JP2001219289A - レーザマーカ装置およびレーザマーカ方法 - Google Patents

レーザマーカ装置およびレーザマーカ方法

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JP2001219289A
JP2001219289A JP2000031301A JP2000031301A JP2001219289A JP 2001219289 A JP2001219289 A JP 2001219289A JP 2000031301 A JP2000031301 A JP 2000031301A JP 2000031301 A JP2000031301 A JP 2000031301A JP 2001219289 A JP2001219289 A JP 2001219289A
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gas
laser beam
oxygen gas
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Masanaga Takahashi
正長 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、レーザ光線の照射による煤の発生
を防止でき、レーザ光線の照射によって煤が発生しない
レーザマーカ装置およびレーザマーカ方法を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 マーキングステージ3によって固定され
た半導体パッケージ1のマーキング面2にレーザ光線6
を照射するレーザヘッド4と、半導体パッケージ1のマ
ーキング面2に対してO2ガスを吹き付けるO2ガス吹き
出しノズル8と、O2ガス吹き出しノズル8にO2ガスを
供給するO2ガス導入口7と、レーザ光線6の照射によ
って発生するCO2ガスおよび未反応のO2ガスを排気す
る排気ダクト9とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザマーカ装置
およびレーザマーカ方法に関し、特に半導体パッケージ
等に品名等のマーキングを行うレーザマーカ装置および
レーザマーカ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のレーザマーカ装置のマー
キング部の構成を示す断面図である。従来、レーザマー
カ装置は、図6に示すようにマーキングステージ3の所
定の位置に半導体パッケージ1を位置決めし、樹脂によ
り構成されている半導体パッケージ1のマーキング面2
の所定の位置にレーザヘッド4からレーザ光線6を照射
することにより、レーザ光線6が照射された部分のマー
キング面2の表面が彫り込まれて凹凸の差が生じ、さら
に高温に晒された樹脂が変色することから、レーザ光線
6が照射されていない部分の周辺樹脂とは外観を異にす
ることになり、半導体パッケージ1に照射されるレーザ
光線6は、予め設定されたプログラムに従って、マーキ
ング面2上のX−Y方向にスキャンおよびON/OFF
されるので、半導体パッケージ1のマーキング面2に所
定の品名等をマーキングする。
【0003】半導体パッケージ1のマーキング面2の表
面では、レーザ光線6を照射された部分が急激に加熱さ
れるため、半導体パッケージ1を構成している樹脂は、
一部は昇華してガスになり、また一部は反応して煤とな
るため、例えば特開平9−248692号公報に開示さ
れている技術のように、発生した煤を高圧空気により吹
き飛ばす構成となっており、側面に高圧空気を吹き付け
る高圧空気吹き出しノズル19と、排気ダクト9’とを
設け、半導体パッケージ1のマーキング面2に高圧空気
を側面から吹き付けて発生した煤を吹き飛ばし、高圧空
気により吹き飛ばされた煤20を排気ダクト9’によっ
て吸引していた。
【0004】またレーザ光線6の照射によって煤が発生
しないようにする技術として、例えば特開平4−116
956号公報に開示されているように、レーザ光線6が
照射された部分をレーザ光線6の導入口を有する容器に
充填したO2雰囲気中に晒す技術が存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、半導体パッケージ1を構成している樹脂にレー
ザ光線6を照射した時に発生する煤には溶融物も含まれ
ており、この溶融物が冷やされてかたまり、マーキング
面2に煤として残るため、レーザ光線6を照射した時に
発生する煤の一部は、図7に示すように半導体パッケー
ジ1表面のレーザ光線6を照射した部分に付着し、側面
から高圧空気を吹き付けても除去しきれず、マーキング
面2に残った煤18は、図8に示すように除去しなけれ
ばならず、例えば特開昭62−209842号公報に開
示されているブラッシング機構によりマーキング面2に
残った煤18を機械的に除去する必要があるという問題
点があった。図7は、従来のレーザマーカ装置によりマ
ーキングされ、マーキング面に煤が残っている状態の半
導体パッケージを示す図であり、図8は、図7に示すマ
ーキング面に煤が残っている状態の半導体パッケージを
ブラッシング機構によりマーキング面に残った煤が除去
された状態の半導体パッケージを示す図である。
【0006】このように溶融物がマーキング面2に煤と
して残る現象は、装置が安価なことから最近特に多く使
用される傾向にあるCO2レーザにおいて、YAGレー
ザよりも多く発生し、この理由はYAGレーザ(波長
1.06μm)よりもCO2レーザ(波長10.6μ
m)の方が波長が長いため、樹脂に吸収され易く、レー
ザ光線によって反応する樹脂が多くなるためである。
【0007】さらに高圧空気を側面から吹き付けて発生
した煤を吹き飛ばす場合には、発生した煤と飛散したシ
リカ等の充填材とを全て排気ダクトで吸引し切れないた
め、煤および飛散した充填材が周辺に浮遊し、半導体製
品や生産設備を汚すとともにレーザヘッド4にも付着し
てレーザ光線6の透過性を悪化させるという問題点があ
った。
【0008】またレーザ光線6が照射された部分をO2
雰囲気中に晒すのみでは、レーザ光線6の照射部分に十
分なO2ガスを供給することができないため、レーザ光
線6の照射によって発生する煤の量は減少するものの依
然として煤が発生するとともに、レーザ光線6の照射に
よって樹脂に含まれているシリカ等の充填材が飛散する
ため、発生した煤および飛散した充填材がレーザヘッド
4に付着してレーザ光線6の透過性を悪化させるという
問題点があった。
【0009】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、レーザ光線の照射
による煤の発生を防止でき、レーザ光線の照射によって
煤が発生しないため、ブラッシング機構により機械的に
煤を除去する必要がなく、飛散した煤もしくはシリカ等
の充填材によって、半導体製品や生産設備を汚すことが
なく、さらに飛散した煤もしくはシリカ等の充填材がレ
ーザヘッドに付着することがないため、レーザ光線の透
過性を悪化させることがないレーザマーカ装置およびレ
ーザマーカ方法を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明
の要旨は、レーザヘッドから照射されるレーザ光線によ
って、樹脂により構成されているパッケージのマーキン
グ面にマーキングを行うレーザマーカ装置であって、酸
素を主成分とする酸素ガスを前記マーキング面に吹き付
けるガス吹き付け手段を具備することを特徴とするレー
ザマーカ装置に存する。また請求項2記載の発明の要旨
は、前記ガス吹き付け手段は、前記レーザヘッドから照
射される前記レーザ光線の光路を覆うように形成された
ノズルと、該ノズルに前記酸素ガスを供給する酸素ガス
供給手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の
レーザマーカ装置に存する。また請求項3記載の発明の
要旨は、前記酸素ガス供給手段から供給する前記酸素ガ
スの供給量を調整する供給量調整手段を具備することを
特徴とする請求項1又は2記載のレーザマーカ装置に存
する。また請求項4記載の発明の要旨は、前記マーキン
グ面に吹き付けられた前記酸素ガスを排気する排気手段
を具備し、該排気手段を前記マーキング面の側面側に配
置させたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
記載のレーザマーカ装置に存する。また請求項5記載の
発明の要旨は、前記排気手段は、前記酸素ガスを吸引す
るガス吸引手段を具備し、該吸引手段の吸引量を前記酸
素ガス供給手段からの前記酸素ガスの供給量よりも多く
させたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
載のレーザマーカ装置に存する。また請求項6記載の発
明の要旨は、前記排気手段と前記ノズルとは、一体であ
ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
レーザマーカ装置に存する。また請求項7記載の発明の
要旨は、レーザヘッドから照射されるレーザ光線によっ
て、樹脂により構成されているパッケージのマーキング
面にマーキングを行うレーザマーカ方法であって、酸素
を主成分とする酸素ガスを前記マーキング面に吹き付け
ながら前記レーザヘッドから前記レーザ光線を照射して
前記マーキングを行うことを特徴とするレーザマーカ方
法に存する。また請求項8記載の発明の要旨は、前記酸
素ガスの吹き付け方向は、前記レーザ光線の方向と同一
方向で前記レーザ光線の光路と同一軸であることを特徴
とする請求項7記載のレーザマーカ方法に存する。また
請求項9記載の発明の要旨は、前記マーキング面に吹き
付ける前記酸素ガスの前記供給量を調整することを特徴
とする請求項7又は8記載のレーザマーカ方法に存す
る。また請求項10記載の発明の要旨は、前記マーキン
グ面に吹き付けられた前記酸素ガスを前記マーキング面
の側面側から排気することを特徴とする請求項7乃至9
のいずれかに記載のレーザマーカ方法に存する。また請
求項11記載の発明の要旨は、前記酸素ガスの前記供給
量よりも多い吸引量で吸引して前記排気を行うことを特
徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のレーザマ
ーカ方法に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0012】(第1の実施の形態)図1は、本発明に係
るレーザマーカ装置の第1の実施の形態のマーキング部
の構成を示す断面図であり、図2は、本発明に係るレー
ザマーカ装置の第1の実施の形態に使用されるスキャニ
ング方式のレーザ光線の経路を示す模式図である。
【0013】第1の実施の形態は、半導体パッケージ1
を固定するマーキングステージ3と、マーキングステー
ジ3によって固定された半導体パッケージ1のマーキン
グ面2にレーザ光線6を照射するレーザヘッド4と、半
導体パッケージ1のマーキング面2に対して酸素を主成
分とするガス(以下、O2ガスと称す)を吹き付けるO2
ガス吹き出しノズル8と、O2ガス吹き出しノズル8に
2ガスを供給するO2ガス導入口7と、レーザ光線6の
照射によって発生するCO2ガスおよび未反応のO2ガス
を排気する排気ダクト9とからなり、レーザ光線6の発
生部は、レーザ光線6を発振するレーザ発振器10と、
レーザ発振器10からのレーザ光線6をレーザヘッド4
に導く反射ミラー11、X軸ガルバノミラー12および
Y軸ガルバノミラー13と、レーザ光線6を半導体パッ
ケージ1のマーキング面2に集光するためにレーザヘッ
ド4に設けられたfθレンズ5とからなり、いわゆるス
キャン方式によってマーキングを行う。
【0014】O2ガス吹き出しノズル8は、レーザ光線
6がレーザヘッド4のfθレンズ5から半導体パッケー
ジ1のマーキング面2へ至る経路、すなわちレーザ光線
6の光路を覆うように設けられ、レーザ光線6が照射さ
れるマーキング面2の部分にO2ガスを吹き付けるもの
で、レーザ光線6が照射されるマーキング面2の部分に
吹き付けるO2ガスは、レーザヘッド4とマーキング面
2との間に設けられたO2ガス導入口7から供給され
る。
【0015】またO2ガス吹き出しノズル8は、レーザ
ヘッド4とマーキング面2との間に設けられたO2ガス
導入口7から供給されるO2ガスによって、レーザヘッ
ド4側からマーキング面2にO2ガスを吹き付けるよう
に構成されており、より具体的に説明すると、O2ガス
吹き出しノズル8からのO2ガスの吹き出し方向とレー
ザヘッド4から照射されるレーザ光線6の照射方向とが
同一方向で同一軸になるように構成されている。
【0016】排気ダクト9は、O2ガス吹き出しノズル
8よりも半導体パッケージ1に近い位置であり、半導体
パッケージ1のマーキング面2の側面に設けられてお
り、レーザ光線6の照射によって発生するCO2ガスお
よび未反応のO2ガスを側面に排気するためのものであ
る。また排気ダクト9は、O2ガス吹き出しノズル8と
一体的に設けられており、排気ダクト9側から図示しな
い吸引装置によってO2ガス導入口7から供給されるO2
ガスの供給量よりも多い吸引量で吸引を行うことによ
り、レーザ光線6の照射によって発生するCO2ガスお
よび未反応のO2ガスが排気ダクト9から確実に排気さ
れ、レーザ光線6の照射によって飛散したシリカ等の充
填材は、排気ダクト9から排気されるO2ガス等の流れ
によって確実に排気ダクト9へ導かれる。
【0017】次に、本実施の形態の動作を図1、図2お
よび図5に基づいて詳細に説明する。
【0018】図5は、本発明に係るレーザマーカ装置に
よってマーキングした半導体パッケージの捺印状態を示
す上面図である。
【0019】まずマーキングステージ3の所定の位置に
半導体パッケージ1を載せて、位置決めし、O2ガス導
入口7からO2ガスを供給することによりO2ガス吹き出
しノズル8からO2ガスを吹き出しながら、半導体パッ
ケージ1のマーキング面2の所定の位置にレーザ光線6
を照射する。レーザ光線6は、レーザ発振器10から発
振された後、反射ミラ−11により反射し、X軸ガルバ
ノミラー12により反射し、さらにY軸ガルバノミラー
13で反射し、fθレンズ5で集光されて半導体パッケ
ージ1のマーキング面2に達する。ここでX軸ガルバノ
ミラー12及びY軸ガルバノミラー13を予め設定され
ているプログラムに従って動かし、半導体パッケージ1
に達するレーザ光線6は半導体パッケージ1のマーキン
グ面2上でスキャニングすることにより所定の文字や記
号を書くことができる。
【0020】レーザ光線6の照射された半導体パッケー
ジ1の表面は急激に加熱されるため、半導体パッケージ
1を構成している樹脂の一部は昇華してガスとなり、ま
た一部は反応して煤になろうとするが、O2ガス吹き出
しノズル8から半導体パッケージ1の表面にO2ガスが
吹き付けられているため、煤になろうとしている炭素C
は、吹き付けられるO2ガスと反応して、CO2ガスとな
り、未反応のO2ガスとともに排気ダクト9から排気さ
れる。従ってレーザ光線6が照射された部分の表面は彫
り込まれ、凹凸の差となり、高温に晒された樹脂が変色
することから、周辺樹脂とは外観が異なり、半導体パッ
ケージ1の表面に所定の品名等がマーキングされる。
【0021】ここでO2ガス導入口7から供給するO2
スは、液体酸素をガス化して供給する装置、吸着剤によ
り空気中の窒素を除去する装置等で作られたものを使用
するが、O2ガスの酸素濃度は、レーザ光線6の照射さ
れた半導体パッケージ1の表面から発生する炭素Cの全
てを反応させる量の酸素O2を供給すればよいので、必
ずしも100%である必要はなく、酸素濃度90%程度
のO2ガスで十分である。
【0022】またO2ガス導入口7から供給するO2ガス
の供給量は、煤になろうとする炭素Cの全てを酸素O2
と反応させてCO2ガスにするために所定量必要であ
り、半導体パッケージ1のレーザ光線照射面積や、半導
体パッケージ1を構成している樹脂の種類によっても異
なるが、通常0.5〜5m3/minで十分である。
【0023】さらにO2ガス導入口7から供給するO2
スの供給量は、O2ガスを無駄に使わないためにも、ま
た排気ダクトの排気能力を超えないためにも、必要最低
限にするのが好ましく、O2ガス導入口7の手前に、O2
ガスの供給量を任意に調節するための図示しない供給量
調整弁を設け、煤となるCの量に応じて適宜供給量を調
節できるように構成すれば好適であり、O2ガスの供給
量を調節する際には、排気ダクト9側から吸引する吸引
量もO2ガスの供給量に応じて調整できるようにすれば
より好適である。
【0024】またレーザ光線6の照射された半導体パッ
ケージ1の表面からは、シリカ等の充填材も飛散する
が、飛散したシリカ等の充填材は、排気ダクト9から排
気されるO2ガス等の流れによって排気ダクト9に導か
れ、排気ダクト9とO2ガス吹き出しノズル8とが一体
となっているため、飛散したシリカ等の充填材は、確実
に排気ダクト9に導かれる。
【0025】なお、前記O2ガスは半導体パッケージ1
のマーキング面2に直接吹き付けられることと、O2
ス吹き出しノズル8の中でfθレンズ5に直接接触する
ことからマーキング面2やfθレンズ5を汚すような不
純物が入っていないO2ガスを使うことが重要である。
【0026】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、O2ガス吹き出しノズルから吹き出されるO2ガスに
よって、煤になる炭素をCO2ガスにして排気ダクトか
ら排気することで、レーザ光線の照射による煤の発生を
防止でき、レーザ光線の照射によって煤が発生しないた
め、ブラッシング機構により機械的に煤を除去する必要
がないという効果を奏する。
【0027】さらに本実施の形態によれば、レーザ光線
の照射による煤の発生を防止するとともに、O2ガスの
流れを利用して飛散したシリカ等の充填材を排気ダクト
に導くことができるため、煤もしくはシリカ等の充填材
によって、半導体製品や生産設備を汚すことがなく、さ
らに飛散した煤もしくはシリカ等の充填材がレーザヘッ
ドに付着することがないため、レーザ光線の透過性を悪
化させることがないという効果を奏する。
【0028】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について図3および図4に基づいて詳細に
説明する。
【0029】図3は、本発明に係るレーザマーカ装置の
第2の実施の形態のマーキング部の構成を示す断面図で
あり、図4は、本発明に係るレーザマーカ装置の第2の
実施の形態に使用されるマスク方式のレーザ光線の経路
を示す模式図である。
【0030】第2の実施の形態は、レーザ光線6の発生
部として、第1の実施の形態のスキャン方式に変えて、
マスク方式を採用している点で第1の実施の形態とは異
なり、第2の実施の形態のレーザ光線6の発生部は、レ
ーザ光線6を発振するレーザ発振器10と、レーザ発振
器10からのレーザ光線6を広げるビームエキスパンダ
15と、ビームエキスパンダ15からのレーザ光線6を
選択的に通過させるマスク16と、マスク16を通過し
たレーザ光線6を反射する反射ミラー11’と、反射ミ
ラー11’からのレーザ光線6を半導体パッケージ1の
マーキング面2に結像させる結像レンズ14とからな
り、レーザ光線6はレーザ発振器10から出た後、ビー
ムエキスパンダ15で広げられ、マスク16を透過した
後、反射ミラー11’で下方向に反射され、結像レンズ
14を透過した後、半導体パッケージ1上でマーキング
すべき像を結ぶ。
【0031】すなわち第1の実施の形態においてはレー
ザ光線6はX軸ガルバノミラー12、Y軸ガルバノミラ
ー13およびfθレンズ5により、半導体パッケージ1
上でスキャニングすることでマーキングしていたが、第
2の実施の形態ではビームエキスパンダ15で広げたレ
ーザ光線6をマスク16および結像レンズ14により半
導体パッケージ1上でマーキングすべき像に結ぶことで
マーキングする点が異なるのみで、第2の実施の形態に
おいても第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0032】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成
部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定され
ず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にす
ることができる。なお、各図において、同一構成要素に
は同一符号を付している。
【0033】
【発明の効果】本発明のレーザマーカ装置およびレーザ
マーカ方法は、O2ガス吹き出しノズルから吹き出され
るO2ガスによって、煤になる炭素をCO2ガスにして排
気ダクトから排気することで、レーザ光線の照射による
煤の発生を防止でき、レーザ光線の照射によって煤が発
生しないため、ブラッシング機構により機械的に煤を除
去する必要がないという効果を奏する。さらに本発明の
レーザマーカ装置およびレーザマーカ方法は、レーザ光
線の照射による煤の発生を防止するとともに、O2ガス
の流れを利用して飛散したシリカ等の充填材を排気ダク
トに導くことができるため、煤もしくはシリカ等の充填
材によって、半導体製品や生産設備を汚すことがなく、
さらに飛散した煤もしくはシリカ等の充填材がレーザヘ
ッドに付着することがないため、レーザ光線の透過性を
悪化させることがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザマーカ装置の第1の実施の
形態のマーキング部の構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係るレーザマーカ装置の第1の実施の
形態に使用されるスキャニング方式のレーザ光線の経路
を示す模式図である。
【図3】本発明に係るレーザマーカ装置の第2の実施の
形態のマーキング部の構成を示す断面図である。
【図4】本発明に係るレーザマーカ装置の第2の実施の
形態に使用されるマスク方式のレーザ光線の経路を示す
模式図である。
【図5】本発明に係るレーザマーカ装置によってマーキ
ングした半導体パッケージの捺印状態を示す上面図であ
る。
【図6】従来のレーザマーカ装置のマーキング部の構成
を示す断面図である。
【図7】従来のレーザマーカ装置によりマーキングさ
れ、マーキング面に煤が残っている状態の半導体パッケ
ージを示す図である。
【図8】図8は、図7に示すマーキング面に煤が残って
いる状態の半導体パッケージをブラッシング機構により
マーキング面に残った煤が除去された状態の半導体パッ
ケージを示す図である。
【符号の説明】
1 半導体パッケージ 2 マーキング面 3 マーキングステージ 4 レーザヘッド 5 fθレンズ 6 レーザ光線 7 O2ガス導入口 8 O2ガス吹き出しノズル 9、9’ 排気ダクト 10 レーザ発振器 11、11’ 反射ミラー 12 X軸ガルバノミラー 13 Y軸ガルバノミラー 14 結像レンズ 15 ビームエキスパンダ 16 マスク 17、17’捺印文字 18 マーキング面に残った煤 19 高圧空気吹き出しノズル 20 高圧空気により吹き飛ばされた煤

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザヘッドから照射されるレーザ光線
    によって、樹脂により構成されているパッケージのマー
    キング面にマーキングを行うレーザマーカ装置であっ
    て、 酸素を主成分とする酸素ガスを前記マーキング面に吹き
    付けるガス吹き付け手段を具備することを特徴とするレ
    ーザマーカ装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス吹き付け手段は、前記レーザヘ
    ッドから照射される前記レーザ光線の光路を覆うように
    形成されたノズルと、 該ノズルに前記酸素ガスを供給する酸素ガス供給手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載のレーザマー
    カ装置。
  3. 【請求項3】 前記酸素ガス供給手段から供給する前記
    酸素ガスの供給量を調整する供給量調整手段を具備する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のレーザマーカ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記マーキング面に吹き付けられた前記
    酸素ガスを排気する排気手段を具備し、 該排気手段を前記マーキング面の側面側に配置させたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のレー
    ザマーカ装置。
  5. 【請求項5】 前記排気手段は、前記酸素ガスを吸引す
    るガス吸引手段を具備し、 該吸引手段の吸引量を前記酸素ガス供給手段からの前記
    酸素ガスの供給量よりも多くさせたことを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載のレーザマーカ装置。
  6. 【請求項6】 前記排気手段と前記ノズルとは、一体で
    あることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    のレーザマーカ装置。
  7. 【請求項7】 レーザヘッドから照射されるレーザ光線
    によって、樹脂により構成されているパッケージのマー
    キング面にマーキングを行うレーザマーカ方法であっ
    て、 酸素を主成分とする酸素ガスを前記マーキング面に吹き
    付けながら前記レーザヘッドから前記レーザ光線を照射
    して前記マーキングを行うことを特徴とするレーザマー
    カ方法。
  8. 【請求項8】 前記酸素ガスの吹き付け方向は、前記レ
    ーザ光線の方向と同一方向で前記レーザ光線の光路と同
    一軸であることを特徴とする請求項7記載のレーザマー
    カ方法。
  9. 【請求項9】 前記マーキング面に吹き付ける前記酸素
    ガスの前記供給量を調整することを特徴とする請求項7
    又は8記載のレーザマーカ方法。
  10. 【請求項10】 前記マーキング面に吹き付けられた前
    記酸素ガスを前記マーキング面の側面側から排気するこ
    とを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のレー
    ザマーカ方法。
  11. 【請求項11】 前記酸素ガスの前記供給量よりも多い
    吸引量で吸引して前記排気を行うことを特徴とする請求
    項7乃至10のいずれかに記載のレーザマーカ方法。
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