JP2001218213A - 画像信号変換符号化装置 - Google Patents

画像信号変換符号化装置

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JP2001218213A
JP2001218213A JP2000022541A JP2000022541A JP2001218213A JP 2001218213 A JP2001218213 A JP 2001218213A JP 2000022541 A JP2000022541 A JP 2000022541A JP 2000022541 A JP2000022541 A JP 2000022541A JP 2001218213 A JP2001218213 A JP 2001218213A
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Tetsuya Matsumura
哲哉 松村
Toyohiko Yoshida
豊彦 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/40Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using video transcoding, i.e. partial or full decoding of a coded input stream followed by re-encoding of the decoded output stream

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  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】MPEG2規格もしくはDV規格で符号化され
た画像信号の入力ビットストリームに対して変換符号化
を実行する変換符号化装置を提供する。 【解決手段】MPEG2デコーダ部11は、入力ビット
ストリームのデコード処理を実行してディジタル復号画
像を出力するとともに、符号化情報を抽出して制御部5
0に与える。MPEG2エンコーダ部31は、MPEG
2デコーダ部11から出力されるディジタル復号画像を
再エンコードする。再エンコード時における符号化パラ
メータには、制御部50から与えられる符号化情報が反
映される。MPEG2デコーダ部11およびMPEG2
エンコーダ部31のいずれか一方に代えて、DV規格に
対応するデコーダもしくはエンコードを配置することに
より、MPEG2規格とDV規格との間の変換符号化も
実行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像信号を一旦
復号した後に所定の方式に従った再符号化を行なう(以
下、このような一連の復号処理および再符号化をまとめ
て変換符号化とも称する)装置に関し、より特定的に
は、MPEG2規格もしくはDV規格で符号化された画
像信号についての入力ビットストリームに対して変換符
号化を実行することが可能な変換符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像データをはじめとする画像信
号のデータ処理はディジタル化の傾向が顕著となってい
る。画像信号のディジタルデータ処理においては、信号
圧縮技術による圧縮符号化が重要なポイントとなるが、
画像信号の圧縮符号化方式(以下、画像圧縮方式とも称
する)の規格は必ずしも統一されていない。
【0003】代表的な規格の一つとしては、ディジタル
放送を受信および再生可能な民生用セットトップボック
ス(STB)、映画・音楽映像作品のためのDVD(Di
gital Versatile Disc)であるDVD−Vidio、お
よび録再型のDVDであるDVD−RTR等において用
いられるMPEG2規格(Moving Picture Experts Gro
up2)が挙げられる。MPEG2規格に関する詳しい説
明は、文献“ISO-IEC/JTC1 SC29 DIS13818、Part2,199
4”に詳細に記載されている。
【0004】また、民生用のディジタルVTRであるD
VC(Digital Video Cassette)においては、Mini
DVと呼ばれる専用のDV規格が画像圧縮方式として用
いられている。このDV規格に関する詳細な説明は、文
献“SD Specifications of Consumer-use Digital VC
R”HD DIGITALVCR CONFERENCE, DEC.,1994に記載されて
いる。
【0005】このような画像データ処理のディジタル化
は、テレビ放送のディジタル化への移行や、ホーム・ネ
ットワークの形成に不可欠な他の機器とのアクセス性等
を考慮すれば今後もさらに拡大していくものと考えられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにディジタル
信号処理化が進展すると、これらの画像圧縮方式を融合
して取扱うことが可能な応用製品、すなわち各符号化規
格で生成されたビットストリームを入力として、それを
復号し、かつ所定の画像圧縮方式によって再符号化する
ことによって、符号化規格すなわち画像圧縮方式の異な
るメディア間で画像データの蓄積を可能とする応用製品
の必要性が高まっている。
【0007】一例として、セットトップボックス(ST
B)対応のMPEG2規格に従う入力ビットストリーム
を受信し、異なるビットレートに変換符号化した上で録
再型DVD(DVD−RTR)でディスクに書込む録画
機などの応用が想定される。このため、符号化規格の異
なる画像データのビットストリーム間、あるいはたとえ
同じ符号化規格下であってもビットレートの異なる画像
データのビットストリーム間における変換符号化が必要
となってきている。
【0008】代表的な符号化規格として取上げたMPE
G2規格およびDV規格は、いずれも可逆符号化方式
(ロスレス符号化方式)ではないため、圧縮および伸張
の過程で何らかの歪が付加される。この結果、一度符号
化されたビットストリームに基づく復号画像は、ソース
画像に比べ画質が劣化することになる。この劣化した画
像を再符号化する場合において、符号化方式によっては
さらに大幅に画像が劣化することが懸念される。
【0009】本発明は、変換符号化の対象となる入力ビ
ットストリームに含まれる符号化情報に基づいて再符号
化時の符号化パラメータを決定することによって、同一
の符号化規格間あるいは異なる符号化規格間における変
換符号化に伴って生じる画質劣化を抑制することが可能
な画像信号変換符号化装置を提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の画像信号
変換符号化装置は、入力された画像信号を一旦復号し、
さらに所定の方式に従って再符号化する画像信号変換符
号化装置であって、MPEG2規格に従う入力ビットス
トリームを復号して復号画像データを出力するとともに
入力ビットストリームの符号化情報を抽出する復号処理
部と、復号画像データをMPEG2規格に従って再符号
化して出力ビットストリームを生成する符号化処理部
と、符号化情報に基づいて、再符号化における符号化パ
ラメータを設定する制御部とを備える。
【0011】請求項2記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項1記載の画像信号変換符号化装置であって、
符号化情報は、上位レイヤに関する情報と、マクロブロ
ックレベルの情報とを含む。
【0012】請求項3記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項2記載の画像信号変換符号化装置であって、
上位レイヤに関する情報は、入力ビットストリーム中の
各ピクチャのピクチャタイプに関する情報を含む。
【0013】請求項4記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項2記載の画像信号変換符号化装置であって、
上位レイヤに関する情報は、入力ビットストリーム中の
各ピクチャのGOP構成に関する情報を含む。
【0014】請求項5記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項2記載の画像信号変換符号化装置であって、
上位レイヤに関する情報は、入力ビットストリーム中の
各ピクチャの動きベクトル予測範囲に関する情報を含
む。
【0015】請求項6記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項2記載の画像信号変換符号化装置であって、
上位レイヤに関する情報は、入力ビットストリーム中の
各ピクチャの符号量実測値に関する情報を含む。
【0016】請求項7記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項6記載の画像信号変換符号化装置であって、
制御部は、各ピクチャの再符号化における発生符号量の
目標値を、符号量実測値および、入力ビットストリーム
のビットレートと出力ビットストリームの目標ビットレ
ートとの比に応じて設定する。
【0017】請求項8記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項2記載の画像信号変換符号化装置であって、
マクロブロックレベルの情報は、マクロブロックの種類
に関する情報と、有意ブロックパターンに関する情報
と、動き予測モードおよび動きベクトルに関する情報と
を含む。
【0018】請求項9記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項2記載の画像信号変換符号化装置であって、
マクロブロックレベルの情報は、量子化処理のステップ
サイズに関する情報であるQスケールを含む。
【0019】請求項10記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項2記載の画像信号変換符号化装置であって、
復号処理部は、入力ビットストリームを受けて、上位レ
イヤに関する情報を抽出するストリーム解析部と、スト
リーム解析部を介して受ける入力ビットストリームを復
号して復号画像データを出力するとともに、マクロブロ
ックレベルの情報を抽出するMPEG2復号機能部と、
上位レイヤに関する情報をストリーム解析部から受けて
MPEG2復号機能部および制御部に与える上位レイヤ
情報格納部と、マクロブロックレベルの情報をMPEG
2復号機能部から受けて制御部に与えるマクロブロック
レベル情報格納部とを含む。
【0020】請求項11記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項1記載の画像信号変換符号化装置であって、
復号処理部は、入力ビットストリームを受けて復号して
復号画像データを出力するMPEG2復号処理部と、入
力ビットストリームおよび復号画像データを受けて、制
御部に制御されて、いずれか一方を出力する第1の出力
切換回路とを含み、符号化処理部は、第1の出力切換回
路を介して受けた復号画像データを再符号化するMPE
G2符号化処理部と、MPEG2符号化処理部および第
1の出力切換回路の出力を受けて、制御部に制御され
て、いずれか一方を出力ビットストリームとして出力す
る第2の出力切換回路とを含み、制御部は、入力ビット
ストリームのビットレートと出力ビットストリームの目
標ビットレートとの関係に応じて、第1および第2の出
力切換回路の出力を制御する。
【0021】請求項12記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項11記載の画像信号変換符号化装置であっ
て、出力ビットストリームの目標ビットレートが入力ビ
ットストリームのビットレートよりも小さい場合におい
ては、制御部は、入力ビットストリームをそのまま出力
ビットストリームとして出力するように、第1および第
2の出力切換回路を制御する。
【0022】請求項13記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項1記載の画像信号変換符号化装置であって、
復号処理部は、入力ビットストリームを復号して復号画
像データを出力するMPEG2復号処理部と、復号画像
データを標準フォーマットに変換するポストプロセッシ
ング部とを含み、制御部は、符号化情報に基づいて、ポ
ストプロセッシング部におけるデータ変換を制御する。
【0023】請求項14記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項1記載の画像信号変換符号化装置であって、
復号処理部は、標準フォーマットに従う復号画像データ
を出力し、符号化処理部は、標準フォーマットに従う復
号画像データを受けて、再符号化の準備のための変換を
行なうプリプロセッシング部と、プリプロセッシング部
から復号画像データを受けて再符号化を実行するMPE
G2符号化処理部を含み、制御部は、符号化情報に基づ
いて、プリプロセッシング部におけるデータ変換を制御
する。
【0024】請求項15記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項1記載の画像信号変換符号化装置であって、
復号処理部は、入力ビットストリームを復号して復号画
像データを出力するMPEG2復号処理部と、復号画像
データを標準フォーマットに変換するポストプロセッシ
ング部とを含み、符号化処理部は、標準フォーマットに
従う復号画像データを受けて再符号化の準備のための変
換を行なうプリプロセッシング部と、プリプロセッシン
グ部から復号画像データを受けて再符号化を実行するM
PEG2符号化処理部を含み、制御部は、符号化情報に
基づいて、ポストプロセッシング部およびプリプロセッ
シング部におけるデータ変換を制御する。
【0025】請求項16記載の画像信号変換符号化装置
は、入力された画像信号を一旦復号し、さらに所定の方
式に従って再符号化する画像信号変換符号化装置であっ
て、DV規格に従う入力ビットストリームを復号して復
号画像データを出力するとともに、入力ビットストリー
ムの符号化情報を抽出する復号処理部と、復号画像デー
タをMPEG2規格に従って再符号化して出力ビットス
トリームを生成する符号化処理部と、符号化情報に基づ
いて、再符号化における符号化パラメータを設定する制
御部とを備える。
【0026】請求項17記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項16記載の画像信号変換符号化装置であっ
て、符号化情報は、入力ビットストリームの所定単位毎
の量子化値を含む。
【0027】請求項18記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項16記載の画像信号変換符号化装置であっ
て、復号処理部は、入力ビットストリームを復号して復
号画像データを出力するDV復号処理部と、復号画像デ
ータを標準フォーマットに変換するポストプロセッシン
グ部とを含み、符号化処理部は、標準フォーマットに従
う復号画像データを受けて、再符号化の準備のための変
換を行なうプリプロセッシング部と、プリプロセッシン
グ部から復号画像データを受けて再符号化を実行するM
PEG2符号化処理部を含み、制御部は、符号化情報に
基づいて、ポストプロセッシング部およびプリプロセッ
シング部におけるデータ変換を制御する。
【0028】請求項19記載の画像信号変換符号化装置
は、入力された画像信号を一旦復号し、さらに所定の方
式に従って再符号化する画像信号変換符号化装置であっ
て、MPEG2規格に従う入力ビットストリームを復号
して復号画像データを出力するとともに、入力ビットス
トリームの符号化情報を抽出する復号処理部と、復号画
像データをDV規格に従って再符号化して出力ビットス
トリームを生成する符号化処理部と、符号化情報に基づ
いて、再符号化における符号化パラメータを設定する制
御部とを備える。
【0029】請求項20記載の画像信号変換符号化装置
は、請求項19記載の画像信号変換符号化装置であっ
て、復号処理部は、入力ビットストリームを復号して復
号画像データを出力するMPEG2復号処理部と、復号
画像データを標準フォーマットに変換するポストプロセ
ッシング部とを含み、符号化処理部は、標準フォーマッ
トに従う復号画像データを受けて、再符号化の準備のた
めの変換を行なうプリプロセッシング部と、プリプロセ
ッシング部から復号画像データを受けて再符号化を実行
するDV符号化処理部を含み、制御部は、符号化情報に
基づいて、ポストプロセッシング部およびプリプロセッ
シング部におけるデータ変換を制御する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下において、図面を参照して本
発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0031】なお、本発明の実施の形態で説明する画像
信号の変換符号化については、以下の3つのケースを想
定する。
【0032】(1) 同一符号化規格間での変換符号化
であり、MPEG2規格で符号化されたビットストリー
ムを復号して、MPEG2規格で再エンコードする場
合、(2) 異なる符号化規格間での変換符号化であ
り、DV規格で符号化されたビットストリームを復号し
て、MPEG2規格で再エンコードする場合、および
(3) 異なる符号化規格間での変換符号化であり、M
PEG2規格符号化されたビットストリームを復号し
て、DV規格でエンコードする場合。
【0033】[実施の形態1]実施の形態1において
は、上述した3つのケースのうち(1)のケースに対応
する画像信号変換符号化装置について説明する。
【0034】図1は、本発明の実施の形態1に従う画像
信号変換符号化装置100の構成を示す概略ブロック図
である。
【0035】図1を参照して、画像信号変換符号化装置
100は、MPEG2規格でエンコードされた入力ビッ
トストリームを復号(デコードとも称する)してディジ
タル復号画像に変換するMPEG2復号化ブロック10
と、 当該ディジタル復号画像をMPEG2規格によっ
て再符号化(再エンコードとも称する)して出力ビット
ストリームを生成するMPEG2符号化ブロック30と
を備える。
【0036】MPEG2復号化ブロック10およびMP
EG2符号化ブロック30は、実際のデコード処理およ
び再エンコード処理をそれぞれ実行するMPEG2デコ
ーダ部11およびMPEG2エンコーダ部31をそれぞ
れ含む。
【0037】画像信号変換符号化装置100は、さら
に、MPEG2デコーダ部11におけるデコード時に得
られた符号化情報を保持し、MPEG2エンコーダ部3
1による再エンコード時における符号化パラメータの算
出に適応させる機能を有する制御部50を備える。
【0038】図2は、MPEG2デコーダ部11の構成
を説明するのブロック図である。図2を参照して、MP
EG2デコーダ部11は、入力ビットストリームを受け
るストリーム解析部12と、ストリーム解析部12の出
力を一時的に保持するためのストリームバッファ部14
と、ストリームバッファ部14から一定量ずつ出力され
るビットストリームのデコードを行なうMPEG2復号
機能部16と、MPEG2復号機能部16によって得ら
れた復号画像を一時的に格納するためのフレームバッフ
ァ部18とを含む。フレームバッファ部18は、ディジ
タル復号画像をMPEG2エンコーダ部31に対して出
力する。
【0039】MPEG2デコーダ部11は、さらに、ス
トリーム解析部12において抽出される上位レイヤの情
報を格納するための上位レイヤ情報格納部20と、MP
EG2デコード処理時にMPEG2復号機能部16によ
って得られるマクロブロック層レベルの情報を格納する
ためのMBレイヤ情報格納部22とをさらに含む。
【0040】MPEG2規格に従う画像信号のビットス
トリームは、以下に示す各レイヤ(層)からなる階層構
造をとっている。
【0041】・シーケンス層(シーケンスレベルヘッダ
情報を含む) ・GOP(Group of picture)層(GOPレベルヘッダ
情報を含む) ・ピクチャ(画面)層(ピクチャレベルヘッダ情報を含
む) ・スライス層(スライスレベルヘッダ情報を含む) ・マクロブロック(MB)層(マクロブロックレベル情
報を含む) ・ブロック層 ・シーケンスエンコードコード 任意の動画像データのビットストリームは、上記の各レ
イヤから構成され、各レイヤごとにヘッダ部分と呼ばれ
る部分を含んでいる。各ヘッダ部分には、そのレイヤに
関する情報が、予め決められたSYNTAXと呼ばれる
文法に従ってコードとして挿入されている。
【0042】ストリーム解析部12は、このような階層
化構造を有するビットストリームのうち、シーケンス、
GOP、およびピクチャの各レイヤ(以下これらのレイ
ヤを上位レイヤとも称する)のヘッダ部分から、入力ビ
ットストリームのビットレートおよび画像サイズと、ピ
クチャレベルの情報であり各ピクチャの符号化形式の種
類を示すピクチャタイプと、各ピクチャのGOP構成と
を含む、変換符号化に必要な情報を抽出する。
【0043】また、ストリーム解析部12は、上位レイ
ヤに関する情報の抽出と同時に、ピクチャ層レベルごと
に各ピクチャの符号量をカウントして求める。以下にお
いては、入力ビットストリーム中の第n番目(n:自然
数)のピクチャの符号量をGd(n)とも表記する。
【0044】ストリーム解析部12は、得られた各ピク
チャ符号量Gd(n)および変換符号化に必要な上位レ
イヤに関する情報を上位レイヤ情報格納部20に収め
る。上位レイヤ情報格納部20に保持される情報は、制
御部50およびMPEG2復号機能部16に対して与え
られる。
【0045】ストリームバッファ部14は、ストリーム
解析部12から出力されたビットストリームを一時的に
バッファリングして、MPEG2復号機能部16の処理
能力に対応して定められる所定量ずつを出力する。
【0046】MPEG2復号機能部16は、ストリーム
解析部12で抽出された上位レイヤに関する情報を用い
て、ストリームバッファ部14から出力される所定量ず
つのビットストリームに対してデコード処理を実行し、
復号画像を出力する。
【0047】フレームバッファ部18は、 MPEG2
復号機能部16が出力する復号画像を一時的に保持し、
ディジタル復号画像としてMPEG2エンコーダ部31
に対して出力する。
【0048】MPEG2復号機能部16は、デコード処
理の過程で、マクロブロック(MB)レベル情報を抽出
する。マクロブロックレベル情報は、量子化特性値(M
QUANT)、マクロブロックタイプ、および動きベク
トルの情報を含む。抽出されたマクロブロックレベルの
情報は、MBレイヤ情報格納部22に保持され、制御部
50に与えられる。
【0049】制御部50は、入力ビットレートのデコー
ド処理を通じて抽出される、上位レイヤおよびマクロブ
ロックレベルの符号化情報を保持するとともに、再エン
コード処理の制御に使用する。
【0050】次に、制御部50から与えられるこれらの
符号化情報に基づくMPEG2エンコーダ部31による
再エンコード処理について説明する。
【0051】実施の形態1においては、入力ビットスト
リームのビットレートが、再エンコードにおける目標ビ
ットレートよりも同等もしくは高い場合において、再エ
ンコードによる画像劣化を最小にする技術について説明
する。たとえば、6Mbpsの入力ビットレートを、3
Mbpsのビットレートで再エンコードする場合等に適
用することができる。
【0052】図3は、ピクチャタイプ(Picture-coding
-type)に着目したMPEG2エンコーダ部31による
再エンコードを説明する図である。
【0053】MPEG2規格においては、ピクチャ(画
面)の種類として、Iピクチャ(Intra-coded pictur
e:イントラ符号化画像)、Pピクチャ(Predictive-co
ded picture:前方予測符号化画像)、およびBピクチ
ャ(Bidirectionally predictive-coded picture:両方
向予測符号化画像)の3つのコーディングタイプを有す
る。ピクチャタイプは、各ピクチャがI、PおよびBピ
クチャのいずれによって符号化されているかを示す情報
である。
【0054】Iピクチャは、符号化されるとき、その画
像1枚の中だけで閉じた情報を使用するものであり、復
号時には、Iピクチャ自身の情報のみで復号することが
可能である。Pピクチャは、予測画像(差分をとる基準
となる画像)として、時間的に前の既に復号されたIピ
クチャまたはPピクチャを使用するものであり、動き補
償された予測画像との差を符号化するが、差分をとらず
に符号化するか、効率のよい方をマクロブロック単位で
選択することができる。Bピクチャは、予測画像(差分
をとる基準となる画像)として、時間的に前の既に復号
されたIピクチャまたはPピクチャ、時間的に後の既に
復号されたIピクチャまたはPピクチャ、ならびにこの
両方から作られた補間画像の3種類を使用する。この3
種類のそれぞれの動き補償後の差分の符号化と、イント
ラ符号化の中で、最も効率のよいものが、マクロブロッ
ク単位で選択される。
【0055】図3を参照して、MPEG2規格に従う画
像信号データは、1または複数枚のIピクチャと0また
は複数枚の非Iピクチャとから構成されるGOPを有す
る。図3においては、n=1〜15の15個のピクチャ
によってGOPが構成され、IまたはPピクチャの周期
が3の例が示されている。
【0056】MPEG2エンコーダ部31は、ストリー
ム解析部12によって抽出され、上位レイヤ情報格納部
20を介して制御部50に与えられるピクチャタイプに
基づいて、MPEG2による再エンコーダ時の符号化パ
ラメータを決定する。
【0057】具体的には、再エンコード時のピクチャタ
イプを、入力ビットストリーム上に含まれる対応する各
ピクチャと一致させる。
【0058】すなわち、MPEG2復号機能部16によ
ってデコードされた復号画像は、予めビットストリーム
上にピクチャレベルの情報として記載されたピクチャタ
イプに基づいて復号される。さらに、再エンコード時に
おいては、再符号化の対象となる画像とそのピクチャタ
イプとの間に、元の復号画像と復号ピクチャタイプとの
関係を保持しつつ再エンコードを実行する。すなわち、
MPEG2復号機能部16におけるデコード時におい
て、IピクチャでデコードされたピクチャはIピクチャ
に、PピクチャでデコードされたピクチャはPピクチャ
に、BピクチャでデコードされたピクチャはBピクチャ
によって再エンコードされる。これにより、MPEG2
規格に従う入力ビットストリームをより低いビットレー
トへ変換する場合において、変換符号化に伴う画質劣化
を抑えることが可能となる。
【0059】次に、再エンコード時におけるビットレー
トの制御について説明する。図4は、MPEG2エンコ
ーダ部31による再エンコード時のビットレート制御を
説明する図である。
【0060】図4を参照して、第n番目(n:自然数)
の復号画像に対応する各ピクチャごとの符号量Gd
(n)は、ストリーム解析部12によってカウントされ
て上位レイヤ情報格納部20に保持されている。
【0061】MPEG2エンコーダ部31は、再符号化
時の符号発生量を、入力ビットストリーム上の各ピクチ
ャごとの符号カウント量Gd(n)に対応して定めるこ
とによって、符号量の割当を実行する。たとえば、入力
ビットストリームが6Mbpsであり、再エンコード時
の目標ビットレートが3Mbpsである場合において
は、各ピクチャの目標発生符号量は1/2となる。再符
号化時における各ピクチャの目標符号発生量をGe
(n)とすると、入力ビットレートから得られた復号画
像の符号カウント量Gd(n)との間の関係は、下記の
以下の(1)式で表わすことができる。
【0062】 Ge(n)=f(k)・Gd(n) … (1) ここでk=BR(d)/BR(e)で表わされる。ただ
し、BR(d)は、入力ビットストリームのビットレー
トを示し、BR(e)は、再エンコード時の目標ビット
レートを示す。f(k)は、ビットレート比kによって
値が決定される所定の関数であり、(1)式は、再エン
コード時における各ピクチャの目標発生符号量は、ビッ
トレート比kに応じて定められることを示している。
【0063】また、上記(1)式以外にも、単純なビッ
トレート比kの関数f(k)ではなく、各ビットレート
による関数f(BR(e),BR(d))を用いた算出
式(2)を適用することも可能である。
【0064】 Ge(n)=f(BR(e),BR(d))・Gd(n) … (2) さらに、再エンコード時における各ピクチャの目標発生
符号量を、ストリーム解析部12によって抽出されるピ
クチャタイプを反映して決定することも可能である。す
なわち、再エンコード時の目標発生符号量を、ピクチャ
タイプを考慮した上で、各ピクチャごとに復号画像に対
応するカウント符号量に比例する関係の下で設定する。
【0065】すなわち、再エンコード時における各ピク
チャの目標発生符号量G(n)は、各ピクチャタイプご
とに、GeI(n)、GeP(n)およびGeB(n)
に細分化される。この場合、各ピクチャタイプにおける
復号画像のカウント符号量を各ピクチャタイプごとにそ
れぞれGdI(n)、GdP(n)およびGdB(n)
とすると、これらの間の関係は、以下の(3)〜(5)
式で示される。
【0066】 GeI(n)=α・f(k)・GdI(n) …(3) GeP(n)=β・f(k)・GdP(n) …(4) GeB(n)=γ・f(k)・GdB(n) …(5) f(k)は(1)式と同様に、ビットレート比kに応じ
て定められる関数である。また、α、βおよびγは、各
ピクチャタイプごとに設けられる重み係数であり、これ
らの重み係数は各ピクチャごとに独立して設定すること
が可能である。
【0067】これにより、特定のピクチャタイプに対し
てより多くの符号量を割当てて重点的に再エンコードす
ることが可能となり、変換符号化に伴う画質劣化をさら
に有効に抑制することが可能となる。
【0068】また、上記(3),(4),(5)式以外
にも、単純なビットレート比kの関数f(k)ではな
く、各ビットレートと重み係数による関数を用いた算出
式(6),(7),(8)式を適用することも可能であ
る。
【0069】 GeI(n)=f(α,BR(e),BR(d))・GdI(n) …(6) GeP(n)=f(β,BR(e),BR(d))・GdP(n) …(7) GeB(n)=f(γ,BR(e),BR(d))・GdB(n) …(8) また、再エンコード時において、入力ビットレートに基
づく復号画像のGOP構成を、再エンコード時にそのま
ま適用することにより、再エンコード後の画質劣化をさ
らに抑制することができる。
【0070】図5は、復号画像のGOP構成をそのまま
反映する再エンコードを説明する図である。
【0071】図5を参照して、n=1〜9の復号画像
は、GOP1を構成し、n=10〜12の復号画像はG
OP2を構成し、n=13〜18の復号画像はGOP3
を構成している。MPEG2エンコーダ部31は、再エ
ンコード時において、復号画像が構成するGOPをその
まま受け継ぎ、再エンコード対象画像についても第1〜
第9番目について再エンコード後のGOP1を形成し、
第10〜12番目の再符号化対象画像によって再エンコ
ード後のGOP2を形成し、第13〜18番目の再符号
化対象画像によって再エンコード後のGOP3を形成す
る。
【0072】すなわち、再エンコード時のシーケンスの
最小単位として、復号画像が形成するGOP構造をこの
まま維持する。また、同一GOP内の再符号化におい
て、既に説明したようにピクチャタイプの一致や、
(1)式もしくは(2)〜(4)式に基づく目標発生符
号量の設定を行なうことにより、変換符号化に伴う画質
劣化をさらに抑制することが可能となる。ただし、同一
GOP内の再エンコード時において、ピクチャタイプや
目標発生符号量などを、新たに独立に再配分することに
よって柔軟性を向上させることも可能である。
【0073】MPEG2デコーダ部11中のビットスト
リーム解析部12によって抽出されるその他の上位レイ
ヤ情報については、たとえばピクチャレベルの情報であ
る動きベクトル予測範囲(FCode[0/1][1/
0])を用いて、MPEG2エンコーダ部31における
再エンコード時の符号化パラメータを決定することも考
えられる。すなわち、再エンコード時における動きベク
トル予測範囲を、入力ビットストリーム中に含まれる各
ピクチャ上の動きベクトル予測範囲と、各ピクチャごと
に一致させる。
【0074】つまり、デコード時にFCodeデータで
動き復号範囲を指定されたピクチャは、同様の範囲内で
の動き予測を実行し、再エンコードすることによって、
再エンコード時の無駄な動き予測動作を抑制して、再エ
ンコード時の画質劣化を抑制することが可能である。
【0075】次に、MPEG2デコーダ部11中におい
て、MPEG2復号機能部16において得られるスライ
スレベルおよびマクロブロックレベルにおける情報に基
づいて再エンコードを行なう場合について説明する。
【0076】このようなマクロブロックレベルの情報と
しては、以下のものが考えられる。 ・マクロブロックタイプ ・CBP(Coded Block Pattern) ・動き予測モードおよび動きベクトル ・Qスケール ・アクティビティ ここで、マクロブロックタイプは、伝送されるマクロブ
ロックの種別を表わし、マクロブロック内で行なわれる
予測がフレーム内予測であるか、またはフレーム間予測
であるか、動き補償が行なわれているか、ループ内フィ
ルタがオンかオフか、量子化ステップサイズが変更され
るか否か等の情報を有する。
【0077】CBPは、有意ブロックパターンとも呼ば
れ、マクロブロックに含まれるブロックが有意ブロック
(符号化ブロック)かどうかを示す。ここで、有意ブロ
ックとは、前画面の同じ位置に対して変化があったこと
を示しており、少なくとも1つの変換係数が伝送される
ブロックのことを一般的にいう。
【0078】動き予測モードは、動きベクトルの予測方
法を示す情報であり、その予測の方法によりフィールド
予測、フレーム予測等が含まれる。また、動きベクトル
は水平成分と垂直成分の2つで表わされ、1つ前のマク
ロブロックの動きベクトルとの差分が符号化されてい
る。
【0079】Qスケールはディジタル処理を実行する際
の量子化処理のステップサイズを示す。
【0080】このように、各マクロブロックごとに抽出
あるいは演算されたこれらのデータを、任意の単位、つ
まりピクチャ単位もしくはスライス単位で統計処理を実
行し、たとえば平均値、分散値、最大値もしくは最小値
を求めて、これらの統計値を再エンコードに使用する。
たとえば、復号画像における、各スライス単位の平均Q
スケールを再エンコードを実行する画像の対象スライス
のQスケール算出式の1つのパラメータとして適用する
ことが考えられる。
【0081】また、任意の単位の連続するマクロブロッ
ク群の動き予測モードおよび動きベクトル情報を抽出し
て、再エンコードの対象となるマクロブロック群に、以
下のモードを適用することも可能である。
【0082】・復号マクロブロック群の動き予測モード
を、再エンコード対象マクロブロックに適用する。
【0083】・復号マクロブロック群の動きベクトルの
範囲内のみを、再エンコード対象マクロブロックで動き
探索を実施する。
【0084】・復号マクロブロック群の動きベクトル位
置を中心として任意の範囲で動き探索を実施する。
【0085】このような、動き予測モードの適用は、マ
クロブロック群にまたがって行なうのみでなく、各マク
ロブロック単体に実行することも可能である。
【0086】このように、スライスレベルおよびマクロ
ブロックレベルで得られた情報をもとに、再エンコード
を行なうことにより、再エンコード時における画像の劣
化を抑制することが可能となる。
【0087】[実施の形態2]実施の形態2において
は、入力ビットストリームのビットレートが、再エンコ
ード時の目標ビットレートよりも同等もしくは低い場合
に画像劣化を抑制する構成について説明する。たとえ
ば、6Mbpsの入力ビットストリームを、3Mbps
の目標ビットレートで変換符号化する場合等に適用でき
る。
【0088】図6は、本発明の実施の形態2に従う画像
信号変換符号化装置101の構成を示す概略ブロック図
である。
【0089】画像信号変換符号化装置101は、入力ビ
ットストリームのビットレートが再エンコード時の目標
ビットレートよりも低いもしくは同等の場合において
は、入力ビットストリームを復号することなく、そのま
ま出力ビットストリームとして利用する。
【0090】図6を参照して、画像信号変換符号化装置
101は、図1に示す画像信号変換符号化装置100と
比較して、MPEG2復号化ブロック10、MPEG2
符号化ブロック30および制御部50に代えて、MPE
G2復号化ブロック110、MPEG2符号化ブロック
130および制御部51をそれぞれ備える。
【0091】MPEG2復号化ブロック110は、MP
EG2デコーダ部11の後段にマルチプレクサ15をさ
らに含み、 MPEG2符号化ブロック130は、MP
EG2エンコーダ部31の後段にマルチプレクサ35を
さらに含む。
【0092】入力ビットストリームのビットレートが再
エンコード時の目標ビットレート以下である場合には、
マルチプレクサ15は、制御部51が出力される制御信
号CSdに応じて、MPEG2デコーダ部11をバイパ
スされた入力ビットストリームを、そのままマルチプレ
クサ35に対して出力する。マルチプレクサ35は、同
様に制御部51から出力される制御信号CSeに応じ
て、MPEG2エンコーダ部31の出力ではなく、マル
チプレクサ15より出力されたそのままの入力ビットス
トリームを出力ビットストリームとして出力する。
【0093】一方、入力ビットストリームのビットレー
トが再エンコード時の目標ビットレートよりも高い低い
場合には、マルチプレクサ15は、制御部51から出力
される制御信号CSdに応じて、MPEG2デコーダ部
11から出力されるディジタル復号画像をマルチプレク
サ35に対して出力する。マルチプレクサ35は、同様
に制御部51から出力される制御信号CSeに応じて、
MPEG2エンコーダ部31によって再エンコードされ
た符号化データを出力ビットストリームとして出力す
る。この場合における、MPEG2デコーダ部11およ
びMPEG2エンコーダ部31の動作は、実施の形態1
で説明したとおりであるので、説明は繰り返さない。
【0094】制御部51は、再エンコード後の目標ビッ
トレートと入力ビットストリームのビットレートとの関
係に応じて制御信号CSd,CSeの信号レベルを制御
することによって、マルチプレクサ15および35の出
力を切換える。
【0095】このように、マルチプレクサ15および3
5を配置して、MPEG2デコーダ部11によるデコー
ド処理およびMPEG2エンコーダ部31による再エン
コード処理をバイパスする経路を付加することにより、
再エンコード後の目標ビットレートが入力ビットストリ
ームのビットレート以下である場合におけるデータ処理
を簡単に行なうことができる。この場合には、ビットレ
ートの大小比較を、ピクチャ単位ではなく、最小GOP
単位で行なうことにより、有効に再エンコード処理の省
略を図ることが可能となる。
【0096】また、画像信号変更符号化装置110にお
いては、マルチプレクサ15および35の出力を切換え
て、MPEG2デコーダ部11およびMPEG2エンコ
ーダ部31を経由させて入力ビットストリームを一旦復
号した後再エンコードして出力することも可能である。
すなわち、入力ビットストリームのビットレートと再エ
ンコード時の目標ビットレートとの間の大小に応じて制
御部51によって制御信号CSdおよびCSeを切換え
ることにより、MPEG2規格下における異なるビット
レートを有するビットストリーム間での変換符号化を効
率的に行なうことができる。
【0097】[実施の形態3]実施の形態3において
は、入力ビットストリームの復号処理によって中間的に
得られるディジタル復号画像を標準フォーマットに従う
ものとするために設けられる、ポストプロセッシング機
能およびプリプロセッシング機能を具備する構成につい
て説明する。
【0098】図7は、本発明の実施の形態3に従う画像
信号変換符号化装置200の全体構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【0099】図7を参照して、画像信号変換符号化装置
200は、図1に示す画像信号変換符号化装置100と
比較して、MPEG2復号化ブロック10に代えてMP
EG2復号化ブロック210を備え、MPEG2符号化
ブロック30に代えてMPEG2符号化ブロック230
を備える。
【0100】MPEG2復号化ブロック210は、MP
EG2デコーダ部11に加えて、MPEG2デコーダ部
11から出力される復号画像を標準フォーマットである
ITU−R−601もしくはITU−R−656形式等
に従わせるためのポストプロセッシング部17をさらに
含む。ポストプロセッシング部17は、MPEG2デコ
ーダ部11によって復号されたディジタル復号画像に、
時間フィルタ、空間フィルタおよび解像度変換などの処
理を施す。
【0101】MPEG2符号化ブロック230は、ポス
トプロセッシング部17から出力される標準ディジタル
復号画像に対して符号化に備えた処理を実行するプリプ
ロセッシング部37を含む。MPEG2エンコーダ部3
1は、プリプロセッシング部37から出力されるプリプ
ロセッシング後のディジタル復号画像について、MPE
G2規格に従った再エンコードを実行する。
【0102】ポストプロセッシング部37は、入力され
る標準ディジタル復号画像に対して、符号化に備えて時
間フィルタ、空間フィルタおよび解像度変換などの処理
を施す。
【0103】画像信号変換符号化装置210は、復号時
に抽出された上位レイヤ情報もしくはマクロブロックレ
イヤ情報を用いて、ポストプロセッシング部17および
プリプロセッシング部37に対して効果的な制御を施す
ことにより、デコード/再エンコードに伴う画像劣化の
抑制および高画質化を行なう。
【0104】一例として、解像度変換を用いた変換符号
化について説明する。符号化対象となるディジタル画像
は、主に以下の画像サイズのうちのいずれかに変換して
符号化が行なわれることが一般的である。
【0105】・720(704)ピクセル×480ライ
ン(FullD1) ・360(352)ピクセル×480ライン(Half
D1) ・544ピクセル×480ライン(3/4D1) ・480ピクセル×480ライン(2/3D1) ・360ピクセル×240ライン(SIF) FullD1以外は、主に低いビットレートで符号化を
行なう場合に符号化対象となる画素数を削減し、等価的
にビットレートを上げて高画質化を図るために用いられ
る。
【0106】図7において、プリプロセッシング部37
は、水平/垂直の空間フィルタ、時間フィルタおよび解
像度変換機能を有し、制御部50から与えられる上位レ
イヤおよびマクロブロックレイヤレベルのパラメータ情
報を用いて、これらの機能は適応的に制御される。
【0107】すなわち、MPEG2デコーダ部11によ
って復号された画像が、FullD1サイズで構成され
ている場合、これをHalfD1や3/4D1などのF
ullD1より小さな解像度に変換して符号化を実行す
る。この際に、実施の形態1で説明した、ピクチャタイ
プの一致や再エンコード時の目標ビットレートの設定等
の概念を組合せることによって、低ビットレートで変換
符号化を実施する場合においても、画質劣化を抑制する
ことが可能である。
【0108】また、ポストプロセッシング部17におい
ても、同様にMPEG2デコーダ部11におけるデコー
ドプロセスで得られる上位レイヤ情報およびマクロブロ
ックレイヤ情報のパラメータを制御部52から受けて、
画質制御を行なうことが可能である。
【0109】ポストプロセッシング部17における解像
度変換は、SIF、2/3D1、3/4D1およびHa
lfD1等に予め変換されてビットストリーム化された
画像を、FullD1に逆変換する機能を備えるが、通
常の変換符号化時には基本的にはこの機能は使用されな
い。
【0110】図8は、本発明の実施の形態3に従う他の
例の画像信号変換符号化装置201の全体構成を示す概
略ブロック図である。
【0111】図8を参照して、画像信号変換符号化装置
201は、図7に示す画像信号変換符号化装置200と
比較して、ポストプロセッシング部17が省略されてい
る点が異なる。その他の部分の構成および動作について
は、図7で説明したのと同様であるので説明は繰り返さ
ない。
【0112】画像信号変換符号化装置201の構成は、
MPEG2デコーダ部11によって、直接標準フォーマ
ットに従うディジタル復号画像が得られる場合に適用す
ることが可能であり、この場合に画像信号変換符号化装
置200と同様の効果を享受することができる。
【0113】図9は、本発明の実施の形態3に従う他の
もう一つの例の画像信号変換符号化装置202の全体構
成を示す概略ブロック図である。
【0114】図9を参照して、画像信号変換符号化装置
202は、図7に示す画像信号変換符号化装置200と
比較して、プリプロセッシング部37が省略されている
点が異なる。その他の部分の構成および動作について
は、図7で説明したのと同様であるので説明は繰り返さ
ない。
【0115】画像信号変換符号化装置202の構成は、
MPEG2エンコーダ部31によって、直接標準フォー
マットに従うディジタル復号画像が直接符号化できる場
合に適用することが可能であり、この場合に画像信号変
換符号化装置200と同様の効果を享受することができ
る。
【0116】[実施の形態4]実施の形態4において
は、異なる符号化規格間での変換符号化について説明す
る。
【0117】図10は、本発明の実施の形態4に従う画
像信号変換符号化装置300の構成を示す概略ブロック
図である。
【0118】画像信号変換符号化装置300は、DV規
格とMPEG2規格との間の変換符号化を実行する。
【0119】図10を参照して、画像信号変換符号化装
置300は、DV規格に従って符号化された入力ビット
ストリームを受けて標準フォーマットに従うディジタル
復号画像を出力するDV復号化ブロック270と、DV
復号化ブロック270から出力される標準ディジタル復
号画像を受けてMPEG2規格に従う出力ビットストリ
ームに再エンコードするMPEG2符号化ブロック23
0と、入力ビットストリームのデコード時に得られる符
号化情報に基づいて、再エンコード等を制御するための
制御部55とを備える。
【0120】DV復号化ブロック270は、入力ビット
ストリームを復号してディジタル復号画像を得るための
DVデコーダ部70と、DVデコーダ部70から出力さ
れる復号画像データに時間フィルタ、空間フィルタおよ
び解像度変換などの処理を施して、標準フォーマットに
変換するポストプロセッシング部17とを含む。
【0121】図11は、DVデコーダ部70の構成を示
すブロック図である。図11を参照して、DVデコーダ
部70は、入力ビットストリームを受けるストリーム解
析部72と、ストリーム解析部72の出力を一時的に保
持するためのストリームバッファ部74と、ストリーム
バッファ部74から一定量ずつ出力されるビットストリ
ームのデコードを行なうDV復号機能部76と、DV復
号機能部76によって得られた復号画像を一時的に格納
するためのフレームバッファ部78とを含む。フレーム
バッファ部78は、ディジタル復号画像をポストプロセ
ッシング部17に対して出力し、ポストプロセッシング
部17は、ディジタル復号画像を標準フォーマットに変
換する。
【0122】DVデコーダ部70は、さらに、DVデコ
ード処理時にDV復号機能部76によって得られるマク
ロブロック層レベルの情報を格納するためのMBレイヤ
情報格納部80とをさらに含む。
【0123】画像信号変換符号化装置310において
も、DVデコード処理時に得られた符号化情報に基づい
て再エンコード時のパラメータが設定されるが、DV規
格は固定長符号化方式であり、かつピクチャタイプも1
種類(MPEG2方式のIフレームに相当する)である
ため、マクロブロック、あるいはスーパーブロックと呼
ばれるDV規格特有の隣接する複数のマクロブロックで
構成される単位ごとに量子化値Qを抽出し、再エンコー
ド時の符号化パラメータの算出に用いる構成とすること
が効果的である。したがって、MBレイヤ情報格納部8
0は、マクロブロック、あるいはスーパーブロックごと
の量子化値Qを保持し、制御部54に与える。
【0124】再び図10を参照して、MPEG2符号化
ブロック230は、標準ディジタル復号画像をMPEG
2規格による再エンコードに備えて、時間フィルタ、空
間フィルタおよび解像度変換などの処理を施すプリプロ
セッシング部37と、プリプロセッシング部37の出力
を受けてMPEG2規格に従う再エンコードを行なうM
PEG2エンコーダ部31とを含む。
【0125】MPEG2エンコーダ部31は、プリプロ
セッシング後のディジタル画像を再エンコードする。制
御部55は、上述のマクロブロックあるいはスーパーブ
ロックごとの量子化値Qに基づいて、MPEG2エンコ
ーダ部31における再エンコード時の符号化パラメータ
を設定する。
【0126】図12は、実施の形態4に従う他の例の画
像信号変換符号化装置301の構成を示す概略ブロック
図である。
【0127】画像信号変換符号化装置301は、MPE
G2規格に従う入力ビットストリームを受けて、DV規
格に従う出力ビットストリームに変換符号化して出力す
る。
【0128】図12を参照して、画像信号変換符号化装
置301は、MPEG2規格に従って符号化された入力
ビットストリームを受けて標準フォーマットに従うディ
ジタル復号画像を出力するMPEG2復号化ブロック2
10と、MPEG2復号化ブロック210から出力され
る標準ディジタル復号画像を受けてDV規格に従う出力
ビットストリームに再エンコードするDV符号化ブロッ
ク370と、入力ビットストリームのデコード時に得ら
れる符号化情報に基づいて、再エンコード等を制御する
ための制御部56とを備える。
【0129】MPEG2復号化ブロック210の構成お
よび動作は、図7で説明したとおりであるので説明は繰
り返さない。
【0130】DV符号化ブロック370は、DV規格に
よる再エンコードに備えて、標準ディジタル復号画像に
対して時間フィルタ、空間フィルタおよび解像度変換な
どの処理を施すプリプロセッシング部137と、プリプ
ロセッシング部137の出力を受けてDV規格に従う再
エンコードを行なうDVエンコーダ部75とを含む。
【0131】制御部56は、MPEG2デコーダ部11
におけるデコード処理時に抽出される符号化情報を受け
て、ポストプロセッシングおよびポストプロセッシング
に反映するとともに、DVエンコーダ部75における再
エンコード時のDV規格の符号化パラメータをこれらの
MPEG2規格の符号化情報に基づいて設定する。
【0132】これらの構成とすることにより、DV規格
およびMPEG規格の間で、ビットストリームの変換符
号化を実行することができる。また、デコード時に得ら
れた情報に基づいて再エンコード時における符号化パラ
メータを設定するので、変換符号化に伴う画像劣化を抑
制することが可能となる。
【0133】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0134】
【発明の効果】請求項1から10に記載の画像信号変換
符号化装置は、MPEG2規格に従う入力ビットストリ
ームの復号時に得られる符号化情報に基づいて、再符号
化時の符号化パラメータを設定するので、MPEG2規
格間における変換符号化に伴なう画像劣化を抑制するこ
とができる。
【0135】請求項11および12に記載の画像信号変
換符号化装置は、入力ビットストリームのビットレート
と出力ビットストリームとの関係に応じて、入力ビット
ストリームをそのまま出力ビットストリームとして出力
することができるので、請求項1記載の画像信号変換符
号化装置が奏する効果に加えて、異なるビットレートを
有するビットストリーム間での変換符号化を効率的に行
なうことができる。
【0136】請求項13から15に記載の画像信号変換
符号化装置は、請求項1記載の画像信号変換符号化装置
が奏する効果に加えて、MPEG2規格に従う入力ビッ
トストリームの復号時に得られる符号化情報に基づい
て、ポストプロセッシングおよびプリプロセッシングの
少なくとも一方を効率的に実行することができる。
【0137】請求項16から18に記載の画像信号変換
符号化装置は、DV規格に従う入力ビットストリームの
復号時に得られる符号化情報に基づいて、MPEG2規
格に従う再符号化時の符号化パラメータを設定するの
で、DV規格からMPEG2規格への変換符号化に伴な
う画像劣化を抑制することができる。
【0138】請求項19および20に記載の画像信号変
換符号化装置は、MPEG2規格に従う入力ビットスト
リームの復号時に得られる符号化情報に基づいて、DV
規格に従う再符号化時の符号化パラメータを設定するの
で、MPEG2規格からDV規格への変換符号化に伴な
う画像劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に従う画像信号変換符
号化装置100の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 MPEG2デコーダ部11の構成を説明する
のブロック図である。
【図3】 ピクチャタイプに着目したMPEG2エンコ
ーダ部31による再エンコードを説明する図である。
【図4】 MPEG2エンコーダ部31による再エンコ
ード時のビットレート制御を説明する図である。
【図5】 復号画像のGOP構成をそのまま反映する再
エンコードを説明する図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に従う画像信号変換符
号化装置101の構成を示す概略ブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態3に従う画像信号変換符
号化装置200の全体構成を示す概略ブロック図であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態3の従う他の例の画像信
号変換符号化装置201の全体構成を示す概略ブロック
図である。
【図9】 本発明の実施の形態3の従う他のもう一つの
例の画像信号変換符号化装置202の全体構成を示す概
略ブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態4に従う画像信号変換
符号化装置300の構成を示す概略ブロック図である。
【図11】 DVデコーダ部70の構成を示すブロック
図である。
【図12】 実施の形態4に従う他の例の画像信号変換
符号化装置301の構成を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
11 MPEG2デコーダ部、31 MPEG2エンコ
ーダ部、35 ポストプロセッシング部、37,137
プリプロセッシング部、50,51,52,53,5
4,55 制御部、70 DVデコーダ部、75 DV
エンコーダ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA30 GB05 GB06 GB37 HA40 JA01 KA04 KA24 5C059 KK01 KK41 MA00 PP04 RC11 RC14 RC16 RC28 SS02 SS12 TA16 TA17 TB17 TC00 TC27 UA02 UA05 UA32

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号を一旦復号し、さら
    に所定の方式に従って再符号化する画像信号変換符号化
    装置であって、 MPEG2規格に従う入力ビットストリームを復号して
    復号画像データを出力するとともに、前記入力ビットス
    トリームの符号化情報を抽出する復号処理部と、 前記復号画像データをMPEG2規格に従って再符号化
    して出力ビットストリームを生成する符号化処理部と、 前記符号化情報に基づいて、前記再符号化における符号
    化パラメータを設定する制御部とを備える、画像信号変
    換符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化情報は、上位レイヤに関する
    情報と、マクロブロックレベルの情報とを含む、請求項
    1記載の画像信号変換符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記上位レイヤに関する情報は、前記入
    力ビットストリーム中の各ピクチャのピクチャタイプに
    関する情報を含む、請求項2記載の画像信号変換符号化
    装置。
  4. 【請求項4】 前記上位レイヤに関する情報は、前記入
    力ビットストリーム中の各ピクチャのGOP構成に関す
    る情報を含む、請求項2記載の画像信号変換符号化装
    置。
  5. 【請求項5】 前記上位レイヤに関する情報は、前記入
    力ビットストリーム中の各ピクチャの動きベクトル予測
    範囲に関する情報を含む、請求項2記載の画像信号変換
    符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記上位レイヤに関する情報は、前記入
    力ビットストリーム中の各ピクチャの符号量実測値に関
    する情報を含む、請求項2記載の画像信号変換符号化装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、前記各ピクチャの前記再
    符号化における発生符号量の目標値を、前記符号量実測
    値および、前記入力ビットストリームのビットレートと
    前記出力ビットストリームの目標ビットレートとの比に
    応じて設定する、請求項6記載の画像信号変換符号化装
    置。
  8. 【請求項8】 前記マクロブロックレベルの情報は、マ
    クロブロックの種類に関する情報と、有意ブロックパタ
    ーンに関する情報と、動き予測モードおよび動きベクト
    ルに関する情報とを含む、請求項2記載の画像信号変換
    符号化装置。
  9. 【請求項9】 前記マクロブロックレベルの情報は、量
    子化処理のステップサイズに関する情報であるQスケー
    ルを含む、請求項2記載の画像信号変換符号化装置。
  10. 【請求項10】 前記復号処理部は、 前記入力ビットストリームを受けて、前記上位レイヤに
    関する情報を抽出するストリーム解析部と、 前記ストリーム解析部を介して受ける前記入力ビットス
    トリームを復号して前記復号画像データを出力するとと
    もに、前記マクロブロックレベルの情報を抽出するMP
    EG2復号機能部と、 前記上位レイヤに関する情報を前記ストリーム解析部か
    ら受けて前記MPEG2復号機能部および前記制御部に
    与える上位レイヤ情報格納部と、 前記マクロブロックレベルの情報を前記MPEG2復号
    機能部から受けて前記制御部に与えるマクロブロックレ
    ベル情報格納部とを含む、請求項2記載の画像信号変換
    符号化装置。
  11. 【請求項11】 前記復号処理部は、 前記入力ビットストリームを受けて復号して前記復号画
    像データを出力するMPEG2復号処理部と、 前記入力ビットストリームおよび前記復号画像データを
    受けて、前記制御部に制御されて、いずれか一方を出力
    する第1の出力切換回路とを含み、 前記符号化処理部は、 前記第1の出力切換回路を介して受けた前記復号画像デ
    ータを再符号化するMPEG2符号化処理部と、 前記MPEG2符号化処理部および前記第1の出力切換
    回路の出力を受けて、前記制御部に制御されて、いずれ
    か一方を前記出力ビットストリームとして出力する第2
    の出力切換回路とを含み、 前記制御部は、前記入力ビットストリームのビットレー
    トと前記出力ビットストリームの目標ビットレートとの
    関係に応じて、前記第1および前記第2の出力切換回路
    の出力を制御する、請求項1記載の画像信号変換符号化
    装置。
  12. 【請求項12】 前記出力ビットストリームの前記目標
    ビットレートが前記入力ビットストリームのビットレー
    トよりも小さい場合においては、前記制御部は、前記入
    力ビットストリームをそのまま前記出力ビットストリー
    ムとして出力するように、前記第1および前記第2の出
    力切換回路を制御する、請求項11記載の画像信号変換
    符号化装置。
  13. 【請求項13】 前記復号処理部は、 前記入力ビットストリームを復号して前記復号画像デー
    タを出力するMPEG2復号処理部と、 前記復号画像データを標準フォーマットに変換するポス
    トプロセッシング部とを含み、 前記制御部は、前記符号化情報に基づいて、前記ポスト
    プロセッシング部におけるデータ変換を制御する、請求
    項1記載の画像信号変換符号化装置。
  14. 【請求項14】 前記復号処理部は、標準フォーマット
    に従う前記復号画像データを出力し、 前記符号化処理部は、 前記標準フォーマットに従う復号画像データを受けて、
    前記再符号化の準備のための変換を行なうプリプロセッ
    シング部と、 前記プリプロセッシング部から前記復号画像データを受
    けて前記再符号化を実行するMPEG2符号化処理部を
    含み、 前記制御部は、前記符号化情報に基づいて、前記プリプ
    ロセッシング部におけるデータ変換を制御する、請求項
    1記載の画像信号変換符号化装置。
  15. 【請求項15】 前記復号処理部は、 前記入力ビットストリームを復号して前記復号画像デー
    タを出力するMPEG2復号処理部と、 前記復号画像データを標準フォーマットに変換するポス
    トプロセッシング部とを含み、 前記符号化処理部は、 前記標準フォーマットに従う復号画像データを受けて、
    前記再符号化の準備のための変換を行なうプリプロセッ
    シング部と、 前記プリプロセッシング部から前記復号画像データを受
    けて前記再符号化を実行するMPEG2符号化処理部を
    含み、 前記制御部は、前記符号化情報に基づいて、前記ポスト
    プロセッシング部および前記プリプロセッシング部にお
    けるデータ変換を制御する、請求項1記載の画像信号変
    換符号化装置。
  16. 【請求項16】 入力された画像信号を一旦復号し、さ
    らに所定の方式に従って再符号化する画像信号変換符号
    化装置であって、 DV規格に従う入力ビットストリームを復号して復号画
    像データを出力するとともに、前記入力ビットストリー
    ムの符号化情報を抽出する復号処理部と、 前記復号画像データをMPEG2規格に従って再符号化
    して出力ビットストリームを生成する符号化処理部と、 前記符号化情報に基づいて、前記再符号化における符号
    化パラメータを設定する制御部とを備える、画像信号変
    換符号化装置。
  17. 【請求項17】 前記符号化情報は、前記入力ビットス
    トリームの所定単位毎の量子化値を含む、請求項16記
    載の画像信号変換符号化装置。
  18. 【請求項18】 前記復号処理部は、 前記入力ビットストリームを復号して前記復号画像デー
    タを出力するDV復号処理部と、 前記復号画像データを標準フォーマットに変換するポス
    トプロセッシング部とを含み、 前記符号化処理部は、 前記標準フォーマットに従う復号画像データを受けて、
    前記再符号化の準備のための変換を行なうプリプロセッ
    シング部と、 前記プリプロセッシング部から前記復号画像データを受
    けて前記再符号化を実行するMPEG2符号化処理部を
    含み、 前記制御部は、前記符号化情報に基づいて、前記ポスト
    プロセッシング部および前記プリプロセッシング部にお
    けるデータ変換を制御する、請求項16記載の画像信号
    変換符号化装置。
  19. 【請求項19】 入力された画像信号を一旦復号し、さ
    らに所定の方式に従って再符号化する画像信号変換符号
    化装置であって、 MPEG2規格に従う入力ビットストリームを復号して
    復号画像データを出力するとともに、前記入力ビットス
    トリームの符号化情報を抽出する復号処理部と、 前記復号画像データをDV規格に従って再符号化して出
    力ビットストリームを生成する符号化処理部と、 前記符号化情報に基づいて、前記再符号化における符号
    化パラメータを設定する制御部とを備える、画像信号変
    換符号化装置。
  20. 【請求項20】 前記復号処理部は、 前記入力ビットストリームを復号して前記復号画像デー
    タを出力するMPEG2復号処理部と、 前記復号画像データを標準フォーマットに変換するポス
    トプロセッシング部とを含み、 前記符号化処理部は、 前記標準フォーマットに従う復号画像データを受けて、
    前記再符号化の準備のための変換を行なうプリプロセッ
    シング部と、 前記プリプロセッシング部から前記復号画像データを受
    けて前記再符号化を実行するDV符号化処理部を含み、 前記制御部は、前記符号化情報に基づいて、前記ポスト
    プロセッシング部および前記プリプロセッシング部にお
    けるデータ変換を制御する、請求項19記載の画像信号
    変換符号化装置。
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