JP2001060217A - 記憶媒体、3次元cad装置、3次元cam装置及び板金部品の製造方法 - Google Patents

記憶媒体、3次元cad装置、3次元cam装置及び板金部品の製造方法

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JP2001060217A
JP2001060217A JP2000179032A JP2000179032A JP2001060217A JP 2001060217 A JP2001060217 A JP 2001060217A JP 2000179032 A JP2000179032 A JP 2000179032A JP 2000179032 A JP2000179032 A JP 2000179032A JP 2001060217 A JP2001060217 A JP 2001060217A
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Yasuo Uchida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、CAD装置から渡された特殊形状デ
ータをCAM装置において認識すること。 【解決手段】3次元CADデータにおける特殊な加工を
必要とする特殊形状データを、特殊形状変換テーブル2
0を参照して3次元CAD装置10での設計で通常使用
されない例えば1/10mm以下の円穴形状の特殊穴寸
法に変換し、この後、3次元CADデータを展開処理し
てNC加工用のCAMデータを作成する際に、板金展開
データ中から特殊穴寸法を探索し、この探索した特殊穴
寸法を特殊形状変換テーブル20を参照して元の特殊形
状データに割り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータによ
り読み取り可能な記憶媒体、3次元CAD(Computer
Aided Design)装置、3次元CAM(Computer
Aided Manufacturing)装置及び板金部品の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】製品開発における製品設計から板金等の
製造までの工程に3次元CAD/CAMシステムが活用
されている。この製品開発の工程を図13を参照して簡
単に説明すると、先ず、設計部門において3次元CAD
装置1を用いて製品の設計が行われ、3次元CADモデ
ルAが作成される。この3次元CADモデルAには、該
モデルの幾何情報、例えば外形情報、穴情報などが含ま
れている。
【0003】又、この3次元CADモデルAには、タッ
プやバーリングなどの特殊な専用工具等を用いて加工し
なければならない情報が含まれる場合がある。このよう
な特殊形状は、例えば図14(a)〜(f)に示すようにラッ
ク用レール、よろい窓、エンボス、皿穴、ビード、抜き
成形などである。
【0004】このような特殊形状、例えば上記図13に
示すようにエンボス4及び抜き成形5が3次元CAD装
置1での製品の設計作業で上記3次元CADモデルAに
配置されると、3次元CAD装置1では、3次元CAD
モデルAの幾何情報に加えて、この3次元CADモデル
Aの幾何情報(基礎形状)にどのような特殊形状のデー
タが配置されているかの情報、すなわち基礎形状に対し
てどのようなフィーチャが配置されているのかを認識し
ている。そして、各特殊形状のデータに対しては、その
属性情報として例えばラック用レール、よろい窓、エン
ボス、皿穴、ビード、抜き成形などの名称、座標値、公
差、色などのパラメータがひとつの属性データとして格
納されたものとなる。
【0005】この3次元CADモデルAの3次元CAD
データは、汎用の中間フォーマットによるインタフェー
ス2を介して3次元CAD装置1から3次元CAM装置
3に渡される。このとき3次元CADモデルAの幾何情
報も3次元CAM装置3への渡し時に自動的に渡され
る。
【0006】この3次元CAM装置3は、3次元CAD
装置1から受け取った3次元CADデータから製品の展
開データ、例えば板金展開データなどを求め、この展開
データに基づいてレーザ加工機に対する下穴加工用NC
プログラムを生成し、NCT(Numerical Controlle
d Turret punch press)加工機に対する金型割付を
計算し、これらの情報に基づいてそれぞれの加工機を動
作させるためのNCプログラムデータを作成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、3次元
CADデータを3次元CAD装置1から3次元CAM装
置3に渡すとき、3次元CADモデルAの幾何情報は3
次元CAM装置3に渡されるが、フィーチャーの属性デ
ータは、3次元CAM装置3において認識されず、この
属性データされた情報が落ちたようになる。
【0008】このため、3次元CAM装置3では、フィ
ーチャーは全てフィーチャーとして認識されておらず、
又、その属性データについてもその名称、座標値、公
差、色などの情報がなく、3次元CADモデルAにフィ
ーチャーの形状が加わった単なる外観データして認識し
ている。
【0009】このような事から3次元CAM装置3にお
いては、3次元CAD装置1から受け取った外観の幾何
情報に対して、設計図面等を参照しながらオペレータの
操作により特殊形状データを手動で再入力作業しなけれ
ばならない。
【0010】又、特殊形状の加工を実際のNC加工機で
行う場合には、その特殊形状の加工方向、例えば板金の
表面から裏面に向かっての加工と、板金の裏面から表面
に向かっての加工が必要となることがある。
【0011】例えば、図15に示すように3次元CAD
モデルAに特殊形状として例えばサラザグリ6、7が配
置されている。これらサラザグリ6、7は、板金のA側
(以下、便宜上、表面と称する)からB側(以下、便宜
上、裏面と称する)に向かっての加工と、板金の裏面か
ら表面に向かっての加工とが必要なもので、図16に示
すB−B断面図16示すように一方のサラザグリ6は表
面の方が裏面よりもその径が大きく、他方のサラザグリ
7は裏面の方が表面よりもその径が大きく形成されてい
る。
【0012】これらサラザグリ6、7の加工は、図17
(a)に示すように板金7に対してレーザ加工機を用いて
各貫通穴7a、7bを形成し、次に板金7の表面から金
型9を用いてプレス加工を行ってサラザグリ6aを成形
する。板金7の裏面については、金型9を用いてプレス
加工を行ってサラザグリ6bを成形する場合や、手加工
で仕上げたりする場合がある。
【0013】このような特殊形状の加工では、板金の表
面と裏面とに対してそれぞれ金型割付が必要となる。こ
のような特殊形状の加工情報は、製造部門において図面
等を参照して、板金展開データに手動で補う必要があっ
た。
【0014】そこで本発明は、3次元CAD装置から渡
された特殊形状データを3次元CAM装置において認識
するためのプログラムを記憶したコンピュータにより読
み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0015】又、本発明は、特殊形状の加工情報を自動
的に認識するための3次元CAD装置及び3次元CAM
装置を提供することを目的とする。
【0016】又、本発明は、特殊形状の加工表裏情報を
自動的に認識できる3次元CAD装置及び3次元CAM
装置を提供することを目的とする。
【0017】又、本発明は、特殊形状の加工情報を自動
的に認識できる3次元CAD装置及び3次元CAM装置
を用いて板金部品の製造を行う板金部品の製造方法を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載による本発
明は、基礎形状に対して個別の形状を示すフィーチャが
付与されて構成される3次元CADデータについて、前
記フィーチャに予め与えられている前記フィーチャの形
状を示す属性データに基づき、前記フィーチャの形状を
前記属性データと関連付けられた穴径を有する開口に置
換させるプログラムを具備することを特徴とするコンピ
ュータにより読み取り可能な記憶媒体である。
【0019】請求項2記載による本発明は、請求項1記
載のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体におい
て、前記属性データが示す形状が特殊形状である場合、
前記フィーチャの形状を前記属性データと関連づけられ
た穴径を有する開口に置換させるほか、前記特殊形状が
有する板金表面における向きを示す他の開口を前記向き
に応じて配置させるプログラムを具備することを特徴と
する。
【0020】請求項3記載による本発明は、請求項1記
載のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体におい
て、前記属性データが示す形状が特殊形状である場合、
前記基礎形状が示す一対の主面において、前記フィーチ
ャの形状を前記属性データと関連づけられた穴径を有す
る開口に置換させるときに、前記主面の一方と他方とで
穴径を異ならせて配置させるプログラムを具備すること
を特徴とする。
【0021】請求項4記載による本発明は、基礎形状に
対して個別の形状を示すフィーチャが付与されて構成さ
れる3次元CADデータを生成する手段と、前記フィー
チャに予め与えられている前記フィーチャの形状を示す
属性データに基づき、前記フィーチャの形状を前記属性
データと関連付けられた穴径を有する開口に置換させる
手段と、を具備することを特徴とする3次元CAD装置
である。
【0022】請求項5記載による本発明は、穴径と形状
とが関連づけられて設定されたテーブルを参照し、与え
られた3次元CADデータが有する、前記テーブルに設
定されている穴径を有する開口を探索する手段と、探索
された開口が示す形状を、前記テーブルにおいて前記穴
径と関連付けられた形状に置換する手段と、を具備する
ことを特徴とする3次元CAM装置である。
【0023】請求項6記載による本発明は、形状を示す
属性データと関連付けられた穴径を有する開口を3次元
CADデータから探索させ、探索された前記開口の形状
を、前記属性データが示す形状と置換させるプログラム
を具備することを特徴とするコンピュータにより読み取
り可能な記憶媒体である。
【0024】請求項7記載による本発明は、3次元CA
Dデータが有するフィーチャの形状を、この形状と関連
付けられた穴径を有する開口に置換する工程と、フィー
チャの形状が置換された3次元CADデータを板金展開
し、板金展開データを得る工程と、この板金展開データ
の前記形状と関連付けられた穴径を有する開口に対し
て、前記穴径に対応した形状を成形するための金型を割
り付ける工程と、前記金型によって、板金を成形する工
程と、を具備することを特徴とする板金部品の製造方法
である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0026】図1は3次元板金CAD/CAMシステム
を適用したNC加工システムの全体構成図である。3次
元CAD装置10、3次元CAM装置11、CAD/C
AMファイルサーバコンピュータ12、データ転送シス
テム(DNC)13及びNC加工機14は、通信回線1
5を介して相互に接続されている。このうちCAD/C
AMファイルサーバコンピュータ12には、加工データ
ベース16及び特殊形状変換後形状データベース17が
備えられている。
【0027】図2は3次元CAD装置10及び3次元C
AM装置11の機能ブロック図である。3次元CAD装
置10は、製品の3次元CADモデルをモデリングして
設計するもので、3次元CADモデル作成部18及び特
殊形状抑制・特殊穴変換処理部(特殊形状変換手段)1
9の各機能を有している。
【0028】このうち3次元CADモデル作成部18
は、3次元での製品設計用ソフトウエアを用いてオペレ
ータとの対話形式によって3次元CADモデルをモデリ
ングしながら製品の設計を行う機能を有している。
【0029】又、3次元CADモデル作成部18は、特
殊な加工を必要とする特殊形状データ、例えば上記図1
4(a)〜(f)に示すようにラック用レール、よろい窓、エ
ンボス、皿穴、ビード、抜き成形などの特殊形状のモデ
リングを行うとき、一定の定義により作成されたユーザ
定義フィーチャ及びフォームを利用して行う機能を有し
ている。すなわち、特殊形状のデータに対しては、その
属性データとして例えばラック用レール、よろい窓、エ
ンボス、皿穴、ビード、抜き成形などの名称、座標値、
公差、色などを持つものとなる。
【0030】従って、3次元CADモデル作成部18
は、モデリングした3次元CADモデルAの幾何情報
(基礎形状)に加えて、この3次元CADモデルAの幾
何情報にどのような特殊形状のデータが配置されている
かの情報、すなわちどのようなフィーチャが配置されて
いるのかを認識する機能を有している。
【0031】特殊形状抑制・特殊穴変換処理部19は、
3次元CADモデル作成部18で作成された3次元CA
Dデータ中から特殊形状データを探索し、この特殊形状
データを、予め定められた形状でかつ3次元CAD装置
10での設計で使用されない大きさの加工形状、例えば
3次元CAD装置10での設計で通常使用されない例え
ば1/10mm以下の円穴形状の特殊穴寸法に変換(置
換)する機能を有するもので、特殊形状データをコード
化するための特殊形状変換テーブル20に対して読み取
り可能となっている。
【0032】又、特殊形状抑制・特殊穴変換処理部19
は、成形加工するときに金型を板金に押し付ける方向に
対して垂直な平面において異なる方向を有する特殊形状
(例えばラックレール、抜き成形、よろい窓、ビードな
ど)に対して割り付ける金型の向きを3次元CAM装置
11において認識させるための例えば二等辺三角形の穴
を上記円穴形状に付加する機能を有している。
【0033】この特殊形状抑制・特殊穴変換処理部19
は、3次元CAD装置10の演算処理部(CPU)がプ
ログラムメモリ(記憶媒体)21に記憶されているCA
D/CAMデータ変換のプログラムを実行することによ
り作動するものとなっている。
【0034】図3は特殊形状変換テーブル20の模式図
である。この特殊形状変換テーブル20は、システム定
義名称の項目に例えばタップM1.6、サラザグリ3.
0、サラザグリ3.0Vなど特殊形状を示すラベルが割
り当てられ、これらシステム定義名称に対して1対1で
対応させるよう特殊穴寸法が設定されている。
【0035】この特殊穴寸法は、3次元CAD装置10
での設計で通常使用されない規格外の穴径、例えば1/
10mm以下の円穴形状の寸法が割り当てられる。例え
ば、特殊形状のサラザグリ3.0に対して特殊穴寸法
「0.181」が記憶されている。この特殊穴寸法
「0.181」の左側から最初の「1」は特殊形状の一
方の面例えば表面方向を示し、次の「8」はサラザグリ
であることを示し、次の「1」はサラザグリの種類を示
している。又、特殊形状のサラザグリ3.0Vに対して
特殊穴寸法「0.381」が記憶されており、この特殊
穴寸法「0.381」の左側から最初の「3」は特殊形
状の他方の面例えば裏面方向を示すように割り付ける際
のルールを取り決めてある。なお、割り当てる穴径がユ
ニークな径であれば、特別な体系づけは必要なものでは
ない。
【0036】特殊形状変換テーブル20には、特殊穴寸
法に関連付けて、寸法、下穴径、第1工程割付金型、第
2工程割付金型、第3工程割付金型などの項目が用意さ
れている。このうち第1工程割付金型、第2工程割付金
型、第3工程割付金型には、特殊形状を加工する工程及
びこの工程で使用する金型の各データが記憶されるもの
で、例えばサラザグリ3.0の第1工程割付金型、第2
工程割付金型にそれぞれ記憶されているコード「30
6」「1060」は、金型に対してユニークに割り当て
られている工具ナンバーを示している。
【0037】上記特殊形状抑制・特殊穴変換処理部19
は、特殊形状を上記特殊形状変換テーブル20を用いて
コード化した後、円穴形状を加工基準点が明確に認識で
きるように円穴の中心座標を加工基準点になるように生
成する機能を有している。例えば、サラザグリ3.0を
特殊穴寸法「0.181」に変換すると、この特殊穴の
中心座標が加工基準点になる。
【0038】プログラムメモリ21には、3次元CAD
データにおける特殊な加工を必要とする特殊形状データ
を、予め定められた形状でかつ3次元CAD装置10で
の設計で使用されない大きさで、かつ特殊形状の加工表
裏情報を有する特殊穴寸法を含んだの加工形状に変換さ
せるプログラムが記憶されている。
【0039】次に、3次元CAM装置11の構成を説明
する。3次元CAM装置11は、3次元CAD装置10
からの3次元CADデータを受け取り、この3次元CA
Dデータを板金への展開を行って板金展開データを求
め、この板金展開データに特殊穴寸法を元の特殊形状デ
ータに割り付けて製品単体の加工データを求めることが
可能なプログラムが読み取り可能に設けられており、か
つ実行可能に構成されている。
【0040】すなわち、板金展開処理部22は、3次元
CADデータの平板への展開を行って板金展開データを
求める機能を有するもので、例えば図4(a)に示すL字
形状の3次元CADモデルM1であれば、この3次元C
ADモデルM1のデータを展開処理して板金展開データ
N1を求め、同図(b)に示すU字形状の3次元CADモ
デルM2であれば、この3次元CADモデルM2のデー
タを展開処理して板金展開データN2を求めるものとな
っている。
【0041】又、この板金展開処理部22は、3次元C
ADデータを展開した求めた板金展開データ中から特殊
穴寸法を探索し、この特殊穴寸法を上記特殊形状変換テ
ーブル20を参照して元の特殊形状データに割り付ける
(置換)割り付け手段としての機能を有している。
【0042】この場合、板金展開処理部22は、特殊形
状データに付加されている例えば二等辺三角形の穴のコ
ードを読取り、この二等辺三角形の穴のコードから特殊
形状、例えばラックレール、抜き成形、よろい窓、ビー
ドなどの割付け方向を認識する機能を有している。
【0043】この板金展開処理部22は、3次元CAM
装置11の演算処理部(CPU)がプログラムメモリ2
8に記憶されているCAD/CAMデータ変換のプログ
ラムを実行することにより作動するものとなっている。
【0044】この板金展開処理部22により求められた
板金展開データは、加工機14としてNCT加工機によ
り加工を行うものであれば、金型割付処理部24に渡さ
れ、レーザ加工機により加工を行うものであれば、単品
加工データ処理部25に渡されるようになっている。
【0045】金型割付処理部24は、NCT加工機によ
り加工を行う場合、特殊形状変換テーブル20を参照
し、特殊穴寸法から対応する寸法、下穴径、第1工程割
付金型、第2工程割付金型、第3工程割付金型などの項
目から工具ナンバーなどを読取り、1個の製品を加工す
るためのNCT加工機の金型割付情報を生成する機能を
有している。
【0046】単品加工データ処理部25は、レーザ加工
機により加工を行う場合、特殊形状変換テーブル20を
参照し、特殊穴寸法から対応する寸法、下穴径などの項
目からレーザ加工条件などを読取り、1個の製品を加工
するためのレーザ加工機の加工情報を生成する機能を有
している。
【0047】生産指示処理部26は、生産指示として単
体の製品の個数、例えば上記図4(a)に示す3次元CA
DモデルM1を3個、同図(b)に示す3次元CADモデ
ルM2を4個の指示を入力する機能を有している。
【0048】NCデータ作成処理部27は、単品加工デ
ータ処理部25からNCT加工機の金型割付情報又はレ
ーザ加工機の加工情報を受け取るとともに、生産指示処
理部26から生産指示を受け取り、これら金型割付情
報、加工情報及び生産指示に基づいて図5に示すように
例えば1枚の元の板金30から3次元CADモデルM1
を3個、3次元CADモデルM2を4個取り出すための
加工機14のカッターパスを計算し、このカッターパス
からNC加工機を動作させてNC加工を行うためのNC
プログラムデータを作成したり、又、加工工程が下穴を
開けてから金型でプレス成形するものであれば、レーザ
加工機に対する下穴加工情報を生成し、NCT加工機に
対する金型割付を計算し、これらの情報に基づいてそれ
ぞれの加工機を動作させるためのNCプログラムデータ
を作成する機能を有している。
【0049】プログラムメモリ(記憶媒体)28には、
3次元CADデータを展開処理させてNC加工用の3次
元CAMデータを作成させる際に、変換された加工形状
を元の特殊形状データに割り付けさせ、かつ特殊形状の
加工表裏情報を認識させるプログラムが記憶されてい
る。
【0050】上記図1に示すCAD/CAMファイルサ
ーバコンピュータ12は、3次元CAD装置10からの
3次元CADデータを受け取って特殊形状変換後形状デ
ータベース17に保管し、かつ3次元CAM装置11か
らの読取り指示を受けて特殊形状変換後形状データベー
ス17に保管されている3次元CADデータを読み出し
て3次元CAM装置11に渡す機能を有している。この
場合、3次元CADデータは、3次元CADインタフェ
ース用中間フォーマットのSTEPファイルにより変換
されてCAD/CAMファイルサーバコンピュータ12
に送られる。
【0051】又、CAD/CAMファイルサーバコンピ
ュータ12は、3次元CAM装置11からのNCプログ
ラムデータを加工データベース16に保管し、かつデー
タ転送システム13からの読取り指示を受けて加工デー
タベース16に保管されているNCプログラムデータを
読み出してデータ転送システム13に渡す機能を有して
いる。
【0052】データ転送システム13は、加工データベ
ース16に保管されているNCプログラムデータを各種
加工機14に応じたフォーマットに変換して、加工機1
4に転送する機能を有している。
【0053】次に、上記の如く構成されたシステムの作
用について図6に示す3次元CAD装置/3次元CAM
装置を用いてのNCプログラム作成工程の流れ図を参照
して説明する。
【0054】先ず、3次元CAD装置10よる設計工程
において、該3次元CAD装置10は、ステップ#1に
おいて、3次元CADモデル作成部18により3次元で
の製品設計用のソフトウエアを用いてオペレータとの対
話形式によって3次元CADモデルをモデリングしなが
ら製品の設計を行う。
【0055】このオペレータとの対話形式による3次元
CADモデルのモデリングにおいて、特殊な加工を必要
とする特殊形状データ、例えば上記図14(a)〜(f)に示
すようなラック用レール、よろい窓、エンボス、皿穴、
ビード、抜き成形などの特殊形状のモデリングを行うと
き、3次元CADモデル作成部18は、一定の定義によ
り作成されたユーザ定義フィーチャ及びフォームを利用
して、予め与えられている基礎形状データに付加する。
すなわち、この特殊形状データは、特殊形状名が属性と
して付加されたフィーチャを用意し、このフィーチャを
3次元CADモデル上に配置する。このフィーチャは、
予め決められた定義に基づき原点、X軸、Y軸が3次元
CADモデル上の配置面となるように作成されている。
又、Z軸は、特殊形状を例えば抜き加工機で打ち抜いて
形成するための打ち抜き方向と一致させている。そし
て、特殊形状データは、例えばラック用レール、よろい
窓、エンボス、皿穴、ビード、抜き成形などの名称、座
標値、公差、色などを示す属性データを有する。
【0056】3次元CADモデルのモデリングが終了す
ると、3次元CAD装置10から3次元CAM装置11
に3次元CADデータを渡す前処理において、特殊形状
抑制・特殊穴変換処理部19は、ステップ#2におい
て、3次元CADモデル作成部18で作成された3次元
CADデータ中から特殊な加工を必要とする特殊形状デ
ータを探索し、この特殊形状データを、図3に示す特殊
形状変換テーブル20を参照してシステム定義名称に対
応する固有の特殊穴寸法に変換する。
【0057】ここで、特殊形状データの探索について図
7を参照して説明する。
【0058】特殊形状抑制・特殊穴変換処理部19は、
ステップ#20において、3次元CADモデル上に配置
されている特殊形状のフィーチャを探索し、次のステッ
プ#21においてフィーチャ固有の座標系を保持した状
態で、フィーチャの外観について抑制処理を行い、3次
元CADモデルの外観上にフィーチャが見えない平板状
の形状にする。
【0059】次に、特殊形状抑制・特殊穴変換処理部1
9は、ステップ#22において、予め特殊形状変換テー
ブル20に定義されている特殊形状の名称に基づいて打
ち抜き方向と垂直な方向に方向性があるフィーチャであ
るか否かの判別を行い、この判別の結果、打ち抜き方向
と垂直な方向に方向性がないフィーチャに対してはステ
ップ#23において指定された開口としての穴径の貫通
円穴を生成し、打ち抜き方向と垂直な方向に方向性があ
るフィーチャに対してはステップ#24においてフィー
チャの基準位置から所定の位置にΔ穴を生成する。この
Δ穴が割り付けられる金型の板金に対する向きを定義づ
ける際に参照される。
【0060】次に、特殊形状抑制・特殊穴変換処理部1
9は、ステップ#25において、予め特殊形状変換テー
ブル20に定義されている特殊形状の名称に基づいて打
ち抜き方向に対して方向性(対象ではない形状)のある
形状か否かを判別する。
【0061】この判別の結果、打ち抜き方向に対して方
向性のない形状であれば、特殊形状抑制・特殊穴変換処
理部19は、ステップ#26において、開口としての貫
通円穴を生成する。
【0062】一方、打ち抜き方向に対して方向性のある
形状であれば、特殊形状抑制・特殊穴変換処理部19
は、ステップ#27において、フィーチャの基準位置に
対し、特殊形状変換テーブル20に定義されている穴サ
イズに対応した例えばザグリ形状を生成する。このザグ
リ形状は、打ち抜き方向面とフィーチャ配置面とが同一
の場合、フィーチャ名の末尾に「V」の付加されていな
い特殊穴寸法を打ち抜き方向面の径に設定し、その反対
面はフィーチャ名の末尾に「V」の付加されていない径
の特殊穴寸法の径を設定した形状にする。
【0063】例えば、特殊形状抑制・特殊穴変換処理部
19は、特殊形状変換テーブル20を参照いて、特殊形
状のタップ形状(タップ1.6)に対して特殊穴寸法
「0.111」に変換し、かつこの特殊穴形状の加工基
準点が明確に認識できるように特殊穴の中心座標を加工
基準点になるように生成する。例えば、タップ形状(タ
ップ1.6)を特殊穴寸法「0.111」に変換する
と、この特殊穴形状の中心座標が加工基準点になる。
【0064】又、特殊穴寸法への変換を3次元CADモ
デルで表現すると、図8に示すように3次元CADモデ
ル中の特殊形状であるエンボス4及び抜き成形5は、そ
れぞれ円穴形状31、32に変換される。この場合、特
殊形状抑制・特殊穴変換処理部19は、方向性のある特
殊形状として抜き成形5の割付け方向を3次元CAM装
置11において認識させるために二等辺三角形の穴33
のコードを上記円穴形状32に付加する。
【0065】別の例を説明すると、特殊形状抑制・特殊
穴変換処理部19は、特殊形状変換テーブル20を参照
し、例えば特殊形状のサラザグリ3.0形状の場合、フ
ィーチャは、サラザグリ形状のサラ部表面の円の中心に
原点が定義されると共に、この原点を通るX軸、Y軸が
定義され、かつ円柱部分の方向にZ軸プラス方向が定義
された形状となっている。この原点のある平面に対し
て、サラザグリ3.0を参照して特殊穴寸法「0.18
1」に変換すると共に、原点のある表面と反対面に対し
て特殊穴寸法「0.381」に変換する。なお、これら
特殊穴寸法「0.181」「0.381」に変換された
ザグリ形状の加工基準点が明確に認識できるように円穴
の中心座標を加工基準点になるように生成する。
【0066】この特殊形状の円穴形状への変換を3次元
CADモデルで表現すると、図9に示すように3次元C
ADモデル中の特殊形状である各サラザグリ50〜53
及び各抜き成形54、55は、図10に示す形状変換後
のモデル中に示すように各円穴形状56〜59及び6
0、61に変換される。
【0067】このとき、サラザグリ50を例にとって具
体的に説明すると、図11(左側)に示すように3次元
CADモデル中のサラザグリ50は、表面の穴径よりも
裏面の穴径の方が大きく形成されている。このサラザグ
リ50を特殊形状変換テーブル20に記憶されている例
えばサラザグリ3.0の特殊穴寸法「0.181」とサ
ラザグリ3.0Vの特殊穴寸法「0.381」を用いて
変換すると、図11(右側)に示すように表面の径より
も裏面の径の方が小さい円穴形状56に変換される。
【0068】このようにサラザグリ3.0の表裏面の情
報をコード化して変換することにより、3次元CAM装
置11側でサラザグリ3.0の加工表裏及びその加工方
向が認識される。
【0069】又、特殊形状抑制・特殊穴変換処理部19
は、方向性のある特殊形状として抜き成形54、55の
割付け方向を3次元CAM装置11において認識させる
ために上記図10に示すように二等辺三角形の穴62、
63のコードを上記円穴形状60、61に付加する。
【0070】次に、3次元CAD装置10は、ステップ
#3において、モデリング及び特殊形状の変換の終了し
た3次元CADモデルを、3次元CADインタフェース
用中間フォーマットのSTEPファイルにより変換して
CAD/CAMファイルサーバコンピュータ12に送
る。
【0071】このCAD/CAMファイルサーバコンピ
ュータ12は、3次元CAD装置10からの3次元CA
Dデータを受け取って特殊形状変換後形状データベース
17に保管する。
【0072】一方、3次元CAM装置11からCAD/
CAMファイルサーバコンピュータ12に対して3次元
CADデータの読取り指令が入力されると、このCAD
/CAMファイルサーバコンピュータ12は、特殊形状
変換後形状データベース17に保管されている3次元C
ADデータを読み出して3次元CAM装置11に渡す。
【0073】次に、3次元CAM装置11による展開工
程に移り、該3次元CAM装置11では、ステップ#4
において、下穴を開けるためのレーザ加工機や金型でプ
レス成形するためのNCT加工機を設定する。
【0074】次に、3次元CAM装置11の板金展開処
理部22は、ステップ#5において、CAD/CAMフ
ァイルサーバコンピュータ12からの3次元CADデー
タを受け取り、次のステップ#6において、オペレータ
により展開を行うための基準面が設定される。例えば上
記図10に示すように形状変換後のモデルM2に対して
は、表面と裏面とのいずれかを展開基準面として設定す
る。
【0075】次に、板金展開処理部22は、ステップ#
7において、上記図10に示すように表面と裏面とのう
ちいずれかの選択された面を基準面として、3次元CA
Dデータを平板への展開を行って板金展開データを求め
る。例えば、3次元CADモデルに対して表面を基準面
を設定して展開処理を行った場合、上記図4(a)に示す
L字形状の3次元CADモデルM1であれば、この3次
元CADモデルM1のデータを展開処理して板金展開デ
ータN1を求め、同図(b)に示すU字形状の3次元CA
DモデルM2であれば、この3次元CADモデルM2の
データを展開処理して板金展開データN2を求める。
【0076】又、3次元CADモデルに対して裏面を基
準面に設定して展開処理を行った場合、例えば、上記図
10に示すようにL字形状の3次元CADモデルM3の
データを表裏面に対してそれぞれ展開処理して表面板金
展開データN20及び裏面板金展開データN30を求め
る。なお、各サラザグリ50〜53は、それぞれ穴径の
異なる表面の特殊穴寸法と裏面の特殊穴寸法とで表わさ
れているので、表面に対して各円穴形状56a〜59a
に展開処理し、裏面に対して各円穴形状56b〜59b
に展開処理している。
【0077】次に、板金展開処理部22は、ステップ#
8において、3次元CADデータを展開した求めた板金
展開データ中から特殊穴寸法を探索し、この探索した特
殊穴寸法を特殊形状変換テーブル20を参照して元の特
殊形状データに割り付ける。この場合、板金展開処理部
22は、上記図8に示す円穴形状31に付加されている
二等辺三角形の穴33のコードを読取り、この二等辺三
角形の穴33のコードから抜き成形5の割付け方向を認
識する。
【0078】図12(a)(b)は板金展開処理して元の特殊
形状データを割り付けした結果を示し、同図(a)が板金
の表面であり、同図(b)が板金の裏面である。板金の表
面及び裏面には、それぞれ特殊形状である各サラザグリ
50a,50b,51a,…53b及び各抜き成形54
a,54b,…,55bが割り付けられている。
【0079】又、板金展開処理部22は、上記図10に
示すように3次元CADデータを展開した求めた表面板
金展開データN20及び裏面板金展開データN30の中
から特殊穴寸法を探索し、この探索した特殊穴寸法を特
殊形状変換テーブル20を参照して元の特殊形状データ
に割り付ける。このとき板金展開処理部22は、表面板
金展開データN20の各円穴形状56a〜59a及び裏
面板金展開データN30の各円穴形状56b〜59bか
ら各サラザグリ50〜53の特殊加工表裏方向、すなわ
ち表面加工用穴径であるか又は裏面加工用穴径であるか
を取得する。
【0080】次に、板金展開処理部22により求められ
た板金展開データは、加工機14としてNCT加工機に
より加工を行うものであれば、ステップ#9において金
型割付処理部24に渡され、レーザ加工機により加工を
行うものであれば、単品加工データ処理部25に渡され
る。
【0081】このうち金型割付処理部24は、NCT加
工機により加工を行う場合、特殊形状変換テーブル20
を参照し、特殊穴形状から対応する寸法、下穴径、第1
工程割付金型、第2工程割付金型、第3工程割付金型な
どの項目から工具ナンバーなどを読取り、1個の製品を
加工するためのNCT加工機の金型割付情報を生成する。
【0082】又、単品加工データ処理部25は、レーザ
加工機により加工を行う場合、特殊形状変換テーブル2
0を参照し、特殊穴形状から対応する寸法、下穴径など
の項目からレーザ加工条件などを読取り、1個の製品を
加工するためのレーザ加工機の加工情報を生成する。
【0083】次に、NCデータ作成処理部27は、単品
加工データ処理部25からNCT加工機の金型割付情報
又はレーザ加工機の加工情報を受け取るとともに、生産
指示処理部26から生産指示を受け取り、これら金型割
付情報、加工情報及び生産指示に基づいて上記図5に示
すように例えば1枚の元の板金30から3次元CADモ
デルM1を3個、3次元CADモデルM2を4個取り出
すための加工機14のカッターパスを計算し、このカッ
ターパスからNC加工機を動作させてNC加工を行うた
めのNCプログラムデータを作成する。
【0084】又、NCデータ作成処理部27は、加工工
程が下穴を開けてから金型でプレス成形するものであれ
ば、レーザ加工機に対する下穴加工情報を生成し、NC
T加工機に対する金型割付を計算し、これらの情報に基
づいてそれぞれの加工機を動作させるためのNCプログ
ラムデータを作成する。
【0085】このように3次元CAM装置11で作成さ
れたNCプログラムデータは、CAD/CAMファイル
サーバコンピュータ12に送られ、このCAD/CAM
ファイルサーバコンピュータ12の加工データベース1
6に保管される。
【0086】そして、データ転送システム13からCA
D/CAMファイルサーバコンピュータ12に対して読
取り指示が送られると、このCAD/CAMファイルサ
ーバコンピュータ12は、加工データベース16に保管
されているNCプログラムデータを読み出してデータ転
送システム13に渡す。
【0087】このデータ転送システム13は、加工デー
タベース16に保管されているNCプログラムデータを
各種加工機14に応じたフォーマットに変換して、加工
機14に転送する。
【0088】このように上記一実施の形態においては、
3次元CADデータにおける特殊な加工を必要とする特
殊形状データを、特殊形状変換テーブル20を参照して
3次元CAD装置10での設計で通常使用されない例え
ば1/10mm以下の円穴形状の特殊穴寸法に変換し、
この後、3次元CADデータを展開処理してNC加工用
の3次元CAMデータを作成する際に、板金展開データ
中から特殊穴寸法を探索し、この探索した特殊穴寸法を
特殊形状変換テーブル20を参照して元の特殊形状デー
タに割り付けるようにしたので、3次元CADモデルに
サラザグリ50〜53、エンボス4、抜き成形5などの
特殊形状データが含まれていても、3次元CADモデル
で作成された特殊形状を3次元CAM装置11に伝達す
るための属性情報が必要なく、3次元CAM装置11に
取り込まれた3次元の幾何形状情報だけで、特殊形状を
板金展開データに自動的に継承でき、オペレータの操作
により設計図面等を参照しながら特殊形状データを手動
で再入力作業する必要がなく、オペレータの介在なしで
例えば板金部品の加工情報の生成ができる。
【0089】又、3次元CADデータにおける特殊形状
データを、予め定められた形状でかつ3次元CAD装置
10での設計で使用されない大きさでかつ特殊形状の加
工表裏情報を示す特殊穴寸法を含む加工形状に変換し、
この後、3次元CADデータを展開処理してNC加工用
の3次元CAMデータを作成する際に、加工形状を元の
特殊形状データに割り付けると共に特殊形状の加工表裏
情報を取得するようにしたので、サラザグリ、ラック用
レール、よろい窓、エンボス、皿穴、ビード、抜き成形
などの特殊形状の加工表裏情報を自動的に認識でき、一
定方向の加工しかできないNC加工機を使用するときに
有効である。
【0090】なお、本発明は、上記一実施の形態に限定
されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。
【0091】さらに、上記実施形態には、種々の段階の
発明が含まれており、開示されている複数の構成要件に
おける適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出でき
る。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾
つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとす
る課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で
述べられている効果が得られる場合には、この構成要件
が削除された構成が発明として抽出できる。
【0092】例えば、上記一実施の形態は、次の通り変
形してもよい。上記一実施の形態では、3次元板金CA
D/CAMシステムを適用したNC加工システムについ
て説明したが、板金CAD/CAMシステムに限らず、
特殊加工を必要とする特殊形状が形成される各種製品の
設計を行う3次元CAD/CAMシステムに適用できる
ことは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、3
次元CAD装置から渡された特殊形状データを3次元C
AM装置において認識するためのプログラムを記憶した
コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体を提供でき
る。
【0094】又、本発明によれば、特殊形状の加工情報
を自動的に認識するための3次元CAD装置及び3次元
CAM装置を提供できる。
【0095】又、本発明によれば、特殊形状の加工表裏
情報を自動的に認識できる3次元CAD装置及び3次元
CAM装置を提供できる。
【0096】又、本発明によれば、特殊形状の加工情報
を自動的に認識できる3次元CAD装置及び3次元CA
M装置を用いて板金部品の製造を行う板金部品の製造方
法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる一実施の形態の3次元板金CA
D/CAMシステムを適用したNC加工システムの全体
構成図。
【図2】本発明に係わる一実施の形態のNC加工システ
ムにおける3次元CAD装置及び3次元CAM装置の機
能ブロック図。
【図3】本発明に係わる一実施の形態のNC加工システ
ムにおける特殊形状変換テーブルの模式図。
【図4】本発明に係わる一実施の形態のNC加工システ
ムにおける板金展開処理部での3次元CADデータから
板金展開データへの展開処理を示す図。
【図5】本発明に係わる一実施の形態のNC加工システ
ムにおけるNCデータ作成処理部の作用を示す模式図。
【図6】本発明に係わる一実施の形態のNC加工システ
ムにおけるCAD/CAMデータ変換の流れ図。
【図7】本発明に係わる一実施の形態のNC加工システ
ムにおけるCAD/CAMデータ変換での特殊形状デー
タの探索を示す流れ図。
【図8】本発明に係わる一実施の形態のNC加工システ
ムにおける3次元CADモデルを特殊形状に変換した後
の3次元CADモデルを示す図。
【図9】本発明に係わる一実施の形態のNC加工システ
ムにおける3次元CADモデルを示す図。
【図10】本発明に係わる一実施の形態のNC加工シス
テムにおける3次元CADモデルの表裏面を基準面とし
た形状変換・展開を示す図。
【図11】本発明に係わる一実施の形態のNC加工シス
テムにおける特殊形状変換テーブルを用いたサラザグリ
の形状変換の具体例を示す図。
【図12】本発明に係わる一実施の形態のNC加工シス
テムにおける表裏面に対して板金展開処理して元の特殊
形状データを割り付けした結果を示す図。
【図13】従来のCAD/CAMシステムでの特殊形状
データの再入力を示す模式図。
【図14】各種の特殊形状例を示す外観図。
【図15】3次元CADモデルに表裏面から各サラザグ
リを配置した図。
【図16】3次元CADモデルに表裏面から配置した各
サラザグリの断面図。
【図17】板金の表裏面に形成されるサラザグリの加工
工程を示す図。
【符号の説明】
10:3次元CAD装置、 11:3次元CAM装置、 12:CAD/CAMファイルサーバコンピュータ、 13:データ転送システム(DNC)、 14:NC加工機、 15:通信回線、 16:加工データベース、 17:特殊形状変換後形状データベース、 18:3次元CADモデル作成部、 19:特殊形状抑制・特殊穴変換処理部(特殊形状変換
手段)、 20:特殊形状変換テーブル、 21:プログラムメモリ、 22:板金展開処理部、 24:金型割付処理部、 25:単品加工データ処理部、 26:生産指示処理部、 27:NCデータ作成処理部、 28:プログラムメモリ、 30:板金 31,32:円穴形状 33:二等辺三角形の穴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎形状に対して個別の形状を示すフィ
    ーチャが付与されて構成される3次元CADデータにつ
    いて、前記フィーチャに予め与えられている前記フィー
    チャの形状を示す属性データに基づき、前記フィーチャ
    の形状を前記属性データと関連付けられた穴径を有する
    開口に置換させるプログラムを具備することを特徴とす
    る記憶媒体。
  2. 【請求項2】 前記属性データが示す形状が特殊形状で
    ある場合、前記フィーチャの形状を前記属性データと関
    連づけられた穴径を有する開口に置換させるほか、前記
    特殊形状が有する板金表面における向きを示す他の開口
    を前記向きに応じて配置させるプログラムを具備するこ
    とを特徴とする請求項1記載の記憶媒体。
  3. 【請求項3】 前記属性データが示す形状が特殊形状で
    ある場合、前記基礎形状が示す一対の主面において、前
    記フィーチャの形状を前記属性データと関連づけられた
    穴径を有する開口に置換させるときに、前記主面の一方
    と他方とで穴径を異ならせて配置させるプログラムを具
    備することを特徴とする請求項1記載の記憶媒体。
  4. 【請求項4】 基礎形状に対して個別の形状を示すフィ
    ーチャが付与されて構成される3次元CADデータを生
    成する手段と、 前記フィーチャに予め与えられている前記フィーチャの
    形状を示す属性データに基づき、前記フィーチャの形状
    を前記属性データと関連付けられた穴径を有する開口に
    置換させる手段と、を具備することを特徴とする3次元
    CAD装置。
  5. 【請求項5】 穴径と形状とが関連づけられて設定され
    たテーブルを参照し、与えられた3次元CADデータが
    有する、前記テーブルに設定されている穴径を有する開
    口を探索する手段と、 探索された開口が示す形状を、前記テーブルにおいて前
    記穴径と関連付けられた形状に置換する手段と、を具備
    することを特徴とする3次元CAM装置。
  6. 【請求項6】 形状を示す属性データと関連付けられた
    穴径を有する開口を3次元CADデータから探索させ、
    探索された前記開口の形状を、前記属性データが示す形
    状と置換させるプログラムを具備することを特徴とする
    記憶媒体。
  7. 【請求項7】 3次元CADデータが有するフィーチャ
    の形状を、この形状と関連付けられた穴径を有する開口
    に置換する工程と、 フィーチャの形状が置換された3次元CADデータを板
    金展開し、板金展開データを得る工程と、 この板金展開データの前記形状と関連付けられた穴径を
    有する開口に対して、前記穴径に対応した形状を成形す
    るための金型を割り付ける工程と、 前記金型によって、板金を成形する工程と、を具備する
    ことを特徴とする板金部品の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003071645A (ja) * 2001-08-28 2003-03-12 Amada Co Ltd 板金加工情報連携方法及びそのシステム
JP2006120164A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Amada Co Ltd 板金部品フィーチャ・オペレーションによって生成される3d板金部品モデルの生成装置
JP2008516298A (ja) * 2004-10-07 2008-05-15 株式会社アマダ 板金部品モデルの表示
KR100835636B1 (ko) 2007-02-20 2008-06-05 다우테크(주) 가공기계가 인식할 수 있는 홀의 3차원 데이터 도출방법
JP2015208758A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 三菱電機株式会社 板金構造体の製作方法及び板金構造体

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