JP2001215322A - カラーフィルタ用転写シート - Google Patents
カラーフィルタ用転写シートInfo
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- JP2001215322A JP2001215322A JP2000024259A JP2000024259A JP2001215322A JP 2001215322 A JP2001215322 A JP 2001215322A JP 2000024259 A JP2000024259 A JP 2000024259A JP 2000024259 A JP2000024259 A JP 2000024259A JP 2001215322 A JP2001215322 A JP 2001215322A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】転写方式のカラーフィルタの製造において、転
写シート上の着色層の内、良品のみを選別する際に、欠
陥検出を容易なものとし、欠陥検査の精度と効率を向上
させて良好な品質のカラーフィルタを廉価に製造するカ
ラーフィルタ用転写シートを提供すること。 【解決手段】カラーフィルタ用転写シート10におい
て、不透明基材1の剥離層2側が光沢化処理されている
こと、不透明基材と該剥離層との間に、無彩色、若しく
は高明度の色に着色された下引き層22を有すること、
剥離層が、無彩色、若しくは高明度の色に着色されてい
ること。
写シート上の着色層の内、良品のみを選別する際に、欠
陥検出を容易なものとし、欠陥検査の精度と効率を向上
させて良好な品質のカラーフィルタを廉価に製造するカ
ラーフィルタ用転写シートを提供すること。 【解決手段】カラーフィルタ用転写シート10におい
て、不透明基材1の剥離層2側が光沢化処理されている
こと、不透明基材と該剥離層との間に、無彩色、若しく
は高明度の色に着色された下引き層22を有すること、
剥離層が、無彩色、若しくは高明度の色に着色されてい
ること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置(以
下LCDという)に使用されるカラーフィルタ(以下C
Fという)の製造に用いる転写シートに関し、さらに詳
細には、不透明基材上に形成した着色層を、転写法によ
って透明基材上に形成する転写方式カラーフィルターの
製造に用いる転写シートに関する。
下LCDという)に使用されるカラーフィルタ(以下C
Fという)の製造に用いる転写シートに関し、さらに詳
細には、不透明基材上に形成した着色層を、転写法によ
って透明基材上に形成する転写方式カラーフィルターの
製造に用いる転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】上記LCDでカラー画像表示を行うため
に、赤(R)、緑(G)、青(B)の光の三原色の分光
特性を有するカラーフィルタを用いる方法が広く採用さ
れており、そのカラーフィルタとしては、染色法や顔料
分散法、または印刷法等によって、有機顔料や有機染料
で着色された樹脂層を、ストライプ状やマトリックス状
に微細配列して、透明基材上に設けたものが用いられて
いる。(M.Tani,et al:”LCD Col
or Filters:Characteristic
s and Future Issues”,SID
95 SEMINAR LECTURE(1995)等
参照) しかし、染色法のカラーフィルターは、可染性の樹脂膜
のパターン化工程と染色工程を別工程で行う必要があ
り、各色の染色後に次色染色用の防染処理も必要となる
ため、工程が煩瑣となり、自動化しにくいという欠点が
あった。
に、赤(R)、緑(G)、青(B)の光の三原色の分光
特性を有するカラーフィルタを用いる方法が広く採用さ
れており、そのカラーフィルタとしては、染色法や顔料
分散法、または印刷法等によって、有機顔料や有機染料
で着色された樹脂層を、ストライプ状やマトリックス状
に微細配列して、透明基材上に設けたものが用いられて
いる。(M.Tani,et al:”LCD Col
or Filters:Characteristic
s and Future Issues”,SID
95 SEMINAR LECTURE(1995)等
参照) しかし、染色法のカラーフィルターは、可染性の樹脂膜
のパターン化工程と染色工程を別工程で行う必要があ
り、各色の染色後に次色染色用の防染処理も必要となる
ため、工程が煩瑣となり、自動化しにくいという欠点が
あった。
【0003】近年、着色層となる樹脂自体に顔料等の着
色材を混入分散し、その樹脂自体も感光性樹脂化して、
カラーフィルタの作成工程を簡略化することが行われて
いる。この方法では、着色材を混合分散した感光性着色
組成物をガラス等の透明基材に均一な厚さに塗布し、露
光装置でパターン露光することで露光部分と非露光部分
とで溶媒に対する溶解性に差異をもたせ後、現像と言わ
れている選択的溶解によって、所望パターン状の着色層
を形成する方法である。この方法によれば、染色法に比
べて工程が簡便であり、自動化した生産ラインでカラー
フィルタを作製し易いと言う利点がある。しかし、この
方法も、ガラス等の透明基材の一枚毎に赤(R)、緑
(G)、青(B)等の所定色数の着色層を繰り返し形成
することでカラーフィルタを作製していることには変わ
りはなく、まだ工程が煩瑣である。
色材を混入分散し、その樹脂自体も感光性樹脂化して、
カラーフィルタの作成工程を簡略化することが行われて
いる。この方法では、着色材を混合分散した感光性着色
組成物をガラス等の透明基材に均一な厚さに塗布し、露
光装置でパターン露光することで露光部分と非露光部分
とで溶媒に対する溶解性に差異をもたせ後、現像と言わ
れている選択的溶解によって、所望パターン状の着色層
を形成する方法である。この方法によれば、染色法に比
べて工程が簡便であり、自動化した生産ラインでカラー
フィルタを作製し易いと言う利点がある。しかし、この
方法も、ガラス等の透明基材の一枚毎に赤(R)、緑
(G)、青(B)等の所定色数の着色層を繰り返し形成
することでカラーフィルタを作製していることには変わ
りはなく、まだ工程が煩瑣である。
【0004】上記の煩瑣な工程から脱却し、生産効率よ
くカラーフィルタを製造する方法として、ガラス等の透
明基材とほぼ同じ値の熱膨張係数を有する金属シート等
を転写シート基材とするロール状の連続した中間転写媒
体(以下転写シートと言う)を用いて、塗布工程の効率
化や、ガラス等の透明基材の大型化(多面付け)に伴う
製造設備の大型化を避けることが可能となる転写方式に
よるカラーフィルタの製造方法が提案されている。(特
開平7−294717号公報他)
くカラーフィルタを製造する方法として、ガラス等の透
明基材とほぼ同じ値の熱膨張係数を有する金属シート等
を転写シート基材とするロール状の連続した中間転写媒
体(以下転写シートと言う)を用いて、塗布工程の効率
化や、ガラス等の透明基材の大型化(多面付け)に伴う
製造設備の大型化を避けることが可能となる転写方式に
よるカラーフィルタの製造方法が提案されている。(特
開平7−294717号公報他)
【0005】この転写方式の製造方法によれば、赤
(R)、緑(G)、青(B)等の所定色数を繰り返し形
成する工程は、ガラス等の透明基材の一枚毎に対してで
はなく、ロール状の連続した転写シート基材に対して、
連続して各工程の操作を行えることから、生産効率を向
上させることが可能となる。また、必要なサイズ(例え
ば、モニタ用途の20インチサイズ)の着色層を転写シ
ートとして形成後、必要とされる大型サイズ(例えば、
モニタ用途の20インチサイズを多面付けしたサイズ)
の透明基材に多面付け転写して、カラーフィルタを製造
することにより、着色層のパターン化に関連する設備の
小型化を図れることから、設備費の低減や、露光時の困
難さの低減(マスク−基材間アライメント精度の維持、
露光量均一性の維持等)が可能である。
(R)、緑(G)、青(B)等の所定色数を繰り返し形
成する工程は、ガラス等の透明基材の一枚毎に対してで
はなく、ロール状の連続した転写シート基材に対して、
連続して各工程の操作を行えることから、生産効率を向
上させることが可能となる。また、必要なサイズ(例え
ば、モニタ用途の20インチサイズ)の着色層を転写シ
ートとして形成後、必要とされる大型サイズ(例えば、
モニタ用途の20インチサイズを多面付けしたサイズ)
の透明基材に多面付け転写して、カラーフィルタを製造
することにより、着色層のパターン化に関連する設備の
小型化を図れることから、設備費の低減や、露光時の困
難さの低減(マスク−基材間アライメント精度の維持、
露光量均一性の維持等)が可能である。
【0006】一方、従来のLCDの製造におけるよう
に、複数の駆動電極板(例えば、モニタ用途の20イン
チサイズ)を多面付けした大型サイズの透明基材(大型
ガラス基材)に対応して、着色層(20インチサイズ)
を多面付けした大型ガラス基材を作製し、この両大型ガ
ラス基材を貼り合わせてLCDを製造する方法をとる際
に、大型ガラス基材への着色層の形成を大型ガラス基材
上へ直接に形成するとなると、その製造装置である感光
性着色組成物を大型ガラス基材に均一厚に塗布するコー
ター装置、マスクから所用のパターン形状を露光する露
光装置、未露光部を除去する現像装置などのパターニン
グ設備も必然的に大型となる。
に、複数の駆動電極板(例えば、モニタ用途の20イン
チサイズ)を多面付けした大型サイズの透明基材(大型
ガラス基材)に対応して、着色層(20インチサイズ)
を多面付けした大型ガラス基材を作製し、この両大型ガ
ラス基材を貼り合わせてLCDを製造する方法をとる際
に、大型ガラス基材への着色層の形成を大型ガラス基材
上へ直接に形成するとなると、その製造装置である感光
性着色組成物を大型ガラス基材に均一厚に塗布するコー
ター装置、マスクから所用のパターン形状を露光する露
光装置、未露光部を除去する現像装置などのパターニン
グ設備も必然的に大型となる。
【0007】また、大型ガラス基材の使用に伴い、搬送
及び取り扱い装置の大型化や複雑化、工程中破損時の損
害の大きさ等、その他の問題も付随して発生する。これ
らに起因するカラーフィルタの歩留まりの低下が、相乗
的にLCDの収率を悪化させ、高コスト化の原因となり
うる。
及び取り扱い装置の大型化や複雑化、工程中破損時の損
害の大きさ等、その他の問題も付随して発生する。これ
らに起因するカラーフィルタの歩留まりの低下が、相乗
的にLCDの収率を悪化させ、高コスト化の原因となり
うる。
【0008】更に、大型ガラス基材上の駆動電極と、大
型ガラス基材上の着色層とは、貼り合わせ時に高い対向
位置合わせの精度が要求されるので、着色層の形成には
高い位置精度が要求される。大型ガラス基材に着色層や
遮光層を多面付けして形成する場合には、多面の着色層
毎に高い位置精度を維持して形成することが不可欠であ
るが、基材の温度膨張による寸法変化や不均一な変動な
どによる位置精度への影響があることから、位置精度の
達成には困難が伴う。
型ガラス基材上の着色層とは、貼り合わせ時に高い対向
位置合わせの精度が要求されるので、着色層の形成には
高い位置精度が要求される。大型ガラス基材に着色層や
遮光層を多面付けして形成する場合には、多面の着色層
毎に高い位置精度を維持して形成することが不可欠であ
るが、基材の温度膨張による寸法変化や不均一な変動な
どによる位置精度への影響があることから、位置精度の
達成には困難が伴う。
【0009】この問題に対して、前述のように、連続し
た転写シート上に必要なサイズ(例えば、モニタ用途の
20インチサイズ)の着色層を形成するには、必要なサ
イズに適応するコーター装置、露光装置、現像装置など
小型のパターニング設備で十分であり、転写シートの取
り扱いが容易となるので良好な歩留まりを維持すること
にも効果的である。
た転写シート上に必要なサイズ(例えば、モニタ用途の
20インチサイズ)の着色層を形成するには、必要なサ
イズに適応するコーター装置、露光装置、現像装置など
小型のパターニング設備で十分であり、転写シートの取
り扱いが容易となるので良好な歩留まりを維持すること
にも効果的である。
【0010】さらに、小型の露光装置は、露光範囲内で
の均一光量の保持と、露光時間短縮のための高照度化と
を両立することが比較的容易である。また、露光時に、
カラーフィルタを構成する各色に対応する露光マスク
と、転写シートとの相互の位置調整を行う際、CCDカ
メラ等で双方の基材のアライメントマークを読み取り、
見当合わせを行う自動調整機構も小型なもので十分であ
り、その位置精度の維持が容易となる利点を持つ。
の均一光量の保持と、露光時間短縮のための高照度化と
を両立することが比較的容易である。また、露光時に、
カラーフィルタを構成する各色に対応する露光マスク
と、転写シートとの相互の位置調整を行う際、CCDカ
メラ等で双方の基材のアライメントマークを読み取り、
見当合わせを行う自動調整機構も小型なもので十分であ
り、その位置精度の維持が容易となる利点を持つ。
【0011】しかし、これら利点の一方で、転写シート
を用いたカラーフィルタの製造方法においては、着色層
の欠陥検査に問題を含んでいる。 1)例えば、連続する金属シートなどの不透明な基材上
に形成される着色層では、従来法で実施されるガラス基
材上の着色層の抜き取り検査のような、工程途中での検
査、すなわち、透明基材へ転写される前の着色層の欠陥
検査は難しいと言う欠点である。 2)また、例えば、着色組成物を透明プラスチックのシ
ート状透明基材上へ連続塗布する場合には、その塗布工
程で塗布されたフィルムを裏面から照明し、目視や検査
装置で塗布物の欠陥検査が可能だが、不透明な基材に於
いては、裏面からの照明による検査が困難であるといっ
た欠点である。
を用いたカラーフィルタの製造方法においては、着色層
の欠陥検査に問題を含んでいる。 1)例えば、連続する金属シートなどの不透明な基材上
に形成される着色層では、従来法で実施されるガラス基
材上の着色層の抜き取り検査のような、工程途中での検
査、すなわち、透明基材へ転写される前の着色層の欠陥
検査は難しいと言う欠点である。 2)また、例えば、着色組成物を透明プラスチックのシ
ート状透明基材上へ連続塗布する場合には、その塗布工
程で塗布されたフィルムを裏面から照明し、目視や検査
装置で塗布物の欠陥検査が可能だが、不透明な基材に於
いては、裏面からの照明による検査が困難であるといっ
た欠点である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上、述べたように、
連続したシート状の不透明基材上に着色層を形成し、ガ
ラス基材との間に、無溶剤型接着剤層を介して、加圧密
着、光照射による硬化を行って着色層を転写シートから
剥離し、多色の着色パターンからなる着色層をガラス基
材に転写する転写方式のカラーフィルタは、従来のガラ
ス基材の一枚毎に着色層を形成させる製造方法よりも、
生産効率が高く、転写までの設備が小型で済む等の利点
はあるが、一方で、シート状の不透明基材上の感光性着
色組成物の塗布層や、転写される前の着色層での欠陥検
出が困難であると言う欠点がある。
連続したシート状の不透明基材上に着色層を形成し、ガ
ラス基材との間に、無溶剤型接着剤層を介して、加圧密
着、光照射による硬化を行って着色層を転写シートから
剥離し、多色の着色パターンからなる着色層をガラス基
材に転写する転写方式のカラーフィルタは、従来のガラ
ス基材の一枚毎に着色層を形成させる製造方法よりも、
生産効率が高く、転写までの設備が小型で済む等の利点
はあるが、一方で、シート状の不透明基材上の感光性着
色組成物の塗布層や、転写される前の着色層での欠陥検
出が困難であると言う欠点がある。
【0013】しかし、転写シート上の着色層の内、異物
やムラ等の欠陥を有するものをガラス等の透明基材に転
写し、製品形態とする事は、不良品を製造する事なの
で、製造収率が低下してコスト高となることは避けられ
ず、転写方式による利点を生かすことが出来ない。そこ
で、本発明の課題とするところは、転写方式のカラーフ
ィルタの利点である生産効率の高さ、小型のカラーフィ
ルタ製造設備による設備費の低さ、及びこれらが相乗し
た低コスト性を更に生かすために、転写シート上の着色
層の内、欠陥を有するものはガラス等の透明基材に転写
せず、良品のみを選別し、転写してカラーフィルタを製
造する際に、欠陥検出を容易なものとし、欠陥検査の精
度と効率を向上させて良好な品質のカラーフィルタを廉
価に製造することが可能なカラーフィルタ用転写シート
を提供することにある。
やムラ等の欠陥を有するものをガラス等の透明基材に転
写し、製品形態とする事は、不良品を製造する事なの
で、製造収率が低下してコスト高となることは避けられ
ず、転写方式による利点を生かすことが出来ない。そこ
で、本発明の課題とするところは、転写方式のカラーフ
ィルタの利点である生産効率の高さ、小型のカラーフィ
ルタ製造設備による設備費の低さ、及びこれらが相乗し
た低コスト性を更に生かすために、転写シート上の着色
層の内、欠陥を有するものはガラス等の透明基材に転写
せず、良品のみを選別し、転写してカラーフィルタを製
造する際に、欠陥検出を容易なものとし、欠陥検査の精
度と効率を向上させて良好な品質のカラーフィルタを廉
価に製造することが可能なカラーフィルタ用転写シート
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート状の不
透明基材と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離
層上に形成された複数色の着色層とからなるカラーフィ
ルタ用転写シートにおいて、該不透明基材の剥離層側が
光沢化処理されていることを特徴とするカラーフィルタ
用転写シートである。
透明基材と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離
層上に形成された複数色の着色層とからなるカラーフィ
ルタ用転写シートにおいて、該不透明基材の剥離層側が
光沢化処理されていることを特徴とするカラーフィルタ
用転写シートである。
【0015】また、本発明は、シート状の不透明基材
と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形
成された複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転
写シートにおいて、該不透明基材と該剥離層との間に、
無彩色、若しくは高明度の色に着色された下引き層を有
することを特徴とするカラーフィルタ用転写シートであ
る。
と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形
成された複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転
写シートにおいて、該不透明基材と該剥離層との間に、
無彩色、若しくは高明度の色に着色された下引き層を有
することを特徴とするカラーフィルタ用転写シートであ
る。
【0016】また、本発明は、シート状の不透明基材
と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形
成された複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転
写シートにおいて、該剥離層が、無彩色、若しくは高明
度の色に着色されていることを特徴とするカラーフィル
タ用転写シートである。
と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形
成された複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転
写シートにおいて、該剥離層が、無彩色、若しくは高明
度の色に着色されていることを特徴とするカラーフィル
タ用転写シートである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明によるカラーフィルタ用転
写シートの一実施例を示す断面図である。図1に示すよ
うに、カラーフィルタ用転写シート(10)は、シート
状の不透明基材(1)上に剥離層(2)、及び着色層
(7)が順次形成されたものである。(3)、(4)、
(5)、(6)は、各々着色層(7)を構成する着色パ
ターン(赤)、着色パターン(緑)、着色パターン
(青)、着色パターン(黒)を示ている。そして、不透
明基材(1)の剥離層(2)を形成する面上には、光沢
化処理がされている。
て説明する。図1は、本発明によるカラーフィルタ用転
写シートの一実施例を示す断面図である。図1に示すよ
うに、カラーフィルタ用転写シート(10)は、シート
状の不透明基材(1)上に剥離層(2)、及び着色層
(7)が順次形成されたものである。(3)、(4)、
(5)、(6)は、各々着色層(7)を構成する着色パ
ターン(赤)、着色パターン(緑)、着色パターン
(青)、着色パターン(黒)を示ている。そして、不透
明基材(1)の剥離層(2)を形成する面上には、光沢
化処理がされている。
【0018】本発明によるカラーフィルタ用転写シート
は、カラーフィルタ用転写シートを構成するシート状の
不透明基材(1)の剥離層側が光沢化処理されているこ
とを特徴とするものである。不透明基材(1)の表面が
粗面の場合、反射光による欠陥検査時に、着色層(7)
と剥離層(2)を透過し、不透明基材の表面で反射され
た戻り光に乱反射成分が混合したり、着色層の検査画像
に粗面画像が重畳して、検査に支障を来すことがある。
不透明基材の表面を光沢化処理することによって、欠陥
検出が困難となることや、欠陥判別誤差の発生を防止す
る効果をもたらすものとなる。
は、カラーフィルタ用転写シートを構成するシート状の
不透明基材(1)の剥離層側が光沢化処理されているこ
とを特徴とするものである。不透明基材(1)の表面が
粗面の場合、反射光による欠陥検査時に、着色層(7)
と剥離層(2)を透過し、不透明基材の表面で反射され
た戻り光に乱反射成分が混合したり、着色層の検査画像
に粗面画像が重畳して、検査に支障を来すことがある。
不透明基材の表面を光沢化処理することによって、欠陥
検出が困難となることや、欠陥判別誤差の発生を防止す
る効果をもたらすものとなる。
【0019】また、図2は、本発明によるカラーフィル
タ用転写シートの他の例を示す断面図である。図2に示
すように、カラーフィルタ用転写シート(20)は、シ
ート状の不透明基材(1)上に下引き層(22)、剥離
層(2)、及び着色層(7)が順次形成されたものであ
る。(3)、(4)、(5)、(6)は、図1と同様に
各々着色層(7)を構成する着色パターン(赤)、着色
パターン(緑)、着色パターン(青)、着色パターン
(黒)を示ている。
タ用転写シートの他の例を示す断面図である。図2に示
すように、カラーフィルタ用転写シート(20)は、シ
ート状の不透明基材(1)上に下引き層(22)、剥離
層(2)、及び着色層(7)が順次形成されたものであ
る。(3)、(4)、(5)、(6)は、図1と同様に
各々着色層(7)を構成する着色パターン(赤)、着色
パターン(緑)、着色パターン(青)、着色パターン
(黒)を示ている。
【0020】図2に示すように、本発明によるカラーフ
ィルタ用転写シート(20)は、カラーフィルタ用転写
シートを構成する不透明基材(1)と剥離層(2)の間
に、無彩色、若しくは高明度の色に着色された下引き層
(22)を設けたことを特徴とするものである。また、
本発明によるカラーフィルタ用転写シートは、カラーフ
ィルタ用転写シートを構成する剥離層が、無彩色、若し
くは高明度の色に着色されていることを特徴とするもの
である。
ィルタ用転写シート(20)は、カラーフィルタ用転写
シートを構成する不透明基材(1)と剥離層(2)の間
に、無彩色、若しくは高明度の色に着色された下引き層
(22)を設けたことを特徴とするものである。また、
本発明によるカラーフィルタ用転写シートは、カラーフ
ィルタ用転写シートを構成する剥離層が、無彩色、若し
くは高明度の色に着色されていることを特徴とするもの
である。
【0021】これは、不透明基材(1)の表面を無彩
色、若しくは高明度の色に着色された下引き層(22)
あるいは剥離層(2)によって隠蔽することで、不透明
基材が粗面の場合、乱反射によって生じる欠陥検出のた
めの検査用反射光量の低下と、これに起因する検査信号
中の雑音増加、乱反射光によって発生する見かけ欠陥の
増加等によって欠陥検出が困難になることや、欠陥判別
誤差の発生を防止する効果をもたらすものとなる。
色、若しくは高明度の色に着色された下引き層(22)
あるいは剥離層(2)によって隠蔽することで、不透明
基材が粗面の場合、乱反射によって生じる欠陥検出のた
めの検査用反射光量の低下と、これに起因する検査信号
中の雑音増加、乱反射光によって発生する見かけ欠陥の
増加等によって欠陥検出が困難になることや、欠陥判別
誤差の発生を防止する効果をもたらすものとなる。
【0022】なお、請求項1記載の発明に請求項2また
は請求項3記載の発明を組み合わせることは好ましい。
すなわち、下記の二つの態様である。第一には、シート
状の不透明基材と、不透明基材上に形成された剥離層
と、剥離層上に形成された複数色の着色層とからなるカ
ラーフィルタ用転写シートにおいて、該不透明基材の剥
離層側が光沢化処理され、さらに該不透明基材と剥離層
の間に、無彩色、若しくは高明度の色に着色された下引
き層を設けることを特徴とするカラーフィルタ用転写シ
ートである。
は請求項3記載の発明を組み合わせることは好ましい。
すなわち、下記の二つの態様である。第一には、シート
状の不透明基材と、不透明基材上に形成された剥離層
と、剥離層上に形成された複数色の着色層とからなるカ
ラーフィルタ用転写シートにおいて、該不透明基材の剥
離層側が光沢化処理され、さらに該不透明基材と剥離層
の間に、無彩色、若しくは高明度の色に着色された下引
き層を設けることを特徴とするカラーフィルタ用転写シ
ートである。
【0023】第二には、シート状の不透明基材と、不透
明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形成された
複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転写シート
において、該不透明基材の剥離層側が光沢化処理され、
さらに該剥離層が、無彩色、若しくは高明度の色に着色
されていることを特徴とするカラーフィルタ用転写シー
トである。
明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形成された
複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転写シート
において、該不透明基材の剥離層側が光沢化処理され、
さらに該剥離層が、無彩色、若しくは高明度の色に着色
されていることを特徴とするカラーフィルタ用転写シー
トである。
【0024】いずれの場合も、下引き層(22)あるい
は剥離層(2)による隠蔽効果が不十分な場合であって
も、不透明基材が光沢化処理されていることにより、乱
反射によって生じる検査用反射光量の低下と、これに起
因する検査信号中の雑音増加、乱反射光によって発生す
る見かけ欠陥の増加等によって欠陥検出が困難になるこ
とや、欠陥判別誤差の発生を防止することが可能とな
る。
は剥離層(2)による隠蔽効果が不十分な場合であって
も、不透明基材が光沢化処理されていることにより、乱
反射によって生じる検査用反射光量の低下と、これに起
因する検査信号中の雑音増加、乱反射光によって発生す
る見かけ欠陥の増加等によって欠陥検出が困難になるこ
とや、欠陥判別誤差の発生を防止することが可能とな
る。
【0025】本発明によるカラーフィルタ用転写シート
を構成するシート状の不透明基材(1)は、剥離層
(2)の形成や、感光性着色組成物の塗布、ベークや転
写等のカラーフィルタ製造工程に耐久性を有すると共
に、形成した着色層(7)を透明基材へ転写する工程に
於いて、転写時の寸法精度を維持する上から、透明基材
と近似した熱膨張率であることが望ましい。さらに、着
色層の転写後は、剥離層の除去、洗浄等の再生工程によ
って再利用できることがコスト面から望ましい。
を構成するシート状の不透明基材(1)は、剥離層
(2)の形成や、感光性着色組成物の塗布、ベークや転
写等のカラーフィルタ製造工程に耐久性を有すると共
に、形成した着色層(7)を透明基材へ転写する工程に
於いて、転写時の寸法精度を維持する上から、透明基材
と近似した熱膨張率であることが望ましい。さらに、着
色層の転写後は、剥離層の除去、洗浄等の再生工程によ
って再利用できることがコスト面から望ましい。
【0026】上記の条件を満足するシート状基材として
は、LCD用のガラス透明基材が熱膨張率40×10-7
/℃程度の低膨張率ガラスであることから、ほぼ同等の
熱膨張率(40×10-7/℃程度)を有する金属である
鉄〜ニッケル合金、例えば42合金(ニッケル42重量
%、残部鉄)、アンバー(ニッケル36重量%、マンガ
ン微量、残部鉄)等の不透明な金属基材が適当である。
これらの金属板または金属箔は、各工程内での取り扱い
性から、板厚は0.15mm以下、望ましくは0.06
mm〜0.09mmである。さらに、鉄〜ニッケル合金
は、空気中で錆びにくく、保存性が良い点からも繰り返
し使用に適当である。
は、LCD用のガラス透明基材が熱膨張率40×10-7
/℃程度の低膨張率ガラスであることから、ほぼ同等の
熱膨張率(40×10-7/℃程度)を有する金属である
鉄〜ニッケル合金、例えば42合金(ニッケル42重量
%、残部鉄)、アンバー(ニッケル36重量%、マンガ
ン微量、残部鉄)等の不透明な金属基材が適当である。
これらの金属板または金属箔は、各工程内での取り扱い
性から、板厚は0.15mm以下、望ましくは0.06
mm〜0.09mmである。さらに、鉄〜ニッケル合金
は、空気中で錆びにくく、保存性が良い点からも繰り返
し使用に適当である。
【0027】不透明基材(1)を光沢化する手段として
は、ニッケルやクロム、銀等の金属光沢を有する金属を
電解、若しくは無電解メッキする方法や、バフ研磨やラ
ップ研磨、電解研磨等を施す方法が挙げられ、これらの
方法を単独で若しくは組み合わせて行うことで不透明基
材の表面の光沢化が可能である。
は、ニッケルやクロム、銀等の金属光沢を有する金属を
電解、若しくは無電解メッキする方法や、バフ研磨やラ
ップ研磨、電解研磨等を施す方法が挙げられ、これらの
方法を単独で若しくは組み合わせて行うことで不透明基
材の表面の光沢化が可能である。
【0028】剥離層(2)は、着色層(7)の形成に用
いる感光性着色組成物の有機溶剤に耐性を有する高分子
膜であり、不透明基材(1)または下引き層(22)と
の良好な密着性を有すると共に、着色層の形成工程に於
いて着色層を剥離させない密着性と、不透明基材を剥離
する工程に於いては、着色層との密着力が転写される接
着剤層へ接着力よりも低く設定されることが必要であ
る。また、転写シートの表面平滑化効果、及び転写に際
してガラス等の透明基材と転写シートとの密着性維持の
ために弾性と柔軟性を有することが転写適性から望まし
い。また、剥離層としては、表面が不活性で膜硬度は高
いことが望ましい。
いる感光性着色組成物の有機溶剤に耐性を有する高分子
膜であり、不透明基材(1)または下引き層(22)と
の良好な密着性を有すると共に、着色層の形成工程に於
いて着色層を剥離させない密着性と、不透明基材を剥離
する工程に於いては、着色層との密着力が転写される接
着剤層へ接着力よりも低く設定されることが必要であ
る。また、転写シートの表面平滑化効果、及び転写に際
してガラス等の透明基材と転写シートとの密着性維持の
ために弾性と柔軟性を有することが転写適性から望まし
い。また、剥離層としては、表面が不活性で膜硬度は高
いことが望ましい。
【0029】具体的には水溶性樹脂として、カゼイン、
ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース等
が挙げられる。また、溶剤可溶性樹脂としては、着色層
の形成に用いる感光性着色組成物の溶剤と異なる溶剤系
で使用されるアクリル系樹脂や、酢酸ビニル系樹脂、ま
た弾性のある樹脂としてポリウレタン樹脂、各種ゴム系
樹脂が挙げられるが、これらの樹脂に限定されるもので
はない。さらに、剥離性を向上させる目的でシリコーン
系、フッ素系界面活性剤を添加することも有効であり、
さらに、剥離層の機能を強化させる目的で、剥離性を強
化する硬化剤や、転写シート基材との密着性と柔軟性を
向上させる低融点の各種樹脂等を添加させても良い。剥
離層の膜厚としては、10μm以上100μm以下が好
ましい。
ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース等
が挙げられる。また、溶剤可溶性樹脂としては、着色層
の形成に用いる感光性着色組成物の溶剤と異なる溶剤系
で使用されるアクリル系樹脂や、酢酸ビニル系樹脂、ま
た弾性のある樹脂としてポリウレタン樹脂、各種ゴム系
樹脂が挙げられるが、これらの樹脂に限定されるもので
はない。さらに、剥離性を向上させる目的でシリコーン
系、フッ素系界面活性剤を添加することも有効であり、
さらに、剥離層の機能を強化させる目的で、剥離性を強
化する硬化剤や、転写シート基材との密着性と柔軟性を
向上させる低融点の各種樹脂等を添加させても良い。剥
離層の膜厚としては、10μm以上100μm以下が好
ましい。
【0030】下引き層(22)は、不透明基材(1)と
良好な密着性を有すると共に、剥離層(2)とも良好な
密着性を有することが必要なので、剥離層と近似した樹
脂系を使用することが望ましく、水溶性樹脂のカゼイ
ン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス等、溶剤可溶性樹脂のアクリル系樹脂や、酢酸ビニル
系樹脂、ポリウレタン樹脂、等が挙げられる。また、下
引き層あるいは剥離層を無彩色、若しくは高明度の色に
着色する方法としては、酸化亜鉛や酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、硫酸バリウム等の白色顔料や、硫化亜鉛等
の灰色系顔料を混合して分散するか、黄色やオレンジ色
等の染料によって染色すれば良い。この時、顔料の混合
や染料の染色は、下引き層あるいは剥離層の不透明基材
との密着性を阻害しない範囲で、着色層の欠陥検査に十
分な光学濃度が得られる混合量や、染色条件で行うこと
が必要である。
良好な密着性を有すると共に、剥離層(2)とも良好な
密着性を有することが必要なので、剥離層と近似した樹
脂系を使用することが望ましく、水溶性樹脂のカゼイ
ン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス等、溶剤可溶性樹脂のアクリル系樹脂や、酢酸ビニル
系樹脂、ポリウレタン樹脂、等が挙げられる。また、下
引き層あるいは剥離層を無彩色、若しくは高明度の色に
着色する方法としては、酸化亜鉛や酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、硫酸バリウム等の白色顔料や、硫化亜鉛等
の灰色系顔料を混合して分散するか、黄色やオレンジ色
等の染料によって染色すれば良い。この時、顔料の混合
や染料の染色は、下引き層あるいは剥離層の不透明基材
との密着性を阻害しない範囲で、着色層の欠陥検査に十
分な光学濃度が得られる混合量や、染色条件で行うこと
が必要である。
【0031】着色層(7)を形成する感光性着色組成物
は、必要な複数色の顔料若しくは染料、アルカリ可溶性
樹脂、エチレン性不飽和基を有する光重合性化合物、光
重合開始剤をその構成成分としている。着色剤として使
用される顔料若しくは染料は、カラーフィルタとして必
要な各色、赤色、緑色、青色、黒色各々の色調を有する
物を適宜選定し、アルカリ可溶性樹脂及び、光重合性化
合物と混合して用いる。各色の顔料や染料の分光特性を
補正し、要求される分光特性に近似させるため、必要に
応じて、青色顔料に紫色顔料を混合したり、緑色顔料に
黄色顔料を混合することで分光特性を調整する。
は、必要な複数色の顔料若しくは染料、アルカリ可溶性
樹脂、エチレン性不飽和基を有する光重合性化合物、光
重合開始剤をその構成成分としている。着色剤として使
用される顔料若しくは染料は、カラーフィルタとして必
要な各色、赤色、緑色、青色、黒色各々の色調を有する
物を適宜選定し、アルカリ可溶性樹脂及び、光重合性化
合物と混合して用いる。各色の顔料や染料の分光特性を
補正し、要求される分光特性に近似させるため、必要に
応じて、青色顔料に紫色顔料を混合したり、緑色顔料に
黄色顔料を混合することで分光特性を調整する。
【0032】一般に、染料の方が、カラーフィルタとし
て要求される分光特性と近似した分光特性を有するが、
着色材としての要求される耐光性や耐薬品性等の耐久性
を考慮すると顔料の使用が望ましい。青色顔料としては
フタロシアニン系顔料が、緑色顔料としてはグリーン化
させたフタロシアニン系顔料が、赤色顔料としてはアン
トラキノン系顔料が、黒色顔料としてはカーポンブラッ
クが一般に用いられる。これらは顔料便覧等に記載され
た公知の顔料が使用可能である。これらは、カラーフィ
ルタ用顔料として必要な分光特性内で、適切な透明度と
着色力を有し、耐熱性などの耐久性を兼ね備えているこ
とが望ましく、また、感光性着色組成物としても、適切
な粘度特性や塗布適性などが発現するよう、樹脂分等と
の相性を考慮して選定する。
て要求される分光特性と近似した分光特性を有するが、
着色材としての要求される耐光性や耐薬品性等の耐久性
を考慮すると顔料の使用が望ましい。青色顔料としては
フタロシアニン系顔料が、緑色顔料としてはグリーン化
させたフタロシアニン系顔料が、赤色顔料としてはアン
トラキノン系顔料が、黒色顔料としてはカーポンブラッ
クが一般に用いられる。これらは顔料便覧等に記載され
た公知の顔料が使用可能である。これらは、カラーフィ
ルタ用顔料として必要な分光特性内で、適切な透明度と
着色力を有し、耐熱性などの耐久性を兼ね備えているこ
とが望ましく、また、感光性着色組成物としても、適切
な粘度特性や塗布適性などが発現するよう、樹脂分等と
の相性を考慮して選定する。
【0033】本発明に使用可能なアルカリ可溶性樹脂と
しては、(メタ)アクリル酸を含む(メタ)アクリル系
樹脂、ロジン系樹脂あるいはマレイン酸系樹脂などが用
いられる。ただし、アルカリ不溶性の樹脂でも、感光性
着色組成物の不揮発分中の10重量%以下、好ましくは
5重量%以下となるように処理量を制限すれば、現像性
への影響は少ない。(メタ)アクリル樹脂は、アクリル
酸とメタクリル酸及びそれらのエステルのモノマーの単
体あるいは混合物の共重合体で、60モル%以下のスチ
レン、酢酸ビニル、無水マレイン酸等のラジカル重合性
のモノマーとの共重合体も含まれる。しかし、多官能モ
ノマーとの共重合体のように、三次元架橋されたポリマ
ーは溶解性が劣るため本発明には適さない。上記マレイ
ン酸樹脂としては、酸価40〜160のものが用いられ
るが、酸価80以上のものが着色組成物としたときのア
ルカリ現像適性上から好ましい。
しては、(メタ)アクリル酸を含む(メタ)アクリル系
樹脂、ロジン系樹脂あるいはマレイン酸系樹脂などが用
いられる。ただし、アルカリ不溶性の樹脂でも、感光性
着色組成物の不揮発分中の10重量%以下、好ましくは
5重量%以下となるように処理量を制限すれば、現像性
への影響は少ない。(メタ)アクリル樹脂は、アクリル
酸とメタクリル酸及びそれらのエステルのモノマーの単
体あるいは混合物の共重合体で、60モル%以下のスチ
レン、酢酸ビニル、無水マレイン酸等のラジカル重合性
のモノマーとの共重合体も含まれる。しかし、多官能モ
ノマーとの共重合体のように、三次元架橋されたポリマ
ーは溶解性が劣るため本発明には適さない。上記マレイ
ン酸樹脂としては、酸価40〜160のものが用いられ
るが、酸価80以上のものが着色組成物としたときのア
ルカリ現像適性上から好ましい。
【0034】アルカリ現像に際しては、現像液として炭
酸ソーダ、苛性ソーダ等の水溶液が使用され、ジメチル
ベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカ
リを用いることもできる。また、消泡剤や界面活性剤を
添加しても良い。
酸ソーダ、苛性ソーダ等の水溶液が使用され、ジメチル
ベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカ
リを用いることもできる。また、消泡剤や界面活性剤を
添加しても良い。
【0035】本発明に使用される光重合性化合物は、フ
リーラジカル付加重合が可能な、または架橋可能なエチ
レン性不飽和基を有する化合物であって、1以上のエチ
レン性不飽和基、例えば、ビニル基またはアリル基を有
するモノマー、オリゴマー、または末端または側鎖にエ
チレン性不飽和基を有するポリマーである。その例とし
ては、アクリル酸及びその塩、アクリル酸エステル類、
アクリルアミド類、メタクリル酸及びその塩、メタクリ
ル酸エステル類、メタクリルアミド類、無水マレイン
酸、マレイン酸エステル類、イタコン酸エステル類、ス
チレン類、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、N−
ビニル複素環類、アリルエーテル類、アリルエステル類
及びこれらの誘導体をあげることができる。
リーラジカル付加重合が可能な、または架橋可能なエチ
レン性不飽和基を有する化合物であって、1以上のエチ
レン性不飽和基、例えば、ビニル基またはアリル基を有
するモノマー、オリゴマー、または末端または側鎖にエ
チレン性不飽和基を有するポリマーである。その例とし
ては、アクリル酸及びその塩、アクリル酸エステル類、
アクリルアミド類、メタクリル酸及びその塩、メタクリ
ル酸エステル類、メタクリルアミド類、無水マレイン
酸、マレイン酸エステル類、イタコン酸エステル類、ス
チレン類、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、N−
ビニル複素環類、アリルエーテル類、アリルエステル類
及びこれらの誘導体をあげることができる。
【0036】好ましくは、多官能アクリルモノマーやオ
リゴマーとして、(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリルアミド、ビニルアセテート、
N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、スチレン、酢酸
ビニル、各種アクリルビニル酸エステル、各種メタクリ
ル酸エステル、アクリロニトリル、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレートのカプロラクトン付加物のヘキサ
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、エポキシ(メタ)アクリレートプレポリマーなどが
挙げられる。
リゴマーとして、(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリルアミド、ビニルアセテート、
N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、スチレン、酢酸
ビニル、各種アクリルビニル酸エステル、各種メタクリ
ル酸エステル、アクリロニトリル、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレートのカプロラクトン付加物のヘキサ
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、エポキシ(メタ)アクリレートプレポリマーなどが
挙げられる。
【0037】本発明に使用される光重合開始剤として
は、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−
ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフ
ェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1オン、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジ
メチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブ
タン−1−オン等のアセトフェノン系光開始剤、ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジ
メチルケタール等のベンゾイン系、ベンゾフェノン系光
開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾ
イル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒ
ドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、
4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド
等のベンゾフェノン系光開始剤、チオキサンソン、2−
クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イ
ソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチ
オキサンソン等のチオキサンソン系光開始剤、2,4,
6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4、
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
ピペニル−4、6−ビス(トリクロロメチル)−s−ト
リアジン、2,4−−ビス(トリクロロメチル)−6−
スチリルs−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ト
リクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、
2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)
−6−トリアジンなどのトリアジン系光開始剤及びカル
バゾール系光開始剤、イミダゾール系光開始剤等の化合
物などを用いることが可能である。
は、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−
ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフ
ェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1オン、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジ
メチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブ
タン−1−オン等のアセトフェノン系光開始剤、ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジ
メチルケタール等のベンゾイン系、ベンゾフェノン系光
開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾ
イル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒ
ドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、
4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド
等のベンゾフェノン系光開始剤、チオキサンソン、2−
クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イ
ソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチ
オキサンソン等のチオキサンソン系光開始剤、2,4,
6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4、
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
ピペニル−4、6−ビス(トリクロロメチル)−s−ト
リアジン、2,4−−ビス(トリクロロメチル)−6−
スチリルs−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ト
リクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、
2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)
−6−トリアジンなどのトリアジン系光開始剤及びカル
バゾール系光開始剤、イミダゾール系光開始剤等の化合
物などを用いることが可能である。
【0038】上記光開始剤は単独あるいは2種以上混合
して用いるが、増感剤として、α−アシロキシムエステ
ル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグ
リオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレン
キノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、
4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,
4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)
ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェ
ノン等の化合物も用いることができる。
して用いるが、増感剤として、α−アシロキシムエステ
ル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグ
リオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレン
キノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、
4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,
4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)
ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェ
ノン等の化合物も用いることができる。
【0039】感光性着色組成物を製造する際、着色顔料
をアルカリ可溶性樹脂、及び多官能アクリルモノマーに
分散する手段としては、三本ロールミル、二本ロールミ
ル、サンドミル、ニーダー等の各種分散手段を使用でき
る。また、これらの分散を良好とするために、適宜、各
種界面活性剤、顔料の誘導体等の分散助剤を添加しても
良い。分散助剤は、顔料の分散に優れ、分散後の顔料の
再凝集を防止する効果が大きいので透明性に優れたカラ
ーフィルタが得られる。一般的に顔料分散剤と称される
化合物、例えば、界面活性剤、顔料誘導体、樹脂型分散
剤などが使用可能である。
をアルカリ可溶性樹脂、及び多官能アクリルモノマーに
分散する手段としては、三本ロールミル、二本ロールミ
ル、サンドミル、ニーダー等の各種分散手段を使用でき
る。また、これらの分散を良好とするために、適宜、各
種界面活性剤、顔料の誘導体等の分散助剤を添加しても
良い。分散助剤は、顔料の分散に優れ、分散後の顔料の
再凝集を防止する効果が大きいので透明性に優れたカラ
ーフィルタが得られる。一般的に顔料分散剤と称される
化合物、例えば、界面活性剤、顔料誘導体、樹脂型分散
剤などが使用可能である。
【0040】上記、下引き層や剥離層を連続する不透明
基材上に順次塗布する手段として、また、感光性着色組
成物を剥離層上に塗布する手段としては、混合/分散さ
れた各々の塗布液の粘度特性に合致する方法を選択して
行えば良く、高粘度の場合はロールコート法、リップコ
ータ法等で、低粘度の場合にはスプレーコート法、ダイ
コート法、グラビアコート法等、塗布平坦性が良好な方
法を選択して用いれば良い。
基材上に順次塗布する手段として、また、感光性着色組
成物を剥離層上に塗布する手段としては、混合/分散さ
れた各々の塗布液の粘度特性に合致する方法を選択して
行えば良く、高粘度の場合はロールコート法、リップコ
ータ法等で、低粘度の場合にはスプレーコート法、ダイ
コート法、グラビアコート法等、塗布平坦性が良好な方
法を選択して用いれば良い。
【0041】また、必要ならば、感光性着色組成物に於
ける着色顔料の分散性を向上させるため、及び、塗工膜
厚を調整するために、溶剤を加えて粘度を調整しても良
い。溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセ
ロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1
−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレング
リコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソル
ブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸
エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が
挙げられ、単独もしくは混合して用いられる。
ける着色顔料の分散性を向上させるため、及び、塗工膜
厚を調整するために、溶剤を加えて粘度を調整しても良
い。溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセ
ロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1
−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレング
リコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソル
ブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸
エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が
挙げられ、単独もしくは混合して用いられる。
【0042】図3は、本発明によるカラーフィルタ用転
写シートを用いて製造したカラーフィルタの一実施例を
示す断面図である。図3に示すように、カラーフィルタ
(30)は透明基材(9)上に無溶剤型接着剤層
(8)、及び着色層(7)が形成されたものである。転
写シート上に形成された着色層(7)を、透明基材
(9)に転写する際に使用する無溶剤型接着剤は、重合
に必要なエチレン性不飽和基と、アルカリ現像に必要な
カルボキシル基を有するアルカリ可溶性樹脂と、希釈モ
ノマーと、光増感剤、及び添加剤から構成されている。
無溶剤型接着剤は、透明基材への接着性と、着色層を転
写シートから転写させる接着力とを両立させる接着力特
性と、未硬化部分がアルカリ現像可能な特性を有してい
ることが必要である。
写シートを用いて製造したカラーフィルタの一実施例を
示す断面図である。図3に示すように、カラーフィルタ
(30)は透明基材(9)上に無溶剤型接着剤層
(8)、及び着色層(7)が形成されたものである。転
写シート上に形成された着色層(7)を、透明基材
(9)に転写する際に使用する無溶剤型接着剤は、重合
に必要なエチレン性不飽和基と、アルカリ現像に必要な
カルボキシル基を有するアルカリ可溶性樹脂と、希釈モ
ノマーと、光増感剤、及び添加剤から構成されている。
無溶剤型接着剤は、透明基材への接着性と、着色層を転
写シートから転写させる接着力とを両立させる接着力特
性と、未硬化部分がアルカリ現像可能な特性を有してい
ることが必要である。
【0043】エチレン性不飽和基とカルボキシル基を有
するアルカリ可溶性樹脂は、感度の面から二重結合当量
が3000以下であることが必要であり、カルボキシル
基はアルカリ現像性の点から、樹脂酸価として50〜1
50の範囲で必要である。酸価50以下では現像性が低
下し、現像カス残りを起こしたり、エッジの切れが低下
する。また、酸価150以上では現像時に膨潤してしま
い、きれいなパターンが得られないという問題がある。
また、その樹脂の分子量は1000〜100000の範
囲が適当であり、分子量が1000以下では感度低下を
きたし100000以上では現像性が低下する。
するアルカリ可溶性樹脂は、感度の面から二重結合当量
が3000以下であることが必要であり、カルボキシル
基はアルカリ現像性の点から、樹脂酸価として50〜1
50の範囲で必要である。酸価50以下では現像性が低
下し、現像カス残りを起こしたり、エッジの切れが低下
する。また、酸価150以上では現像時に膨潤してしま
い、きれいなパターンが得られないという問題がある。
また、その樹脂の分子量は1000〜100000の範
囲が適当であり、分子量が1000以下では感度低下を
きたし100000以上では現像性が低下する。
【0044】上記樹脂としては、グリシジルメタクリレ
ート(GMA)のようなグリシジル基とエチレン性不飽
和基を有するモノマーのアクリル系共重合体に、アクリ
ル酸の様なエチレン性不飽和基とカルボキシル基を有す
るモノマーを付加した後、無水フタル酸、テトラヒドロ
無水フタル酸の酸無水物を付加させた物や、アクリル酸
のようなエチレン性不飽和基とカルボキシル基を有する
モノマーのアクリル系共重合体にGMAのようなグリシ
ジル基とエチレン性不飽和基を有するモノマーを付加し
た樹脂が挙げられる。また、フェノールノボラック樹脂
やクレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールタイプ等
のエポキシ樹脂にアクリル酸の様なエチレン性不飽和基
を有するカルボン酸を付加した後、無水フタル酸、テト
ラヒドロ無水物を付加させた物も使用できる。
ート(GMA)のようなグリシジル基とエチレン性不飽
和基を有するモノマーのアクリル系共重合体に、アクリ
ル酸の様なエチレン性不飽和基とカルボキシル基を有す
るモノマーを付加した後、無水フタル酸、テトラヒドロ
無水フタル酸の酸無水物を付加させた物や、アクリル酸
のようなエチレン性不飽和基とカルボキシル基を有する
モノマーのアクリル系共重合体にGMAのようなグリシ
ジル基とエチレン性不飽和基を有するモノマーを付加し
た樹脂が挙げられる。また、フェノールノボラック樹脂
やクレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールタイプ等
のエポキシ樹脂にアクリル酸の様なエチレン性不飽和基
を有するカルボン酸を付加した後、無水フタル酸、テト
ラヒドロ無水物を付加させた物も使用できる。
【0045】希釈モノマーとしては、硬化時に発泡等を
起こさないよう、その沸点が200℃以上あることと、
貼り合わせ時の作業性のため、適当な粘度まで希釈出来
ることが必要であり、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレ
ート等の多官能モノマー、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート等の3
官能モノマー、1,6ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート等の2官能モノマー、フ
ェノキシエチルアクリレート、トリシクロデシルアクリ
レート、イソボニルアクリレート、ウラリルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルアクリレート、2−アクリロイル
オキシエチルモノフタレート等の単官能モノマー、水酸
基を2個以上有するポリオール化合物、イソシアネート
化合物及び水酸基を有する(メタ)アクリレートからな
るウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等が挙
げられ、これらを適宜組み合わせて使用できる。
起こさないよう、その沸点が200℃以上あることと、
貼り合わせ時の作業性のため、適当な粘度まで希釈出来
ることが必要であり、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレ
ート等の多官能モノマー、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート等の3
官能モノマー、1,6ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート等の2官能モノマー、フ
ェノキシエチルアクリレート、トリシクロデシルアクリ
レート、イソボニルアクリレート、ウラリルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルアクリレート、2−アクリロイル
オキシエチルモノフタレート等の単官能モノマー、水酸
基を2個以上有するポリオール化合物、イソシアネート
化合物及び水酸基を有する(メタ)アクリレートからな
るウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等が挙
げられ、これらを適宜組み合わせて使用できる。
【0046】光増感剤としては、特に制限はなく、ベン
ゾフェノン、ジエチルアミノベンゾフェノン、ベンゾイ
ル安息香酸メチル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、ベンジ
ルジメチルケタール、チオキサントン、ジエチルチオキ
サントン、2−メチル{4−(メチルチオ)フェニル}
−2−モルフォリノ−1−プロパノン、等が挙げられ、
その添加量は樹脂と希釈モノマーの総量に対し、0.1
〜20重量部が好ましい。
ゾフェノン、ジエチルアミノベンゾフェノン、ベンゾイ
ル安息香酸メチル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、ベンジ
ルジメチルケタール、チオキサントン、ジエチルチオキ
サントン、2−メチル{4−(メチルチオ)フェニル}
−2−モルフォリノ−1−プロパノン、等が挙げられ、
その添加量は樹脂と希釈モノマーの総量に対し、0.1
〜20重量部が好ましい。
【0047】添加剤としては、ハイドロキノン、ハイド
ロキノンモノメチルエーテル等の重合防止剤、シランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤等の接着性付与
剤、エポキシ樹脂・ポリオール・メラミオン樹脂等の熱
硬化成分等が挙げられ、この成分がないと、耐水性が低
下する。その添加量は樹脂中のカルボン酸に対し、1/
2等量以上の添加が好ましい。
ロキノンモノメチルエーテル等の重合防止剤、シランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤等の接着性付与
剤、エポキシ樹脂・ポリオール・メラミオン樹脂等の熱
硬化成分等が挙げられ、この成分がないと、耐水性が低
下する。その添加量は樹脂中のカルボン酸に対し、1/
2等量以上の添加が好ましい。
【0048】図4は、本発明における不透明基材(1)
上に形成された着色層(7)の欠陥を検査する欠陥検査
装置の主要部を示す説明図である。図4に示すように、
欠陥検査装置は、照明部(25)、画像入力部(2
1)、及び画像処理部(23)で構成されている。照明
部(25)は、例えば、キセノンランプのような着色層
(7)を照明するものであり、画像入力部(21)は、
CCDラインセンサやCCDカメラ等であり、照明部に
よって必要な明るさに照明された各色の着色パターンを
読みとり、画像処理部(23)で各色の着色パターン毎
の比較や、標準パターンとの比較することによって異物
等の欠陥を検出する装置や、同様に読みとった各色のカ
ラーフィルタパターンの平均化処理やデジタルフィルタ
処理、2次微分処理等を施してた後、欠陥検出領域を設
定した閾値との比較から、ムラを検出する装置等であ
り、検出する欠陥の種類に応じて、各種の欠陥検出アル
ゴリズムを有する検査装置である。また、欠陥が検出さ
れたシート状基材上の着色層の転写シートにおける、そ
の位置情報を転写装置に伝達し、転写を行わせない処理
が必要となる。
上に形成された着色層(7)の欠陥を検査する欠陥検査
装置の主要部を示す説明図である。図4に示すように、
欠陥検査装置は、照明部(25)、画像入力部(2
1)、及び画像処理部(23)で構成されている。照明
部(25)は、例えば、キセノンランプのような着色層
(7)を照明するものであり、画像入力部(21)は、
CCDラインセンサやCCDカメラ等であり、照明部に
よって必要な明るさに照明された各色の着色パターンを
読みとり、画像処理部(23)で各色の着色パターン毎
の比較や、標準パターンとの比較することによって異物
等の欠陥を検出する装置や、同様に読みとった各色のカ
ラーフィルタパターンの平均化処理やデジタルフィルタ
処理、2次微分処理等を施してた後、欠陥検出領域を設
定した閾値との比較から、ムラを検出する装置等であ
り、検出する欠陥の種類に応じて、各種の欠陥検出アル
ゴリズムを有する検査装置である。また、欠陥が検出さ
れたシート状基材上の着色層の転写シートにおける、そ
の位置情報を転写装置に伝達し、転写を行わせない処理
が必要となる。
【0049】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて詳細に説明
する。 <実施例1> (工程1)連続したシート状の不透明基材として、0.
11mmの圧延42合金(ニッケル42重量%、残部
鉄)板を選定し、光沢化処理として、硫酸ニッケル、塩
化ニッケルと硼酸からなるワット浴に浸漬し、2A/d
m2 の条件で5分間のニッケルメッキを行い、約2μm
のニッケル層を表面に形成した。次に、下記組成からな
る剥離層用塗液を三本ロールで混練して調製し、ダイコ
ータで塗布後、温風乾燥して層厚90μmの剥離層が形
成された転写シート製作した。 <剥離層用塗液の組成> デスモヘン651 (バイエル社製) 1.2重量部 デスモジュールN−75(バイエル社製) 1.0重量部 酸化亜鉛 SAZEX#2000 (堺化学(株)製) 0.1重量部 フッ素系界面活性剤フロラードFC−170 (住友スリーエム(株)製) 0.005重量部
する。 <実施例1> (工程1)連続したシート状の不透明基材として、0.
11mmの圧延42合金(ニッケル42重量%、残部
鉄)板を選定し、光沢化処理として、硫酸ニッケル、塩
化ニッケルと硼酸からなるワット浴に浸漬し、2A/d
m2 の条件で5分間のニッケルメッキを行い、約2μm
のニッケル層を表面に形成した。次に、下記組成からな
る剥離層用塗液を三本ロールで混練して調製し、ダイコ
ータで塗布後、温風乾燥して層厚90μmの剥離層が形
成された転写シート製作した。 <剥離層用塗液の組成> デスモヘン651 (バイエル社製) 1.2重量部 デスモジュールN−75(バイエル社製) 1.0重量部 酸化亜鉛 SAZEX#2000 (堺化学(株)製) 0.1重量部 フッ素系界面活性剤フロラードFC−170 (住友スリーエム(株)製) 0.005重量部
【0050】 (工程2) <アルカリ可溶性樹脂の調製> メタクリル酸ブチル 55重量部 メタクリル酸メチル 20重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 15重量部 アクリル酸メチル 10重量部 を、シクロヘキサノンを溶媒として共重合させ、アルカ
リ可溶性樹脂が40重量部、溶媒が60重量部の比率に
なるよう調製した。
リ可溶性樹脂が40重量部、溶媒が60重量部の比率に
なるよう調製した。
【0051】 <感光性着色組成物の調製> アルカリ可溶性樹脂 10重量部 多官能オリゴエステルアクリレート ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 5重量部 光重合開始剤 トリクロロメチルS−トリアジン 0.5重量部 希釈溶剤 シクロヘサキノン 45重量部 着色顔料(各色) 5重量部 各色顔料は、以下のカラーインデックス(C.I.)ナ
ンバーで示されたものを使用する。 赤色:C.I.赤色顔料177 緑色:C.I.緑色顔料36及びC.I.黄色顔料139 (9重量部:1重量部) 青色:C.I.青色顔料15 黒色:C.I.黒色顔料7 上記の各組成物を混合した後、ビーズミル分散機で練肉
して、顔料が十分に分散された良好な分光特性を有する
各色の感光性着色組成物を調製した。
ンバーで示されたものを使用する。 赤色:C.I.赤色顔料177 緑色:C.I.緑色顔料36及びC.I.黄色顔料139 (9重量部:1重量部) 青色:C.I.青色顔料15 黒色:C.I.黒色顔料7 上記の各組成物を混合した後、ビーズミル分散機で練肉
して、顔料が十分に分散された良好な分光特性を有する
各色の感光性着色組成物を調製した。
【0052】(工程3)まず、黒色の感光性着色組成物
を、剥離層が形成された連続するシート状(ロール状に
巻き取った物)の42合金板上を巻き出し、均一な膜面
となるようにダイコータで塗布した後、70℃20分間
相当の静置乾燥となるよう調整された乾燥炉を通過さ
せ、黒色の感光性着色組成物層を形成した。得られた感
光性着色組成物層の厚みは約1.5μmで全面一様な膜
厚を有し、表面状態は平滑であった。
を、剥離層が形成された連続するシート状(ロール状に
巻き取った物)の42合金板上を巻き出し、均一な膜面
となるようにダイコータで塗布した後、70℃20分間
相当の静置乾燥となるよう調整された乾燥炉を通過さ
せ、黒色の感光性着色組成物層を形成した。得られた感
光性着色組成物層の厚みは約1.5μmで全面一様な膜
厚を有し、表面状態は平滑であった。
【0053】次に、縦240μm×幅80μmの開口部
と線幅6μmの枠部分の繰り返しパターンが、黒色パタ
ーン(ブラックマトリクス)となるよう形成されたマス
クを、上記感光性着色組成物層に近接させ、超高圧水銀
灯により露光量400mJ/cm2 の条件で露光した。
露光後、温度20℃のアルカリ現像液を噴出圧力1.5
kg/cm2 でスプレー現像を30秒行い、未露光部位
の感光性着色組成物層を除去した。現像処理後の転写シ
ート10を水切り、乾燥させた後、150℃20分間相
当の加熱硬膜処理をした。硬膜後のパターン化された感
光性着色組成物層の厚みは約1.3μmであった。
と線幅6μmの枠部分の繰り返しパターンが、黒色パタ
ーン(ブラックマトリクス)となるよう形成されたマス
クを、上記感光性着色組成物層に近接させ、超高圧水銀
灯により露光量400mJ/cm2 の条件で露光した。
露光後、温度20℃のアルカリ現像液を噴出圧力1.5
kg/cm2 でスプレー現像を30秒行い、未露光部位
の感光性着色組成物層を除去した。現像処理後の転写シ
ート10を水切り、乾燥させた後、150℃20分間相
当の加熱硬膜処理をした。硬膜後のパターン化された感
光性着色組成物層の厚みは約1.3μmであった。
【0054】同様にして製作された赤色、緑色、青色の
各色感光性着色組成物を、順次、ブラックマトリクスが
形成されたシート状基材上へ、塗工、乾燥、露光、加熱
の各処理を行い着色層を形成した。
各色感光性着色組成物を、順次、ブラックマトリクスが
形成されたシート状基材上へ、塗工、乾燥、露光、加熱
の各処理を行い着色層を形成した。
【0055】(工程4)シート状基材上に形成された着
色層を、ライン状の細い照明光となるよう形成されてい
る光ファイバを通したキセノンランプ光で斜めから照明
し、真上に置かれたCCDラインセンサで、順次、着色
パターンを取り込んで欠陥検査を行った所、CCDライ
ンセンサからの出力信号は、赤色、緑色、青色の各部分
とも1.0V以上の値で、後の欠陥抽出の画像処理に十
分な信号レベルを保持しており、ノイズによる検出誤差
の無い異物欠陥検査とムラ検査が可能であった。
色層を、ライン状の細い照明光となるよう形成されてい
る光ファイバを通したキセノンランプ光で斜めから照明
し、真上に置かれたCCDラインセンサで、順次、着色
パターンを取り込んで欠陥検査を行った所、CCDライ
ンセンサからの出力信号は、赤色、緑色、青色の各部分
とも1.0V以上の値で、後の欠陥抽出の画像処理に十
分な信号レベルを保持しており、ノイズによる検出誤差
の無い異物欠陥検査とムラ検査が可能であった。
【0056】 (工程5) ブチルメタクリレート 3重量部 アロニックスM−305(東亞合成化学工業(株)製) 2重量部 アロニックスM−400(東亞合成化学工業(株)製) 5重量部 光重合開始剤イルガギュアー907 (チバガイギー社製) 0.2重量部 を混合して製作された光硬化型接着剤を、上記着色層が
形成されたシート状基材上に、ロールコーターで3μm
の厚さに塗布し、無溶剤型接着剤層を形成した。
形成されたシート状基材上に、ロールコーターで3μm
の厚さに塗布し、無溶剤型接着剤層を形成した。
【0057】(工程6)転写装置にて、上記着色層の上
に無溶剤型接着剤層が形成された転写シートの内、欠陥
の無いを着色層をガラス基材(米国コーニング社製17
37(商品名))の所定の位置と貼り合わせ、加圧ロー
ラで加圧し無溶剤型接着剤層を1μmの厚さにした後、
露光装置で着色パターン1cm周囲まで、金属マスクを
介在させて紫外光で600mJ/cm2 の露光を行い無
溶剤型接着剤層を光硬化させた。さらに、剥離部でシー
ト状基材を剥離させ、着色層を剥離層の部分から剥離さ
せて光硬化させた接着剤層に転写させた。その後、ガラ
ス基材を高圧スプレーでアルカリ溶液で現像し、未硬化
の無溶剤型接着剤層を除去して、表面が平滑で異物やム
ラ欠陥の無い良好なカラーフィルタを得た。
に無溶剤型接着剤層が形成された転写シートの内、欠陥
の無いを着色層をガラス基材(米国コーニング社製17
37(商品名))の所定の位置と貼り合わせ、加圧ロー
ラで加圧し無溶剤型接着剤層を1μmの厚さにした後、
露光装置で着色パターン1cm周囲まで、金属マスクを
介在させて紫外光で600mJ/cm2 の露光を行い無
溶剤型接着剤層を光硬化させた。さらに、剥離部でシー
ト状基材を剥離させ、着色層を剥離層の部分から剥離さ
せて光硬化させた接着剤層に転写させた。その後、ガラ
ス基材を高圧スプレーでアルカリ溶液で現像し、未硬化
の無溶剤型接着剤層を除去して、表面が平滑で異物やム
ラ欠陥の無い良好なカラーフィルタを得た。
【0058】<実施例2>連続したシート状の不透明基
材として、0.11mmの圧延42合金(ニッケル42
重量%、残部鉄)板を選定し、下記の要領で下引き層を
表面に形成した。 塗液;PVA500N (ユニオン化学工業(株)製) (鹸化度99、重合度500) 15重量部 水 85重量部 酸化亜鉛SAZEX#2000 (堺化学(株)製) 1重量部 を混合し、三本ロールで混練して下引き層の塗液とし
た。この塗液をダイコータで塗工後温風乾燥して下引き
層を形成した。
材として、0.11mmの圧延42合金(ニッケル42
重量%、残部鉄)板を選定し、下記の要領で下引き層を
表面に形成した。 塗液;PVA500N (ユニオン化学工業(株)製) (鹸化度99、重合度500) 15重量部 水 85重量部 酸化亜鉛SAZEX#2000 (堺化学(株)製) 1重量部 を混合し、三本ロールで混練して下引き層の塗液とし
た。この塗液をダイコータで塗工後温風乾燥して下引き
層を形成した。
【0059】さらに、下記の要領で膜厚10μmの塗膜
を下引き層上に形成し、剥離層を得た。 塗液;PVA500N (ユニオン化学工業(株)製) (鹸化度99、重合度500) 15重量部 水 85重量部 重クロム酸アンモニウム 0.9重量部 を混合して剥離層用の塗液とした。この塗液をダイコー
タで塗工後温風乾燥して剥離層を形成した後、紫外線を
1J/cm2 照射し、さらに、無水クロム酸の4%水溶
液に浸漬後温風乾燥して硬化された剥離層を形成した。
を下引き層上に形成し、剥離層を得た。 塗液;PVA500N (ユニオン化学工業(株)製) (鹸化度99、重合度500) 15重量部 水 85重量部 重クロム酸アンモニウム 0.9重量部 を混合して剥離層用の塗液とした。この塗液をダイコー
タで塗工後温風乾燥して剥離層を形成した後、紫外線を
1J/cm2 照射し、さらに、無水クロム酸の4%水溶
液に浸漬後温風乾燥して硬化された剥離層を形成した。
【0060】以下の工程は実施例1と同様に行い、着色
層が形成された転写シートを製作した。
層が形成された転写シートを製作した。
【0061】実施例1の工程4に於ける装置と同様の装
置で、転写シート上に形成された着色層の欠陥検査を行
った所、CCDラインセンサからの出力信号は、赤色、
緑色、青色の各部分とも1.0V以上の値で、後の欠陥
抽出の画像処理に十分な信号レベルを保持しており、ノ
イズによる検出誤差の無い異物欠陥検査と、ムラ検査が
可能であった。
置で、転写シート上に形成された着色層の欠陥検査を行
った所、CCDラインセンサからの出力信号は、赤色、
緑色、青色の各部分とも1.0V以上の値で、後の欠陥
抽出の画像処理に十分な信号レベルを保持しており、ノ
イズによる検出誤差の無い異物欠陥検査と、ムラ検査が
可能であった。
【0062】<実施例3> (工程1)連続したシート状基材として、0.11mm
の圧延42合金(ニッケル42重量%、残部鉄)板を選
定し、下記組成からなる剥離層用塗液を三本ロールで混
練して調製し、ダイコータで塗布後、温風乾燥して層厚
90μmの剥離層が形成された転写シート製作した。 <剥離層用塗液の組成> デスモヘン651 (バイエル社製) 1.2重量部 デスモジュールN−75(バイエル社製) 1.0重量部 酸化亜鉛 SAZEX#2000 (堺化学(株)製) 0.1重量部 フッ素系界面活性剤フロラードFC−170 (住友スリーエム(株)製) 0.005重量部
の圧延42合金(ニッケル42重量%、残部鉄)板を選
定し、下記組成からなる剥離層用塗液を三本ロールで混
練して調製し、ダイコータで塗布後、温風乾燥して層厚
90μmの剥離層が形成された転写シート製作した。 <剥離層用塗液の組成> デスモヘン651 (バイエル社製) 1.2重量部 デスモジュールN−75(バイエル社製) 1.0重量部 酸化亜鉛 SAZEX#2000 (堺化学(株)製) 0.1重量部 フッ素系界面活性剤フロラードFC−170 (住友スリーエム(株)製) 0.005重量部
【0063】 (工程2) <アルカリ可溶性樹脂の調製> メタクリル酸ブチル 55重量部 メタクリル酸メチル 20重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 15重量部 アクリル酸メチル 10重量部 を、シクロヘキサノンを溶媒として共重合させ、アルカ
リ可溶性樹脂が40重量部、溶媒が60重量部の比率に
なるよう調製した。
リ可溶性樹脂が40重量部、溶媒が60重量部の比率に
なるよう調製した。
【0064】 <感光性着色組成物の調製> アルカリ可溶性樹脂 10重量部 多官能オリゴエステルアクリレート ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 5重量部 光重合開始剤 トリクロロメチルS−トリアジン 0.5重量部 希釈溶剤 シクロヘサキノン 45重量部 着色顔料(各色) 5重量部 各色顔料は、以下のカラーインデックス(C.I.)ナ
ンバーで示されたものを使用する。 赤色:C.I.赤色顔料177 緑色:C.I.緑色顔料36及びC.I.黄色顔料139 (9重量部:1重量部) 青色:C.I.青色顔料15 黒色:C.I.黒色顔料7 上記の各組成物を混合した後、ビーズミル分散機で練肉
して、顔料が十分に分散された良好な分光特性を有する
各色の感光性着色組成物を調製した。
ンバーで示されたものを使用する。 赤色:C.I.赤色顔料177 緑色:C.I.緑色顔料36及びC.I.黄色顔料139 (9重量部:1重量部) 青色:C.I.青色顔料15 黒色:C.I.黒色顔料7 上記の各組成物を混合した後、ビーズミル分散機で練肉
して、顔料が十分に分散された良好な分光特性を有する
各色の感光性着色組成物を調製した。
【0065】(工程3)まず、黒色の感光性着色組成物
を、剥離層が形成された連続するシート状(ロール状に
巻き取った物)の42合金板上を巻き出し、均一な膜面
となるようにダイコータで塗布した後、70℃20分間
相当の静置乾燥となるよう調整された乾燥炉を通過さ
せ、黒色の感光性着色組成物層を形成した。得られた感
光性着色組成物層の厚みは約1.5μmで全面一様な膜
厚を有し、表面状態は平滑であった。
を、剥離層が形成された連続するシート状(ロール状に
巻き取った物)の42合金板上を巻き出し、均一な膜面
となるようにダイコータで塗布した後、70℃20分間
相当の静置乾燥となるよう調整された乾燥炉を通過さ
せ、黒色の感光性着色組成物層を形成した。得られた感
光性着色組成物層の厚みは約1.5μmで全面一様な膜
厚を有し、表面状態は平滑であった。
【0066】次に、縦240μm×幅80μmの開口部
と線幅6μmの枠部分の繰り返しパターンが、黒色パタ
ーン(ブラックマトリクス)となるよう形成されたマス
クを、上記感光性着色組成物層に近接させ、超高圧水銀
灯により露光量400mJ/cm2 の条件で露光した。
露光後、温度20℃のアルカリ現像液を噴出圧力1.5
kg/cm2 でスプレー現像を30秒行い、未露光部位
の感光性着色組成物層を除去した。現像処理後の転写シ
ート10を水切り、乾燥させた後、150℃20分間相
当の加熱硬膜処理をした。硬膜後のパターン化された感
光性着色組成物層の厚みは約1.3μmであった。
と線幅6μmの枠部分の繰り返しパターンが、黒色パタ
ーン(ブラックマトリクス)となるよう形成されたマス
クを、上記感光性着色組成物層に近接させ、超高圧水銀
灯により露光量400mJ/cm2 の条件で露光した。
露光後、温度20℃のアルカリ現像液を噴出圧力1.5
kg/cm2 でスプレー現像を30秒行い、未露光部位
の感光性着色組成物層を除去した。現像処理後の転写シ
ート10を水切り、乾燥させた後、150℃20分間相
当の加熱硬膜処理をした。硬膜後のパターン化された感
光性着色組成物層の厚みは約1.3μmであった。
【0067】同様にして製作された赤色、緑色、青色の
各色感光性着色組成物を、順次、ブラックマトリクスが
形成されたシート状基材上へ、塗工、乾燥、露光、加熱
の各処理を行い着色層を形成した。
各色感光性着色組成物を、順次、ブラックマトリクスが
形成されたシート状基材上へ、塗工、乾燥、露光、加熱
の各処理を行い着色層を形成した。
【0068】(工程4)シート状基材上に形成された着
色層を、ライン状の細い照明光となるよう形成されてい
る光ファイバを通したキセノンランプ光で斜めから照明
し、真上に置かれたCCDラインセンサで、順次、着色
パターンを取り込んで欠陥検査を行った所、CCDライ
ンセンサからの出力信号は、赤色、緑色、青色の各部分
とも1.0V以上の値で、後の欠陥抽出の画像処理に十
分な信号レベルを保持しており、ノイズによる検出誤差
の無い異物欠陥検査とムラ検査が可能であった。
色層を、ライン状の細い照明光となるよう形成されてい
る光ファイバを通したキセノンランプ光で斜めから照明
し、真上に置かれたCCDラインセンサで、順次、着色
パターンを取り込んで欠陥検査を行った所、CCDライ
ンセンサからの出力信号は、赤色、緑色、青色の各部分
とも1.0V以上の値で、後の欠陥抽出の画像処理に十
分な信号レベルを保持しており、ノイズによる検出誤差
の無い異物欠陥検査とムラ検査が可能であった。
【0069】 (工程5) ブチルメタクリレート 3重量部 アロニックスM−305(東亞合成化学工業(株)製) 2重量部 アロニックスM−400(東亞合成化学工業(株)製) 5重量部 光重合開始剤イルガギュアー907 (チバガイギー社製) 0.2重量部 を混合して製作された光硬化型接着剤を、上記着色層が
形成されたシート状基材上に、ロールコーターで3μm
の厚さに塗布し、無溶剤型接着剤層を形成した。
形成されたシート状基材上に、ロールコーターで3μm
の厚さに塗布し、無溶剤型接着剤層を形成した。
【0070】(工程6)転写装置にて、上記着色層の上
に無溶剤型接着剤層が形成された転写シートの内、欠陥
の無いを着色層をガラス基材(米国コーニング社製17
37(商品名))の所定の位置と貼り合わせ、加圧ロー
ラで加圧し無溶剤型接着剤層を1μmの厚さにした後、
露光装置で着色パターン1cm周囲まで、金属マスクを
介在させて紫外光で600mJ/cm2 の露光を行い無
溶剤型接着剤層を光硬化させた。さらに、剥離部でシー
ト状基材を剥離させ、着色層を剥離層の部分から剥離さ
せて光硬化させた接着剤層に転写させた。その後、ガラ
ス基材を高圧スプレーでアルカリ溶液で現像し、未硬化
の無溶剤型接着剤層を除去して、表面が平滑で異物やム
ラ欠陥の無い良好なカラーフィルタを得た。
に無溶剤型接着剤層が形成された転写シートの内、欠陥
の無いを着色層をガラス基材(米国コーニング社製17
37(商品名))の所定の位置と貼り合わせ、加圧ロー
ラで加圧し無溶剤型接着剤層を1μmの厚さにした後、
露光装置で着色パターン1cm周囲まで、金属マスクを
介在させて紫外光で600mJ/cm2 の露光を行い無
溶剤型接着剤層を光硬化させた。さらに、剥離部でシー
ト状基材を剥離させ、着色層を剥離層の部分から剥離さ
せて光硬化させた接着剤層に転写させた。その後、ガラ
ス基材を高圧スプレーでアルカリ溶液で現像し、未硬化
の無溶剤型接着剤層を除去して、表面が平滑で異物やム
ラ欠陥の無い良好なカラーフィルタを得た。
【0071】<比較例1>連続したシート状の不透明基
材として、実施例1の工程1で使用した0.11mmの
圧延42合金(ニッケル42重量%、残部鉄)板をメッ
キする事無く、そのまま使用し、以下は実施例1と同様
の材料と工程で着色層が形成された転写シートを製作し
た。
材として、実施例1の工程1で使用した0.11mmの
圧延42合金(ニッケル42重量%、残部鉄)板をメッ
キする事無く、そのまま使用し、以下は実施例1と同様
の材料と工程で着色層が形成された転写シートを製作し
た。
【0072】実施例1の工程4に於ける装置と同様の装
置で、転写シート上に形成された着色層の欠陥検査を行
った所、不透明基材の表面による乱反射光で、CCDラ
インセンサの出力信号への雑音混合が観察され、赤色
は、緑色、青色の各部分ともノイズの多いものであっ
た。異物欠陥検査はノイズによる検出誤差が多く、欠陥
と見えない部分も検出する疑似欠陥も多く見られた。ム
ラ検査でも、ノイズによる影響が見られ、ムラの検出が
困難であった。
置で、転写シート上に形成された着色層の欠陥検査を行
った所、不透明基材の表面による乱反射光で、CCDラ
インセンサの出力信号への雑音混合が観察され、赤色
は、緑色、青色の各部分ともノイズの多いものであっ
た。異物欠陥検査はノイズによる検出誤差が多く、欠陥
と見えない部分も検出する疑似欠陥も多く見られた。ム
ラ検査でも、ノイズによる影響が見られ、ムラの検出が
困難であった。
【0073】欠陥検査を行った転写シートから、着色層
をガラス基材に転写させてカラーフィルタを製作した
が、異物欠陥とムラのあるカラーフィルタが、高い確率
で含まれており、転写前の欠陥検査の効果が著しく減少
していることが判明した。
をガラス基材に転写させてカラーフィルタを製作した
が、異物欠陥とムラのあるカラーフィルタが、高い確率
で含まれており、転写前の欠陥検査の効果が著しく減少
していることが判明した。
【0074】
【発明の効果】本発明は、シート状の不透明基材と、不
透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形成され
た複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転写シー
トにおいて、該不透明基材の剥離層側が光沢化処理され
ているので、転写シート上の着色層の内、欠陥を有する
ものはガラス等の透明基材に転写せず、良品のみを選別
し、転写してカラーフィルタを製造する際に、欠陥検出
を容易なものとし、欠陥検査の精度と効率を向上させて
良好な品質のカラーフィルタを廉価に製造することが可
能なカラーフィルタ用転写シートとなる。
透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形成され
た複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転写シー
トにおいて、該不透明基材の剥離層側が光沢化処理され
ているので、転写シート上の着色層の内、欠陥を有する
ものはガラス等の透明基材に転写せず、良品のみを選別
し、転写してカラーフィルタを製造する際に、欠陥検出
を容易なものとし、欠陥検査の精度と効率を向上させて
良好な品質のカラーフィルタを廉価に製造することが可
能なカラーフィルタ用転写シートとなる。
【0075】また、本発明は、シート状の不透明基材
と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形
成された複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転
写シートにおいて、該不透明基材と該剥離層との間に、
無彩色、若しくは高明度の色に着色された下引き層を有
するので、転写シート上の着色層の内、欠陥を有するも
のはガラス等の透明基材に転写せず、良品のみを選別
し、転写してカラーフィルタを製造する際に、欠陥検出
を容易なものとし、欠陥検査の精度と効率を向上させて
良好な品質のカラーフィルタを廉価に製造することが可
能なカラーフィルタ用転写シートとなる。
と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形
成された複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転
写シートにおいて、該不透明基材と該剥離層との間に、
無彩色、若しくは高明度の色に着色された下引き層を有
するので、転写シート上の着色層の内、欠陥を有するも
のはガラス等の透明基材に転写せず、良品のみを選別
し、転写してカラーフィルタを製造する際に、欠陥検出
を容易なものとし、欠陥検査の精度と効率を向上させて
良好な品質のカラーフィルタを廉価に製造することが可
能なカラーフィルタ用転写シートとなる。
【0076】また、本発明は、シート状の不透明基材
と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形
成された複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転
写シートにおいて、該剥離層が、無彩色、若しくは高明
度の色に着色されているので、転写シート上の着色層の
内、欠陥を有するものはガラス等の透明基材に転写せ
ず、良品のみを選別し、転写してカラーフィルタを製造
する際に、欠陥検出を容易なものとし、欠陥検査の精度
と効率を向上させて良好な品質のカラーフィルタを廉価
に製造することが可能なカラーフィルタ用転写シートと
なる。
と、不透明基材上に形成された剥離層と、剥離層上に形
成された複数色の着色層とからなるカラーフィルタ用転
写シートにおいて、該剥離層が、無彩色、若しくは高明
度の色に着色されているので、転写シート上の着色層の
内、欠陥を有するものはガラス等の透明基材に転写せ
ず、良品のみを選別し、転写してカラーフィルタを製造
する際に、欠陥検出を容易なものとし、欠陥検査の精度
と効率を向上させて良好な品質のカラーフィルタを廉価
に製造することが可能なカラーフィルタ用転写シートと
なる。
【図1】本発明によるカラーフィルタ用転写シートの一
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図2】本発明によるカラーフィルタ用転写シートの他
の例を示す断面図である。
の例を示す断面図である。
【図3】本発明によるカラーフィルタ用転写シートを用
いて製造したカラーフィルタの一実施例を示す断面図で
ある。
いて製造したカラーフィルタの一実施例を示す断面図で
ある。
【図4】本発明における着色層の欠陥を検査する欠陥検
査装置の主要部を示す説明図である。
査装置の主要部を示す説明図である。
1・・・不透明基材 2・・・剥離層 3・・・着色パターン(赤) 4・・・着色パターン(緑) 5・・・着色パターン(青) 6・・・着色パターン(黒) 7・・・着色層 8・・・無溶剤型接着剤層 9・・・透明基材 10、20・・・カラーフィルタ用転写シート 21・・画像入力部 22・・下引き層 23・・画像処理部 25・・照明部(キセノンランプ) 30・・カラーフィルタ
フロントページの続き (72)発明者 川島 正行 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA64 BB02 BB12 BB42
Claims (3)
- 【請求項1】シート状の不透明基材と、不透明基材上に
形成された剥離層と、剥離層上に形成された複数色の着
色層とからなるカラーフィルタ用転写シートにおいて、
該不透明基材の剥離層側が光沢化処理されていることを
特徴とするカラーフィルタ用転写シート。 - 【請求項2】シート状の不透明基材と、不透明基材上に
形成された剥離層と、剥離層上に形成された複数色の着
色層とからなるカラーフィルタ用転写シートにおいて、
該不透明基材と該剥離層との間に、無彩色、若しくは高
明度の色に着色された下引き層を有することを特徴とす
るカラーフィルタ用転写シート。 - 【請求項3】シート状の不透明基材と、不透明基材上に
形成された剥離層と、剥離層上に形成された複数色の着
色層とからなるカラーフィルタ用転写シートにおいて、
該剥離層が、無彩色、若しくは高明度の色に着色されて
いることを特徴とするカラーフィルタ用転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000024259A JP2001215322A (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | カラーフィルタ用転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000024259A JP2001215322A (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | カラーフィルタ用転写シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001215322A true JP2001215322A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18550281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000024259A Pending JP2001215322A (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | カラーフィルタ用転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001215322A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003064138A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Mitsubishi Chemicals Corp | 硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、および液晶表示装置 |
-
2000
- 2000-02-01 JP JP2000024259A patent/JP2001215322A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003064138A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Mitsubishi Chemicals Corp | 硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、および液晶表示装置 |
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