JP2001219432A - 合成樹脂透明皮膜形成方法と、その方法による加工品 - Google Patents
合成樹脂透明皮膜形成方法と、その方法による加工品Info
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- JP2001219432A JP2001219432A JP2000029666A JP2000029666A JP2001219432A JP 2001219432 A JP2001219432 A JP 2001219432A JP 2000029666 A JP2000029666 A JP 2000029666A JP 2000029666 A JP2000029666 A JP 2000029666A JP 2001219432 A JP2001219432 A JP 2001219432A
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】基材の表面に合成樹脂透明被膜を簡易且つ確実
に形成しようとするものである。 【解決手段】紫外線を透過する、ガラス板、ガラス成型
品、合成樹脂等よりなる透明な型(4)内に、所定量の
紫外線硬化性合成樹脂(5)を注入すると共に、この型
(4)内に基材(3)を挿嵌しつつ固持することで基材
(3)と型(4)との間に形成されることとなる空間
(6)内に上記注入した紫外線硬化性合成樹脂(5)が
密に充填するので、下方より基材と型との間に形成され
ることとなる空間(6)内に密に充填された紫外線硬化
性合成樹脂(5)に対して紫外線を適宜照射することに
よって、型内に挿嵌しつつ固持される基材の表面に、必
要に応じた厚さを有する合成樹脂透明皮膜を一体に形成
することができる。
に形成しようとするものである。 【解決手段】紫外線を透過する、ガラス板、ガラス成型
品、合成樹脂等よりなる透明な型(4)内に、所定量の
紫外線硬化性合成樹脂(5)を注入すると共に、この型
(4)内に基材(3)を挿嵌しつつ固持することで基材
(3)と型(4)との間に形成されることとなる空間
(6)内に上記注入した紫外線硬化性合成樹脂(5)が
密に充填するので、下方より基材と型との間に形成され
ることとなる空間(6)内に密に充填された紫外線硬化
性合成樹脂(5)に対して紫外線を適宜照射することに
よって、型内に挿嵌しつつ固持される基材の表面に、必
要に応じた厚さを有する合成樹脂透明皮膜を一体に形成
することができる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、合成樹脂成型
品、木材表面加工品、金属表面加工品等の基材及びこれ
らの基材表面に印刷紙や織物等を貼付したものの表面に
合成樹脂透明皮膜を形成してなる方法と、その方法によ
り基材表面に合成樹脂透明皮膜を形成してなる加工品に
関する。
品、木材表面加工品、金属表面加工品等の基材及びこれ
らの基材表面に印刷紙や織物等を貼付したものの表面に
合成樹脂透明皮膜を形成してなる方法と、その方法によ
り基材表面に合成樹脂透明皮膜を形成してなる加工品に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂成型品、木材表面加工
品、金属表面加工品等の基材の表面に合成樹脂透明皮膜
を形成するにあたっては、基材の表面に対して、透明な
塗料の吹き付け、刷毛塗り又はヘラ塗り等による塗装並
びに、この基材の表面に塗装した透明な塗料の乾燥及び
この塗料の表面の研磨を繰り返して行うことにより、基
材の表面において所定の厚さを有する合成樹脂透明皮膜
を形成してなるものが一般的である。
品、金属表面加工品等の基材の表面に合成樹脂透明皮膜
を形成するにあたっては、基材の表面に対して、透明な
塗料の吹き付け、刷毛塗り又はヘラ塗り等による塗装並
びに、この基材の表面に塗装した透明な塗料の乾燥及び
この塗料の表面の研磨を繰り返して行うことにより、基
材の表面において所定の厚さを有する合成樹脂透明皮膜
を形成してなるものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うに、合成樹脂成型品、木材表面加工品、金属表面加工
品等の基材の表面に合成樹脂透明皮膜を形成するにあた
って、基材の表面に対して、透明な塗料を吹き付け、刷
毛塗り又はヘラ塗り等の塗装並びに、この基材の表面に
塗装した透明な塗料の乾燥及び研磨を繰り返して行うこ
とにより、基材の表面に所定の厚さを有する合成樹脂透
明皮膜を形成するものであっては、合成樹脂成型品、木
材表面加工品、金属表面加工品等の基材の表面において
均一であって、平滑で且つ光沢のある合成樹脂透明皮膜
を形成しようとすると、例えば透明な塗料の溶媒による
希釈率、透明な塗料の塗布量、皮膜の研磨量等の決定に
ついて極めて高度な熟練の技術を必要とするものである
と共に、合成樹脂透明皮膜を実際に形成するにあたって
必要となる塗布並びに乾燥、研磨作業においても高度な
熟練の技術を必要とし、又、相当な労力を要することか
ら、加工品の製造作業における作業性が著しく低下する
こととなって、この基材の表面に合成樹脂透明皮膜を形
成する作業が加工品自体のコスト高の原因の一つとなる
問題点がある。
うに、合成樹脂成型品、木材表面加工品、金属表面加工
品等の基材の表面に合成樹脂透明皮膜を形成するにあた
って、基材の表面に対して、透明な塗料を吹き付け、刷
毛塗り又はヘラ塗り等の塗装並びに、この基材の表面に
塗装した透明な塗料の乾燥及び研磨を繰り返して行うこ
とにより、基材の表面に所定の厚さを有する合成樹脂透
明皮膜を形成するものであっては、合成樹脂成型品、木
材表面加工品、金属表面加工品等の基材の表面において
均一であって、平滑で且つ光沢のある合成樹脂透明皮膜
を形成しようとすると、例えば透明な塗料の溶媒による
希釈率、透明な塗料の塗布量、皮膜の研磨量等の決定に
ついて極めて高度な熟練の技術を必要とするものである
と共に、合成樹脂透明皮膜を実際に形成するにあたって
必要となる塗布並びに乾燥、研磨作業においても高度な
熟練の技術を必要とし、又、相当な労力を要することか
ら、加工品の製造作業における作業性が著しく低下する
こととなって、この基材の表面に合成樹脂透明皮膜を形
成する作業が加工品自体のコスト高の原因の一つとなる
問題点がある。
【0004】また、このような方法によって基材の表面
に合成樹脂透明皮膜を形成してなる加工品において、基
材の表面に形成された合成樹脂透明皮膜は、例えば、そ
の製造工程における塗装作業で起こりやすい塗装ムラ等
によりその透明感が著しく損なわれてしまうものであ
り、また乾燥作業においてその乾燥が不十分であると合
成樹脂透明皮膜の剥離や他所への接着、更に研磨作業が
不十分であると光沢感が著しく低下する等の問題も有す
るものである。
に合成樹脂透明皮膜を形成してなる加工品において、基
材の表面に形成された合成樹脂透明皮膜は、例えば、そ
の製造工程における塗装作業で起こりやすい塗装ムラ等
によりその透明感が著しく損なわれてしまうものであ
り、また乾燥作業においてその乾燥が不十分であると合
成樹脂透明皮膜の剥離や他所への接着、更に研磨作業が
不十分であると光沢感が著しく低下する等の問題も有す
るものである。
【0005】そこで、この発明は、合成樹脂成型品、木
材表面加工品、金属表面加工品等の基材の表面におい
て、光沢があって、平滑であって且つ均一な合成樹脂透
明皮膜を簡易且つ確実に形成しようとするものである。
材表面加工品、金属表面加工品等の基材の表面におい
て、光沢があって、平滑であって且つ均一な合成樹脂透
明皮膜を簡易且つ確実に形成しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、紫外線を透
過するガラス板、ガラス成型品、合成樹脂等よりなる透
明型内に、形成する合成樹脂透明皮膜の厚さに合わせた
所定量の紫外線硬化性合成樹脂を注入すると共に、この
型内に合成樹脂成型品、木材表面加工品、金属表面加工
品等の基材を挿嵌しつつ固持することで基材と型との間
に形成されることとなる空間内に上記注入した紫外線硬
化性合成樹脂を密に充填した上で、この基材を挿嵌しつ
つ固持する型を、例えばガラス製等の透明棚上に載置し
て紫外線を下方より基材と型との間に形成されることと
なる空間内に密に充填されることとなる上記注入した紫
外線硬化性合成樹脂に対して適宜照射することで、型内
に挿嵌しつつ固持される基材の表面に、合成樹脂透明皮
膜を一体に形成してなるものである。
過するガラス板、ガラス成型品、合成樹脂等よりなる透
明型内に、形成する合成樹脂透明皮膜の厚さに合わせた
所定量の紫外線硬化性合成樹脂を注入すると共に、この
型内に合成樹脂成型品、木材表面加工品、金属表面加工
品等の基材を挿嵌しつつ固持することで基材と型との間
に形成されることとなる空間内に上記注入した紫外線硬
化性合成樹脂を密に充填した上で、この基材を挿嵌しつ
つ固持する型を、例えばガラス製等の透明棚上に載置し
て紫外線を下方より基材と型との間に形成されることと
なる空間内に密に充填されることとなる上記注入した紫
外線硬化性合成樹脂に対して適宜照射することで、型内
に挿嵌しつつ固持される基材の表面に、合成樹脂透明皮
膜を一体に形成してなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】紫外線を透過する型内に、形成す
る合成樹脂透明皮膜の厚さに合わせた所定量の、例えば
ウレタンアクリレート等の紫外線硬化性合成樹脂を注入
すると共に、この型内に基材を挿嵌しつつ固持すること
によって、型の内壁面と基材の表面との間に形成される
こととなる空間内に紫外線硬化性合成樹脂が密に充填さ
れることとなり、この型の内壁面と基材の表面との間に
形成されることとなる空間内において密に充填されるこ
ととなる紫外線硬化性合成樹脂に対して紫外線を照射す
ると、この紫外線硬化性合成樹脂は基材の表面に一体に
密着して硬化して合成樹脂透明皮膜を形成することがで
きる。
る合成樹脂透明皮膜の厚さに合わせた所定量の、例えば
ウレタンアクリレート等の紫外線硬化性合成樹脂を注入
すると共に、この型内に基材を挿嵌しつつ固持すること
によって、型の内壁面と基材の表面との間に形成される
こととなる空間内に紫外線硬化性合成樹脂が密に充填さ
れることとなり、この型の内壁面と基材の表面との間に
形成されることとなる空間内において密に充填されるこ
ととなる紫外線硬化性合成樹脂に対して紫外線を照射す
ると、この紫外線硬化性合成樹脂は基材の表面に一体に
密着して硬化して合成樹脂透明皮膜を形成することがで
きる。
【0008】このとき、型内に注入する紫外線硬化性合
成樹脂の量や、型の内壁面と基材の表面との間に形成さ
れることとなる空間の容量を変化させることで、基材の
表面に形成されることとなる合成樹脂透明皮膜の厚さを
変化させることができるものであると共に、型の内壁面
に模様を施すことにより、基材の表面に形成される合成
樹脂透明皮膜の表面に同様の模様を簡易且つ確実に施す
こともできるものである。
成樹脂の量や、型の内壁面と基材の表面との間に形成さ
れることとなる空間の容量を変化させることで、基材の
表面に形成されることとなる合成樹脂透明皮膜の厚さを
変化させることができるものであると共に、型の内壁面
に模様を施すことにより、基材の表面に形成される合成
樹脂透明皮膜の表面に同様の模様を簡易且つ確実に施す
こともできるものである。
【0009】
【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は、この発明の実施例である合成樹脂透明皮
膜形成方法によりその表面に合成樹脂透明皮膜(2)を
形成してなる加工品(1)であり、この加工品(1)
は、合成樹脂成型品、木材表面加工品、金属表面加工品
等の基材(3)と、この基材(3)の表面に一体に形成
されることとなる上記合成樹脂透明皮膜(2)から構成
されるものである。
る。(1)は、この発明の実施例である合成樹脂透明皮
膜形成方法によりその表面に合成樹脂透明皮膜(2)を
形成してなる加工品(1)であり、この加工品(1)
は、合成樹脂成型品、木材表面加工品、金属表面加工品
等の基材(3)と、この基材(3)の表面に一体に形成
されることとなる上記合成樹脂透明皮膜(2)から構成
されるものである。
【0010】そして、その表面において一体に形成さ
れ、加工品(1)を基材(3)と共に構成することとな
る合成樹脂透明皮膜(2)は、図4において示すように
して基材(3)の表面に形成されるものである。即ち、
紫外線を透過する透明なガラス板、ガラス成型品、合成
樹脂等よりなる透明な型(4)内に、形成すべき合成樹
脂透明皮膜(2)の厚さに合わせた所定量の紫外線硬化
性合成樹脂(5)を注入すると共に、この型(4)内に
合成樹脂成型品、木材表面加工品、金属表面加工品等の
基材(3)を挿嵌しつつ固持することで基材(3)と型
(4)との間に形成されることとなる空間(6)内に注
入した例えばウレタンアクリレート等の紫外線硬化性合
成樹脂(5)を密に充填するものとした上で、この基材
(3)を挿嵌しつつ固持する型(4)を、例えばガラス
製透明棚(8)上に載置して紫外線ランプ(9)によっ
て紫外線を下方よりこの基材(3)と型(4)との間に
形成されることとなる空間(6)内において密に充填さ
れた紫外線硬化性合成樹脂(5)に対して適宜照射する
ことで、型(4)内に挿嵌しつつ固持される基材(3)
の表面に、合成樹脂透明皮膜(2)を一体に形成してな
るものである。尚、型(4)の内寸及び形状は、合成樹
脂透明皮膜(2)を一体に形成すべき基材(3)の形状
及びその合成樹脂透明皮膜(2)の厚さにより規定され
ている。
れ、加工品(1)を基材(3)と共に構成することとな
る合成樹脂透明皮膜(2)は、図4において示すように
して基材(3)の表面に形成されるものである。即ち、
紫外線を透過する透明なガラス板、ガラス成型品、合成
樹脂等よりなる透明な型(4)内に、形成すべき合成樹
脂透明皮膜(2)の厚さに合わせた所定量の紫外線硬化
性合成樹脂(5)を注入すると共に、この型(4)内に
合成樹脂成型品、木材表面加工品、金属表面加工品等の
基材(3)を挿嵌しつつ固持することで基材(3)と型
(4)との間に形成されることとなる空間(6)内に注
入した例えばウレタンアクリレート等の紫外線硬化性合
成樹脂(5)を密に充填するものとした上で、この基材
(3)を挿嵌しつつ固持する型(4)を、例えばガラス
製透明棚(8)上に載置して紫外線ランプ(9)によっ
て紫外線を下方よりこの基材(3)と型(4)との間に
形成されることとなる空間(6)内において密に充填さ
れた紫外線硬化性合成樹脂(5)に対して適宜照射する
ことで、型(4)内に挿嵌しつつ固持される基材(3)
の表面に、合成樹脂透明皮膜(2)を一体に形成してな
るものである。尚、型(4)の内寸及び形状は、合成樹
脂透明皮膜(2)を一体に形成すべき基材(3)の形状
及びその合成樹脂透明皮膜(2)の厚さにより規定され
ている。
【0011】この発明の実施例である加工品(1)を基
材(3)と共に構成することとなる合成樹脂透明被膜
(2)は、以上のようにして基材(3)の表面において
形成されるので、従来のように透明な塗料を塗装し、乾
燥させ、そして研磨する事を繰り返すことなく、型
(4)内に基材(3)を挿嵌しつつ固持することによっ
て、型(4)と基材(3)との間に形成されることとな
る空間(6)内に密に充填されることとなる紫外線硬化
性合成樹脂(5)を紫外線の照射により硬化させるだけ
で、基材(3)の表面において合成樹脂透明皮膜(2)
が形成されることとなるので、この合成樹脂透明皮膜
(2)の形成に必要とされる労力を大幅に軽減でき、製
造作業における作業性を著しく向上させることができる
と共に、型(4)内に注入する紫外線硬化性合成樹脂
(5)の量を変えつつ基材(3)と型(4)との間に形
成されることとなる空間(6)内の容積を可変させるこ
とで、塗装方法ではほとんど不可能に近い厚さの合成樹
脂透明皮膜(2)を基材(3)の表面に形成することが
できる。
材(3)と共に構成することとなる合成樹脂透明被膜
(2)は、以上のようにして基材(3)の表面において
形成されるので、従来のように透明な塗料を塗装し、乾
燥させ、そして研磨する事を繰り返すことなく、型
(4)内に基材(3)を挿嵌しつつ固持することによっ
て、型(4)と基材(3)との間に形成されることとな
る空間(6)内に密に充填されることとなる紫外線硬化
性合成樹脂(5)を紫外線の照射により硬化させるだけ
で、基材(3)の表面において合成樹脂透明皮膜(2)
が形成されることとなるので、この合成樹脂透明皮膜
(2)の形成に必要とされる労力を大幅に軽減でき、製
造作業における作業性を著しく向上させることができる
と共に、型(4)内に注入する紫外線硬化性合成樹脂
(5)の量を変えつつ基材(3)と型(4)との間に形
成されることとなる空間(6)内の容積を可変させるこ
とで、塗装方法ではほとんど不可能に近い厚さの合成樹
脂透明皮膜(2)を基材(3)の表面に形成することが
できる。
【0012】更に、紫外線硬化性合成樹脂(5)を注入
することとなる型(4)の内壁面(4’)において、例
えば「ダイヤカット」のような模様を施すことにより、
合成樹脂透明皮膜(2)を表面に有する加工品(1)に
おいて、簡易且つ確実に同様の模様を施すことができる
上、特に型(4)の内壁面(4’)において、例えば
「ダイヤカット」のような模様(7)の他に、レンズ状
の凹凸やフレネルレンズ状の凹凸を設けることにより、
加工品(1)表面の合成樹脂透明被膜(2)にレンズ状
部分を形成して、基材(3)の表面を全面又は部分的に
拡大することとなり、加工品(1)の外観性を向上させ
ることが、例えば熟練技能者による手工業的な、又はコ
ンピューター制御による切削加工等に比べて簡易且つ確
実にできるものであると共に、この加工品(1)の表面
に形成されることとなる合成樹脂透明被膜(2)の厚さ
を厚くすることにより、厚さの二乗に比例して耐擦過性
が向上して、加工品(1)を構成する基材(3)の表面
に形成されることとなる合成樹脂透明被膜(2)に対し
て傷が付きにくくなるものである。
することとなる型(4)の内壁面(4’)において、例
えば「ダイヤカット」のような模様を施すことにより、
合成樹脂透明皮膜(2)を表面に有する加工品(1)に
おいて、簡易且つ確実に同様の模様を施すことができる
上、特に型(4)の内壁面(4’)において、例えば
「ダイヤカット」のような模様(7)の他に、レンズ状
の凹凸やフレネルレンズ状の凹凸を設けることにより、
加工品(1)表面の合成樹脂透明被膜(2)にレンズ状
部分を形成して、基材(3)の表面を全面又は部分的に
拡大することとなり、加工品(1)の外観性を向上させ
ることが、例えば熟練技能者による手工業的な、又はコ
ンピューター制御による切削加工等に比べて簡易且つ確
実にできるものであると共に、この加工品(1)の表面
に形成されることとなる合成樹脂透明被膜(2)の厚さ
を厚くすることにより、厚さの二乗に比例して耐擦過性
が向上して、加工品(1)を構成する基材(3)の表面
に形成されることとなる合成樹脂透明被膜(2)に対し
て傷が付きにくくなるものである。
【0013】また、この発明の実施例である合成樹脂透
明皮膜形成方法によりその表面に合成樹脂透明皮膜
(2)を形成してなる加工品(1)においては、基材
(3)の表面に形成されることとなる合成樹脂透明皮膜
(2)は高屈折率の樹脂を選択することにより、加工品
(1)の「深み」を実現でき、簡易且つ確実に実現でき
て加工品(1)の外観性を著しく向上させることができ
るものとなる。
明皮膜形成方法によりその表面に合成樹脂透明皮膜
(2)を形成してなる加工品(1)においては、基材
(3)の表面に形成されることとなる合成樹脂透明皮膜
(2)は高屈折率の樹脂を選択することにより、加工品
(1)の「深み」を実現でき、簡易且つ確実に実現でき
て加工品(1)の外観性を著しく向上させることができ
るものとなる。
【0014】
【発明の効果】以上とおり、加工品を構成する基材の表
面に合成樹脂透明被膜を簡易且つ確実に形成することに
より、従来に比べて基材の表面に合成樹脂透明被膜を形
成する作業を大幅に軽減することができるものであると
共に、合成樹脂透明皮膜を厚く形成することも可能とな
って、加工品の製造コストの大きな低減や耐久性の向上
を実現できる上、加工品の外観性や耐久性をも著しく向
上させることができる優れた効果を有するものである。
面に合成樹脂透明被膜を簡易且つ確実に形成することに
より、従来に比べて基材の表面に合成樹脂透明被膜を形
成する作業を大幅に軽減することができるものであると
共に、合成樹脂透明皮膜を厚く形成することも可能とな
って、加工品の製造コストの大きな低減や耐久性の向上
を実現できる上、加工品の外観性や耐久性をも著しく向
上させることができる優れた効果を有するものである。
【図1】この発明の実施例である合成樹脂透明皮膜形成
方法によりその表面に合成樹脂透明皮膜を形成してなる
加工品の全体斜視図である。
方法によりその表面に合成樹脂透明皮膜を形成してなる
加工品の全体斜視図である。
【図2】その要部拡大断面図である。
【図3】その表面に形成される合成樹脂透明被膜の表面
に模様(側面部省略)を施した加工品の全体斜視図であ
る。
に模様(側面部省略)を施した加工品の全体斜視図であ
る。
【図4】この発明の実施例である合成樹脂透明皮膜形成
方法の作業手順を示した図である。
方法の作業手順を示した図である。
1、1’ 加工品 2 合成樹脂透明被膜 3 基材 4 型 4’ 内壁面 5 紫外線硬化性合成樹脂 6 空間 7 模様 8 ガラス製透明棚 9 紫外線ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000101639 アラコ株式会社 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 (72)発明者 渡邉 勝美 愛知県海部郡甚目寺町大字方領字屋敷181 番地 丸和化成株式会社内 (72)発明者 仁木 信昌 愛知県名古屋市南区戸部町1丁目36番地 株式会社仁木エンジニアリング内 (72)発明者 細川 満夫 愛知県西加茂郡小原村大字大草字小池770 番地 株式会社日本高周波内 (72)発明者 原口 泰周 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AA44 AD03 AD05 AD06 AD18 AG03 AJ03 AJ06 CA01 CB01 CB12 CK11 CQ03 4F204 AA44 AD03 AD05 AD06 AD18 AG03 AJ03 AJ06 EA03 EA06 EB01 EB12 EF01 EF05 EF27 EF49 EK18 EK24 EW01 EW34
Claims (2)
- 【請求項1】 紫外線を透過する、ガラス板、ガラス成
型品、合成樹脂等よりなる透明型内に、形成する合成樹
脂透明皮膜の厚さに合わせた所定量の紫外線硬化性合成
樹脂を注入すると共に、この型内に合成樹脂成型品、木
材表面加工品、金属表面加工品等の基材を挿嵌しつつ固
持することで基材と型との間に形成されることとなる空
間内に上記注入した紫外線硬化性合成樹脂を密に充填し
た上で、この基材を挿嵌しつつ固持する型を棚上に載置
して紫外線を下方より基材と型との間に形成されること
となる空間内に密に充填されることとなる上記注入した
紫外線硬化性合成樹脂に対して適宜照射することで、型
内に挿嵌しつつ固持される基材の表面に、合成樹脂透明
皮膜を一体に形成してなる合成樹脂透明皮膜形成方法。 - 【請求項2】 上記合成樹脂透明皮膜形成方法により、
基材の表面に合成樹脂透明皮膜を形成してなる合成樹脂
成形品、木材表面加工品、金属表面加工品等の加工品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000029666A JP2001219432A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | 合成樹脂透明皮膜形成方法と、その方法による加工品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000029666A JP2001219432A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | 合成樹脂透明皮膜形成方法と、その方法による加工品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001219432A true JP2001219432A (ja) | 2001-08-14 |
Family
ID=18554890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000029666A Withdrawn JP2001219432A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | 合成樹脂透明皮膜形成方法と、その方法による加工品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001219432A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120244321A1 (en) * | 2011-03-25 | 2012-09-27 | Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. | Method for manufacturing a product shell and structure |
-
2000
- 2000-02-07 JP JP2000029666A patent/JP2001219432A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120244321A1 (en) * | 2011-03-25 | 2012-09-27 | Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. | Method for manufacturing a product shell and structure |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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