JP2001212940A - 湿し水供給量の制御方法とそれに用いる制御装置 - Google Patents

湿し水供給量の制御方法とそれに用いる制御装置

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JP2001212940A
JP2001212940A JP2000023034A JP2000023034A JP2001212940A JP 2001212940 A JP2001212940 A JP 2001212940A JP 2000023034 A JP2000023034 A JP 2000023034A JP 2000023034 A JP2000023034 A JP 2000023034A JP 2001212940 A JP2001212940 A JP 2001212940A
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JP
Japan
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dampening solution
ink
supply amount
roller
mixture
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JP2000023034A
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English (en)
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Toshihiro Ito
智弘 伊藤
Masao Mogi
雅男 茂木
Norifumi Furuya
憲文 古谷
Takeshi Ono
剛士 小野
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最低含水率が紙幅の外側に検出されることは少
なくなく、それが異常値とすべき情報であるにも関わら
ず、それに基づいて制御した為に生じる問題である、損
紙の発生を無くし、損紙低減や高品質の維持を目指し、
特には自動制御にも適して、生産コストの低減にも貢献
させられることが可能な、湿し水供給量の制御方法やそ
れに用いる制御装置を提供する。 【解決手段】オフセット印刷におけるインキ中に含まれ
る湿し水の量的割合のデータを得るべく、インキングロ
ーラー中の金属ローラー上にあるインキに赤外線利用の
測定を行い、得られたデータに基づいた処理を行うこと
によって湿し水の供給量を制御する技術で、金属ローラ
ー上で印刷用紙が通る紙幅の範囲内に存在するインキに
関する前記測定を行ったデータに基づいて水元ローラー
回転量を調整して、湿し水の供給量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はオフセット印刷機、
特には輪転機における湿し水の供給量の制御方法に関す
るものである。尚、オフセット印刷機のインキングロー
ラー群中の金属ローラー上のインキ中に含まれる湿し水
の割合を、以下では単に含水率と称する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機で品質の良い印刷物を
作成するため、インキだけでなく湿し水も最適な供給量
を維持する必要がある。湿し水供給量が変わると網点の
着肉形状が変わってしまうため、インキ供給量の調節だ
けでは基準印刷物の色調を維持することが不可能にな
る。
【0003】一般的に、湿し水の供給量が少ないと、 版の網点に盛ることができるインキの量が増え、印刷
再現色域が大きくなり、 インキの着肉形状が安定するため、色調が安定し、 紙が余分に水を吸わないので見当が合うので、良い、 とされている。しかし、湿し水の量が閾値を下回ると、
地汚れ、ブラン残りによっておこる汚れ等の印刷障害が
起こる。従って、湿し水の供給量は湿し水不足による印
刷障害が起こる寸前が品質的に一番良いとされている。
【0004】ところが、湿し水のそのときの供給量が、
湿し水不足による印刷障害を起こす寸前か/否かを、印
刷機オペレータ等が適切に判断できるようになる為に
は、非常に長い実務経験を積むことを避けては通れな
い。そのため、経験の浅い印刷機オペレータは湿し水の
供給量の不足による印刷障害を恐れがちになり、湿し水
の過剰供給を行い易く、その結果、印刷再現色域が狭
く、色調が不安定で、見当の合わない印刷物を作ってし
まい易く、もし湿し水量閾値を上回った場合には、水
マーク等の印刷障害までも引き起こしてしまうことにな
り、損紙を増大させる。
【0005】高品質での安定と損紙の低減を目指し、湿
し水供給量の制御方法の一つとして、例えば、特願平1
1−299325号にも示されるように、オフセット印
刷機のインキングローラー群中の金属ローラー上に存在
するインキと湿し水の混合体の層の含水率のデータを得
るべく赤外線を用いた測定を行い、測定結果から、金属
ローラー上の幅方向に異なる値で分布している含水率の
中の最低含水率値が上限と下限の間の一定範囲内に存在
するように水元ローラー回転量を調整することにより湿
し水の供給量を制御するものがある。この制御では、金
属ローラー上の最低含水率値は、下限値(品質目標含水
率値)より大きい値で、上限値(色調に影響を与えない
幅の含水率値)の範囲内に存在することになる。また、
この他にも例えば、特公平7−98396号公報や特公
平8−25269号公報などにも記載された技術が知ら
れている。
【0006】しかし、紙が通っていない両外側の金属ロ
ーラー上の含水率は、紙が通っている金属ローラー上の
含水率と比べ、値の大きさやバラツキが大きく異なる。
そのため、仕事毎に変わる紙幅を考慮せずに、上記の湿
し水の供給量制御を行うと、印刷障害を引き起こすこと
が多かった。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来
技術の問題点に鑑みなされたものであり、最低含水率が
紙幅の外側で検出されることがあり、それが異常値であ
るにも関わらず、そのデータがもたらす情報に基づいた
制御を行なう為に生じる問題点を無くすこと、例えば損
紙の発生を無くすことで、一層の損紙低減と高品質の維
持を目指し、特には自動制御にも適しており、もって生
産コストの低減に貢献させられることが可能な、湿し水
供給量の制御方法やそれに用いる制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決する手段】上記課題を解決するために、請
求項1に示す発明は、オフセット印刷におけるインキと
湿し水との混合物中に含まれる湿し水の量的割合のデー
タを得るべく、オフセット印刷機のインキングローラー
群中の金属ローラー上にあるインキと湿し水との混合物
に対して赤外線を利用した測定を行い、該測定で得られ
たデータに基づいた処理を行うことによって湿し水の供
給量を制御する方法であって、前記金属ローラー上で印
刷用紙が通る紙幅の範囲内に存在するインキと湿し水と
の混合物に関する前記測定を行い、該データに基づいて
水元ローラー回転量を調整することにより湿し水の供給
量を制御することを特徴とする湿し水供給量の制御方法
である。
【0009】また、請求項2に示す発明は、オフセット
印刷機のインキングローラー群中の金属ローラー上にあ
るインキと湿し水との混合物に対して赤外線を照射した
ときの反射光を利用して、インキと湿し水との混合物中
に含まれる湿し水の量的割合の測定に利用可能な湿し水
割合測定手段と、前記金属ローラー上で印刷用紙が通る
紙幅の範囲内に存在するインキと湿し水との混合物に関
する前記測定のデータを受け取り、該データに基づいて
水元ローラーの適正な回転量を判断し該蛇移転量を調整
する水元ローラー回転量調整手段、以上を具備すること
を特徴とする湿し水供給量の制御装置である。
【0010】本発明によれば、オフセット印刷機のイン
キングローラー群中の金属ローラー上に存在するインキ
と湿し水の混合体の層の含水率のデータを得るべく赤外
線を用いた測定を行う際に、予め、用紙の紙幅を調べ、
金属ローラー上の幅方向において、用紙が通る幅範囲だ
けを測定させ、測定された含水率の中の最低含水率値が
上限と下限の間の一定範囲内に存在するように水元ロー
ラー回転量を調整することにより湿し水の供給量を制御
する。この結果、印刷用紙の外側の含水率値のバラツキ
の影響を受けないために、大幅な品質安定と損紙の低減
を可能にする。
【0011】尚、インキの測定データは、実際の印刷時
の状態を巧く反映したものが好ましいことから、測定に
使用する金属ローラーは、なるだけ印刷版に近いところ
に存在するものが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】<実施例> (1)紙幅の範囲内だけを測定できる様に、赤外線セン
サーの移動範囲を調整した。 (2)オペレータが本機で校正をとった時、印刷機で測
定されている含水率値のうち最低値のものを品質目標含
水率値とした。 (3)品質目標とする含水率値に安全マージンとして1
%を加えた値を下限として、また色調に影響のない含水
率の範囲を2%とし、前記金属ローラー上の最低含水率
値が、 〔品質目標含水率値+1〕%〜〔品質目標含水率+3〕
% の範囲内に存在するように、以下の条件で湿し水供給量
制御をした。
【0013】イ)最低含水率値が、品質目標の含水率値
+1%未満になったら、水元ローラーの回転数を上げ
る。 ロ)最低含水率値が、品質目標の含水率値+3%より大
きくなったら、水元ローラーの回転数を下げる。 ハ)最低含水率値が、品質目標の含水率値+1%以上で
あり、且つ品質目標の含水率値+3%以下であるとき
は、水元ローラーの回転数を変化させようとしない。
【0014】<比較例> い)従来の制御方法との比較とするため、紙幅に関係な
く測定できる様に、赤外線センサーの移動範囲を調整す
る。 ろ)前記本発明の実施例の(2)と同じ。 は)前記実施例の(3)と同じ。
【0015】湿し水供給量が適正でないために発生した
損紙の発生率と色調の最大変動値を本発明の制御による
場合と従来の制御による場合とで比較した。結果は表1
に示すようになった。尚、ここで、点Aはグレー(シャ
ドー)の服、点Bはグレー(ライト)の服、そして点C
は女性の顔の肌色の部分である。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、上記制御法を用いるこ
とで、従来よりも印刷物の色調などをより高品質に維持
しながら、湿し水供給量の制御の際に生じる損紙の発生
をさらに減少させ、生産コストの減少が可能になった。
フロントページの続き (72)発明者 小野 剛士 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2C034 BB01 BB21 BB32 2C250 EA29 EB20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オフセット印刷におけるインキと湿し水と
    の混合物中に含まれる湿し水の量的割合のデータを得る
    べく、オフセット印刷機のインキングローラー群中の金
    属ローラー上にあるインキと湿し水との混合物に対して
    赤外線を利用した測定を行い、該測定で得られたデータ
    に基づいた処理を行うことによって湿し水の供給量を制
    御する方法であって、 前記金属ローラー上で印刷用紙が通る紙幅の範囲内に存
    在するインキと湿し水との混合物に関する前記測定を行
    い、該データに基づいて水元ローラー回転量を調整する
    ことにより湿し水の供給量を制御することを特徴とする
    湿し水供給量の制御方法。
  2. 【請求項2】オフセット印刷機のインキングローラー群
    中の金属ローラー上にあるインキと湿し水との混合物に
    対して赤外線を照射したときの反射光を利用して、イン
    キと湿し水との混合物中に含まれる湿し水の量的割合の
    測定に利用可能な湿し水割合測定手段と、 前記金属ローラー上で印刷用紙が通る紙幅の範囲内に存
    在するインキと湿し水との混合物に関する前記測定のデ
    ータを受け取り、該データに基づいて水元ローラーの適
    正な回転量を判断し該蛇移転量を調整する水元ローラー
    回転量調整手段、以上を具備することを特徴とする湿し
    水供給量の制御装置。
JP2000023034A 2000-01-31 2000-01-31 湿し水供給量の制御方法とそれに用いる制御装置 Pending JP2001212940A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61148061A (ja) * 1984-12-24 1986-07-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd オフセツト印刷機におけるインキと湿し水の自動制御方法
JPS6467342A (en) * 1987-09-09 1989-03-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Printing density and gradation control apparatus of printing press
JPH10250041A (ja) * 1997-03-13 1998-09-22 Toppan Printing Co Ltd 湿し水制御装置および印刷機

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