JP2001214148A - 接合剤 - Google Patents

接合剤

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JP2001214148A
JP2001214148A JP2000021699A JP2000021699A JP2001214148A JP 2001214148 A JP2001214148 A JP 2001214148A JP 2000021699 A JP2000021699 A JP 2000021699A JP 2000021699 A JP2000021699 A JP 2000021699A JP 2001214148 A JP2001214148 A JP 2001214148A
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JP
Japan
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adhesive
microcapsule
bonding agent
softener
external stimulus
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000021699A
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English (en)
Inventor
Masashi Yamada
真佐志 山田
Masataka Kabuki
正隆 株木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の実使用段階では確実に接合
力を確保でき、廃棄の段階で簡単な工程を付加するだけ
で容易に分解分別が行なえる接合剤を得る。 【解決手段】 軟化剤が封入されたマイクロカプ
セルが粘着剤に分散されており、このマイクロカプセル
の皮膜が所定の外部刺激を受けることによって破壊され
るものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被着体の材料を
回収して再利用する、所謂リサイクルを必要とする分野
で用いられる接合剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の技術による部品接合を表す
図である。接合基材1に接合部材2を粘着剤3で接合す
る。一般に、架橋剤と架橋反応を起こすアクリル系粘着
剤、所謂架橋型アクリル系粘着剤を架橋剤により架橋さ
せると、粘着性に加え粘弾性を併せ持つ三次元高分子物
質が得られ、金属やプラスティック等の各種材料に対す
る接着性に優れているので、例えば空調産業分野におけ
る断熱材として、金属やプラスティックからなる基材に
断熱材としてのウレタンフォームやポリエチレンフォー
ム等のフォーム材を接合固定する接合剤として使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年空調機産業等にお
いては材料のリサイクル化の推進が強く要求されるよう
になってきているが、上記したような架橋型アクリル系
粘着剤を用いて異種の材料を接合している場合、製品寿
命を終え解体しリサイクルに回る段階に至っても、粘着
剤の粘着性が残っているために、材料を容易に分離する
ことが難しく、手間がかかり回収率が悪く、リサイクル
を十分にかつスムースに行なうことが出来ないという課
題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】この発明に係る接合剤は、粘着剤内にマイ
クロカプセルを分散させ、該マイクロカプセルには前記
粘着剤に対する軟化剤が封入されており、該マイクロカ
プセルの皮膜が所定の外部刺激を受けることによって破
壊されるものである。
【0006】また、前記所定の外部刺激が、周波数振動
であることを特徴とするものであってもよい。
【0007】この発明に係る接合剤は、粘着剤内にマイ
クロカプセルを分散させ、該マイクロカプセルには前記
粘着剤に対する軟化剤と磁性体が同時に封入されてお
り、該マイクロカプセルの皮膜が所定の外部刺激を受け
ることによって破壊されるものである。
【0008】この発明に係る接合剤は、接着剤内にマイ
クロカプセルを分散させ、該マイクロカプセルには前記
接着剤に対する軟化剤と磁性体が同時に封入されてお
り、該マイクロカプセルの皮膜が所定の外部刺激を受け
ることによって破壊されるものである。
【0009】また、前記所定の外部刺激が、直流磁界で
あるものであってもよい。
【0010】また、前記所定の外部刺激が、交流磁界で
あるものであってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1以下、この発
明の実施の形態1について図1〜3を用いて説明する。
【0012】図1にこの発明の実施の形態1による部品
接合図を示す。接合基材1に接合部材2を粘着剤3で接
合するが、粘着剤3には中に軟化剤が封入されたマイク
ロカプセル4が分散されている。さらに解体、分離のた
めに、加振機5を用意し、加振機ヘッド5aを接合基材
1に装着する。
【0013】図2はマイクロカプセル4の詳細を示す図
である。マイクロカプセル表皮4aの内部に封入された
軟化剤4bがある。
【0014】アクリル系粘着剤としては、例えばアクリ
ル酸アルキルエステルを主成分とするアクリル系単量体
からなる重合体が代表的であって、アクリル系単量体の
具体例としてはアクリル酸アルキルエステル(通常アル
キル基の炭素数が10以下)の単独もしくは、これと側
鎖にカルボキシル基等の極性基を有するビニル単量体と
の共重合体からなるものが好適に使用される。エステル
としてはイソオクチルエステル、2−エチルヘキシルエ
ステル、n−プロピルエステル、イソプロピルエステ
ル、エチルエステル等が好ましい。
【0015】粘着剤の軟化剤としては、例えば、プロセ
スオイル、エキステンダーオイル等の石油系軟化剤、ポ
リイソブチレン、ポリブテン、液状ポリイソプレン等の
液状ゴム、2塩基酸エステル系可塑剤等の合成可塑剤等
が使用される。
【0016】図3は粘着剤の粘着強さの変化を説明する
粘着力特性図である。縦軸は粘着強さを示し、縦軸にお
いてF1は初期粘着力、F2は製品寿命H1時間経過後
の粘着強さ、F3は接合部品粘着保持限界力を示してい
る。
【0017】次に動作について説明する。製品寿命とな
って廃棄処分にまわされる製品が発生したとき、接合基
材1に接合された接合部品2は、粘着剤3の粘着強さF
2が接合部品粘着保持限界力F3より十分に大きいた
め、容易に解体、分離が行なえない。そこで加振機5を
用意し、加振機ヘッド5aを接合基材1に装着し、接合
部品全体を振動させる。
【0018】振動は、接合基材1を通って粘着剤3へ伝
播し、粘着剤3中に分散している軟化剤の封入されたマ
イクロカプセル4の表皮4aを圧縮、引っ張り力によっ
て破壊する。この表皮4aの破壊に伴って粘着剤3中に
軟化剤が浸透し、粘着力を低下させる。
【0019】図3において、粘着力減衰曲線7は軟化剤
添加が無い場合、曲線7aのように推移するが、マイク
ロカプセル破壊により軟化剤浸透が発生すれば曲線7b
のごとく粘着力を減衰させることができることがわか
る。
【0020】以上により、粘着剤3の粘着力が接合部品
粘着保持限界力F3を下回った段階で接合基材1と接合
部材2を分離すればよい。
【0021】加振機5の発生する振動数および強度は、
分離対象部品の大きさや材質により変化するが、開発設
計段階で予め確認しておけばよく、リサイクルを行なう
現場においては加振機5を用意し、比較的単純な工程の
追加のみで効率よく且つ回収率よくリサイクルが行なえ
る。
【0022】発明の実施の形態2以下、この発明の実施
の形態2について図4〜5を用いて説明する。
【0023】図5にこの発明の実施の形態2による部品
接合図を示す。接合基材1に接合部材2を粘着剤3で接
合するが、粘着剤3には中に軟化剤4bと磁性体4cが
封入されたマイクロカプセル4が分散されている。さら
に解体、分離のために、磁気発生装置6を用意し、磁極
6aで接合部品全体を挟持する。
【0024】次に動作について説明する。製品寿命とな
って廃棄処分にまわされる製品が発生したとき、接合基
材1に接合された接合部品2は、粘着剤3の粘着強さF
2が接合部品粘着保持限界力F3より十分に大きいた
め、容易に解体、分離が行なえない。そこで磁気発生装
置6を用意し、磁極6aで接合部品全体を挟持し、接合
部品全体に磁界を与える。
【0025】マイクロカプセル4内の磁性体4dは与え
られた磁界によってマイクロカプセル内を移動し、磁界
の強さによってマイクロカプセル4の表皮4aを突き破
り破壊する。この表皮4aの破壊に伴って粘着剤3中に
軟化剤が浸透し、粘着力を低下させる。
【0026】以上により、粘着剤3の粘着力が接合部品
粘着保持限界力F3を下回った段階で接合基材1と接合
部材2を分離すればよい。
【0027】磁束発生装置6の発生する磁界の強度は、
分離対象部品の大きさや材質よりは磁極間距離で変化す
るが、開発設計段階で予め確認しておけばよく、リサイ
クルを行なう現場においては磁束発生装置6を用意し、
比較的単純な工程の追加のみで効率よく且つ回収率よく
リサイクルが行なえる。
【0028】また、加える磁界は直流磁界でも交流磁界
でもよい。
【0029】さらに、マイクロカプセル4内に磁性体4
cを封入する本発明の方法によればマイクロカプセル内
部から表皮を破壊するので、接合剤は粘着剤でなく硬化
型接着剤を用いてもよい。
【発明の効果】この発明に係る接合剤は、軟化剤が封入
されたマイクロカプセルが粘着剤に分散されており、こ
のマイクロカプセルの皮膜が所定の外部刺激を受けるこ
とによって破壊されるものであるので、製品の実使用段
階では確実に接合力を確保でき、廃棄の段階で簡単な工
程を付加するだけで容易に分解分別が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による部品接合部の断
面図。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるマイクロカプ
セルの断面詳細図。
【図3】 粘着剤の粘着強さの変化を説明する粘着力特
性図
【図4】 本発明の実施の形態2による部品接合部の断
面図。
【図5】 本発明の実施の形態2におけるマイクロカプ
セルの断面詳細図。
【図6】 従来の技術による部品接合部の断面図。
【符号の説明】
1. 接合基材、 2. 接合部品、 3. 粘着剤、
4. マイクロカプセル、 4a マイクロカプセル
表皮、 4b 軟化剤、 4c 磁性体、5 加振機、
5a 加振機ヘッド、 6 磁界発生装置、 6a
磁極
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA05 AA07 AA10 AA17 AC01 BA02 FA08 4J040 BA172 DA132 DA142 DF041 ED002 GA07 JA09 JB09 KA02 KA31 KA33 NA19 PA31 PA32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤内にマイクロカプセルを分散さ
    せ、該マイクロカプセルには前記粘着剤に対する軟化剤
    が封入されており、該マイクロカプセルの皮膜が所定の
    外部刺激を受けることによって破壊されることを特徴と
    する接合剤。
  2. 【請求項2】 前記所定の外部刺激が、周波数振動であ
    ることを特徴とする請求項1記載の接合剤。
  3. 【請求項3】 粘着剤内にマイクロカプセルを分散さ
    せ、該マイクロカプセルには前記粘着剤に対する軟化剤
    と磁性体が同時に封入されており、該マイクロカプセル
    の皮膜が所定の外部刺激を受けることによって破壊され
    ることを特徴とする接合剤。
  4. 【請求項4】 接着剤内にマイクロカプセルを分散さ
    せ、該マイクロカプセルには前記接着剤に対する軟化剤
    と磁性体が同時に封入されており、該マイクロカプセル
    の皮膜が所定の外部刺激を受けることによって破壊され
    ることを特徴とする接合剤。
  5. 【請求項5】 前記所定の外部刺激が、直流磁界である
    ことを特徴とする請求項3および4記載の接合剤。
  6. 【請求項6】 前記所定の外部刺激が、交流磁界である
    ことを特徴とする請求項3および4記載の接合剤。
JP2000021699A 2000-01-31 2000-01-31 接合剤 Pending JP2001214148A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8006510B2 (en) * 2005-10-31 2011-08-30 Mitsubishi Electric Corporation Indoor equipment of air conditioner
CN109233660A (zh) * 2018-10-16 2019-01-18 淮安信息职业技术学院 一种封装过程中使用的胶带及使用方法

Cited By (2)

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