JP2001214757A - ガスタービン設備 - Google Patents

ガスタービン設備

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JP2001214757A
JP2001214757A JP2000023327A JP2000023327A JP2001214757A JP 2001214757 A JP2001214757 A JP 2001214757A JP 2000023327 A JP2000023327 A JP 2000023327A JP 2000023327 A JP2000023327 A JP 2000023327A JP 2001214757 A JP2001214757 A JP 2001214757A
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Kenichi Hida
健一 飛田
Shigeo Hatamiya
重雄 幡宮
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

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Abstract

(57)【要約】 【課題】噴霧に必要な動力が小さく、かつ構造簡単にし
て液滴の微粒化を実現することが可能で、設備の高効率
化を達成することができるガスタービン設備を提供す
る。 【解決手段】空気または空気を主体とする支燃焼ガスを
圧縮して吐出する圧縮機1と、この圧縮機に供給される
支燃焼ガスに液滴を噴霧する噴霧装置2とを備えたガス
タービン設備において、前記噴霧装置2に供給される噴
霧水を、前記圧縮機1に供給される支燃焼ガスの温度よ
りも高い温度を有するとともに、圧縮機に供給される支
燃焼ガスの圧力よりも高い圧力を有して噴霧するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービン設備に
係わり、特に高湿分の作動媒体を燃焼器で高温に加熱
し、その高温ガスによりガスタービンを駆動して動力を
得るガスタービン設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンを利用した発電システムの
一つとして高湿分の作動媒体を用いるHAT(Humid Ai
r Turbine)サイクルがあり、例えば特公平1−195
053号公報、あるいは特公平1−31013号公報、
また「火力原子力発電,Vol.43No.12 1992(p65−p7
1)」の「HAT(高湿度ガスタービン)サイクル」に
は、支燃焼ガス・作動媒体ガス等として用いる空気もし
くは空気を主体とするガスを圧縮機で昇圧してなる圧縮
空気の一部あるいは全部に、液相の水を注入して得た圧
縮空気/水/水蒸気の液相混合物でガスタービンの排気
から熱回収、またはガスタービン排気からの熱回収と圧
縮機の中間冷却とを行うガスタービン設備が開示されて
いる。
【0003】このHATサイクルは、蒸気タービンを用
いることなく、ガスタービンのみでコンバインドサイク
ルに匹敵するか、あるいはそれ以上の出力と高効率化が
達成可能と試算されている。
【0004】このガスタービン設備では、ガスタービン
に流入する空気が圧縮過程の途中で水冷の中間冷却器に
より冷却されることから、圧縮機出口の空気温度を中間
冷却器のない場合よりも低くすることができ、圧縮に必
要な動力が低減される。しかし、この方式を実現するた
めには、圧縮機から空気を取出し中間冷却器を通過させ
た後、再び圧縮機に戻す必要があり、圧縮機の構成が複
雑化し、また大型化する難点がある。
【0005】一方、例えば特開平9−236024号公
報には、圧縮機に流入する前の空気中に微細な液滴を噴
霧し、圧縮機入口までに液滴の一部を蒸発させ、残りの
液滴は圧縮機内で蒸発させる吸気噴霧装置を有するガス
タービン設備が記載されている。圧縮機内で液滴が蒸発
する際には周囲の気体から蒸発潜熱を奪い、圧縮されて
いる空気の温度上昇を抑える効果があるため、吸気噴霧
装置は前述のHATサイクルにおける中間冷却器と同様
な機能を有する機器と見なすことができる。ただし、圧
縮機入口に液滴を噴霧する際には、噴霧した液滴が圧縮
機の翼に損傷を与えないように、また、圧縮機の内部で
完全に蒸発しきるように、噴霧する液滴径を十分に微粒
化する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように形成されて
いるガスタービン設備であると、すなわち圧縮機に流入
する前の空気(支燃焼ガス)中に液滴を噴霧するように
したガスタービン設備では、前述したように液滴が蒸発
する際、周囲の気体から蒸発潜熱を奪い、圧縮されてい
る空気の温度上昇を抑える効果があり、圧縮に必要な動
力が低減され、有効なものである。
【0007】しかしこのものでは、圧縮機に流入する前
の空気中に液滴を噴霧する吸気噴霧装置が必要であり、
この装置を設置する場合には、噴霧する液滴の微粒化に
必要な動力が小さく、構造が簡単な噴霧形態が望まし
い。前述した従来の技術では、微粒化の方法の一例とし
て、水を加圧空気とともに噴霧する方法を提示している
が、この噴霧方法の問題点は、加圧空気を供給するため
の動力が余分に必要となり、噴霧の効果による圧縮機動
力の低減効果が小さくなってしまうと云うことである。
【0008】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、前述した液滴噴霧装置を有するガ
スタービンであっても、噴霧に必要な動力が小さく、か
つ構造簡単にして液滴の微粒化を実現することが可能
で、設備の高効率化を達成することができるこの種のガ
スタービン設備を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、空気
または空気を主体とする支燃焼ガスを圧縮して吐出する
圧縮機と、この圧縮機に供給される支燃焼ガスに液滴を
噴霧する噴霧装置とを備えたガスタービン設備におい
て、前記噴霧装置に供給される噴霧水を、前記圧縮機に
供給される支燃焼ガスの温度よりも高い温度を有すると
ともに、圧縮機に供給される支燃焼ガスの圧力よりも高
い圧力を有して噴霧するようにし所期の目的を達成する
ようにしたものである。
【0010】また、この場合、前記噴霧装置に供給され
る噴霧水の温度を、前記圧縮機に供給される支燃焼ガス
の圧力における水の沸点以上となるようにしたものであ
る。また、前記噴霧水として、水を噴霧水の圧力より低
く大気圧より高い中間の圧力まで減圧して蒸気を発生さ
せ、この蒸気と液相の水とを分離し、かつ前記噴霧装置
において前記蒸気と液相の水をともに噴霧するようにし
たものである。
【0011】また、前記設備に、前記圧縮機から吐出し
た気体を水との熱交換により冷却する後置冷却器と、こ
の後置冷却器から吐出された気体に水分を付加する機能
を有する加湿器と、ガスタービン排ガスの熱エネルギー
を回収する熱回収装置とを設けるとともに、前記後置冷
却器で熱回収し高温となった水の一部を、前記噴霧装置
の噴霧水として用いるようにしたものである。また、前
記設備に、前記圧縮機から吐出した気体に水分を付加す
る機能を有する加湿器と、ガスタービン排ガスの熱エネ
ルギーを回収する熱回収装置とを設け、前記熱回収装置
で加熱された水の一部を、前記噴霧装置の噴霧水として
用いるようにしたものである。
【0012】また、前記設備に、前記圧縮機から吐出し
た気体を水との熱交換により冷却する後置冷却器と、こ
の後置冷却器から吐出された気体に水分を付加する機能
を有する加湿器と、ガスタービン排ガスの熱エネルギー
を回収する熱回収装置とを設け、前記加湿器から流出す
る水の一部を、前記噴霧装置の噴霧水として用いるよう
にしたものである。また、前記噴霧水の流量,もしくは
噴霧水の温度を調節することにより、ガスタービンの出
力を制御するようにしたものである。
【0013】また本発明は、空気または空気を主体とす
る支燃焼ガスを圧縮して吐出する圧縮機と、前記圧縮機
から吐出した気体と燃料とが燃焼される燃焼器と、前記
燃焼器の燃焼ガスにより駆動されるタービンと、前記タ
ービンにより駆動される発電機と、前記圧縮機の圧縮途
中の気体に液滴を噴霧する噴霧装置を備えたガスタービ
ン設備において、前記噴霧装置に供給される噴霧水を、
前記圧縮途中の気体の温度よりも高い温度を有し、かつ
圧縮途中の気体の圧力よりも高い圧力を有するように形
成したものである。
【0014】すなわちこのようなガスタービン設備であ
ると、噴霧される液滴の微粒化が促進され、目標とする
液滴径にするために必要な動力の低減が図れるのであ
る。すなわち、例えば「化学工学便覧 改訂5版」(p2
96−p297)の液滴の微粒化に関する記載事項よれば、直
径dNの単一噴口ノズルから噴霧される体面積平均液滴
径dは、噴流速度u、表面張力σ、気体密度ρG、液体
粘性係数η、液体密度ρLにより次の式1のように表わ
される。
【0015】
【数1】
【0016】この式より、ノズル径dNを一定とすれ
ば、噴霧により生じる液滴径の支配因子は、流体の温
度、圧力の変化による物性値の変化と、噴流速度uであ
ることが分かる。噴霧する水の温度が高くなると、表面
張力σ、粘性係数ηLは小さくなり、その水の物性値の
変化の総合的な結果として数1から求められる液滴径は
小さくなる。また、噴霧前の圧力と、噴霧環境との圧力
差があるほど噴流速度が早くなるため、液滴径は小さく
なる。
【0017】以上のことから、温度および圧力の高い水
を用いることにより、噴霧液滴の微粒化が促進されるこ
とがわかる。また、噴霧水温度が噴霧後の周囲の圧力に
おける水の沸点よりも高い条件で噴霧される場合には、
噴霧ノズル内およびノズル吐出直後の噴流内で気泡が発
生する減圧沸騰を生じ、「日本機械学会論文集(B編)
vol.61,No.584,1995(p344−p350)」の「減圧場におけ
る過熱水のスプレーフラッシュと微粒化の機構」に記載
されているように、液滴はさらに微粒化される。液滴が
微粒化されることにより、液滴の空気中への蒸発が速く
なり、液滴の蒸発による冷却効果が短時間で得られるよ
うになる。
【0018】液滴蒸発の観点から見ると、一般に液滴の
温度が高いほうが液滴の蒸発は早くなる。圧縮機内で液
滴が蒸発する場合、圧縮機の入口に近い位置で蒸発する
ほど、蒸発に伴う冷却効果が後段にも反映され、動力低
減効果が大きくなり、発電設備としての効率が向上す
る。
【0019】高湿分の作動媒体を用いるガスタービン設
備では、設備中で熱交換に利用されている温度および圧
力の高い水が存在するため、この高温高圧水を吸気噴霧
に利用する構成とする。温度および圧力の高い水の具体
的な供給源としては、圧縮した気体を水により冷却する
後置冷却器、もしくは排ガスからの熱回収を行う熱回収
装置、もしくは圧縮した気体の加湿を行う加湿器が考え
られ、これらを単独であるいは重複して選択すればよ
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1にはそのガスタービン設備
の系統が示されている。主要な構成機器としては、空気
を吸入して昇圧する圧縮機1と、圧縮機に供給される空
気に液滴を噴霧する噴霧装置2と、圧縮空気を冷却する
後置冷却器3と、圧縮空気に水分を付加する加湿器4
と、排ガスから熱回収を行う熱回収装置5と、高湿分の
圧縮空気を加熱する燃焼器6と、高温高圧のガスを膨張
させることにより回転動力を生じさせるガスタービン7
と、回転動力を電力に変換する発電機8が挙げられる。
【0021】圧縮機1に流入する空気には、噴霧装置2
により、後置冷却器3で加熱された水の一部が微細液滴
として噴霧される。噴霧された液滴の一部は、圧縮機1
に流入するまでに蒸発し、残りの液滴は圧縮機内を通過
する間に蒸発する。この蒸発の際に周囲の気体から蒸発
潜熱を奪うため、圧縮機内での気体の温度上昇が抑えら
れ、その結果圧縮に必要な仕事が減り、圧縮機動力が低
減する。
【0022】圧縮機1から吐出された空気は、後置冷却
器3において水と熱交換を行って冷却され、加湿器4に
流入する。加湿器4において熱水との直接接触により増
湿された空気は、熱回収装置5で排ガスの熱を回収して
加熱された後に燃焼器6に流入し、燃料9の燃焼により
高温高圧の燃焼ガスとなり、ガスタービン7で膨張す
る。ガスタービン7の排ガスは熱回収装置5において、
加湿された空気および加湿器に供給される水と熱交換し
温度が低下した後に大気中に放出される。
【0023】次に、水の経路について説明する。後置冷
却器3において加熱された水の一部は、前述したように
圧縮機流入空気中に噴霧され、残りは加湿器4に流入し
て空気と接触してその一部が蒸発する。同様に熱回収装
置5において排ガスから熱回収を行うことにより加熱さ
れた液相の水は、加湿器4に流入して空気と接触してそ
の一部が蒸発する。
【0024】加湿器4の内部で蒸発せずに流下した水
は、蒸発潜熱を奪われるため温度が低下し、加湿器に流
入した時点よりも低温の循環水として後置冷却器3およ
び熱回収装置5に供給され、再び熱回収に利用される。
噴霧装置2および加湿器4で空気に加えられた水は排ガ
スとともに大気に放出されるため、その分の流量減少は
補給水により補なわれる。
【0025】本実施例では、噴霧装置2と後置冷却器3
の出口との間,すなわち後置冷却器3で熱回収をした循
環水ライン10との間に、この循環水ライン10から分
岐する噴霧水ライン11を設け、かつこの噴霧水ライン
11に流量調節手段12を設けているところに特徴があ
る。噴霧水ライン11の水の圧力はガスタービンの運転
圧力と同程度であり、例えば圧力を15気圧、温度を1
60℃程度とすれば、この水を大気圧まで減圧すると減
圧沸騰を生じることになる。
【0026】この減圧沸騰を利用した噴霧装置の実施例
を図2に示す。この例では、大気圧までの減圧をノズル
16により行い、ノズル内での減圧沸騰により気泡を発
生させ液滴を微粒化する。噴霧水をノズル16に供給す
るだけであるので、構造は非常に簡単で、加圧空気等も
必要としない。そのため、圧縮機動力の低減効果が大き
く、サイクルの高効率化が達成できるという効果があ
る。
【0027】減圧沸騰を利用した別な噴霧装置の実施例
を図3に示す。この実施例では、噴霧水の供給圧力より
も低く、大気圧よりも高い中間の圧力、例えば0.3M
Pa程度の圧力に減圧して蒸気を発生させ、蒸気と液相
の水とを分離して吸気噴霧の際にともに噴霧することに
より微粒化を行う。発生蒸気量が微粒化に十分でない場
合には、圧縮空気の一部を抽気して蒸気と混合すること
により不足分を補っても良い。この実施例は図2の実施
例に比べ気液分離装置18が必要となるが、従来の実施
例よりも加圧空気量を低減でき、サイクルの高効率化が
期待できる。
【0028】本発明の別の実施例を図4に示す。主要な
機器構成は図1の実施例と同じであるが、熱回収装置5
で熱回収をした循環水ライン19から分岐する噴霧水ラ
イン11を設け、噴霧水ライン11に流量調節手段12
を設けているところが図1の実施例と異なる。熱回収装
置5において加熱された水は後置冷却器3で加熱された
水とほぼ同等の状態であり、本実施例についても前記二
つの噴霧に関する実施例と同様の噴霧手段が利用でき
る。
【0029】この実施例では、後置冷却器3として熱交
換器を利用する方式の他、後置冷却器3として冷水をス
プレイし圧縮機1から吐出した空気を冷却する方式を採
用する、もしくは後置冷却器3のない構成とすることも
でき、システム構成の自由度が増えるという特徴があ
る。
【0030】本発明のさらに別の実施例を図5に示す。
主要な機器構成は図1および図4の実施例と同じである
が、加湿器4からの循環水ライン20から分岐する噴霧
水ライン11を設け、噴霧水ライン11に流量調節手段
12を設けているところが前述の実施例と異なる。本実
施例では加湿器4から流出した水を利用するために、前
述した2つの実施例よりも供給される水の温度は幾分低
くなる。そのため、液滴の微粒化手段としては圧縮機1
から圧縮空気の一部を抽気し、これと水とをともに噴霧
する二流体ノズル方式を想定してある。ただし、水の温
度は常温よりも充分高いため、液滴の微粒化が促進さ
れ、常温の水を用いた場合よりも加圧空気量が少なくて
すみ、圧縮機動力を低減することができる。
【0031】本実施例では、比較的低温の補給水の一部
を噴霧水と合流させ、その混合割合を流量調節手段21
により制御することにより噴霧水の温度を調節すること
が可能である。噴霧水の温度を調節することにより、吸
気温度の調節が可能であり、これにより発電出力の調節
が行える。補給水の供給先は加湿器出口に限定する必要
はないため、前記した図1、図4の実施例についても補
給水の混合による噴霧水の温度調節が可能である。
【0032】本発明のまた別の実施例を図6に示す。本
実施例は図1の実施例に類似しているが、吸気噴霧を行
う位置が低圧圧縮機1aと高圧圧縮機1bの間に設けら
れていることが図1の実施例と異なる。噴霧の形態とし
ては図1の実施例と同様の方法を取る。本実施例におい
ては噴霧を受ける気体の温度が圧縮により、入口温度よ
りも高くなっているため、液滴の蒸発が速くなる。圧縮
途中の気体に液滴の噴霧を行う方法としては本実施例以
外にも、圧縮機の途中に直接噴霧する方法なども挙げら
れる。また、噴霧水の供給源は後置冷却器に限定されな
い。
【0033】以上説明してきたようにこのように形成さ
れたガスタービン設備であると、圧縮機に供給される気
体に噴霧する水として、サイクル中の温度および圧力の
高い水を用いることにより噴霧される液滴の微粒化が促
進される。微粒化が促進されたことにより、目標とする
液滴径にするために必要な動力が低減され、発電効率の
向上がはかれ、かつ構成も非常に簡単なものとなる。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、圧縮機に供給される気体に噴霧される液滴の微粒化
が促進され、したがって目標とする液滴径にするために
必要な動力が低減され、発電効率の向上を図ることが可
能なこの種のガスタービン設備を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービン設備の一実施例を示す系
統図である。
【図2】本発明のガスタービン設備における液滴噴霧の
一実施例を示す線図である。
【図3】本発明のガスタービン設備における液滴噴霧の
他の実施例を示す線図である。
【図4】本発明のガスタービン設備の他の実施例を示す
系統図である。
【図5】本発明のガスタービン設備の他の実施例を示す
系統図である。
【図6】本発明のガスタービン設備の他の実施例を示す
系統図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…噴霧装置、3…後置冷却器、4…加湿
器、5…熱回収装置、6…燃焼器、7…ガスタービン、
8…発電機、9…燃料、10…後置冷却器循環水ライ
ン、11…噴霧水ライン、12…噴霧水量調節手段、1
3…後置冷却器循環水ポンプ、14…熱回収装置循環水
ポンプ、15…補給水ポンプ、16…ノズル、17…加
圧空気流量調節手段、18…気液分離装置、19…熱回
収装置循環水ライン、20…加湿器出口循環水ライン、
21…補給水混合流量調節手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気または空気を主体とする支燃焼ガス
    を圧縮して吐出する圧縮機と、該圧縮機に供給される支
    燃焼ガスに液滴を噴霧する噴霧装置とを備えたガスター
    ビン設備において、 前記噴霧装置に供給される噴霧水を、前記圧縮機に供給
    される支燃焼ガスの温度よりも高い温度を有するととも
    に、圧縮機に供給される支燃焼ガスの圧力よりも高い圧
    力を有し噴霧するようにしたことを特徴とするガスター
    ビン設備。
  2. 【請求項2】 前記噴霧装置に供給される噴霧水の温度
    が、前記圧縮機に供給される支燃焼ガスの圧力における
    水の沸点以上である請求項1記載のガスタービン設備。
  3. 【請求項3】 前記噴霧水として、水を噴霧水の圧力よ
    り低く大気圧より高い中間の圧力まで減圧して蒸気を発
    生させ、該蒸気と液相の水とを分離し、かつ前記噴霧装
    置において前記蒸気と液相の水をともに噴霧するように
    した請求項1記載のガスタービン設備。
  4. 【請求項4】 前記設備に、前記圧縮機から吐出した気
    体を水との熱交換により冷却する後置冷却器と、該後置
    冷却器から吐出された気体に水分を付加する機能を有す
    る加湿器と、ガスタービン排ガスの熱エネルギーを回収
    する熱回収装置とを設けるとともに、前記後置冷却器で
    熱回収し高温となった水の一部を、前記噴霧装置の噴霧
    水として用いるようにした請求項1記載のガスタービン
    設備。
  5. 【請求項5】 前記設備に、前記圧縮機から吐出した気
    体に水分を付加する機能を有する加湿器と、ガスタービ
    ン排ガスの熱エネルギーを回収する熱回収装置とを設
    け、前記熱回収装置で加熱された水の一部を、前記噴霧
    装置の噴霧水として用いるようにした請求項1記載のガ
    スタービン設備。
  6. 【請求項6】 前記設備に、前記圧縮機から吐出した気
    体を水との熱交換により冷却する後置冷却器と、該後置
    冷却器から吐出された気体に水分を付加する機能を有す
    る加湿器と、ガスタービン排ガスの熱エネルギーを回収
    する熱回収装置とを設け、前記加湿器から流出する水の
    一部を、前記噴霧装置の噴霧水として用いるようにした
    請求項1記載のガスタービン設備。
  7. 【請求項7】 前記噴霧水の流量,もしくは噴霧水の温
    度を調節することにより、ガスタービンの出力を制御す
    るようにした請求項1記載のガスタービン設備。
  8. 【請求項8】 空気または空気を主体とする支燃焼ガス
    を圧縮して吐出する圧縮機と、前記圧縮機から吐出した
    気体と燃料とが燃焼される燃焼器と、前記燃焼器の燃焼
    ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより
    駆動される発電機と、前記圧縮機の圧縮途中の気体に液
    滴を噴霧する噴霧装置を備えたガスタービン設備におい
    て、 前記噴霧装置に供給される噴霧水が、前記圧縮途中の気
    体の温度よりも高い温度を有し、かつ圧縮途中の気体の
    圧力よりも高い圧力を有するように形成されていること
    を特徴とするガスタービン設備。
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