JP2001214361A - 糸の染色試験装置及び方法 - Google Patents
糸の染色試験装置及び方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製品用の染色装置及び方法と同様の染色の仕
上がり状態を得ることができるようにする。 【解決手段】 本発明の糸の染色試験装置は、染色液5
を入れる密閉容器6と、密閉容器6内にがたつかないよ
うに支持され、糸2を巻き付ける周壁に染色液5を流通
させるための孔3aが設けられた試験用ボビン3と、試
験用ボビン3内にボビン長方向に自重により往復動可能
に装入され、該往復動時に染色液5を流動させて孔3a
に流通させる可動体4と、を含む試験単位体15を少な
くとも一体備えるとともに、試験単位体15を連続的又
は断続的に回転させることにより可動体4の往復動を生
じさせる回転機構23を備えている。
上がり状態を得ることができるようにする。 【解決手段】 本発明の糸の染色試験装置は、染色液5
を入れる密閉容器6と、密閉容器6内にがたつかないよ
うに支持され、糸2を巻き付ける周壁に染色液5を流通
させるための孔3aが設けられた試験用ボビン3と、試
験用ボビン3内にボビン長方向に自重により往復動可能
に装入され、該往復動時に染色液5を流動させて孔3a
に流通させる可動体4と、を含む試験単位体15を少な
くとも一体備えるとともに、試験単位体15を連続的又
は断続的に回転させることにより可動体4の往復動を生
じさせる回転機構23を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被染色物のサンプ
ルをテスト的に染色するための糸の染色試験装置及び方
法に関するものである。
ルをテスト的に染色するための糸の染色試験装置及び方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の染色試験装置50は、被染色物の
サンプルとしての少量の糸51を低コストに染色できる
ように簡易的に構成されており、図10及び図11に示
すように少量の糸51及び染色液52を密閉する円筒状
の複数の密閉容器53と、該密閉容器53を加熱する加
熱槽54とを備えている。
サンプルとしての少量の糸51を低コストに染色できる
ように簡易的に構成されており、図10及び図11に示
すように少量の糸51及び染色液52を密閉する円筒状
の複数の密閉容器53と、該密閉容器53を加熱する加
熱槽54とを備えている。
【0003】図10に示すように、加熱槽54は、加熱
液としてのグリセリン58を貯留するようになってお
り、該グリセリン58を加熱する加熱手段56と、加熱
槽54内において密閉容器53を転動させるためのベル
トコンベア57とを備えており、グリセリン58を介し
て転動されている密閉容器53を加熱するようになって
いる。
液としてのグリセリン58を貯留するようになってお
り、該グリセリン58を加熱する加熱手段56と、加熱
槽54内において密閉容器53を転動させるためのベル
トコンベア57とを備えており、グリセリン58を介し
て転動されている密閉容器53を加熱するようになって
いる。
【0004】図11に示すように、糸51は、重さ約5
〜7g分が簡単に束ねられた状態で密閉容器53に入れ
られる。染色液52は、密閉容器53の容量の例えば約
30%の分が入れられている。各密閉容器53には、適
宜異なる糸や異なる染色液が入れられる。
〜7g分が簡単に束ねられた状態で密閉容器53に入れ
られる。染色液52は、密閉容器53の容量の例えば約
30%の分が入れられている。各密閉容器53には、適
宜異なる糸や異なる染色液が入れられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の染色
試験装置50は、次に示すように、大量の被染色物を工
業的に染色する製品用の染色装置(図示略)とは異なっ
ており、染色の仕上がり状態が異なるという問題が発生
している。 (1)製品用の染色装置では、糸がボビンに巻き付けら
れてパッケージ化された状態で染色されるため、糸の収
縮がボビンにより規制され、糸が例えば約5%しか収縮
しないのに対し、従来の染色試験装置50では糸51が
簡単に束ねられているだけであるため、例えば約20%
も収縮する。しかも、この大きな収縮により糸本来の光
沢が消え、光らない状態になる(ダル調になる)。この
収縮した糸に張力を付与すれば、光沢がでる(ブライト
調になる)が、張力を付与する具合により色が違って見
えるという問題が生じる。
試験装置50は、次に示すように、大量の被染色物を工
業的に染色する製品用の染色装置(図示略)とは異なっ
ており、染色の仕上がり状態が異なるという問題が発生
している。 (1)製品用の染色装置では、糸がボビンに巻き付けら
れてパッケージ化された状態で染色されるため、糸の収
縮がボビンにより規制され、糸が例えば約5%しか収縮
しないのに対し、従来の染色試験装置50では糸51が
簡単に束ねられているだけであるため、例えば約20%
も収縮する。しかも、この大きな収縮により糸本来の光
沢が消え、光らない状態になる(ダル調になる)。この
収縮した糸に張力を付与すれば、光沢がでる(ブライト
調になる)が、張力を付与する具合により色が違って見
えるという問題が生じる。
【0006】(2)(1)と同様に従来の染色試験装置
50では糸51が簡単に束ねられているだけであるた
め、糸51が折れ曲がった状態で癖がつきやすい。
50では糸51が簡単に束ねられているだけであるた
め、糸51が折れ曲がった状態で癖がつきやすい。
【0007】(3)製品用の染色装置では、ボビンに多
数の貫通孔が設けられており、染色液をボビンの内側よ
り貫通孔を通してパッケージの内周部から外周部へ流す
ことにより糸を染色しているので、糸の芯まで染色液が
浸透し、満遍なく染色できるのに対し、従来の染色試験
装置50では、密閉容器53を転動させるだけなので、
糸51の芯まで染色液52が十分に浸透せず、糸51の
芯の染色が淡くなりやすい。
数の貫通孔が設けられており、染色液をボビンの内側よ
り貫通孔を通してパッケージの内周部から外周部へ流す
ことにより糸を染色しているので、糸の芯まで染色液が
浸透し、満遍なく染色できるのに対し、従来の染色試験
装置50では、密閉容器53を転動させるだけなので、
糸51の芯まで染色液52が十分に浸透せず、糸51の
芯の染色が淡くなりやすい。
【0008】本発明の第一の目的は、上記課題を解決
し、製品用の染色装置及び方法と同様の染色の仕上がり
状態を得ることができる染色試験装置及び方法を提供す
ることにある。
し、製品用の染色装置及び方法と同様の染色の仕上がり
状態を得ることができる染色試験装置及び方法を提供す
ることにある。
【0009】本発明の第二の目的は、上記課題を解決
し、少量の被染色物のサンプルを低コストに染色するこ
とができる染色試験装置及び方法を提供することにあ
る。
し、少量の被染色物のサンプルを低コストに染色するこ
とができる染色試験装置及び方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の糸の染色試験装置は、糸を巻き付ける周壁
に染色液を流通させるための貫通部が設けられた試験用
ボビンと、前記試験用ボビン内にボビン長方向に相対的
に往復動可能に装入され該往復動時に染色液を流動させ
て前記貫通部に流通させる可動体とを備えている。
に、本発明の糸の染色試験装置は、糸を巻き付ける周壁
に染色液を流通させるための貫通部が設けられた試験用
ボビンと、前記試験用ボビン内にボビン長方向に相対的
に往復動可能に装入され該往復動時に染色液を流動させ
て前記貫通部に流通させる可動体とを備えている。
【0011】また、本発明の糸の染色試験装置は、染色
液を入れる密閉容器と、前記密閉容器内にがたつかない
ように支持され、糸を巻き付ける周壁に前記染色液を流
通させるための貫通部が設けられた試験用ボビンと、前
記試験用ボビン内にボビン長方向に自重により往復動可
能に装入され、該往復動時に染色液を流動させて前記貫
通部に流通させる可動体と、を含む試験単位体を少なく
とも一体備えるとともに、前記試験単位体を連続的又は
断続的に回転させることにより前記可動体の往復動を生
じさせる回転機構を備えている。
液を入れる密閉容器と、前記密閉容器内にがたつかない
ように支持され、糸を巻き付ける周壁に前記染色液を流
通させるための貫通部が設けられた試験用ボビンと、前
記試験用ボビン内にボビン長方向に自重により往復動可
能に装入され、該往復動時に染色液を流動させて前記貫
通部に流通させる可動体と、を含む試験単位体を少なく
とも一体備えるとともに、前記試験単位体を連続的又は
断続的に回転させることにより前記可動体の往復動を生
じさせる回転機構を備えている。
【0012】前記可動体は、特に限定されないが、試験
用ボビン内側の断面の半分以上の面積を占有するような
形態にすることが好ましく、さらに断面のほぼ全体の面
積を占有するような形態にし、可動体と試験用ボビンの
内周壁とのクリアランスをより少なくする方がさらに好
ましい。このようにクリアランスが少ないと、染色液を
前記貫通部により多く流通させることができる。
用ボビン内側の断面の半分以上の面積を占有するような
形態にすることが好ましく、さらに断面のほぼ全体の面
積を占有するような形態にし、可動体と試験用ボビンの
内周壁とのクリアランスをより少なくする方がさらに好
ましい。このようにクリアランスが少ないと、染色液を
前記貫通部により多く流通させることができる。
【0013】前記可動体は、1つでも複数でもよい。試
験用ボビンの形状は特に限定されないが、ボビン幅方向
の断面の大きさ及び形状がボビン長方向においてほぼ一
定であることが好ましい。
験用ボビンの形状は特に限定されないが、ボビン幅方向
の断面の大きさ及び形状がボビン長方向においてほぼ一
定であることが好ましい。
【0014】前記密閉容器内の空気を必要時に抜いて内
圧を下げるための空気抜き手段が設けられた態様を例示
できる。
圧を下げるための空気抜き手段が設けられた態様を例示
できる。
【0015】前記可動体が往復動の両端で止まるときの
衝撃を緩和する緩衝材が設けられた態様を例示できる。
衝撃を緩和する緩衝材が設けられた態様を例示できる。
【0016】前記試験単位体の複数体が連結部材に連結
され、前記回転機構は前記連結部材を回転させることに
より前記試験単位体を回転させるように構成された態様
を例示できる。
され、前記回転機構は前記連結部材を回転させることに
より前記試験単位体を回転させるように構成された態様
を例示できる。
【0017】前記連結部材と前記回転機構との間が離脱
可能に結合され、前記連結部材を昇降させることにより
前記離脱及び結合を行う昇降機構が設けられた態様を例
示できる。
可能に結合され、前記連結部材を昇降させることにより
前記離脱及び結合を行う昇降機構が設けられた態様を例
示できる。
【0018】前記試験単位体を浸けるための加熱液を貯
留する加熱槽が設けられた態様を例示できる。
留する加熱槽が設けられた態様を例示できる。
【0019】また、本発明の糸の染色試験方法は、糸を
巻き付ける周壁に染色液を流通させるための貫通部が設
けられた試験用ボビンに糸を巻き付ける工程と、前記試
験用ボビン内にボビン長方向に相対的に往復動可能に可
動体を装入する工程と、前記可動体を往復動させること
により、該往復動時に染色液を流動させて前記貫通部に
流通させる工程とを含んでいる。
巻き付ける周壁に染色液を流通させるための貫通部が設
けられた試験用ボビンに糸を巻き付ける工程と、前記試
験用ボビン内にボビン長方向に相対的に往復動可能に可
動体を装入する工程と、前記可動体を往復動させること
により、該往復動時に染色液を流動させて前記貫通部に
流通させる工程とを含んでいる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を染色試験装置に具
体化した実施形態について、同装置を使用して実施する
染色試験方法とともに、図面を参照して説明する。図1
〜図6に示すように、この染色試験装置1は、サンプル
としての糸を試験的に染色するための試験単位体15を
複数体備えるとともに、該試験単位体15を連結部材2
2を介して回転させる回転機構23と、試験単位体15
を浸けるための加熱液としてのグリセリン32を貯留す
るステンレス製(例示であって特に限定されない。)の
加熱槽7と、該加熱槽7内に配設されてグリセリン32
を加熱する加熱手段20とを備えている。
体化した実施形態について、同装置を使用して実施する
染色試験方法とともに、図面を参照して説明する。図1
〜図6に示すように、この染色試験装置1は、サンプル
としての糸を試験的に染色するための試験単位体15を
複数体備えるとともに、該試験単位体15を連結部材2
2を介して回転させる回転機構23と、試験単位体15
を浸けるための加熱液としてのグリセリン32を貯留す
るステンレス製(例示であって特に限定されない。)の
加熱槽7と、該加熱槽7内に配設されてグリセリン32
を加熱する加熱手段20とを備えている。
【0021】試験単位体15は、染色液5を入れる密閉
容器6と、密閉容器6内にがたつかないように支持さ
れ、サンプルとしての糸2を巻き付ける周壁に染色液5
を流通させるための貫通部としての孔3aが設けられた
試験用ボビン3と、試験用ボビン3内にボビン長方向に
自重により往復動可能に装入され、該往復動時に染色液
5を流動させて孔3aに流通させる可動体4とを含んで
いる。
容器6と、密閉容器6内にがたつかないように支持さ
れ、サンプルとしての糸2を巻き付ける周壁に染色液5
を流通させるための貫通部としての孔3aが設けられた
試験用ボビン3と、試験用ボビン3内にボビン長方向に
自重により往復動可能に装入され、該往復動時に染色液
5を流動させて孔3aに流通させる可動体4とを含んで
いる。
【0022】密閉容器6は、有底筒状の容器本体9と、
該容器本体9の開口を密閉する蓋体10と、該容器本体
の下壁の内面に配設される下蓋17と、蓋体10の上壁
の内面に配設される上蓋16とよりなる。上蓋16及び
下蓋17それぞれの密閉容器6内側に向く面には、試験
用ボビン3のボビン長方向の各端部をそれぞれ該各内側
に向く面の略中央にがたつかないように位置決めする位
置決め部としてのガイド凹部16a,17aが形成され
ている。このように、両ガイド凹部16a,17aによ
って、密閉容器6の上下に対して相対的に上下反転不可
能な状態で試験用ボビン3が格納されるようになってい
る。また、上蓋16及び下蓋17によって試験用ボビン
3端部の開口が閉じられ又は狭められ、試験用ボビン3
内に可動体4が閉じ込められた状態になるようになって
いる。
該容器本体9の開口を密閉する蓋体10と、該容器本体
の下壁の内面に配設される下蓋17と、蓋体10の上壁
の内面に配設される上蓋16とよりなる。上蓋16及び
下蓋17それぞれの密閉容器6内側に向く面には、試験
用ボビン3のボビン長方向の各端部をそれぞれ該各内側
に向く面の略中央にがたつかないように位置決めする位
置決め部としてのガイド凹部16a,17aが形成され
ている。このように、両ガイド凹部16a,17aによ
って、密閉容器6の上下に対して相対的に上下反転不可
能な状態で試験用ボビン3が格納されるようになってい
る。また、上蓋16及び下蓋17によって試験用ボビン
3端部の開口が閉じられ又は狭められ、試験用ボビン3
内に可動体4が閉じ込められた状態になるようになって
いる。
【0023】密閉容器6の上蓋16のガイド凹部16a
の底面から下蓋17のガイド凹部17aの底面までの長
さは、試験用ボビン3を丁度納めることができるように
試験用ボビン3の長さと略等しくされており、密閉容器
6の内径は、試験用ボビン3に巻き付けられた糸2のパ
ッケージ8と密閉容器6の内周面との間に少なくとも染
色液5が流通可能な隙間が形成される大きさにされてい
る。このように密閉容器6は、糸2を巻き付けた試験用
ボビン3を少スペースで格納するので、該密閉容器6に
入れる染色液5の量が少なくて済むようになっている。
の底面から下蓋17のガイド凹部17aの底面までの長
さは、試験用ボビン3を丁度納めることができるように
試験用ボビン3の長さと略等しくされており、密閉容器
6の内径は、試験用ボビン3に巻き付けられた糸2のパ
ッケージ8と密閉容器6の内周面との間に少なくとも染
色液5が流通可能な隙間が形成される大きさにされてい
る。このように密閉容器6は、糸2を巻き付けた試験用
ボビン3を少スペースで格納するので、該密閉容器6に
入れる染色液5の量が少なくて済むようになっている。
【0024】容器本体9の外周面上端部には雄ネジ溝9
aが螺刻され、蓋体10の内周面下端部には該雄ネジ溝
9aが螺入する雌ネジ溝10aが螺刻されている。そし
て、両溝9a,10aの螺合により密閉容器6を密閉す
るようになっている。容器本体9の上端縁には、蓋体の
上壁内面に当接し、密閉を確実にするためのOリング1
1が配設されている。
aが螺刻され、蓋体10の内周面下端部には該雄ネジ溝
9aが螺入する雌ネジ溝10aが螺刻されている。そし
て、両溝9a,10aの螺合により密閉容器6を密閉す
るようになっている。容器本体9の上端縁には、蓋体の
上壁内面に当接し、密閉を確実にするためのOリング1
1が配設されている。
【0025】蓋体10の上壁略中央には、雌ネジ穴10
bが設けられるとともに、上蓋16の略中央には、該雌
ネジ穴10bと密閉容器6内部とを連通するための貫通
穴16bが設けられている。そして、雌ネジ穴10bに
は密閉容器6内の空気を必要時に抜いて内圧を下げるた
めの空気抜き手段としての雄ネジ部材12が螺入されて
いる。
bが設けられるとともに、上蓋16の略中央には、該雌
ネジ穴10bと密閉容器6内部とを連通するための貫通
穴16bが設けられている。そして、雌ネジ穴10bに
は密閉容器6内の空気を必要時に抜いて内圧を下げるた
めの空気抜き手段としての雄ネジ部材12が螺入されて
いる。
【0026】密閉容器6の大きさは、内径を約50m
m、内側の長さを約170mmとすることを例示でき
る。密閉容器6には、パッケージ8の長さの約70%以
上が浸かるように染色液5を入れることを例示できる。
m、内側の長さを約170mmとすることを例示でき
る。密閉容器6には、パッケージ8の長さの約70%以
上が浸かるように染色液5を入れることを例示できる。
【0027】試験用ボビン3は、ステンレス製(例示で
あって特に限定されない。)であり、ボビン長方向の両
端側が開口しており、周壁にはそれを貫通する多数の貫
通部としての孔3a(隙間でもよい)が形成されてい
る。試験用ボビン3には、糸2が巻き付けられてパッケ
ージ化(8)される。試験用ボビン3の大きさは、内径
を約20mm、長さを約170mmとすることを例示で
きる。試験用ボビン3に巻き付ける糸2の量としては、
例えば重量で約10〜15g分である場合を例示でき
る。なお、図示した孔3aの大きさ、形状、個数、配置
等は例示であって、特に限定されない。
あって特に限定されない。)であり、ボビン長方向の両
端側が開口しており、周壁にはそれを貫通する多数の貫
通部としての孔3a(隙間でもよい)が形成されてい
る。試験用ボビン3には、糸2が巻き付けられてパッケ
ージ化(8)される。試験用ボビン3の大きさは、内径
を約20mm、長さを約170mmとすることを例示で
きる。試験用ボビン3に巻き付ける糸2の量としては、
例えば重量で約10〜15g分である場合を例示でき
る。なお、図示した孔3aの大きさ、形状、個数、配置
等は例示であって、特に限定されない。
【0028】可動体4は、ステンレス製(例示であって
特に限定されない。)であり、試験用ボビン3に入れら
れた状態で、試験用ボビン3内側の断面のほぼ全体を占
める円柱状に形成されている。また、この可動体4は、
比重が染色液5より大きくなるように形成されており、
染色液5に入れると沈下するようになっている。従っ
て、ボビン長方向を上下に向けて試験用ボビン3を染色
液5に浸けると、試験用ボビン3内の染色液5中で可動
体4が試験用ボビン3に対して相対的に沈下(相対移
動)するようになっている。
特に限定されない。)であり、試験用ボビン3に入れら
れた状態で、試験用ボビン3内側の断面のほぼ全体を占
める円柱状に形成されている。また、この可動体4は、
比重が染色液5より大きくなるように形成されており、
染色液5に入れると沈下するようになっている。従っ
て、ボビン長方向を上下に向けて試験用ボビン3を染色
液5に浸けると、試験用ボビン3内の染色液5中で可動
体4が試験用ボビン3に対して相対的に沈下(相対移
動)するようになっている。
【0029】連結部材22には、複数体(図示例では1
2体)の試験単位体15が連結部材22の軸長さ方向に
沿って略等間隔に連結される。密閉容器6は、試験用ボ
ビン3のボビン長方向が連結部材22の軸長さ方向と直
交する方向に向くように設けられる。連結部材22の両
端部には、それぞれギヤ22aが設けられている。
2体)の試験単位体15が連結部材22の軸長さ方向に
沿って略等間隔に連結される。密閉容器6は、試験用ボ
ビン3のボビン長方向が連結部材22の軸長さ方向と直
交する方向に向くように設けられる。連結部材22の両
端部には、それぞれギヤ22aが設けられている。
【0030】回転機構23は、連結部材22を回転させ
ることにより試験単位体15を連続的又は断続的に回転
させ、もって、可動体4の往復動を生じさせるようにな
っている。具体的には、この回転機構23は、図4及び
図5に示すように加熱槽7の対峙する一対の側壁7aに
回転自在に設けられた一対のギヤ25をそれぞれ備えて
いる。該各一対のギヤ25は、それぞれ連結部材22の
ギヤ22aに噛合するとともに、連結部材22を水平な
状態に支持するようになっている。一方の側壁7aにお
ける一方のギヤ25の軸26は、加熱槽7の外側に延設
され、ギヤ(図示略)を介して駆動モータ27の回転軸
に連結されている。そして、駆動モータ27の回転軸が
回転すると、軸26及びギヤ25を介して連結部材22
が回転されるようになっている。
ることにより試験単位体15を連続的又は断続的に回転
させ、もって、可動体4の往復動を生じさせるようにな
っている。具体的には、この回転機構23は、図4及び
図5に示すように加熱槽7の対峙する一対の側壁7aに
回転自在に設けられた一対のギヤ25をそれぞれ備えて
いる。該各一対のギヤ25は、それぞれ連結部材22の
ギヤ22aに噛合するとともに、連結部材22を水平な
状態に支持するようになっている。一方の側壁7aにお
ける一方のギヤ25の軸26は、加熱槽7の外側に延設
され、ギヤ(図示略)を介して駆動モータ27の回転軸
に連結されている。そして、駆動モータ27の回転軸が
回転すると、軸26及びギヤ25を介して連結部材22
が回転されるようになっている。
【0031】次に、このように構成された染色試験装置
1の使用方法(染色試験方法)を以下に順を追って説明
する。 (1)試験用ボビン3に被染色物としての糸2を巻き付
けてパッケージ8を形成する。このとき、糸2をいかに
ソフトに巻き付けるかが染色ムラ発生を防止するための
ポイントとなる。この試験用ボビン3を必要数(図示例
では12本)用意する。試験用ボビン3を複数本使用す
るときは、各試験用ボビン3に別々の種類の糸2を巻き
付けることができる。また、1本の試験用ボビン3に複
数種類の糸2を巻き付けることもできる。
1の使用方法(染色試験方法)を以下に順を追って説明
する。 (1)試験用ボビン3に被染色物としての糸2を巻き付
けてパッケージ8を形成する。このとき、糸2をいかに
ソフトに巻き付けるかが染色ムラ発生を防止するための
ポイントとなる。この試験用ボビン3を必要数(図示例
では12本)用意する。試験用ボビン3を複数本使用す
るときは、各試験用ボビン3に別々の種類の糸2を巻き
付けることができる。また、1本の試験用ボビン3に複
数種類の糸2を巻き付けることもできる。
【0032】(2)図2に示すように下蓋17を入れた
密閉容器6の容器本体9内に、前記所定量の染色液5を
入れる。このとき、試験用ボビン3を複数本使用すると
きは、各試験用ボビン3を格納する密閉容器6に別々の
種類の染色液5を入れることができる。次いで、密閉容
器6の容器本体9内に、前記(1)で用意した試験用ボ
ビン3を挿入するとともに、該試験用ボビン3内に可動
体4を挿入する。すると、可動体4は染色液5よりも比
重が大きいので、染色液5の中に沈下する。そして、試
験用ボビン3に上蓋16を被せ、雄ネジ部材12が取り
付けられた蓋体10を容器本体9に取り付けて密閉する
ことによって試験単位体15を組み立てる。この試験単
位体15を前記必要数(図示例では12体)用意する。
密閉容器6の容器本体9内に、前記所定量の染色液5を
入れる。このとき、試験用ボビン3を複数本使用すると
きは、各試験用ボビン3を格納する密閉容器6に別々の
種類の染色液5を入れることができる。次いで、密閉容
器6の容器本体9内に、前記(1)で用意した試験用ボ
ビン3を挿入するとともに、該試験用ボビン3内に可動
体4を挿入する。すると、可動体4は染色液5よりも比
重が大きいので、染色液5の中に沈下する。そして、試
験用ボビン3に上蓋16を被せ、雄ネジ部材12が取り
付けられた蓋体10を容器本体9に取り付けて密閉する
ことによって試験単位体15を組み立てる。この試験単
位体15を前記必要数(図示例では12体)用意する。
【0033】(3)前記必要数の試験単位体15を連結
部材22に取り付ける。なお、前記工程(2)を行う前
に、前記必要数の試験単位体15の容器本体9を予め連
結部材22に取り付けておくようにし、本工程を省いて
もよい。
部材22に取り付ける。なお、前記工程(2)を行う前
に、前記必要数の試験単位体15の容器本体9を予め連
結部材22に取り付けておくようにし、本工程を省いて
もよい。
【0034】(4)加熱槽7に加熱液として所定量のグ
リセリン32を入れる。この所定量としては、内蔵する
試験用ボビン3のボビン長方向が上下方向に向くように
向けられた試験単位体15のほぼ下半分がグリセリンに
浸かる程度の量とすることを例示できる(なお、グリセ
リン32の量が多すぎると、グリセリン32の加熱や冷
却に時間が掛かるので、時間とコストが掛かり効率が悪
くなる。)。この工程は、前記工程(1)〜(3)と並
行して行うこともできる。
リセリン32を入れる。この所定量としては、内蔵する
試験用ボビン3のボビン長方向が上下方向に向くように
向けられた試験単位体15のほぼ下半分がグリセリンに
浸かる程度の量とすることを例示できる(なお、グリセ
リン32の量が多すぎると、グリセリン32の加熱や冷
却に時間が掛かるので、時間とコストが掛かり効率が悪
くなる。)。この工程は、前記工程(1)〜(3)と並
行して行うこともできる。
【0035】(5)グリセリン32を加熱手段20によ
り約130℃に加熱する。このとき試験単位体15の内
部は、例えば、温度が約130℃、圧力が約300kP
aとなる。これとともに、一定時間ごとに駆動モータ2
7を作動させ、試験単位体15の上下を反転させる。各
反転時には、試験用ボビン3の下側に沈下していた可動
体4が試験用ボビン3の上側に位置した状態となるた
め、図1に示すように染色液5中において可動体4が沈
下(相対移動)する。この可動体4の沈下(相対移動)
により、可動体4より下側の染色液5が試験用ボビン3
の内側から外側へ孔3aを流通して押し出されるととも
に、可動体4より上側の染色液5が試験用ボビン3の外
側から内側へ孔3aを流通して引き込まれる。このとき
染色液5がパッケージ8内部を流通するので、パッケー
ジ8の内周部8aと外周部8bとで糸の色が異なること
なく、糸2全体を均一に染色することができるととも
に、糸2の芯まで染色液が浸透し、満遍なく染色でき
る。
り約130℃に加熱する。このとき試験単位体15の内
部は、例えば、温度が約130℃、圧力が約300kP
aとなる。これとともに、一定時間ごとに駆動モータ2
7を作動させ、試験単位体15の上下を反転させる。各
反転時には、試験用ボビン3の下側に沈下していた可動
体4が試験用ボビン3の上側に位置した状態となるた
め、図1に示すように染色液5中において可動体4が沈
下(相対移動)する。この可動体4の沈下(相対移動)
により、可動体4より下側の染色液5が試験用ボビン3
の内側から外側へ孔3aを流通して押し出されるととも
に、可動体4より上側の染色液5が試験用ボビン3の外
側から内側へ孔3aを流通して引き込まれる。このとき
染色液5がパッケージ8内部を流通するので、パッケー
ジ8の内周部8aと外周部8bとで糸の色が異なること
なく、糸2全体を均一に染色することができるととも
に、糸2の芯まで染色液が浸透し、満遍なく染色でき
る。
【0036】(6)最後に加熱槽7内のグリセリン32
を図示しない冷却手段によって冷却し、試験単位体15
から試験用ボビン3を取り出す。そして、該試験用ボビ
ン3から糸2を一旦かせ(図示略)に巻き取り、該かせ
から糸2を外し簡単に束ねられた状態で保存する。
を図示しない冷却手段によって冷却し、試験単位体15
から試験用ボビン3を取り出す。そして、該試験用ボビ
ン3から糸2を一旦かせ(図示略)に巻き取り、該かせ
から糸2を外し簡単に束ねられた状態で保存する。
【0037】このように構成された染色試験装置1によ
れば、被染色物のサンプルとしての少量の糸2を試験用
ボビン3に巻き付け、該試験用ボビン3を少量の染色液
5とともに個別に密閉容器6に格納するように構成して
いるので、少量の糸2を少量の染色液5を使用して低コ
ストに染色することができる。
れば、被染色物のサンプルとしての少量の糸2を試験用
ボビン3に巻き付け、該試験用ボビン3を少量の染色液
5とともに個別に密閉容器6に格納するように構成して
いるので、少量の糸2を少量の染色液5を使用して低コ
ストに染色することができる。
【0038】また、製品用の染色装置と同様に糸2が試
験用ボビン3に巻き付けられてパッケージ化された状態
で染色されるため、製品用の染色装置と同様に試験用ボ
ビン3により糸2の収縮が規制された状態で染色をする
ことができる。このため、従来とは異なり、糸2が大き
く収縮し糸本来の光沢が消えてしまうことはない。そし
て、試験用ボビン3に巻き付けられた状態で染色される
ので、従来とは異なり、糸2が折れ曲がった状態で癖が
つくことは一切ない。また、製品用の染色装置と同様に
ボビンに多数の孔を設け、染色液5を貫通孔を通してパ
ッケージ8の内周部8aと外周部8bとの間で流すこと
により糸2を染色しているので、糸2の芯まで染色液5
が浸透し、満遍なく染色できる。このように、染色試験
装置1によれば製品用の染色装置及び方法とほぼ同様の
染色の仕上がり状態を得ることができる。
験用ボビン3に巻き付けられてパッケージ化された状態
で染色されるため、製品用の染色装置と同様に試験用ボ
ビン3により糸2の収縮が規制された状態で染色をする
ことができる。このため、従来とは異なり、糸2が大き
く収縮し糸本来の光沢が消えてしまうことはない。そし
て、試験用ボビン3に巻き付けられた状態で染色される
ので、従来とは異なり、糸2が折れ曲がった状態で癖が
つくことは一切ない。また、製品用の染色装置と同様に
ボビンに多数の孔を設け、染色液5を貫通孔を通してパ
ッケージ8の内周部8aと外周部8bとの間で流すこと
により糸2を染色しているので、糸2の芯まで染色液5
が浸透し、満遍なく染色できる。このように、染色試験
装置1によれば製品用の染色装置及び方法とほぼ同様の
染色の仕上がり状態を得ることができる。
【0039】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【0040】(1)試験用ボビン3に孔3aに代えて隙
間を設けること。 (2)可動体4が試験用ボビン3の断面を占める割合を
適宜変更すること。
間を設けること。 (2)可動体4が試験用ボビン3の断面を占める割合を
適宜変更すること。
【0041】(3)複数の可動体4を試験用ボビン3に
挿入したり、可動体4を複数に分割したりすること。 (4)試験用ボビン3、可動体4又は密閉容器6の形状
を適宜変更すること。この一例として、図7に示すよう
に可動体4を球形状にすることを挙げることができる。
挿入したり、可動体4を複数に分割したりすること。 (4)試験用ボビン3、可動体4又は密閉容器6の形状
を適宜変更すること。この一例として、図7に示すよう
に可動体4を球形状にすることを挙げることができる。
【0042】(5)例えば図8に示すように、可動体4
に代えて、チューブ長方向に相対的に往復動可能に略ド
ーナツ状の可動体40を試験用ボビン3の外周に環装す
るとともに、試験用ボビン3の中に簡単に束ねた状態の
糸2を入れるようにし、ドーナツ状の可動体40を往復
動させることにより、染色液5を流動させて孔3aに流
通させる態様にすること。この態様によっても、染色液
5を試験用ボビン3の孔3aを通して流すことにより糸
2を染色しているので、糸2の芯まで染色液5が浸透
し、満遍なく染色することができる。
に代えて、チューブ長方向に相対的に往復動可能に略ド
ーナツ状の可動体40を試験用ボビン3の外周に環装す
るとともに、試験用ボビン3の中に簡単に束ねた状態の
糸2を入れるようにし、ドーナツ状の可動体40を往復
動させることにより、染色液5を流動させて孔3aに流
通させる態様にすること。この態様によっても、染色液
5を試験用ボビン3の孔3aを通して流すことにより糸
2を染色しているので、糸2の芯まで染色液5が浸透
し、満遍なく染色することができる。
【0043】(6)可動体と、上蓋16又は下蓋17と
の衝突を緩衝する緩衝手段を設けること。これにより、
可動体が往復動の両端で止まるときの衝撃を緩和するこ
とができ、その衝撃によって生じる騒音を低減すること
ができる。具体的には、例えば、次の態様を挙げること
ができる。 (6−1)図7に二点鎖線で示すように、上蓋16及び
下蓋17それぞれの凹部16a,17aに緩衝手段とし
て、試験用ボビン3のボビン長方向に弾性力を発揮する
スプリング14を配設する態様。 (6−2)可動体の上面及び下面に緩衝手段として、試
験用ボビン3のボビン長方向に弾性力を発揮するスプリ
ングを配設する態様。
の衝突を緩衝する緩衝手段を設けること。これにより、
可動体が往復動の両端で止まるときの衝撃を緩和するこ
とができ、その衝撃によって生じる騒音を低減すること
ができる。具体的には、例えば、次の態様を挙げること
ができる。 (6−1)図7に二点鎖線で示すように、上蓋16及び
下蓋17それぞれの凹部16a,17aに緩衝手段とし
て、試験用ボビン3のボビン長方向に弾性力を発揮する
スプリング14を配設する態様。 (6−2)可動体の上面及び下面に緩衝手段として、試
験用ボビン3のボビン長方向に弾性力を発揮するスプリ
ングを配設する態様。
【0044】(7)蓋体と上蓋16とを一体に形成する
こと。 (8)容器本体9と下蓋17とを一体に形成すること。 (9)連結部材22の軸長さ方向において隣り合う試験
単位体15の向きが互いに異なるように連結部材22に
取り付けること。図9は、隣り合う試験単位体15の向
きを相対的に90°異ならせた態様を例示している。
こと。 (8)容器本体9と下蓋17とを一体に形成すること。 (9)連結部材22の軸長さ方向において隣り合う試験
単位体15の向きが互いに異なるように連結部材22に
取り付けること。図9は、隣り合う試験単位体15の向
きを相対的に90°異ならせた態様を例示している。
【0045】(10)連結部材22と回転機構23との
間が離脱可能に結合され、連結部材22を昇降させるこ
とにより前記離脱及び結合を行う昇降機構が設けられた
態様とすること。
間が離脱可能に結合され、連結部材22を昇降させるこ
とにより前記離脱及び結合を行う昇降機構が設けられた
態様とすること。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係る染色試験装置及び請求項8の染色試験方法によれ
ば、製品用の染色装置及び方法と同様の染色の仕上がり
状態を得ることができるという優れた効果を奏する。上
記効果に加え、請求項2〜7の発明に係る染色試験装置
によれば、少量の被染色物のサンプルを低コストに染色
することができる。
係る染色試験装置及び請求項8の染色試験方法によれ
ば、製品用の染色装置及び方法と同様の染色の仕上がり
状態を得ることができるという優れた効果を奏する。上
記効果に加え、請求項2〜7の発明に係る染色試験装置
によれば、少量の被染色物のサンプルを低コストに染色
することができる。
【図1】本発明を具体化した実施形態の染色試験装置の
試験単位体の側断面図である。
試験単位体の側断面図である。
【図2】同試験単位体の組立方法を示す側断面図であ
る。
る。
【図3】図1の平断面図である。
【図4】同染色試験装置の使用状態を示す側断面図であ
る。
る。
【図5】同染色試験装置の使用状態を示す平面図であ
る。
る。
【図6】同試験単位体の連結部材への連結状態を示す側
面図である。
面図である。
【図7】同試験単位体の変更例を示す側断面図である。
【図8】同試験単位体の別の変更例を示す側断面図であ
る。
る。
【図9】同試験単位体の連結部材への連結状態の変更例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図10】従来の染色試験装置の使用状態を示す側断面
図である。
図である。
【図11】従来の染色試験装置の密閉容器を示す斜視図
である。
である。
【符号の説明】 1 染色試験装置 2 糸 3 試験用ボビン 3a 孔 4 可動体 5 染色液 6 密閉容器 7 加熱槽 15 試験単位体 20 加熱手段 22 連結部材 23 回転機構
Claims (8)
- 【請求項1】 糸を巻き付ける周壁に染色液を流通させ
るための貫通部が設けられた試験用ボビンと、前記試験
用ボビン内にボビン長方向に相対的に往復動可能に装入
され該往復動時に染色液を流動させて前記貫通部に流通
させる可動体とを備えた糸の染色試験装置。 - 【請求項2】 染色液を入れる密閉容器と、前記密閉容
器内にがたつかないように支持され、糸を巻き付ける周
壁に前記染色液を流通させるための貫通部が設けられた
試験用ボビンと、前記試験用ボビン内にボビン長方向に
自重により往復動可能に装入され、該往復動時に染色液
を流動させて前記貫通部に流通させる可動体と、を含む
試験単位体を少なくとも一体備えるとともに、前記試験
単位体を連続的又は断続的に回転させることにより前記
可動体の往復動を生じさせる回転機構を備えた糸の染色
試験装置。 - 【請求項3】 前記密閉容器内の空気を必要時に抜いて
内圧を下げるための空気抜き手段が設けられた請求項2
記載の糸の染色試験装置。 - 【請求項4】 前記可動体が往復動の両端で止まるとき
の衝撃を緩和する緩衝材が設けられた請求項2又は3記
載の糸の染色試験装置。 - 【請求項5】 前記試験単位体の複数体が連結部材に連
結され、前記回転機構は前記連結部材を回転させること
により前記試験単位体を回転させるように構成された請
求項2乃至4のいずれか一項に記載の糸の染色試験装
置。 - 【請求項6】 前記連結部材と前記回転機構との間が離
脱可能に結合され、前記連結部材を昇降させることによ
り前記離脱及び結合を行う昇降機構が設けられた請求項
5記載の糸の染色試験装置。 - 【請求項7】 前記試験単位体を浸けるための加熱液を
貯留する加熱槽が設けられた請求項2乃至6のいずれか
一項に記載の糸の染色試験装置。 - 【請求項8】 糸を巻き付ける周壁に染色液を流通させ
るための貫通部が設けられた試験用ボビンに糸を巻き付
ける工程と、前記試験用ボビン内にボビン長方向に相対
的に往復動可能に可動体を装入する工程と、前記可動体
を往復動させることにより、該往復動時に染色液を流動
させて前記貫通部に流通させる工程とを含む糸の染色試
験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000023567A JP3658261B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 糸の染色試験装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000023567A JP3658261B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 糸の染色試験装置及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001214361A true JP2001214361A (ja) | 2001-08-07 |
JP3658261B2 JP3658261B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
ID=18549706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000023567A Expired - Fee Related JP3658261B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 糸の染色試験装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3658261B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007107145A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Kawasaki Nenshi Kk | 紡績方法 |
CN102021776A (zh) * | 2010-12-10 | 2011-04-20 | 山东宏诚集团有限公司 | 一种小样纱带上浆机 |
KR101464693B1 (ko) * | 2013-11-15 | 2014-11-27 | 박충길 | 사염장치 |
JP2015145555A (ja) * | 2015-05-08 | 2015-08-13 | 株式会社アートネイチャー | かつら用毛髪の染色方法、及び、かつらの製造方法 |
JP2016020548A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 小川染色株式会社 | 糸加工装置 |
CN113756022A (zh) * | 2021-09-08 | 2021-12-07 | 高付山 | 一种绕线染色棉纱工艺 |
-
2000
- 2000-02-01 JP JP2000023567A patent/JP3658261B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
JP2007107145A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Kawasaki Nenshi Kk | 紡績方法 |
CN102021776A (zh) * | 2010-12-10 | 2011-04-20 | 山东宏诚集团有限公司 | 一种小样纱带上浆机 |
KR101464693B1 (ko) * | 2013-11-15 | 2014-11-27 | 박충길 | 사염장치 |
JP2016020548A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 小川染色株式会社 | 糸加工装置 |
JP2015145555A (ja) * | 2015-05-08 | 2015-08-13 | 株式会社アートネイチャー | かつら用毛髪の染色方法、及び、かつらの製造方法 |
CN113756022A (zh) * | 2021-09-08 | 2021-12-07 | 高付山 | 一种绕线染色棉纱工艺 |
CN113756022B (zh) * | 2021-09-08 | 2023-12-19 | 北京日月星辰时尚互联文化创意有限公司 | 一种绕线染色棉纱工艺 |
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JP3658261B2 (ja) | 2005-06-08 |
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