JP2001218965A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2001218965A
JP2001218965A JP2000035209A JP2000035209A JP2001218965A JP 2001218965 A JP2001218965 A JP 2001218965A JP 2000035209 A JP2000035209 A JP 2000035209A JP 2000035209 A JP2000035209 A JP 2000035209A JP 2001218965 A JP2001218965 A JP 2001218965A
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JP2000035209A
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English (en)
Inventor
Kishio Sugijima
紀志男 杉島
Tsuneji Mitsuya
常志 三津谷
Satoru Iwata
岩田  悟
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Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技領域に発射された遊技球の数を簡単かつ
正確に計測できるとともに、その計測結果を容易に確認
できるパチンコ遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技盤3と、遊技者の発射操作に応じて
遊技球を遊技盤3の遊技領域6に向けて発射する発射装
置81と、遊技領域6に発射された遊技球を検出するた
めの発射球検出手段150と、該発射球検出手段150
により検出された発射球の数を累積し記憶する発射球数
記憶手段と、該発射球数記憶手段により記憶されている
発射球数を表示する発射球数表示手段160とを備える
パチンコ遊技機1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
に関し、特には遊技領域に向かって発射された遊技球を
検出する発射球検出手段を備えたパチンコ遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ遊技機にあっては、予め
発射装置の能力、すなわち遊技者による発射装置の発射
操作に応じて発射できる遊技球の数が設定されてはいる
ものの、実際に遊技盤の遊技領域に到達した遊技球の数
を計測するための発射球検出手段については備えていな
いものが一般的であった。
【0003】また、この種パチンコ遊技機に関して、
“所定時間の間に遊技領域に発射される発射球数を所定
数以内(具体的には1分間に100球以内)に抑えなけ
ればならない”という発射装置の能力に関する規則があ
る。
【0004】しかしながら、上記従来のパチンコ遊技機
にあっては、実際に遊技領域に発射された発射球数を知
ることができないので、前記発射装置の実際の能力に関
する規則が守られているか否か容易には確認できていな
いのが現状である。
【0005】なお、近年、遊技機の故障を判定したり、
あるいは不正行為を防止する等を目的として前記発射装
置付近にフォトセンサや近接スイッチ等の発射球通過検
出器よりなる発射球検出手段を配設し、該発射球検出手
段により前記遊技盤の遊技領域に向けて発射される発射
球を検出するように構成された遊技機が登場している。
【0006】しかしながら、従来の発射球検出手段を有
する遊技機においても、遊技者或いは遊技場の店員等、
誰でも前記遊技領域に実際に発射された発射球数を直接
把握できるまでには至っていない。さらに、上述のよう
に発射装置付近に発射球検出手段を設けて発射球の検出
を行っているため、遊技球が遊技領域にきちんと発射さ
れずに発射装置の発射位置に逆戻りした場合にも発射球
として検出され、しかも逆戻りした遊技球が再発射され
たときには再び発射球として二重に検出されてしまうお
それがあるので、発射球数の計測(検出)の精度が高い
とは言い難かった。
【0007】加えて、この種パチンコ業界においては、
遊技機の故障や球詰まりや悪意の遊技者による不正行為
等があった場合の異常状態を判定し、その異常状態を遊
技場の店員等に早期に発見させることができる機種の登
場が強く望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な状況に鑑み提案されたもので、実際に遊技領域に発射
された遊技球の数を簡単かつ正確に計測できるととも
に、その計測結果を容易に確認でき、さらには発射装置
の実際の能力を簡単に確認でき、しかも故障や球詰まり
や不正行為等に起因する異常の早期発見が可能となるパ
チンコ遊技機を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、遊技盤と、遊技者の発射操作に応じて遊技球を遊
技盤の遊技領域に向けて発射する発射装置とを有するパ
チンコ遊技機において、遊技領域に発射された遊技球を
検出するための発射球検出手段と、該発射球検出手段に
より検出された発射球の数を累積し記憶する発射球数記
憶手段と、該発射球数記憶手段により記憶されている発
射球数を表示する発射球数表示手段とが設けられている
ことを特徴とするパチンコ遊技機に係る。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、発射球を遊技領域に誘導するために遊技盤に立設さ
れた外側誘導レールと内側誘導レール間で構成される発
射球誘導路と、該発射球誘導路の出口側に配設された逆
流防止片を有する発射球逆流防止手段を備え、発射球検
出手段が前記発射球逆流防止手段の逆流防止片よりも遊
技領域側に設けられていることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2にお
いて、発射球数記憶手段による発射球数の記憶開始から
所定時間経過し、或いは所定発射球数に達した場合に前
記発射球数記憶手段の記憶を初期化するリセット手段が
設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1または2にお
いて、発射球数記憶手段の記憶を任意に初期化するリセ
ット手段が設けられていることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れかにおいて、遊技領域に設けられた入賞口に入賞した
入賞球を検出する入賞球検出手段と、前記入賞口に入賞
しなかったアウト球を検出するアウト球検出手段と、発
射球検出手段による発射球の検出が無いのに、前記入賞
球検出手段により入賞球が検出され或いは前記アウト球
検出手段によりアウト球が検出された場合に異常状態と
判定する第1異常判定手段と、該第1異常判定手段によ
り異常状態と判定された場合に異常状態を報知する第1
異常報知手段とを備えることを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし5の何
れかにおいて、遊技領域に設けられた入賞口に入賞した
入賞球を検出する入賞球検出手段と、前記入賞口に入賞
しなかったアウト球を検出するアウト球検出手段と、発
射球検出手段による発射球の検出が有るのに、発射球の
検出時から所定時間の間、入賞球またはアウト球の何れ
も検出されなかった場合に異常状態と判定する第2異常
判定手段と、該第2異常判定手段により異常状態と判定
された場合に異常状態を報知する第2異常報知手段とを
備えることを特徴とする。
【0015】請求項7の発明は、請求項5または6にお
いて、入賞球検出手段とアウト球検出手段が、入賞球検
出兼アウト球検出手段で構成されていることを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に基づきこの発明
の好適な実施形態を説明する。図1はこの発明の一実施
例に係るパチンコ遊技機全体の正面図、図2は同パチン
コ遊技機の遊技盤の正面図、図3は同遊技盤の背面図、
図4は同実施例におけるパチンコ遊技機全体の裏構造を
示す図、図5は同パチンコ遊技機全体の裏構造の一部部
品を取り外した状態を示す図、図6は同パチンコ遊技機
に用いられる装飾部材の部分斜視図、図7は図6のX−
X断面図、図8は同装飾部材の分解斜視図、図9は同装
飾部材のベースレンズ部に発射球検出手段を取り付ける
前の斜視図、図10は同パチンコ遊技機の電気的接続関
係を示す制御ブロック図、図11は同パチンコ遊技機に
おける発射球数の記憶及びリセット処理に関するフロー
チャート、図12は同パチンコ遊技機の第1異常判定処
理に関するフローチャート、図13は同パチンコ遊技機
の第2異常判定処理に関するフローチャート、図14は
他の実施例に係るパチンコ遊技機の発射球検出手段周辺
を示す拡大正面図、図15はさらに他の実施例に係るパ
チンコ遊技機全体の裏構造を示す図、図16は図15の
Y部分を拡大して示す図である。
【0017】図1及び図2に示すパチンコ遊技機1は、
枠体2の内側に遊技盤3が着脱交換可能に収容されてお
り、その遊技盤3に遊技球の外側誘導レール4及び内側
誘導レール5が略円形に立設され、遊技盤面3aの前記
外側誘導レール4と内側誘導レール5によって囲まれた
遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順
に画像表示装置9、普通電動役物である第1種始動入賞
口10,11、特別電動役物である大入賞口15、アウ
ト口(排出口とも称される。)17が配設され、また上
方両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通
図柄変動開始用左ゲート19と普通図柄変動開始用右ゲ
ート21、その下方に風車22a,22b、その下方に
左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入賞
口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口2
9が配設されている。
【0018】また、前記枠体2の前面側には、ガラス枠
31,払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿
32,該上側球受け皿32を取り付けるための取付板3
3,前記上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるた
めの下側球受け皿34,遊技状態を報知するランプ表示
器35,音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知
するスピーカ36,不正行為等の防止のために枠体2を
着脱不可能若しくは開閉不可能にするための鍵37,遊
技者の発射操作に応じて遊技球を遊技盤3の遊技領域6
に向けて発射する発射装置81等がそれぞれ組み付けら
れている。
【0019】なお、図中の画像表示装置9に関し符号4
1は数字,アルファベット,記号あるいは絵等の図柄を
変動表示及び停止表示可能な普通図柄表示装置、43は
同じく特別図柄表示装置、45は普通図柄表示装置41
の7セグメントデジタル等からなる普通図柄表示部、4
9は画像表示装置の窓枠部、50は特別図柄表示装置4
3の液晶表示盤(ドットマトリックス表示器)等からな
る画像表示部、50aは画像表示部50の左表示部、5
0bは同じく中表示部、50cは同じく右表示部、51
は図柄変動回数記憶表示ランプであり、また、大入賞口
15に関し符号61は開閉板、63は特定領域入賞口で
あり、さらに符号140は遊技盤3上部に装飾用に設け
られた天飾り装飾部材(天飾りランプ)である。
【0020】また、前記遊技盤3の背面(裏面)には、
図3に示すように、前記下側の第1種始動入賞口11の
可動片11a,11bを開閉する第1種始動入賞口用ソ
レノイド53が設けられているとともに、前記第1種始
動入賞口10,11に入賞した球を検出するフォトセン
サや近接スイッチ等よりなる始動入賞口用入賞球検出手
段55a,55bが入賞球用通路に設けられており、該
入賞球の検出によって前記特別図柄表示装置43の図柄
変動を開始するようになっている。さらに、前記普通図
柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲ
ート21はフォトセンサや近接スイッチ等よりなるゲー
ト用入賞球検出手段56,57を備え、該ゲート用入賞
球検出手段56,57で両ゲート19,21を通過する
遊技球を検出することによって前記普通図柄表示装置4
1の図柄変動を開始させるようになっている。
【0021】さらに、前記遊技盤3の大入賞口15の背
面側には、前記大入賞口15の開閉板61を開閉する大
入賞口開放用ソレノイド59と、前記特定領域入賞口6
3の開閉扉(図示せず)を所定条件時に開閉するための
特定領域開放用ソレノイド64とが設けられている。ま
たさらに、前記特定領域入賞口63への入賞球を検出す
るフォトセンサや近接スイッチ等よりなる特定領域入賞
口用入賞球検出手段(特定入賞球検出スイッチ)65が
設けられ、該入賞球の検出により大入賞口15を再度開
ける継続権利が成立するようにされているとともに、大
入賞口15への入賞球数を検出する大入賞口用入賞球検
出手段(入賞球数カウントスイッチ)67が設けられて
いる。上記大入賞口15の作動について説明すれば、前
記第1種始動入賞口10,11に遊技球が入賞し、始動
入賞口用入賞球検出手段55によって入賞球が検出され
ると、前記特別図柄表示装置43の画像表示部50の左
表示部50a、中表示部50b、右表示部50cで特別
図柄の変動を開始する。そして、所定時間変動後、例え
ば、左表示部50a,中表示部50b,右表示部50c
の順や左表示部50a,右表示部50c,中表示部50
bの順等で特別図柄が変動停止して、停止図柄が確定表
示される。そのときの停止表示図柄の組合せが、あらか
じめ決められた特定の大当たり組合せ、例えば、同一図
柄の組合せからなる通称ゾロ目になると、大当たりが成
立する。大当たりになると、前記大入賞口15の開閉板
61が開いて遊技領域6を落下してくる遊技球を受け止
め、大入賞口15内へ入賞可能にする。
【0022】また、この実施例の遊技盤3の背面側にお
いては、前記左袖入賞口23に接続された左袖入賞口入
賞球用通路と、右袖入賞口25に接続された右袖入賞口
入賞球用通路には、フォトセンサや近接スイッチ等より
なる左袖入賞口用入賞球検出手段71aと右袖入賞口用
入賞球検出手段71bが設けられている。さらに、左落
とし入賞口27に接続された左落とし入賞口入賞球用通
路と、右落とし入賞口29に接続された右落とし入賞口
入賞球用通路には、フォトセンサや近接スイッチ等より
なる左落とし入賞口用入賞球検出手段72aと右落とし
入賞口用入賞球検出手段72bが設けられている。ま
た、この実施例では、それぞれの入賞口における入賞球
の検出結果に基づいて所定数の賞品球が払い出されるよ
うになっている。
【0023】さらに、この実施例では、前記のように各
入賞口のそれぞれに検出手段を設けているが、この発明
のパチンコ遊技機はこれに限られるものではない。例え
ば、各入賞口の入賞球を1カ所に集めて検出し、その入
賞球の累積計算を行うようにしてもよい。
【0024】またさらに、この実施例では、前記遊技領
域6の最下部に設けられたアウト口17に接続されたア
ウト球用流路には、前記各入賞口(ゲートを含む。)の
何れにも入賞しずに、前記アウト口17に回収されたア
ウト球を検出するフォトセンサや近接スイッチ等よりな
るアウト球検出手段76が設けられている。なお、この
アウト球検出手段76はアウト球の確認だけをしている
が、これに限られず、アウト玉の累積計算をするように
してもよい。
【0025】次に、前記発射装置81等について詳述す
る。この発射装置81は、図1,図4,図5から理解さ
れるように、操作レバー82と、該操作レバー82の操
作により駆動する発射モータ83と、該発射モータ83
の駆動により間欠的に揺動して遊技球を弾発発射する打
球杆84とを有している。前記発射装置81により発射
された発射球は、前記遊技盤面3aに立設された外側誘
導レール4と内側誘導レール5間で構成される発射球誘
導路85を介して遊技領域6に誘導されるようになって
いる。前記発射球誘導路85により遊技領域6に誘導さ
れた遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各装置及
び各入賞口に入賞するか、あるいは何処にも入賞しなけ
れば前記アウト口17から遊技盤3の裏側へ排出される
ように構成される。
【0026】また、この実施例では、前記発射球誘導路
85の出口85a側には、発射球逆流防止手段86が設
けられている。この発射球逆流防止手段86は、一旦遊
技領域6に出された遊技球が発射球誘導路85内に再び
戻るのを防ぐためのものである。該発射球逆流防止手段
86は、図示の例では一方向に湾曲して発射球誘導路8
5の出口85aを開閉可能とする所定弾性力を有する板
バネ等からなる逆流防止片87を有している。
【0027】なお、図4中の符号91は遊技球を溜める
タンク、92はタンクレール、93は枠用外部出力端
子、94は枠用外部出力端子基板、95は枠飾りランプ
中継基板、96は電源基板、97は空切り防止スイッ
チ、98は空切り防止スイッチ基板、99盤面用外部出
力端子、100は盤面用外部出力基板、101は中央カ
バー、102は音声制御基板、103はランプ制御基
板、104はフォト分配基板、105はミドルプレー
ト、106はCR賞品球払出制御基板、107は発射装
置制御基板、108は下基板ベース、109は主基板、
110は電源プラグである。また、図5中の符号121
は天飾りランプ基板、122a,122bはランプ風車
基板、123は普通図柄表示基板、124は図柄変動回
数記憶表示ランプ基板、125は特別図柄制御基板、1
26a,126bはセンターランプ基板、127は左ゲ
ートランプ基板、128は右ゲートランプ基板、129
は左袖入賞口ランプ基板、130は右袖入賞口ランプ基
板、131a,131b,131cは大入賞口ランプ基
板、132は大入賞口スイッチ中継基板である。
【0028】このパチンコ遊技機1においては、前記発
射球逆流防止手段86の逆流防止片87よりも遊技領域
6側に、つまり前記逆流防止片87よりも下流側(遊技
球の進行方向に対し前方側)に、発射球検出手段150
が配設されている。前記発射球検出手段150として
は、近接スイッチやフォトセンサ等(実施例では近接ス
イッチ)が挙げられる。上記のように発射球検出手段1
50を発射球逆流防止手段86の逆流防止片87よりも
遊技領域6側に設ければ、遊技領域6に到達した遊技球
のみ検出することになり、従来の如く逆戻りする遊技球
を考慮しなくても済み、遊技領域6にきちんと発射され
た有効発射球数を正確に検知できるとともに、構造も簡
略することができる。なお、好ましくは、前記発射球検
出手段150を発射球逆流防止手段86の逆流防止片8
7の近傍に配設するのがよい。そうすれば、遊技球が遊
技領域6に到達した直後において、その遊技領域6に到
達した全ての遊技球の検出を行うことができるので、遊
技領域6に到達した遊技球の検出漏れを防ぐことがで
き、発射球数の計数(検出)精度が高まる。
【0029】また、前記発射球検出手段150の配設方
法としては、前記遊技盤3上に設けられた複数の添着部
材、例えばランプ風車、各入賞口(ゲートも含む)、画
像表示装置、外側誘導レール、発射レール、天飾り装飾
部材等の少なくとも1つの部材と一体に設けることが挙
げられる。なお、添着部材は上で例示したものに限定さ
れず、遊技盤3に添着される全ての部材が含まれる。
【0030】この実施例においては、前記発射球検出手
段150は、図6ないし図8に示すように、前記遊技盤
3の上部に設けられる装飾部材(天飾り装飾部材)14
0と一体に設けられている。前記装飾部材140は、ベ
ース部141とベースレンズ部142とサブレンズ部1
43とを備えている。なお、この実施例では前記ベース
部141とベースレンズ部142またはサブレンズ部1
43間にランプ等の発光体(図示せず)が収容される
が、これに限らず、前記ベース部141とベースレンズ
部142またはサブレンズ部143間にランプ等の発光
体が収容されない場合もある。図中の符号144は前記
装飾部材140を遊技盤3へ取り付けるために前記ベー
ス部141に形成された取付部である。
【0031】また、この実施例においては、前記装飾部
材140(図示の例ではベースレンズ部142)の遊技
領域6側に発射球検出手段用収容部145が設けられ、
この発射球検出手段用収容部145に前記発射球検出手
段150が着脱自在に設けられている。具体的に説明す
ると、図9からより容易に理解されるように、前記発射
球検出手段150に固定部151,152を設け、当該
発射球検出手段150を前記装飾部材140の発射球検
出手段用収容部145内へ収容した後に、前記固定部1
51,152を介してネジ等の適宜固定部材Bにより発
射球検出手段110を装飾部材100に着脱自在に固定
している。なお、図中の符号146は装飾部材140に
形成された発射球検出手段150による発射球の通過の
検出を可能とする検出用開口部、153,154は前記
発射球検出手段150の固定部151,152に形成さ
れた固定部材Bのための孔である。
【0032】上述したように、発射球検出手段150を
遊技盤3上の複数の添着部材と一体に設けることによっ
て、全体として遊技機の組み付け作業や配線作業を簡単
にすることができ、ひいては遊技機の生産効率を高める
ことができるとともに、外観上の美観が損なわれるのを
避けることができる。特に、この実施例のように発射球
検出手段150を添着部材の発射球検出手段用収容部に
着脱自在に設けるようにすれば、簡単かつ確実に発射球
検出手段150を固定することができ、取り外しも容易
に行うことができるので、該発射球検出手段150の交
換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。さ
らに、この実施例の如く、発射球検出手段150を遊技
盤3上部の装飾部材140内に収容するように構成すれ
ば、発射球検出手段150は外見上存在せず、見栄えが
良いとともに、発射球検出手段150を発射球逆流防止
手段86の逆流防止片87の近傍に配設でき、上述した
ように遊技球が遊技領域6に到達した直後に検出を行う
ことができ、発射球数の計測精度が高まる。
【0033】そして、このパチンコ遊技機1において
は、前記発射球検出手段150には、後述する主制御回
路のCPUやRAMや発射球用カウンタ等で構成される
発射球数記憶手段が接続される。該発射球数記憶手段
は、前記発射球検出手段150により検出された発射球
の数を累積(加算)し、その累積により得た数を記憶す
る。さらに、前記発射球数記憶手段には7セグメントL
EDや液晶表示盤等からなる発射球数表示手段160
(図1参照)が接続され、前記発射球数記憶手段に記憶
されている最新(現在)の発射球数を、この発射球数表
示手段160により表示するように構成されている。こ
のように構成すれば、遊技者或いは遊技場の店員等、誰
でも前記発射球数を直接かつ迅速に把握できるようにな
るので、遊技機の利用度の把握や遊技機の故障の判定や
不正行為の防止等を容易に行え、この種パチンコ業界に
おいて極めて有用である。なお、図示の例では前記発射
球数表示手段160は前記上側球受け皿32に埋設され
ているが、勿論、発射球数表示手段160の位置は何処
でもよい。また、発射球数表示手段を新たに設けず、前
記画像表示装置9の画像表示部50等、他の表示部に前
記有効発射球数を表示する如く、他の表示装置を兼用す
るようにしてもよい。
【0034】また、このパチンコ遊技機1は、前記発射
球数記憶手段による発射球数の記憶開始から所定時間経
過した場合、或いは所定発射球数に達した場合に前記発
射球数記憶手段の記憶を初期化するリセット手段を備え
ている。実施例では、後述する主制御回路内に、当該リ
セット手段として、前記発射球数記憶手段による発射球
数の記憶開始から所定時間(例えば1分)経過した時点
で前記発射球数記憶手段(発射球用カウンタ)の記憶を
初期化するリセットカウンタを設けている。このような
リセット手段を設ければ、自動的かつ定期的または定数
的に発射球数記憶手段の記憶を初期化できる。なお、こ
のように発射球数の記憶を自動的に初期化するリセット
手段を設ける場合、前記発射球数の記憶開始から記憶を
初期化するまでの初期化実行時間を、従来技術の欄で述
べた規則にしたがう時間、具体的には1分とし、該初期
化実行時間の間に発射球数が規則で定める球数(100
球)を越えたときに異常報知するようにしたり、或い
は、発射球数の記憶を初期化する初期化実行発射球数
を、規則にしたがう球数、具体的には100球とし、該
初期化実行発射球数に達するまでの時間が規則で定める
時間(1分)より短かったときに異常報知することによ
って、上述の規則に違反していることを遊技場の店員等
に把握させるようにしてもよい。前記異常報知の方法と
しては、スピーカ36から音声や効果音を発したり、各
ランプやLEDを点滅させたり、画像表示部50に文字
やキャラクター等を表示したりする等が挙げられる。
【0035】さらに、この実施例のパチンコ遊技機1に
おいては、上記の自動的に発射球数記憶手段の記憶を初
期化するリセット手段に加え、発射球数記憶手段の記憶
を任意に初期化するリセット手段170(図4参照)が
設けられている。これによって、所定時間の間(例えば
1分間)に何球の遊技球が実際に遊技領域6に発射され
ているかを極めて簡単に確認することができ、しかも、
該確認を何時でも(抜き打ち的に)行えるとともに、前
記確認開始時を任意に設定できる利点がある。図示の例
では、リセット手段170は遊技機1の裏面側にリセッ
トボタン171を有し、このリセットボタン171を押
すことによって前記発射球数記憶手段の記憶が初期化さ
れるようになっている。このようにリセットボタン17
1を遊技機1の裏面側に設けることによって遊技場の関
係者のみリセット手段170を操作できるようにしてい
るが、勿論、リセットボタン171を遊技機1の前面側
に設け、遊技者もリセット手段170を操作できるよう
にしてもよい。また、この実施例のパチンコ遊技機1に
おいては、遊技機1の電源を切った時にも前記発射球数
記憶手段の記憶は初期化されるようになっている。な
お、前記の自動的に発射球数記憶手段の記憶を初期化す
るリセット手段を設けず、前記の任意に初期化できるリ
セット手段のみを設けてもよい。
【0036】図10は上記パチンコ遊技機1の電気的接
続関係を示す制御ブロック図である。この制御ブロック
図に示すように、当該パチンコ遊技機1は、前記画像表
示装置9の普通図柄表示装置41及び特別図柄表示装置
43における図柄変動表示の制御や各入賞球に入賞した
際の賞品球の払出制御や大当たり時における大入賞口の
作動の制御等、遊技に必要な種々の処理を行う回路とし
て、主制御回路Z1と、該主制御回路Z1に接続される
中継回路Z2,ランプ制御回路Z3,音声制御回路Z
4,表示制御回路Z5,フォト分配回路Z6,払出制御
回路Z7と、該払出制御回路Z7に接続される発射制御
回路Z8とを備えている。
【0037】前記主制御回路Z1は、所定の制御プログ
ラムや初期データを記憶するROM,該ROMの制御プ
ログラムに従って各種演算処理を実行するCPU,該C
PUによる演算結果を一時的に記憶するRAM,前記発
射球検出手段150により検出された入力信号を演算処
理し記憶する発射球用カウンタ,前記発射球数記憶手段
の記憶を定期的に初期化するリセットカウンタ(リセッ
ト手段)を有するコンピュータと、該コンピュータと前
記各回路Z1〜Z7や発射球検出手段150,リセット
手段170,各入賞口における入賞球検出手段,アウト
球検出手段76や発射球数表示手段160やその他ソレ
ノイド類180等を結ぶ入出力回路等で構成される。
【0038】また、前記中継回路Z2には大入賞口15
が、前記ランプ制御回路Z3にはランプ等181が、前
記音声制御回路Z4にはスピーカ36がそれぞれ接続さ
れている。前記表示制御回路Z5は、内部に制御部,演
算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を有
し演算制御を行うCPUと、各種データの記憶領域と前
記CPUによる作業領域等を有するRAMと、前記画像
表示部50等への表示データや各種表示プログラム等の
図柄データが書き込まれているROM等を備えている。
前記フォト分配回路Z6及び払出制御回路Z7には賞品
球払出装置182が接続されているとともに、前記払出
制御回路Z7にはカードユニット183も接続されてい
る。また、前記発射制御回路Z8には前記発射装置81
が接続されている。
【0039】次に、上記パチンコ遊技機1の発射球数記
憶手段等により実行される発射球数の記憶及びリセット
処理の一例について、図11のフローチャートを用いて
説明する。この例では、まず、前記発射球検出手段15
0による発射球の検出が有るか否か判断される(S
1)。そして、前記発射球の検出有りと判断された場
合、前記発射球数記憶手段である主制御回路Z1の発射
球用カウンタの数値Cが1累積(加算)されて更新さ
れ、かつその更新値が最新(現在)の発射球数として記
憶されるとともに(S2)、その記憶された最新の発射
球数が前記発射球数表示手段160に表示される(S
3)。
【0040】それから、前記発射球数記憶手段による発
射球数の記憶開始から所定時間経過し、或いは所定発射
球数に達したか否か判断され(S4)、それらの条件を
満たしている場合、前記主制御回路Z1内のリセット手
段(リセットカウンタ)の作動によって、前記発射球数
記憶手段の記憶が初期化される(S5)。一方、前記条
件を満たしていない場合、さらに前記リセット手段(任
意リセット手段)170のリセット操作が行われたか否
か判断され(S6)、リセット操作が行われたときには
前記発射球数記憶手段の記憶が初期化される(S5)。
また、前記ステップS1で発射球の検出無しと判断され
た場合、前記リセット手段170のリセット操作が行わ
れたか否か判断され(S6)、リセット操作が行われた
ときには前記発射球数記憶手段の記憶が初期化される
(S5)。
【0041】なお、前記ステップS4における発射球数
の記憶開始からの初期化実行時間または初期化実行発射
球数を、上述した規則に対応する時間または発射球数
(具体的には1分または100球)とすれば、前記規則
を遵守しているか否かの検査を容易に行うことができ
る。
【0042】また、実施例のパチンコ遊技機1において
は、前記発射球検出手段150による発射球の検出が無
いのに各入賞口の入賞玉検出手段で入賞球が検出され、
或いは前記アウト球検出手段76により各入賞口に入賞
しなかったアウト球が検出された場合に異常状態と判定
する第1異常判定手段と、該第1異常判定手段により異
常状態と判定された場合に異常状態を報知する第1異常
報知手段とが設けられている。このようにすれば、例え
ば遊技領域6に遊技球を全く発射させることなく、悪意
的に各入賞口を誤作動させて入賞球検出を行う等の過大
な入賞利益の付与をねらう不正行為等の有無を迅速に察
知できるので、不正行為を防止することができる。加え
て、発射装置81や発射球検出手段150の故障等を早
期に発見できる利点もある。
【0043】前記第1異常判定手段としては、主制御回
路Z1のROMに組み込ませた異常判定用プログラムと
CPUで構成することができる。また、前記第1異常報
知手段としては、音等により聴覚的に報知するもの、表
示,物体(部材等)の動作等により視覚的に報知するも
の、振動等により聴覚的に報知するもの等で構成するこ
とができる。なお、前記第1異常報知手段は、当該遊技
機1の適宜場所に新たに設けても良いし、既に存在する
他の装置を利用してもよい。他の装置を利用する例とし
て、スピーカ36から異常発生を意味する音声や効果音
を発したり、遊技盤等に設けられている各ランプやLE
Dを点滅させたり、画像表示部50に異常発生を意味す
る文字やキャラクター等を表示させる等を挙げることが
できる。図12は、前記主制御回路Z1の第1異常判定
手段による第1異常状態か否かの判定処理の一例に関す
るフロチャートであり、以下、当該第1異常判定処理に
ついて詳述する。
【0044】この第1異常判定処理では、最初に、前記
発射球検出手段150による発射球の検出が無いか否か
判断され(S11)、該発射球の検出が無い場合には、
さらに前記各入賞口における入賞球検出手段による入賞
球の検出、或いは前記アウト球検出手段76によるアウ
ト球の検出があるかどうか判断され(S12)、それら
の検出の何れか一方が有った場合には、第1異常状態と
判定され、その異常状態を前記第1異常報知手段により
報知する(S13)。この異常報知の間は、この例で
は、強制的に発射装置81が作動不可の状態に制御され
る等、遊技不可能なエラー状態となる。また、前記異常
報知及びエラー状態は、所定のエラー解除動作を行うま
で継続される(S14)。前記エラー解除動作として
は、前記リセット手段170の操作により前記発射球数
記憶手段の記憶を初期化する等の行為が考えられる。な
お、前記ステップ11で発射球の検出が有ると判断され
た場合及び前記ステップ12で入賞球またはアウト球の
何れも検出が無いと判断された場合には、当該遊技機1
は第1異常状態ではないと判定される。
【0045】さらに、実施例のパチンコ遊技機1の如
く、前記発射球検出手段150による発射球の検出が有
るのに、その発射球の検出時から所定時間の間に、各入
賞口における入賞球検出手段またはアウト球検出手段7
6により入賞球またはアウト球の何れも検出されなかっ
た場合に異常状態と判定する第2異常判定手段と、該第
2異常判定手段により異常状態と判定された場合に異常
状態を報知する第2異常報知手段とを設けるようにする
のが好ましい。このようにすれば、各入賞口の入賞球検
出手段やアウト球検出手段76における断線や短絡等の
故障の発生や遊技盤上等における球詰まり等を早期に発
見できるので、遊技者に与える不利益を極力小さくでき
る。
【0046】前記第2異常判定手段としては、前記第1
異常手段と同様に、主制御回路Z1に設けることができ
る。また、前記第2異常報知手段としては、前記第1異
常報知手段と同様に、音等により聴覚的に報知するも
の、表示,物体(部材等)の動作等により視覚的に報知
するもの、振動等により聴覚的に報知するもの等を、際
限なく適用することができる。また、前記第2異常報知
手段は、当該遊技機1の適宜場所に新たに設けたり、既
に存在する他の装置を利用してもよい。前記他の装置を
利用する例として、スピーカ36から異常発生を意味す
る音声や効果音を発したり、各ランプやLEDを点滅さ
せたり、画像表示部50に異常発生を意味する文字やキ
ャラクター等を表示させる等を挙げることができる。こ
こで、より好ましくは、第2異常報知手段による異常報
知の態様を、前記第1異常報知手段による異常報知の態
様と異なるようにするのが良い。例えば、前記各異常状
態に応じて、画像表示部50に表示する文字やキャラク
ターを異なるものにしたり、各ランプやLEDの点滅の
間隔を変える等である。そうすれば、第1異常状態と第
2異常状態の区別が容易になり、遊技場の店員が各異常
に応じた措置をスムーズに行えるようになる。図13
は、前記主制御回路Z1の第2異常判定手段による第2
異常状態か否かの判定処理の一例に関するフロチャート
であり、以下、当該第2異常判定処理について詳述す
る。
【0047】この第2異常判定処理では、まず、前記発
射球検出手段150による発射球の検出が有るか否か判
断され(S21)、該発射球の検出が有る場合には、さ
らに発射球の検出時から所定時間(例えば5〜10秒)
経過したか確認し(S22)、前記所定時間の経過が認
められたときに、前記各入賞口における入賞球検出手段
による入賞球の検出、或いは前記アウト球検出手段76
によるアウト球の検出があるかどうか判断される(S2
3)。前記入賞球またはアウト球の検出の判断時を、発
射球の検出の判断時から所定時間遅らせたのは、遊技球
が遊技領域6に到達した時(発射球の検出時)から該遊
技球が各入賞口またはアウト口に入るまでに要する時間
を考慮したためである。前記入賞球またはアウト球の検
出が何れも無かった場合には、第2異常状態と判定さ
れ、その異常状態を前記第2異常報知手段により報知す
る(S24)。この異常報知の間は、この例では、上記
第1異常状態の場合と同様に、強制的に発射装置81が
作動不可の状態に制御される等、遊技不可能なエラー状
態となる。また、前記異常報知及びエラー状態は、異常
の原因である故障を修復したり、球詰まり等の不具合を
解消した後、前記リセット手段170の操作により前記
発射球数記憶手段の記憶を初期化する等の所定のエラー
解除動作を行うまで継続される(S25)。それに対
し、前記ステップ21で発射球の検出が無いと判断され
た場合及び前記ステップ23で入賞球またはアウト球の
検出の少なくとも一方が有ると判断された場合には、当
該遊技機1は第2異常状態ではないと判定される。
【0048】なお、この発明は、上記実施例に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において
構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例
えば、他の実施例に係るパチンコ遊技機の一部を示す図
14のように、遊技領域6に発射された遊技球を検出す
るためのフォトセンサや近接スイッチ等よりなる発射球
検出手段190を、発射球逆流防止手段86の逆流防止
片87よりも遊技領域6側となる遊技盤3の位置(図示
では逆流防止片87の近傍位置)に直接はめ込むように
しても良い。図14中の符号191は発射球の通過の検
出を可能とする検出用窓である。なお、図14において
上記実施例のパチンコ遊技機1の部材と同一部材につい
ては同一符号が付されている。
【0049】また、その他、前記遊技領域に発射された
遊技球を検出するための発射球検出手段を、遊技盤側に
配設してもよい。すなわち、前記発射球検出手段を遊技
盤に直接設けるほかに、遊技盤の表あるいは裏側の部品
や部材、例えば集合板や裏機構板等に取り付けるように
してもよい。したがって、この発明における発射球検出
手段は遊技盤,添着部材,遊技盤外部の部品あるいは部
材の何れかに設けることができるので、設計上の自由度
が多く、遊技機の生産効率性を考慮して発射球検出手段
の被取付部材または部品を選択することができる。
【0050】さらに、上述の実施例では、各入賞口に入
賞した入賞球とアウト口に回収されたアウト球とをそれ
ぞれ別々に検出しているが、これに限定されず、図15
及び図16に示すパチンコ遊技機200に示したよう
に、入賞球用通路、図示の例では各入賞球用通路からの
入賞球を集合させる入賞球用集合路201とアウト球用
通路202を合流させ、その合流地点にフォトセンサや
近接スイッチ等よりなる入賞球検出兼アウト球検出装置
203を一つ設け、該入賞球検出兼アウト球検出装置2
03により入賞球及びアウト球を検出するようにしても
よい。このようにすれば、各入賞口及びアウト口のぞれ
ぞれに検出手段を設けることなく、1つの検出手段(1
カ所で)で入賞球及びアウト球の全てを検出できるの
で、部品点数を少なくでき、コストを低減できる。さら
に、入賞球またはアウト球の検出の確認が簡略化され、
その確認に要する時間を大幅に短縮でき、上述した第1
異常判定処理または第2異常判定処理をスムーズに実行
できる利点がある。図中の符号205は発射装置、20
6は発射モータ、207は遊技球発射調整ダイヤル、2
08は集合板、209は上基板ベース、210は賞品球
払出機構部、211は貸球払出機構部、212は入賞ス
イッチ中継基板、213はランプ中継基板、214は補
強スイッチである。
【0051】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
係るパチンコ遊技機においては、遊技領域に発射された
遊技球を検出するための発射球検出手段と、該発射球検
出手段により検出された発射球の数を累積し記憶する発
射球数記憶手段と、該発射球数記憶手段により記憶され
ている発射球数を表示する発射球数表示手段とが設けら
れているので、実際に遊技領域に発射された発射球数を
計測でき、しかも、その計測結果を遊技者或いは遊技場
の店員等、誰でも直接かつ迅速に把握できるようにな
る。その結果、遊技機の利用度の把握や遊技機の故障の
判定や不正行為の防止等を容易に行え、この種パチンコ
業界において極めて有用である。また、ある一定時間に
遊技球が何球発射されているか、或いは所定球の遊技球
を発射するのにどれ位の時間を要するか等の計測、つま
り現に発射装置が備える能力の確認を容易に行うことが
できる。
【0052】特に、請求項2の発明のように、発射球誘
導路の出口側に配設された発射球逆流防止手段の逆流防
止片よりも遊技領域側に、発射球検出手段を設けるよう
にすれば、遊技領域に到達した遊技球のみ検出すること
ができ、従来の如く発射装置側へ逆戻りする遊技球を考
慮しなくても済み、遊技領域にきちんと発射された有効
発射球数を正確に計数できるとともに、構造も簡略する
ことができる。
【0053】また、請求項3の発明のように、発射球数
記憶手段による発射球数の記憶開始から所定時間経過
し、或いは所定発射球数に達した場合に前記発射球数記
憶手段の記憶を初期化するリセット手段を設けるように
すれば、自動的かつ定期的または定数的に発射球数記憶
手段の記憶を初期化でき、前記発射装置の能力の確認が
より容易になる。
【0054】さらに、請求項4の発明のように、発射球
数記憶手段の記憶を任意に初期化するリセット手段を設
けるようにすれば、前記発射装置の能力の確認が極めて
容易になるとともに、前記発射装置の能力の確認を何時
でも行え、しかも、当該確認の開始時を任意に設定でき
る利点がある。
【0055】また、請求項5の発明のように、発射球検
出手段による発射球の検出が無いのに、入賞球検出手段
により入賞球が検出され或いはアウト球検出手段により
アウト球が検出された場合に異常状態と判定する第1異
常判定手段と、該第1異常判定手段により異常状態と判
定された場合に異常状態を報知する第1異常報知手段と
を設けるようにすれば、入賞球検出手段を誤作動させて
賞品球の払い出しをねらう等の不正行為があった場合に
異常報知されるので、遊技場の店員等が不正行為の有無
を迅速に察知できるようになり、当該不正行為を防止す
ることができる。さらに、発射装置や発射球検出手段等
の故障が発生している場合にも異常報知されるので、前
記故障も早期に発見できる。
【0056】また、請求項6の発明のように、発射球検
出手段による発射球の検出が有るのに、発射球の検出時
から所定時間の間、入賞球またはアウト球の何れも検出
されなかった場合に異常状態と判定する第2異常判定手
段と、該第2異常判定手段により異常状態と判定された
場合に異常状態を報知する第2異常報知手段とを設ける
ようにすれば、入賞球検出手段やアウト球検出手段に断
線や短絡等の故障が発生したり、遊技盤上等で球詰まり
等の不具合が発生している場合にも異常報知されるの
で、前記故障や不具合についても早期に発見でき、遊技
者に与える不利益を低減できる。
【0057】またさらに、請求項7の発明のように、入
賞球検出手段とアウト球検出手段を、入賞球検出兼アウ
ト球検出手段で構成するようにすれば、1つの検出手段
で入賞球及びアウト球の全てを検出できるので、部品点
数を少なくでき、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るパチンコ遊技機全体
の正面図である。
【図2】同パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】同遊技盤の背面図である。
【図4】同実施例におけるパチンコ遊技機全体の裏構造
を示す図である。
【図5】同パチンコ遊技機全体の裏構造の一部部品を取
り外した状態を示す図である。
【図6】同パチンコ遊技機に用いられる装飾部材の部分
斜視図である。
【図7】図6のX−X断面図である。
【図8】同装飾部材の分解斜視図である。
【図9】同装飾部材のベースレンズ部に発射球検出手段
を取り付ける前の斜視図である。
【図10】同パチンコ遊技機の電気的接続関係を示す制
御ブロック図である。
【図11】同パチンコ遊技機における発射球数の記憶及
びリセット処理に関するフローチャートである。
【図12】同パチンコ遊技機の第1異常判定処理に関す
るフローチャートである。
【図13】同パチンコ遊技機の第2異常判定処理に関す
るフローチャートである。
【図14】他の実施例に係るパチンコ遊技機の発射球検
出手段周辺を示す拡大正面図である。
【図15】さらに他の実施例に係るパチンコ遊技機全体
の裏構造を示す図である。
【図16】図15のY部分を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 3 遊技盤 4 外側誘導レール 5 内側誘導レール 6 遊技領域 76 アウト球検出手段 81 発射装置 85 発射球誘導路 85a 発射球誘導路の出口 86 発射球逆流防止手段 87 発射球逆流防止手段の逆流防止片 140 装飾部材(添着部材) 145 装飾部材の発射球検出手段用収容部 150,190 発射球検出手段 160 発射球数表示手段 170 リセット手段(任意リセット手段) 203 入賞球検出兼アウト球検出手段
フロントページの続き (72)発明者 岩田 悟 名古屋市西区中小田井4丁目396番地 株 式会社三星内 Fターム(参考) 2C088 BA03 BA04 BA05 BA07 BA09 BA12 BC08 BC16 BC30 BC32 CA27 CA28 EA48

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤と、遊技者の発射操作に応じて遊
    技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射する発射装置とを
    有するパチンコ遊技機において、 遊技領域に発射された遊技球を検出するための発射球検
    出手段と、該発射球検出手段により検出された発射球の
    数を累積し記憶する発射球数記憶手段と、該発射球数記
    憶手段により記憶されている発射球数を表示する発射球
    数表示手段とが設けられていることを特徴とするパチン
    コ遊技機。
  2. 【請求項2】 発射球を遊技領域に誘導するために遊技
    盤に立設された外側誘導レールと内側誘導レール間で構
    成される発射球誘導路と、該発射球誘導路の出口側に配
    設された逆流防止片を有する発射球逆流防止手段を備
    え、発射球検出手段が前記発射球逆流防止手段の逆流防
    止片よりも遊技領域側に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 発射球数記憶手段による発射球数の記憶
    開始から所定時間経過し、或いは所定発射球数に達した
    場合に前記発射球数記憶手段の記憶を初期化するリセッ
    ト手段が設けられていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 発射球数記憶手段の記憶を任意に初期化
    するリセット手段が設けられていることを特徴とする請
    求項1または2に記載のパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】 遊技領域に設けられた入賞口に入賞した
    入賞球を検出する入賞球検出手段と、前記入賞口に入賞
    しなかったアウト球を検出するアウト球検出手段と、発
    射球検出手段による発射球の検出が無いのに、前記入賞
    球検出手段により入賞球が検出され或いは前記アウト球
    検出手段によりアウト球が検出された場合に異常状態と
    判定する第1異常判定手段と、該第1異常判定手段によ
    り異常状態と判定された場合に異常状態を報知する第1
    異常報知手段とを備えることを特徴とする請求項1ない
    し4の何れかに記載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技領域に設けられた入賞口に入賞した
    入賞球を検出する入賞球検出手段と、前記入賞口に入賞
    しなかったアウト球を検出するアウト球検出手段と、発
    射球検出手段による発射球の検出が有るのに、発射球の
    検出時から所定時間の間、入賞球またはアウト球の何れ
    も検出されなかった場合に異常状態と判定する第2異常
    判定手段と、該第2異常判定手段により異常状態と判定
    された場合に異常状態を報知する第2異常報知手段とを
    備えることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記
    載のパチンコ遊技機。
  7. 【請求項7】 入賞球検出手段とアウト球検出手段が、
    入賞球検出兼アウト球検出手段で構成されていることを
    特徴とする請求項5または6に記載のパチンコ遊技機。
JP2000035209A 2000-02-14 2000-02-14 パチンコ遊技機 Pending JP2001218965A (ja)

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