水道管を、マンホールの流入管または流出
管に、管端面同士を付き合わせた状態で接続するととも
に、その流入管または流出管及びマンホール内のインバ
ート下方に設けられた挿通孔を通じて、鞘管をインバー
ト上方にまで立ち上げるという方法を採用することで、
マンホール内でのケーブルの立ち上げを可能にしてい
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図
面に基づいて説明する。
【0024】図1は本発明の下水道管の実施形態の斜視
図、図2はその実施形態の縦断面図である。
【0025】図1及び図2に示す下水道管1は合成樹脂
の押出成形品で、管本体1aが円筒形状に成形されてい
る。管本体1aの外径中心は内径中心に対して下方(鉛
直方向)に偏心しており、管本体1aの管底部の肉厚が
厚くなっている。管本体1aの管底部(厚肉部)には、
管軸方向に沿って延びる3つのケーブル挿通用孔1bが
形成されており、これらケーブル挿通用孔1bを利用し
て光ファイバーケーブルの敷設を行うことができる。ま
た、管本体1aの管壁体には、同じく管軸方向に沿って
延びる多数の貫通孔1c・・1cが形成されており、これ
らの貫通孔1c・・1cによって下水道管1全体の軽量化
がはかられている。なお、管本体1aの外周面の頂部に
は、管頂部を示す管頂マーク1dが付されている。
【0026】次に、図1及び図2に示す下水道管1の各
部の寸法の具体例を説明する。
【0027】この例では、管本体1aの内径を、下水道
用塩化ビニル樹脂製管(φ200mm)に対応する寸法
(200mm)とし、管本体1aの外径をφ242mm
としている。また、管本体1aの内外径の偏心量を1
2.5mm、管本体1aの管底部の肉厚を33.5mm
(最大)としており、その管底部に位置する3つのケー
ブル挿通用孔1bの直径を28mmとしている。そし
て、この例においては、管本体1aに残る肉厚によっ
て、従来用いられている合成樹脂製の高剛性管(φ20
0mm)と同等の強度(断面2次モーメントないしは断
面係数)が得られるように、多数の貫通孔1c・・1cを
形状・配置を決定することにより、下水道管として要求
される強度を確保するとともに、下水道管1全体の重量
を、下水道用塩化ビニル樹脂製管(φ200mm)に対
して1.3〜1.4倍程度に抑えている。
【0028】ここで、本発明の下水道管は、図1及び図
2に示した形態の他、様々な形態のものが挙げられる。
その具体例を図3〜図9に示す。
【0029】図3に示す下水道管11は、管本体(合成
樹脂製)11aのほぼ中央部から下半分の管壁体の肉厚
を厚くして、この部分(厚肉部)の管底部に、管軸方向
に沿って延びる3つのケーブル挿通用孔11bを形成
し、これに加えて、管本体11aの管壁体に、同じく管
軸方向に沿って延びる多数の貫通孔11c・・11cを形
成したところに特徴がある。この例では、下水道管内断
面の中央部に段差ができているが、下水が流れる部分は
半円形断面となっているので、水理性能に特に問題が生
じることはない。ただし、管重量及び管外径は、図2に
示した下水道管よりも大きくなる。
【0030】図4に示す下水道管21は、管本体(合成
樹脂製)21aの形状を、管外径中心と管内径中心とが
一致する直円筒形状とするとともに、管本体21aの管
壁体全体の肉厚を厚くして、その管壁体に多数のケーブ
ル挿通用孔21b・・21bを一定ピッチで設けたところ
に特徴がある。
【0031】図5及び図6に示す下水道管31,41
は、それぞれ管本体(合成樹脂製)31a、41aの断
面形状を卵形に成形した下水道管の例であって、図5に
示す下水道管31は、管本体31aの管底部の肉厚を厚
くして、その厚肉部に2つのケーブル挿通用孔31bを
形成したところに特徴がある。また、図6に示す下水道
管41は、管本体41aの外面形状と内面形状とを略相
似形の卵形とするとともに、その外面形状の中心(管外
径中心)を、内面形状の中心(管内径中心)に対して下
方(鉛直方向)に偏心させて管底部に厚肉部を設け、そ
の厚肉部に2つのケーブル挿通用孔41bを形成したと
ころに特徴がある。なお、これらの図5及び図6に示す
例においても、ケーブル挿通用孔31b、41bに加え
て、管本体31a、41aの各管壁体に多数の貫通孔3
1c・・31c、41c・・41cを形成している。
【0032】図7に示す下水道管51は、管本体(合成
樹脂製)51aの外面形状を卵形とし、内面形状を円形
として管本体51aの管底部に厚肉部を設け、その厚肉
部に2つのケーブル挿通用孔51bを形成したところに
特徴がある。なお、この例においても、ケーブル挿通用
孔51bに加えて、管本体51aの管壁体に多数の貫通
孔51c・・51cを形成している。
【0033】図8に示す下水道管60は、管本体(合成
樹脂製)61の管壁体を2層で構成し、その外層62を
図2に示した下水道管1と同じ断面形状の管体とし、内
層63を図4に示した下水道管41と同じ断面形状の管
体として、管壁体に多数のケーブル挿通用孔62b、6
3bを形成したところに特徴がある。
【0034】図9に示す下水道管70は、管本体71
を、外層72と内層74及び中間層73の3層構造と
し、その外層72と内層74をそれぞれFRPで形成
し、中間層73を発泡樹脂で形成して、この中間層73
の全周に複数のケーブル挿通用孔70b・・70bを一定
ピッチで形成したところに特徴がある。この例の場合、
下水道管の管外径は大きくなるものの、図2に示したよ
うな貫通孔を設けることなく、管全体の軽量化をはかる
ことができるとともに、数多くのケーブル挿通用孔を設
けることができるという利点がある。
【0035】なお、図9の例では、発泡樹脂製の中間層
の内外にFRP層を形成した多層管としているが、強度
的に問題がなれば、発泡樹脂単体で成形した管本体の管
壁体(単層)にケーブル挿通用孔を形成してもよい。
【0036】次に、本発明の下水道管の接続方法を、図
1に示した下水道管1の接続を例にとって、以下に説明
する。
【0037】まず、下水道管1の接続に用いる接続用短
管201は、下水道管1と同様に合成樹脂成形品で、図
10に示すように管内面が段付き形状に成形されてお
り、その小径側が接続を行う下水道管1の管端部(差
口)を差し入れる受口201aとなっている。
【0038】受口201aの内径は下水道管1の外径と
略等しい寸法に加工されている。また、接続用短管20
1の大径側の接続口201bの内径は、下水道管1の外
径よりも所定量だけ大きい寸法に加工されている。受口
201aには、断面台形状の凹溝201cが内周面に沿
って形成されており、その凹溝201c内にシール用の
ゴム輪202が嵌め込まれている。
【0039】そして、このような接続用短管201を用
いて下水道管1の接続を行うと、図11に示すように、
管接続部が二重構造となるので、下水道管1の壁体に形
成したケーブル挿通用孔1bのケーブル挿通性を阻害す
ることなく、下水道管1の接続を行うことができる。
【0040】次に、図10の接続用短管201を用い
て、図1に示した下水道管1同士を接続する際の施工法
を図11を参照しつつ説明する。
【0041】まず、接続を行う下水道管1の一方の管端
部を、接続用短管201の接続口201bに差し込んで
接着剤203によって固定しておく。次いで、2本の下
水道管1の管中心、及びケーブル貫通用孔1bの孔中心
をそれぞれ位置合わせしながら、他方の下水道管1の管
端部(差口)を接続用短管201の受口201aに差し
込んで、その両管の管端面を付き合わせることによっ
て、これら2本の下水道管1を相互に接続する。このよ
うな接続作業が完了した後に、ケーブル貫通用孔1b内
に可撓性を有する鞘管204を挿通しておく。
【0042】なお、以上の接続を行う際に、下水道管1
の差口側の管角部には、接続用短管201の受口201
aへの挿入性を良くために面取加工を施しておくことが
好ましい。ただし、その面取加工はケーブル貫通用孔1
bに干渉しない程度の大きさとする。また、以上の接続
を行う際に、図12に示すように、下水道管1の管中心
を挟んで互いに対向する位置関係にある2つの貫通孔1
cにそれぞれ位置決めピン205を配置しておくと、ケ
ーブル挿通孔1bの位置合わせが容易になる。
【0043】次に、図1に示した下水道管1をマンホー
ルに接続する際の施工法を、図13を参照しつつ説明す
る。
【0044】まず、マンホール300には流入管301
と流出管302が設けられており、また、マンホール3
00の底部にはインバート300aが設けられている。
流入管301の底部には、図1の下水道管1底部のケー
ブル挿通孔1bに対応する位置に、鞘管204を通すた
めの挿通孔301aが設けられており、さらにインバー
ト300aの形成部にも同様に挿通孔300bが施工さ
れている。このインバート300a側の挿通孔300b
は上方に向けてカーブしており、その孔端部がマンホー
ル300内に開口している。
【0045】そして、マンホール300への下水道管1
の接続は、まず、先と同様な要領にて下水道管1の先端
部に接続用短管201を接着固定し、さらに下水道管1
のケーブル挿通用孔1bに鞘管204を通しておく。こ
のとき、鞘管204の先端部を下水道管1の管端面から
立ち上げに必要な長さだけ突き出させておく。
【0046】次いで、鞘管204の先端部をマンホール
300の流入管301に差し入れるとともに、下水道管
1と流入管301との管中心、及び下水道管1のケーブ
ル挿通用孔1bと流入管301の挿通穴301aとの孔
中心をそれぞれ位置合わせしながら、下水道管1を流入
管301に向けて押し付け、接続用短管201の受口2
01aに流入管301を差し込んで、その両者の管端面
を付き合わせることによって下水道管1を流入管301
に接続する。
【0047】このとき、鞘管204の先端部は流入管3
01の挿通孔301a及びインバート300a側の挿通
孔300bに沿って進み、下水道管1を流入管301に
付き合わせた接続状態で、鞘管204の先端部がマンホ
ール300内に立ち上がるので、後工程において、ケー
ブル挿通孔1b内にケーブルCを施工する際に、マンホ
ール300内でのケーブルCの立ち上げを容易に行うこ
とができる。また、鞘管204の立ち上がり部分におい
てケーブルCが保護されるので、インバート300aに
流れる汚物等がケーブルCに付着することを防止するこ
とができる。
【0048】ここで、ケーブル挿通用孔1bに通す鞘管
204としては、PE製のフレキシブル電線管(例えば
エスロンフレキCD:積水化学工業社製、商品名)が挙
げられる。また、鞘管204のサイズは、ケーブル挿通
用孔1bの内径が28mmである場合、呼びφ22(外
径27mm)または呼びφ16(外径21mm)が適当
である。
【0049】また、以上の接続方法の例では、受口20
1aにシール用のゴム輪202を配置した接続用短管
(スリーブ)201を用いているが、本発明はこれに限
られることなく、接続部が二重構造となるものであれ
ば、接着方式のテーパスリーブを用いてよい。ただし、
下水道管の施工性・耐震性を考慮すると、ゴム輪方式の
ものを用いることが好ましい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の下水道管
によれば、管壁体にケーブル挿通用孔を形成しているの
で、ケーブルを敷設しても下水水流断面が阻害されるこ
とがなくなるとともに、複数本のケーブルを敷設するこ
とが可能なる。さらに、2次加工が不要で生産性が高
く、製品コストも安価で済むとともに、管全体の重量を
比較的軽量に抑えることができる。また、ケーブル挿通
用孔を管底部に形成することが可能であるので、通常の
取付管の施工も問題なく行うことができる。
【0051】本発明の下水道管の接続方法によれば、上
記したケーブル挿通用孔が形成された下水道管を接続す
るにあたり、受口を有する接続用短管を用いて、その両
管の管端面同士を付き合わせた状態で接続して、管接続
部に目地が開かないようにしているので、汚物等の滞留
・流量損失が生じる恐れがなくなる。
【0052】また、本発明の下水道管の接続方法では、
敷設時に管底部となる位置にケーブル挿通用孔が形成さ
れた下水道管をマンホールに接続する際に、可撓性を有
する鞘管を下水道管のケーブル挿通用孔に挿通してお
き、この下水道管を、マンホールの流入管または流出管
に、管端面同士を付き合わせた状態で接続するととも
に、その流入管または流出管とマンホール内のインバー
ト下方に設けられた挿通孔を通じて鞘管をインバート上
方にまで立ち上げるようにしているので、ケーブル挿通
用孔がマンホール内のインバート下方に位置する場合で
あっても、マンホール内でのケーブルの立ち上げを容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の下水道管の実施形態の斜視図である。
【図2】図1に示す実施形態の縦断面図である。
【図3】本発明の下水道管の他の実施形態の縦断面図で
ある。
【図4】本発明の下水道管の別の実施形態の縦断面図で
ある。
【図5】本発明の下水道管の更に別の実施形態の縦断面
図である。
【図6】本発明の下水道管の更に別の実施形態の縦断面
図である。
【図7】本発明の下水道管の更に別の実施形態の縦断面
図である。
【図8】本発明の下水道管の更に別の実施形態の縦断面
図である。
【図9】本発明の下水道管の更に別の実施形態の縦断面
図である。
【図10】本発明の下水道管の接続方法に用いる接続用
単管の断面図である。
【図11】本発明の下水道管の接続方法の実施形態の説
明図である。
【図12】同じく実施形態の説明図である。
【図13】本発明の下水道管の接続方法の他の実施形態
の説明図である。
【図14】光ファイバー対応型の下水道管の従来例の縦
断面図である。
【符号の説明】
1 下水道管 1a 管本体 1b ケーブル挿通用孔 1c 貫通孔 201 接続用単管 201a 受口 201b 接続口 202 ゴム輪 203 接着剤 204 鞘管 300 マンホール 300a インバート 300b 挿通孔 301 流入管 301a 挿通孔 C ケーブル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管壁体に、管軸方向に沿って延びるケー
    ブル挿通用孔が形成されてなる下水道管。
  2. 【請求項2】 ケーブル挿通用孔が複数形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の下水道管。
  3. 【請求項3】 管壁体に厚肉部が形成されており、その
    厚肉部にケーブル挿通用孔が形成されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の下水道管。
  4. 【請求項4】 当該下水道管の敷設時に管底部となる位
    置にケーブル挿通用孔が形成されていることを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の下水道管。
  5. 【請求項5】 管外径中心と管内径中心とが偏心してい
    る偏心管に、ケーブル挿通用孔が形成されていることを
    特徴とする請求項1、2、3または4記載の下水道管。
  6. 【請求項6】 管壁体にケーブル挿通用孔に加えて、管
    軸方向に沿って延びる複数の孔が形成されていることを
    特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の下水道
    管。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の下水道管の接続方法であって、接続を行う2本の下水
    道管を、受口を有する接続用短管を用いて、管端面同士
    を付き合わせた状態で接続することを特徴とする下水道
    管の接続方法。
  8. 【請求項8】 請求項4、5または6記載の下水道管を
    マンホールに接続する方法であって、可撓性を有する鞘
    管を下水道管のケーブル挿通用孔に挿通しておき、この
    下水道管を、マンホールの流入管または流出管に、管端
    面同士を付き合わせた状態で接続するとともに、その流
    入管または流出管及びマンホール内のインバート下方に
    設けられた挿通孔を通じて、鞘管をインバート上方にま
    で立ち上げることを特徴とする下水道管の接続方法。
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