JP2001213753A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2001213753A
JP2001213753A JP2000019904A JP2000019904A JP2001213753A JP 2001213753 A JP2001213753 A JP 2001213753A JP 2000019904 A JP2000019904 A JP 2000019904A JP 2000019904 A JP2000019904 A JP 2000019904A JP 2001213753 A JP2001213753 A JP 2001213753A
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skin
cosmetic
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extract
treatment
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JP2000019904A
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】肌の状態等を持続的に改善し、美肌効果等がよ
り効果的に得られる化粧料を提供する。 【解決手段】ヤエヤマアオキの抽出物、粉砕物または圧
搾物と、平均一次粒子径が0.1〜20μmの範囲にあ
る球状粉体とを含有することを特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美肌効果に優れた
化粧料に関する。さらに詳しくは、天然成分であり、肌
状態等を改善し、美肌効果に優れるヤエヤマアオキの抽
出物、粉砕物または圧搾物と、平均一次粒子径が0.1
〜20μmの範囲にある球状粉体とを配合することで、
肌の状態等をより持続的に改善し、美肌効果等が効果的
に得られる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヤエヤマアオキの抽出物は、特開
平6−87736号公報や特開平8−217686号公
報に抗がん剤や抗ヘリコバクターピロリ菌薬としての利
用の記載があるように、内服時などに効果のある成分を
含んだ抽出物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該抽出
物が化粧品などの経皮用途で有用性があるか否かは不明
であり、化粧品への利用はなされていなかった。一方、
従来の化粧料で充分な肌状態等を改善する効果に優れた
ものは少なかった。すなわち、本発明は肌状態等を改善
する効果に優れた化粧料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明人らは、ヤエヤマ
アオキの抽出物、粉砕物または圧搾物を経皮用途で試験
してみたところ、肌状態の改善効果と美肌効果に効果が
あることを見出した。そして、特に平均一次粒子径が
0.1〜20μmの範囲にある球状粉体と組み合わせて
配合することで有効成分が持続的に肌等へ供給されるこ
とにより、肌等の状態を持続的に改善し、美肌効果等が
効果的に得られる化粧料を見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、ヤエヤマアオキの抽
出物、粉砕物または圧搾物と、平均一次粒子径が0.1
〜20μmの範囲にある球状粉体とを含有することを特
徴とする化粧料にある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いる和名のヤエヤマア
オキは、アカネ科の植物で、学名はモリンダ・シトリフ
ォリア(Morinda citrifolia)である。ヤエヤマアオキ
は白色の花をもつ小木であり、東南アジアに自生または
一部栽培されている。栽培されているものとしては、タ
ヒチ産のものが供給が多い。本発明で用いるヤエヤマア
オキの抽出物とは、ヤエヤマアオキの実、茎、根、種、
花等を圧搾もしくは粉砕したものを、水、1,3−ブチ
レングリコール等の多価アルコール、エチルアルコール
等の低級アルコール等の親水性溶媒、ヘキサン等の揮発
性有機溶媒、ゴマ油等の不揮発性有機溶媒、またはこれ
らの混合溶媒にて、低温乃至加熱下、減圧乃至加圧下に
て抽出し、場合によっては乾燥してパウダー化したもの
を指す。また、本発明では上記の抽出物以外に、ヤエヤ
マアオキの実、茎、根、種、花等を粉砕して得られる粉
砕物そのもの、または圧搾しろ過して得られる圧搾物そ
のもの、圧搾物を溶媒で希釈したものも使用することが
できる。本発明では、特に好ましいものとしては、ヤエ
ヤマアオキの実を圧搾したものをろ過した圧搾物やヤエ
ヤマアオキの実の乾燥粉末を上記親水性溶媒で抽出した
ものが挙げられる。抽出物または圧搾物をパウダー化す
る際には、スプレードライヤーを用いると凝集が少な
く、易崩壊性となり製剤的に優れた抽出物が得られる。
さらに、一度パウダー化したものをアルコールなどで抽
出したものを利用することができる。
【0007】本発明の化粧料にヤエヤマアオキの抽出
物、粉砕物または圧搾物の配合割合は、抽出物の場合は
乾燥残分換算で、化粧料100質量部に対して0.00
01〜99質量部が好ましく、さらに好ましくは0.0
1〜10質量部である。
【0008】本発明で用いる平均一次粒子径が0.1〜
20μmの範囲にある球状粉体とは、その外形が球状
(断面が円型または楕円型であるもの)であるものを指
す。例えばシリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチ
レン末、ポリプロピレン末、テフロン(商標)末、シリ
コーンゴム、ポリウレタンパウダー、ポリアルキルシル
セスキオキサン、ナイロン、シリカ(無水珪酸)ビー
ズ、アルミナビーズ、アパタイト、アリル化アクリルビ
ーズ、アルギン酸およびその塩、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化ジルコニウム等の球状粉体(中空樹脂粉末を含
む)が挙げられる。これらの粉末は粒度分布が狭くても
広くても構わないが、広い粒度分布をもったものはヤエ
ヤマアオキの抽出物、粉砕物または圧搾物と混合した際
にケーキングを起こしにくいことからより好ましい。こ
れら球状粉体は、平均一次粒子径が0.1〜20μmの
範囲にあると、肌等の状態を改善する効果が継続的に維
持されることによって短期間で改善効果が発揮され、か
つ化粧料の肌等での使用感触がよくなる。
【0009】これら球状粉体は、従来公知の表面処理、
例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン
樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処
理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル
化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、ア
ミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケ
ミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいな
くても構わない。
【0010】これら球状粉体の配合割合は、化粧料10
0質量部に対して0.1〜70質量部が好ましく、より
好ましくは0.3〜35質量部である。0.1質量部未
満では効果が実感できず、70質量部を超えると、上滑
りするなど感触が悪くなる傾向があり好ましくない。
【0011】本発明の化粧料では、上記の各成分以外
に、通常化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、
樹脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐
剤、香料、紫外線吸収剤(有機系、無機系を含む。UV
−A、Bのいずれに対応していても構わない)、保湿
剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート
剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤等の成分を適宜配
合することができる。
【0012】粉体の例としては、前記球状粉体以外の粉
体であり、赤色104号、赤色201号、黄色4号、青
色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、
黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、黄酸化鉄、赤
色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、
群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化
セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、
カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン
等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等
の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイ
ト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これら
の粉体の形状は、前記の球状粉体の定義に該当しないも
のであれば、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡
錘状など特に制限はない。これらの粉体も前記同様に各
種の表面処理が行われていてもいなくても構わないが、
フッ素化合物処理、シリコーン処理、金属石鹸処理等が
施されていると汗や皮脂に対する抵抗力が強くなり、化
粧効果の持続性を向上できる場合が多いため好ましい。
【0013】油剤としては、通常化粧料に用いられる揮
発性および不揮発性の油剤および溶剤および樹脂が挙げ
られ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わない
が、ハンドリングに優れる液体が好ましい。油剤の例と
しては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアル
コール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコー
ル、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソス
テアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、
グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、ラフィノ
ース等の多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチル、ラ
ウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イ
ソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノ
ステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステ
アリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オク
チル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スク
ワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナ
バロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム
核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油
脂、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等が挙げ
られる。
【0014】また、別の形態の油剤の例としては、例え
ばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエー
テル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・
ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、
アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガ
ノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサ
ン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキ
サン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチ
ルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコー
ン化合物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、
フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合
物が挙げられる。
【0015】溶媒の例としては、精製水、環状シリコー
ン、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコ
ール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メ
チルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シ
リコーン、次世代フロン等が挙げられる。
【0016】界面活性剤としては、例えばアニオン型界
面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性
剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
【0017】粘剤、樹脂の例としては、ポリアクリル酸
ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸カルシウ
ム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸
共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコ
ール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルア
ミド系ポリマー、ポリアクリルアミド、カチオン化ガー
ガムなどのカチオン系ポリマー、ジメチルアクリルアン
モニウム系ポリマー、アクリル酸メタクリル酸アクリル
共重合体、POE/POP共重合体、ポリビニルアルコ
ール、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖
類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペ
クチン、ローメトキシルペクチン、ガーガム、アラビア
ゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガ
ム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼ
イン、カードラン、ジェランガム、デキストラン、セル
ロース、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリ
コール、カチオン化シリコーン重合体、合成ラテックス
等が挙げられる。
【0018】本発明の化粧料としては、例えば乳液、ク
リーム、ローション、カラミンローション、サンスクリ
ーン剤、サンタン剤、アフターシェーブローション、プ
レシェーブローション、パック料、クレンジング料、洗
顔料、アクネ対策化粧料、エッセンス等の基礎化粧料、
ファンデーション、白粉、アイシャドウ、アイライナ
ー、アイブロー、チーク、口紅、ネイルカラー等どのメ
イクアップ化粧料、シャンプー、リンス、コンディショ
ナー、ヘアカラー、ヘアトニック、セット剤、ボディパ
ウダー、デオドラント、脱毛剤、石鹸、ボディシャンプ
ー、ハンドソープ、香水等が挙げられる。
【0019】本発明の化粧料の剤型としては、二層状、
油中水型エマルション、水中油型エマルション、ジェル
状、スプレー、ムース状、油性、固型状、シート状など
従来公知の剤型を使用することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
詳細に説明する。また、実施例および比較例で得られた
化粧料の荒れ肌改善効果等の評価試験方法を以下に示
す。
【0021】[荒れ肌改善試験]皮膚に対する有用性を
評価するために荒れ肌改善試験を実施した。成人女性3
0名の顔面に実施例および比較例の試料を毎日塗布(日
中および夜間就寝時に使用)してもらい、2週間、4週
間後の荒れ肌の改善の見られた人数にて示した。従っ
て、人数の多い方が改善効果が高いことを示す。
【0022】実施例1 ヤエヤマアオキの圧搾物(ヤエヤマアオキの実の圧搾物
をろ過したもの。乾燥残分5.4質量%)を表1の組成
で配合しジェル状化粧料を調製した。
【0023】 (表1) 成 分 配合量(質量%) -------------------------------------------------------------- 成分A ヤエヤマアオキの圧搾物 10 ジプロピレングリコール 3 ポリエチレングリコール 1 防腐剤(フェノキシエタノール、パラベン) 適 量 成分B 球状無水珪酸(平均一次粒子径1.0μm) 10 球状ヒドロキシアパタイトパウダー 1 (平均一次粒子径2.2μm) 球状ポリアルギン酸カルシウムパウダー 1 (平均一次粒子径1.7μm) 成分C パーフルオロアルキルリン酸エステル処理タルク 30 成分D シリコーンエラストマー球状粉体(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製ト レフィルE−506)と環状シリコーン5量体を30:70の重量比で混練し たもの 残 量
【0024】(2)調製法 混合した成分Aを、ミキサーで混合した成分Bに徐々に
加えた。ついで成分Aと成分Bの混合物を攪拌しながら
成分Cを徐々に加えた後、成分Dを加えてさらに混合
し、ボトル容器に充填して製品を得た。
【0025】比較例1 実施例1でヤエヤマアオキの圧搾物の代わりに精製水を
用いた他は全て実施例1と同様にして製品を得た。
【0026】比較例2 実施例1で、球状無水珪酸と球状ヒドロキシアパタイト
と球状ポリアルギン酸カルシウムの代わり板状粉体であ
るタルクを用い、シリコーンエラストマー球状粉体の代
わり白色ワセリンを用いた他は実施例1と同様にして製
品を得た。
【0027】表2に荒れ肌改善についての評価結果を示
す。
【0028】
【0029】表2の結果より、本発明の実施例1は比較
例1、2にと比べて短期間で荒れ肌改善効果が得られる
ことが判る。実施例1を使用したパネラー群の試験終了
後の目視による外観判定では、全体的に肌の表面が滑ら
かになる効果が認められた(30名中19名)。また、
肌のはりが改善され、小じわが改善する例も認められた
(30名中21名)。これに対して比較例1の評価は実
施例1と比べて明らかに劣っていた。さらに、実施例1
のジェル状化粧料は、その上からパウダーファンデーシ
ョンを使用した場合、化粧持ち改善効果にも優れてお
り、化粧下地料としても好適であった。
【0030】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、天然成分で
あり、肌の状態改善効果と美肌効果に優れたヤエヤマア
オキの抽出物、粉砕物または圧搾物と、平均一次粒子径
が0.1〜20μmの範囲にある球状粉体とを併用して
配合することで、肌の状態等を持続的に改善し、美肌効
果等がより効果的に得られる化粧料が得られることは明
らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤエヤマアオキの抽出物、粉砕物または
    圧搾物と、平均一次粒子径が0.1〜20μmの範囲に
    ある球状粉体とを含有することを特徴とする化粧料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8518424B2 (en) 2001-08-17 2013-08-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Resin powder for dermatologic composition, skin cleansing agent and cosmetic composition using the powder, and preparation processes of the powder

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8518424B2 (en) 2001-08-17 2013-08-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Resin powder for dermatologic composition, skin cleansing agent and cosmetic composition using the powder, and preparation processes of the powder

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