JP2001216010A - 3次元camシステムの自動展開方法、板金部品の製造方法、記憶媒体 - Google Patents

3次元camシステムの自動展開方法、板金部品の製造方法、記憶媒体

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JP2001216010A
JP2001216010A JP2000026563A JP2000026563A JP2001216010A JP 2001216010 A JP2001216010 A JP 2001216010A JP 2000026563 A JP2000026563 A JP 2000026563A JP 2000026563 A JP2000026563 A JP 2000026563A JP 2001216010 A JP2001216010 A JP 2001216010A
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Katsumi Sano
勝己 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者による曲げ方法のチェック及び展開長の
再計算と展開図修正作業とを無くし、曲げ方法に対応し
た展開データを自動的に作成する。 【解決手段】3次元ソリッドデータ及び部品情報に基づ
いて3次元ソリッドモデルを自動展開処理させる際に、
ダミー補正係数nを用いて展開長補正を行ない、この展
開処理の結果が3次元ソリッドモデルに適用する曲げ方
法例えばボトミング加工(又はコイニング加工)に対応
した展開長であるかのチェックを行ない、これら加工に
対応した展開長でなければ、3次元ソリッドモデルに適
用する曲げ方法例えばエアーベント加工に対応した補正
係数を用いて展開長の修正を行なって展開データを求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば板金部品の
3次元ソリッドデータを自動展開処理して板金の曲げ加
工方法に適した展開データを作成するCAMシステムの
自動展開方法、この自動展開方法を適用した板金部品の
製造方法、及びこの自動展開方法のプログラムを記憶し
た記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は3次元板金CAD/CAMシステ
ムの処理工程を示す図である。3次元CADシステム1
では、設計者による対話形式の操作によって、板金部品
の3次元ソリッドデータが作成されると共に、板金部品
に用いられる材料やその板厚などの部品情報が入力され
る。これら板金部品の3次元ソリッドデータ及びその部
品情報は、それぞれ3次元ソリッドデータベース2、部
品情報データベース3に格納される。
【0003】板金CAMシステム4は、3次元CADシ
ステム1の3次元ソリッドデータベース2から板金部品
の3次元ソリッドデータを読み取ると共に部品情報デー
タベース3から板金部品の部品情報を読み取り、これら
3次元ソリッドデータ及びその部品情報に基づいて自動
展開処理を行なって3次元ソリッドデータの展開データ
を求め、次に自動金型割付、次に展開形状登録、次に生
産指示、ネスティング処理を行ない、この後にNCデー
タを作成する。
【0004】そして、NC加工機5は、板金CAMシス
テム4で作成されたNCデータを受け取り、このNCデ
ータに従って板金加工を行なう。
【0005】ここで、板金CAMシステム4における自
動展開処理について図6に示す自動展開処理の流れ図8
従って説明する。
【0006】図7(a)は自動展開処理を行なう3次元ソ
リッドデータのモデル外観図である。この3次元ソリッ
ドデータのモデル6は、90°曲げの板金部品である。
この板金部品は、板厚t、補正係数n、曲げR、曲げ部
中立面長さI、境界線から端部までの長さa、b、曲げ
部分の寸法(以下、曲げ長さと称する)Wに作成されて
いる。このうち曲げ部中立面長さIは、 I=(R+n・t)×π/2 …(1) により求められ、補正係数nは、 n={(4−π)×R+2B}/t・π …(2) B:90°曲げ時の補正値 により求められる。なお、曲げ部中立面は、曲げによる
影響のない面である。又、曲げ線は、曲げ部中立面長さ
中点であり、境界線は、曲げのない平面部と曲げ部との
境を示す。
【0007】板金CAMシステム4における自動展開処
理は、先ず、3次元CADシステム1から板金部品の3
次元ソリッドデータ及びその部品情報を読み込み、3次
元ソリッドデータにおける展開基準面、例えば曲げ内側
を展開基準面として指定する。この指定は、自動処理で
も可能である。この展開基準面の指定は、板金CAMシ
ステム4では板厚tのない2次元データでの処理となる
ので、3次元ソリッドデータモデル6の曲げ内側、曲げ
外側のいずれか一方の面を展開データに反映させるかの
指定を行なうようになっている。この指定された展開基
準面側がダレ側となる。
【0008】次に、板金CAMシステム4は、指定され
た側の面を基準として展開処理を行なう。この展開処理
では、3次元ソリッドデータから検出された曲げ部分の
全てに対し、材料名と板厚と曲げRに対応した補正係数
nを補正係数データベース6から検索し、板厚間に存在
する中立面の長さを展開長とする展開長補正処理が同時
に行なわれる。なお、補正係数データベース6には、図
8に示すように材料名と板厚と曲げRに対応した補正係
数nが記憶されている。
【0009】この展開長補正処理は、曲げ長さWを考慮
しない曲げ方法固定の処理、例えばボトミング加工及び
コイニング加工に対する補正処理のみとなっている。
【0010】例えば、内側の面を基準として展開処理を
行なうと、展開長L’は、図7(b)に示すように L’=a+b+I’ …(3) となる。展開長補正処理は、曲げ部中立面長さIのみ行
なわれる。
【0011】次に、得られた展開データを用いて、保有
する曲げ加工機によって曲げ加工ができるか否かを判断
するために、展開データの曲げ部分の全てに対して曲げ
長さWをその曲げ長さに対応した展開長補正値Bを展開
長補正値データベース7から読み出して参照しながらチ
ェックを行なう。なお、展開長補正値データベース7に
は、図9に示すように曲げ長さWと板厚tに対する展開
長補正値Bが記憶されている。
【0012】上記チェックを行なうのは次の理由によ
る。板金部品の曲げ加工に用いる曲げ加工機で行なわれ
る曲げ方法としては、一般的に次の3種類が挙げられ
る。エアーベント加工は、図10に示すように上型8と
下型9との間に板金部品10を挟み、上型8と下型9と
の間の押圧を1Pとし、押込み量αを調節しながら曲げ
を行なうものである。このエアーベント加工は、上型8
と下型9との間の押圧が小さくて済むが、押込み量αに
よる板金部品10の戻り(スプリングバック)が生じる
ため、このスプリングバックが曲げ加工の精度に大きく
影響する。又、エアーベント加工は、板金部品10を両
金型8、9の面に押し当てない曲げ加工であるので、板
金部品の3次元ソリッドモデル6をCAMシステムにお
いて自動展開処理したときの展開長は、以下に説明する
ボトミング加工及びコイニング加工に比べて長くなる。
【0013】ボトミング加工は、図11に示すように上
型8と下型9との間に板金部品10を挟み、上型8と下
型9との間の押圧を5〜6Pとし、両金型8、9の面に
板金部品10を押し当てて曲げを行なうものである。こ
のボトミング加工は、上記エアーベント加工よりスプリ
ングバックが少なく精度の高い曲げが得られる。又、C
AMシステムにおいて自動展開処理したときの展開長
は、上記エアーベント加工に比べて短くなる。
【0014】コイニング加工は、図11に示すように上
型8と下型9との間に板金部品10を挟み、上型8と下
型9との間の押圧を10Pとし、両金型8、9の面に板
金部品10を押し当てて曲げを行なうものである。この
コイニング加工は、完全塑性変形となってスプリングバ
ックがなく、最も高精度な曲げ結果が得られる。しか
し、このコイニング加工は、大きな押圧が必要なために
設備が大きくなる。又、CAMシステムにおいて自動展
開処理したときの展開長は、上記ボトミング加工と同じ
である。
【0015】従って、上記各曲げ方法のうちいずれの曲
げ方法を選択するかは、板金部品10の曲げ長さW、す
なわち曲げ部分の寸法(以下、曲げ長さと称する)が大
きく関係してくる。例えば、ある材料で板厚t(=3.
2mm)、曲げ長さW(=300mm)までボトミング
加工ができる曲げ加工機を保有していた場合、板金部品
の曲げ長さWが300mmを超える板金部品10に関し
ては、エアーベント加工に曲げ方法を変更しなければ曲
げ加工できない。
【0016】しかるに、上記保有する曲げ加工機によっ
て曲げ加工ができるか否かのチェックの結果、保有する
曲げ加工機によって曲げ加工ができれば、上記図7(b)
に示す展開長L’の展開データとして自動展開処理を完
了する。
【0017】ところが、ボトミング加工及びコイニング
加工で曲げ加工ができない場合は、エアーベント加工に
変更すべく、展開長の再計算と展開図の修正(以下、展
開図修正作業と称する)とを作業者の対話式による手作
業により行なう。
【0018】上記図9に示すように展開長補正値データ
ベース7には、ボトミング加工の対象範囲となる展開長
補正値B及びエアーベンド加工の対象範囲となる展開長
補正値Bが記憶され、これら展開長補正値Bを用いて展
開図修正作業が行なわれる。このチェック及び手作業に
よる修正が完了すると、展開長Lは、図7(c)に示すよ
うに L=a+b+I …(4) となる。
【0019】以上により板金部品の展開データが得られ
て展開データベース11に格納され、自動展開処理が完
了となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記展
開長補正処理は、曲げ長さWを考慮しない曲げ方法固定
の処理、例えばボトミング加工及びコイニング加工に対
する補正処理のみとなっている。このため、作業者が保
有する曲げ加工機で曲げ加工できるか否かをチェック
し、曲げ加工できない場合には、作業者の手作業によっ
て展開長の再計算と展開図修正作業とを行なわなければ
ならない。
【0021】そこで本発明は、作業者による曲げ方法の
チェック及び展開長の再計算と展開図修正作業とを無く
し、曲げ方法に対応した展開データを自動的に作成でき
る3次元CAMシステムの自動展開方法を提供すること
を目的とする。
【0022】又、本発明は、作業者による曲げ方法のチ
ェック及び展開長の再計算と展開図修正作業とを無く
し、曲げ方法に対応した展開データを自動的に作成する
ことによって板金部品を製造する板金部品の製造方法を
提供することを目的とする。
【0023】又、本発明は、曲げ方法に対応した展開デ
ータを自動的に作成するための3次元CAMシステムの
自動展開方法のプログラムを記憶した記憶媒体を提供す
ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載による本発
明は、3次元CADシステムから受け取ったソリッドデ
ータ及び部品情報に基づいてソリッドモデルを自動展開
するCAMシステムの自動展開方法において、ソリッド
モデルを展開処理する際に一定値の補正係数を用いて展
開長補正を行なうい、その後、補正係数が、ソリッドモ
デルに適用する曲げ方法に対応した展開長であるかのチ
ェックを行ない、曲げ方法に対応した展開長でなけれ
ば、ソリッドモデルに適用する曲げ方法に対応した補正
係数を用いて展開長の修正を行なってソリッドモデルの
展開データを求める工程を有するCAMシステムの自動
展開方法である。
【0025】請求項2記載による本発明は、3次元CA
Dシステムから受け取ったソリッドデータ及び部品情報
に基づいてソリッドモデルを自動展開するCAMシステ
ムの自動展開方法において、ソリッドモデルに適用する
曲げ方法に対応した補正係数を用いて展開処理を行なっ
てソリッドモデルの展開データを求めるCAMシステム
の自動展開方法である。
【0026】請求項3記載による本発明は、3次元CA
Dシステムから受け取った板金部品のソリッドデータ及
び板金部品の少なくとも材料、板厚などの部品情報に基
づいてソリッドモデルを自動展開処理する際に一定値の
補正係数を用いて展開長補正を行なう工程と、この工程
での展開結果がソリッドモデルに対する曲げ方法に対応
した展開長であるかのチェックを行なう工程と、チェッ
クの結果、曲げ方法に対応した展開長でなければ、ソリ
ッドモデルに適用する曲げ方法に対応した補正係数を用
いて展開長の修正を行なってソリッドモデルの展開デー
タを求める工程と、ソリッドモデルの展開データに基づ
いてNCデータを作成する工程と、このNCデータに従
って板金部品に対して板金加工を行なう工程とを有する
板金部品の製造方法である。
【0027】請求項4記載による本発明は、3次元CA
Dシステムから受け取った板金部品のソリッドデータ及
び板金部品の少なくとも材料、板厚などの部品情報に基
づいて所定の曲げ方法で加工を行なうためのNCデータ
を作成する際に、ソリッドモデルを自動展開処理するた
めに、曲げ方法に対応した補正係数を用いて展開処理を
行なってソリッドモデルの展開データを求める工程と、
ソリッドモデルの展開データに基づいてNCデータを作
成する工程と、このNCデータに従って板金部品に対し
て板金加工を行なう工程とを有する板金部品の製造方法
である。
【0028】請求項5記載による本発明は、3次元CA
Dシステムから受け取ったソリッドデータ及び部品情報
及び曲げ方法に基づいてソリッドモデルを自動展開処理
させる際に一定値の補正係数を用いて展開長補正を行な
わせ、この展開処理の結果が曲げ方法に対応した展開長
であるかのチェックを行なわせ、曲げ方法に対応した展
開長でなければ、ソリッドモデルに適用する曲げ方法に
対応した補正係数を用いて展開長の修正を行なわせてソ
リッドモデルの展開データを求めさせるプログラムを記
憶した記憶媒体である。
【0029】請求項6記載による本発明は、3次元CA
Dシステムから受け取ったソリッドデータ及び部品情報
に基づいてソリッドモデルを自動展開処理させる際に、
ソリッドモデルに適用する曲げ方法に対応した補正係数
を用いて展開処理を行なわせてソリッドモデルの展開デ
ータを求めさせるプログラムを記憶した記憶媒体であ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。なお、図5及び
図6と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は
省略する。
【0031】図1は板金CAMシステムの自動展開処理
の流れ図である。この板金CAMシステム20には、3
次元CADシステム1から読み取った板金部品の3次元
ソリッドデータ及びその部品情報に基づいて自動展開処
理するための自動展開処理プログラムを記憶したプログ
ラムメモリ21が備えられている。
【0032】この自動展開処理プログラムは、3次元C
ADシステム1から読み込んだ3次元ソリッドデータ及
び部品情報に基づいて3次元ソリッドモデルを自動展開
処理させる際に、一定値の補正係数すなわちダミー補正
係数nを用いて展開長補正を行なわせ、この展開処理の
結果が3次元ソリッドモデルに適用する曲げ方法、例え
ばボトミング加工(又はコイニング加工)に対応した展
開長であるかのチェックを行なわせ、これらボトミング
加工(又はコイニング加工)に対応した展開長でなけれ
ば、3次元ソリッドモデルに適用する曲げ方法、例えば
エアーベント加工に対応した補正係数を用いて展開長の
修正を行なわせて3次元ソリッドモデルの展開データを
求めさせる内容となっている。
【0033】次に、上記の如く構成された板金CAMシ
ステムの作用について3次元板金CAD/CAMシステ
ムの処理工程全体において説明する。
【0034】3次元CADシステム1では、設計者によ
る対話形式の操作によって図2(a)に示すような板金部
品10の3次元ソリッドデータのモデル6が作成される
と共に、この板金部品10に用いられる材料やその板厚
などの部品情報が入力される。これら3次元ソリッドデ
ータのモデル6及びその部品情報は、それぞれ3次元ソ
リッドデータベース2、部品情報データベース3に格納
される。
【0035】板金CAMシステム20は、3次元CAD
システム1の3次元ソリッドデータベース2から板金部
品10の3次元ソリッドデータを読み込むと共に部品情
報データベース3から板金部品の部品情報を読み込む。
【0036】この板金CAMシステム20における自動
展開処理は、先ず、3次元CADシステム1から読み込
んだ板金部品10の3次元ソリッドデータのモデル6に
おける展開基準面、例えば図2(a)に示すように曲げ内
側を展開基準面として指定する。この指定は、自動処理
でも可能であり、この指定された側がダレ側となる。
【0037】次に、板金CAMシステム20は、指定さ
れた内側の面を基準として展開処理を行なう。この展開
処理では、3次元ソリッドデータから検出された曲げ部
分の全てに対し、材料名と板厚と曲げRに対応したダミ
ー補正係数nを用い、板厚間に存在する中立面の長さを
展開長とする展開長補正処理を同時に行う。
【0038】このように内側の面を基準として展開処理
を行なうと、展開長L’は、図2(b)に示すように L’=a+b+I’ …(5) となる。展開長補正処理は、曲げ部の境界線に挟まれた
中立面長さIのみ行なわれる。この展開長補正処理は、
曲げ長さWを考慮しない処理すなわちボトミング加工
(又はコイニング加工)に対応するものとなっている。
【0039】次に、板金CAMシステム20は、展開長
補正値データベース7から曲げ長さWに対応した補正値
を検索し、展開データの各々の曲げ部すなわち展開長
L’が例えばボトミング加工又はコイニング加工の各曲
げ方法に対応した展開長であるか否かをチェックする。
【0040】このチェックの結果、展開長L’がボトミ
ング加工又はコイニング加工の各曲げ方法に対応した展
開長であれば、板金CAMシステム20は、自動展開処
理により得られた展開データを展開データベース11に
格納し、自動展開処理を完了する。
【0041】ところが、展開長L’がボトミング加工又
はコイニング加工の各曲げ方法に対応した展開長でなけ
れば、板金CAMシステム20は、展開図修正を自動処
理し、3次元ソリッドモデルに適用する曲げ方法、例え
ばエアーベント加工に対応した補正係数を用いて展開長
の修正を行ない、3次元ソリッドモデルの展開データを
求める。この修正された展開長Lは、図2(c)に示すよ
うに L=a+b+I …(6) となる。この展開データは、展開データベース11に格
納され、自動展開処理が完了する。
【0042】次に、板金CAMシステム20は、自動金
型割付、次に展開形状登録、次に生産指示、ネスティン
グ処理を行ない、この後にNCデータを作成する。
【0043】しかるに、NC加工機5は、板金CAMシ
ステム4で作成されたNCデータを受け取り、このNC
データに従って板金加工を行なう。
【0044】このように上記第1の実施の形態において
は、3次元ソリッドデータ及び部品情報に基づいて3次
元ソリッドモデルを自動展開処理させる際に、ダミー補
正係数nを用いて展開長補正を行ない、この展開処理の
結果が3次元ソリッドモデルに適用する曲げ方法例えば
ボトミング加工(又はコイニング加工)に対応した展開
長であるかのチェックを行ない、これら加工に対応した
展開長でなければ、3次元ソリッドモデルに適用する曲
げ方法例えばエアーベント加工に対応した補正係数を用
いて展開長の修正を行なって展開データを求めるように
したので、作業者による曲げ方法のチェック及び展開長
の再計算と展開図修正作業とを無くし、ボトミング加工
(又はコイニング加工)又はエアーベンド加工に対応し
た展開データを自動的に作成でき、かつその処理時間を
短縮できる。
【0045】又、連続的に自動展開処理ができることに
よる生産性の向上、作業者の介在をなくすことによる信
頼性の向上が図れる。
【0046】又、展開処理での補正係数データベース6
への補正係数nの設定、すなわち使用する全ての材料の
補正係数nの算出及びその設定が不要となる。
【0047】又、展開長補正値データベース7に補正値
(実測値、単位mm)を適用したことにより処理内容の
明確化と設定の簡素化ができる。
【0048】又、曲げ長さWを展開処理に取り扱うこと
で曲げ加工工程を含めたシステム構成ができる。
【0049】(2) 次に、本発明の第2の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図1及び図2と同
一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略す
る。
【0050】図3は板金CAMシステムの自動展開処理
の流れ図である。この板金CAMシステム22は、3次
元CADシステム1から読み取った板金部品の3次元ソ
リッドデータ及びその部品情報に基づいて自動展開処理
するための自動展開処理プログラムを記憶したプログラ
ムメモリ23が備えられている。
【0051】この自動展開処理プログラムは、3次元C
ADシステム1から読み込んだ3次元ソリッドデータ及
びその部品情報に基づいて3次元ソリッドモデルを自動
展開処理させる際に、3次元ソリッドモデルに適用する
曲げ方法、例えばボトミング加工(又はコイニング加
工)又はエアーベンド加工に対応した補正係数を用いて
展開処理を行なわせて3次元ソリッドモデルの展開デー
タを求めさせる内容となっている。
【0052】次に、上記の如く構成された板金CAMシ
ステムの作用について3次元板金CAD/CAMシステ
ムの処理工程全体において説明する。
【0053】3次元CADシステム1では、設計者によ
る対話形式の操作によって図4(a)に示すような板金部
品10の3次元ソリッドデータのモデル6が作成される
と共に、この板金部品10に用いられる材料やその板厚
などの部品情報が入力される。これら3次元ソリッドデ
ータのモデル6及びその部品情報は、それぞれ3次元ソ
リッドデータベース2、部品情報データベース3に格納
される。
【0054】板金CAMシステム20は、3次元CAD
システム1の3次元ソリッドデータベース2から板金部
品10の3次元ソリッドデータを読み込むと共に部品情
報データベース3から板金部品の部品情報を読み込む。
【0055】この板金CAMシステム20における自動
展開処理は、先ず、3次元CADシステム1から読み込
んだ板金部品10の3次元ソリッドデータのモデル6に
おける展開基準面、例えば図4(a)に示すように曲げ内
側を展開基準面として指定する。この指定は、自動処理
でも可能であり、この指定された側がダレ側となる。
【0056】次に、板金CAMシステム20は、指定さ
れた内側の面を基準として展開処理を行なう。この展開
処理では、3次元ソリッドデータから検出された曲げ部
分の全てに対し、曲げ長さWに対応した補正係数を展開
長補正値データベース7から検索し、この曲げ長さWに
対応した曲げ方法、例えばボトミング加工(又はコイニ
ング加工)又はエアーベンド加工に対応した補正係数を
用いて展開長補正を行なう。このときの展開長Lは、図
4(b)に示すように L=a+b+I …(7) となる。
【0057】次に、板金CAMシステム20は、自動展
開処理により得られた展開データを展開データベース1
1に格納し、自動展開処理を完了する。
【0058】次に、板金CAMシステム20は、自動金
型割付、次に展開形状登録、次に生産指示、ネスティン
グ処理を行ない、この後にNCデータを作成する。
【0059】しかるに、NC加工機5は、板金CAMシ
ステム4で作成されたNCデータを受け取り、このNC
データに従って板金加工を行なう。
【0060】このように上記第2の実施の形態において
は、3次元ソリッドデータ及び部品情報に基づいて3次
元ソリッドモデルを自動展開処理させる際に、3次元ソ
リッドモデルに適用する曲げ方法例えばボトミング加工
(又はコイニング加工)又はエアーベンド加工に対応し
た補正係数を用いて展開長の修正を行なって展開データ
を求めるようにしたので、上記第1の実施の形態の効果
と同様の効果を奏することができると共に、ボトミング
加工(又はコイニング加工)又はエアーベンド加工に対
応した補正係数すなわち曲げ長さWに対応した補正値を
展開長補正値データベース7から検索して取り扱うこと
で、自動展開の処理工程を上記第1の実施の形態よりも
削減でき、処理時間を短縮できる。
【0061】なお、本発明は、上記第1及び第2の実施
の形態に限定されるものでなく次の通りに変形してもよ
い。
【0062】例えば、曲げ方法を考慮した展開データを
用い、曲げ加工工程における作業指示書(例えば、曲げ
作業指示書、曲げ方法、金型段取りなど)の作成が可能
である。
【0063】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、作
業者による曲げ方法のチェック及び展開長の再計算と展
開図修正作業とを無くし、曲げ方法に対応した展開デー
タを自動的に作成できる3次元CAMシステムの自動展
開方法を提供できる。
【0064】又、本発明によれば、作業者による曲げ方
法のチェック及び展開長の再計算と展開図修正作業とを
無くし、曲げ方法に対応した展開データを自動的に作成
することによって板金部品を製造する板金部品の製造方
法を提供できる。
【0065】又、本発明によれば、曲げ方法に対応した
展開データを自動的に作成するための3次元CAMシス
テムの自動展開方法のプログラムを記憶した記憶媒体を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるCAMシステムの自動展開方法
を適用した板金CAMシステムの第1の実施の形態を示
す自動展開処理の流れ図。
【図2】本発明に係わる板金CAMシステムの第1の実
施の形態における3次元ソリッドデータのモデルの自動
展開処理を示す模式図。
【図3】本発明に係わるCAMシステムの自動展開方法
を適用した板金CAMシステムの第2の実施の形態を示
す自動展開処理の流れ図。
【図4】本発明に係わる板金CAMシステムの第2の実
施の形態における3次元ソリッドデータのモデルの自動
展開処理を示す模式図。
【図5】3次元板金CAD/CAMシステムの処理工程
を示す図。
【図6】従来の板金CAMシステムでの自動展開処理の
流れ図。
【図7】自動展開処理を行なう3次元ソリッドデータの
モデル外観図及びその展開データを示す図。
【図8】補正係数データベースの模式図。
【図9】展開長補正値データベースの模式図。
【図10】エアーベント加工を説明するための図。
【図11】ボトミング加工及びコイニング加工を説明す
るための図。
【符号の説明】
1:3次元CADシステム 2:3次元ソリッドデータベース 3:部品情報データベース 5:NC加工機 6:3次元ソリッドデータモデル 7:展開長補正値データベース 8:上型 9:下型 10:板金部品 20,22:板金CAMシステム 21,23:プログラムメモリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元CADシステムから受け取ったソ
    リッドデータ及び部品情報に基づいて前記ソリッドモデ
    ルを自動展開するCAMシステムの自動展開方法におい
    て、 前記ソリッドモデルを展開処理する際に一定値の補正係
    数を用いて展開を行ない、その後、前記補正係数が、 前記ソリッドモデルに適用する曲げ方法に対応した展開
    長であるかのチェックを行ない、前記曲げ方法に対応し
    た展開長でなければ、前記ソリッドモデルに適用する曲
    げ方法に対応した補正係数を用いて展開長の修正を行な
    って前記ソリッドモデルの展開データを求める工程、を
    有することを特徴とするCAMシステムの自動展開方
    法。
  2. 【請求項2】 3次元CADシステムから受け取ったソ
    リッドデータ及び部品情報に基づいて前記ソリッドモデ
    ルを自動展開するCAMシステムの自動展開方法におい
    て、 前記ソリッドモデルに適用する曲げ方法に対応した補正
    係数を用いて展開処理を行なって前記ソリッドモデルの
    展開データを求めることを特徴とするCAMシステムの
    自動展開方法。
  3. 【請求項3】 3次元CADシステムから受け取った板
    金部品のソリッドデータ及び前記板金部品の少なくとも
    材料、板厚などの部品情報に基づいて前記ソリッドモデ
    ルを自動展開処理する際に一定値の補正係数を用いて展
    開長補正を行なう工程と、 この工程での展開結果が前記ソリッドモデルに対する曲
    げ方法に対応した展開長であるかのチェックを行なう工
    程と、 前記チェックの結果、前記曲げ方法に対応した展開長で
    なければ、前記ソリッドモデルに適用する曲げ方法に対
    応した補正係数を用いて展開長の修正を行なって前記ソ
    リッドモデルの展開データを求める工程と、 前記ソリッドモデルの展開データに基づいてNCデータ
    を作成する工程と、 このNCデータに従って前記板金部品に対して板金加工
    を行なう工程と、を有することを特徴とする板金部品の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 3次元CADシステムから受け取った板
    金部品のソリッドデータ及び前記板金部品の少なくとも
    材料、板厚などの部品情報に基づいて所定の曲げ方法で
    加工を行なうためのNCデータを作成する際に、前記ソ
    リッドモデルを自動展開処理するために、前記曲げ方法
    に対応した補正係数を用いて展開処理を行なって前記ソ
    リッドモデルの展開データを求める工程と、 前記ソリッドモデルの展開データに基づいてNCデータ
    を作成する工程と、 このNCデータに従って前記板金部品に対して板金加工
    を行なう工程と、を有することを特徴とする板金部品の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 3次元CADシステムから受け取ったソ
    リッドデータ及び部品情報及び曲げ方法に基づいて前記
    ソリッドモデルを自動展開処理させる際に一定値の補正
    係数を用いて展開長補正を行なわせ、この展開処理の結
    果が前記曲げ方法に対応した展開長であるかのチェック
    を行なわせ、前記曲げ方法に対応した展開長でなけれ
    ば、前記ソリッドモデルに適用する曲げ方法に対応した
    補正係数を用いて展開長の修正を行なわせて前記ソリッ
    ドモデルの展開データを求めさせるプログラムを記憶し
    たことを特徴とする記憶媒体。
  6. 【請求項6】 3次元CADシステムから受け取ったソ
    リッドデータ及び部品情報に基づいて前記ソリッドモデ
    ルを自動展開処理させる際に、前記ソリッドモデルに適
    用する曲げ方法に対応した補正係数を用いて展開処理を
    行なわせて前記ソリッドモデルの展開データを求めさせ
    るプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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