JP2001220776A - 凍結防止ヒータ - Google Patents

凍結防止ヒータ

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JP2001220776A
JP2001220776A JP2000030798A JP2000030798A JP2001220776A JP 2001220776 A JP2001220776 A JP 2001220776A JP 2000030798 A JP2000030798 A JP 2000030798A JP 2000030798 A JP2000030798 A JP 2000030798A JP 2001220776 A JP2001220776 A JP 2001220776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低耐熱部品がヒータ或いはブラケットの高温
部に接触すると、それらの部品が溶融する等して破損す
る。 【解決手段】 セラミックケース5に発熱素子を密封し
たヒータ1と、2つの脚部10の先端部を内側に鋭角に
折り込んで爪部11を形成したブラケット8と、対向す
る2つの辺に近接させて2つの長窓13および14を並
設することにより係合部15を形成したヒータカバー1
2とからなり、係合部15を脚部10と爪部11との曲
折部16に係合させてヒータカバー12を空隙を設けた
状態で取り付けたブラケット8により、ヒータ1を給水
管7に取り付けると、リード線,ハーネス等の低耐熱部
品のヒータ1への接触がヒータカバー12によって阻止
されて、低耐熱部品が溶融する等して破損することを防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば給湯器等の
給水管が凍結するのを防止するための凍結防止ヒータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の凍結防止用のヒータ1
は、図3に示すように、両端にリード線2を接続した発
熱素子〔抵抗体(図示しない)〕と、給水管7(図4参
照)に取り付け易くするための略V字状の溝3を底面に
凹設すると共に、ずれを防止するための一対の突起4を
少なくとも一方の側面に突設したセラミックケース5
と、セラミックケース5の中に充填するセメント材6と
からなり、発熱素子をセラミックケース5の中に収納
し、リード線2をセラミックケース5の中から引き出し
た状態で、セラミックケース5の中にセメント材6を充
填して、密封したものである。
【0003】又、ヒータ1を給水管7に取り付けるブラ
ケット8は、図4に示すように、ヒータ1の平面の幅と
ほぼ等しい長さの基部9の両端部を略垂直に折り曲げて
脚部10を形成した上、両脚部10の先端部を更に内側
に鋭角に折り込んで爪部11を形成したもので、ステン
レス等の金属製である。
【0004】ヒータ1を給水管7に取り付けるときに
は、直列又は並列に接続された複数のヒータ1を、ヒー
タ1の溝3の壁面が給水管7に当接するようにして給水
管7の所望の箇所に載置した上、ブラケット8の脚部1
0をヒータ1の一対の突起4に沿わせながら、ヒータ1
に跨るブラケット8の基部9を押圧して、脚部10の先
端を給水管7の先まで押し込み、ヒータ1及び給水管7
を2つの爪部11の間から両脚部10の間に割り込ませ
る。
【0005】すると、ブラケット8の脚部10及び爪部
11の復元力により、爪部11の先端が給水管7に食い
付くと、基部9が給水管7の方に引っ張られて、ヒータ
1は溝3の壁面が給水管7に圧接した状態で給水管7に
取り付けられると共に、基部9の側の脚部10はヒータ
1の一対の突起4の間に嵌合してヒータ1の横ずれを阻
止する。
【0006】このようにして給水管7に取り付けたヒー
タ1に通電すると、ヒータ1の発熱素子が発熱して、給
水管7を加熱するため、給水管7の中の水は凍結しな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒータ1の
発熱素子を発熱させると、表面温度が最も高くなるヒー
タ1の中央部では200℃を超えるため、ヒータ1の周
囲に緩やかに取り付けたリード線等に取り付けたハーネ
ス等の低耐熱部品がヒータ1或いはブラケット8の高温
部に接触すると、それらの部品が溶融する等して破損す
るという課題があった。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、低耐熱部品がヒータ或いはブラケッ
トの高温部に接触しないようにした凍結防止ヒータを提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケースに発熱
素子を密封したヒータと、2つの脚部の先端部を内側に
鋭角に折り込んで爪部を形成したブラケットと、対向す
る2つの辺に近接させて2つの長窓を並設することによ
り係合部を形成したヒータカバーとからなり、係合部を
脚部と爪部との曲折部に係合させてヒータカバーを空隙
を設けた状態で取り付けたブラケットにより、ヒータを
給水管に取り付けるものである。
【0010】本発明によれば、ヒータ及びヒータカバー
がブラケットによって給水管に取り付けられるため、リ
ード線,ハーネス等の低耐熱部品のヒータへの接触がヒ
ータカバーによって阻止されて、低耐熱部品が溶融する
等して破損することを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1及び図2を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1は給水管に取り付けた状態における本
発明の凍結防止ヒータを示し、図2は本発明の凍結防止
ヒータにおけるヒータカバーを展開したものを示す。
【0013】図1の参照番号において図3及び図4の参
照符号と同一符号のものは、同一部分を示すものであ
る。
【0014】ヒータカバー12は、縦方向(図2におい
て上下方向)がヒータ1のセラミックケース5の長さ
(図3において左右方向)よりも若干長く、横方向(図
2において左右方向)がヒータカバー12の表面温度が
100℃以下になるような空隙をブラケット8との間に
形成できる程度の長さの四角形の弾性部材からなるもの
で、ヒータカバー12の縦方向の2つの辺に近接させて
2つの長窓13と長窓14とを並設することにより係合
部15が形成されている。
【0015】このような構成の本発明の凍結防止ヒータ
において、ヒータカバー12の弾性に抗してヒータカバ
ー12を彎曲させて、ブラケット8の2つの爪部11を
それぞれ長窓13から長窓14に順次挿通し、係合部1
5をブラケット8の脚部10と爪部11との曲折部16
に係合させると、ヒータカバー12はその弾性によって
外側に弾けて、係合部15が曲折部16に係止され、ヒ
ータカバー12はブラケット8に空隙を設けた状態で取
り付けられる。
【0016】そこで、ヒータ1を給水管7に取り付ける
ときには、直列又は並列に接続された複数のヒータ1
を、ヒータ1の溝3の壁面が給水管7に当接するように
して給水管7の所望の箇所に載置した上、ブラケット8
の脚部10をヒータ1の一対の突起4に沿わせながら、
ヒータ1に跨るブラケット8の基部9をヒータカバー1
2の上から押圧して、脚部10の先端を給水管7の先ま
で押し込み、ヒータ1及び給水管7を2つの爪部11の
間から両脚部10の間に割り込ませる。
【0017】すると、ブラケット8の脚部10及び爪部
11の復元力により、爪部11の先端が給水管7に食い
付くと、基部9が給水管7の方に引っ張られて、ヒータ
1は溝3の壁面が給水管7に圧接した状態で給水管7に
取り付けられ、ヒータカバー12はブラケット8との間
に空隙を設けた状態でブラケット8の外周に取り付けら
れ、基部9の側の脚部10はヒータ1の一対の突起4の
間に嵌合してヒータ1の横ずれを阻止する。
【0018】このように、ヒータ1及びヒータカバー1
2がブラケット8によって給水管7に取り付けられるた
め、ヒータ1の周囲に緩やかに取り付けたリード線等に
取り付けたハーネス等の低耐熱部品のヒータ1への接触
が、ヒータ1の中央部の表面温度が200℃を超えて
も、中央部の表面温度が100℃以下に保持されるヒー
タカバー12によって阻止され、低耐熱部品であっても
溶融する等して破損することはない。
【0019】なお、ヒータカバー12の材質としては、
少なくとも弾性及び100℃を若干超す程度の耐熱性を
有するものであれば、ポリアミド等の短繊維と合成パル
プとを抄紙したアラミド紙、例えばノーメックス(デュ
ポンの登録商標)や、シート状の金属,プラスチック等
を使用できる。
【0020】又、長窓14の横方向(図2において左右
方向)の幅をブラケット8の板厚よりも若干広い程度、
長窓13の横方向(図2において左右方向)の幅を長窓
14の横方向の2倍程度、即ち長窓13を長窓14より
大きくし、係合部15の横方向(図2において左右方
向)の幅を長窓14の幅と等しい寸法にすることによ
り、係合部15が曲折部16に係合させ易くなると共
に、係合部15が曲折部16から脱落し難くなる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒータ及びヒータカバーがブラケットによって給水管に
取り付けられるため、リード線,ハーネス等の低耐熱部
品のヒータへの接触がヒータカバーによって阻止され
て、低耐熱部品が溶融する等して破損することを防止で
きるという効果がある。
【0022】又、本発明によれば、ヒータカバーは従来
から販売されているブラケットに取り付けることもでき
るため、既に給水管に取り付けられている凍結防止ヒー
タへの接触による低耐熱部品の破損も防止することがで
きるという効果がある。
【0023】更に、本発明によれば、ヒータカバーは少
なくとも弾性及び耐熱性を有する材質ものであれば、何
でも使用できる上、ヒータカバー及びブラケットの構造
が単純なため、製造原価が安くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は給水管に取り付けた状態における本発明
の凍結防止ヒータの正面図、(b)は給水管に取り付けた
状態における本発明の凍結防止ヒータの側面図、(c)は
給水管に取り付けた状態における本発明の凍結防止ヒー
タの底面図
【図2】本発明の凍結防止ヒータにおけるヒータカバー
の展開図
【図3】凍結防止ヒータの斜視図
【図4】凍結防止ヒータをブラケットによって給水管に
取り付けた状態を示す正面図
【符号の説明】
1 ヒータ 2 リード線 3 溝 4 突起 5 セラミックケース 6 セメント材 7 給水管 8 ブラケット 9 基部 10 脚部 11 爪部 12 ヒータカバー 13 長窓 14 長窓 15 係合部 16 曲折部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに発熱素子を密封したヒータと、
    2つの脚部の先端部を内側に鋭角に折り込んで爪部を形
    成したブラケットと、対向する2つの辺に近接させて2
    つの長窓を並設することにより係合部を形成したヒータ
    カバーとからなり、 前記係合部を前記脚部と前記爪部との曲折部に係合させ
    て前記ヒータカバーを空隙を設けた状態で取り付けた前
    記ブラケットにより、前記ヒータを給水管に取り付ける
    ことを特徴とした凍結防止ヒータ。
  2. 【請求項2】 2つの前記長窓において、内側に位置す
    る前記長窓は広く、外側に位置する長窓は狭いことを特
    徴とする請求項1記載の凍結防止ヒータ。
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