JP2001212730A - ワークの支持固定治具及び加工方法 - Google Patents

ワークの支持固定治具及び加工方法

Info

Publication number
JP2001212730A
JP2001212730A JP2000026531A JP2000026531A JP2001212730A JP 2001212730 A JP2001212730 A JP 2001212730A JP 2000026531 A JP2000026531 A JP 2000026531A JP 2000026531 A JP2000026531 A JP 2000026531A JP 2001212730 A JP2001212730 A JP 2001212730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
jig
receiving jig
workpiece
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000026531A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisahiro Uno
寿洋 宇野
Kazuhiro Sagara
和広 相良
Norio Hayashi
典夫 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2000026531A priority Critical patent/JP2001212730A/ja
Publication of JP2001212730A publication Critical patent/JP2001212730A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ワークが戴置される受け治具と、この受
け治具上に戴置されたワークを弾発的に押圧してワーク
を上記受け治具上に固定する固定用アームとを具備して
なるワークの支持固定治具。 【効果】 本発明によれば、ワークを確実にしっかりと
固定することができ、セラミックスのスライシング加工
時のチッピングを防止し得るなど、ワークの加工時にお
けるワークの支持不良等による加工不良を防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に工作機械にお
ける工作物(ワーク)の支持固定治具、及びこれを用い
た工作物(ワーク)のスライシング、研削、穿孔等の加
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】金属材
等のスライシング加工においては、加工時に工作物が動
かないようにするために、油圧・空気圧・ワイヤーの張
力・ゴムバンド・ねじ止め等を利用した固定治具が公知
であり、広く採用されている。
【0003】しかし、セラミックス(硬度・高温耐久性
・電気特性・磁気特性等に優れた特長がある、酸化物・
窒化物・炭化物・希土類化合物を主成分とした材料)
は、材質が高硬度で脆いという特長がある。このため、
セラミックスのスライシング加工では、ワークの出口付
近にチッピングの不良が発生し易い。このために公知の
治具での加工は困難であった。
【0004】そこで、従来のセラミックスの加工におい
ては、工作物をホットメルト型接着剤(通称ワックス)
等を使用してカーボン板等に接着固定し、それを工作機
のテーブルにクランプ・バイス等により間接的に固定す
る方法を行っていた。しかし、この工作物の接着・脱着
作業は作業時間がかかる作業である。しかも、この作業
の自動化には多数のロボットや複雑な自動機器が必要な
ため、加工コストが高くなってしまう問題があった。
【0005】本発明は、上記事情を改善するためになさ
れたもので、セラミックスをスライシング加工等する場
合においても、チッピング等の不良を防止してワークを
しっかりと固定することができるワークの支持固定治具
及びこれを用いたワークの加工方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の諸問
題を解決するために、セラミックスのスライシング加工
のメカニズムを研究した。その結果、工作物寸法と治具
の精度のバラツキなどの影響で、切断終了時に工作物に
負荷がかかり、チッピング不良が発生することが判明
し、この点を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明
に到達したものである。
【0007】即ち、本発明は、下記のワークの支持固定
治具を提供する。 請求項1:ワークが戴置される受け治具と、この受け治
具上に戴置されたワークを弾発的に押圧してワークを上
記受け治具上に固定する固定用アームとを具備してなる
ワークの支持固定治具。 請求項2:ワークが戴置される第1受け治具と、ワーク
の外側方への移動を係止する第2受け治具と、外側上部
に押え体が突設された主体とその内側面に突設された揺
動用ブロックとを備え、ピンにより回動可能に上記第1
受け治具の内側方に配設された固定用アームと、上記揺
動用ブロックを上方に押圧することにより上記主体を外
側方向に回動させて上記押え体によりワークをその上方
から下方に向けて押圧させる弾性体とを具備してなるワ
ークの支持固定治具。 請求項3:上記第2受け治具が、ワークを内側方に押圧
するように付勢された板バネを用いて形成された請求項
2記載の治具。 請求項4:上記第1受け治具、第2受け治具及び押え体
のワークとの当接面のいずれかにワークを当接押圧する
弾性体を設けた請求項2記載の治具。 請求項5:第1受け治具の少なくとも上部、第2受け治
具の少なくとも上部及び固定用アームの主体の押え体を
含む少なくとも上部をそれぞれ櫛歯状に形成することに
より、これら第1受け治具、第2受け治具及び固定用ア
ームに切断刃が進入可能な加工用空隙を設けた請求項
2,3又は4記載の治具。
【0008】また、本発明は、上記治具の受け治具及び
固定用アームにより固定されたセラミックス製ワークを
加工するワークの加工方法を提供する。
【0009】本発明によれば、特にセラミックス製加工
物(ワーク)をスライシング加工する場合において、チ
ッピング不良を確実に防止し得るなど、支持不良による
加工不良を確実に防止し得る。
【0010】
【発明の実施の形態及び実施例】第1実施例 図1〜3は、本発明の第1実施例を示すもので、図中1
は、工作機のテーブルにねじ止め固定された支持ベース
であり、この支持ベース1上に支持固定治具10が設け
られている。
【0011】この支持固定治具10は、第1受け治具1
1、第2受け治具21、固定用アーム31を具備する。
第1受け治具11は、外側方に向けて下向傾斜する傾斜
上端面12を有する複数枚の受け板体13が互いに所定
間隔離間して並列されていると共に、これら受け板体1
3間の下部に小板体が介装一体化されて上部が櫛歯状に
形成されており、この第1受け治具11は、上記支持ベ
ース1に固定されている。第2受け治具21は、上記各
受け板体13にそれぞれ対応して櫛歯状に並列され、受
け板体13の傾斜上端面12と相応する傾斜下端面22
を有し、上記受け板体13の傾斜上端面12上の外側部
側に載置される複数枚の係止板体23を備え、これら係
止板体23はその外側面に支持板24が取り付けられて
一体化されていると共に、油圧又は空気圧シリンダー2
5に進退可能に配設されたピストン26の先端部が上記
支持板24に取り付けられ、ピストン26が進出限状態
にあるとき、上記係止板体23が受け板体13上に載置
され、ピストン26がシリンダー25側に退くと、これ
と一体に係止板体23が外側方に移動し、受け板体13
から離間するようになっている。
【0012】上記固定用アーム31は、外側面上端部に
鉤状押え体32が一体に突設された複数枚の押え板体3
3がそれぞれ上記受け板体13に対向してその内側方に
並設されていると共に、これら押え板体33間の下部に
小板体34が介装一体化されて、上部が櫛歯状に形成さ
れた主体35を備えている。この主体35の両側には、
それぞれ上記支持ベース1上に固定された一対の支持体
41が設けられ、これら支持体41間に、ヒンジピン4
2が上記主体35を貫通して架け渡されることにより、
この主体35が上記支持ベース1の上方にこれと所定間
隔離間した状態でピン42より回動可能に支持されてい
る。また、上記主体35の内側面には、揺動用ブロック
36が固定されている。この揺動用ブロック36には、
ブロック36を上下方向に貫通してクランプ調節ねじ3
7が進退可能に取り付けられていると共に、このねじ3
7の突出下部に常時は上記ブロック36を押し上げるよ
うに付勢されたバネ(弾性体)38が取り付けられてお
り、これにより常時は上記主体35が外側方向に回動す
るように付勢され、加工されるべきワークWが、上記第
1受け治具11の受け板体13の傾斜上端面12上に載
置され、第2受け治具21の係止板体23によりワーク
Wが外側方に移動することが係止されると共に、上記固
定用アーム31の鉤状押え体32にて上方から押圧さ
れ、固定されるようになっていると共に、上記クランプ
調節ねじ37を油圧又は空気圧シリンダー39のピスト
ン40にて、上記バネ38の付勢力に抗して押圧する
と、上記鉤状押え体32がワークWから離間する方向に
回動するものである。ここで、この回動角度(鉤状押え
体32の第1受け治具11に対する開き度合)は、上記
クランプ調節ねじ37の突出下部における進退程度によ
り調節される。
【0013】また、50は円形状のダイヤモンド砥石外
周切断刃であり、これは上記第1受け治具11の受け板
体13間、第2受け治具21の係止板体23間、及び固
定用アーム31の押え板体33間、つまり支持固定治具
10の加工用空隙Sに進入するものである。
【0014】上記支持固定治具10を用いてワークWを
切断加工する場合は、図3(a)に示したように、クラ
ンプ調節ねじ37を上方からシリンダー39のピストン
40によりバネ38の付勢力に抗して図中矢印A方向に
押圧することにより、固定用アーム31の押え板体33
及びこれと一体に押え体32を第1及び第2受け治具1
1,21から開く方向に(図中X方向)に回動させ、ワ
ークWを第1治具11の傾斜上端面12上に載置する。
次いで、図3(b)に示したように、ピストン40を図
中矢印B方向にシリンダー39に退入させることによ
り、バネ38が元の状態に復元し、揺動用ブロック36
を上方に押圧し、これによって固定用アーム31の押え
板体33及びこれと一体に押え体32が第1及び第2受
け治具11,21に対して閉じる方向(図中Y方向)に
回動して、押え体32がワークWを上から押圧し、ワー
クWは受け板体13、係止板体23、押え体32間に固
定される。
【0015】この状態で、図1,2に示したように、切
断刃50を上記加工用空隙Sに進入させ、切断刃50を
図中C方向に回転させることにより、ワークWを切断
し、スライシング加工する。この場合、上記支持ベース
1(これを固定しているテーブル)を図中矢印D方向に
移動することにより、スムーズに加工が行われる。な
お、このように支持ベース1を移動させる代わりに、切
断刃50を上記矢印D方向と反対方向に移動させるよう
にしてもよい。
【0016】上記のようにしてワークWを加工した後
は、図3(c)に示したように、第2受け治具21を内
側方(図3(a)中、矢印E方向)に押圧していたピス
トン26をシリンダー25に退入させ(図3(c)中、
矢印F方向)、これと一体に第2受け治具21を外側方
に移動させる。これによりワークWに対する第2受け治
具21の係止状態が解消されて、加工されたワークが第
1受け治具11の傾斜上端面12を下方に移動して(転
がって)排出される。
【0017】なお、切断刃50は、1枚を用いてこれを
多数回作動させ、ワークを複数個に切断してもよく、多
数枚の切断刃50を平行にセットして1回の切断操作に
より、ワークを同時に複数個に切断するようにしてもよ
い。
【0018】ここで、ワークWに対する押え体32の押
圧力Zは適宜選定され、該力Zの強さと方向は、ワーク
の形状、サイズ、硬度、切断加工時の研削抵抗などで決
定される。例えば、上記固定治具を用いて、セラミック
スの一種である希土類磁性材料のφ10mmの円柱棒状
のワークを切断加工した場合、ワークWに対する押え体
32からの力Z(鉛直方向に対し30°の方向への力、
即ち押え体32の下面に対し垂直方向の力)を100N
程度にした場合、良好に加工できた。またこの場合、図
1〜3における第1受け治具11の傾斜上端面12の傾
斜角度は30°程度とされているが、これに限られるも
のではない。更に、固定用アーム31の回動角度は、図
3(a)に示したように、10〜30°とすることがで
きるが、これに限られるものではない。
【0019】第2,第3実施例 図4は、本発明の第2実施例を示すもので、この例にあ
っては、第2受け治具として、ワークWを内側方(固定
用アーム31方向)に押圧するように付勢された係止板
バネ61を第1受け治具11の受け板体13に固定状態
で配設したものを使用するものであり、加工されたワー
クWの取り出しは、固定用アーム31の鉤状押え体32
を開いて行うものである。その他の構成については、図
1〜3と同様であるので、同一の参照符号を付し、その
説明を省略する。
【0020】また、図5は、本発明の第3実施例を示す
もので、この例は、図1〜3の実施例において、受け板
体13の傾斜上端面12、係止板体23の内側面、鉤状
押え体32の下面にそれぞれゴム板等の弾性体62を設
け、ワークWがこれら部材に密着固定されて、しっかり
と係止されるようにしたものである。なお、弾性体62
としては、ウレタンゴム板、シリコーンゴム板等のゴム
板のほか、板バネ等を使用することもできる。
【0021】ここで、上記図1〜5の支持固定治具は、
固定用アーム31の弾性を利用したワークの支持によ
り、能率的なスライシング加工等の加工を行うことがで
きるものであるが、この場合、第2受け治具21に剛性
の高い金属ブロックを使用する図1〜3の支持固定治具
は、鉄鋼材・その他金属材での能率的なスライシング加
工に適している。一方、図4,5における治具は、特に
セラミックスのような高硬度で脆く、スライシング加工
におけるチッピングの不良が発生し易い材質に適した支
持固定治具である。これらの治具は、治具の精度や工作
物の歪みによる隙間を、弾性を有する補助治具(板バネ
・ゴム材等)で調節することで工作物をしっかりと固定
することが可能になる。即ち、図4の治具の場合、ワー
クに対して係止板バネ61の押圧力が作用し(図中、矢
印P方向)、補助弾力が発生するもので、ワークがセラ
ミックスの一種である希土類磁性材料で、φ10mmの
円柱棒状の工作物の切断加工では、櫛歯状の板バネの材
質SU5、厚さ5mmのものの場合、補助弾力Pとして
約10Nの力が工作物に負荷され、この力でチッピング
不良を防止することができる。この図4の支持固定治具
が、セラミックスのスライシング加工の支持固定治具と
しては、耐久性・力の分散と安定性・小型で低価格な治
具などの点から最も好ましい。
【0022】また、図5の支持固定治具も、弾性を利用
した固定用アームによる工作物支持に加えて、弾性を有
する補助治具(板バネ・ゴム材等)を併用した治具であ
る。例えば、ウレタンゴム板などの弾性体62を上記各
部材13,23,32に1箇所以上貼り付けて固定する
ことにより、弾性体62からの補助弾力が発生し、この
力でチッピング不良を防止することができる。
【0023】図4,5の支持固定治具のように弾性を有
する補助治具(板バネ・ゴム材等)を併用することによ
り、セラミックスのスライシング加工のようなチッピン
グ不良が発生し易い材質でも、上記のようにチッピング
不良を防止することができるが、この点を図6により更
に詳細に説明すると、図6は、切断終了直前乃至直後の
支持固定治具とワークの概念図である。図6(a)の第
2受け治具21を剛性の高いブロック状とした場合、ワ
ークは固定用アームのバネクランプ力だけで固定されて
おり、この場合、ワーク寸法と治具の精度のバラツキに
より、ワークWは、受け板体13,係止板体23,鉤状
押え体32の間に1〜3点だけで接しており、これら部
材13,23,32とワークWとの間には小さな隙間6
3を有する。例えば、ワークWの中央がくびれている
と、図6(a)の場合、4箇所の隙間63がある。ここ
で、切断前〜途中のワークは全部繋がっているので、安
定して支持固定されている。しかし、切断終了寸前には
ワークの切り残りの部位に、固定用アームのバネの力が
集中して、折り曲げようとする。これが原因でチッピン
グ不良が発生してしまう。また、切断直後は、支持点が
ない中央のワークがフリーの状況になる。このため、中
央のワークが傾き、切断刃と接触することがある。これ
が原因のチッピング不良も発生してしまう。セラミック
スの一種である希土類磁性材料の場合は約100ミクロ
ン以下のわずかな隙間であっても、これがチッピング不
良の原因となる。
【0024】これに対し、図6(b)に示したように、
第2受け治具21を櫛歯状の板バネ61にて形成した場
合、ワークの中央がくびれていても、櫛歯状の板バネ6
1がその形状に相応して撓み、このため、ワークは個別
の支持点で保持固定されており、ワークと治具との小さ
な隙間が少ない。従って、切断終了寸前のバネの力によ
るワークを折り曲げる力や、切断直後のワークの移動に
よる影響を減少することができる。
【0025】また、図5の支持固定治具の場合も、ウレ
タンゴム板などの弾性を有する補助治具で補助弾力が発
生し、この力が上記と同様な理由により切断終了時の影
響を減少することができる。従って、このような構成に
より、チッピング不良を発生させずに、能率的なセラミ
ックスのスライシング加工を行うことができる。
【0026】なお、本発明においては、各種の工作物に
おいて、治具部品の形状を変更することにより、セラミ
ックスの研削加工及びMC加工に対応した支持固定治具
としても利用が可能である。この方式により、各種の能
率的な工作物の加工を行うことができる。
【0027】例えば、図7に示したように、穴あけ加工
を行うことができる。即ち、図中71は、穴あけ加工用
の固定用アームであり、これを上記切断加工用の固定用
アーム31と交換して用いることにより、ドリル81に
より、円柱状等のワークの側面に穴あけ加工することが
でき、その後、ワークの長さ決めのエンドミル加工、ス
ライシング加工等を行うことが可能である。なお、図7
において、固定用アーム71は、四角ブロック状主体7
2の外側面の上端縁部において、その幅方向両端部にそ
れぞれ押え体73,73が突設されており、これら押え
体73,73によりワークWを押圧するようになってい
るものである。
【0028】なお、本発明において、ワークの形状は円
柱状に限られるものではなく、板状、角状、カワラ状な
ど、適宜な形状とすることができ、必要により第1,第
2受け治具、固定用アームの形状などをワーク形状に応
じて変更することができる。また、揺動用ブロックを押
圧する弾性体は、図示の圧縮バネに限られず、板ゴム、
油圧シリンダー、空気圧シリンダーなどを使用すること
もできるが、ワークが比較的小さく、クランプ力が少な
くてすむ場合には、設置サイズ、コスト、力の分散等の
点で圧縮バネが好適である。
【0029】本発明の工作物の支持固定治具は、鉄鋼材
・その他金属材に対して使用可能である。特にセラミッ
クスのような、ホットメルト型接着剤(通称ワックス)
等を使用して接着固定を行っている工作物に対しては、
作業改善や比較的低価格な自動機器による加工コストダ
ウンの効果が大きい。そればかりでなく、セラミックス
の一種である希土類磁性材料は加熱すると磁気特性が劣
化する性質がある。このためホットメルト型接着剤等を
使用した接着固定は好ましくない。本発明の工作物の支
持固定治具を有する加工機には加熱が不必要なために、
従来に比べて磁気特性の向上した工作ができるようにな
ったものである。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ワークを確実にしっか
りと固定することができ、セラミックスのスライシング
加工時のチッピングを防止し得るなど、ワークの加工時
におけるワークの支持不良等による加工不良を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】(a)は同例の正面図、(b)は固定用アーム
の平面図、(c)は同アームの正面図である。
【図3】(a)は固定用アームを開いた状態の正面図、
(b)は固定用アームを閉じてワークを固定した状態の
正面図、(c)は加工後に加工されたワークを排出する
状態の正面図である。
【図4】本発明の第2実施例の正面図である。
【図5】本発明の第3実施例の正面図である。
【図6】(a)は剛性の第2受け治具を用いてワークを
支持した状態の斜視図、(b)は第2受け治具として板
バネを用いてワークを支持した状態の斜視図である。
【図7】(a)は穴あけ加工用の固定用アームの平面
図、(b)は同アームの正面図、(c)は同アームを用
いた支持固定治具を使用してドリリングする状態の正面
図である。
【符号の説明】
1 支持ベース 10 支持固定治具 11 第1受け治具 12 傾斜上端面 13 受け板体 21 第2受け治具 22 傾斜下端面 23 係止板体 24 支持板 25 シリンダー 26 ピストン 31 固定用アーム 32 鉤状押え体 33 押え板体 34 小板体 35 主体 36 揺動用ブロック 37 クランプ調節ねじ 38 バネ(弾性体) 39 シリンダー 40 ピストン 41 支持体 42 ヒンジピン 50 切断刃 W ワーク S 加工用空隙 61 係止板バネ 62 弾性体 63 隙間 71 穴あけ加工用の固定用アーム 72 主体 73 押え体 74 受け治具 75 係止突起 81 ドリル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 典夫 福井県武生市北府2丁目1番5号 信越化 学工業株式会社武生工場内 Fターム(参考) 3C016 AA01 BA06 CA05 CB03 CC02 CE02 3C069 AA01 BA04 BB01 BB02 BC01 CA03 CB01 EA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークが戴置される受け治具と、この受
    け治具上に戴置されたワークを弾発的に押圧してワーク
    を上記受け治具上に固定する固定用アームとを具備して
    なるワークの支持固定治具。
  2. 【請求項2】 ワークが戴置される第1受け治具と、ワ
    ークの外側方への移動を係止する第2受け治具と、外側
    上部に押え体が突設された主体とその内側面に突設され
    た揺動用ブロックとを備え、ピンにより回動可能に上記
    第1受け治具の内側方に配設された固定用アームと、上
    記揺動用ブロックを上方に押圧することにより上記主体
    を外側方向に回動させて上記押え体によりワークをその
    上方から下方に向けて押圧させる弾性体とを具備してな
    るワークの支持固定治具。
  3. 【請求項3】 上記第2受け治具が、ワークを内側方に
    押圧するように付勢された板バネを用いて形成された請
    求項2記載の治具。
  4. 【請求項4】 上記第1受け治具、第2受け治具及び押
    え体のワークとの当接面のいずれかにワークを当接押圧
    する弾性体を設けた請求項2記載の治具。
  5. 【請求項5】 第1受け治具の少なくとも上部、第2受
    け治具の少なくとも上部及び固定用アームの主体の押え
    体を含む少なくとも上部をそれぞれ櫛歯状に形成するこ
    とにより、これら第1受け治具、第2受け治具及び固定
    用アームに切断刃が進入可能な加工用空隙を設けた請求
    項2,3又は4記載の治具。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載の支
    持固定治具の受け治具と固定用アームとによりセラミッ
    クス製ワークを固定して、該ワークを加工するワークの
    加工方法。
JP2000026531A 2000-02-03 2000-02-03 ワークの支持固定治具及び加工方法 Pending JP2001212730A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026531A JP2001212730A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 ワークの支持固定治具及び加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026531A JP2001212730A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 ワークの支持固定治具及び加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001212730A true JP2001212730A (ja) 2001-08-07

Family

ID=18552252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000026531A Pending JP2001212730A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 ワークの支持固定治具及び加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001212730A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044806A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Tdk Corp 切断装置及び切断方法
JP2007105855A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 切断装置用クランプ装置
JP2010110851A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 磁石固定治具及びこれを備える希土類磁石切断加工装置
CN102114674A (zh) * 2010-01-06 2011-07-06 信越化学工业株式会社 稀土磁铁保持夹具和切割机
CN102114669A (zh) * 2010-01-06 2011-07-06 信越化学工业株式会社 稀土磁铁保持夹具、切割机和切割方法
JP2013006249A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 磁石固定治具
US8567383B2 (en) 2008-11-05 2013-10-29 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method and apparatus for multiple cutoff machining of rare earth magnet block, cutting fluid feed nozzle, and magnet block securing jig
JP2014042975A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Iwasaki Electric Co Ltd サーメット棒切断装置
CN103846953A (zh) * 2012-12-04 2014-06-11 澺盟科技股份有限公司 切割分条装置
JP2016140995A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 日立金属株式会社 固定治具およびそれを用いた磁石片の切断方法
CN106826292A (zh) * 2017-03-17 2017-06-13 东阳市横店友联磁业有限公司 磁钢切割夹具和钕铁硼后道加工切片工艺流程
KR101750496B1 (ko) 2016-07-27 2017-06-23 주식회사 포스코 마운팅 시료용 지그
CN110509328A (zh) * 2019-07-31 2019-11-29 江西铜业股份有限公司 一种手持气动锯切割装置
US10639816B2 (en) 2016-12-28 2020-05-05 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rare earth sintered magnet fastening jig

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4640596B2 (ja) * 2005-08-09 2011-03-02 Tdk株式会社 切断装置及び切断方法
JP2007044806A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Tdk Corp 切断装置及び切断方法
JP2007105855A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 切断装置用クランプ装置
US8567383B2 (en) 2008-11-05 2013-10-29 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method and apparatus for multiple cutoff machining of rare earth magnet block, cutting fluid feed nozzle, and magnet block securing jig
JP2010110851A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 磁石固定治具及びこれを備える希土類磁石切断加工装置
US9314892B2 (en) 2008-11-05 2016-04-19 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method and apparatus for multiple cutoff machining of rare earth magnet block, cutting fluid feed nozzle, and magnet block securing jig
US8753174B2 (en) 2008-11-05 2014-06-17 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method and apparatus for multiple cutoff machining of rare earth magnet block, cutting fluid feed nozzle, and magnet block securing jig
US8568203B2 (en) 2008-11-05 2013-10-29 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method and apparatus for multiple cutoff machining of rare earth magnet block, cutting fluid feed nozzle, and magnet block securing jig
US8702083B2 (en) 2010-01-06 2014-04-22 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rare earth magnet holding jig and cutting machine
KR101760140B1 (ko) 2010-01-06 2017-07-20 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 자석 고정 지그 및 희토류 자석 절단 가공 장치
KR101773198B1 (ko) * 2010-01-06 2017-08-31 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 자석 고정 지그, 희토류 자석 절단 가공 장치 및 절단 가공 방법
US8702084B2 (en) 2010-01-06 2014-04-22 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rare earth magnet holding jig, cutting machine, and cutting method
JP2011156655A (ja) * 2010-01-06 2011-08-18 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 磁石固定治具、希土類磁石切断加工装置及び切断加工方法
CN102114674A (zh) * 2010-01-06 2011-07-06 信越化学工业株式会社 稀土磁铁保持夹具和切割机
CN102114669A (zh) * 2010-01-06 2011-07-06 信越化学工业株式会社 稀土磁铁保持夹具、切割机和切割方法
JP2015027731A (ja) * 2010-01-06 2015-02-12 信越化学工業株式会社 磁石固定治具、希土類磁石切断加工装置及び切断加工方法
US8820729B2 (en) 2011-06-27 2014-09-02 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Magnet holding jig
JP2013006249A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 磁石固定治具
JP2014042975A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Iwasaki Electric Co Ltd サーメット棒切断装置
CN103846953A (zh) * 2012-12-04 2014-06-11 澺盟科技股份有限公司 切割分条装置
JP2016140995A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 日立金属株式会社 固定治具およびそれを用いた磁石片の切断方法
KR101750496B1 (ko) 2016-07-27 2017-06-23 주식회사 포스코 마운팅 시료용 지그
US10639816B2 (en) 2016-12-28 2020-05-05 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rare earth sintered magnet fastening jig
CN106826292A (zh) * 2017-03-17 2017-06-13 东阳市横店友联磁业有限公司 磁钢切割夹具和钕铁硼后道加工切片工艺流程
CN110509328A (zh) * 2019-07-31 2019-11-29 江西铜业股份有限公司 一种手持气动锯切割装置
CN110509328B (zh) * 2019-07-31 2020-12-25 江西铜业股份有限公司 一种手持气动锯切割装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001212730A (ja) ワークの支持固定治具及び加工方法
CA1240136A (en) Milling cutter
JP2005535467A (ja) ディスク状またはストリップ状の工具
JPS631508A (ja) 硬い非金属材料の切断方法及びその装置
JP5588460B2 (ja) 着脱可能に締め付け固定される切削体を備えた工具
US5197721A (en) Device for positioning workpieces in a milling machine vise
US20030213776A1 (en) Precision base and fixture adapter set-up
US8905691B2 (en) Arc surface milling assistant processing device
JP2001219328A (ja) ワークの支持・移送装置
JP2000084770A (ja) 加工物の位置合わせ装置
US5363892A (en) Hand planing tool with a rotating blade mount
CN208276289U (zh) 一种用于金属带锯床的夹紧机构
KR100587843B1 (ko) 각도조절 기능을 갖는 샌딩장치
KR100751908B1 (ko) 원통형 연마석 성형용 가공장치
US3913903A (en) Microtome knife-holder
DE50006875D1 (de) Werkzeugträger für werkzeugmaschinen und werkzeuganordnung für werkzeugmaschinen
US5114283A (en) Spring barrel busher attachment
JPH1177411A (ja) 工具保持装置
JPH09277102A (ja) 丸チップ切削工具
US3495867A (en) Work holder
JPH01199744A (ja) 工作物クランプ装置
CN220719093U (zh) 一种便携式手动钣金夹具
CN220613103U (zh) 一种用于轴承座孔加工的定位工装
SU1463400A1 (ru) Патрон дл креплени концевого инструмента
JPH08118176A (ja) 小物クランプ用治具