JP2001213111A - 車輪軸受装置 - Google Patents

車輪軸受装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両側のナックル等のレイアウトを変更する
ことなく、ホイール側の軽量化を実現し得る車輪軸受装
置を提供することにある。 【解決手段】 複列の軌道面56,57を有し、車体側
の取付け部材に連結固定される外輪55と、その外輪5
5の軌道面56,57と対向する複列の軌道面58,5
9が形成され、車輪が取り付けられるハブ輪41aおよ
び内輪60aと、前記外輪55とハブ輪41aおよび内
輪60aのそれぞれの軌道面間に介装された複列の転動
体61,62とからなり、車輪を車体に回転自在に支持
する車輪軸受装置において、複列の軌道面58,59の
うち一方の軌道面58をアウトボード側に直接形成した
ハブ輪41aと、他方の軌道面59を外周に形成した別
体の内輪60aとで形成し、前記ハブ輪41aと内輪6
0aの対向する端面を突き合わせ状態に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輪軸受装置に関
し、詳しくは、自動車用車輪を車体に回転自在に支持
し、軽量コンパクト化を実現する車輪軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9および図10は駆動側車輪を車体に
回転自在に支持する自動車用車輪軸受装置の一例を示
す。図9はハブ輪1、内輪20および外輪15からなる
車軸軸受4を示し、図10はその車軸軸受4に等速自在
継手2を結合し、それらアッセンブリ体をナックル14
に取り付けた状態を示す。
【0003】この軸受装置は、ハブ輪1およびそのハブ
輪1と別体の内輪20と外輪15とで構成された車軸軸
受4に等速自在継手2を取り付けた構造を具備する。等
速自在継手2は、外方継手部材3の軸部5をハブ輪1の
貫通孔6に挿通し、その軸部5の外径及びハブ輪1の内
径に形成されたセレーション(又はスプライン)7,8
によりハブ輪1とトルク伝達可能なように結合され、ナ
ット9により車軸軸受4に固定されている。
【0004】この等速自在継手2は、前記外方継手部材
3の他、ドライブシャフト10の端部に取り付けられた
内方継手部材11と、内方継手部材11及び外方継手部
材3のトラック溝間に組み込まれた複数のトルク伝達ボ
ール12と、内方継手部材11の外球面と外方継手部材
3の内球面との間に介在してトルク伝達ボール12を支
持する保持器13とで構成されている。
【0005】この軸受装置は、ハブ輪1を回転自在に支
持した構造を有し、そのハブ輪1に車輪ホイール(図示
せず)が固定され、車軸軸受4をナックル14を介して
車体の懸架装置(図示せず)によって支持する。
【0006】車軸軸受4は、複列アンギュラ玉軸受構造
で、外輪15の内径面に複列の軌道面16,17が形成
され、ハブ輪1の外周面に形成された一方の軌道面18
とそのハブ輪1の端部外周に圧入された別体の内輪20
の外周面に形成された他方の軌道面19とで、前記外輪
15の軌道面16,17と対向する複列の軌道面18,
19が形成され、外輪15とハブ輪1及び内輪20の軌
道面間に複列の転動体21,22を介在させ、各列の転
動体21,22を保持器23,24により円周方向等間
隔に支持した構造を具備する。
【0007】外輪15の外周には車体取付けフランジ2
5が突設され、そのフランジ25に円周方向に沿って複
数箇所に形成された雌ねじ26にボルト27を螺着する
ことによりナックル14に固定するようにしている。な
お、車軸軸受4に対して外部からの異物の侵入や内部に
充填したグリースの漏出を防止するため、シール28,
29がハブ輪1および内輪20と外輪15との間に設け
られている。
【0008】ハブ輪1は車輪取付けフランジ30を備
え、このフランジ30の円周方向等間隔位置に車輪ホイ
ールを固定するためのハブボルト31が取り付けられて
いる。このハブ輪1のフランジ30には、前記ハブボル
ト31によりブレーキロータ(図示せず)が固定されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車輪
軸受装置の構造の場合、車両仕様から決まる捩り強度に
より、ハブ輪1に嵌合する等速自在継手2の軸部5に形
成されたセレーション7の径サイズやナックル14の形
状から軸受の仕様が制約されている。
【0010】近年の車両の軽量化に大きく寄与しようと
すると、例えば、等速自在継手2において、内方継手部
材11及び外方継手部材3のトラック溝間に組み込まれ
たトルク伝達ボール12の個数を増加させることによ
り、各トルク伝達ボール12の外径を小さくし、これに
よって外方継手部材3の外径を小さくして装置全体の軽
量化を図ることが可能であるが、この程度の軽量化しか
望めないというのが現状であった。
【0011】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、車両側のナッ
クル等のレイアウトを変更することなく、ホイール側の
軽量化を実現し得る車輪軸受装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、複列の軌道面を有し、
車体側の取付け部材に連結固定される外方部材と、その
外方部材の軌道面と対向する複列の軌道面が形成され、
車輪が取り付けられる内方部材と、前記外方部材と内方
部材のそれぞれの軌道面間に介装された複列の転動体と
からなり、車輪を車体に回転自在に支持する車輪軸受装
置において、前記内方部材は、複列の軌道面のうち一方
の軌道面をアウトボード側に直接形成したハブ輪と、他
方の軌道面を外周に形成した別体の内輪とで形成し、前
記ハブ輪と内輪の対向する端面を突き合わせ状態に配置
したことを特徴とする(請求項1)。
【0013】本発明の車輪軸受装置では、ハブ輪と内輪
とを軸方向に突き合わせた状態に配置した構造を採用し
たことにより、装置全体が軸方向にコンパクト化され、
これによって設計自由度も増加する。すなわち、ハブ輪
と内輪からなる内方部材に結合される等速自在継手のセ
ンターがアウトボード側に変更されれば、キングピン軸
線上に一致することも可能になる。このようにキングピ
ン軸線上に継手センターが一致すれば、車両の旋回時、
等速自在継手にモーメント荷重が作用せず、操舵安定性
および走行安定性が向上する。また、複列の軌道面のう
ち、インボード側の軌道面が寿命的に厳しい箇所である
ため、そのインボード側の軌道面を形成する内輪をハブ
輪と別体にしたことにより、内輪の材質選定の自由度が
上がり、寿命の向上が図れる。さらに、ハブ輪に内輪を
圧入する構造を有するタイプの車輪軸受装置よりも軸受
すきまの設定が確実で組み立て工数の低減が図れる。
【0014】前記ハブ輪と内輪の突き合わせ端部に連結
環を装着すれば(請求項2)、ハブ輪と内輪とを突き合
わせた状態で配置した内方部材に結合された等速自在継
手を取り外すとき、前記内輪が外方継手部材に残り、車
輪軸受装置から抜脱することはなく、等速自在継手と簡
単に分離可能な構造とすることができる。
【0015】前記ハブ輪の内周にセレーション又はスプ
ラインと嵌合面を形成し(請求項3)、その嵌合面を、
内輪の内径よりも小径に形成すれば(請求項4)、等速
自在継手の軸部を内方部材の内径にその内輪側から挿入
する際の作業が容易になり、組み立て性の向上が図れ
る。
【0016】前記内輪を高炭素鋼で形成し、その芯部ま
で焼入れ硬化されたものを使用すれば(請求項5)、寿
命的に厳しい箇所であるインボード側の軌道面の短寿命
を抑制することができて寿命の向上が図れる。
【0017】また、前記ハブ輪の軌道面から内輪との突
き合わせ端面まで焼入れによる硬化層が形成されれば
(請求項6)、ハブ輪の突き合わせ端面の表面が硬くな
り、内輪との突き合わせによる摩耗を抑制することがで
き、摩耗による軸受内部の予圧の減少やそれによるアキ
シャルすきまの増加などを防止できて軸受寿命や剛性の
維持が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1乃至図8
に基づいて以下に詳述する。
【0019】図1はハブ輪41a、内輪60aおよび外
輪55からなる車軸軸受44を示し、図2はその車軸軸
受44に等速自在継手42を結合し、それらアッセンブ
リ体をナックル54に取り付けた状態を示す。この実施
形態は、ハブ輪41aおよび内輪60aに等速自在継手
42の軸部45aをボルト72で結合させた構造のもの
である。
【0020】図1および図2に示す実施形態の車輪軸受
装置は、ハブ輪41aおよびそのハブ輪41aと別体の
内輪60aからなる内方部材と、外方部材である外輪5
5とで構成された車軸軸受44と、等速自在継手42と
を具備する。等速自在継手42は、外方継手部材43a
の軸部45aをハブ輪41aおよび内輪60aに挿通
し、その軸部45aの外径及びハブ輪41aの内径に形
成されたセレーション(又はスプライン)47,48に
よりハブ輪41aとトルク伝達可能なように結合され、
ボルト72により車軸軸受44に固定されている。
【0021】この等速自在継手42は、前記外方継手部
材43aの他、ドライブシャフト50の端部に取り付け
られた内方継手部材51と、内方継手部材51及び外方
継手部材43aのトラック溝間に組み込まれた複数のト
ルク伝達ボール52と、内方継手部材51の外球面と外
方継手部材43aの内球面との間に介在してトルク伝達
ボール52を支持する保持器53とで構成されている。
【0022】この軸受装置は、ハブ輪41aを回転自在
に支持した構造を有し、そのハブ輪41aに車輪ホイー
ル(図示せず)が固定され、車軸軸受44を取付け部材
であるナックル54を介して車体の懸架装置(図示せ
ず)によって支持する。
【0023】ハブ輪41aはそのアウトボード側の一端
部外径に一体的に形成された車輪取付けフランジ70を
備え、このフランジ70の円周方向等間隔位置に車輪ホ
イールを固定するためのハブボルト71が取り付けられ
ている。このハブ輪41aのフランジ70には、前記ハ
ブボルト71によりブレーキロータ(図示せず)が固定
されている。
【0024】また、外輪55は、その外径に一体的に形
成された車体取付けフランジ65を備え、このフランジ
65の円周方向に沿って複数箇所に形成された雌ねじ6
6にボルト67を螺着することによりフランジ65とナ
ックル54とを連結固定している。
【0025】車軸軸受44は、複列アンギュラ玉軸受構
造で、外輪55の内径面に複列の軌道面56,57が形
成され、この外輪55の軌道面56,57と対向する複
列の軌道面58,59のうち、一方(アウトボード側)
の軌道面58は前記ハブ輪41aの外径に直接的に形成
され、他方(インボード側)の軌道面59は等速自在継
手42の軸部根元部位の肩部に嵌合された内輪60aの
外径に形成されている。また、外輪55とハブ輪41a
及び内輪60aの軌道面間に複列の転動体61,62を
介在させ、各列の転動体61,62を保持器63,64
により円周方向等間隔に支持した構造を有する。なお、
車軸軸受44に対して外部からの異物の侵入や内部に充
填したグリースの漏出を防止するため、シール68,6
9が外輪55とハブ輪41aおよび内輪60aとの間に
設けられている。
【0026】このようにアウトボード側の軌道面58が
形成されたハブ輪41aとインボード側の軌道面59が
形成された内輪60aとを、その端面同士を突き合わせ
状態に配置し、その内輪60aを等速自在継手42の軸
部根元部位の肩部に嵌合させた構造とする。これによ
り、装置全体が軸方向にコンパクト化され、これによっ
て設計自由度も増加する。すなわち、ハブ輪41aと内
輪60aからなる内方部材に結合される等速自在継手4
2のセンターがアウトボード側に変更されれば、キング
ピン軸線上に一致することも可能になる。このようにキ
ングピン軸線上に継手センターが一致すれば、車両の旋
回時、等速自在継手42にモーメント荷重が作用せず、
操舵安定性および走行安定性が向上する。
【0027】また、複列の軌道面58,59のうち、イ
ンボード側の軌道面59が寿命的に厳しい箇所であるた
め、そのインボード側の軌道面59を形成する内輪60
aをハブ輪41aと別体にしたことにより、内輪60a
の材質選定の自由度が上がる。すなわち、内輪60aを
高炭素鋼で形成し、その芯部まで焼入れ硬化されたもの
を使用すれば、寿命的に厳しい箇所であるインボード側
の軌道面59の寿命の向上が図れる。さらに、従来のよ
うにハブ輪1に内輪20を圧入するタイプの車輪軸受装
置(図9および図10参照)よりも軸受すきまの設定が
確実で組み立て工数の低減が図れ、内輪60aを圧入す
る部位の肉厚分、ハブ輪41aの軽量化と軸受のコンパ
クト化が可能となる。
【0028】前記ハブ輪41aの内径に、セレーション
48を形成すると共に等速自在継手42の軸部45aと
の嵌合面74を形成し、その嵌合面74を、内輪60a
の内径よりも小径としている。このように内輪60aの
内径をハブ輪41aの内径の嵌合面74よりも大径にす
れば、等速自在継手42の軸部45aを内輪60aおよ
びハブ輪41aの内径にその内輪側から挿入する際の作
業が容易になり、組み立て性の向上と軸部45aの強度
向上が図れる。
【0029】なお、前述した実施形態では、ハブ輪41
aと等速自在継手42の外方継手部材43aとをボルト
72により結合させた構造であるが、この構造以外に、
例えば図3に示すようにハブ輪41aと等速自在継手4
2とをナット49により結合させた構造、すなわち、等
速自在継手42の外方継手部材43bの軸部45bをナ
ット49によりハブ輪41aに固定した構造とすること
も可能である。さらに図4に示すようにハブ輪41aの
端部から突出する外方継手部材43cの軸部45cの端
部を加締めによる塑性変形でもって両者を結合させた構
造であってもよい。
【0030】次に、本発明の他の実施形態として、図5
乃至図7に示す構造のものがある。同図に示す各実施形
態の軸受装置は、いずれも、前記ハブ輪41bと内輪6
0bの突き合わせ端部に連結環73を装着した構造を有
する。このような構造としたことにより、ハブ輪41b
と内輪60bとを突き合わせた状態で配置した内方部材
に結合された等速自在継手42を取り外すとき、前記内
輪60bが外方継手部材43a,43bに残り、車軸軸
受44から内輪60bが抜脱することはなく、等速自在
継手42と簡単に分離可能な構造とすることができる。
【0031】なお、図5はハブ輪41b、内輪60bお
よび外輪55からなる車軸軸受44を示し、図6はその
車軸軸受44に等速自在継手42を取り付け、それらア
ッセンブリ体をナックル54に取り付けた状態を示す。
この実施形態は、ハブ輪41bおよび内輪60bに等速
自在継手42の軸部45aをボルト72で結合させた構
造のものである。図7はハブ輪41bおよび内輪60b
に等速自在継手42の軸部45bをナット49で結合さ
せた構造のものを示す。図5乃至図7に示す実施形態
は、車軸軸受44と等速自在継手42とを分離可能な構
造としたものである。
【0032】図1乃至図7に示す各実施形態の車輪軸受
装置では、ハブ輪41a,41bと内輪60a,60b
を突き合わせ状態に配置し、その内輪60a,60bを
等速自在継手42の軸部根元部位の肩部に嵌合させた構
造としたことにより、内輪60a,60bを嵌合する部
位の肉厚分、ハブ輪41a,41bの内径に形成された
セレーション48の径サイズを大きくすることができ
る。従って、その分セレーション48の歯数を増やすこ
とができる。さらに、ハブ輪41a,41bと等速自在
継手42の軸部45a〜45cとの結合部分でのトルク
伝達容量が大きくできるので、セレーション嵌合幅を従
来よりも小さく設計することができるため、装置全体の
軸方向寸法を小さくすることができると共に、ハブ輪4
1a,41bと等速自在継手42の剛性の向上が図れ
る。また、等速自在継手42の軸部45a〜45cの外
径を大きくすることができ、これにより、その軸部45
a〜45cの中空化が可能となって装置全体のさらなる
軽量化を実現容易にする。
【0033】以上で説明した各実施形態の車輪軸受装置
では、ハブ輪41a,41bと内輪60a,60bとを
軸方向に突き合わせた状態に配置した構造を有し、内輪
60a,60bが高炭素鋼のずぶ焼きのためにその表面
硬度がロックウェル硬さHRC60程度であることか
ら、ハブ輪41a,41bの突き合わせ端面まで焼入れ
されていない生の状態ではそのハブ輪41a,41bの
突き合わせ端面が摩耗する虞がある。
【0034】そこで、例えば図1に示す実施形態のハブ
輪41aの場合、図8に示すようにそのハブ輪41aの
軌道面58から内輪60a(図2〜4参照)との突き合
わせ端面75まで焼入れによる硬化層76,77を形成
する。これは、ハブ輪41aの軌道面58を焼入れ処理
するに際して、同図(a)に示すようにハブ輪41aの
突き合わせ端面75への焼き抜けにより硬化層76を形
成するか、あるいは、同図(b)に示すようにハブ輪4
1aの突き合わせ端面75を強制的に全面焼入れするこ
とにより硬化層77を形成することにより実現できる。
硬化層76,77の表面硬度は、ロックウェル硬さHR
C50以上とし、好ましくはHRC58以上とする。な
お、この硬化層76,77の形成は、図5に示す等速自
在継手42と分離可能なタイプのハブ輪41bにも適用
可能である。
【0035】ハブ輪41a,41bの突き合わせ端面7
5に硬化層76,77を形成したことにより、その表面
が硬くなり、内輪60a,60bとの突き合わせによる
摩耗を抑制することができ、摩耗による軸受内部の予圧
の減少やそれによるアキシャルすきまの増加などを防止
できて軸受寿命や剛性の維持が図れる。
【0036】なお、ハブ輪41a,41bは、炭素鋼中
の炭素含有量が0.45〜0.70wt%を有する材質
とすればよい。炭素は、強度、耐摩耗性および転動疲労
寿命を向上させる上で、0.45wt%以上必要であ
り、0.80wt%より多くなると、加工性、被削性お
よび靭性が低下する点でこれを上限とする。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、複列の軌道面を有し、
車体側の取付け部材に連結固定される外方部材と、その
外方部材の軌道面と対向する複列の軌道面が形成され、
車輪が取り付けられる内方部材と、前記外方部材と内方
部材のそれぞれの軌道面間に介装された複列の転動体と
からなり、車輪を車体に回転自在に支持する車輪軸受装
置において、前記内方部材は、複列の軌道面のうち一方
の軌道面をアウトボード側に直接形成したハブ輪と、他
方の軌道面を外周に形成した別体の内輪とで形成し、前
記ハブ輪と内輪の対向する端面を突き合わせ状態に配置
したことにより、装置全体が軸方向にコンパクト化さ
れ、これによって設計自由度も増加する。内輪の材質選
定の自由度が上がり、寿命の向上が図れる。
【0038】前記ハブ輪と内輪の突き合わせ端部に連結
環を装着すれば、ハブ輪と内輪とを突き合わせた状態で
配置した内方部材に結合された等速自在継手を取り外す
とき、前記内輪が外方継手部材に残り、軸受から内輪が
抜脱することはなく、軸受と等速自在継手を簡単に分離
可能な構造とすることができる。
【0039】前記ハブ輪の内周にセレーション又はスプ
ラインと嵌合面を形成し、その嵌合面を、内輪の内径よ
りも小径に形成すれば、等速自在継手の軸部を内方部材
の内径にその内輪側から挿入する際の作業が容易にな
り、組み立て性の向上が図れる。
【0040】前記内輪を高炭素鋼で形成し、その芯部ま
で焼入れ硬化されたものを使用すれば、寿命的に厳しい
箇所であるインボード側の軌道面の寿命の向上が図れ
る。
【0041】また、前記ハブ輪の軌道面から内輪との突
き合わせ端面まで焼入れによる硬化層が形成されれば、
ハブ輪の突き合わせ端面の表面が硬くなり、内輪との突
き合わせによる摩耗を抑制することができ、摩耗による
軸受内部の予圧の減少やそれによるアキシャルすきまの
増加などを防止できて軸受寿命や剛性の維持が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態で、非分離タイプの車輪軸受
装置を示す断面図
【図2】図1の車軸軸受に等速自在継手をボルトにより
結合させた車輪軸受装置を示す断面図
【図3】図1の車軸軸受に等速自在継手をナットにより
結合させた車輪軸受装置を示す断面図
【図4】図1の車軸軸受に等速自在継手を加締めにより
結合させた車輪軸受装置を示す断面図
【図5】本発明の他の実施形態で、分離タイプの車輪軸
受装置を示す断面図
【図6】図5の車軸軸受に等速自在継手をボルトにより
結合させた車輪軸受装置を示す断面図
【図7】図5の車軸軸受に等速自在継手をナットにより
結合させた車輪軸受装置を示す断面図
【図8】(a)は内輪との突き合わせ端面に焼き抜けに
より硬化層を形成したハブ輪を示す断面図 (b)は内輪との突き合わせ端面に全面焼入れにより硬
化層を形成したハブ輪を示す断面図
【図9】車輪軸受装置の従来例を示す断面図
【図10】図9の車軸軸受に等速自在継手をナットによ
り結合させた車輪軸受装置を示す断面図
【符号の説明】
41a,41b 内方部材(ハブ輪) 47,48 セレーション 54 取付け部材(ナックル) 55 外方部材(外輪) 56,57 軌道面 58,59 軌道面 60a,60b 内方部材(内輪) 61,62 転動体 73 連結環 74 嵌合面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複列の軌道面を有し、車体側の取付け部
    材に連結固定される外方部材と、その外方部材の軌道面
    と対向する複列の軌道面が形成され、車輪が取り付けら
    れる内方部材と、前記外方部材と内方部材のそれぞれの
    軌道面間に介装された複列の転動体とからなり、車輪を
    車体に回転自在に支持する車輪軸受装置において、前記
    内方部材は、複列の軌道面のうち一方の軌道面をアウト
    ボード側に直接形成したハブ輪と、他方の軌道面を外周
    に形成した別体の内輪とで形成し、前記ハブ輪と内輪の
    対向する端面を突き合わせ状態に配置したことを特徴と
    する車輪軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記ハブ輪と内輪の突き合わせ端部に連
    結環を装着したことを特徴とする請求項1に記載の車輪
    軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記ハブ輪の内径にセレーション又はス
    プラインと嵌合面を形成したことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の車輪軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記嵌合面が、内輪の内径よりも小径に
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の車輪軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記内輪を高炭素鋼で形成し、その芯部
    まで焼入れ硬化されていることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の車輪軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記ハブ輪の軌道面から内輪との突き合
    わせ端面まで焼入れによる硬化層が形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車輪軸
    受装置。
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