JP2001218302A - 電気ブレーキの制御方法及びその装置 - Google Patents

電気ブレーキの制御方法及びその装置

Info

Publication number
JP2001218302A
JP2001218302A JP2000027493A JP2000027493A JP2001218302A JP 2001218302 A JP2001218302 A JP 2001218302A JP 2000027493 A JP2000027493 A JP 2000027493A JP 2000027493 A JP2000027493 A JP 2000027493A JP 2001218302 A JP2001218302 A JP 2001218302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
electric
electric input
stop
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000027493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3639170B2 (ja
Inventor
Masamichi Ogasa
正道 小笠
Asaki Watanabe
朝紀 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2000027493A priority Critical patent/JP3639170B2/ja
Publication of JP2001218302A publication Critical patent/JP2001218302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3639170B2 publication Critical patent/JP3639170B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦ブレーキを用いずに電気ブレーキのみで
線路上で車両を停止し、かつその停止状態を維持するこ
とができる電気ブレーキの制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明の電気ブレーキの制御装置は、主
に同装置10の各構成部分を制御するための指令パター
ンを演算しトルク分電流Iqを出力するパターン制御部
11と、電圧や電流などをベクトル制御演算して出力す
べき電流をベクトル制御する電流制御部14と、電流や
減速度の時系列データなどを記憶するメモリ12と、駆
動トルク発生装置16にトルク分電流Iqを発生する電
流発生回路13と、電流などを測定しメモリ12に出力
する電流測定部20と、電動機速度Vや加速度αを測定
する速度及び加速度測定部15と、車両を停止させ車両
の停止状態を維持するためのトルク分電流の値Iq#offs
etを算出する適応同定演算部19とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流モータ等の電
気ブレーキを用いて車両を減速及び停止させる電気ブレ
ーキの制御方法及びその装置に関する。特には、摩擦ブ
レーキを使用することなく電気ブレーキのみで勾配のあ
る線路上で車両を減速及び停止させることのできる電気
ブレーキの制御方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、鉄道車両用のブレーキとし
て、電気ブレーキ、摩擦ブレーキ、流体ブレーキなどが
用いられている。このうち電気ブレーキの代表的なもの
は、駆動電動機を発電機として電流を発生して車軸に駆
動トルク(以下、減速の場合には「制動トルク」ともい
う)を与え車両を減速及び停止させるものである。ま
た、摩擦ブレーキは、圧縮空気や油圧などによって機械
的に制輪子を車軸やブレーキディスクなどに押し付けて
摩擦力を発生させ車両を減速及び停止させるものであ
る。また、流体ブレーキは、油などの流体を回転翼など
で攪拌し、その際の抵抗力をブレーキ力として車両を減
速及び停止させるものである。
【0003】ここで、電気ブレーキと摩擦ブレーキを併
用して走行中の電気車などの鉄道車両を停止させる場
合、一般的に、まず電気ブレーキによって徐々に減速
し、最後に摩擦ブレーキによって物理的に車軸などを固
定して停止させている。また、車両の停止場所が勾配の
ある線路上の場合には、最終的に摩擦ブレーキを使用し
て確実に車両の停止及び停止状態の保持を行っている。
【0004】また、電気ブレーキのみで車両の停止及び
停止状態の保持を行う勾配推定フィードフォワード・ト
ルクパターン制御においては、平坦区間における減速度
α0、車両重量M、線路勾配θなどを特定し、それらの
値から車両の停止トルク(勾配均衡トルク)Fuに相当
する停止トルク分電流Iqsを算出して電気ブレーキに供
給することにより、電気ブレーキのみで勾配のある線路
上で車両を停止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気ブ
レーキと摩擦ブレーキを併用して車両を停止する場合、
車両を電気ブレーキによって徐々に減速し、所定の速度
まで減速したら摩擦ブレーキによる制動力を大にして車
両を停止するため、摩擦ブレーキによる停止時の衝撃や
ブレーキのきしり音が生じていた。また、摩擦ブレーキ
を使用した場合、摩擦ブレーキの摩耗による摩耗粉塵や
摩擦ブレーキの摩擦熱による各部位の熱疲労などが生
じ、制輪子やブレーキディスク等の摩耗部品の取り替え
作業も必要であった。
【0006】また、勾配のある線路上で電気ブレーキの
みで車両を停止してその停止状態を維持する勾配推定フ
ィードフォワード・トルクパターン制御の場合、以下の
ような問題があった。 (1)まず、平坦区間における減速度α0を予め測定し
て、この値α0をインバータなどの電力変換装置に記憶
させておく必要があった。 (2)減速度α0を測定する平坦区間を特定することが
困難であり、実際の鉄道車両では、工場や電車区の構内
などで測定する必要があった。 (3)勾配上で減速する際に、実際の減速度αをラッチ
する時点(速度10[km/h]程度)において、比較
的安定した減速度αが要求され、また、実際の車両にお
いては、機械的な振動成分が載ってくるため、減速度α
の演算時には数百[msec]程度の時定数を有するローパ
スディジタルフィルタなどを併用している。このとき、
運転手のノッチ操作などによって減速度αが変化中の場
合、ラッチで測定した減速度αは、実際の値より遅れた
値となるため、減速度αの変化が大きいほど推定される
停止トルク(勾配均衡トルク)Fuに誤差が生じた。 (4)停止トルク(勾配均衡トルク)Fuに相当する停
止トルク分電流Iqsを算出する際には、車両の車輪の軸
質量(車両重量)Mを正確に把握する必要がある。実際
は、乗客や積荷などの増減によって車両重量Mが駅停車
前後で大きく変動するため、この車両重量Mの変化に伴
なう減速度変化分の補正を行う高精度の荷重検出装置が
必要であり、コストがかかっていた。
【0007】つまり、従来の車両の停止においては、電
気ブレーキのみによって線路上で車両を停止し、その停
止状態を維持することが条件によっては困難であった。
【0008】本発明はこのような背景の中でなされたも
のであって、摩擦ブレーキを使用せずに車両を減速及び
停止し、その停止状態を維持することができる電気ブレ
ーキの制御方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、 本発明の第1の態様の電気ブレーキの制御方法
は、 電気入力を受けて該入力に対応した制動トルクを
車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレーキの制
御方法であって;(a)電気入力Iqを電気ブレーキに
与え、(b)車両の速度Vと減速度αを測定し、(c)
車両速度Vが第1の速度閾値V1以下になったとき、電
気入力Iqの値を徐々に減少させると供に、当該電気入
力Iqの値と減速度αに基づいて、車両の停止時に必要
な停止電気入力Iqoffを算出し、(d)車両速度Vが
第2の速度閾値V2以下になったとき停止電気入力Iq
offを確定し、当該停止電気入力Iqoffを電気入力Iq
に重畳して電気ブレーキに与え、(e)車両停止時に電
気入力Iqとして停止電気入力Iqoffを電気ブレーキ
に与えて車軸に停止トルクFuを発生することにより線
路上で車両を停止させる、ことを特徴とする。
【0010】このとき、ステップ(c)は、逐次最小自
乗法などの適応同定手法によって車両の停止時に必要な
停止電気入力Iqoffを算出するようにするとよい。ま
た、ステップ(c)は、電気入力Iqの値と減速度αに
基づいて、車両の停止時に必要な停止電気入力Iqoff
を算出するようにする。このとき、記憶する必要のある
車両データは、全く不要である。
【0011】また、上述の電気ブレーキの制御方法にお
いては、ステップ(c)で、1車軸当りの軸質量をM、
1車軸当りの車輪軸換算の慣性モーメントをJw、車輪
半径をrw、減速度をα、電磁力に換算するための比例
定数をk、主電動機磁束φ、ベクトル制御によるブレー
キ時のトルク分電流をIq、重力加速度をg、勾配の角
度をθとしたとき、 Iq={(M十Jw/rw)/(k・φ)}・α+M・g・sinθ/(k・φ) =a・α+b・β で示される数式で決まる物理的意味を持つパラメータ
a、bの適応同定に逐次最小自乗法などの適応同定手法
を適用して、車両の停止時に必要な停止電気入力Iqof
fを算出することができる。
【0012】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第1の態様の電気ブレーキの制御装置は、 電気入力
を受けて該入力に対応した制動トルクを車軸に与え車両
を減速及び停止させる電気ブレーキの制御装置であっ
て; 電気ブレーキに与える電気入力Iqを決定する制
御手段と、 車両の速度Vと減速度αを測定する測定手
段と、 電気入力Iqの値と減速度αに基づいて、車両
の停止時に必要な停止電気入力Iqoffを算出する演算
手段と、を備え、 制御手段は、測定手段で測定された
車両の速度Vが第1の速度閾値V1以下になったとき、
電気入力Iqの値を徐々に減少させると供に、演算手段
を稼動させ、車両の速度Vが第2の速度閾値V2以下に
なったとき、演算手段を停止すると供に、停止電気入力
Iqoffを確定し、当該停止電気入力Iqoffを電気入力
Iqに重畳して電気ブレーキに与え、車両停止時に電気
入力Iqとして停止電気入力Iqoffを電気ブレーキに
与えることにより線路上で車両を停止させる、ことを特
徴とする。
【0013】ここで、演算手段は、逐次最小自乗法など
の適応同定手法によって車両の停止時に必要な停止電気
入力Iqoffを算出するようにするとよい。さらに、車
両データを記憶する記憶手段を備え、演算手段は、記憶
手段に記憶されている車両データを使用して、電気入力
Iqの値と減速度αに基づいて、車両の停止時に必要な
停止電気入力Iqoffを算出するようにするとよい。
【0014】また、上述の電気ブレーキの制御装置にお
いては、演算手段で、1車軸当りの軸質量をM、1車軸
当りの車輪軸換算の慣性モーメントをJw、車輪半径を
rw、減速度をα、電磁力に換算するための比例定数を
k、主電動機磁束φ、ベクトル制御によるブレーキ時の
トルク分電流をIq、重力加速度をg、勾配の角度をθ
としたとき、 Iq={(M十Jw/rw)/(k・φ)}・α+M・g・sinθ/(k・φ) =a・α+b・β で示される数式で決まる物理的意味を持つパラメータ
a、bの適応同定に逐次最小自乗法などの適応同定手法
を適用して車両の停止時に必要な停止電気入力Iqoff
を算出するようにすることができる。
【0015】上述の電気ブレーキの制御方法において
は、車両の停止する線路の勾配と釣り合う停止トルクに
対応する停止電気入力を算出して電気ブレーキに与える
ため、摩擦ブレーキを用いずに電気ブレーキのみで平坦
または勾配のある線路上で車両を停止し、かつその停止
状態を維持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の電気ブレーキの制御
方法及びその装置について、図面を参照しつつ詳細に説
明する。ここで、鉄道車両(以下、単に「車両」とも言
う)の車両重量M及び、該車両が停止する場所での線路
の勾配(勾配角度θ)が未知の場合について説明する。
なお、車両の重量Mは、不変の車両本体重量と乗客や荷
物等の積載重量の和である。
【0017】図1は、本発明のブレーキ制御装置を用い
た電気ブレーキ・システムの実施の形態の一例を示すブ
ロック図である。この電気ブレーキ・システムは、運転
部にあるマスターコントローラなどの制動装置からの制
動信号(ブレーキ信号)を入力するブレーキ入力部18
と、ブレーキ入力部18からのブレーキ信号に応じて制
動トルクに相当する電流(以下、単に「制動トルク分電
流」ともいう)を発生するブレーキ制御装置(以下、単
に「制御装置」ともいう)10と、制動トルク分電流に
応じた制動トルクを発生する駆動トルク発生装置16
と、を備えている。また、駆動トルク発生装置16は、
歯車や車軸、車輪などで構成される車両の駆動部17に
接続されている。なお、通常は、ブレーキ制御装置10
は、ベクトル制御インバータであり、駆動トルク発生装
置16は、駆動モータを発電機とする電動機である。ま
た、駆動トルク発生装置16は、制動トルク分電流に対
応する値を出力する電流センサ16aと、駆動部17の
車軸の回転数に対応した信号を出力するパルスエンコー
ダ16bを備えている。
【0018】ここで、制御装置10は、主に同装置10
の各構成部分を制御するための指令パターンを演算しト
ルク分電流Iq0を出力するパターン制御部11と、電圧
や電流などをベクトル制御演算して出力すべき電流をベ
クトル制御する電流制御部14と、電流や減速度の時系
列データなどを記憶するメモリ12と、駆動トルク発生
装置16にトルク分電流Iqを発生する電流発生回路1
3と、駆動トルク発生装置16の電流センサ16aから
制動トルク分電流に対応する値を受け、電流などを測定
しメモリ12に出力する電流測定部20と、駆動トルク
発生装置16のパルスエンコーダ16bからパルスエン
コード信号を受け、波形整形、A/D(アナログ/デジ
タル)変換、フィルタリングなどを行って車両の電動機
速度Vや加速度αを測定する速度及び加速度測定部(以
下、単に「速度測定部」ともいう)15と、メモリ12
及び電流制御部14に接続され、車両を停止させ車両の
停止状態を維持するためのトルク分電流の値(以下、
「停止維持電流」ともいう)Iq#offsetを算出する適応
同定演算部(以下、単に「演算部」ともいう)19とを
備えている。ここで、電流制御部14には、パターン制
御部11から出力される電流値Iq0と適応同定演算部1
9から出力される電流値Iq#offsetとを加算したトルク
分電流Iq0’が入力される(以下において、電流制御部
14に入力されるトルク分電流の値は、「Iq0’=Iq0
(パターン制御部11からの出力)+Iq#offset(適応
同定演算部19からの出力)」の演算後の値とし、「制
御トルク分電流値Iq0’」という)。
【0019】図2は、線路の勾配がθ(平坦区間の場合
にはθ=0)である区間での車両の減速度の求め方の一
例を示す概略図である。一般に、勾配上で停止する制御
を特に行わない場合、平坦区間および勾配上では、トル
ク分電流Iqとその時の車輪減速度αとは略比例の関係
がある。以下、本発明のブレーキ制御装置を用いた電気
ブレーキ・システムにおいて、車両速度がV0から0に
なるまでの動作について説明する。なお、車両1の停止
区間に勾配がある場合には、減速度ゼロの時点でのトル
ク分電流の値が、勾配と均衡する力を出力するトルク分
電流となる。
【0020】図3は、本発明のブレーキ制御装置を用い
た電気ブレーキ・システムのフローチャートである。図
1〜図3において、まず、ブレーキ入力部18からのブ
レーキ信号(制動信号)に応じて、制御装置10のパタ
ーン制御部11は、電流制御部14に所定の値の制御信
号(トルク分電流指令値Iq0)を送る。このトルク分電
流指令値Iq0は、適応同定演算部19からの停止維持電
流値Iq#offset(最初は「0」)が加算されて制御トル
ク分電流値Iq0’として電流制御部14に入力される。
電流制御部14は、入力された制御信号の値(制御トル
ク分電流値Iq0’)に応じたトルク分電流指令値を発生
回路13に送る(ステップ301)。電流発生回路13
は、電流制御部14からのトルク分電流指令値に応じた
トルク分電流Iqを駆動トルク発生装置16に出力する
(ステップ302)。駆動トルク発生装置16は、制御
装置10の電流発生回路13から入力されたトルク分電
流Iqによって、駆動トルクFを駆動部17に伝達する
(ステップ303)。この制御は、具体的には、ベクト
ル制御インバータ(ブレーキ制御装置10)からのトル
ク分電流Iqに応じて、誘導電動機(駆動トルク発生装
置16)がトルクを発生し、このトルクを歯車機構など
を介して車両1の車輪2に直結している車軸(駆動部1
7)に伝え、車輪2の回転運動を制御するものである。
【0021】速度測定部15は、駆動トルク発生装置1
6のパルスエンコーダ16bから計測した電動機軸の回
転数などから車両1の電動機速度Vを測定する(ステッ
プ304)。測定された電動機速度Vは、パターン制御
部11及び電流制御部14に送られる。また、速度測定
部15は、測定した速度の変化から加速度(停止時の場
合には減速度)αを算出し、その値をメモリ12と電流
制御部14に送る(ステップ305)。
【0022】パターン制御部11は、速度測定部15か
ら受け取った電動機速度Vを監視しており、電動機速度
Vがメモリ12に記憶されている所定の閾値速度V1以
下になったときに(ステップ306)、所定の時間で電
動機速度Vが0になるように、トルク分電流指令値Iq0
を徐々に0に近づけていく(ステップ307)。また、
パターン制御部11は、この閾値速度V1の検出をトリ
ガとして、電動機速度Vが所定の閾値速度V2(V2<
V1)になるまで電流制御部14を稼動する(ステップ
308)。
【0023】一方、制御装置10の電流測定部20は、
駆動トルク発生装置16の電流センサ16aからフード
バック電流の値Iqを検出しメモリ12に記憶すると供
に、電流制御部14に出力する。さらに、制御装置10
の適応同定演算部19は、メモリ12に記憶されている
電流測定部20からのトルク分電流Iq及び速度測定部
15からの減速度αなどを入力値として、勾配オフセッ
トトルク分電流Iq−offsetを算出する(ステップ30
9)。
【0024】次に、速度測定部15で測定された電動機
速度Vが、メモリ12に記憶されている所定の閾値速度
V2(V2<V1)になったとき(ステップ309)、
電流制御部14は、適応同定演算部19から受け取った
勾配オフセットトルク分電流Iq_offsetをパターン制
御部11からのトルク分電流Iq0に重畳してトルク分電
流指令値Iq0’を算出し、電流発生回路13に出力する
(ステップ311)。ここで、電流制御部14は、電動
機速度Vが速度閾値V2以下になった場合には、速度測
定部15からの電動機速度Vのフィードバックは受けず
に、電動機速度Vを論理的に算出し、その値を電動機速
度Vの推定速度として使用する。
【0025】電流発生回路13は、勾配オフセットトル
ク分電流Iq_offsetが重畳されたトルク分電流指令値
Iq0’に応じて、トルク分電流Iqを駆動トルク発生装
置16に出力する(ステップ312)。駆動トルク発生
装置16は、制御装置10の電流発生回路13から入力
されたトルク分電流Iqによって、駆動トルクFを駆動
部17に伝達し、車両1を停止する(ステップ31
3)。
【0026】以上のようにして、電動機速度Vを測定し
ながら制御装置10から駆動トルク発生装置16にトル
ク分電流Iqを出力して車両1を減速し、また、停止直
前の所定の電動機速度(V1〜V2)の間に、勾配の値
θに応じた勾配オフセットトルク分電流Iq_offsetを
求めて、これをトルク分電流Iqに重畳することによ
り、車両停止時のトルク分電流Iqが勾配オフセットト
ルク分電流Iq_offsetになるため、勾配区間において
も摩擦ブレーキを使用せずに電気ブレーキのみで正確に
車両1を停止し、かつ停止状態を維持することができ
る。
【0027】以上、本発明の電気ブレーキの制御方法及
びその装置について説明したが、以下に、制御装置10
の適応同定演算部19の演算処理について詳細に説明す
る。この適応同定演算部19では、勾配θの勾配区間で
車両1を停止させ、且つその停止状態を維持するために
必要なトルクFuを発生するためのトルク分電流Iq_
offsetを算出する。ここで、車両1の重量と停止区間の
勾配θが未知数であるため、2つ以上の運動方程式を立
て、逐次的な最小自乗法を用いてリアルタイムにこれら
の値を求める。一般に、勾配区間(勾配θ)における運
動方程式は以下の<式1>のようになる。
【0028】
【数1】
【0029】なお、走行抵抗については、低速時のみの
トルク分電流に着目しているため、一定値とみなしてい
る。式1からIqを求めると、以下の<式2>となる。
【0030】
【数2】
【0031】ここで、勾配と荷重を適応同定する。式2
は、一般に、y=a・x+bという一次式そのものであ
り、多点データに対する尤もらしい係数a、bを求める
には、通常最小自乗法を用いる。車両速度などのように
オンラインで時々刻々と状態が推移する場合には、逆行
列演算を行わないで逐次的に最小自乗演算を行うRLS
アルゴリズム(逐次最小自乗法)を用いることができ
る。
【0032】図4は、RLSアルゴリズムのスカラブロ
ック図を示す。以下、図4を基に、逐次最小自乗法を本
発明のブレーキ制御装置10の適応同定演算部19に適
用した場合について説明する。上述の<式2>をサンプ
ル値として得る場合には、i番目のサンプル値に対し、
以下の式3で表すことができる。
【0033】
【数3】
【0034】また、i番目の実際値と推定値の誤差は、
以下の式4で示すことができる。
【0035】
【数4】
【0036】この式4で示される誤差信号に基づいて、
適応信号ゲインを修正する方法は以下の式5及び式6で
表される。
【0037】
【数5】
【0038】
【数6】
【0039】上述の図3でも示したように、停止直前の
低速度(速度V1〜V2の間)でトルク分電流Iqが絞
り込まれる間に、図4で示した逐次最小自乗法を動作さ
せて、勾配オフセットトルクFuに対応する勾配オフセ
ットトルク分電流Iq_offsetを求め、停止直前にその
値(Iq_offset)をトルク分電流Iq(Iq0)に重畳
する方法を取る。これにより、停止時のトルク分電流I
qは、以下の式7に示す値となる。
【0040】
【数7】
【0041】即ち、勾配区間(勾配θ)上で車両停止時
に式7で示したトルク分電流Iqが駆動トルク発生装置
16に出力される。したがって、駆動トルク発生装置1
6では、トルク分電流Iqに対応した静止トルク(勾配
オフセットトルクFu)を駆動部17に発生する。この
静止トルク(勾配オフセットトルクFu)は、以下の式
8で示すことができる。
【0042】
【数8】
【0043】このようにして、勾配区間の停止時にトル
ク分電流Iq_offsetを出力し、勾配区間での停止時に
発生する力(静止トルクFu)により、車両1の勾配上
で停止および停止状態の維持が可能となる。
【0044】図5は、本発明の電気ブレーキの制御装置
を適用した実際の車両を使用して、電気ブレーキのみで
停止させたときの速度V、トルク分電流指令値Iq0及び
時刻tの関係を示す図である。図5において、車両速度
Vが駆動トルク発生装置16である誘導電動機の回転子
電気角周波数5Hz(車輪速度V1=5.35[km/
h])時点で、トルク分電流Iqの絞り込みを開始する
と同時に、適応同定演算部19でゲイン行列γの値を初
期設定し、図4に示した逐次最小自乗法による勾配θと
荷重Mの推定を開始する。車両速度が駆動トルク発生装
置16である誘導電動機の回転子電気角周波数2Hz
(車輪速度2.14[km/h])時点で、推定中の勾
配オフセットトルク分電流(以下、「停止トルク分電
流」ともいう)Iq_offsetをラッチする。そして、そ
の時点のトルク分電流Iqから一定の電流増加勾配(1
25[A/sec])で停止トルク分電流Iq_offsetま
で増減する。
【0045】ここで、ゲイン行列Γ(i)の初期化におい
ては、Γ(0)=(0.2、0.0、0.2、0.2)な
どとし、同定動作開始時点ではこの行列の逆行列を持つ
ように設定することで、その後の同定を可能とした。
【0046】図5に示すように、本発明の電気ブレーキ
制御方法及び電気ブレーキ制御装置によれば、上り勾配
や下り勾配においても電気ブレーキのみで正確かつ安全
に車両を停止することができ、また、車両の停止状態を
維持することができる。
【0047】以上、本発明の電気ブレーキ制御方法及び
電気ブレーキ制御装置の形態例を示たが、制御装置10
のメモリ12には、適応同定演算部19の起動トリガと
なる電動機速度の閾値V1、V2などを予め記憶してお
くとよい。
【0048】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の電気ブレーキ
の制御方法及びその装置によれば、車両の停止直前に線
路の勾配と釣り合う停止トルク分電流を算出して発生す
るため、摩擦ブレーキを用いずに電気ブレーキのみで勾
配のある線路上で車両を停止し、かつその停止状態を維
持することができるようになった。また、このため、摩
擦ブレーキの使用による停止時の衝撃やきしみ音も発生
せず、快適な乗り心地を提供できるようになった。
【0049】また、本発明の電気ブレーキの制御方法及
びその装置によれば、車両の減速や停止状態を維持する
ときに摩擦ブレーキを使用しないため、摩擦ブレーキの
摩耗による摩耗粉塵の発生や摩擦ブレーキの摩擦熱によ
る各部位の熱疲労等の発生を防ぐことができ、また、制
輪子やブレーキディスク等の摩耗部品の取り替え作業も
必要なくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気ブレーキの制御装置が適用さ
れた電気ブレーキ・システムの実施の一形態を示す概略
図である。
【図2】線路の勾配がθである勾配区間での車両の力の
釣り合いを示す概略図である。
【図3】本発明による電気ブレーキの制御装置が適用さ
れた電気ブレーキ・システムの動作を示すフローチャー
トである。
【図4】本発明による電気ブレーキの制御装置の演算部
でのアルゴリズムを示す概略図である。
【図5】車両の速度とトルク分電流指令値の関係を示す
図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車輪 10 ブレーキ制御装置 11 パターン制御部 12 メモリ 13 電流発生回路 14 電流制御部 15 速度・加速度測定部 16 駆動トルク発生装置 16a 電流センサ 16b パルスエンコーダ 17 駆動部 18 ブレーキ入力部 19 適応同定演算部 20 電流測定部
フロントページの続き Fターム(参考) 5H115 PA01 PA05 PC02 PG01 PU09 PV09 QE04 QE06 QE10 QE12 QI02 QN03 QN09 QN12 RB26 TB01 TO02 TO07 TO12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気入力を受けて該入力に対応した制動
    トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレ
    ーキの制御方法であって; (a)電気入力Iqを電気ブレーキに与え、(b)車両
    の速度Vと減速度αを測定し、(c)車両速度Vが第1
    の速度閾値V1以下になったとき、前記電気入力Iqの
    値を徐々に減少させると供に、当該電気入力Iqの値と
    前記減速度αに基づいて、車両の停止時に必要な停止電
    気入力Iqoffを算出し、(d)車両速度Vが第2の速
    度閾値V2以下になったとき前記停止電気入力Iqoff
    を確定し、当該停止電気入力Iqoffを前記電気入力I
    qに重畳して前記電気ブレーキに与え、(e)車両停止
    時に前記電気入力Iqとして前記停止電気入力Iqoff
    を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクFuを発生す
    ることにより線路上で車両を停止させる、 ことを特徴とする電気ブレーキの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップ(c)は、逐次最小自乗法
    などの適応同定手法によって車両の停止時に必要な前記
    停止電気入力Iqoffを算出することを特徴とする請求
    項1記載の電気ブレーキの制御方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップ(c)は、前記電気入力I
    qの値と前記減速度αに基づいて、車両の停止時に必要
    な前記停止電気入力Iqoffを算出することを特徴とす
    る請求項1または2記載の電気ブレーキの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ(c)は、1車軸当りの軸
    質量をM、1車軸当りの車輪軸換算の慣性モーメントを
    Jw、車輪半径をrw、減速度をα、電磁力に換算するた
    めの比例定数をk、主電動機磁束φ、ベクトル制御によ
    るブレーキ時のトルク分電流をIq、重力加速度をg、
    勾配の角度をθとしたとき、 Iq={(M十Jw/rw)/(k・φ)}・α+M・g・sinθ/(k・φ) =a・α+b・β で示される数式で決まる物理的意味を持つパラメータ
    a、bの適応同定に逐次最小自乗法などの適応同定手法
    を適用して車両の停止時に必要な前記停止電気入力Iq
    offを算出することを特徴とする請求項1乃至3記載の
    電気ブレーキの制御方法。
  5. 【請求項5】 電気入力を受けて該入力に対応した制動
    トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレ
    ーキの制御装置であって;前記電気ブレーキに与える電
    気入力Iqを決定する制御手段と、 車両の速度Vと減速度αを測定する測定手段と、 前記電気入力Iqの値と前記減速度αに基づいて、車両
    の停止時に必要な停止電気入力Iqoffを算出する演算
    手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記測定手段で測定された前記車両の
    速度Vが第1の速度閾値V1以下になったとき、前記電
    気入力Iqの値を徐々に減少させると供に、前記演算手
    段を稼動させ、前記車両の速度Vが第2の速度閾値V2
    以下になったとき、前記演算手段を停止すると供に、前
    記停止電気入力Iqoffを確定し、当該停止電気入力I
    qoffを前記電気入力Iqに重畳して前記電気ブレーキ
    に与え、車両停止時に前記電気入力Iqとして前記停止
    電気入力Iqoffを電気ブレーキに与えることにより線
    路上で車両を停止させる、 ことを特徴とする電気ブレーキの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記演算手段は、逐次最小自乗法などの
    適応同定手法によって車両の停止時に必要な前記停止電
    気入力Iqoffを算出することを特徴とする請求項5記
    載の電気ブレーキの制御装置。
  7. 【請求項7】 さらに、車両データを記憶する記憶手段
    を備え、 前記演算手段は、前記記憶手段に記憶されている前記車
    両データを使用して、前記電気入力Iqの値と前記減速
    度αに基づいて、車両の停止時に必要な前記停止電気入
    力Iqoffを算出することを特徴とする請求項5または
    6記載の電気ブレーキの制御装置。
  8. 【請求項8】 前記演算手段は、1車軸当りの軸質量を
    M、1車軸当りの車輪軸換算の慣性モーメントをJw、
    車輪半径をrw、減速度をα、電磁力に換算するための
    比例定数をk、主電動機磁束φ、ベクトル制御によるブ
    レーキ時のトルク分電流をIq、重力加速度をg、勾配
    の角度をθとしたとき、 Iq={(M十Jw/rw)/(k・φ)}・α+M・g・sinθ/(k・φ) =a・α+b・β で示される数式で決まる物理的意味を持つパラメータ
    a、bの適応同定に逐次最小自乗法などの適応同定手法
    を適用して車両の停止時に必要な前記停止電気入力Iq
    offを算出することを特徴とする請求項5乃至7記載の
    電気ブレーキの制御装置。
JP2000027493A 2000-02-04 2000-02-04 電気ブレーキの制御方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3639170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027493A JP3639170B2 (ja) 2000-02-04 2000-02-04 電気ブレーキの制御方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027493A JP3639170B2 (ja) 2000-02-04 2000-02-04 電気ブレーキの制御方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001218302A true JP2001218302A (ja) 2001-08-10
JP3639170B2 JP3639170B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=18553056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000027493A Expired - Fee Related JP3639170B2 (ja) 2000-02-04 2000-02-04 電気ブレーキの制御方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3639170B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143350A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Hitachi Ltd 電気駆動車両
WO2015079574A1 (ja) * 2013-11-29 2015-06-04 日産自動車株式会社 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
WO2015083213A1 (ja) * 2013-12-02 2015-06-11 日産自動車株式会社 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
CN106364330A (zh) * 2016-09-29 2017-02-01 广东高标电子科技有限公司 一种针对能量反馈的电机矢量控制方法、装置及电动车
EP3798044B1 (en) * 2014-01-10 2023-04-19 Nissan Motor Co., Ltd. Control device for electric motor vehicle and control method for electric motor vehicle

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143350A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Hitachi Ltd 電気駆動車両
JP4736742B2 (ja) * 2005-11-22 2011-07-27 株式会社日立製作所 電気駆動車両
WO2015079574A1 (ja) * 2013-11-29 2015-06-04 日産自動車株式会社 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
WO2015083213A1 (ja) * 2013-12-02 2015-06-11 日産自動車株式会社 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
JPWO2015083213A1 (ja) * 2013-12-02 2017-03-16 日産自動車株式会社 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
US9902272B2 (en) 2013-12-02 2018-02-27 Nissan Motor Co., Ltd. Control device for electric motor vehicle and control method for electric motor vehicle
EP3798044B1 (en) * 2014-01-10 2023-04-19 Nissan Motor Co., Ltd. Control device for electric motor vehicle and control method for electric motor vehicle
CN106364330A (zh) * 2016-09-29 2017-02-01 广东高标电子科技有限公司 一种针对能量反馈的电机矢量控制方法、装置及电动车
CN106364330B (zh) * 2016-09-29 2019-03-26 广东高标电子科技有限公司 一种针对能量反馈的电机矢量控制方法、装置及电动车

Also Published As

Publication number Publication date
JP3639170B2 (ja) 2005-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106794777B (zh) 防止车辆的横向滑移的控制装置
JP6233420B2 (ja) 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
JP4383654B2 (ja) 所定の操作力を加える方法
WO2016120978A1 (ja) 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
JPH07190893A (ja) 自動車の動力計装置及びそのシュミレート方法
JPWO2015083557A1 (ja) 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
JPWO2016120979A1 (ja) 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
US5511863A (en) Hybrid brake control system
KR101919725B1 (ko) 차량의 제어 장치 및 차량의 제어 방법
JP5796483B2 (ja) 車両の制動制御装置
CN108656956A (zh) 电动汽车制动方法、系统及电动汽车
JPWO2018138781A1 (ja) 電動車両の制御方法、及び、制御装置
JP6237789B2 (ja) 電動車両の制御装置および電動車両の制御方法
US11654778B2 (en) Electric vehicle control method and electric vehicle control device
JP7038930B2 (ja) ブレーキ制御装置、駆動制御システム、およびブレーキ制御方法
US20190111787A1 (en) Method for calculating the advance speed of a railway vehicle
JP3639170B2 (ja) 電気ブレーキの制御方法及びその装置
JP3541928B2 (ja) 電気ブレーキの制御方法及びその装置
JP6880675B2 (ja) 電動車両の制御方法、及び、電動車両の制御装置
JPH11103507A (ja) 車両速度制御装置
JP3636894B2 (ja) 電気ブレーキの制御方法及びその装置
JP2007118767A (ja) 車両用ブレーキシステム
JP7116551B2 (ja) 電動ブレーキ装置および電動ブレーキシステム
KR20100032517A (ko) 차량 안정성 제어 시스템
CN107264297B (zh) 电车控制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080121

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees