JP2001218177A - テレビ電話における静止画像データの取込み方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像手段を本体から分離できるテレビ電話に
おいて、動画像の通信中に静止画像をテレビ電話本体に
取り込む操作を使い勝手良く便利に実行できるテレビ電
話における静止画像データの取込み方式を提供する。 【解決手段】 撮像手段（カメラ１）に静止画像取込み
ボタン２を設けるとともに、該静止画像取込みボタン２
からの信号に基づいて、テレビ電話本体３に設けられて
いる表示装置４の画像を自画像である該撮像手段（カメ
ラ１）からの静止画像に切替える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、動画像（データ）
及び音声（信号）による通信をするための装置であるテ
レビ電話における静止画像データの取込み方式に関す
る。なお、本明細書でいうテレビ電話は、いわゆる静止
画テレビ電話ではなく、動画像テレビ電話であり、テレ
ビ電話という用語は、動画像を通信するテレビ電話のこ
とを意味するものとする。

【０００２】

【従来の技術】一般に、テレビ電話（装置）の本体部分
には、表示装置（モニタ装置）及び撮像手段（カメラ）
が設けられ（組み込まれ）ている。これに対して、実開
平３−１６７８０号公報に開示されているように、テレ
ビ電話本体に着脱自在かつ電気的に接続分離自在の撮像
手段、例えば電子スチルカメラなどを複合したテレビ電
話装置が知られている。しかし、実開平３−１６７８０
号公報のテレビ電話装置は、電話回線を使って送受信さ
れる静止画像を、内蔵するモニタ受像機に表示するテレ
ビ電話本体に対し、電子スチルカメラを着脱自在かつ電
気的に接続分離自在とし、テレビ電話本体に接続した電
子スチルカメラを、送信画像の再生手段及び受信画像の
記録手段として機能させる、というものであって、動画
（像）通信中における静止画像の取込みに関する技術を
開示するものではない。また、静止画像取込ボタンない
し静止画像取込み指示ボタン（を如何にするか）につい
ては、そもそも言及も示唆もされていない。

【０００３】一方、特開平５−１５３５７８号には、ビ
デオカメラからの任意の画像を静止画にするポーズスイ
ッチと、その静止画像を相手に送信する送信スイッチと
を有するテレビ電話装置に関する技術が開示されてい
る。また、特開平５−１５３５７８号のテレビ電話装置
では、画像取込みボタンに相当するポーズスイッチを設
ける部位は、テレビ電話本体であることが明示されてい
る。従来の技術を示す該公報の図４、及び該公報のテレ
ビ電話装置の実施例を示す図２においても、ポーズスイ
ッチ（４、８）は、電話装置の本体１に設けられてい
る。このように、従来のテレビ電話においては、撮像手
段またはカメラが本体から分離し得る構造のものにおい
ては、静止画像の取込みボタンに対する言及が一切な
く、静止画像取込みボタン（ポーズスイッチ）を設ける
構成のテレビ電話では、静止画像取込みボタンの設置部
位は、テレビ電話装置の本体に設ける、という技術思想
しか開示されていなかった。

【０００４】従来のテレビ電話では、動画像の送信中や
受信中に本体から分離された撮像手段によって静止画像
を取り込もうとする使い方をしようとする際、使い勝手
が悪く、不便を感じることが多かった。特に、撮像手段
を手に持って操作する場合、静止画像取込みボタンがテ
レビ電話本体に位置するために、片手で撮像手段を持
ち、その撮像手段を持った手またはもう一方の手で、静
止画像取込みボタンを操作しなければならなかった。本
体分離型の撮像手段によって、静止画像を本体に取り込
むには、両手での操作または片手での二度手間の操作が
必要であり不便であり、その上、テレビ電話のユーザ
は、静止画像取込みボタンが存在するテレビ電話本体か
ら、少しの距離しか離れることができなかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、動画
像の通信中に静止画像をテレビ電話本体に取り込む操作
を使い勝手良く便利に実行できるテレビ電話における静
止画像データの取込み方式を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決する手段】本発明に係るテレビ電話におけ
る静止画像データの取込み方式は、テレビ電話本体に、
通話先からの画像と自身の撮像手段が撮像した画像とを
表示する表示装置を設け、前記撮像手段をテレビ電話本
体から分離し得る構成とした動画像及び音声を通信する
テレビ電話装置において、上記した課題を解決したもの
であり、次のようなものである。

【０００７】請求項１の発明は、前記撮像手段に静止画
像取込みボタンを設けたものである。前記静止画像取込
みボタンというのは、前記静止画像取込みボタンを操作
することによって、テレビ電話本体が前記撮像手段から
静止画像を所定枚数取込むような動作を行うことができ
るようにする、一種のスイッチ装置である。

【０００８】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、前記テレビ電話装置、すなわち前記テレビ電話本体
または前記撮像手段に、該撮像手段が本体から離れたこ
とを感知する手段である画像切換え指示手段を設けると
ともに、前記テレビ電話本体は、前記画像切換え指示手
段からの信号を受けて、前記表示装置に該撮像手段が撮
像した画像を表示させる構成としたことを特徴とするも
のである。

【０００９】請求項３の発明は、請求項２の発明におい
て、前記画像切換え指示手段は、前記静止画像取込みボ
タンに設けられていることを特徴とするものである。

【００１０】請求項４の発明は、請求項１、請求項２ま
たは請求項３の発明において、前記テレビ電話本体に、
通話先のテレビ電話本体へ静止画像の取込みを指令する
取込み指示信号の送出手段、及び、通話先からの静止画
像の取込み指令を受信する取込み指示信号受信手段を設
けるとともに、前記テレビ電話本体は、前記取込み指示
信号受信手段からの信号に基づき、前記撮像手段へ静止
画像の取込みを指令し得るように構成したことを特徴と
するものである。

【００１１】請求項５の発明は、請求項１、請求項２、
請求項３または請求項４の発明において、前記テレビ電
話本体に、静止画像データを蓄積する静止画像用メモリ
を設けたことを特徴とするものである

【００１２】

【発明の実施の形態】図１は、本発明に係るテレビ電話
における静止画像データの取込み方式の実施の一形態を
示すブロック図である。テレビ電話装置は、通常のテレ
ビ電話装置と同様、テレビ電話本体３に、表示装置４、
送受話器５が設けられている。撮像手段であるカメラ１
は、テレビ電話本体３に着脱可能に設けられる。テレビ
電話本体３とカメラ１とは、ケーブル１０で接続され
る。なお、テレビ電話本体３とカメラ１とは、無線で接
続しても構わない。

【００１３】テレビ電話装置の動作中は、カメラ１から
は映像信号がテレビ電話本体３に伝送されている。通話
中、テレビ電話本体３は、ＭＰＥＧのような動画像圧縮
チップ（図示せず）で、該映像信号を画像圧縮して、電
話回線９へ送出し、通話先１１のテレビ電話（図示せ
ず）へ送信する。このことは、従来のテレビ電話（装
置）と同様である。

【００１４】静止画像取込みボタン２は、カメラ１の当
業者が設計する所定の部位に設けられる。静止画像取込
みボタン２が押されると、テレビ電話本体３は、その信
号を受けて、カメラ１からの映像信号をＪＰＥＧやＨ２
６１などの静止画像圧縮チップ（図示せず）で、画像圧
縮して、静止画の圧縮された画像データを電話回線９へ
送出し、通話先１１のテレビ電話装置へ送信する。着脱
自在の分離式のカメラ１に静止画像取込みボタン２が設
けてあるので、カメラ１を手に取っての静止画像の取込
み操作がしやすい。動画像通信中に、通話者が所望する
静止画を一画面単位で取り込んで通話先１１に送信する
ことが操作性よくできる。

【００１５】請求項２に記載したように、テレビ電話装
置、すなわちテレビ電話本体３またはカメラ１に、カメ
ラ１がテレビ電話本体３から離れたことを感知する手段
である画像切換え指示手段６を設けておけば、画像切換
え指示手段６は、カメラ１がテレビ電話本体３から離れ
たことを検出し、テレビ電話本体３（の制御部、制御部
は図示していない）は、画像切換え手段６からの信号に
基づき、表示装置４に表示されている画像を通話先１１
から伝送されてきている現画像（通話相手の画像）から
カメラ１が撮像している自画像に切換える。つまり、カ
メラ１の被写体を表示装置４に表示させるわけである。
よって、動画像であれ、静止画像取込みボタン２が操作
されて取込まれる静止画像であれ、的確な構図の画像を
撮像しやすくなる。

【００１６】請求項３に記載したように、画像切換え指
示手段６は、静止画像取込みボタン２に設けるようにし
てもよい（図２参照）。例えば、静止画像取込みボタン
２を二度押しボタンとし、画像切換え指示手段を兼ねる
静止画像取込みボタン２を浅く押し込めば、表示装置４
の画像が通話先１１から伝送されてきている動画像から
カメラ１が撮像している静止画像に切り替わり、さらに
深く静止画像取込みボタン２を押し込めば、該静止画像
が取込まれる。すなわち、テレビ電話本体３に該静止画
像が取込まれるとともに、通話先１１へ該静止画像が伝
送される。所望の被写体を狙いを定めて、静止画像とし
て取込むのに便利である。

【００１７】請求項４に記載したように、前記テレビ電
話本体３に、通話先１１のテレビ電話本体へ静止画像の
取込みを指令する取込み指示信号の送出手段である遠隔
指示ボタン７を設けてもよい。その場合、テレビ電話本
体３に、通話先（のテレビ電話装置）が具備する遠隔指
示ボタン発の信号を受信する取込み指示信号受信手段で
ある遠隔指示信号受信手段８を設けておく。（通話先１
１の）遠隔指示ボタン（図示せず）が押されると、（通
話先１１の）テレビ電話本体（図示せず）は、通話相手
のテレビ電話装置のテレビ電話本体３への指示信号を送
信する。この指示信号が静止画像の取込み指令であり、
ここでは遠隔指示信号と呼ぶものとする。テレビ電話本
体３に入ってきた遠隔指示信号は、遠隔指示信号受信手
段８で受信される。遠隔指示信号受信手段８は、通話先
１１、電話回線９とテレビ電話本体３が必ず具備してい
る制御部（図示せず）の間に位置する通信装置の一種で
あり、遠隔指示信号の受け渡しを行う。すなわち、通話
先１１及び電話回線９から遠隔指示信号を受け取り、必
要に応じて遠隔指示信号を変換して、テレビ電話本体３
の制御部へ出力する。遠隔指示信号を受け取ったテレビ
電話本体３（の制御部）は、自身のカメラ１からの映像
信号を静止画像として取込んで、遠隔指示信号を送って
きた通話先１１へ送信する。従って、請求項４の構成に
よれば、通話相手から伝送されてきている動画像を自身
の側の表示装置で見ながら、通話相手へ指示して、通話
元（自身）のほうからの指示で通話相手のカメラ１が撮
像している映像を現に送られてきている動画像よりも精
細度が高い静止画像として、通話元の判断で取込むこと
ができる。すなわち、一種のリモートコントロールがで
きるわけである。

【００１８】図２は、本発明に係るテレビ電話における
静止画像データの取込み方式の別の実施の一形態を示す
ブロック図である。テレビ電話本体３に設けられていた
図１の送受話器５をスピーカ５ａとマイクロフォン５ｂ
で構成し、いわゆるハンズフリー会話ができるようにし
たものである。なお、送受話器５またはスピーカ５ａと
マイクロフォン５ｂをテレビ電話本体３から分離し得る
ような構成としてもよいことは、もちろんである。

【００１９】請求項５に記載したように前記テレビ電話
本体３には、静止画像データを蓄積する静止画像用メモ
リ１２を設けることができる。カメラ１が撮像している
映像信号をテレビ電話本体３が動画像信号として、取込
み、かつ通話先に該動画像を伝送している最中に、カメ
ラ１を手にとって、静止画像取込みボタン２を押すこと
により、使い勝手よく、静止画像を取込むことができ
る。静止画像を容易に取込むことができるので、テレビ
電話本体３にカメラ１が撮像した静止画像を蓄積してお
く静止画像用メモリを設けておくことが実用上便宜であ
る。静止画像メモリ１２に蓄積されている静止画面を表
示装置４で再生し、画面を指定することで、その指定さ
れた静止画像を通話先１１へ送信するというような使い
方も可能となる。このようにしておけば、例えば、在宅
介護や在宅医療などの用途において、過去に撮像した画
像を容易に参照しうるので便利である。

【００２０】

【発明の効果】本発明に係るテレビ電話における静止画
像データの取込み方式は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。テレビ電話
本体３ではなく、本体から分離し得る撮像手段（カメラ
１）に静止画像取込みボタン２を設けたので、カメラ１
を手に取っての静止画像の取込み操作の操作性がよくな
った。テレビ電話本体３、撮像手段または撮像手段が有
する静止画像取込みボタン２に、該撮像手段（カメラ
１）がテレビ電話本体３から離れたことを感知する手段
である画像切換え指示手段６を設けているので、表示装
置４に表示させる画像を自動的に自画像へと切換えるこ
とができる。よって、余分な操作をすることなく、表示
装置４を見ながら静止画像を取込むことができるし、テ
レビ電話本体３から通話者が離れていてのカメラ１での
撮像も従来よりやり易くなった。本体には、画像取込み
に関するボタンがないからである。テレビ電話本体３
に、通話先のテレビ電話本体へ静止画像の取込みを指令
する取込み指示信号の送出手段（遠隔指示ボタン７）、
及び、通話先からの静止画像の取込み指令を受信する取
込み指示信号受信手段（遠隔指示信号受信手段８）を設
けた構成においては、通話先１１のほうから、通話元の
テレビ電話本体３に命じて、カメラ１が撮像している映
像信号を静止画像として取込ませて、送信させることが
できる。また、テレビ電話本体３に、静止画像データを
蓄積する静止画像用メモリ１２を設けておけば、静止画
の再送信がきわめて容易であり、便利である。

【００２１】このように、本発明の各請求項によれば、
動画像の通信中に静止画像をテレビ電話本体に取り込む
操作を使い勝手良く便利に実行できるテレビ電話におけ
る静止画像データの取込み方式を提供することが可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るテレビ電話における静止画像デー
タの取込み方式の実施の一形態を示すブロック図

【図２】本発明に係るテレビ電話における静止画像デー
タの取込み方式の別の実施の一形態を示すブロック図

【符号の説明】

１ カメラ ２ 静止画像取込みボタンカメラ ３ テレビ電話本体 ４ 表示装置 ５ 送受話器 ５ａ スピーカ ５ｂ マイクロフォン ６ 画像切換え指示手段 ７ 遠隔指示ボタン ８ 遠隔指示信号受信手段 ９ 電話回線 １０ ケーブル １１ 通話先 １２静止画像用メモリ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C022 AA12 AA13 AC01 AC69 AC75 5C064 AA01 AA04 AB03 AB04 AC02 AC12 AC18 AD01 AD08 AD14 5K101 KK04 LL01 NN06 NN18 QQ08

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テレビ電話本体に、通話先からの画像と
   自身の撮像手段が撮像した画像とを表示する表示装置を
   設け、前記撮像手段をテレビ電話本体から分離し得る構
   成とした動画像及び音声を通信するテレビ電話装置にお
   いて、 前記撮像手段に静止画像取込みボタンを設けたテレビ電
   話における静止画像データの取込み方式。
2. 【請求項２】 前記テレビ電話装置に該撮像手段が本体
   から離れたことを感知する手段である画像切換え指示手
   段を設けるとともに、 前記テレビ電話本体は、前記画像切換え指示手段からの
   信号を受けて、前記表示装置に該撮像手段が撮像した画
   像を表示させる構成としたことを特徴とする請求項１の
   テレビ電話における静止画像データの取込み方式。
3. 【請求項３】 前記画像切換え指示手段は、前記静止画
   像取込みボタンに設けられていることを特徴とする請求
   項２のテレビ電話における静止画像データの取込み方
   式。
4. 【請求項４】 前記テレビ電話本体に、通話先のテレビ
   電話本体へ静止画像の取込みを指令する取込み指示信号
   の送出手段、 及び、通話先からの静止画像の取込み指令を受信する取
   込み指示信号受信手段を設けるとともに、 前記テレビ電話本体は、前記取込み指示信号受信手段か
   らの信号に基づき、前記撮像手段へ静止画像の取込みを
   指令し得るように構成したことを特徴とする請求項１、
   請求項２または請求項３のテレビ電話における静止画像
   データの取込み方式。
5. 【請求項５】 前記テレビ電話本体に、静止画像データ
   を蓄積する静止画像用メモリを設けたことを特徴とする
   請求項１、請求項２、請求項３または請求項４のテレビ
   電話における静止画像データの取込み方式。