JP2001220735A - 複合型地中連続壁および同壁の構築工法 - Google Patents
複合型地中連続壁および同壁の構築工法Info
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Abstract
12と、上部および下部高強度流動化ソイル壁14,1
6とを有している。コンクリート壁12は、地中連続壁
10の本体利用部分に対応して設けられている。高強度
流動化ソイル壁14,16は、鉄筋コンクリート壁12
の上下方向に連結形成されており、複合型地中連続壁1
0を構築する際の地盤掘削工事に伴なって発生する掘削
残土に、水(掘削安定液も可)とセメント系固化材とを
加え、専用のプラントで混練した高強度流動化ソイルを
打設,固化させることにより形成されている。下部高強
度流動化ソイル壁16は、地中連続壁10の下方に位置
する遮水部分に相当していて、仮設利用部分となってい
る。上部高強度流動化ソイル壁14は、地中連続壁10
の上部に位置する低応力部分に相当していて、仮設利用
部分となっている。
Description
壁および同壁の構築工法に関し、特に、土留め壁の一部
を本体壁として利用する場合の複合型地中連続壁および
同壁の構築工法に関するものである。
土留め壁、あるいは、本体兼用の土留め壁として、鉄筋
コンクリート製の地中連続壁が用いられることが多い。
この種の地中連続壁は、地中に矩形状の単位壁体を築造
して、これを順次横方向に連結することにより構築され
ているが、従来の地中連続壁には、以下に説明する課題
があった。
連続壁は、壁下部の遮水部分および壁上部の応力が小さ
い部分も、根切り底付近の最大応力部と変わらない同一
断面で設計,施工されていたので、きわめて不経済にな
っていた。
掘削残土は、産業廃棄物となるので、処理や搬出にコス
トがかかるという問題もあった。
てなされたものであって、その目的とするところは、経
済的に構築することができる複合型地中連続壁を提供す
ることにある。
利用して、その処理,搬出量を低減することができる複
合型地中連続壁の構築工法を提供することにある。
に、本発明は、地上から掘削された掘削溝内にコンクリ
ートなどの硬化性泥状物を充填硬化させることにより形
成される地中連続壁において、前記地中連続壁の本体利
用部分を鉄筋コンクリート壁とし、壁下部の遮水部分や
壁上部の低応力部分などの仮設利用部分を、掘削残土を
固化材で固化させた流動化ソイル壁とした。このように
構成した複合型地中連続壁によれば、壁下部の遮水部分
や壁上部の低応力部分などの仮設利用部分を、掘削残土
を固化材で固化させた流動化ソイル壁とするので、全体
を鉄筋コンクリート壁とする場合に比べて、構築コスト
を大幅に低減させることができる。前記仮設利用部分
は、前記本体利用部分の上下に連続して形成され、前記
本体利用部分の下方に形成される前記流動化ソイル壁と
前記鉄筋コンクリート壁との連結部分に凹凸部を形成
し、前記鉄筋コンクリート壁が前記流動化ソイル壁側に
突出する凸部に遮水パネルを設置することができる。こ
の構成によれば、本体利用部分の下方に形成される流動
化ソイル壁と鉄筋コンクリート壁との連結部分に凹凸部
を形成するので、両者の一体性が強化されるとともに、
鉄筋コンクリート壁が流動化ソイル壁側に突出する凸部
に遮水パネルを設置するので、止水性も確保することが
できる。また、本発明は、地上から掘削された掘削溝内
にコンクリートなどの硬化性泥状物を充填させて、これ
を硬化させることで地中連続壁を形成する地中連続壁の
構築工法において、前記掘削溝の下端側に、掘削残土に
固化材と水とを加えた流動化ソイルを打設して、下部流
動化ソイル壁を形成した後に、この下部流動化ソイル壁
の上部側に鉄筋籠を建て込んで、コンクリートを打設し
て、鉄筋コンクリート壁を形成し、この後に、前記鉄筋
コンクリート壁の上部側に前記流動化ソイルを再度打設
して、上部流動化ソイル壁を形成するようにした。この
ように構成した複合型地中連続壁の構築工法によれば、
壁下部の遮水部分や壁上部の低応力部分などの仮設利用
部分を、掘削残土を固化材で固化させた流動化ソイル壁
とするので、経済性が向上するとともに、流動化ソイル
に掘削残土を利用するので、その処理量や搬出量も低減
する。
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1か
ら図8は、本発明にかかる複合型地中連続壁および同壁
の構築工法の一実施例を示している。
10の縦断面を示している。同図に示した地中連続壁1
0は、鉄筋コンクリート壁12と、上部および下部高強
度流動化ソイル壁14,16とを有している。
1とh2との間にあって、地中連続壁10の本体利用部分
に対応して設けられており、この鉄筋コンクリート壁1
2の内部側には、根切り掘削後に、鉄筋コンクリート製
の本体壁18が、両者間に連結鉄筋20を介在させて一
体的に構築され、合成壁とされる。
4,16は、鉄筋コンクリート壁12の上下方向に連結
形成されており、複合型地中連続壁10を構築する際の
地盤掘削工事に伴なって発生する掘削残土に、水(掘削
安定液も可)とセメント系固化材とを加え、専用のプラ
ントで混練した高強度流動化ソイルを打設,固化させる
ことにより形成されている。
があるが、時間の経過とともに、固化材が固化して、強
度を発現し、高い止水性がある。このような高強度流動
化ソイル壁14,16は、通常、一軸圧縮強度が5〜5
0kg/cm2程度であるが、必ずしもこの範囲内に限
る必要はない。
h1以下の地中連続壁10の下方に位置する遮水部分に
相当していて、仮設利用部分となっており、本実施例の
場合には、この仮設利用部分側に、鉄筋コンクリート壁
12の下端が若干突出するように形成されており、下部
高強度流動化ソイル壁16と鉄筋コンクリート壁12と
の間には、相互に嵌合する凹凸22が設けられている。
イル壁16の上端に凹部22aが形成され、鉄筋コンク
リート壁12の下端に凸部22bが形成されていて、鉄
筋コンクリート壁12の一部が、下部高強度流動化ソイ
ル壁16に突出する凸部22bに、鉄板などで構成され
た遮水パネル24が介装されている。
h2以上の地中連続壁10の上部に位置する低応力部分
に相当していて、仮設利用部分となっており、本実施例
の場合には、この仮設利用部分に、鉄筋コンクリート壁
12の上端が若干突出するように形成されており、上部
高強度流動化ソイル壁14と鉄筋コンクリート壁12と
の間には、遮水パネル26が設けられている。
構築工法について説明する。地中連続壁10を構築する
際には、まず、図2に示すように、掘削機30を用い
て、1パネル分の矩形状の掘削溝32が形成される。
築したパネル端面の切削が可能なハイドロフレーズ式掘
削機や、ケリー掘削機が用いられる。安定液33を満た
しながら掘削溝32が、下部高強度流動化ソイル壁16
を形成する深度まで掘削されると、図3に示すように、
掘削溝32の底部側に、トレミー管34を用いて、高強
度流動化ソイルAが打設される。
うに、地盤掘削工事に伴なって発生する掘削残土に、水
(掘削安定液も可)とセメント系固化材とを加え、専用
のプラントで混練したものである。
干下方の深度)まで高強度流動化ソイルAが打設され、
その強度が発現されて下部高強度流動化ソイル壁16が
形成されると、次に、図4に示すように、その天端処理
が行われる。
イル壁16と鉄筋コンクリート壁12との間に、相互に
嵌合する凹凸部22を形成するので、下部高強度流動化
ソイル壁16の天端の幅方向の中心に凹部22aを、ケ
リー掘削機を用いて切削形成する。
に、下部高強度流動化ソイル壁16の上部側に、鉄筋籠
36を建て込む。この鉄筋籠36下端側には、凹部22
a内に先端側が挿入される遮水パネル24を取付けてお
く。
パネル26を、その上方から突出するように取付けてお
く。鉄筋籠36の建て込みが終了すると、本実施例の場
合には、その上方に複合鉄筋籠38が建て込まれる。
ソイル壁14内に埋設されるものであって、その詳細を
図6に示している。同図に示した複合鉄筋籠38は、両
端側に配置された一対のH型鋼38aと、このH型鋼3
8aに両端が固設された鉄筋格子38bと、H型鋼38
a間に渡設された挿入時の補強鋼38cとを有してい
る。
掘削溝32の連結端側に一対のH型鋼38aが位置する
ようにして建て込まれる。複合鉄筋籠38の建て込みが
終了すると、図7に示すように、コンクリートBがトレ
ミー管40を用いて打設される。
分の上端深度h2よりも若干上方に設定され、所定位置
までコンクリートBが打設されると、その強度が発現す
ると、鉄筋コンクリート壁12が形成され、その後に、
再び、トレミー管34により高強度流動化ソイルが打設
され、このソイルが固化することにより、上部高強度流
動化ソイル壁14が形成される(図8参照)。
が形成されると、その横方向に上記各工程を順次繰り返
すことにより、矩形状のパネルを連結形成して所望の複
合地中連続壁10が構築される。
連続壁10によれば、壁下部の遮水部分や壁上部の低応
力部分などの仮設利用部分を、掘削残土を固化材で固化
させた流動化ソイル壁14,16とするので、全体を鉄
筋コンクリート壁12とする場合に比べて、構築コスト
を大幅に低減させることができる。
は、本体利用部分の上下に連続して形成され、本体利用
部分の下方に形成される下部高強度流動化ソイル壁16
と鉄筋コンクリート壁12との連結部分に凹凸部22を
形成し、鉄筋コンクリート壁12が下部高強度流動化ソ
イル壁16側に突出する凸部22bに遮水パネル24を
設置している。
と鉄筋コンクリート壁12との連結部分に介在させた凹
凸部22により、両者の一体性が強化されるとともに、
鉄筋コンクリート壁12が下部高強度流動化ソイル壁1
6側に突出する凸部22bに遮水パネル24を設置する
ので、止水性も確保することができる。
流動化ソイル壁14内に複合鉄筋籠38を埋設している
ので、この部分の強度を、下部高強度流動化ソイル壁1
6よりも増加させることができる。
築工法では、壁下部の遮水部分や壁上部の低応力部分な
どの仮設利用部分を、掘削残土を固化材で固化させた高
強度流動化ソイル壁14,16とするので、経済性が向
上するとともに、高強度流動化ソイル14,16に掘削
残土を利用するので、その処理量や搬出量も低減する。
かかる複合地中連続壁および同壁の構築工法によれば、
経済的に地中壁を構築することができるとともに、掘削
残土を有効に利用して、その処理,搬出量を低減するこ
とができる。
す縦断面説明図である。
最初の工程を示す縦断面説明図である。
である。
である。
である。
正面図,建て込む際の説明図である。
である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 地上から掘削された掘削溝内にコンクリ
ートなどの硬化性泥状物を充填硬化させることにより形
成される地中連続壁において、 前記地中連続壁の本体利用部分を鉄筋コンクリート壁と
し、壁下部の遮水部分や壁上部の低応力部分などの仮設
利用部分を、掘削残土を固化材で固化させた流動化ソイ
ル壁とすることを特徴とする複合型地中連続壁。 - 【請求項2】 前記仮設利用部分は、前記本体利用部分
の上下に連続して形成され、前記本体利用部分の下方に
形成される前記流動化ソイル壁と前記鉄筋コンクリート
壁との連結部分に凹凸部を形成し、前記鉄筋コンクリー
ト壁が前記流動化ソイル壁側に突出する凸部に遮水パネ
ルを設置することを特徴とする請求項1記載の複合型地
中連続壁。 - 【請求項3】 地上から掘削された掘削溝内にコンクリ
ートなどの硬化性泥状物を充填させて、これを硬化させ
ることで地中連続壁を形成する地中連続壁の構築工法に
おいて、 前記掘削溝の下端側に、掘削残土に固化材と水とを加え
た流動化ソイルを打設して、下部流動化ソイル壁を形成
した後に、 この下部流動化ソイル壁の上部側に鉄筋籠を建て込ん
で、コンクリートを打設して、鉄筋コンクリート壁を形
成し、 この後に、前記鉄筋コンクリート壁の上部側に前記流動
化ソイルを再度打設して、上部流動化ソイル壁を形成す
ることを特徴とする複合型地中連続壁の構築工法。
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JP2000030899A JP3674439B2 (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | 複合型地中連続壁および同壁の構築工法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003041576A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Ohbayashi Corp | 複合型地中連続壁および同壁の構築工法 |
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- 2000-02-08 JP JP2000030899A patent/JP3674439B2/ja not_active Expired - Fee Related
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