JP2001212771A - 締付工具のコントローラ - Google Patents

締付工具のコントローラ

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JP2001212771A
JP2001212771A JP2000024151A JP2000024151A JP2001212771A JP 2001212771 A JP2001212771 A JP 2001212771A JP 2000024151 A JP2000024151 A JP 2000024151A JP 2000024151 A JP2000024151 A JP 2000024151A JP 2001212771 A JP2001212771 A JP 2001212771A
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Japan
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tightening
controller
tightening tool
tools
tool
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JP2000024151A
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English (en)
Inventor
Yukito Harada
友喜人 原田
Yoshio Shiraiwa
義夫 白岩
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YUTANI CORP
YUTANI KK
Original Assignee
YUTANI CORP
YUTANI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の締付工具を互いに独立に制御すること
ができる締付工具のコントローラを提供する。 【解決手段】 コントローラ1には、レンチ2A,2B
の夫々に供給される空気の圧力を制御するための第1,
第2の圧力制御用ポート11A,11Bを形成すると共
に、レンチ2A,2Bの夫々に供給される空気の流量を
制御するための第1,第2の流量制御用ポート12A,1
2A,12B,12Bを形成している。また、上記コント
ローラ1は、レンチ2A,2Bからの検出出力を受ける
ための第1,第2の検出用ポート13A,13Bを有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、締付工具のコント
ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、締付工具のコントローラとして
は、締付工具に取り付けられたトルクセンサ等の検出信
号に基づいて、1つの締付工具の動作を制御するものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の締付
工具の動作を制御する場合は、締付工具の数と同数のコ
ントローラを用意しなければならない。つまり、上記締
付工具のコントローラでは、1つの締付工具の動作しか
制御できず、複数の締付工具を同時に、または、複数の
締付工具を互いに独立に制御することができないという
問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、複数の締付工具
を同時にまたは互いに独立に制御することができる締付
工具のコントローラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の締付工具のコントローラは、複数
の締付工具の夫々に供給される異なる複数の圧力を制御
するための複数の圧力制御用ポートと、上記締付工具の
夫々に供給される異なる複数の流量を制御するための複
数の流量制御用ポートと、上記締付工具の夫々から送出
された複数の締付トルクを表わす検出出力を受けるため
の複数の検出用ポートとを備えたことを特徴としてい
る。
【0006】上記請求項1の発明の締付工具のコントロ
ーラによれば、締付工具を制御する場合、上記複数の圧
力制御用ポートの夫々から信号を送出して、各締付工具
に供給される圧力を制御する。また、上記複数の流量制
御用ポートの夫々から信号を送出して、各締付工具に供
給される流量を制御する。そして、上記締付工具の夫々
から送出された複数の検出出力を複数の検出用ポートで
受けている。
【0007】このように、上記複数の圧力制御用ポート
を有しているので、複数の圧力制御用ポートから異なる
電気信号を送出することにより、各締付工具毎に異なる
圧力の空気を供給することができる。また、上記複数の
流量制御用ポートを有しているので、複数の流量制御用
ポートから同時に信号を送出して、複数の締付工具を同
時に作動させることができる。また、上記複数の検出用
ポートを有するので、各締付工具からの検出信号を受け
て、締付工具の個々の状態を感知することができる。
【0008】また、請求項2の発明の締付工具のコント
ローラは、請求項1の締付工具のコントローラにおい
て、予め定められた順序の複数の設定内容を表わすグル
ープ設定を複数個記憶する記憶手段と、上記複数のグル
ープ設定のうちのどのグループ設定を実行するかを選択
する選択手段と、上記選択手段により選択されたグルー
プ設定に基づいて信号を出力する出力手段とを有するこ
とを特徴としている。
【0009】上記請求項3の発明の締付工具のコントロ
ーラによれば、予め定められた順序の複数の設定内容を
表わすグループ設定が記憶手段に複数個記憶され、その
複数のグループ設定のうちのどのグループ設定を実行す
るかを選択手段が選択し、選択手段により選択されたグ
ループ設定の出力信号を出力手段が出力する。
【0010】このように、予め定められた順序の複数の
設定内容を表わすグループ設定の出力信号が出力される
ので、この出力信号で締付工具を制御することにより、
その締付工具を、複数の設定内容に基づいて順次自動的
に制御することができる。
【0011】また、請求項3の発明の締付工具のコント
ローラは、請求項2の締付工具のコントローラにおい
て、上記複数の締付工具の夫々に対して起動しているか
否かを判断し、上記締付工具が起動していれば、上記出
力手段が出力する信号で上記締付工具を制御する制御手
段を備えることを特徴としている。
【0012】上記請求項3の発明の締付工具のコントロ
ーラによれば、上記複数の締付工具の夫々に対して起動
しているか否かを判断し、締付工具が起動していれば、
その締付工具を出力手段の出力信号で制御手段が制御す
ることによって、各締付工具の締付または弛緩作業を時
間的にずらすせることができる。したがって、上記複数
の締付工具を互いに独立に制御することができる。
【0013】また、請求項4の発明の締付工具のコント
ローラは、請求項2または3の締付工具のコントローラ
において、上記締付トルクを表わす検出出力に基づいて
締付工具が被締付物を所定トルクで緩ませようとしたか
否かを感知する感知手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0014】上記請求項4の発明の締付工具のコントロ
ーラは、上記締付トルクを表わす検出出力に基づいて締
付工具が被締付物を所定トルクで緩ませようとしたか否
かを感知手段で感知するので、締付工具が弛緩作業を行
っていると判断し、締付工具に供給される流量を増加さ
せることにより、被締付物を確実に緩ませることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の締付工具のコント
ローラを図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の実施の一形態の締付工具の
コントローラの構成を示すブロック図であり、図2は上
記締付工具のコントローラの制御を説明するための図で
ある。図2に示すように、上記締付工具のコントローラ
1は、締付工具としての2つのレンチ2A,2Bに供給
される空気の圧力および流量を制御している。
【0017】上記コントローラ1は、レンチ2A,2B
の夫々に供給される空気の圧力を制御するための第1,
第2の圧力制御用ポート11A,11Bと、レンチ2A,
2Bの夫々に供給される空気の流量を制御するための第
1,第2の流量制御用ポート12A,12A,12B,12
Bと、レンチ2A,2Bからの検出出力を受けるための
第1,第2の検出用ポート13A,13Bとを備えてい
る。上記第1,第2の圧力制御用ポート11A,11Bに
は、電気信号を受けて出力空気の圧力を調節する電空レ
ギュレータ4A,4Bを、電空制御ケーブル14,14を
介して接続している。また、上記第1の流量制御用ポー
ト12A,12Aには、大流量調節弁5Aを高速用ケー
ブル15で接続し、小流量調節弁6Aを低速用ケーブル
16で接続している。同様に、上記第2の流量制御用ポ
ート12B,12Bにも、大流量調節弁5Bを高速用ケ
ーブル15で接続し、小流量調節弁6Bを低速用ケーブ
ル16で接続している。また、図示しないが、上記レン
チ2A,2Bはエンコーダとトルクセンサを有してい
る。上記レンチ2A,2Bと第1,第2の検出用ポート1
3A,13Bとがセンサーケーブル17,17で接続され
いて、レンチ2A,2Bのエンコーダ,トルクセンサから
の検出出力がセンサーケーブル17,17を介してコン
トローラ1に送られる。
【0018】また、上記コントローラは、図1に示すよ
うに、予め定められた順序の複数の設定内容が入力され
たグループ設定を複数個記憶する記憶手段としてのメモ
リ105と、複数のグループ設定のうちのどのグループ
設定を実行するかを選択する選択手段としてのCPU1
04と、そのCPU104により選択されたグループ設
定に基づいて信号を出力する出力手段としてのI/O
(入出力)インターフェイス108A,108Bとを有し
ている。上記CPU103は、レンチ2A,2Bのトル
クセンサ101A,101Bからの検出信号を、増幅器
102,102およびA/D(アナログ/デジタル)コン
バータ103を介して受ける。上記トルクセンサ101
A,101Bの検出出力は、増幅器102,102で増幅
されてA/Dコンバータ103に送られた後、CPU1
04を介してメモリ105に記憶される。また、上記メ
モリ105に記憶されたグループ設定の入力はキースイ
ッチ107で行い、グループ設定の表示は例えば液晶デ
ィスプレイからなる表示部106で行う。また、上記I
/Oインターフェイス108A,108Bは、第1,第2
の圧力制御用ポート11A,11Bおよび第1,第2の流
量制御用ポート12A,12A,12B,12Bにつなが
っている。なお、109は、オートゼロ用のD/A(デ
ジタル/アナログ)コンバータである。
【0019】上記構成のコントローラ1がレンチ2A,
2Bを制御する場合、第1,第2の圧力制御用ポート1
1A,11Bから電空レギュレータ4A,4Bに電気信号
を送って、電空レギュレータ4A,4Bが出力する空気
の圧力を決定する。そして、上記第1,第2の流量制御
用ポート12A,12A,12B,12Bから小流量調節
弁6A,6B,大流量調節弁5A,5Bに信号を送って、
小流量調節弁6A,6B,大流量調節弁5A,5Bを順次
開放する。より詳しくは、上記ナットが着座するまで小
流量調節弁6A,6Bのみを開放し、ナットが着座する
と大流量調節弁5A,5Bも開放する。
【0020】このように、上記第1,第2の圧力制御用
ポート11A,11Bを有しているので、電空レギュレ
ータ4A,4Bの夫々に異なる電気信号を送出して、レ
ンチ2A,2Bの夫々に互いに異なる圧力の空気を供給
することができる。また、上記第1,第2の流量制御用
ポート12A,12A,12B,12Bを有しているの
で、小流量調節弁6A,6B,大流量調節弁5A,5Bに
同時に信号を送出して、2つのレンチ2A,2Bを同時
に作動させることができる。また、上記第1,第2の検
出用ポート13A,13Bを有するので、各レンチ2A,
2Bからの検出信号を受けて、レンチ2A,2Bの個々
の状態を感知することができる。
【0021】また、上記コントローラ1の2レンチ制御
は例えば図3のフローチャートに従って行われる。な
お、図3のフローチャート中に示すS30,S31,…,
S131,S132,…は処理手順の番号であり、S3
0,S31,…,S131,S132,…で制御手段を構成
している。
【0022】まず、図3に示すように、処理をスタート
させ、S30で電源をオンにする。そして、S31,S
131でレンチ2A,2Bがスタートしたと判断すると
S32,S132に進む一方、レンチ2A,2Bがスター
トしていないと判断するとS32,S132に進まず、
S31,S131を再び行う。
【0023】次に、S32,S132で小流量調節弁6
A,6B,大流量調節弁5A,5Bを順次開放(図3ではS
OL ONと記す)してS33,S133に進み、トルク
センサ101A,101B(図1に示す)からの締付トル
クDATAが、予め設定されたCONT以上の値になる
とS34,S134に進む。そして、S34,S134
で、小流量調節弁6A,6B,大流量調節弁5A,5Bを
閉じる(図3ではSOL OFFと記す)。
【0024】次に、S35,135で、カウント本数に
達したか、つまり締め付けるべきワークの数に達したか
を判断する。締め付けるべきワークを全て締めつけてい
れば処理を終了する一方、締め付けるワークがまだ残っ
ていればS31,131に戻り、S31〜S35,S13
1〜S135を再び行う。
【0025】このように、S31,S131でレンチ2
A,2Bのスタートを判断することによって、S31,S
32…に対してS131,S132…を時間的にずらす
せることができる。したがって、2つのレンチ2A,2
Bを互いに独立に制御することができる。
【0026】また、上記コントローラ1による電空レギ
ュレータ4,4の制御は例えば図4のフローチャートに
従って行われる。なお、図4のフローチャート中に示す
S41,S42,…は処理手順の番号である。
【0027】まず、図4に示すように、処理をスタート
させ、S41で電源をオンにする。次に、S42で被締
付物としてのワークを選択すると、そのワークを適切に
締め付けるための締付トルクがメモリ105(図1に示
す)に記憶される。そして、次のS43において、S4
2で選ばれたワークの締付トルクに対応するエア圧力の
データが電気信号で電空レギュレータ4A,4Bに出力
される。
【0028】次に、S44でレンチ2A,2Bの起動レ
バーを引くと、レンチ2A,2Bが起動する。そうする
と、S45において、小流量調節弁6A,6B,大流量調
節弁5A,5Bを順次開放(図4ではSOL ONと記す)
して、ワークを締め付けるのに適切な圧力の空気が、小
流量調節弁6A,6Bと大流量調節弁5A,5Bのうちの
少なくとも一方を通った後、レンチ2A,2Bに供給さ
れる。そして、次のS46で、トルクセンサ101A,
101B(図1に示す)からの締付トルクDATAが、予
め設定されたCONT以上の値になるとS47に進む。
そして、S47で、小流量調節弁6A,6B,大流量調節
弁5A,5Bを閉じる(図4ではSOL OFFと記す)。
【0029】次に、S48で、カウント本数に達した
か、つまり締め付けるべきワークの数に達したかを判断
する。締め付けるべきワークを全て締めつけていれば処
理を終了する一方、締め付けるワークがまだ残っていれ
ばS42に戻り、S42〜S47を再び行う。
【0030】このように、上記レンチ2A,2Bに供給
する空気の圧力を電空レギュレータ4A,4Bで調節す
るので、ワークの数やそのワークの適切な締付トルクを
予め入力しておくことにより、レンチ2A,2Bに供給
する空気の圧力をソフトウェアーで自動的に切り換える
ことができる。
【0031】また、上記コントローラ1で被締付物とし
ての例えばねじを緩ませる場合は、例えば図5のフロー
チャートに従って制御が行われる。なお、図5のフロー
チャート中に示すS51,S52,…は処理手順の番号で
ある。
【0032】まず、図5に示すように、処理をスタート
させ、S51で電源をオンにする。次に、S52でレン
チ2A,2Bのエア切換を手動にて行う。より詳しく説
明すると、上記レンチ2A,2Bが有するエア切換のス
イッチを手動で切り替えて、レンチ2A,2Bの駆動軸
が弛緩方向に回転するようにする。
【0033】次に、S53でレンチ2A,2Bの起動レ
バーを引くと、レンチ2A,2Bが起動する。そうする
と、S55で小流量調節弁6A,6B(図5ではSOL1
という)をオンつまり開放する。そうすると、上記レン
チ2A,2Bがねじを緩めようとすると、トルクセンサ
101A,101B(図1に示す)からマイナスの値を持
つ信号が出力されて、その出力をA/Dコンバータ10
3(図1に示す)を介してCPU104(図1に示す)で感
知する。そして、感知手段としてのS55で、トルクセ
ンサ101A,101Bからの締付トルクが予め設定さ
れた値以上であるか否かを判断する。より詳しくは、上
記締付トルクの絶対値を示す−DATAが、予め設定さ
れた値の絶対値を示す−STを以上であるとS56に進
む一方、−DATAが予め設定された値−STより小さ
いとS56には進まずS55を繰り返す。つまり、締付
トルクの絶対値と、所定の値の所定値とを比較して、締
付トルクの絶対値が所定値の絶対値より大きいとS56
に進む一方、締付トルクの絶対値が所定値の絶対値より
小さいとS56には進まずS55を繰り返す。そして、
次のS56で大流量調節弁5A,5B(図5ではSOL2
という)をオンつまり開放し、大流量調節弁5,5および
小流量調節弁6,6からの空気をレンチ2A,2Bに供給
する。そして、S57でねじが一気に緩み、S58でレ
ンチ2A,2Bが停止して、処理を終了する。
【0034】このように、上記ねじを緩ませるようとす
ると、トルクセンサ101A,101Bからマイナスの
値を持つ締付トルクDATAが出力される。このマイナ
スの値を持つ締付トルクDATAをS55で感知される
ことによって、レンチ2A,2Bの駆動軸が弛緩方向に
回転駆動しようとしていることを感知できる。したがっ
て、上記大流量調節弁5A,5Bおよび小流量調節弁6
A,6Bを開放し、大流量調節弁5A,5Bおよび小流量
調節弁6A,6Bからの空気でねじを緩ませることがで
きる。
【0035】また、上記コントローラ1のグループ設定
の制御は、例えば、図6のフローチャートと表1に従っ
て行う。図6のフローチャート中に示すS61,S62,
…は処理手順の番号である。また、表1は、グループ設
定A,B,C,…とステップ1,2,…との関係の一例を示
している。このグループ設定A,B,C,…は、予め定め
られた順序の複数の設定内容が表わしている。また、図
1に示すように、グループ設定A,B,C…がメモリ10
5に複数個記憶され、その複数のグループ設定A,B,C
…のうちのどのグループ設定A,B,C…を実行するかを
CPU104が選択し、CPU104により選択された
グループ設定A,B,C…の出力信号をI/Oインターフ
ェイス108A,108Bから出力する。
【0036】以下、上記レンチ2Aがグループ設定Aを
行う場合について説明する。なお、ここでは、上記グル
ープ設定Aをレンチ2Aが行う。
【0037】
【表1】
【0038】まず、図6に示すように、処理がスタート
すると、S61で電源をオンにする。次に、S62にお
いて、D/Aコンバータ109,109(図1に示す)に
よって、A/Dコンバータ103(図1に示す)のオート
ゼロを行う。つまり、上記A/Dコンバータ103の0
調整を行う。このとき、上記A/Dコンバータ103の
0調整が完了するとS63に進むが、その0調整が完了
しないとS63に進めない。そして、次のS63では、
現在のステップがどれかを判断すると共に、そのステッ
プがどのワークに対応しているかを判断し、次のS64
でそのワークの設定内容でコントロールするようにす
る。具体的には、S63におけるステップがステップ1
であると、そのステップ1がワーク2(以下、W2と記
す)であると判断し、S64でW2の設定内容でコント
ロールするようにする。
【0039】次に、S65でレンチ2Aの起動レバーを
引くと、レンチ2Aが起動しする。そうすると、S66
において、小流量調節弁6A,大流量調節弁5Aを順次
開放(図6ではSOL ONと記す)して、W2を締め付
けるのに適切な圧力の空気が、小流量調節弁6Aと大流
量調節弁5Aのうちの少なくとも一方を通った後、レン
チ2Aに供給される。そして、次のS67で、トルクセ
ンサ101A(図1に示す)からの締付トルクDATA
が、予め設定されたCONT以上の値になるとS68に
進む。そして、次のS68で、小流量調節弁6A大流量
調節弁5Aを閉じる(図6ではSOL OFFと記す)。
【0040】次に、S69で、カウント本数に達した
か、つまり締め付けるべきW1の数に達したかを判断
し、締め付けるべきW2を全て締めつけていればS70
に進む一方、S69で締め付けるW2がまだ残っていれ
ばS65に戻り、S65〜S68を再び行う。
【0041】次に、S70で、現在のステップがグルー
プ設定の最終ステップか否かを判断する。S70におい
て、現在のステップがグループ設定の最終ステップであ
るとS72に進む一方、現在のステップがグループ設定
の最終ステップでなければS71に進む。ちなみに、グ
ループ設定Aの最終ステップはステップ6である。
【0042】そして、S71では、次のステップがどの
ワークかを判断する。具体的には、次のステップがステ
ップ2であると、S71でステップ2がワーク1(以
下、W1)と判断して、そのW1に対してS64〜S7
0を繰り返す。この場合、再び行うS64で、W1の設
定内容でコントロールするようにする。
【0043】一方、S72では、レンチ2Aが行うべき
グループ設定が他にあるか否かを判定する。つまり、S
72において、レンチ2Aが行うべきグループ設定が他
にある場合は、そのグループ設定に従ってS62〜S7
0を再び繰り返す。また、上記レンチ2Aが行うべきグ
ループ設定が他になければ、処理を終了する。
【0044】このように、グループ設定AにけるW1,
W2,…に対応する設定内容の出力信号が順次出力さ
れ、この出力信号でレンチ2Aが制御されている。した
がって、上記レンチ2Aを、グループ設定AのW1,W
2,…に対応する設定内容に基づいて順次自動的に制御
することができる。
【0045】また、上記グループ設定A,B,C,…とレ
ンチ2A,2Bとの組み合わせを自由に設定できるのは
言うまでもない。また、2つのレンチ2A,2Bのグル
ープ制御を行ったが、複数のレンチのグループ制御を行
っていもよい。この場合、レンチ,圧力制御用ポート,
大流量調節弁を制御するための流量制御用ポート,小流
量調節弁を制御するための流量制御用ポートおよび検出
用ポートの数を全て等しくする。
【0046】上記実施の形態では、電空レギュレータ
4,4を用いたが、図7に示すように、複数の圧力調整
バルブ81,82,83,…を用いてもよい。また、電空
レギュレータの代わりに比例電磁弁等を用いてもよい。
【0047】また、上記実施の形態では、空気を動力と
するレンチ2A,2Bを用いてが、電気を動力とするレ
ンチを用いてもよい。また、上記締付工具の一例として
のレンチを制御したが、例えば多軸ナットランナー等を
制御してもよい。また、上記実施の形態では、トルクレ
ンチ2A,2Bがエンコーダを有していたが、トルクレ
ンチにエンコーダはなくてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の締付工具のコントローラは、第1,第2の圧力制御
用ポートを有しているので、第1,第2の圧力制御用ポ
ートから異なる電気信号を送出することにより、各締付
工具毎にに異なる圧力の空気を供給することができる。
また、第1,第2の流量制御用ポートを有しているの
で、第1,第2の流量制御用ポートから同時に信号を送
出して、2つの締付工具を同時に作動させることができ
る。また、第1,第2の検出用ポートを有するので、各
締付工具からの検出信号を受けて、締付工具の個々の状
態を感知することができる。
【0049】請求項2の発明の締付工具のコントローラ
は、予め定められた順序の複数の設定内容を表わすグル
ープ設定の出力信号が出力されるので、この出力信号で
締付工具を制御することにより、その締付工具を、複数
の設定内容に基づいて順次自動的に制御することができ
る。
【0050】請求項3の発明の締付工具のコントローラ
は、上記複数の締付工具の夫々に対して起動しているか
否かを判断し、締付工具が起動していれば、その締付工
具を出力手段の出力信号で制御手段が制御するので、各
締付工具の締付または弛緩作業を時間的にずらすことが
できる。したがって、上記複数の締付工具を互いに独立
に制御することができる。
【0051】請求項4の発明の締付工具のコントローラ
は、上記締付トルクを表わす検出出力に基づいて締付工
具が被締付物を所定トルクで緩ませようとしたか否かを
感知手段で感知するので、締付工具が弛緩作業を行って
いると判断し、締付工具に供給される流量を増加させる
ことにより、被締付物を確実に緩ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の一形態の締付工具のコ
ントローラの構成を示すブロック図である。
【図2】 図2は上記締付工具のコントローラの制御を
説明するための図である。
【図3】 図3は上記締付工具のコントローラの2レン
チ制御を説明するためのフローチャートである。
【図4】 図4は上記締付工具のコントローラの電空変
換制御を説明するためのフローチャートである。
【図5】 図5は上記締付工具のコントローラの弛緩制
御を説明するためのフローチャートである。
【図6】 図6は上記締付工具のコントローラのグルー
プ設定の制御を説明するためのフローチャートである。
【図7】 図7は上記締付工具のコントローラの圧力接
続用ポートに接続される圧力制御部の変形例の一つを示
している。
【符号の説明】
1 コントローラ 2A,2B レンチ 104 CPU 105 メモリ 108A,108B I/Oインターフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C038 AA01 AA02 AA03 AA04 AA09 BC03 BC05 CA01 CA04 CA06 CB02 CB04 CB06 CB08 CC03 CC08 CC09 EA01 EA02 EA06 5H004 GA34 GB15 HA10 HB10 JA22 JB08 JB10 JB19 LA16 LA19 LB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の締付工具の夫々に供給される異な
    る複数の圧力を制御するための複数の圧力制御用ポート
    と、 上記締付工具の夫々に供給される異なる複数の流量を制
    御するための複数の流量制御用ポートと、 上記締付工具の夫々から送出された複数の複数の締付ト
    ルクを表わす検出出力を受けるための検出用ポートとを
    備えたことを特徴とする締付工具のコントローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の締付工具のコントロー
    ラにおいて、 予め定められた順序の複数の設定内容を表わすグループ
    設定を複数個記憶する記憶手段と、 上記複数のグループ設定のうちのどのグループ設定を実
    行するかを選択する選択手段と、 上記選択手段により選択されたグループ設定に基づいて
    信号を出力する出力手段とを有することを特徴とする締
    付工具のコントローラ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の締付工具のコントロー
    ラにおいて、 上記複数の締付工具の夫々に対して起動しているか否か
    を判断し、上記締付工具が起動していれば、上記出力手
    段が出力する信号で上記締付工具を制御する制御手段を
    備えることを特徴とする締付工具のコントローラ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の締付工具のコ
    ントローラにおいて、 上記締付トルクを表わす検出出力に基づいて締付工具が
    被締付物を所定トルクで緩ませようとしたか否かを感知
    する感知手段を備えたことを特徴とする締付工具のコン
    トローラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015085470A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 Tone株式会社 締緩装置及びその制御方法
JP2019503876A (ja) * 2015-12-21 2019-02-14 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 電動工具を動作させる方法
WO2022124465A1 (ko) * 2020-12-08 2022-06-16 (주)볼팅마스타 토크렌치 다중제어시스템

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