JP2001217766A - ポイント・マルチポイント加入者無線システム及びポイント・マルチポイント無線通信に於ける伝送帯域割当方式 - Google Patents

ポイント・マルチポイント加入者無線システム及びポイント・マルチポイント無線通信に於ける伝送帯域割当方式

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JP2001217766A
JP2001217766A JP2000022649A JP2000022649A JP2001217766A JP 2001217766 A JP2001217766 A JP 2001217766A JP 2000022649 A JP2000022649 A JP 2000022649A JP 2000022649 A JP2000022649 A JP 2000022649A JP 2001217766 A JP2001217766 A JP 2001217766A
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Shiyouichi Nakamura
升一 中村
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、バースト的に流れるデータ通信に於
いても無線回線の伝送路が確保でき、かつ伝送帯域が有
効に活用できるポイント・マルチポイント加入者無線シ
ステム及びポイント・マルチポイント無線通信に於ける
伝送帯域割当方式を提供することを課題とする。 【解決手段】加入者局装置20iは送信すべきデータが
発生すると、要求スロットDiにより優先予約スロット
の獲得要求を行う[優先スロット要求]。さらに加入者
局装置20iは、データがバースト的に増え、伝送帯域
が優先予約スロットだけでは不足すると、要求スロット
Diにより共用予約スロットの獲得要求を行う[共用ス
ロット要求]。基地局装置10は要求スロットDiを受
け、共用予約スロットが空いていると許可の予約結果を
ランダムアクセススロットRを用いて加入者局装置20
iへ伝える[予約結果通知(許可)]。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一の基地局装置
と複数の加入者局装置とでなるポイント・マルチポイン
ト加入者無線システムに関する。
【0002】また本発明は、加入者装置からの各種通信
回線を収容し、この加入者装置からの電気信号を無線信
号に変換して送信する加入者局装置と、複数の前記加入
者局装置から送られてくる無線信号を受信し、電気信号
に復元して加入者網内の局設備へ伝送する基地局装置と
から構成されるポイント・マルチポイント加入者無線シ
ステムに適用されるポイント・マルチポイント無線通信
に於ける伝送帯域割当方式に関する。
【0003】
【従来の技術】ポイント・マルチポイント加入者無線シ
ステムの従来の構成並びに動作を図4乃至図6を参照し
て説明する。
【0004】図4はポイント・マルチポイント加入者無
線システムの構成を示すブロック図であり、図中、41
は基地局装置、42a〜42nは加入者局装置、44は
加入者網内の局設備、45a〜45nは加入者装置であ
る。
【0005】加入者局装置42a〜42nは、加入者装
置45a〜45nからの各種通信回線(IEEE80
2.3、I.431a等)を収容し、この加入者装置4
5a〜45nからの電気信号を無線信号に変換して基地
局装置41へ送信する。基地局装置41は、複数の加入
者局装置42a〜42nから送られてくる無線信号を受
信し電気信号に復元して加入者網内の局設備44へ伝送
する。また、基地局装置41から加入者装置45a〜4
5nへの信号の流れは、基地局装置41から無線信号に
て複数の加入者局装置42a〜42nに同一信号を流
し、各加入者局装置42a〜42nにて自局宛の部分を
抽出して、収容している加入者装置45a〜45nの通
信回線へと信号を流すようにしている。
【0006】このようなポイント・マルチポイント加入
者無線システムに於いては、基地局装置41から加入者
局装置42a〜42nへの信号の流れは、信号が競合す
ることなく流れるが、加入者局装置42a〜42nから
基地局装置41方向への信号の流れに関しては、複数の
加入者局装置42a〜42nからの送信が重ならないよ
うに制御する必要がある。通常、伝送タイミングを幾つ
かの時間区分(以下タイムスロットと称す)に分割し、
各加入者局装置42a〜42n毎にタイムスロットが重
ならないように固定的に割り当てる手法が用いられる。
【0007】無線タイムスロットは、図5に示すよう
に、複数のタイムスロットでフレームを構成しており、
基地局装置41からの下り方向はuタイムスロットで、
加入者局装置1からの上り方向はvタイムスロットで1
フレームを構成している。
【0008】ここで示すタイムスロットには、フレーム
開始スロットF(下り方向)、応答スロットP(上り方
向)、要求スロットD(上り方向)、予約スロットA
(上り方向)、ランダムアクセススロットR(下り方
向)、ガードスロットG(上り方向)等の種類がある。
【0009】フレーム開始スロットFは、下りフレーム
の先頭位置を示し、このフレーム開始スロットFを基準
に、上りフレームの先頭位置(通常、ここには応答スロ
ットPが置かれる)を決めている。
【0010】またフレーム開始スロットFは、上り応答
スロットPとペアで基地局装置41による加入者局装置
42a〜42nのステータス情報収集、制御等を行って
おり、これには各タイムスロットの種類決め制御も含ま
れている。
【0011】要求スロットDは、上り方向の予約スロッ
トAを確保するために、各加入者局装置42a〜42n
が基地局装置41へと要求信号を上げるために用いられ
る。
【0012】予約スロットAは、要求スロットDにより
割り当てられた各加入者局装置42a〜42n毎のタイ
ムスロットである。
【0013】ランダムアクセススロットRは、基地局装
置41により適宜宛先情報を付けて、各加入者局42a
〜42nへと送るタイムスロットである。また、要求ス
ロットDによる上り方向予約スロットAの予約結果は、
ランダムアクセススロットRを用いて通知される。
【0014】ガードスロットGは、応答スロットPに続
くと要求スロットDまたは予約スロットAとの間の信号
衝突防止のための緩衝スロットとして用いられる。
【0015】タイムスロットの割り当ては、基地局装置
41に委ねられており、各加入者局装置42a〜42n
当たりの通信速度の総和が無線伝送帯域を超さないよう
に管理されている。
【0016】このように、基地局装置41と加入者局装
置42a〜42nとの間でタイムスロットの割り当て制
御を行っておくことにより、1台の基地局装置41で複
数の加入者局装置42a〜42nを何ら問題なく収容す
ることが可能である。
【0017】ところが、データの発生が一定ではなく、
バースト的に流れる通信に於いては、図5に示すよう
に、各加入者局装置42a〜42nに排他的にタイムス
ロットを割り当てていたのでは、無線回線の伝送帯域が
有効に活用されない。バースト的にデータが発生したと
きは、帯域不足で送り切れないかもしれないし、データ
発生がないときは、帯域を無駄に占拠することになる。
【0018】そこで、バースト的に流れるデータ通信で
は、図6に示すように、上り方向の予約スロットAを複
数の加入者局装置42a〜42nにて共用する方法が考
えられる。この方法ならば、一つの加入者局装置42i
が一度に多くのタイムスロットを使用できるので、バー
スト的にデータが発生したときは、広い伝送帯域が確保
でき、帯域不足に陥らない。データ発生がないときは、
タイムスロットを確保しないで、他のデータが発生して
いる加入者局装置42jにタイムスロットを解放するこ
とができる。
【0019】しかしながら、この方法によると、ダイナ
ミックに伝送帯域を変えて、バースト的なデータ発生に
対応できるが、無線回線の伝送路が確保できない虞が生
じる。例えば、ある加入者局装置42iがタイムスロッ
トを確保して、比較的長いバースト送信動作に入ってい
たとすると、この期間中、他の加入者局装置42jは、
送信すべきデータがあったとしても待たされることにな
る。この間、送信すべきデータをバッファメモリに蓄え
ておいて、タイムスロットを確保できた時点で送り出
す。加入者局装置42a〜42nの台数が少ない(nが
小さい)場合は、この方法でも、ある程度の伝送遅延さ
え許容すれば、無線回線の伝送路は確保できる。しかし
ながら、加入者局装置42a〜42nの台数が増えてく
ると(nが大きくなると)、送信要求の競合が頻繁に起
きるようになり、順番待ちが長くなって、そのときのデ
ータ長次第ではバッファメモリで吸収しきれない可能性
が生じ得る。この際はデータの廃棄が起き、伝送路の断
と見なされてしまう。また、そのときのデータ長は比較
的長いものであるから、これを上位プロトコルによる再
送でカバーしようとすると、さらに伝送効率が低下して
しまう。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、上り方向の予約スロットAを複数の加入者局装置4
2a〜42nにて共用する方式に於いては、加入者局装
置42a〜42nの台数が増えてくると(nが大きくな
ると)、送信要求の競合が頻繁に起きるようになり、順
番待ちが長くなって、そのときのデータ長次第ではバッ
ファメモリで吸収しきれない可能性が生じ、この際はデ
ータの廃棄が起き、伝送路の断と見なされてしまうとい
う問題があった。また、そのときのデータ長は比較的長
いものであるから、これを上位プロトコルによる再送で
カバーしようとすると、さらに伝送効率が低下してしま
うという問題があった。
【0021】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
加入者装置からの各種通信回線を収容し、この加入者装
置からの電気信号を無線信号に変換して送信する加入者
局装置と、複数の前記加入者局装置から送られてくる無
線信号を受信し、電気信号に復元して加入者網内の局設
備へ伝送する基地局装置とから構成されるポイント・マ
ルチポイント加入者無線システムに於いて、バースト的
に流れるデータ通信に於いても無線回線の伝送路が確保
でき、かつ伝送帯域が有効に活用できるポイント・マル
チポイント加入者無線システム及びポイント・マルチポ
イント無線通信に於ける伝送帯域割当方式を提供するこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、各加入者局装
置ごとに幾つかのタイムスロットを優先的に割り当て、
この優先的に割り当てるタイムスロットを含んで別の幾
つかのタイムスロットを複数の加入者局装置で共用する
ようにして、少なくとも収容する加入者局装置ごとに無
線回線の最低伝送帯域を確保するようにしたことを特徴
とする。
【0023】即ち、本発明は、単一の基地局装置と複数
の加入者局装置との間で情報交換を行うポイント・マル
チポイント加入者無線システムに於いて、前記加入者局
装置各々に優先的に使用できる帯域を割り当て、各加入
者局装置が自装置に優先的に割り当てられた帯域を使用
して、若しくは当該自装置に優先的に割り当てられた帯
域と他装置に優先的に割り当てられた空き状態にある帯
域とを使用して情報を伝送する伝送手段を有し、少なく
とも収容する加入者局装置各々が無線回線の最低伝送帯
域を確保でき、かつ伝送帯域をダイナミックに可変でき
るようにしたことを特徴とする。
【0024】また本発明は、単一の基地局装置と複数の
加入者局装置とでなるポイント・マルチポイント加入者
無線システムに於いて、加入者局装置各々に優先的に使
用できる帯域を割り当てるとともに、各加入者局装置で
共有する帯域を固定的に割り当て、各加入者局装置が自
装置に優先的に割り当てられた帯域を使用して、若しく
は当該自装置に優先的に割り当てられた帯域と各加入者
局装置で共有する帯域とを使用して、若しくは当該自装
置に優先的に割り当てられた帯域と各加入者局装置で共
有する帯域と他装置に優先的に割り当てられた空き状態
にある帯域とを使用して伝送する伝送手段を有し、少な
くとも収容する加入者局装置各々が無線回線の最低伝送
帯域を確保でき、かつ伝送帯域をダイナミックに可変で
きるようにしたことを特徴とする。
【0025】また本発明は、加入者装置からの各種通信
回線を収容し、この加入者装置からの電気信号を無線信
号に変換して送信する加入者局装置と、複数の前記加入
者局装置から送られてくる無線信号を受信し、電気信号
に復元して加入者網内の局設備へ伝送する基地局装置と
から構成されるポイント・マルチポイント加入者無線シ
ステムに適用される伝送帯域割当方式であって、前記加
入者局装置に無線回線の伝送帯域を割り当てるとき、前
記各加入者局装置ごとに一定量の伝送帯域を優先的に割
り当て、前記加入者局装置ごとに優先的に割り当てる伝
送帯域を含んで別の一定量の伝送帯域を複数の前記加入
者局装置で共通に使用し、少なくとも収容する各加入者
局装置ごとに無線回線の最低伝送帯域を確保するように
したことを特徴とする。
【0026】また本発明は、前記ポイント・マルチポイ
ント無線通信に於ける伝送帯域割当方式に於いて、前記
無線回線の伝送帯域の割り当ては、伝送タイミングを幾
つかの時間区分に分割し、最低帯域分は前記各加入者局
装置ごとに時間区分が重ならないように優先的に割り当
て、前記各加入者局装置で共通に使用する帯域分は前記
加入者局装置でのデータ発生量が最低帯域分では不足し
たとき、テンポラリに伝送帯域を前記加入者局装置に割
り当てることで、データ発生量の変化に応じて前記各加
入者局装置の無線回線の伝送帯域をダイナミックに可変
できるようにしたことを特徴とする。
【0027】また本発明は、前記ポイント・マルチポイ
ント無線通信に於ける伝送帯域割当方式に於いて、前記
無線回線の伝送帯域割り当に於ける時間区分の割り当て
は、前記加入者局装置に収容する通信回線ごとに優先的
に割り当てることを特徴とする。
【0028】上記したような伝送帯域割当によるポイン
ト・マルチポイント無線通信システムを構築することに
より、データの発生量に応じてダイナミックに伝送帯域
を可変でき、バースト的に流れるデータ通信に対して
も、複数の加入者局装置間で無線回線の伝送帯域を効率
良く利用することができる。特にLAN系の通信回線と
して、ポイント・マルチポイント加入者無線システムを
利用する場合、LANはバースト性が極めて高い通信で
あることから、データの統計多重効果が期待でき、多く
の加入者局装置が収容できる。尚、伝送路を共用してい
ることから、加入者局装置間でデータの競合が発生する
可能性があるが、この競合はLAN通信では原理的に発
生するものであって、実使用上に於いては何ら差し支え
のないものである。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明は、上述したように、各加
入者局装置ごとに幾つかのタイムスロットを優先的に割
り当て、この優先的に割り当てるタイムスロットを含ん
で別の幾つかのタイムスロットを複数の加入者局装置で
共用するようにして、少なくとも収容する加入者局装置
ごとに無線回線の最低伝送帯域を確保するようにしてい
る。
【0030】以下、図面を参照して本発明の実施形態を
説明する。
【0031】図1は本発明の実施形態に係る、ポイント
・マルチポイント加入者無線システムの構成を示すブロ
ック図であり、図中、10は基地局装置、20a〜20
nは加入者局装置である。11乃至14はそれぞれ基地
局装置10の構成要素をなすもので、11はアンテナ、
12は無線送受信部、13は無線伝送制御部、14はタ
イムスロット管理テーブルである。21乃至24はそれ
ぞれ加入者局装置20a〜20nの構成要素をなすもの
で、21はアンテナ、22は無線送受信部、23は無線
伝送制御部、24はタイムスロット割当テーブルであ
る。
【0032】この無線システムに於いては、加入者装置
から送られてくる各種通信回線(IEEE802.3、
I.431a等)の電気信号を、加入者局装置20の無
線送受信部22にて無線信号に変換し、アンテナ21を
介して空中に送出する。加入者局装置20a〜20nの
無線伝送制御部23は、プロセッサ機能を有するもの
で、上り方向の信号フレームの中から、収容する通信回
線ごとに所望のタイムスロットの割当制御を行ってい
る。割り当てられるのは、予約スロットAである。この
割当情報は、タイムスロット割当テーブル24に格納さ
れており、基地局装置10との間の制御通信で適宜内容
が更新されている。
【0033】基地局装置10は、加入者局装置20a〜
20nから送られてくる無線信号をアンテナ11で受信
し、無線送受信部12にて電気信号に復元し、元の通信
回線の形態に戻して、あるいは複数の通信回線を集線し
た形態で、加入者網内の局設備へ伝送する。
【0034】基地局装置10の無線伝送制御部12は、
プロセッサ機能を有するもので、上り方向の信号フレー
ムの中から、通信回線ごとにタイムスロットの割当制御
と、各加入者局装置20a〜20nのタイムスロット割
当指示を行っている。
【0035】基地局装置10は、収容している複数の加
入者局装置20a〜20nのタイムスロット割当情報を
管理しており、必要な情報はタイムスロット管理テーブ
ル14に格納されている。
【0036】タイムスロット管理テーブル14の内容
は、通信回線ごとの許容伝送帯域、最低保障帯域等の固
定情報と、無線回線のタイムスロット割当情報である可
変情報とから構成されている。固定情報は、通信回線を
収容する初期段階に入力されており、通信回線の種別を
変更しない限り書き換えられることはない。これに対し
て可変情報は、無線回線上を流れるデータ量の変化に応
じて、基地局装置10と加入者局装置20a〜20nと
の間でダイナミックに情報をやり取りし、無線回線の伝
送帯域を有効に活用するために、逐次内容が書き換えら
れている。
【0037】図2は上記実施形態に於ける上り方向の無
線タイムスロットの構成を示す図である。上り方向の無
線タイムスロットに於いて、予約スロットAは、各加入
者局装置20a〜20nで優先的に使用する優先予約ス
ロットと、複数の加入者局装置20a〜20nで共通に
使用する共用予約スロットとに分けられる。また、優先
予約スロットであっても、ある加入者局装置20iが自
分の優先予約スロットを使用していないときは、他の加
入者局装置1jが共用スロットとして使用することもで
きる。タイムスロットの7からmまでは、各加入者局装
置20a〜20nによる優先予約スロットして使用さ
れ、m+1からvまでは、加入者局装置20a〜20n
の共用予約スロットとして使用される。伝送帯域の大き
さは、例えば加入者局装置20iについては、通常k−
2からkまでの3スロットを優先的に確保し、バースト
的にデータが発生したときは、さらにm+1からvまで
のスロットと、他の加入者局装置20a〜20nがその
時点で使用していない7からmまでのスロットとが追加
され、少なくとも合計v−m+3スロットの伝送帯域ま
で拡張される。最大は、7からvまでのスロットを占拠
することになる。
【0038】また、図中のフレーム開始スロットF、応
答スロットP、要求スロットD、予約スロットA、ラン
ダムアクセススロットR、ガードスロットGは、それぞ
れ前述した図5に示すものと同様であり、ここではその
各機能を省略する。
【0039】要求スロットDが複数(図では3スロッ
ト)用意されているのは、複数の加入者局装置20a〜
20nから上がってくる要求信号を基地局装置10で取
り損ねないようにするためである。何れの要求スロット
Dを用いて要求を上げるかは、ラウンドロビン等の制御
で複数の加入者局装置20a〜20n間で公平性が保て
るようにしている。
【0040】図3は、加入者局装置20a〜20nが優
先予約スロット、共用予約スロットを獲得するシーケン
スを示している。例えば、加入者局装置20iは、優先
予約スロットとしてk−2からkまでの3スロットを予
め宛われている。
【0041】加入者局装置20iは、送信すべきデータ
が発生すると、要求スロットDiにより優先予約スロッ
トの獲得要求を行う[優先スロット要求]。
【0042】基地局装置10は、この要求スロットDi
を受けると許可の予約結果をランダムアクセススロット
Rを用いて加入者局装置20iへ伝える[予約結果通知
(許可)]。
【0043】さらに、加入者局装置20iは、このデー
タがバースト的に増えて、伝送帯域が優先予約スロット
だけでは不足すると、要求スロットDiにより共用予約
スロットの獲得要求を行う[共用スロット要求]。
【0044】基地局装置10は、この要求スロットDi
を受けると、その時点で共用予約スロットが空いている
場合、許可の予約結果をランダムアクセススロットRを
用いて加入者局装置20iへ伝える[予約結果通知(許
可)]。
【0045】この時点から、加入者局装置20iは伝送
帯域が拡張される。データが継続している間、この伝送
帯域の拡張は維持され、データが途切れた時点で、要求
スロットDiにより優先予約スロット、共用予約スロッ
ト共に放棄する[優先/共用スロット放棄]。
【0046】基地局装置10は、この要求スロットDi
を受けると、開放の予約結果をランダムアクセススロッ
トRを用いて加入者局装置1iへと伝える[予約結果通
知(開放)]。
【0047】以上のシーケンスで、データ発生に対して
帯域確保が行われる。
【0048】加入者局装置20jについても、上記同様
の制御が行われ、データ発生に対処することができる
(要求スロットDjによる[優先スロット要求]〜[予
約結果通知(開放)]までのシーケンス)。
【0049】加入者局装置20jがデータ送信中で、共
用予約スロットの使用中であっても、この間に他の加入
者局装置20iのデータ送信は可能である(2度目の
[優先スロット要求]〜[予約結果通知(許可)]まで
のシーケンス)。
【0050】加入者局装置20iは、予め宛われている
優先予約スロットk−2からkまでの範囲内を使用可能
である。つまり、加入者局装置20jは、加入者局装置
20iの優先スロット要求を受けると、同装置に宛われ
ているスロットk−2からkまでの使用を放棄する必要
がある[予約結果通知(帯域変更)]。
【0051】バースト的なデータ発生が重なったとき
は、後から共用予約スロット要求を出した加入者局装置
が待たされる。
【0052】図中の加入者局装置20iによる2度目の
共用予約スロット要求[共用スロット要求]は、加入者
局装置20jが既に同スロットを使用中のため、基地局
装置10に拒否される[予約結果通知(不許可)]。
【0053】この場合、加入者局装置20iは、暫く時
間を置いてから共用予約スロットの再獲得に乗り出す。
この間のデータは、バッファメモリに一時的に蓄えてお
くことになる。
【0054】以上は、各加入者局装置20a〜20nご
とに優先予約スロットを割り当てるようにした場合につ
いて説明したものであるが、加入者局装置に収容された
通信回線ごとに優先予約スロットが重ならないように割
り当てることで、より細かい単位でのバースト通信制御
とすることも可能である。また、図2、図3の「加入者
局装置」を「通信回線」に置き換えることで、同図は通
信回線ごとの機能説明と見做すことができる。この場
合、前者(図示)が加入者局単位で無線回線の最低伝送
帯域を確保する方式であるのに対して、後者(加入者局
装置を通信回線に置き換えた場合)は通信回線単位で最
低伝送帯域を確保する方式となる。
【0055】また、タイムスロットの位置決めは、任意
であり、図2に示した配置は一例にすぎない。また、1
フレーム長全体をバースト的に流れるデータ通信で占有
する必要はなく、一部は従来通りの固定的なタイムスロ
ットの割当で使用することも可能である。また、各タイ
ムスロット上のデータフォーマットも特に規定は無く、
例えば、1タイムスロットがちょうど1ATMセル長で
あってもよいし、複数タイムスロットあるいは複数フレ
ーム分のタイムスロットでフレームリレーパケットを形
成することでもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、デ
ータの発生量に応じてダイナミックに伝送帯域を可変で
き、バースト的に流れるデータ通信に対しても、複数の
加入者局装置間で無線回線の伝送帯域を効率良く利用す
ることができる。特にLAN系の通信回線として、ポイ
ント・マルチポイント加入者無線システムを利用する場
合、LANはバースト性が極めて高い通信であることか
ら、データの統計多重効果が期待でき、多くの加入者局
装置が収容できる。また、本発明に於いては伝送路を共
用していることから、加入者局装置間でデータの競合が
発生する可能性があるが、この競合はLAN通信では原
理的に発生するものであって、実使用上は何ら差し支え
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るポイント・マルチポイ
ント加入者無線システムの構成を示すブロック図。
【図2】上記実施形態のシステムに於けるバースト的に
流れるデータ通信に対応したフレーム構成例を示す図。
【図3】上記実施形態に於けるシステムの動作を説明す
るためのシーケンス図。
【図4】従来のポイント・マルチポイント加入者無線シ
ステムの構成を示すブロック図。
【図5】従来のポイント・マルチポイント加入者無線シ
ステムに於ける無線タイムスロットのフレーム構成例を
示す図。
【図6】従来のポイント・マルチポイント加入者無線シ
ステムに於いてバースト的に流れるデータ通信に対応し
たフレーム構成例を示す図。
【符号の説明】
10…基地局装置 11…アンテナ 12…無線送受信部 13…無線伝送制御部 14…タイムスロット管理テーブル 20a〜20n…加入者局装置 21…アンテナ 22…無線送受信部 23…無線送受信部 24…タイムスロット割当テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K027 AA12 CC08 KK04 5K028 AA11 BB04 CC02 CC05 DD01 DD02 EE03 EE05 EE07 HH02 HH03 HH05 KK12 KK32 LL12 RR02 5K067 AA11 AA26 AA33 BB21 CC02 EE22 EE63 EE72 GG03 JJ01 JJ11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の基地局装置と複数の加入者局装置
    との間で情報交換を行うポイント・マルチポイント加入
    者無線システムに於いて、前記加入者局装置各々に優先
    的に使用できる帯域を割り当て、各加入者局装置が自装
    置に優先的に割り当てられた帯域を使用して、若しくは
    当該自装置に優先的に割り当てられた帯域と他装置に優
    先的に割り当てられた空き状態にある帯域とを使用して
    情報を伝送する伝送手段を有し、少なくとも収容する加
    入者局装置各々が無線回線の最低伝送帯域を確保でき、
    かつ伝送帯域をダイナミックに可変できるようにしたこ
    とを特徴とするポイント・マルチポイント加入者無線シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 単一の基地局装置と複数の加入者局装置
    とでなるポイント・マルチポイント加入者無線システム
    に於いて、加入者局装置各々に優先的に使用できる帯域
    を割り当てるとともに、各加入者局装置で共有する帯域
    を固定的に割り当て、各加入者局装置が自装置に優先的
    に割り当てられた帯域を使用して、若しくは当該自装置
    に優先的に割り当てられた帯域と各加入者局装置で共有
    する帯域とを使用して、若しくは当該自装置に優先的に
    割り当てられた帯域と各加入者局装置で共有する帯域と
    他装置に優先的に割り当てられた空き状態にある帯域と
    を使用して伝送する伝送手段を有し、少なくとも収容す
    る加入者局装置各々が無線回線の最低伝送帯域を確保で
    き、かつ伝送帯域をダイナミックに可変できるようにし
    たことを特徴とするポイント・マルチポイント加入者無
    線システム。
  3. 【請求項3】 加入者装置からの各種通信回線を収容
    し、この加入者装置からの電気信号を無線信号に変換し
    て送信する加入者局装置と、複数の前記加入者局装置か
    ら送られてくる無線信号を受信し、電気信号に復元して
    加入者網内の局設備へ伝送する基地局装置とから構成さ
    れるポイント・マルチポイント加入者無線システムに於
    いて、前記加入者局装置に無線回線の伝送帯域を割り当
    てるとき、前記各加入者局装置ごとに一定量の伝送帯域
    を優先的に割り当て、前記加入者局装置ごとに優先的に
    割り当てる伝送帯域を含んで別の一定量の伝送帯域を複
    数の前記加入者局装置で共通に使用し、少なくとも収容
    する各加入者局装置ごとに無線回線の最低伝送帯域を確
    保するようにしたことを特徴とするポイント・マルチポ
    イント無線通信に於ける伝送帯域割当方式。
  4. 【請求項4】 前記無線回線の伝送帯域の割り当ては、
    伝送タイミングを幾つかの時間区分に分割し、最低帯域
    分は前記各加入者局装置ごとに時間区分が重ならないよ
    うに優先的に割り当て、前記各加入者局装置で共通に使
    用する帯域分は前記加入者局装置でのデータ発生量が最
    低帯域分では不足したとき、テンポラリに伝送帯域を前
    記加入者局装置に割り当てることで、データ発生量の変
    化に応じて前記各加入者局装置の無線回線の伝送帯域を
    ダイナミックに可変できるようにしたことを特徴とする
    請求項3記載のポイント・マルチポイント無線通信に於
    ける伝送帯域割当方式。
  5. 【請求項5】 前記無線回線の伝送帯域割り当に於ける
    時間区分の割り当ては、前記加入者局装置に収容する通
    信回線ごとに優先的に割り当てることを特徴とする請求
    項3または4記載のポイント・マルチポイント無線通信
    に於ける伝送帯域割当方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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