JP2001218710A - 電気掃除機の床用吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の床用吸込口体

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JP2001218710A
JP2001218710A JP2000034737A JP2000034737A JP2001218710A JP 2001218710 A JP2001218710 A JP 2001218710A JP 2000034737 A JP2000034737 A JP 2000034737A JP 2000034737 A JP2000034737 A JP 2000034737A JP 2001218710 A JP2001218710 A JP 2001218710A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛足の長い絨毯等であっても吸い付きが発生
せず、操作性が極めて優れ、壁際でも吸塵性能が良好な
電気掃除機の床用吸込口体を得ること。 【解決手段】 吸込口5を有する吸込口本体1と連結筒
8とを備えた電気掃除機の床用吸込口体であって、吸込
口本体1を中空室7と吸込室6に区画し、吸込室6の前
面に前面開口部18と開閉扉20を設けると共に、開閉
扉20と連動し吸込室6内の負圧によって上下動する可
動部10を設け、吸込室6内の負圧が強まると可動部1
0が吸込室6方向に移動して開閉扉20が前面開口部1
8を開放し、吸込室6内の負圧が弱まると可動部10が
中空室7方向に移動して開閉扉20により前面開口部1
8を閉じるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機の床用
吸込口体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9、図10は、例えば特公平8ー15
474号公報に開示された従来の電気掃除機の床用吸込
口体の一例を示す縦断面図及びその底面側から見た斜視
図である。この電気掃除機によって掃除を行う際には、
横長の吸込口41を絨毯の面に向けた状態にして、吸込
口本体40を前方または後方に進ませる。このとき、モ
ータ42によって清掃回転体43が高速で回転し、清掃
ブレード44が絨毯上または絨毯中のごみをかき上げて
吸塵を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成した
電気掃除機の床用吸込口体によれば、毛足の長い絨毯の
掃除を行う場合、吸込口41が絨毯の毛で塞がってしま
い、吸込口本体40が絨毯に吸い付いて離れにくくな
り、操作性が悪くなる場合があった。
【0004】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、毛足の長い絨毯等であっても吸い付
きが発生せず、操作性が極めて優れ、壁際でも吸塵性能
が良好な電気掃除機の床用吸込口体を得ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気掃除機
の床用吸込口体は、塵埃等を吸引する吸込口を有する吸
込口本体と、吸込口本体に回動自在に連結された連結筒
とを備え、吸込口本体を上部の中空室と下部の吸込室に
区画し、吸込室の前面に前面開口部とこの前面開口部を
開閉する開閉扉を設けると共に、開口扉と連動し吸込口
内の負圧によって上下動する可動部を設け、吸込室内の
負圧が強まると可動部が吸込室方向に移動して開閉扉が
前面開口部を開放し、吸込室内の負圧が弱まると可動部
が中空室方向に移動して開閉扉により前面開口部を閉じ
るように構成した。
【0006】また、前面開口部の上部に中空室と連通し
開閉扉を収容する収容部を設けると共に、中空室にこの
中空室と吸込室間を連通し可動部の上下動によって開閉
する連通孔を備えた可動部支持室を設け、可動部支持室
内を上下動する可動部と収容室内を移動する開閉扉とを
中空室内において連結手段により連結した。
【0007】さらに、可動部支持室に配設され弾性体に
よって可動板を中空室側に付勢して可動部支持室の連通
孔を閉塞する可動部と、この可動部に取り付けた歯形部
と、回動自在に軸支され一端に先の歯形部と噛み合う歯
形部を有し、他端に回動接続部を有するほぼV字状の回
動部、前面開口部を開閉する開閉扉、この開閉扉を収容
する収容部内に配設され一端が回動部の回動接続部に連
結され他端が開閉扉に連結された腕部を備えた。
【0008】また、可動部支持室に配設され弾性体によ
って可動板を中空室側に付勢して可動部支持室の連通孔
を閉塞する可動部と、支持溝内に配設され弾性体により
前面開口部側に付勢されて前面開口部を閉塞する開閉扉
と、可動部と開閉扉との間に懸架された連結材とを備え
た。さらに、中空室の壁面に外気と連通する小孔を設け
た。
【0009】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は本発明の
実施の形態1の縦断面図、図2は一部を断面で示した図
1の正面図である。1は電気掃除機の床用吸込口体の吸
込口本体で、上ケース2と下ケース3を連結して内部に
吸込口室4を形成している。5は吸込口本体1の底面の
前部側に開口して塵埃等を含んだ空気を吸込口室4内に
吸引する横長の吸込口である。5aは吸込口本体1の吸
込口室4を上下に分割する仕切壁で、下部側には吸込室
6が設けられ、上部側には中空室7が設けられている。
8は吸込ホース(図示せず)に接続する連結筒で、吸込
口本体1の後部、より詳しくは吸込室6の後部に回動自
在に接続している。
【0010】9は仕切壁5の一部を吸込室6側に凹状に
突出させて形成した可動部支持室で、その底面には中空
室7と吸込室6を連通する連通孔9aと、弾性体係止部
9bが設けられている。10は負圧によって上下方向に
移動して可動部支持室9の連通孔9aを開閉する可動部
で、例えば吸込口本体1のほぼ中央部に設けられ、可動
板11と可動板支持体12と弾性体13とから構成され
ている。
【0011】可動部10を詳述すると、可動板11は可
動支持室9の底面の下側に配設され、吸込室6が負圧状
態になると吸込室6側に引き寄せられ、負圧状態が解除
されると底面側に戻されて連通孔9aを塞ぐ。また、可
動板支持体12は可動部支持室9内に配設され、下端部
が可動板11のほぼ中央部に取り付けられて連通孔9a
内を貫通して上下動する軸部12aと、軸部12aの上
端部に取り付けた座板12bとからなり、軸部12aに
はコイル状の弾性体13が介装され、弾性体13の上端
部は座板12bに当接し、下端部は弾性体係止部9bに
当接されて、可動部10を中空室7側に付勢している。
【0012】14は可動板支持体12の座板12bの上
部に可動板支持体12の軸部12aとほぼ同軸になるよ
うに取付けた直線形状の歯形部で、歯部14aを前面側
に向けてある。15は吸込口本体1の中空室7内に配設
したほぼV字状の回動部で、中空室7内に固定した回動
軸16の回りに回動可能に取り付けられている。17は
回動部15の後側すなわち直線形状の歯形部14側に位
置する腕部の先端部に設けた円弧形状の歯形部で、歯部
17aが歯形部14の歯部14aと噛み合うようにして
ある。
【0013】18は吸込口本体1の吸込室6の前壁2a
に開口した前面開口部で、前壁2aの最下端まで開口し
てある。19は吸込口本体1の前部で前面開口部18の
上部と仕切壁5aとの間に形成された横方向に長い開口
部で、吸込室6と中空室7を連通している。20は例え
ば弾性材からなり、吸込口本体1の前面開口部18を開
閉する開閉扉で、前面開口部18に沿って上下動し、開
口部19のスペース内に収容されて前面開口部18を開
放する。21は開口部19内のほぼ中央部に配設され、
その下端部が開閉扉20の上部に連結されたほぼ逆J字
状の腕部で、その上端部が回動部15の回動接続部22
と回動可能に連結されている。23は中空室7の上ケー
ス2の上壁面に外気と連通するために設けた小孔であ
る。24は吸込口本体1前方の左右両側に取付けた前車
輪、25は吸込室6後方の左右外側に取付けた後車輪で
ある。
【0014】上記のように構成した実施の形態1の作用
を説明する。まず、掃除機の床用吸込口体において、毛
足の短い絨毯またはフローリング上での動作を図3を用
いて説明する。毛足の短い絨毯またはフローリング26
上を掃除する場合は、塵埃等を含んだ空気流は、吸込口
本体1の外部から横長の吸込口5を通過して吸込口室4
の吸込室6内に流入し、連結筒8を通って掃除機本体方
向に吸引される。このとき、吸込口5が毛によってふさ
がれることはないため、空気流はスムーズに流れ、吸込
口本体1の吸込室6の負圧が極端に高まることはない。
このため、可動部10は負圧によって下方に押し下げら
れることはなく、開閉扉20は前面開口部18を閉塞し
ている。
【0015】次に、この掃除機の床用吸込口体におい
て、毛足の長い絨毯上での動作を図4を用いて説明す
る。毛足の長い絨毯26a上を掃除する場合は、吸込口
5が絨毯26aの毛によってふさがれる。このため、吸
込口本体1の外部から吸込口5を通過して吸込室6内に
流入する空気流が制限されてスムーズに流れることがで
きず、吸込み空気の風量が制限されて、吸込室6の負圧
が高まる。一方、中空室7は小孔23を通じて外部の圧
力と同じ圧力を保持している。このため、吸込室6内の
負圧が極端に高まると、吸込室6と中空室7内に圧力差
が生じ、可動部10の可動板11が吸込室6内の負圧に
よって下方に押しさげられ、可動部支持体12の座板1
2aが弾性体13を圧縮して下方に移動する。こうし
て、可動板11の上部に位置する可動部支持室9の連通
孔9aが開口され、空気流が吸込口本体1の外部から小
孔23、中空室7、可動部支持室9の連通孔9aを通っ
て吸込室6内に流入し、吸込室6内に吸込み空気流が確
保される。
【0016】一方、可動部10が下方に押し下げられる
と、これと連動して、直線状の歯形部14も下方に押し
下げられる。回動部15の一方の腕部に取り付けられた
円弧形状の歯形部17の歯部17aは、直線状の歯形部
14の歯部14aと噛み合っているので、直線状の歯形
部17が下方に押し下げられると、円弧状の歯形部17
aは回動軸16を軸として斜下方に回動し、このため回
動軸16を軸として他方の腕部の先端に位置する回動接
続部22が斜上方に移動する。回動接続部22の移動に
ともなって腕部21は斜上方に移動し、これに連結され
た開閉扉20の一部が吸込口本体1の前面側に位置する
開口部19内に収容され、吸込口本体1の前面開口部1
8を開く。こうして、吸込口本体1の前面開口部18か
らも吸込室6内に空気流が流れ込み、吸込室6内に吸込
み空気流が確保される。
【0017】なお、吸込室6内の負圧が減少して、弾性
体13の付勢力が吸込室6内の負圧以上になると、可動
部10は弾性体13の弾性力によって上方に復帰し、こ
れにともなって直線状の歯形部14も上方に移動し、こ
れに噛み合う曲線状の歯形部17が連動して斜上方前側
に移動し、回動部15が回動軸15を軸として回動し、
回動接続部22を斜下方に回動させ、腕部21を降下さ
せて開閉扉20を下降させ、吸込口本体1の前面開口部
18を塞ぐ。
【0018】実施の形態1によれば、可動部支持室9の
底面に設けた連通孔部9aが開き、吸込口本体1の小孔
23等から吸込室6内に流入する空気流が確保される
と、毛足の長い絨毯26a上で吸込口5が毛によってふ
さがれて吸い付きが強くなることがなくなり、操作性が
極めて向上する。また、弾性体の開閉扉20が開口部1
9のスペース内に引き込まれて前面開口部18が開く結
果、吸込口本体1の前面部からも空気が流入して、吸込
口5側の空気流の風路が確保され、絨毯26a等の床面
で壁際の吸塵性能が向上するとともに、ごみを吸うこと
が可能になる。こうして、毛足の長い絨毯26a上であ
っても、吸込口5が毛によってふさがれることがなくな
り、吸込口本体1の床への吸い付きが起こらず、操作性
が極めて向上する。
【0019】なお、上記の説明では、中空室7の壁面に
外気と連通する小孔23を設けたが、中空室7の前部に
開閉扉20の収納スペースである開口部19が存在する
ため、中空室7には少なからず外気との連絡口が存在す
る。このため、中空室7の壁面には外気と連通する小孔
23を必ずしも設ける必要はない。また、上記の説明で
は吸込口本体1のほぼ中央部に可動部10及び開閉扉2
0の駆動機構を設けたが、可動部10及び駆動機構を吸
込口本体1の両サイドに設けてもよい。
【0020】[実施の形態2]図5は本発明の実施の形
態2の縦断面図、図6は一部を断面で示したその正面図
である。なお、実施の形態1で示した部分と同一部分に
は同じ符号を付し、説明を省略する。27は吸込口本体
1の開口部19の上方に形成された開閉扉20の支持溝
で、前壁2aを吸込口本体1の内側方向にほぼU字状に
折り曲げてその端部を仕切壁5と接続し、中空室7側に
係止部27a,27bを設けてほぼ断面楕円形状に形成
したものである。28は開閉扉20の上部に左右両サイ
ドに突出するようにして取り付けた扉支持棒で、支持溝
27内に挿入されてその内部を上下動する。29は支持
溝27の両サイドにおいて係止部27a,27bと扉支
持棒28との間に介装されたコイル状の支持溝側弾性体
で、扉支持棒28、すなわち開閉扉20を前面開口部1
8側(下方)に付勢している。
【0021】30は可動部10と開閉扉20を連結する
例えばワイヤの如き連結材で、その中央部が可動板支持
体12に固定され、左右に振分けてそれぞれプーリ3
1,32を介して両端部が扉支持棒28に取付けられ
て、扉支持棒28、したがって開閉扉20を支持してい
る。なお、2本の連結材の一端をそれぞれ可動板支持体
12に固定し、プーリ31,32を介して他端をそれぞ
れ扉支持棒28に取付けてもよい。
【0022】上記のように構成した実施の形態2の作用
を説明する。まず、掃除機の床用吸込口体において、毛
足の短い絨毯またはフローリング上での動作を図7を用
いて説明する。毛足の短い絨毯またはフローリング26
上を掃除する場合は、塵埃等を含んだ空気流は、吸込口
本体1の外部から吸込口5を通過して吸込室6内に流入
し、連結筒8を通って掃除機本体方向に吸引される。こ
のとき、吸込口5が毛によってふさがれることはないた
め、空気流はスムースに流れ、吸込口体1の吸込室6内
の負圧が極端に高まることはない。このため、可動部1
0は負圧によって下方に押し下げられることはなく、開
閉扉20は下降して前面開口部18を閉塞している。
【0023】次に、この掃除機の床用吸込口体におい
て、毛足の長い絨毯26a上での動作を図8を用いて説
明する。毛足の長い絨毯26a上を掃除する場合は、吸
込口5が絨毯26aの毛によってふさがれる。このた
め、吸込口本体1の外部から吸込口5を通過して吸込室
6内に流入する空気流が制限されてスムーズに流れるこ
とができず、吸込み空気の風量が制限されて、吸込室6
内の負圧が高まる。一方、中空室7は小孔23通じて外
部の圧力と同じ圧力を保持している。このため、吸込室
6内の負圧が極端に高まると、吸込室6と中空室7に圧
力差が生じ、可動部10が下方に押し下げられる。こう
して、可動部10の可動板11の上部に位置する可動部
支持室9の底面の連通孔9aが開き、吸込み空気流が吸
込口本体1の外部から小孔23、中空室7、可動部支持
室9の底面の連通孔9aを通って吸込室6内へ流入し、
吸込室6内に吸込み空気流が確保される。
【0024】一方、可動部10が下方に押しさげられ、
可動板支持体12が降下すると、連結材30に連結され
た扉支持棒28は、支持溝27内の支持溝側弾性体29
の付勢力に抗して支持溝27内を上方向に引き上げら
れ、これにともなって開閉扉20の一部が吸込口本体1
の前面側に位置する開口部19から支持溝27内に収容
され、前面開口部18を開く。こうして、吸込口本体1
の前面開口部18からも吸込室6内に吸込み空気流が流
入し、吸込室6内に吸込み空気流が確保される。
【0025】なお、吸込室6内の負圧が減少して、吸込
室6内の負圧が弾性体13の付勢力以下になると、可動
部10は上方に移動し、連結材30の可動部10方向へ
の引張力が減少し、扉支持棒28が支持溝27内の支持
溝側弾性体29の付勢力によって下方に押し戻され、開
閉扉20を降下させて、吸込口本体1の前面開口部18
をふさぐ。
【0026】実施の形態2によれば、可動部支持室9の
底面の連通孔9aが開き、吸込口本体1の外部から吸込
口本体1内に流入する吸込み空気流が確保されると、毛
足の長い絨毯26a上で、吸込口5が毛によってふさが
れて吸い付きが強くなることがなくなり、操作性が極め
て向上する。また、開閉扉20が開口部19から支持溝
27内に収容される結果、吸込口5側の吸込み空気流の
風路が確保されて、絨毯26a等の床面で、壁際の吸塵
性能が向上すると共に、ごみを吸うことが可能になる。
こうして、毛足の長い絨毯26a上であっても、吸込口
5が毛によってふさがれることがなくなり、吸込口本体
1の床への吸い付きが起こらず、操作性が極めて向上す
る。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、塵埃等を吸引する吸込口を有する吸込口本体と、吸
込口本体に回動自在に連結された連結筒とを備えた電気
掃除機の床用吸込口体であって、吸込口本体を上部の中
空室と下部の吸込室に区画し、吸込室の前面に前面開口
部とこの前面開口部を開閉する開閉扉を設けると共に、
開閉扉と連動し吸込室内の負圧によって上下動する可動
部を設け、吸込室内の負圧が強まると可動部が吸込室方
向に移動して開閉扉が前面開口部を開放し、吸込室内の
負圧が弱まると可動部が中空室方向に移動して開閉扉に
より前面開口部を閉じるように構成したので、毛足の長
い絨毯上で絨毯への吸い付きが弱くなり、操作性能が飛
躍的に向上するとともに、壁際の吸塵性能も向上する。
【0028】また、前面開口部の上部に中空室と連通し
開閉扉を収容する収容部を設けると共に、中空室にこの
中空室と吸込室間を連通し可動部の上下動によって開閉
する連通孔を備えた可動部支持室を設け、可動部支持室
内を上下動する可動部と収容室内を移動する開閉扉とを
中空室内において連結手段により連結したので、毛足の
長い絨毯上で絨毯への吸い付きが弱くなり、操作性能が
飛躍的に向上するとともに、壁際の吸塵性能も向上す
る。
【0029】さらに、可動部支持室に配設され弾性体に
よって可動板を中空室側に付勢して可動部支持室の連通
孔を閉塞する可動部と、この可動部に取り付けた歯形部
と、回動自在に軸支され一端に歯形部と噛み合う歯形部
を有し、他端に回動接続部を有するほぼV字状の回動
部、前面開口部を開閉する開閉扉、この開閉扉を収容す
る収容部内に配設され一端が回動部の回動接続部に連結
され他端が開閉扉に連結された腕部とを備えたので、簡
易で経済的な装置によって、毛足の長い絨毯上で絨毯へ
の吸い付きが弱くなり、操作性能が飛躍的に向上し、壁
際の吸塵性能も向上する。
【0030】また、可動部支持室に配設され弾性体によ
って可動板を中空室側に付勢して可動部支持室の連通孔
を閉塞する可動部と、支持溝内に配設され弾性体により
前面開口部側に付勢されて前面開口部を閉塞する開閉扉
と、可動部と開閉扉との間に懸架された連結材を備えた
ので、簡易で経済的な装置によって、毛足の長い絨毯上
で絨毯への吸い付きが弱くなり、操作性能が飛躍的に向
上し、壁際の吸塵性能も向上する。さらに、中空室の壁
面に外気と連通する小孔を設けたので、外気との連通が
良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の縦断面図である。
【図2】 一部を断面で示した図1の正面図である。
【図3】 図1の作用説明図である。
【図4】 図1の作用説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態2の縦断面図である。
【図6】 一部を断面で示した図5の正面図である。
【図7】 図5の作用説明図である。
【図8】 図5の作用説明図である。
【図9】 従来の電気掃除機の床用吸込口体の一例の縦
断面図である。
【図10】 図7の底面側からの斜視図である。
【符号の説明】
1 吸込口本体、4 吸込口室、5 吸込口、5a 仕
切壁、6 吸込室、7中空室、8 連結筒、9 可動部
支持室、9a 連通孔、10 可動部、11可動板、1
3 弾性体、14 直線形状の歯形部、15 回動部、
17 円弧形状の歯形部、18 前面開口部、19 開
口部、20 開閉扉、21 腕部、22 回動接続部、
23 小孔、27 支持溝、28 扉支持棒、29 支
持溝側弾性体、30 連結材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵埃等を吸引する吸込口を有する吸込口
    本体と、該吸込口本体に回動自在に連結された連結筒と
    を備えた電気掃除機の床用吸込口体において、 前記吸込口本体を上部の中空室と下部の吸込室に区画
    し、前記吸込室の前面に前面開口部と該前面開口部を開
    閉する開閉扉を設けると共に、該開閉扉と連動し前記吸
    込室内の負圧によって上下動する可動部を設け、前記吸
    込室内の負圧が強まると前記可動部が吸込室方向に移動
    して前記開閉扉が前面開口部を開放し、前記吸込室内の
    負圧が弱まると前記可動部が中空室方向に移動して前記
    開閉扉により前面開口部を閉じるように構成したことを
    特徴とする電気掃除機の床用吸込口体。
  2. 【請求項2】 前面開口部の上部に中空室と連通し前記
    開閉扉を収容する収容部を設けると共に、前記中空室に
    該中空室と吸込室間を連通し可動部の上下動によって開
    閉する連通孔を備えた可動部支持室を設け、該可動部支
    持室内を上下動する可動部と前記収容室内を移動する開
    閉扉とを前記中空室内において連結手段により連結した
    ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機の床用吸込
    口体。
  3. 【請求項3】 可動部支持室に配設され弾性体によって
    可動板を中空室側に付勢して前記可動部支持室の連通孔
    を閉塞する可動部と、該可動部に取り付けた歯形部と、
    回動自在に軸支され一端に前記歯形部と噛み合う歯形部
    を有し、他端に回動接続部を有するほぼV字状の回動
    部、前面開口部を開閉する開閉扉、該開閉扉を収容する
    収容部内に配設され一端が前記回動部の回動接続部に連
    結され他端が前記開閉扉に連結された腕部とを備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の電気掃除機の床用吸込口
    体。
  4. 【請求項4】 可動部支持室に配設され弾性体によって
    可動板を中空室側に付勢して前記可動部支持室の連通孔
    を閉塞する可動部と、支持溝内に配設され弾性体により
    前面開口部側に付勢されて該前面開口部を閉塞する開閉
    扉と、前記可動部と開閉扉との間に懸架された連結材と
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機の
    床用吸込口体。
  5. 【請求項5】 中空室の壁面に外気と連通する小孔を設
    けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の電気掃除機の床用吸込口体。
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