JP2001218139A - デジタル放送受信システム及びデジタル放送受信装置 - Google Patents

デジタル放送受信システム及びデジタル放送受信装置

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JP2001218139A
JP2001218139A JP2000030271A JP2000030271A JP2001218139A JP 2001218139 A JP2001218139 A JP 2001218139A JP 2000030271 A JP2000030271 A JP 2000030271A JP 2000030271 A JP2000030271 A JP 2000030271A JP 2001218139 A JP2001218139 A JP 2001218139A
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Yoshio Kitamura
義男 北村
Makoto Araoka
真 新阜
Yuji Kawamura
祐二 河村
Koji Ashizaki
浩二 芦崎
Akira Tairiyou
明 大漁
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで効率的に柔軟な印刷操作を行う。 【解決手段】 デジタル放送をSTB30で受信して、
このデジタル放送を表示装置31で表示するとともに、
デジタル放送に含まれる画像を印刷装置32で印刷す
る。このとき、デジタル放送に含まれる画像データを描
画エンジン部53で生成するとともに、ビデオRAM部
54に一時保持する。また、ビデオRAM部54に保持
された画像データをプリントRAM部55に転送する。
そして、ビデオRAM部54に保持された画像データを
表示装置31に対して出力するとともに、プリントRA
M部55に保持された画像データを印刷装置32に対し
て出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送を受
信する受信装置と、受信装置によって受信したデジタル
放送を表示する表示装置と、受信装置によって受信した
デジタル放送に含まれる画像を印刷する印刷装置とを備
え、受信装置と表示装置及び印刷装置とがそれぞれ接続
されてなるデジタル放送受信システムに関する。また、
本発明は、デジタル放送を受信する受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CRT(Cathode Ray Tube)
ディスプレイ等の表示装置に表示されたテレビジョン放
送等の表示画像をプリントするためには、アナログビデ
オプリンタが用いられている。
【0003】アナログビデオプリンタは、例えば、図2
9に示すように、表示装置500から出力されるアナロ
グ映像信号が入力される。すなわち、図29に示す例で
は、表示装置500に対して、テレビジョン信号や映像
信号等が入力されており、表示装置500は、これらの
信号から生成した画像を表示する。そして、アナログビ
デオプリンタ501には、表示装置500が表示する画
像に相当するアナログ映像信号が入力される。
【0004】アナログビデオプリンタ501は、入力さ
れたアナログ映像信号に基づいてデジタル化処理を施
し、フレームメモリ502に画像データとして記憶する
とともに随時更新する。そして、外部からの印刷指示が
入力されると、フレームメモリ502に記録する画像デ
ータの更新を中止し、このフレームメモリ502に記憶
された画像データを読み出して、プリントエンジン50
3により印刷処理を行う。
【0005】また、アナログビデオプリンタ501に
は、印刷する画像データを確認するために、例えば液晶
ディスプレイ等を用いた印刷確認用表示部504が設け
られている。そして、フレームメモリ502に記憶され
ている画像データに対してアナログ化処理を施すことに
より、アナログ映像信号として印刷確認用表示部504
に出力する。印刷確認用表示部504は、入力されたア
ナログ映像信号から生成した画像を表示する。
【0006】このようなアナログビデオプリンタ501
は、通常、連続する動画データに含まれる特定の画像を
印刷する用途に用いられている。このため、外部から入
力される印刷指示としては、動画データの中から印刷す
る画像を確定する指示と、確定した画像について印刷処
理を開始させる指示との2段階の指示とされている。ま
た、アナログビデオプリンタ501は、印刷確認用表示
部504を備えない構成とされる場合があるが、この場
合には印刷する画像を予め確認することができない。
【0007】上述したような従来のアナログビデオプリ
ンタ501では、入力されるアナログ映像信号として、
例えば、NTSC(National Television System Commi
ttee)信号、PAL(Phase Alternation by Line)信
号、RGB映像信号、S端子映像信号等のような、従来
から一般的に利用されている信号が用いられている。
【0008】また、パーソナルコンピュータ(以下、P
Cという。)等の情報処理装置の表示画像を印刷するた
めには、アナログマルチスキャンプリンタやPCプリン
タが用いられている。
【0009】アナログマルチスキャンプリンタ510
は、例えば、図30に示すように、PC本体511から
表示装置512に対して出力されるアナログCRTイン
タフェース信号が入力される。アナログマルチスキャン
プリンタ510は、入力されたアナログCRTインタフ
ェース信号を分岐して、一方を表示装置512に出力し
ながら、他方に対してデジタル化処理を施し、フレーム
メモリ513に画像データとして記憶し、随時更新す
る。そして、外部からの印刷指示が入力されると、フレ
ームメモリ513に記憶する画像データの更新を中止
し、このフレームメモリ513に記録された画像データ
を読み出して、プリンtのエンジン514により印刷処
理を行う。
【0010】なお、アナログCRTインタフェース信号
としては、例えば、RGB映像信号、及びその同期信号
が用いられ、信号モードとしては、以下の範囲内の信号
が一般的に用いられている。
【0011】水平解像度:640〜1600ドット 垂直解像度:480〜1200ライン 水平偏向周波数:30〜107kHz 垂直偏向周波数:48〜160Hz アナログマルチスキャンプリンタ510は、このような
各種信号モードに対してマルチスキャン機能を有してお
り、印刷する画像に適したサイズの画像データを取得し
て、印刷することが可能とされている。
【0012】PCプリンタ520は、例えば、図31に
示すように、PC本体521から表示装置522に対し
て出力される映像信号とは別に、このPC本体521か
ら汎用プリンタインタフェースを介して印刷データが入
力される。
【0013】PCプリンタ520では、PC本体521
で動作するアプリケーションプログラムが文字データや
画像データを生成し、このアプリケーションプログラム
が生成した文字データや画像データがOS(Operation
System)に渡されて、表示装置522に表示している。
OSは、印刷指示が入力されると、PC本体521内で
プリンタドライバを起動する。プリンタドライバは、文
字データや画像データを、PC本体521に接続されて
いるPCプリンタ520に適した形式の印刷データに変
換して、この印刷データをPCプリンタ520に送出す
る。PCプリンタ520は、送出された印刷データを解
釈して、プリンタエンジン523により印刷処理を行
う。
【0014】このようなPCプリンタ520では、汎用
プリンタインタフェースとして、例えば、Bi-Centronic
s(IEEE-1284)、RS−232C、SCSI、Ir−D
A、USB等が用いられている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、例え
ばテレビジョン放送を受信して表示する際には、受信装
置によってアナログテレビジョン信号を受信し、このア
ナログテレビジョン信号をアナログ電子回路にて処理し
て、表示装置で表示していた。しかしながら、このよう
なテレビジョン放送は、従来のようにアナログ信号では
なく、デジタル信号によって放送されるようになること
が予想されている。
【0016】具体的には、例えば、日本国において、平
成8年10月からCSデジタル放送が開始され、さら
に、CATV、BS放送、地上波放送でも順次デジタル
放送が開始されようとしている。このように、テレビジ
ョン放送がデジタル化されると、従来よりも高品質な映
像の提供がなされるようになる。また、デジタル化によ
って、映像信号の他に、SI(Service Information)
信号と呼ばれる各種情報を含む信号が提供され、このS
I信号によって、EPG(Electronic Program Guid
e)、すなわち、表示装置に表示可能な番組ガイド情報
を利用することが可能となる。
【0017】このように、テレビジョン放送のデジタル
化により、表示装置には、従来のような番組映像だけで
なく、各種のコンテンツ情報を組み合わせて表示するこ
とが可能となる。したがって、テレビジョン放送の表示
装置は、例えば文字情報も高精細に表示可能であること
が求められるようになる。また、受信装置は、受信した
デジタル信号を、デジタルデータのまま各種の処理を行
い、表示装置に対してもデジタルデータのまま送出する
ことが求められるようになる。
【0018】一方、近年では、パーソナルコンピュータ
やセットトップボックス(以下、STBという。)を初
めとする各種応用機器のビデオポートに接続される表示
装置におけるデジタルデータインタフェース規格が各種
団体で検討されるようになってきている。このようなデ
ジタルデータインタフェース規格の一例として、社団法
人日本電子工業振興協会(JEIDA)では、平成11
年1月に、デジタルモニタインタフェース標準(Digita
l Interface Standards for Monitor)のVersion1.0を
制定している。
【0019】このような現在の実状のなかで、テレビジ
ョン放送等の画像や各種コンテンツ情報を印刷するに際
して、上述した従来のアナログビデオプリンタ501、
アナログマルチスキャンプリンタ510、及びPCプリ
ンタ520を用いる場合には、印刷機能の自由度や印刷
装置のコストなどの面で、問題が多い。
【0020】具体的には、例えば、上述したアナログビ
デオプリンタ501やアナログマルチスキャンプリンタ
510などを用いる場合には、A/D変換を行う回路や
D/A変換を行う回路などが必要となるだけでなく、信
号劣化対策及びノイズ対策が重要となり、装置構成が複
雑となって低コスト化を図ることが困難となってしま
う。また、これらアナログビデオプリンタ501やアナ
ログマルチスキャンプリンタ510には、表示装置50
0や表示装置510に備えられる表示用の画像を生成す
る描画手段とは別に、印刷する画像を生成する描画手段
を独自に備える必要があり、この独自の描画手段を備え
るためのコストが必要となってしまう。
【0021】また、上述したPCプリンタ520を用い
る場合には、汎用プリンタインタフェースが比較的高速
であることから、印刷画像の解像度や印刷品質に制限の
ない画像データを転送することが可能である。しかしな
がら、この場合には、PCプリンタ520のプリンタエ
ンジン523で印刷処理を行うために必要な画像処理の
大部分を、PC本体521で行うことが必要となってし
まう。このため、PC本体521が印刷画像の解像度や
印刷品質に応じて、RAMやハードディスク装置等のよ
うな記憶手段の容量を十分に備えることが必要となる。
また、印刷画像の解像度や印刷品質に応じた画像データ
を処理するために、高速演算が可能なCPU、及びその
動作環境をPC本体521が備えることが必要となる。
【0022】さらに、例えば、テレビジョン放送を受信
して表示するテレビ受像機と印刷装置とを接続するに際
して、上述したPCプリンタ520と同様な汎用プリン
タインタフェースを利用して画像データを送出するとし
た場合には、このテレビ受像機側に、高速演算能力、大
容量記憶手段、及び高速な汎用プリンタインタフェース
の出力ポートを備える必要がある。このため、テレビ受
像機が高コスト化してしまうといった問題が生じる。し
かも、このようなテレビ受像機に印刷装置を接続しない
場合には、これらの高速演算能力、大容量記憶手段、及
び高速な汎用プリンタインタフェース等が不要なものと
なってしまう。
【0023】そこで、本発明は、上述したような問題を
解決して、重複して無駄となってしまう回路や機能を備
える必要がなく、低コストで実現することが可能であ
り、効率的に柔軟な印刷操作を行うことが可能なデジタ
ル放送受信システム及びデジタル放送受信装置を提供す
ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデジタル放
送受信システムは、デジタル放送を受信する受信装置
と、上記受信装置によって受信したデジタル放送を表示
する表示装置と、上記受信装置によって受信したデジタ
ル放送に含まれる画像を印刷する印刷装置とを備え、上
記受信装置と上記表示装置及び印刷装置とがそれぞれ接
続されてなるデジタル放送受信システムである。上記受
信装置は、受信手段と、描画手段と、第1の記憶手段
と、第2の記憶手段と、出力手段とを備える。受信手段
は、デジタル放送を受信する。描画手段は、上記受信手
段によって受信したデジタル放送の信号に基づいて所定
の信号処理を行うことにより、上記表示装置で表示する
ための画像データを生成する。第1の記憶手段は、上記
描画手段により生成された画像データが転送されて、こ
れを一時保持する。第2の記憶手段は、上記第1の記憶
手段に保持された画像データが転送されて、これを一時
保持する。出力手段は、上記第1の記憶手段に保持され
た画像データを上記表示装置に出力するとともに、上記
第2の記憶手段に保持された画像データを上記印刷装置
に出力する。また、上記印刷装置は、上記受信装置から
出力された画像データを受け取る入力手段と、上記入力
手段により受け取った画像データを印刷する印刷手段と
を備える。
【0025】以上のように構成された本発明に係るデジ
タル放送受信システムは、受信装置の描画手段によって
生成した画像データを、表示装置で表示するために用い
ることができるとともに、印刷装置で印刷するために用
いることができる。このため、印刷装置は、印刷する画
像データを生成する描画手段を独自に備える必要がな
く、システム全体として低コスト化を図ることができ
る。また、受信装置は、表示装置で表示する画像データ
と、印刷装置で印刷する画像データとをそれぞれ別々の
記憶手段に一時保持していることから、効率的で柔軟な
印刷操作を実現することができる。
【0026】また、本発明に係るデジタル放送受信シス
テムは、デジタル放送を受信する受信装置と、上記受信
装置によって受信したデジタル放送を表示する表示装置
と、上記受信装置によって受信したデジタル放送に含ま
れる画像を印刷する印刷装置とを備え、上記受信装置と
上記表示装置及び印刷装置とがそれぞれ接続されてなる
デジタル放送受信システムである。上記受信装置は、受
信手段と、描画手段と、第1の記憶手段と、第2の記憶
手段と、出力手段とを備える。受信手段は、デジタル放
送を受信する。描画手段は、上記受信手段によって受信
したデジタル放送の信号に基づいて所定の信号処理を行
うことにより、上記表示装置で表示するための第1の画
像データと、上記印刷装置で印刷するための第2の画像
データとを生成する。第1の記憶手段は、上記描画手段
により生成された第1の画像データが転送されて、これ
を一時保持する。第2の記憶手段は、上記描画手段によ
り生成された第2の画像データが転送されて、これを一
時保持する。出力手段は、上記第1の記憶手段に保持さ
れた第1の画像データを上記表示装置に出力するととも
に、上記第2の記憶手段に保持された第2の画像データ
を上記印刷装置に出力する。また、上記印刷装置は、上
記受信装置から出力された画像データを受け取る入力手
段と、上記入力手段により受け取った画像データを印刷
する印刷手段とを備える。
【0027】以上のように構成された本発明に係るデジ
タル放送受信システムは、受信装置の描画手段によって
生成した画像データを、表示装置で表示するために用い
ることができるとともに、印刷装置で印刷するために用
いることができる。このため、印刷装置は、印刷する画
像データを生成する描画手段を独自に備える必要がな
く、システム全体として低コスト化を図ることができ
る。また、受信装置は、表示装置で表示する画像データ
と、印刷装置で印刷する画像データとをそれぞれ別々の
記憶手段に一時保持していることから、効率的で柔軟な
印刷操作を実現することができる。
【0028】また、本発明に係るデジタル放送受信装置
は、受信手段と、描画手段と、第1の記憶手段と、第2
の記憶手段と、出力手段とを備える。受信手段は、デジ
タル放送を受信する。描画手段は、上記受信手段によっ
て受信したデジタル放送の信号に基づいて所定の信号処
理を行うことにより、デジタル放送を表示する表示装置
で表示するための画像データを生成する。第1の記憶手
段は、上記描画手段により生成された画像データが転送
されて、これを一時保持する。第2の記憶手段は、上記
第1の記憶手段に保持された画像データが転送されて、
これを一時保持する。出力手段は、上記第1の記憶手段
に保持された画像データを上記表示装置に出力するとと
もに、上記第2の記憶手段に保持された画像データを、
デジタル放送に含まれる画像を印刷する印刷装置に出力
する出力手段とを備える。
【0029】以上のように構成された本発明に係るデジ
タル放送受信装置は、表示装置で表示する画像データ
と、印刷装置で印刷する画像データとをそれぞれ別々の
記憶手段に一時保持していることから、効率的で柔軟な
印刷操作を実現することができる。
【0030】また、本発明に係るデジタル放送受信装置
は、受信手段と、描画手段と、第1の記憶手段と、第2
の記憶手段と、出力手段とを備える。受信手段は、デジ
タル放送を受信する。描画手段は、上記受信手段によっ
て受信したデジタル放送の信号に基づいて所定の信号処
理を行うことにより、デジタル放送を表示する表示装置
で表示するための第1の画像データと、デジタル放送に
含まれる画像を印刷する印刷装置で印刷するための第2
の画像データとを生成する。第1の記憶手段は、上記描
画手段により生成された第1の画像データが転送され
て、これを一時保持する。第2の記憶手段は、上記描画
手段により生成された第2の画像データが転送されて、
これを一時保持する。出力手段は、上記第1の記憶手段
に保持された第1の画像データを上記表示装置に出力す
るとともに、上記第2の記憶手段に保持された第2の画
像データを、デジタル放送に含まれる画像を印刷する印
刷装置に出力する出力手段とを備える。
【0031】以上のように構成された本発明に係るデジ
タル放送受信装置は、表示装置で表示する画像データ
と、印刷装置で印刷する画像データとをそれぞれ別々の
記憶手段に一時保持していることから、効率的で柔軟な
印刷操作を実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、ま
ず、本発明について、デジタル放送を受信する受信装置
と、デジタル放送を表示する表示装置と、デジタル放送
に含まれる画像を印刷する印刷装置との組み合わせの構
成を様々に変えた場合について説明する。
【0033】なお、以下の説明において、デジタル放送
とは、放送局からデジタル信号によって送出される放送
のことを示す。また、デジタル放送は、デジタル信号の
送出形態に限定されるものではなく、例えば、従来から
広く利用されている地上波放送、BS放送・CS放送の
ように人工衛星を介して信号を送出する衛星放送、ケー
ブルテレビのように信号線を介して信号を送出する有線
放送などのように、様々な形態により送出されたもので
あってもよい。
【0034】本発明は、図1に示すように、デジタルテ
レビ受像機10に適用することができる。デジタルテレ
ビ受像機10は、デジタル放送を受信する受信部11
と、デジタル放送を表示する表示部12と、デジタル放
送に含まれる画像を印刷する印刷部13とが一体に構成
されている。すなわち、デジタルテレビ受像機10は、
本発明を適用して、受信装置、表示装置、及び印刷装置
を一体に構成した場合の例である。
【0035】また、本発明は、図2に示すように、デジ
タルテレビ受像機20と、このデジタルテレビ受像機2
0に接続されて用いられる印刷装置21とに対して適用
することができる。デジタルテレビ受像機20は、デジ
タル放送を受信する受信部22と、デジタル放送を表示
する表示部23とを備えて一体に構成されている。すな
わち、図2に示す例は、本発明を適用して、受信装置及
び表示装置を一体に構成し、これとは別に印刷装置を外
部に接続して用いる場合の例である。
【0036】また、本発明は、図3に示すように、セッ
トトップボックス(以下、STB:Set Top Box と称す
る。)30と、このSTB30に接続して用いられる表
示装置31及び印刷装置32とに対して適用することが
できる。STB30は、デジタル放送を受信する機能を
備えている。すなわち、図3に示す例は、本発明を適用
して、受信装置、表示装置、及び印刷装置をそれぞれ別
個に構成し、受信装置と表示装置及び印刷装置とを接続
して用いる場合の例である。
【0037】また、本発明は、図4に示すように、セッ
トトップボックス(STB)40と、このSTB40に
接続されて用いられる表示装置41とに対して適用する
ことができる。STB40は、デジタル放送を受信する
受信部42と、デジタル放送に含まれる画像を印刷する
印刷部43とを備えている。すなわち、図4に示す例
は、本発明を適用して、受信装置と印刷装置とを一体に
構成し、これとは別に表示装置を接続して用いる場合の
例である。
【0038】上述したように、本発明は、デジタル放送
を受信する受信装置と、デジタル放送を表示する表示装
置と、デジタル放送に含まれる画像を印刷する印刷装置
とを様々に組み合わせた構成に対して適用することがで
きる。そして、本発明では、表示装置で表示するための
画像データと、印刷装置で印刷するための画像データと
を、受信装置が備える描画手段により生成している。
【0039】すなわち、本発明では、表示するための画
像データと印刷するための画像データとを生成するに際
して、受信装置の描画手段を共通して用いることができ
る。これにより、本発明では、印刷する画像データを生
成する描画手段を印刷装置が独自に備える必要がなく、
印刷装置の低コスト化を図ることができるとともに、シ
ステム全体としても装置構成や回路構成を簡略化して、
低コスト化を図ることができる。
【0040】なお、本発明において、受信装置と、表示
装置及び印刷装置とを接続して信号を伝送する手段とし
ては、例えば、導線や光ファイバ等の信号線を相互に接
続する、いわゆる有線型の信号伝送手段であってもよい
し、電波や赤外線等によって信号を伝送する、いわゆる
無線型の信号伝送手段であってもよい。また、例えば、
IEEE802.3(イーサネット)、IEEE139
4、USB等の各種規格に基づいた信号伝送手段であっ
てもよい。
【0041】本発明は、上述したように、受信装置、表
示装置及び印刷装置を様々に組み合わせた構成に対して
適用することができるため、以下の説明においては、図
3に示すように、これら各装置をそれぞれ別々な構成と
して、STB30、表示装置31、及び印刷装置32と
した場合に基づいて詳細に説明することとする。
【0042】STB30は、例えば、図5に示すよう
に、デジタル放送を受信する通信インタフェース部50
と、受信したデジタル放送の信号を展開する符号化情報
展開部51と、音声信号を生成する音声デコーダ52
と、画像データを生成する描画エンジン部53と、生成
された画像データが一時保持されるビデオRAM部54
と、このビデオRAM部54に保持された画像データが
転送されて一時保持されるプリントRAM部55と、画
像データを表示装置31に出力するモニタ画像信号出力
部56と、画像データを印刷装置32に出力するプリン
タ画像信号出力部57とを備える。また、STB30
は、使用者から入力される操作指示や外部に接続された
機器に対する信号処理を行うI/O制御部58と、ST
B30における各部の制御を行うCPUシステム59
と、表示装置31に対する制御信号を出力するモニタ制
御信号インタフェース部60と、印刷装置32に対する
制御信号を出力するプリンタ制御信号インタフェース部
61とを備える。STB30において、これら各部は、
STB30内に設けられたシステムバスを介して、相互
に各種信号をやりとりできるように構成されている。
【0043】STB30は、地上波放送、衛星放送、有
線放送などのように、様々な形態のデジタル放送を受信
する構成とすることができるが、以下の説明において
は、実用化が果たされているCSデジタル放送を受信す
る受信装置、いわゆるIRD(Integrated Receiver De
coder)として構成する場合について例示する。CSデ
ジタル放送では、放送局や各種サービスプロバイダ及び
コンテンツプロバイダなどの送信局によって、動画情
報、静止画情報、及びSI(Service Information)情
報がデジタル信号として混在される。なお、SI信号と
は、握手のサービス情報を記載したテーブルを所定の伝
送フォーマットにした信号である。そして、送信局で
は、このデジタル信号を、地上波放送、衛星放送、又は
有線放送として送出する。このデジタル信号は、必要に
応じてスクランブル処理が施されて、送信局と所定の契
約を交わしていない受信者が、デジタル放送を正しく再
生することができないようにしてもよい。
【0044】通信インタフェース部50は、例えば、地
上波放送、衛星放送、有線放送などにより送出されたデ
ジタル放送を受信する機能を有し、受信したデジタル放
送の信号を符号化情報展開部に出力する。通信インタフ
ェース部50は、例えば、図6に示すように、チューナ
70と、暗号復号部71とを備える。
【0045】チューナ70は、例えば、地上波放送や衛
星放送を受信するアンテナや、有線放送が送出される信
号線と接続されており、各種の送出形態によって送出さ
れたデジタル放送を受信して、この受信したデジタル放
送の信号に対して選局処理を行う。すなわち、デジタル
放送の信号のうち、所定のチャンネルに相当する成分の
信号を選択する。このチューナ70は、後述するよう
に、例えば、使用者からのリモートコントローラによる
指示に応じて、所定のチャンネルを選択数ことが可能と
されている。
【0046】暗号復号部71は、チューナ70によって
選択されたデジタル放送の信号に対して、トランスポー
トストリーム中に存在する特定のPID(Packet ID)
を有するパケットについて、スクランブルの解除処理を
行い、符号化情報展開部51に出力する。このようなス
クランブルのアルゴリズムとしては、例えば、ブロック
暗号に分類されるMULTI2等を利用することができ
る。また、STB30においては、このようにスクラン
ブルの解除処理が行われた後の信号を、出力端子から高
速にデータ出力を行うことによって、外部に取り出せる
ようにしてもよい。
【0047】また、通信インタフェース部50は、例え
ば、チューナ70の他に、電話回線やインターネット等
の通信回線と接続するためのモデムを備えていてもよ
い。これにより、STB30においては、例えば、通信
回線を介して、使用者の課金情報などを、デジタル放送
の送信局や顧客管理センタなどに対して送受信すること
が可能となる。また、使用者が必要とする各種情報を、
通信回線を介して接続されたコンピュータから受信する
ことが可能となる。
【0048】さらに、通信インタフェース部50は、チ
ューナ70の前段に、アンテナにより受信した電波を例
えば950MHz〜2GHz程度の中間周波数に変換す
るダウンコンバータを備えていてもよい。
【0049】符号化情報展開部51は、通信インタフェ
ース部50により受信したデジタル放送の信号を展開し
て、音声デコーダ52及び描画エンジン部53に出力す
る。符号化情報展開部51は、例えば、図7に示すよう
に、デマルチプレクサ80と、MPEGデコーダ81
と、MHEGデコーダ82と、HTMLデコーダ83と
を備える。
【0050】デマルチプレクサ80は、通信インタフェ
ース部50から入力されたデジタル放送の信号の中か
ら、多重化されている符号化情報を、それぞれのデータ
形式に応じて分別し、音声デコーダ52、MPEGデコ
ーダ81、MHEGデコーダ82、HTMLデコーダ8
3に出力する。符号化情報展開部51において、MPE
Gデコーダ81、MHEGデコーダ82、及びHTML
デコーダ83は、それぞれ、MPEG(Moving Picture
Experts Group)、MHEG(Multimedia and Hyperme
dia information Experts Group)、及びHTML(Hyp
er Text Markup Language)に相当するデータ形式を解
析してデコード処理を行い、デコード後の信号を描画エ
ンジン部53に出力する。
【0051】また、符号化情報展開部51は、デマルチ
プレクサ80の前段に、例えばQPSK(Quadrature P
hase Shift Keying)復調などの復調処理を行うデジタ
ル復調器を備えたり、ビタビ復号、同期検出、リードソ
ロモン復号、デインタリーブなどを行う謝り訂正部を備
えたりしてもよい。
【0052】音声デコーダ52は、符号化情報展開部5
1から出力された信号から音声データのデコード処理を
行い、音声信号として外部に出力する。この音声信号
は、例えば表示装置31に入力される。
【0053】描画エンジン部53は、符号化情報展開部
51から出力された信号を処理することにより、表示装
置31で表示するための画像データを生成する。描画エ
ンジン部53は、具体的には例えば、時間同期処理機能
を備え、ビデオRAM部54と協調動作することによ
り、このビデオRAM54部に対して、文字情報や映像
情報などから構成される画像データを描画する。
【0054】ビデオRAM部54は、描画エンジン部5
3により生成された画像データを一時保持する。そし
て、ビデオRAM部54は、表示装置31に表示する1
画面分の画像を、例えば、50Hzや60Hzなどのフ
レーム周波数を有する画像情報としてモニタ画像信号出
力部56に出力する。また、このとき、ビデオRAM部
54に保持された画像データは、インタレース方式やプ
ログレッシブ方式などのような表示装置31における各
種表示方式に応じて、デジタルのラスタ画像情報信号と
してモニタ画像出力部56に出力される。
【0055】プリントRAM部55は、ビデオRAM部
54に保持された画像データが転送されて、これを一時
保持する。そして、プリントRAM部55は、後述する
ようにしてI/O制御部58から入力される使用者によ
る操作指示や、CPUシステム59による要求に応じ
て、保持している画像データのうち、所定の画像データ
を、プリンタ画像信号出力部57に出力する。
【0056】モニタ画像信号出力部56は、ビデオRA
M部54に保持された画像データを表示装置31に出力
する。
【0057】プリンタ画像信号出力部57は、プリント
RAM部55に保持された画像データを印刷装置32に
出力する。
【0058】すなわち、本発明では、STB内にビデオ
RAM部54とプリントRAM部55とが備えられ、ビ
デオRAM部54に保持された画像データがプリントR
AM部55へと転送されるように構成されているととも
に、これらビデオRAM部54及びプリントRAM部5
5に保持された画像データが、それぞれ表示装置31及
び印刷装置32に出力されるように構成されている。
【0059】したがって、本発明に係るデジタル放送受
信システムでは、描画エンジン部53によって生成した
画像データを、表示装置31で表示する目的で利用する
とともに、印刷装置32で印刷する目的で利用すること
ができる。このため、印刷装置32は、印刷する画像デ
ータを生成する描画手段を独自に備える必要がなく、低
コスト化を図ることができる。
【0060】また、STB30においては、表示装置3
1で表示する画像データと、印刷装置32で印刷する画
像データとを、それぞれビデオRAM部54とプリント
RAM部55とに分けて別々に保持していることから、
受信したデジタル放送を表示したり印刷したりする際の
自由度や利便性を格段に増大させることができる。
【0061】具体的には例えば、ビデオRAM部54に
保持された画像データのうち、一部だけをプリントRA
M部55に転送することにより、表示装置31で表示さ
れる画像の一部だけを印刷装置32で印刷することが可
能となる。また、このとき、描画エンジン部53により
ビデオRAM部54に描画される複数の画像データか
ら、それぞれ一部又は全部をプリントRAM部55に転
送するとともに、このプリントRAM部55が、転送さ
れた画像データを合成することにより、複数の画像デー
タをまとめて1枚の印刷用紙に印刷することが可能とな
る。
【0062】なお、STB30では、ビデオRAM部5
4に保持された画像データをプリントRAM部55に転
送し終えるまでの間は、描画エンジン部53によるビデ
オRAM部54への描画を一時停止して、描画エンジン
部53によってビデオRAM部54に保持された記憶内
容が変更されないようにすることが望ましい。これによ
り、画像データの転送途中に、別の画像データがビデオ
RAM部54に描画されてしまい、プリントRAM部5
5への画像データの転送が正常に行われなくなってしま
うことを防止することができる。
【0063】また、本発明に係るSTB30では、描画
エンジン部53がビデオRAM部54だけに対して画像
データの描画を行うとせずに、プリントRAM部55に
対しても画像データの描画を行うとしてもよい。この場
合には、ビデオRAM部54に保持された画像データが
プリントRAM部55に転送されるとともに、描画エン
ジン部53によって印刷装置32で印刷するための画像
データが生成され、この印刷用の画像データが直接プリ
ントRAM部55に描画される。すなわち、プリントR
AM部55は、ビデオRAM部54から転送された画像
データと、印刷用の画像データとを合成して一時保持す
る。これにより、例えば、表示装置31には表示しない
画像データや補記的な情報などを、ビデオRAM部54
からプリントRAM部55に転送された画像データの内
部領域、或いは転送された画像データの外の領域に描画
し、これら表示装置31には表示しない画像データや補
記的な情報などを、印刷装置32において印刷すること
が可能となる。したがって、表示装置31に表示される
画像データだけでなく、多種多様な情報を1枚の印刷用
紙に印刷することができ、使用者の利便性が向上する。
【0064】本発明において、ビデオRAM部54及び
プリントRAM部55は、例えば、表示する画面に応じ
た画像データを保持するフレームメモリと、このフレー
ムメモリに対する画像データの書き込み及び読み出しを
制御するメモリコントローラなどを備える。フレームメ
モリとしては、従来から広く利用されている各種RAM
(Random Access Memory)を用いることができる。な
お、これらビデオRAM部54及びプリントRAM部5
5についての具体的な構成例は、詳細を後述する。
【0065】I/O制御部58は、STB30内に設け
られたシステムバスに接続され、使用者から入力される
操作指示や外部に接続された機器に対する信号処理を行
う。具体的には、例えば、例えばリモートコントローラ
による使用者からの各種操作指示が入力される。また、
I/O制御部58は、例えば、ICカードに対する記録
再生を行う機能を有していてもよい。
【0066】CPUシステム59は、例えば、CPU
(Central Processing Unit)、プログラムROM(Rea
d Only Memory)、フォントROM、RAM(Random Ac
cessMemory)、フラッシュメモリ等から構成されてな
る。CPUシステム59は、STB30内に設けられた
システムバスに接続され、このシステムバスを介して各
種制御信号の送受信を行うことにより、STB30を構
成する各部に対する制御を行う。すなわち、CPUシス
テム59は、例えば、I/O制御部58に入力された使
用者からの各種操作指示に応じて、STB30を構成す
る各部に対する制御を行う。なお、図5においては、シ
ステムバスとSTB30を構成する各部との間で送受信
される各種制御信号の流れを示す矢印を、一部省略して
示している。
【0067】モニタ制御信号インタフェース部60は、
システムバスを介してCPUシステム59から出力され
たモニタ制御信号を、デジタル信号として外部に出力す
る。モニタ制御信号は、例えば、表示装置31における
解像度や表示位置、表示方式などを制御する信号であ
る。
【0068】プリンタ制御信号インタフェース部61
は、STB30内に設けられたシステムバスに接続さ
れ、印刷装置32に対してプリンタ制御信号の入出力を
行う機能を有している。プリンタ制御信号は、STB3
0から外部に接続された印刷装置32に対して、例え
ば、印刷(プリント)動作の開始及び/又は中止を指示
したり、印刷する画像のサイズや内容を指示する信号で
ある。また、例えば、印刷装置32からSTB30に対
して、印刷動作の完了や、用紙不足、用紙詰まり、イン
ク不足などの情報を提供する信号である。
【0069】プリンタ制御信号インタフェース部61
は、具体的な動作の一例を挙げると、例えば、I/O制
御部58に入力された使用者からの印刷開始の指示を、
システムバスを介して受信した場合に、印刷装置32に
対して、印刷動作の開始を指示するプリンタ制御信号を
出力する。そして、印刷装置32が印刷動作を正常に完
了すると、この印刷装置32から出力された印刷動作完
了の情報が入力され、印刷動作が完了したことを確認す
る。
【0070】また、プリンタ制御信号インタフェース部
61は、印刷装置32が、例えば用紙不足や用紙詰まり
などによって、正常な印刷動作が不能となった場合に、
この情報が印刷装置32から入力されて、印刷動作が正
常に完了しなかったことを確認する。このとき、STB
30においては、例えば、プリンタ制御信号インタフェ
ース部61からの指示により、CPUシステム59が動
作して、描画エンジン部53によって印刷が正常に完了
していないことを示す画像データを生成し、この画像デ
ータをビデオRAM部54及びモニタ画像信号出力部5
6を介して表示装置31に出力する。これにより、表示
装置31には、印刷が正常に完了していないことを示す
画像が表示される。
【0071】STB30においては、上述したモニタ画
像信号出力部56及びモニタ制御信号インタフェース部
60が、外部に接続される表示装置31に対してデジタ
ル信号を出力する、いわゆるデジタルビデオインタフェ
ースとして構成されている。また、STB30において
は、上述したプリンタ画像信号出力部57及びプリンタ
制御信号インタフェース部61が、外部に接続される印
刷装置32に対してデジタル信号の入出力を行う、いわ
ゆるデジタルプリンタインタフェースとして構成されて
いる。なお、図5においては、モニタ画像信号出力部5
6とモニタ制御信号インタフェース部60とを別々に示
しているが、これらは一体に構成されていてもよい。ま
た、プリンタ画像信号出力部57とプリンタ制御信号イ
ンタフェース部61とを別々に示しているが、これらは
一体に構成されていてもよい。
【0072】また、STB30では、モニタ画像信号出
力部56及びモニタ制御信号インタフェース部60で出
力するデジタル信号の信号形式に限定されるものではな
いが、規格化された信号形式を用いることが望ましい。
これにより、STB30は、同じ規格を有する表示装置
31や印刷装置32に対して接続することが容易とな
る。
【0073】規格化された信号形式としては、例えば、
社団法人日本電子工業振興協会(JEIDA)が平成1
1年1月に制定したデジタルモニタインタフェース標準
(Digital Interface Standards for Monitor)Version
1.0 がある。この規格では、次のような信号形式がサ
ポートされている。
【0074】 1) デジタルデータ TMDS(Transition Minimaized Differential Signaling) LVDS(Low Voltage Differential Signaling) GVIF(Giga-bit Video InterFace) いずれか必須 2) 分離された水平・垂直同期信号 必須 3) データイネーブル信号 必須 4) DDC(Display Data Channel) 必須 5) VESAホットプラグ用信号(SENS) 必須 6) USB(Universal Serial Bus) オプション そして、上述したような信号形式の組み合わせによっ
て、以下の表1に示すような4つの標準が定められてい
る。
【0075】
【表1】
【0076】なお、表1に示す4つの標準のうち、標準
2b及び標準3は、同一の信号線を利用してモニタ画像
信号とモニタ制御信号とを送出する標準である。STB
30は、例えば、これら標準2b及び標準3に対応させ
る場合に、上述したように、モニタ画像信号出力部56
とモニタ制御信号インタフェース部60とを一体に構成
し、同一の信号線を利用してモニタ画像信号とモニタ制
御信号とを送出する構成とすることが望ましい。
【0077】表示装置31は、例えば、図8に示すよう
に、STB30から出力されたモニタ画像信号が入力さ
れるモニタ画像信号入力部70と、STB30から出力
されたモニタ制御信号が入力されるモニタ制御信号イン
タフェース部71と、表示デバイス駆動部72と、この
表示デバイス駆動部72によって駆動される表示デバイ
ス73と、STB30から出力された音声信号を再生す
るスピーカ74とを備える。
【0078】モニタ画像信号入力部70は、STB30
から送信されたモニタ画像信号が入力されて、このモニ
タ画像信号から、表示装置31で表示する画像データを
抽出する機能を有している。
【0079】モニタ制御信号インタフェース部71は、
STB30から送信されたモニタ制御信号が入力され
て、このモニタ制御信号に基づいて、表示デバイス駆動
部72の動作を制御する。
【0080】表示デバイス駆動部72は、モニタ画像信
号入力部70により抽出された画像データに基づいて、
表示デバイス73を駆動する駆動信号を生成する。駆動
信号としては、例えば、RGB信号等である。
【0081】表示デバイス73は、表示デバイス駆動部
72によって生成された駆動信号に基づいて、所定の画
像を表示する機能を有している。具体的には、例えば、
CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Cristal
Display)、プラズマディスプレイ等である。
【0082】スピーカ74は、STB30から送信され
た音声信号を受信して、この音声信号を再生する機能を
有している。
【0083】つぎに、以下では、表示装置31における
表示デバイス73上に表示される表示画像の一例につい
て説明する。本発明は、上述したように、地上波放送、
衛星放送、有線放送などの形態によって一般家庭に提供
されるデジタル放送を受信するだけにとどまらず、例え
ば、既存のアナログ放送や、インターネット環境などの
ような様々なサービスの受信が可能な総合情報端末を提
供する際に適用することができる。このような総合情報
端末では、多数提供される番組の選択・視聴を容易且つ
的確に実現するとともに、様々なサービスに対する容易
な操作を実現することが重要となる。
【0084】したがって、表示装置31における表示デ
バイス73上に表示される表示画像は、例えば、図9に
示すような画像とすることが望ましい。なお、図9は、
表示装置31を起動した直後に表示デバイス73上に表
示される、初期画面の一例である。すなわち、表示装置
31の初期画面においては、図9に示すように、例え
ば、受信中のハイビジョン放送を表示する領域S1、受
信中のライブ番組の一覧を表示する領域S2、ホームサ
ーバに記録されている番組の一覧を表示する領域S3、
天気に関する情報を表示する領域S4、各種放送の番組
表を表示する領域S5、テレビ新聞の見出し等のような
文字情報を表示する領域S6などにより構成されてい
る。
【0085】また、表示装置31の初期画面は、例え
ば、各種ニュースや音楽などの音声サービスを選択する
領域S7、電子メール等のような各種インターネット環
境に対して選択・操作する領域S8、印刷装置32に対
してプリント動作の指示を行う領域S9などにより構成
されている。
【0086】このように、様々な映像、音声、及びサー
ビスを構成する表示画像は、STB30の描画エンジン
部53によってひとつの画面に合成され、表示装置31
の表示デバイス73上に表示される。そして、例えば、
リモートコントローラ等によりI/O制御部58を介し
て、使用者から特定の操作指示が入力されると、STB
30は、所定の映像、音声、又はサービスについて、拡
大表示等の処理を行う。
【0087】なお、表示装置31においては、表示装置
31の起動後に所定の時間だけ図9に示すような初期画
面が表示され、使用者からの操作指示がない場合に、自
動的に特定の映像、音声、又はサービスを表示するよう
に切り替えるとしてもよい。あるいは、使用者の要求に
応じて、映像、音声、及びサービスの並びを自由にカス
タマイズ可能とすることもできる。
【0088】つぎに、表示装置31に表示される画面に
おけるナビゲーション操作の一例について、図10を参
照しながら説明する。なお、図10においては、使用者
から入力される所定の操作指示による、表示装置31に
表示される内容の変化を矢印で示している。
【0089】表示装置31は、その起動直後に、図9に
示すように、初期画面が表示された状態S10とされて
いる。この状態S10から、使用者により天気情報を表
示する旨の操作指示が入力されると、表示装置31は、
天気情報が表示デバイス73上に拡大表示された状態S
11となる。なお、この状態S11から使用者により所
定の操作指示が入力されると、初期画面が表示された状
態S10に戻る。
【0090】また、初期画面が表示された状態S10か
ら、使用者により番組表を表示する旨の操作指示が入力
されると、表示装置31は、番組表が表示デバイス73
上に拡大表示された状態S12となる。
【0091】この状態S12で、使用者から番組につい
ての詳細な情報を表示する旨の操作指示が入力される
と、STB30は、通信インタフェース部50により、
通信ネットワークを介してアクセスを行い、番組に関す
る詳細な情報を取得して、この情報を表示デバイス73
上に表示した状態S13となる。
【0092】また、初期画面が表示された状態S10、
又は番組表が表示された状態S12において、使用者か
ら所定の番組を選択する旨の操作指示が入力されると、
特定の放送を表示デバイス73上に拡大表示した状態S
14となる。
【0093】番組表が表示デバイス73上に拡大表示さ
れた状態S12においては、使用者からの所定の操作指
示により、特定の番組について録画予約を行う状態S1
5に移行してもよい。また、この状態S15において、
予約を行った所定の時刻になった時点で、特定の放送を
拡大表示した状態S14に移行してもよい。
【0094】また、特定の放送を表示デバイス73上に
拡大表示した状態S14において、使用者から所定の操
作指示が入力されると、表示している放送に関連する情
報を選択するリストを表示した状態S16となる。この
状態S16から特定の関連情報を選択することにより、
その関連情報を表示する状態S17となる。なお、この
ような関連情報は、STB30によって、通信インタフ
ェース50により、通信ネットワークを介してアクセス
を行い、特定の関連情報を取得する。
【0095】また、初期画面が表示された状態S10に
おいて、使用者から所定の操作指示が入力されると、テ
レビ新聞の概要を表示した状態S18となる。この状態
S18から、特定の記事の選択がなされると、その記事
に関する本文を表示した状態S19となる。なお、この
ようなテレビ新聞の内容は、STB30におけるモデム
64等により、通信ネットワークを介してアクセスを行
って取得する。また、初期画面が表示された状態S10
から直接、テレビ新聞の本文を表示した状態S19に移
行するとしてもよい。
【0096】また、初期画面が表示された状態S10に
おいて、使用者から所定の操作指示が入力されると、音
声サービスがスピーカ74から音声出力された状態S2
0となる。あるいは、環境映像が表示された状態S21
となる。なお、音声サービスが音声出力されるととも
に、環境映像が表示された状態としてもよい。
【0097】印刷装置32は、例えば、図10に示すよ
うに、プリンタ画像信号入力部80と、プリント処理部
81と、プリントヘッド駆動部82と、プリントヘッド
83と、プリンタ制御信号インタフェース部84と、プ
リンタCPUシステム85とを備える。
【0098】プリンタ画像信号入力部80は、STB3
0から送信されたプリンタ画像信号が入力されて、この
プリンタ画像信号から、印刷装置32で印刷する画像デ
ータを抽出する機能を有している。
【0099】プリント出力処理部81は、プリンタ画像
信号入力部80によって抽出された画像データに基づい
て、この画像データを印刷装置32で印刷するために適
したプリントデータを生成する機能を有している。
【0100】プリント出力処理部81は、具体的には例
えば、LUT(ルックアップテーブル)による変換処
理、積和演算等が高速に実行できる演算回路を利用した
演算処理、高速演算処理アルゴリズムを持つソフトウエ
アによって実現する演算処理、及び/又は専用変換回路
による処理等で実現されている。このように、プリント
出力処理部81において演算処理を順次実行する場合に
は、入力される画像データにおける各データのビット数
と同一のビット数で演算処理を行うと、各データの有効
精度が悪化してしまう場合が多い。したがって、プリン
ト出力処理部81では、入力される画像データのビット
数に対して、演算処理の途中で、各データのビット数を
増加させ、演算処理の最終段階において、増加させたビ
ット数を元の状態に減少させることが望ましい。これに
より、有効精度の悪化を回避することができる。
【0101】プリントヘッド駆動部82は、プリント出
力処理部81によって生成されたプリントデータに基づ
いて、プリントヘッド83を駆動する駆動信号を生成す
る。
【0102】プリントヘッド83は、プリントヘッド駆
動部82によって生成された駆動信号に基づいて駆動さ
れ、印刷用紙に所定の画像を印刷する機能を有してい
る。なお、図10においては図示を省略しているが、印
刷装置32には、プリントヘッド83とともに、印刷用
紙を供給する用紙供給部が備えられている。なお、用紙
供給部は、従来から用いられている各種印刷装置と同様
の構成であるため、説明を省略する。
【0103】プリンタ制御信号インタフェース部84
は、印刷装置32内に設けられたプリンタシステムバス
に接続され、STB30に対して、プリンタ制御信号の
送受信を行う機能を有している。すなわち、プリンタ制
御信号インタフェース部84は、STB30におけるプ
リンタ制御信号インタフェース部61と同等のものであ
り、例えば、STB30から送信される印刷動作の開始
及び/又は中止の指示を受信したり、印刷装置32にお
ける印刷動作の完了や用紙不足などの情報をSTB30
に送信する機能を有している。
【0104】プリンタCPUシステム85は、例えば、
CPU、プログラムROM、RAM、フラッシュメモリ
等から構成されてなる。プリンタCPUシステム85
は、印刷装置32内に設けられたプリンタシステムバス
に接続され、このプリンタシステムバスを介して各種制
御信号の送受信を行うことにより、印刷装置32を構成
する各部に対する制御を行う。すなわち、プリンタCP
Uシステム85は、例えば、プリンタ制御信号インタフ
ェース部84が受信した印刷動作の開始の指示に基づい
て、印刷装置32を構成する各部に対する制御を行う。
あるいは、例えば、印刷装置32を構成する各部からの
情報をプリンタシステムバスを介して受信し、印刷動作
の完了や用紙不足などの情報を処理して、プリンタ制御
信号インタフェース部84を介してSTB30に送信す
る。
【0105】なお、図10においては、プリンタシステ
ムバスと印刷装置32を構成する各部との間で送受信さ
れる各種制御信号の流れを示す矢印を、一部省略して示
している。
【0106】つぎに、以下では、プリント出力処理部8
1の具体的な構成例について説明する。
【0107】プリント出力処理部81は、例えば、図1
1に示すように、拡大部90と、RGB−CMY変換部
91と、色補正部92と、黒抽出下色除去部93と、出
力ガンマ補正及び階調修正部94と、シャープネス修正
部95と、出力特性変換部96とを備える。
【0108】拡大部90は、プリンタ画像信号入力部8
0から例えばRGB信号によって出力された画像データ
の画素数が、印刷する画像の画素数と比較して少ない場
合に、入力された画像データに対して拡大処理を行い、
印刷するために適した画素数に変換する。
【0109】拡大部90には、プリンタ画像信号入力部
80から、例えば図12(a)に示すように、上述した
デジタル放送の動画画像の規格の一つである720p
(720×1280画素)の画像データが入力される。
このとき、拡大部90は、印刷装置32がA4サイズの
印刷用紙に300dpiでプリントを行う場合に、図1
2(b)に示すように、入力された画像データの縦横の
構成画素数を2.675倍に拡大して、1926×34
24画素である画像データに変換する。
【0110】RGB−CMY変換部91は、拡大部90
で変換処理された画像データに基づいて、この画像デー
タを構成するRGB信号に変換処理を施し、プリントヘ
ッド83で使用するC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Y
ellow)の各色により構成されたインクやトナーに対応
したCMY信号を生成する。この変換処理は、例えば、
濃度Log変換、補色変換、又は線形マスキング変換な
どによって実現することができる。
【0111】色補正部92は、RGB−CMY変換部9
1によって生成されたCMY信号に対して色補正処理を
行う。これにより、印刷装置32は、プリントヘッド8
3で使用するインクやトナーの分光吸収特性が、減法混
色による理想的な特性と異なっている場合に生じるプリ
ント画像の色調、特に色相と彩度のずれを補正すること
ができる。色補正部92において行う色補正処理は、具
体的には、LUT(Look Up Table)を用いた演算によ
る変換、線形マスキング演算による変換、又は非線形マ
スキング演算による演算などによって実現することがで
きる。
【0112】また、印刷装置32に入力される画像デー
タにおける表現可能な色特性の範囲と、プリントヘッド
83によって印刷用紙に再現可能な色特性の範囲とが異
なる場合には、色補正部92において、画像データに対
して色特性を圧縮処理やクリップ処理を行う。これによ
り、プリントヘッド83により再現可能な色特性の範囲
を超える画像データが印刷装置32に入力された場合で
あっても、この画像データに含まれる色特性の情報を効
率よく利用して最適なプリント処理を行うことが可能と
なる。
【0113】黒抽出下色除去部93は、プリントヘッド
83に黒色(以下、Kと記す。)のインク又はトナーが
備えられている場合に、色補正部92によって色補正処
理が行われた画像データに対して黒色の抽出及び下色の
除去を行う。すなわち、黒抽出下色除去部93は、色補
正部92から入力されたCMY信号中に含まれるK成分
を抽出するとともに、C、M、Yの各成分から抽出した
K成分に相当する値を減算し、C、M、Y、Kの各成分
から構成されてなるCMYK信号を生成する。
【0114】このように、CMY信号のうちK成分を抽
出してCMYK信号に置換する方法としては、例えば、
CMY信号中に含まれるK成分をすべて抽出する方法
や、所定の割合のK成分を抽出・置換する方法、所定の
濃度以上の領域でK成分を抽出・置換する方法など、様
々な方法がある。
【0115】印刷装置32においては、黒抽出下色除去
部93によってCMY信号をCMYK信号に変換し、C
MY信号中に含まれるK成分を黒色のインク又はトナー
によって印刷を行うことにより、C、M、Yの各インク
又はトナーだけでは十分に再現することが困難な黒色部
分を、最適な品質で印刷することが可能となる。なお、
印刷装置32において、プリントヘッド83に黒色のイ
ンク又はトナーが備えられていない場合には、黒色抽出
除去部93は、上述した黒色抽出・置換処理を行わな
い。あるいは、この場合には、黒色抽出下色除去部93
を備えずにプリント出力処理部81を構成してもよい。
【0116】出力ガンマ補正及び階調修正部94は、黒
抽出下色除去部93によってCMYK信号とされた画像
データに対して、ガンマ補正処理、及び階調修正処理を
行う。具体的には、プリントヘッド83における中間調
の再現方法に特徴的な出力特性を有する場合に、入力さ
れた画像データに対して、その出力特性に適したガンマ
補正処理、及び階調修正処理を行う。
【0117】シャープネス修正部95は、出力ガンマ補
正及び階調修正部94によって補正及び修正された画像
データに対して、画像の輪郭部に対する強調処理、及び
スムージング処理を行う。これにより、印刷装置32に
おいては、プリントする画像の品質を向上させることが
できる。
【0118】出力特性変換部96は、シャープネス修正
部95によって処理された画像データに対して、プリン
トヘッド83の種類、プリントヘッド83の駆動方法、
印刷用紙の種類、インク又はトナーの種類などに応じ
て、印刷する画像の品質が最適となるように、各種特性
を変換する。また、印刷時の環境温度、プリントヘッド
83における熱履歴特性、プリントヘッド83に備えら
れたプリント素子のばらつき等に応じて、各種特性を変
換する。
【0119】なお、画像データに対する各種特性の変換
処理のうち、プリントヘッド駆動部82において、補正
を行うことが適している変換処理については、このプリ
ントヘッド駆動部82にて行うとすればよい。
【0120】印刷装置32は、プリント出力処理部81
を備えていることによって、上述したように、表示装置
31で表示するために生成された画像データを変換処理
して、印刷するために適したプリントデータを出力し、
高品位な印刷を行うことが可能であるとともに、必要に
応じて自由な印刷処理を行うことが可能となる。
【0121】つぎに、プリントヘッド83において、黒
色のインク又はトナーだけによって印刷する場合におけ
るプリント出力処理部81の構成の一例を、図14を参
照しながら説明する。なお、図14において、図12に
図示する部分と同一又は同等の部分については、図12
と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0122】プリント出力処理部81は、プリントヘッ
ド83において黒色のインク又はトナーだけによって印
刷する場合に、図14に示すように、例えば、拡大部9
0と、RGB−K変換部100と、出力ガンマ補正及び
階調修正部94と、シャープネス修正部95と、出力特
性変換部96とを備える。すなわち、この場合にプリン
ト出力処理部81は、上述したRGB−CMY変換部9
1、色補正部92、及び黒抽出下色除去部93との代わ
りに、RGB−K変換部100を備えて構成される。
【0123】RGB−K変換部100は、拡大部90か
らRGB信号によって出力された画像データに基づい
て、所定の演算を行い、黒色(K)の濃度情報だけから
なるK信号を生成する。このRGB−K変換部100で
は、例えば、以下の式1で求められる輝度情報Yに基づ
いてK信号を生成する。
【0124】Y=0.2126×R+0.7152×G
+0.0722×B (式1)なお、上記式1におい
て、R,G,Bは、それぞれ、RGB信号中のR成分、
G成分、B成分の輝度を示す。
【0125】また、図14に示すように、プリントヘッ
ド83において黒色(K)だけで印刷を行うときには、
プリントヘッド83が画像データに含まれる階調を全て
再現することができない場合がある。この場合には、シ
ャープネス修正部95又は出力特性変換部96におい
て、プリントヘッド85で再現可能な階調の数に応じて
ディザ処理を行う。ディザ処理としては、例えば、組織
的ディザ法や誤差拡散法などを利用して、疑似階調を表
現する。
【0126】つぎに、以下では、プリントヘッド83の
具体的な構成例について説明する。なお、以下の説明で
は、印刷装置32のプリントヘッド83を、いわゆるモ
ノクロレーザプリンタに適用した場合の一例について説
明する。
【0127】プリントヘッド83は、図15に示すよう
に、例えば、レーザ出力部110と、ポリゴンミラー1
11と、モータ112と、レンズ113と、反射ミラー
114と、感光ドラム115と、帯電チャージャ116
と、現像器117と、転写チャージャ118と、一対の
搬送ローラ119,120とを備える。
【0128】このように、プリントヘッド83がモノク
ロレーザプリンタとして構成されている場合には、プリ
ンタ出力処理部81によってK信号として変換された画
像データが、プリントヘッド駆動部82(この場合には
例えばレーザコントロール部やレーザドライバにより構
成される。)によってレーザ出力信号に変換され、ポリ
ゴンミラー111等と同期して、レーザ出力部110か
らレーザ光として出力される。
【0129】レーザ出力部110から出力されたレーザ
光は、ポリゴンミラー駆動部(図示せず。)によって駆
動されるモータ112とともに回転するポリゴンミラー
111に反射され、レンズ113及び反射ミラー114
を経由して、感光ドラム115の主面を線状に走査す
る。感光ドラム115は、ドラム駆動モータ(図示せ
ず。)によってレーザ光の走査方向を軸として回転駆動
されている。また、感光ドラム115は、帯電チャージ
ャ116によって帯電されており、レーザ光で走査され
ることで、画像データに応じた潜像が主面上に形成され
る。
【0130】そして、感光ドラム115の主面上に形成
された潜像に対して、現像器117によってトナーが供
給され、トナー像が形成される。トナー像は、感光ドラ
ム115の回転に伴って、転写チャージャ118に対向
する位置までくると、図示を省略する給紙部から一対の
搬送ローラ119,120によって搬送されてくる印刷
用紙130に転写される。その後、印刷用紙130は、
図示を省略する定着器によってトナーが定着され、印刷
装置32の外に排出される。
【0131】以上の説明では、印刷装置32における印
刷方式として、従来から用いられているモノクロレーザ
プリンタを適用した場合について説明したが、本発明に
おいては、このようなモノクロレーザプリンタ方式に限
定されるものではなく、例えば、複数の感光ドラムを有
するカラーレーザプリンタや、インクジェットプリン
タ、感熱プリンタ、昇華型熱転写プリンタ等の各種印刷
方式を適用することができることは云うまでもない。
【0132】なお、本発明では、印刷装置32に、印刷
する画像データのうちの少なくとも一部を一時保持する
記憶手段を備えるとしてもよい。このような記憶手段と
しては、表示装置31に備えられたビデオRAM部54
やプリントRAM部55と同様に、例えば、表示する画
面に応じた画像データを保持するフレームメモリと、こ
のフレームメモリに対する画像データの書き込み及び読
み出しを制御するメモリコントローラなどにより構成す
ることができる。フレームメモリとしては、従来から広
く利用されている各種RAM(Random Access Memory)
を用いることができる。
【0133】印刷装置32は、このような記憶手段を備
えることにより、この記憶手段に印刷する画像データを
一時保持しておくことができる。このため、プリントヘ
ッド83が印刷を完了するまでに必要な時間に左右され
ずに、STB30から印刷装置32への画像データの伝
送を効率よく行うことができる。また、印刷装置32の
内部に記憶手段を備えることにより、この記憶手段と上
述したプリント出力処理部81とを協調動作させて、印
刷する画像データのフィルタリング処理や拡大縮小処理
を行うことができ、印刷の高画質化・効率化を図ること
ができる。また、この記憶手段が、印刷用紙1枚分に相
当する十分なメモリ容量を有する場合には、例えば、こ
の記憶手段に複数の画像データを保持させるなどして、
1枚の印刷用紙に複数の画像データを印刷することが可
能となり、印刷する際の自由度が向上して使用者の利便
性が向上する。
【0134】なお、本発明に係る印刷装置32は、上述
した記憶手段を備える他に、上述したSTB30と同様
な通信インタフェース部50、符号化情報展開部51及
び描画エンジン部53などを、独自に備える構成として
もよい。これにより、印刷装置32は、STB30とは
独立して印刷するための画像データを生成することがで
き、STB30から伝送されてきた画像データ、すなわ
ち表示装置31に表示されるものと同等の画像データに
対して、さらに別の画像データや補記的な情報などを追
加し、印刷することが可能となる。すなわち、印刷の自
由度や使用者の利便性がさらに向上することとなる。
【0135】つぎに、以下では、上述したSTB30、
表示装置31、及び印刷装置32の動作の典型的な場合
の一例について、図16を参照しながら説明する。
【0136】STB30は、動作開始後に、図16にお
いてステップS200に示すように、通信インタフェー
ス部50によりデジタル放送を受信するとともに、受信
したデジタル放送の信号のうち特定の番組放送を選択す
る。このとき、I/O制御部58を介して入力される使
用者からの操作指示に応じて、チューナ70によって番
組放送を選択するとすればよい。また、使用者からの操
作指示が一定時間なかった場合には、例えば、前回選択
された番組放送のチャンネルやアドレスを、CPUシス
テム59のフラッシュメモリ等から取得して、そのチャ
ンネルやアドレスに応じた番組放送を選択するとすれば
よい。
【0137】次に、ステップS201に示すように、通
信インタフェース部50により受信したデジタル放送の
信号を符号か情報展開部51により展開し、描画エンジ
ン部53によって画像データを生成する。
【0138】次に、ステップS202に示すように、描
画エンジン部53により生成された画像データを、ビデ
オRAM部54に描画するとともに一時保持する。この
ときビデオRAM部54に描画する画像データとして
は、例えば、図9に示すように、各種情報が合成された
画面としてもよい。なお、描画エンジン部53における
画像データの生成と、この画像データのビデオRAM部
54への描画とは、実際には同時期的に行うとしてもよ
い。
【0139】次に、ステップS203に示すように、ビ
デオRAM部54に一時保持された画像データを表示装
置31に伝送するとともに、この画像データを表示装置
31において表示デバイス73上に表示する。
【0140】また、ステップS202においてビデオR
AM部54への画像データの描画を行う一方で、ステッ
プS204に示すように、STB30のI/O制御部5
8は、使用者からの印刷指示が入力されたか否かを判定
する。入力されていない場合には、ステップS201に
処理を進め、描画エンジン部53による画像データの生
成、ビデオRAM部54への描画、表示デバイス73へ
の表示を順次行う。印刷指示が入力された場合には、次
のステップS205に処理を進める。
【0141】ステップS205においては、描画エンジ
ン部53によるビデオRAM部54への描画を一時停止
するとともに、このビデオRAM部54に一時保持され
ている画像データをプリントRAM部55に転送する。
そして、転送が完了した後に、ステップS201に処理
を進め、描画エンジン部53による画像データの生成と
ビデオRAM部54への描画を再開する。
【0142】なお、このステップS205においては、
例えば、I/O制御部63を介して入力された使用者か
らの操作指示に応じて、ビデオRAM部54に一時保持
された画像データのうちの一部だけをプリントRAM部
55へ転送するとしてもよい。あるいは、使用者からの
操作指示に応じて、ステップS201及びステップS2
02の処理を行いながら、ビデオRAM部54に描画さ
れた複数の画像データからそれぞれその一部又は全部を
適宜プリントRAM部55に転送するとしてもよい。本
発明においては、ビデオRAM部54からプリントRA
M部55に転送する画像データを適宜に取捨選択するこ
とにより、印刷する画像データを柔軟に構成することが
できる。
【0143】一方、プリントRAM部55への画像デー
タの転送が完了した後には、ステップS206に示すよ
うに、この画像データを印刷装置32に伝送するととも
に、プリント出力処理部81によって変換処理が行わ
れ、印刷に適した画像データを生成する。
【0144】そして、ステップS207に示すように、
プリント出力処理部81で生成された印刷用の画像デー
タをプリントヘッド83によって印刷する。
【0145】ところで、上述した動作の一例では、使用
者からの印刷指示が入力された後に、画像データがビデ
オRAM部54からプリントRAM部55へ転送される
としたが、本発明ではこのような動作に限定されるもの
ではない。以下では、STB30、表示装置31、及び
印刷装置32の動作の別の一例について、図17を参照
しながら説明する。なお、図17において、上述した図
16の場合と同一又は同等の動作を行うステップについ
ては、説明を省略し、同一の符号を付すこととする。
【0146】図17に示す動作では、ステップS202
においてビデオRAM部54への画像データの描画を行
う一方で、ステップS210に示すように、ビデオRA
M部54に一時保持されている画像データをプリントR
AM部55に転送する。
【0147】そして、ステップS211に示すように、
STB30のI/O制御部58は、使用者からの印刷指
示が入力されたか否かを判定する。入力されていない場
合には、ステップS201に処理を進め、描画エンジン
部53による画像データの生成、ビデオRAM部54へ
の描画、表示デバイス73への表示を順次行う。印刷指
示が入力された場合には、次のステップS212に処理
を進める。
【0148】ステップS212においては、プリントR
AM部55に一時保持されている画像データを印刷装置
32へ伝送するとともに、処理をステップS201にす
すめ、描画エンジン部53による画像データの生成とビ
デオRAM部54への描画を繰り返す。
【0149】印刷装置32へ伝送された画像データは、
ステップS206及びステップS207に示すように、
印刷に適した画像データに変換処理されて印刷される。
【0150】以上のように、図17に示す動作の例で
は、使用者から入力される印刷指示を待たずに、描画エ
ンジン部53によるビデオRAM部54への描画と、こ
のビデオRAM部54からプリントRAM部55への転
送とがほぼ同時に行われている。本発明において、図1
7に示すような動作を行う場合には、表示装置31で表
示する画像の更新を妨げない程度に、ビデオRAM部5
4からプリントRAM部55への画像データの転送にか
かる時間が十分に短い場合に有効である。
【0151】つぎに、以下では、上述したビデオRAM
部54及びプリントRAM部55についての具体的な構
成例について説明する。ビデオRAM部54及びプリン
トRAM部55は、例えば、画像データを保持するフレ
ームメモリと、このフレームメモリに対する画像データ
の書き込み及び読み出しを制御するメモリコントローラ
などにより構成することができる。ビデオRAM部54
及びプリントRAM部55は、フレームメモリやメモリ
コントローラなどを組み合わせることにより、様々な回
路構成で実現することができるが、以下では、それぞれ
のメモリコントローラが一体に構成された場合の例につ
いて説明する。
【0152】この場合には、例えば、図18に示すよう
に、ビデオRAM部54にビデオ用フレームメモリ22
0が備えられ、プリントRAM部55にプリント用フレ
ームメモリ221が備えられる。そして、ビデオ用フレ
ームメモリ220及びプリント用フレームメモリ221
は、それぞれまとめてメモリコントローラ222によっ
て画像データの書き込み及び読み出しを制御される構成
とすることができる。
【0153】そして、描画エンジン部53によって表示
装置31に表示するために生成された画像データは、メ
モリコントローラ222の働きにより、ビデオ用フレー
ムメモリ220及びプリント用フレームメモリ221に
書き込まれる。また、ビデオ用フレームメモリ220及
びプリント用フレームメモリ221に書き込まれた画像
データは、メモリコントローラ222によって読み出さ
れ、それぞれモニタ画像信号出力部56及びプリンタ画
像信号出力部57に転送される。すなわち、図5を参照
して説明したように、画像データをビデオRAM部54
からプリントRAM部55へ転送する動作は、メモリコ
ントローラ222によって制御されることとなる。
【0154】メモリコントローラ222は、例えば、図
19に示すように、ビデオ用フレームメモリ220とプ
リント用フレームメモリ221とに対して同一のメモリ
空間を設定し、それぞれのメモリ領域A1,A2をミラ
ー化(鏡像化)する構成とすることができる。すなわ
ち、メモリコントローラ222は、描画エンジン部53
から転送されてきた画像データを、ビデオ用フレームメ
モリ220のメモリ領域A1に書き込むとともに、ミラ
ー化を行うことによって、メモリ領域A1の記憶内容を
プリント用フレームメモリ221のメモリ領域A2に転
送(コピー)する。
【0155】また、メモリコントローラ222は、使用
者からの印刷操作が行われた際に、ミラー化を行う動作
を停止し、描画エンジン部53から転送されてきた画像
データがビデオ用フレームメモリ220だけに書き込ま
れるように動作するとともに、プリント用フレームメモ
リ221に保持されている画像データをプリンタ画像信
号出力部57に出力する。そして、プリント用フレーム
メモリ221からの画像データの出力が完了した後に、
ミラー化を行う動作を再開する。
【0156】STB30では、メモリコントローラ22
2が上述したように動作することにより、プリント用フ
レームメモリ221に保持された画像データを印刷装置
32に対して出力している間にも、ビデオ用フレームメ
モリ220に対する画像データの書き込みを停止する必
要がなくなる。したがって、印刷装置32によって印刷
を行う間に、表示装置31における画像データの更新を
継続して行うことができる。
【0157】また、メモリコントローラ222は、例え
ば、図20に示すように、ビデオ用フレームメモリ22
0のメモリ空間と、プリント用フレームメモリ221の
メモリ空間とに対して、それぞれ異なるメモリ領域A
3,A4を割り当てるとともに、描画エンジン部53か
らはプリント用フレームメモリ221のメモリ空間が、
ビデオ用フレームメモリ220のメモリ空間と同等のメ
モリ領域A4’として認識されるようにアドレス変換を
行う構成とすることができる。すなわち、描画エンジン
部53から画像データが転送されてきたときに、アドレ
ス変換を行い、この画像データをビデオ用フレームメモ
リ220及びプリント用フレームメモリ221に対して
それぞれ書き込む。
【0158】また、メモリコントローラ222は、使用
者からの印刷操作が行われた際に、アドレス変換を行う
動作を停止し、描画エンジン部53から転送されてきた
画像データがビデオ用フレームメモリ220のメモリ空
間(メモリ領域A3)だけに書き込まれるように動作す
るとともに、プリント用フレームメモリ221のメモリ
空間(メモリ領域A4)に保持されている画像データを
プリンタ画像信号出力部57に出力する。そして、プリ
ント用フレームメモリ221からの画像データの出力が
完了した後に、アドレス変換を行う動作を再開する。こ
れにより、印刷装置32によって印刷を行う間に、表示
装置31における画像データの更新を継続して行うこと
ができる。
【0159】また、メモリコントローラ222によって
アドレス変換を行う場合であって、ビデオ用フレームメ
モリ220及びプリント用フレームメモリ221として
非同期式のメモリ、すなわちデータの書き込みが完了し
たときに書き込み完了の応答を返すメモリを用いる場合
には、これらビデオ用フレームメモリ220及びプリン
ト用フレームメモリ221からの書き込み完了の応答の
論理積(AND)を計算することにより、両者の書き込
みが完了したとみなすことが有効となる。
【0160】また、メモリコントローラ222は、例え
ば、図21に示すように、ビデオ用フレームメモリ22
0のメモリ空間と、プリント用フレームメモリ221の
メモリ空間とに対して、それぞれ異なるメモリ領域A
5,A6を割り当て、描画エンジン部53から転送され
てきた画像データを、これらメモリ領域A5,A6にそ
れぞれ書き込む構成としてもよい。これにより、上述し
たようなミラー化やアドレス変換を行う動作を簡略化で
きるが、使用者からの印刷操作が行われた際に、プリン
ト用フレームメモリ221のメモリ空間(メモリ領域A
4)に保持されている画像データのプリンタ画像信号出
力部57への出力が完了するまで、描画エンジン部53
による画像データの更新を停止する必要がある。したが
って、例えば、印刷する画像データを保持するに十分な
第3の記憶手段が印刷装置32側に備えられている場合
などのように、プリント用フレームメモリ221のメモ
リ空間(メモリ領域A4)に保持されている画像データ
のプリンタ画像信号出力部57への出力が十分に短時間
で済む場合に有効となる。また、図21に示すような構
成とする場合に、メモリ領域A5,A6のメモリ空間の
大きさは、必ずしも同一である必要がなく、メモリ領域
A6がメモリ領域A5以上の大きさに割り当てられてい
ればよい。
【0161】つぎに、ビデオRAM部54及びプリント
RAM部55に対して、それぞれ別々に画像データを書
き込む場合の例について説明する。
【0162】この場合には、例えば、図22に示すよう
に、描画エンジン部53に、ビデオRAM部54に書き
込む画像データを生成する第1の描画エンジン230
と、プリントRAM部55に書き込む画像データを生成
する第2の描画エンジン231とを設ける。そして、ビ
デオRAM部54にビデオ用フレームメモリ232及び
ビデオ用メモリコントローラ233が備えられ、プリン
トRAM部55にプリント用フレームメモリ234びプ
リント用メモリコントローラ235が備えられる。そし
て、第1の描画エンジン230及び第2の描画エンジン
231によって同一の画像データを別々に生成するとと
もに、これら画像データをそれぞれ、ビデオ用メモリコ
ントローラ233及びプリント用メモリコントローラを
介して、ビデオ用フレームメモリ232及びプリント用
フレームメモリ234に対して別々に書き込む。
【0163】また、プリント用メモリコントローラ23
5は、印刷装置32によって印刷を行うために、プリン
ト用フレームメモリ234に保持された画像データをプ
リンタ画像信号出力部57に出力している間には、第2
の描画エンジン231によって生成された画像データの
プリント用フレームメモリ234への書き込みを停止す
る。
【0164】描画エンジン部53、ビデオRAM部5
4、及びプリントRAM部55を、図22に示すような
構成とすることにより、上述のようにプリント用フレー
ムメモリ234からの画像データの出力を行っている間
にも、第1の描画エンジン230による画像データの生
成と、ビデオ用フレームメモリ232に対する書き込み
を継続することができる。したがって、印刷装置32に
よって印刷を行う間に、表示装置31における画像デー
タの更新を継続して行うことができる。また、第1の描
画エンジン230及び第2の描画エンジン231によっ
て、表示装置31での表示と印刷装置32での印刷とに
適した画像データを別々に生成し、それぞれビデオ用フ
レームメモリ232及びプリント用フレームメモリ23
4に書き込むとすることもできる。
【0165】なお、このように、ビデオRAM部54及
びプリントRAM部55にそれぞれメモリコントローラ
233,235を設けた場合であっても、これらメモリ
コントローラ233,235が協調して動作し、例え
ば、ビデオ用メモリコントローラ233がプリント用フ
レームメモリ234に対して画像データの書き込みやコ
ピーを行うことが可能とされていてもよい。また、この
場合には、ビデオ用フレームメモリ232及びプリント
用フレームメモリ234のメモリ領域の大きさは、必ず
しも同じである必要がなく、ビデオ用フレームメモリ2
32のメモリ領域の大きさがビデオ用フレームメモリ2
34のメモリ領域以上の大きさであればよい。
【0166】つぎに、以下では、上述したようにしてビ
デオRAM部54からプリントRAM部55に画像デー
タを転送する方法の具体的な構成例について説明する。
【0167】本発明において、STB30で画像データ
を生成する方法としては、例えばMPEG−2のデコー
ド出力をそのままデジタル出力する場合のような第1の
画像生成方法と、例えばパーソナルコンピュータに備え
られるグラフックカードに代表されるように、ランダム
アクセスが可能なビデオRAMを備え、このビデオRA
Mに保持された内容を色変換テーブルを介して出力する
場合のような第2の画像生成方法とに大別することがで
きる。
【0168】第1の画像生成方法では、入力された情報
に対する描画処理が、ほぼラスタ走査の方法に従って順
次行われるが、第2の画像生成方法では、ラスタ走査の
方向に全く関係なく、表示する画面上の任意の位置に対
して描画処理を行うことが可能である。本発明において
は、ビデオRAM部54からプリントRAM部55に画
像データを転送するに際して、第1の画像生成方法及び
第2の画像生成方法のいずれの場合においても適用する
ことができる。
【0169】そこで、第1の画像生成方法を実現する具
体的な構成例を図23を参照して説明する。
【0170】STB30において、表示装置31に表示
する画像データを生成する画像データ生成手段として
は、例えば、図23に示すようなMPEGデコーダ25
0を備えるとしてもよい。MPEGデコーダ250は、
制御部251と、画像生成部252と、音声デコーダ5
2と、ビデオRAM部54と、モニタ画像信号出力部5
6とを備える。
【0171】制御部251は、通信インタフェース部5
0からMPEGストリームが入力されて、このMPEG
ストリームから符号化情報展開部51や音声デコーダ5
2で必要となる信号を抽出するシステムデコーダ253
と、外部のCPUシステム59に接続されて各種制御信
号の送受信を行う外部CPUインタフェース254と、
MPEGデコーダ250の各部の動作を制御する制御回
路部255と、各部の動作の基準となるクロックを生成
するクロック生成部256とを備える。そして、制御部
251を構成する各部は、MPEGデコーダ250の内
部に設けられたシステムバスに接続され、このシステム
バスを介して、他の各部と相互に各種信号の送受信を行
う。
【0172】音声デコーダ52は、図5における音声デ
コーダ52と同等のものであり、システムデコーダ25
2を介して入力されたMPEGストリームから音声デー
タを抽出してデコード処理を行い、音声信号として外部
に出力する。
【0173】画像生成部252は、図5における符号化
情報展開部51と描画エンジン部53との機能を併せ持
ち、表示装置31で表示する主となる画像データを生成
するビデオデコーダ257と、このビデオデコーダ25
7により生成された画像データに対して各種フィルタ処
理を行うポストフィルタ258と、例えばDVD−Vi
deo規格に準拠したサブピクチャ(字幕など)の画像
データを生成するサブピクチャデコーダ259と、この
サブピクチャデコーダ259により生成された画像デー
タに対して各種処理を行うサブピクチャOSD260
と、使用者からの操作指示に関する情報を対話的に示す
画像データを生成するOSD(On ScreenDisplay)26
1と、ポストフィルタ258、サブピクチャOSD26
0、OSD261から出力される画像データを合成して
同期信号とデジタル映像信号とを生成する映像ミキサ2
62とを備える。
【0174】ビデオRAM部54は、フレームメモリと
してのSDRAM(Synchronus DRAM)263と、この
SDRAM263に対する画像データの書き込み及び読
み出しを制御するメモリコントローラ264とを備え
る。
【0175】モニタ画像信号出力部56は、映像ミキサ
262により生成された同期信号とデジタル映像信号と
を外部に出力するとともに、このデジタル映像信号をN
TSCやPALなどの規格化された映像信号に変換して
デジタル出力するNTSC/PALエンコーダ265
と、このNTSC/PALエンコーダ265によって変
換されたデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換し
て出力するD/Aコンバータ266とを備える。
【0176】このように、STB30における画像デー
タ生成手段として、MPEGデコーダ250を備えると
する場合には、画像生成部252で生成された画像デー
タが、システムバスを介してビデオRAM部54に対し
て送受信され、このビデオRAM部54のSDRAM2
63に一時保持される。そして、SDRAM263に保
持された画像データは、システムバス、画像生成部25
2、及びモニタ画像信号出力部56を介して、デジタル
映像信号やアナログ映像信号として出力される。
【0177】つぎに、上述した第2の画像生成方法を実
現する具体的な構成例を図24及び図25を参照して説
明する。
【0178】STB30において、表示装置31に表示
する画像データを生成する画像データ生成手段として
は、例えば、図24に示すようなグラフィックカード2
70を備えるとしてもよい。グラフィックカード270
は、制御部271と、グラフィックエンジン272と、
ビデオRAM部273と、モニタ画像信号出力部274
とを備える。
【0179】制御部271は、通信インタフェース部5
0から生成すべき画像データを示す信号が入力されて、
この信号からグラフィックエンジン272で必要となる
情報信号を抽出するデータ入力インタフェース部275
と、外部のCPUシステム59に接続されて各種制御信
号の送受信を行うシステムコントローラ276と、この
システムコントローラ276で必要となるメモリ空間を
提供するメインメモリ277とを備える。そして、デー
タ入力インタフェース部275とシステムコントローラ
276とは、グラフィックカード270の内部に設けら
れたシステムバスに接続され、このシステムバスを介し
て、他の各部と相互に各種信号の送受信を行う。
【0180】グラフィックエンジン272は、図5にお
ける描画エンジン部53に相当し、データ入力インタフ
ェース部275に入力された信号に基づいて、表示装置
31で表示する画像データを生成する。
【0181】ビデオRAM部273は、図5におけるビ
デオRAM部54に相当し、グラフィックエンジン27
2によって生成された画像データを一時保持するRAM
部278と、このRAM部278に保持されている画像
データに対して順次読み書きを行うことが可能なSAM
部(データレジスタ)279と、このSAM部279に
よって取り出された画像データをRGB情報に変換して
デジタル映像信号(RGB信号)を生成するとともに、
表示装置31で適切に表示を行うための同期信号を生成
する色変換LUT(Look Up Table)280とを備え
る。
【0182】モニタ画像信号出力部274は、色変換L
UT280で生成されたデジタル映像信号と同期信号と
を外部に出力するとともに、このデジタル映像信号をア
ナログ映像信号に変換して出力するD/Aコンバータ2
81を備える。
【0183】このように、STB30における画像デー
タ生成手段として、グラフィックカード270を備える
とする場合には、グラフィックエンジン272で生成さ
れた画像データが、ビデオRAM部273に転送され、
RAM部278に一時保持される。そして、RAM部2
78に保持された画像データは、SAM部279、色変
換LUT280、モニタ画像信号出力部281を介し
て、デジタル映像信号やアナログ映像信号として出力さ
れる。
【0184】なお、上述の説明では、グラフィックカー
ド270のビデオRAM部273として、RAM部27
8に対して任意のアドレスからランダムに読み書きする
ことが可能なポートと、RAM部278のアドレスに対
してブロック単位で読み書きすることが可能なポートと
を備える、いわゆるデュアルポートRAM(Dual Port
RAM)を用いている。しかしながら、グラフィックカー
ド270では、ビデオRAM部273として、例えば、
図25に示すように、高速でデータ転送を行うことが可
能であるとともに、データの入出力が外部クロックに同
期して行われるSDRAM(Synchronus DRAM)を用い
た構成としてもよい。
【0185】この場合に、ビデオRAM部273は、例
えば、図25に示すように、メモリコントローラ290
と、テクスチャバッファ291と、Zバッファ292
と、フレームバッファ293と、色変換LUT280と
を備える。そして、グラフィックエンジン272によっ
て生成された画像データは、メモリコントローラ290
の働きによって、その画像データの内容に応じて、テク
スチャバッファ291、Zバッファ292、及びフレー
ムバッファ293に一時保持される。また、これらテク
スチャバッファ291、Zバッファ292、及びフレー
ムバッファ293に保持された画像データは、メモリコ
ントローラ290により読み出されて、色変換LUT2
80、及びモニタ画像信号出力部274を介して、デジ
タル映像信号やアナログ映像信号として出力される。
【0186】ところで、STB30において、ビデオR
AM部54やプリントRAM部55は、上述したような
SDRAMやデュアルポートRAMを用いるとする他
に、例えば、先に書き込まれた信号から順に読み出すこ
とが可能なFIFO型のフィールドメモリや、1ビット
毎にデータを書き込むことが可能なSGRAM(Synchr
onus Graphic RAM)などを用いるとすればよい。また、
以上で挙げた守りの他に、一般にビデオ用途メモリと称
されているような、例えば12MHz〜74MHz程度
で動作する高速なメモリを用いるとすればよい。これに
より、画像データの高速な書き込み及び読み出し動作が
可能となる。
【0187】つぎに、上述したように、MPEGデコー
ダ250やグラフィックカード270によって、表示装
置31で表示するために生成された画像データを、プリ
ントRAM部55に転送するに際して、このプリントR
AM部55の具体的な構成例について説明する。
【0188】STB30において、プリントRAM部5
5は、上述したデュアルポートRAMを用いて、例え
ば、図26に示すように構成することができる。この場
合に、プリントRAM部55は、アドレス生成部300
と、データイネーブラ301と、デュアルポートRAM
302とを備える。
【0189】アドレス生成部300には、MPEGデコ
ーダ250やグラフィックカード270から出力される
同期信号が入力されるとともに、例えばCPUシステム
59などから印刷開始の指示、すなわちビデオRAM部
54に保持された画像データの転送開始の指示が入力さ
れる。そして、アドレス生成部300は、同期信号に基
づいて、CPUシステム59などから入力された指示に
応じて、画像データをデュアルポートRAM302に書
き込むアドレスを生成する。
【0190】データイネーブラ301は、画像データの
転送開始の指示がアドレス生成部300を介して入力さ
れると解放され、MPEGデコーダ250やグラフィッ
クカード270から入力されされているデジタル映像信
号をデュアルポートRAM302に送出する。
【0191】デュアルポートRAM302は、画像デー
タを保持するRAM部303と、このRAM部303に
対して順次読み書きを行うことが可能なSAM部304
と、これらRAM部303及びSAM部304に対する
アドレス制御を行うアドレス制御部305とを備えてい
る。アドレス制御部305には、アドレス生成部300
によって生成されたアドレスが入力され、このアドレス
に応じて、RAM部303及びSAM部304が読み書
きを行うアドレスの制御を行う。また、RAM部303
及びアドレス制御部305は、プリンタ画像信号出力部
57に接続されており、RAM部303に保持された画
像データを自由にプリンタ画像信号出力部57に出力す
ることが可能とされている。
【0192】このように、プリントRAM部55は、デ
ュアルポートRAM302を用いて、RAM部303に
対してブロック単位で読み書きすることが可能なシリア
ルポート側から画像データを書き込み、RAM部303
に対して任意のアドレスからランダムに読み書きするこ
とが可能なランダムポート側から画像データを読み出す
構成とすることにより、ビデオRAM部54からプリン
トRAM部55に対して高速で効率的に画像データを転
送することができるとともに、このプリントRAM部5
5に保持された画像データを柔軟に読み出すことができ
る。
【0193】なお、上述のように、プリントRAM部5
5をデュアルポートRAM302を用いて構成した場合
に、このデュアルポートRAM302におけるアドレス
制御部305を、例えば、図24で示したビデオRAM
部273(デュアルポートRAM)に備えられるアドレ
ス制御部や、図25で示したビデオRAM部273(S
DRAM)におけるメモリコントローラ290などと共
用して用いるとしてもよい。すなわち、ビデオRAM部
54とプリントRAM部55とが協調してアドレス制御
を行うとしてもよい。
【0194】また、STB30において、プリントRA
M部55は、上述したSDRAMを用いて、例えば、図
27に示すように構成することができる。この場合に、
プリントRAM部55は、アドレス生成部310と、デ
ータイネーブラ311,312,313と、SDRAM
314とを備える。
【0195】アドレス生成部310には、MPEGデコ
ーダ250やグラフィックカード270から出力される
同期信号が入力されるとともに、例えばCPUシステム
59などから印刷開始の指示、すなわちビデオRAM部
54に保持された画像データの転送開始の指示が入力さ
れる。そして、アドレス生成部310は、同期信号に基
づいて、CPUシステム59などから入力された指示に
応じて、画像データをSDRAM314に書き込むアド
レスを生成する。
【0196】データイネーブラ311は、画像データの
転送開始の指示がアドレス生成部310を介して入力さ
れると解放され、MPEGデコーダ250やグラフィッ
クカード270から入力されされているデジタル映像信
号をSDRAM314に送出する。
【0197】SDRAM314は、アドレス生成部31
0によって生成されたアドレスが入力され、このアドレ
スに相当するメモリ領域に、デジタル映像信号を画像デ
ータとして保持する。また、SDRAM314は、デー
タイネーブラ312,313を介して、プリンタ画像信
号出力部57に接続されており、保持された画像データ
を自由にプリンタ画像信号出力部57に出力することが
可能とされている。なお、これらデータイネーブラ31
2,313は、例えばCPUシステム59やプリンタ画
像信号出力部57から入力される指示に応じて解放され
るとすればよい。
【0198】このように、プリントRAM部55は、S
DRAM314を用いて構成することにより、ビデオR
AM部54からプリントRAM部55に対して高速で効
率的に画像データを転送することができるとともに、こ
のプリントRAM部55に保持された画像データを柔軟
に読み出すことができる。
【0199】なお、上述のように、プリントRAM部5
5をSDRAM314を用いて構成した場合に、このS
DRAM310におけるアドレス生成部310を、例え
ば、図24で示したビデオRAM部273(デュアルポ
ートRAM)に備えられるアドレス制御部や、図25で
示したビデオRAM部273(SDRAM)におけるメ
モリコントローラ290などと共用して用いるとしても
よい。すなわち、ビデオRAM部54とプリントRAM
部55とが協調してアドレス制御を行うとしてもよい。
【0200】また、STB30において、プリントRA
M部55は、上述したデュアルポートRAMやSDRA
Mよりも低速に動作するDRAM(Dynamic RAM)を複
数用いて、例えば、図28に示すように構成することが
できる。この場合に、プリントRAM部55は、アドレ
ス生成部320と、データイネーブラ321,322,
323と、データラッチ324と、複数のDRAM32
5,326,327とを備える。
【0201】アドレス生成部320には、MPEGデコ
ーダ250やグラフィックカード270から出力される
同期信号が入力されるとともに、例えばCPUシステム
59などから印刷開始の指示、すなわちビデオRAM部
54に保持された画像データの転送開始の指示が入力さ
れる。そして、アドレス生成部320は、同期信号に基
づいて、CPUシステム59などから入力された指示に
応じて、画像データを複数のDRAM325,326,
327に書き込むアドレスを生成する。
【0202】データイネーブラ321は、画像データの
転送開始の指示がアドレス生成部320を介して入力さ
れると解放され、MPEGデコーダ250やグラフィッ
クカード270から入力されされているデジタル映像信
号をデータラッチ324に送出する。
【0203】データラッチ324は、アドレス生成部3
20によって生成されたアドレスが入力され、このアド
レスに相当するメモリ領域に、デジタル映像信号を複数
のDRAM325,326,327に振り分けて画像デ
ータとして書き込む。また、データラッチ324は、デ
ータイネーブラ322,323を介して、プリンタ画像
信号出力部57に接続されており、複数のDRAM32
5,326,327に振り分けて保持された画像データ
を自由にプリンタ画像信号出力部57に出力することが
可能とされている。なお、これらデータイネーブラ32
2,323は、例えばCPUシステム59やプリンタ画
像信号出力部57から入力される指示に応じて解放され
るとすればよい。
【0204】このように、プリントRAM部55を複数
のDRAMを用いて構成することにより、デュアルポー
トRAMやSDRAMよりも低速に動作するDRAMに
画像データを保持する場合であっても、ビデオRAM部
54からプリントRAM部55に対して高速で効率的に
画像データを転送することができるとともに、このプリ
ントRAM部55に保持された画像データを柔軟に読み
出すことができる。
【0205】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明に係るデ
ジタル放送受信システムは、受信装置の描画手段によっ
て生成した画像データを、表示装置で表示するために用
いることができるとともに、印刷装置で印刷するために
用いることができる。このため、印刷装置は、印刷する
画像データを生成する描画手段を独自に備える必要がな
く、低コスト化を図ることができる。したがって、シス
テム全体として、回路構成の簡略化・効率化を図ること
ができ、低コストで高品質なデジタル放送受信システム
を実現することができる。また、受信装置は、表示装置
で表示する画像データと、印刷装置で印刷する画像デー
タとをそれぞれ別々の記憶手段に一時保持していること
から、効率的で柔軟な印刷操作を実現することができ、
使用者の利便性を向上することができる。
【0206】また、本発明に係るデジタル放送受信装置
は、表示装置で表示する画像データと、印刷装置で印刷
する画像データとをそれぞれ別々の記憶手段に一時保持
していることから、効率的で柔軟な印刷操作を実現する
ことができる。また、描画手段によって生成した画像デ
ータを、表示装置で表示するために用いることができる
とともに、印刷装置で印刷するために用いることができ
ことから、例えば印刷装置に、印刷する画像データを生
成する描画手段を独自に備える必要がなく、システム全
体として、回路構成の簡略化・効率化を図ることがで
き、低コストで高品質なデジタル放送受信システムの実
現に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタル放送受信システムの
一例を示す概略図である。
【図2】本発明を適用したデジタル放送受信システムの
別の一例を示す概略図である。
【図3】本発明を適用したデジタル放送受信システムの
さらに別の一例を示す概略図である。
【図4】本発明を適用したデジタル放送受信システムの
さらに別の一例を示す概略図である。
【図5】本発明を適用したSTBの一例を示す概略構成
図である。
【図6】同STBにおける通信インタフェース部の一例
を示す概略構成図である。
【図7】同STBにおける符号化情報展開部の一例を示
す概略構成図である。
【図8】本発明を適用した表示装置の一例を示す概略構
成図である。
【図9】同表示装置に表示される表示画像の一例を示す
概略図である。
【図10】同表示装置に表示される画面におけるナビゲ
ーション操作の一例を示す状態遷移図である。
【図11】本発明に係る印刷装置の一例を示す概略構成
図である。
【図12】同印刷装置のプリント出力処理部の一例を示
す概略構成図である。
【図13】同印刷装置により印刷される印刷画像を説明
するための図であり、(a)は表示装置に表示される画
像のサイズを示し、(b)は印刷用紙に印刷される印刷
画像を示す。
【図14】同印刷装置のプリント出力処理部の別の一例
を示す概略構成図である。
【図15】同印刷装置のプリントヘッドの一例を示す概
略構成図である。
【図16】本発明に係るデジタル放送受信システムにお
ける動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係るデジタル放送受信システムにお
ける動作の別の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明に係るSTBにおけるビデオRAM部
及びプリントRAM部の一例を示す概略構成図である。
【図19】同ビデオRAM部及びプリントRAM部にお
けるメモリ空間の一例を示す概略図である。
【図20】同ビデオRAM部及びプリントRAM部にお
けるメモリ空間の別の一例を示す概略図である。
【図21】同ビデオRAM部及びプリントRAM部にお
けるメモリ空間のさらに別の一例を示す概略図である。
【図22】本発明に係るSTBにおけるビデオRAM部
及びプリントRAM部の一例を示す概略構成図である。
【図23】本発明に係るSTBにおいて画像データを生
成する部分の構成の一例を示す概略構成図である。
【図24】本発明に係るSTBにおいて画像データを生
成する部分の構成の別の一例を示す概略構成図である。
【図25】本発明に係るSTBにおいて画像データを生
成する部分の構成のさらに別の一例を示す概略構成図で
ある。
【図26】本発明に係るSTBにおけるプリントRAM
部の構成の一例を示す概略構成図である。
【図27】本発明に係るSTBにおけるプリントRAM
部の構成の別の一例を示す概略構成図である。
【図28】本発明に係るSTBにおけるプリントRAM
部の構成のさらに別の一例を示す概略構成図である。
【図29】従来のアナログプリンタを示す概略構成図で
ある。
【図30】従来のアナログマルチスキャンプリンタを示
す概略構成図である。
【図31】従来のPCプリンタを示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】 30 STB、31 表示装置、32 印刷装置、50
通信インタフェース部、51 符号化情報展開部、5
2 音声デコーダ、53 描画エンジン部、54 ビデ
オRAM部、55 プリントRAM部、56 モニタ画
像信号出力部、57 プリンタ画像信号出力部、58
I/O制御部、59 CPUシステム、60 モニタ制
御信号インタフェース部、61 プリンタ制御信号イン
タフェース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 祐二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 芦崎 浩二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大漁 明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C025 BA27 CA16 DA04 5C052 AA11 AA16 FA03 FA04 FB01 FC00 FD02 FD03 FD06 FE04 FE05 GA03 GA05 GB01 GC03 GC04 GE04 GF01 GF04 5C053 FA04 FA27 KA03 KA11 KA18 KA19 KA24 LA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル放送を受信する受信装置と、上
    記受信装置によって受信したデジタル放送を表示する表
    示装置と、上記受信装置によって受信したデジタル放送
    に含まれる画像を印刷する印刷装置とを備え、上記受信
    装置と上記表示装置及び印刷装置とがそれぞれ接続され
    てなるデジタル放送受信システムにおいて、 上記受信装置は、 デジタル放送を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信したデジタル放送の信号に基
    づいて所定の信号処理を行うことにより、上記表示装置
    で表示するための画像データを生成する描画手段と、 上記描画手段により生成された画像データが転送され
    て、これを一時保持する第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に保持された画像データが転送され
    て、これを一時保持する第2の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に保持された画像データを上記表示
    装置に出力するとともに、上記第2の記憶手段に保持さ
    れた画像データを上記印刷装置に出力する出力手段とを
    備え、 上記印刷装置は、 上記受信装置から出力された画像データを受け取る入力
    手段と、 上記入力手段により受け取った画像データを印刷する印
    刷手段とを備えていることを特徴とするデジタル放送受
    信システム。
  2. 【請求項2】 上記描画手段は、上記表示装置で表示す
    るための画像データを生成するとともに、上記印刷装置
    で印刷するための印刷用画像データを生成し、 上記第2の記憶手段は、上記第1の記憶手段に保持され
    た画像データが転送されるとともに、上記印刷用画像デ
    ータが転送され、当該画像データ及び印刷用画像データ
    を合成して一時保持することを特徴とする請求項1記載
    のデジタル放送受信システム。
  3. 【請求項3】 上記描画手段は、上記第1の記憶手段に
    おける保持内容が上記第2の記憶手段に転送され終える
    までの間に、当該第1の記憶手段の保持内容を変更しな
    いことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 上記印刷装置は、上記入力手段によって
    受け取った画像データを処理して、印刷に適した印刷用
    画像データを生成する変換処理手段を備え、 上記印刷手段は、上記変換処理手段によって生成された
    印刷用画像データを印刷することを特徴とする請求項1
    記載のデジタル放送受信システム。
  5. 【請求項5】 上記印刷装置は、上記印刷手段によって
    印刷する画像データのうちの少なくとも一部を一時保持
    する第3の記憶手段を備えていることを特徴とする請求
    項1記載のデジタル放送受信システム。
  6. 【請求項6】 デジタル放送を受信する受信装置と、上
    記受信装置によって受信したデジタル放送を表示する表
    示装置と、上記受信装置によって受信したデジタル放送
    に含まれる画像を印刷する印刷装置とを備え、上記受信
    装置と上記表示装置及び印刷装置とがそれぞれ接続され
    てなるデジタル放送受信システムにおいて、 上記受信装置は、 デジタル放送を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信したデジタル放送の信号に基
    づいて所定の信号処理を行うことにより、上記表示装置
    で表示するための第1の画像データと、上記印刷装置で
    表示するための第2の画像データとを生成する描画手段
    と、 上記描画手段により生成された第1の画像データが転送
    されて、これを一時保持する第1の記憶手段と、 上記描画手段により生成された第2の画像データが転送
    されて、これを一時保持する第2の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に保持された第1の画像データを上
    記表示装置に出力するとともに、上記第2の記憶手段に
    保持された第2の画像データを上記印刷装置に出力する
    出力手段とを備え、 上記印刷装置は、 上記受信装置から出力された画像データを受け取る入力
    手段と、 上記入力手段により受け取った画像データを印刷する印
    刷手段とを備えていることを特徴とするデジタル放送受
    信システム。
  7. 【請求項7】 上記印刷装置は、上記入力手段によって
    受け取った画像データを処理して、印刷に適した印刷用
    画像データを生成する変換処理手段を備え、 上記印刷手段は、上記変換処理手段によって生成された
    印刷用画像データを印刷することを特徴とする請求項6
    記載のデジタル放送受信システム。
  8. 【請求項8】 上記印刷装置は、上記印刷手段によって
    印刷する画像データのうちの少なくとも一部を一時保持
    する第3の記憶手段を備えていることを特徴とする請求
    項6記載のデジタル放送受信システム。
  9. 【請求項9】 デジタル放送を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信したデジタル放送の信号に基
    づいて所定の信号処理を行うことにより、デジタル放送
    を表示する表示装置で表示するための画像データを生成
    する描画手段と、 上記描画手段により生成された画像データが転送され
    て、これを一時保持する第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に保持された画像データが転送され
    て、これを一時保持する第2の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に保持された画像データを上記表示
    装置に出力するとともに、上記第2の記憶手段に保持さ
    れた画像データを、デジタル放送に含まれる画像を印刷
    する印刷装置に出力する出力手段とを備えていることを
    特徴とするデジタル放送受信装置。
  10. 【請求項10】 上記描画手段は、上記表示装置で表示
    するための画像データを生成するとともに、上記印刷装
    置で印刷するための印刷用画像データを生成し、 上記第2の記憶手段は、上記第1の記憶手段に保持され
    た画像データが転送されるとともに、上位印刷用画像デ
    ータが転送され、当該画像データ及び印刷用画像データ
    を合成して一時保持することを特徴とする請求項9記載
    のデジタル放送受信装置。
  11. 【請求項11】 上記描画手段は、上記第1の記憶手段
    における保持内容が上記第2の記憶手段に転送され終え
    るまでの間に、当該第1の記憶手段の保持内容を変更し
    ないことを特徴とする請求項9記載のデジタル放送受信
    装置。
  12. 【請求項12】 デジタル放送を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信したデジタル放送の信号に基
    づいて所定の信号処理を行うことにより、デジタル放送
    を表示する表示装置で表示するための第1の画像データ
    と、デジタル放送に含まれる画像を印刷する印刷装置で
    印刷するための第2の画像データとを生成する描画手段
    と、 上記描画手段により生成された第1の画像データが転送
    されて、これを一時保持する第1の記憶手段と、 上記描画手段により生成された第2の画像データが転送
    されて、これを一時保持する第2の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に保持された第1の画像データを上
    記表示装置に出力するとともに、上記第2の記憶手段に
    保持された第2の画像データを、上記印刷装置に出力す
    る出力手段とを備えていることを特徴とするデジタル放
    送受信装置。
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