JP2001218293A - ヘッドホンシステム - Google Patents

ヘッドホンシステム

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JP2001218293A
JP2001218293A JP2000025786A JP2000025786A JP2001218293A JP 2001218293 A JP2001218293 A JP 2001218293A JP 2000025786 A JP2000025786 A JP 2000025786A JP 2000025786 A JP2000025786 A JP 2000025786A JP 2001218293 A JP2001218293 A JP 2001218293A
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headphone
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賢一 寺井
Hiroyuki Hashimoto
裕之 橋本
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勲 角張
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浩 濱中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受聴者の個人差にかかわらず受聴者の前後に
ある仮想的な音源を受聴者が正しく知覚することができ
るように、マルチチャンネルの音響信号を再生すること
が可能なヘッドホンシステムを提供する。 【解決手段】 ヘッドホンシステム101は、ヘッドホ
ン201とヘッドホン201に音響信号を出力する信号
処理回路301とを備えている。ヘッドホン201は、
受聴者の右耳用のスピーカ1、3と、受聴者の左耳用の
スピーカ2、4と、スピーカ1〜4を支持する支持部材
8とを含む。スピーカ1、2は、受聴者の右耳の孔と受
聴者の左耳の孔とを結ぶ直線を含む鉛直面より前方に配
置される。スピーカ3、4は、その鉛直面より後方に配
置される。スピーカ1〜4のそれぞれは、受聴者の右耳
および受聴者の左耳に非接触に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチチャンネル
の音響信号を再生するヘッドホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DVDなどのマルチメディアの普
及により、映像とともに、マルチチャンネルの音響情報
が提供されるようになってきている。
【0003】従来、ヘッドホンを用いて、マルチチャン
ネルの音響信号の再生を仮想的に行う方法が提案されて
いる。
【0004】例えば、特願平7−519978号公報
は、左右一対のスピーカに入力される信号に対してフィ
ルタ処理を行うことにより、受聴者より前方にある音源
を受聴者に知覚させたり、受聴者より後方にある音源を
受聴者に知覚させたりする技術を開示している。
【0005】図19は、特願平7−519978号公報
に記載されているヘッドホン装置の構成を示す。
【0006】図19に示されるヘッドホン装置は、受聴
者の右耳用のスピーカ1901と、受聴者の左耳用のス
ピーカ1902とを含む。スピーカ1901、1902
は、受聴者の耳から離れた位置に固定されている。
【0007】図19において、参照番号1960は、受
聴者の後方にある仮想的な音源を示し、参照番号191
0、1911は、フィルタを示す。
【0008】ここで、H1は、音源1960から受聴者
の右耳までの伝達関数を示す。H2は、音源1960か
ら受聴者の左耳までの伝達関数を示す。伝達関数H1は
フィルタ1910に設定される。伝達関数H2はフィル
タ1911に設定される。
【0009】入力信号Xは、フィルタ1910、191
1に入力される。フィルタ1910の出力は、右耳用の
スピーカ1901に入力される。フィルタ1911の出
力は、左耳用のスピーカ1902に入力される。
【0010】このようにして、受聴者は、仮想的な音源
1960を知覚することが可能になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】左右方向の音源を正し
く知覚することは、人間にとって比較的容易である。こ
れは、両耳が頭部の左右端にあるからである。人間は、
音源からの信号が左耳に到達するまでの時間と音源から
の信号が右耳に到達するまでの時間との差やそれらの信
号のレベル差などの複数の情報に基づいて、左右方向の
音源を知覚していると考えられている。このため、左右
方向の音源の知覚に関しては、個人差も少ない。
【0012】前後方向の音源を正しく知覚することは、
人間にとって比較的困難である。これは、音源からの信
号が左耳に到達するまでの時間と音源からの信号が右耳
に到達するまでの時間との差が小さいからである。人間
は、音源の周波数スペクトラムの絶対値という単独の情
報に基づいて、前後方向の音源を知覚していると考えら
れている。このため、前後方向の音源の知覚に関して
は、個人差が大きい。個人の頭部形状の差異が原因で、
音源からの耳までの頭部伝達関数に個人差が生じるから
である。
【0013】図19に示される従来技術のように、左右
一対のスピーカとフィルタ処理とにより前方の音源と後
方の音源とを表現する場合には、上記伝達関数の個人差
の影響から、前後方向の音源を受聴者に正しく知覚させ
ることは困難であった。特に、高音域においては、この
個人差の影響がより大きくなるため、個人による知覚効
果にバラツキ大きいという問題点があった。
【0014】本発明は、上記課題を考慮してなされたも
のであり、受聴者の個人差にかかわらず受聴者の前後に
ある仮想的な音源を受聴者が正しく知覚することができ
るように、マルチチャンネルの音響信号を再生すること
が可能なヘッドホンシステムを提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のヘッドホンシス
テムは、ヘッドホンと前記ヘッドホンに音響信号を出力
する信号処理回路とを備えたヘッドホンシステムであっ
て、前記ヘッドホンは、受聴者の右耳用の第1および第
3のスピーカと、前記受聴者の左耳用の第2および第4
のスピーカと、前記第1および前記第2のスピーカが前
記受聴者の前記右耳の孔と前記受聴者の前記左耳の孔と
を結ぶ直線を含む鉛直面より前方に配置され、かつ、前
記第3および前記第4のスピーカが前記鉛直面より後方
に配置され、かつ、前記第1から前記第4のスピーカの
それぞれが前記受聴者の前記右耳および前記受聴者の前
記左耳に非接触に配置されるように、前記第1から前記
第4のスピーカを支持する支持部材とを含んでおり、こ
れにより、上記目的が達成される。
【0016】前記信号処理回路は、前記受聴者より前方
にある前方音源を前記受聴者に知覚させるための音響信
号を前記第1および前記第2のスピーカに出力してもよ
い。
【0017】前記信号処理回路は、前記受聴者より後方
にある後方音源を前記受聴者に知覚させるための音響信
号を前記第3および前記第4のスピーカに出力してもよ
い。
【0018】前記信号処理回路は、前記受聴者より後方
にある後方音源を前記受聴者に知覚させるための音響信
号のうち所定の周波数fi以下の周波数を有する音響信
号を前記第1および前記第2のスピーカに出力し、前記
後方音源を前記受聴者に知覚させるための音響信号のう
ち所定の周波数fi以上の周波数を有する音響信号を前
記第3および前記第4のスピーカに出力してもよい。
【0019】前記信号処理回路は、前記受聴者より前方
にある前方音源を前記受聴者に知覚させるための音響信
号のうち所定の周波数fi以上の周波数を有する音響信
号を前記第1および前記第2のスピーカに出力し、前記
前方音源を前記受聴者に知覚させるための音響信号のう
ち所定の周波数fi以下の周波数を有する音響信号を前
記第3および前記第4のスピーカに出力してもよい。
【0020】前記第1および前記第2のスピーカは、前
記受聴者の右目と前記受聴者の左目とを結ぶ直線を含む
鉛直面より後方に配置されてもよい。
【0021】前記第3のスピーカは、前記受聴者の正面
方向の直線と前記第3のスピーカの面の中心を通る垂線
とのなす角度が略100度から略120度の範囲内とな
るように配置され、前記第4のスピーカは、前記受聴者
の正面方向の直線と前記第4のスピーカの面の中心を通
る垂線とのなす角度が略100度から略120度の範囲
内となるように配置されてもよい。
【0022】前記ヘッドホンは、前記音響信号の低周波
帯域のみを再生する低周波再生専用スピーカをさらに備
えていてもよい。
【0023】前記低周波再生専用スピーカは、前記受聴
者の後頭部の近傍に配置されてもよい。
【0024】前記低周波再生専用スピーカは、前記受聴
者の頭頂部の近傍に配置されてもよい。
【0025】前記ヘッドホンは、前記音響信号の低周波
帯域のみを再生するために使用される低周波再生専用信
号に基づいて振動する振動ユニットをさらに備えてお
り、前記振動ユニットは、前記受聴者の側頭部に密着す
るように支持されていてもよい。
【0026】前記支持部材は、前記第1および前記第3
のスピーカを支持する第1の支持具と、前記第2および
前記第4のスピーカを支持する第2の支持具とを含み、
前記第3のスピーカと前記第1の支持具とは、第1の結
合部を介して結合されており、前記第3のスピーカは、
前記第1の結合部を中心として回転可能なように支持さ
れており、前記第4のスピーカと前記第2の支持具と
は、第2の結合部を介して結合されており、前記第4の
スピーカは、前記第2の結合部を中心として回転可能な
ように支持されていてもよい。
【0027】前記ヘッドホンは、前記第3のスピーカの
放射音を反射させる第1の反射板と、前記第4のスピー
カの放射音を反射させる第2の反射板とをさらに備えて
おり、前記第3のスピーカは、前記第3のスピーカの振
動板面が前記受聴者の前記右耳の孔と前記第3のスピー
カの中心とを結ぶ直線を含み、かつ、前記第1の反射板
によって反射された前記第3のスピーカの放射音が前記
受聴者の前記右耳に到達するように配置され、前記第4
のスピーカは、前記第4のスピーカの振動板面が前記受
聴者の前記左耳の孔と前記第4のスピーカの中心とを結
ぶ直線を含み、かつ、前記第2の反射板によって反射さ
れた前記第4のスピーカの放射音が前記受聴者の前記左
耳に到達するように配置されてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、図1〜図
3を参照して、本発明の実施の形態1のヘッドホンシス
テム101を説明する。
【0029】ヘッドホンシステム101は、ヘッドホン
201と、ヘッドホン201に音響信号を出力する信号
処理回路301とを含む。
【0030】図1は、ヘッドホン201の構成を示す三
面図である。
【0031】ヘッドホン201は、受聴者の右耳用のス
ピーカ1、3と、受聴者の左耳用のスピーカ2、4と、
スピーカ1〜4を支持する支持部材8とを含む。
【0032】支持部材8は、以下の条件(1)〜(3)
を満たすようにスピーカ1〜4を支持する。
【0033】条件(1):スピーカ1、2は、鉛直面4
00より前方に配置される。
【0034】条件(2):スピーカ3、4は、鉛直面4
00より後方に配置される。
【0035】条件(3):スピーカ1〜4のそれぞれ
は、受聴者の右耳および受聴者の左耳に非接触に配置さ
れる。
【0036】ここで、鉛直面400は、受聴者の右耳の
孔と受聴者の左耳の孔とを結ぶ直線を含む鉛直面である
と定義される。
【0037】支持部材8は、例えば、ヘッドホンバンド
20と、スピーカ支持具30、31とを含む。スピーカ
支持具30は、スピーカ1、3を支持する。スピーカ支
持具31は、スピーカ2、4を支持する。スピーカ支持
具30とスピーカ支持具31とはヘッドホンバンド20
によって結合されている。ただし、支持部材8の形状
は、図1に示されるものには限定されない。上述した条
件(1)〜(3)を満たすようにスピーカ1〜4を支持
する限り、支持部材8は、任意の形状を有し得る。
【0038】スピーカ1〜4を上述したように配置する
ことにより、スピーカ1とスピーカ3とは、それぞれ、
音響的に独立したエンクロージャを有することになり、
スピーカ2、4とは、それぞれ、音響的に独立したエン
クロージャを有することになる。これにより、スピーカ
1からの音響信号とスピーカ3からの音響信号とは、そ
れぞれ独立に、受聴者の頭部の形状に沿って受聴者の右
耳に到達し、スピーカ2からの音響信号とスピーカ4か
らの音響信号とは、それぞれ独立に、受聴者の頭部の形
状に沿って受聴者の左耳に到達する。このことは、前後
方向の個人の伝達関数の情報を受聴者に与えることを意
味する。その結果、受聴者は、受聴者の個人差にかかわ
らず、受聴者の前後にある仮想的な音源を正しく知覚す
ることが可能になる。
【0039】図2は、信号処理回路301の一例として
信号処理回路301aの構成を示すブロック図である。
信号処理回路301aは、受聴者より前方にある音源を
受聴者に知覚させるための音響信号をスピーカ1、2に
出力する。
【0040】図2において、参照番号50は、受聴者の
前方にある前方センター音源を示す。前方センター音源
50は、実在するわけではなく、受聴者によってあたか
も実在するかのように知覚される仮想的な音源である。
以下、前方センター音源50を仮想音源50という。図
2では、仮想音源50は、破線によって表されている。
【0041】信号処理回路301aには、前方右入力信
号(FR信号)、前方左入力信号(FL信号)、前方セ
ンター入力信号(FC信号)、後方右入力信号(SR信
号)および後方左入力信号(SL信号)が入力される。
信号処理回路301aは、これらの入力信号を処理する
ことにより音響信号を生成し、その音響信号をヘッドホ
ン201に出力する。
【0042】信号処理回路301aは、フィルタ10a
と、フィルタ11aと、加算器12aと、加算器13a
とを含む。
【0043】フィルタ10aは、FC信号を処理する。
加算器12aは、フィルタ10aによって処理されたF
C信号とFR信号とを加算する。加算結果は、スピーカ
1に出力される。
【0044】フィルタ11aは、FC信号を処理する。
加算器13aは、フィルタ11aによって処理されたF
C信号とFL信号とを加算する。加算結果は、スピーカ
2に出力される。
【0045】SR信号は、スピーカ3に出力される。S
L信号は、スピーカ4に出力される。
【0046】フィルタ10aの伝達関数Xとフィルタ1
1aの伝達関数Yとは、(数1)および(数2)を満た
すように設計される。このように、伝達関数X、Yを設
計することにより、受聴者は、仮想音源50を正しく知
覚することができる。
【0047】
【数1】h1・X+h3・Y=H1
【0048】
【数2】h2・X+h4・Y=H2 ここで、H1は仮想音源50から受聴者の右耳の孔まで
の伝達関数を示し、H2は仮想音源50から受聴者の左
耳の孔までの伝達関数を示し、h1はスピーカ1から受
聴者の右耳の孔までの伝達関数を示し、h2はスピーカ
1から受聴者の左耳の孔までの伝達関数を示し、h3は
スピーカ2から受聴者の右耳の孔までの伝達関数を示
し、h4はスピーカ2から受聴者の左耳の孔までの伝達
関数を示す。
【0049】(数1)および(数2)から、Xは(数
3)によって表され、Yは(数4)によって表される。
【0050】
【数3】X=(h4・H1−h3・H2)/(h1・h
4−h2・h3)
【0051】
【数4】Y=(h1・H2−h2・H1)/(h1・h
4−h2・h3) なお、上述したH1、H2、h1〜h4は、ある特定の
受聴者に対して測定される。その特定の受聴者は、実在
の受聴者であってもよいし、仮想的な受聴者であっても
よい。
【0052】その特定の受聴者以外の受聴者(例えば、
受聴者Aとする)が、その特定の受聴者に対して測定さ
れたH1、H2、h1〜h4に基づいて設計されたフィ
ルタ10a、11aを含むヘッドホン201を用いる場
合には、その受聴者Aに対する伝達関数H1’は(数
5)によって表される。
【0053】ここで、H1’は仮想音源50から受聴者
Aの右耳の孔までの伝達関数を示し、h1’はスピーカ
1から受聴者Aの右耳の孔までの伝達関数を示し、h
3’はスピーカ2から受聴者Aの右耳の孔までの伝達関
数を示す。
【0054】
【数5】 H1’=h1’・X+h3’・Y =h1’・{(h4・H1−h3・H2)/(h1・h4−h2・h 3)}+h3’・{(h1・H2−h2・H1)/(h1・h4−h2・h3) } ={(h1’・h4−h2・h3’)・H1+(h1・h3’−h1 ’・h3)・H2}/(h1・h4−h2・h3) (数6)から、(数5)は、(数7)に変形される。
【0055】
【数6】h1’・h4−h2・h3’>>h1・h3’
−h1’・h3
【0056】
【数7】H1’≒{(h1’・h4−h2・h3’)/
(h1・h4−h2・h3)}・H1=(1+Δh1)
・H1 同様にして、その受聴者Aに対する伝達関数H2’は
(数8)によって表される。ここで、H2’は仮想音源
50から受聴者Aの左耳の孔までの伝達関数を示す。
【0057】
【数8】H2’=(1+Δh2)・ H2 これらのΔh1、Δh2が受聴者の個人差を補正するた
めの補正係数として機能する。これにより、ヘッドホン
システム101によれば、伝達関数H1、H2を単に実
現する従来のヘッドホンシステム(例えば、図19に示
されるヘッドホン装置)に比較して、受聴者が仮想音源
50をより正しく知覚することが可能になる。
【0058】なお、受聴者の個人差を補正するための上
述した手法は、後述されるすべての実施の形態において
共通である。
【0059】図3は、信号処理回路301の一例として
信号処理回路301bの構成を示すブロック図である。
信号処理回路301bは、受聴者より後方にある音源を
受聴者に知覚させるための音響信号をスピーカ3、4に
出力する。
【0060】図3において、参照番号60は、受聴者の
後方にある後方音源を示す。後方音源60は、実在する
わけではなく、受聴者によってあたかも実在するかのよ
うに知覚される仮想的な音源である。以下、後方音源6
0を仮想音源60という。図3では、仮想音源60は、
破線によって表されている。
【0061】信号処理回路301bには、前方右入力信
号(FR信号)、前方左入力信号(FL信号)、後方音
源入力信号(SC信号)、後方右入力信号(SR信号)
および後方左入力信号(SL信号)が入力される。信号
処理回路301bは、これらの入力信号を処理すること
により音響信号を生成し、その音響信号をヘッドホン2
01に出力する。
【0062】信号処理回路301bは、フィルタ10b
と、フィルタ11bと、加算器12bと、加算器13b
とを含む。
【0063】フィルタ10bは、SC信号を処理する。
加算器12bは、フィルタ10bによって処理されたS
C信号とSR信号とを加算する。加算結果は、スピーカ
3に出力される。
【0064】フィルタ11bは、SC信号を処理する。
加算器13bは、フィルタ11bによって処理されたS
C信号とSL信号とを加算する。加算結果は、スピーカ
4に出力される。
【0065】FR信号は、スピーカ1に出力される。F
L信号は、スピーカ2に出力される。
【0066】フィルタ10bの伝達関数Xとフィルタ1
1bの伝達関数Yとは、(数9)および(数10)を満
たすように設計される。このように、伝達関数X、Yを
設計することにより、受聴者は、仮想音源60を正しく
知覚することができる。
【0067】
【数9】h5・X+h7・Y=H3
【0068】
【数10】h6・X+h8・Y=H4 ここで、H3は仮想音源60から受聴者の右耳の孔まで
の伝達関数を示し、H4は仮想音源60から受聴者の左
耳の孔までの伝達関数を示し、h5はスピーカ3から受
聴者の右耳の孔までの伝達関数を示し、h6はスピーカ
3から受聴者の左耳の孔までの伝達関数を示し、h7は
スピーカ4から受聴者の右耳の孔までの伝達関数を示
し、h8はスピーカ4から受聴者の左耳の孔までの伝達
関数を示す。
【0069】(数9)および(数10)から、Xは(数
11)によって表され、Yは(数12)によって表され
る。
【0070】
【数11】X=(h8・H3−h7・H4)/(h5・
h8−h6・h7)
【0071】
【数12】Y=(h5・H4−h6・H3)/(h5・
h8−h6・h7) このように、実施の形態1では、受聴者より前方にある
音源を受聴者に知覚させるための音響信号は、鉛直面4
00より前方に配置されるスピーカ1、2を用いて再生
され、受聴者より後方にある音源を受聴者に知覚させる
ための音響信号は、鉛直面400より後方に配置される
スピーカ3、4を用いて再生される。
【0072】受聴者より前方にある音源に関する情報
は、個人の頭部の形状に従ったその方向の個人の伝達関
数を通して、受聴者に与えられることになる。また、受
聴者より後方にある音源に関する情報は、個人の頭部の
形状に従ったその方向の個人の伝達関数を通して、受聴
者に与えられることになる。その結果、受聴者は、受聴
者の個人差にかかわらず、受聴者の前後にある音源を正
しく知覚することが可能になる。
【0073】さらに、鉛直面400より前方に配置され
るスピーカ1、2は、鉛直面401より後方に配置され
ていることが好ましい。スピーカ1、2を上述したよう
に配置することにより、スピーカ1、2が受聴者の視角
に入ることを防止することが可能になる。その結果、受
聴者は、スピーカ1、2に視界を遮られることなく、大
型映像ディスプレイに映し出される映像を楽しむことが
可能になる。
【0074】ここで、鉛直面401は、受聴者の右目と
受聴者の左目とを結ぶ直線を含む鉛直面であると定義さ
れる。
【0075】(実施の形態2)以下、図4〜図7を参照
して、本発明の実施の形態2のヘッドホンシステム10
2を説明する。
【0076】ヘッドホンシステム102は、ヘッドホン
202と、ヘッドホン202に音響信号を出力する信号
処理回路302とを含む。
【0077】図4は、ヘッドホン202の構成を示す三
面図である。
【0078】ヘッドホン202は、受聴者の右耳用のス
ピーカ1、5と、受聴者の左耳用のスピーカ2、6と、
スピーカ1〜2、5〜6を支持する支持部材8とを含
む。
【0079】実施の形態1と同様に、支持部材8は、ス
ピーカ1、2が鉛直面400より前方に配置され、か
つ、スピーカ5、6が鉛直面400より後方に配置さ
れ、かつ、スピーカ1〜2、5〜6のそれぞれが受聴者
の右耳および受聴者の左耳に非接触に配置されるよう
に、スピーカ1〜2、5〜6を支持する。
【0080】実施の形態2では、受聴者より後方にある
音源を受聴者に知覚させるための音響信号のうち、所定
の周波数fi以下の周波数を有する音響信号は、鉛直面
400より前方に配置されるスピーカ1、2を用いて再
生され、受聴者より後方にある音源を受聴者に知覚させ
るための音響信号のうち、所定の周波数fi以上の周波
数を有する音響信号は、鉛直面400より後方に配置さ
れるスピーカ5、6を用いて再生される。
【0081】ここで、所定の周波数fiは、受聴者の前
方に配置される音源から受聴者の右耳(または左耳)の
孔までの伝達関数(以下、前方伝達関数と略記する)と
受聴者の後方に配置される音源から受聴者の右耳(また
は左耳)の孔までの伝達関数(以下、後方伝達関数と略
記する)との差異がほとんど0である周波数帯域の上限
値として定義されることが好ましい。
【0082】このように、受聴者より後方にある音源を
受聴者に知覚させるための音響信号のうちの一部をスピ
ーカ1、2を用いて再生することにより、スピーカ5、
6を小型化および軽量化することが可能になる。
【0083】なお、この場合、受聴者より前方にある音
源を受聴者に知覚させるための音響信号は、鉛直面40
0より前方に配置されるスピーカ1、2を用いて再生さ
れる。
【0084】前方伝達関数と後方伝達関数との差異は、
主として、受聴者の頭部の形状が前後方向に非対称であ
ることおよび受聴者の耳の形状が前後方向に非対称であ
ることに起因する。しかし、前後方向の非対称に基づく
物理寸法は、数cm以下である。
【0085】音響信号の波長と周波数との関係の考察か
ら、上述した所定の周波数fiを特定することができ
る。本実施の形態では、所定の周波数fiは、例えば、
約1KHz〜約3KHzに設定される。
【0086】同様に、受聴者の個人差に基づく、頭部の
寸法の差異および耳の寸法の差異もせいぜい数cmであ
る。このことから、受聴者の個人差に基づく伝達関数の
差異が生じ始める周波数も、所定の周波数fiにほぼ一
致する。
【0087】図5は、特定の受聴者に対する、前方伝達
関数および後方伝達関数の一例を示す。図5において、
実線は受聴者の前方0度方向の頭部伝達関数の例を示
し、破線は受聴者の後方180度方向の頭部伝達関数の
例を示す。
【0088】図5に示される例では、約1KHz以上の
周波数帯域において、前方伝達関数と後方伝達関数との
差異が大きくなっていることが分かる。
【0089】図6は、受聴者の個人差に基づく頭部伝達
関数の差異の一例を示す。図6において、実線は受聴者
Aの前方0度方向の頭部伝達関数の例を示し、一点鎖線
は受聴者Bの前方0度方向の頭部伝達関数の例を示し、
破線は受聴者Cの前方0度方向の頭部伝達関数の例を示
す。
【0090】図6に示される例においても、約1KHz
以下の周波数帯域においては受聴者の個人差に基づく頭
部伝達関数の差異は小さく、約1KHz以上の周波数帯
域において受聴者の個人差に基づく頭部伝達関数の差異
が大きくなっていることが分かる。
【0091】図5および図6に示される例では、所定の
周波数fiを約1KHzに設定することが好ましい。頭
部伝達関数に差異のほとんどない所定の周波数fi以下
の周波数を有する音響信号の再生をスピーカ1、2にま
かせることにより、スピーカ5、6の振動板の小型化や
磁気回路の軽量化を行なうことが可能になる。
【0092】図7は、信号処理回路302の構成を示す
ブロック図である。信号処理回路302は、受聴者より
後方にある後方音源を受聴者に知覚させるための音響信
号のうち所定の周波数fi以下の周波数を有する音響信
号をスピーカ1、2に出力し、後方音源を受聴者に知覚
させるための音響信号のうち所定の周波数fi以上の周
波数を有する音響信号をスピーカ5、6に出力する。
【0093】図7において、図3に示される構成要素と
同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を
省略する。
【0094】信号処理回路302は、所定の周波数fi
以上の周波数成分の信号を通過させるハイパスフィルタ
(HPF)141、142と、所定の周波数fi以下の
周波数成分の信号を通過させるローパスフィルタ(LP
F)151、152とを含む。
【0095】SR信号は、HPF141を介してスピー
カ5に入力される。また、SR信号は、LPF151に
入力される。LPF151の出力は、フィルタ110と
フィルタ111とに入力される。
【0096】SL信号は、HPF142介してスピーカ
6に入力される。また、SL信号は、LPF152に入
力される。LPF152の出力は、フィルタ210とフ
ィルタ211とに入力される。
【0097】SC信号は、フィルタ10bとフィルタ1
1bとに入力される。
【0098】加算器121は、FR信号とフィルタ11
0の出力とフィルタ10bの出力とフィルタ210の出
力とを加算し、その加算結果をスピーカ1に出力する。
【0099】加算器122は、FL信号とフィルタ11
1の出力とフィルタ11bの出力とフィルタ211の出
力とを加算し、その加算結果をスピーカ2に出力する。
【0100】フィルタ110の伝達関数X1は、(数1
3)によって表される。フィルタ111の伝達関数Y1
は、(数14)によって表される。このように、伝達関
数X1、Y1を設計することにより、受聴者は、仮想音
源61を正しく知覚することができる。
【0101】
【数13】X1=(h4・H31−h3・H41)/
(h1・h4−h2・h3)
【0102】
【数14】Y1=(h1・H41−h2・H31)/
(h1・h4−h2・h3) ここで、H31は仮想音源61から受聴者の右耳の孔ま
での伝達関数を示し、H41は仮想音源61から受聴者
の左耳の孔までの伝達関数を示す。
【0103】フィルタ210の伝達関数X2は、(数1
5)によって表される。フィルタ211の伝達関数Y2
は、(数16)によって表される。このように、伝達関
数X2、Y2を設計することにより、受聴者は、仮想音
源62を正しく知覚することができる。
【0104】
【数15】X2=(h4・H32−h3・H42)/
(h1・h4−h2・h3)
【0105】
【数16】Y2=(h1・H42−h2・H32)/
(h1・h4−h2・h3) ここで、H32は仮想音源62から受聴者の左耳の孔ま
での伝達関数を示し、H42は仮想音源62から受聴者
の右耳の孔までの伝達関数を示す。
【0106】(実施の形態3)以下、図8〜図9を参照
して、本発明の実施の形態3のヘッドホンシステム10
3を説明する。
【0107】ヘッドホンシステム103は、ヘッドホン
203と、ヘッドホン203に音響信号を出力する信号
処理回路303とを含む。
【0108】図8は、ヘッドホン203の構成を示す三
面図である。
【0109】ヘッドホン203は、受聴者の右耳用のス
ピーカ1、5と、受聴者の左耳用のスピーカ2、6と、
スピーカ1〜2、5〜6を支持する支持部材8とを含
む。
【0110】実施の形態1と同様に、支持部材8は、ス
ピーカ1、2が鉛直面400より前方に配置され、か
つ、スピーカ5、6が鉛直面400より後方に配置さ
れ、かつ、スピーカ1〜2、5〜6のそれぞれが受聴者
の右耳および受聴者の左耳に非接触に配置されるよう
に、スピーカ1〜2、5〜6を支持する。
【0111】実施の形態3では、受聴者より前方にある
音源を受聴者に知覚させるための音響信号のうち、所定
の周波数fi以下の周波数を有する音響信号は、鉛直面
400より後方に配置されるスピーカ5、6を用いて再
生され、受聴者より前方にある音源を受聴者に知覚させ
るための音響信号のうち、所定の周波数fi以上の周波
数を有する音響信号は、鉛直面400より前方に配置さ
れるスピーカ1、2を用いて再生される。
【0112】ここで、所定の周波数fiは、実施の形態
2と同様に設定された周波数である。
【0113】このように、受聴者より前方にある音源を
受聴者に知覚させるための音響信号のうちの一部をスピ
ーカ5、6を用いて再生することにより、スピーカ1、
2を小型化および軽量化することが可能になる。
【0114】なお、この場合、受聴者より後方にある音
源を受聴者に知覚させるための音響信号は、鉛直面40
0より後方に配置されるスピーカ5、6を用いて再生さ
れる。
【0115】図9は、信号処理回路303の構成を示す
ブロック図である。信号処理回路303は、受聴者より
前方にある前方音源を受聴者に知覚させるための音響信
号のうち所定の周波数fi以上の周波数を有する音響信
号をスピーカ1、2に出力し、前方音源を受聴者に知覚
させるための音響信号のうち所定の周波数fi以下の周
波数を有する音響信号をスピーカ5、6に出力する。
【0116】図9において、図2および図7に示される
構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、
その説明を省略する。
【0117】信号処理回路303は、所定の周波数fi
以上の周波数成分の信号を通過させるハイパスフィルタ
(HPF)41と、所定の周波数fi以下の周波数成分
の信号を通過させるローパスフィルタ(LPF)51と
を含む。
【0118】FL信号は、HPF141に入力される。
HPF141の出力は、加算器125に入力される。ま
た、FL信号は、LPF151に入力される。LPF1
51の出力は、フィルタ110とフィルタ111とに入
力される。
【0119】FR信号は、HPF142に入力される。
HPF142の出力は、加算器126に入力される。ま
た、FR信号は、LPF152に入力される。LPF1
52の出力は、フィルタ210とフィルタ211とに入
力される。
【0120】FC信号は、HPF41とLPF51とに
入力される。HPF41の出力は、フィルタ10aとフ
ィルタ11aとに入力される。LPF51の出力は、加
算器123と加算器124とに入力される。
【0121】加算器125は、HPF141の出力とフ
ィルタ10aの出力とを加算し、その加算結果をスピー
カ2に出力する。
【0122】加算器123は、SL信号とフィルタ11
0の出力とLPF51の出力とフィルタ210の出力と
を加算し、その加算結果をスピーカ6に出力する。
【0123】加算器124は、フィルタ111の出力と
LPF51の出力とフィルタ211の出力とSR信号と
を加算し、その加算結果をスピーカ5に出力する。
【0124】加算器126は、HPF142の出力とフ
ィルタ11aの出力とを加算し、その加算結果をスピー
カ1に出力する。
【0125】(実施の形態4)以下、図10〜図14を
参照して、本発明の実施の形態4のヘッドホンシステム
104を説明する。
【0126】ヘッドホンシステム104は、ヘッドホン
204と、ヘッドホン204に音響信号を出力する信号
処理回路304とを含む。
【0127】ヘッドホン204は、実施の形態1〜実施
の形態3で説明したヘッドホン201〜203の構成に
加えて、音響信号の低周波帯域のみを再生する低周波再
生専用スピーカ7をさらに含む。
【0128】実施の形態1〜実施の形態3では、各スピ
ーカは、受聴者の両耳に非接触に配置される。このた
め、音響信号の低周波帯域の再生レベルが低下しがちで
ある。低周波再生専用スピーカ7は、音響信号の低周波
帯域の再生レベルを補償するために設けられる。これに
より、広帯域なヘッドホン再生を実現することが可能に
なる。
【0129】音響信号の低周波帯域においては、音響信
号の波長が長いため、前方伝達関数と後方伝達関数との
差はほとんどなく、受聴者の個人差に基づく伝達関数の
差もほとんどない。従って、低周波再生専用スピーカ7
は、様々な場所に配置され得る。
【0130】図10は、低周波再生専用スピーカ7を受
聴者の後頭部の近傍に配置した例を示す。図10に示さ
れる例では、補助支持具21がヘッドホンバンド20に
取り付けられている。補助支持具21は、低周波再生専
用スピーカ7が受聴者の後頭部の近傍に配置されるよう
に、低周波再生専用スピーカ7を支持する。
【0131】図11は、低周波再生専用スピーカ7を受
聴者の頭頂部の近傍に配置した例を示す。図11に示さ
れる例では、低周波再生専用スピーカ7が受聴者の頭頂
部の近傍に配置されるように、低周波再生専用スピーカ
7がヘッドホンバンド20に直接的に取り付けられてい
る。
【0132】図12は、低周波再生専用スピーカ7を受
聴者の後頭部の近傍に配置した例を示す。図12に示さ
れる例では、補助支持具22が受聴者の肩部に取り付け
可能なように構成されている。補助支持具22は、低周
波再生専用スピーカ7が受聴者の後頭部の近傍に配置さ
れるように、低周波再生専用スピーカ7を支持する。
【0133】なお、図10に示される例において、低周
波再生専用スピーカ7の配置を安定させるためには、補
助支持具21と受聴者の頭部との接触面積は大きい方が
好ましい。
【0134】図13、図14は、補助支持具21と受聴
者の頭部との接触面積を大きくするように改良された補
助支持具21の形状の一例を示す。
【0135】なお、信号処理回路304は、音響信号の
低周波帯域のみを再生するための信号を低周波再生専用
スピーカ7に出力するように構成される。
【0136】上述したように、実施の形態4によれば、
低周波再生専用スピーカを設けることにより、受聴者の
両耳に非接触に配置されたスピーカの低周波再生能力の
低下を補うことができる。その結果、より広帯域なヘッ
ドホン再生を実現することが可能になる。
【0137】(実施の形態5)以下、図15を参照し
て、本発明の実施の形態5のヘッドホンシステム105
を説明する。
【0138】ヘッドホンシステム105は、ヘッドホン
205と、ヘッドホン205に音響信号を出力する信号
処理回路305とを含む。
【0139】ヘッドホン205は、実施の形態1〜実施
の形態3で説明したヘッドホン201〜203の構成に
加えて、音響信号の低周波帯域のみを再生するために使
用される低周波再生専用信号に基づいて振動する振動ユ
ニット10、11をさらに含む。
【0140】実施の形態1〜実施の形態3では、各スピ
ーカは、受聴者の両耳に非接触に配置される。このた
め、音響信号の低周波帯域の再生レベルが低下しがちで
ある。振動ユニット10、11は、音響信号の低周波帯
域の再生レベルを補償するために設けられる。これによ
り、広帯域なヘッドホン再生を実現することが可能にな
る。
【0141】図15は、振動ユニット10をスピーカ支
持具30と受聴者の側頭部との間に配置し、振動ユニッ
ト11をスピーカ支持具31と受聴者の側頭部との間に
配置した例を示す。
【0142】スピーカ支持具30は、スピーカ1、5を
支持する。スピーカ支持具31は、スピーカ2、6を支
持する。スピーカ支持具30とスピーカ支持具31とは
ヘッドホンバンド20によって結合されている。
【0143】振動ユニット10、11は、受聴者の側頭
部に密着するように設けられる。振動ユニットの振動
は、頭蓋骨に伝達される。その結果、骨伝導が発生す
る。これにより、受聴者は、低周波帯域の音を知覚する
ことが可能になる。
【0144】また、振動ユニット10、11が受聴者の
側頭部に密着するように設けられるため、ヘッドホン2
05が受聴者の頭部からずれにくいという利点もある。
【0145】なお、信号処理回路305は、低周波再生
専用信号を振動ユニット10、11に出力するように構
成される。
【0146】上述したように、実施の形態5によれば、
振動ユニットを設けることにより、受聴者の両耳に非接
触に配置されたスピーカの低周波再生能力の低下を補う
ことができる。その結果、より広帯域なヘッドホン再生
を実現することが可能になる。
【0147】(実施の形態6)以下、図16〜図17を
参照して、本発明の実施の形態6のヘッドホンシステム
106を説明する。
【0148】ヘッドホンシステム106は、ヘッドホン
206と、ヘッドホン206に音響信号を出力する信号
処理回路306とを含む。
【0149】ヘッドホン206は、実施の形態1〜実施
の形態5で説明したヘッドホン201〜205のいずれ
かの構成と同一の構成を有し得る。
【0150】実施の形態6では、受聴者の正面方向の直
線と鉛直面400より後方に配置されるスピーカ3、4
の面の中心を通る垂線とがなす角度が略100度から略
120度の範囲内となるように、スピーカ3、4が配置
される。
【0151】スピーカ3、4をこのように配置すること
により、受聴者は、後方の音源を受聴者の正面方向に対
して略100度から略120度の範囲に知覚することが
可能になる。これは、マルチチャンネル再生に関する国
際電気通信連合(ITU)の勧告BS.775に合致す
る。その結果、受聴者は、好適な広がり感覚をもって後
方の音源を知覚することができる。
【0152】図16は、受聴者の正面方向の直線とスピ
ーカ3、4の面の中心を通る直線とがなす角度が略11
0度となるように、スピーカ3、4を配置した例を示
す。
【0153】図16において、参照番号41は、受聴者
の正面方向の直線40と略110度の角度をなし、か
つ、受聴者の頭部の中心を通る直線を示す。参照番号4
2は、受聴者の正面方向の直線40と略110度の角度
をなし、かつ、受聴者の左耳の孔を通る直線を示す。
【0154】スピーカ4は、スピーカ4の面の中心を通
る垂線が、直線41または直線42に平行になるように
配置される。
【0155】図16において、参照番号43は、受聴者
の正面方向の直線40と略110度の角度をなし、か
つ、受聴者の頭部の中心を通る直線を示す。参照番号4
4は、受聴者の正面方向の直線40と略110度の角度
をなし、かつ、受聴者の右耳の孔を通る直線を示す。
【0156】スピーカ3は、スピーカ3の面の中心を通
る垂線が、直線43または直線44に平行になるように
配置される。
【0157】図17は、受聴者に対するスピーカ1〜4
の角度を調節することが可能な角度調節機構を有するヘ
ッドホン206の構成例を示す。
【0158】図17に示される例では、ヘッドホン20
6は、スピーカ1、3を支持するスピーカ支持具30
と、スピーカ2、4を支持するスピーカ支持具31とを
含む。
【0159】スピーカ1とスピーカ支持具30との結合
部、スピーカ3とスピーカ支持具30との結合部、スピ
ーカ2とスピーカ支持具31との結合部およびスピーカ
4とスピーカ支持具31との結合部のそれぞれは、ヒン
ジ機構を有している。すなわち、スピーカ1〜4は、結
合部を中心として回転可能に支持されている。
【0160】図17に示されるような角度調節機構を設
けることにより、受聴者の正面方向の直線と鉛直面40
0より後方に配置されるスピーカ3、4の面の中心を通
る垂線とがなす角度を上述した好ましい範囲内に設定す
ることが容易になる。
【0161】また、受聴者の個人差に基づく耳の位置の
ずれや、ヘッドホンを装着時の固定位置のずれなどを補
正することが容易になる。
【0162】また、受聴者の正面方向の直線と鉛直面4
00より前方に配置されるスピーカ1、2の面の中心を
通る垂線とがなす角度を調節することにより、受聴者の
好みの音場感を選択するようにしてもよい。
【0163】なお、受聴者に対するスピーカ1、2の角
度は固定とし、受聴者に対するスピーカ3、4の角度の
みを調節可能としてもよい。あるいは、受聴者に対する
スピーカ3、4の角度は固定とし、受聴者に対するスピ
ーカ1、2の角度のみを調節可能としてもよい。
【0164】上述したように、実施の形態6によれば、
受聴者の正面方向の直線と鉛直面400より後方に配置
されるスピーカ3、4の面の中心を通る垂線とがなす角
度が所定の範囲内に設定される。これにより、マルチチ
ャンネル再生において受聴者がより正確な音場を知覚す
ることが可能になる。
【0165】(実施の形態7)以下、図18を参照し
て、本発明の実施の形態7のヘッドホンシステム107
を説明する。
【0166】ヘッドホンシステム107は、ヘッドホン
207と、ヘッドホン207に音響信号を出力する信号
処理回路307とを含む。
【0167】図18は、ヘッドホン207の構成を示す
三面図を示す。
【0168】ヘッドホン207は、スピーカ6の放射音
を反射させる反射板510を含む。
【0169】図18の左側面図に示されるように、スピ
ーカ6は、スピーカ6の振動板面が受聴者の左耳の孔と
スピーカ6の中心とを結ぶ直線500を含み、かつ、反
射板510によって反射されたスピーカ6の放射音が受
聴者の左耳に到達するように配置されている。
【0170】スピーカ6と反射板510とをこのように
配置することにより、直線500上ではスピーカ6の前
後からの音が打ち消し合って減少する。一方、反射板5
10によって反射されたスピーカ6の正面方向の放射音
は打ち消されることなく受聴者の左耳に到達する。その
結果、受聴者は、仮想スピーカ520からあたかも音が
放射されたかのように知覚することできる。
【0171】なお、スピーカ6の振動板面と反対側の面
は、音響的に開放されている。
【0172】なお、スピーカ5の放射音を反射させる反
射板をさらに設け、スピーカ5をスピーカ6と同様に配
置するようにしてもよい。
【0173】このように、実施の形態7によれば、受聴
者は、頭部から離れた位置の仮想スピーカの音像を受聴
者の頭部に近接して配置されたスピーカ5、6で知覚す
ることが可能になる。その結果、ヘッドホン207を小
型化することが可能となる。
【0174】
【発明の効果】本発明のヘッドホンシステムによれば、
第1および第2のスピーカが受聴者の右耳の孔と受聴者
の左耳の孔とを結ぶ直線を含む鉛直面より前方に配置さ
れ、第3および第4のスピーカがその鉛直面より後方に
配置される。さらに、第1〜第4のスピーカのそれぞれ
が受聴者の右耳および受聴者の左耳に非接触に配置され
る。
【0175】第1〜第4のスピーカをこのように配置す
ることにより、第1のスピーカからの音響信号と第3の
スピーカからの音響信号とは、それぞれ独立に、受聴者
の頭部の形状に沿って受聴者の右耳に到達し、第2のス
ピーカからの音響信号と第4のスピーカからの音響信号
とは、それぞれ独立に、受聴者の頭部の形状に沿って受
聴者の左耳に到達する。このことは、前後方向の個人の
伝達関数の情報を受聴者に与えることを意味する。その
結果、受聴者は、受聴者の個人差にかかわらず、受聴者
の前後にある仮想的な音源を正しく知覚することが可能
になる。
【0176】また、受聴者より後方にある後方音源を受
聴者に知覚させるための音響信号のうち所定の周波数f
i以下の周波数を有する音響信号が、第1および第2の
スピーカに出力され、後方音源を受聴者に知覚させるた
めの音響信号のうち所定の周波数fi以上の周波数を有
する音響信号が、第3および第4のスピーカに出力され
る。
【0177】このように、後方音源を受聴者に知覚させ
るための音響信号のうちの一部を第1および第2のスピ
ーカを用いて再生することにより、第3および第4のス
ピーカを小型化および軽量化することが可能になる。
【0178】さらに、第1および第2のスピーカは、受
聴者の右目と受聴者の左目とを結ぶ直線を含む鉛直面よ
り後方に配置されていることが好ましい。第1および第
2のスピーカをこのように配置することにより、第1お
よび第2のスピーカが受聴者の視角に入ることを防止す
ることができる。その結果、受聴者は、第1および第2
のスピーカに視界を遮られることなく、大型映像ディス
プレイに映し出される映像を楽しむことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のヘッドホン201の構
成を示す三面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の信号処理回路301a
の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1の信号処理回路301b
の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態2のヘッドホン202の構
成を示す三面図である。
【図5】特定の受聴者に対する、前方伝達関数および後
方伝達関数の一例を示す図である。
【図6】受聴者の個人差に基づく頭部伝達関数の差異の
一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2の信号処理回路302の
構成を示すブロック図である
【図8】本発明の実施の形態3のヘッドホン203の構
成を示す三面図である。
【図9】本発明の実施の形態3の信号処理回路303の
構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態4において、低周波再生
専用スピーカ7を受聴者の後頭部の近傍に配置した例を
示す図である。
【図11】本発明の実施の形態4において、低周波再生
専用スピーカ7を受聴者の頭頂部の近傍に配置した例を
示す図である。
【図12】本発明の実施の形態4において、低周波再生
専用スピーカ7を受聴者の後頭部の近傍に配置した例を
示す図である。
【図13】本発明の実施の形態4において、改良された
補助支持具21の形状の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態4において、改良された
補助支持具21の形状の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態5において、振動ユニッ
ト10、11を配置した例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態6において、スピーカ
3、4を配置した例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態6のヘッドホン206の
構成例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態7のヘッドホン207の
構成を示す三面図を示す。
【図19】従来技術のヘッドホン装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6 スピーカ 7 低周波再生専用スピーカ 8 支持部材 10、11 振動ユニット 10a、11a フィルタ 10b、11b フィルタ 12a、13a 加算器 12b、13b 加算器 20 ヘッドホンバンド 21、22 補助支持具 30、31 スピーカ支持具 41 HPF 51 LPF 110、111 フィルタ 121、122 加算器 123、124、125、126 加算器 141、142 HPF 151、152 LPF 210、211 フィルタ 400 鉛直面 401 鉛直面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角張 勲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 濱中 浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D062 AA74

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドホンと前記ヘッドホンに音響信号
    を出力する信号処理回路とを備えたヘッドホンシステム
    であって、 前記ヘッドホンは、 受聴者の右耳用の第1および第3のスピーカと、 前記受聴者の左耳用の第2および第4のスピーカと、 前記第1および前記第2のスピーカが前記受聴者の前記
    右耳の孔と前記受聴者の前記左耳の孔とを結ぶ直線を含
    む鉛直面より前方に配置され、かつ、前記第3および前
    記第4のスピーカが前記鉛直面より後方に配置され、か
    つ、前記第1から前記第4のスピーカのそれぞれが前記
    受聴者の前記右耳および前記受聴者の前記左耳に非接触
    に配置されるように、前記第1から前記第4のスピーカ
    を支持する支持部材とを含む、ヘッドホンシステム。
  2. 【請求項2】 前記信号処理回路は、前記受聴者より前
    方にある前方音源を前記受聴者に知覚させるための音響
    信号を前記第1および前記第2のスピーカに出力する、
    請求項1に記載のヘッドホンシステム。
  3. 【請求項3】 前記信号処理回路は、前記受聴者より後
    方にある後方音源を前記受聴者に知覚させるための音響
    信号を前記第3および前記第4のスピーカに出力する、
    請求項1に記載のヘッドホンシステム。
  4. 【請求項4】 前記信号処理回路は、前記受聴者より後
    方にある後方音源を前記受聴者に知覚させるための音響
    信号のうち所定の周波数fi以下の周波数を有する音響
    信号を前記第1および前記第2のスピーカに出力し、前
    記後方音源を前記受聴者に知覚させるための音響信号の
    うち所定の周波数fi以上の周波数を有する音響信号を
    前記第3および前記第4のスピーカに出力する、請求項
    1に記載のヘッドホンシステム。
  5. 【請求項5】 前記信号処理回路は、前記受聴者より前
    方にある前方音源を前記受聴者に知覚させるための音響
    信号のうち所定の周波数fi以上の周波数を有する音響
    信号を前記第1および前記第2のスピーカに出力し、前
    記前方音源を前記受聴者に知覚させるための音響信号の
    うち所定の周波数fi以下の周波数を有する音響信号を
    前記第3および前記第4のスピーカに出力する、請求項
    1に記載のヘッドホンシステム。
  6. 【請求項6】 前記第1および前記第2のスピーカは、
    前記受聴者の右目と前記受聴者の左目とを結ぶ直線を含
    む鉛直面より後方に配置される、請求項1に記載のヘッ
    ドホンシステム。
  7. 【請求項7】 前記第3のスピーカは、前記受聴者の正
    面方向の直線と前記第3のスピーカの面の中心を通る垂
    線とのなす角度が略100度から略120度の範囲内と
    なるように配置され、前記第4のスピーカは、前記受聴
    者の正面方向の直線と前記第4のスピーカの面の中心を
    通る垂線とのなす角度が略100度から略120度の範
    囲内となるように配置される、請求項1に記載のヘッド
    ホンシステム。
  8. 【請求項8】 前記ヘッドホンは、 前記音響信号の低周波帯域のみを再生する低周波再生専
    用スピーカをさらに備えている、請求項1に記載のヘッ
    ドホンシステム。
  9. 【請求項9】 前記低周波再生専用スピーカは、前記受
    聴者の後頭部の近傍に配置される、請求項8に記載のヘ
    ッドホンシステム。
  10. 【請求項10】 前記低周波再生専用スピーカは、前記
    受聴者の頭頂部の近傍に配置される、請求項8に記載の
    ヘッドホンシステム。
  11. 【請求項11】 前記ヘッドホンは、 前記音響信号の低周波帯域のみを再生するために使用さ
    れる低周波再生専用信号に基づいて振動する振動ユニッ
    トをさらに備えており、前記振動ユニットは、前記受聴
    者の側頭部に密着するように支持されている、請求項1
    に記載のヘッドホンシステム。
  12. 【請求項12】 前記支持部材は、前記第1および前記
    第3のスピーカを支持する第1の支持具と、前記第2お
    よび前記第4のスピーカを支持する第2の支持具とを含
    み、 前記第3のスピーカと前記第1の支持具とは、第1の結
    合部を介して結合されており、前記第3のスピーカは、
    前記第1の結合部を中心として回転可能なように支持さ
    れており、 前記第4のスピーカと前記第2の支持具とは、第2の結
    合部を介して結合されており、前記第4のスピーカは、
    前記第2の結合部を中心として回転可能なように支持さ
    れている、請求項1に記載のヘッドホンシステム。
  13. 【請求項13】 前記ヘッドホンは、 前記第3のスピーカの放射音を反射させる第1の反射板
    と、前記第4のスピーカの放射音を反射させる第2の反
    射板とをさらに備えており、 前記第3のスピーカは、前記第3のスピーカの振動板面
    が前記受聴者の前記右耳の孔と前記第3のスピーカの中
    心とを結ぶ直線を含み、かつ、前記第1の反射板によっ
    て反射された前記第3のスピーカの放射音が前記受聴者
    の前記右耳に到達するように配置され、 前記第4のスピーカは、前記第4のスピーカの振動板面
    が前記受聴者の前記左耳の孔と前記第4のスピーカの中
    心とを結ぶ直線を含み、かつ、前記第2の反射板によっ
    て反射された前記第4のスピーカの放射音が前記受聴者
    の前記左耳に到達するように配置される、請求項1に記
    載のヘッドホンシステム。
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