JP2001219405A - ステープラ - Google Patents

ステープラ

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JP2001219405A
JP2001219405A JP2000035623A JP2000035623A JP2001219405A JP 2001219405 A JP2001219405 A JP 2001219405A JP 2000035623 A JP2000035623 A JP 2000035623A JP 2000035623 A JP2000035623 A JP 2000035623A JP 2001219405 A JP2001219405 A JP 2001219405A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート束の厚みの違いによって起こる針打ち
ユニット又は押曲げユニットの回動量の差によるクラン
プの位置ズレを、簡易な手段で且つ確実に回避するこ
と。 【解決手段】 シート束に針を打込むヘッドユニット3
と、シート束に打込まれた針の両端を折り曲げるアンビ
ルユニット4と、装置機枠に回動自在に取付けられ上記
アンビルユニット4を保持する可動フレーム40と、こ
の可動フレーム40を回動する駆動シャフト43とを備
えたステープラにおいて、上記可動フレーム40に上記
アンビルユニット4をシート束の厚さに応じて揺動可能
に軸承支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積載されたシート
束を綴じ込むための針打ちユニットと折曲げユニットと
を備えるステープラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から画像形成装置の後処理装置とし
て、画像形成された後のシートを所定枚数毎のシート束
にして綴じ込むステープラが知られている。このステー
プラはシート束に針を打込む針打ちユニットと、シート
束に打込まれた針の先端を内方に折り曲げて綴じる折曲
げユニットとを備え、その間に送り込まれたシート束を
針打ちユニット及び折曲げユニットの双方又は一方を回
動させて両者間でクランプしてから針打ちを行なう機構
となっている。
【0003】ところで、上記のクランプ手段ではシート
束の厚みによって針打ちユニット又は折曲げユニットの
回動量に差が出るためにクランプの位置ズレが生じ、ス
テープルが不完全になるおそれがある。そこで、従来に
あっては、針打ちユニットの回動量に応じて折曲げユニ
ットの位置を自動的に調整したり(実開平1−8498
1号公報参照)、針打ちユニットが取付けられている支
持フレームを回動量に応じて移動させることで調整する
ようにしたもの(実公平5−40940号公報参照)等
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の調整手段では前者の場合には回動する側とは逆側の
ユニットを移動調整する機構であるために、回動量の微
妙な差を移動量に変換しなければならず構造が複雑にな
ってしまう。また、後者の場合には回動量に応じて支持
フレーム全体を移動させているために、微調整が困難で
ある他、前者と同様に支持構造が複雑になってしまうお
それがあった。
【0005】そこで、本発明の目的は、シート束の厚み
の違いによって起こる針打ちユニット又は押曲げユニッ
トの回動量の差によるクランプの位置ズレを、簡易な手
段で且つ確実に回避することのできるステープラを提供
するものである。
【0006】また、本発明の他の目的は、針打ちユニッ
ト及び押曲げユニットをシート幅方向にスライドさせて
クランプする場合、シート幅方向で生じる角度変化など
にも容易に対応できるステープラを提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、シート束に針を打込む針打ちユ
ニットと、シート束に打込まれた針の両端を折り曲げる
折曲げユニットと、装置機枠に回動自在に取付けられ上
記針打ちユニット若しくは折曲げユニットの少なくとも
一方を保持する可動部材と、この可動部材を回動する駆
動手段とを備えたステープラにおいて、上記可動部材に
上記針打ちユニットと折曲げユニットの一方をシート束
の厚さに応じて揺動可能に軸承支持したことを特徴とす
るステープラである。
【0008】この発明によれば、上記針打ちユニット又
は折曲げユニットがシート束の厚さに応じて揺動可能と
なっているので、シート束の厚みの違いによって起こる
針打ちユニット又は押曲げユニットのクランプ時の位置
ズレを修正することができる。
【0009】請求項2の発明は、前記請求項1に記載の
ステープラにおいて、前記可動部材と前記針打ち若しく
は折り曲げユニットとの軸承支持を一方に形成した前記
可動部材の揺動方向のガイド部と他方に形成した該ガイ
ド部に適合する係合部とを嵌合することによって構成し
たことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、針打ちユニット又は折
曲げユニットの揺動がシート束の厚さに応じてスムーズ
になされ、クランプ時の位置ズレを適正に修正できると
いった効果がある。
【0011】請求項3の発明は、前記請求項2に記載の
ステープラにおいて、前記可動部材を互いに対向する一
対のレバー部材で構成し、このレバー部材の間に前記針
打ち若しくは折り曲げユニットを保持し、該レバー部材
と該針打ち若しくは折り曲げユニットの一方にレバー部
材の揺動方向に形成した前記2つのガイド部と他方に形
成したこの2つのガイド部に適合する係合部とをそれぞ
れ嵌合したことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、一対のレバーの間に針
打ちユニット又は折り曲げユニットを配置して保持する
ために揺動する際の動きが確実となる。
【0013】請求項4の発明は、前記請求項2又は3に
記載のステープラにおいて、前記ガイド部を長溝で、前
記係合部をピンでそれぞれ構成し、該ピンを中心に前記
針打ち若しくは折曲げユニットを揺動可能に構成したこ
とを特徴とする。
【0014】この発明によれば、揺動する際にはピンが
長溝内をガイドされながら動き得ることになる。
【0015】請求項5の発明は、シート束に針を打込む
針打ちユニットと、シート束に打込まれた針の両端を折
り曲げる折曲げユニットと、装置機枠に揺動自在に取付
けられ上記針打ちユニット若しくは折曲げユニットの少
なくとも一方を保持する可動部材と、この可動部材を昇
降駆動する駆動手段とを備えたステープラにおいて、上
記可動部材に上記針打ちユニットと折曲げユニットの一
方をシート幅方向で揺動可能に支持したことを特徴とす
るステープラである。
【0016】この発明によれば、針打ちユニット及び押
曲げユニットをシート幅方向にスライドさせてシート束
をクランプする場合に、シート幅方向で生じる角度変化
などにも容易に対応できる。
【0017】請求項6の発明は、前記請求項5に記載の
ステープラにおいて、前記針打ちユニット若しくは折曲
げユニットの一方がシート幅方向に配置された左右一対
の圧縮ばねによって可動部材に支持され、シート束をク
ランプした時の圧縮ばねの伸縮によってシート幅方向に
揺動することを特徴とする。
【0018】この発明によれば、シート幅方向の揺動を
圧縮ばねの伸縮で行っているために、シート束をクラン
プした時のシート幅方向での角度変化などに対して追従
性が極めて良い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明に係るステープラの実施形態を詳細に説明する。図1
は本発明に係るステープラの全体構成の概略図、図2は
針打ちユニット及び該これに対向配置された折曲げユニ
ットの構成図、図3は折曲げユニットの構成を示す分解
斜視図である。
【0020】この実施形態におけるステープラSは、図
1に示したように、左右一対の側板1a,1bと、これ
ら側板1a,1bの上部背面側を連結する背面板2とで
フレーム構造を構成している。また、ステープラSは、
上下に2分割された状態でヘッドユニット3とアンビル
ユニット4とを備えている。下側に位置するヘッドユニ
ット3は、多数のステープル用針が帯状に連結されたス
テープル用針帯から1個のステープル用針を分離すると
共に、この分離されたステープル用針をコの字状に成形
し、これをアンビルユニット4との間に送り込まれたシ
ート束に向けて厚さ方向に貫通して打込むように構成さ
れている。一方、前記ヘッドユニット3に対向配置され
たアンビルユニット4は、シート束に打込まれたステー
プル用針の両脚部を受け、両端を互いに内側に折り曲げ
るように成形して、シート束を最終的に綴じ込むように
構成されている。
【0021】前記ヘッドユニット3及びアンビルユニッ
ト4は、それぞれのガイド機構を介して互いに同期した
状態で、シート束の送り込み方向と直交する方向に沿っ
て移動自在に支持されている。また、前記ヘッドユニッ
ト3及びアンビルユニット4は、後述する移動機構によ
って互いに相対位置関係を一定に保持されたままの状態
で、一体的に移動するように構成されている。
【0022】上記ヘッドユニット3のガイド機構は、左
右一対の側板1a,1b間に架け渡された円柱状のガイ
ドシャフト6によって構成される。ヘッドユニット3の
下部には筐体フレーム7と一体のガイドブロック8が設
けられ、このガイドブロック8に開設されたガイド孔に
ガイドシャフト6を挿通し、ヘッドユニット3の移動を
ガイドする。
【0023】一方、アンビルユニット4のガイド機構
も、上記と同様、左右一対の側板1a,1b間に架け渡
された円柱状のガイドシャフト10によって構成され
る。アンビルユニット4の上部には固定フレーム11と
一体に取付けられたガイドブロック12が設けられ、こ
のガイドブロック12に開設されたガイド孔にガイドシ
ャフト10を挿通し、アンビルユニット4の摺動移動を
ガイドしている。
【0024】上記ガイドシャフト6,10に沿ったヘッ
ドユニット3及びアンビルユニット4の移動は、移動機
構によって行われる。この移動機構は、前記左右の側板
1a,1bに両端が回転可能に軸支され、且つガイドシ
ャフト6,10と平行に配設された一対のスクリューロ
ッド14,15と、このスクリューロッド14,15を
駆動するモータ16とを備える。モータ16は一方の側
板1aの外側において、ヘッドユニット3側のスクリュ
ーロッド14の軸上に取付けられ、スクリューロッド1
4を直接回転駆動すると共に、アンビルユニット4側の
スクリューロッド15の突出端部に固着された従動ギヤ
17にタイミングベルト18を介してモータ16の駆動
力が伝達され、両方のスクリューロッド14,15を同
方向に同一速度で回転するように構成している。なお、
タイミングベルト18にはテンションローラ19が弾性
的に当接している。また、上記一対のスクリューロッド
14,15の外周面にはそれぞれボールねじ溝20,2
1が設けられ、このボールねじ溝20,21にヘッドユ
ニット3及びアンビルユニット4から突設させた係合ピ
ン(図示せず)がそれぞれ係合することで、スクリュー
ロッド14,15の回転駆動に伴って各ユニット3,4
の摺動移動が可能となる。
【0025】次に、上記ヘッドユニット3の構成および
揺動機構を図1乃至図3に基づいて説明する。ヘッドユ
ニット3は、上述した筐体フレーム7にヘッドハウジン
グ24が取付けられたものであり、このヘッドハウジン
グ24にヘッド25が昇降自在に支持されている。な
お、ヘッド25にはステープル用針帯カートリッジが着
脱自在に装着されている。ヘッドハウジング24の両側
に設けられた長孔27にはヘッド25の軸ピン(図示せ
ず)が摺動自在にガイドされ、この軸ピンにカム機構が
係合している。カム機構は、前記軸ピンに係合する左右
のアーム部29と、このアーム部29に揺動を伝達する
伝達ギヤ30とで構成される。アーム部29は、略中央
部が筐体フレーム7に回転可能に軸支され、後側に楕円
形状のカム孔31が設けられたものである。伝達ギヤ3
0は、中心部が筐体フレーム7に回転可能に軸支される
と共に、外周部にはピン32が突設してあり、このピン
32が前記カム孔31に内接している。したがって、伝
達ギヤ30が回転するとピン32がカム孔31の内周縁
に沿って移動し、アーム部29を揺動させることでヘッ
ド25が昇降動することになる。
【0026】上記伝達ギヤ30は、前記ガイドシャフト
6と平行に配設された駆動シャフト33からの駆動力を
受けることで駆動する。断面四角形の駆動シャフト33
には前記筐体フレーム7が遊嵌される一方、この筐体フ
レーム7の両側に駆動ギヤ34が嵌合されている。駆動
ギヤ34は前記伝達ギヤ30と噛み合っており、駆動シ
ャフト33が回転することで駆動力が伝達ギヤ30に伝
達される。
【0027】次に、上記アンビルユニット4の構成およ
び揺動機構を説明する。図1乃至図3に示したように、
前記ガイドシャフト10にはガイドブロック12に固定
された固定フレーム11が摺動可能に取付けられ、この
固定フレーム11にはコイルばね57で付勢された状態
で可動フレーム40が揺動可能に軸支されている。アン
ビルユニット4は、この可動フレーム40に揺動可能に
取付けられる。図4及び図5に示したように、上記固定
フレーム11の後端には円筒状のカラー42が設けら
れ、このカラー42がガイドシャフト10と平行に配設
された断面四角形の駆動シャフト43に遊嵌される。ま
た、可動フレーム40の後端部にも前記駆動シャフト4
3に遊嵌されるカラー44が設けられ、前記固定フレー
ム11のカラー42の内側に嵌まっている。さらに、カ
ラー44に嵌め込まれた駆動ギヤ70がガイドシャフト
43に摺動可能に嵌合している。このように、可動フレ
ーム40の回転中心がカラー42,44同士の嵌め合い
によって構成されるために、固定フレーム11に対する
可動フレーム40の回動姿勢が常に安定したものとな
る。
【0028】アンビルユニット4は、図3に示したよう
に、ボックス構造のアンビル本体45と、左右一対のコ
イルスプリング46によってアンビル本体45側に押圧
される当て板47とを備え、アンビル本体45内にはク
リンチャ揺動部48およびクリンチャ支持枠49が収納
されている。アンビル本体45の左右側面には一対の挿
通孔50,51が前後に開設され、クリンチャ支持枠4
9の側面から突出した支持軸52が前側の挿通孔50を
貫通して可動フレーム40の側面に設けられた長穴53
に摺動可能に嵌まり込んでいる。また、クリンチャ揺動
部48の側面から突出した支持軸54は、クリンチャ支
持枠49及びアンビル本体45に開設された挿通孔5
5,51を同軸上で貫通して可動フレーム40の側面に
設けられた逆三角形の支持孔56に支持されている。こ
のように、支持軸52,54を可動部材40に支持させ
ることで、アンビル本体45内にクリンチャ揺動部48
及びクリンチャ支持枠49が組み込まれたアンビルユニ
ット4が構成され、且つ可動フレーム40に対して上記
長穴53及び支持孔56の範囲で上下移動を可能として
いる。なお、クリンチャ支持枠49の左右の枠材にも上
方に延びる先細形状の突起部58が形成されており、可
動フレーム40の上面に開設されたガイド孔59に挿入
されている。このガイド孔59は、前記突起部58より
幅が広く形成され、突起部58がガイド孔59内を動く
範囲でアンビルユニット4の揺動を可能としている。
【0029】前記クリンチャ揺動部48の前面には左右
一対のクリンチャ部60が回転可能に支持されると共
に、クリンチャ部60の外側端部には略L字形状の板ば
ね61の先端部が係止されている。この板ばね61は、
図6に示したように、中央の屈曲部62が前記支持軸5
4に架け渡され、後端に設けたU字状のフック部63が
ローラ軸64に係合されることで、クリンチャ揺動部4
8の姿勢を保っている。また、ローラ軸64の中央に設
けられたローラ部65にはクリンチャ駆動カム66の回
転によってスライド移動する略U字形状の押圧部材67
が当接している。この押圧部材67によってローラ部6
5を前方に押し出すと、板ばね61のバネ圧に抗してク
リンチャ揺動部48が支持軸54を中心に揺動し、その
先端部でクリンチャ部60を押し上げて回転させる。針
の打込みによって、アンビル本体45及びクリンチャ支
持枠49の各下面に設けられたスリット45a,49a
からアンビル本体41内に差し込まれた針の先端は、上
記回転するクリンチャ部60によって内方に折り曲げら
れる。なお、前記クリンチャ駆動カム66の回転軸69
は可動フレーム40の側面に回転可能に支持されてい
る。
【0030】上記アンビルユニット4は、常時は可動フ
レーム40との間で圧縮されたコイルスプリング46に
よって下方側に付勢されるが、図7及び図8に示したよ
うに、クランプする際のシート束68の厚みに応じて回
動量が異なり、ステープルする時のアンビルユニット4
の押上量が異なってくる。即ち、図7に示したようにシ
ート束68が薄いときにはクランプした時のアンビルユ
ニット4の回動量が大きいために、ヘッドユニット3で
針を打ち込んだ時のアンビルユニット4の押上量が小さ
くなり、アンビルユニット4の支持軸52,54が可動
フレーム40の側面に開設された長穴53及び支持孔5
6の下端部近くまで下がった状態でシート束68をステ
ープルするが、図8に示したようにシート束68が厚く
なるとクランプ時におけるアンビルユニット4の回動量
が先の場合より小さくなるため、ステープルする際には
厚い分アンビル本体45の押上量が大きくなり、コイル
スプリング46のばね力に抗してアンビル本体45が可
動フレーム40側に移動し、支持軸52,54が長穴5
3及び支持孔56内を移動する。その際、支持軸54が
支持孔56内で移動可能であり、また前記クリンチャ支
持枠49の先端の突起部58も可動フレーム40の上面
に設けられたガイド孔59内で移動可能であるため、ア
ンビルユニット4が支持軸52を中心として揺動し、シ
ート面にアンビル本体45の下面が追従するように姿勢
を変えながら、打ち込まれた針の先端をアンビル本体4
5のスリット45aに導く。このように、前記支持軸5
4が支持孔56内である程度自由に動き、また支持部5
8とガイド孔59との間に隙間があるために、アンビル
本体45が支持軸52を回転中心として揺動可能とな
り、シート束68の紙厚の違いによってクリンチ機構に
差が生ずることはない。
【0031】また、アンビルユニット4は左右一対のコ
イルスプリング46によって押圧支持されているため、
左右方向での揺動も可能となっている。従って、ガイド
シャフト6,10の平行度が両側の側板1a,1b間で
得られていないために、シート幅方向におけるシート束
68の高さがアンビルユニット4の左右で異なり、シー
ト束68をクランプした時にヘッドユニット3とアンビ
ルユニット4とが平行でない場合などでは、上記アンビ
ルユニット4がシート幅方向で揺動することによってヘ
ッドユニット3との間で平行度が保たれ、ステープル動
作が確実に行われることになる。
【0032】上記アンビルユニット4の回動は、前記ガ
イドシャフト10と平行に配設された駆動シャフト43
からの駆動力を受けることによって行われる。図2、図
9及び図10に示したように、断面四角形の駆動シャフ
ト43には可動フレーム40の略中央部において駆動ギ
ヤ70が嵌合される。この駆動ギヤ70は伝達ギヤ71
を介して前記クリンチャ駆動カム66と同じ回転軸69
上に設けられた従動ギヤ72と噛み合っている。また、
回転軸69の両端には固定フレーム11と可動フレーム
40との狭い空間にアンビルユニット4を揺動させるた
めに半月状の偏心カム73が左右両側に配設されてい
る。この偏心カム73は固定フレーム11をカムフォロ
アとしており、図10に示したように、偏心カム73が
固定フレーム11の面上を回転することで、可動フレー
ム40を固定フレーム11に対して揺動させることがで
きる。この実施例では偏心カム73がアンビルユニット
4と一体に回動する可動ユニット40に取付けられ、且
つ固定ユニット11との間に収納されているために、回
動機構をコンパクト化することができる。
【0033】図9及び図10は、上記偏心カム73によ
るアンビルユニット4の揺動を示したものである。図9
はアンビルユニット4が待機している時の状態を示して
おり、可動フレーム40はコイルばね57によって固定
フレーム11側に付勢されている。図10はシート束を
クランプする時の状態を示しており、駆動シャフト43
が回転するとそれに伴って駆動ギヤ70が回転し、この
回転力が伝達ギヤ71を介して従動ギヤ72に伝達され
る。従動ギヤ72の回転により偏心カム73が回転し、
固定フレーム11をカムフォロアとして可動フレーム4
0がコイルスプリング46のばね力に抗して揺動し押し
下げられる。可動フレーム40と一緒にアンビルユニッ
ト4が押し下げられ、その下面でシート束をクランプす
る。一方、上記偏心カム73の回転と共にクリンチャ駆
動カム66が回転し、押圧部材67を押し出すことでク
リンチャ部60が揺動して針の折曲げ動作が完了する。
【0034】上記左右の側板1a,1bに架け渡された
ヘッドユニット3の駆動シャフト33は、一方の先端が
側板1aの外方に突出しており、その突出端部に駆動伝
達ギヤ35が取付けられる。そして、駆動モータ(図示
せず)からの駆動力が駆動伝達ギヤ35を介して駆動シ
ャフト33に伝えられる。また、前記駆動シャフト33
の他端は、他方側の側板1bの外側に突出しており、そ
の突出端部に伝達ギヤ75が取付けられる。一方、アン
ビルユニット4の駆動シャフト43も側板1bの外側に
端部が突出しており、その突出端部に従動ギヤ76が取
付けられている。伝達ギヤ75と従動ギヤ76との間に
はエンドレスのギヤベルト77が掛け渡されており、ヘ
ッドユニット3の駆動シャフト33の回転駆動をギヤベ
ルト77を介してアンビルユニット4の駆動シャフト4
3に伝達することができる。
【0035】次に、上記構成からなるステープラSのス
テープル動作を説明する。ヘッドユニット3とアンビル
ユニット4との間には左右の側板1a,1bに架け渡さ
れた平板状のシートガイド板78が配設され、またアン
ビルユニット4の両側ではガイドシャフト10と駆動シ
ャフト43との間に棒状のパスガイド部材79が架け渡
されている。このパスガイド部材79は、前記シートガ
イド板78と対向するように配置されており、先端がガ
イドシャフト10に巻かれた細いコイルスプリング80
の一端に固定され、また後端が駆動シャフト43に遊嵌
されているために、アンビルユニット4がガイドシャフ
ト10に沿って摺動するのに伴って動き得る。ヘッドユ
ニット3とアンビルユニット4との間に搬送されるシー
トは、前記シートガイド板78及びパスガイド部材79
にガイドされながら所定位置に積層され、シート束を形
成する。制御信号に基づいてモータ16を駆動すること
でスクリューロッド14,15が回転し、ヘッドユニッ
ト3及びアンビルユニット4を所定位置に導く。この
時、ヘッドユニット3及びアンビルユニット4は同期し
て同方向へ一緒に移動し、同じ位置に停止する。次に、
駆動シャフト33,43が回転することで、ヘッドユニ
ット3及びアンビルユニット4は同期して揺動する。こ
の時、ヘッドユニット3側ではカム孔31を有するアー
ム部29の動きによってヘッド25のみがアンビルユニ
ット4側に揺動し、ヘッドハウジング24は揺動しない
でそのままの状態を保つ。一方、アンビルユニット4側
では偏心カム73の回転によって可動フレーム40が揺
動し、ヘッド25との間でシート束をクランプすること
でシート束にステープルが打ち込まれる。また、偏心カ
ム73と一緒にクリンチャ駆動カム66が回転すること
によってクリンチャ部60が作動し、シート束を貫通し
たステープルの先端を内方に折り曲げてシート束を中綴
じする。その際に、前述したように、シート束の厚さに
応じてアンビルユニット4が揺動し、適正なアンビル位
置で針の折曲げを行なう。前述のカムが一回転してヘッ
ド25及びアンビルユニット4が元の位置に戻ると駆動
シャフト33,43の回転が止まり、再びスクリューロ
ッド14,15が回転してヘッドユニット3及びアンビ
ルユニット4をシート幅方向に所定の位置まで移動さ
せ、上記と同様の中綴じを行なう。
【0036】なお、本発明では可動フレーム40の回動
機構が上記実施形態の偏心カム73に限定されるもので
はなく、例えばヘッド25の昇降動に用いたような機構
で回動させることもできる。また、上記の実施形態では
アンビルユニット4側を揺動させて所定位置にあるヘッ
ドユニット3との間でシート束をクランプする場合につ
いて説明したが、ヘッドユニット3側を揺動させること
ができることは勿論のこと、ヘッドユニット3及びアン
ビルユニット4の相方を互いに揺動させることができる
のは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステープラの全体構成の概略図で
ある。
【図2】ヘッドユニット及び該ユニットに対向配置され
たアンビルユニットの構成図である。
【図3】アンビルユニットの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図4】アンビルユニットの回転中心部分の構造を示す
斜視図である。
【図5】上記図4のA−A線断面図である。
【図6】クリンチャ部の揺動機構を示す斜視図である。
【図7】薄いシート束をクランプした時の可動フレーム
に対するアンビル本体の高さ位置を示すアンビルユニッ
ト側面図である。
【図8】厚いシート束をクランプした時の可動フレーム
に対するアンビル本体の高さ位置を示すアンビルユニッ
ト側面図である。
【図9】アンビルユニットの揺動前の姿勢を示す側面図
である。
【図10】アンビルユニットが揺動してシート束をクラ
ンプした時の姿勢を示す側面図である。
【図11】駆動シャフトの駆動力伝達手段を示すステー
プラの側面図である。
【符号の説明】
3 ヘッドユニット(針打ちユニット) 4 アンビルユニット(折曲げユニット) 40 可動フレーム(可動部材) 43 駆動シャフト 46 コイルスプリング(圧縮ばね) 52,54 支持軸(係合部) 53 長穴(ガイド部) 56 支持孔(ガイド部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沢 敏朗 山梨県南巨摩郡増穂町小林430番地1 ニ スカ株式会社内 (72)発明者 橘田 公一 山梨県南巨摩郡増穂町小林430番地1 ニ スカ株式会社内 Fターム(参考) 3C054 CB01 CC06 CD05 CE06 CE08 CF11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート束に針を打込む針打ちユニット
    と、シート束に打込まれた針の両端を折り曲げる折曲げ
    ユニットと、装置機枠に回動自在に取付けられ上記針打
    ちユニット若しくは折曲げユニットの少なくとも一方を
    保持する可動部材と、この可動部材を回動する駆動手段
    とを備えたステープラにおいて、 上記可動部材に上記針打ちユニットと折曲げユニットの
    一方をシート束の厚さに応じて揺動可能に軸承支持した
    ことを特徴とするステープラ。
  2. 【請求項2】 前記可動部材と前記針打ち若しくは折り
    曲げユニットとの軸承支持を一方に形成した前記可動部
    材の揺動方向のガイド部と他方に形成した該ガイド部に
    適合する係合部とを嵌合することによって構成したこと
    を特徴とする請求項1記載のステープラ。
  3. 【請求項3】 前記可動部材を互いに対向する一対のレ
    バー部材で構成し、このレバー部材の間に前記針打ち若
    しくは折り曲げユニットを保持し、該レバー部材と該針
    打ち若しくは折り曲げユニットの一方にレバー部材の揺
    動方向に形成した前記2つのガイド部と他方に形成した
    この2つのガイド部に適合する係合部とをそれぞれ嵌合
    したことを特徴とする請求項2記載のステープラ。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部を長溝で、前記係合部をピ
    ンでそれぞれ構成し、該ピンを中心に前記針打ち若しく
    は折曲げユニットを揺動可能に構成したことを特徴とす
    る請求項2又は3記載のステープラ。
  5. 【請求項5】 シート束に針を打込む針打ちユニット
    と、シート束に打込まれた針の両端を折り曲げる折曲げ
    ユニットと、装置機枠に揺動自在に取付けられ上記針打
    ちユニット若しくは折曲げユニットの少なくとも一方を
    保持する可動部材と、この可動部材を昇降駆動する駆動
    手段とを備えたステープラにおいて、 上記可動部材に上記針打ちユニットと折曲げユニットの
    一方をシート幅方向で揺動可能に支持したことを特徴と
    するステープラ。
  6. 【請求項6】 前記針打ちユニット若しくは折曲げユニ
    ットの一方がシート幅方向に配置された左右一対の圧縮
    ばねによって可動部材に支持され、シート束をクランプ
    した時の圧縮ばねの伸縮によってシート幅方向に揺動す
    ることを特徴とする請求項5記載のステープラ。
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