JP2001213107A - タンジェントスポーク用自転車ハブ - Google Patents

タンジェントスポーク用自転車ハブ

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JP2001213107A JP2001018781A JP2001018781A JP2001213107A JP 2001213107 A JP2001213107 A JP 2001213107A JP 2001018781 A JP2001018781 A JP 2001018781A JP 2001018781 A JP2001018781 A JP 2001018781A JP 2001213107 A JP2001213107 A JP 2001213107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポークを容易に取り付けられる自転車ハブ
を提供することにある。 【解決手段】 この自転車ハブ22は、直線部24a
と、ヘッド24cを有する屈曲端24dとを有し、直線
部24aが屈曲端24dに対し約95°の角度をなすタ
ンジェントスポーク24と共に用いるためのものであっ
て、ハブ軸36とハブ本体38とを備えている。ハブ軸
36は中心軸芯Aを有する。ハブ本体38は、周囲に1
組の第1スポーク開口部60aが円周方向に配置され
る。各第1スポーク開口部60aは、ヘッド24cが通
過可能な大きい幅を有する挿入部61と、ヘッド24c
を保持するために挿入部61の幅より小さい幅を有する
保持部62とを有している。各保持部61は、ハブ軸3
6の中心軸芯Aを通過しないような角度がつけられた中
心長手軸芯C1を有する部分円筒面66により画定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に自転車ハ
ブに関し、特に、従来のタンジェントスポークを用いる
自転車ハブに関する。
【0002】
【従来の技術】サイクリングは、移動の手段であるのみ
でなく、ますます人気の高まるレクリエーションの一形
態になってきている。また、サイクリングは非常に人気
のあるスポーツ競技になっている。自転車がレクリエー
ション、移動、または競技のいずれに使用されるかに関
わらず、自転車産業はその構成部品を絶えず改良してい
る。最近、自転車のブレーキシステムは、ディスクブレ
ーキの利用を含むようになった。ディスクブレーキの利
用の結果、自転車用車輪のハブは、ブレーキロータを装
着可能できるよう改良された。
【0003】最も基本的な自転車用車輪は、ハブと、複
数のスポークと、環状リムとを有している。ハブは、自
転車のフレームの一部に相対回転するよう取り付けられ
る。スポークの内端は、ハブに連結され、ハブから外側
に向かって延びる。環状リムは、スポークの外端に連結
され、その上に空気入りタイヤを支持するための外側部
分を有している。一般的に、自転車用車輪のスポーク
は、細い金属ワイヤのスポークである。ハブの端部に
は、スポークをハブに連結するのに用いられるフランジ
が設けられている。特に、ハブのフランジには孔が設け
られている。ワイヤスポークは、通常、その内端が屈曲
され、くぎの頭部の形状に形成されたヘッド(フラン
ジ)を有している。内端は、1つのハブフランジの1つ
の孔に支持される。スポークの外端は、一般的に、スポ
ークニップルに係合するためのねじが切られており、こ
れにより、ワイヤスポークの外端がリムに固定される。
スポークニップルは、リムに係合するフランジを有して
いる。
【0004】このように構成されたスポークでは、ニッ
プルはリムに形成されたニップル孔内に取り付けられ
る。スポークは、スポークのヘッド(フランジ)がハブ
フランジの孔の周囲の領域に係合するまで、ハブフラン
ジの孔に側方から挿入される。スポークの端部の雄ねじ
は、リムの開口に取り付けられたスポークニップルの雌
ねじ内にねじ込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ハブがブレーキディス
クハブまたはリアハブである場合、スポークの取り付け
及び/または交換が困難になる場合がある。ディスクブ
レーキハブの場合、ハブの一端には通常ロータ取付部が
ある。しばしば、ロータ取付部は、ブレーキディスクロ
ータをハブの端部に直に装着するようボルトを受容する
複数のめくら孔である。したがって、ブレーキディスク
ロータは、側方向にスポークを挿入するのを困難にす
る。同様に、ハブがリアハブである場合、スプロケット
がスポークの取り付けまたは交換の妨げになる場合があ
る。
【0006】上記に鑑みて、先行技術における上述の問
題を克服する自転車ハブが必要となる。本発明は、先行
技術におけるこの必要性ばかりでなく、当業者にはこの
開示から明らかになるであろうその他の必要性を扱う。
【0007】本発明の目的は、スポークを容易に取り付
けられる自転車ハブを提供することである。本発明の他
の目的は、従来のタンジェントスポークを利用できる自
転車ハブを提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、スポークフランジが
不要である点で比較的軽量の自転車ハブを提供すること
である。本発明の他の目的は、ブレーキディスクロータ
を装着するのに用いることのできる自転車ハブを提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、直線部
と、ヘッドを有する屈曲端とを有し、直線部が屈曲端に
対し95°の角度をなしているタンジェントスポークと
共に用いるための自転車ハブであって、第1端と第2端
との間に延びる中心軸芯を有するハブ軸と、ハブ軸が回
転自在に支持される内部通路を有し、周囲に1組の第1
スポーク開口部が円周方向に配置されたハブ本体とを備
え、第1スポーク開口部はそれぞれ、タンジェントスポ
ークのヘッドを通過させることができる大きい幅を有す
る挿入部と、タンジェントスポークのヘッドを保持する
ために挿入部の幅より小さい幅を有する保持部とを有し
ており、第1スポーク開口部の保持部はそれぞれ、傾斜
した中心長手軸芯を有する部分円筒面により画定され、
各保持部の中心長手軸芯がハブ軸の中心軸芯を通過しな
いように構成した自転車ハブを提供することによって達
成することができる。
【0010】本発明のこれら及びその他の目的、特徴、
態様、及び利点は、当業者には、本発明の好ましい実施
形態を添付の図面に関連して開示する以下の詳細な説明
から明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1から図3は、
特定の部品が以下で説明するように本発明により改良さ
れた自転車10を示す。自転車10は、基本的に、フロ
ントフォーク13が可動状態で連結されたフレーム12
を有する。後輪14はフレーム12の後部に回転自在に
連結され、前輪16はフロントフォーク13に回転自在
に連結される。フレーム12はまた、フレーム12に調
節自在に連結された座席18と、前輪16の向きを変え
るようフロントフォーク13に連結されたハンドルバー
19と、自転車10を推進するための駆動系20とを含
む。自転車10はまた、キャリパ21a及びブレーキレ
バー21bを有する1対のディスクブレーキアセンブリ
21を備えている。
【0012】自転車10のこれらの部品は当業者によく
知られているので、これらの部品については、本発明に
より改良される場合を除き、ここでは詳細には説明しな
い。また、ここで詳細に説明しないブレーキ、ディレー
ラ、追加スプロケット等の種々の従来の自転車部品は、
本発明と共に使用することができる。
【0013】図2に示すように、後輪14はリアハブ2
2と、リアハブ22から外側に向かって延びる複数のス
ポーク24と、スポークニップル28によりスポーク2
4の外端に連結されたリム26と、リム26の外面に配
置されたタイヤ30とを有する。リアハブ22はまた、
後述するように、6個のボルト32a及び6個のナット
32bによりリアハブ22に取り付けられたブレーキデ
ィスクロータ32を備えている。本実施形態は、36本
のスポークがある車輪であるが、本発明から逸脱するこ
となく他のスポークの構成も可能である。例えば、32
本のスポークの車輪または40本のスポークの車輪を、
本発明に従い、本発明から逸脱することなく形成しても
よい。スポーク開口の数は、基本的に、本発明のハブと
共に使用されるリムにより異なる。
【0014】図3に示すように、本発明のリアハブ22
と共に使用するスポーク24と、リム26と、スポーク
ニップル28とは、従来の部品であるのが好ましい。す
なわち、独自設計のリアハブ22は、従来の部品、例え
ばタンジェントスポーク24及び従来のリム26と共に
使用することができる。したがって、後輪14を組み立
てる場合、スポーク24は、リアハブ22の回転の中心
軸芯を中心とする虚円から接線方向に延びる。図2から
図5に示す実施形態では、リアハブ22及びリム26
は、これらの間に連結された36本のスポーク24を有
している。
【0015】「タンジェントスポーク」の語は、直線部
24aと、ヘッド24cを有する屈曲端24bを有し、
直線部24aが屈曲端24bに対し約95°の角度をな
すようにしたスポークである。このようなスポークは、
自転車技術では周知である。図3から分かるように、本
実施形態のスポーク24はそれぞれ、ヘッド24cを備
えた屈曲端24b(内端部)から中心直線部24aの反
対側に位置する外側ねじ切り端24dを有する。屈曲端
24bは、直線部24aの中心軸芯に対し約95°の角
度を成す中心軸芯を有する。スポーク24の屈曲端24
bは、第1及び第2スポーク開口内に受容されるよう設
計される。特に、スポーク24のヘッド24cは、直線
部24aがリアハブ22の回転の中心軸芯を中心とする
虚円に対し実質的に接線方向に延びる状態で、ハブ本体
38の内面と係合する。
【0016】リム26は、スポーク24の外側ねじ切り
端24dを取り付けるために、スポークニップル28を
受容するための複数のスポーク孔34を有した任意の従
来のリムであってもよい。本実施形態では、リム26
は、36個のスポーク孔34を備えたU字型の断面を有
する従来の鋼または合金のリムである。スポーク孔34
は、円周方向に等間隔に配置される。スポーク孔34
は、図3に示すように、断面を2分割する単面P内にあ
るのが好ましい。必要であれば、スポーク孔34がより
少ないまたはより多いリムを本発明のハブと共に使用し
てもよい。例えば、リアハブ22を、後述するように、
より少数の孔を有するよう変更すれば、リム26は、3
6個のスポーク孔の代りに32個のスポーク孔を有する
ことができる。
【0017】リアハブ22 図5から最もよく分かるように、リアハブ22は基本的
に、ハブ軸36と、ハブ本体(シェル)38と、第1ベ
アリングアセンブリ40aと、第2ベアリングアセンブ
リ40bと、第1スポークシール42aと、第2スポー
クシール42bと、フリーホイール44と、クイックリ
リース機構46とを含む。リアハブ22の部品のうち、
ハブ本体38と、第1及び第2スポークシール42a,
42bとのみが非従来部品である。リアハブ22の残り
の部品は比較的従来のものであるため、リアハブ22の
残りの部品については、ここでは詳細には説明しない。
【0018】ハブ軸36は、第1端部36aと第2端部
36bとの間に延びる中心軸芯を有する。クイックリリ
ース機構46は、従来の方法でハブ軸36と連結される
よう、ハブ軸36の中心孔36c内に延びる。ハブ軸3
6の第1及び第2端部36a,36bには、ハブ本体3
8とベアリングアセンブリ40a,40bとスポークシ
ール42a,42bとフリーホイール44とに軸方向の
力を加える1対のナット50a,50bを受容するよ
う、ねじが形成されている。第1及び第2ベアリングア
センブリ40a,40bは、ハブ軸36上にフリーホイ
ール44を備えたハブ本体38を回転自在に装着する。
フリーホイール44は、ハブ軸36をハブ本体38に対
し一方向に自由に回転させることができるが、反対の回
転方向にはハブ軸36をハブ本体38に対し固定的に連
結する。
【0019】本発明の一実施形態によるハブ本体38に
ついて説明する。この実施形態では、ハブ本体38は内
部通路52を画定する中空部材であり、ハブ軸36はそ
の中に第1及び第2ベアリングアセンブリ40a,40
bにより回転自在に支持される。したがって、ハブ本体
38は実質的に管状部材である。特に、ハブ本体38は
中心管状部38cを有し、第1及び第2端部38a,3
8bは、中心管状部38cと一体の単一部材として一体
的に形成される。第1端部38aは一体的に装着された
ブレーキロータ取付部38dを有し、第2端部38bは
固定的に連結されたフリーホイール44を有する。
【0020】ハブ本体38の第1端部38aには、スポ
ーク24の屈曲端24bを受容するために、1組の第1
スポーク開口60aが設けられる。同様に、ハブ本体3
8の第2端部38bには、スポーク24の屈曲端24b
を受容するために、第2組のスポーク開口60bが設け
られる。本実施形態では、第1端部38aには9つの第
1スポーク開口60aが設けられ、第2端部38bには
9つの第2スポーク開口60bが設けられる。スポーク
開口60a,60bは、ハブ本体38の外周に等間隔に
配置される。それぞれのスポーク開口60a,60bは
また、後述するように、2つのスポーク24を受容する
ように設計される。したがって、リアハブ22は、一般
的に接線方向に外側に向かって延びる36本のスポーク
を有するよう設計される。
【0021】第1及び第2組のスポーク開口60a,6
0bは同一であるのが好ましい。第1及び第2スポーク
開口60a,60bは、従来のタンジェントスポーク2
4と共に使用するよう設計される。第1及び第2組のス
ポーク開口60a,60bを異ならせ、ハブ本体38の
一端でタンジェントスポーク24を使用し、ハブ本体3
8の他端で別の種類のスポークを使用するようにしても
よい。第1スポーク開口60は、ハブ本体38の外周
に、ブレーキロータ取付部38dに隣接して配置され
る。第1スポーク開口60aは、ブレーキディスクロー
タ32をボルト32a,ナット32bで容易に取り付け
ることができるよう、ブレーキロータ取付部38dより
軸方向に内側に配置するのが好ましい。
【0022】この実施形態では、第1及び第2スポーク
開口60a,60bはそれぞれ、挿入部61と1対の保
持部62とを有する細長いスロットである。したがっ
て、それぞれのスポーク開口60a,60bは、1対の
スポーク24が保持されるとともにスポーク24が反対
方向に延びるよう設計される。
【0023】各スポーク開口の挿入部61は、各スポー
ク開口の保持部62の対の間に配置される。各挿入部6
1は、スポーク24のヘッド24cの幅(直径)と同じ
かまたはそれよりわずかに大きくなるよう、離れて配置
された1対の対向する曲面64により形成される。した
がって、スポーク24の内端(ヘッド24cを有する屈
曲端24b)は、挿入部61を通してスポーク開口60
a,60b内に容易に挿入することができる。
【0024】保持部62は、挿入部61より小さい幅ま
たは直径を有する。より詳細には、保持部62の直径ま
たは幅は、スポーク24のヘッド24cの直径または幅
より小さいので、スポーク24はスポーク開口60a,
60b内に保持される。保持部62はそれぞれ、関連つ
けられる挿入部61の曲面64に1対の直面68により
接続される部分円筒面66により画定されるのが好まし
い。
【0025】スポーク開口60a,60bは、軸Aに対
し傾斜した細長いスロットとして形成される。したがっ
て、挿入部61は円周方向のパターンとして配置され、
1組の保持部62が挿入部61から軸方向外側に配置さ
れ、他の組の保持部62は挿入部61から軸方向内側に
配設される。すなわち、第1組の保持部62は外周列の
保持部62を形成し、第2組の保持部62は内周列の保
持部62を形成し、挿入部61はこれらの保持部62の
列の間に配置される。
【0026】各スポーク開口の挿入部61及び保持部6
2は、同時に形成するのが好ましい。また、スポーク開
口60a,60bの保持部62の内端及び外端は、尖鋭
な縁がスポーク24と係合するのを防止するために、テ
ーパをつけるのが好ましい。
【0027】挿入部61はそれぞれ、ハブ軸36の中心
軸芯Aを通過する中心長手軸芯C1を有する。一方、保
持部62は、スポーク開口60a,60bのそれぞれ
に、挿入部61の中心長手軸芯C1に平行な中心長手軸
芯C2を有する。したがって、保持部62の中心長手軸
芯C2は、ハブ軸36の中心軸芯を通過しない。むし
ろ、保持部62の中心長手軸芯C2は、中心軸芯Aに対
し角度がつけられる。各保持部62の中心長手軸芯C2
は、ハブ本体38の半径方向から約5°から約20°の
間の角度がつけられるのが好ましい。本実施形態では、
36個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約2
2mmの半径を有するハブに対しては、保持部62は中
心軸芯Aに対し約10°の角度がつけられる。32個の
スポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの
半径を有するハブの場合、保持部62は中心軸芯Aに対
し約11°の角度をつけるのが好ましい。保持部62の
この角度構成の結果、スポーク24の直線部24aは、
ハブ本体38に中心を合わせた虚円に対し接線方向に容
易に配置される。さらに、保持部62のこの角度構成に
より、スポーク24を著しく曲げることなく、スポーク
24の直線部24aをリム26のスポーク孔34に容易
に一列に並べられることが可能になる。本実施形態で
は、スポーク24の曲げは約5°を超えない。スポーク
24の曲げは小さければ小さいほどよい。
【0028】保持部62をその中心軸芯がハブ軸36の
中心軸芯Aを通過するよう形成した場合、従来のスポー
ク24は過剰な曲げ力の下方に置かれ、その結果、車輪
の使用中にスポーク24が破損するおそれがある。特
に、保持部62の中心軸芯がハブ軸36の中心を通過す
る場合、36個のスポーク孔を有する26インチのリム
及び約22mmの半径を有するハブでは、中心直線部2
4aを95°〜108°曲げなければならない。対照的
に、スポーク24の保持部62が角度がつけられている
場合、スポーク24の曲げの量を減少及び/または除去
することができる。
【0029】ブレーキロータ取付部38dは、一体の単
一部材としてハブ本体38の中心管状部38cと一体的
に形成される。本実施形態では、ブレーキロータ取付部
38dには、貫通孔70を備えた6つの取付部材(取付
点)が形成される。ここでは6つの個別の取付点につい
て説明するが、より少数またはより多数の取付点を用い
てもよい。また、取付部は、必要であれば連続フランジ
としてもよい。貫通孔70はねじを切ってもよく(図
7)、またはねじを切らずにおいてもよい(図8の孔7
0”)。めくら孔の代りに貫通孔70を用いることによ
り、リアハブ22を比較的低いコストで容易に製造する
ことができる。
【0030】図8に示すよう、貫通孔70”は非ねじ切
り孔としてもよい。非ねじ切り貫通孔70”の場合、ボ
ルト32aがブレーキディスクロータ32の開口内に延
び、次いで貫通孔70”内に延びる。ボルト32aの自
由端には、ブレーキディスクロータ32をハブ本体38
に取り付けるために、ねじ切りされたナット32bが取
り付けられる。この構成により、ハブ本体38及びブレ
ーキロータ取付部38dを、アルミニウム等の同一の軽
量材料から形成することが可能になる。この構成では、
貫通孔70”が破損した場合に、ハブ本体38を交換す
る必要がない。
【0031】図7に示すよう、貫通孔70はねじ切られ
る。ねじ切り貫通孔70の場合、ボルト32aはブレー
キディスクロータ32の開口内に延び、次いで貫通孔7
0内にねじ込まれる。、ボルト32aの自由端には、任
意に、ブレーキディスクロータ32をハブ本体38によ
り確実に取り付けるために、ねじ切られたナット32b
を取り付けてもよい。この構成では、貫通孔70のねじ
山が破損した場合、ハブ本体38を交換する必要はな
い。むしろ、孔32a及びナット32bは、ブレーキデ
ィスクロータ32をハブ本体38に確実に取り付ける。
【0032】ベアリングアセンブリ40a,40bは、
ハブ軸36上にハブ本体38を回転自在に支持する。ベ
アリングアセンブリ40aは基本的に、インナーレース
76aとアウターレース78aとの間に配置された複数
のボール74aを含む。同様に、ベアリングアセンブリ
40bは基本的に、インナーレース76bとアウターレ
ース78bとの間に配置された複数のボール74bを含
む。ベアリングアセンブリ40a,40bは自転車技術
では周知なため、ここでは説明を省略する。
【0033】ここで図13及び図14に移ると、スポー
ク開口60a,60bをハブ軸36から隔離するため、
スポークシール42a,42bが、スポーク開口60
a,60bに隣接するようハブ本体38の内部通路52
に配置されている。すなわち、スポークシール42a,
42bは、異物がスポーク開口60a,60bからリア
ハブ22に入るのを防止する。スポークシール42a,
42bは、ゴムまたはこれと同様の物から形成される弾
性部材であるのが好ましい。シールは、その形状及び構
成によっては他の種類の材料から形成してもよい。ま
た、スポークシール42a,42bは、1対の別体のシ
ール部材として示されているが、一体の単一部材として
形成してもよい。
【0034】好ましい実施形態では、スポークシール4
2a,42bはまた、スポーク24とハブ本体38及び
リム26との組立てにも役立つ。詳細には、好ましい実
施形態では、シール42a,42bは、スポーク開口6
0a,60b内におけるスポーク24の動きを抑制し、
スポーク24の屈曲端24bがスポーク開口60a,6
0bの保持部62内にとどまるよう構成される。
【0035】本実施形態では、スポークシール42aは
管状部80aと中心環状フランジ82aとを有する。中
心環状フランジ82aは、管状部80aの周囲に円周方
向に延びる。中心環状フランジ82aは管状部80aの
内面と接触してもよく、または管状部80aから間隔を
おいて配置してもよい。管状部80aの端部84a,8
6aは、ハブ本体38の内面のリング部材88a及び当
接面90aと係合するよう構成される。端部84a,8
6aの特定の形状は、ハブ本体38及びその内部構成部
品の形状によって変更してもよい。管状部80aの端部
84a,86aは、管状部80aの内面と接触してスポ
ーク開口60aの下方に隔離された領域を形成する環状
フランジであるのが好ましい。スポーク開口60aの下
方のこの隔離された領域は連続した環状空間である。
【0036】リアハブ22を組み立てると、管状部80
aの端部84a,86aに軸方向の力が加えられ、これ
らの間に環状シールが形成される。したがって、スポー
クシール42aは、内部通路52の第1内側部分を内部
通路52の残りの部分から隔離する。スポークシール4
2aにより形成されるこの内側部分は、スポーク開口6
0aの下方に位置する連続した環状第1空間である。
【0037】中心環状フランジ82aは、第1スポーク
開口60aの挿入部61の中心軸芯C1を円周方向に通
過する面と一列に並ぶのが好ましい。したがって、中心
環状フランジ82aは、各第1スポーク開口60aの2
つの保持部62を互いに軸方向に分離するよう配置され
る。中心環状フランジ82aはまた、第1スポーク開口
60aの保持部62にスポーク24を維持するよう配置
される。したがって、スポーク24のヘッド24cがス
ポーク開口60aの挿入部61に挿入されると、スポー
ク24のヘッド24cが中心環状フランジ82aと接触
する。次いでヘッド24cは、ヘッド24cがスポーク
開口60aの挿入部61内に延びるよう、中心環状フラ
ンジ82aを何らかの方法で押圧するか変形させる。次
いでスポーク24は、各スポーク開口60aの2つの保
持部62の1つに移動または滑動される。中心環状フラ
ンジ82aは、スポーク24が偶発的にスポーク開口6
0aの挿入部61から抜けるのを防止する。したがっ
て、中心環状フランジ82aは、後輪14の組立てに役
立つ。すなわち、スポーク24をスポーク開口60aか
ら取り外すことができるようするためには、その前に、
中心環状フランジ82aを再び移動させるか変形させな
ければならない。さらに弾性を付加するため、中心フラ
ンジ82aの外周面に環状溝92aを形成してもよい。
【0038】スポークシール42aと同様に、スポーク
シール42bは管状部80b及び中心環状フランジ82
bを有する。中心環状フランジ82aは、管状部80a
の周囲に円周方向に延びる。あるいは、スポークシール
42a,42bの中心環状フランジ82a,82bはそ
れぞれ、1対の中心環状フランジをしてもよい。管状部
80bの端部84b,86bは、ハブ本体38の内面の
リング部材88b及び当接面90bと係合するよう構成
される。端部84b,86bの特定の形状は、ハブ本体
38及びその内部構成部品の形状により異なる。管状部
80bの端部84b,86bは、管状部80bの内面に
接触してスポーク開口60bの下方に隔離された領域を
形成する環状フランジであるのが好ましい。スポーク開
口60bの下方のこの隔離された領域は連続した環状空
間である。
【0039】リアハブ22を組み立てると、管状部80
bの端部84b,86bに軸方向の力が加えられて、こ
れらの間に環状シールを形成する。したがって、スポー
クシール42bは、内部通路52の第2内側部分を内部
通路52の残りの部分から隔離する。スポークシール4
2bにより形成されるこの内側部分は、スポーク開口6
0bの下方に位置する連続した環状第2空間である。
【0040】中心環状フランジ82aと同様に、中心環
状フランジ82bは、第2スポーク開口60bの挿入部
61を中心軸芯C1を円周方向に通過する面と一列に並
ぶのが好ましい。したがって、中心環状フランジ82b
は、各第2スポーク開口60bの2つの保持部62を互
いに軸方向に分離するよう配置される。中心環状フラン
ジ82bはまた、第2スポーク開口60bの保持部62
にスポーク24を維持するよう配置される。したがっ
て、スポーク24のヘッド24cがスポーク開口60b
の挿入部61に挿入されると、スポーク24のヘッド2
4cが中心環状フランジ82bと接触する。次いでヘッ
ド24cは、ヘッド24cがスポーク開口60bの挿入
部61内に延びるよう、中心環状フランジ82bを何ら
かの方法で押圧するか変形させる。次いでスポーク24
は、各スポーク開口60bの2つの保持部62の1つに
移動または滑動される。中心環状フランジ82bは、ス
ポーク24が偶発的にスポーク開口60bの挿入部61
から抜けるのを防止する。したがって、中心環状フラン
ジ82bは、後輪14の組立てに役立つ。すなわち、ス
ポーク24をスポーク開口60bから取り外すことがで
きるようするにためには、その前に、中心環状フランジ
82bを再び移動させるか変形させなければならない。
さらに弾性を付加するため、中心フランジ82bの外周
面に環状溝92bを形成してもよい。
【0041】フリーホイール44のようなフリーホイー
ルは自転車業界ではよく知られており、したがって、フ
リーホイール44についてここでは詳細には説明しな
い。フリーホイール44は、チェーンから自転車後輪に
一回転方向のみに駆動力を伝達するために用いられる。
フリーホイール44は、ペダルを回転させることなく、
自転車10を自由に前進させることができる。フリーホ
イール44は、従来の方法で、リアハブ22の一体部分
としてリアハブ22に固定される。フリーホイール44
は外側管状部94と、内側管状部96と、ワンウェイク
ラッチ98とを有する。内側管状部96は、内側管状部
96が外側環状部94に対し自由に回転できるよう、半
径方向に外側管状部94の内側に取り付けられる。ワン
ウェイクラッチ98は、外側管状部94から内側管状部
96へ駆動力を一回転方向にのみ伝達するために、外側
管状部94と内側管状部96との間に取り付けられる。
外側管状部94はそこに装着された複数の歯車またはス
プロケット(図示せず)を有し、内側管状部96は通常
ハブ軸36上に装着される。
【0042】フロントハブ22’ ここで図15及び図16に移ると、本発明によるフロン
トハブ22’が示されている。フロントハブ22’は、
フロントハブ22’がフリーホイールを持たず、かつス
ポーク開口60a’,60b’がリアハブ22のスポー
ク開口60a,60bから反対方向に角度がつけられて
いることを除いては、リアハブ22と実質的に同一であ
る。また、フロントハブ22’は上述のスポーク24及
びリム26と共に使用される。フロントハブ22’は実
質的にリアハブ22と同一なので、フロントハブ22’
についてここで詳細には説明しない。
【0043】フロントハブ22’は基本的に、ハブ軸3
6’と、ハブ本体(シェル)38’と、第1ベアリング
アセンブリ40a’と、第2ベアリングアセンブリ40
b’と、第1スポークシール42a’と、第2スポーク
シール42b’と、クイックリリース機構46’とを含
む。フロントハブ22’の部品のうち、ハブ本体38’
と第1及び第2スポークシール42a’,42b’とは
非従来部品である。フロントハブ22’の残りの部分は
比較的従来のものであり、したがって、フロントハブ2
2’の残りの部分について、ここでは詳細には説明しな
い。
【0044】ハブ軸36’は、第1端部36a’と第2
端部36b’との間に延びる中心軸芯Aを有する。クイ
ックリリース機構46’は、従来の方法でハブ軸36’
に連結されるよう、ハブ軸36’の中心孔36c’内に
延びる。ハブ軸36’の第1及び第2端部36a’,3
6b’には、ハブ本体38’と、ベアリングアセンブリ
40a’,40b’と、スポークシール42a’,42
b’とに軸方向の力を加える1対のナット50a’,5
0b’を受容するためにねじが形成してある。第1及び
第2ベアリングアセンブリ40a’,40b’は、ハブ
軸36’にハブ本体38’を回転自在に装着する。
【0045】本発明の一実施形態によるハブ本体38’
について説明する。この実施形態では、ハブ本体38’
は内部通路52’を画定する中空部材であり、この中に
ハブ軸36’が第1及び第2ベアリングアセンブリ40
a’,40b’により回転自在に支持される。したがっ
て、ハブ本体38’は実質的に管状部材である。詳細に
は、ハブ本体38’は、一体の単一部材として中心環状
部38c’と一体的に形成された第1及び第2端部38
a’,38b’を備えた中心管状部38c’を有する。
第1端部38a’は、一体的に装着されたブレーキロー
タ取付部38d’を有する。
【0046】ハブ本体38’の第1端部38a’には、
スポーク24の屈曲端24bを受容するために、1組の
第1スポーク開口60a’が設けられる。同様に、ハブ
本体38’の第2端部38b’には、スポーク24の屈
曲端24bを受容するために、第2組のスポーク開口6
0b’が設けられる。本実施形態では、第1端部38
a’には9つの第1スポーク開口60a’が設けられ、
第2端部38b’には9つの第2スポーク開口60b’
が設けられる。スポーク開口60a’,60b’は、ハ
ブ本体38’の外周に等間隔に配置される。各スポーク
開口60a’,60b’はまた、後述するように、2つ
のスポーク24を受容するよう設計される。したがっ
て、フロントハブ22’は、一般的に接線方向に外向き
に延びる36本のスポークを有するよう設計される。
【0047】第1及び第2組のスポーク開口60a’,
60b’は、同一であるのが好ましい。第1及び第2ス
ポーク開口60a’,60b’は、従来のタンジェント
スポーク24に使用するよう設計される。ハブ本体3
8’の一端ではタンジェントスポーク24を使用し、ハ
ブ本体38’の他端では別の種類のスポークを使用する
よう、第1及び第2組のスポーク開口60a’,60
b’は異なってもよい。第1スポーク開口60a’は、
ハブ本体38’の外周にブレーキロータ取付部38d’
に隣接して配置される。第1スポーク開口60a’は、
ブレーキディスクロータ32’をボルト32a’及びナ
ット32b’で容易に取り付けることができるよう、ブ
レーキロータ取付部38d’より軸方向に内側に配設す
るのが好ましい。
【0048】この実施形態では、第1及び第2スポーク
開口60a’,60b’は、それぞれ挿入部61’及び
1対の保持部62’を備えた細長いスロットである。し
たがって、それぞれのスポーク開口60a’,60b’
は、スポーク24が対向する方向に延びる状態で、1対
のスポーク24が保持されるよう設計されている。
【0049】各スポーク開口の挿入部61’は、各スポ
ーク開口の保持部62’の対の間に配置される。各挿入
部61’は、スポーク24のヘッド24cの幅(直径)
と等しいかそれよりわずかに大きくなるよう間隔をおい
て配置された1対の対向する曲面64’により形成され
る。したがって、スポーク24の内端(ヘッド24cを
備えた屈曲端24b)を、挿入部61’からスポーク開
口60a’,60b’内に容易に挿入することができ
る。
【0050】保持部62’は、挿入部61’より小さい
幅(直径)を有する。より詳細には、保持部62’の直
径(幅)は、スポーク24のヘッド24cの直径(幅)
より小さいので、スポーク24がスポーク開口60
a’,60b’内に保持される。保持部62’はそれぞ
れ、関連づけられる挿入部61’の曲面64’に1対の
直面68’により接続される部分円筒面66’により画
定されるのが好ましい。
【0051】スポーク開口60a’,60b’は、軸
A’に対し角度がつけられた細長いスロットとして形成
される。したがって、挿入部61’は円周方向のパター
ンとして配置され、1組の保持部62’は挿入部61’
から軸方向外側に配置され、他の組の保持部62’は挿
入部61’から軸方向に内側に配設される。すなわち、
第1組の保持部62’は外周列の保持部62’を形成
し、第2組の保持部62’は内周列の保持部62’を形
成し、挿入部61’は、これらの保持部62’の列の間
に配置される。
【0052】各スポーク開口の挿入部61’及び保持部
62’は、同時に形成するのが好ましい。また、スポー
ク開口60a’,60b’の保持部62’の内端及び外
端は、尖鋭な縁がスポーク24と係合するのを防止する
ために、テーパをつけるのが好ましい。
【0053】それぞれの挿入部61’は、ハブ軸36’
の中心軸芯A’を通過する中心長手軸芯C1’を有す
る。他方、保持部62’は、スポーク開口60a’,6
0b’のそれぞれについて、挿入部61’の中心長手軸
芯C1’に平行な中心長手軸芯C2’を有する。したがっ
て、保持部62’の中心長手軸芯C2’は、ハブ軸3
6’の中心軸芯を通過しない。むしろ、保持部62’の
中心長手軸芯C2’は、中心軸芯A’に対し傾斜する。
各保持部62’の中心長手軸芯C2’は、ハブ本体3
8’の半径方向から約5°から約20°の間の角度がつ
けられているのが好ましい。本実施形態では、36個の
スポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの
半径を有するハブで、保持部62’は中心軸芯Aに対し
約10°の角度がつけられている。32個のスポーク孔
を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有す
るハブの場合、保持部62’は中心軸芯A’に対し約1
1°傾斜するのが好ましい。保持部62’のこの角度構
成の結果、スポーク24の直線部24aは、ハブ本体3
8’に中心を合わせた虚円に対し接線方向に容易に配置
される。さらに、保持部62’のこの角度構成により、
スポーク24を著しく曲げることなく、スポーク24の
直線部24aをリム26のスポーク孔34に容易に整列
させることが可能になる。本実施形態では、スポーク2
4の曲げは約5°を超えない。
【0054】保持部62’をその中心軸芯がハブ軸3
6’の中心軸芯Aを通過するよう形成した場合、従来の
スポーク24は過剰な曲げ力の下に置かれ、その結果、
車輪の使用中にスポーク24が破損するおそれがある。
特に、保持部62’の中心軸芯がハブ軸36’の中心を
通過する場合、36個のスポーク孔を有する26インチ
のリム及び約22mmの半径を有するハブでは、中心直
線部24aを95°〜108°曲げなければならない。
対照的に、スポーク24の保持部62’が角度がつけら
れている場合、スポーク24の曲げの量を減少及び/ま
たは除去することができる。
【0055】ブレーキロータ取付部38d’は、一体の
単一部材としてハブ本体38’の中心管状部38c’と
一体的に形成される。本実施形態では、ブレーキロータ
取付部38d’には、貫通孔70’を有する6つの取付
部材(取付点)が形成される。6つの個別の取付点が図
示されているが、この開示から、より少数またはより多
数の取付点を利用してもよい。さらに、この開示から、
取付部は、必要であれば、連続フランジとしてもよい。
貫通孔70’はねじ切ってもよく、またはねじ切らずに
おいてもよい。めくら孔の代りに貫通孔70’を使用す
ることにより、フロントハブ22’を比較的低いコスト
で容易に製造することができる。
【0056】非ねじ切り貫通孔70’の場合、ボルト3
2a’がブレーキディスクロータ32’の開口内に延
び、次いで貫通孔70’内に延びる。ブレーキディスク
ロータ32’をハブ本体38’に取り付けるために、ボ
ルト32a’の自由端には、ねじ切りされたナット32
b’が取り付けられる。この構成により、ハブ本体3
8’及びブレーキロータ取付部38d’を、アルミニウ
ム等同一の軽量の材料から形成することが可能になる。
さらに、貫通孔70’が破損した場合、ハブ本体38’
を交換する必要がない。
【0057】ねじ切り貫通孔70’の場合、ボルト32
a’はブレーキディスクロータ32’の開口内に延び、
次いで貫通孔70’内にねじ込まれる。ブレーキディス
クロータ32’を、任意にハブ本体38’により確実に
取り付けるために、ボルト32a’の自由端には、ねじ
切られたナット32b’を取り付けてもよい。この構成
では、貫通孔70’のねじ山が破損した場合、ハブ本体
38’を交換する必要はない。むしろ、孔32a’及び
ナット32b’は、ブレーキディスクロータ32’をハ
ブ本体38’に確実に取り付ける。
【0058】ベアリングアセンブリ40a’,40b’
は、ハブ軸36’上にハブ本体38’を回転自在に支持
する。ベアリングアセンブリ40a’は基本的に、イン
ナーレース76a’とアウターレース78a’との間に
配置された複数のボール74a’を含む。同様に、ベア
リングアセンブリ40b’は基本的に、インナーレース
76b’とアウターレース78b’との間に配置された
複数のボール74b’を含む。ベアリングアセンブリ4
0a’,40b’は自転車技術では周知なため、ここで
はこれらについて詳細には説明しない。
【0059】ここで図17及び図18に移ると、スポー
ク開口60a’,60b’をハブ軸36から隔離するた
め、スポークシール42a’,42b’が、スポーク開
口60a’,60b’に隣接するようハブ本体38’の
内部通路52’に配置されている。すなわち、スポーク
シール42a’,42b’は、異物がスポーク開口60
a’,60b’からフロントハブ22’に入るのを防止
する。スポークシール42a’,42b’は、ゴムまた
はこれと同様の物から形成される弾性部材であるのが好
ましい。シールは、その形状及び構成により、他の種類
の材料から形成してもよい。さらに、スポークシール4
2a’,42b’は1対の別個のシール部材として図示
されているが、スポークシール42a’,42b’を一
体の単一部材として形成してもよい。
【0060】好ましい実施形態では、スポークシール4
2a’,42b’はまた、スポーク24とハブ本体3
8’及びリム26との組立てにも役立つ。詳細には、好
ましい実施形態では、シール42a’,42b’は、ス
ポーク開口60a’,60b’内におけるスポーク24
の動きを抑制し、スポーク24の屈曲端24bがスポー
ク開口60a’,60b’の保持部62’内にとどまる
よう構成される。
【0061】本実施形態では、スポークシール42a’
は管状部80a’と中心環状フランジ82a’とを有す
る。中心環状フランジ82a’は、管状部80a’の周
囲に円周方向に延びる。管状部80a’の端部84
a’,86a’は、ハブ本体38’の内面のリング部材
88a’及び当接面90a’と係合するよう構成され
る。端部84a’,86a’の特定の形状は、ハブ本体
38’及びその内部構成部品の形状により変更してもよ
い。すなわち、スポークシール42a’はリアハブ22
のスポークシール42aと同様に機能するが、フロント
ハブ22’に適合するよう多少変更された端部84
a’,86a’を有する。
【0062】フロントハブ22’を組み立てると、管状
部80a’の端部84a’,86a’に軸方向の力が加
えられ、これらの間に環状シールが形成される。したが
って、スポークシール42a’は、内部通路52’の第
1内側部分を内部通路52’の残りの部分から隔離す
る。スポークシール42a’により形成されるこの内側
部分は、スポーク開口60a’の下方に位置する連続し
た環状第1空間である。
【0063】中心環状フランジ82a’は、第1スポー
ク開口60a’の挿入部61’の中心軸芯C1’を円周
方向に通過する面と一列に並ぶのが好ましい。したがっ
て、中心環状フランジ82a’は、各第1スポーク開口
60a’の2つの保持部62’を互いに軸方向に分離す
るよう配置される。中心環状フランジ82a’はまた、
第1スポーク開口60a’の保持部62’にスポーク2
4を維持するよう配置される。したがって、スポーク2
4のヘッド24cがスポーク開口60a’の挿入部61
に挿入されると、スポーク24のヘッド24cが中心環
状フランジ82a’と接触する。次いでヘッド24c
は、ヘッド24cがスポーク開口60a’の挿入部6
1’内に延びるよう、中心環状フランジ82a’を何ら
かの方法で押圧するか変形させる。次いでスポーク24
は、それぞれのスポーク開口60aの2つの保持部6
2’の1つに移動されるかスライドする。中心環状フラ
ンジ82a’は、スポーク24が偶発的にスポーク開口
60a’の挿入部61’から抜けるのを防止する。した
がって、中心環状フランジ82a’は、前輪16の組立
てに役立つ。すなわち、スポーク24をスポーク開口6
0a’から取り外すことができるようするためには、そ
の前に、中心環状フランジ82a’を再び移動させるか
変形させなければならない。さらに弾性を付加するた
め、中心フランジ82a’の外周面に環状溝92a’を
形成してもよい。
【0064】スポークシール42a’と同様に、スポー
クシール42b’は管状部80b’と中心環状フランジ
82b’とを有する。中心環状フランジ82a’は、管
状部80a’の周囲に円周方向に延びる。あるいは、ス
ポークシール42a’,42b’の中心環状フランジ8
2a’,82b’はそれぞれ、1対の中心環状フランジ
を有してもよい。管状部80b’の端部84b’,86
b’は、ハブ本体38’の内面のリング部材88b’及
び当接面90b’と係合するよう構成される。端部84
b’,86b’の特定の形状は、ハブ本体38’及びそ
の内部構成部品の形状により異なる。フロントハブ2
2’を組み立てると、管状部80b’の端部84b’,
86b’に軸方向の力が加えられ、これらの間に環状シ
ールが形成される。したがって、スポークシール42
b’は内部通路52’の第2内側部分を内部通路52’
のその他の部分から隔離する。スポークシール42b’
により形成されるこの内側部分は、スポーク開口60
b’の下方に位置する連続した環状第2空間である。
【0065】中心環状フランジ82a’と同様に、中心
環状フランジ82b’は、第2スポーク開口60b’の
挿入部61’の中心軸芯C1を円周方向に通過する面と
一列に並ぶのが好ましい。したがって、中心環状フラン
ジ82b’は、各第2スポーク開口60b’の2つの保
持部62’を互いに軸方向に分離するよう配置される。
中心環状フランジ82b’はまた、第2スポーク開口6
0b’の保持部62’にスポーク24を維持するよう配
置される。したがって、スポーク24のヘッド24cが
スポーク開口60b’の挿入部61’に挿入されると、
スポーク24のヘッド24cが中心環状フランジ82
b’と接触する。次いでヘッド24cは、ヘッド24c
がスポーク開口60b’の挿入部61’内に延びるよ
う、中心環状フランジ82b’を何らかの方法で押圧す
るか変形させる。次いでスポーク24は、それぞれのス
ポーク開口60b’の2つの保持部62の1つに移動ま
たは滑動される。中心環状フランジ82b’は、スポー
ク24が偶発的にスポーク開口60b’の挿入部61’
から抜けるのを防止する。したがって、中心環状フラン
ジ82b’は、前輪16の組立てに役立つ。すなわち、
スポーク24をスポーク開口60b’から取り外すこと
ができるようするためには、その前に、中心環状フラン
ジ82b’を再び移動させるか変形させなければならな
い。さらに弾性を付加するため、中心フランジ82b’
の外周面に環状溝92b’を形成することができる。
【0066】スポーク開口カバー 図19及び図20には、図15及び図16に示すフロン
トハブ22’に使用するための本発明の一実施形態によ
るスポーク開口カバー100が示されている。スポーク
開口カバー100は、スポーク開口カバー100を裏返
してスリット102の方向を逆にすることにより、図4
及び図5のリアハブ22に使用することができるが、簡
潔のために、スポーク開口カバー100は、フロントハ
ブ22’についてのみ図示する。
【0067】スポーク開口カバー100は、それぞれス
ポーク開口60a,60a’または60b,60b’か
らハブ本体38または38’に異物が入るのを制限また
は防止するために使用される。スポーク開口カバー10
0は、スポークシール42a,42a’及び42b,4
2b’の代りに、またはスポークシール42a,42
a’及びスポークシール42b,42b’と併せて使用
することができる。スポーク開口カバー100は基本的
に、ゴム等の可撓性材料から形成される弾性管状体10
1を有する。スポーク開口カバー100は、管状体10
1の外周に配設された複数のスリット102を有する。
スポーク開口カバー100の管状体101は、スポーク
開口がスリットと一列に並ぶよう、自転車ハブ22’の
周囲に嵌まる構成及び寸法に形成される。スポーク開口
カバー100は、スポーク24の取り付け前に、ハブ本
体38’の各端部に取り付けられる。この実施形態は自
転車ハブ22,22’に使用されるので、スリット10
2は管状体の中心軸芯に対し斜めに延びる。スリット1
02は各端部に拡大開口104を有する。拡大開口10
4はスポーク開口60a’または60b’の保持部6
2’と一列に並ぶ一方、スリット102の中心部はスポ
ーク開口60a’または60b’の挿入部61’の上に
重なる。また、スリット102の中心部はスポーク24
を保持部62’に保持して、車輪の組立てを助ける。
【0068】図21及び図22には、図4及び図5の自
転車のリアハブ22または図15及び図16のフロント
ハブ22’のいずれかに使用するための本発明の代替の
実施形態によるスポーク開口カバー100’が示されて
いる。簡潔のために、スポーク開口カバー100’は、
フロントハブ22’についてのみ図示されている。
【0069】スポーク開口カバー100’は、スポーク
開口60a,60a’または60b,60b’からハブ
本体38または38’に異物が入るのを制限または防止
するためにそれぞれ使用される。スポーク開口カバー1
00’は、スポークシール42a,42a’及び42
b,42b’の代りに、またはスポークシール42a,
42a’及び42b,42b’と併せて使用してもよ
い。この実施形態では、スポーク開口カバー100’
は、第1端部102’及び第2端部104’を有し、こ
れらの間に所定の長さを有する薄い可撓性帯片または本
体部101’である。第1端部102’には第1突起1
06’が設けられ、第2端部104’には第2突起10
8’が設けられる。第1及び第2突起106’,10
8’は、スポーク開口60a’または60b’の挿入部
61’に摩擦により保持されるよう構成及び寸法が決定
される。したがって、第1及び第2突起106’,10
8’は、スポーク24のヘッド24cより大きい所定の
幅及び直径を有する。本体部101’は、スポーク24
のヘッド24cの幅または直径より大きい所定の幅を有
するのが好ましい。すなわち、スポーク開口カバー10
0’の本体部101’は、スポーク開口60a’または
60b’の挿入部61’の幅より大きい所定の幅を有す
る。スポーク開口カバー100’は、スポーク24がス
ポーク開口60a’,60b’に取り付けられた後、ハ
ブ本体38’の各端部に取り付けられるよう設計され
る。
【0070】図23から図25には、図4及び図5の自
転車のリアハブ22または図15及び図16のフロント
ハブ22’のいずれかに使用するための本発明の別の代
替の実施形態によるスポーク開口カバー100”が示さ
れている。簡潔のために、スポーク開口カバー100”
はフロントハブ22’についてのみ図示されている。
【0071】スポーク開口カバー100”は、スポーク
開口60a,60a’または60b、60b’からハブ
本体38または38’に異物が入るのを制限または防止
するためにそれぞれ使用される。スポーク開口カバー1
00”は、スポークシール42a,42a’及び42
b,42b’の代りに、またはスポークシール42a,
42a’及び42b,42b’と併せて使用してもよ
い。この実施形態では、スポーク開口カバー100”
は、第1端部102”及び第2端部104”を有し、こ
れらの間に所定の長さを有する薄い可撓性帯片または本
体部101”である。
【0072】第1端部102”には管状コネクタ10
6”が設けられ、第2端部104”には合せコネクタ1
08”が設けられる。管状コネクタ106”は、スポー
ク開口60a’または60b’の挿入部61’の1つに
受容されるよう構成及び寸法が決定される。合せコネク
タ108’は、弾性戻り止めの形の分割突起である。第
2端部104”は、第2端部102”と重なるよう構成
及び寸法を決定され、合せコネクタ108”はスナップ
嵌めにより管状突起106”の孔内に保持される。本体
部101”の長さは、戻り止め108”を管状突起10
6”にスナップ嵌めしたときに、スポーク開口カバー1
00”がハブ本体38’の周囲に合うようすべきであ
る。
【0073】本体部101”は、スポーク24のヘッド
24cの幅または直径より大きい所定の幅を有するのが
好ましい。すなわち、スポーク開口カバー100”の本
体部101”は、スポーク開口60a’,60b’の挿
入部61’の幅より大きい所定の幅を有する。スポーク
開口カバー100”は、スポーク24がスポーク開口6
0a’,60b’内に取り付けられた後、ハブ本体3
8’の各端部に取り付けられるよう設計される。
【0074】[第2実施形態]ここで、図26から図29
を参照すると、本発明の第2実施形態による自転車のリ
アハブ及びフロントハブ122,122’が示されてい
る。この第2実施形態のリアハブ及びフロントハブ12
2,122’は、第1実施形態のスポーク開口60a,
60a’及び60b,60b’が、後述するようにそれ
ぞれ単一スポークを受容する変形スポーク開口160
a,160a’及び変形スポーク開口160b,160
b’に置き換えられていることを除いては、第1実施形
態の場合と実質的に同一である。リアハブ及びフロント
ハブ122,122’は、第1実施形態のリアハブ及び
フロントハブ22,22’と実質的に同一であるので、
この実施形態についてここでは詳細には説明しない。
【0075】図26及び図27を参照すると、リアハブ
122は基本的に、ハブ軸136と、ハブ本体138
と、第1ベアリングアセンブリ140aと、第2ベアリ
ングアセンブリ140bと、第1スポークシール142
aと、第2スポークシール142bと、フリーホイール
144と、クイックリリース機構146とを含む。ハブ
軸136は、第1端部136a及び第2端部136bの
間に延びる中心軸芯Aを有する。
【0076】クイックリリース機構146は、従来の方
法でハブ軸136に連結されるよう、ハブ軸136の中
心孔136c内に延びる。ハブ軸136の第1及び第2
端部136a,136bには、ハブ本体138と、ベア
リングアセンブリ140a,140bと、スポークシー
ル142a,142bと、フリーホイール144とに軸
方向の力を加える1対のナット150a,150bを受
容するためにねじを形成してある。第1及び第2ベアリ
ングアセンブリ140a,140bは、フリーホイール
144を備えたハブ本体138をハブ軸136上に回転
自在に装着する。フリーホイール144は、ハブ軸13
6をハブ本体138に対し一方向に自由に回転すること
を可能とするが、反対の回転方向ではハブ軸136をハ
ブ本体138に対し固定的に連結する。
【0077】スポーク24の屈曲端24bを受容するた
めに、ハブ本体138の第1端部138aに1組の第1
スポーク開口160aが設けられる。同様に、ハブ本体
138の第2端部138bには、スポーク24の屈曲端
24bを受容するために、第2組のスポーク開口160
bが設けられる。本実施形態では、第1端部138aに
18個の第1スポーク開口160aが設けられ、第2端
部138bには18個の第2スポーク開口160bが設
けられる。スポーク開口160a,160bは、ハブ本
体138の外周に等間隔に配設された対にグループ化さ
れる。したがって、リアハブ122は、一般的に接線方
向に外向きに延びる36本のスポークを有するよう設計
される。
【0078】第1及び第2組のスポーク開口160a,
160bは、同様に配置されるのが好ましい。第1及び
第2スポーク開口160a,160bは、従来のタンジ
ェントスポーク24用に設計されている。当然のことな
がら、ハブ本体138の一端ではタンジェントスポーク
24を使用し、ハブ本体138の他端では別の種類のス
ポークを使用するよう、第1及び第2組のスポーク開口
160a,160bは異なってもよい。第1スポーク開
口160aは、ハブ本体138の外周にブレーキロータ
取付部138dに隣接して配置される。第1スポーク開
口160aは、ブレーキディスクロータ132をボルト
132a及びナット132bで容易に取り付けることが
できるよう、ブレーキロータ取付部138dより軸方向
に内側に配設するのが好ましい。
【0079】この実施形態では、スポーク開口160
a,160bは、端部138aで円周方向に2列のスポ
ーク開口160aを、端部138bで円周方向に2列の
スポーク開口160bを形成するよう配置される。スポ
ーク開口160a,160bはそれぞれ、挿入部161
及び保持部162を有する。スポーク24がハブ本体1
38から一般的に対向する方向に延びるよう、スポーク
開口160a,160bの隣接する対は、対向する方向
に向けられる。
【0080】各挿入部161は、スポーク24のヘッド
24cの幅(直径)と等しいかそれよりわずかに大きい
幅(直径)を有する曲面または部分円筒面164により
形成される。したがって、スポーク24の内端(ヘッド
24cを備えた屈曲端24b)を、挿入部161からス
ポーク開口160a,160b内に容易に挿入すること
ができる。
【0081】保持部162は、挿入部161より小さい
幅(直径)を有する。より詳細には、スポーク24がス
ポーク開口160a,160b内に保持されるよう、保
持部162の直径(幅)は、スポーク24のヘッド24
cの直径(幅)より小さい。保持部162はそれぞれ、
関連づけられる挿入部161の曲面164に接続される
部分円筒面166により画定されるのが好ましい。
【0082】各スポーク開口の挿入部161及び保持部
162は、同時に形成するのが好ましい。また、スポー
ク開口160a,160bの保持部162の内端及び外
端は、尖鋭な縁がスポーク24と係合するのを防止する
ために、テーパをつけるのが好ましい。
【0083】上述した第1実施形態と同様に、それぞれ
の挿入部161は、ハブ軸136の中心軸芯Aを通過す
る中心長手軸芯を有する。一方、保持部162は、スポ
ーク開口160a,160bのそれぞれについて、関連
づけられる挿入部161の中心長手軸芯に平行な中心長
手軸芯を有する。したがって、保持部162の中心長手
軸芯は、第1実施形態と同様に、ハブ軸136の中心軸
芯を通過しない。むしろ、保持部162の中心長手軸芯
は、中心軸芯Aに対し傾斜する。各保持部162の中心
長手軸芯は、ハブ本体138の半径方向から約5°から
約20°の間の角度がつけられるのが好ましい。本実施
形態では、36個のスポーク孔を有する26インチのリ
ム及び約22mmの半径を有するハブで、保持部162
は中心軸芯Aに対し約10°の角度がつけられる。32
個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22m
mの半径を有するハブの場合、保持部162は中心軸芯
Aに対し約11°の角度がつけられるのが好ましい。保
持部162のこの角度構成の結果、スポーク24の直線
部24aは、ハブ本体138に中心を合わせた虚円に対
し接線方向に容易に配置される。さらに、保持部162
のこの角度構成により、スポーク24を著しく曲げるこ
となく、スポーク24の直線部24aをリムのスポーク
孔に容易に整列させることが可能になる。本実施形態で
は、スポーク24の曲げは約5°を超えない。
【0084】図28及び図29を参照すると、フロント
ハブ122’は基本的に、ハブ軸136’と、ハブ本体
138’と、第1ベアリングアセンブリ140a’と、
第2ベアリングアセンブリ140b’と、第1スポーク
シール142a’と、第2スポークシール142b’
と、クイックリリース機構146’とを含む。ハブ軸1
36’は、第1端部136a’と第2端部136b’と
の間に延びる中心軸芯A’を有する。
【0085】クイックリリース機構146’は、クイッ
クリリース機構146’が従来の方法でハブ軸136’
に連結されるよう、ハブ軸136’の中心孔136c’
内に延びる。ハブ軸136’の第1及び第2端部136
a’,136b’には、ハブ本体138’と、ベアリン
グアセンブリ140a’,140b’と、スポークシー
ル142a’,142b’に軸方向の力を加える1対の
ナット150a’,150b’を受容するためにねじが
形成してある。第1及び第2ベアリングアセンブリ14
0a’,140b’は、ハブ軸136’にハブ本体13
8’を回転自在に装着する。
【0086】ハブ本体138’の第1端部138a’に
は、スポーク24の屈曲端24bを受容するために、1
組の第1スポーク開口160a’が設けられる。同様
に、ハブ本体138’の第2端部138b’には、スポ
ーク24の屈曲端24bを受容するために、第2組のス
ポーク開口160b’が設けられる。本実施形態では、
第1端部138a’には18個の第1スポーク開口16
0a’が設けられ、第2端部138b’には18個の第
2スポーク開口160b’が設けられる。スポーク開口
160a’,160b’は、ハブ本体138’の外周に
等間隔に配置された対にグループ化される。したがっ
て、フロントハブ122’は、一般的に接線方向に外向
きに延びる36本のスポークを有するよう設計される。
【0087】第1スポーク開口160a’は、ハブ本体
138’の外周にブレーキロータ取付部138d’に隣
接して配置される。第1スポーク開口160a’は、ブ
レーキディスクロータ132’をボルト132a’及び
ナット132b’で容易に取り付けることができるよ
う、ブレーキロータ取付部138d’より軸方向に内側
に配設するのが好ましい。
【0088】この実施形態では、スポーク開口160
a’,160b’は、端部138a’で円周方向に2列
のスポーク開口160a’を、端部138b’で円周方
向に2列のスポーク開口160b’を形成するよう配置
される。スポーク開口160a’,160b’はそれぞ
れ、挿入部161’及び保持部162’を有する。スポ
ーク24がハブ本体138’から一般的に対向する方向
に延びるよう、スポーク開口160a’,160b’の
隣接する対は、対向する方向に向けられる。
【0089】各挿入部161’は、スポーク24のヘッ
ド24cの幅(直径)と等しいかそれよりわずかに大き
い幅(直径)を有する曲面または部分円筒面164’に
より形成される。したがって、スポーク24の内端(ヘ
ッド24cを備えた屈曲端24b)を、挿入部161’
からスポーク開口160a’,160b’内に容易に挿
入することができる。
【0090】保持部162’は、挿入部161’より小
さい幅(直径)を有する。より詳細には、スポーク24
がスポーク開口160a’,160b’内に保持される
よう、保持部162’の直径(幅)は、スポーク24の
ヘッド24cの直径(幅)より小さい。保持部162’
はそれぞれ、関連づけられる挿入部161’の曲面16
4’に接続される部分円筒面166’により画定される
のが好ましい。
【0091】各スポーク開口の挿入部161’及び保持
部162’は、同時に形成するのが好ましい。また、ス
ポーク開口160a’,160b’の保持部162’の
内端及び外端は、尖鋭な縁がスポーク24と係合するの
を防止するために、テーパをつけるのが好ましい。
【0092】上述した第1実施形態と同様に、それぞれ
の挿入部161’は、ハブ軸136’の中心軸芯A’を
通過する中心長手軸芯を有する。一方、保持部162’
は、スポーク開口160a’,160b’のそれぞれに
ついて、関連づけられる挿入部161’の中心長手軸芯
に平行な中心長手軸芯を有する。したがって、保持部1
62’の中心長手軸芯は、第1実施形態と同様に、ハブ
軸136’の中心軸芯を通過しない。むしろ、保持部1
62’の中心長手軸芯は、中心軸芯A’に対し角度がつ
けられている。各保持部162’の中心長手軸芯は、ハ
ブ本体138’の半径方向から約5°から約20°の間
の角度がつけられているのが好ましい。本実施形態で
は、36個のスポーク孔を有する26インチのリム及び
約22mmの半径を有するハブで、保持部162’は中
心軸芯A’に対し約10°の角度がつけられている。3
2個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22
mmの半径を有するハブの場合、保持部162’は中心
軸芯A’に対し約11°傾斜するのが好ましい。保持部
162’のこの角度構成の結果、スポーク24の直線部
24aは、ハブ本体138’に中心を合わせた虚円に対
し接線方向に容易に配置される。また、保持部162’
のこの角度構成により、スポーク24を著しく曲げるこ
となく、スポーク24の直線部24aをリムのスポーク
孔に容易に一列に並ばせることが可能になる。本実施形
態では、スポーク24の曲げは約5°を超えない。
【0093】精選した実施形態のみを選択して本発明を
説明したが、請求の範囲で定義する本発明の範囲から逸
脱することなく、種々の変更や変形を行うことができる
ことは、この開示から当業者にとって明白である。ま
た、本発明による実施形態についての上述の説明は、単
に説明のために提供されるものであって、請求の範囲に
より定義される発明及びその均等物を制限することを目
的とするものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるフロント及びリア
ブレーキディスクハブを備えた従来の自転車の側面図。
【図2】図1の自転車の後輪のスプロケットを取り外し
た状態の側面図。
【図3】図1の自転車のリム、1本のスポーク、及び1
つのスポークニップルの部分分解斜視図。
【図4】図2の後輪のリアブレーキディスクハブのスプ
ロケットを取り外した状態の側面図。
【図5】図3の後輪のリアブレーキディスクハブの特定
の部分を図解のために切断した側面図。
【図6】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体
のブレーキディスクロータのボルトが取り付けられた状
態の左端面図。
【図7】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体
のブレーキディスクロータのボルトが取り外された状態
の左端面図。
【図8】非ねじ切りボルト孔を有する図4及び図5に示
されたリアブレーキディスクハブ本体の左端面図。
【図9】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体
を図4の断面線9−9に沿って見た部分横断面図。
【図10】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本
体を図4の断面線10−10に沿って見た部分横断面
図。
【図11】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本
体のスポーク開口の1つの部分立面図。
【図12】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本
体の一部分から2本のスポークが外側に向かって延びる
状態の略図。
【図13】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本
体の第1シールの部分断面図。
【図14】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本
体の第2シールの部分断面図。
【図15】図1の前輪のフロントブレーキディスクハブ
の側面図。
【図16】図1の前輪のフロントブレーキディスクハブ
の特定の部分を図解のために切断した状態の側面図。
【図17】図15及び図16のフロントブレーキディス
クハブ本体の第1シールの部分断面図。
【図18】図15及び図16のフロントブレーキディス
クハブ本体の第2シールの部分断面図。
【図19】本発明のハブのスポーク開口カバーの第1実
施形態の斜視図。
【図20】図19のスポーク開口カバーを取り付けた状
態のフロントブレーキディスクハブの側面図。
【図21】本発明のハブのスポーク開口カバーの第2実
施形態の斜視図。
【図22】図21のスポーク開口カバーを取り付けた状
態のフロントブレーキディスクハブの側面図。
【図23】本発明のハブ用のスポーク開口カバーの第3
実施形態の内側立面図。
【図24】本発明のハブ用の図23のスポーク開口カバ
ーの縁部立面図。
【図25】図23及び図24のスポーク開口カバーを取
り付けた状態のフロントブレーキディスクハブの側面
図。
【図26】本発明の第2実施形態によるリアブレーキデ
ィスクハブのスプロケットを取り外した状態の側面図。
【図27】本発明の第2実施形態による図26のリアブ
レーキディスクハブの特定の部分を図解のために切断し
た状態の側面図。
【図28】本発明の第2実施形態によるフロントブレー
キディスクハブのスプロケットを取り外した状態の側面
図。
【図29】本発明の第2実施形態による図28のフロン
トブレーキディスクハブの特定の部分を図解のために切
断した状態の側面図。
【符号の説明】
22 自転車ハブ 24 タンジェントスポーク 24a 直線部 24b 屈曲端 24c ヘッド 36 ハブ軸 38 ハブ本体 38a 第1端 38b 第2端 52 内部通路 60a スポーク開口部 61 挿入部 62 保持部 66 部分円筒面 A 中心軸芯 C1 中心長手軸芯

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線部と、ヘッドを有する屈曲端とを有
    し、前記直線部が前記屈曲端に対し95°の角度をなし
    ているタンジェントスポークと共に用いるための自転車
    ハブであって、 第1端と第2端との間に延びる中心軸芯を有するハブ軸
    と、 前記ハブ軸が回転自在に支持される内部通路を有し、周
    囲に1組の第1スポーク開口部が円周方向に配置された
    ハブ本体と、を備え、 前記第1スポーク開口部はそれぞれ、タンジェントスポ
    ークのヘッドを通過させることができる大きい幅を有す
    る挿入部と、タンジェントスポークのヘッドを保持する
    ために前記挿入部の前記幅より小さい幅を有する保持部
    とを有しており、 前記第1スポーク開口部の前記保持部はそれぞれ、傾斜
    した中心長手軸芯を有する部分円筒面により画定され、
    各前記保持部の前記中心長手軸芯が前記ハブ軸の前記中
    心軸芯を通過しないように構成した、自転車ハブ。
  2. 【請求項2】複数のスポーク孔を有するリムと、 前記スポーク孔により保持される複数のスポークニップ
    ルと、 それぞれが外端部と、内端部と、前記外端部と前記内端
    部との間に位置する中心部とを有し、前記外端部がそれ
    ぞれ前記スポークニップルに連結され、前記内端部がそ
    れぞれヘッドを有する前記タンジェントスポークと、 前記スポークの前記中心部が接線方向に延びるよう、前
    記ヘッドにより前記スポークの前記内端部に連結され、
    第1端と第2端との間に延びる中心軸芯を有するハブ軸
    と、前記ハブ軸が回転自在に支持される内部通路を有す
    るとともに周囲に1組の第1スポーク開口部が円周方向
    に配置されているハブ本体とを含むハブと、を備えた自
    転車用車輪。
  3. 【請求項3】直線部と、ヘッドを有する屈曲端とを有
    し、前記直線部が前記屈曲端に対し95°の角度で延び
    る正接自転車スポークに使用するための自転車ハブであ
    って、 第1端と第2端との間に延びる中心軸芯を有するハブ軸
    と、 前記ハブ軸が回転自在に支持される内部通路を有し、周
    囲に1組の第1スポーク開口部が円周方向に配置された
    ハブ本体と、を備え、 前記第1スポーク開口部はそれぞれ、タンジェントスポ
    ークのヘッドを保持する大きさに形成された幅を有し、 前記第1スポーク開口部はそれぞれ、各前記第1スポー
    ク開口部の前記中心長手軸芯が前記ハブ軸の前記中心軸
    芯を通過しないよう角度がつけられた中心長手軸芯を有
    する円筒面により画定され、 各前記第1スポーク開口部の前記中心長手軸芯は、前記
    スポークの直線部が前記ハブ本体に対し接線方向に配置
    されるよう、前記ハブ本体に半径方向から5°から20
    °の間の角度だけ角度がつけられ、自転車ハブ。
  4. 【請求項4】複数のスポーク孔を有するリムと、 前記スポーク孔により保持される複数のスポークニップ
    ルと、 それぞれが直線部とヘッドとを有する屈曲部とを有し、
    前記直線部はそれぞれ前記屈曲端に対し95°の角度で
    延びるとともに前記スポークニップルの1つに連結され
    た外端を有している前記スポークと、 前記ヘッドにより前記スポークの前記屈曲端に連結さ
    れ、第1端と第2端との間に延びる中心軸芯を有するハ
    ブ軸と、前記ハブ軸が回転自在に支持される内部通路を
    有するとともに周囲に1組の第1スポーク開口部が円周
    方向に配置されているハブ本体とを含むハブと、を備え
    た自転車用車輪。
  5. 【請求項5】前記第1スポーク開口部はそれぞれ、前記
    スポークの前記ヘッドの1つを通過することができる大
    きい幅を有する挿入部と、前記スポークの前記ヘッドの
    1つを保持するよう前記挿入部の前記幅より小さい幅を
    有する保持部とを有する、請求項2または4に記載の自
    転車用車輪。
  6. 【請求項6】前記第1スポーク開口部の前記保持部はそ
    れぞれ、各前記保持部の前記中心長手軸芯が前記ハブ軸
    の前記中心軸芯を通過しないよう、円周方向に角度がつ
    けられた中心長手軸芯を有する部分円筒面により画定さ
    れている、請求項5に記載の自転車用車輪。
  7. 【請求項7】各前記保持部の前記中心長手軸芯は、前記
    スポークの前記直線部が前記ハブ本体に対し接線方向に
    配置されるよう、前記ハブ本体の半径方向の向きから前
    記ハブ本体内に5°から20°の間の角度傾斜した、請
    求項1に記載の自転車ハブまたは請求項6に記載の自転
    車用車輪。
  8. 【請求項8】前記保持部は第1保持部であり、前記第1
    スポーク開口部はそれぞれ中心長手軸芯を有する第2保
    持部を含み、2つのタンジェントスポークのヘッドが前
    記第1スポーク開口部のそれぞれに保持される、請求項
    1に記載の自転車ハブまたは請求項5に記載の自転車用
    車輪。
  9. 【請求項9】前記第2保持部が前記ハブ本体の前記挿入
    部より軸方向に内側に配設され、前記第1保持部が前記
    ハブ本体の前記挿入部より軸方向に外側に配設された、
    請求項1に記載の自転車ハブまたは請求項8に記載の自
    転車用車輪。
  10. 【請求項10】前記第1スポーク開口部の前記第1及び
    第2保持部はそれぞれ、各前記保持部の前記中心長手軸
    芯が前記ハブ軸の前記中心軸芯を通過しないよう角度が
    つけられた中心長手軸芯を有する部分円筒面により画定
    され、請求項9に記載の自転車用車輪。
  11. 【請求項11】前記第1スポーク開口部のそれぞれの前
    記第1及び第2保持部の前記中心長手軸芯が互いに平行
    である、請求項9に記載の自転車ハブまたは請求項10
    に記載の自転車用車輪。
  12. 【請求項12】各前記第1スポーク開口部の前記挿入部
    はそれぞれ、対応する各前記第1スポーク開口部の前記
    第1及び第2保持部に平行な中心長手軸芯を有する、請
    求項9に記載の自転車ハブ。
  13. 【請求項13】前記第1スポーク開口部は前記ハブ軸の
    前記中心軸芯に対し斜方向に延びる、請求項1または9
    に記載の自転車ハブ。
  14. 【請求項14】前記第1スポーク開口部は、前記第1ス
    ポーク開口部の外周列と、前記第1スポーク開口部の前
    記外周列から前記ハブ本体に沿って軸方向に間隔をおい
    て配置された前記第1スポーク開口部の内周列とを形成
    するよう配置されている、請求項1に記載の自転車ハブ
    または請求項5に記載の自転車用車輪。
  15. 【請求項15】前記第1スポーク開口部の前記外周列及
    び内周列は、前記外周列の前記第1スポーク開口部の1
    つと、前記内周列の前記第1スポーク開口部の1つとを
    含む1対の前記第1スポーク開口部を形成するよう配置
    され、前記1対の前記第1スポーク開口部のそれぞれで
    前記保持部の前記中心長手軸芯は互いに平行である、請
    求項9に記載の自転車ハブまたは請求項14に記載の自
    転車用車輪。
  16. 【請求項16】前記ハブ本体は一体の単一部材として一
    体的に形成された第1及び第2端部を有する中心管状部
    を有し、前記第1端部は前記ハブ本体の前記第1端部の
    周囲に円周方向に配置された前記第1スポーク開口部を
    有し、前記第2端部は前記ハブ本体の前記第2端部の周
    囲に円周方向に配置された複数の第2スポーク開口部を
    有する、請求項1に記載の自転車ハブまたは請求項5に
    記載の自転車用車輪。
  17. 【請求項17】前記軸の前記第2端に連結されたフリー
    ホイールをさらに含む、請求項1に記載の自転車ハブま
    たは請求項5に記載の自転車用車輪。
  18. 【請求項18】前記ハブ本体の周囲の、前記第1スポー
    ク開口部から軸方向に間隔があいた位置で円周方向に配
    置された1組の第2スポーク開口部をさらに含む、請求
    項1に記載の自転車ハブまたは請求項5に記載の自転車
    用車輪。
  19. 【請求項19】可撓性材料から形成され、円周方向に間
    隔があけられた複数のスリットを周囲に有する管状体を
    備え、 前記管状体は、自転車ハブの周囲で円周方向に間隔があ
    けられたスポーク開口部と嵌合するような形状及び寸法
    に形成されている、自転車ハブ用スポーク開口部カバ
    ー。
  20. 【請求項20】前記スリットは前記管状体の中心軸芯に
    対し斜め方向に延びる、請求項19に記載のスポーク開
    口部カバー。
  21. 【請求項21】前記スリットは各端に拡大開口部を有す
    る、請求項20に記載のスポーク開口部カバー。
  22. 【請求項22】第1端と第2端とを有し、前記第1端と
    前記第2端との間に所定の長さを有する可撓性本体部
    と、 前記本体部の前記第1及び第2端にそれぞれ配置され、
    第1スポーク開口部及び第2スポーク開口部にそれぞれ
    摩擦により保持されるような形状及び寸法に形成された
    第1突起及び第2突起とを備えた自転車ハブ用スポーク
    開口部カバー。
  23. 【請求項23】第1端と第2端とを有し、前記第1端と
    前記第2端との間に所定の長さを有する可撓性本体部
    と、 前記本体部の前記第1及び第2端にそれぞれ配置され、
    一つに連結されて、自転車ハブの周囲で円周方向に間隔
    があけられたスポーク開口部と嵌合するような寸法に形
    成された管状体を形成するよう構成された第1コネクタ
    及び第2コネクタと、を備えた自転車ハブ用スポーク開
    口部カバー。
  24. 【請求項24】前記本体部は、スポークのヘッドの幅よ
    り大きい所定の幅を有する、請求項22に記載のスポー
    ク開口部カバーまたは請求項23に記載の自転車ハブ用
    スポーク開口部カバー。
  25. 【請求項25】前記第1及び第2突起が、スポークのヘ
    ッドの幅より大きい所定の幅を有する、請求項24に記
    載のスポーク開口部カバー。
  26. 【請求項26】前記第1コネクタは、ハブの前記スポー
    ク開口部の1つの中に受容されるような形状及び寸法に
    形成された管状形状を有し、 前記第2コネクタは、前記第1コネクタにスナップ嵌め
    する戻り止めである、請求項24に記載のスポーク開口
    部カバー。
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