JP2001218428A - 回転電機のブラシ装置 - Google Patents

回転電機のブラシ装置

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JP2001218428A
JP2001218428A JP2000021187A JP2000021187A JP2001218428A JP 2001218428 A JP2001218428 A JP 2001218428A JP 2000021187 A JP2000021187 A JP 2000021187A JP 2000021187 A JP2000021187 A JP 2000021187A JP 2001218428 A JP2001218428 A JP 2001218428A
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JP
Japan
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brush
commutator
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engagement
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JP2000021187A
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English (en)
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Kazuyoshi Kurahashi
一嘉 倉橋
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータ組付け時に、ブラシホルダ内でのブラシ
の仮止めを簡単な構造で確実に行い、整流子とブラシの
接触を防ぎ、また、ブラシ摩耗時に、整流子に対するピ
ッグテールの接触を防ぎ、ブラシホルダに対するブラシ
移動を確実に停止させ、整流子の保護を図る。 【解決手段】ブラシ上におけるブラシホルダとの摺動面
上で、ブラシの軸方向に並ぶ第1の係合溝と第2の係合
溝を設け、ブラシホルダには第1の係合溝と第2の係合
溝に係合する係合部を設け、係合部と第1の係合溝また
は第2の係合溝との係合によりブラシホルダに対するブ
ラシの移動を制限した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転電機のブラ
シとブラシホルダの改良構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】整流子付きモータや発電機にはブラシが
使用されているが、ブラシを収容するブラシホルダ内側
または外側には弾性部材としての押圧スプリングが設け
られ、押圧スプリングによりブラシを整流子側に適度な
圧力で押圧し、ブラシ側から整流子側へ給電している。
この整流子付きモータや発電機の組み付け工程、特にブ
ラシをブラシホルダ内に収容した後、整流子が装着され
た電機子がモータケース内に組み付けられ、各ブラシの
間に整流子部が配置される。この場合、通常ブラシをブ
ラシホルダ内に収めて押圧スプリングによりブラシに押
圧作用が働いているため、一旦、各ブラシを押圧スプリ
ングの弾発力に抗して押圧スプリング側に移動させ、ブ
ラシと整流子との接触を断つ、仮止めをしなければなら
ない。この仮止めは主に外部電源からブラシに送電する
ピッグテールをブラシホルダの適宜個所に引っかけて、
各ブラシを押圧スプリング側に保持し、電機子の整流子
部が各ブラシの間に配置され、組み付けられた後、ピッ
グテールの仮止めを解除して各ブラシが整流子に接触す
る構成となっている。
【0003】また、モータの長期使用によりブラシ本体
の摩耗が進むと、最後はブラシ本体に接続されたピッグ
テールが露出し整流子と接触する。このような従来の構
成では、ブラシ摩耗時に整流子とピッグテールが接触し
スパークが発生する。このスパークが長時間継続すると
整流子の表面が荒損してしまう。
【0004】これを改良するためブラシホルダにストッ
パ構造となる案内立板を設け、ブラシ摩耗によりピッグ
テールを案内立板に当接させ、ストッパ構造としている
ものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
組付け時のブラシ仮止めは、ピッグテールを引っ掛ける
位置のバラツキによりブラシが十分に格納されず、電機
子を組付ける際に整流子がブラシに当たってしまったり
して、ブラシが破損したりするおそれがあった。また、
ピッグテールがほつれてひげ状となって各部品に接触
し、漏電したりして、モータ特性不良となったりする不
具合が発生するおそれがあった。
【0006】さらに長期使用によりブラシが摩耗した場
合を想定し、これらのブラシホルダはブラシの抜け止め
部を設けるため長孔形状としており、ピッグテールを長
孔部に貫通させる工数が余分に生じ、なおかつピッグテ
ールは可撓性をもったリード線であるためストッパに当
接してもしっかりした停止位置でブラシ移動を停止させ
ることが困難であり、場合によってはピッグテールが整
流子に接触して整流子の表面が荒損してしまうという問
題点があった。
【0007】この発明はこのような問題を解決するもの
で、モータ等の組付け時に簡単な構造でブラシ仮止めが
可能で、ブラシ摩耗時にピッグテールが整流子に接触す
る前に確実にブラシホルダに対するブラシ移動を停止さ
せ、整流子の保護を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、整流子に接触給電するブラシと、前記ブラシを前記
整流子と反対側から前記整流子側へ向かって弾発的に押
圧する弾性部材と、前記ブラシを収容するブラシホルダ
とを備えた回転電機のブラシ装置において、前記ブラシ
上における前記ブラシホルダとの摺動面上で、前記ブラ
シの軸方向に並ぶ第1の係合溝と第2の係合溝を設け、
前記ブラシホルダには前記第1の係合溝と第2の係合溝
に係合する係合部を設け、前記係合部と前記第1の係合
溝または第2の係合溝との係合により前記ブラシホルダ
に対する前記ブラシの移動を制限したことを要旨とす
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記第1の係合溝を、前記ブラシ上にお
ける前記ブラシホルダとの摺動面上の前記整流子側表面
に形成し、前記第2の係合溝を、前記ブラシ上における
前記ブラシホルダとの摺動面上の前記弾性部材側表面に
形成したことを要旨としている。
【00010】
【作用】この構成により、モータ等の組付け時に電機子
の整流子部を各ブラシの間に組付ける際に、ブラシの第
1の係合溝とブラシホルダの係合部が係合し、その係合
力が押圧スプリングの弾発力に抗して、ブラシが整流子
に接触しないようにブラシの移動を停止させる。その
間、電機子の整流子部を各ブラシの間に挿入し、電機子
をモータケース内に組付けた後、その係合を解除するこ
とにより、仮止めは終了する。また、ブラシ摩耗時にブ
ラシの第2の係合溝とブラシホルダの係合部材が係合
し、押圧スプリングの弾発力に抗してブラシの整流子側
への移動が停止する。その時点でブラシと整流子との電
気的導通がなくなりモータの運転を停止させることがで
きる。
【00011】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図に示す実施の形
態を図面に従って説明する。図1、図2は各々本発明の
実施例を示すモータのブラシ構造を示す平面図、側断面
図で、黄銅板等で構成された箱型のブラシホルダ1内に
例えば4つのブラシ2が格納されている。各々ブラシホ
ルダ1の側面にリード線3から通電されるピッグテール
4を通す切欠き1bが形成されている。各々ブラシ2は
その側面にピッグテール4が電気的に接続されている。
そして各々ブラシ2の整流子5と反対側端面にコイルス
プリング6が当接し、所定の弾発力でブラシ2を整流子
側へ押圧し、給電している。
【0012】図3は、仮止めされたブラシ2と、整流子
5の位置関係を示す要部断面図である。ブラシホルダ1
の上面に形成した係合部としての係合爪1aがプレス等
で形成されている。係合爪1aはブラシ2側に突起状に
切り出し形成され、その金属のもつ弾性力でブラシ2を
下方向へ一定の圧力で押圧するよう構成されている。一
方、ブラシ2におけるブラシホルダ1との摺動面上の整
流子5側上面には、ブラシ組付け時のブラシ仮止め用の
第1の係合溝2aが、さらにブラシ2におけるブラシホ
ルダ1との摺動面上のコイルスプリング6側上面には、
ブラシ摩耗時に係合爪1aと係合する第2の係合溝2b
が形成されている。4はブラシに導電するピッグテール
である。
【0013】予めブラシホルダ1内に収容されたブラシ
2を、整流子5が装着された電機子8をモータケース7
内に組付ける際に、整流子5に接触させないよう係合爪
1aを係合溝2aの溝内に係合させている。この係合力
は係合爪1aの弾性により、ブラシ2をブラシホルダ1
の下壁に押圧しながら係合爪1aが係合溝2a内に入り
込み、ブラシ2の軸方向の移動を規制するストッパとし
ての作用をしている。ブラシ2をブラシホルダ1内に収
容する場合は、コイルスプリング6を挿入してからブラ
シ2を挿入し、係合爪1aが係合溝2aに係合するまで
押し込み、両者が係合した時点でブラシ2の仮止めが完
了する。この時、係合爪1aがその復元力により略復元
した状態となる。その後、電機子8をモータケース7内
に組付けることにより、整流子5が各ブラシ2の間に配
置される。
【0014】図4は、電機子8の組付け後にブラシ2を
整流子5に接触させるため、係合爪1aと係合溝2aの
係合を解除した状態を示すもので、コイルスプリング6
の弾発力でブラシ2を整流子5に所定の圧力で押圧して
いる。両者の解除は図示しない治具やその他の適当な器
具で解除する。勿論、係合爪1aの形状によっては手動
で解除することもできる。この状態では、ブラシ2が摩
耗していない十分な長さをもった初期の状態であり、ブ
ラシホルダ1の係合爪1aがブラシ2の上面をその弾性
でもって下方向へ押圧している。この時点ではブラシ2
がその係合溝2bと未だ係合しておらず、ブラシ2はブ
ラシホルダ1内を摺動自在の状態である。ブラシ2の係
合爪1aとの接触部から係合溝2bまでの長さがブラシ
2の有効長さとなっている。
【0015】そして、図5に示す通りモータの長時間使
用によりブラシ2が徐々に摩耗し、ブラシ寿命に限界が
きた時、係合爪1aと係合溝2bが係合し、この時、係
合爪1aがその復元力によりブラシ2の係合溝2b側へ
突出し、両者が係合することによりスプリング6の弾発
力に抗してブラシ2の整流子5側への移動を阻止する。
【0016】ブラシ2の側面には、係合溝2bよりもコ
イルスプリング6側に電気的に接続されているピッグテ
ール4が設けられている。ピッグテール4が整流子5に
接触しない位置に係合爪1aと係合する係合溝2bの位
置が設定されている。また、係合部としての係合爪1a
の他、弾性を有する突起状のもの、例えばプレス等によ
り単に凸部を形成したものでもよい。
【0017】本実施例では、係合溝2a,係合溝2bは
ブラシ2の上面に軸方向に略直線上に配置され、1個の
係合爪1aに対し係合溝2a,係合溝2bが係合するよ
うになっている。また、係合溝2a,係合溝2bを各々
同一直線上からずらし、係合爪1aをそれに合せて複数
個形成してもよい。また、本実施例では係合部をブラシ
2、ブラシホルダ1の上面に設けたが、両側面の少なく
とも一方に設けても同様な効果が得られる。この場合
は、電機子8の回転に伴い、整流子5の回転方向に合せ
て、係合部1aがその回転方向にブラシ2を押圧するよ
うに、ブラシホルダ1の側壁に係合部1aを設けて、常
にブラシ2をブラシホルダ1の側壁に押圧するよう構成
すれば、ブラシホルダ1内でのブラシ2の振動発生を抑
制することもでき、モータ全体の振動を防止できるとい
う効果もある。
【0018】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、モータ等の組付け時に電機子の整流子部を各
ブラシの間に組付ける際に、ブラシの第1の係合溝とブ
ラシホルダの係合部が係合し、その係合力が押圧スプリ
ングの弾発力に抗して、ブラシが整流子に接触しないよ
うにブラシの移動を停止させるので、簡単な構造でブラ
シの仮止めが容易にでき、作業性も向上する。
【0019】さらに、ブラシ摩耗時に整流子に対するブ
ラシの移動を低コストで確実に停止させることができ
る。これにより、整流子の荒損が防止でき、ブラシ摩耗
時にブラシ交換を行うことにより電動機を使用し続ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す電動機のブラシの構成
を示す平面図。
【図2】 図1における側面から見た断面図。
【図3】 ブラシ仮止め状態を表す要部断面図。
【図4】 ブラシ仮止めを解除した状態を表す要部断面
図。
【図5】 ブラシ摩耗時を表す要部断面図。
【符号の説明】
1…ブラシホルダ、 1a…係合爪、 2… ブラシ、
2a…第1の係合溝、 2b…第2の係合溝、 3…
リード線、 4…ピッグテール、5… 整流子、 6…
コイルスプリング、 7…モータケース、 8…電機子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流子に接触給電するブラシと、前記ブ
    ラシを前記整流子と反対側から前記整流子側へ向かって
    弾発的に押圧する弾性部材と、前記ブラシを収容するブ
    ラシホルダとを備えた回転電機のブラシ装置において、
    前記ブラシ上における前記ブラシホルダとの摺動面上
    で、前記ブラシの軸方向に並ぶ第1の係合溝と第2の係
    合溝を設け、前記ブラシホルダには前記第1の係合溝と
    第2の係合溝に係合する係合部を設け、前記係合部と前
    記第1の係合溝または第2の係合溝との係合により前記
    ブラシホルダに対する前記ブラシの移動を制限したこと
    を特徴とする回転電機のブラシ装置。
  2. 【請求項2】前記第1の係合溝を、前記ブラシ上におけ
    る前記ブラシホルダとの摺動面上の前記整流子側表面に
    形成し、前記第2の係合溝を、前記ブラシ上における前
    記ブラシホルダとの摺動面上の前記弾性部材側表面に形
    成したことを特徴とする請求項1記載の回転電機のブラ
    シ装置。
JP2000021187A 2000-01-31 2000-01-31 回転電機のブラシ装置 Pending JP2001218428A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010283958A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Kayaba Ind Co Ltd 電動モータのブラシ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20081104