JP2001216677A - 光ピックアップおよびそれを用いた情報再生装置または情報記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップおよびそれを用いた情報再生装置または情報記録再生装置

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JP2001216677A
JP2001216677A JP2000024682A JP2000024682A JP2001216677A JP 2001216677 A JP2001216677 A JP 2001216677A JP 2000024682 A JP2000024682 A JP 2000024682A JP 2000024682 A JP2000024682 A JP 2000024682A JP 2001216677 A JP2001216677 A JP 2001216677A
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light
diffraction grating
semiconductor laser
diffraction
optical pickup
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JP2000024682A
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Kunikazu Onishi
邦一 大西
Kenichi Shimada
堅一 嶋田
Katsuhiko Izumi
克彦 泉
Masayuki Inoue
雅之 井上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 2波長マルチ半導体レーザを用い,かつ回折格子を用い
たごく簡単な光学系を導入することにより,DVD系デ
ィスクの再生とCD系ディスクの再生が共用化できる低
価格互換光ピックアップを提供する。 【課題】2波長マルチ半導体レーザは互いに波長が異な
る複数の半導体レーザチップを1個のパッケージ内に収
納することにより,DVD/CD共用光ピックアップの
小型化,低価格化を目指したものであるが,このような
マルチ半導体レーザ光源を用いると従来は逆に検出光学
系が複雑化し低価格化を阻害していた。 【解決手段】上記問題を解決するため,本発明では光源
とハーフミラーの間およびハーフミラーと光検出器の間
の光路中に回折効率が所定の波長選択性を有する回折格
子を配置した。このような回折格子を配置することによ
り,従来の低価格光ピックアップと同等の光検出器およ
び検出光学系でDVD/CD互換光ピックアップを実現
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学的情報記録媒体
(以下,光ディスクと記す。)に記録されたデータ信号
を再生または前記光ディスクにデータ信号を記録するた
めに用いられる光ピックアップに係わり,特にDVDと
CDのように互いに異なる種類の光ディスクを共に再生
または記録することができる互換光ピックアップおよび
それを用いた光学的な情報再生装置及び情報記録再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近,高密度情報記録媒体の1種類とし
て一般にDVDと呼ばれる光ディスクが注目され急速に
普及しつつある。一方,すでに市場ではCD,CD−R
OMなどの既存の再生専用光ディスクやCD−Rなどの
記録型光ディスクなども広く普及している。したがって
これら光ディスクからデータ信号を再生するための光ピ
ックアップ装置としては,1台の装置でCDとDVDの
ように異なる種類の光ディスクを共に再生できるいわゆ
る互換光ピックアップであることが望ましい。
【0003】しかしながら,このような互換光ピックア
ップでは,例えばDVD系ディスクを再生する際は波長
660nm帯の比較的短波長のレーザ光を用いて再生す
るのに対して,CD−Rディスクは波長780nm帯の
赤外レーザ光で信号を再生または記録する必要があるな
どいくつかの制約条件がある。
【0004】このような制約条件に対して従来の光ピッ
クアップでは,例えば特開平8−55363号公報や特
開平9−54977号公報に開示されているような一つ
のピックアップ筐体内に660nm帯と780nm帯の
2個の半導体を備えた複合型の光ピックアップ装置を用
いることで対応してきた。
【0005】しかしながらこのような複合型光ピックア
ップ装置は複数の半導体レーザ光源やこれら各光源から
発したレーザ光ビームを合成あるいは分離するための光
学素子を新たに備える必要があるため,従来の1光源タ
イプの光ピックアップに比べ大型化,複雑化,高価格化
が免れない。
【0006】そこで,最近このような問題を解消する有
力な技術として,同一のパッケージ内に660nm帯と
780nm帯の2個の半導体レーザチップを設けたいわ
ゆるマルチ半導体レーザ光源を搭載した光ピックアップ
が提案され注目を集めている。このマルチ半導体レーザ
光源を用いると,DVD再生系とCD/CD−R再生系
をほぼ同一の光路に集約することができるので光ピック
アップの小型化,簡素化,低価格化に大きな効果が期待
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなマルチ半
導体レーザ光源を搭載した光ピックアップは,見かけ上
は1個の光源を具備しているようにみえるが,各波長の
光ビームを発する発光点の間隔が100μm〜数100
μm程度離れているため,従来の光学系では各発光点を
発し光ディスクを反射してきた光ビームを同一の光検出
面で受光し,フォーカス誤差信号やトラッキング誤差信
号など必要なサーボ信号およびデータ信号を検出するこ
とが困難である。
【0008】したがって各光ビームに対応した光検出器
を複数個搭載するか,もしくは同一の検出器内において
も各発光点から発した光ビームごとに別々の検出面を設
ける必要がある。その結果,光検出器自体や検出用光学
系が非常に複雑で高価なものになってしまい実用性が大
きく損なわれてしまう。
【0009】さらに各発光点が同一パッケージ内に固定
されているため,光源の位置を独立に変位させることが
できない。このため単一の光検出器を用いた場合は,光
検出器内の所定の検出面とそこに照射される各光ビーム
の相対的な位置を独立に調整できず,各サーボ信号を正
しく検出することが極めて困難になる。
【0010】一方,このような問題を解決するような有
効な手段は未だ開示されていない。
【0011】本発明の目的は以上の状況を鑑み,マルチ
半導体レーザ光源を用いた光ピックアップにおいて従来
の単一光源を用いた光ピックアップと同程度の簡略な光
検出器および検出光学系を用いながら,かつ前記マルチ
半導体レーザ光源内の各発光点から発した各々の光ビー
ムに対してそれぞれ独立に正しく各サーボ信号およびデ
ータ信号を検出できる光ピックアップおよびそれを用い
た光学的な情報再生装置または光学的な情報記録再生装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するため
に本発明においては,まず互いに波長が異なる第1およ
び第2の少なくとも2個以上の半導体レーザ光源と,該
各半導体レーザ光源から発した光ビームを光学的情報記
録媒体の所定のトラック上に集光する対物レンズと,前
記光学的情報記録媒体を反射した各光ビームを受光する
光検出器とを備えた光ピックアップにおいて,前記光学
的情報記録媒体を反射した各光ビームを前記光検出器内
の所定位置に入射させる機能を備えた光学素子を前記対
物レンズと前記光検出器の間の光路中に配置した。
【0013】あるいはまた,上記光ピックアップにおい
て前記各半導体レーザ光源と前記対物レンズの間の光路
中に以下に示すような所定の特性を有する回折格子を配
置した。
【0014】なお前記半導体レーザ光源は,前記互いに
波長が異なる少なくとも2個以上の半導体レーザチップ
が同一のパッケージ内の近接した位置に配置された構成
である。
【0015】また前記光検出器は,田の字型に4分割さ
れた受光領域を具備し,該4分割受光領域に入射する前
記光ビームから非点収差方式を用いて焦点ずれ制御信号
の検出をおこなう。
【0016】さらに,前記光検出器は田の字型に4分割
された受光領域を有する3個の受光面を直線的に配置し
た構成である。
【0017】なお前記回折格子は,少なくとも前記第1
の半導体レーザ光源を発した光ビームに対する回折効率
が前記第2の半導体レーザ光源を発した光ビームに対す
る回折効率よりも大きな値をもつ回折格子である。
【0018】さらにいうと,前記回折格子として前記第
1の半導体レーザ光源を発した光ビームに対する回折効
率が前記第2の半導体レーザ光源を発した光ビームに対
する回折効率よりも充分大きな値をもつ回折格子と,前
記第2の半導体レーザ光源を発した光ビームに対する回
折効率が前記第1の半導体レーザ光源を発した光ビーム
に対する回折効率よりも充分大きな値をもつ回折格子と
を同一の光路中に配置した。
【0019】あるいは,前記回折格子は,前記第1およ
び第2の半導体レーザ光源を発し該回折格子に入射する
第1および第2の光ビームのうち,どちらか一方に対す
る回折効率がほぼ0%になる特性を有する波長選択性回
折格子である。
【0020】あるいは,前記回折格子は,該回折格子に
投影される前記対物レンズの有効光束直径を含む第1の
領域とその外側にある第2の領域の少なくとも2種類の
領域からなる格子面を備えた回折格子であり,前記第1
の領域では,前記第1の半導体レーザ光源を発し該回折
格子に入射する光ビームに対する±1次回折光の回折効
率の方が,前記第2の半導体レーザ光源を発し該回折格
子に入射する光ビームに対する±1次回折光の回折効率
よりも大きく,かつ前記第2の領域では,前記第2の半
導体レーザ光源を発し該回折格子に入射する光ビームに
対する±1次回折光の回折効率の方が,前記第1の半導
体レーザ光源を発し該回折格子に入射する光ビームに対
する±1次回折光の回折効率よりも大きくなるように前
記各領域の回折効率が設定されている。
【0021】あるいは,前記回折格子は,該回折格子に
投影される前記対物レンズの有効光束直径を含む第1の
領域とその外側にある第2の領域の少なくとも2種類の
領域からなる格子面を備えた回折格子であり,前記第1
の領域では,前記第2の半導体レーザ光源を発し該回折
格子に入射する光ビームに対する±1次回折光の回折効
率の方がほぼ0%となり,前記第2の領域では,前記第
1の半導体レーザ光源を発し該回折格子に入射する光ビ
ームに対する±1次回折光の回折効率がほぼ0%となる
ように前記各領域の回折効率が設定されている。
【0022】一方,前記光学素子は,前記第1および第
2の各半導体レーザ光源を発し前記光学素子に入射する
第1および第2の光ビームをそれぞれ所定の回折効率で
0次光と±1次回折光の3本の光ビームに分割する機能
を有する回折格子であって,前記第1または第2の光ビ
ームのどちらか一方の光ビームについては,前記0次光
および±1次回折光のうち0次光の光量が最も多く,か
つ他方の光ビームについては,前記0次光および±1次
回折光のうち+1次回折光または−1次回折光の光量が
最も多くなるように,前記の各光ビームに対する回折効
率が設定されている。
【0023】さらに言うと,前記光学素子は,前記第1
および第2の各半導体レーザ光源を発し前記光学素子に
入射する第1および第2の光ビームをそれぞれ所定の回
折効率で0次光と±1次回折光の3本の光ビームに分割
する機能を有する回折格子であって,前記第1または第
2の光ビームのどちらか一方の光ビームについては,0
次光の回折効率が30%以上となり,かつ他方の光ビー
ムについては,前記0次光および±1次回折光のうち+
1次回折光または−1次回折光の回折効率が30%以上
となるように,前記の各光ビームに対する回折効率が設
定されている。
【0024】また前記光学素子は,略階段状または略鋸
歯状の断面形状を有する格子溝を備えた回折格子であ
る。
【0025】以上述べたような光ピックアップを光学的
な情報再生装置または光学的な情報記録再生装置に搭載
する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,本発明の第1の実施例につ
いて図1を用いて説明する。図1は本発明の光ピックア
ップの一実施例を示した構成図である。
【0027】1は,例えば波長660nm帯のレーザ光
を発する半導体レーザ素子と波長780nm帯のレーザ
光を発する半導体レーザ素子を同一のパッケージ内に格
納したマルチ半導体レーザ光源である。このマルチ半導
体レーザ光源に収納されている各半導体レーザ素子のう
ち,波長660nm帯のレーザ光を発する素子は,例え
ばDVDディスクなどのような高密度光ディスクを再生
する場合に点灯し,波長780nm帯のレーザ光を発す
る素子は,CD,CD−ROM,CD−Rディスクなど
のCD系ディスクを再生する場合に点灯するようになっ
ている。
【0028】マルチ半導体レーザ光源1を発した各レー
ザ光は,回折格子2および3を経てハーフミラー4に達
する。この回折格子2および3はそれぞれ特有の波長選
択性を有している。すなわち回折格子2は図2に示すよ
うに,波長660nm帯のレーザ光に対しては単にこの
光ビームを透過させるだけで回折光を発生させることは
ないが,波長780nm帯のレーザ光に対しては所定の
回折効率で±1次回折光ビームを発生させる。
【0029】一方,回折格子3は逆に図3に示すよう
に,波長660nm帯のレーザ光に対しては所定の回折
効率で±1次回折光ビームを発生させるが,波長780
nm帯のレーザ光は単に対しては単に透過させるだけで
回折光を発生させない。このような回折格子の波長選択
性は,格子面に刻まれる格子溝の溝深さをコントロール
して所定の深さに設定することにより実現できる。
【0030】例えば図5は,格子溝を刻む透明基板の屈
折率を1.5とし,かつ格子溝の凸部と凹部の幅の比を
1:1とした場合の,格子溝深さdと±1次回折光の回
折効率比(0次光効率に対する相対比率)との関係を波
長λ1=660nmとλ2=780nmのレーザ光につ
いてそれぞれプロットした図である。図からわかるよう
に,格子溝深さをd1≒1.3μmに設定すると,波長
λ1=660nmのレーザ光に関しては±1次回折光の
回折効率がゼロとなり(4%以下であればほぼゼロと見
なせる),そのため入射光量のほぼ100%がそのまま
格子を透過する。
【0031】一方この時,λ2=780nmのレーザ光
に対しては,回折効率比約0.12で±1次回折光が発
生する。これに対して格子溝深さをd2≒1.55μm
に設定すると,波長λ2=780nmのレーザ光に対し
ては±1次回折光の回折効率がゼロとなりほぼ100%
の光がそのまま格子を透過するが,一方でλ2=660
nmのレーザ光に対しては,回折効率比約0.18で±
1次回折光が発生する。
【0032】すなわち,屈折率nの透明基板に溝深さd
の格子を刻んだ場合, (n−1)×d=m・λ (mは,任意の整数) ……(1) 上記(1)式を満たす波長λのレーザ光に対しては,こ
の回折格子は回折光を発生させず単なる透明基板として
機能する。そこで上記のように,回折格子2の格子溝深
さをd1=1.3μmとし,回折格子3の格子溝深さを
d2=約1.55μmとすると,上記したような所望の
波長選択性を備えた回折格子が得られる。なお,この回
折格子2および3の配置は当然図1の実施例にしめした
配置に限定されるものではなく,例えば,格子2と3の
配置順を入れ替えた構成でも一向に構わない。
【0033】このように波長選択性格子2および3を通
過し,その結果それぞれが独自の回折角および回折方向
で0次光および±1次回折光の3本の光ビームに分離さ
れた波長660nm帯のレーザ光または780nm帯の
レーザ光は,ハーフミラー4,コリメートレンズ5,立
ち上げミラー6を経て対物レンズ7に入射し,所定のD
VD系ディスクまたはCD系ディスク8の信号記録面に
集光される。この際,DVD系ディスクを再生する場合
は,マルチ半導体レーザ光源1を出射し回折格子3で0
次光と±1次回折光の3本の光ビームに分離され対物レ
ンズ7によって光ディスク8の信号記録面に集光された
波長λ1=660nmnのレーザ光が,図4(a)に示
すようにディスク半径方向のスポット間隔δがディスク
の記録トラックピッチ(Tp)に対して1トラックピッ
チずつ離れた3個の光スポット100a,100b,1
00cを形成する。
【0034】一方,CD系ディスクを再生する場合は,
マルチ半導体レーザ光源1を出射し回折格子2で0次光
と±1次回折光の3本の光ビームに分離され対物レンズ
7によって光ディスク8の信号記録面に集光された波長
λ2=780nmnのレーザ光が,図4(b)に示すよ
うにディスク半径方向のスポット間隔δがディスクの記
録トラックピッチ(Tp')に対して1/4トラックピ
ッチずつ離れた3個光スポット101a,101b,1
01cを形成する。なおこの対物レンズ7は,ディスク
基板厚が異なるDVD系ディスクおよびCD系ディスク
のそれぞれについて,所定のレーザ光スポットを各光デ
ィスクの信号記録面上に良好に集光する機能を有する特
殊対物レンズである。そしてこの対物レンズ7はアクチ
ュエータ12に取り付けられており,後述する焦点ずれ
制御信号やトラッキング制御信号を用いてこの対物レン
ズの位置制御を行うことにより,ディスク上光スポット
を常に目標とする記録トラック上に正しく照射する構成
になっている。
【0035】次に光ディスク8を反射した各光ビーム
は,往路とほぼ同じ光路を逆にたどり,対物レンズ7,
立ち上げミラー6,コリメートレンズ5を経てハーフミ
ラー4に達する。そしてこのハーフミラー4を透過した
光ビームは検出側回折格子9に入射する。この検出側回
折格子9は以下の機能を有する。すなわち,例えばこの
回折格子9に波長λ1=660nm帯の光ビームが入射
した場合は,図6(a)に示すようにこの回折格子9で
回折分離した0次光および±1次回折光にうち0次光
を,検出レンズ10を経て光検出器11の所定の光検出
面に導く。一方,波長λ2=780nm帯の光ビームが
入射した場合は,図6(b)に示すようにこの回折格子
9で回折分離した0次光および±1次回折光のうち-1
次回折光または+1次回折光のどちらかを,検出レンズ
10を経て前記した波長λ1の0次光ビームと同じ光検
出面に導く機能を有する。
【0036】すなわち,このような回折格子を検出系に
配置することにより,異なる発光点位置から出射された
別々の光ビームを同一の光検出器内にある共通の検出面
に照射させることができ,この結果従来の1光源光ピッ
クアップと同様の簡略な検出面構成の光検出器を用いて
マルチ半導体レーザ光源を備えた互換光ピックアップを
実現することができる。
【0037】ところで,このようにある特定の波長λ1
を有する光ビームの0次光と別の波長λ2を有する光ビ
ームの−1次回折光(または+1次回折光)を共に光検
出器に導く機能を有する回折格子については,その光利
用効率を向上させるため,波長λ1の光ビームに対する
0次光の効率と波長λ2の光ビームに対する−1次回折
光(または+1次回折光)の回折効率をともにできるだ
け引き上げることが望ましい。
【0038】このような特性を有する回折格子は,格子
溝深さを所定の値に設定するとともに,その断面形状を
例えば図7(a)のように非対称な鋸歯状にするか,図
7(b)のように階段状に形成することにより実現でき
る。このように格子溝の断面形状を非対称形状にするこ
とを一般にブレーズ(鋸歯状)化と呼ぶが,このような
格子溝のブレーズ化を行うと+1次回折光と−1次回折
光の回折効率にアンバランスが生じ,一方の効率を下げ
他方の効率を上げることができる。
【0039】例えば図8は,屈折率1.5の透明基板上
に図7(a)に示したような鋸歯状の断面形状を有する
格子溝を形成した回折格子において,格子ピッチPに対
する格子溝凸部および凹部の幅SがS/P=0.3の関
係にある場合の格子溝深さdとλ1=660nm光に対
する0次効率およびλ2=780nm光に対する−1次
回折効率の関係をプロットした線図である。この図から
わかるように,格子溝深さdを約1.15μm程度に設
定すると,λ1=660nm光に対する0次効率とλ2
=780nm光に対する−1次回折効率を共に約48%
程度まで確保できる。また格子溝深さdを約1.05μ
m〜約1.35μmの範囲内に設定すると,λ1=66
0nm光に対する0次効率とλ2=780nm光に対す
る−1次回折効率を共に30%以上確保でき実用上充分
な性能が得られる。
【0040】このように格子溝深さを所定の値に設定す
るとともに,その断面形状をブレーズ化することによ
り,この回折格子9によって光検出器に導かれる各光ビ
ームの光利用効率を実用的なレベルにまで向上させるこ
とができる。なお,以上説明した実施例では,回折格子
9はλ1=660nmの光ビームの0次光とλ2=78
0nmの光ビームの−1次回折光(または+1次回折
光)を同一の光検出器に導く機能を有するものとしてい
たが,当然これに限定されるものではなく,例えば全く
逆にλ1の光ビームの−1次回折光(または+1次回折
光)とλ2=780nmの光ビームの0次光を同一の光
検出器に導く機能を有する回折格子であっても一向に構
わない。
【0041】また,この回折格子9は等間隔直線状の格
子溝パターンを有する通常の回折格子に限定されるもの
ではなく,所定の不等間隔曲線状の格子溝パターンを有
するいわゆるホログラフィック格子であっても一向に構
わない。このようなホログラフィックな格子溝パターン
を備えた格子を用いると,この格子で回折され光検出器
に導かれる−1次(または+1次)回折光ビームに所定
の波面収差を付加することができるので,これを利用し
例えば光検出器に導かれる−1次(または+1次)回折
光ビームに含まれる不要な収差成分を補正し,良好な検
出光スポットを光検出器に照射させることができる。さ
らに,この検出側回折格子9の配置位置は図1の実施例
のようにハーフミラー4と検出レンズ10の間に限定さ
れるものではなく,当然検出レンズ10と光検出器11
の間の光路中であっても一向にかまわない。
【0042】検出側回折格子9を通過した波長λ1=6
60nm光の0次光または波長λ2=780nm光の−
1次(または+1次)回折光が入射する光検出器11
は,図9乃至図11に示すように田の字型に4分割した
光検出面3個が直線的に配置され,合計12個の独立し
た検出面を有している。そしてそれぞれの4分割検出面
200,201,202の略中心位置に図4に示した光
ディスク上の光スポット100a,100b,100c
または101a,101b,101cのディスク反射光
が入射し,光スポット110a,110b,110cま
たは111a,111b,111cを形成する。
【0043】このような光検出器による焦点ずれ制御信
号,トラッキング制御信号およびデータ信号の検出方式
に関しては,既に発明者等が特願平11−171844
号等で詳細に開示しているので詳細な説明は省略する
が,例えばDVD−ROMディスクを再生する場合は,
図9に示すような演算回路によって焦点ずれ制御信号は
非点収差方式にて検出し,トラッキング制御信号は位相
差検出方式(DPD方式)にて検出する。
【0044】またDVD−RAMディスクを再生する場
合は,図10に示すような演算回路に切り替え,焦点ず
れ制御信号は差動非点収差方式(詳細は特願平11−1
71844号で開示しているので説明は省略する。)に
て検出し,トラッキング制御信号は差動プッシュプル方
式(DPP方式)にて検出する。さらにCD,CD−R
OM,CD−RなどのCD系ディスクを再生する場合
は,図11示すような演算回路に切り替え,焦点ずれ制
御信号は非点収差方式,トラッキング制御信号は3スポ
ット方式で検出する。
【0045】ところで本実施例のような光ピックアップ
においては,検出面上の各光スポットの位置調整は以下
のように行う。すなわち,まず検出側回折格子9をその
まま透過して光検出器11に入射する光ビーム(本発明
の第1の実施例では波長λ1=660nm帯の光ビー
ム)については,光検出器11を2次元に変位させて焦
点ずれ制御信号およびトラッキング制御信号が正しく出
力されるよう光検出器11内の検出面とこの検出面に入
射する光スポットとの相対位置を調整する。
【0046】次に検出側回折格子9で回折分離された−
1次回折光(または+1次回折光)が光検出器11に導
かれる光ビーム(本発明の第1の実施例では波長λ2=
780nm帯の光ビーム)に対しては,図12(a)
(b)に示すように検出側回折格子9を光軸に沿って前
後に動かすことにより検出面上の光スポット111a,
111b,111cを図のX方向に変位させ,検出側回
折格子9を光軸まわりに微小角度回転させることによ
り,ほぼ図のY方向に沿った方向に変位させることがで
きるので,それを用いて焦点ずれ制御信号およびトラッ
キング制御信号が正しく出力されるよう光検出器11内
の検出面とこの検出面に入射する光スポットとの相対位
置を調整することができる。
【0047】なお,この際もう一方に光ビームは検出側
回折格子9をそのまま透過する光ビームなので,この回
折格子9をいくら動かしても全く影響を受けない。すな
わちこのような検出側回折格子を用いることにより,D
VD系ディスク再生用の光ビームとCD系ディスク再生
用の光ビームを全く独立に調整できるわけである。
【0048】次に本発明の第2の実施例について図13
および図14を用いて説明する。この実施例は図4
(b)に示した本発明の第1の実施例とは異なり,CD
系ディスクを再生する場合に図13に示すようにディス
ク半径方向に関するディスク上光スポット間隔δを1/
2トラックピッチ(1/2・Tp')に設定し,かつ検出
面上の検出光スポット配置を図14に示すように3個の
検出光スポットがそれぞれ独立した3個の4分割光検出
面の中央部に照射されるように配置することにより,ト
ラッキング制御信号を差動プッシュプル方式(DPP方
式)にて検出する構成を示している。
【0049】なお,これまで実施例として説明した検出
系構成および検出方式は,いずれも4×3=12分割光
検出器を用いた検出系構成および検出方式であるが,当
然本発明はこのような構成または検出方式に限定される
ものではなく,すくなくともDVD系ディスク再生時と
CD系ディスク再生時でそれぞれの光ビームが同一の光
検出器に入射して,各種制御信号や情報信号を検出でき
る構成の検出系または検出方式であれば他のどのような
検出系または検出方式に本発明を適用しても一向に構わ
ない。
【0050】次に図15は本発明の第3の実施例を示し
た光ピックアップの概略構成図である。なお本実施例に
おいて図1の実施例で示した構成部品と同じ部品には同
じ番号を付している。本実施例では図1の実施例におい
てマルチ半導体レーザ光源1とハーフミラー4の間の光
路中にそれぞれ独立に設けた回折格子2および3と同じ
格子溝を同一の透明基板の表および裏面にそれぞれ形成
した多重回折格子20を用いることにより,1個の回折
格子に回折格子2と3の両方の機能を兼ねさせた実施例
である。このような多重回折格子20を用いることによ
り,本発明の第1および第2の実施例に対して部品点数
を削減することができる。
【0051】図16は本発明の第4の実施例を示した光
ピックアップの概略構成図である。なお本実施例におい
て図1および図15の実施例で示した構成部品と同じ部
品には同じ番号を付している。本実施例は図15に示し
た第3の実施例同様,マルチ半導体レーザ光源1とハー
フミラー4の間の光路中に1個の回折格子30だけを配
置し,この回折格子30に図1の実施例における回折格
子2および3の両方の機能を兼ねさせている。
【0052】しかし,図15の実施例の場合と異なり,
格子溝は透明基板の表面または裏面のどちらか一方の面
にのみ形成している。このように基板の一方の面にのみ
格子溝を形成し,かつ図1の実施例における回折格子2
および3と両方と同じ機能を持たせるために,この回折
格子30は図17に示すような格子溝パターンになって
いる。
【0053】すなわちこの回折格子30の格子面をディ
スクの半径方向に対応する方向に沿って境界線を設け,
この格子面に投影される対物レンズ7の有効光束直径と
ほぼ同じ幅を持つ中心領域31とその外側にある領域3
2a,32bの3つの領域に分ける。そして領域31に
は図1の実施例における回折格子3と同等の格子溝すな
わち,DVD系ディスク再生時に点灯する波長λ1=6
60nm帯の光ビームは回折し,CD系ディスク再生時
に点灯する波長λ2=780nm帯の光ビームはそのま
ま透過するような格子溝を設け,領域32a,32bに
は図1の実施例における回折格子2と同等の格子溝すな
わち,DVD系ディスク再生時に点灯する波長λ1=6
60nm帯の光ビームはそのまま透過し,CD系ディス
ク再生時に点灯する波長λ2=780帯の光ビームは回
折するような格子溝を設ける。
【0054】しかも,この外側領域32a,32bに設
ける格子溝はここで回折分離された±1次回折光のうち
対物レンズ7の中心光軸に近づく方向に回折される側の
回折光(図16の例では,領域32aにおける+1次回
折光と領域32bにおける−1次回折光)が,対物レン
ズ7を経て光ディスク上の所定位置に光スポットを形成
するよう格子定数(格子溝ピッチ)および格子の方向な
どが定められている。このような格子溝パターンを有す
る回折格子30を用いることにより,本発明の第1乃至
第3の実施例と同様の機能をもつ光ピックアップを構成
することができる。
【0055】しかも本実施例の回折格子30ように格子
溝を透明基板の一方に面にだけ形成する構成であれば,
図15の実施例で用いた多重回折格子20と異なり1回
の格子溝作製工程だけで格子を完成させることができる
ので,作業工程が短縮され,結果的に回折格子にかかる
コストを低減することができる。(基板の表,裏両面に
格子溝を形成する多重回折格子20では,少なくとも格
子溝作製工程が2回必要となる。) なお,上記した第4の実施例のような構成の光ピックア
ップでは,CD系ディスク再生時に回折格子30で回折
分離され対物レンズ7に入射する±1次回折光は,その
回折角が充分大きくない場合にその光ビーム断面形状が
完全に円形ではなく,円形の一部が欠損したような形状
の光ビームになる可能性がある。
【0056】そのような場合は,光ディスクを反射後光
検出器11の各検出面上に照射される3個の検出光スポ
ットのうち±1次回折光に相当する検出光スポットが,
図18中に示す検出光スポット111b,111cのよ
うにスポットの一部が欠損したようになってしまう。し
かしながら,たとえこのような不完全な検出光スポット
が照射されたとしても,図18に示したような演算回路
を用いれば,3スポット方式によるトラッキング制御信
号を正しく検出することができる。
【0057】なおこの第4の実施例については,回折格
子30の中心領域31には波長λ1=660nm帯の光
ビームは回折し,波長λ2=780nm帯の光ビームは
そのまま透過するような格子溝を設け,外側領域32
a,32bには波長λ1=660nm帯の光ビームはそ
のまま透過し,波長λ2=780帯の光ビームは回折す
るような格子溝を設けた場合について説明してきたが,
もちろん全く逆に,中心領域31に波長λ1=660n
m帯の光ビームはそのまま透過し,波長λ2=780n
m帯の光ビームは回折するような格子溝を設け,外側領
域32a,32bに波長λ1=660nm帯の光ビーム
は回折し,波長λ2=780帯の光ビームはそのまま透
過するような格子溝を設けた構成であってももちろん構
わない。
【0058】ところで,これまでの述べてきた実施例は
いずれもDVD系ディスク再生時においてもCD系ディ
スク再生時においても3個の光スポットを光ディスク上
に照射する構成であったが,本発明はこれに限定される
ものではない。例えばDVD系ディスク再生時にトラッ
キング制御信号検出方式としてDPD(位相差検出)方
式だけを用いる場合は,光ディスク上に照射される光ス
ポットは1個でよい。この場合は,図19に示す本発明
の第5の実施例のように光ピックアップの構成としてマ
ルチ半導体レーザ光源1とハーフミラー2の間に回折格
子2だけを配置した構成すなわち,図1に示した第1の
実施例の構成から回折格子3を省いた構成にすることが
できる。
【0059】このような実施例では,光検出器11は図
20および図21に示すように中央部に田の字型に4分
割された検出面200とその両側に配置された分割され
ていない検出面201および202からなる合計6分割
の検出面で構成される。そしてDVD−ROMなどのD
VD系ディスクを再生する場合は,図20に示すように
中央部の4分割検出面上にのみディスク反射光ビームが
集光され,非点収差方式によって焦点ずれ制御信号が,
DPD方式によりトラッキング制御信号がそれぞれ検出
される。
【0060】一方,CD系ディスクを再生する場合は,
波長λ2=780nmのレーザ光を点灯するが,この光
ビームは回折格子2によって3本の光ビームに回折分離
するため,検出面においては図21に示すように中央部
の4分割検出面上とその両側に設けられた検出面20
1,202にそれぞれ検出光スポットが照射される。そ
して中央の検出光スポットから非点収差方式によって焦
点ずれ制御信号が検出され,検出面201,202に照
射された検出光スポットから3スポット方式によりトラ
ッキング制御信号がそれぞれ検出される。
【0061】なお,本実施例で用いられる回折格子2
は,本発明の第1の実施例で説明したように波長λ1=
660nmのレーザ光はそのまま透過し,波長λ2=7
80nmの光ビームに対しては±1次回折光を回折分離
する特性を有している特殊な回折格子を想定している
が,前記したように,波長λ1=660nmのレーザ光
を点灯しDVD系ディスクを再生する場合は,たとえ回
折格子2で3本の光ビームに回折分離したとしても実際
に信号検出に用いる光ビームは真ん中1主光ビームだけ
なので,性能上は特に問題は起こらない。したがって当
然回折格子2としては,前記したような特殊な特性を持
つ格子ではなく,一般的な回折格子すなわちλ1=66
0nmの光ビームもλ2=780nmの光ビームも共に
回折するような回折格子であっても一向に構わない。
【0062】次に図22に本発明の光ピックアップを搭
載した光学的情報再生装置の概略ブロック図を示す。光
ピックアップ608で検出された各種検出信号は制御信
号生成回路604およびデータ信号再生回路605に送
られる。制御信号生成回路604では,これら検出信号
からアクチュエータ制御信号が生成され,これをもとに
アクチュエータ駆動回路603を経て光ピックアップ6
08内の対物レンズアクチュエータを駆動し,対物レン
ズの位置制御がおこなわれる。またデータ信号再生回路
では前記検出信号から光ディスク8に記録されたデータ
信号が再生される。なお前記制御信号生成回路604お
よびデータ信号再生回路605で得られた信号の一部は
コントロール回路600に送られる。
【0063】コントロール回路600は,これら各信号
を用いてその時再生しようとしている光ディスク8の種
類を判別し,判別結果に応じてDVD系ディスク再生用
の半導体レーザ(LD)点灯回路607,もしくはCD
系ディスク再生用の半導体レーザ(LD)点灯回路60
6のいずれかを駆動させ,さらにこれまで述べてきたよ
うに光ディスク8の種類に応じた各制御信号検出方式を
選択するように制御信号生成回路の回路構成を切り替え
る機能を有する。なお,このコントロール回路600に
はアクセス制御回路602とスピンドルモータ駆動回路
601が接続されており,それぞれ光ピックアップ60
8のアクセス方向位置制御やディスクのスピンドルモー
タ609の回転制御が行われる。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明を用いれば,
マルチ半導体レーザ光源を用いた互換光ピックアップに
おいて,従来の単一光源を用いた光ピックアップと同程
度の簡略な検出面構成の光検出器および検出光学系を用
いながら,前記マルチ半導体レーザ光源内の各発光点か
ら発した各々の光ビームに対してそれぞれ独立に正しく
各制御信号およびデータ信号を検出できる光ピックアッ
プおよびそれを用いた光学的情報再生装置または光学的
情報記録装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ装置における第1の実
施例を示す概略構成図。
【図2】本発明の第1の実施例における回折格子2の機
能を説明するための概略正面図。
【図3】本発明の第1の実施例における回折格子3の機
能を説明するための概略正面図。
【図4】本発明の第1の実施例における光ディスク面上
の光スポット配置を示す概略平面図。
【図5】本発明の第1の実施例における回折格子2およ
び3の特性を説明するための線図。
【図6】本発明の第1の実施例における検出側回折格子
9の機能を説明するための概略正面図。
【図7】本発明の第1の実施例における検出側回折格子
9の具体的断面形状の実施例を示した概略正面図。
【図8】本発明の第1の実施例における検出側回折格子
9の特性を説明するための線図。
【図9】本発明の第1の実施例における検出面の形状
と,DVD−ROMディスク再生時の制御信号検出用演
算回路の実施例を示した検出器主要部の概略平面図およ
び概略回路図。
【図10】本発明の第1の実施例におけるDVD−RA
Mディスク再生時の制御信号検出用演算回路の実施例を
示した検出器主要部の概略平面図および概略回路図。
【図11】本発明の第1の実施例におけるCD系ディス
ク再生時の制御信号検出用演算回路の実施例を示した検
出器主要部の概略平面図および概略回路図。
【図12】本発明におけるCD系ディスク用光ビームの
検出面上相対位置の調整手段を説明するための光ピック
アップ検出系主要部の概略図。
【図13】本発明の第2の実施例におけるCD系ディス
ク再生時における光ディスク面上の光スポット配置を示
す概略平面図。
【図14】本発明の第2の実施例における検出面の形状
と,CD系ディスク再生時の制御信号検出用演算回路の
実施例を示した検出器主要部の概略平面図および概略回
路図。
【図15】本発明の光ピックアップ装置における第3の
実施例を示す概略構成図。
【図16】本発明の光ピックアップ装置における第4の
実施例を示す概略構成図。
【図17】本発明の光ピックアップ装置の第4実施例に
おける回折格子30の格子溝パターンを説明するための
概略平面図。
【図18】本発明の第4の実施例におけるCD系ディス
ク再生時の検出光スポット形状と制御信号検出用演算回
路の実施例を示した検出器主要部の概略平面図および概
略回路図。
【図19】本発明の光ピックアップ装置における第5の
実施例を示す概略構成図。
【図20】本発明の第5の実施例におけるDVD系ディ
スク再生時の検出光スポット配置と制御信号検出用演算
回路の実施例を示した検出器主要部の概略平面図および
概略回路図。
【図21】本発明の第5の実施例におけるCD系ディス
ク再生時の検出光スポット配置と制御信号検出用演算回
路の実施例を示した検出器主要部の概略平面図および概
略回路図。
【図22】本発明の光ピックアップを用いた光学的情報
再生装置の実施例を示す概略ブロック図。
【符号の説明】
1…マルチ半導体レーザ光源、 2,3,20,30…
回折格子、 4…ハーフミラー、5…コリメートレン
ズ、 7…対物レンズ、 8…光ディスク、 9…検出
側回折格子、10…検出レンズ、 11…光検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/13 G11B 7/13 (72)発明者 泉 克彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 井上 雅之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 2H049 AA03 AA50 AA53 AA57 AA63 AA66 5D118 AA01 AA03 AA26 BA01 CD02 CD03 CF06 CG03 CG04 CG07 CG24 CG26 DA08 5D119 AA01 AA03 AA40 AA41 BA01 EA03 EC47 FA08 JA22 JA26 KA04 KA19 KA24

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに波長が異なる第1および第2の少な
    くとも2個以上の半導体レーザ光源と,該各半導体レー
    ザ光源から発した光ビームを光学的情報記録媒体の所定
    のトラック上に集光する対物レンズと,前記光学的情報
    記録媒体を反射した各光ビームを受光する光検出器とを
    備えた光ピックアップにおいて,前記光学的情報記録媒
    体を反射した各光ビームを前記光検出器内の所定位置に
    入射させる機能を備えた光学素子を前記対物レンズと前
    記光検出器の間の光路中に配置したことを特徴とする光
    ピックアップ。
  2. 【請求項2】互いに波長が異なる第1および第2の少な
    くとも2個以上の半導体レーザ光源と,該各半導体レー
    ザ光源から発した光ビームを光学的情報記録媒体の所定
    のトラック上に集光する対物レンズと,前記光学的情報
    記録媒体を反射した各光ビームを受光する光検出器とを
    備えた光ピックアップにおいて,前記半導体レーザ光源
    と前記対物レンズの間の光路中に回折格子を配置したこ
    とを特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】前記半導体レーザ光源は,前記互いに波長
    が異なる少なくとも2個以上の半導体レーザチップが同
    一のパッケージ内の近接した位置に配置された構成であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ピ
    ックアップ。
  4. 【請求項4】前記光検出器は,田の字型に4分割された
    受光領域を具備し,該4分割受光領域に入射する前記光
    ビームから非点収差方式を用いて焦点ずれ制御信号の検
    出をおこなうことを特徴とする請求項1,2または3記
    載の光ピックアップ。
  5. 【請求項5】前記光検出器は田の字型に4分割された受
    光領域を有する3個の受光面を直線的に配置した構成で
    あることを特徴とする請求項4記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】前記回折格子は,少なくとも前記第1の半
    導体レーザ光源を発した光ビームに対する回折効率が前
    記第2の半導体レーザ光源を発した光ビームに対する回
    折効率よりも大きな値をもつことを特徴とする請求項2
    記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】前記回折格子として,前記第1の半導体レ
    ーザ光源を発した光ビームに対する回折効率が前記第2
    の半導体レーザ光源を発した光ビームに対する回折効率
    よりも充分大きな値をもつ回折格子と,前記第2の半導
    体レーザ光源を発した光ビームに対する回折効率が前記
    第1の半導体レーザ光源を発した光ビームに対する回折
    効率よりも充分大きな値をもつ回折格子とを同一の光路
    中に配置したことを特徴とする請求項2記載の光ピック
    アップ。
  8. 【請求項8】前記回折格子は,前記第1および第2の半
    導体レーザ光源を発し該回折格子に入射する第1および
    第2の光ビームのうち,どちらか一方に対する回折効率
    がほぼ0%になる特性を有する波長選択性回折格子であ
    ることを特徴とする請求項6または請求項7記載の光ピ
    ックアップ。
  9. 【請求項9】前記回折格子は,該回折格子に投影される
    前記対物レンズの有効光束直径を含む第1の領域とその
    外側にある第2の領域の少なくとも2種類の領域からな
    る格子面を備えた回折格子であり,前記第1の領域で
    は,前記第1の半導体レーザ光源を発し該回折格子に入
    射する光ビームに対する±1次回折光の回折効率の方
    が,前記第2の半導体レーザ光源を発し該回折格子に入
    射する光ビームに対する±1次回折光の回折効率よりも
    大きく,かつ前記第2の領域では,前記第2の半導体レ
    ーザ光源を発し該回折格子に入射する光ビームに対する
    ±1次回折光の回折効率の方が,前記第1の半導体レー
    ザ光源を発し該回折格子に入射する光ビームに対する±
    1次回折光の回折効率よりも大きくなるように前記各領
    域の回折効率が設定されていることを特徴とする請求項
    2記載の光ピックアップ。
  10. 【請求項10】前記回折格子は,該回折格子に投影され
    る前記対物レンズの有効光束直径を含む第1の領域とそ
    の外側にある第2の領域の少なくとも2種類の領域から
    なる格子面を備えた回折格子であり,前記第1の領域で
    は,前記第2の半導体レーザ光源を発し該回折格子に入
    射する光ビームに対する±1次回折光の回折効率の方が
    ほぼ0%となり,前記第2の領域では,前記第1の半導
    体レーザ光源を発し該回折格子に入射する光ビームに対
    する±1次回折光の回折効率がほぼ0%となるように前
    記各領域の回折効率が設定されていることを特徴とする
    請求項9記載の光ピックアップ。
  11. 【請求項11】前記光学素子は,前記第1および第2の
    各半導体レーザ光源を発し前記光学素子に入射する第1
    および第2の光ビームをそれぞれ所定の回折効率で0次
    光と±1次回折光の3本の光ビームに分割する機能を有
    する回折格子であって,前記第1または第2の光ビーム
    のどちらか一方の光ビームについては,前記0次光およ
    び±1次回折光のうち0次光の光量が最も多く,かつ他
    方の光ビームについては,前記0次光および±1次回折
    光のうち+1次回折光または−1次回折光の光量が最も
    多くなるように,前記各光ビームに対する回折効率が設
    定されていることを特徴とする請求項1記載の光ピック
    アップ。
  12. 【請求項12】前記光学素子は,前記第1および第2の
    各半導体レーザ光源を発し前記光学素子に入射する第1
    および第2の光ビームをそれぞれ所定の回折効率で0次
    光と±1次回折光の3本の光ビームに分割する機能を有
    する回折格子であって,前記第1または第2の光ビーム
    のどちらか一方の光ビームについては,0次光の回折効
    率が30%以上となり,かつ他方の光ビームについて
    は,前記0次光および±1次回折光のうち+1次回折光
    または−1次回折光の回折効率が30%以上となるよう
    に,前記の各光ビームに対する回折効率が設定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  13. 【請求項13】前記光学素子は,略階段状または略鋸歯
    状の断面形状を有する格子溝を備えた回折格子であるこ
    とを特徴とする請求項11または12記載の光ピックア
    ップ。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13記載の光ピックアップ
    を搭載したことを特徴とする情報再生装置または情報記
    録再生装置。
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