JPH0788740A - デュアルドライブ方式 - Google Patents

デュアルドライブ方式

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Publication number
JPH0788740A
JPH0788740A JP25626393A JP25626393A JPH0788740A JP H0788740 A JPH0788740 A JP H0788740A JP 25626393 A JP25626393 A JP 25626393A JP 25626393 A JP25626393 A JP 25626393A JP H0788740 A JPH0788740 A JP H0788740A
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JP
Japan
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servo motor
servomotor
speed
driven
transmission mechanism
Prior art date
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Pending
Application number
JP25626393A
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English (en)
Inventor
Akira Nihei
亮 二瓶
Tetsuro Kato
哲朗 加藤
Tatsuo Karakama
立男 唐鎌
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックラッシのない駆動制御方式を提供する
こと。 【構成】 第1のサーボモータには位置指令Uを与えて
伝動機構1を駆動し、第2のサーボモータにはU+Δの
位置指令を与えて伝動機構2を駆動する。第2のサーボ
モータの速度ループには積分器を設けない。第2のサー
ボモータの方が速く回転しようとして、第2のサーボモ
ータにより被駆動体側の伝動機構3に内力が与えながら
第1のサーボモータで位置が制御され図1の状態で回転
する。位置指令が逆転すると、第2のサーボモータの方
がΔ分遅く回転しようとするから、図1の状態を保持し
ながら、逆転(被駆動体側の伝動機構3の時計方向回
転)する。移動方向が反転してもて伝動機構の係合関係
は図1の状態を保持するから、バックラッシは生じな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い精度の位置制御が
要求される機械や装置の駆動方式に関し、特に、1つの
負荷を2つのサーボモータで駆動して、位置を制御する
制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械等の産業機械においては、駆動
しようとするテーブルや工具等の被駆動体を伝動機構を
介してモータによって駆動している。特に、これら被駆
動体の位置や速度を制御するときには、モータとしてサ
ーボモータが使用され位置、速度をフィードバック制御
している。また、上記伝動機構としては、一般に、歯車
伝動機構や、ボールネジナット機構が用いられている
が、歯車伝動機構や、ボールネジナット機構において
は、駆動方向(被駆動体の移動方向)が逆転したときバ
ックラッシの問題が生じる。被駆動体の位置を検出して
フィードバック制御するフルクローズドループで位置を
制御しているときには問題がないが、被駆動体を駆動す
るサーボモータの回転位置によって位置を制御するセミ
クローズドループで制御する場合には、駆動方向が反転
したときバックラッシ分被駆動体の追従が遅れ、位置誤
差が生じる。特に、2軸以上の軸を同時に駆動して被駆
動体の位置を制御するような場合、1つの軸はその駆動
方向が反転するが他の軸は駆動方向が反転しないような
場合には、バックラッシによって被駆動体は指令どおり
に位置に制御されないという現象が生じる。そのため、
このバックラッシをサーボモータの駆動制御方法によっ
て補正する方法や、機構的に補正する方法が各種提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方策ではバック
ラッシを最小限に抑えることができても、バックラッシ
を完全になくすことは難しく、特に機構的な工夫によ
り、バックラッシをなくすには限界があった。そこで、
本発明の目的は、バックラッシを完全になくした駆動制
御方式を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、2つのサーボ
モータによって上記被駆動体を同時に駆動する。そし
て、一方のサーボモータの速度ループ制御では積分制御
を行なう。しかし、他方のサーボモータの速度ループ制
御では積分制御を行なわない。各サーボモータ側の伝動
機構により被駆動体側の伝動機構を挟圧若しくは張引す
るように位置指令に差を与えて2つのサーボモータを駆
動して上記被駆動体を駆動することによってバックラッ
シをなくす。特に、一方のサーボモータへは目標位置指
令を出力し、他方のサーボモータへは、上記目標位置指
令より設定値だけ差をもった位置指令に該位置指令に両
サーボモータの位置の差が上記設定値なるように補正値
を加算して位置指令として出力して、被駆動体側の伝動
機構を挟圧若しくは張引した状態を保持しながら駆動す
る。位置指令に差を持たせるには、他方のサーボモータ
に予め上記設定値の移動指令を入力して、位置ループ内
に位置偏差として溜めておくようにする。
【0005】
【作用】図1〜図4は本発明の動作原理を説明する伝動
機構の説明図である。これらの図において、1は伝動機
構における一方のサーボモータ(以下第1のサーボモー
タMaという)側の伝動機構(歯車)で、2は他方のサ
ーボモータ(以下第2のサーボモータMbという)側の
伝動機構(歯車)、3は被駆動体側の伝動機構(歯車)
である。被駆動体側の伝動機構3を図1に示すように反
時計方向に回転する向きを正方向とし、伝動機構3を正
方向に回転させるべく、第1のサーボモータMaには位
置指令Uを与え、第2のサーボモータMbには位置指令
(U+Δ)を与えて(Δ>0)、モータ側のそれぞれの
駆動機構1,2を駆動すると、図1に示すように、伝動
機構1はUの位置に移動しようとし、伝動機構2は(U
+Δ)の位置に移動しようとするから、伝動機構1より
伝動機構2の方が早い速度で回転しようとするが、被駆
動体側の伝動機構3が係合しているために両者は同一速
度で回転する。即ち、伝動機構2は被駆動体側の伝動機
構3を反時計方向に回転させるように力を伝動機構3に
伝達する。一方伝動機構1は移動量Δ分だけ遅い速度で
しかサーボモータMaによって回転させられないから、
伝動機構2によって駆動される伝動機構3が回転しよう
とする速度より遅くなり、結局、伝動機構2は伝動機構
3に対して移動量Δに対応する分の力を反時計方向に加
えることになる。即ち、伝動機構3は伝動機構1,2に
よって挟まれ、その間で圧縮(図1における伝動機構3
の下側は圧縮される力を受け、上側は張引する力を受け
る)されるような力を受けた状態で伝動機構3を反時計
方向に回転させる事になる。
【0006】この時、両サーボモータMa,Mbへの位
置指令が異なることから、両サーボモータの位置ループ
には位置偏差が定常的に生じることになり、速度ループ
における積分器の値は増大し、位置偏差を解消しようと
して両サーボモータMa,Mbは最大トルクを発生する
ことになる。それでは、機械を破損させることになるか
ら、本発明は、Δだけ余分に位置指令を入力する第2の
サーボモータMbの速度ループにおける積分器を取り除
く。即ち、積分制御を行なうないようにする。なお、第
1のサーボモータMbは通常どおり速度ループにおいて
積分制御を行なう。その結果、第2のサーボモータMb
は、速度ループに積分器がないから、位置偏差に応じた
トルクしか出力されず、出力トルクが増大することがな
い。その結果、伝動機構3にかかる伝動機構1,2によ
る内力は、位置の差Δに対応する力(Δ×位置ループの
ゲイン×速度ループの比例ゲイン)となる。一方、第1
のサーボモータMaは、その速度ループに積分器を有し
ているから、位置偏差が生じれば、最大トルクまでのト
ルクを発生するので、被駆動体側の伝動機構3は第1の
サーボモータMaで駆動される伝動機構1によってその
位置が決められる。つまり、第1のサーボモータMaに
対して目標とする位置を入力すれば、被駆動体は目標位
置に移動し位置決めされることになる。また、第2のサ
ーボモータMbへの移動指令には、第1のサーボモータ
のMaの位置と第2のサーボモータMbの位置が設定値
Δ分差異がでるように常に移動指令を補正するようにす
る。
【0007】一方、被駆動体を逆方向に駆動する場合
(伝動機構3を時計方向に回転)、即ち、位置指令が負
の位置指令−Uとなったとき、図2に示すように、伝動
機構1を駆動する第1のサーボモータMaへの位置指令
が−Uで伝動機構2を駆動する第2のサーボモータMb
の位置指令(−U+Δ)となり、移動量Δ分だけ第2の
サーボモータMbの負方向(逆方向)の回転速度が第1
のサーボモータMaより遅くなる。その結果、図1で説
明したと同様に、被駆動体側の伝動機構3は伝動機構
1,2によって挟まれ、その間で圧縮又は張引されるよ
うな内力を受けた状態で伝動機構3を時計方向に回転さ
せることになる。そして、図1で説明したように、伝動
機構1を駆動する第1のサーボモータMaによって被駆
動体の位置は位置決めされることになる。
【0008】以上のように、被駆動体の移動方向を変え
たとしても、被駆動体側の伝動機構3はモータ側の伝動
機構1,2により挟まれて内力がかかった状態を変え
ず、構駆動されることになり、モータ側の伝動機構のみ
が空回りすることはない。即ち、駆動方向が反転したと
き、モータ側の伝動機構1,2の歯が被駆動体側の伝動
機構3の歯間を移動することはなく、常に駆動側と被駆
動側は一体となって駆動されるから、バックラッシによ
る位置ずれが生じることはない。
【0009】図3,図4は、第1のサーボモータMaへ
の位置指令に対してと第2のサーボモータMbへの位置
指令を負の設定値−Δだけ加算した値とし、第1のサー
ボモータMaには位置指令Uまたは−U(なおU>0で
ある)を指令し、第2のサーボモータMbには(U−
Δ)若しくは(−U−Δ)としたときの動作を説明した
ものである。この場合では、正方向回転の場合は、図3
に示すように第1のサーボモータMaの回転速度の方が
第2のサーボモータMbの回転速度より早くなるから、
被駆動体側の伝動機構3は、図3中伝動機構1,2間の
下側て張引され、上側で圧縮される。また、負方向の回
転時には、図4に示すように、第1のサーボモータMa
の回転速度の方が第2のサーボモータMbの回転速度よ
り遅くなり、被駆動体側の伝動機構3は図3と同様に、
図4中伝動機構1,2間の下側て張引され、上側で圧縮
される状態を保持する。即ち、方向が反転しても、この
駆動側と被駆動側の張引、圧縮の係合関係は変化せず、
一方が他方に対して空回りすることなく、バックラッシ
が発生することはない。
【0010】
【実施例】図5は、本発明の一実施例の制御系のブロッ
ク図である。被駆動体を同時に並行して駆動する第1,
第2のサーボモータMa,Mbのサーボ制御系10a、
10bと、2つのサーボ系におけるサーボモータの位置
Y1,Y2の差を常に設定値Δに保持するよう第2のサ
ーボモータMbへの位置指令を補正する補正値xを求め
る制御部11を備えている。サーボ系10a、10b
は、位置ループ制御に対して速度ループ制御は非常に応
答性が速いとして、その伝達関数を「1」している。そ
して、サーボ系10a、10bにおける伝達関数の項1
2のKpは位置ループゲインであり、13はモータの速
度から位置Y1,Y2を求める伝達関数である。また、
15は積分要素の伝達関数、14は設定された比例定数
Kの伝達関数を表すものである。
【0011】第1のサーボモータMaのサーボ系にはプ
ログラム等で指令される位置指令Uが入力され、該位置
指令Uから第1のサーボモータMaの位置Y1を減じて
位置偏差ε1を求め、該位置偏差ε1に位置ループゲイ
ンKpを乗じて速度指令を求め、この例では速度ループ
制御の伝達関数を「1」としているから、この速度指令
がそのまま速度フィードバックとなり第1のサーボモー
タMaを駆動し、その速度を積分して(伝達関数13の
項)モータの位置Y1が得られる。
【0012】一方、第2のサーボモータMbのサーボ系
には位置指令Uに設定値Δを加算し、さらに補正値xを
加算した値が位置指令として入力される。そして、第1
のサーボモータMaのサーボ系と同様な処理を行なって
第2のサーボモータMbを駆動してそのモータの位置Y
2を得る。制御部11では、第2のサーボモータMbの
サーボ系の位置偏差ε2から第1のサーボモータMaの
サーボ系の位置偏差ε1を差し引いた値から、さらに現
在出力している補正値xを減じた値を積分し、この積分
値に定数kを乗じて新たな補正値xとして出力する。
【0013】上記図5の制御系を解析すると下記の関係
式が得られる。 (Y2−Y1)/Δ=(Kp・S+K・Kp)/(S2
+Kp・S+K・Kp) そして、この制御系が安定するように定数Kの値を決め
ると、定常状態(S=0)においては、Y2−Y1=Δ
となり、第1,第2のサーボモータMa,Mbの位置は
定常状態において設定値Δの位置の差を有することにな
る。
【0014】そこで、図1に示すように、伝動機構(歯
車機構やボールネジナット機構等)の被駆動体側3に第
1,第2のサーボモータMa,Mbに結合された伝動機
構1,2を並行に結合し第1,第2のサーボモータM
a,Mbにより並行して同時に被駆動体を駆動するよう
にする。そうすると、前述したように、第1,第2のサ
ーボモータMa,Mbに対して、異なった位置指令が入
力され、かつ、両サーボモータMa,Mbの位置Y1,
Y2にΔの差がでるように制御されるが、図1〜図4に
示すように、伝動機構によって両サーボモータはその移
動が制限される。そのため、例えば、第1のサーボモー
タMaが指令位置U(Y1=U)に位置する状態では、
第2のサーボモータMbはU+Δ=Y1+Δの位置に達
するように制御されるが、図1〜図4に示すようにその
移動が制限されるから、その位置に達することはできな
い。即ち、各サーボモータMa、Mbは指令位置U、U
+Δの位置に移動しようとしても移動できず、位置偏差
が生じ、この位置偏差によって速度ループ内の積分器の
積分値が増大し、この積分器の値により最終的には両サ
ーボモータMa、Mbは最大トルクを発生し、被駆動体
側の伝動機構(歯車等)を押圧若しくは張引する。これ
により機構を破壊させる恐れがある。
【0015】そこで、本発明は、第1のサーボモータM
aによって被駆動体の位置を制御することとし、また、
第2のサーボモータMbによってバックラッシをなくす
ようにする。そのため、被駆動体側の伝動機構3に圧縮
若しくは張引する力を発生させて、第1のサーボモータ
Maで駆動される伝動機構1と被駆動体側の伝動機構3
との位置関係が変化しないように、第1のサーボモータ
Maのサーボ系の速度ループ制御には積分器を入れ、第
2のサーボモータMbのサーボ系の速度ループ制御には
積分器を取り除く。実際には、第1のサーボモータMa
のサーボ系には積分定数を従来と同様にある値(0では
ない値)を設定するが、第2のサーボモータMbのサー
ボ系には、積分定数を「0」に設定する。これによっ
て、第1のサーボモータMaはその指令位置Uと移動位
置Y1に偏差が生じると、速度ループ内の積分器の積分
値が増大し、この偏差をなくすように第1のサーボモー
タMaはトルクを発生し、指令位置Uに位置するように
制御される。一方、第2のサーボモータMbにおいて
は、そのサーボ系に積分器がないから、位置偏差が生じ
てもその位置偏差に比例するトルクしか発生しない制御
系となるので、結局、被駆動体の位置は第1のサーボモ
ータMaで制御され、かつ、被駆動体側の伝動機構3
は、第2のサーボモータMbによって(Δ×Kp×速度
ループの比例ゲイン)のトルクでモータ側の伝動機構
1,2により押圧若しくは張引されながら駆動され、被
駆動体は移動することになる。
【0016】図6は、図5に示した制御を実施する本発
明の一実施例のブロック図である。20は工作機械を制
御する数値制御装置やロボットを制御する制御装置等の
上位制御装置、21は該上位制御装置20及び後述する
ディジタルサーボ回路22のプロセッサから共にアクセ
スできる不揮発性RAMで構成される共有メモリ21で
ある。該共有メモリ21を介して、移動指令、補正量
x、その他各種指令、制御信号等を上位制御装置20と
ディジタルサーボ回路22のプロセッサ間で送受するも
のである。22はプロセッサ、ROM、RAM等のメモ
リ等で構成され、第1,第2のサーボモータMa,Mb
のサーボ制御を行なうディジタルサーボ回路であり、サ
ーボアンプ23a,23bを介して第1、第2サーボモ
ータMa、Mbを駆動制御し、その位置、速度を制御す
るものである。また、24a,24bは第1、第2のサ
ーボモータMa,Mbの位置、速度を検出しディジタル
サーボ回路22にフィードバックする位置速度検出器で
ある。
【0017】次に本実施例の動作を説明する。まず、初
めに、第1のサーボモータMaに対して、ある任意の位
置を保持させた状態で、第2のサーボモータMbに対し
て設定値Δの位置指令を与え、該第2のサーボモータM
bの位置ループ内にΔの位置偏差を生じせしめる。第1
のサーボモータMaはその速度ループ制御回路内に積分
器を有しているから、位置偏差が生じれば、その積分器
の値が増加し、出力トルクが増加してその位置偏差を解
消させ、ある任意の位置を保持する。しかし、第2のサ
ーボモータMBは速度ループ内に積分器を有していない
から、位置偏差Δが生じても、(Δ×Kp×速度ループ
の比例ゲイン)のトルクしか発生できなく、第1のサー
ボモータMaの出力トルクに打ち勝って被駆動体を移動
させることができない。そのため、被駆動体は第1のサ
ーボモータMaで制御される位置に保持されると共に、
図1〜図4に示すように、被駆動体の伝動機構3は上記
(Δ×Kp×速度ループの比例ゲイン)のトルクによる
内力がかかった状態で保持される。
【0018】このような状態に最初にキヤリブレーショ
ンし、動作を開始させる。図7は、本実施例において、
上位制御装置20のプロセッサが実施する各軸のサーボ
モータに対して移動指令を分配する分配周期毎の処理の
フローチヤートである。上位制御装置20のプロセッサ
は、プログラム等で指令される移動指令Uにより、分配
周期毎の移動指令MCMDを求める(ステップS1)。
次に、レジスタAの値(初期設定で始めは「0」)に第
2のサーボモータMbの位置偏差ε2から第1のサーボ
モータMaの位置偏差ε1を減じた値を加算し、さら
に、レジスタに記憶する補正値xを減じて得られる値を
K倍してレジスタAに格納する(ステップS2)。そし
て、このレジスタAの値が補正値xである(ステップS
3)。このステップS2,S3の処理が、図5における
制御部11の処理である。
【0019】次に、ステップS1で求めた移動指令MC
MDを第1のサーボモータMaに対する移動指令MCM
D1として共有メモリ21に書込むと共に、第2のサー
ボモータMbに対する移動指令MCMD2としては、ス
テップS3で求めた補正値xから当該分配周期までに補
正値として移動指令に加算した値を記憶するレジスタB
の値を減じた値を、ステップS1で求めた移動指令MC
MDに加算して求め、共有メモリ21に書込む(ステッ
プS4)。そして、レジスタB(なお、初期設定でB=
0である)にステップS3で求めた補正値xを加算して
補正値として移動指令に加算した値を求めて記憶し(ス
テップS5)、当該分配周期の処理を終了する。以下、
上位制御装置20のプロセッサは上記図7に示す処理を
分配周期毎繰り返し実施する。
【0020】一方、ディジタルサーボ回路22のプロセ
ッサは、位置・速度ループ処理周期毎に図8に示す位置
・速度ループ処理を実行する。まず、共有メモリ21に
記憶する移動指令MCMD1より位置・速度ループ処理
周期毎の第1のサーボモータMaに対する移動指令P1
を、又、移動指令CMCD2より位置・速度ループ処理
周期ごとの第2のサーボモータMbに対する移動指令P
2を従来と同様に求める(ステップT1)。さらに、第
1のサーボモータMaの位置偏差ε1に移動指令P1を
加算し、位置速度検出器24aからフィードバックされ
る位置フィードバック値Pf1を減じて新たな位置偏差ε
1を求めレジスタに記憶する。また、同様に、第2のサ
ーボモータMbの位置偏差ε2に移動指令P2を加算
し、位置速度検出器24bからフィードバックされる位
置フィードバック値Pf2を減じて新たな位置偏差ε2を
求めレジスタに記憶する。(ステップT2)。次に、求
められたそれぞれの位置偏差ε1,ε2に位置ループゲ
インKpを乗じて速度指令Vc1、Vc2を求める(ステッ
プT3)。このステップT2,T3の処理が、図5にお
ける制御系10a,10bの位置ループ処理である。ま
た、ステップT2で求めた位置偏差ε1,ε2を共有メ
モリ21に書き込み(ステップT4)、上位制御装置2
0が補正値xを求めるために利用できるようにする。
【0021】次に、レジスタCに記憶する値(この値も
初期設定で「0」に設定されている)、ステップT3で
求めた速度指令Vc1から位置速度検出器24aからの速
度フィードバック値Vf1を減じた値を加算してレジスタ
Cに記憶する(ステップT5)。このステップT5のレ
ジスタCは第1のサーボモータMaの速度ループ処理に
おける積分器の作用をなすものである。次に、レジスタ
Cの値に設定された積分ゲインK1を乗じ、得られる値
に速度指令Vc1から位置速度検出器24aからの速度フ
ィードバック値Vf1を減じた値に設定された比例ゲイン
K2を乗じた値を加算して、第1のサーボモータMaに
対するトルク指令Tc1を求める。また、ステップT3で
求めた第2のサーボモータMbに対する速度指令Vc2か
ら、位置速度検出器24bからの速度フィードバック値
Vf2を減じた値に、設定された比例ゲインK2を乗じ第
2のサーボモータMbに対するトルク指令Tc2を求める
(ステップT6)。即ち、第1のサーボモータMaに対
しては速度ループ制御として比例積分制御を行ない、第
2のサーボモータMbの速度ループ制御は比例制御のみ
を行なってトルク指令を求めるものである。
【0022】こうして求められたトルク指令Tc1,Tc2
を電流ループ処理に引き渡し、電流ループ処理が実行さ
れて第1、第2のサーボモータMa、Mbが駆動され、
伝動機構1,2,3を介して被駆動体はその位置、速度
が制御されることになる。このようにして駆動されるこ
とにより、被駆動体側の伝動機構は、モータ側の2つの
伝動機構によって挟まれ、挟圧若しくは張引された内力
がかかった状態で駆動され、移動方向が反転してもこの
内力のかかり状態には変化を起こさず、バックラッシが
生じることなく、被駆動体は駆動され、第1のサーボモ
ータMaの位置によって被駆動体の位置は決定される。
即ち、指令位置Uに被駆動体は位置が制御されることに
なる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、2つのサーボモータによって
被駆動体が伝動機構を介して駆動され、被駆動体側の伝
動機構はモータ側の伝動機構で挟まれる部分を圧縮若し
くは張引した内力が掛かった状態で駆動され、かつ、こ
の内力のかかり状態が、駆動方向が反転したときにも変
化しないようにしたから、モータ側の伝動機構と被駆動
体側の伝動機構間の位置ずれ、即ちバックラッシは生じ
ない。そのため、バックラッシのない精密な位置の制御
ができる。バックラッシが生じないから、精度の高い加
工や動作が要求される機械、装置、ロボット等の制御に
本発明は適するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理、作用を説明する説明図で、
正方向駆動で設定値が正の値Δのときの説明図である。
【図2】同設定値が正の値Δで負方向駆動のときの説明
図である。
【図3】同設定値が負の値−Δで正方向駆動のときの説
明図である。
【図4】同設定値が負の値−Δで負方向駆動のときの説
明図である。
【図5】本発明の一実施例の制御系のブロック図であ
る。
【図6】同実施例のブロック図である。
【図7】同実施例における上位制御装置のプロセッサが
実行する位置指令の分配周期毎の処理のフローチャート
である。
【図8】同実施例におけるディジタルサーボ回路のプロ
セッサが位置・速度ループ処理周期毎実行する処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 第1のサーボモータ側の伝動機構 2 第2のサーボモータ側の伝動機構 3 被駆動体側の伝動機構 10a 第1のサーボモータの制御系 10b 第2のサーボモータの制御系 11 補正値を求める制御部 Ma 第1のサーボモータ Mb 第2のサーボモータ 24a,24b 位置速度検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータの位置、速度をフィードバ
    ック制御することにより、該サーボモータによって伝動
    機構を介して駆動される被駆動体の位置、速度を制御す
    る制御方式において、一方のサーボモータの速度ループ
    制御では積分制御を行ない、他方のサーボモータの速度
    ループ制御では積分制御を行なわずに各サーボモータを
    制御し、各サーボモータ側の伝動機構により被駆動体側
    の伝動機構を挟圧若しくは張引するように位置指令に差
    を与えて2つのサーボモータを駆動して上記被駆動体を
    駆動することを特徴とするデュアルドライブ方式。
  2. 【請求項2】 サーボモータの位置、速度をフィードバ
    ック制御することにより、該サーボモータによって伝動
    機構を介して駆動される被駆動体の位置、速度を制御す
    る制御方式において、2つのサーボモータによって上記
    被駆動体を駆動し、一方のサーボモータへは目標位置指
    令を出力し、他方のサーボモータへは、上記目標位置指
    令より設定値だけ差をもった位置指令に該位置指令に両
    サーボモータの位置の差が上記設定値なるように補正値
    を加算して位置指令として出力し、一方のサーボモータ
    の速度ループ制御では積分処理を行ない、他方のサーボ
    モータの速度ループ制御では積分処理を行なわずに駆動
    することを特徴とするデュアルドライブ方式。
  3. 【請求項3】 サーボモータの位置、速度をフィードバ
    ック制御することにより、該サーボモータによって伝動
    機構を介して駆動される被駆動体の位置、速度を制御す
    る制御方式において、2つのサーボモータによって上記
    被駆動体を駆動し、他方のサーボモータへは予め上記設
    定値の移動指令を入力して、位置ループ内に位置偏差と
    して溜めておき、一方のサーボモータへは目標位置指令
    を出力し、他方のサーボモータへは目標位置指令に両サ
    ーボモータの位置の差が上記設定値なるように補正値を
    加算して位置指令として出力し、一方のサーボモータの
    速度ループ制御では積分処理を行ない、他方のサーボモ
    ータの速度ループ制御では積分処理を行なわずに駆動す
    ることを特徴とするデュアルドライブ方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011131370A (ja) * 2009-11-27 2011-07-07 Honda Motor Co Ltd 工作機械の回転機構
JP2015182170A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 三菱重工業株式会社 工作機械

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